JP2003328303A - まくらぎ取り付け用の軌間調整型床板 - Google Patents

まくらぎ取り付け用の軌間調整型床板

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JP2003328303A
JP2003328303A JP2002138752A JP2002138752A JP2003328303A JP 2003328303 A JP2003328303 A JP 2003328303A JP 2002138752 A JP2002138752 A JP 2002138752A JP 2002138752 A JP2002138752 A JP 2002138752A JP 2003328303 A JP2003328303 A JP 2003328303A
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栄次 宮本
Masataka Yamada
誠貴 山田
Fukuyoshi Kurasaki
福良 倉崎
Yoshimi Oishi
好美 大石
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SEKIGAHARA SEISAKUSHO KK
Central Japan Railway Co
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Central Japan Railway Co
Sekigahara Seisakusho Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に軌間調整できるとともに、軌間調整作
業の時間を短縮することができるまくらぎ取り付け用の
軌間調整型床板を提供する。 【解決手段】 まくらぎ取り付け用の軌間調整型床板本
体としてのタイプレート11は、四角板状に形成され、
タイプレート11の四隅には、四角形状の座金収容凹部
14が形成されている。これらの座金収容凹部14に
は、四角板状に形成された4枚の座金15が嵌脱可能に
収容されている。座金15の中央には、円孔状のねじく
ぎ位置決め孔16が透設されている。座金15は、基準
となる位置にねじくぎ位置決め孔16を有する基準座金
15aと、ねじくぎ位置決め孔16が基準となる位置か
ら偏心されている偏心座金の複数種から構成されてい
る。これらの基準座金15a及び偏心座金は、それぞれ
4枚が一組となって座金収容凹部14に交換可能となっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軌道に敷設される
レールとまくらぎとの間に設けられるまくらぎ取り付け
用の軌間調整型床板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、レールとまくらぎとの間に
は、レールによるまくらぎの磨耗を抑制させたり、レー
ルがまくらぎに食い込むことを防ぐために床板(タイプ
レート)が敷設されている。図7及び図8に示すよう
に、この床板31としては、金属から四角板状に形成さ
れ、四隅にねじくぎ32が挿通される挿通孔33が透設
されたものが知られている。この床板31の表面には、
レール34が敷設され、板ばね35がボルト36によっ
て締着されることによって、レール34は床板31に固
定されている。
【0003】一方、まくらぎ37には図8に示すように
挿通孔33に対応するようにねじ穴38が凹設されてい
る。そして、ロックナット39が外嵌されたねじくぎ3
2が、挿通孔33に挿通され、ねじ穴38に螺挿される
ことによって床板31はまくらぎ37の表面に固定され
ている。
【0004】このように、道床上に敷設されたまくらぎ
37の表面には、レール34に固定された一対の床板3
1が一定の間隔をおいて取着される。そして、まくらぎ
37の表面には、2本のレール34が床板31によって
平行に固定され、床板31の間隔によって軌間が設定さ
れている。
【0005】そして、レール34の磨耗、列車通過時の
レール34の横圧等によって軌間寸法が変化した場合や
レール34の交換の際には、軌間調整が必要となる。軌
間は、通常±2mm以内で調整及び管理がなされてい
る。軌間調整の方法は、まず、床板31を固定している
ねじくぎ32を抜き、まくらぎ37に形成されているね
じ穴38を詰栓によって埋め戻す。次に、床板31を軌
間方向に移動させ、所定の軌間寸法になるように配置す
る。続いて、まくらぎ37に挿通孔33に合わせてねじ
穴38を凹設する。次に、ロックナット39が外嵌され
たねじくぎ32を挿通孔33に挿通して、ねじ穴38に
