JP2003326649A - ハードコートフィルム、光学素子、及び画像表示装置 - Google Patents

ハードコートフィルム、光学素子、及び画像表示装置

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JP2003326649A
JP2003326649A JP2002136540A JP2002136540A JP2003326649A JP 2003326649 A JP2003326649 A JP 2003326649A JP 2002136540 A JP2002136540 A JP 2002136540A JP 2002136540 A JP2002136540 A JP 2002136540A JP 2003326649 A JP2003326649 A JP 2003326649A
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film
coat layer
light
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JP2002136540A
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English (en)
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Kaori Shiromizu
香織 白水
Minoru Miyatake
宮武  稔
Takuya Matsunaga
卓也 松永
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ハードコート層、さらに機能付与層
を有する表示品位の高いハードコートフィルムであっ
て、該フィルムのハードコート層表面にムラがなく外観
の良好なもの、及びその製造方法を提供することを目的
とする。また、該ハードコートフィルムを用いた光学素
子、該光学素子等を搭載した画像表示装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】透明基材フィルムの片面又は両面にハード
コート層及び機能付与層がこの順で積層されているハー
ドコートフィルムにおいて、前記ハードコート層が少な
くともフッ素系レべリング剤を含有し、且つ、前記ハー
ドコート層表面上に親水化処理が施されていることを特
徴とするハードコートフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードコートフィ
ルム及びその製造方法に関する。詳しくは、ハードコー
ト層表面にムラがなく外観の良好なハードコートフィル
ムに関する。さらには、該ハードコートフィルムを用い
た光学素子及び画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶ディスプレイなどの表示
装置には、画像の視認性を向上するために、パネルの最
表面には、耐擦傷性機能を有するハードコート層が設け
られている。透明基材フィルム上にハードコート層を積
層する場合にはムラなく塗布する必要があるため、ハー
ドコート層形成材料にレべリング剤が添加される。この
ようにレべリング剤を添加することによりハードコート
層形成材料の表面張力を低下させて、透明基材フィルム
上への濡れ性を向上できる。従来主に用いられていたレ
べリング剤は、アクリル酸系共重合体、又はシリコンと
有機化合物の共重合体である。
【0003】しかし、これらレべリング剤の少量の添加
では十分な濡れ性を得ることができなかった。また、濡
れ性を得るために多量のレベリング剤を添加するとハー
ドコート層の特性等が変わるという問題もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ハードコー
ト層、さらに機能付与層を有する表示品位の高いハード
コートフィルムであって、該フィルムのハードコート層
表面にムラがなく外観の良好なもの、及びその製造方法
を提供することを目的とする。また、該ハードコートフ
ィルムを用いた光学素子、該光学素子等を搭載した画像
表示装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべくハードコート層、さらに機能付与層を有す
るハードコートフィルムについて鋭意検討を重ねた結
果、以下に示すハードコートフィルム、及びその製造方
法により前記目的を達成できることを見出し、本発明を
完成するに到った。
【0006】すなわち本発明は、透明基材フィルムの片
面又は両面にハードコート層及び機能付与層がこの順で
積層されているハードコートフィルムにおいて、前記ハ
ードコート層が少なくともフッ素系レべリング剤を含有
し、且つ、前記ハードコート層表面上に親水化処理が施
されていることを特徴とするハードコートフィルム、に
関する。
【0007】一般に、アクリル酸系レベリング剤等を添
加することによりハードコート層形成材料の表面張力を
低下させて、透明基材フィルム上への濡れ性を向上させ
ることができるが、それでも表面に塗布ムラが全くない
ハードコート層を形成できるほど十分な濡れ性を得るこ
とはできない。
【0008】本発明では、フッ素系レベリング剤を用い
ることにより濡れ性をさらに向上させることができ、表
面に塗布ムラが全くないハードコート層を形成できる。
しかし、フッ素系レベリング剤をハードコート層に含有
させるとハードコート層上に他の機能付与層を積層させ
る際に、ハジキの発生や樹脂層間の密着性が十分に得ら
れない傾向にある。
【0009】本発明では、ハードコート層表面上に親水
化処理を施したのちに機能付与層を積層するという工程
を併用することにより、前記ハジキの発生や樹脂層間の
密着性の問題を解消している。
【0010】本発明においては、前記フッ素系レべリン
グ剤をハードコート層形成樹脂100重量部に対して
0.2〜10重量部用いることが好ましい。さらに好ま
しくは、0.5〜2重量部用いることが望ましい。
【0011】また、本発明においては、前記ハードコー
ト層がフィラーを含有し、且つ、表面が凹凸形状を呈す
るように形成されていることが好ましい。このように、
ハードコート層にフィラーを含有させ、且つ、表面を凹
凸形状にすることにより防眩性を有するハードコート層
とすることができる。
【0012】本発明のハードコートフィルムにおいて、
