JP2003327256A - 包装体 - Google Patents

包装体

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JP2003327256A
JP2003327256A JP2002133104A JP2002133104A JP2003327256A JP 2003327256 A JP2003327256 A JP 2003327256A JP 2002133104 A JP2002133104 A JP 2002133104A JP 2002133104 A JP2002133104 A JP 2002133104A JP 2003327256 A JP2003327256 A JP 2003327256A
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JP
Japan
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heat
packaging
sealed
film
packaging bag
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JP2002133104A
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English (en)
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Shinji Komatsu
慎二 小松
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムを用いた小袋包装により形成される
包装袋とこの包装袋に充填される被包装物とからなる包
装体において、シール状態を解かれた包装袋の一部を包
装袋の他の一部と容易に切離できるようにする。 【解決手段】 フィルム1を用いた小袋包装により形成
されると共に、この小袋包装の過程で被包装物3の充填
がされてなる包装袋2とこの被包装物3とよりなる包装
体であって、少なくとも、一つの熱シール部20の側方
に、この熱シール部20に沿って、この熱シール部20
のシール状態を解くための剥ぎ取り代となる非熱シール
部21を有していると共に、フィルム1におけるベース
フィルム10側に予め付けられた複数の傷痕22aから
なるミシン目部22を一条又は二条以上有しており、し
かも、このミシン目部22が、非熱シール部21の延長
方向と平行となる向きに包装袋2を巡っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フィルムを用い
た小袋包装により形成されると共にこの小袋包装の過程
で被包装物の充填がされてなる包装袋と、この被包装物
とよりなる包装体の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】熱シール可能なフィルムを用いた小袋包
装が現在汎用されている。これらの小袋包装にあって
は、通例、熱シール部の外縁に切り裂き用のノッチを設
けさせて、このノッチを頼って開封をなすようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、こうしたノッ
チを頼った開封は必ずしも容易とはいえない。また、ノ
ッチを頼った開封は、通例、このノッチの形成位置から
の包装袋の横方向の切断に留まるため、包装袋に納めら
れた被包装物をスムースに取り出すことは困難である。
特に、被包装物が固化した状態で包装袋に密に封入され
ている場合には、このノッチを頼った開封ではこうした
被包装物を取り出すことは著しく困難となる。こうした
ことから従来は、熱シール可能なフィルムを用いた小袋
包装の対象は、事実上、液体、粉体、流動体に限定され
ていた。
【0004】こうしたことから、本出願人は先に、界面
剥離、層間剥離又は凝集破壊により熱シール部のシール
状態を解けるように構成されたフィルムを用いた小袋包
装により形成される包装袋体の提案をしているところで
ある。(公開特許公報所載の特開2000−20360
