JP2003327123A - 扉制御システム - Google Patents

扉制御システム

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JP2003327123A
JP2003327123A JP2002136704A JP2002136704A JP2003327123A JP 2003327123 A JP2003327123 A JP 2003327123A JP 2002136704 A JP2002136704 A JP 2002136704A JP 2002136704 A JP2002136704 A JP 2002136704A JP 2003327123 A JP2003327123 A JP 2003327123A
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Japan
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door
vehicle
ground
request signal
control system
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JP2002136704A
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English (en)
Inventor
Hideaki Chikamatsu
秀明 近松
Yukio Takahashi
幸雄 高橋
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Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軌道交通システム用の扉制御システムにおい
て、車両が駅に停止した後、扉(車両扉および/または
ホームドア)が開くまでの待機時間を短縮する。 【解決手段】 扉制御システム10は、開扉要求信号
は、車両12が目標停止位置p0より手前の位置p1に
あるときに電磁結合した車上子26(p1)および地上
子28bを介して、車上装置14から地上装置16に送
信され、応答信号は、車両12が目標停止位置p0にあ
るときに電磁結合した車上子26(p0)および地上子
28aを介して、地上装置16から車上装置14に送信
される。車両12が目標停止位置に停止する前に、予め
扉開放制御に必要な信号の授受を行っておくことによ
り、上記待ち時間を大幅に短縮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道などの軌道交
通システムの扉制御システムに関し、特に、車両が停止
した後、地上扉および/または車両扉が開放されるまで
の待ち時間を短縮可能な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道などの軌道交通システムでは、駅の
プラットホームにおける安全性向上の観点から、プラッ
トホーム用扉(以下、ホームドアと記す)を設置する駅
が増加している。
【0003】車両運行中において、ホームドアは、通
常、車両がプラットホームに停留するときにのみ開放さ
れ、それ以外のときは閉鎖される。ホームドアの開閉
が、プラットホームに設置される開閉制御スイッチの手
動操作によって制御される扉制御システムにおいては、
車両が目標停止位置に停止した後、車両乗務員(通常、
運転手以外の者)がプラットホームに降りて開閉制御ス
イッチを操作することで、ホームドアの開閉が行われ
る。しかしながら、特に、車両乗務員が運転手のみの場
合(いわゆるワンマン運転時)には、運転手がプラット
ホームに降りて開閉制御スイッチを操作するのは、非常
に煩わしく、また車両が停止してからホームドアが開放
されるまでの待ち時間が長くなる。このため、目標停止
位置に停止した後、車上に設けられた開閉制御スイッチ
の手動操作によって車両側から地上側に開扉要求信号が
送出され、地上側でその開扉要求信号が受信された場合
にのみホームドアが開放される扉制御システムが、増え
つつある。この扉制御システムによれば、車両乗務員が
プラットホームに降りる必要が無い分、開閉制御のため
の操作が簡素化されるとともに、待ち時間も短縮され
る。なお、この場合には、車両扉の開放がホームドアの
