JP2003328712A - 内燃機関の可変動弁制御装置 - Google Patents

内燃機関の可変動弁制御装置

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JP2003328712A
JP2003328712A JP2002142755A JP2002142755A JP2003328712A JP 2003328712 A JP2003328712 A JP 2003328712A JP 2002142755 A JP2002142755 A JP 2002142755A JP 2002142755 A JP2002142755 A JP 2002142755A JP 2003328712 A JP2003328712 A JP 2003328712A
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valve
plunger
adjuster
spring
cam
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Hiroshi Osawa
宏 大澤
Shiro Kitamura
史郎 北村
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/02Valve drive
    • F01L1/04Valve drive by means of cams, camshafts, cam discs, eccentrics or the like
    • F01L1/08Shape of cams

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関の可変動弁制御装置において、バル
ブリフト量を内燃機関の運転条件に応じて無段階に変化
させ、構成を簡単とし、コンパクト化を図るとともに、
バルブリフト量の調整を容易とし、しかも、廉価とする
ことにある。 【構成】 第1プランジャがカム軸の駆動により油圧室
方向に最も移動した場合で、アジャスタカムが第2プラ
ンジャを油圧室方向に最も移動させる状態にあるときに
は、バルブを最大リフトとして開放状態とし、アジャス
タカムが第2プランジャを油圧室方向に移動させる状態
にないときには、バルブを閉鎖状態とする構成としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関の可変
動弁制御装置に係り、特にバルブリフト量を変更する内
燃機関の可変動弁制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の内燃機関の動弁系においては、バ
ルブスプリングにより閉鎖方向へ常時付勢される吸気弁
若しくは排気弁からなるバルブを設け、このバルブをカ
ム軸のカムにより駆動し、また、バルブリフト量を可変
するために、可変バルブリフト機構を別途に設置したも
のがある。
【0003】内燃機関の可変動弁制御装置としては、例
えば、特公平2−57204号公報、特開平7−189
634号公報に開示されている。特公平2−57204
号公報に記載のものは、電気的に制御される弁を、油圧
媒体の圧力によって開放方向に負荷されるスプールと
し、このスプールに、該スプールの運動方向に対して直
角な運動成分が有する圧電式の作動体を配設し、この作
動体が、供給電圧が投入又は遮断されるまでスプールに
緊締力を加え、スプールの運動を阻止することで、短い
作動時間で弁を迅速に制御するものである。特開平7−
189634号公報に記載のものは、カム側プランジャ
をカム軸によって駆動して主油圧室の作動油を加圧し、
吸排気弁を主油圧室の圧力で押し開き、解放弁を開動作
することで、リフト量を可変制御し、シリンダ内にピス
トンを摺動可能に設けて解放弁の背圧室と連通した圧力
吸収室を形成し、ピストンを圧力吸収室側から受ける潤
滑油圧とリターンスプリングの付勢力とのバランスで初
期位置を決定し、カムリフトが開始したときに、圧力吸
収室への作動油流入によって主弁体をリフトさせ、吸排
気弁の開放を遅らせ、吸排気弁のバルブリフト量と開弁
時期との双方を同時に可変制御するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、内燃
機関の可変動弁制御装置においては、バルブの駆動を、
カムとスプリングとによって行っているものが殆どであ
り、別途に可変バルブリフト機構を設置しない限り、バ
ルブリフト量が一定に保持されている。この可変バルブ
リフト機構にあっては、油圧を利用し、バルブリフト量
を内燃機関の運転条件に応じて無段階に変化させている
が、その構成が複雑で、大型化を招くとともに、バルブ
リフト量の調整も困難となり、しかも、高価になるとい
