JP2003328201A - 吸収性物品の装着に適した外装体 - Google Patents

吸収性物品の装着に適した外装体

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JP2003328201A
JP2003328201A JP2002132362A JP2002132362A JP2003328201A JP 2003328201 A JP2003328201 A JP 2003328201A JP 2002132362 A JP2002132362 A JP 2002132362A JP 2002132362 A JP2002132362 A JP 2002132362A JP 2003328201 A JP2003328201 A JP 2003328201A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下半身の締め付けを少なくして補助部材や吸
収性物品を着用者の股間部へ密着でき、前記補助部材や
吸収性物品を着用者の体型や使用状況に合わせて最適な
位置に前記補助部材や吸収性物品を配置できる外装体を
提供する。 【解決手段】 前記本体10の内側に、クロッチ部18
から後身頃14に至る縦方向に弾性伸縮機能を発揮する
サポート帯29が設けられ、このサポート帯29に吸収
性物品から漏れた排泄液を止めることができる補助部材
40が取り付けられる。前記補助部材40は前記サポー
ト帯29に沿って移動可能であるため、補助部材を最適
な位置に配置することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生理用ナプキンな
どの体液を吸収する吸収性物品の着用に適した外装体に
係り、特に吸収性物品の性器への密着性を調整させるこ
とができるとともに、体液の漏れの防止効果を高めた外
装体に関する。
【0002】
【従来の技術】生理中の女性は生理用ナプキンを、ショ
ーツやガードルなどの外装体と性器との間に位置させて
装着している。この際、装着された吸収性物品と性器と
の間に隙間が生じ、この隙間から経血が吸収性物品の外
部に漏れることを防止するため、ショーツ本体の全体を
弾性伸縮機能が大きい素材で構成した外装体が着用され
ている。そして、ショーツ本体が有する弾性伸縮力を利
用して前記吸収性物品を性器に密着させ、吸収性物品と
性器との間に隙間が生じることを防止して経血の漏れを
防止している。
【0003】また、特開2001−276130号公報
には、ショーツ本体の内側に、前身頃から後身頃に向っ
て延びるサポート帯が設けられた生理用ショーツが開示
されている。この生理用ショーツは、前記サポート帯が
弾性伸縮機能を発揮するものであり、このサポート帯に
生理用ナプキンが取付けられるものとなっている。この
生理用ショーツは、前記サポート帯の弾性力により、吸
収性物品が性器に密着させられて、生理用ナプキンと性
器との間の隙間を生じにくくして、経血の漏れを防止し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ショーツ本体
の全体が大きな弾性伸縮性を有する素材から形成されて
いる場合には、着用者の下半身の広範囲を強く締め付け
ることとなるため、着用者に不快感を与えるとともに、
血行不良による健康への悪影響も与える。
【0005】また、特開2001−276130号公報
に開示された生理用ショーツでは、サポート帯が股間部
から位置ずれしたときに、生理用ナプキンがサポート帯
と一緒に動いて、生理用ナプキンの両側部から経血が漏
れる不安がある。また、生理用ナプキンが前記サポート
帯に直接に取付けられるものであるため、前記サポート
帯の加圧力を直接に体で感じることがあり、この場合、
装着感触が悪くなりやすい。さらに、前記生理用ショー
ツでは、サポート帯の長さが予め決められているため、
体型によっては、サポート帯から生理用ナプキンに与え
られる弾圧力が強すぎて生理用ナプキンの圧迫感を生じ
たり、または前記弾性力が弱すぎて、生理用ナプキンの
密着性が低下するおそれがある。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、サポート帯が位置ずれしたようなときでも吸収性
物品の両側部からの経血の漏れを防止でき、また吸収性
物品の装着感も良好になる外装体を提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、本体が、前身
頃と、後身頃と、前記前身頃と前記後身頃との間に位置
するクロッチ部と、腰天に形成された開口部と、前記ク
ロッチ部の両側に位置する一対の脚ぐり部とを有する外
装体において、前記本体の内側には、前記クロッチ部か
ら前記後身頃に至る縦方向に弾性伸縮機能を発揮するサ
ポート帯が設けられ、前記サポート帯は、その前端部お
よび後端部が前記本体に接合され、中間部が、前記クロ
ッチ部から前記後身頃の少なくとも一部にわたって前記
本体に接合されることなく延びており、身体に装着され
る吸収性物品を支える補助部材が、前記サポート帯に取
り付けられていることを特徴とするものである。
【0008】本発明では、サポート帯に補助部材が設け
られて、生理用ナプキンなどの吸収性物品が前記補助部
材に支えられるようになっている。サポート帯の弾圧力
が前記保持部材を介して吸収性物品に作用することによ
り、吸収性物品が身体に加圧されるときの装着感を良好
にできる。また補助部材の幅寸法を吸収性物品の幅方向
よりも大きくすることで、吸収性物品の両側が前記補助
部材で覆われるようになり、吸収性物品から経血が横漏
れしても、外部へ浸出するのを防止できる。
【0009】また、前記補助部材の身体に対向する側
に、吸収性物品が設置される装着布の前端部と後端部と
が取付けられているものが好ましい。
【0010】この構造では、吸収性物品を補助部材に直
接に取付けることができるため、補助部材と吸収性物品
との位置ずれを防止でき、吸収性物品と補助部材とが常
に一体となって動くようになって、補助部材による漏れ
防止効果を常に発揮できる。
【0011】また、前記本体のクロッチ部には、前記前
身頃と前記後身頃に連続する股布と、前記股布の内側に
重ねられてその前端部と後端部が前記本体に接合された
装着布とが設けられて、前記装着布に吸収性物品が設置
可能となっており、前記サポート帯が、前記股布と前記
装着布との間に延びて、前記補助部材は、前記股布と前
記装着布の間で前記サポート帯に取付けられているもの
であってもよい。
【0012】この構造では、吸収性物品が、本体と一体
の装着布に装着されているため、サポート帯が左右にず
れたような場合であっても、吸収性物品は身体に装着さ
れた位置から位置ずれしにくくなる。
【0013】例えば、前記補助部材には、前記身体と対
向する側と逆の裏側に、前記サポート帯が縦方向へ挿通
される挿通部が設けられているものであり、好ましく
は、前記補助部材は、前記サポート帯に沿って縦方向へ
位置を移動できるように取付けられているものである。
【0014】補助部材を縦方向へ移動できるようにする
と、就寝時などでは補助部材を後方へずれして後方への
経血の漏れを防止することなどを自由に設定できる。
【0015】また、前記サポート帯は、その長さを調整
自在であるものが好ましい。サポート帯の長さを変える
ことにより、サポート帯の締め付け力を、体型に合わせ
て適度に調整することができる。
【0016】また、前記サポート帯の前端部と後端部の
少なくとも一方が、前記本体部に着脱自在に取付けられ
