JP2003327379A - エレベーター用巻上機 - Google Patents

エレベーター用巻上機

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JP2003327379A
JP2003327379A JP2003159426A JP2003159426A JP2003327379A JP 2003327379 A JP2003327379 A JP 2003327379A JP 2003159426 A JP2003159426 A JP 2003159426A JP 2003159426 A JP2003159426 A JP 2003159426A JP 2003327379 A JP2003327379 A JP 2003327379A
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加藤  久仁夫
Kazuhiro Yoshikawa
吉川  和弘
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武信 本田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 狭いスペースに容易に設置できるエレベータ
ー用巻上機を得る。 【解決手段】 基体と、この基体に設けられた主軸と、
この主軸に枢持されて回転する回転体と、この回転体に
形成された駆動綱車と、基体に設けられた固定子と、回
転体の外周に固定子と対向して配置され固定子とによっ
て電動機を構成する電機子と、駆動綱車の外形よりも大
きい直径の回転体に形成された制動面と、この制動面に
対向して配置され、制動面に押圧されて制動動作する制
動機とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フレーム内に設
けられた電動機のローターと駆動綱車が一体的に形成さ
れたトラクション式のエレベーター用巻上機に関する。
【0002】
【従来の技術】図10及び図11は、例えば特表平8−
511758号公報に示された従来のエレベーター用巻
上機を示す図で、図10はエレベーターの案内レールに
装着された状態を示す正面図、図11は図10のA−A
線断面図である。図において、1は立設されたエレベー
ターの案内レール、2は椀状をなし一側に開口した基体
で、開口縁部3を介して案内レール1に装着され椀状の
底面4から基体1内に主軸5が立設状態に設けられてい
る。6は基体2の底面4内側に設けられた固定子巻線で
ある。
【0003】7は主軸5に枢持された回転体で、基体2
の底面4内側との対向面に固定子巻線6と対向してディ
スク形電動機を形成する電機子8、底面4内側との対向
面の外周に形成されたブレーキディスク9及び基体2の
開口縁部3側に形成されてブレーキディスク9よりも小
径に構成された駆動綱車10が設けられている。11は
基体2の外周縁部に設けられてブレーキディスク9を挟
圧して制動動作する電磁ブレーキ、12は駆動綱車10
に巻掛けられた主索で、図示が省略してあるが、両端に
かご、つり合おもりがそれぞれ連結されている。
【0004】従来のエレベーター用巻上機は上記のよう
に構成され、案内レール1の背面に装着されて昇降路
(図示しない)の上端寄りに配置される。そして、駆動
綱車10に主索12が巻掛けられて、駆動綱車10の回
転により摩擦力によって主索12が駆動されて、かご、
つり合おもりを互いに反対方向に昇降させるようになっ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーター用巻上機では、電磁ブレーキ11が基体2の
外形から突出して設けられるので、巻上機の外形寸法が
増大する。また、電磁ブレーキ11等の保守、点検を要
するので、保守作業用のスペースも必要であって巻上機
のために広いスペースが必要となり、巻上機の設置が制
約されたり、設置が困難になったりするという問題点が
あった。
【0006】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、狭いスペースに容易に設置でき
るエレベーター用巻上機を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
ター用巻上機においては、基体と、この基体に設けられ
た主軸と、この主軸に枢持されて回転する回転体と、こ
の回転体に形成された駆動綱車と、基体に設けられた固
定子と、回転体の外周に固定子と対向して配置され固定
子とによって電動機を構成する電機子と、駆動綱車の外
形よりも大きい直径の回転体に形成された制動面と、こ
の制動面に対向して配置され、制動面に押圧されて制動
動作する制動機とを備えたものである。
【0008】また、基体側の主軸端を中心に配置されて