う不都合があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、上述の不都合を
除去するためにこの発明は、バルブスプリングにより閉
鎖方向へ常時付勢されるバルブを設けた内燃機関の可変
動弁制御装置において、カム軸により駆動される第1プ
ランジャを設け、この第1プランジャと前記バルブとの
間に前記第1プランジャにより加圧されて前記バルブを
開放方向に作動させるオイルの油圧室を設け、この油圧
室に連結して前記第1プランジャの作動及び前記バルブ
の作動に連動可能な第2プランジャを設け、バルブリフ
ト時には前記第2プランジャを前記油圧室方向に移動さ
せるアジャスタカムを設け、このアジャスタカムと前記
第2プランジャとの間に前記第2プランジャを常時前記
油圧室方向に付勢するアジャスタスプリングを設け、前
記第1プランジャが前記カム軸の駆動により前記油圧室
方向に最も移動した場合で、前記アジャスタカムが前記
第2プランジャを前記油圧室方向に最も移動させる状態
にあるときには、前記バルブを最大リフトとして開放状
態とし、前記アジャスタカムが前記第2プランジャを前
記油圧室方向に移動させる状態にないときには、前記バ
ルブを閉鎖状態とすることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】この発明は、第1プランジャがカ
ム軸の駆動により油圧室方向に最も移動した場合で、ア
ジャスタカムが第2プランジャを油圧室方向に最も移動
させる状態にあるときには、バルブを最大リフトとして
開放状態とし、アジャスタカムが第2プランジャを油圧
室方向に移動させる状態にないときには、バルブを閉鎖
状態とすることから、油圧とアジャスタカムとアジャス
タスプリングとを利用するだけで、バルブリフト量を内
燃機関の運転条件に応じて無段階に変化させ、その構成
が簡単で、コンパクト化を図るとともに、バルブリフト
量の調整を容易とし、しかも、廉価とすることができ
る。
【0007】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜7、この発明の第1実施
例を示すものである。図1、2において、2は内燃機
関、4はシリンダヘッド、6は燃焼室、8は可変動弁制
御装置である。シリンダヘッド4には、下部位で燃焼室
6に連通するバルブ開口10を形成するバルブシート1
2が設けられているとともに、このバルブ開口12を開
放・閉鎖する吸気弁若しくは排気弁からなるバルブ14
が設けられ、また、上部でカム16を備えたカム軸(図
示せず)が軸支して設けられている。バルブ14は、バ
ルブ開口12に接離するバルブ本体14Aと、このバル
ブ本体14Aに連設したバルブステム14Bとからな
る。
【0008】バルブ14のバルブステム14Bには、ス
プリングリテーナ18が固定して設けられている。この
スプリングリテーナ18とシリンダヘッド4のスプリン
グ台部20との間には、バルブ14に嵌装されて該バル
ブ14を閉鎖方向へ常時付勢するバルブスプリング22
が介設されている。
【0009】カム16には、ローカアーム24が連絡し
て設けられる。このロッカアーム24は、一端側の軸支
部26がシリンダヘッド4に取り付けたロッカアーム軸
28に回動自在に支持されているとともに、他端側のカ
ム接触部30がカム16のカム面に接して設けられ、他
端部位で下方に指向したバルブ押圧部32を備えてい
る。
【0010】シリンダヘッド4には、本体34が設けら
れている。この本体34は、上側でロッカアーム24の
バルブ押圧部32側に延長する第1プランジャ用孔形成
部36と、下側でバルブ14のバルブステム14B側に
延長するステム側プランジャ用孔形成部38と、一側で
オイル用孔形成部40と、他側で第2プランジャ用孔形
成部42とが設けられている。
【0011】図3に示す如く、本体34の第1プランジ
ャ用孔形成部36には、ロッカアーム24のバルブ押圧
部32側の端面から第1プランジャ用孔44が内径D1
で形成されているとともに、この第1プランジャ用孔4
4の深部位に連通して該第1プランジャ用孔44の内径
D1よりも小さな内径E1の第1プランジャ用オイル孔
46が形成され、また、第1プランジャ用孔44に端面
側から第1プランジャ48が挿入して往復動可能に設け
られている。また、第1プランジャ用孔44内には、第
1プランジャ48をロッカアーム24のバルブ押圧部3
2側で外側に押圧するプランジャスプリング50が、第
1プランジャ48と孔段差部44Dとの間に設けられて
いる。よって、第1プランジャ48は、ロッカアーム2
4を介してカム軸のカム16によって駆動されるもので
ある。更に、第1プランジャ用孔形成部36の略中間部
位には、第1プランジャ用孔44と外部とを連通するよ
うに、径方向に指向した空気抜き孔52が形成されてい
