JP2003328946A - 冷凍空調用圧縮機 - Google Patents
冷凍空調用圧縮機Info
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- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/0215—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where only one member is moving
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
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- F04C23/008—Hermetic pumps
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- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C29/00—Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
- F04C29/02—Lubrication; Lubricant separation
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F04C29/026—Lubricant separation
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Compressor (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】1つの部品で油面の上昇を遮り油面の安定を図
ると共に、異物を補足することができる冷凍空調用圧縮
機を提供する。 【解決手段】少なくとも一部が油中に位置する回転軸5
と、回転軸5に形成され回転軸5の回転の際に油が吸い
上げられる給油孔52と、油を貯溜する貯溜部20と、
を有する冷凍空調用圧縮機10において、回転軸5の回
転の際に油面の上昇を遮ると共に、貯留部20への異物
の進入を阻止する油面安定部材28,34を備えた構成
とした。
ると共に、異物を補足することができる冷凍空調用圧縮
機を提供する。 【解決手段】少なくとも一部が油中に位置する回転軸5
と、回転軸5に形成され回転軸5の回転の際に油が吸い
上げられる給油孔52と、油を貯溜する貯溜部20と、
を有する冷凍空調用圧縮機10において、回転軸5の回
転の際に油面の上昇を遮ると共に、貯留部20への異物
の進入を阻止する油面安定部材28,34を備えた構成
とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍空調用圧縮機
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、冷凍空調用圧縮機で
あるスクロール圧縮機100の内部には、スクロール圧
縮機構(図示省略)と、電動機Mとが設けられている。
このスクロール圧縮機構(図示省略)と電動機Mとは回
転シャフト102によって互いに連動連結されている。
あるスクロール圧縮機100の内部には、スクロール圧
縮機構(図示省略)と、電動機Mとが設けられている。
このスクロール圧縮機構(図示省略)と電動機Mとは回
転シャフト102によって互いに連動連結されている。
【0003】また、スクロール圧縮機100の底部に
は、潤滑用または冷却用としての油104が入れられて
いる。また、スクロール圧縮機100の内壁であって油
面の上方には、ドーナッツ型のスタビライザープレート
106が取り付けられている。
は、潤滑用または冷却用としての油104が入れられて
いる。また、スクロール圧縮機100の内壁であって油
面の上方には、ドーナッツ型のスタビライザープレート
106が取り付けられている。
【0004】回転シャフト102が回転すると、油10
4に遠心力が作用するため、スクロール圧縮機100の
中心側(径方向内側)の油104の高さが低くなり、ス
クロール圧縮機100の径方向外側に位置するに従って
油104の高さが高くなる。
4に遠心力が作用するため、スクロール圧縮機100の
中心側(径方向内側)の油104の高さが低くなり、ス
クロール圧縮機100の径方向外側に位置するに従って
油104の高さが高くなる。
【0005】ここで、スクロール圧縮機100の径方向
外側の油104の高さが高くなった分だけ、冷媒システ
ム内の油循環量(OC%)の増加を引き起こし、また回
転シャフト102を駆動させるための動力が大きくなる
が、スクロール圧縮機100の内壁に設けられたスタビ
ライザープレート106が油面の上昇を遮ることによ
り、上記問題を解決していた。
外側の油104の高さが高くなった分だけ、冷媒システ
ム内の油循環量(OC%)の増加を引き起こし、また回
転シャフト102を駆動させるための動力が大きくなる
が、スクロール圧縮機100の内壁に設けられたスタビ
ライザープレート106が油面の上昇を遮ることによ
り、上記問題を解決していた。
【0006】一方、スクロール圧縮機100を設置する
ときや溶接するときに内部に異物が混入することがあっ
た。このため、この異物を取り除く必要があるため、従
来から内部にストレーナ(図示省略)等を設置してい
た。
ときや溶接するときに内部に異物が混入することがあっ
た。このため、この異物を取り除く必要があるため、従
来から内部にストレーナ(図示省略)等を設置してい
た。
【0007】ところが、狭いスクロール圧縮機100の
内部に上記スタビライザープレート106とストレーナ
を別々に配置することは、スペース的にも困難であっ
た。
