JPWO2017195317A1 - 地上装置 - Google Patents

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Abstract

ホームドアと車両ドアとの連動した開閉制御を実現するための新たな地上装置の実現。地上装置システム30では、地上装置50を一次局、列車2を二次局としたポーリング通信を行う。この地上装置システム30の地上装置50であって、ホームドア制御装置60と通信可能な地上装置50bは、第1の通信頻度でポーリング通信を行って列車2から列車位置情報を取得し、列車2が駅の停止位置を含む到着間近範囲内に到達した場合に、通信頻度を第1の通信頻度よりも高頻度の第2の通信頻度に切り替える。そして、ホームドア制御装置60から受信した連動開閉制御指示情報をポーリング通信で列車2へ送信し、ポーリング通信により列車2から取得した車両側状態情報をホームドア制御装置60へ送信する。

Description

本発明は、列車と無線通信を行う地上装置に関する。
鉄道等の駅のホームでは、ホームからの転落事故や列車との接触事故防止等のため、ホームドアの設置が進められている。ホームドアには、天井まで又は天井近くまでホームを隔離するフルスクリーンタイプのホームドアや、腰高のドアが開閉するホーム柵と呼ばれるホームドア、横架したロープや棹を上下させることで開閉するロープ式のスクリーンドアなどの種類が知られている。何れのホームドアも、駅に到着し定位置に停止した列車の車両ドアと連動して開閉制御される点は同じであり、例えば特許文献1にその開閉制御が開示されている。
特開2011−213334号公報
ところで、近年では、従来の軌道回路を用いた列車位置検知を、車上での位置検知に変更し、地上と車上との間を無線通信で実現する無線式列車制御システムの開発が進められている。
この無線式列車制御システムにおいて、ホームドアと車両ドアとの連動開閉を単純に実現しようとすると、列車が定位置で停止したかどうかを判断するために、車上側で検知した列車位置を地上に通信する手段の他に、車上側と地上側との双方のドア開閉状態を確認するための専用の通信手段が必要となる。また、列車の定位置停止を即時に検出することや、連動開閉を応答良く短時間に実現すること、といった要望もある。
本発明は、上述した課題を解決するために考案されたものである。
上記課題を解決するための第1の発明は、
所定線区を走行する列車との間の無線通信で通信空白地帯が生じないように、隣接する地上装置の無線通信制御領域が一部重なるように前記所定線区に沿って複数の前記地上装置が配置された地上装置システムの前記地上装置であって、
前記列車が停止する前記所定線区に含まれる駅に設置されたホームドアのホームドア制御装置と通信可能に構成されており、
前記無線通信は、前記地上装置を一次局、前記列車を二次局としたポーリング通信であり、
前記列車は、前記地上装置からのポーリングを受信した場合に、当該ポーリングの返信として、列車位置情報と、前記ホームドアを車両ドアと連動して開閉させる際に使用される車両側状態情報とを含めた返信情報を返信するよう構成されており、
所与の通信頻度で前記ポーリング通信を行って前記列車から前記返信情報を取得する無線通信制御手段(例えば、図9の無線基地局51,ポーリング通信制御部522)と、
前記通信頻度を第1の通信頻度に設定することと、前記ポーリング通信により前記列車から取得した前記列車位置情報を用いて、前記列車が前記駅の停止位置を含む所定の到着間近範囲内に到達したか否かを判定することと、前記到着間近範囲内に到達した場合に、前記通信頻度を前記第1の通信頻度より高頻度の第2の通信頻度に切り替えることと、を実行する通信頻度制御手段(例えば、図9の送信タイミング規定部521)と、
ドア連動開閉時に前記ホームドア制御装置と通信を行い、前記ホームドア制御装置から受信した所与の連動開閉制御指示情報を前記ポーリング通信で前記列車へ送信し、前記ポーリング通信により前記列車から取得した前記車両側状態情報を前記ホームドア制御装置へ送信するドア連動開閉時中継手段(例えば、図9のポーリング通信制御部522,地上側中継処理部524)と、
を備えた地上装置である。
第1の発明によれば、少なくとも列車の位置を把握するために列車との間でポーリング通信を行うとともに、駅に設置されたホームドアのホームドア制御装置と通信可能に構成された地上装置において、ホームドアと車両ドアとを連動して開閉させるために必要なデータ(ドア制御用データ)の送受を必要な通信頻度で中継することができる。すなわち、地上装置は、列車との間で行うポーリング通信に際し、ホームドア制御装置から受信した連動開閉制御指示情報を列車に送信することができる。一方で、ポーリングに対する列車からの返信時に列車情報と併せて車両側状態情報を取得し、取得した車両側状態情報をホームドア制御装置に送信することができる。
またその際、列車が駅の停車位置付近の所定の到着間近範囲内に到達したことを受けて、ポーリング通信の通信頻度をそれまでの第1の通信頻度よりも高頻度である第2の通信頻度に切り替えることができる。通信頻度とは、一定時間の間に何回通信を行うか、という意味である。高頻度になるほど、一定時間の間に行う通信回数が多くなり、通信間隔が短くなる。到着間近範囲内に到達したか否かは、それまでのポーリング通信で取得した列車位置情報に基づき判定できる。これによれば、列車においてはホームドア制御装置からの連動開閉制御指示情報を用いて車両ドアを開閉制御し、ホームドア制御装置においては列車からの車両側状態情報を用いてホームドアを開閉制御することが可能となる。したがって、ドア制御用データを送受するための専用の通信手段を必要とすることなく、ホームドアと車両ドアとの連動した開閉制御を実現できる。しかも、到着間近範囲内に到達した場合には通信頻度が高頻度となることから、ホームドアと車両ドアとの連動した開閉を応答良く短時間に実現することが可能となる。
第2の発明は、
前記ポーリング通信により前記列車から取得した前記列車位置情報を用いて、前記列車が前記駅の前記停止位置に位置したか否かを判定し、当該判定結果を前記ホームドア制御装置に通知する停止位置判定通知手段(例えば、図9の定位置停止判定部523)、
を更に備えた第1の発明の地上装置である。
ホームドアと車両ドアとの連動した開閉制御は、駅に到着した列車が停止位置に停止したことを確認した上で開始される。第2の発明によれば、地上装置において、ポーリング通信で取得した列車位置情報に基づき列車が停止位置に位置したことを判定し、判定結果をホームドア制御装置に送信することができる。列車が駅の停止位置に停止したことを、停止してから短時間に判定するためには、高頻度に列車位置情報を取得する必要がある。しかし、列車が停止位置に停止するということは、列車が到着間近範囲内に到達していることを意味し、通信頻度が自動的に高頻度に切り替わっている。このため、列車が駅の停止位置に停止してから短時間に、その検知をすることができる。