ているものとして構成できる。
【0017】サポート帯の前端部または後端部を本体か
ら外すことにより、サポート帯への補助部材の取付けと
取り外しを容易にできる。またサポート帯全体を本体か
ら離脱させることで、サポート帯と本体とを別個に選択
できるようになり、またサポート帯を取付けずに本体の
みを身体に着用することも可能になる。
【0018】なお、前記サポート帯の前端部と後端部と
の縦方向の長さ寸法は、前記前端部が取付けられている
箇所と前記後端部が取付けられている箇所との間での前
記本体の縦方向の長さ寸法よりも短いことが好ましい。
【0019】さらに、前記サポート帯は、少なくとも前
記後身頃に対向する部分において、その幅寸法が、前記
後端部に向って徐々に小さくなる形状とすることができ
る。
【0020】このような形状にすると、補助部材および
吸収性物品に対してはサポート帯の幅広い部分で支える
ことができ、またサポート帯の後方部分を臀部の溝に沿
わせることができ、装着感触を良好にできる。
【0021】また、前記補助部材と前記サポート帯の少
なくとも一方には、前記補助部材と前記サポート帯との
ずれを防止するずれ止め部が設けられていることが好ま
しい。これにより補助部材が着用位置から不用意に動く
のを防止できる。
【0022】さらに、前記補助部材は、サポート帯の両
側に突出する両側部を有しており、少なくとも前記両側
部にクッション層が設けられているものが好ましい。
【0023】この構造では、補助部材のクッション層を
有する両側部が、身体に当たることにより吸収性物品か
らの横漏れを防止しやすく、また前記クッション層で漏
れた経血を吸収させることも可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
の生理用ショーツ1の本体10を前身頃と後身頃とが接
するように2つ折りした状態で示す正面図、図2は同じ
く2つ折りした状態を示す背面図、図3は前記生理用シ
ョーツを身体に装着した立体形状となったものを前身頃
側から示す斜視図、図4は同じく立体形状を後身頃側か
ら示す斜視図、図5は生理用ショーツのクロッチ部から
後身頃を内側から示す部分斜視図、図6は補助部材を示
す斜視図、図7は図6のVII−VII線の断面図、図
8は補助部材を本体10の内側に設けられたサポート帯
に取り付ける状態を補助部材の裏面側から示す斜視図、
図9は補助部材を本体10に取り付けた状態のショーツ
の内側を示した展開平面図、図10は身体に装着した状
態のショーツ本体、補助部材および生理用ナプキンの変
形状態を示す断面図である。
【0025】以下の実施の形態では、吸収性物品の一例
として、生理中の女性が股間部に当てて、経血を吸収さ
せる生理用ナプキンについて説明する。また、外装体の
一例として、前記生理用ナプキンの着用に適した生理用
ショーツで、股下部に開口する脚ぐり部が身体の大腿部
に位置するトランクス形状またはスパッツ形状の本体を
備えたものとして説明する。ただし、本発明の体液吸収
性物品は、尿失禁患者が使用する尿取りパッドなどであ
ってもよい。また外装体の本体は、股下部が膝の部分ま
たは足首の部分まで延びたもの、さらに、前記股下部が
レッグ部とこれに連続するフート部を有するパンティス
トッキング、またはタイツの形態とされたものを含む。
また、本発明の外装体は、クロッチ部の両側に開口する
脚ぐり部が大腿部の上方に位置して図3に示す股下丈H
がほとんどゼロとなるいわゆるパンティタイプあるいは
ショーツタイプまたはハイレッグタイプのものであって
もよい。
【0026】また、本発明では、前記生理用ショーツな
どの外装体の本体に補助部材が着脱自在に取り付けられ
るが、前記本体に補助部材が取り付けられた状態で包装
体に収納されて流通するもの、または本体と補助部材が
同じ包装体に収納されて流通するもの、本体と補助部材
が別々の包装体に収納されてセットとして流通するもの
であってもよい。あるいは、補助部材のみが本体とは別
個の商品として単独で流通するものであってもよい。こ
の場合、補助部材は主に取り替え用として使用される。
【0027】図1と図2に示すように、本体10は、2
枚の腰当て布11と12が、前身頃13において上下方
向に延びる縫合線15aで縫合され、後身頃14におい
て縫合線15bにより縫合されている。前記腰当て布1
1と12は、弾性伸縮性を有している。例えば、弾性伸
縮性を有するポリウレタン繊維の糸と、肌にやさしい繊
維であるナイロン繊維の糸とで形成された織布であり、
例えばトリコットハーフ編みされた織布である。
【0028】前記前身頃13と後身頃14の上部が、腰
天16であり、この腰天16に位置するウエスト開口部
にウエストバンド17が設けられている。このウエスト
バンド17は、ポリウレタン繊維で形成された伸縮性織
布、合成ゴムシート、天然ゴムシートなどで形成されて
いる。
【0029】生理用ショーツの前記本体10のクロッチ
部18には、股布19が取付けられている。この股布1
9は、前記腰当て布11,12と同様に、ポリウレタン
繊維とナイロン繊維で編まれた弾性伸縮自在な伸縮布に
より形成されている。図5に示すように、前記股布19
の両側部は折り返され、股布19の折り返し部19a,
19aが縫合線20において縫合されている。
【0030】前記股布19の前縁は、前記前身頃13を
形成する腰当て布11,12に対して前方縫合部23に
おいて縫合されている。同様に、前記股布19の後縁
は、前記後身頃14を形成する腰当て布11,12に対
して後方縫合部24において縫合されている。
【0031】このように、股布19は、前記前身頃13
と後身頃14と連続して形成され、前記股布19の両側
に、着用時に大腿部まわりに密着する脚ぐり部25,2
5が開口している。図5に示すように、前記脚ぐり部2
5の周縁部では、前記腰当て布11の縁部が折り返され
て所定幅の折り返し部11aが形成され、また前記腰当
て布12の縁部が折り返されて所定幅の折り返し部12
aが形成されている。この折り返し部11a,12a
は、縫合線26a,26bにより縫合されている。
【0032】前記生理用ショーツの本体10では、前記
腰当て布11,12が伸縮性を有する布により形成され
ているため、前記折り返し部11a,12aの部分が脚
ぐり部25,25回りのレッグバンドとなっている。股
布19の両側部も脚ぐり部25,25に現れているた
め、この股布19の両側部の折り返し部19a,19a
もレッグバンドの一部として機能している。
【0033】この本体10では、前記のように腰当て布
11,12および股布19を折り返すことによりレッグ
バンドが形成されているが、このレッグバンドを前記腰
当て布11,12および股布19と独立した弾性バンド
で形成し、この弾性バンドを脚ぐり部25,25の周囲
に取付けてもよい。
【0034】前記本体10の内側には、前記クロッチ部
18の前方部に位置する前記前方縫合部23を始端と
し、前記後身頃に位置する前記ウエストバンド17の下
縁部に向って伸びるサポート帯29が設けられている。
【0035】前記サポート帯29は、前端部29aが、
前記前方縫合部23において、前記腰当て布11,12
および前記股布19とともに縫合されて前接合部を形成
しており、自由に着脱できない。前記サポート帯29の
後端部29bにはループ30が形成されている。このル
ープ30は前記サポート帯の後端部29bを裏側(前記
後身頃14側)に折り返した後、折り返し端部29cを
縫合などで接合して形成される。このループ30の内径
部にフック28が取り付けられる。このフック28には
鉤状の挿入腕28aが形成されている。