0)
【0005】かかる包装袋体によれば、固化した状態で
包装袋に密に封入されている被包装物であっても、最終
的には全ての熱シール部のシール状態を容易に解くこと
ができ、こうした被包装物も容易に取り出すことができ
る。
【0006】しかるに、かかる先に提案した包装袋体に
あっては、被包装物の全てを食などに供させる必要がな
い場合には、必要な範囲だけ包装袋を構成するフィルム
を剥くこととなるが、剥かれたフィルムの一部は被包装
物を依然覆っているフィルムの他の一部と一緒となって
いる。このように剥がれたフィルムの一部を被包装物を
依然覆っているフィルムの他の一部から容易に分離でき
るようにすれば、この種の包装袋体の利便性をより高め
ることができる。
【0007】そこでこの発明は、界面剥離、層間剥離又
は凝集破壊により熱シール部のシール状態を解けるよう
に構成されたフィルムを用いた三方シール包装、四方シ
ール包装、ピロータイプ包装などの小袋包装により形成
される包装袋とこの包装袋に充填される被包装物とから
なる包装体において、シール状態を解かれた包装袋の一
部を包装袋の他の一部と容易に切離できるようにするこ
とを主たる目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明にあっては、包装体が以下の
(1)〜(4)の構成を備えたものとした。 (1)界面剥離、層間剥離又は凝集破壊により熱シール
部のシール状態を解けるように構成されたフィルムを用
いた三方シール包装、四方シール包装、ピロータイプ包
装などの小袋包装により形成されると共に、この小袋包
装の過程で被包装物の充填がされてなる包装袋とこの被
包装物とよりなる包装体であって、(2)少なくとも、
一つの熱シール部の側方に、この熱シール部に沿って、
この熱シール部のシール状態を解くための剥ぎ取り代と
なる非熱シール部を有していると共に、(3)前記フィ
ルムにおけるベースフィルム側に予め付けられた複数の
傷痕からなるミシン目部を一条又は二条以上有してお
り、(4)しかも、このミシン目部が、非熱シール部の
延長方向と平行となる向きに包装袋を巡っている。
【0009】かかる構成によれば、前記非熱シール部を
剥ぎ取り代としてこの部分を引っ張ってこの非熱シール
部を側方に配した熱シール部のシール状態を容易に解く
ことができると共に、このようにシール状態を解かれた
包装袋の一部を前記ミシン目部によって包装袋の他の一
部と切離することができる。
【0010】これにより、包装袋に封入された被包装物
のうち、食に供したり、使用に供する部分のみを、これ
らに供する部分以外の部分の包装状態を維持させたま
ま、完全に剥き出させることができる。そして、包装状
態が維持されている部分を把持などすることにより、手
などを汚すことなく、完全に剥き出された部分を食に供
したり、使用に供することができる。
【0011】また、ミシン目部は、前記フィルムにおけ
るベースフィルム側に予め付けられた複数の傷痕からな
ることから、このミシン目部が包装体を構成する包装袋
に封入された被包装物のこの封入状態を損なわせること
もない。
【0012】また、請求項2記載の発明にあっては、包
装体が以下の(1)〜(4)の構成を備えたものとし
た。 (1)界面剥離、層間剥離又は凝集破壊により熱シール
部のシール状態を解けるように構成されたフィルムを用
いた三方シール包装、四方シール包装、ピロータイプ包
装などの小袋包装により形成されると共に、この小袋包
装の過程で被包装物の充填がされてなる包装袋とこの被
包装物とよりなる包装体であって、(2)少なくとも、
一つの熱シール部の側方に、この熱シール部に沿って、
この熱シール部のシール状態を解くための剥ぎ取り代と
なる非熱シール部を有していると共に、(3)前記フィ
ルムにおけるベースフィルム側に予め付けられた複数の
傷痕からなるミシン目部を一条又は二条以上有してお
り、(4)しかも、このミシン目部が、非熱シール部の
延長方向と交叉する向きに包装袋を巡っている。
【0013】かかる構成によれば、前記非熱シール部を
剥ぎ取り代としてこの部分を引っ張ってこの非熱シール
部を側方に配した熱シール部のシール状態を容易に解く