第3の発明は、
前記通信頻度制御手段は、前記列車の前記駅からの出発に応じて、前記通信頻度を前記第2の通信頻度から前記第1の通信頻度に切り替えること、を更に実行する、
第1又は第2の発明の地上装置である。
第3の発明によれば、列車が駅から出発した場合には、ポーリング通信の頻度を第1の通信頻度に戻すことができる。
第4の発明は、
前記通信頻度制御手段は、前記列車の前記到着間近範囲外への進出に応じて、前記通信頻度を前記第2の通信頻度から前記第1の通信頻度に切り替えること、を更に実行する、
第1又は第2の発明の地上装置である。
第4の発明によれば、列車が到着間近範囲外へ進出した場合に、ポーリング通信の頻度を第1の通信頻度に戻すことができる。
第5の発明は、
当該地上装置が前記無線通信で通信可能な管理対象の列車の列車識別情報のリスト(以下「列車リスト」という)を記憶する記憶手段(例えば、図9の列車リストデータ543)を更に備え、
前記無線通信制御手段は、前記列車リストに含まれる各列車との間で前記ポーリング通信を行い、
前記通信頻度制御手段は、前記列車リストに含まれる各列車毎に、前記ポーリング通信の通信頻度を変更制御する、
第1〜第4の発明の地上装置である。
第5の発明によれば、地上装置は、列車リストに含まれる各列車との間でポーリング通信を行うことで、管理対象の列車から列車位置情報を取得することができる。そして、取得した管理対象の列車からの列車位置情報に従い、到着間近範囲内に到達した列車を対象にポーリング通信の通信頻度を高頻度の第2の通信頻度に切り替えることができる。
在線管理システムの全体構成例を示す図。 隣接する2つの制御区間における列車の在線状況の一例を示す図。 ポーリング通信を説明する図。 ドア開閉システムの概略構成図。 地上情報のフォーマット例を示す図。 返信情報のフォーマット例を示す図。 駅地上装置の対応制御区間における列車の在線状況の一例を示す図。 駅地上装置が行うポーリング通信を説明する図。 駅地上装置の機能構成例を示すブロック図。 管理対象列車走行情報のデータ構成例を示す図。 車上装置の機能構成例を示すブロック図。 地上装置情報のデータ構成例を示す図。 駅地上装置の全体処理の流れを示すフローチャート。 ポーリング通信処理の流れを示すフローチャート。 車上装置の全体処理の流れを示すフローチャート。 返信情報送信処理の流れを示すフローチャート。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下説明する実施形態によって本発明が限定されるものではなく、本発明を適用可能な形態が以下の実施形態に限定されるものでもない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付す。
図1は、本実施形態における在線管理システムの全体構成例を示す図である。図1に示すように、在線管理システムは、所定線区の軌道1を走行する列車2に搭載された車上装置20と、車上装置20との間で無線通信を行う複数の地上装置50(50a,50b)とを含み、各地上装置50はネットワークNで互いに通信接続されている。
この在線管理システムでは、一次局である地上装置50が、二次局である列車2(実際には車上装置20)とポーリング方式で無線通信を行う(ポーリング通信)。ポーリング通信は、一次局が二次局のリスト(ポーリングリスト)を用いて全ての二次局に対し順番に問合せを行い、この問合せに二次局が応答することで必要なデータ(送信データ)を送受する無線通信のことをいう。本実施形態では、地上装置50は、管理対象の列車2の列車IDを設定した列車リストをポーリングリストとして用い、ポーリング通信によって進入許容範囲(進入限界位置とも言える)を含む当該列車用の走行制御情報である地上情報を車上装置20に送信する。そして、この地上装置50からのポーリングに対し、車上装置20は、列車位置情報(自列車の位置)および列車速度情報(自列車の速度)を含む返信情報を返信する。
ここで、進入許容範囲は、自列車に対して許容される軌道1上の進入範囲(進入限界位置)を示し、当該列車2を管理対象としている管理主体の地上装置50によって、例えば当該列車2の位置からの距離等として算出される。すなわち、地上装置50は、管理対象の列車2毎に当該列車2やこれに先行する列車2の位置等に基づき進入許容範囲を随時算出しており、ポーリング通信に際し、該当する列車2を宛先とする地上情報にそれを含める。
なお、地上情報および返信情報には、その他にも、例えば送信時刻や誤り検出用のCRC符号等、必要なデータが適宜設定される。送信データとして地上情報や返信情報に含めるデータについても、適宜設定される。例えば地上情報には、進入許容範囲以外にも、列車2が自列車の走行を制御するのに必要な走行制御用情報等が適宜含められ、返信情報には、地上装置50が走行制御用情報を作成するために列車2から取得すべき走行情報等が適宜含められる。
車上装置20は、地上装置50から受信した地上情報(走行制御情報)に含まれる進入許容範囲に従い、自列車の位置に基づき速度照査パターンを作成して走行制御を行う。この車上装置20は、例えば、速度発電機が計数する車軸の回転数を用い、自列車の位置や速度を計測している。
地上装置50は、軌道1を所定の境界位置で区切った制御区間10毎に配置されて地上装置システム30を構成し、列車2から取得した列車位置情報をもとに制御区間10に在在線する列車2の管理を行って、鉄道運行を制御する。
この地上装置50は無線基地局51を備えており、無線基地局51の各々は、軌道1上の列車2との間で通信空白地帯が生じないよう、軌道1に沿って適所に設置される。本実施形態では、説明の簡明化のため、各地上装置50が備える無線基地局51は1台とする。無線基地局51は、その無線通信制御領域70が当該地上装置50の配置された制御区間(以下、適宜「対応制御区間」という)10の全域を含み、且つ、隣接する制御区間10との境界部分で互いの無線通信制御領域70同士が一部重なるように設置されている。
地上装置50が備える無線基地局51は1台に限らず、2台以上としてもよい。1つの地上装置50が所掌する制御区間10を、地上装置50が備えるX台(X≧1)の無線基地局51による無線通信制御領域70でカバーできればよい。
また、無線基地局51を設置する場合に限らず、軌道1に沿って敷設されたループアンテナや漏洩同軸ケーブル(LCX)を用いて無線通信制御領域70を形成してもよい。
また、地上装置50は、少なくとも列車2の進出側(列車進行方向前側)で隣接する次の地上装置50とデータの送受が可能に通信接続されており、本実施形態では、各地上装置50がネットワークNで通信接続されているとする。