【0036】前記ウエストバンド17の下縁には、前記
後身頃14の前記縫合線15bの位置において、前記サ
ポート帯29と同じ素材から形成された布片を2枚折り
することによって、ループ31が接合線31aで縫合さ
れて設けられている。
【0037】前記サポート帯29の後端部29bに取付
けられた前記フック28の前記挿入腕28aが、前記ル
ープ31の内径部に挿入されることによってサポート帯
29の後端部29bが本体10に取付けられている。ま
た、前記挿入腕28aを前記ループ31から抜き取るこ
とにより、前記後端部29bを本体10から離脱させる
ことが可能である。この実施の形態では、前記フック2
8と前記ループ31とによって、サポート帯29の後端
部を本体10に接合させるための後接合部が形成されて
いる。
【0038】なお、前記サポート帯29の後端部29b
を本体10に接合する後接合部は、面ファスナやボタン
などによって着脱可能に構成されていてもよい。
【0039】前記サポート帯29は、前記前端部29a
と前記後端部29b以外の部分である中間部29dが、
前記本体10に接合されておらず、サポート帯29は、
前記クロッチ部18の内側および後身頃14の内側にお
いて、自由に動けるようになっている。
【0040】前記サポート帯29は、前記前端部29a
から前記後端部29bに向けて幅寸法が徐々に小さくな
るテーパー形状である。前記サポート帯29の幅寸法
は、前記前端部29aで80mm以下であることが好ま
しく、下限は30mmが好ましい。また前記後端部29
bでの幅寸法は5mm以上であることが好ましく、上限
は30mm以下が好ましい。この範囲内とすると、クロ
ッチ部18において前記サポート帯29に図6に示す補
助部材40および生理用ナプキンを取り付けた際に、取
付け状態を安定させることができる。また、後身頃14
に延びる前記サポート帯29を臀部の溝内に密着させや
すくなって、身体の動きによって前記サポート帯29が
横方向へ位置ずれしにくくなる。
【0041】また、前記サポート帯29に、縦方向に向
けて一定の間隔で目盛りなどの目印を付しておくと、前
記サポート帯29に取り付けられる補助部材40の取付
け位置を確認しやすくなり、また補助部材40を例えば
後方へずらして取り付けるようなときにも、その取付け
位置を確認しやすくなる。
【0042】前記サポート帯29は、縦方向(図5にお
けるY方向)に弾性伸縮力を有している。また、前記サ
ポート帯29を伸長させていない状態において、前記前
端部29aから前記ループ31の接合線31aまでの長
さ寸法は、前記前端部29aの接合部と前記接合線31
aとの間での本体10の長さ寸法よりも短く形成されて
いる。したがって、前記サポート帯29を本体10に取
り付けた状態でショーツを着用したときに、前記サポー
ト帯29は縦方向に伸ばされた状態で身体に当たるよう
になり、前記サポート帯29が身体に対して弾性力を有
して圧着される。前記サポート帯29は、ポリウレタン
繊維で形成された伸縮性織布、または伸縮性不織布、合
成ゴムシート、または天然ゴムシートなどで形成されて
いる。
【0043】この生理用ショーツ1は、本体10の内側
に補助部材40を取り付けて使用することができる。図
6は補助部材40を表側から示しているが、前記補助部
材40は、前後方向に延びる中央線O−Oに対して左右
対称形状である。前記補助部材40は、中間部41と、
左右の両側部42,42を有している。前記両側部4
2,42には、前記中間部41よりも前方へ延びる前方
突部42a,42aと、前記中間部41よりも後方へ延
びる後方突部42b,42bが一体に形成されている。
【0044】図6では、前記中間部41の幅寸法をW2
で示し、補助部材40全体を前後方向に二分する中心部
における、前記補助部材40の右側縁40aと左側縁4
0bとの間の幅寸法をW1で示している。また、前記中
心線O−Oでの中間部41の前後方向の長さ寸法をL2
で示し、補助部材40の前後方向の全長寸法、すなわち
前方突部42aの先端と後方突部42bの先端との寸法
をL1で示している。
【0045】図7は図6のVII−VII線の断面図で
あるが、図7に示すように、前記補助部材40は、身体
側に向けられる表面シート45と、本体10の股布19
に向けられる裏面シート46と、前記両側部42,42
において、前記表面シート45と前記裏面シート46と
の間に挟まれたクッション層47,47を有している。
前記表面シート45および前記裏面シート46と、前記
クッション層47,47はホットメルト型の接着剤によ
り接着されており、前記クッション層47,47が設け
られていない領域において、前記表面シート45と前記
裏面シート46はホットメルト型接着剤により接着され
ている。あるいは前記表面シート45と裏面シート46
とが縫合されていてもよい。
【0046】図6と図7に示す実施の形態では、中央部
分において前記クッション層47,47が設けられてお
らず、この部分が肉薄部52となっている。また、前記
クッション層47と47の対向側の縁部47aと47a
との対向間隔、すなわち前記肉薄部52の幅寸法W3
は、前記中間部41の幅寸法W2よりも小さくなってい
る。
【0047】図6および図7に示すように、前記表面シ
ート45の上面(図7におけるY1側の面)には、生理
用ナプキンを装着するための装着布48が設けられてい
る。前記装着布48は、前縁48aおよび後縁48b
が、中間部41の前端と後端において、ぞれぞれ前記表
面シート45に縫合などの手段により接合されている。
【0048】一方、前記装着布48の幅寸法は前記中間
部41の幅寸法W1よりも小さく、且つ前記肉薄部52
の幅寸法W3よりも大きく形成されている。
【0049】装着布48の、両側縁48c,48dは、
共に前記表面シート45には接合されていない。前記装
着布48の前縁48aと後縁48bとの長さ寸法は、前
記中間部41の前端と後端との間の長さ寸法L2よりも
わずかに長くなっており、前記前縁48aと後縁48b
以外の中間部分においては、前記装着布48と前記表面
シート45との間に隙間が形成できるようになってい
る。
【0050】前記裏面シート46の下面には、布49が
設けられている。前記布49は、両側縁部49c,49
cが、前記裏面シート46に、接着剤を用いた接着また
は縫合により接合されており、前縁49aおよび後縁4
9bが前記裏面シート46に接合されていない。そし
て、前記布49と前記裏面シート46との間に、前記前
縁49aから前記後縁49bに向って貫通する挿通部5
0が形成される。
【0051】前記布49の上面には、多数のずれ止め部
51が設けられている。このずれ止め部51は縦方向に
間隔を開けて列を成し、これが2列配列している。ずれ
止め部51は、前記布49の上面にゴム、または合成樹
脂をドット状に付着させて形成したものである。1つの
ずれ止め部51は直径が2mm程度の円形である。
【0052】または、前記ずれ止め部が、前後方向に延
びる帯状に形成され、この帯状のずれ止め部が1本また
は複数本設けられているもの、あるいは前記ずれ止め部
が格子状パターンで形成されているものであってもよ
い。
【0053】また、前記ずれ止め部が、補助部材40の
裏面シート46の外面に設けられていてもよい。
【0054】前記表面シート45は親水性であり、好ま
しくはこの表面シート45が液吸収機能を有している。
この液吸収機能を有する表面シート45は、例えばコッ
トン繊維のスパンレース不織布などで形成される。ある
いは吸水機能を有する織布で形成されていてもよい。
【0055】前記裏面シート46は液不透過性であり液