内部に上記スタビライザープレート106とストレーナ
を別々に配置することは、スペース的にも困難であっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記事情に鑑みて成されたものであり、1つの部品で油面
の上昇を遮り油面の安定を図ると共に、異物を補足する
ことができる冷凍空調用圧縮機を提供することを目的と
する。
記事情に鑑みて成されたものであり、1つの部品で油面
の上昇を遮り油面の安定を図ると共に、異物を補足する
ことができる冷凍空調用圧縮機を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、以下の手段を採用する。請求項1に記載の
発明では、回転軸と、前記回転軸に形成され前記回転軸
の回転の際に油が吸い上げられる給油孔と、前記油を貯
溜する貯溜部と、を有する冷凍空調用圧縮機において、
前記回転軸の回転の際に油面の上昇を遮ると共に、前記
貯留部への異物の進入を阻止する油面安定部材を備えた
ことを特徴とする。
決するため、以下の手段を採用する。請求項1に記載の
発明では、回転軸と、前記回転軸に形成され前記回転軸
の回転の際に油が吸い上げられる給油孔と、前記油を貯
溜する貯溜部と、を有する冷凍空調用圧縮機において、
前記回転軸の回転の際に油面の上昇を遮ると共に、前記
貯留部への異物の進入を阻止する油面安定部材を備えた
ことを特徴とする。
【0010】本発明の冷凍空調用圧縮機によれば、冷凍
空調用圧縮機が作動し回転軸が回転する。回転軸が回転
すると、この回転軸の回転による遠心力が油に作用する
ため、回転軸近傍の油の高さが低くなり、回転軸からの
距離が長くなるに従って油の高さが高くなる。ここで、
本発明の本発明の冷凍空調用圧縮機では、油面安定部材
を備えているため、油面の上昇を遮ることができ油面を
安定させることができる。このため、冷媒システム内の
油循環量(OC%)が増加することを防止できるととも
に、回転シャフトを駆動させるための動力を低減するこ
とができる。一方、冷凍空調用圧縮機の設置の際には、
冷凍空調用圧縮機内部に異物が混入することがある。冷
凍空調用圧縮機の設置の際に冷凍空調用圧縮機内部に異
物が混入した場合にも、油面安定部材により貯留部への
異物の進入を阻止することができる。これにより、貯留
部に貯溜されている油に異物が混入することを防止でき
る。この結果、異物が混入した油が給油孔から吸い上げ
られて冷凍空調用圧縮機内部を流動(循環)していくこ
とを防止でき、冷凍空調用圧縮機の故障や性能低下を防
止することができる。以上のように、本発明の冷凍空調
用圧縮機によれば、1つの部材で油面安定機能と異物補
足機能とを備えることができるため、比較的狭い冷凍空
調用圧縮機においてスペース不足の問題を解消すること
ができる。また、従来のように2部品を配置する場合と
比較して、配置作業等の労力を低減でき、ひいては製造
コストも低減することができる。
空調用圧縮機が作動し回転軸が回転する。回転軸が回転
すると、この回転軸の回転による遠心力が油に作用する
ため、回転軸近傍の油の高さが低くなり、回転軸からの
距離が長くなるに従って油の高さが高くなる。ここで、
本発明の本発明の冷凍空調用圧縮機では、油面安定部材
を備えているため、油面の上昇を遮ることができ油面を
安定させることができる。このため、冷媒システム内の
油循環量(OC%)が増加することを防止できるととも
に、回転シャフトを駆動させるための動力を低減するこ
とができる。一方、冷凍空調用圧縮機の設置の際には、
冷凍空調用圧縮機内部に異物が混入することがある。冷
凍空調用圧縮機の設置の際に冷凍空調用圧縮機内部に異
物が混入した場合にも、油面安定部材により貯留部への
異物の進入を阻止することができる。これにより、貯留
部に貯溜されている油に異物が混入することを防止でき
る。この結果、異物が混入した油が給油孔から吸い上げ
られて冷凍空調用圧縮機内部を流動(循環)していくこ
とを防止でき、冷凍空調用圧縮機の故障や性能低下を防
止することができる。以上のように、本発明の冷凍空調
用圧縮機によれば、1つの部材で油面安定機能と異物補
足機能とを備えることができるため、比較的狭い冷凍空
調用圧縮機においてスペース不足の問題を解消すること
ができる。また、従来のように2部品を配置する場合と
比較して、配置作業等の労力を低減でき、ひいては製造
コストも低減することができる。
【0011】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の冷凍空調用圧縮機において、前記油面安定部材は、
前記異物の前記貯溜部への進入を阻止するとともに前記
油を前記貯溜部へ通す開孔が複数形成された開孔部材で
あることを特徴とする。
載の冷凍空調用圧縮機において、前記油面安定部材は、
前記異物の前記貯溜部への進入を阻止するとともに前記
油を前記貯溜部へ通す開孔が複数形成された開孔部材で
あることを特徴とする。
【0012】油面安定部材は、異物の貯溜部への進入を
阻止するとともに油を貯溜部へ通す開孔が複数形成され
た開孔部材であるため、異物を補足することができると
ともに、落下してきた油を開孔を通して貯溜部に戻すこ
とができる。この結果、給油孔から吸い上げられた油を
使用した後、再度その油を使用することができる。
阻止するとともに油を貯溜部へ通す開孔が複数形成され
た開孔部材であるため、異物を補足することができると
ともに、落下してきた油を開孔を通して貯溜部に戻すこ
とができる。この結果、給油孔から吸い上げられた油を
使用した後、再度その油を使用することができる。
【0013】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の冷凍空調用圧縮機において、前記開孔部材上に前記
異物の前記貯溜部への進入を阻止する異物補足網が載置
