JP2003327567A - アルキルアミノ基導入法及びアミノ酸の合成方法 - Google Patents
アルキルアミノ基導入法及びアミノ酸の合成方法Info
- Publication number
- JP2003327567A JP2003327567A JP2002136351A JP2002136351A JP2003327567A JP 2003327567 A JP2003327567 A JP 2003327567A JP 2002136351 A JP2002136351 A JP 2002136351A JP 2002136351 A JP2002136351 A JP 2002136351A JP 2003327567 A JP2003327567 A JP 2003327567A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- reaction
- amino acid
- organic acid
- pressure water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
アミノ酸の合成方法及びアミノ酸の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 高温高圧水条件下で有機酸とアミンを反
応させることにより、有機酸にアルキルアミノ基を導入
することを特徴とするアルキルアミノ基導入法、高温高
圧水条件下で有機酸とアミンを反応させ、有機酸にアル
キルアミノ基を導入してアミノ酸を合成することを特徴
とするアミノ酸の合成方法、高温高圧水条件下で有機酸
とアミンを反応させ、有機酸にアルキルアミノ基を導入
してアミノ酸を合成し、次いで、イオン交換樹脂で分離
精製することを特徴とするアミノ酸の製造方法。
Description
酸にアルキルアミノ基を導入する方法等に関するもので
あり、更に詳しくは、高温高圧水条件下で有機酸とアン
モニアあるいはアミンを反応させることによる有機酸へ
のアルキルアミノ基導入方法、上記方法によって有機酸
からアミノ酸を合成する方法、及び有機酸からアミノ酸
を製造する方法に関するものである。本発明は、有機酸
及びアミンを反応基質として、合成過程に有機溶媒、触
媒を関与させること無しに、バッチ方式であるいは連続
的に高温高圧下でアミノ酸を合成あるいは製造すること
を可能とするものであり、産業技術として、好適、かつ
有用な方法を提供するものである。
加水分解法、有機合成法等の多様な生産手段により生産
されているが、それらの方法のうち、例えば、アラニン
の合成については、微生物発酵法、その加水分解物を利
用する方法や有機試薬を用いた有機合成的な方法により
生産されてきている。例えば、β−アラニンの合成につ
いてはβ−プロピオラクトンからの合成法(Ford,
Org.Sys.Coll.Vol.III,34(195
5))が報告されている。この合成方法において、β−
アラニンは、アセトニトリル溶媒中でβ−プロピオラク
トンにアンモニアを反応させることで合成されており、
操作上の危険性とともに、有毒な有機溶媒の処理が必要
であった。また、N−アルキルアミノ酸の合成について
も、有機合成による製造法が提案されている。例えば、
有害なメチル化剤を使用した合成方法(S.Huni
g,H.Quast,W.Brenninger,E.
Franmenfeld,Org.Synthesi
s,V,1018(1973))が知られている。
用した触媒の処理、合成反応に使用した有機溶媒の廃棄
処理、有機溶媒の人体に対する有害性等に対する対策
や、それらの使用にあたっての安全性等に対する数々の
配慮等が必要である。また、合成規模が大きくなればな
るほど、それらのウエートが増してくる。従って、使用
した有害な有機溶媒、触媒等の処理技術の開発が必要と
されている。一方、これらの有害な有機溶媒、触媒等を
使用しない全く新しい合成方法を開発できれば、上記諸
問題の根本的な解決策となり得る。
で、本発明者らは、上記従来技術に鑑みて、高温高圧下
での有機酸に対するアルキルアミノ基導入法について種
々研究を進める過程で、高温高圧水条件下で有機酸とア
ミンを反応させることにより有機酸にアルキルアミノ基
を導入することができることを見出し、かかる知見に基
づいて、更に研究を重ねて、本発明を完成させるに至っ
た。即ち、本発明は、高温高圧水条件下で有機酸にアミ
ンを反応させてアルキルアミノ基を導入する新規なアミ
ノ基導入方法を提供することを目的とするものである。
また、本発明は、上記アルキルアミノ基導入方法によ
り、有機酸とアミンからアミノ酸を合成する新規なアミ
ノ酸合成方法を提供することを目的とするものである。