遮断機能を有している。前記裏面シート46が液不透過
性であると、生理用ナプキンから漏れた経血が補助部材
40に与えられたときに、経血を前記裏面シート46で
遮断することができ、経血で前記本体10を汚すのを防
止できる。
【0056】ただし、前記クッション層47,47が、
例えばセル(気泡構造の最小単位)が小さいポリウレタ
ンフォームのように、液を透過させ難いもので構成され
ている場合は、前記裏面シート46が液遮断機能を有し
ていなくてもよい。
【0057】また前記裏面シート46は、着用者にむれ
による不快感を与えないため、透湿機能を有しているこ
とが好ましい。ここで「透湿機能」とは、水蒸気を透過
させる機能のことを意味する。このような、前記裏面シ
ート46は、無機フィラーを含んだ状態で延伸処理され
て通気性が付与された樹脂フィルム、撥水処理されたス
パンボンド不織布またはスパンレースなどの不織布、あ
るいは不織布の裏面に通気性の樹脂フィルムが接合され
たものなどが使用される。または、不織布や織布の裏側
に接着剤を介して液不透過性のフィルムを積層したもの
なども使用できる。
【0058】前記クッション層47,47は弾性を有す
る材料によって構成されることが好ましい。前記クッシ
ョン層47,47を弾性を有するもので構成すると、身
体の動きによる外力が与えられたときに、補助部材40
の両側部42,42が身体の内股部に密着した状態で前
記身体の動きに追従しやすい。
【0059】前記クッション層47,47は、厚さ1m
m程度のポリウレタンフォームやポリエチレンフォー
ム、ラバーフォームなどで形成される。または、エアー
スルー法やニードルパンチ法で製造された嵩高の不織布
を使用することができる。
【0060】例えば前記エアースルー法で不織布を製造
する場合は、鞘部がポリエチレンで、芯部がポリプロピ
レンあるいはポリエステルの芯鞘構造の複合合成繊維、
または、ポリエチレンと、ポリプロピレンあるいはポリ
エステルのサイドバイサイド型の複合合成繊維で繊度が
4〜11dtexのものを目付けを100〜300g/
2に調整した後、熱風処理して繊維を融着させる。
【0061】また、ニードルパンチ法で不織布を製造す
る場合は、前記複合繊維、またはポリエチレン、ポリプ
ロピレンあるいはポリエステルなどの単繊維、またはこ
れらとレーヨンなどで目付けが100〜300g/m2
の繊維ウエッブを形成した後に、ニードルパンチで繊維
を交絡させる。
【0062】あるいは前記クッション層47,47が、
前記発泡材料や前記不織布を組合せたものであってもよ
いし、通常の樹脂フィルムや弾性が小さい不織布と、前
記発泡材料や弾性を有する前記不織布とを積層させたも
のであってもよい。
【0063】なお、前記クッション層47,47がレー
ヨンなどの親水性繊維を含むものである場合には、クッ
ション層47,47が液吸収機能を発揮できる。また、
クッション層47,47として、コットンやレーヨンな
どの親水性繊維の層を用いることによっても液吸収機能
を発揮できる。このような場合、表面シート45に与え
られた経血がクッション層47,47で吸収されるよう
になる。
【0064】前記表面シート45、裏面シート46を織
布で形成し、さらにクッション層47,47をポリウレ
タンフォームなどで形成したものは、経血で汚されたと
きに、洗濯をすることにより再利用が可能である。ま
た、前記表面シート45や前記裏面シート46を不織布
や樹脂フィルムなどで形成し、クッション層47,47
を発泡材料や不織布で形成した補助部材40は安価で構
成できるため、補助部材40が経血で汚れたときに廃棄
して、新たな補助部材40に交換して使用することが可
能である。
【0065】図6と図7に示す形状の補助部材40を用
いる場合、前記中間部41の幅寸法W2は50〜80m
mの範囲であることが好ましい。前記幅寸法W2を前記
範囲内にしておくと、生理用ナプキンを安定した状態で
配置させることができる。また、前記クッション層4
7,47の対向側の縁部47aと47aとの間隔、すな
わち前記肉薄部52の幅寸法W3は前記中間部41の幅
寸法W2よりも短いことが好ましく、例えばW3は30
〜60mmの範囲である。前記範囲内であると、生理用
ナプキンが前記補助部材40の上に装着されたときに、
生理用ナプキンとクッション層47,47との間に重な
り領域を設けることができ、前記クッション層47,4
7によって生理用ナプキンを股間部に押し付けることが
できる。
【0066】前記補助部材40の前後を二分する中心部
での幅寸法W1は100〜280mmの範囲であること
が好ましい。前記幅寸法W1が100mm未満である
と、図10に示す装着状態において前記両側部42,4
2が身体の内股部に密着できず、補助部材40の両側部
42,42による横漏れ防止機能を充分に発揮できな
い。前記幅寸法W1が280mmよりも大きいと、補助
部材40の両側部42,42が着用者の内股部に密着す
る面積が大きくなりすぎて、着用者にむれや違和感を与
えやすい。
【0067】また、補助部材40の幅寸法W1は、本体
10の股布19の幅寸法以下であることが好ましい。W
1を股布19の幅寸法以下とすることにより、着用時に
補助部材40が本体10からはみ出るのを防止できる。
また、補助部材40の両側縁部40a,40bは、前記
脚ぐり部25,25からはみ出さないように、凹曲線形
状であることが好ましい。
【0068】また、前記両側部42,42の幅寸法W4
は25〜100mmの範囲が好ましい。前記幅寸法W4
が25mm未満であると、図10に示す着用状態におい
て、前記両側部42,42が着用者の内股部に密着する
面積が小さくなりすぎて経血の漏れを防止する機能が低
下する。また、前記幅寸法W4が100mmよりも大き
いと、前記両側部42,42が着用者の内股部に密着す
る面積が大きくなりすぎて、着用者にむれや違和感を与
えやすくなる。
【0069】前記補助部材40の中間部41の前後方向
の長さ寸法L2を90〜200mmの範囲とすると、生
理用ナプキンを安定して配置することができる。また、
前記補助部材40の前後方向の全長寸法L1は100〜
300mmの範囲であることが好ましい。
【0070】図8および図9に示すように、前記サポー
ト帯29が、前記補助部材40の前記挿通部50に挿通
された状態で、補助部材40がサポート帯29に取付け
られる。すなわち、図9に示すように、前記サポート帯
29の後端部29bが前記挿通部50に挿通された後
に、前記フック28の挿入腕28aを前記ウエストバン
ド17の下縁に設けられた前記ループ31に掛止させる
ことにより、前記補助部材40が取付けられる。
【0071】前記サポート帯29は、前端部29aと後
端部29bとの間の中間部が、本体10に接合されてお
らずに自由状態であるため、補助部材40をサポート帯
29に沿って前後に移動させることができ、本体10内
において補助部材40の取付け位置を任意に調整するこ
とが可能である。
【0072】また、補助部材40の取付け位置が決めら
れた後は、補助部材40の前記布49の上面に設けられ
た前記ずれ止め部51が、前記サポート帯29の下面に
接触するため、取付けられた前記補助部材40が不用意
に前後に位置ずれするのを防止できる。
【0073】図3と図4は、前記生理用ショーツ1が身
体へ装着された状態の立体形状を示している。ここでの
立体形状とは、女性の標準体型のマネキン人形に生理用
ショーツ1を着用させた状態をいう。ここでの前記標準
体型とは、ウエスト回りが66cm、ヒップ回り94c
mである。また股間部直下の大腿部回りの寸法は56.