機能付与層は反射防止機能を有する樹脂層であることが
好ましい。ハードコートフィルムに反射防止機能を有す
る樹脂層を設けることにより、液晶ディスプレイ等への
外部光の映り込み、反射、ギラツキ等を抑えることがで
き、視認性の低下を防ぐことができる。
【0013】また本発明は、透明基材フィルム上に少な
くともフッ素系レべリング剤を含むハードコート層を積
層し、該フィルムのハードコート層表面上に親水化処理
を施したのちに機能付与層を積層する工程を含むハード
コートフィルムの製造方法、に関する。
【0014】また本発明は、前記ハードコートフィルム
が光学素子の片面又は両面に設けられている光学素子、
に関する。さらに本発明は、前記ハードコートフィルム
又は前記光学素子を搭載した画像表示装置、に関する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施形態
を、図面を参照しながら説明する。
【0016】図1は、透明基材フィルム3上に、ハード
コート層1、次いで当該ハードコート層1上に機能付与
層2が形成されているハードコートフィルムである。な
お、機能付与層2は1層であってもよく2層以上設けら
れていてもよい。
【0017】透明基材フィルム3としては、例えばポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等
のポリエステル系ポリマー、ジアセチルセルロース、ト
リアセチルセルロース等のセルロース系ポリマー、ポリ
カーボネート系ポリマー、ポリメチルメタクリレート等
のアクリル系ポリマー等の透明ポリマーからなるフィル
ムがあげられる。またポリスチレン、アクリロニトリル
・スチレン共重合体等のスチレン系ポリマー、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、環状ないしノルボルネン構造を
有するポリオレフィン、エチレン・プロピレン共重合体
等のオレフィン系ポリマー、塩化ビニル系ポリマー、ナ
イロンや芳香族ポリアミド等のアミド系ポリマー等の透
明ポリマーからなるフィルムもあげられる。さらにイミ
ド系ポリマー、スルホン系ポリマー、ポリエーテルスル
ホン系ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン系ポリマ
ー、ポリフェニレンスルフィド系ポリマー、ビニルアル
コール系ポリマー、塩化ビニリデン系ポリマー、ビニル
ブチラール系ポリマー、アリレート系ポリマー、ポリオ
キシメチレン系ポリマー、エポキシ系ポリマーや前記ポ
リマーのブレンド物等の透明ポリマーからなるフィルム
などもあげられる。特に光学的に複屈折の少ないものが
好適に用いられる。
【0018】透明基材フィルム3の厚さは、適宜に決定
しうるが、一般には強度や取扱性等の作業性、薄層性な
どの点より10〜500μm程度である。特に20〜3
00μmが好ましく、30〜200μmがより好まし
い。
【0019】前記ハードコート層1を形成する有機樹脂
材料としては層形成後の皮膜として十分な強度を持ち、
透明性のあるものを特に制限なく使用できる。前記樹脂
としては熱硬化型樹脂、熱可塑型樹脂、紫外線硬化型樹
脂、電子線硬化型樹脂、二液混合型樹脂などがあげられ
るが、これらのなかでも紫外線照射による硬化処理に
て、簡単な加工操作にて効率よくハードコート層を形成
することができる紫外線硬化型樹脂が好適である。紫外
線硬化型樹脂としては、ポリエステル系、アクリル系、
ウレタン系、アミド系、シリコーン系、エポキシ系等の
各種のものがあげられ、紫外線硬化型のモノマー、オリ
ゴマー、ポリマー等が含まれる。好ましく用いられる紫
外線硬化型樹脂は、例えば紫外線重合性の官能基を有す
るもの、なかでも当該官能基を2個以上、特に3〜6個
有するアクリル系のモノマーやオリゴマーを成分を含む
ものがあげられる。また、紫外線硬化型樹脂には、紫外
線重合開始剤が配合されている。
【0020】本発明において、ハードコート層1は、ハ
ードコート層形成材料の表面張力を低下させて、透明基
材フィルム3上への濡れ性を向上させるためにフッ素系
レベリング剤を含有する。フッ素系レべリング剤は特に
制限はされないが、例えば、住友スリーエム社製フロラ
ードFC−430、FC−170、FC−170C、ま
たは大日本インキ化学工業社製メガファックF−17
1、F−172、F−177、F−142D、F−14
4D、F−140NK等が挙げられる。フッ素系レべリ
ング剤の使用量は、ハードコート層形成樹脂100重量
部に対して0.2〜10重量部用いることが好ましい。
さらに好ましくは、0.5〜2重量部用いることが望ま
しい。
【0021】ハードコート層1は、該表面を凹凸形状に
して防眩性を付与することができる。
【0022】ハードコート層1に防眩性を付与する手段
は特に制限されない。たとえば、サンドブラスト、エン
ボスロール、化学エッチング等の適宜な方式で粗面化処
理して表面に凹凸形状を付与する方法、金型による転写
方式等にて表面に凹凸形状を付与する方法、微粒子を分
散含有させた樹脂層により凹凸形状を形成する方法など
があげられる。
【0023】本発明においては、ハードコート層1にフ
ィラーを含有させ、表面を凹凸形状にして防眩性を付与
することが好ましい。使用するフィラーとしては、例え
ば、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、ポリウレ
タン、ポリスチレン、メラミン樹脂等の各種ポリマーか
らなる架橋又は未架橋の有機系微粒子、ガラス、シリ
カ、アルミナ、酸化カルシウム、チタニア、酸化ジルコ
ニウム、酸化亜鉛等の無機系粒子や、酸化錫、酸化イン
ジウム、酸化カドミウム、酸化アンチモンまたはこれら
の複合物等の導電性無機系粒子などがあげられる。防眩
性達成の点よりフィラーの平均粒子径が1〜15μm、
さらには2〜10μmのものが好ましい。フィラーの使
用量はハードコート層形成樹脂100重量部に対して、
5〜30重量部程度とするのが好ましい。さらに好まし
くは、10〜20重量部用いるのが望ましい。
【0024】前記ハードコート層1は、屈折率を調節す
るために平均粒子径0.1μm以下の超微粒子を含有さ
せることができる。かかる超微粒子としては、前記例示
のフィラーと同様の材料のものを使用できる。
【0025】ハードコート層1の屈折率は、透明基材フ
ィルム3の屈折率より高くなるように調整するのが好ま
しく、通常、屈折率が、1.49〜1.8程度になるよ
うに調整するのが好ましい。
