JP2003329027A - 樹脂部品の固定構造 - Google Patents
樹脂部品の固定構造Info
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- JP2003329027A JP2003329027A JP2002136856A JP2002136856A JP2003329027A JP 2003329027 A JP2003329027 A JP 2003329027A JP 2002136856 A JP2002136856 A JP 2002136856A JP 2002136856 A JP2002136856 A JP 2002136856A JP 2003329027 A JP2003329027 A JP 2003329027A
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Abstract
な樹脂部品の固定構造を提供する。 【解決手段】 長さの長い金属カラー30を製造し、そ
の金属カラー30を車両パネル25の固定部分34に接
触するフランジ29の貫通孔28に装着する。フランジ
27とフランジ29とが重なると、フランジ29の貫通
孔28に装着した金属カラー30の露出部分が、フラン
ジ27の貫通孔26に差し込まれる。フランジ27は、
金属カラー30の露出部分が差し込まれることにより、
金属カラーが最初から恰も存在したような状態になる。
Description
て複数の樹脂部品をボルトにより被取り付け部材に固定
するようにした樹脂部品の固定構造に関する。
ズボックスのような自動車に搭載される電気接続箱1
は、合成樹脂製の複数のフランジ2を有する箱本体(ヒ
ューズブロック)3と、同じく合成樹脂製の複数のフラ
ンジ4を有するカバー5とを備えて構成されている。こ
のような構成の電気接続箱1は、ボルト6を用いて金属
製の車両パネル7に固定されるようになっている。
成されている。その各貫通孔8には、ボルト6の軸力に
よって変形や亀裂等の損傷が生じないようにするための
金属カラー9が装着されている(金属カラー9はゆるみ
止めとしても機能する)。各フランジ2及び4の部分
は、金属カラー9を介してボルト6が挿通され、そのボ
ルト6が車両パネル7に固着されたナット10に螺合す
ることによって固定されるようになっている。
術にあっては、各フランジ2及び4に金属カラー9がそ
れぞれ装着されていることから、その金属カラー9によ
って部品点数が多くなり、コスト面に影響を来してい
る。また、組み付けにおいて金属カラー9の装着に工数
が掛かり、作業性の面にも影響を来している。
るもので、コスト低減及び作業性向上を図ることが可能
な樹脂部品の固定構造を提供することを課題とする。
なされた請求項1記載の本発明の樹脂部品の固定構造
は、ボルトを用いて複数の樹脂部品を金属製の被取り付
け部材に固定するための構造であって、前記複数の樹脂
部品のうち、前記被取り付け部材の固定部分に接触する
樹脂部品の貫通孔に、前記ボルトが最初に挿通される樹
脂部品の貫通孔まで達する金属カラーを装着し、該金属
カラーを介して前記複数の樹脂部品を前記ボルトにより
前記被取り付け部材に固定するようにしたことを特徴と
している。
2記載の本発明の樹脂部品の固定構造は、ボルトを用い
て複数の樹脂部品を金属製の被取り付け部材に固定する
ための構造であって、前記複数の樹脂部品のうち、前記
ボルトが最初に挿通される樹脂部品の貫通孔に、前記被
取り付け部材の固定部分に接触する樹脂部品の貫通孔ま
で達する金属カラーを装着し、該金属カラーを介して前
記複数の樹脂部品を前記ボルトにより前記被取り付け部
材に固定するようにしたことを特徴としている。
3記載の本発明の樹脂部品の固定構造は、ボルトを用い
て複数の樹脂部品を金属製の被取り付け部材に固定する
ための構造であって、前記複数の樹脂部品のうち、前記
ボルトが最初に挿通される樹脂部品の貫通孔のみに該貫
通孔の長さサイズに合う金属カラーを装着し、該金属カ
ラーを介して前記複数の樹脂部品を前記ボルトにより前
記被取り付け部材に固定するようにしたことを特徴とし
ている。
構造は、請求項3に記載の樹脂部品の固定構造におい
て、前記金属カラーの内径をA、外径をB、前記金属カ
ラーを装着した前記樹脂部品の次に前記被取り付け部材
側となる樹脂部品の貫通孔の径をCとして、A<C<B
が成立するように寸法設定をしたことを特徴としてい
る。