5cmである。
【0074】図3と図4に示すように、この生理用ショ
ーツ1が身体に装着されたとき、股布19の中央部が、
身体の股間部側へ持ち上げられるため、脚ぐり部25,
25は身体の股間部よりもやや下で大腿部回りに装着さ
れる。すなわち、装着時の股布19の中央部から腰天1
6までの股上丈をLA、脚ぐり部25の内股側の縁から
腰天16までの身丈をLBとしたときに、LBがLAよ
りも大きく、前記股上丈LAの100に対して、身丈L
Bが110〜200の寸法比となっている。例えば、前
記股上丈LAは200mm〜300mm程度である。よ
って身丈LBは、220〜600mm程度である。
【0075】図3に示すように、前記身丈LBと股上丈
LAとの差が股下丈Hである。前記本体10はトランク
ス形状であり、一対の脚ぐり部25,25が身体の股間
部よりも下方において大腿部周りに位置している。前記
股間部より下方に延びる縦方向の長さがHの部分が一対
の股下部27,27となっており、この股下部27,2
7の下に前記脚ぐり部25,25が開口している形状で
ある。
【0076】前記本体10をトランクス形状とし、ある
いはスパッツ形状とするには、前記股下部27,27の
縦方向の長さ、すなわち前記股下丈Hが、最低でも30
mm以上必要であり、好ましくは40mm以上である。
その上限は、前記LAに対してLBが2倍の場合、30
0mm程度である。
【0077】このように、前記股下丈Hを大きくして前
記股下部27,27を形成するためには、身体の股間幅
に対し、股布19の幅寸法Waが十分に大きいことが必
要である。
【0078】図10は、前記補助部材40および生理用
ナプキン70が取り付けられた前記生理用ショーツ1を
着用した状態を示している。図10では人体の大腿部を
61で示し、股間部を62で示し、会陰部を63で示し
ている。
【0079】ここで、前記生理用ナプキン70は、通気
性樹脂フィルムなどの液不透過性シートで形成された裏
面シート74の上に液吸収層75が設けられ、その表面
に液透過孔を有する樹脂フィルムや親水性の不織布など
の液透過性シートで形成された表面シート76が設けら
れている。
【0080】前記生理用ナプキン70は、前記補助部材
40の前記装着布48の上面に配置される。このとき、
前記生理用ナプキン70の裏面シート74の裏面に設け
られている感圧接着剤層が、前記装着布48の上面に接
する状態で固定される。また、生理用ナプキン70がウ
ィング部71を有する場合には、ウィング部71が折り
返されて、前記装着布48と前記補助部材40の前記表
面シート45との間の隙間に挟まれた状態で装着され
る。この際、ウィング部71の裏面に設けられている感
圧接着剤層が前記装着布48の下面(図7のY2側の
面)に接した状態で固定される。
【0081】図10に示すように、この生理用ショーツ
1を着用すると、脚ぐり部25,25は股間部62より
も下方において大腿部61,61の周りに装着される。
そして、前記補助部材40は、クッション層47,47
が設けられている部分で曲げられ、両側部42,42が
大腿部61,61の内股部61a,61aに当てられ
る。前記本体10の脚ぐり部25,25が弾性伸縮性を
有しているため、前記補助部材40,40の両側部4
2,42は、前記脚ぐり部25,25の弾性伸縮力によ
り内股部61a,61aに密着する。
【0082】前記本体10は全体が弾性伸縮力を有する
素材で形成されているが、前記補助部材40は弾性伸縮
力を発揮する前記サポート帯29を介して固定されてい
るため、主に前記サポート帯29の弾性伸縮力で着用者
の股間部方向へ付勢される。したがって、前記本体10
全体の弾性伸縮力を小さくしても前記補助部材40を股
間部へ密着させることが可能であり、着用者の下半身を
締め付ける範囲を少なくすることができる。また、前記
補助部材40の上面に装着された生理用ナプキン70
は、着用者の股間部に密着される。
【0083】このとき、前記サポート帯29の前端部2
9aはクロッチ部18の前端である前記前方縫合部23
に位置しており、前方縫合部23は着用者の恥骨近傍に
位置する。この恥骨近傍は、身体の動きに影響されにく
い部分である。また、前記サポート帯29は後端部29
bに向って幅寸法が小さくなるようにテーパー状に形成
されていることから、前記サポート帯29が着用者の臀
部の溝内に入り込んで密着し易い。この臀部の溝内も身
体の動きに影響されにくい部分である。よって、前記サ
ポート帯29は着用者の身体の動きに影響されにくく、
サポート帯29に取り付けられた補助部材40や生理用
ナプキン70が身体の動きによってずれにくくなる。
【0084】また、補助部材40のクッション層47,
47が生理用ナプキン70の本体部と重なった状態で股
間部62に設置されるため、内股部61aから股間部6
2にかけて補助部材40および生理用ナプキン70が柔
らかく当たるようになり、内股部61a,61aと股間
部62に違和感を生じさせにくい。
【0085】排泄された経血は、前記クッション層47
が設けられている領域が前記肉薄部52よりもクッショ
ン層47の厚さ分だけ高さ寸法が大きいため、前記両対
向側の縁部47aよりも外側へは経血が流れにくく、主
に前記肉薄部52において生理用ナプキン70に吸収さ
れる。したがって、経血の横漏れが発生しにくい。ま
た、生理用ナプキン70の液吸収層75で吸収しきれな
かった経血が横漏れして、内股部61a,61aに伝わ
ったとしても、補助部材40の両側部42,42が内股
部61a,61aに密着しているため、経血は両側部4
2,42で受け止められ、好ましくは補助部材40,4
0の表面シート45に吸収される。よって、脚ぐり部2
5,25から生理用ショーツ外部への経血の漏れを防止
できる。
【0086】前記したように、前記補助部材40は前記
挿通部50に前記サポート帯29が挿通された状態で前
記サポート帯29に取り付けられている。したがって、
補助部材40はショーツ本体10のクロッチ部18から
縦方向に装着位置を調整可能である。よって、前記生理
用ショーツ1を着用したときに、補助部材40を最適な
位置に移動させて装着することができる。
【0087】すなわち、生理用ショーツ1および生理用
ナプキン70を着用したときに、生理用ナプキン70か
ら横漏れの不安を感じる場所が、体型、姿勢や運動など
のそのときの生活パターンにより相違する。しかし前記
補助部材40を前記本体10内の最適な位置に設置する
ことで、前記横漏れの不安を解消できる。同様に、夜間
の就寝中などに経血の生理用ナプキン70からの後ろ漏
れが不安な場合は、前記生理用ナプキン70が装着され
た前記補助部材40の位置を、着用者の臀部側に移動さ
せることで前記後ろ漏れの不安を解消できる。
【0088】さらには、前記生理用ナプキン70を前記
サポート帯29の上面に直接配置して前記クロッチ部1
8に位置させ、一方前記補助部材40を後ろ漏れの不安
がある場所に移動して使用することもできる。このよう
に使用すると、クロッチ部18においては生理用ナプキ
ン70で経血を吸収することができるとともに、前記補