開放後に行われるよう、地上側からその開扉要求信号に
対する応答信号を車両側に送信し、車両側でその応答信
号が受信された後に車両扉が開放されるようにする場合
が多い。
【0004】ここで、上記従来の扉制御システム(後
者)の構成および動作について図面を参照して説明す
る。図3は、扉制御システム50の構成図、また図4
は、扉制御システム50における信号の伝送を示すシー
ケンス図である。
【0005】図3に示すように、扉制御システム50
は、車両52上に設けられる車上装置54と、地上側に
設置される地上装置56と、を含む。車両52には車上
子58が設けられ、地上側には地上子60が設けられ
る。これら車上子58および地上子60は、車両52が
目標停止位置に停止したときに電磁結合するように配置
されており、車上装置54および地上装置56は、それ
らが電磁結合しているときに相互に通信可能となる。な
お、地上装置56は、複数のプラットホーム62につい
て、そのホームドア64の開閉を制御するように構成さ
れている。そして各プラットホーム62に対応する地上
子(図3では地上子60のみ)には、それぞれ、地上装
置56との通信のための中継器が地上子60と対で接続
される。図3の例では、中継器66aと地上子60が対
で設けられている。また地上装置56は複数の中継器6
6a,66bに接続されている。また、車両扉68の開
閉は、車上装置54からの指令に基づいて車両扉駆動機
構72によって行われ、ホームドア64の開閉は、地上
装置56からの指令に基づいてホームドア駆動機構74
によって行われる。
【0006】地上装置56は、車上装置54からの開扉
要求信号を受信した場合に、ホームドア64の開閉制御
を行う。このときの信号の授受について、図4を参照し
て説明する。まず、車両52が目標停止位置に停車する
と、車両52の乗務員により、車両扉68の開扉のた
め、車上の開扉押釦70が押圧される。すると車上装置
54は、地上装置56に向けて開扉要求信号s1を送出
する。開扉要求信号s1は、図4に示すように、車上装
置54から、車上子58、地上子60および中継器66
aを経由して、地上装置56に到達する。地上装置56
は、開扉要求信号s1を受信すると、直ちに、対応する
ホームドア64を開放させる。
【0007】そして、地上装置56は、開扉要求信号s
1を受信すると、車上装置54に向けてそれに対する応
答信号r1を送出する。応答信号r1は、地上装置56
から、中継器66a、地上子60および車上子58を経
由して、車上装置54に到達する。車上装置54は、そ
の応答信号r1を受信すると、直ちに、車両扉68を開
放させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の扉制御シス
テム50によれば、車両が停止してからホームドアが開
放されるまでの待ち時間Δtg(図4)は、手動入力で
開閉する場合に比べれば短くなる。しかしながら、開扉
要求信号s1は車両停止後に送出されるため、上記待ち
時間Δtgは依然として残ってしまう。また車上装置と
地上装置とは同期しておらず、また特に、図4に示すよ
うに、地上装置と複数の中継器との間の通信がポーリン
グ方式によって行われる場合には、開扉要求信号s1が
送信されたタイミングによっては、ポーリングによる通
信待ちが生じる分、待ち時間Δtgが長くなってしま
う。また、車両が停止してから車両扉が開放されるまで
の待ち時間Δteも、上記ホームドアが開放されるまで
の待ち時間Δtgに応じて、依然として残ることにな
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる扉制御シ
ステムは、地上装置とその地上装置に開扉要求信号を送
信する車上装置とを備え、地上装置は開扉要求信号を受
信した場合に地上扉を開放制御する、扉制御システムで
あって、上記開扉要求信号は、車両が目標停止位置より
手前の位置にあるときに電磁結合した車上子および地上
子を介して、車上装置から地上装置に送信される。これ
により開扉要求信号を車両停止前に予め送信しておくこ
とができるから、車両が停止してから地上扉が開放され
るまでの待ち時間を短縮することができる。
【0010】また本発明にかかる扉制御システムでは、
上記車上装置は、車両が目標停止位置またはその手前の
位置にあるときに電磁結合した車上子および地上子を介
して、上記地上装置に開扉維持要求信号を送信し、上記