より、例えば、ヒドロキシ酸型の乳酸とアミンからN−
エチルアラニンを、リンゴ酸から2−N−メチルアミノ
コハク酸を合成する等の、有機酸からアミノ酸を合成す
る新規なアミノ酸合成方法を提供することを目的とする
ものである。更に、本発明は、高温高圧水条件下で、有
機酸とアミンを反応器に導入し、バッチ方式によるアミ
ノ酸合成方法、あるいは連続的にアミノ酸を合成するア
ミノ酸連続合成方法を提供することを目的とするもので
ある。そして、本発明は、上記アルキルアミノ基導入方
法により、有機酸とアミンからアミノ酸を合成し、得ら
れた反応溶液に対してイオン交換樹脂等のアミノ酸分離
材を用いてアミノ酸を分離精製することを特徴とする高
純度のアミノ酸の製造方法を提供することを目的とする
ものである。
の本発明は、以下の技術的手段から構成される。 (1)高温高圧水条件下で有機酸とアミンを反応させる
ことにより、有機酸にアルキルアミノ基を導入すること
を特徴とするアルキルアミノ基導入法。 (2)高温高圧水条件下で有機酸とアミンを反応させ、
有機酸にアルキルアミノ基を導入してアミノ酸を合成す
ることを特徴とするアミノ酸合成方法。 (3)250℃以上の温度及び10MPa以上の圧力の
範囲である高温高圧水条件下で有機機酸とアミンを反応
させることを特徴とする上記(2)記載のアミノ酸合成
方法。 (4)高温高圧水条件下で有機酸とメチルアミン、エチ
ルアミン又はジメチルアミンを反応させることを特徴と
する上記(2)又は(3)記載のアミノ酸合成方法。 (5)有機酸として、ヒドロキシ酸を使用することを特
徴とする上記(2)から(4)のいずれかに記載のアミ
ノ酸合成方法。 (6)有機酸として、乳酸又はリンゴ酸を使用すること
を特徴とする上記(2)から(5)のいずれかに記載の
アミノ酸合成方法。 (7)有機酸とアミンを高温高圧水条件下の反応器に導
入して連続的に反応させることを特徴とする上記(2)
から(6)のいずれかに記載のアミノ酸合成方法。 (8)高温高圧水条件下で有機酸とアミンを反応基質と
して用いてアミノ酸を製造する方法であって、有機酸と
アミンを高温高圧水条件下の反応器に導入して連続的に
反応させ、反応後、得られた反応液をイオン交換樹脂等
のアミノ酸分離材を用いて分離精製処理してアミノ酸を
得ることを特徴とするアミノ酸製造方法。
説明する。本発明の説明を容易にするために、以下、相
当するヒドロキシ酸にアミンを高温高圧下で反応させ
て、例えば、アミノ酸である2−N−メチルアミノコハ
ク酸を合成した場合を例にとって詳細に説明するが、本
発明は、これらの例に限定されるものではない。本発明
者らが、種々の実験を経て開発した本発明の合成法の代
表的な例として、例えば、リンゴ酸とメチルアミン水溶
液を高温高圧水条件下の反応器に導入して高速で反応さ
せることにより、2−N−メチルアミノコハク酸を合成
する方法が例示される。本発明の合成方法で使用する原
料試薬としては、有機酸及びアミンだけである。本発明
では、高温高圧水を反応場あるいは反応溶媒として用い
ており、有機溶媒あるいは触媒は使用しないし、また、
特に使用する必要はない。従って、この方法を用いれ
ば、処理しなければならない廃有機溶媒や廃触媒といっ
た類の処理を必要とする廃棄物は排出されない。また、
未反応の有機酸や使用水は本発明の反応に再使用するこ
とが可能である。更に、本発明の方法は、有用なアミノ
酸等の製品を連続的に高速で合成できることから、それ
らの製造方法の手段として最も好適な方法であると考え
られる。なお、この反応は、バッチ型反応器においても
実施できる。
アミノ酸合成方法について、以下に詳しく説明する。本
発明では、例えば、高温高圧水条件下でα−ヒドロキシ
酸とアミンを反応させて、α−ヒドロキシ酸にアルキル
アミノ基を導入することによりアミノ酸を合成すること
ができる。一般に、アミノ酸は、主に生物体内で合成さ
れるが、有機合成的にも合成できる。例えば、β−アラ
ニンは、下記の化学式により、アセトニトリル溶媒中で
β−プロピオラクトンをアンモニアと反応させることで
合成されている。
件下で、例えば、α−ヒドロキシ酸であるリンゴ酸ある
いは乳酸等の有機酸とエチルアミンを反応させることに
より、2−N−エチルアミノコハク酸あるいはN−エチ
ルアラニン等のアミノ酸を合成できることを見出した。
本発明によるアミノ酸合成の具体例として、リンゴ酸と
メチルアミン、エチルアミン及びジメチルアミンを反応
させ、それぞれ2−N−メチルアミノコハク酸、2−N
−エチルアミノコハク酸及び2−N−ジメチルアミノコ
ハク酸が得られる場合の合成反応式を下記の化2、化3
及び化4に示す。また、乳酸とエチルアミンの反応によ
って得られるN−エチルアラニンの合成反応式を下記の
化5に示す。