ことができると共に、このようにシール状態を解かれた
包装袋の一部を前記ミシン目部によって包装袋の他の一
部と切離することができる。
【0014】これにより、包装袋に封入された被包装物
のうち、食に供したり、使用に供する部分のみを、これ
らに供する部分以外の部分の包装状態を維持させたま
ま、完全に剥き出させることができる。そして、包装状
態が維持されている部分を把持などすることにより、手
などを汚すことなく、完全に剥き出された部分を食に供
したり、使用に供することができる。
【0015】また、ミシン目部は、前記フィルムにおけ
るベースフィルム側に予め付けられた複数の傷痕からな
ることから、このミシン目部が包装体を構成する包装袋
に封入された被包装物のこの封入状態を損なわせること
もない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図13に基づい
て、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0017】この実施の形態にかかる包装体は、フィル
ム1を用いた小袋包装により形成されると共にこの小袋
包装の過程で被包装物3の充填がされてなる包装袋2
と、この被包装物3とよりなるものである。
【0018】(小袋包装)小袋包装とは、フィルム1を
搬送させながら、このフィルム1に熱シール部20を施
して、このフィルム1から包装袋2を連続的に生成する
と共に、この包装袋2の生成の過程で被包装物3の充填
を行い、もって、被包装物3の充填された包装袋2より
なる包装体を連続的に生成する包装方法である。
【0019】かかる小袋包装としては、典型的には、三
方シール包装、四方シール包装、ピロータイプ包装など
があげられる。
【0020】三方シール包装を例にとれば、一枚のフィ
ルム1を、このフィルム1のシーラント層11が形成さ
れた側の面を内側にするようにして、二つ折りにして搬
送する。そして、この搬送の過程で、この二つ折りにし
たフィルム1の折った側12と反対の縁部にこのフィル
ム1の搬送方向に沿った第一の熱シール部20を施し、
これにより、このフィルム1を途中から筒状にして搬送
する。そして次に、このように筒状にされて搬送される
フィルム1に対し、このフィルム1の搬送方向に交叉す
る向きの第二の熱シール部20をこの搬送方向において
先に施された第二の熱シール部20との間に所定の間隔
を開けながら順次に施して行く。隣り合う第二の熱シー
ル部20、20と、この隣り合う第二の熱シール部2
0、20間に亙る第一の熱シール部20と、フィルム1
の折った側12とにより、三辺を封止された一つの包装
袋2が形成される。被包装物3は、前記のように筒状に
されて搬送されているフィルム1内に連続的又は間欠的
に送り込まれる。このように被包装物3を送り込みなが
ら、前記のように第二の熱シール部20を順次に施すこ
とにより、前記のように複数の包装袋2、2…を連続的
に形成することができると共に、各包装袋2内にそれぞ
れ被包装物3を封入させることができる。かかる包装袋
2における第一の熱シール部20と前記折った側12と
の間に、フィルム1の搬送方向に沿った一又は二以上の
熱シール部20をさらに施して、包装袋2が複数に区分
された内部空間を持つように構成することもある。
【0021】(フィルム1)包装体を構成する包装袋2
となるフィルム1としては、ベースフィルム1の一面側
に熱融着されるシーラント層11を備えた積層フィルム
1が用いられる。
【0022】かかるフィルム1は、前記熱シール部20
のシール状態を、界面剥離、層間剥離又は凝集破壊によ
り解けるように構成されている。
【0023】かかる界面剥離を生じるフィルム1は、例
えば、プラスチックを延伸させて形成されたベースフィ
ルム1の一面に、接着層10’を介して、内側から非延
伸のプラスチック層11a、接着フィルム層11b、非
延伸のプラスチック層11cの三層よりなるシーラント
層11を一体に設けさせることにより形成させることが
できる。そして、熱シール部20においてシールされ合
わされている一方面20a側のシーラント層11の最上