ここで、地上装置50bは、対応制御区間10内に駅(詳細には、当該駅のホーム11に沿った軌道1の部分)を含む。この地上装置50bは、ホームドア131を開閉制御するホームドア制御装置60とデータを送受可能に通信接続されており、地上装置50aの機能である在線検知機能に加えて、ドア制御用データを中継するドア制御用データ中継機能を有する。すなわち、対応制御区間10内に駅を含む地上装置50bは、該当する駅への列車2の着発時にホームドア131と車両ドア281(図4を参照)とを連動して開閉させるため、ホームドア制御装置60と列車2との間のドア制御用データの送受を中継する。以下、地上装置50bを適宜「駅地上装置50b」ともいう。
[原理]
1.列車の在線検知(ポーリング通信)
図2は、隣接する2つの制御区間10(10−1,2)における列車2の在線状況の一例を示す図である。また、図3は、ポーリング通信を説明する図であり、図2の在線状況において制御区間10−1の地上装置50−1が一次局として行うポーリング通信を示している。
地上装置システム30を構成する各地上装置50は、自装置が現時点で管理対象としている列車2の列車ID(列車識別情報)を設定した列車リストを保持している。詳細には、各地上装置50は、ポーリング通信が可能な列車2、すなわち、その無線通信制御領域70内に存在している列車2を管理対象としており、対応制御区間10が隣接する地上装置50間で、互いに進出・進入する列車2に関する列車IDを含む情報を交換して、列車リストを更新する列車IDの引き継ぎ(ローミング)の処理を行う。これにより、新たに対応制御区間10に進入する列車2の列車IDを列車リストに追加して、当該列車2を管理対象としたポーリング通信を開始し、対応制御区間10から進出する列車2の列車IDを列車リストから削除して、当該列車2を管理対象から除外することができる。図2の例では、地上装置50−1の列車リストL1には、無線通信制御領域70−1内の3つの列車2の列車ID「17」「11」「75」が設定されている。
そして、各地上装置50は、列車リストを用い、在線検知に要求される所定の問合せ周期(以下、「通常時周期」という)、言い換えれば、通常時周期に1回の通信頻度(第1の通信頻度;以下、「通常時頻度」という)で管理対象の列車2と周期的にポーリング通信を行って、対応制御区間10における列車2の在線(位置)を検知する。例えば地上装置50−1は、図3に示すように、列車リストL1(図2を参照)に設定されている列車ID「17」「11」「75」の列車2をそれぞれ宛先とする地上情報を順次送信することで問合せを行う。そして、問合せに応答して列車ID「17」「11」「75」の各列車2においてその車上装置20が送信した返信情報を取得する。返信情報を取得できたならば、その列車情報に係る列車2の存在を確認でき、その列車情報に含まれる列車位置情報によって当該列車2の位置を把握できる。通常時頻度は、例えば1[回/秒]や0.5[回/秒]等、適宜設定される。
以上のようにして周期的に行うポーリング通信の結果、対応制御区間10内に通信が途絶した列車2がいれば、地上装置50は、それを通信途絶列車として検出する。具体的には、管理対象の列車2のうちの対応制御区間10内に存在するはずの列車2の中に、問合せに対して返信せず正常通信がなされない列車(通信途絶列車)2がいた場合には、当該列車2を通信途絶列車と判断する。そして、当該列車2との最後のポーリング通信で受信した列車情報に含まれる列車位置情報が示す列車位置に、通信途絶列車がいると仮定して、他の列車2の進入許容範囲を設定する。一方、車上装置20側では、自列車が位置する制御区間10の地上装置(以下、適宜「相手地上装置」という)50との間でポーリング通信が所定時間ない場合に、相手地上装置50との通信が途絶したと判断する。すなわち、車上装置20は、自らの列車2を通信途絶列車と自己判断する。通信途絶と判断した場合、その列車2は非常停止する。
この在線検知によれば、列車リストを用いたポーリング通信という周期的な無線通信によって、地上に列車検出手段を設けることなく、制御区間10単位での列車2の在線検知を実現できる。そして、通信途絶列車がいたときは、地上装置50は、当該通信途絶列車についてはポーリング通信で取得された当該通信途絶列車の最後の列車位置情報が示す位置を列車位置と仮定して、他の列車2を含む各列車2の進入許容範囲を算出・設定する。その一方、所定時間ポーリング通信がない列車2は非常停止することで、安全な鉄道運行制御を実現できる。
2.ドア制御用データの中継機能
次に、駅地上装置50bのドア制御用データ中継機能について説明する。先ず、ドア開閉システムの概要を説明する。駅地上装置50bは、対応制御区間10内の駅に到着した列車2やホームドア制御装置60等とともにドア開閉システムを構成し、当該駅への列車2の発着に合わせて、ホームドア131と車両ドア281とを連動して開閉させる。
図4は、ドア開閉システムの概略構成図である。図4に示すように、ドア開閉システムは、地上側の設備として、駅地上装置50bと、ホーム11に設けられたホーム柵13のホームドア131と、ホームドア制御装置60とを含む。また、列車2側の設備として、車上装置20と、車体に設けられた車両ドア281と、車両ドア281を開閉制御する車両ドア制御装置282とを備える。ここで、ホームドア131は、当該駅に到着して定位置P4で停止した場合の列車2の車両ドア281と対向するように位置決めされている。
このドア開閉システムでは、駅に到着した列車2が定位置P4で停止したか否かの判定(停止判定)を行う。例えば、定位置P4を基準とする所定の定位置範囲A4内に列車2の先端位置が収まるように停止した場合に、当該列車2が定位置P4で停止したと判定する。本実施形態では、車上装置20において自列車の位置および速度を計測していることから、それらをもとに自列車が停止したことやその停止位置を特定することが可能である。この定位置停止の判定は、例えば駅地上装置50bが行う。すなわち、駅地上装置50bは、ポーリング通信によって列車2から随時取得している列車位置情報と列車速度情報とをもとに、定位置に停止したか否かの判定を行う。
なお、列車位置情報のみを用いて定位置停止の判定を行ってもよい。例えば、直前に受信した列車位置情報が示す列車位置と今回受信した列車位置情報が示す列車位置との差(位置ズレ)が所定の位置ズレ許容距離(例えば、5cm、或いは、ゼロでもよい)以内であれば停止したと判断し、また、今回受信した列車位置情報が示す列車位置と定位置P4とのズレが許容範囲(例えば、20〜50cm程度の距離)以内であれば、定位置P4に位置すると判断して、最終的に定位置に停止したことを判定する。連続して受信した2回の列車位置情報から判定するのではなく、連続して受信した3回の列車位置情報から判定してもよい。
また、定位置停止の判定は車上装置20が行うこととし、判定結果を返信情報に含めて駅地上装置50bに送信するようにしてもよい。
定位置停止の判定により列車2が定位置P4で停止したと判定できたならば、ホームドア制御装置60がホームドア131を開動作させる。このホームドア131の開動作は、列車2が定位置P4で停止したことを受けて自動的に開始することとしてもよいし、係員の操作入力を受け付けてから開始することとしてもよい。車両ドア制御装置282による車両ドア281の開動作は、ホームドア131の開く動作と同時とするが、ホームドア131が完全に開いた後でもよいし、ホームドア131の開く動作の前に開動作を開始させることとしてもよい。