複数の樹脂部品のうち、被取り付け部材の固定部分に接
触する樹脂部品の貫通孔に金属カラーが装着される。そ
の金属カラーは、ボルトが最初に挿通される樹脂部品、
すなわち被取り付け部材から一番離れた樹脂部品の貫通
孔まで達する長い金属カラーとして製造され、そのもの
が装着される。
複数の樹脂部品のうち、ボルトが最初に挿通される樹脂
部品、すなわち被取り付け部材から一番離れた樹脂部品
の貫通孔に金属カラーが装着される。その金属カラー
は、被取り付け部材の固定部分に接触する樹脂部品の貫
通孔まで達する長い金属カラーとして製造され、そのも
のが装着される。
複数の樹脂部品のうち、ボルトが最初に挿通される樹脂
部品、すなわち被取り付け部材から一番離れた樹脂部品
の貫通孔のみに、その貫通孔の長さサイズに合う金属カ
ラーが装着される。
金属カラーを装着した樹脂部品の次に被取り付け部材側
となる樹脂部品の貫通孔の径が、金属カラーの内径より
も大きく、また、金属カラーの外径よりも小さくなるよ
うに寸法が設定される。金属カラーは、その金属カラー
を装着した樹脂部品の次に被取り付け部材側となる樹脂
部品によって支えられる。
施の形態を説明する。図1は本発明の樹脂部品の固定構
造の一実施の形態を示す構成説明図である。また、図2
は図1の場合の固定状態を示す断面図である。
載した樹脂部品は特に限定されるものではないが、電気
接続箱を構成する箱本体とカバーを一例に挙げることに
する。また、特許請求の範囲に記載した被取り付け部材
も特に限定されるものではないが、金属製の車両パネル
を一例に挙げることにする。尚、本明細書において、樹
脂部品は二つであるが、三つ以上の構成であっても当然
によいものとする。
自動車に搭載される電気接続箱を示している。その電気
接続箱21は、箱本体22と、箱本体22に係合するカ
バー23とを備えて構成されており、ボルト24を用い
て車両パネル25に固定されるようになっている。以
下、上記各構成について説明する。
が合成樹脂で形成されている。このような箱本体22に
は、円形の貫通孔26を有する固定用のフランジ27が
複数形成されている。貫通孔26は、後述する金属カラ
ー30の直径に合わせて貫通形成されている。
成されている。このようなカバー23には、円形の貫通
孔28を有する固定用のフランジ29が複数形成されて
いる。貫通孔28には、環状の金属カラー30が装着さ
れている。金属カラー30は、その一端がフランジ29
の車両パネル25に接触する面に面一となるように配置
されており、他端が箱本体22の貫通孔26に挿通さ
れ、且つフランジ27の座金31に接触する面に面一と
なるように配置形成されている。言い換えれば、金属カ
ラー30は、フランジ27の貫通孔26の開口縁32に
まで達する、長さの長い金属カラーとして製造されてい
る(金属カラー30の材質は特に限定されないものとす
る。従来から採用されているSPCやSUS材が一例と
して挙げられる)。
って、電気接続箱21の一部を差し込み可能とする開口
部33と、電気接続箱21の固定に係る複数の固定部分
34とを有している。各固定部分34には、ボルト24
が挿通される貫通孔35が形成されており、その貫通孔
35には、ボルト24が螺合するナット36が連続する
ように固着されている。
箱本体22にカバー23を係合させて製造される。この
時、フランジ29の貫通孔28に装着された金属カラー
30の露出部分は、フランジ27の貫通孔26に差し込
まれる。そして、フランジ27は、金属カラー30の露
出部分が差し込まれることにより、金属カラーが最初か
ら恰も存在したような状態になる。
25との固定は、電気接続箱21を車両パネル25の所
定位置にセットする工程、すなわち車両パネル25に接
触する電気接続箱21のフランジ29を車両パネル25
の固定部分34に合わせて電気接続箱21を車両パネル
25の所定位置にセットする工程と、ボルト24を電気
接続箱21に挿通してそのボルト24を車両パネル25
のナット36に螺合させる工程とを経ることにより行わ
れる。
は、金属カラー30に挿通され、そして、ボルト24が
締め付けられると、電気接続箱21は車両パネル25に
固定される。
してきたように、長さの長い金属カラー30を製造し、
その金属カラー30を車両パネル25の固定部分34に
接触するフランジ29の貫通孔28に装着することによ
り、従来の固定構造よりも部品点数及び装着工数を減ら
すことができる。
明による樹脂部品の固定構造の他の一実施の形態を説明
する。図3は他の一実施の形態を示す構成説明図、図4