る。
【0012】また、本体34のステム側プランジャ用孔
形成部38には、バルブ14のバルブステム14B側の
端面からステム側プランジャ用孔54が内径D2で形成
されているとともに、このステム側プランジャ用孔54
の深部位に連通して該ステム側プランジャ用孔54の内
径D2よりも小さな内径E2で且つ第1プランジャ用オ
イル孔46に連通するステム側プランジャ用オイル孔5
6が形成され、また、ステム側プランジャ用孔54にバ
ルブ14のバルブステム14Bの先端面に連結したステ
ム側プランジャ14Cが挿入して往復動可能に設けられ
ている。
【0013】更に、本体34のオイル用孔形成部40に
は、先端側にオイルギャラリ用孔58が形成されている
とともに、一端側がこのオイルギャラリ用孔58に連通
して他端側がバルブステム用オイル孔56に連通する内
径D3のオイル供給孔60が形成され、また、このオイ
ル供給孔60途中には該オイル供給孔60の内径D3よ
りも大きな内径E3のワンウェイバルブ用孔62が形成
され、このワンウェイバルブ用孔62にはオイルギャラ
リ用孔58側からのオイルの流通のみを許容するワンウ
ェイバルブ64が設けられている。このワンウェイバル
ブ64は、オイルギャラリ用孔58側でオイル供給孔6
0の一端側を開放・閉鎖するワンウェイボール66と、
このワンウェイボール66をオイル供給孔60の閉鎖方
向に押圧するワンウェイスプリング68とからなる。
【0014】更にまた、本体34の第2プランジャ用孔
形成部42には、外側の端面から第2プランジャ用孔7
0が内径D4で形成されているとともに、この第2プラ
ンジャ用孔70の深部位に連通し且つ第1プランジャ用
オイル孔46及びバルブステム用オイル孔56に連通し
て第2プランジャ用孔70の内径D4よりも小さな内径
E4の第2プランジャ用オイル孔72が形成され、ま
た、第2プランジャ用孔70に第2プランジャ74が挿
入して往復動可能に設けられている。
【0015】この実施例においては、図3に示す如く、
第1プランジャ用孔44の内径D1とステム側プランジ
ャ用オイル孔56の内径D2と第2プランジャ用孔70
の内径D4とは、夫々同一であり(D1=D2=D
4)、よって、第1プランジャ48の受圧面積とステム
側プランジャ14Cの受圧面積と第2プランジャ74の
受圧面積とは、同一である。
【0016】従って、第1プランジャ48が設けられた
第1プランジャ用孔44の一部と第1プランジャ用オイ
ル孔46とステム側プランジャ14Cが設けられたステ
ム側プランジャ用孔54の一部とステム側プランジャ用
オイル孔56と第2プランジャ74が設けられた第2プ
ランジャ用孔70の一部と第2プランジャ用オイル孔7
2とにより、オイルギャラリ用孔58及びオイル供給孔
60からのオイルの油圧室76が形成される。よって、
この油圧室76は、第1プランジャ48とステム側プラ
ンジャ14Cとの間で第1プランジャ48によって加圧
されてバルブ14を開放方向に作動するオイルを収容す
るものである。また、第2プランジャ74は、油圧室7
6に連結して第1プランジャ48の作動及びバルブ14
の作動に連動可能なものである。
【0017】第2プランジャ74の外側の端部位には、
断面ハット形状のスプリング支持部材78が一体的に設
けられている。このスプリング支持部材78は、第2プ
ランジャ74の外側の端部位に連設して径方向に指向す
る中央部80と、この中央部80に連設して第2プラン
ジャ用孔形成部42周りで軸方向に延長して第1プラン
ジャ用孔形成部36及びステム側プランジャ用孔形成部
38付近に至る円筒部82と、この円筒部82に連設し
て外側の径方向に指向するフランジ部84とからなる。
【0018】このスプリング支持部材78のフランジ部
84には、円筒部82に嵌装したアジャスタスプリング
86の一端側が支持して設けられる。このアジャスタス
プリング86の他端側には、タペット88が設けられて
いる。このタペット88は、スプリング支持部材78の
中央部80と平行に配設したタペット平坦部90と、こ
のタペット平坦部90に連設してアジャスタスプリング
86を覆うようにフランジ部84側で軸方向に延設した
環状部92とからなる。アジャスタスプリング86は、
後述するアジャスタカム94に押されて第2プランジャ
74を常時油圧室76の方向に付勢するものである。
【0019】タペット88のタペット平坦部90の背面
には、アジャスタカム94が接して設けられる。このア
ジャスタカム94は、長軸側の面と短軸側の面とを有す
る楕円形状であり、シリンダヘッド4に取り付けたアジ
ャスタカム軸96を中心に回動し、タペット88のタペ
ット平坦部90を押圧するものである。つまり、アジャ
スタスプリング86は、アジャスタカム94と第2プラ
ンジャ74との間で第2プランジャ74を常時油圧室7