一方、乗客の乗降が終了すると、ホームドア制御装置60がホームドア131を閉動作させる。このホームドア131の閉動作は、列車2が駅を出発する出発時刻になったときに自動的に開始することとしてもよいし、係員の操作入力を受け付けてから開始することとしてもよい。そして、車両ドア制御装置282による車両ドア281の閉動作は、ホームドア131の閉じる動作と同時とするが、ホームドア131が閉じる動作を開始する前に車両ドア281を完全に閉じることとしてもよいし、ホームドア131の閉じる動作の後に閉動作を開始させてもよい。
このように、ホームドア131と車両ドア281とを連動して開閉させるためには、列車2側では、例えばホームドア131の開閉状態や、ホームドア131の開扉に伴う車両ドア281の開扉指示等をホームドア制御装置60から取得する必要があるし、ホームドア制御装置60においては、例えば車両ドア281の開閉状態や、車両ドア281の閉扉に伴うホームドア131の閉扉指示等を列車2側から取得する必要がある。また、ホームドア制御装置60は、ホームドア131の開動作を開始するにあたり、列車2が定位置P4で停止したかどうかを知る必要がある。
ドア制御用データ中継機能は、そのために必要なドア制御用データを車上装置20とホームドア制御装置60との間で中継する機能であり、在線検知機能で行うポーリング通信を利用する。すなわち、駅地上装置50bは、ポーリング通信に際し、列車2側に宛てたドア制御用データである連動開閉制御指示情報を地上情報に含めて車上装置20に送信する。一方、車上装置20は、駅地上装置50bからのポーリングに対し、駅地上装置50bに宛てたドア制御用データである車両側状態情報を返信情報に含めて返信する。
図5は、駅地上装置50bが送信する走行制御情報である地上情報のフォーマット例を示す図であり、図6は、車上装置20が駅地上装置50bに対して返信する返信情報のフォーマット例を示す図である。先ず、地上情報は、当該地上情報の宛先列車IDと、当該地上情報の送信元地上装置IDと、進入許容範囲と、連動開閉制御指示情報とを含む。
連動開閉制御指示情報は、例示するホームドア131の開閉状態の他、車両ドア281の扉開閉指示等、車両ドア制御装置282が車両ドア281の開閉制御を行うためにホームドア制御装置60から取得すべきデータを含み、ホームドア制御装置60から送信される。駅地上装置50bは、これをホームドア制御装置60から受信して地上情報に含めることで、ホームドア制御装置60からの連動開閉制御指示情報を随時列車2に送信する。そして、車上装置20では、受信した地上情報に含まれる連動開閉制御指示情報を、送信元地上装置IDとともに随時車両ドア制御装置282に送信(転送)する。
次に、返信情報は、当該返信情報の宛先地上装置IDと、当該返信情報の送信元列車IDと、列車位置情報と、列車速度情報と、車両側状態情報とを含む。
車両側状態情報は、例示する車両ドア281の開閉状態の他、ホームドア131の扉開閉指示等、ホームドア制御装置60がホームドア131の開閉制御を行うために車両ドア制御装置282から取得すべきデータを含み、車両ドア制御装置282から送信される。車上装置20は、これを受信して駅地上装置50bからのポーリングに対する返信情報に含める。
そして、駅地上装置50bでは、取得した返信情報に含まれる車両側状態情報を、送信元列車IDとともに随時ホームドア制御装置60に送信(転送)する。またその際に、返信情報に含まれる列車位置情報と列車速度情報とに基づき、上記した停止判定を行う。そして、判定結果をセットした列車定位置フラグ546(図9を参照)をホームドア制御装置60に併せて通知する。列車定位置フラグ546には、列車2が定位置P4に停止しない間はOFFがセットされ、定位置P4で停止したと判定した場合にONに書き換えられる。そして、当該列車2が動き出してその駅を出発すると、OFFにリセットされる。
以上がドア制御用データ中継機能の概要であるが、第1に、ドア制御用データの中継は、管理対象の全ての列車2との間で常時行う必要はなく、駅に着発する列車2とのみ行えば足りる。図7は、駅地上装置50bの対応制御区間10における列車2の在線状況の一例を示す図である。図7の例では、対応制御区間10を3台の列車2(2−5,6,7)が走行しており、そのうちの列車2−6が到着間近範囲S52内に到達した様子を示している。
本実施形態では、対応制御区間10内の駅の範囲(ホーム11に沿った部分)に応じて、予め到着間近範囲S52を定めておく。到着間近範囲S52は、定位置P4を含む範囲として設定される。図7では、ホーム11に沿った部分P51〜P53の範囲を到着間近範囲S52として示している。そして、駅地上装置50bは、到着間近範囲S52内の列車(以下、「中継対象列車」という)2−6とのポーリング通信に際し、ドア制御用データの送受を中継する。これに対し、到着間近範囲外の範囲S51,S53の列車2−5,7はドア制御用データの中継対象とはしない。すなわち、駅地上装置50bは、中継対象列車2−6以外の列車2−5,7とは、他の地上装置50aが行うのと同じデータ内容で(つまり、地上情報に連動開閉制御指示情報は設定せず、返信情報には車両側状態情報を設定せずに)ポーリング通信を行う。
第2に、ドア制御用データの送受には、在線検知で要求される通常時頻度よりも高い通信頻度(以下、「中継時頻度」という)が要求される。上記のように、通常時頻度は例えば1[回/秒]程度とされるが、ドア制御用データの送受は、50[ms]〜300[ms]間隔(以下、中継時頻度でのポーリング通信の問合せ周期を「中継時周期」という)で行う必要がある。
図8は、図7の在線状況において駅地上装置50bが行うポーリング通信を説明する図である。なお、図8では、駅地上装置50bから管理対象の列車2への地上情報の送信(問合せ)のみを示しており、列車2からの返信情報の返信については図示を省略している。また、図8では、一例として、通常時周期を900[msec]とし、中継時周期を300[msec]として示している。図8に示すように、駅地上装置50bは、到着間近範囲外の範囲S51,S53の列車2−5,7との間では、通常時周期に1回ポーリング通信を行う。一方、到着間近範囲S52内の中継対象列車2とは、中継時周期に1回(通常時周期毎でいえば3回)ポーリング通信を行う。
より具体的に説明する。例えば、通常時周期を時分割してタイムスロットを設定し、設定したタイムスロットに管理対象の列車2を割り当てることで、管理対象の列車2に対する地上情報の送信タイミングを予め通常時周期単位で規定しておく(送信タイミング規定処理)。割り当てるタイミングスロットは、その列車2に適用する通信頻度に応じて決める。図8の例では、中継時頻度が通常時頻度の3倍(換言すると、中継時周期が通常時周期の1/3)であることから、例えば、通常時周期を30個のタイムスロットS6に時分割し、これらを10個ずつ3つのブロックに分ける。各ブロックが中継時周期となる。時分割するタイムスロットS6の数は一例であり、適宜設定してよい。そして、最初のブロックには、先頭のタイムスロットS6から順番に中継対象列車2−6を含む管理対象の各列車2−5,6,7を割り当てる。また、2番目と3番目の各ブロックには、それぞれ先頭のタイムスロットに中継対象列車2を割り当てる。