されていることを特徴とする。
載の冷凍空調用圧縮機において、前記開孔部材上に前記
異物の前記貯溜部への進入を阻止する異物補足網が載置
されていることを特徴とする。
【0014】開孔部材上に異物の貯溜部への進入を阻止
する異物補足網を載置されせることにより、より確実に
貯溜部への異物の進入を阻止することができる。
する異物補足網を載置されせることにより、より確実に
貯溜部への異物の進入を阻止することができる。
【0015】請求項4に記載の発明では、請求項1に記
載の冷凍空調用圧縮機において、前記油面安定部材は、
前記油を前記貯溜部へ通す開孔が形成された油面安定部
材本体と、前記油面安定部材本体上に載置され前記異物
の前記貯溜部への進入を阻止する異物補足網と、で構成
されていることを特徴とする。
載の冷凍空調用圧縮機において、前記油面安定部材は、
前記油を前記貯溜部へ通す開孔が形成された油面安定部
材本体と、前記油面安定部材本体上に載置され前記異物
の前記貯溜部への進入を阻止する異物補足網と、で構成
されていることを特徴とする。
【0016】油面安定部材は、油を貯溜部へ通す開孔が
形成された油面安定部材本体と、油面安定部材本体上に
載置され異物の貯溜部への進入を阻止する異物補足網
と、で構成されているため、油面安定部材本体に形成さ
れた開孔の開口面積が比較的大きいものであっても、異
物補足網により貯溜部への異物の進入を阻止することが
できる。この結果、油面安定部材本体に形成された開孔
の開口面積を比較的大きくすることができるため、効率
良く油を貯溜部に戻すことができる。
形成された油面安定部材本体と、油面安定部材本体上に
載置され異物の貯溜部への進入を阻止する異物補足網
と、で構成されているため、油面安定部材本体に形成さ
れた開孔の開口面積が比較的大きいものであっても、異
物補足網により貯溜部への異物の進入を阻止することが
できる。この結果、油面安定部材本体に形成された開孔
の開口面積を比較的大きくすることができるため、効率
良く油を貯溜部に戻すことができる。
【0017】請求項5に記載の発明では、請求項3又は
4に記載の冷凍空調用圧縮機において、前記開孔部材又
は前記油面安定部材本体には係合部が設けられ、前記異
物補足網は前記係合部と係合していることを特徴とす
る。
4に記載の冷凍空調用圧縮機において、前記開孔部材又
は前記油面安定部材本体には係合部が設けられ、前記異
物補足網は前記係合部と係合していることを特徴とす
る。
【0018】開孔部材又は油面安定部材本体には係合部
が設けられ、異物補足網は係合部と係合しているため、
異物補足網を確実に固定することができる。このため、
油面の上昇を遮る際に異物補足網が油に押されて開孔部
材又は油面安定部材本体上を異物補足網が移動すること
を防止することができる。
が設けられ、異物補足網は係合部と係合しているため、
異物補足網を確実に固定することができる。このため、
油面の上昇を遮る際に異物補足網が油に押されて開孔部
材又は油面安定部材本体上を異物補足網が移動すること
を防止することができる。
【0019】請求項6に記載の発明では、請求項2乃至
5のいずれか1項に記載の冷凍空調用圧縮機において、
前記回転軸を回転可能に支持する軸受けと、前記軸受け
を支持する支持材とが設けられ、前記開孔部材又は前記
油面安定部材本体は、前記軸受けと共に固定部材により
前記支持材に固定されていることを特徴とする。
5のいずれか1項に記載の冷凍空調用圧縮機において、
前記回転軸を回転可能に支持する軸受けと、前記軸受け
を支持する支持材とが設けられ、前記開孔部材又は前記
油面安定部材本体は、前記軸受けと共に固定部材により
前記支持材に固定されていることを特徴とする。
【0020】本発明の冷凍空調用圧縮機によれば、回転
軸を回転可能に支持する軸受けと、軸受けを支持する支
持材とが設けられている。ここで、軸受けは支持材に固
定部材で固定されるが、本発明の冷凍空調用圧縮機で
は、開孔部材又は油面安定部材本体も同時にその固定部
材により支持材に固定される。このため、開孔部材又は
油面安定部材本体を別途固定部材や溶接等により固定す
る必要がない。この結果、取付作業を軽減でき、ひいて
はコストを低減することができる。
軸を回転可能に支持する軸受けと、軸受けを支持する支
持材とが設けられている。ここで、軸受けは支持材に固
定部材で固定されるが、本発明の冷凍空調用圧縮機で
は、開孔部材又は油面安定部材本体も同時にその固定部
材により支持材に固定される。このため、開孔部材又は
油面安定部材本体を別途固定部材や溶接等により固定す
る必要がない。この結果、取付作業を軽減でき、ひいて
はコストを低減することができる。
【0021】請求項7に記載の発明では、請求項3乃至
6のいずれか1項に記載の冷凍空調用圧縮機において、
前記異物補足網のメッシュは、1平方インチ当たり80
以上150以下であることを特徴とする。
6のいずれか1項に記載の冷凍空調用圧縮機において、
前記異物補足網のメッシュは、1平方インチ当たり80
以上150以下であることを特徴とする。
【0022】異物補足網のメッシュは、1平方インチ当
たり80以上150以下とすることが好ましい。逆に、
1平方インチ当たり80未満のメッシュであれば、異物
の貯溜部への進入を効果的に防止することができるが、
油が貯溜部に戻り難くなり不適切である。他方、1平方
インチ当たり150よりもメッシュが多くなれば、異物
が貯溜部へ進入する可能性が大きくなるため、不適切で
ある。
たり80以上150以下とすることが好ましい。逆に、
1平方インチ当たり80未満のメッシュであれば、異物
の貯溜部への進入を効果的に防止することができるが、
油が貯溜部に戻り難くなり不適切である。他方、1平方
インチ当たり150よりもメッシュが多くなれば、異物
が貯溜部へ進入する可能性が大きくなるため、不適切で