螺挿することによって行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
軌間調整作業においては、ねじ穴を埋め戻す作業及び、
ねじ穴の再形成作業が存在するため、軌間調整に手間が
かかるという問題があった。また、埋め戻されたねじ穴
付近に再度ねじ穴を形成するため、再形成されたねじ穴
付近におけるまくらぎの強度が低下する。従って、再形
成されたねじ穴にねじくぎを螺挿することによって、床
板がまくらぎに固定される際、まくらぎのねじくぎ支持
力が低下するという問題があった。
【0007】本発明は、上記従来技術に存在する問題点
に着目してなされたものである。その目的とするところ
は、容易に軌間調整できるとともに、軌間調整作業の時
間を短縮することができるまくらぎ取り付け用の軌間調
整型床板を提供することにある。その他の目的として
は、まくらぎのねじくぎ支持力を維持することができる
まくらぎ取り付け用の軌間調整型床板を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項1に記載の発明のまくらぎ取り付け用の軌間
調整型床板は、レールが固定されるとともに、まくらぎ
に敷設されて、固定部材によってまくらぎに固定される
まくらぎ取り付け用の軌間調整型床板であって、床板本
体と、内底に固定部材が挿通される挿通孔を有する凹部
と、該凹部に嵌脱可能に収容され、固定部材が位置決め
される位置決め孔を有する座金とを備え、該座金は位置
決め孔が偏心されている複数種から交換可能に構成され
ているものである。
【0009】請求項2に記載の発明のまくらぎ取り付け
用の軌間調整型床板は、請求項1に記載の発明におい
て、前記座金は板状に形成され、平面において線対称を
なし、裏返しても凹部に収容可能であるものである。
【0010】請求項3に記載の発明のまくらぎ取り付け
用の軌間調整型床板は、請求項1又は請求項2に記載の
発明において、前記座金には、位置決めとなる突起部が
設けられるとともに、凹部には突起部と嵌合する凹所が
設けられ、座金が凹部に収容される際、位置決め孔の偏
心方向が軌間方向になるように構成されているものであ
る。
【0011】請求項4に記載の発明のまくらぎ取り付け
用の軌間調整型床板は、請求項1から請求項3のいずれ
か一項に記載の発明において、前記座金は四角板状に形
成されるとともに、座金の対向する一対の辺が、レール
の長さ方向と平行になるように凹部に収容されるもので
ある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を、図1〜図6に従って詳細に説明する。図1及び図
2(a)に示すように、まくらぎ取り付け用の軌間調整
型床板本体としてのタイプレート11は、鉄等の金属材
料から長四角板状に形成され、タイプレート11の表面
には四角柱状をなす一対の肩部12が端手方向に渡って
形成されている。そして、これらの肩部12の内側及び
タイプレート11の表面において、図1に2点鎖線で示
す一本のレール13が保持されるようになっている。さ
らに、このレール13は図示しない板ばね等の弾性部
材、ボルト等の締付部材によってタイプレート11の表
面に固定される。
【0013】タイプレート11の四隅には、凹部として
の四角形状の座金収容凹部14が形成され、これらの座
金収容凹部14には、金属材料から四角板状に形成され
た4枚の座金15が嵌脱可能に収容されている。そし
て、これらの座金15の四隅は面取りされることによっ
て容易に嵌脱できるようになっている。
【0014】座金15の中央には、位置決め孔としての
円孔状のねじくぎ位置決め孔16が透設されている。座
金15は、図2(b)に示すように、基準となる位置に
ねじくぎ位置決め孔16を有する基準座金15aと、図
3(a)及び図4に示すように、ねじくぎ位置決め孔1
6が基準となる位置から偏心されている偏心座金15
b、15c、15dの複数種から構成されている。これ
らの基準座金15a及び偏心座金15b、15c、15
dは、それぞれ4枚が一組となって座金収容凹部14に
交換可能に収容される。
【0015】偏心座金15b、15c、15dは、図3
(b)に2点鎖線で示す基準座金15aのねじくぎ位置
決め孔16からレール13の端手方向、つまり軌間方向
に偏心するように、座金収容凹部14に収容される。こ
れらの偏心座金15b、15c、15dの偏心距離D
は、それぞれ3mm、1mm及び2mmに設定されてい
る。また、基準座金15a及び偏心座金15b、15
c、15dの表裏面には、偏心距離表示17がなされ、
複数種の座金15を容易に識別できるようになってい
る。
【0016】図1に示すように、各座金15の一側面に
は平面円弧状をなす位置決め突起18が突設されてい