【0026】なお、ハードコート層1の形成には、チク
ソトロピー剤、帯電防止剤等の添加剤を含有させること
ができる。ハードコート層1の形成に当たり、チクソト
ロピー剤(0.1μm以下のシリカ、マイカ等)を含有
させることにより、ハードコート層表面において、突出
粒子により微細凹凸形状を容易に形成することができ
る。
【0027】ハードコート層1の形成方法は特に制限さ
れず、適宜な方式を採用することができる。たとえば、
前記透明基材フィルム3上に、前記フィラー等を含有し
た樹脂を塗工し、乾燥後、紫外線照射等により硬化処理
する。前記樹脂の塗工は、ファンテン、ダイコーター、
キャスティング、スピンコート、ファンテンメタリン
グ、グラビア等の適宜な方式で塗工される。なお、塗工
にあたり、前記樹脂は、トルエン、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
イソプロピルアルコール、エチルアルコール等の一般的
な溶剤で希釈してもよく、希釈することなくそのまま塗
工することもできる。また、ハードコート層1の厚さは
特に制限されないが、0.5〜20μm程度、特に1〜
10μmとするのが好ましい。
【0028】本発明においては、ハードコート層1表面
上に親水化処理を施してから機能付与層2を積層する。
親水化処理としては、ケン化処理、コロナ処理、プラズ
マ処理、低圧UV処理、及びアンカーコート処理等が例
示できるが、特にケン化処理、コロナ処理が好ましい。
例えば、ケン化処理による親水化処理は、ウレタンアク
リレート樹脂等で形成されたハードコート層1表面上に
水酸化ナトリウム水溶液等のケン化剤を塗布し、水洗、
及び乾燥後、機能付与層2を塗工することにより行われ
る。また、コロナ処理による親水化処理は、コロナ処理
装置を用いてハードコート層1表面上をコロナ放電した
後、機能付与層2を塗工することにより行われる。
【0029】ハードコート層1表面上に親水化処理を施
すことにより、フッ素系レベリング剤を含有するハード
コート層1とその上に積層する機能付与層2とのハジキ
の発生を防ぎ、該樹脂層間の密着性を十分に付与するこ
とができる。
【0030】機能付与層2としては、反射防止層、帯電
防止層等が例示できるが、特に反射防止層を積層するこ
とが好ましい。なお、機能付与層2は1層であってもよ
く2層以上設けてもよい。
【0031】前記反射防止層は、液晶ディスプレイ等の
表面反射光を低減し、視認性を向上させる機能を有す
る。
【0032】反射防止層の形成材料は、ハードコート層
1の屈折率よりも低い屈折率の低屈折率材料が用いられ
る。反射防止層を形成する材料としては、例えば、紫外
線硬化型アクリル樹脂等の樹脂系材料、樹脂中にコロイ
ダルシリカ等の無機微粒子を分散させたハイブリッド系
材料、テトラエトキシシラン、チタンテトラエトキシド
等の金属アルコキシドを用いたゾル−ゲル系材料等があ
げられる。耐擦傷性の面からは、無機成分含有量が多い
低屈折率層材料が優れる傾向にあり、特にゾル−ゲル系
材料が好ましい。
【0033】また反射防止層の形成材料にはシリカ、ア
ルミナ、チタニア、ジルコニア、フッ化マグネシウム、
セリア等をアルコール溶媒に分散したゾルなどを添加し
ても良い。その他、金属塩、金属化合物などの添加剤を
適宜に配合することができる。反射防止層の屈折率は、
ハードコート層1の屈折率よりも低い。また透明基材フ
ィルム3の屈折率よりも低くなるように調整するのが好
ましい。
【0034】なお、反射防止層の厚さは特に制限され
ず、通常、平均80〜150nm程度である。
【0035】機能付与層2としては、前記例示の他、ア
ンチグレア層が挙げられる。アンチグレア層を形成する
有機樹脂材料としては、前記ハードコート層1の形成材
料と同様の材料を使用することができる。また、防眩性
を付与する手段も特に制限されず、前記記載の方法によ
り行うことができる。
【0036】ハードコートフィルムは、透明基材フィル
ム3とハードコート層1との間に、透明基材フィルム3
の屈折率よりも屈折率が高く、ハードコート層1の屈折
率よりも屈折率が低い中屈折率層を有することができ
る。かかる中屈折率層を設けることにより、ハードコー
ト層1として高屈折率のものを用いた場合にも反射光の
干渉縞を有効に防止することができる。
【0037】中屈折率層の材料としては、ハードコート
層1と透明基材フィルム3の中間の屈折率を有するもの
であれば特に制限されず、その形成方法も特に制限はな
い。中屈折率層を形成する材料としては、ハードコート
層1の形成材料と同様の材料、さらにはアルコキシシラ
ン溶液等の無機系材料が用いられる。これらのなかでも
熱硬化型樹脂系材料、紫外線硬化型樹脂系材料が好まし
い。中屈折率層は、これらを熱または紫外線硬化処理す
ることにより形成できる。中屈折率層の厚さは特に制限
されないが、1μm程度以下、特に50〜500nmと
するのが好ましい。
【0038】前記ハードコートフィルムの透明基材フィ
ルム3には、光学素子を接着することができる。光学素
子としては、偏光子があげられる。偏光子は、特に制限
されず、各種のものを使用できる。偏光子としては、た
とえば、ポリビニルアルコール系フィルム、部分ホルマ
ール化ポリビニルアルコール系フィルム、エチレン・酢
酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルム等の親水性高分
子フィルムに、ヨウ素や二色性染料等の二色性物質を吸
着させて一軸延伸したもの、ポリビニルアルコールの脱
水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物等ポリエン系
配向フィルム等があげられる。これらのなかでもポリビ
ニルアルコール系フィルムとヨウ素などの二色性物質か
らなる偏光子が好適である。これら偏光子の厚さは特に
制限されないが、一般的に、5〜80μm程度である。
【0039】ポリビニルアルコール系フィルムをヨウ素
で染色し一軸延伸した偏光子は、たとえば、ポリビニル
アルコールをヨウ素の水溶液に浸漬することによって染
色し、元長の3〜7倍に延伸することで作製することが
できる。必要に応じてホウ酸やヨウ化カリウムなどの水
溶液に浸漬することもできる。さらに必要に応じて染色
の前にポリビニルアルコール系フィルムを水に浸漬して
水洗してもよい。ポリビニルアルコール系フィルムを水
洗することでポリビニルアルコール系フィルム表面の汚
れやブロッキング防止剤を洗浄することができるほか