助部材40で生理用ナプキン70から後ろ漏れした経血
を止めることができるため、広範囲の漏れに対応でき
る。
【0089】さらに前記効果に加えて、経血の排泄量が
少ないときは、前記フック28の挿入腕28aを前記ル
ープ31から外して前記補助部材40を前記サポート帯
29から取り外し、前記生理用ナプキン70を前記サポ
ート帯29の上面に直接配置して前記クロッチ部18に
位置させ、着用することができる。この場合、身体の内
股部61a,61aから股間部62、さらには臀部にか
けて補助部材40が存在しないため、違和感やムレによ
る不快感を生じず、快適な装着感を得られる。
【0090】また前記効果に加えて、補助部材40が経
血で汚れた場合は、前記補助部材40を前記サポート帯
29から取り外して、きれいなものに交換することがで
き、また補助部材40を洗濯することも可能である。
【0091】図11は前記生理用ショーツ1の本体10
の内側に取り付けられる補助部材の他の例を示した断面
図である。
【0092】図11に示す補助部材140の平面から見
たときの形状や、装着布48および布49などの構造
は、前記図6および図7に示す前記補助部材40とほぼ
同じ構造であるため、同様の構造部分には前記補助部材
40と同様の符号を付してその説明を省略する。
【0093】図11に示す補助部材140の中間部41
には肉厚部148が設けられている。前記肉厚部148
では、裏面シート46と表面シート45との間に中央ク
ッション層149が設けられている。中間部41に肉厚
部148を設けると、生理用ナプキンの中央部分を、前
記中央クッション層149を介して股間部や臀部の溝内
に押し付けるようにできるため、生理用ナプキンと身体
との密着性が高くなって経血の漏れ防止効果を高くでき
る。
【0094】前記中央クッション層149は、前記クッ
ション層47と同様にポリウレタンフォームやポリエチ
レンフォームなどの連続気泡フォームなどが好ましく使
用される。「連続気泡フォーム」は、フォームを構成す
るセルが相互に通じ合っている構造のフォームである。
前記中央クッション層149を連続気泡フォームで構成
すると、前記肉厚部148に透湿性を付与することがで
きるため着用者に快適な着用感を与えることができる。
また、吸水機能を有するため、生理用ナプキン70から
経血が漏れた場合でも表面シート45および中央クッシ
ョン層149によって前記経血を吸収保持することがで
きる。
【0095】前記肉厚部148での補助部材140全体
の厚さ寸法h1は、5〜15mmの範囲であることが好
ましい。また前記肉厚部148の厚さ寸法h1は、両側
部42,42の厚さ寸法と同じであってもよいし、両側
部42,42よりも厚いものであってもよい。前記厚さ
寸法h1が、前記範囲未満であると着用者の股間部に生
理用ナプキンを密着し難くなる。また前記範囲よりも大
きいと着用者に違和感を与えることになるため、快適な
着用感を得ることができない。また、生理用ナプキンの
中央部分を股間部や臀部の溝内に押し付けるように機能
させるため、肉厚部148の幅寸法W6は20〜80m
mの範囲が好ましい。前記幅寸法W6が80mmよりも
大きいと、生理用ナプキンを股間部や臀部の溝内に密着
させにくくなる。
【0096】なお、前記肉厚部148を補助部材140
において前後方向に二分する中心線よりも後方のみに設
け、またその幅寸法W6を5〜30mm程度の細いもの
にして、前記肉厚部148で生理用ナプキンを肛門付近
および臀部の溝内に押し付けるようにしてもよい。この
ように構成すると、生理用ナプキンとの後方部分と身体
との密着性を高くでき、経血の後ろ洩れを防止できる。
【0097】なお、前記構成に代えて、両側部42,4
2に設けられている前記クッション層47を設けずに、
前記中央クッション層149のみが中間部41に設けら
れている構成にしてもよい。
【0098】図12は本発明の第2の実施の形態の生理
用ショーツ201のクロッチ部から後身頃を内側から示
す部分斜視図であり、前記図5に相当する図面である。
【0099】前記生理用ショーツ201のうち、前記第
1の実施の形態の生理用ショーツ1と同様の構造部分に
は同じ符号を付してその説明を省略する。
【0100】図12に示す生理用ショーツ201は、本
体10のクロッチ部18において、股布19の内側にナ
プキン装着布222が重ねられている。このナプキン装
着布222は、防水性で且つ通気性であり、好ましく
は、弾性伸縮自在な素材で形成されている。具体的に
は、身体に向けられる内面に現れている生地が、ポリエ
ステル繊維で鹿の子のニット編みとされた生地の裏面に
透湿性フィルムがラミネートされたものである。そして
前記透湿性フィルムが現れている裏面に、この透湿性フ
ィルムを保護するために、ポリエステル繊維で形成され
たトリコット生地が重ねられている。そして前記2つの
生地は、前記ナプキン装着布222の両側縁222a,
222aの縫合線222b,222bにより縫合されて
いる。
【0101】なお、前記ナプキン装着布222に防水機
能を持たせずに、前記股布19の内側に防水布を重ね合
わせ、股布19が防水性を有するように構成してもよ
い。
【0102】図12に示すように、前記股布19と前記
ナプキン装着布222のそれぞれの前縁は、前記前身頃
13を形成する腰当て布11,12に対して前方縫合部
23において縫合されている。前記股布19と前記ナプ
キン装着布222のそれぞれの後縁は、前記後身頃14
を形成する腰当て布11,12に対して後方縫合部24
において縫合されている。また前記前方縫合部23と後
方縫合部24との間では、股布19とナプキン装着布2
22が接合されていない。
【0103】前記前方縫合部23と後方縫合部24との
間では、前記股布19の前後方向の長さ寸法よりも、前
記ナプキン装着布222の前後方向の長さ寸法の方が若
干長くなっている。よって、身体に装着したときに、前
記ナプキン装着布222が股間部に密着しやすい構造と
なっている。
【0104】前記ナプキン装着布222の両側縁222
a,222a間の幅寸法は、後記する補助部材240の
中間部41の幅寸法よりも若干小さく形成されている。
【0105】前記本体10の内側には、前記クロッチ部
18の前端部に位置する前記前方縫合部23を始端と
し、前記後身頃に位置する前記ウエストバンド17の下
縁部に向って延びるサポート帯229が設けられてい
る。前記サポート帯229は、クロッチ部18において
は、前記股布19と前記ナプキン装着布222との間に
位置している。そして、前記ナプキン装着布222の後
方部に設けられた穴222cから前記サポート帯229
が露出し、前記ウエストバンド17の下縁部に向って延
びている。
【0106】前記サポート帯229の前端部229aに
はループ230が形成されている。このループ230は
前記サポート帯の前端部を裏側へ折り返して縫合するこ
とで形成されている。そして、ループ230の内径部に
フック227が取り付けられる。このフック227には
鉤状の挿入腕227aが形成されている。
【0107】前記前方縫合線23には、前記前身頃13