地上装置は、上記開扉要求信号の受信から所定時間経過
した後に上記開扉維持要求信号を受信しなかった場合に
は、地上扉を閉鎖制御するのが好適である。これによ
り、例えば車両が目標停止位置に停止しなかった場合や
車両扉が開放されなかった場合など、地上装置における
開扉要求信号の受信以降、車両やシステムの状態が予定
どおりに推移しなかった場合において、地上扉を自動的
に閉鎖制御することができる。
【0011】また本発明にかかる扉制御システムでは、
上記地上装置は、開扉要求信号の受信から所定時間経過
した後に地上扉を開放制御するのが好適である。これに
より、開扉要求信号の受信から車両が停止するまでのタ
イムラグに合わせて、より適切なタイミングで地上扉を
開放することができる。
【0012】また本発明にかかる扉制御システムでは、
上記車上装置は、車両速度に基づいて開扉要求信号の送
信を行うのが好適である。また本発明にかかる扉制御シ
ステムでは、上記車上装置は、車両の制動制御状態に基
づいて開扉要求信号の送信を行うのが好適である。また
本発明にかかる扉制御システムでは、車両が目標停止位
置において停車する予定の車両である場合に、開扉要求
信号の送信を行うのが好適である。このようにすること
で、地上扉の開放が不要な場合において開扉要求信号が
誤って送信されるのを抑制することができる。
【0013】また本発明にかかる扉制御システムは、地
上装置とその地上装置に開扉要求信号を送信する車上装
置とを備え、地上装置は開扉要求信号に対する応答信号
を車上装置に送信し、車上装置はその応答信号を受信し
た場合に車両扉を開放制御する、扉制御システムであっ
て、上記開扉要求信号は、車両が目標停止位置より手前
の位置にあるときに電磁結合した車上子および地上子を
介して、車上装置から地上装置に送信され、上記応答信
号は、車両が目標停止位置またはその手前の位置にある
ときに電磁結合した車上子および地上子を介して、地上
装置から車上装置に送信される。これにより、車両が停
止してから車両扉が開放されるまでの待ち時間について
もこれを短縮することができる。
【0014】また本発明にかかる扉制御システムでは、
車両が目標停止位置より手前の位置にあるときに車上子
と電磁結合する地上子を介して送受信される信号と、車
両が目標停止位置またはその手前の位置にあるときに車
上子と電磁結合する地上子を介して送受信される信号と
は、地上側の一つの中継器を介して伝送される。こうす
ることで、地上側の装置構成をより簡素化することがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図1は、本実施形態にかかる
扉制御システム10の構成図、また図2は、扉制御シス
テム10における信号の伝送を示すシーケンス図と扉開
閉制御に関する回路構成の一部とを示す図である。
【0016】まず、図1を参照して扉制御システム10
の概略構成について説明する。扉制御システム10は、
車両12上に設けられる車上装置14と、地上側に設置
される地上装置16と、を含む。車上装置14は、車両
扉18の開閉制御や、地上装置16に向けた開扉要求信
号の送信などを行う。また車上装置14には、扉(車両
扉18およびホームドア20)の開閉を制御するための
手動操作スイッチ22(例えば押釦式スイッチ等)が接
続される。地上装置16は、プラットホーム24上に設
けられるホームドア(地上扉)20の開閉制御や、車上
装置14に向けた開扉要求信号に対する応答としての応
答信号の送信などを行う。なお、車両扉18は車上装置
14の指令に基づいて車両扉駆動機構19によって開閉
され、またホームドア20は地上装置16の指令に基づ
いてホームドア駆動機構21によって開閉される。
【0017】車両12の床下には、地面に面するように
車上子26が設けられ、また地上には、車両12の進行
方向に沿って並ぶ二つの地上子(例えば有電源式トラン
スポンダ等)28a,28bが、車両12の底面に面す
るように設けられる。このうち地上子28aは、車両1
2が目標停止位置p0にあるときに、車上子26(p
0)に対向する位置に配置され、一方地上子28bは、
車両12が目標停止位置p0より手前の所定位置(例え
ば目標停止位置より2m手前の位置)p1にあるとき
に、車上子26(p1)に対向する位置に配置される。
車上子26および地上子28a,28bは、互いの通信