器の外からヒーターや溶融塩等を用いて温度を制御する
ことが可能であり、あるいは反応器内で内熱方式で制御
することも可能である。また、予め高温高圧水を製造し
ておき、外部から反応器内に注入して反応させることも
できる。温度圧力条件の異なる2種類以上の高温高圧水
を反応系に供給して反応条件を制御することも可能であ
る。反応容器内での圧力は、流通式であれば圧力調整弁
で制御することができる。また、バッチ方式による反応
圧力は、例えば、使用温度における自生圧力を計算する
ことができる。更に、窒素ガスなど他の気体を注入する
ことによって圧力をコントロールすることもできる。一
般的には、使用する圧力は使用温度における自生圧力以
上であればよい。
0MPa以上の高温高圧水条件下であれば本発明は達成
されるが、温度300℃以上及び圧力15MPa以上の
高温高圧水条件下では、より好適に本発明を達成でき
る。更に、300〜420℃の温度範囲及び15〜50
MPaの圧力範囲の高温高圧水条件を選択すれば、最も
好適に本発明は達成される。最適の温度条件は処理時間
によっても変化するが、一般に、好適には250℃から
450℃の温度範囲を選択できる。また、処理量や反応
装置によって適宜の温度及び圧力条件を採用すればよ
い。反応装置としては、例えば、高温・高圧反応装置が
使用されるが、これに限らず、高温高圧水条件下の反応
系を設定できる装置であれば、その種類は制限されな
い。ここで、好適な反応装置として、例えば、流通式の
高温高圧反応装置が例示される。市販のオートクレーブ
は好適に用いられる。
する有機酸の種類及び濃度、アミンの種類及び濃度、反
応時間、高温高圧水条件によって変化する。本発明で
は、反応基質の有機酸としては、例えば、乳酸、グリコ
ール酸、リンゴ酸、酒石酸、ヒドロキシ−n−酪酸、マ
ンデル酸、2−ヒドロキシ−3−メチルブチル酸、クエ
ン酸、グリセリン酸、トロパ酸、ベンジル酸、ヒドロキ
シ吉草酸等の1分子内に1個以上のカルボキシル基と1
個以上の水酸基とを有するヒドロキシ酸が例示される。
ヒドロキシ酸であれば、α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロ
キシ酸、γ−ヒドロキシ酸、δ−ヒドロキシ酸、ε−ヒ
ドロキシ酸等はいずれも本発明の反応に好適に用いるこ
とができる。本発明では、反応に用いる有機酸は1種類
に限定されるものでなく、2種類以上の混合物を用いて
も反応は好適に進行する。また、脂肪族飽和ヒドロキシ
カルボン酸、脂肪族不飽和ヒドロキシカルボン酸、芳香
族ヒドロキシカルボン酸の様なヒドロキシカルボン酸、
ステロイド等の有機酸も本発明の反応基質として好適に
用いられる。
発明の基質として用いることが可能である。反応基質の
有機酸塩あるいは有機酸エステルとしては、例えば、リ
ンゴ酸、乳酸、グリコール酸、酒石酸、4−ヒドロキシ
−n−酪酸、3−ヒドロキシ−n−酪酸、2−ヒドロキ
シ−3−メチルブチル酸、クエン酸、グリセリン酸、ト
ロパ酸、ベンジル酸、ヒドロキシ吉草酸等のナトリウム
あるいはカリウム塩及びそれらのエステルが例示でき
る。また、1分子内に1個以上のカルボキシル基と1個
以上の水酸基とを有するヒドロキシ酸の塩及びエステル
が例示される。ヒドロキシ酸であれば、α−ヒドロキシ
酸、β−ヒドロキシ酸、γ−ヒドロキシ酸、δ−ヒドロ
キシ酸、ε−ヒドロキシ酸等の塩やエステルはいずれも
好適に本発明に用いることができる。有機酸の塩として
は、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネ
シウム塩等のアルカリ金属塩あるいはアルカリ土類金属
塩はいずれも好適に用いることができる。
ルエステル、ブチルエステル、ヘプチルエステル、ヘキ
シルエステル等の炭素数1〜20のアルキルエステルが
好適に用いられるが、本発明では、エステル化合物であ
ればよく、これらのエステルに限定されるものではな
い。本発明では、反応に用いる有機酸塩及び有機酸エス
テルは1種類に限定される物ではなく、有機酸を含む2
種類以上の混合物を用いても反応は好適に進行する。ま
た、脂肪族飽和ヒドロキシカルボン酸、脂肪族不飽和ヒ
ドロキシカルボン酸、マンデル酸等の芳香族系カルボン
酸の様なヒドロキシカルボン酸、ステロイド等の有機酸
塩及び有機酸エステルは、いずれも本発明の反応基質と
して好適に用いられる。
キャリヤー水として用いる高温高圧水の流速及び反応基
質である有機酸の導入流速を制御することによって、反
応器に導入する有機酸の濃度をコントロールできる。有
機酸やアミンを、同時にあるいは別個に、予めキャリヤ
ー水中に溶解して反応に供してもよい。通常、反応器に
導入する有機酸の濃度としては1mMから10Mの濃度
範囲で選択できる。好適には5mMから10Mの間の適