に、ポリビニルアルコール系フィルムを膨潤させること
で染色のムラなどの不均一を防止する効果もある。延伸
はヨウ素で染色した後に行っても良いし、染色しながら
延伸してもよし、また延伸してからヨウ素で染色しても
よい。ホウ酸やヨウ化カリウムなどの水溶液中や水浴中
でも延伸することができる。
【0040】前記偏光子は、通常、片側または両側に透
明保護フィルムが設けられ偏光板として用いられる。透
明保護フィルムは透明性、機械的強度、熱安定性、水分
遮蔽性、等方性などに優れるものが好ましい。透明保護
フィルムとしては前記例示の透明基材フィルムと同様の
材料のものが用いられる。前記透明保護フィルムは、表
裏で同じポリマー材料からなる透明保護フィルムを用い
てもよく、異なるポリマー材料等からなる透明保護フィ
ルムを用いてもよい。透明性や機械的強度、熱安定性や
水分遮断性などに優れるものが好ましく用いられる。ま
た透明保護フィルムは、位相差等の光学的異方性が少な
いほど好ましい場合が多い。前記の透明保護フィルムを
形成するポリマーとしてはトリアセチルセルロースが最
適である。前記ハードコートフィルムを、偏光子 (偏光
板)の片側または両側に設ける場合、ハードコートフィ
ルムの透明基材フィルムは、偏光子の透明保護フィルム
を兼ねることができる。透明保護フィルムの厚さは、特
に制限されないが10〜300μm程度が一般的であ
る。
【0041】ハードコートフィルムに偏光板を積層した
ハードコート偏光板は、ハードコートフィルムに透明保
護フィルム、偏光子、透明保護フィルムを順次に積層し
たものでもよいし、ハードコートフィルムに偏光子、透
明保護フィルムを順次に積層したものでもよい。
【0042】その他、透明保護フィルムの偏光子を接着
させない面は、ハードコート層やスティッキング防止や
目的とした処理を施したものであってもよい。ハードコ
ート処理は偏光板表面の傷付き防止などを目的に施され
るものであり、例えばアクリル系、シリコーン系などの
適宜な紫外線硬化型樹脂による硬度や滑り特性等に優れ
る硬化皮膜を透明保護フィルムの表面に付加する方式な
どにて形成することができる。また、スティッキング防
止処理は隣接層との密着防止を目的に施される。なお、
前記ハードコート層、スティッキング防止層等は、透明
保護フィルムそのものに設けることができるほか、別途
光学層として透明保護フィルムとは別体のものとして設
けることもできる。
【0043】また偏光板の層間へ、例えばハードコート
層、プライマー層、接着剤層、粘着剤層、帯電防止層、
導電層、ガスバリヤー層、水蒸気遮断層、水分遮断層等
を挿入、または偏光板表面へ積層しても良い。また。偏
光板の各層を作成する段階では、例えば、導電性粒子あ
るいは帯電防止剤、各種微粒子、可塑剤等を各層の形成
材料に添加、混合等することにより改良を必要に応じて
おこなっても良い。
【0044】光学素子としては、実用に際して、前記偏
光板に、他の光学素子(光学層)を積層した光学フィル
ムを用いることができる。その光学層については特に限
定はないが、例えば反射板や半透過板、位相差板(1/
2 や1/4 等の波長板を含む)、視角補償フィルムなど
の液晶表示装置等の形成に用いられることのある光学層
を1層または2層以上用いることができる。特に、偏光
板に更に反射板または半透過反射板が積層されてなる反
射型偏光板または半透過型偏光板、偏光板に更に位相差
板が積層されてなる楕円偏光板または円偏光板、偏光板
に更に視角補償フィルムが積層されてなる広視野角偏光
板、あるいは偏光板に更に輝度向上フィルムが積層され
てなる偏光板が好ましい。楕円偏光板、光学補償付き偏
光板等では偏光板側にハードコートフィルムが付与され
る。
【0045】さらに必要に応じて、耐擦傷性、耐久性、
耐候性、耐湿熱性、耐熱性、耐湿性、透湿性、帯電防止
性、導電性、層間の密着性向上、機械的強度向上等の各
種特性、機能等を付与するための処理、または機能層の
挿入、積層等を行うこともできる。
【0046】反射型偏光板は、偏光板に反射層を設けた
もので、視認側(表示側)からの入射光を反射させて表
示するタイプの液晶表示装置などを形成するためのもの
であり、バックライト等の光源の内蔵を省略できて液晶
表示装置の薄型化を図りやすいなどの利点を有する。反
射型偏光板の形成は、必要に応じ、前記透明保護フィル
ム等を介して偏光板の片面に金属等からなる反射層を付
設する方式などの適宜な方式にて行うことができる。
【0047】反射型偏光板の具体例としては、必要に応
じマット処理した透明保護フィルムの片面に、アルミニ
ウム等の反射性金属からなる箔や蒸着膜を付設して反射
層を形成したものなどがあげられる。
【0048】反射板は前記偏光板の透明保護フィルムに
直接付与する方式に代えて、その透明フィルムに準じた
適宜なフィルムに反射層を設けてなる反射シートなどと
して用いることもできる。なお反射層は、通常、金属か
らなるので、その反射面が透明保護フィルムや偏光板等
で被覆された状態の使用形態が、酸化による反射率の低
下防止、ひいては初期反射率の長期持続の点や、保護層
の別途付設の回避の点などより好ましい。
【0049】なお、半透過型偏光板は、上記において反
射層で光を反射し、かつ透過するハーフミラー等の半透
過型の反射層とすることにより得ることができる。半透
過型偏光板は、通常液晶セルの裏側に設けられ、液晶表
示装置などを比較的明るい雰囲気で使用する場合には、
視認側(表示側)からの入射光を反射させて画像を表示
し、比較的暗い雰囲気においては、半透過型偏光板のバ
ックサイドに内蔵されているバックライト等の内蔵光源
を使用して画像を表示するタイプの液晶表示装置などを
形成できる。すなわち、半透過型偏光板は、明るい雰囲
気下では、バックライト等の光源使用のエネルギーを節
約でき、比較的暗い雰囲気下においても内蔵光源を用い
て使用できるタイプの液晶表示装置などの形成に有用で
ある。
【0050】偏光板に更に位相差板が積層されてなる楕
円偏光板または円偏光板について説明する。直線偏光を
楕円偏光または円偏光に変えたり、楕円偏光または円偏
光を直線偏光に変えたり、あるいは直線偏光の偏光方向
を変える場合に、位相差板などが用いられる。特に、直
線偏光を円偏光に変えたり、円偏光を直線偏光に変える
位相差板としては、いわゆる1 /4 波長板(λ/4 板と
も言う)が用いられる。1 /2 波長板(λ/2 板とも言
う)は、通常、直線偏光の偏光方向を変える場合に用い
られる。