6の方向に付勢し、また、アジャスタカム94は、バル
ブリフト時に、第2プランジャ74を油圧室76の方向
に移動させるものであり、内燃機関2の運転状態によ
り、アクチュエータ(図示せず)によって回動制御され
るものである。
【0020】バルブスプリング22とアジャスタスプリ
ング86との関係は、以下のように設定されている。 リフトしない時のバルブスプリング22の荷重(セット
荷重)F0>フルリフト時のアジャスタスプリング86
の荷重G1 ここで、F:バルブスプリング22側の荷重、G:アジ
ャスタスプリング86側の荷重、0:バルブリフト量が
零、1:フルリフト(最大リフト)である。
【0021】これにより、第1プランジャ48がカム軸
のカム16の駆動により油圧室76の方向に最も移動し
た場合で、アジャスタカム94が第2プランジャ74を
油圧室76の方向に最も移動させる状態にあるときには
(図2参照)、バルブ14を最大リフト(フルリフト)
として開放状態(バルブ14が下方に移動してバルブ開
口10を開けている状態)とし、アジャスタカム94が
第2プランジャ74を油圧室76の方向に移動させる状
態にないときには(図4、5参照)、バルブ14を閉鎖
状態(バルブ14が上方に移動してバルブ開口10を閉
じている状態)とする。
【0022】また、バルブ14がカム軸のカム16の駆
動によって最大リフト時であっても閉鎖状態にあるとき
に、バルブスプリング22のリフトしないときのばね荷
重は、アジャスタスプリング86の最大リフト時のばね
荷重よりも大きく設定されている(図5参照)。
【0023】次に、この第1実施例の作用を説明する。
【0024】バルブ14のフルリフト時においては、図
1、2に示す如く、カム16のリフトがそのままステム
側プランジャ14Cを介してバルブ14の動きに伝わ
る。つまり、カム16の回転によってカム16のリフト
がロッカアーム24と第1プランジャ48とに伝わり、
そして、油圧室76中のオイルを圧縮し、このとき、ア
ジャスタカム94を回動してこのアジャスタカム94の
長軸側の面をタペット88に接し、タペット88を油圧
室76側に移動してプランジャスプリング86を圧縮
し、フルリフト状態とし、第2プランジャ74をアジャ
スタスプリング86の荷重で油圧室76側(図1、2の
左側)に押し付けているので、第2プランジャ74が動
くことができず、よって、油圧室76の容積が変化せ
ず、第2プランジャ74の運動がそのままステム側プラ
ンジャ14Cを介してバルブ14に伝わり、バルブ14
がフルリフト状態(開放状態)となる。
【0025】そして、バルブ14を休止状態にしたいと
きは、図4、5に示す如く、アジャスタカム94を回動
してこのアジャスタカム94の短軸側の面をタペット8
8に接し、タペット88をアジャスタカム94側に移動
させ、第2プランジャ74が動ける状態とし、リフトさ
せない状態とする。
【0026】ここで、バルブスプリング22とアジャス
タスプリング86との関係は、 リフトしない時のバルブスプリング22の荷重(セット
荷重)F0>フルリフト時のアジャスタスプリング86
の荷重G1 F:バルブスプリング22側の荷重、G:アジャスタス
プリング86側の荷重、0:バルブリフト量が零、1:
フルリフト(最大リフト)の関係があるので、図6に示
す如く、カム16がフルリフト状態のときでも、荷重F
と荷重Gとのバランスにより、第1プランジャ48の動
きは全て第2プランジャ74側に伝達されるので、つま
り、オイルが第2ブランジャ用孔70側に移動し、よっ
て、バルブ14は、リフト動作せず、バルブ14の停止
状態(閉鎖状態)を実現することができる。
【0027】また、フルリフト時の開度と休止時の開度
との中間開度を実現したい場合には、アジャスタカム9
4を回動させ、上述のフルリフト状態と休止状態との中
間のリフト状態とする。
【0028】この可変動弁制御装置8において、図7に
示す如く、アジャスタカム94のリフト量を変えること
は、アジャスタスプリング86のイニシャル(初期)荷
重を変えることで、簡単であり、第1プランジャ48、
バルブ14、第2プランジャ74の受圧面積が等しいと
する。ここで、直線Aは、バルブスプリング22の荷重
を示し、常時一定である。直線Bは、バルブ14がフル
リフト状態におけるアジャスタスプリング86の荷重で
あり、このとき、G0>F1なので、アジャスタスプリ
ング86が動かず、バルブスプリング22側がフルリフ
トする。直線Cは、バルブ14の休止状態の荷重を示
し、このとき、G0>F1なので、第2プランジャ74
の動きは、全て第1プランジャ48が吸収し、バルブス
プリング22が動かず、バルブ14が休止する。直線D
は、中間開度でのアジャスタスプリング86の荷重であ
り、このとき、リフトの始めは、F<Gなので、バルブ
スプリング86が動く。ここで、a点に来ると、F=G