宜な濃度の値を選択でき、最も好適には10mMから1
0Mの間の適宜な濃度の値が選択されるが、本発明は、
これらの濃度の値に限定されるものではない。バッチ法
の場合は、単に仕込みの有機酸の濃度を制御すればよ
い。反応器内の有機酸の濃度は反応に関与する高温高圧
水の密度によって変化する。
系の温度、圧力、反応時間、反応基質の濃度とアミンの
濃度を調節することによって、アルキルアミノ基の導入
量、アルキルアミノ基の導入位置、アミノ酸の生成種、
生成量あるいは反応収率を操作することができる。本発
明で用いられるアミンは、アンモニアの水素原子をアル
キル基で置換した化合物で、置換された水素原子の数が
1個、2個及び3個の場合をそれぞれ一級アミン、二級
アミン及び三級アミンと称しており、いずれも本発明に
有効に用いることができる。本発明で好適に用いられる
一級アミンはRNH2 で示すことができ、Rはアルキル
基であり、アルキル基としては、メチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基等の炭素数1〜20のものはいず
れも使用することができる。
二級アミン、三級アミンあるいはアルキル第四級アンモ
ニウム塩は、いずれも本発明に用いることができる。ア
ルキル基としては、炭素数1〜20の物であれば好適に
使用できる。例えば、メチルアミン、ジメチルアミン、
トリメチルアミン、メチル第四級アンモニウム塩、ジメ
チル第四級アンモニウム塩、トリメチル第四級アンモニ
ウム塩、エチルアミン、ジエチルアミン、メチルエチル
アミン、トリエチルアミン、プロピルアミン、ブチルア
ミンなどを例示することができるが、本発明は、これら
に限定されるものではない。
混合して反応器内に導入される場合が多い。その際、ア
ミンは、通常、水溶液として用いられ、反応濃度は、有
機酸の基質の1〜1000倍の濃度範囲の適宜な値から
選択できる。好適には有機酸の基質の1〜100倍の濃
度範囲の適宜な値から選択できる。最も好適には有機酸
の基質の1〜50倍の濃度範囲の適宜な値から選択でき
る。例えば、アミン水溶液の濃度は、1mMから30
M、好適には5mMから30Mの値を選択できる。最も
好適には10mMから20Mの間の適宜な値を選択でき
るが、本発明は、これらの濃度の値に限定されるもので
はない。なお、有機酸とアミンは、同一の基質溶液とし
て反応させてもよいが、別々に反応器に導入しても、ま
た、キャリヤー水に直接混合して使用しても本発明の反
応は進行する。また、アミンは、一種類に限定して使用
する必要は無く、2種類以上のアミンを適宜に混合して
用いても本発明の反応は達成される。
混合割合の設定が反応温度を決定するのに重要であり、
通常は、キャリヤー流体と基質流体の送液速度をコント
ロールすることによって混合比を制御することができ
る。キャリヤー流体の流速を1とした場合、通常、基質
流体の流速は0.001〜100の範囲の値を適宜選択
できるが、好適には0.01〜50、より好適には0.
05〜50及び最も好適には0.1〜50の範囲の値を
選択するのがよい。
断面積、長さ等によって使用する流量が変動するので、
流速の代わりに線速度を用いることができる。本発明で
は、キャリヤー流体や基質流体の流量は、通常、10-4
〜104 m/secの線速度の流量を用いることができ
る。好適には10-3〜103 m/secの線速度の流量
を、より好適には10-3〜102 m/sec の線速度
の流量を、及び最も好適には10-2〜102 m/sec
の線速度の流量を用いるのが望ましい。また、キャリヤ
ー流体と基質流体の混合比は、線速度の比で表すことも
できる。キャリヤー流体の線速度を1とした場合、通
常、基質流体の線速度は0. 001〜100の範囲の値
を適宜選択できるが、好適には0.01〜50、より好
適には0.05〜50及び最も好適には0.1〜50の
範囲の値を選択するのがよい。
及び10MPa以上の圧力の高温高圧水中に上記反応基
質の有機酸とアミンを存在させればよく、その際、例え
ば、金属イオン、酸、あるいは塩基等のような水溶性の
触媒、金属担持触媒、固体酸、固体塩基等の固体触媒あ
るいは酵素等は特に添加する必要がなく、また、有機溶
媒を使用する必要もない。本発明は、基本的には、高圧
水中に上記反応基質を存在させて、無触媒条件下で、あ
るいは有機溶媒を反応に関与させることなく、有機酸と
アミンを反応させて有機酸にアルキルアミノ基を導入す
ること、及びそれによりアミノ酸を合成することを最大
の特徴としているが、必要により、メタノール、エタノ
ール、エチレングリコール等の有機溶媒、金属イオン、
酸、あるいは塩基等のような水溶性の触媒、金属担持触
媒、固体酸、固体塩基等の固体触媒あるいは酵素を添加