の前記縫合線15aの位置において、例えば前記サポー
ト帯229と同じ素材から形成された布片を2枚折りし
て接合線230aで縫合することによってループ230
が形成されている。このループ230は、前記股布19
と前記ナプキン装着布222との間に挟まれた位置に設
けられている。
【0108】前記サポート帯229の前端部229a
は、前記フック227の前記挿入腕227aが前記ルー
プ230の内径部に挿入されることによって着脱自在に
係止され、前記挿入腕227aと前記ループ230とで
前接合部が形成されている。
【0109】ウエストバンド17の下縁には、前記後身
頃14の前記縫合線15bの位置において、例えば前記
サポート帯229と同じ素材から形成された布片を2枚
折りして接合線231aで縫合することによってループ
231が形成されている。
【0110】前記サポート帯229の連結端部229c
は、前記サポート帯229の中間部に設けられた調節部
材260を通った後、フック228の取付け環部228
bに表面側(身体側)から挿通されて裏面側(本体10
側)に折り返されて戻り、そして前記連結端部229c
が前記調節部材260に固定されている。
【0111】そして、前記フック228に設けられてい
る挿入腕228aが前記ループ231に着脱自在に係止
されている。すなわち、サポート帯229の前記取付け
環部228bに掛けられている部分が実質的な後端部2
29bとなり、この後端部229bが前記フック228
を介して前記ループ231に着脱自在に掛止され、後接
合部が形成されている。
【0112】図13に示すように、前記調節部材260
は公知のものであり、前記サポート帯229の長さ寸法
を調節するものである。前記調節部材260は、中心部
に設けられた支持棒260aにより連結された2つの挿
通環260b,260cを有しており、前記挿通環26
0bと前記支持棒260aとで囲まれた領域に挿通穴2
60dが形成され、前記挿通環260cと前記支持棒2
60aとで囲まれた領域に挿通穴260eが形成されて
いる。
【0113】前記サポート帯229の連結端部229c
は、まず一方の前記挿通穴260dに上側から挿通され
た後、前記支持棒260aの下側を通過し、さらに他方
の挿通穴260e内へ上向きに挿通される。その後、前
記したようにフック228の取付け環部228bに挿通
された後、再度、前記挿通穴260dに上側から挿通さ
れ、前記支持棒260aを包むように折り返され、折り
返された部分が縫合されている。
【0114】前記調節部材260を前記サポート帯22
9の前後に移動させることで、前端部229aと後端部
229bとの長さを調節することができる。
【0115】また、この実施の形態では前記サポート帯
229の幅寸法が全長に渡って均一であり、例えば幅寸
法が10mmである。サポート帯229を臀部の溝内に
密着させるためには、前記幅寸法は5mm以上で20m
m以下であることが好ましい。
【0116】前記サポート帯229は、縦方向(図13
におけるY方向)に弾性伸縮力を有している。また、前
方縫合部23から前記接合線231aまでの前記サポー
ト帯229の長さ寸法を、本体10の内側の前記前方縫
合部23から前記接合線231aまでの長さ寸法よりも
短くしたり、同じ長さ寸法にしたり、あるいは長くする
などの調節が可能である。例えばサポート帯229の長
さ寸法を本体10の前記長さ寸法よりも短くすること
で、前記サポート帯229を本体10に取り付けた状態
でショーツを着用したときに、前記サポート帯229を
縦方向に弾性伸長させて身体に密着させることができ
る。また、本体10が充分な弾性伸長性を有している場
合には、前記サポート帯229の方を長くしておいて
も、着用時に本体10が十分に伸びて、前記サポート帯
229を身体に密着させることが可能である。前記サポ
ート帯229は、ポリウレタン繊維で形成された伸縮性
織布、合成ゴムシート、天然ゴムシートなどで形成され
ている。
【0117】前記生理用ショーツ201においても、本
体10の内側に補助部材240を取り付ることが可能で
ある。
【0118】図12に示す前記補助部材240と前記補
助部材40,140とでは、平面形状およびクッション
層などの配置構造が同じであり、相違点は、前記補助部
材240では、表面側に装着布48が取付けられていな
い点だけである。したがって、図12では、前記の補助
部材40,140と同じ構造の部分には同じ符号を付し
てその説明を省略する。
【0119】次に、前記生理用ショーツ201の使用方
法について説明する。図12に示すように、まずサポー
ト帯229の前端部229aのフック227を前記ルー
プ230からはずして、前記サポート帯229の前端部
229aを本体10から取り外す。
【0120】次に、前記補助部材240を前記股布19
と前記ナプキン装着布222との間の隙間内に配置す
る。そして、前記補助部材240に設けられた挿通部5
0に前記サポート帯229の前端部229aを挿通し
て、前記フック227を前記ループ230に係止する。
【0121】そして、生理用ナプキン70を前記ナプキ
ン装着布222の上面に配置する。このとき、前記生理
用ナプキン70の裏面シート74の裏面に設けられてい
る感圧接着剤層が、前記ナプキン装着布222の上面に
接する状態で固定される。また、生理用ナプキンがウィ
ング部71を有する場合には、ウィング部71が折り返
されて、前記ナプキン装着布222と前記股布19との
間の隙間に挟まれた状態で装着される。この際、ウィン
グ部71の裏面に設けられている感圧接着剤層が前記ナ
プキン装着布222の下面に接した状態で固定される。
【0122】前記生理用ショーツ201では、前記補助
部材240が前記クロッチ部18において、股布19と
ナプキン装着布222との間に装着される。また、前記
補助部材240の中間部41の幅寸法が前記ナプキン装
着布222の幅寸法よりも若干大きいため、前記補助部
材240に設けられた前方突部42aおよび後方突部4
2bが前記ナプキン装着布222の両側縁222a,2
22aから突出し、この前方突部42aと後方突部42
bの存在により、クロッチ部18において補助部材24
0が横方向へずれるのを防止できる。
【0123】前記サポート帯229は、前記調節部材2
60によって長さ寸法を調節できる。したがって、着用
者の体型、姿勢、動作、排泄液量あるいは吸収性物品の
種類などに応じて吸収性物品の身体に対する密着力を任
意に変化させることができるため、快適な使用感と排泄
液の漏れ防止との両立を図ることが可能である。
【0124】なお、夜間の就寝中などに、経血の後ろ漏
れが不安な場合には、前記補助部材を前記クロッチ部1
8から取り外し、生理用ナプキン70をナプキン装着布
222に装着した状態で、前記ナプキン装着布222よ
りも後方において後身頃14に配置することも可能であ
る。
【0125】また、経血の漏れの不安が少ない場合に
は、前記補助部材240を前記サポート帯229から取
り外して、生理用ナプキン70のみを前記クロッチ部1
8に配置させた状態で着用することもできる。このと