駆動綱車の回転を検出するエンコーダを備えたものであ
る。
【0009】また、基体を貫通し駆動綱車のリム面に対
向して配置されると共にリムの周面に沿う方向に互いに
離れた点検孔を設け、この点検孔の縁部に一側が締結さ
れ他側は駆動綱車に巻掛けられた主索との間に少ない空
隙を形成して対向して配置された主索外れ止め具を備え
たものである。
【0010】また、基体を、一体に形成されて主索が挿
通される吊設孔が設けられた脚部を有するものとしたも
のである。
【0011】また、基体の内面に設けられて駆動綱車の
リム面と対向して配置されて駆動綱車の外周に沿い、か
つ外周から駆動綱車の半径方向に一定距離はなれて配置
された主索案内具を備えたものである。
【0012】また、駆動綱車を回転体の基体底面との対
向部側に設け、電機子を回転体の基体との開口縁部側に
設けたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1〜図6は、こ
の発明の実施の形態の一例を示す図で、図1は正面図、
図2は図1のB−B線断面図、図3は図1の巻上機にお
けるエンコーダの構成を示す図2相当図、図4は基体及
び椀状回転体を取り外した状態を示す図2の右側面図、
図5は図1の背面側における基体の斜視図、図6は図3
の主索外れ止め具の斜視図である。
【0014】図において、2は椀状をなし一側に開口し
た基体で、開口縁部3、椀状の底面4、下側に形成され
た脚部13、脚部13を貫通して椀状部に連通した後述
する主索の吊設孔14が設けられている。15は支持板
で、長手が上下方向に配置されて両端部がそれぞれ基体
2の開口縁部3に配置されている。16は開口縁部3に
挿通されて支持板15にねじ込まれたボルトからなる締
結具である。
【0015】17は主軸で、基体2底面4から立設状
態、すなわち両端が支持板15及び基体2底面4の中心
に支持されて、支持板15及び基体2によって形成され
て、後述する椀状の回転体、制動機が配備された空間を
横切って配置されている。18は基体2の開口縁部3側
の内周面に設けられた固定子である。
【0016】19は椀状の回転体で、基体2内に嵌合状
態に配置されて底面が基体2の底面4と対面して配置さ
れて中心がベアリングにより主軸17に枢持されて回転
する。20は回転体19の底面側の外周面に形成された
駆動綱車、21は電機子で、回転体19の開口縁部側の
駆動綱車20の外径よりも大きい直径の外周面に設けら
れ、固定子18と対向して配置されて固定子18とによ
って電動機を構成する。
【0017】22は回転体19内に設けられた電磁ブレ
ーキからなる制動機で、一端が支持ピン23により支持
板15に枢持されたブレーキ腕24、両端が支持板15
及びブレーキ腕24の回動端にそれぞれ連結されたブレ
ーキばね25、ブレーキ腕24の支持ピン23寄りに配
置されて回転体19の開口縁部側の内周面に形成された
制動面191と対向したブレーキシューからなる制動片
26、ブレーキ腕24に挿通されたねじ棒を主要部材と
して構成されて球面座27を介して制動片26をブレー
キ腕24に保持する保持具28及び支持板15に設けら
れて連結ピン29によりブレーキ腕24の長手中間に連
結された電磁石機構30によって構成されている。
【0018】なお、制動機22は、ブレーキ腕24、ブ
レーキばね25、制動片26、電磁石機構30等が主軸
17に対して両側に対称位置にそれぞれ配備されてい
る。12は駆動綱車20に巻掛けられた主索で、図示が
省略してあるが、両端にかご、つり合おもりがそれぞれ
連結されている。31は主軸17端部側に配置されたエ
ンコーダで、支持板15に装着された検出体32及び回
転体19に連結されて回転体19と共に回転する作動板
33によって構成されている。
【0019】34は基体2に貫通して設けられた点検孔
で、駆動綱車20のリム面に対向して配置されると共に
駆動綱車20のリム周面に沿う方向に互いに離れて配置
されている。35は点検孔34に嵌合される主索外れ止
め具で、一側に締結部36が形成されて点検孔34の縁
部に取付ねじ37によって締結され、他側は対向面38
が形成されて、駆動綱車20に巻掛けられた主索12と
の間に少ない空隙を形成して対向して配置されている。
【0020】上記のように構成されたエレベーター用巻
上機において、主として脚部13を介して巻上機が昇降
路の固定部に装着されて、主索12が吊設孔14に挿通
されて駆動綱車20に巻掛けられる。そして、固定子1
8と電機子21とによる電動機によって駆動綱車20が
回転し、摩擦力によって主索12が駆動されて、図示が
省略してあるがかご、つり合おもりを互いに反対方向に
昇降する。
【0021】そして、図1〜図6の構成において、電機
子21が設けられてローターを形成した回転体19と一
体に駆動綱車20が形成され、また回転体19の開口縁