る。偏心座金15b、15c、15dの位置決め突起1
8は、偏心方向と平行する一側面に設けられている。一
方、各座金収容凹部14において、レール13の長さ方
向に互いに向い合う内側面には、凹所としての平面円弧
状をなす位置決め凹所19が凹設されている。そして、
座金15が座金収容凹部14に収容される際には、位置
決め突起18が位置決め凹所19に嵌合されるようにな
っている。よって、位置決め突起18が形成されている
側面は、常に同一方向に位置決めされ、偏心座金15
b、15c、15dは偏心方向が軌間方向になるように
座金収容凹部14に収容される。
【0017】また、座金15の外形は、平面において線
対称をなすように形成され、裏返しても座金収容凹部1
4に収容できるようになっている。そして、偏心座金1
5b、15c、15dは裏返して座金収容凹部14に収
容することによって、ねじくぎ位置決め孔16の偏心方
向を反対方向に向けることができるようになっている。
【0018】図1及び図2(a)に示すように、座金収
容凹部14の内底には、基準座金15のねじくぎ位置決
め孔16と同心をなすように円孔状のねじくぎ挿通孔2
0が透設され、図5に示す固定部材としてのねじくぎ2
1が挿通可能となっている。ねじくぎ挿通孔20の直径
Lは、ねじくぎ位置決め孔16の直径Lと、偏心座金1
5bの偏心距離Dの2倍との和(ねじくぎ挿通孔20の
直径L=(ねじくぎ位置決め孔16の直径L)+(偏心
座金15bの偏心距離D×2))に設定されている。す
なわち、偏心座金15b、15c、15dのうち、最も
偏心距離Dの長い偏心座金15bが座金収容凹部14に
収容された場合でも、ねじくぎ挿通孔20にはねじくぎ
21が挿通可能となっている。
【0019】一対のタイプレート11は、四角柱状のま
くらぎの表面にまくらぎの長さ方向に対して肩部12が
直交するように所定の間隔で敷設される。一対のタイプ
レート11の間隔によって、タイプレート11に固定さ
れているレール13間の距離、つまり軌間が設定され
る。このとき、各座金15の対向する一対の辺は、レー
ル13の長さ方向と平行になるようにタイプレート11
に収容されている。
【0020】図5に示すように、まくらぎとしての木ま
くらぎ22には、基準座金15aのねじくぎ位置決め孔
16に対応して円形のねじ穴23が凹設されている。そ
して、ロックナット24が外嵌されたねじくぎ21が、
ねじくぎ位置決め孔16及びねじくぎ挿通孔20に挿通
され、ねじ穴23に螺挿されることによって、タイプレ
ート11は木まくらぎ22に固定されている。そして、
レール13上を車両が通過する際、タイプレート11は
レール13にかかる車両の荷重を木まくらぎ22に分散
させるようになっている。ここで、各座金15の対向す
る一対の辺は、レール13の長さ方向と平行になるよう
にタイプレート11に収容されている。従って、レール
13にカントが設けられた場合等、軌間方向に車両の荷
重が加わる場合、その荷重は座金15の側面からほぼ均
等に座金収容凹部14の内側面に伝わるようになってい
る。
【0021】図6に示すように、基準座金15aから偏
心座金15bに交換された場合、タイプレート11は木
まくらぎ22に対して、ねじくぎ位置決め孔16の偏心
距離D分だけ移動され、軌間が調整されるようになって
いる。このとき、タイプレート11はねじくぎ位置決め
孔16の偏心方向に対して反対方向(図6の矢印に示す
方向)に移動されている。一方、図3(a)、図4に示
すように、偏心座金15b、15c、15dの表裏面に
は、偏心距離Dに加えて、矢印による調整方向表示25
がなされている。従って、基準座金15aから偏心座金
15b、15c、15dに交換する際、タイプレート1
1の移動方向が視認可能となっている。
【0022】さて、床板のまくらぎ取り付け作業につい
て説明すると、まず一対のタイプレート11の表面にそ
れぞれレール13を板ばね等の弾性部材、ボルト等の締
付部材によって固定する。次に、各座金収容凹部14に
基準座金15aを嵌合して木まくらぎ22の表面に一対
のタイプレート11を所定の間隔で敷設する。続いて、
ねじくぎ位置決め孔16に合わせて木まくらぎ22にね
じ穴23を凹設する。次に、ロックナット24が外嵌さ
れたねじくぎ21をねじくぎ位置決め孔16及びねじく
ぎ挿通孔20に挿通する。そして、ねじくぎ21をねじ
穴23に螺挿して、タイプレート11を木まくらぎ22
に固定する。このとき、各座金15は四角板状をなし、
対向する一対の辺はレール13の長さ方向と平行になる
ように設けられている。従って、レール13にカントが
設けられた場合等、軌間方向に車両の荷重が加わる場
合、その荷重を座金15の側面からほぼ均等に座金収容
凹部14の内側面に伝えることができる。