送信タイミング規定処理は、到着間近範囲S52内に到達した中継対象列車2を検出したときおよび中継対象列車2が到着間近範囲S52外に進出したときに行う。管理対象の列車2が到着間近範囲S52内に到達したかどうかや到着間近範囲S52外へと進出したかどうかは、ポーリング通信で随時取得している列車位置情報から特定できる。これによれば、駅地上装置50bは、管理対象の列車2が到着間近範囲S52内に到達した際に当該列車(中継対象列車)2のみを対象にポーリング通信の通信頻度を通常時頻度から中継時頻度に切り替え、当該中継対象列車2が到着間近範囲S52外へと進出したときに、通常時頻度に戻すことができる。また、列車リストに列車IDが追加された場合はその列車2について送信タイミングを規定する必要があり、列車リストから列車IDが削除された場合は、その列車2に対する送信タイミングの割り当ては不要となるため、列車リストの更新時にも送信タイミング規定処理を行う。
なお、中継対象列車2が駅から出発したときに送信タイミング規定処理を行い、中継対象列車2との通信頻度を通常時頻度に戻してもよい。列車2の出発判定は、中継対象列車2とのポーリング通信で取得している列車位置情報を少なくとも用い、停止状態から動き出したかどうかで判定できる。あるいは、到着間近範囲S52の終点P53を定位置P4とすれば、実質的に中継対象列車2が駅から出発したときに通常時頻度に戻すことができる。
ここで、ホームドア制御装置60から駅地上装置50bへの連動開閉制御指示情報の送信は、その駅に到着した列車2がいるかどうかにかかわらず常時行うこととしてもよいし、駅地上装置50bからの列車2の列車到着通知を受けて送信制御を開始し、列車2の列車出発通知を受けて送信制御を終了するようにしてもよい。本実施形態では後者とするが、いずれの場合も、ホームドア制御装置60は、中継時頻度と同等の頻度で連動開閉制御指示情報を駅地上装置50bに送信する。車両ドア制御装置282から車上装置20への車両側状態情報の送信についても同様であり、車両ドア制御装置282は、常時又は例えば自列車が到着間近範囲S52内に到達してから到着間近範囲S52外へと進出するまでの間、中継時頻度と同等の頻度で車両側状態情報を車上装置20に送信する。
[機能構成]
1.地上装置
図9は、駅地上装置50bの機能構成例を示すブロック図である。図9に示すように、駅地上装置50bは、軌道1の近傍適所に設置された無線基地局51と、地上制御部52と、地上通信部53と、地上記憶部54との他、図示されていない操作部や表示部を備えた一種のコンピュータ制御装置である。なお、地上装置50aの構成については図示しないが、駅地上装置50bの構成からドア制御用データの中継機能にかかる部分を除いた構成で実現できる。また、地上装置50aを、駅地上装置50bと同じ構成としてもよい。ドア制御用データの中継機能が使用されないだけである。
地上制御部52は、例えばCPU(Central Processing Unit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の演算装置や演算回路を有して構成され、地上記憶部54に記憶されたプログラムやデータ、車上装置20(列車2)や他の地上装置50から受信したデータ等をもとに駅地上装置50bを構成する各部への指示やデータの転送を行って、駅地上装置50bの動作を統括的に制御する。この地上制御部52は、送信タイミング規定部521と、ポーリング通信制御部522と、定位置停止判定部523と、地上側中継処理部524と、列車ID引継制御部526とを含む。地上制御部52が有する各機能部は、個別の演算回路で実現することとしてもよいし、演算回路がソフトウェア的な演算処理で個別に実現することとしてもよい。
送信タイミング規定部521は、列車リストの更新時と、中継対象列車2を検出したときおよび当該中継対象列車2が到着間近範囲外に進出したときの各時点で図8を参照して上記した送信タイミング規定処理を行い、列車リスト543に設定されている管理対象の各列車2に対する地上情報の送信タイミングをタイムスロット単位で規定する。その際、中継対象列車ID547に列車IDが設定されている中継対象列車2には中継時頻度を適用し、それ以外の列車2には通常時頻度を適用する。
ポーリング通信制御部522は、送信タイミング規定処理で規定された送信タイミングに従って管理対象の各列車2との間でポーリング通信を行い、対応制御区間10における列車2の在線を検知する。また、ポーリング通信制御部522は、このポーリング通信にあたり、中継対象列車2の列車IDを宛先列車IDとする地上情報に、ホームドア制御装置60から受信した連動開閉制御指示情報を設定する。
定位置停止判定部523は、ポーリング通信で中継対象列車2から取得した列車位置情報と列車速度情報とをもとに上記停止判定を行う。そして、判定結果を列車定位置フラグ546にセットして更新し、ホームドア制御装置60に通知する。
地上側中継処理部524は、ポーリング通信で管理対象の列車2から取得している列車位置情報に基づいて到着間近範囲内に到達した中継対象列車2を検出する。そして、中継対象列車2を検出した場合に、列車到着通知をホームドア制御装置60に送信して連動開閉制御指示情報の受信制御を開始する。また、ポーリング通信で中継対象列車2から取得した車両側状態情報をその都度送信元列車IDとともにホームドア制御装置60に転送する。一方、中継対象列車2が到着間近範囲外へと進出した場合には、地上側中継処理部524は、ホームドア制御装置60に列車出発通知を送信して連動開閉制御指示情報の受信制御を終了する。なお、中継対象列車2が動き出して駅から出発した時点でホームドア制御装置60に列車出発通知を送信し、連動開閉制御指示情報の受信制御を終了するようにしてもよい。
列車ID引継制御部526は、自装置(駅地上装置50b)が所掌する制御区間10と隣接する制御区間10の地上装置50との間で、互いに進出・進入する列車2に関する列車IDを含む情報を交換して、列車リストを更新する列車IDの引き継ぎ(ローミング)の処理を行う。
地上通信部53は、例えば無線通信モジュールやルータ、モデム、TA、有線用の通信ケーブルのジャックや制御回路等で実現される有線或いは無線の通信装置であり、外部装置(本実施形態では他の地上装置50やホームドア制御装置60)との間で通信を行う。