部側の内周面に形成された制動面191を制動片26に
より押圧する制動機22が設けられる。また、基体2内
と支持板15とによって形成された空所に駆動綱車20
及び電動機のローターを構成した回転体19や、制動機
22が配置される。これによって、巻上機の外形寸法を
小さくすることができ、小形化することが可能になる。
【0022】また、回転体19の開口部に対向したスペ
ースから制動機22等の保守、点検作業を行うことがで
きる。したがって、巻上機の設置スペース及び巻上機の
保守、点検作業用スペースが少なくて済み、巻上機を狭
いスペースに容易に設置できる。これにより、巻上機の
設置が制約されたり、設置が困難になったりする問題を
解消することができる。
【0023】また、基体2の開口縁部3側に固定子1
8、電機子21が配置される。このため、支持板15を
取り外すことにより、容易に電動機箇所を点検すること
ができ、保守作業能率を向上することができる。また、
支持板15に制動機22が装着されているので、支持板
15と共に制動機22を基体2から取り外すことがで
き、制動機22を容易に点検することができ、保守作業
能率を向上することができる。
【0024】また、支持板15の基体2側の主軸17端
を中心にエンコーダ31が配置される。このため、支持
板15と基体2との空所を有効に利用できてエンコーダ
31が巻上機から突出することがなく、巻上機の外形寸
法を小さくして小形化できる。したがって、巻上機の設
置スペース及び巻上機の保守、点検作業用スペースが少
なくて済み、巻上機の設置を容易化することができる。
【0025】また、基体2に設けられた点検孔34によ
って、駆動綱車20に巻掛けられた主索12の状況を点
検することができる。さらに、点検孔34に主索外れ止
め具35が装着されて、保守作業時等であって緩みを生
じた主索12が駆動綱車20の綱溝から逸脱する不具合
の発生を未然に防止することができる。
【0026】また、基体2に脚部13が設けられるの
で、巻上機を昇降路の固定部に簡易な構成によって装着
することができ、また巻上機を防振ゴムを介して装着す
るなどの簡単な構成によって防振支持することができ
る。さらに、基体2脚部13の吊設孔14に主索12が
挿通されて駆動綱車20に巻掛けられるので、基体2に
対する出入口において別に保護体(図示しない)を設け
ることなく主索12を保護することができる。このた
め、主索12の出入口において異物が接触して損傷する
不具合の発生を簡易な構成によって未然に防ぐことがで
きる。
【0027】また、エレベーターかごの昇降時は制動機
22の電磁石機構30が付勢されてブレーキばね25の
押圧力に抗して制動片26が後退位置に保持されて回転
体19、すなわち駆動綱車20の制動が解除される。ま
た、エレベーターの停止時は電磁石機構30が消勢され
てブレーキばね25によって制動片26が回転体19の
開口縁部側の内周面に形成された制動面191に押圧さ
れて、駆動綱車20が制動される。
【0028】この制動機22においては、図4に示すと
おり、ブレーキばね25の押圧力をC、制動片26の押
圧力をDとすると、支持ピン23を中心としたモーメン
トが、C×L1=D×L2となり、またL1>L2の関
係から、D>Cとなる。
【0029】すなわち、ブレーキばね25の押圧力C
を、制動片26の押圧力Dより小さくできるので、ブレ
ーキばね25を小型化することができる。従って制動機
22を回転体19の内部にスペース効率良く収納するこ
とができる。
【0030】実施の形態2.図7及び図8は、この発明
の他の実施の形態の一例を示す図で、図7は正面図、図
8は支持板をヒンジにより回動した状態を示す図7の左
側面図である。なお、図7及び図8の他は前述の図1〜
図6と同様にエレベーター用巻上機が構成されている。
図において、図1〜図6と同符号は相当部分を示す。
【0031】15は支持板で、基体2の上部に対応して
配置されて支持板15の大部分を形成し、制動機22が
装着されて基体2の開口縁部3に着脱可能に締結された
回動板151、基体2の下部に対応し支持板15の下縁
部を形成して基体2の開口縁部3に装着された定置板1
52及び回動板151と定置板152の両者の対向部に
設けられて上記両者を回動可能に接続したヒンジ153
によって構成されている。
【0032】上記のように構成されたエレベーター用巻
上機においても、電機子21が設けられてローターを形
成した回転体19と一体に駆動綱車20が形成され、ま
た回転体19の開口縁部側の内周面に形成された制動面
191を制動片26により押圧する制動機22が設けら
れる。したがって、詳細な説明を省略するが図7及び図
8の実施の形態においても、図1〜図6の実施の形態に
おける作業と同様な作用が得られる。
【0033】また、図7及び図8の実施の形態におい