面にあるそのシーラント層11を構成するプラスチック
層11cと、他方面20b側のシーラント層11の最上
面にある当該シーラント層11を構成するプラスチック
層11cとを強固に融着させ合わせない温度で前記熱シ
ール部20を施すことにより、両面20a、20bを離
れ出す向きに引っ張った際にかかる両面20a、20b
の接触界面11dにおいて当該両面20a、20bを分
離させることができる。(図11)
【0024】また、かかる層間剥離を生じるフィルム1
は、例えば、プラスチックを延伸させて形成されたベー
スフィルム1の一面に、接着層10’を介して、内側か
ら非延伸のプラスチック層11e、接着フィルム層11
f、非延伸のプラスチック層11gの三層よりなるシー
ラント層11を一体に設けさせることにより形成させる
ことができる。そして、熱シール部20においてシール
され合わされている一方面20a側のシーラント層11
の最上面にある当該シーラント層11を構成するプラス
チック層11gと、他方面20b側のシーラント層11
の最上面にある当該シーラント層11を構成するプラス
チック層11gとを強固に融着させ合わせる温度で前記
熱シールを施すことにより、両面20a、20bを離れ
出す向きに引っ張った際にいずれかの面(20aまたは
20b)側におけるシーラント層11を構成する接着フ
ィルム層11fと非延伸のプラスチック層11gとの層
間11hにおいて当該両面20a、20bを分離させる
ことができる。(図12)
【0025】また、かかる凝集破壊を生じるフィルム1
は、例えば、プラスチックを延伸させて形成されたベー
スフィルム1の一面に、接着層10’を介して、アルミ
ニウム箔層10”を設けると共に、このアルミニウム箔
層10”の上面に凝集破壊を生じる熱溶着可能な接着剤
層11iよりなるシーラント層11を設けさせることに
より形成させることができる。この場合には、熱シール
部20においてシールされ合わされている両面20a、
20bを離れ出す向きに引っ張った際に、溶着され合わ
されている両面のシーラント層11を構成する接着剤層
11iにおいて凝集破壊を生じさせることができ、これ
により当該両面20a、20bを分離させることができ
る。(図13)
【0026】(被包装物3)被包装物3としては、典型
的には、前記充填時には流動性を有するが、その後の加
熱、冷却あるいは冷凍処理により、固まるものが予定さ
れる。
【0027】例えば、かまぼこ、はんぺん、コンニャ
ク、チョコレート、ガム、あめ、羊羹、石鹸、ワック
ス、ハンバーグとなるミンチ状の肉などが予定される。
【0028】(実施例1)図1ないし図3は、この実施
の形態にかかる包装体の一例を示したものである。
【0029】この例にあっては、包装体は、先ず、少な
くとも、一つの熱シール部20の側方に、この熱シール
部20に沿って、この熱シール部20のシール状態を解
くための剥ぎ取り代となる非熱シール部21を有してい
る。(各図においては、非熱シール部21を側方に有す
る熱シール部20とそれ以外の熱シール部20とを理解
しやすいように、便宜上、非熱シール部21を側方に有
する熱シール部20には破線によるハッチングを施して
いる。)
【0030】図示の例では、包装体を構成する包装袋2
は、前記三方シール包装により構成されており、方形の
袋状をなしている。
【0031】すなわち、この包装袋2の四辺部のうち、
三辺部に熱シール部20が形成されており、残りの一辺
部は二つ折りにされたフィルム1の折った側12により
構成されている。
【0032】また、このフィルム1の折った側12によ
り構成されている辺部に対向する辺部に沿って形成され
た熱シール部20の側方に前記非熱シール部21が形成
されている。
【0033】すなわち、かかる非熱シール部21は、熱
シール部20をフィルム1のフィルム縁13との間に間
隔を開けて形成させることにより、設けられている。
【0034】前記のように熱シール部20は、界面剥
離、層間剥離又は凝集破壊によりそのシール状態を解か
れるものとなっている。
【0035】この結果、この例にあっては、前記非熱シ
ール部21における両面、つまり、両剥ぎ取り代を把持
などして、この非熱シール部21における両面を互いに