ある。
【0023】請求項8に記載の発明では、請求項7に記
載の冷凍空調用圧縮機において、異物補足網のメッシュ
は、1平方インチ当たり100であることを特徴とす
る。
載の冷凍空調用圧縮機において、異物補足網のメッシュ
は、1平方インチ当たり100であることを特徴とす
る。
【0024】異物補足網のメッシュは、1平方インチ当
たり100とすることが最適である。
たり100とすることが最適である。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態に係る冷
凍空調用圧縮機について、図面を参照して説明する。図
1は、スクロール圧縮機の全体構成図である。
凍空調用圧縮機について、図面を参照して説明する。図
1は、スクロール圧縮機の全体構成図である。
【0026】先ず、スクロール圧縮機の全体構成につい
て説明する。
て説明する。
【0027】図1に示すように、本実施形態のスクロー
ル圧縮機(冷凍空調用圧縮機)10は、密閉ハウジング
8を備えている。
ル圧縮機(冷凍空調用圧縮機)10は、密閉ハウジング
8を備えている。
【0028】この密閉ハウジング8の内部には、その上
部にスクロール圧縮機構Cが、下部に電動機Mがそれぞ
れ収納配置されている。スクロール圧縮機構Cと電動機
Mとは回転シャフト(回転軸)5を介して互いに連動連
結されている。
部にスクロール圧縮機構Cが、下部に電動機Mがそれぞ
れ収納配置されている。スクロール圧縮機構Cと電動機
Mとは回転シャフト(回転軸)5を介して互いに連動連
結されている。
【0029】なお、スクロール圧縮機構Cは固定スクロ
ール1、旋回スクロール2の公転旋回運動を許容するが
その自転を阻止するオルダムリンク3、固定スクロール
1が締結されるフレーム6、回転シャフト5を軸支する
上部軸受71等からなる。
ール1、旋回スクロール2の公転旋回運動を許容するが
その自転を阻止するオルダムリンク3、固定スクロール
1が締結されるフレーム6、回転シャフト5を軸支する
上部軸受71等からなる。
【0030】固定スクロール1は端板11とその内面に
立設された渦巻き状ラップ12とを備え、外周壁には吸
入孔15、端板11の中央には吐出ポート13aが設け
られている。
立設された渦巻き状ラップ12とを備え、外周壁には吸
入孔15、端板11の中央には吐出ポート13aが設け
られている。
【0031】ディスチャージカバー16の中央には、吐
出ポート13aと繋がる吐出ポート13bと、これを開
閉する吐出弁17が設けられている。旋回スクロール2
は端板21とその内面に立設された渦巻き状ラップ22
とを備えている。
出ポート13aと繋がる吐出ポート13bと、これを開
閉する吐出弁17が設けられている。旋回スクロール2
は端板21とその内面に立設された渦巻き状ラップ22
とを備えている。
【0032】端板21の下部外面に立設されたボス23
内には、偏心ブッシュ54が旋回軸受73を介して回転
自在に嵌挿され、この偏心ブッシュ54に設けられた穴
に回転シャフト5の上端から突出する偏心ピン53が回
転自在に嵌合されている。
内には、偏心ブッシュ54が旋回軸受73を介して回転
自在に嵌挿され、この偏心ブッシュ54に設けられた穴
に回転シャフト5の上端から突出する偏心ピン53が回
転自在に嵌合されている。
【0033】固定スクロール1と旋回スクロール2とを
相互に所定距離だけ偏心させ、かつ180度だけ角度を
ずらせて噛み合わせることによって複数個の密閉空間2
4が形成されている。
相互に所定距離だけ偏心させ、かつ180度だけ角度を
ずらせて噛み合わせることによって複数個の密閉空間2
4が形成されている。
【0034】フレーム6は密閉ハウジング8に固定され
ており、このフレーム6の上面に形成されたスラスト面
65と旋回スクロール2の背面とが摺接して旋回スクロ
ール2を支持している。
ており、このフレーム6の上面に形成されたスラスト面
65と旋回スクロール2の背面とが摺接して旋回スクロ
ール2を支持している。
【0035】スラスト面65には油溝66が形成されて
いる。また、ボス23の外周には油溜め室61が形成さ
れている。この油溜め室61の円筒形内壁下部には、排
油孔62が形成されている。
いる。また、ボス23の外周には油溜め室61が形成さ
れている。この油溜め室61の円筒形内壁下部には、排
油孔62が形成されている。
【0036】回転シャフト5の下端部には、容積型の油
ポンプ51が備えられている。この油ポンプ51の吸込
口18が密閉ハウジング8の底部の油溜り(後述)81
に開口している。
ポンプ51が備えられている。この油ポンプ51の吸込
口18が密閉ハウジング8の底部の油溜り(後述)81
に開口している。
【0037】また、油ポンプ51の吐出口(図示省略)
は、回転シャフト5に形成された給油孔52に連通して
いる。
は、回転シャフト5に形成された給油孔52に連通して
いる。
【0038】ここで、本発明の要部について説明する。
【0039】図1及び図2に示すように、密閉ハウジン
グ8の底部には貯溜タンク(貯溜部)20が嵌め込まれ
ている。この貯溜タンク20の内部には油が貯溜されて
おり、油溜り81を構成している。
グ8の底部には貯溜タンク(貯溜部)20が嵌め込まれ
ている。この貯溜タンク20の内部には油が貯溜されて
おり、油溜り81を構成している。
【0040】なお、この貯溜タンク20は、密閉ハウジ
ング8の底部と着脱可能に設けられている。
ング8の底部と着脱可能に設けられている。
【0041】密閉ハウジング8の内部には、回転シャフ
ト5を回転可能に支持する軸受け25が設けられてい
る。この軸受け25は、3本のステー(支持材)26に
より密閉ハウジング8に固定されている。なお、このス
テー26は、3本に限るものではなく、2本以上あれば
良い。