て、制動機22が装着されて支持板15の上部を形成し
た回動板151が、ヒンジ153によって定置板152
に枢着される。そして、図8に示すように基体2との締
結を解除された回動板151をヒンジ153によって回
動して制動機22を開放した状態で、制動機22等の保
守、点検作業が行われる。したがって、制動機22等の
保守作業が容易にできて作業能率を向上することができ
る。
【0034】実施の形態3.図9も、この発明の他の実
施の形態の一例を示す図で、図9は前述の図1において
支持板及び制動機を取り外し椀状回転体の電機子装着部
を消去した状態を示す図1相当図である。なお、図9の
他は前述の図1〜図6と同様にエレベーター用巻上機が
構成されている。図において、図1〜図6と同符号は相
当部分を示し、39は主索案内具で、基体2の内面に設
けられて駆動綱車20のリム面と対向して配置されて駆
動綱車20の外周に沿い、かつその外周から駆動綱車2
0の半径方向に一定距離はなれて点検孔34の相互間に
配置されている。
【0035】上記のように構成されたエレベーター用巻
上機においても、電機子21が設けられてローターを形
成した回転体19と一体に駆動綱車20が形成され、ま
た回転体19の開口縁部側の内周面に形成された制動面
191を制動片26により押圧する制動機22が設けら
れる。したがって、詳細な説明を省略するが図9の実施
の形態においても図1〜図6の実施の形態と同様な作用
が得られる。
【0036】また、図9の実施の形態において、基体2
の内面に駆動綱車20のリム面と対向して主索案内具3
9が設けられている。このため、主索12を駆動綱車2
0に巻掛ける場合に、基体2の一方の脚部13の吊設孔
14に主索12を挿入し、その先端を点検孔34から主
索案内具39面に誘導する。この状態で、主索12を押
し込むと主索案内具39に案内されて内部に進入する。
【0037】次いで、次の点検孔34で主索12を再度
次の主索案内具39面に誘導する。このような作業を繰
り返して、主索12の先端を基体2の他方の脚部13の
吊設孔14から引き出すことができる。これにより、難
なく主索12を駆動綱車20の綱溝に巻掛けることがで
き、エレベーターの据付、保守等の作業能率を向上する
ことができる。
【0038】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、基体
と、この基体に設けられた主軸と、この主軸に枢持され
て回転する回転体と、この回転体に形成された駆動綱車
と、基体に設けられた固定子と、回転体の外周に固定子
と対向して配置され固定子とによって電動機を構成する
電機子と、駆動綱車の外形よりも大きい直径の回転体に
形成された制動面と、この制動面に対向して配置され、
制動面に押圧されて制動動作する制動機とを備えたもの
である。
【0039】これによって、電機子が設けられてロータ
ーを形成した回転体と一体に駆動綱車が形成され、また
回転体の内周面に形成された制動面を押圧する制動機が
設けられる。このため、巻上機の外形寸法を小さくする
ことができ、また回転体の開口部に対向したスペースに
よって制動機等の保守、点検作業を行うことができる。
したがって、巻上機の設置スペース及び巻上機の保守、
点検作業用スペースが少なくて済み、巻上機を狭い場所
に容易に設置できて設置が制約されたり、設置が困難に
なったりする不具合を解消する効果がある。
【0040】また、基体側の主軸端を中心に配置されて
駆動綱車の回転を検出するエンコーダを設けたので、基
体による空所の主軸端にエンコーダが配置されるので、
基体の空所を有効に利用できてエンコーダが巻上機から
突出することがなく、巻上機の外形寸法を小さくして小
形化できる。これにより、巻上機の設置スペース及び巻
上機の保守、点検作業用スペースが少なくて済み、巻上
機の設置を容易化する効果がある。
【0041】また、基体を貫通し駆動綱車のリム面に対
向して配置されると共に駆動綱車のリムの周面に沿う方
向に互いに離れた点検孔を設け、この点検孔の縁部に一
側が締結され他側は駆動綱車に巻掛けられた主索との間
に少ない空隙を形成して対向して配置された主索外れ止
め具を設けたので、主索外れ止め具が装着されることに
よって、緩みを生じた主索が駆動綱車の綱溝から逸脱す
る不具合の発生を未然に防止することができ、巻上機の
作動信頼性を向上し、また保守時の取り扱いを容易化す
る効果がある。
【0042】また、一体に形成されて主索が挿通される
吊設孔が設けられた脚部を有する基体を設けたので、基
体脚部の吊設孔に主索が挿通され、主索の基体に対する
出入口において別に保護体を設けることなく主索が保護
される。このため、基体の出入口において主索に異物が
接触して損傷する不具合の発生を簡易な構成によって未
然に防ぐ効果がある。
【0043】また、基体の内面に設けられ駆動綱車のリ