離れ出す向きに引っ張ることにより、この非熱シール部
21を側方に配する熱シール部20のシール状態を界面
剥離、層間剥離又は凝集破壊により容易に解くことがで
きる。また、この非熱シール部21を側方に配する熱シ
ール部20のシール状態をこのように解いた後、さらに
この引っ張り操作を継続することにより、非熱シール部
21を側方に配する熱シール部20に隣り合う包装袋2
の両側にある熱シール部20のシール状態を界面剥離、
層間剥離又は凝集破壊により順次に解いて被包装物3を
剥き出させることができる。
【0036】また、かかる包装体を構成する包装袋2
は、前記フィルム1におけるベースフィルム1側に予め
付けられた複数の傷痕22aからなるミシン目部22を
有している。そして、このミシン目部22が、非熱シー
ル部21の延長方向と平行となる向きに包装袋2を巡っ
ている。
【0037】図示の例では、前記非熱シール部21を側
方に配する熱シール部20とミシン目部22とがほぼ平
行となるようにしてあると共に、この熱シール部20と
ミシン目部22との間に、このミシン目部22によって
包装袋2が図1における上下方向に二分割される間隔が
形成されている。
【0038】これにより、図示の例にあっては、前記非
熱シール部21を側方に配する熱シール部20を前記の
ようにこの非熱シール部21における両面を離れ出させ
る向きに引っ張ってそのシール状態を解くと共に、この
引っ張り操作を継続してミシン目部22の形成位置まで
被包装物3を剥き出させた後、このミシン目部22に沿
って包装袋2の両面のうち被包装物3から剥ぎ取られた
部分をそれぞれこの被包装物3から剥ぎ取られていない
部分から切離することができる。(図3)
【0039】この結果、図示の例にあっては、包装袋2
に封入された被包装物3のうち、食に供したり、使用に
供する部分のみを、これらに供する部分以外の部分の包
装状態を維持させたまま、完全に剥き出させることがで
きる。そして、包装状態が維持されている部分を把持な
どすることにより、手などを汚すことなく、完全に剥き
出された部分を食に供したり、使用に供することができ
る。
【0040】また、ミシン目部22は、前記フィルム1
におけるベースフィルム1側、(図示の例ではベースフ
ィルム1)に予め付けられた複数の傷痕22aからなる
ことから、(図10参照)このミシン目部22が包装体
を構成する包装袋2に封入された被包装物3のこの封入
状態を損なわせることもない。
【0041】図示の例では、ミンン目部22は、三方シ
ール包装におけるフィルム1の搬送方向に沿った向きに
形成されることとなる。
【0042】(実施例2)図4ないし図7は、この実施
の形態にかかる包装体の他の一例を示したものである。
【0043】この例にあっては、包装体は、先ず、少な
くとも、一つの熱シール部20の側方に、この熱シール
部20に沿って、この熱シール部20のシール状態を解
くための剥ぎ取り代となる非熱シール部21を有してい
る。(各図においては、非熱シール部21を側方に有す
る熱シール部20とそれ以外の熱シール部20とを理解
しやすいように、便宜上、非熱シール部21を側方に有
する熱シール部20には破線によるハッチングを施して
いる。)
【0044】図示の例では、包装体を構成する包装袋2
は、前記三方シール包装により構成されており、方形の
袋状をなしている。
【0045】すなわち、この包装袋2の四辺部のうち、
三辺部に熱シール部20が形成されており、残りの一辺
部は二つ折りにされたフィルム1の折った側12により
構成されている。
【0046】また、このフィルム1の折った側12によ
り構成されている辺部に対向する辺部に沿って形成され
た熱シール部20の側方に前記非熱シール部21が形成
されている。
【0047】すなわち、かかる非熱シール部21は、熱
シール部20をフィルム1のフィルム縁13との間に間
隔を開けて形成させることにより、設けられている。
【0048】前記のように熱シール部20は、界面剥
離、層間剥離又は凝集破壊によりそのシール状態を解か
れるものとなっている。
【0049】この結果、この例にあっては、前記非熱シ
ール部21における両面、つまり、両剥ぎ取り代を把持