【0023】次に、軌間調整作業について説明すると、
まず、調整する寸法が例えば3mmの場合、複数種の座
金15のうち、調整する寸法と偏心距離Dが同じである
偏心座金15bを準備する。このとき、偏心座金15b
の表裏面には、偏心距離表示17がなされている。従っ
て、複数種の座金15を容易に識別することができ、調
整する寸法に該当する偏心座金15bを容易に見つける
ことができる。
【0024】続いて、タイプレート11を固定している
ねじくぎ21及びロックナット24を外す。次に、座金
収容凹部14から基準座金15aを外し、座金収容凹部
14にねじくぎ位置決め孔16の偏心方向が調整方向と
反対方向になるように偏心座金15bを嵌合する。この
とき、各座金15の一側面には位置決め突起18が突設
され、これらの位置決め突起18は位置決め凹所19に
嵌合される。そして、位置決め突起18が形成されてい
る側面は、常に同一方向に位置決めされる。また、偏心
座金15bにおいては、ねじくぎ位置決め孔16の偏心
方向が軌間方向になるように座金収容凹部14に収容す
ることができる。
【0025】次いで、タイプレート11を調整方向に移
動して、ねじ穴23にねじくぎ位置決め孔16を合わせ
る。このとき、偏心座金15bの表裏面には、調整方向
表示25がなされ、タイプレート11の移動方向が視認
可能となっている。すなわち、このタイプレート11の
移動方向は、偏心座金15bを座金収容凹部14に嵌合
する際に前もって視認することができる。従って、偏心
座金15bをタイプレート11を移動させたい方向とは
反対方向に嵌合してしまうといった座金15の装着間違
いを防ぐことができる。
【0026】次に、ロックナット24が外嵌されたねじ
くぎ21をねじくぎ位置決め孔16及びねじくぎ挿通孔
20に挿通する。そして、ねじくぎ21をねじ穴23に
螺挿して、タイプレート11を木まくらぎ22に固定す
る。このとき、偏心座金15bの偏心距離Dに応じて、
タイプレート11は調整方向に3mm移動され、軌間調
整作業が完了する。また、調整する寸法が1mm及び2
mmの場合、偏心座金15c及び偏心座金15dを準備
して同様に軌間調整作業を行う。
【0027】このとき、タイプレート11は基準座金1
5a、偏心座金15b、15c、15dの複数種の座金
15が交換可能に構成されている。従って、軌間調整作
業において、床板のまくらぎ取り付け作業の際に形成し
たねじ穴23を埋め戻したり、新たにねじ穴23を形成
したりすることなく、軌間調整を行うことができる。
【0028】さらに、座金15の外形は、平面において
線対称をなすように形成され、裏返しても座金収容凹部
14に収容できるようになっている。そして、偏心座金
15bは裏返すことによって、ねじくぎ位置決め孔16
の偏心方向を反対方向に向けることができるようになっ
ている。従って、偏心座金15bによって、軌間の両方
向に調整することができる。
【0029】この軌間調整は、通常、±2mm以内で管
理がなされている。本実施形態では、座金15は基準座
金15aと偏心座金15b、15c、15dとから構成
されている。さらに、座金15の外形は、平面において
線対称をなすように形成され、裏返しても座金収容凹部
14に収容できるようになっている。従って、軌間が調
整可能な範囲は±3mm以内となっており、通常の管理
範囲を網羅するようになっている。
【0030】本実施形態によって発揮される効果につい
て、以下に記載する。 ・ この実施形態のまくらぎ取り付け用の軌間調整型床
板においては、タイプレート11は基準座金15a、偏
心座金15b、15c、15dの複数種の座金15が交
換可能に構成されている。この構成によると、軌間調整
作業において、床板のまくらぎ取り付け作業の際に形成
したねじ穴23を埋め戻したり、新たにねじ穴23を形
成したりすることなく、軌間調整を行うことができる。
従って、容易に軌間調整できるとともに、軌間調整作業
の時間を短縮することができる。また、まくらぎのねじ
くぎ21支持力を維持することができる。
【0031】・ この実施形態のまくらぎ取り付け用の
軌間調整型床板においては、座金15の外形は、平面に
おいて線対称をなすように形成され、裏返しても座金収
容凹部14に収容できるようになっている。そして、偏
心座金15b、15c、15dは裏返すことによって、
ねじくぎ位置決め孔16の偏心方向を反対方向に向ける
ことができるようになっている。この構成によると、偏
心座金15b、15c、15dによって、軌間の両方向
に調整することができる。従って、調整方向によって別
々の座金15を設ける必要がなく、軌間が調整可能な範
囲に対して、座金15の枚数を減少させることができ
る。