【0051】楕円偏光板はスーパーツイストネマチック
(STN)型液晶表示装置の液晶層の複屈折により生じ
た着色(青又は黄)を補償(防止)して、前記着色のな
い白黒表示する場合などに有効に用いられる。更に、三
次元の屈折率を制御したものは、液晶表示装置の画面を
斜め方向から見た際に生じる着色も補償(防止)するこ
とができて好ましい。円偏光板は、例えば画像がカラー
表示になる反射型液晶表示装置の画像の色調を整える場
合などに有効に用いられ、また、反射防止の機能も有す
る。上記した位相差板の具体例としては、ポリカーボネ
ート、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、ポリメチ
ルメタクリレート、ポリプロピレンやその他のポリオレ
フィン、ポリアリレート、ポリアミドの如き適宜なポリ
マーからなるフィルムを延伸処理してなる複屈折性フィ
ルムや液晶ポリマーの配向フィルム、液晶ポリマーの配
向層をフィルムにて支持したものなどがあげられる。位
相差板は、例えば各種波長板や液晶層の複屈折による着
色や視角等の補償を目的としたものなどの使用目的に応
じた適宜な位相差を有するものであってよく、2種以上
の位相差板を積層して位相差等の光学特性を制御したも
のなどであってもよい。
【0052】また上記の楕円偏光板や反射型楕円偏光板
は、偏光板又は反射型偏光板と位相差板を適宜な組合せ
で積層したものである。かかる楕円偏光板等は、(反射
型)偏光板と位相差板の組合せとなるようにそれらを液
晶表示装置の製造過程で順次別個に積層することによっ
ても形成しうるが、前記の如く予め楕円偏光板等の光学
フィルムとしたものは、品質の安定性や積層作業性等に
優れて液晶表示装置などの製造効率を向上させうる利点
がある。
【0053】視角補償フィルムは、液晶表示装置の画面
を、画面に垂直でなくやや斜めの方向から見た場合で
も、画像が比較的鮮明にみえるように視野角を広げるた
めのフィルムである。このような視角補償位相差板とし
ては、例えば位相差フィルム、液晶ポリマー等の配向フ
ィルムや透明基材上に液晶ポリマー等の配向層を支持し
たものなどからなる。通常の位相差板は、その面方向に
一軸に延伸された複屈折を有するポリマーフィルムが用
いられるのに対し、視角補償フィルムとして用いられる
位相差板には、面方向に二軸に延伸された複屈折を有す
るポリマーフィルムとか、面方向に一軸に延伸され厚さ
方向にも延伸された厚さ方向の屈折率を制御した複屈折
を有するポリマーや傾斜配向フィルムのような二方向延
伸フィルムなどが用いられる。傾斜配向フィルムとして
は、例えばポリマーフィルムに熱収縮フィルムを接着し
て加熱によるその収縮力の作用下にポリマーフィルムを
延伸処理又は/及び収縮処理したものや、液晶ポリマー
を斜め配向させたものなどが挙げられる。位相差板の素
材原料ポリマーは、先の位相差板で説明したポリマーと
同様のものが用いられ、液晶セルによる位相差に基づく
視認角の変化による着色等の防止や良視認の視野角の拡
大などを目的とした適宜なものを用いうる。
【0054】また良視認の広い視野角を達成する点など
より、液晶ポリマーの配向層、特にディスコティック液
晶ポリマーの傾斜配向層からなる光学的異方性層をトリ
アセチルセルロースフィルムにて支持した光学補償位相
差板が好ましく用いうる。
【0055】偏光板と輝度向上フィルムを貼り合わせた
偏光板は、通常液晶セルの裏側サイドに設けられて使用
される。輝度向上フィルムは、液晶表示装置などのバッ
クライトや裏側からの反射などにより自然光が入射する
と所定偏光軸の直線偏光または所定方向の円偏光を反射
し、他の光は透過する特性を示すもので、輝度向上フィ
ルムを偏光板と積層した偏光板は、バックライト等の光
源からの光を入射させて所定偏光状態の透過光を得ると
共に、前記所定偏光状態以外の光は透過せずに反射され
る。この輝度向上フィルム面で反射した光を更にその後
ろ側に設けられた反射層等を介し反転させて輝度向上フ
ィルムに再入射させ、その一部又は全部を所定偏光状態
の光として透過させて輝度向上フィルムを透過する光の
増量を図ると共に、偏光子に吸収させにくい偏光を供給
して液晶表示画像表示等に利用しうる光量の増大を図る
ことにより輝度を向上させうるものである。すなわち、
輝度向上フィルムを使用せずに、バックライトなどで液
晶セルの裏側から偏光子を通して光を入射した場合に
は、偏光子の偏光軸に一致していない偏光方向を有する
光は、ほとんど偏光子に吸収されてしまい、偏光子を透
過してこない。すなわち、用いた偏光子の特性によって
も異なるが、およそ50%の光が偏光子に吸収されてし
まい、その分、液晶画像表示等に利用しうる光量が減少
し、画像が暗くなる。輝度向上フィルムは、偏光子に吸
収されるような偏光方向を有する光を偏光子に入射させ
ずに輝度向上フィルムで一旦反射させ、更にその後ろ側
に設けられた反射層等を介して反転させて輝度向上フィ
ルムに再入射させることを繰り返し、この両者間で反
射、反転している光の偏光方向が偏光子を通過し得るよ
うな偏光方向になった偏光のみを、輝度向上フィルムは
透過させて偏光子に供給するので、バックライトなどの
光を効率的に液晶表示装置の画像の表示に使用でき、画
面を明るくすることができる。
【0056】輝度向上フィルムと上記反射層等の間に拡
散板を設けることもできる。輝度向上フィルムによって
反射した偏光状態の光は上記反射層等に向かうが、設置
された拡散板は通過する光を均一に拡散すると同時に偏
光状態を解消し、非偏光状態となる。すなわち、拡散板
は偏光を元の自然光状態にもどす。この非偏光状態、す
なわち自然光状態の光が反射層等に向かい、反射層等を
介して反射し、再び拡散板を通過して輝度向上フィルム
に再入射することを繰り返す。このように輝度向上フィ
ルムと上記反射層等の間に、偏光を元の自然光状態にも
どす拡散板を設けることにより表示画面の明るさを維持
しつつ、同時に表示画面の明るさのむらを少なくし、均
一で明るい画面を提供することができる。かかる拡散板
を設けることにより、初回の入射光は反射の繰り返し回
数が程よく増加し、拡散板の拡散機能と相俟って均一の
明るい表示画面を提供することができたものと考えられ
る。
【0057】前記の輝度向上フィルムとしては、例えば
誘電体の多層薄膜や屈折率異方性が相違する薄膜フィル
ムの多層積層体の如き、所定偏光軸の直線偏光を透過し
て他の光は反射する特性を示すもの、コレステリック液
晶ポリマーの配向フィルムやその配向液晶層をフィルム