範囲内で対向したときに電磁結合する。そして、車上子
26と地上子28aまたは28bとが電磁結合した状態
において、車上装置14および地上装置16は、それら
を介して相互通信を行うことができる。なお、図1にお
いて車上子26(p1)は、車両12が上記位置p1に
あるときの車上子26の存在位置を示している。
【0018】地上装置16は、一つの中継器30a(例
えばモデム)を介して上記二つの地上子28a,28b
に接続されている。そして、これら地上子28a,28
bを介して送受信される信号は、地上装置16内の一つ
の処理回路(例えば符号処理器等;図示せず)によって
処理される。このような構成により、複数の地上子28
a,28bについてそれぞれ中継器および処理回路を備
えた場合に比べ、地上装置16の装置構成を簡素化する
ことができる。
【0019】また地上装置16は、複数(例えば図1の
例では二つ)のプラットホーム24について、そのホー
ムドア20の開閉を制御する。このため、地上装置16
には、プラットホーム24毎に複数(ここでは二つ)の
中継器30a,30bが接続される。
【0020】次に、図2を参照して扉制御システム10
における信号の伝送および扉の開閉制御について説明す
る。なお、図2では、シーケンス図の上側および下側
に、扉の開閉制御のための信号処理に関連する車上装置
14および地上装置16の回路構成の一部を、論理回路
の表記を用いて示している。シーケンス図の上側は、車
上装置14の回路構成の一部、また下側は、地上装置1
6の回路構成の一部である。
【0021】車上装置14は、車両12が目標停止位置
p0の手前の所定位置p1に到達した時点で、既に所定
の条件が満たされている場合に、開扉要求信号s1を地
上装置16に向けて送信する。図2の例では、 条件11.車両速度vが閾値速度vth以下であること
(v≦vth) 条件12.車両12が制動制御状態にあること 条件13.目標停止位置p0において停車する予定の車
両であること の三つの条件が全て満たされるときに、開扉要求信号s
1が送信される。このため、車上装置14には、これら
三つの条件に応じた信号が入力され、開扉要求信号s1
を出力する開扉要求信号生成回路32が設けられる。こ
の開扉要求信号生成回路32は、例えば二つのAND回
路32a,32bを含む。なお、条件11については、
車上装置14は、例えば、速度発電器(図示せず)から
取得した車両速度vを示す情報と、車上装置14の記憶
部(図示せず)に格納された閾値速度vth(例えば
3.7km/h)を示す情報と、を比較することで、判
別することができる。また条件12については、車上装
置14は、例えば、制動機構に対する制動指示信号の出
力の有無により判別することができる。さらに条件13
については、車上装置14は、例えば、上記記憶部に格
納された車両12の停車予定駅を示す情報と、予め地上
側から取得しておいた目標停止位置p0の属性を示す情
報(例えば地上子28bの手前の地上子(図示せず)か
ら取得した停車予定駅を示す情報)と、を比較すること
により判別することができる。
【0022】開扉要求信号s1は、車上子26から目標
停止位置p0の手前の所定位置p1にある地上子28b
に送信され、それに接続される中継器30aにおいて保
持される。なお、車上子26および地上子28bが電磁
結合している期間において、開扉要求信号s1は、反復
して送信される。
【0023】地上装置16と二つの中継器30a,30
bとは、ポーリング方式で信号の授受を行う。図2の場
合、例えば、地上装置16から中継器30aへの送信q
1、中継器30aから地上装置16への送信q2、地上
装置16から中継器30bへの送信q3、中継器30b
から地上装置16への送信q4の順に、信号の授受が繰
り返し行われる。そして、図2の例では、開扉要求信号
s1は、中継器30aが開扉要求信号s1を取得した後
の最初の中継器30aから地上装置16への送信(q
2)によって、中継器30aから地上装置16へ送信さ
れる。
【0024】地上装置16は、時間調整回路34を備
え、開扉要求信号s1を取得してから所定時間Δtd
(例えば1.5秒)経過した後に、ホームドア開放信号
hopを出力する。ホームドア開放信号hopが出力さ
れている間は、ホームドア20は開放制御される。そし
て、上記時間Δtdを、開扉要求信号s1を受信してか
ら車両12が目標停止位置p0に停止するまでに経過す