ト5を回転可能に支持する軸受け25が設けられてい
る。この軸受け25は、3本のステー(支持材)26に
より密閉ハウジング8に固定されている。なお、このス
テー26は、3本に限るものではなく、2本以上あれば
良い。
【0042】また、図3に示すように、軸受け25の下
面には、円盤状に形成された油面安定部材本体(油面安
定部材)28が固定されている。この油面安定部材本体
28の外周部には、比較的開口面積の大きな3つの開孔
30が形成されている。この開孔30を通って油が貯溜
タンク20に戻るようになっている。
面には、円盤状に形成された油面安定部材本体(油面安
定部材)28が固定されている。この油面安定部材本体
28の外周部には、比較的開口面積の大きな3つの開孔
30が形成されている。この開孔30を通って油が貯溜
タンク20に戻るようになっている。
【0043】また、油面安定部材本体28の中央部に
は、2本のボルト孔32がそれぞれ形成されている。
は、2本のボルト孔32がそれぞれ形成されている。
【0044】図2に示すように、油面安定部材本体28
の中央部の外周縁(係合部)Gは、上側(図2中矢印A
方向側)に突出するように形成されている。
の中央部の外周縁(係合部)Gは、上側(図2中矢印A
方向側)に突出するように形成されている。
【0045】一方、図3に示すように、油面安定部材本
体28の外周部上面には異物補足網(油面安定部材)3
4が載置されている。この異物補足網34は、円環状に
形成されている。この異物補足網34のメッシュは、1
平方インチ当たり100になるように設定されている。
この異物補足網34により、密閉ハウジング8内部の異
物が補足され、異物貯溜タンク20への異物の進入を阻
止することができる。
体28の外周部上面には異物補足網(油面安定部材)3
4が載置されている。この異物補足網34は、円環状に
形成されている。この異物補足網34のメッシュは、1
平方インチ当たり100になるように設定されている。
この異物補足網34により、密閉ハウジング8内部の異
物が補足され、異物貯溜タンク20への異物の進入を阻
止することができる。
【0046】なお、異物補足網34のメッシュは、1平
方インチ当たり100に限られるものではなく、80以
上150以下であることが好ましい。
方インチ当たり100に限られるものではなく、80以
上150以下であることが好ましい。
【0047】この異物補足網34は、油面安定部材本体
28の中央部の外周縁Gと係合するように載置されてい
る。
28の中央部の外周縁Gと係合するように載置されてい
る。
【0048】なお、異物補足網34と係合した油面安定
部材本体28が2本のボルト(固定部材)36により軸
受け25と共にステー26の下面に取り付けられてい
る。
部材本体28が2本のボルト(固定部材)36により軸
受け25と共にステー26の下面に取り付けられてい
る。
【0049】次に、本実施形態に係る冷凍空調用圧縮機
の作用及び効果について説明する。
の作用及び効果について説明する。
【0050】図1に示すように、スクロール圧縮機10
の電動機Mが駆動すると、回転シャフト5、偏心ピン5
3、偏心ブッシュ54、ボス23等からなる公転旋回機
構を介して旋回スクロール2が駆動され、旋回スクロー
ル2はオルダムリンク3によって自転を阻止されながら
公転旋回半径の円軌道上を公転旋回運動する。
の電動機Mが駆動すると、回転シャフト5、偏心ピン5
3、偏心ブッシュ54、ボス23等からなる公転旋回機
構を介して旋回スクロール2が駆動され、旋回スクロー
ル2はオルダムリンク3によって自転を阻止されながら
公転旋回半径の円軌道上を公転旋回運動する。
【0051】すると冷媒ガスは吸入管82を経て密閉ハ
ウジング8内に入り、フレーム6のガス通路(図示省
略)を通り吸入通路15を経て密閉空間24内に吸入さ
れる。
ウジング8内に入り、フレーム6のガス通路(図示省
略)を通り吸入通路15を経て密閉空間24内に吸入さ
れる。
【0052】そして、旋回スクロール2の公転旋回運動
により密閉空間24の容積が減少するに伴って圧縮され
ながら中央部に至り、吐出ポート13bより吐出弁17
を開いて吐出キャビティ14に入り、ここから吐出管8
3を経て外部に吐出される。
により密閉空間24の容積が減少するに伴って圧縮され
ながら中央部に至り、吐出ポート13bより吐出弁17
を開いて吐出キャビティ14に入り、ここから吐出管8
3を経て外部に吐出される。
【0053】また、回転シャフト5の遠心力により、油
溜り81の油が油ポンプ51によって吸い上げられ、給
油孔52を上昇して開口部(図示省略)から噴出し、軸
受部分73を潤滑した後、ボス23の旋回により周囲に
噴き出される。そして、油通路(図示省略)を経て排油
孔62から排出される。
溜り81の油が油ポンプ51によって吸い上げられ、給
油孔52を上昇して開口部(図示省略)から噴出し、軸
受部分73を潤滑した後、ボス23の旋回により周囲に
噴き出される。そして、油通路(図示省略)を経て排油
孔62から排出される。
【0054】ところで、回転シャフト5を回転すると、
回転シャフト5の一部が油溜り81の中に位置している
ため、貯溜タンク20の内部の油に遠心力が作用する。
回転シャフト5の一部が油溜り81の中に位置している
ため、貯溜タンク20の内部の油に遠心力が作用する。
【0055】貯溜タンク20の内部の油に遠心力が作用
すると、回転シャフト5近傍の油の高さが低くなり、回
転シャフト5からの距離が長くなるに従って油の高さが
高くなる。
すると、回転シャフト5近傍の油の高さが低くなり、回
転シャフト5からの距離が長くなるに従って油の高さが
高くなる。
【0056】ここで、本発明のスクロール圧縮機10に
は、油面安定部材本体28が配置されているため、遠心
力の作用により油の高さが高くなっても、その油面が油