などして、この非熱シール部21における両面を互いに
離れ出す向きに引っ張ることにより、この非熱シール部
21を側方に配する熱シール部20のシール状態を界面
剥離、層間剥離又は凝集破壊により容易に解くことがで
きる。また、この非熱シール部21を側方に配する熱シ
ール部20のシール状態をこのように解いた後、さらに
この引っ張り操作を継続することにより、非熱シール部
21を側方に配する熱シール部20に隣り合う包装袋2
の両側にある熱シール部20のシール状態を界面剥離、
層間剥離又は凝集破壊により順次に解いて被包装物3を
剥き出させることができる。
【0050】また、かかる包装体を構成する包装袋2
は、前記フィルム1におけるベースフィルム1側に予め
付けられた複数の傷痕22aからなるミシン目部22を
有している。そして、このミシン目部22が、非熱シー
ル部21の延長方向と交叉する向きに包装袋2を巡って
いる。
【0051】図示の例では、前記非熱シール部21を側
方に配する熱シール部20とミシン目部22とがほぼ直
交するようにしてある。
【0052】また、ミシン目部22は、前記非熱シール
部21を側方に配する熱シール部20に隣り合う熱シー
ル部20の一方と他方との間に間隔を開けて二カ所設け
られており、この二カ所のミシン目部22によって包装
袋2が図4における上下方向に三分割されるように形成
されている。
【0053】これにより、図示の例にあっては、前記非
熱シール部21を側方に配する熱シール部20を、この
非熱シール部21を側方に配する熱シール部20に隣り
合う熱シール部20の一方と、この非熱シール部21を
側方に配する熱シール部20に隣り合う熱シール部20
の一方に隣り合うミシン目部22との間において、(以
下、この部分を末端側剥ぎ取り部分23という。)前記
のようにこの非熱シール部21における両面を離れ出さ
せる向きに引っ張ってそのシール状態を解くと共に、こ
の引っ張り操作を継続することにより、前記末端側剥ぎ
取り部分23を周回状に被包装物3から剥ぎ取って、こ
の末端側剥ぎ取り部分23によって覆われていた被包装
物3の一部を剥き出させることができる。(図6)
【0054】また、前記非熱シール部21を側方に配す
る熱シール部20を、先に剥ぎ取られた末端側剥ぎ取り
部分23を画成していたミシン目部22とこれに隣り合
うミシン目部22との間において、(以下、この部分を
中間剥ぎ取り部分24という。)前記のようにこの非熱
シール部21における両面を離れ出させる向きに引っ張
ってそのシール状態を解くと共に、この引っ張り操作を
継続することにより、前記中間剥ぎ取り部分24を周回
状に被包装物3から剥ぎ取って、この剥ぎ取り部分によ
って覆われていた被包装物3の一部を剥き出させること
ができる。(図7)
【0055】また、前記非熱シール部21を側方に配す
る熱シール部20を、この非熱シール部21を側方に配
する熱シール部20に隣り合う熱シール部20の一方
と、この非熱シール部21を側方に配する熱シール部2
0に隣り合う熱シール部20の一方との間に一又は二以
上のミシン目部22(図示の例では一つのミシン目部2
2)を挟んで形成されているミシン目部22との間にお
いて、前記のようにこの非熱シール部21における両面
を離れ出させる向きに引っ張ってそのシール状態を解く
と共に、この引っ張り操作を継続することにより、前記
末端側剥ぎ取り部分23と中間剥ぎ取り部分24とを同
時に周回状に被包装物3から剥ぎ取って、この末端側剥
ぎ取り部分23と中間剥ぎ取り部分24とによって覆わ
れていた被包装物3の一部を一度に剥き出させることも
できる。
【0056】この結果、図示の例にあっては、包装袋2
に封入された被包装物3のうち、食に供したり、使用に
供する部分のみを、これらに供する部分以外の部分の包
装状態を維持させたまま、完全に剥き出させることがで
きる。そして、包装状態が維持されている部分を把持な
どすることにより、手などを汚すことなく、完全に剥き
出された部分を食に供したり、使用に供することができ
る。
【0057】また、ミシン目部22は、前記フィルム1
におけるベースフィルム1側、(図示の例ではベースフ