となるので、アジャスタスプリング86側も開き始め、
その後、お互いに、リフトし始め(b点、c点で示
す)、第1プランジャ48がフルリフトとなったとき
に、リフトが停止する。このとき、バルブスプリング2
2のリフトは、第2プランジャ74のリフトよりも小さ
く、中間リフトが実現する。
【0029】この結果、第1プランジャ48がカム軸の
カム16の駆動により油圧室76の方向に最も移動した
場合で、アジャスタカム94が第2プランジャ74を油
圧室76方向に最も移動させる状態にあるときには、バ
ルブ14を最大リフトとして開放状態とし、アジャスタ
カム94が第2プランジャ74を油圧室76の方向に移
動させる状態にないときには、バルブ14を閉鎖状態と
することにより、油圧とアジャスタカム94とアジャス
タスプリング86とを利用するだけで、バルブリフト量
を内燃機関2の運転条件に応じて無段階に変化させ、そ
の構成が簡単で、コンパクト化を図るとともに、バルブ
リフト量の調整を容易とし、しかも、廉価とすることが
できる。
【0030】また、バルブ14がカム軸のカム16の駆
動によって最大リフト時であっても閉鎖状態にあるとき
に、バルブスプリング22のリフトしないときのばね荷
重は、アジャスタスプリング86の最大リフト時のばね
荷重よりも大きく設定されていることから、バルブスプ
リング22とアジャスタスプリング86の荷重セッティ
ングのみで、バルブリフト量を調整可能とし、廉価で、
調整が容易なシステムを実現することができる。
【0031】つまり、カム軸のカム16とバルブ14と
の間にオイルを介して、そのオイルが入っている油圧室
76の容積を変えることによって、バルブリフトを変化
させる構造において、油圧室76の容積の制御をするア
ジャスタカム94とこのアジャスタカム94のリフト量
とによってバルブリフト量を変化させることにより、油
圧及びアジャスタカム94を利用することによって、複
雑なリンク機構を用いなくても無段階に可変リフトを実
現することができる。また、油圧室76とアジャスタカ
ム94との間に第2プランジャ74とアジャスタスプリ
ング86とを設け、バルブスプリング22とアジャスタ
スプリング86との荷重のバランスによりバルブリフト
量を変化させたことにより、各スプリング22、86の
荷重の設定のみで、バルブリフト量を制御することがで
きる。更に、バルブスプリング22とアジャスタスプリ
ング86との荷重関係は、F0>G1であり、各スプリ
ング22、86の設定により、フルリフトからバルブの
休止まで、無段階にリフトを実現できる。更にまた、バ
ルブスプリング22とアジャスタスプリング86の荷重
条件を略同一とし、フルリフトからバルブの休止まで、
無段階にリフトを実現するので、コンパクトな動弁系を
構成することができる。
【0032】図8は、この発明の第2実施例を示すもの
である。
【0033】この第2実施例においては、上述の第1実
施例と同一機能を果たす箇所には同一符号を付して説明
する。
【0034】この第2実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、第2プランジャ74を作動させる
ために、例えば、電磁的に作動するアクチュエータ10
4を設けた。このアクチュエータ104は、制御部10
6により作動されるものである。
【0035】この第2実施例の構成によれば、第2プラ
ンジャ74をアクチュエータ104によって直接作動さ
せることから、構成を簡単にすることができるととも
に、動作の確実性を向上することができる。
【0036】なお、上述の第1実施例においては、図7
に示す如く、アジャスタスプリングの荷重設定を大きく
変化させることが必要であり、このため、アジャスタス
プリングのばね定数を比較的小さく設定し、イニシャル
荷重の変化を大きくすることが必要であるが、このばね
定数の設定ができない場合には、バルブスプリング及び
アジャスタスプリングの各荷重の設定を略同じくしてお
けば、アジャスタカムの休止状態では、バルブスプリン
グとアジャスタスプリングとの条件が同じくなるので、
バルブスプリングの開度は、第1プランジャの半分とな
る。つまり、アジャスタカムによって、バルブは、フル
リフトからハーフリフトまで実現できるので、燃焼室内
のスワール流の発生等に役立ち、また、各スプリング
は、各スプリングの設定長さやアジャスタカムのリフト
量を短くすること等で、上述の設定の場合に比べてさら
にコンパクトとすることが可能となる。
【0037】また、この発明においては、バルブの開閉
動作時に、カムを所定に回転させることにより、油圧を
バルブ側に積極的に作用させてバルブの動作を細かく制
御し、これにより、内燃機関の燃焼状態に対応してバル
ブの動作の速度を変化させ、内燃機関の運転状態を良好
にすることも可能である。