して反応させても一向にさしつかえない。
反応時間0.001秒から30分程度の時間で有機酸に
アルキルアミノ基が導入され、それによって、アミノ酸
が合成される。例えば、流通式反応装置を用いる場合、
反応時間は、反応温度、反応圧力、高圧水の流速、反応
基質の導入流速、反応器の大きさ、反応器の流通経路の
長さ等を制御することによって、反応時間をコントロー
ルできる。好適には反応時間は0.01秒から20分の
範囲の値を選択でき、最も好適には0.01秒から10
分の範囲の値を選択できるが、本発明は、これらの値に
限定されるものではない。
ように、高温高圧水条件下では、短時間(例えば、反応
時間0.3秒前後)で有機酸へのアルキルアミノ基の導
入が可能であることを、高速液体クロマトグラフィー質
量分析装置(LC−MS装置)やフリエー赤外分光光度
計(FTIR装置)を用いて確認している。更に、LC
−MS装置を用いることにより、アミノ酸の種類を分離
して同定でき、それらの含有量を正確に定量できる。ま
た、連続的に得られるアミノ酸をイオン交換樹脂等を用
いて分離精製して、FTIR装置により赤外線吸収スペ
クトルを計測し、純度の高い特級試薬製品のそれと比較
することにより、アミノ酸の種類や純度を正確に知るこ
とができる。同様に、NMR測定によってもアミノ酸の
種類や純度を確認できる。
74℃、圧力15〜40MPa及び反応時間0.188
〜0.549秒の条件下で、9.3〜141mM濃度の
リンゴ酸とメチルアミンあるいはエチルアミンを反応さ
せて、0.3〜4.7mM濃度のアミノ酸を合成でき
た。これらの反応の結果、アミンがこれらの有機酸の水
酸基と反応して水酸基を引き抜き、その位置にアルキル
アミノ基が導入されていることがLC−MS装置、NM
R測定装置やFTIR装置より得られた測定結果から確
認された。
温度、圧力等の反応条件、有機酸の種類、有機酸の濃
度、アミンの濃度、反応装置の形態、反応器の大きさ等
によって変動する。例えば、流通式装置を用いた2−N
−メチルアミノコハク酸合成の場合の反応収率は1.7
%から5.7%であった。これらの2−N−メチルアミ
ノコハク酸は、原料のリンゴ酸等と混合して回収され
る。同様に、本発明によって種々の有機酸あるいはそれ
らの混合物から多種のアミノ酸が原料基質とともに回収
されるが、反応後、得られた反応液をイオン交換樹脂、
例えば、陽イオン交換樹脂や陰イオン交換樹脂あるいは
それらの併用によってアミノ酸と原料基質を分離精製で
き、更に、アミノ酸同士の分離も可能なので、アミノ酸
は、その種類毎に精製濃縮できる。また、同時に回収さ
れた原料基質は、再度、原料として用いることができ
る。また、イオン交換樹脂の代わりに、アルミナ、逆相
用シリカゲル、ゼオライト、セルロース、カーボン等の
一般的な適宜のアミノ酸分離用資材を利用してアミノ酸
を分離精製することもできる。従って、高温高圧水条件
下で有機酸とアミンを反応させてアミノ酸を合成し、得
られた反応溶液に対して、イオン交換樹脂、アルミナ、
逆相用シリカゲル、セルロース等のアミノ酸分離材を用
いて、アミノ酸を分離精製して、高純度のアミノ酸を好
適に製造できる。
に、反応基質として所定の濃度の有機酸及びアミンを存
在させることにより、例えば、α−ヒドロキシ酸型のリ
ンゴ酸及びエチルアミンから2−N−エチルアミノコハ
ク酸が合成される。この場合、リンゴ酸に代えて、乳酸
等の有機酸とエチルアミンを反応させることにより、エ
チルアミノ基が同様に乳酸等の有機酸に導入される。ま
た、これらの有機酸等とアミンを反応器に連続的に導入
することにより、連続的にそれぞれの有機酸及びアミン
の種類に対応した種々のアミノ酸を合成することができ
る。これらのことから、本発明は、上記反応系におい
て、反応条件、反応基質である有機酸の種類、有機酸及
びアミンの濃度を調節することにより、有機酸にアルキ
ルアミノ基を導入すること、それにより、種々のアミノ
酸を短時間で合成することを可能とし、新規のアルキル
アミノ基導入法及びアミノ酸合成方法あるいはアミノ酸
製造方法として有用である。
明するが、本発明は以下の実施例によって何ら限定され
るものではない。 実施例1 図1に示す連続式反応装置を用い、温度350℃、圧力
40MPa及び密度0.6721g/cm3 の高温高圧
水条件下でリンゴ酸(和光純薬社製特級試薬)とメチル
アミン(和光純薬社製特級試薬)を反応させ、メチルア
ミノ基の導入による2−N−メチルアミノコハク酸の連
続合成を試みた。反応器材料は、合金C−276であ
り、反応器内径:0.65mm及び反応器長さ:25c
mであり、従って、反応器容積は0.083cm3 と算
出された。各導入調製液は高圧送液ポンプで注入した。
反応に使用した水は蒸留水を使用し、窒素ガスでバブリ