地上記憶部54は、ICメモリやハードディスク、光学ディスク等の記憶媒体により実現されるものである。この地上記憶部54には、駅地上装置50bを動作させ、駅地上装置50bが備える種々の機能を実現するためのプログラムや、当該プログラムの実行中に使用されるデータ等が記憶される。本実施形態では、地上記憶部54には、地上側プログラム541と、自装置ID542と、列車リストデータ(列車リスト)543と、管理対象列車走行情報544と、送信タイミング情報545と、列車定位置フラグ546と、中継対象列車ID547とが記憶される。
地上制御部52は、地上記憶部54から地上側プログラム541を読み出して実行することにより、送信タイミング規定部521やポーリング通信制御部522、定位置停止判定部523、地上側中継処理部524、列車ID引継制御部526等の機能を実現する。自装置ID542には、自装置の地上装置IDが設定される。列車リスト543には、管理対象の列車2の列車IDが設定される。
管理対象列車走行情報544は、ポーリング通信の結果把握した管理対象の列車2の位置および速度を記憶する。図10は、管理対象列車走行情報544のデータ構成例を示す図である。図10に示すように、管理対象列車走行情報544は、管理対象の列車2の列車ID544a毎に用意され、前回のポーリング通信までに該当する列車2から取得した列車位置情報および列車速度情報の受信履歴544bとして設定される。なお、車上装置20から列車位置情報以外の送信データを取得している場合には、それも含めて受信履歴544bに保存しておく。
図9に戻り、送信タイミング情報545は、送信タイミング規定処理により規定された送信タイミングを、その宛先列車IDと対応付けて記憶する。列車定位置フラグ546は、定位置停止判定部523による定位置で停止しているか否かの判定結果がセットされるフラグ情報である。
中継対象列車ID547には、到着間近範囲内を走行中の中継対象列車2の列車IDが設定される。地上側中継処理部524は、中継対象列車2を検出したときにその列車IDを中継対象列車ID547に追加し、当該中継対象列車2が到着間近範囲外へと進出したならば、その列車IDを中継対象列車ID547から削除する。
2.車上装置
図11は、車上装置20の機能構成例を示すブロック図である。図11に示すように、車上装置20は、車上制御部21と、車上記憶部22とを備えて構成される一種のコンピュータ制御装置であり、入力装置23や表示装置24、音出力装置25、車上無線機26、ブレーキ機構(制動装置)27、車両ドア制御装置282等と接続されている。なお、車上装置20の範囲を拡大して、入力装置23や表示装置24、音出力装置25、車上無線機26、車両ドア制御装置282を含めることとしても勿論よい。
車上制御部21は、例えばCPUやFPGA等の演算装置や演算回路を有して構成され、車上記憶部22に記憶されたプログラムやデータ、地上装置50から受信したデータ等をもとに車上装置20を構成する各部への指示やデータの転送を行って、車上装置20の動作を統括的に制御する。この車上制御部21は、走行情報計測部211と、地上間データ送受処理部212と、走行制御部213と、車上側中継処理部218とを含む。車上制御部21が有する各機能部は、個別の演算回路で実現することとしてもよいし、演算回路がソフトウェア的な演算処理で個別に実現することとしてもよい。
走行情報計測部211は、速度発電機が計数する車軸の回転数を用いて、自列車の位置(キロ程で表される走行距離)および速度を随時計測する。また、速度発電機の計測値に置き換えて、或いは、速度発電機の計測値と併用して、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムによる計測値を用いて、自列車の位置や速度を計測することとしてもよい。
地上間データ送受処理部212は、ポーリング通信により地上装置50が送信した地上情報であって、宛先列車IDが自列車ID222である地上情報を車上無線機26を介して受信する制御を行う。そして、受信した場合に、その送信元地上装置IDを宛先地上装置IDとして返信情報を生成し、車上無線機26を介して送信する制御を行う。またその際、地上装置情報224の地上装置種別を参照し、送信元地上装置IDの地上装置50が駅地上装置50bの場合は、自列車の位置がその到着間近範囲内か否かを判定する。そして、到着間近範囲内を走行中であれば、車両ドア制御装置282から受信した車両側状態情報を地上情報に設定する。
走行制御部213は、ポーリング通信の通信相手である相手地上装置50から受信した地上情報(送信元地上装置IDが相手地上装置ID223である地上情報)に含まれる進入許容範囲を用い、随時自列車の走行制御を行う。走行制御自体は公知技術を用いて実現でき、例えば、進入許容範囲に応じた停止位置で停止する速度照査パターンに従って自列車の走行を制御する。
車上側中継処理部218は、自列車の位置が到着間近範囲内に到達した場合に、列車到着通知を車両ドア制御装置282に送信して車両側状態情報の受信制御を開始する。また、ポーリング通信で駅地上装置50bから受信した連動開閉制御指示情報をその都度送信元地上装置IDとともに車両ドア制御装置282に転送する。一方、車上側中継処理部218は、自列車が到着間近範囲外へと進出した場合に、車両ドア制御装置282に列車出発通知を送信して車両側状態情報の受信制御を終了する。なお、自列車が動き出して駅から出発した時点で車両ドア制御装置282に列車出発通知を送信し、車両側状態情報の受信制御を終了するようにしてもよい。
車上記憶部22は、ICメモリやハードディスク、光学ディスク等の記憶媒体により実現されるものである。この車上記憶部22には、車上装置20を動作させ、車上装置20が備える種々の機能を実現するためのプログラムや、当該プログラムの実行中に使用されるデータ等が予め記憶され、或いは処理の都度一時的に記憶される。本実施形態では、車上記憶部22には、車上側プログラム221と、自列車ID222と、相手地上装置ID223と、地上装置情報224と、走行情報225とが記憶される。
車上制御部21は、車上記憶部22から車上側プログラム221を読み出して実行することにより、走行情報計測部211と、地上間データ送受処理部212と、走行制御部213と、車上側中継処理部218等の機能を実現する。自列車ID222には、自列車の列車IDが設定される。
相手地上装置ID223には、自列車が位置する制御区間10を所掌する地上装置50である相手地上装置50の地上装置IDが設定される。この相手地上装置ID223は、自列車が制御区間10の境界位置に到達するたびに書き換えられる。次の制御区間10との境界位置や、新たに相手地上装置50となる次の駅地上装置50bの地上装置IDは、地上装置情報224から特定できる。