面安定部材本体28とその上面に載置されている異物補
足網34とにより押さえられる。このため、油の高さが
油面安定部材本体28よりも高くなってしまうことを極
力防止することができ、油面を安定させることができ
る。
は、油面安定部材本体28が配置されているため、遠心
力の作用により油の高さが高くなっても、その油面が油
面安定部材本体28とその上面に載置されている異物補
足網34とにより押さえられる。このため、油の高さが
油面安定部材本体28よりも高くなってしまうことを極
力防止することができ、油面を安定させることができ
る。
【0057】この結果、冷媒システム内の油潤滑量の増
加を防止することができるとともに、回転シャフト5を
回転駆動させるための動力を低減することができ、低コ
ストを実現することができる。
加を防止することができるとともに、回転シャフト5を
回転駆動させるための動力を低減することができ、低コ
ストを実現することができる。
【0058】一方、スクロール圧縮機10の設置の際に
は、組み立て時に密閉ハウジング8の内部に異物が混入
することがある。密閉ハウジング8の内部に異物が混入
した場合でも、本発明のスクロール圧縮機10では、油
面安定部材本体28の上面に異物補足網34が載置され
ているため、この異物を補足することができる。このた
め、貯溜タンク20の内部に異物が進入することを防止
でき、貯溜タンク20の内部の油に異物が混入すること
を防止できる。この結果、異物が混入した油が給油孔5
2から吸い上げられることを防止でき、スクロール圧縮
機10の故障や性能低下を防止することができる。
は、組み立て時に密閉ハウジング8の内部に異物が混入
することがある。密閉ハウジング8の内部に異物が混入
した場合でも、本発明のスクロール圧縮機10では、油
面安定部材本体28の上面に異物補足網34が載置され
ているため、この異物を補足することができる。このた
め、貯溜タンク20の内部に異物が進入することを防止
でき、貯溜タンク20の内部の油に異物が混入すること
を防止できる。この結果、異物が混入した油が給油孔5
2から吸い上げられることを防止でき、スクロール圧縮
機10の故障や性能低下を防止することができる。
【0059】また、排油孔62から排出された油は、異
物補足網34のメッシュ及び油面安定部材本体28の開
孔30を通って、貯溜タンク20の内部に落下する。油
面安定部材本体28の外周部の上面に異物補足網34が
載置されているため、油面安定部材本体28の外周部に
形成された開孔30の開口面積を大きくすることがで
き、効率良く油を貯溜タンク20の内部に戻すことがで
きる。貯溜タンク20の内部に戻った油は、再度利用さ
れる。
物補足網34のメッシュ及び油面安定部材本体28の開
孔30を通って、貯溜タンク20の内部に落下する。油
面安定部材本体28の外周部の上面に異物補足網34が
載置されているため、油面安定部材本体28の外周部に
形成された開孔30の開口面積を大きくすることがで
き、効率良く油を貯溜タンク20の内部に戻すことがで
きる。貯溜タンク20の内部に戻った油は、再度利用さ
れる。
【0060】以上のように、本発明のスクロール圧縮機
10によれば、油面安定部材本体28とその上面に載置
されている異物補足網34とを有しているため、油面安
定機能と異物補足機能とを得ることができる。また、図
5に示す従来のスクロール圧縮機10のように、スタビ
ライザープレート106とストレーナ(図示省略)とを
別々に設けた場合と比較して、広い配置スペースが必要
とならない。このため、スペース不足の問題を解消する
ことができる。
10によれば、油面安定部材本体28とその上面に載置
されている異物補足網34とを有しているため、油面安
定機能と異物補足機能とを得ることができる。また、図
5に示す従来のスクロール圧縮機10のように、スタビ
ライザープレート106とストレーナ(図示省略)とを
別々に設けた場合と比較して、広い配置スペースが必要
とならない。このため、スペース不足の問題を解消する
ことができる。
【0061】本発明では特に、異物補足網34が油面安
定部材本体28の中央部の外周縁Gと係合しているた
め、異物補足網34を確実に固定することができる。こ
のため、異物補足網34が油面の上昇を遮る際に、異物
補足網34が下方から油に押されて油面安定部材本体2
8上を移動してしまうことを防止できる。
定部材本体28の中央部の外周縁Gと係合しているた
め、異物補足網34を確実に固定することができる。こ
のため、異物補足網34が油面の上昇を遮る際に、異物
補足網34が下方から油に押されて油面安定部材本体2
8上を移動してしまうことを防止できる。
【0062】また、油面安定部材本体28は、軸受け2
5と共にボルト36によりステー2に固定されている。
このため、油面安定部材本体28を別途溶接等の固定手
段を用いて固定する必要がない。
5と共にボルト36によりステー2に固定されている。
このため、油面安定部材本体28を別途溶接等の固定手
段を用いて固定する必要がない。
【0063】なお、油面安定部材本体の形態は、上記実
施形態の油面安定部材本体28に限られるものではな
い。
施形態の油面安定部材本体28に限られるものではな
い。
【0064】すなわち、図4に示すように、油面安定部
材本体50は、その外周部に複数の円孔(開孔)58が
形成されている。この円孔58の開口面積は、異物が貯
溜タンク20の内部に進入するのを防止すべく、比較的
小さくなるように設定されている。
材本体50は、その外周部に複数の円孔(開孔)58が
形成されている。この円孔58の開口面積は、異物が貯
溜タンク20の内部に進入するのを防止すべく、比較的
小さくなるように設定されている。
【0065】この油面安定部材本体50を用いれば、異
物補足網34を用いなくても、油面の上昇を押さえるこ