き、前記サポート帯229は前接合部および後接合部が
着脱自在であるため、サポート帯229を本体10から
取り外すことができる。このように使用すると、前記補
助部材240による違和感やムレによる不快感を生じ
ず、さらには前記サポート帯229も本体10の内側に
存在しないため、快適な装着感を得られる。
【0126】以上本発明の実施の形態を生理用ショーツ
を例にして説明したが、図1に示した前記生理用ショー
ツ1のサポート帯29においても、図12に示す生理用
ショーツ201のサポート帯229と同様の調節部材が
設けられて、長さ寸法を調節できる構造としても良い。
【0127】また、前記本体10の後身頃14の途中部
分に、布などで形成されたループ部材を設け、前記サポ
ート帯29,229の途中部分を前記ループ部材内に挿
通させてもよい。このように構成すると、後身頃14に
おいてサポート帯29,229が横方向へ大きく動くの
を防止できる。
【0128】また前記サポート帯の前端部や後端部を、
面ファスナー、釦、ホックなどを介して本体に着脱自在
に取付けてもよい。
【0129】また前記本体10の構造としては、脚ぐり
部25,25が膝上まで延びるスパッツタイプや、脚ぐ
り部25,25の下に足首の位置まで延びるレッグ部が
延長しているものであってもよい。またレッグ部の先部
にフート部が一体に形成されたパンティストッキングや
タイツのような構造であってもよい。
【0130】
【発明の効果】以上のように本発明の外装体では、下半
身の締め付けを少なくでき、補助部材を介して生理用ナ
プキンなどの吸収性物品を着用者の股間部へ確実に密着
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の生理用ショーツを
二つ折りにした状態を示す正面図、
【図2】生理用ショーツを二つ折りにした状態を示す背
面図、
【図3】前記生理用ショーツを着用状態の立体形状とし
たときの正面斜視図、
【図4】同じく立体形状としたときの背面斜視図、
【図5】本体の内側をクロッチ部から後身頃にかけて示
す部分斜視図、
【図6】補助部材を示す斜視図、
【図7】図6のVII−VII線の断面図、
【図8】補助部材を本体の内側に設けられたサポート帯
に取り付ける方法を補助部材の裏面を上向きにして示し
た斜視図、
【図9】補助部材を本体に取り付けた状態のショーツの
内側を示した展開平面図、
【図10】身体に装着した状態のショーツ本体、補助部
材および生理用ナプキンの変形状態を示す断面図、
【図11】補助部材の他の例を示す断面図、
【図12】本発明の第2の実施の形態の生理用ショーツ
の本体の内側を、クロッチ部から後身頃にかけて生理用
ナプキンとともに示す部分斜視図、
【図13】調節部材を示す斜視図、
【符号の説明】
1,201 生理用ショーツ 10 本体 11,12 腰当て布 13 前身頃 14 後身頃 15a,15b 縫合線 16 腰天 17 ウエストバンド 18 クロッチ部 19 股布 23 前方縫合部 24 後方縫合部 25 脚ぐり部 29,229 サポート帯 29a,229a 前端部 29b,229b 後端部 28,227,228 フック 28a,227a,228a 挿入腕 30,31,230,231 ループ 40,140,240 補助部材 41 中間部 42 側部 45 表面シート 46 裏面シート 48 装着布 48a 前縁 48b 後縁 48c、48d 側縁 49 布 50 挿通部 51 ずれ止め部 52 肉薄部 70 生理用ナプキン 148 肉厚部 222 ナプキン装着布 260 調節部材

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体が、前身頃と、後身頃と、前記前身
    頃と前記後身頃との間に位置するクロッチ部と、腰天に
    形成された開口部と、前記クロッチ部の両側に位置する
    一対の脚ぐり部とを有する外装体において、 前記本体の内側には、前記クロッチ部から前記後身頃に
    至る縦方向に弾性伸縮機能を発揮するサポート帯が設け
    られ、前記サポート帯は、その前端部および後端部が前
    記本体に接合され、中間部が、前記クロッチ部から前記
    後身頃の少なくとも一部にわたって前記本体に接合され
    ることなく延びており、 身体に装着される吸収性物品を支える補助部材が、前記
    サポート帯に取り付けられていることを特徴とする外装
    体。
  2. 【請求項2】 前記補助部材の身体に対向する側に、吸
    収性物品が設置される装着布の前端部と後端部とが取付
    けられている請求項1記載の外装体。
  3. 【請求項3】 前記本体のクロッチ部には、前記前身頃
    と前記後身頃に連続する股布と、前記股布の内側に重ね
    られてその前端部と後端部が前記本体に接合された装着
    布とが設けられて、前記装着布に吸収性物品が設置可能
    となっており、前記サポート帯が、前記股布と前記装着
    布との間に延びて、前記補助部材は、前記股布と前記装
    着布の間で前記サポート帯に取付けられている請求項1
    または2記載の外装体。
  4. 【請求項4】 前記補助部材には、前記身体と対向する
    側と逆の裏側に、前記サポート帯が縦方向へ挿通される
    挿通部が設けられている請求項1ないし3のいずれかに
    記載の外装体。
  5. 【請求項5】 前記補助部材は、前記サポート帯に沿っ
    て縦方向へ位置を移動できるように取付けられている請
    求項1ないし4のいずれかに記載の外装体。
  6. 【請求項6】 前記サポート帯は、その長さを調整自在
    である請求項1ないし5のいずれかに記載の外装体。
  7. 【請求項7】 前記サポート帯の前端部と後端部の少な
    くとも一方は、前記本体部に着脱自在に取付けられてい
    る請求項1ないし6のいずれかに記載の外装体。
  8. 【請求項8】 前記サポート帯の前端部と後端部との縦
    方向の長さ寸法は、前記前端部が取付けられている箇所
    と前記後端部が取付けられている箇所との間での前記本
    体の縦方向の長さ寸法よりも短い請求項1ないし7のい
    ずれかに記載の外装体。
  9. 【請求項9】 前記サポート帯は、少なくとも前記後身
    頃に対向する部分において、その幅寸法が、前記後端部
    に向って徐々に小さくなる請求項1ないし8のいずれか
    に記載の外装体。
  10. 【請求項10】 前記補助部材と前記サポート帯の少な
    くとも一方には、前記補助部材と前記サポート帯とのず
    れを防止するずれ止め部が設けられている請求項1ない
    し9のいずれかに記載の外装体。
  11. 【請求項11】 前記補助部材は、サポート帯の両側に
    突出する両側部を有しており、少なくとも前記両側部に
    クッション層が設けられている請求項1ないし10のい
    ずれかに記載の外装体。
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