地上装置情報224は、軌道1に沿って配置された地上装置50の一覧を記憶する。図12は、地上装置情報224のデータ構成例を示す図である。図12に示すように、地上装置情報224には、地上装置IDと対応付けて、該当する地上装置50の地上装置種別と、到着間近範囲と、対応制御区間10の範囲(隣接する制御区間10との境界位置)と、該当する地上装置50の追跡開始位置および追跡終了位置(その無線通信制御領域70の範囲)とが設定される。地上装置種別は、駅地上装置50bをその他の地上装置50aと識別するためのものであり、該当する地上装置50が駅地上装置50bの場合は、対応する到着間近範囲が設定される。これら地上装置種別および到着間近範囲は、駅地上装置50b以外の地上装置50aには設定されない。
走行情報225は、自列車の位置および速度を含み、走行情報計測部211によって随時計測される最新の位置および速度で随時書き換えられる。
[処理の流れ]
以下、本実施形態における駅地上装置50bおよび車上装置20の処理の流れを説明する。なお、以下説明する処理は、駅地上装置50bにおいて地上制御部52が地上記憶部54から地上側プログラム541を読み出して実行し、車上装置20において車上制御部21が車上記憶部22から車上側プログラム221を読み出して実行することによって実現される。
先ず、駅地上装置50bが行う全体処理の流れについて、図13を参照して説明する。図13に示すように、駅地上装置50bでは先ず、送信タイミング規定部521が送信タイミング規定処理を実行し、送信タイミング情報545を生成する(ステップa1)。
続いて、在線検知処理を開始する(ステップa5)。在線検知処理では、ポーリング通信制御部522が、ポーリング通信処理を開始する。
図14は、ポーリング通信処理の流れを示すフローチャートである。図14に示すように、ポーリング通信処理では、ポーリング通信制御部522が、送信タイミング情報545に設定されている送信タイミングのたびに(ステップc1:YES)、ステップc3〜ステップc9の処理を行う。すなわち、ポーリング通信制御部522は、今回の送信タイミングの宛先列車IDを用い、自装置ID542を送信元地上装置IDとして、該当する列車2に送信する地上情報を生成する(ステップc3)。地上情報には、該当する列車2の進入許容範囲の情報を含めることができる。
また、ポーリング通信制御部522は、宛先列車IDが中継対象列車ID547に設定されており、中継対象列車2の場合は(ステップc5:YES)、図13のステップa13で開始される受信制御によってホームドア制御装置60から受信している最新の連動開閉制御指示情報を地上情報に設定する(ステップc7)。その後、ポーリング通信制御部522は、無線基地局51を介して地上情報を送信することで、処理対象IDの列車2に問合せを行う(ステップc9)。
また、ポーリング通信制御部522は、ステップc9での問合せに応答して図16のステップj13で車上装置20が送信した自装置宛ての返信情報を受信する制御を行う。返信情報に含まれる列車位置情報は、送信元列車IDに基づき該当する管理対象列車走行情報544の受信履歴544bに追加される。ここで、返信情報には、送信元列車IDの列車2が中継対象列車2であれば、車両側状態情報を含む。そのため、返信情報を受信した場合は(ステップc11:YES)、その返信情報を記憶した後(ステップc12)、中継対象列車2からの返信であれば(ステップc13:YES)、地上側中継処理部524が、車両側状態情報を送信元列車IDとともにホームドア制御装置60に転送する(ステップc15)。また、定位置停止判定部523が、列車位置情報と列車速度情報とをもとに停止判定を行い、判定結果をセットして列車定位置フラグ546を更新する(ステップc17)。そして、定位置停止判定部523は、更新後の列車定位置フラグ546をホームドア制御装置60に通知する(ステップc19)。ここでの処理により、中継対象列車2が駅に到着して定位置で停止したときに、その旨(列車定位置フラグ546=ON)がホームドア制御装置60に通知されることとなる。
図13に戻る。在線検知処理を開始したならば、列車ID引継制御部526が管理対象の各列車2の位置を監視し、進出側に隣接する地上装置50の対応制御区間10との境界位置に差し掛かる列車2がいれば、当該列車2を境界通行列車2として検出し(ステップa7:YES)、進出側の隣の地上装置50との間で列車ID引継制御処理を行う(ステップa9)。また逆に、進入側に隣接する地上装置50の対応制御区間10との境界位置に差し掛かる境界通行列車2がいるとして、進入側の地上装置50から通知があれば、当該地上装置50との間で列車ID引継制御処理を行う(ステップa9)。
また、地上側中継処理部524においても管理対象の各列車2の位置を監視し、到達間近範囲内に到達した列車(中継対象列車)2を検出した場合には(ステップa11:YES)、列車到着通知をホームドア制御装置60に送信して連動開閉制御指示情報の受信制御を開始する(ステップa13)。そして、送信タイミング規定部521が送信タイミング規定処理を実行し、送信タイミング情報545を更新する(ステップa15)。ここでの処理により、到着間近範囲内に到達した中継対象列車2とのポーリング通信の通信頻度が、通常時頻度から中継時頻度に切り替えられる。
一方で、中継対象列車2が到達間近範囲外へと進出した場合は(ステップa17:YES)、地上側中継処理部524は、ホームドア制御装置60に列車出発通知を送信して連動開閉制御指示情報の受信制御を終了する(ステップa19)。そして、送信タイミング規定部521が送信タイミング規定処理を実行し、送信タイミング情報545を更新する(ステップa21)。ここでの処理により、到着間近範囲外へと進出した列車2とのポーリング通信の通信頻度が、中継時頻度から通常時頻度に戻される。
そして、当日の全列車の運行が終了した場合といった装置のシャットダウン時等、本処理を終了するまでの間は(ステップa23:NO)、ステップa7に戻って上記した処理を繰り返す。
次に、車上装置20が行う全体処理の流れについて、図15を参照して説明する。図15に示すように、車上装置20では先ず、地上間データ送受処理部212が、返信情報送信処理を開始する(ステップi1)。そして、走行制御部213が、自列車の走行制御を開始する(ステップi7)。
走行中、相手地上装置50が駅地上装置50bとなり(ステップi28:YES)、自列車が到達間近範囲内に到達したときは(ステップi29:YES)、車上側中継処理部218が、列車到着通知を車両ドア制御装置282に送信して車両側状態情報の受信制御を開始する(ステップi31)。一方、自列車が到達間近範囲外へと進出した場合は(ステップi33:YES)、車上側中継処理部218は、車両ドア制御装置282に列車出発通知を送信して車両側状態情報の受信制御を終了する(ステップi35)。
そして、自列車の運行が終了したことによる装置のシャットダウン時等、本処理を終了するまでの間は(ステップi37:NO)、走行制御を継続して行い、ステップi28〜i35の処理を繰り返す。