【0032】・ この実施形態のまくらぎ取り付け用の
軌間調整型床板においては、各座金15の一側面には位
置決め突起18が突設され、これらの位置決め突起18
は位置決め凹所19に嵌合される。そして、位置決め突
起18が形成されている側面は、常に同一方向に位置決
めされる。また、偏心座金15b、15c、15dにお
いて、ねじくぎ位置決め孔16の偏心方向は軌間方向に
なるように座金収容凹部14に収容される。この構成に
よると、偏心座金15b、15c、15dを座金収容凹
部14に収容する際、ねじくぎ位置決め孔16の偏心方
向をレール13の長さ方向に合わせてしまうといった座
金15の装着間違いを防ぐことができる。
【0033】・ この実施形態のまくらぎ取り付け用の
軌間調整型床板においては、座金15は四角板状をな
し、対向する一対の辺はレール13の長さ方向と平行に
なるように設けられている。この構成によると、レール
13にカントが設けられた場合等、軌間方向に車両の荷
重が加わる場合、その荷重を座金15の側面からほぼ均
等に座金収容凹部14の内側面に伝えることができる。
従って、レール13上を車両が通過する際、タイプレー
ト11はレール13にかかる車両の荷重を木まくらぎ2
2に効率よく分散させることができる。
【0034】・ この実施形態のまくらぎ取り付け用の
軌間調整型床板においては、偏心座金15b、15c、
15dの表裏面には、偏心距離表示17がなされてい
る。この構成によると、複数種の座金15を容易に識別
することができ、調整する寸法の偏心座金15b、15
c、15dを容易に見つけることができる。
【0035】・ この実施形態のまくらぎ取り付け用の
軌間調整型床板においては、偏心座金15b、15c、
15dの表裏面には、調整方向表示25がなされ、タイ
プレート11の移動方向が視認可能となっている。この
構成によると、偏心座金15b、15c、15dをタイ
プレート11を移動させたい方向とは反対方向に嵌合し
てしまうといった座金15の装着間違いを防ぐことがで
きる。
【0036】・ この実施形態のまくらぎ取り付け用の
軌間調整型床板においては、タイプレート11は基準座
金15a、偏心座金15b、15c、15dの複数種の
座金15が交換可能に構成されている。そして、座金1
5の交換によって軌間を調整している。この構成による
と、偏心距離D分だけタイプレート11を移動すること
ができるため、新たにねじ穴23を凹設して軌間を調整
する場合と比較して、調整寸法の精度を向上することが
できる。
【0037】・ この実施形態のまくらぎ取り付け用の
軌間調整型床板においては、既存のタイプレート11と
同様の外形をなすとともに、外方に突設する突起物の追
加がない。従って、既存の分岐器に使用されているほと
んどの床板に適用することができるとともに保線作業の
障害にならない。
【0038】なお、前記実施形態を次のように変更して
具体化することも可能である。 ・ 前記実施形態では、タイプレート11を木まくらぎ
22に敷設しているが、合成まくらぎ、PC(Pres
tressed Concrete)まくらぎ等のまく
らぎに敷設してもよい。合成まくらぎとしては、硬質発
泡ポリウレタン樹脂等の合成樹脂をガラス繊維等の繊維
によって強化してものが知られている。
【0039】・ 前記実施形態では、固定部材としてね
じくぎ21を使用しているが、犬くぎ、角とめくぎ、丸
とめくぎ等の固定部材を使用してもよい。これらの中で
も締結力が強いことからねじくぎ21が好ましい。
【0040】・ 前記実施形態では、座金15は四角板
状に形成されているが長四角板状に形成してもよい。そ
して、対向する辺を二分する二等分線上にねじくぎ位置
決め孔16の中心が位置する座金15とするとともに、
ねじくぎ位置決め孔16が二等分線上において偏心して
いる複数種の座金15から構成する。さらに、座金15
が座金収容凹部14に収容される際、ねじくぎ位置決め
孔16の偏心方向が軌間方向になるように座金収容凹部
14を設ける。この構成によっても、偏心座金15b、
15c、15dを座金収容凹部14に収容する際、ねじ
くぎ位置決め孔16の偏心方向をレール13の長さ方向
に合わせてしまうといった座金15の装着間違いを防ぐ
ことができる。
【0041】次に、上記実施形態から把握できる技術的
思想について以下に記載する。 (1) 前記座金は、基準となる位置決め孔を有する基
準座金と、位置決め孔基準となる位置から偏心した位置
決め孔を有する偏心座金とから構成され、該偏心座金に
は、位置決め孔の偏心距離が表示されている請求項1か
ら請求項4のいずれか一項に記載のまくらぎ取り付け用
の軌間調整型床板。この構成によると、複数種の座金を
容易に識別することができ、調整する寸法に該当する偏