る時間Δtd1とほぼ同程度の時間に設定しておくこと
により、車両12が目標停止位置p0に停止するタイミ
ングと、ホームドア20の開放されるタイミングとのず
れを小さくし、車両12の停止に合わせてホームドア2
0を開放することができる。
【0025】また、時間調整回路34は、地上装置16
が開扉要求信号s1を取得してから所定時間Δtc(例
えば5秒;Δtc>Δtd)が経過した後は、ホームド
ア開放信号hopの出力を停止する(off)。これに
より、ホームドア20は基本的には閉鎖制御されること
になる。しかし、本実施形態では、所定時間Δtc経過
前に車上装置14から開扉維持要求信号m1を受信すれ
ば、開扉維持要求信号m1に基づいてホームドア開放維
持回路38からホームドア開放維持信号hopmが出力
され、このホームドア開放維持信号hopmにより、上
記所定時間Δtc経過後においてもホームドア20が開
放される。後に説明するように、開扉維持要求信号m1
は、例えば車両12が目標停止位置p0に停止しなかっ
た場合や車両扉18が開放されなかった場合などには生
成されない。すなわち、上記構成とすることにより、地
上装置16における開扉要求信号s1の受信以降、所定
時間Δtc以内に車両12やシステム10の状態が予定
どおりに推移しなかった場合に、ホームドア20を自動
的に閉鎖することができる。なお、上記制御のため、時
間調整回路34から出力されるホームドア開放信号ho
pと、ホームドア開放維持回路38から出力されるホー
ムドア開放維持信号hopmとは、OR回路40に入力
され、OR回路40の出力結果により、ホームドア20
の開閉が制御される。すなわち、ホームドア開放信号h
opあるいはホームドア開放維持信号hopmのうちい
ずれか一方がOR回路40に入力された場合には、ホー
ムドア20は開放制御され(hopまたhopm)、そ
れらのいずれも入力されなかった場合には、ホームドア
20は閉鎖制御される(off)。
【0026】ところで、地上装置16は、開扉要求信号
s1を受信すると、その開扉要求信号s1に対する応答
としての応答信号r1を、車上装置14に向けて送信す
る。図2の例では、応答信号r1の送信もポーリング方
式で行われるため、応答信号r1は、開扉要求信号s1
が受信された後の最初の地上装置16から中継器30a
への送信タイミング(q1)において、地上装置16か
ら地上子28aに送信される。地上子28aで取得され
た応答信号r1は中継器30aにおいて保持される。
【0027】そして、車両12が目標停止位置p0の近
傍に到達し、車上子26と地上子28aとの電磁結合が
確立された時点で、中継器30aに保持された応答信号
r1が、地上子28aおよび車上子26を経て車上装置
14に送信される。なお、このとき、中継器30a(ま
たは地上装置16)から車上装置14に送られる信号
(データ)に、応答信号r1以外のデータを含めること
ができる。その場合、車上装置14は、受信した信号か
ら応答信号r1を抽出した時点から、開扉制御を開始す
る。
【0028】車上装置14は、車両12が目標停止位置
p0に到達した時点で、所定の条件が満たされた場合
に、車両扉開指令を生成する。図2の例では、 条件21.開扉要求信号s1を送信したこと 条件22.応答信号r1を受信したこと 条件23.車両12が停止したこと(v≦v0、v:車
両速度、v0:閾値速度,ただしv0<vth) 条件24.手動操作スイッチ22により開扉指示入力が
行われたこと の四つの条件が全て満たされるときに、車両扉開放制御
回路36において、車両扉開放信号eopが生成され
る。この車両扉開放信号eopにより、車上装置14
は、車両扉18を開放制御する。システム10および車
両12の動作が正常であれば、この時点で、既に開扉要
求信号s1および応答信号r1の授受は完了しているか
ら、手動操作スイッチ22の操作後、直ちに車両扉18
を開放することができる。すなわち、スイッチによる開
扉操作後に信号の授受が行われることにより待ち時間の
長くなっていた従来システムに比べ、待ち時間を大幅に
短縮することができる。なお、車両扉開放制御回路36
は、具体的には、三つのAND回路36a,36b,3
6cを含み、上記四つの条件21〜24に対応する信号
が全て入力されたときに車両扉開放信号eopを出力す
る。条件23については、車上装置14は、例えば、速
度発電器(図示せず)から取得した車両速度vを示す情