ィルム1)に予め付けられた複数の傷痕22aからなる
ことから、(図10参照)このミシン目部22が包装体
を構成する包装袋2に封入された被包装物3のこの封入
状態を損なわせることもない。
【0058】図示の例では、ミンン目部22は、三方シ
ール包装におけるフィルム1の搬送方向に交叉した向き
に形成されることとなる。
【0059】(実施例3)図8および図9は、この実施
の形態にかかる包装体のさらに他の一例を示したもので
ある。
【0060】この例にあっては、包装体は、先ず、少な
くとも、一つの熱シール部20の側方に、この熱シール
部20に沿って、この熱シール部20のシール状態を解
くための剥ぎ取り代となる非熱シール部21を有してい
る。(各図においては、非熱シール部21を側方に有す
る熱シール部20とそれ以外の熱シール部20とを理解
しやすいように、便宜上、非熱シール部21を側方に有
する熱シール部20には破線によるハッチングを施して
いる。)
【0061】図示の例では、包装体を構成する包装袋2
は、前記ピロータイプ包装により構成されている。すな
わち、かかる包装袋2は、方形の長袋状をなしていると
共に、上下端に熱シール部20を有し、かつ、その幅方
向ほぼ中程の位置に縦向きの熱シール部20を有してい
る。
【0062】すなわち、この包装袋2の四辺部のうち、
上下辺部に熱シール部20が形成されており、左右辺部
はフィルム1の折った部分により構成されている。
【0063】また、このフィルム1の縦向きの熱シール
部20の側方に前記非熱シール部21が形成されてい
る。
【0064】すなわち、かかる非熱シール部21は、前
記縦向きの熱シール部20をフィルム1のフィルム縁1
3との間に間隔を開けて形成させることにより、設けら
れている。
【0065】前記のように熱シール部20は、界面剥
離、層間剥離又は凝集破壊によりそのシール状態を解か
れるものとなっている。
【0066】この結果、この例にあっては、前記非熱シ
ール部21における両面、つまり、両剥ぎ取り代を把持
などして、この非熱シール部21における両面を互いに
離れ出す向きに引っ張ることにより、この非熱シール部
21を側方に配する縦向きの熱シール部20のシール状
態を界面剥離、層間剥離又は凝集破壊により容易に解く
ことができる。また、この非熱シール部21を側方に配
する縦向きの熱シール部20のシール状態をこのように
解いた後、さらにこの引っ張り操作を継続することによ
り、包装袋2の上下端にある熱シール部20のシール状
態を界面剥離、層間剥離又は凝集破壊により順次に解い
て被包装物3を剥き出させることができる。
【0067】また、かかる包装体を構成する包装袋2
は、前記フィルム1におけるベースフィルム1側に予め
付けられた複数の傷痕22aからなるミシン目部22を
有している。そして、このミシン目部22が、非熱シー
ル部21の延長方向と交叉する向きに包装袋2を巡って
いる。
【0068】図示の例では、前記非熱シール部21を側
方に配する縦向きの熱シール部20とミシン目部22と
がほぼ直交するようにしてある。
【0069】また、ミシン目部22は、包装体を構成す
る包装袋2の前記上下端にある熱シール部20の間に、
このミシン目部22によって包装袋2が図8における上
下方向に二分割されるように形成されている。
【0070】これにより、図示の例にあっては、前記非
熱シール部21を側方に配する縦向きの熱シール部20
を、この非熱シール部21を側方に配する縦向きの熱シ
ール部20に隣り合う包装袋2の上端にある熱シール部
20と、この上端にある熱シール部20に隣り合うミシ
ン目部22との間において、(以下、上部剥ぎ取り部分
25という。)前記のようにこの非熱シール部21にお
ける両面を離れ出させる向きに引っ張ってそのシール状
態を解くと共に、この引っ張り操作を継続することによ
り、前記上部剥ぎ取り部分25を周回状に被包装物3か
ら剥ぎ取って、この上部剥ぎ取り部分25によって覆わ
れていた被包装物3の一部を剥き出させることができ
る。(図9)
【0071】この結果、図示の例にあっては、包装袋2
に封入された被包装物3のうち、食に供したり、使用に