ングして溶存酸素を追い出したキャリヤー水を4.1m
l/min(線速度:0.21m/sec)の流速で通
水した。
Mリンゴ酸及び1.032Mメチルアミンを含有した基
質溶液を調製し、この基質溶液を2.0ml/min
(線速度:0.10m/sec)の流速で反応器に導入
した。従って、反応に用いられた高温高圧水の流速は
6.1ml/min(線速度:0.31m/sec)で
あった。反応器に入る前の各基質濃度はリンゴ酸:8
0.7mM及びメチルアミン:0.338Mであった。
反応時間は0.549秒であり、反応後の水溶液を高速
液体クロマトグラフィー質量分析装置で調べた所、リン
ゴ酸にメチルアミノ基が導入され、2−N−メチルアミ
ノコハク酸が生成していることを確認した。2−N−メ
チルアミノコハク酸の含有濃度は4.6mMであり、そ
の反応収率は5.7%であった。
とメチルアミンを反応させた。得られた反応溶液を陽イ
オン交換樹脂(ダウケミカル社製50W−X8)カラム
に通して原料のリンゴ酸と生成した2−N−メチルアミ
ノコハク酸を分離し、2−N−メチルアミノコハク酸含
有溶液を濃縮精製後、エタノールにて析出させ、濾過、
乾燥して、本発明製品0.47gを得た。得られた本発
明製品は、純白の粉末状をしており、FTIR吸収スペ
クトル結果及びNMR測定結果から不純物をほとんど含
まない高純度の2−N−メチルアミノコハク酸であるこ
とを確認した。
から2−N−メチルアミノコハク酸の連続合成を試み
た。ただし、反応条件を一部下記の様に変更して実施し
た。 (反応条件) 反応温度:374℃ 反応圧力:40MPa 高温高圧水密度:0.6096g/cm3 キャリヤー水流速:5.5ml/min(線速度:0.
28m/sec) 基質溶液流速:2.0ml/min(線速度:0.10
m/sec) 高温高圧水流速:7.5ml/min(線速度:0.3
8m/sec)
酸:65.7mM及びメチルアミン:0.275Mであ
った。反応時間は0.405秒であり、反応後の水溶液
を高速液体クロマトグラフィー質量分析装置で調べた
所、リンゴ酸にメチルアミノ基が導入され、2−N−メ
チルアミノコハク酸が生成していることを確認した。2
−N−メチルアミノコハク酸の含有濃度は3.4mMで
あり、その反応収率は5.2%であった。
から2−N−メチルアミノコハク酸の連続合成を試み
た。また、図2に示した連続反応装置を用い、別々に調
製した0.493Mリンゴ酸水溶液と2.065Mメチ
ルアミン水溶液を異なった2つの送液ポンプで反応器に
注入した。ただし、反応条件を一部下記の様に変更して
実施した。 (反応条件) 反応温度:300℃ 反応圧力:15MPa 高温高圧水密度:0.7259g/cm3 キャリヤー水流速:4.5ml/min(線速度:0.
23m/sec) 基質溶液(0.493Mリンゴ酸水溶液)流速:3.0
ml/min(線速度:0.15m/sec) 基質溶液(2.065Mメチルアミン水溶液)流速:
3.0ml/min(線速度:0.15m/sec) 高温高圧水流速:10.5ml/min(線速度:0.
53m/sec)
140.9mM及びメチルアミン:0.590Mであっ
た。反応時間は0.344秒であり、反応後の水溶液を
高速液体クロマトグラフィー質量分析装置で調べた所、
リンゴ酸にメチルアミノ基が導入され、2−N−メチル
アミノコハク酸が生成していることを確認した。2−N
−メチルアミノコハク酸の含有濃度は2.3mMであ
り、その反応収率は1.6%であった。
水溶液と1.0323Mメチルアミン水溶液から2−N
−メチルアミノコハク酸の連続合成を試みた。ただし、
反応条件を一部下記の様に変更して実施した。 (反応条件) 反応温度:200℃ 反応圧力:15MPa 反応高圧水密度:0.8746g/cm3 キャリヤー水流速:7.8ml/min(線速度:0.
39m/sec) 基質溶液流速:4.0ml/min(線速度:0.20
m/sec) 反応高圧水流速:11.8ml/min(線速度:0.
59m/sec)
25.3mM及びメチルアミン:0.350Mであっ
た。反応時間は0.369秒であり、反応後の水溶液を
高速液体クロマトグラフィー質量分析装置で調べた所、
原料のリンゴ酸だけが検出され、2−N−メチルアミノ
コハク酸は全く得られなかった。
水溶液と0.4667Mエチルアミン水溶液から2−N
−エチルアミノコハク酸の連続合成を試みた。ただし、
反応条件を一部下記の様に変更して実施した。 (反応条件) 反応温度:350℃ 反応圧力:30MPa 高温高圧水密度:0.6443g/cm3 キャリヤー水流速:7.0ml/min(線速度:0.
35m/sec) 基質溶液流速:4.5ml/min(線速度:0.23
m/sec) 高温高圧水流速:11.5ml/min(線速度:0.