ム面と対向して配置されて駆動綱車の外周に沿い、かつ
駆動綱車の外周から半径方向に一定距離はなれて配置さ
れた主索案内具を設けたので、主索を駆動綱車に巻掛け
る場合に、主索案内具と駆動綱車の間の一側から主索を
挿入するとし、その先端が主索案内具面に案内されて内
部に進入する。そして、主索案内具と駆動綱車の間の他
側から主索を引き出すことができる。これにより、難な
く主索を駆動綱車の綱溝に巻掛けることができ、エレベ
ーターの据付、保守等の作業能率を向上する効果があ
る。
【0044】また、駆動綱車を椀状体の基体底面との対
向部側に設け、また電機子を椀状体の基体開口縁部側に
設けたので、基体の開口縁部側に固定子、電機子が配置
され、容易に電動機箇所を点検することができる。この
ため、保守作業能率を向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す正面図。
【図2】 図1のB−B線断面図。
【図3】 図1の巻上機におけるエンコーダの構成を示
す図2相当図。
【図4】 基体及び椀状回転体を取り外した状態を示す
図2の右側面図。
【図5】 図1の背面側における基体の斜視図。
【図6】 図3の主索外れ止め具の斜視図。
【図7】 この発明の実施の形態2を示す正面図。
【図8】 支持板をヒンジにより回動した状態を示す図
8の左側面図。
【図9】 この発明の実施の形態3を示す図で、図1に
おいて支持板及び制動機を取り外し、椀状回転体の電機
子装着部を消去した状態を示す図1相当図。
【図10】 従来のエレベーター用巻上機を示す図で、
エレベーターの案内レールに装着された状態を示す正面
図。
【図11】 図10のA−A線断面図。
【符号の説明】
2 基体、3 開口縁部、4 底面、13 脚部、14
吊設孔、15 支持板、151 回動板、152 定
置板、153 ヒンジ、17 主軸、18 固定子、1
9 椀状回転体、191 制動面、20 駆動綱車、2
1 電機子、22 制動機、26 制動片、31 エン
コーダ、34 点検孔、35 主索外れ止め具、39
主索案内具。
フロントページの続き (72)発明者 本田 武信 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3F306 AA07 BA07 BA09 BB15 5H605 AA08 BB05 BB15 BB19 CC02 CC08 DD09 EB09 EB10 EB12 5H607 AA08 AA12 BB01 BB14 BB17 BB26 BB27 CC05 DD03 DD08 DD16 DD19 EE07 EE11 EE19 FF01 GG07 GG08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体と、この基体に設けられた主軸と、
    この主軸に枢持されて回転する回転体と、この回転体に
    形成された駆動綱車と、上記基体に設けられた固定子
    と、上記回転体の外周に上記固定子と対向して配置され
    上記固定子とによって電動機を構成する電機子と、上記
    駆動綱車の外形よりも大きい直径の上記回転体に形成さ
    れた制動面と、この制動面に対向して配置され、制動面
    に押圧されて制動動作する制動機とを備えたことを特徴
    とするエレベーター用巻上機。
  2. 【請求項2】 基体側の主軸端を中心に配置されて駆動
    綱車の回転を検出するエンコーダを備えたことを特徴と
    する請求項1記載のエレベーター用巻上機。
  3. 【請求項3】 基体を貫通し駆動綱車のリム面に対向し
    て配置されると共に上記リムの周面に沿う方向に互いに
    離れた点検孔を設け、この点検孔の縁部に一側が締結さ
    れ他側は駆動綱車に巻掛けられた主索との間に少ない空
    隙を形成して対向して配置された主索外れ止め具を備え
    たことを特徴とする請求項1記載のエレベーター用巻上
    機。
  4. 【請求項4】 基体を、一体に形成されて主索が挿通さ
    れる吊設孔が設けられた脚部を有するものとしたことを
    特徴とする請求項1記載のエレベーター用巻上機。
  5. 【請求項5】 基体の内面に設けられて駆動綱車のリム
    面と対向して配置されて上記駆動綱車の外周に沿い、か
    つ上記外周から上記駆動綱車の半径方向に一定距離はな
    れて配置された主索案内具を備えたことを特徴とする請
    求項1記載のエレベーター用巻上機。
  6. 【請求項6】 駆動綱車を回転体の基体底面との対向部
    側に設け、電機子を上記回転体の上記基体との開口縁部
    側に設けたことを特徴とする請求項1記載のエレベータ
    ー用巻上機。
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