供する部分のみを、これらに供する部分以外の部分の包
装状態を維持させたまま、完全に剥き出させることがで
きる。そして、包装状態が維持されている部分を把持な
どすることにより、手などを汚すことなく、完全に剥き
出された部分を食に供したり、使用に供することができ
る。
【0072】また、ミシン目部22は、前記フィルム1
におけるベースフィルム1側、(図示の例ではベースフ
ィルム1)に予め付けられた複数の傷痕22aからなる
ことから、(図10参照)このミシン目部22が包装体
を構成する包装袋2に封入された被包装物3のこの封入
状態を損なわせることもない。
【0073】図示の例では、ミンン目部22は、ピロー
タイプ包装におけるフィルム1の搬送方向に交叉した向
きに形成されることとなる。
【0074】
【発明の効果】この発明にかかる包装体によれば、界面
剥離、層間剥離又は凝集破壊により熱シール部のシール
状態を容易に解くことができると共に、このようにシー
ル状態を解かれた包装袋の一部をミシン目によって包装
袋の他の一部と容易に切離することができ、切離された
包装袋の一部によって覆われていた被包装物の一部を食
などに供する部分以外の部分の包装状態を維持させたま
ま、完全に剥き出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る包装体の斜視構成図
【図2】同正面構成図
【図3】被包装物3の一部を剥き出させた状態を示す正
面構成図
【図4】実施例2に係る包装体の斜視構成図
【図5】同正面構成図
【図6】被包装物3の一部を剥き出させた状態を示す正
面構成図
【図7】被包装物3の一部を剥き出させた状態を示す正
面構成図
【図8】実施例3に係る包装体の斜視構成図
【図9】被包装物3の一部を剥き出させた状態を示す斜
視構成図
【図10】ミシン目部22の形成状態を示す要部拡大斜
視図
【図11】界面剥離の原理を示す断面構成図
【図12】層間剥離の原理を示す断面構成図
【図13】凝集破壊の原理を示す断面構成図
【符号の説明】
1 フィルム 10 ベースフィルム 2 包装袋 20 熱シール部 21 非熱シール部 22 ミシン目部 22a 傷痕 3 被包装物

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 界面剥離、層間剥離又は凝集破壊により
    熱シール部のシール状態を解けるように構成されたフィ
    ルムを用いた三方シール包装、四方シール包装、ピロー
    タイプ包装などの小袋包装により形成されると共に、こ
    の小袋包装の過程で被包装物の充填がされてなる包装袋
    とこの被包装物とよりなる包装体であって、 少なくとも、一つの熱シール部の側方に、この熱シール
    部に沿って、この熱シール部のシール状態を解くための
    剥ぎ取り代となる非熱シール部を有していると共に、 前記フィルムにおけるベースフィルム側に予め付けられ
    た複数の傷痕からなるミシン目部を一条又は二条以上有
    しており、 しかも、このミシン目部が、非熱シール部の延長方向と
    平行となる向きに包装袋を巡っていることを特徴とする
    包装体。
  2. 【請求項2】 界面剥離、層間剥離又は凝集破壊により
    熱シール部のシール状態を解けるように構成されたフィ
    ルムを用いた三方シール包装、四方シール包装、ピロー
    タイプ包装などの小袋包装により形成されると共に、こ
    の小袋包装の過程で被包装物の充填がされてなる包装袋
    とこの被包装物とよりなる包装体であって、 少なくとも、一つの熱シール部の側方に、この熱シール
    部に沿って、この熱シール部のシール状態を解くための
    剥ぎ取り代となる非熱シール部を有していると共に、 前記フィルムにおけるベースフィルム側に予め付けられ
    た複数の傷痕からなるミシン目部を一条又は二条以上有
    しており、 しかも、このミシン目部が、非熱シール部の延長方向と
    交叉する向きに包装袋を巡っていることを特徴とする包
    装体。
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