58m/sec)
酸:24.1mM及びエチルアミン:0.1826Mで
あった。反応時間は0.279秒であり、反応後の水溶
液を高速液体クロマトグラフィー質量分析装置で調べた
所、リンゴ酸にエチルアミノ基が導入され、2−N−エ
チルアミノコハク酸が生成していることを確認した。2
−N−エチルアミノコハク酸の含有濃度は1.8mMで
あり、その反応収率は7.5%であった。
と0.4667Mエチルアミンから2−N−エチルアミ
ノコハク酸の連続合成を試みた。ただし、反応条件を一
部下記の様に変更して実施した。 (反応条件) 反応温度:400℃ 反応圧力:40MPa 高温高圧水密度:0.5237g/cm3 キャリヤー水流速:11.8ml/min(線速度:
0.59m/sec) 基質溶液流速:2.1ml/min(線速度:0.11
m/sec) 高温高圧水流速:13.9ml/min(線速度:0.
70m/sec)
酸:9.3mM及びエチルアミン:70.5mMであっ
た。反応時間は0.188秒であり、反応後の水溶液を
高速液体クロマトグラフィー質量分析装置で調べた所、
リンゴ酸にエチルアミノ基が導入され、2−N−エチル
アミノコハク酸が生成していることを確認した。2−N
−エチルアミノコハク酸の含有濃度は0.3mMであ
り、その反応収率は3.2%であった。
と0.7111Mジメチルアミンから2−N−ジメチル
アミノコハク酸の連続合成を試みた。ただし、反応条件
を一部下記の様に変更して実施した。 (反応条件) 反応温度:374℃ 反応圧力:30MPa 高温高圧水密度:0.558g/cm3 キャリヤー水流速:8.6ml/min(線速度:0.
43m/sec) 基質溶液流速:4.0ml/min(線速度:0.20
m/sec) 高温高圧水流速:12.6ml/min(線速度:0.
63m/sec)
酸:78.2mM及びジメチルアミン:0.2257M
であった。反応時間は0.321秒であり、反応後の水
溶液を高速液体クロマトグラフィー質量分析装置で調べ
た所、リンゴ酸にジメチルアミノ基が導入され、2−N
−ジメチルアミノコハク酸が生成していることを確認し
た。2−N−ジメチルアミノコハク酸の含有濃度は1.
1mMであり、その反応収率は1.4%であった。
試薬)とエチルアミンからN−エチルアラニンの連続合
成を試みた。溶存酸素を除去した蒸留水を用い、0.1
00M乳酸及び5.060Mエチルアミンとした基質溶
液を調製し、反応に供した。ただし、反応条件を一部下
記の様に変更して実施した。 (反応条件) 反応温度:383℃ 反応圧力:30MPa 高温高圧水密度:0.5040g/cm3 キャリヤー水流速:8.5ml/min(線速度:0.
43m/sec) 基質溶液流速:3.5ml/min(線速度:0.18
m/sec) 高温高圧水流速:12.0ml/min(線速度:0.
60m/sec)
9.2mM及びエチルアミン:1.476Mであった。
反応時間は0.209秒であり、反応後の水溶液を高速
液体クロマトグラフィー質量分析装置で調べた所、乳酸
にアミノ基が導入され、N−エチルアラニンが生成して
いることを確認した。N−エチルアラニンの含有濃度は
0.9mMであり、その反応収率は3.1%であった。
水条件下で有機酸とアミンを反応させることにより、有
機酸にアルキルアミノ基を導入することを特徴とするア
ルキルアミノ基導入法、高温高圧水条件下で有機酸とア
ミンを反応させ、有機酸からアミノ酸を合成することを
特徴とするアミノ酸合成方法に係り、本発明により、
1)高温高圧下での新規のアルキルアミノ基導入法を提
供することができる、2)有機酸及びアミンを高温高圧
水条件下で反応させてアミノ酸を合成することができ
る、3)上記アルキルアミノ基導入法を流通式反応装置
に適用して、有機酸からアミノ酸を連続的に高速で合成
することができる、4)有機溶媒、触媒を一切使用しな
いアミノ酸合成方法を提供することができる、5)高純
度のアミノ酸を製造することができる、6)環境に優し
い化学物質生産システムとして有用である、という格別
の効果が奏される。
応装置及び本発明の方法のフローを示す。
応装置及び本発明の方法のフローを示す。
Claims (8)
- 【請求項1】 高温高圧水条件下で有機酸とアミンを反
応させることにより、有機酸にアルキルアミノ基を導入
することを特徴とするアルキルアミノ基導入法。 - 【請求項2】 高温高圧水条件下で有機酸とアミンを反
応させ、有機酸にアルキルアミノ基を導入してアミノ酸
を合成することを特徴とするアミノ酸合成方法。 - 【請求項3】 250℃以上の温度及び10MPa以上
の圧力の範囲である高温高圧水条件下で有機機酸とアミ
ンを反応させることを特徴とする請求項2記載のアミノ
酸合成方法。 - 【請求項4】 高温高圧水条件下で有機酸とメチルアミ
ン、エチルアミン又はジメチルアミンを反応させること
を特徴とする請求項2又は請求項3記載のアミノ酸合成
方法。 - 【請求項5】 有機酸として、ヒドロキシ酸を使用する
ことを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のア
ミノ酸合成方法。 - 【請求項6】 有機酸として、乳酸又はリンゴ酸を使用
することを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載
のアミノ酸合成方法。 - 【請求項7】 有機酸とアミンを高温高圧水条件下の反
応器に導入して連続的に反応させることを特徴とする請
求項2から6のいずれかに記載のアミノ酸合成方法。 - 【請求項8】 高温高圧水条件下で有機酸とアミンを反
応基質として用いてアミノ酸を製造する方法であって、
有機酸とアミンを高温高圧水条件下の反応器に導入して
連続的に反応させ、反応後、得られた反応液をイオン交
換樹脂等のアミノ酸分離材を用いて分離精製処理してア
ミノ酸を得ることを特徴とするアミノ酸製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002136351A JP3845723B2 (ja) | 2002-05-10 | 2002-05-10 | アルキルアミノ基導入法及びアミノ酸の合成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002136351A JP3845723B2 (ja) | 2002-05-10 | 2002-05-10 | アルキルアミノ基導入法及びアミノ酸の合成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003327567A true JP2003327567A (ja) | 2003-11-19 |