とができるとともに、異物の貯溜タンク20内への進入
を防止することができる。特に、この油面安定部材本体
50を用いれば、第1実施形態の油面安定部材本体28
を用いた場合と比較して、円孔58の開口面積が小さい
分だけ、油面の上昇を効果的に押さえることができる。
物補足網34を用いなくても、油面の上昇を押さえるこ
とができるとともに、異物の貯溜タンク20内への進入
を防止することができる。特に、この油面安定部材本体
50を用いれば、第1実施形態の油面安定部材本体28
を用いた場合と比較して、円孔58の開口面積が小さい
分だけ、油面の上昇を効果的に押さえることができる。
【0066】なお、この油面安定部材本体50の上面
に、第1実施形態の異物補足網34を載置しても良い。
に、第1実施形態の異物補足網34を載置しても良い。
【0067】異物補足網34を載置することにより、異
物補足効果を向上させることができ、異物の貯溜タンク
20内への進入を効果的に防止することができる。
物補足効果を向上させることができ、異物の貯溜タンク
20内への進入を効果的に防止することができる。
【0068】
【発明の効果】以上説明した本発明の冷凍空調用圧縮機
においては以下の効果を奏する。請求項1記載の発明で
は、1つの部材で油面安定機能と異物補足機能とを備え
ることができるため、比較的狭い冷凍空調用圧縮機にお
いてスペース不足の問題を解消することができる。ま
た、従来のように2部品を配置する場合と比較して、配
置作業等の労力を低減でき、ひいては製造コストも低減
することができる。
においては以下の効果を奏する。請求項1記載の発明で
は、1つの部材で油面安定機能と異物補足機能とを備え
ることができるため、比較的狭い冷凍空調用圧縮機にお
いてスペース不足の問題を解消することができる。ま
た、従来のように2部品を配置する場合と比較して、配
置作業等の労力を低減でき、ひいては製造コストも低減
することができる。
【0069】請求項2記載の発明では、給油孔から吸い
上げられた油を使用した後、再度その油を使用すること
ができる。
上げられた油を使用した後、再度その油を使用すること
ができる。
【0070】請求項3記載の発明では、より確実に貯溜
部への異物の進入を阻止することができる。
部への異物の進入を阻止することができる。
【0071】請求項4記載の発明では、油面安定部材本
体に形成された開孔の開口面積を比較的大きくすること
ができるため、効率良く油を貯溜部に戻すことができ
る。
体に形成された開孔の開口面積を比較的大きくすること
ができるため、効率良く油を貯溜部に戻すことができ
る。
【0072】請求項5記載の発明では、油面の上昇を遮
る際に異物補足網が油に押されて開孔部材又は油面安定
部材本体上を異物補足網が移動することを防止すること
ができる。
る際に異物補足網が油に押されて開孔部材又は油面安定
部材本体上を異物補足網が移動することを防止すること
ができる。
【0073】請求項6記載の発明では、開孔部材又は油
面安定部材本体を別途固定部材や溶接等により固定する
必要がなく、取付作業を軽減でき、ひいてはコストを低
減することができる。
面安定部材本体を別途固定部材や溶接等により固定する
必要がなく、取付作業を軽減でき、ひいてはコストを低
減することができる。
【0074】請求項7記載の発明では、1平方インチ当
たり80以上150以下とすることが好ましい。逆に、
1平方インチ当たり80未満のメッシュであれば、異物
の貯溜部への進入を効果的に防止することができるが、
油が貯溜部に戻り難くなり不適切である。他方、1平方
インチ当たり150よりもメッシュが多くなれば、異物
が貯溜部へ進入する可能性が大きくなるため、不適切で
ある。
たり80以上150以下とすることが好ましい。逆に、
1平方インチ当たり80未満のメッシュであれば、異物
の貯溜部への進入を効果的に防止することができるが、
油が貯溜部に戻り難くなり不適切である。他方、1平方
インチ当たり150よりもメッシュが多くなれば、異物
が貯溜部へ進入する可能性が大きくなるため、不適切で
ある。
【0075】請求項8記載の発明では、異物補足網のメ
ッシュは、1平方インチ当たり100とすることが最適
である。
ッシュは、1平方インチ当たり100とすることが最適
である。
【図1】 本発明の一実施形態に係る冷凍空調用圧縮機
の構成図である。
の構成図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係る冷凍空調用圧縮機
の部分的な拡大図である。
の部分的な拡大図である。
【図3】 本発明の一実施形態に係る冷凍空調用圧縮機
を構成する油面安定部材の平面図である。
を構成する油面安定部材の平面図である。
【図4】 図3に示す油面安定部材とは別形態の油面安
定部材の平面図である。
定部材の平面図である。
【図5】 従来の冷凍空調用圧縮機の部分的な拡大図で
ある。
ある。
5 回転シャフト(回転軸)
10 スクロール圧縮機(冷凍空調用圧縮機)
20 貯溜タンク(貯溜部)
25 軸受け
26 ステー(支持材)
28 油面安定部材本体(油面安定部材)
30 開孔
34 異物補足網(油面安定部材)
36 ボルト(固定部材)
50 油面安定部材本体(油面安定部材、開孔部材)
52 給油孔
フロントページの続き
Fターム(参考) 3H003 AA01 AB03 AC03 BD12 BG02
3H029 AA02 AA14 AB03 BB02 BB03
BB36 CC26 CC43
Claims (8)
- 【請求項1】 回転軸と、前記回転軸に形成され前記回
転軸の回転の際に油が吸い上げられる給油孔と、前記油
を貯溜する貯溜部と、を有する冷凍空調用圧縮機におい
て、 前記回転軸の回転の際に油面の上昇を遮ると共に、前記
貯留部への異物の進入を阻止する油面安定部材を備えた