【0038】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、第1プランジャがカム軸の駆動により油
圧室方向に最も移動した場合で、アジャスタカムが第2
プランジャを油圧室方向に最も移動させる状態にあると
きには、バルブを最大リフトとして開放状態とし、アジ
ャスタカムが第2プランジャを油圧室方向に移動させる
状態にないときには、バルブを閉鎖状態とする構成とし
たことから、油圧とアジャスタカムとアジャスタスプリ
ングとを利用するだけで、バルブリフト量を内燃機関の
運転条件に応じて無段階に変化させ、その構成が簡単
で、コンパクト化を図るとともに、バルブリフト量の調
整を容易とし、しかも、廉価とし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】フルリフト時の可変動弁制御装置の断面図であ
る。
【図2】フルリフト時の可変動弁制御装置の断面図であ
る。
【図3】図1の可変動弁制御装置の要部拡大断面図であ
る。
【図4】バルブ休止時の可変動弁制御装置の断面図であ
る。
【図5】バルブ休止時の可変動弁制御装置の断面図であ
る。
【図6】バルブ休止時の可変動弁制御装置の要部拡大断
面図である。
【図7】バルブ及び各プランジャの荷重関係を説明する
図である。
【図8】第2実施例において可変動弁制御装置の要部拡
大断面図である。
【符号の説明】
2 内燃機関 4 シリンダヘッド 6 燃焼室 8 可変動弁制御装置 14 バルブ 14C ステム側プランジャ 22 バルブスプリング 24 ロッカアーム 48 第1プランジャ 58 オイルギャラリ用孔 74 第2プランジャ 76 油圧室 86 アジャスタスプリング 88 タペット 94 アジャスタカム
フロントページの続き Fターム(参考) 3G018 AB04 AB12 BA22 CA19 DA04 DA09 DA24 DA26 DA51 DA55 DA59 DA63 FA01 FA06 FA08 FA11 GA14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブスプリングにより閉鎖方向へ常時
    付勢されるバルブを設けた内燃機関の可変動弁制御装置
    において、カム軸により駆動される第1プランジャを設
    け、この第1プランジャと前記バルブとの間に前記第1
    プランジャにより加圧されて前記バルブを開放方向に作
    動させるオイルの油圧室を設け、この油圧室に連結して
    前記第1プランジャの作動及び前記バルブの作動に連動
    可能な第2プランジャを設け、バルブリフト時には前記
    第2プランジャを前記油圧室方向に移動させるアジャス
    タカムを設け、このアジャスタカムと前記第2プランジ
    ャとの間に前記第2プランジャを常時前記油圧室方向に
    付勢するアジャスタスプリングを設け、前記第1プラン
    ジャが前記カム軸の駆動により前記油圧室方向に最も移
    動した場合で、前記アジャスタカムが前記第2プランジ
    ャを前記油圧室方向に最も移動させる状態にあるときに
    は、前記バルブを最大リフトとして開放状態とし、前記
    アジャスタカムが前記第2プランジャを前記油圧室方向
    に移動させる状態にないときには、前記バルブを閉鎖状
    態とすることを特徴とする内燃機関の可変動弁制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記バルブが前記カム軸の駆動によって
    最大リフト時であっても閉鎖状態にあるときに、前記バ
    ルブスプリングのリフトしないときのばね荷重は、前記
    アジャスタスプリングの最大リフト時のばね荷重よりも
    大きく設定されたことを特徴とする請求項1に記載の内
    燃機関の可変動弁制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008208796A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Honda Motor Co Ltd エンジン
JP2008208795A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Honda Motor Co Ltd エンジン
JP2011516781A (ja) * 2008-04-09 2011-05-26 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト 内燃機関用バルブクリアランス調整装置及び内燃機関用バルブクリアランス調整装置の制御方法

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