報に基づいて判別することができる。
【0029】また、車上装置14には、車両扉開放維持
回路42が設けられる。この車両扉開放維持回路42
は、上記車両扉開放信号eopが入力された場合におい
て、閉扉指示入力が行われない限り、車両扉開放維持信
号eopmを出力し続ける回路である。そして、車上装
置14は、車両扉開放維持信号eopmが出力されてい
る限り、車両扉18の開放を維持する。一方、手動操作
スイッチ22により閉扉指示入力が行われた場合には、
車両扉開放維持回路42は、車両扉開放維持信号eop
mの出力を停止し(off)、これにより車両扉18は
閉鎖制御される。
【0030】ところで、車上装置14は、車両扉開放信
号eopが生成されると、地上装置16に向けて開扉維
持要求信号m1を送信する。図2の例では、開扉維持要
求信号m1は、車上子26および地上子28aを経由し
て中継器30aに送信され、その中継器30aにおいて
保持される。そして、開扉維持要求信号m1は、中継器
30aが開扉維持要求信号m1を取得した後、中継器3
0aから地上装置16への最初の送信タイミング(q
2)で、中継器30aから地上装置16へ送信される。
【0031】開扉維持要求信号m1は、ホームドア開放
維持回路38に入力される。このホームドア開放維持回
路38は、開扉維持要求信号m1が入力された後、車上
装置14からの閉扉要求信号clを受信するまで、ホー
ムドア開放維持信号hopmを出力し続ける。
【0032】そして、車両扉18およびホームドア20
の開放後、手動操作スイッチ22において閉扉指示入力
が行われると、車両扉開放維持回路42は、車両扉開放
維持信号eopmの出力を停止する(off)。これに
より、車両扉18は閉鎖される。
【0033】また車上装置14は、上記閉扉指示入力が
行われると、地上装置16に向けて閉扉要求信号c1を
送信する。図2の例では、閉扉要求信号c1は、車上装
置14から車上子26および地上子28bを経て、中継
器30aで保持される。そして、閉扉要求信号c1は、
中継器30aが閉扉要求信号c1を取得した後、中継器
30aから地上装置16への最初の送信タイミング(q
2)で、中継器30aから地上装置16へ送信される。
そして、閉扉要求信号c1(またはそれに基づく信号)
は、ホームドア開放維持回路38に入力され、このと
き、ホームドア開放維持回路38は、ホームドア開放維
持信号hopmの出力を停止する(off)。これによ
り、ホームドア20が閉鎖される。
【0034】以上、本発明の好適な実施形態について説
明したが、本発明は上記実施形態には限定されない。例
えば、上記実施形態では、応答信号を、車両が目標停止
位置にあるときに車上子と電磁結合する地上子(すなわ
ち図1では28a)を介して送信したが、これに替え
て、その手前の地上子(すなわち、目標停止位置の手前
にあるときに車上子と電磁結合する地上子(図1では2
8b))を介して送信するようにしてもよい。また、本
発明における、車上装置、地上装置、車上子および地上
子などの構成要素は、ATO(Automatic Train Operat
ion)システム(自動列車運転システム)や、ATS(A
utomatic Train Stop)システム(自動列車停止システ
ム)などと、適宜共用することができる。
【0035】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、車両が停止してから扉が開放されるまでの待ち時間
を大幅に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態にかかる扉制御システムの
概略構成を示す図である。
【図2】 本発明の実施形態にかかる扉制御システムに
おける信号の授受を示すシーケンス図と、扉の開閉制御
に関連する車上装置および地上装置の回路構成の一部と
を、示す図である。
【図3】 従来の扉制御システムの概略構成を示す図で
ある。
【図4】 従来の扉制御システムにおける信号の授受を
示すシーケンス図である。
【符号の説明】
10 扉制御システム、12 車両、14 車上装置、
16 地上装置、18車両扉、20 ホームドア、22
手動操作スイッチ、24 プラットホーム、26 車
上子、28a,28b 地上子、30a,30b 中継
器、32 開扉要求信号生成回路、34 時間調整回
路、36 車両扉開放制御回路、38ホームドア開放維