図16は、返信情報送信処理の流れを示すフローチャートである。図16の処理は、地上装置50が図14のステップc9で送信した地上情報を受信するたびに繰り返される。すなわち先ず、地上間データ送受処理部212が、地上装置50からの自列車宛ての地上情報を受信する制御を行う。地上装置50によるポーリング通信があり、自列車宛ての地上情報を受信した場合は(ステップj1:YES)、地上間データ送受処理部212は、受信した地上情報の送信元地上装置IDを宛先地上装置ID、自列車ID222を送信元列車IDとし、走行情報225から自列車の位置を読み出して列車位置情報として、返信情報を生成する(ステップj3)。
また、ステップj1で受信したポーリングが駅地上装置50bからのポーリングの場合は(ステップj5:YES)、車上側中継処理部218が、連動開閉制御指示情報を送信元地上装置IDとともに車両ドア制御装置282に転送する(ステップj7)。そして、自列車が到着間近範囲内であれば(ステップj9:YES)、地上間データ送受処理部212が、図15のステップi31で開始される受信制御によって車両ドア制御装置282から受信している最新の車両側状態情報を返信情報に設定する(ステップj11)。そして、地上間データ送受処理部212は、車上無線機26を介して返信情報を送信する(ステップj13)。
以上説明したように、本実施形態によれば、地上装置50は、少なくとも列車2の位置を把握するために列車2との間でポーリング通信を行うとともに、駅に設置されたホームドアのホームドア制御装置60と通信可能に構成されている。そして、地上装置50は、ホームドアと車両ドアとを連動して開閉させるために必要なデータ(ドア制御用データ)の送受を必要な通信頻度で中継することができる。すなわち、地上装置50は、列車2との間で行うポーリング通信に際し、ホームドア制御装置60から受信した連動開閉制御指示情報を列車に送信することができる。一方で、ポーリングに対する列車2からの返信時に列車情報と併せて車両側状態情報を取得し、取得した車両側状態情報をホームドア制御装置60に送信することができる。
またその際、列車2が駅の停車位置付近の所定の到着間近範囲内に到達したことを受けて、ポーリング通信の通信頻度をそれまでの第1の通信頻度よりも高頻度である第2の通信頻度に切り替えることができる。通信頻度とは、一定時間の間に何回通信を行うか、という意味である。高頻度になるほど、一定時間の間に行う通信回数が多くなり、通信間隔が短くなる。到着間近範囲内に到達したか否かは、それまでのポーリング通信で取得した列車位置情報に基づき判定できる。これによれば、列車2においてはホームドア制御装置60からの連動開閉制御指示情報を用いて車両ドアを開閉制御し、ホームドア制御装置60においては列車2からの車両側状態情報を用いてホームドアを開閉制御することが可能となる。したがって、ドア制御用データを送受するための専用の通信手段を必要とすることなく、ホームドアと車両ドアとの連動した開閉制御を実現できる。しかも、到着間近範囲内に到達した場合には通信頻度が高頻度となることから、ホームドアと車両ドアとの連動した開閉を応答良く短時間に実現することが可能となる。
以上、本発明を適用した実施形態の一例を説明したが、本発明が適用可能な形態は上述した実施形態に限られるものではない。
50 地上装置、51 無線基地局、52 地上制御部、521 送信タイミング規定部、522 ポーリング通信制御部、523 定位置停止判定部、524 地上側中継処理部、526 列車ID引継制御部、53 地上通信部、54 地上記憶部、541 地上側プログラム、542 自装置ID、543 列車リストデータ(列車リスト)、544 管理対象列車走行情報、545 送信タイミング情報、546 列車定位置フラグ、547 中継対象列車ID、20 車上装置、21 車上制御部、211 走行情報計測部、212 地上間データ送受処理部、213 走行制御部、218 車上側中継処理部、22 車上記憶部、221 車上側プログラム、222 自列車ID、223 相手地上装置ID、224 地上装置情報、225 走行情報、23 入力装置、24 表示装置、25 音出力装置、26 車上無線機、27 ブレーキ機構(制動装置)、30 地上装置システム

Claims (5)

  1. 所定線区を走行する列車との間の無線通信で通信空白地帯が生じないように、隣接する地上装置の無線通信制御領域が一部重なるように前記所定線区に沿って複数の前記地上装置が配置された地上装置システムの前記地上装置であって、
    前記列車が停止する前記所定線区に含まれる駅に設置されたホームドアのホームドア制御装置と通信可能に構成されており、
    前記無線通信は、前記地上装置を一次局、前記列車を二次局としたポーリング通信であり、
    前記列車は、前記地上装置からのポーリングを受信した場合に、当該ポーリングの返信として、列車位置情報と、前記ホームドアを車両ドアと連動して開閉させる際に使用される車両側状態情報とを含めた返信情報を返信するよう構成されており、
    所与の通信頻度で前記ポーリング通信を行って前記列車から前記返信情報を取得する無線通信制御手段と、
    前記通信頻度を第1の通信頻度に設定することと、前記ポーリング通信により前記列車から取得した前記列車位置情報を用いて、前記列車が前記駅の停止位置を含む所定の到着間近範囲内に到達したか否かを判定することと、前記到着間近範囲内に到達した場合に、前記通信頻度を前記第1の通信頻度より高頻度の第2の通信頻度に切り替えることと、を実行する通信頻度制御手段と、
    ドア連動開閉時に前記ホームドア制御装置と通信を行い、前記ホームドア制御装置から受信した所与の連動開閉制御指示情報を前記ポーリング通信で前記列車へ送信し、前記ポーリング通信により前記列車から取得した前記車両側状態情報を前記ホームドア制御装置へ送信するドア連動開閉時中継手段と、
    を備えた地上装置。
  2. 前記ポーリング通信により前記列車から取得した前記列車位置情報を用いて、前記列車が前記駅の前記停止位置に位置したか否かを判定し、当該判定結果を前記ホームドア制御装置に通知する停止位置判定通知手段、
    を更に備えた請求項1に記載の地上装置。
  3. 前記通信頻度制御手段は、前記列車の前記駅からの出発に応じて、前記通信頻度を前記第2の通信頻度から前記第1の通信頻度に切り替えること、を更に実行する、
    請求項1又は2に記載の地上装置。
  4. 前記通信頻度制御手段は、前記列車の前記到着間近範囲外への進出に応じて、前記通信頻度を前記第2の通信頻度から前記第1の通信頻度に切り替えること、を更に実行する、
    請求項1又は2に記載の地上装置。
  5. 当該地上装置が前記無線通信で通信可能な管理対象の列車の列車識別情報のリスト(以下「列車リスト」という)を記憶する記憶手段を更に備え、
    前記無線通信制御手段は、前記列車リストに含まれる各列車との間で前記ポーリング通信を行い、
    前記通信頻度制御手段は、前記列車リストに含まれる各列車毎に、前記ポーリング通信の通信頻度を変更制御する、
    請求項1〜4の何れか一項に記載の地上装置。
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