は図3の場合の固定状態を示す断面図である。尚、上述
の形態と基本的に同じ構成については同一の符号を付し
てその説明を省略するものとする。
は、金属カラー30が上述とは異なり、カバー23のフ
ランジ29の貫通孔28ではなく、箱本体22のフラン
ジ27の貫通孔26に装着されて構成されている。金属
カラー30は、貫通孔26の開口縁32から下方へ伸び
るように配設されている。
気接続箱41が製造されると、フランジ27の貫通孔2
6に装着された金属カラー30の露出部分は、フランジ
29の貫通孔28に差し込まれる。フランジ29は、金
属カラー30の露出部分が差し込まれることにより、金
属カラーが最初から恰も存在したような状態になる。
25との固定は、電気接続箱41を車両パネル25の所
定位置にセットする工程、すなわち車両パネル25に接
触する電気接続箱41のフランジ29を車両パネル25
の固定部分34に合わせて電気接続箱41を車両パネル
25の所定位置にセットする工程と、ボルト24を電気
接続箱41に挿通してそのボルト24を車両パネル25
のナット36に螺合させる工程とを経ることにより行わ
れる。
は、金属カラー30に挿通され、そして、ボルト24が
締め付けられると、電気接続箱41は車両パネル25に
固定される。
してきたように、長さの長い金属カラー30を製造し、
その金属カラー30をボルト24が最初に挿通されるフ
ランジ27の貫通孔26に装着することにより、従来の
固定構造よりも部品点数及び装着工数を減らすことがで
きる。
本発明による樹脂部品の固定構造の更に他の一実施の形
態を説明する。図5は更に他の一実施の形態を示す構成
説明図、図6は図5の要部断面図、図7は図5の場合の
固定状態を示す断面図である。
は自動車に搭載される電気接続箱を示している。その電
気接続箱51は、箱本体52と、箱本体52に係合する
カバー53とを備えて構成されており、ボルト54を用
いて車両パネル55に固定されるようになっている。以
下、上記各構成について説明する。
が合成樹脂で形成されている。このような箱本体52に
は、円形の貫通孔56を有する固定用のフランジ57が
複数形成されている。貫通孔56には、環状の金属カラ
ー58が装着されている。金属カラー58は、貫通孔5
6の長さサイズに合う長さ、すなわちフランジ57の表
裏面に各々、面一となる長さを有して製造されている
(材質は上述と同じものとする)。
成されている。このようなカバー53には、円形の貫通
孔59を有する固定用のフランジ60が複数形成されて
いる。尚、貫通孔59が金属カラー58の支えになる大
きさに形成されていることが好ましいものとする。すな
わち、金属カラー58の内径をA、外径をB、貫通孔5
9の径をCとすると、A<C<Bが成立するような寸法
設定がなされていることが好ましいものとする(固定状
態の信頼性を確保することができる)。
って、電気接続箱51の一部を差し込み可能とする開口
部61と、電気接続箱51の固定に係る複数の固定部分
62とを有している。各固定部分62には、ボルト54
が挿通される貫通孔63が形成されており、その貫通孔
63には、ボルト54が螺合するナット64が連続する
ように固着されている。
箱本体52にカバー53を係合させて製造される。そし
て、このような電気接続箱51と車両パネル55との固
定は、電気接続箱51を車両パネル55の所定位置にセ
ットする工程、すなわち車両パネル55に接触する電気
接続箱51のフランジ60を車両パネル55の固定部分
62に合わせて電気接続箱51を車両パネル55の所定
位置にセットする工程と、ボルト54を電気接続箱51
に挿通してそのボルト54を車両パネル55のナット6
4に螺合させる工程とを経ることにより行われる。
は、フランジ57のみに装着された金属カラー58に挿
通され、そして、ボルト54が締め付けられると、電気
接続箱51は車両パネル55に固定される。
明してきたように、ボルト54が最初に挿通されるフラ
ンジ57の貫通孔56のみに、その貫通孔56の長さサ
イズに合う金属カラー58を装着することにより、従来
の固定構造よりも部品点数及び装着工数を減らすことが
できる。また、ボルト54と金属カラー58との接触面
積を小さくし、ボルト54の挿通時の摩擦抵抗を低下さ
せることができる。
い範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
れた本発明によれば、長さの長い金属カラーを製造し、