持回路、40 OR回路、42 車両扉開放維持回路、
s1開扉要求信号、r1 応答信号、m1 開扉維持要
求信号、c1 閉扉要求信号、eop 車両扉開放信
号、eopm 車両扉開放維持信号、hop ホームド
ア開放信号、hopm ホームドア開放維持信号、p0
目標停止位置。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地上装置とその地上装置に開扉要求信号
    を送信する車上装置とを備え、地上装置は開扉要求信号
    を受信した場合に地上扉を開放制御する、扉制御システ
    ムにおいて、 前記開扉要求信号は、車両が目標停止位置より手前の位
    置にあるときに電磁結合した車上子および地上子を介し
    て、車上装置から地上装置に送信されることを特徴とす
    る扉制御システム。
  2. 【請求項2】 前記車上装置は、車両が目標停止位置ま
    たはその手前の位置にあるときに電磁結合した車上子お
    よび地上子を介して、前記地上装置に開扉維持要求信号
    を送信し、 前記地上装置は、前記開扉要求信号の受信から所定時間
    経過した後に前記開扉維持要求信号を受信しなかった場
    合には、地上扉を閉鎖制御することを特徴とする請求項
    1に記載の扉制御システム。
  3. 【請求項3】 前記地上装置は、開扉要求信号の受信か
    ら所定時間経過した後に地上扉を開放制御することを特
    徴とする請求項1または2に記載の扉制御システム。
  4. 【請求項4】 前記車上装置は、車両速度に基づいて開
    扉要求信号の送信を行うことを特徴とする請求項1〜3
    のうちいずれか一つに記載の扉制御システム。
  5. 【請求項5】 前記車上装置は、車両の制動制御状態に
    基づいて開扉要求信号の送信を行うことを特徴とする請
    求項1〜4のうちいずれか一つに記載の扉制御システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記車上装置は、車両が目標停止位置に
    おいて停車する予定の車両である場合に、開扉要求信号
    の送信を行うことを特徴とする請求項1〜5のうちいず
    れか一つに記載の扉制御システム。
  7. 【請求項7】 地上装置とその地上装置に開扉要求信号
    を送信する車上装置とを備え、地上装置は開扉要求信号
    に対する応答信号を車上装置に送信し、車上装置はその
    応答信号を受信した場合に車両扉を開放制御する、扉制
    御システムにおいて、 前記開扉要求信号は、車両が目標停止位置より手前の位
    置にあるときに電磁結合した車上子および地上子を介し
    て、車上装置から地上装置に送信され、 前記応答信号は、車両が目標停止位置またはその手前の
    位置にあるときに電磁結合した車上子および地上子を介
    して、地上装置から車上装置に送信されることを特徴と
    する扉制御システム。
  8. 【請求項8】 車両が目標停止位置より手前の位置にあ
    るときに車上子と電磁結合する地上子を介して送受信さ
    れる信号と、車両が目標停止位置またはその手前の位置
    にあるときに車上子と電磁結合する地上子を介して送受
    信される信号とは、地上側の一つの中継器を介して伝送
    されることを特徴とする請求項7に記載の扉制御システ
    ム。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のうちいずれか一つに記載
    の扉制御システム用の車上装置であって、前記地上装置
    に開扉要求信号を送信する車上装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜6のうちいずれか一つに記
    載の扉制御システム用の地上装置であって、前記開扉要
    求信号を受信した場合に地上扉を開放制御する地上装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項7または8に記載の扉制御シス
    テム用の地上装置であって、前記車上装置に開扉要求信
    号に対する応答信号を送信する地上装置。
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