基材上に支持したものの如き、左回り又は右回りのいず
れか一方の円偏光を反射して他の光は透過する特性を示
すものなどの適宜なものを用いうる。
【0058】従って、前記した所定偏光軸の直線偏光を
透過させるタイプの輝度向上フィルムでは、その透過光
をそのまま偏光板に偏光軸を揃えて入射させることによ
り、偏光板による吸収ロスを抑制しつつ効率よく透過さ
せることができる。一方、コレステリック液晶層の如く
円偏光を投下するタイプの輝度向上フィルムでは、その
まま偏光子に入射させることもできるが、吸収ロスを抑
制する点よりその円偏光を位相差板を介し直線偏光化し
て偏光板に入射させることが好ましい。なお、その位相
差板として1/4波長板を用いることにより、円偏光を
直線偏光に変換することができる。
【0059】可視光域等の広い波長範囲で1/4波長板
として機能する位相差板は、例えば波長550nmの淡
色光に対して1/4波長板として機能する位相差層と他
の位相差特性を示す位相差層、例えば1/2波長板とし
て機能する位相差層とを重畳する方式などにより得るこ
とができる。従って、偏光板と輝度向上フィルムの間に
配置する位相差板は、1層又は2層以上の位相差層から
なるものであってよい。
【0060】なお、コレステリック液晶層についても、
反射波長が相違するものの組み合わせにして2層又は3
層以上重畳した配置構造とすることにより、可視光領域
等の広い波長範囲で円偏光を反射するものを得ることが
でき、それに基づいて広い波長範囲の透過円偏光を得る
ことができる。
【0061】また、偏光板は、上記の偏光分離型偏光板
の如く、偏光板と2層又は3層以上の光学層とを積層し
たものからなっていてもよい。従って、上記の反射型偏
光板や半透過型偏光板と位相差板を組み合わせた反射型
楕円偏光板や半透過型楕円偏光板などであってもよい。
【0062】前記光学素子への光拡散性シートの積層、
さらには偏光板への各種光学層の積層は、液晶表示装置
等の製造過程で順次別個に積層する方式にても行うこと
ができるが、これらを予め積層したのものは、品質の安
定性や組立作業等に優れていて液晶表示装置などの製造
工程を向上させうる利点がある。積層には粘着層等の適
宜な接着手段を用いうる。前記の偏光板やその他の光学
フィルムの接着に際し、それらの光学軸は目的とする位
相差特性などに応じて適宜な配置角度とすることができ
る。
【0063】前述した偏光板や、偏光板を少なくとも1
層積層されている光学フィルム等の光学素子の少なくと
も片面には、前記光拡散性シートが設けられているが、
光拡散性シートが設けられていない面には、液晶セル等
の他部材と接着するための粘着層を設けることもでき
る。粘着層を形成する粘着剤は特に制限されないが、例
えばアクリル系重合体、シリコーン系ポリマー、ポリエ
ステル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエーテル、フ
ッ素系やゴム系などのポリマーをベースポリマーとする
ものを適宜に選択して用いることができる。特に、アク
リル系粘着剤の如く光学的透明性に優れ、適度な濡れ性
と凝集性と接着性の粘着特性を示して、耐候性や耐熱性
などに優れるものが好ましく用いうる。
【0064】また上記に加えて、吸湿による発泡現象や
剥がれ現象の防止、熱膨張差等による光学特性の低下や
液晶セルの反り防止、ひいては高品質で耐久性に優れる
液晶表示装置の形成性などの点より、吸湿率が低くて耐
熱性に優れる粘着層が好ましい。
【0065】粘着層は、例えば天然物や合成物の樹脂
類、特に、粘着性付与樹脂や、ガラス繊維、ガラスビー
ズ、金属粉、その他の無機粉末等からなる充填剤や顔
料、着色剤、酸化防止剤などの粘着層に添加されること
の添加剤を含有していてもよい。また微粒子を含有して
光拡散性を示す粘着層などであってもよい。
【0066】偏光板、光学フィルム等の光学素子への粘
着層の付設は、適宜な方式で行いうる。その例として
は、例えばトルエンや酢酸エチル等の適宜な溶剤の単独
物又は混合物からなる溶媒にベースポリマーまたはその
組成物を溶解又は分散させた10〜40重量%程度の粘
着剤溶液を調製し、それを流延方式や塗工方式等の適宜
な展開方式で光学素子上に直接付設する方式、あるいは
前記に準じセパレータ上に粘着層を形成してそれを光学
素子上に移着する方式などがあげられる。粘着層は、各
層で異なる組成又は種類等のものの重畳層として設ける
こともできる。粘着層の厚さは、使用目的や接着力など
に応じて適宜に決定でき、一般には1〜500μmであ
り、5〜200μmが好ましく、特に10〜100μm
が好ましい。
【0067】粘着層の露出面に対しては、実用に供する
までの間、その汚染防止等を目的にセパレータが仮着さ
れてカバーされる。これにより、通例の取扱状態で粘着
層に接触することを防止できる。セパレータとしては、
上記厚さ条件を除き、例えばプラスチックフィルム、ゴ
ムシート、紙、布、不織布、ネット、発泡シートや金属
箔、それらのラミネート体等の適宜な薄葉体を、必要に
応じシリコーン系や長鎖アルキル系、フッ素系や硫化モ
リブデン等の適宜な剥離剤でコート処理したものなど
の、従来に準じた適宜なものを用いうる。
【0068】なお本発明において、上記した光学素子を
形成する偏光子や透明保護フィルムや光学層等、また粘
着層などの各層には、例えばサリチル酸エステル系化合
物やべンゾフェノール系化合物、ベンゾトリアゾール系
化合物やシアノアクリレート系化合物、ニッケル錯塩系
化合物等の紫外線吸収剤で処理する方式などの方式によ
り紫外線吸収能をもたせたものなどであってもよい。
【0069】本発明の光拡散シートを設けた光学素子は
液晶表示装置等の各種装置の形成などに好ましく用いる
ことができる。液晶表示装置の形成は、従来に準じて行
いうる。すなわち液晶表示装置は一般に、液晶セルと光
学素子、及び必要に応じての照明システム等の構成部品
を適宜に組立てて駆動回路を組込むことなどにより形成
されるが、本発明においては本発明による光学素子を用
いる点を除いて特に限定はなく、従来に準じうる。液晶
セルについても、例えばTN型やSTN型、π型などの
任意なタイプのものを用いうる。
【0070】液晶セルの片側又は両側に前記光学素子を
配置した液晶表示装置や、照明システムにバックライト
あるいは反射板を用いたものなどの適宜な液晶表示装置
を形成することができる。その場合、本発明による光学
素子は液晶セルの片側又は両側に設置することができ
る。両側に光学素子を設ける場合、それらは同じもので