心座金を容易に見つけることができる。
【0042】(2) 前記偏心座金には、ねじくぎ位置
決め孔の偏心方向に対して反対方向を示す調整方向表示
がなされている上記(1)に記載のまくらぎ取り付け用
の軌間調整型床板。この構成によると、偏心座金を床板
に装着する際、床板の移動方向を視認することができ
る。
【0043】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載のま
くらぎ取り付け用の軌間調整型床板によれば、容易に軌
間調整できるとともに、軌間調整作業の時間を短縮する
ことができる。また、まくらぎのねじくぎ支持力を維持
することができる。
【0044】請求項2に記載のまくらぎ取り付け用の軌
間調整型床板によれば、請求項1に記載の発明の効果に
加えて、座金の枚数を減少させることができる。請求項
3に記載のまくらぎ取り付け用の軌間調整型床板によれ
ば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え
て、座金の装着間違いを防ぐことができる。
【0045】請求項4に記載のまくらぎ取り付け用の軌
間調整型床板によれば、請求項1から請求項3のいずれ
か一項に記載の発明の効果に加えて、レールにかかる車
両の荷重をまくらぎに効率よく分散させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態におけるタイプレートを示す平面
図。
【図2】 (a)は図1の2−2線における拡大断面
図、(b)は基準座金を示す平面図。
【図3】 (a)は偏心座金を示す平面図、(b)は偏
心座金が座金収容凹部に収容された状態を示す断面図。
【図4】 (a)及び(b)は偏心座金を示す平面図。
【図5】 基準座金を装着したタイプレートが木まくら
ぎに固定された状態を示す断面図。
【図6】 偏心座金を装着したタイプレートが木まくら
ぎに固定された状態を示す断面図。
【図7】 従来の床板がまくらぎに固定されている状態
を示す平面図。
【図8】 図7の8−8線における断面図。
【符号の説明】
11…床板本体としてのタイプレート、13…レール、
14…凹部としての座金収容凹部、15…座金、15a
…座金としての基準座金、15b…座金としての偏心座
金、15c…座金としての偏心座金、16…位置決め孔
としてのねじくぎ位置決め孔、18…突起部としての位
置決め突起、19…凹所としての位置決め凹所、20…
挿通孔としてのねじくぎ挿通孔、21…固定部材として
のねじくぎ、22…まくらぎとしての木まくらぎ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 栄次 愛知県名古屋市中村区名駅1丁目1番4号 東海旅客鉄道 株式会社内 (72)発明者 山田 誠貴 愛知県名古屋市中村区名駅1丁目1番4号 東海旅客鉄道 株式会社内 (72)発明者 倉崎 福良 愛知県名古屋市中村区名駅1丁目1番4号 東海旅客鉄道 株式会社内 (72)発明者 大石 好美 岐阜県不破郡関ヶ原町大字関ヶ原字大場 2067番地 株式会社関ヶ原製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レールが固定されるとともに、まくらぎ
    に敷設されて、固定部材によってまくらぎに固定される
    まくらぎ取り付け用の軌間調整型床板であって、床板本
    体と、内底に固定部材が挿通される挿通孔を有する凹部
    と、該凹部に嵌脱可能に収容され、固定部材が位置決め
    される位置決め孔を有する座金とを備え、該座金は位置
    決め孔が偏心されている複数種から交換可能に構成され
    ていることを特徴とするまくらぎ取り付け用の軌間調整
    型床板。
  2. 【請求項2】 前記座金は板状に形成され、平面におい
    て線対称をなし、裏返しても凹部に収容可能である請求
    項1に記載のまくらぎ取り付け用の軌間調整型床板。
  3. 【請求項3】 前記座金には、位置決めとなる突起部が
    設けられるとともに、凹部には突起部と嵌合する凹所が
    設けられ、座金が凹部に収容される際、位置決め孔の偏
    心方向が軌間方向になるように構成されている請求項1
    又は請求項2に記載のまくらぎ取り付け用の軌間調整型
    床板。
  4. 【請求項4】 前記座金は四角板状に形成されるととも
    に、座金の対向する一対の辺が、レールの長さ方向と平
    行になるように凹部に収容される請求項1から請求項3
    のいずれか一項に記載のまくらぎ取り付け用の軌間調整
    型床板。
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