その金属カラーを被取り付け部材の固定部分に接触する
樹脂部品の貫通孔に装着することにより、従来よりも部
品点数及び装着工数を減らすことができる。従って、本
発明の樹脂部品の固定構造によりコスト低減及び作業性
向上を図ることができるという効果を奏する。
長さの長い金属カラーを製造し、その金属カラーをボル
トが最初に挿通される樹脂部品の貫通孔に装着すること
により、従来よりも部品点数及び装着工数を減らすこと
ができる。従って、本発明の樹脂部品の固定構造により
コスト低減及び作業性向上を図ることができるという効
果を奏する。
ボルトが最初に挿通される樹脂部品の貫通孔のみに、そ
の貫通孔の長さサイズに合う金属カラーを装着すること
により、従来よりも部品点数及び装着工数を減らすこと
ができる。また、ボルトと金属カラーとの接触面積を小
さくして、ボルト挿通時の摩擦抵抗を低下させることが
できる。従って、本発明の樹脂部品の固定構造によりコ
スト低減及び作業性向上を図ることができるという効果
を奏する。
請求項3の発明の効果に加え次のような効果も奏する。
すなわち、金属カラーを支えるような寸法設定により固
定状態の信頼性を確保することができるという効果を奏
する。
態を示す構成説明図である。
の形態を示す構成説明図である。
実施の形態を示す構成説明図である。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 ボルトを用いて複数の樹脂部品を金属製
の被取り付け部材に固定するための構造であって、 前記複数の樹脂部品のうち、前記被取り付け部材の固定
部分に接触する樹脂部品の貫通孔に、前記ボルトが最初
に挿通される樹脂部品の貫通孔まで達する金属カラーを
装着し、該金属カラーを介して前記複数の樹脂部品を前
記ボルトにより前記被取り付け部材に固定するようにし
たことを特徴とする樹脂部品の固定構造。 - 【請求項2】 ボルトを用いて複数の樹脂部品を金属製
の被取り付け部材に固定するための構造であって、 前記複数の樹脂部品のうち、前記ボルトが最初に挿通さ
れる樹脂部品の貫通孔に、前記被取り付け部材の固定部
分に接触する樹脂部品の貫通孔まで達する金属カラーを
装着し、該金属カラーを介して前記複数の樹脂部品を前
記ボルトにより前記被取り付け部材に固定するようにし
たことを特徴とする樹脂部品の固定構造。 - 【請求項3】 ボルトを用いて複数の樹脂部品を金属製
の被取り付け部材に固定するための構造であって、 前記複数の樹脂部品のうち、前記ボルトが最初に挿通さ
れる樹脂部品の貫通孔のみに該貫通孔の長さサイズに合
う金属カラーを装着し、該金属カラーを介して前記複数
の樹脂部品を前記ボルトにより前記被取り付け部材に固
定するようにしたことを特徴とする樹脂部品の固定構
造。 - 【請求項4】 請求項3に記載の樹脂部品の固定構造に
おいて、 前記金属カラーの内径をA、外径をB、前記金属カラー
を装着した前記樹脂部品の次に前記被取り付け部材側と
なる樹脂部品の貫通孔の径をCとして、A<C<Bが成
立するように寸法設定をしたことを特徴とする樹脂部品
の固定構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002136856A JP4407877B2 (ja) | 2002-05-13 | 2002-05-13 | 樹脂部品の固定構造 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006118711A (ja) * | 2004-10-20 | 2006-05-11 | Luk Lamellen & Kupplungsbau Beteiligungs Kg | プラスチック構成部分を支持体部分に固定するための装置 |
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2002
- 2002-05-13 JP JP2002136856A patent/JP4407877B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2018119448A (ja) * | 2017-01-25 | 2018-08-02 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 流体制御弁、流体装置、及び固定装置 |
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