あってもよいし、異なるものであってもよい。さらに、
液晶表示装置の形成に際しては、例えば拡散板、アンチ
グレア層、反射防止膜、保護板、プリズムアレイ、レン
ズアレイシート、光拡散板、バックライトなどの適宜な
部品を適宜な位置に1層又は2層以上配置することがで
きる。
【0071】次いで有機エレクトロルミネセンス装置
(有機EL表示装置)について説明する。一般に、有機
EL表示装置は、透明基板上に透明電極と有機発光層と
金属電極とを順に積層して発光体(有機エレクトロルミ
ネセンス発光体)を形成している。ここで、有機発光層
は、種々の有機薄膜の積層体であり、例えばトリフェニ
ルアミン誘導体等からなる正孔注入層と、アントラセン
等の蛍光性の有機固体からなる発光層との積層体や、あ
るいはこのような発光層とペリレン誘導体等からなる電
子注入層の積層体や、またあるいはこれらの正孔注入
層、発光層、および電子注入層の積層体等、種々の組み
合わせをもった構成が知られている。
【0072】有機EL表示装置は、透明電極と金属電極
とに電圧を印加することによって、有機発光層に正孔と
電子とが注入され、これら正孔と電子との再結合によっ
て生じるエネルギーが蛍光物資を励起し、励起された蛍
光物質が基底状態に戻るときに光を放射する、という原
理で発光する。途中の再結合というメカニズムは、一般
のダイオードと同様であり、このことからも予想できる
ように、電流と発光強度は印加電圧に対して整流性を伴
う強い非線形性を示す。
【0073】有機EL表示装置においては、有機発光層
での発光を取り出すために、少なくとも一方の電極が透
明でなくてはならず、通常酸化インジウムスズ(IT
O)などの透明導電体で形成した透明電極を陽極として
用いている。一方、電子注入を容易にして発光効率を上
げるには、陰極に仕事関数の小さな物質を用いることが
重要で、通常Mg−Ag、Al−Liなどの金属電極を
用いている。
【0074】このような構成の有機EL表示装置におい
て、有機発光層は、厚さ10nm程度ときわめて薄い膜
で形成されている。このため、有機発光層も透明電極と
同様、光をほぼ完全に透過する。その結果、非発光時に
透明基板の表面から入射し、透明電極と有機発光層とを
透過して金属電極で反射した光が、再び透明基板の表面
側へと出るため、外部から視認したとき、有機EL表示
装置の表示面が鏡面のように見える。
【0075】電圧の印加によって発光する有機発光層の
表面側に透明電極を備えるとともに、有機発光層の裏面
側に金属電極を備えてなる有機エレクトロルミネセンス
発光体を含む有機EL表示装置において、透明電極の表
面側に偏光板を設けるとともに、これら透明電極と偏光
板との間に位相差板を設けることができる。
【0076】位相差板および偏光板は、外部から入射し
て金属電極で反射してきた光を偏光する作用を有するた
め、その偏光作用によって金属電極の鏡面を外部から視
認させないという効果がある。特に、位相差板を1 /4
波長板で構成し、かつ偏光板と位相差板との偏光方向の
なす角をπ/4 に調整すれば、金属電極の鏡面を完全に
遮蔽することができる。
【0077】すなわち、この有機EL表示装置に入射す
る外部光は、偏光板により直線偏光成分のみが透過す
る。この直線偏光は位相差板により一般に楕円偏光とな
るが、とくに位相差板が1 /4 波長板でしかも偏光板と
位相差板との偏光方向のなす角がπ/4 のときには円偏
光となる。
【0078】この円偏光は、透明基板、透明電極、有機
薄膜を透過し、金属電極で反射して、再び有機薄膜、透
明電極、透明基板を透過して、位相差板に再び直線偏光
となる。そして、この直線偏光は、偏光板の偏光方向と
直交しているので、偏光板を透過できない。その結果、
金属電極の鏡面を完全に遮蔽することができる。
【0079】
【実施例】以下に、実施例によって本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれら実施例によって何等限定され
るものではない。本発明の屈折率の測定は、(株)アタ
ゴ製アッべ屈折率計により行った。なお、実施例等にお
ける評価項目は下記のようにして測定を行った。
【0080】実施例1 紫外線硬化型アクリル系樹脂オリゴマー100重量部、
フッ素系レベリング剤パーフルオロアルキル基含有オリ
ゴマー0.5重量部、及び光重合開始剤7重量部を混合
し、トルエンで希釈してハードコート層形成塗布液を調
製した。この塗布液をバーコータにてトリアセチルセル
ロースフィルム(屈折率:1.48)の片面に塗布し、
乾燥した。その後、前記フィルムの表面を紫外線で硬化
処理し、ハードコート層を形成した。次にハードコート
層の表面をコロナ処理装置を用いて0.5kwでコロナ
処理(親水化処理)を行い、その層上にエチルシリケー
トを含む混合液を塗布し、乾燥してポリシロキサンから
なる反射防止層を形成してハードコートフィルムを得
た。なお、得られたハードコートフィルムのハードコー
ト層の屈折率は1.52であり、反射防止層の屈折率は
1.39であった。なお、該フィルムの外観及び密着性
の評価結果は下記表1に示す。
【0081】実施例2 実施例1記載のハードコート層形成塗布液にさらに平均
粒子径4.0μmのシリカ製フィラー14重量部を混合
した塗布液を固形分濃度が30%になるようにトルエン
にて希釈し、ハードコート層形成塗布液を得た。この塗
布液をマイクログラビアにて前記トリアセチルセルロー
スフィルムの片面に塗布し、乾燥した。その後、前記フ
ィルムの表面を紫外線で硬化処理し、表面に微細な凹凸
形状を有するハードコート層を形成した。次に前記ハー
ドコート層の表面をケン化処理(親水化処理)するた
め、水酸化ナトリウム水溶液(10重量%)に30秒間
浸漬し、水で洗浄後乾燥させた。そして、ケン化処理を
施したハードコート層上にエチルシリケート含む混合液
を塗布し、乾燥してポリシロキサンからなる反射防止層
を形成してハードコートフィルムを得た。なお、得られ
たハードコートフィルムのハードコート層の屈折率は
1.52であり、反射防止層の屈折率は1.41であっ
た。なお、該フィルムの外観及び密着性の評価結果は下
記表1に示す。
【0082】比較例1 ハードコート層の表面をコロナ処理(親水化処理)する
工程を省略し、ハードコート層の塗工に際してバーコー
タの代わりにワイヤーバーを用いた以外は、実施例1と
同様にしてハードコートフィルムを製造した。得られた
ハードコートフィルムのハードコート層の屈折率は1.
52であり、反射防止層の屈折率は1.39であった。
なお、該フィルムの外観及び密着性の評価結果は下記表
1に示す。
【0083】比較例2 ハードコート層形成塗布液にフッ素系レベリング剤パー
フルオロアルキル基含有オリゴマーを加えず、ハードコ
ート層の表面をコロナ処理(親水化処理)する工程を省
略した以外は、実施例1と同様にしてハードコートフィ
ルムを製造した。得られたハードコートフィルムのハー
ドコート層の屈折率は1.52であり、反射防止層の屈
折率は1.39であった。なお、該フィルムの外観及び
密着性の評価結果は下記表1に示す。
【0084】比較例3 フッ素系レベリング剤パーフルオロアルキル基含有オリ
ゴマーの代わりにアクリル酸系レベリング剤オリゴマー
(モダフロー、日本モンサント社製)を用い、ハードコ
ート層の表面をコロナ処理(親水化処理)する工程を省
略し、ハードコート層の塗工に際してバーコータの代わ
りにグラビアコータを用いた以外は、実施例1と同様に
してハードコートフィルムを製造した。得られたハード
コートフィルムのハードコート層の屈折率は1.52で
あり、反射防止層の屈折率は1.39であった。なお、
該フィルムの外観及び密着性の評価結果は下記表1に示
す。
【0085】(外観の評価方法) ハードコート層の塗布ムラを目視により評価した。 ○・・・塗布ムラ全くなし △・・・塗布ムラ多少あり ×・・・塗布ムラ多い (密着性の評価方法)作製したハードコートフィルムの
表面をスチールウール♯0000を用いて、500gの
荷重を掛けつつ10往復した時のキズの入り具合を目視
により評価した。 ○・・・ほとんどキズがない △・・・多少のキズがある ×・・・キズが多い
【表1】 表1から、フッ素系レベリング剤を加え、親水化処理を
施してから反射防止層を塗工した実施例1及び2のハー
ドコートフィルムは、ハードコート層に塗布ムラが全く
なく外観は良好であり、ハードコート層と反射防止層と
の密着性も十分であった。一方、フッ素系レベリング剤
を加えたが、親水化処理を省略して反射防止層を塗工し
た比較例1のハードコートフィルムは、ハードコート層
に塗布ムラは全くなく外観は良好であったが、ハードコ
ート層と反射防止層との密着性は不十分であった。ま
た、フッ素系レベリング剤を加えず、親水化処理を省略
して反射防止層を塗工した比較例2のハードコートフィ
ルムは、ハードコート層に塗布ムラが多く発生し、外観
が悪く、ハードコート層と反射防止層との密着性も十分
ではなかった。また、フッ素系レベリング剤の代わりに
アクリル酸系レベリング剤を加え、親水化処理を省略し
て反射防止層を塗工した比較例3のハードコートフィル
ムは、ハードコート層に塗布ムラがあり、外観、密着性
ともに不十分であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハードコートフィルムの一例である。
【符号の説明】
1 ハードコート層 2 機能付与層 3 透明基材フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 7/04 CEZ C08J 7/04 CEZ G02B 1/10 G09F 9/00 313 1/11 C08L 101:00 G09F 9/00 313 G02B 1/10 Z // C08L 101:00 A (72)発明者 松永 卓也 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 2K009 AA02 AA12 AA15 BB24 CC09 CC21 CC34 CC47 DD02 4D075 AE03 AE19 BB44Y BB46Y BB49Y BB77Y CA02 CA13 CA35 CA37 CB03 DA04 DB33 DB36 DB37 DB38 DB40 DB43 DB45 DB47 DB53 DB55 DC24 EA07 EA21 EB22 EB24 EB33 EB35 EB38 EB39 EB43 EB56 EC01 EC07 EC13 EC33 EC54 4F006 AA02 AB43 AB55 AB69 BA02 CA05 EA03 4F100 AA20 AJ06 AK01C AK17 AK17B AK25 AR00B AR00C AT00A BA03 BA07 BA10A BA10C BA15 CA23B EH46 EJ08 EJ53 EJ55 EJ86 GB41 HB21B JB05B JL11 JN01A JN06C JN18 YY00B 5G435 AA01 AA09 HH02 KK05 KK07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基材フィルムの片面又は両面にハー
    ドコート層及び機能付与層がこの順で積層されているハ
    ードコートフィルムにおいて、前記ハードコート層が少
    なくともフッ素系レべリング剤を含有し、且つ、前記ハ
    ードコート層表面上に親水化処理が施されていることを
    特徴とするハードコートフィルム。
  2. 【請求項2】 前記フッ素系レべリング剤が、ハードコ
    ート層形成樹脂100重量部に対して0.2〜10重量
    部用いられていることを特徴とする請求項1に記載のハ
    ードコートフィルム。
  3. 【請求項3】 前記ハードコート層がフィラーを含有
    し、且つ、表面が凹凸形状を呈するように形成されてい
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載のハードコー
    トフィルム。
  4. 【請求項4】 前記機能付与層が反射防止機能を有する
    樹脂層であることを特徴とする請求項1〜3に記載のハ
    ードコートフィルム。
  5. 【請求項5】 透明基材フィルム上に少なくともフッ素
    系レべリング剤を含むハードコート層を積層し、該フィ
    ルムのハードコート層上に親水化処理を施したのちに機
    能付与層を積層する工程を含む請求項1〜4のいずれか
    に記載のハードコートフィルムの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載のハード
    コートフィルムが光学素子の片面又は両面に設けられて
    いることを特徴とする光学素子。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4いずれかに記載のハードコ
    ートフィルム又は請求項6に記載の光学素子を搭載した
    画像表示装置。
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