ことを特徴とする冷凍空調用圧縮機。 - 【請求項2】 前記油面安定部材は、前記異物の前記貯
溜部への進入を阻止するとともに前記油を前記貯溜部へ
通す開孔が複数形成された開孔部材であることを特徴と
する請求項1に記載の冷凍空調用圧縮機。 - 【請求項3】 前記開孔部材上に前記異物の前記貯溜部
への進入を阻止する異物補足網が載置されていることを
特徴とする請求項2に記載の冷凍空調用圧縮機。 - 【請求項4】 前記油面安定部材は、 前記油を前記貯溜部へ通す開孔が形成された油面安定部
材本体と、前記油面安定部材本体上に載置され前記異物
の前記貯溜部への進入を阻止する異物補足網と、 で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の冷
凍空調用圧縮機。 - 【請求項5】 前記開孔部材又は前記油面安定部材本体
には係合部が設けられ、前記異物補足網は前記係合部と
係合していることを特徴とする請求項3又は4に記載の
冷凍空調用圧縮機。 - 【請求項6】 前記回転軸を回転可能に支持する軸受け
と、前記軸受けを支持する支持材とが設けられ、 前記開孔部材又は前記油面安定部材本体は、前記軸受け
と共に固定部材により前記支持材に固定されていること
を特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の冷
凍空調用圧縮機。 - 【請求項7】 前記異物補足網のメッシュは、1平方イ
ンチ当たり80以上150以下であることを特徴とする
請求項3乃至6のいずれか1項に記載の冷凍空調用圧縮
機。 - 【請求項8】 前記異物補足網のメッシュは、1平方イ
ンチ当たり100であることを特徴とする請求項7に記
載の冷凍空調用圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002138975A JP2003328946A (ja) | 2002-05-14 | 2002-05-14 | 冷凍空調用圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002138975A JP2003328946A (ja) | 2002-05-14 | 2002-05-14 | 冷凍空調用圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003328946A true JP2003328946A (ja) | 2003-11-19 |
Family
ID=29700281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002138975A Withdrawn JP2003328946A (ja) | 2002-05-14 | 2002-05-14 | 冷凍空調用圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003328946A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004090333A1 (ja) * | 2003-04-10 | 2004-10-21 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 密閉型圧縮機 |
KR101192198B1 (ko) | 2005-12-30 | 2012-10-17 | 엘지전자 주식회사 | 스크롤 압축기의 포밍 저감 장치 |
EP2558722A2 (de) * | 2010-04-16 | 2013-02-20 | KNORR-BREMSE Systeme für Schienenfahrzeuge GmbH | Ölschwappdämpfungseinrichtung für einen schraubenverdichter |
EP2884109A1 (en) * | 2013-12-16 | 2015-06-17 | Samsung Electronics Co., Ltd | Compressor |
CN109026683A (zh) * | 2018-08-29 | 2018-12-18 | 上海爱卫蓝新能源科技有限公司 | 一种具有喷气增焓的涡旋压缩机结构 |
-
2002
- 2002-05-14 JP JP2002138975A patent/JP2003328946A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004090333A1 (ja) * | 2003-04-10 | 2004-10-21 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 密閉型圧縮機 |
KR101192198B1 (ko) | 2005-12-30 | 2012-10-17 | 엘지전자 주식회사 | 스크롤 압축기의 포밍 저감 장치 |
EP2558722A2 (de) * | 2010-04-16 | 2013-02-20 | KNORR-BREMSE Systeme für Schienenfahrzeuge GmbH | Ölschwappdämpfungseinrichtung für einen schraubenverdichter |
EP2884109A1 (en) * | 2013-12-16 | 2015-06-17 | Samsung Electronics Co., Ltd | Compressor |
CN109026683A (zh) * | 2018-08-29 | 2018-12-18 | 上海爱卫蓝新能源科技有限公司 | 一种具有喷气增焓的涡旋压缩机结构 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050802 |