JP3845723B2 JP3845723B2 (ja) | 2006-11-15 |
Family
ID=29698385
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002136351A Expired - Lifetime JP3845723B2 (ja) | 2002-05-10 | 2002-05-10 | アルキルアミノ基導入法及びアミノ酸の合成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3845723B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010108817A1 (de) | 2009-03-26 | 2010-09-30 | Basf Se | Verfahren zur herstellung von n,n`-milchsäuredialkylamid über ionische flüssigkeiten |
WO2010108814A1 (de) | 2009-03-26 | 2010-09-30 | Basf Se | Verfahren zur herstellung von n,n`-milchsäuredialkylamid unter druck |
-
2002
- 2002-05-10 JP JP2002136351A patent/JP3845723B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010108817A1 (de) | 2009-03-26 | 2010-09-30 | Basf Se | Verfahren zur herstellung von n,n`-milchsäuredialkylamid über ionische flüssigkeiten |
WO2010108814A1 (de) | 2009-03-26 | 2010-09-30 | Basf Se | Verfahren zur herstellung von n,n`-milchsäuredialkylamid unter druck |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3845723B2 (ja) | 2006-11-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0288569A (ja) | 5‐ヒドロキシメチルフルフラールの酸化方法 | |
EP3421448A1 (en) | Method for producing n-vinyl carboxylic acid amide | |
JP3762980B2 (ja) | アミノ基導入法及びアミノ酸の合成方法 | |
JP5581324B2 (ja) | N,n−ジアルキルラクタミドを製造する方法 | |
JP2003327567A (ja) | アルキルアミノ基導入法及びアミノ酸の合成方法 | |
JP3605635B2 (ja) | アミノ基導入方法及びアミノ酸化合物合成方法 | |
MXPA05004158A (es) | Procedimiento para la produccion de 3-metiltiopropanal. | |
JP3829185B2 (ja) | β−アミノ酸の合成方法 | |
JPH08143585A (ja) | O,s−ジメチル n−アセチルホスホルアミドチオエートの精製法 | |
JPH01139559A (ja) | 4−クロロ−3−ヒドロキシブチロニトリルの製造方法 | |
JPH039898B2 (ja) | ||
JPH11171850A (ja) | 酪酸エステル誘導体の製造方法 | |
CN101218215A (zh) | 3,4-二氯异噻唑羧酸的制备方法 | |
JPH10287644A (ja) | 高温熱水中におけるラクタムの製造方法 | |
JPS62286964A (ja) | オキシラセタムの製造方法 | |
JP2004182607A (ja) | 4−クロロ−3−ヒドロキシブチロニトリルの製造方法 | |
JPS6130544A (ja) | 1,3,5−トリアルキル−2,4,6−トリス(3,5−ジアルキル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼンの製造法 | |
JPH023648A (ja) | オキシム類の製造法 | |
CN111303036A (zh) | 一种安乃近杂质的合成方法 | |
RU2163591C2 (ru) | Способ получения 1-адамантилальдегида | |
JPH0742258B2 (ja) | 3―置換アミノアクリル酸エステル類の製造法 | |
JP2002193927A (ja) | ラクタムの合成方法 | |
US3981916A (en) | Reduction of nitroparaffin substrates to their corresponding oximes using a silver salt catalyst | |
JPH0770036A (ja) | アクリロニトリルの精製方法 | |
JP2003201277A (ja) | ラクタムの製造法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051121 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060117 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060320 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060428 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060627 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060721 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3845723 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |