JP2003326204A - ローラ外套を備えるアプリケータローラ - Google Patents

ローラ外套を備えるアプリケータローラ

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JP2003326204A JP2003089463A JP2003089463A JP2003326204A JP 2003326204 A JP2003326204 A JP 2003326204A JP 2003089463 A JP2003089463 A JP 2003089463A JP 2003089463 A JP2003089463 A JP 2003089463A JP 2003326204 A JP2003326204 A JP 2003326204A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 均等な塗布、転移、またはコーティング可能
で、余分の液体が溜まるのを防止するアプリケータロー
ラを提供する。 【解決手段】 ローラ外套6を備え、ローラ外套6の外
側の外套面8が液体を受けとって少なくとも一部分を移
す、アプリケータローラ1は、ローラ外套6が貫通孔3
0を有している。余分な液体26がこの貫通孔30を通
ってアプリケータローラ1の内部空間32に排出され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、請求項1の前提項
に記載の、ローラ外套を備えるアプリケータローラに関
する。
【0002】さらに、本発明は請求項10の前提項に記
載の、材料ウェブをコーティングする方法に関する。
【0003】
【従来の技術】たとえばウェブ輪転オフセット印刷機な
どのウェブ輪転印刷機では、材料ウェブが巻取紙交換機
の備蓄ローラから巻き出され、印刷をするために、順番
に配置された複数の印刷ユニットに垂直方向または水平
方向へ通され、次いで乾燥させるために、たとえば熱風
式乾燥機などの乾燥機に通され、最後に、乾燥機で加熱
された材料ウェブを冷却するために、冷却ローラスタン
ドの冷却ローラの周囲に通される。それに引き続いて、
材料ウェブを折り丁になるように折り装置で裁断して折
り畳むことができ、そして、製作された折り丁をさらに
分配システムに供給することが可能である。通常、材料
ウェブは印刷ユニットによって両面に多色刷りされ、従
来式のオフセット印刷では湿し水を使うことが必要なの
で、材料ウェブは後処理の前にまず乾燥させなくてはな
らず、したがって冷却もしなくてはならない。
【0004】従来技術の冷却ローラスタンドは、冷却媒
体が貫流する複数の冷却ローラを有しているのが普通で
あり、材料ウェブは、メアンダ状のウェブ経路で冷却ロ
ーラスタンドに通され、冷却ローラの周囲に通される。
【0005】さらに、アプリケータローラによって、た
とえばシリコンオイルエマルジョンのような液体のコー
ティング材料を材料ウェブの全面に塗布することが公知
であり、この場合、アプリケータローラは冷却ローラス
タンドの内部に配置されていてよい。印刷された材料ウ
ェブに、シリコンオイルと水のエマルジョンを薄い被膜
の形態で塗布することは、ターニングバーの領域や印刷
機の折り装置で製品に裏移りが起こるのを防止する。さ
らに、シリコン層の下にある印刷インキが、ターニング
バーなどの方向転換部材に移ることも防止される。
【0006】特許文献1より、特にシリコンオイルエマ
ルジョンなどのコーティング材料を水槽から受けとり、
もしくは汲み出し、コーティング材料で湿潤された外套
面が担体ウェブと接触するアプリケータローラを含む、
担体ウェブをコーティング材料でコーティングする設備
が公知である。
【0007】アプリケータローラの表面性質については
詳しく記載されていないので、これは、通常の閉じた平
滑な表面であると思われる。
【0008】さらに、特許文献2には、表面に規則的に
分布した比較的小さな開口部を有するローラが記載され
ている。ここに記載されているローラは、表面に液体を
移すため、または表面の液体を受けとるために用いるこ
とができる。さらに、このローラは水槽が付設された水
元ローラとして構成されていてよく、または、内部で液
体または負圧が作用する中空ローラとして構成されてい
てよい。さらに、このローラはたとえば紙の脱水をする
のにも用いることができ、この場合には紙ウェブが、上
述したローラと別の圧胴との間隙に通される。このと
き、上述したローラによって開口部の毛管作用により吸
収された液体が、さらに別の圧胴との別の間隙で、上述
したローラのスポンジ状の表面から押し出される。
【0009】つまり、液体をウェブに移すために、また
はウェブから液体を受けとるために、吸収性のある表面
が液体を吸い込む。特許文献2では、この両方の可能性
が厳密には区別されていない。
【0010】さらに、特許文献3は、走行するベルト材
料から液体を除去する装置を記載しており、この場合、
たとえば冷間圧延された高速走行をする金属ベルトであ
るベルト材料の表面で中空ローラが転動し、中空ローラ
の表面は、少なくとも1層の吸収性材料で覆われてい
る。さらに、この中空ローラは吸収性材料の下に貫通孔
のある材料を有しており、その穴は、吸い込んだ液体を
少なくとも1層の吸収性材料から、負圧が発生している
中空ローラの内部空間へと通過させるために設けられた
ものである。
【0011】しかしながら、吸収性のある表面をもつ上
述した中空ローラは、ベルト材料に液体を塗布するのに
は使えない。
【0012】特許文献4は、オフセット印刷機において
高粘性のインキを塗布する方法を開示しており、この場
合、表面が網状構造に構成された中空ローラが用いら
れ、この網状構造によって、中空ローラの内部空間に通
された印刷インキが外部に達し、それによって他のロー
ラに移すことができる。転移されずに余ったインキは、
ローラが完全に1回転するあいだ一緒に運ばれ、この網
状ローラと、これに後続するローラとの間の接触隙間
で、この両方のローラの間の押圧力によって網状構造に
押し戻される。
【0013】しかしながら、ここに開示されているロー
ラはインキを塗布するための表面を有していない。その
代わりに、インキの塗布または転移が行われる多数の開
口部を網状構造によってつくり出すために、表面積がで
きるだけ減らされている。
【0014】最後に、特許文献5からオフセット印刷機
用の湿し装置が公知であり、この場合、湿し水は水元ロ
ーラによって水槽から取り出されて別のローラの網状の
表面に転移され、このローラには、転移された湿し水が
網状の表面から、湿潤されるべき部材の方向へと噴射さ
れるように、内部から吹付け空気が作用する。
【0015】図9から図15は従来技術に基づくアプリ
ケータローラを示しており、さまざまな形態、すなわち
さまざまな材料ウェブ進行方向と、さまざまなアプリケ
ータローラ回転方向が図示されている。図示されている
種々の形態は、塗布されるべき液体の搬送経路に関する
さまざまな状況を生む。このような状況について以下に
詳しく説明することにする。
【0016】図9から15には、回転軸2と、回転方向
4と、ローラ外套6と、外側の外套面8とを有する少な
くとも1つのアプリケータローラ1がそれぞれ示されて
いる。アプリケータローラ1の回転によって、アプリケ
ータローラ1は外側の外套面8によって液体10、たと
えばシリコンオイルと水のエマルジョンを水槽12から
汲み出す。液体で湿潤されたアプリケータローラ1の外
側の外套面8は、搬送される材料ウェブ14の表面の上
を転動し、その際に、水槽12から汲み出した液体10
を、閉じた液体被膜の形態で材料ウェブ14の表面に移
す。
【0017】図9には、材料ウェブ14が下から上に向
かって垂直方向に通され、アプリケータローラ1は順方
向に作動するケースが示されている。
【0018】ここでは「順方向」という用語は、材料ウ
ェブ14とアプリケータローラ1が、材料ウェブ14の
表面の側とアプリケータローラ1の外側の外套面8との
間の接触領域16で、同じ方向の表面速度を有している
ことを意味するものとする。ただし、材料ウェブ14と
アプリケータローラ1のそれぞれの表面速度の値は違っ
ていてもよい。それと逆に「逆方向」という用語は、材
料ウェブ14とアプリケータローラ1のそれぞれの表面
速度の速度方向が、接触領域16で互いに反対であるこ
とを意味しており、この場合にも、それぞれの値は異な
る数値を有していてよい。
【0019】図9からわかるように、ローラ外套6の外
側の外套面8の上には、水槽に蓄えられた液体10の表
面から始まって接触領域16まで延びる液体被膜18が
形成される。この液体被膜18は、アプリケータローラ
1の回転に従って外套面8とともに運ばれ、液体被膜2
0による材料ウェブ14のコーティングを引き起こす。
接触領域16を通過せず、そのために液体被膜20の生
成に寄与しなかった余分な液体は、アプリケータローラ
1によって一緒に運ばれる液体被膜18の上の液体被膜
22の形態で、水槽12の中に流れて戻る。このよう
に、材料ウェブ14の案内方向とアプリケータローラ1
の回転をこのように構成すれば、アプリケータローラ1
の上や、アプリケータローラ1と材料ウェブ14の間の
楔形間隙24に、余分な液体が溜まるという問題はな
い。
【0020】図10は、図9に対してアプリケータロー
ラ1の回転方向4が反対になったときの状況を示してい
る。この場合、楔形間隙24で液体被膜22として材料
ウェブ14に移される液体被膜18が、アプリケータロ
ーラ1のローラ外套6の表面8に同じく形成される。こ
の場合、アプリケータローラ1は逆方向に作動するの
で、材料ウェブ14は、楔形間隙14に運ばれた液体を
液体被膜22の形態で完全に吸収し、その結果、楔形間
隙24に余分な液体が溜まることはない。さらに、多く
汲み出しすぎた液体10は液体被膜20の形態で水槽1
2に戻り、この液体被膜20は重力の作用で液体被膜1
8の上を流れる。
【0021】図11には、図9と比べてアプリケータロ
ーラ1の回転方向4はそのまま維持されているが、材料
ウェブ14の進行方向が逆向きになっているケースにつ
いての状況が示されている。この場合にも、アプリケー
タローラ1と材料ウェブ14の間の楔形間隙に余分な液
体が増えたり、溜まったりすることはない。
【0022】図12は、順方向に作動するアプリケータ
ローラ1を示しているが、図9と比べると、材料ウェブ
14の搬送方向は上から下に向かって垂直方向に進んで
いる。図12からわかるように、この場合には楔形間隙
24に、液体被膜18から供給をうける余分な液体の蓄
積液26が形成される。材料ウェブ14が搬送される結
果として、材料ウェブ14とアプリケータローラ1の間
の圧着力の変動が接触領域16に生じるので、少なくと
も時間的に変化する追加量の液体28が、蓄積液26か
ら材料ウェブ14に移される。たとえば筋目として形成
されるこのような材料ウェブ14のコーティングは、製
作される印刷製品の品質を著しく落してしまう。
【0023】図13から図15に示すように、アプリケ
ータローラ1と材料ウェブ14の楔形間隙に液体が溜ま
るという問題は、水平方向のウェブ案内の場合にも起こ
る。
【0024】図13には、順方向で作動し、接触領域1
6によってコーティング液体被膜20の形態で運び出さ
れるよりも多い液体が、水槽12から楔形間隙24に運
ばれる回転速度で回転するアプリケータローラ1が示さ
れている。この場合、蓄積液26はローラ1の回転速度
を下げれば回避でき、もしくは減らすことができるはず
であるが、回転速度を落すと材料ウェブ14の液体被膜
20が必要な厚さないし層厚を有さなくなり、あるいは
たとえば不規則になるという可能性が考えられるので、
当業者であれば回転速度の低下を思いとどまることもあ
り得る。
【0025】図14には、図13のアプリケータローラ
1が逆方向に作動する様子が示されており、それによ
り、楔形間隙に液体が溜まることはなくなる。
【0026】図15に示す右側のローラは、図14に示
すローラに準じて逆方向に作動するが、これよりも大き
い回転速度で回転をするので、この場合には楔形間隙に
蓄積液26が形成されることになる。
【0027】
【特許文献1】ドイツ特許出願公開明細書197437
41A1
【特許文献2】米国特許明細書3,923,936
【特許文献3】ドイツ特許出願公開明細書293400
5A1
【特許文献4】ドイツ特許明細書19957453C1
【特許文献5】米国特許明細書4,188,882
【0028】
【発明が解決しようとする課題】アプリケータローラに
よって、たとえば材料ウェブや後続する別のローラに液
体を塗布するとき、アプリケータローラと材料ウェブま
たは他のローラとの間の楔形隙間に、余分な液体が蓄積
液の形態で溜まりかねないという問題がある。
【0029】さらに、材料ウェブをコーティングする場
合、材料ウェブが搬送中に、たとえば材料ウェブのばた
つきによってアプリケータローラとの接触が弱まる可能
性があり、そのような場合、余分な液体が、楔形間隙に
形成された蓄積部から、材料ウェブとアプリケータロー
ラの間の隙間を通って外に出て、そのために不均等な配
分で材料ウェブのコーティングを形成しかねないという
問題がある。こうしたコーティングのムラは、たとえば
印刷製品などの最終製品で判別することができるので、
最終製品の品質を許容できないほど落してしまう。
【0030】したがって、本発明の目的は、均等な塗
布、転移、またはコーティングが可能なアプリケータロ
ーラを提供することである。
【0031】本発明の他の目的は、余分な液体が溜まる
のを防止するアプリケータローラを提供することであ
る。
【0032】また、従来技術から公知となっているロー
ラに代わるアプリケータローラ、もしくはこれに代わる
転移ローラを提供することも、本発明の目的である。
【0033】本発明のさらに他の目的は、余分な液体が
溜まることが防止される、材料ウェブをコーティングす
る方法を提供することである。
【0034】本発明のさらに他の目的は、液体を塗布ま
たは移すとき、および液体でコーティングするときの前
述した問題を取り除くか、または少なくとも緩和するこ
とである。
【0035】
【課題を解決するための手段】これらの目的は、本発明
によれば、請求項1および/または請求項10の特徴に
よって達成される。本発明のその他の特徴は従属請求項
に記載されている。
【0036】ローラ外套を備え、ローラ外套の外側の外
套面が液体を受けとって少なくとも部分的に移す、本発
明によるアプリケータローラは、ローラ外套が貫通孔
(Perforation)を有しており、余分な液体
がこの貫通孔を通ってアプリケータローラの内部に排出
されることを特徴としている。
【0037】本発明のアプリケータローラによって、液
体の均等な塗布および/または転移を実現できるという
利点があり、アプリケータローラのローラ外套の外側の
外套面は液体を受けとって少なくとも一部分を移すが、
さらに、それと同時に、多すぎる余分な液体がアプリケ
ータローラによって受けとられて転移されることが防止
される。
【0038】本発明によれば、このような余分な液体は
貫通孔を通って、すなわちローラ外套にある開口部を通
って、アプリケータローラの内部に排出される。
【0039】このように本発明のアプリケータローラ
は、本発明よれば、液体を受けとって移す、余分な液体
をアプリケータローラの内部空間に排出する、という2
つの機能を果たす外套面を有している。このようにし
て、構造的に簡単に構成されたただ1つのアプリケータ
ローラによって、均等な塗布/転移もしくは均等なコー
ティングを実現できるという利点がある。
【0040】さらに、余分な液体もしくは余分なコーテ
ィング材料によって引き起こされる、たとえば材料ウェ
ブ等のコーティングされるべき材料のムラを防止するこ
とができ、それにより、このような材料の品質を大幅に
向上させることができるという利点がある。
【0041】本発明の他の実施態様では、アプリケータ
ローラのローラ外套の外側の外套面の貫通孔が、アプリ
ケータローラと、その後に配置された回転部材、特にロ
ーラや胴などとの間の楔形間隙(Einlaufzwi
ckel)、もしくはエンドレスに先へ進行する部材、
特に材料ウェブや紙ウェブとの間の楔形間隙にある、特
に水、湿し水、シリコンオイルと水のエマルジョン、ま
たはインキなどの余分な液体を、アプリケータローラの
内部空間に排出することができる。
【0042】このようにして、楔形間隙に液体が溜まる
のを防ぐことができ、あるいはすでに楔形間隙に溜まっ
ている液体を再び排出することができるという利点があ
る。さらに、アプリケータローラの内部空間は中空室と
して設計されていてよく、すなわちアプリケータローラ
は中空ローラとして設計されていてよく、それにより、
貫通孔を通って内部空間に達した液体を容易に排出する
ことができる。
【0043】さらに、アプリケータローラがローラ外套
の外側の外套面によって液体を水槽(Tauchwan
ne)または備蓄容器から汲み出し、あるいは前に配置
されている回転部材、特にローラから受けとり、もしく
は転移されることが可能である。
【0044】さらに、アプリケータローラの、コーティ
ングに使われる液体が汲み出される水槽または備蓄容器
との協働は、液体の均等な塗布にも役立ち、特に、アプ
リケータローラが常に十分に液体で湿潤されるので、液
体供給の中断を防ぐことができる。しかしながら、前に
配置された回転部材を水元ローラとして構成し、液体を
転移間隙でアプリケータローラに移すことも考えられ
る。
【0045】さらに、アプリケータローラの表面に液体
を吹き付けることもでき、あるいは液体の供給を、ロー
ラと作用接続されたチャンバ型ドクターによって行うこ
ともできる。
【0046】さらに、アプリケータローラの内部空間に
排出された液体の少なくとも一部分が、アプリケータロ
ーラのローラ外套の外套面の貫通孔を通って再び水槽に
供給されるようにしてもよい。貫通孔によって、水槽と
アプリケータローラの内部空間とが、連通する管の1つ
の系統を形成するので、水槽の液体水位と、アプリケー
タローラの内部空間の液体水位とは同じ高さになる。し
かし、アプリケータローラを回転させればローラの内部
空間の液体水位を下げることができ、それと同時に、十
分に低い開口率(全面積に対する開口面積の割合)、た
とえば10%以下の開口率であれば、液体水位をほぼ完
全に低下させることもできる。
【0047】このように、貫通孔を通ってアプリケータ
ローラの内部空間に排出されたコーティング材料または
液体が、同じく貫通孔を通って再び備蓄容器に流れ込
み、あらためてアプリケータローラの外側の外套面を湿
潤する役目を果たすという利点がある。
【0048】アプリケータローラの貫通孔は、内部空間
に排出された液体を、たとえば軸方向にアプリケータロ
ーラのジャーナルを通じて排出する別の手段を不要にす
るという利点があり、すなわち、このような手段を省く
ことができる利点があり、このことは、アプリケータロ
ーラの運転や保守作業のときに、いっそうのコストや労
力の低減につながる。
【0049】しかしながら、たとえば楔形間隙にある蓄
積液から貫通孔を通して液体を吸収するために、アプリ
ケータローラの内部空間に、たとえば若干の負圧を作用
させることも考えられる。この場合、たとえばポンプを
使うことができ、このようなポンプによって、ローラ外
套の貫通孔を通しての吸引能力が調整可能となる。
【0050】下側領域にある液体、すなわち水槽の液体
水位と同じレベルにある液体が吸引されるのを防ぐため
に、アプリケータローラの内部はたとえば2つの室に分
かれていてもよく、この場合、上側の室だけが負圧の作
用を受ける。この場合、上側の室は、特に楔形間隙を形
成しているアプリケータローラの区域に、負圧を作用さ
せることができる。それにより、貫通孔を通して余分な
液体の排出量を増やすことができるという利点がある。
【0051】本発明によるアプリケータローラの他の実
施態様では、貫通孔が、アプリケータローラの軸方向の
各作用領域が少なくとも1つの貫通孔開口部を有するよ
うに構成されていてよい。
【0052】このとき、アプリケータローラの軸方向の
作用領域とは、液体を塗布または移すために構成され
た、アプリケータローラの軸方向の各区域を意味してい
る。たとえば、アプリケータローラの端部区域がアプリ
ケータローラの作用領域に属することはない。アプリケ
ータローラの軸方向の各作用領域に少なくとも1つの貫
通孔開口部を設けることによって、すなわち、作用領域
の範囲内では円周方向の任意の地点に少なくとも1つの
貫通孔開口部が外側の外套面にあることによって、液体
の塗布や転移だけでなく、アプリケータローラによる余
分な液体の吸収も、軸方向に見て均等に行われることが
保証されるという利点がある。それにより、特に印刷製
品で目に見えるムラ、たとえば筋目の形成などを防止す
ることができる。
【0053】さらに、たとえば楔形間隙からの余分な液
体の吸収が、軸方向に見て高い均等性で行われるので、
たとえば高粘性の液体を使う場合、溜まった液体が軸方
向に見て均等に減っていく。
【0054】さらに、貫通孔は、円周方向と軸方向にず
れて配置された貫通孔開口部が、部分的に共通の軸方向
領域を覆うように構成されていてよく、もしくは、その
ように線状貫通孔として構成されていてよい。
【0055】アプリケータローラのローラ外套に線状貫
通孔として構成され、貫通孔の個々の直線もしくは長孔
が部分的に共通の軸方向領域を覆っている貫通孔は、上
記に加えて、液体の均等な塗布や転移に役立ち、したが
って、コーティングされるべき対象物の均等な塗布に役
立つ。
【0056】たとえば貫通孔開口部が50mm未満の長
さまたは8mmから50mmの長さと、1mm未満の幅
または0,1mmから1mmの幅、たとえば0,25m
mの幅とを有するようにアプリケータローラを構成する
のが特別に好ましい。貫通孔開口部は、たとえばレーザ
装置によってアプリケータローラのローラ外套に穿つこ
とができる。
【0057】本発明によるアプリケータローラは駆動装
置を有していてもよく、特に別個の駆動装置またはモー
タを有していてよい。
【0058】本発明の他の実施態様では、アプリケータ
ローラも同じく横振り運動をするように、すなわち軸方
向に振動するように駆動されてよい。
【0059】本発明のアプリケータローラは、冷却ロー
ラスタンドの第1および/または第2の冷却ローラの前
に配置されるのが好ましい。たとえば、本発明のアプリ
ケータローラは、冷却ローラスタンドの第1の冷却ロー
ラと第2の冷却ローラの間で、上から下に向かって垂直
方向に進むウェブ経路の一区域でシリコンと水のエマル
ジョンを紙ウェブに塗布することができる。このときア
プリケータローラは、第2の冷却ローラも設けられてい
る材料ウェブまたは紙ウェブの側に配置されていてよ
く、それにより、ウェブが後続する冷却ローラを通過す
る前に、エマルジョンがウェブの表面に塗布され、冷却
ローラでの印刷インキの裏移り(Ablgen)、ロー
ラ移り、凝縮が防止される。
【0060】本発明のさらに他の実施態様では、アプリ
ケータローラがより高い吸引能力を有するようにアプリ
ケータローラの内部を構成するようにしてもよく、たと
えば、スポンジ状の材料またはスポンジ体がアプリケー
タローラの内部に配置されていてよい。それにより、液
体が貫通孔開口部から内方に向かって吸引されるので、
希望しているよりも多い液体塗布や、ムラのある塗布が
起こらないという利点がある。特に、円形の貫通孔開口
部と吸収性材料を併用するのが好ましい。
【0061】さらに、冷却ローラスタンド、特に乾燥機
に組み込まれている冷却ローラスタンド、または乾燥機
のすぐ後に配置された冷却ローラスタンドが、上に説明
した本発明のアプリケータローラを有していることを特
徴とするようにしてもよい。
【0062】さらに、印刷機、特にウェブ輪転印刷機ま
たはウェブ輪転オフセット印刷機が、上に説明したアプ
リケータローラ、またはこのようなアプリケータローラ
を備える冷却ローラスタンド、またはこのようなアプリ
ケータローラを備える乾燥機を有していることを特徴と
していてよい。
【0063】アプリケータローラのローラ外套の外側の
外套面によって、液体、特にシリコンオイルエマルジョ
ンを材料ウェブに塗布する、材料ウェブをコーティング
する本発明の方法、特にウェブ輪転印刷機またはウェブ
輪転オフセット印刷機で紙ウェブをコーティングする本
発明の方法は、余分な液体、特にアプリケータローラと
材料ウェブの間の楔形間隙にある液体を、ウェブ外套の
貫通孔を通してアプリケータローラの内部に排出するこ
とを特徴とする。
【0064】前述した本発明のアプリケータローラとの
関連で上に説明した利点は、材料ウェブをコーティング
する本発明の方法を実施するときにも得ることができ、
特に、材料ウェブの均等なコーティングをすることがで
き、余分な液体の蓄積や増加を減らし、もしくは回避す
ることさえできるという利点がある。
【0065】貫通孔を通じての余分な液体の排出は、た
とえば、貫通孔開口部の毛管作用、液体に働く重力、生
成された蓄積液の高さに起因する液体の圧力、アプリケ
ータローラとこれに後続するローラまたは材料ウェブと
の間隙における押圧力、または、アプリケータローラの
内部空間と作用接続されたポンプや負圧原の吸引作用に
よって行われる。
【0066】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0067】各図面では、互いに対応する構成要件には
同じ符号が付してある。
【0068】図1は、ローラ外套6と外側の外套面8と
を備える本発明のアプリケータローラ1を示しており、
ローラ外套6の外側の外套面8は液体被膜を受けとり、
その少なくとも一部を液体被膜22の形態で材料ウェブ
14に接触領域16において移す。本発明によればロー
ラ外套6は貫通孔30を有しており、図12に示すよう
に楔形間隙に蓄積液26として溜まる可能性がある余分
な液体が、この貫通孔30を通ってアプリケータローラ
1の内部空間32に排出され、そこでたとえば液体被膜
34の形態で、水槽12に蓄えられている液体10に戻
される。
【0069】アプリケータローラ1の外部とアプリケー
タローラ1の内部で水槽12に蓄えられている液体10
が、連通する管の1つの系統を形成しているので、アプ
リケータローラ1の内部と外部で液体水位が等しくさ
れ、それによって余分な液体が水槽12に戻ることにな
る。
【0070】アプリケータローラ1と材料ウェブ14の
接触領域16で生成される押圧力によって、余分な液体
は貫通孔30の貫通孔開口部を通って、アプリケータロ
ーラ1の内部もしくは内部空間32に押し込まれる。
【0071】本発明によるアプリケータローラ1の図1
に示す実施形態では、重力によって水槽12に流れ戻
る、アプリケータローラ1と一緒に運ばれる液体被膜1
8の上に、液体被膜20も形成されている。
【0072】楔形間隙24における蓄積液26の形成の
防止は(図12参照)、たとえば貫通孔の適当な選択に
よって、すなわちローラ1の表面にある開口部の個数や
形態もしくは配置によって、あるいはアプリケータロー
ラ1の回転速度によって影響を与えることができ、もし
くは制御することさえできる。この場合、回転速度は制
御ユニットによって設定することもできる。
【0073】図1からさらにわかるように、ローラ外套
6の内側の外套面36も同じく液体備蓄容器10から液
体被膜38を受けとるが、この液体被膜38は外面、す
なわちローラ外套6の外側の外套面8に達することな
く、アプリケータローラ1とともに回転し、備蓄されて
いる液体10に再び供給される。1分あたり約50回転
から200回転であるアプリケータローラ1の通常の最
大回転数の場合、アプリケータローラ1の回転によって
生成される遠心力によって液体が貫通孔30を通って内
側から外側へ出ることはない。
【0074】ここで付言しておくと、アプリケータロー
ラ1の回転数は、その表面速度が材料ウェブの速度の所
定のパーセント値をとるように選択するのが有利、すな
わち、たとえば機械を始動するときに材料ウェブの速度
が変わるときは、それに応じてアプリケータローラ1の
回転数も変えるのが有利である。このパーセント値は、
通常は1%から10%であり、たとえば2%から5%の
間であり、もしくは約3%以下である。たとえば、垂直
方向のウェブ案内との関連で好ましいアプリケータロー
ラ1は、1分あたり100回転以下、特に75回転の最
大回転数を有している。
【0075】図2は、図1のアプリケータローラ1を示
しているが、ここでは材料ウェブ14と逆方向に作動し
ている。この場合にも、ローラ外套6の表面8は備蓄容
器12から十分に厚い液体被膜18を受けとるので、コ
ーティング液体被膜22を材料ウェブ14の上に所望の
厚さで形成することができる。このように、アプリケー
タローラ1を順方向または逆方向で作動させ、場合によ
ってはこの両方の作動状態を交互にすることも問題なく
可能である。
【0076】さらに付言しておくと、図10、図11、
図14に示す状況では、接触領域16でウェブ14とア
プリケータローラ1の表面が液体でコーティングされて
いないために、アプリケータローラの上でインキが増加
するという問題が起こる。それに対して、図2に示すよ
うな状況で本発明のアプリケータローラを用いることに
よって、アプリケータローラ1のローラ表面8が貫通孔
開口部42の毛管作用によって湿潤されるので、この問
題は解決される。
【0077】従来技術に基づくアプリケータローラのさ
らに別の問題になる現象について、ここで説明してお
く。順方向のときには液体が接触領域を通過しなければ
ならないので、従来式のアプリケータローラを逆方向に
作動させると、順方向で作動したときよりも多い液体が
移されるのである。
【0078】これに対して本発明のアプリケータローラ
は、順方向のときでも、この動作モードのときに接触領
域の通過後に貫通孔開口部から液体を出すことができる
ので、液体を材料ウェブへ十分に移すことができる。し
たがって、操作員は有利なことに逆方向動作のときと同
じように順方向動作を選択することができ、それによ
り、アプリケータローラの上でのインキの増加を防ぐこ
とができる。
【0079】さらに、図3には、本発明のアプリケータ
ローラ1を用いることによって、水平方向のウェブ案内
の場合に楔形間隙26に蓄積液24(図15の右側のロ
ーラ参照)ができるのを、どのようにして防止できるか
が示されている。余分な液体は、楔形間隙24または接
触領域16の領域で貫通孔30を通ってアプリケータロ
ーラ1の内部32に排出され、そこで液体被膜の形態
で、水槽12の液体備蓄10への液体循環に再び供給さ
れる。水平方向のウェブ案内と結びついた好ましいアプ
リケータローラは、たとえば30mmから50mmまで
の直径、特に約38mmの直径と、1分あたり150回
転から200回転までの最大回転数とを有している。
【0080】図3に示すのとは異なり、本発明によるア
プリケータローラ1は、水平方向のウェブ案内の場合、
順方向でも有利に作動させることができる(図15の左
側のローラ参照)。
【0081】図4は、本発明のアプリケータローラ1の
ローラ外套6を回転軸2とともに示しており、領域40
にはローラ外套6の貫通孔が図示されている。この貫通
孔は線状貫通孔として構成されており、貫通孔開口部は
回転軸と実質的に平行に、かつ、軸方向と円周方向にず
れた状態で配置されている。
【0082】図4からさらにわかるように、両方の破線
で示された円周線で図示されている軸方向の作用領域4
6は、少なくとも1つの貫通孔開口部を有している。図
4には図示していないが、本発明によるアプリケータロ
ーラは、ローラ外套の有効表面全体に、領域40に図示
しているような貫通孔を有していてよく、そのようにし
て、軸方向の各作用領域46、すなわち液体を移すこと
が意図されている軸方向の各領域が、少なくとも1つの
貫通孔開口部43を有するように構成されていてよい。
【0083】図5は領域40を拡大した模式的な図面で
あり、軸方向Yのみならず円周方向Xにもずれた貫通孔
開口部42の配置を見ることができる。個々の貫通孔開
口部42aから42dは、それぞれ長さLと幅Bを有し
ており、長さLは軸方向に延びており、幅Bは円周方向
に延びている。図5からさらにわかるように、貫通孔開
口部42aから42dは共通の軸方向領域Cを覆ってい
る。貫通孔開口部42のすべての端部区域がこのように
重なり合っている場合には、少なくとも1つの貫通孔開
口部または貫通孔開口部の少なくとも一部分を有してい
ないようなアプリケータローラ1の軸方向領域が存在せ
ず、それにより、排出されなかった余分な液体による筋
目の形成が防止されることを保証することができる。
【0084】両方の貫通孔開口部42bおよび42d
は、図5に示すように、軸方向のずれまたはオフセット
ΔYと、円周方向を向いているずれまたはオフセットΔ
Xとを有している。それぞれの貫通孔開口部42の間の
アプリケータローラ1の表面は、本発明によれば十分に
広いので、液体を十分に汲み出し、この液体を所望の必
要量だけ受けとって移ることができることが保証され
る。たとえば、アプリケータローラ1の表面全体に対す
る開口部42の総面積の比率を1%から50%の範囲内
で選択することが意図されていると好ましい。蓄積液2
6を減らすため、または防止するためには5%未満の比
率、特に3%未満または特に約1%の比率を選択するの
が好ましい。アプリケータローラ1により、たとえばシ
リコンオイルエマルジョンの塗布に加えて、乾燥した材
料ウェブの再湿潤を行うには、約10%を超える比率を
選択するのが好ましい。
【0085】線状貫通孔以外にも、他のあらゆる種類の
貫通孔、たとえば穴状貫通孔などが考えられ、この場合
の貫通孔開口部は、たとえば1mmから10mmの直
径、特に約2mmまたは約4mmの直径を有しているの
が好ましい。
【0086】さらに、図6には、アプリケータローラ1
が、その後に配置されたローラ48に液体被膜18を移
すこともでき、その際に、アプリケータローラ1とその
後に配置されたローラ48との間の楔形間隙24に液体
蓄積ができるのを防ぐのに利用できる利点があることが
示されている。したがって、たとえば印刷機のインキ装
置または湿し装置の内部のインキローラ列または湿しロ
ーラ列でも、本発明によるアプリケータローラを使用す
ることが可能である。
【0087】図7に示すように、本発明のアプリケータ
ローラ1は、前に配置されたローラ50と後に配置され
たローラ48との間で、前に配置されたローラ50から
後に配置されたローラ48へ液体を移すのに用いること
もできる。この場合には転移ローラと呼ぶこともできる
本発明のアプリケータローラ1は、後に配置されたロー
ラ48とアプリケータローラ1の間の楔形間隙24に蓄
積液が生じるを防ぐだけでなく、前に配置されたローラ
50とアプリケータローラ1の間の楔形間隙52に蓄積
液が生じるのも防止する。たとえば水、インキ、湿し
水、シリコンオイルエマルジョンなどの余った液体は、
アプリケータローラ1のローラ外套6にある貫通孔30
を通って、アプリケータローラ1の内部空間32に排出
される。
【0088】次いで、余分な液体は(図8に示すよう
に)軸方向にアプリケータローラ1から運び出される
か、または同じく図7に示すように、貫通孔を通って重
力により、たとえば湾曲した薄板の形態の集水領域54
に供給され、そこから特にポンプ56によって液体備蓄
10に再び供給される。
【0089】それに対して、図8からわかるように、貫
通孔30を通ってアプリケータローラ1の内部空間32
に排出された液体量は、そこで、たとえばアプリケータ
ローラ1の内側の外套面36に当接する集水手段58に
よって集めることもできる。そして集水手段58の中の
液体60は、たとえばアプリケータローラ1の内部空間
32から軸方向に、たとえばアプリケータローラ1の端
部区域もしくはジャーナルを通して排出し、特に液体循
環に再び供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙ウェブが上から下に向かって案内され、アプ
リケータローラが順方向に作動する、本発明によるアプ
リケータローラを示す図である。
【図2】材料ウェブが上から下に向かって垂直方向に案
内され、アプリケータローラが逆方向に作動する、本発
明によるアプリケータローラを示す図である。
【図3】材料ウェブが水平方向に案内され、アプリケー
タローラが逆方向に作動する、本発明によるアプリケー
タローラを示す図である。
【図4】貫通孔を有する本発明のアプリケータローラの
ローラ外套を示す図である。
【図5】本発明のアプリケータローラのローラ外套の外
套面を示す部分図である。
【図6】後続するローラと関連させて、貫通孔のある本
発明のアプリケータローラを示す図である。
【図7】先行するローラおよび後続するローラと関連さ
せて、貫通孔のある本発明のアプリケータローラを示す
図である。
【図8】アプリケータローラの内部空間に配置された排
出部材を備える、貫通孔のある本発明のアプリケータロ
ーラを示す図である。
【図9】材料ウェブが下から上に向かって垂直方向へ案
内され、アプリケータローラが順方向に作動する、従来
技術に基づくアプリケータローラを示す図である。
【図10】材料ウェブが下から上に向かって垂直方向へ
案内され、アプリケータローラが逆方向に作動する、従
来技術に基づくアプリケータローラを示す図である。
【図11】材料ウェブが上から下に向かって垂直方向へ
案内され、アプリケータローラが逆方向に作動する、従
来技術に基づくアプリケータローラを示す図である。
【図12】材料ウェブが上から下に向かって垂直方向へ
案内され、アプリケータローラがこれと同じ方向に作動
する、従来技術に基づくアプリケータローラを示す図で
ある。
【図13】材料ウェブが水平方向へ案内され、アプリケ
ータローラが順方向に作動する、従来技術に基づくアプ
リケータローラを示す図である。
【図14】材料ウェブが水平方向へ案内され、アプリケ
ータローラが逆方向に作動する、従来技術に基づくアプ
リケータローラを示す図である。
【図15】紙ウェブが水平方向へ案内され、1つのアプ
リケータローラが逆方向に、もう1つのアプリケータロ
ーラが順方向にそれぞれ作動する、従来技術に基づいて
相前後して配置された2つのアプリケータローラを示す
図である。
【符号の説明】
1 アプリケータローラ 2 回転軸 4 回転方向 6 ローラ外套 8 外側の外套面 10 液体 12 水槽 14 材料ウェブ 16 接触領域 18 液体被膜 20 液体被膜 22 液体被膜 24 楔形間隙 26 蓄積液 28 追加量の液体 30 貫通孔 32 内部空間 34 液体被膜 36 内側の外套面 38 液体被膜 40 領域 42 貫通孔 42aから42d 貫通孔開口部 46 作用領域 48 後に配置されたローラ 50 前に配置されたローラ 52 楔形間隙 54 集水領域 56 ポンプ 58 集水手段 60 液体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 390009232 Kurfuersten−Anlage 52−60,Heidelberg,Fede ral Republic of Ger many (72)発明者 クレメンス ヨハネス マリア デ フル ーメ オランダ国 5835 ベーベー ボイゲン オフェルセヴェーク 21 Fターム(参考) 2C020 CA10 CA11 4D075 AC21 AC29 AC72 AC80 AC84 CA47 DA04 DB18 DC27 EA06 EA07 EA13 EA33 EB43 4F040 AA22 AC01 BA23 BA24 BA25 CB05 CB09 CB21 4F042 AA22 BA03 CA01 CC01 CC06 CC07 CC11 CC30 DB25 DB48

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側の外套面(8)が液体(10,1
    8,20)を受けとって少なくとも一部を移すローラ外
    套(6)を備えたプリケータローラにおいて、 前記ローラ外套(6)が貫通孔(30,42,42a−
    d)を有しており、余分な液体(26)がこの貫通孔を
    通ってアプリケータローラ(1)の内部空間(32)に
    排出されることを特徴とするアプリケータローラ。
  2. 【請求項2】 前記貫通孔(30,42,42a−d)
    が、前記アプリケータローラ(1)と、その後に配置さ
    れた回転部材(48)、特にローラまたは胴その間の、
    またはエンドレスに先へ進行する部材(14)、特に材
    料ウェブまたは紙ウェブとの間の楔形間隙(24)にあ
    る余分な液体特に水、湿し水、シリコンオイルエマルジ
    ョン、またはインキを、液体、前記アプリケータローラ
    (1)の内部空間(32)に排出する、請求項1に記載
    のアプリケータローラ。
  3. 【請求項3】 前記アプリケータローラ(1)が液体
    (10)を前記ローラ外套(6)の外側の外套面(8)
    によって水槽(12)から汲み出し、もしくは前に配置
    されている回転部材(50)、特にローラから受けと
    る、請求項1または2に記載のアプリケータローラ。
  4. 【請求項4】 前記アプリケータローラ(1)の前記内
    部空間(32)に排出された液体(34)の少なくとも
    一部が前記貫通孔(30,42,42a−d)を通って
    前記水槽(12)に供給される、請求項3に記載のアプ
    リケータローラ。
  5. 【請求項5】 前記貫通孔(30,42,42a−d)
    が、前記アプリケータローラ(1)の軸方向の各作用領
    域(46)が少なくとも1つの貫通孔開口部(42,4
    2a−d)を有するように構成されている、請求項1か
    ら4までのいずれか1項に記載のアプリケータローラ。
  6. 【請求項6】 前記貫通孔(30,42,42a−d)
    が、円周方向(X)と軸方向(Y)にずれて配置された
    貫通孔開口部(42,42a−d)が部分的に共通の軸
    方向領域(C)を覆うように、もしくは線状貫通孔(4
    2,42a−d)として構成されている、請求項1から
    4までのいずれか1項に記載のアプリケータローラ。
  7. 【請求項7】 前記貫通孔開口部(30,42,42a
    −42d)が50mmよりも短い長さ(L)と1mmよ
    りも短い幅(B)とを有している、請求項6に記載のア
    プリケータローラ。
  8. 【請求項8】 前記アプリケータローラ(1)の内部が
    吸収性材料を有しており、特にスポンジ状の材料または
    スポンジ体を有している、請求項1から7までのいずれ
    か1項に記載のアプリケータローラ。
  9. 【請求項9】 冷却ローラスタンド、特に乾燥機に組み
    込まれた冷却ローラスタンド、または乾燥機の直後に配
    置された冷却ローラスタンドにおいて、 請求項1から8までのいずれか1項に記載のアプリケー
    タローラ(1)を少なくとも1つ備えていることを特徴
    とする冷却ローラスタンド。
  10. 【請求項10】 印刷機、特にウェブ輪転印刷機または
    ウェブ輪転オフセット印刷機において、 請求項1から8までのいずれか1項に記載のアプリケー
    タローラ(1)を少なくとも1つ備えており、または、
    請求項1から8までのいずれか1項に記載のアプリケー
    タローラ(1)を少なくとも1つ備える冷却ローラスタ
    ンドを備えており、あるいは、請求項1から8までのい
    ずれか1項に記載のアプリケータローラ(1)を少なく
    とも1つ有する冷却ローラスタンドが組み込まれた、も
    しくは直後に配置された乾燥機、特に熱風乾燥機を備え
    ていることを特徴とする印刷機。
  11. 【請求項11】 アプリケータローラ(1)のローラ外
    套(6)の外側の外套面(8)によって液体(10,1
    8,20)、特にシリコンオイルエマルジョンを材料ウ
    ェブ(14)に塗布する、材料ウェブ(14)、特にウ
    ェブ輪転印刷機またはウェブ輪転オフセット印刷機の紙
    ウェブをコーティングする方法において、 余分な液体、特に、アプリケータローラ(1)と材料ウ
    ェブ(14)の間の楔形間隙(24)にある液体を、ロ
    ーラ外套(6)にある貫通孔(30,42,42a−
    d)によってアプリケータローラ(1)の内部空間(3
    2)に排出することを特徴とする、材料ウェブをコーテ
    ィングする方法。
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