JP2003326173A - ルイス酸触媒組成物 - Google Patents

ルイス酸触媒組成物

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JP2003326173A JP2002137734A JP2002137734A JP2003326173A JP 2003326173 A JP2003326173 A JP 2003326173A JP 2002137734 A JP2002137734 A JP 2002137734A JP 2002137734 A JP2002137734 A JP 2002137734A JP 2003326173 A JP2003326173 A JP 2003326173A
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acid catalyst
reaction
carbon dioxide
catalyst composition
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Joji Nishikido
條二 錦戸
Mayumi Kamishima
まゆみ 神嶋
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Asahi Kasei Corp
Noguchi Institute
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Asahi Kasei Corp
Noguchi Institute
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ルイス酸触媒を用いて反応を行うに際し、反
応効率の向上と生成物の簡易分離および触媒の回収、再
使用を容易にする媒体を含むルイス酸触媒組成物、及び
該ルイス酸触媒組成物を用いたルイス酸触媒の回収方法
の提供。 【解決手段】 二酸化炭素媒体(A)とスルホニルイミ
ドの金属塩、およびスルホニルメチドの金属塩から選ば
れる少なくとも1種の特定ルイス酸触媒(B)とを含有
することを特徴とするルイス酸触媒組成物であって、該
ルイス酸触媒組成物と反応基質を該ルイス酸触媒組成物
中の二酸化炭素媒体(A)を超臨界状態で反応させる反
応工程と、引き続き該ルイス酸触媒組成物中の二酸化炭
素媒体(A)を超臨界状態から液化二酸化炭素とした
後、ルイス酸触媒(B)と、反応生成物を含む液化二酸
化炭素とに分離精製する工程を有することを特徴とする
ルイス酸触媒の回収方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二酸化炭素媒体と
ルイス酸触媒とを含有するルイス酸触媒組成物、さらに
は該ルイス酸触媒組成物を構成するルイス酸触媒の回収
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ルイス酸触媒は有機化合物の合成の分野
において、各種の酸触媒反応に使用されている。しかし
ながら、ルイス酸触媒は一般的に錯体であり、固定化す
ることが困難であることから反応系からの分離、回収、
再利用に困難が伴い、工業的実用性の面で問題がある。
【0003】このような問題を解決するために、反応後
のルイス酸触媒の分離、回収方法が検討されてきた。そ
の1つに、触媒の固定化方法が挙げられる。例えば、触
媒を無機担体や、高分子に固定化して、固定化触媒を反
応系に分散させて反応させることを特徴とする固相合成
法による触媒の回収方法が検討されている。しかし、固
相合成法は触媒活性の低下などの問題が伴い、均一な液
相で行われている通常の有機合成反応の全てに適用でき
るわけではない。
【0004】そこで、液相反応としての反応効率が向上
し、反応後の反応生成物とルイス酸触媒との分離精製が
容易で、さらに、触媒の再利用を容易にする技術の開発
が望まれていた。特に汎用性の高いルイス酸での分離、
回収、再使用出来ることが望まれてきた。
【0005】Chem.Lett., 2000,178
にはパーフルオロアルキルスルホン酸の希土類塩である
ルイス酸触媒を用いた超臨界二酸化炭素媒体での反応例
が記載されている。さらには特開2000−14365
6号にはビストリフルオルメタンスルホニルイミドの金
属塩をルイス酸触媒とし、超臨界二酸化炭素媒体中での
反応例が開示されている。しかしながら、これらの公報
には、反応終了後のルイス酸触媒と反応生成物との分離
精製の具体的開示はなく、ルイス酸触媒の回収およびそ
の再利用についての具体的な開示もない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ルイス酸触
媒を用いて反応を行うに際し、反応効率の向上と反応生
成物と触媒の分離が簡便であり、かつ回収された触媒の
再使用が容易なルイス酸触媒組成物、及び該ルイス酸触
媒組成物の二酸化炭素媒体が超臨界状態の下での反応
後、ルイス酸触媒の回収方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明者らは、上述の課題
を解決するために、反応系を構成する反応基質、ルイス
酸触媒、反応媒体及び反応生成物相互の溶解性について
鋭意検討を重ねてきた。その結果、二酸化炭素媒体
(A)と特定のルイス酸触媒(B)を用いた反応は、二
酸化炭素媒体(A)を超臨界状態にすると均一な液相の
反応系となるため触媒活性を向上せしめることが可能と
なる。そして、反応終了後に二酸化炭素を超臨界状態か
ら液化二酸化炭素とすることにより、触媒(B)のみが
不溶となり固体として析出し、反応生成物を含む液化二
酸化炭素相と分離するため、触媒の分離、回収が可能と
なる。一方で、反応終了後に非フッ素化化合物を加える
と、二酸化炭素の状態に関わらずルイス酸触媒(B)の
みが非フッ素化化合物に対して不溶となり固体として析
出し、反応生成物を含む非フッ素化化合物相と分離可能
となるため、ルイス酸触媒の分離、回収が容易となるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち本発明は、1、二酸化炭素媒体(A)
と下記一般式(1)、(2)から選ばれる少なくとも1
種のルイス酸触媒(B)とを含有することを特徴とする
ルイス酸触媒組成物。 [(RfSO22N]n M (1) [(RfSO23C]n M (2) (式中、Rfは炭素数2以上の全フッ素置換炭化水素基
および/またはその部分置換体を示し、Mは水素、希土
類を含む遷移金属、カドミウム、ガリウム、インジウ
ム、タリウム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ
素、アンチモン、ビスマス、セレン、テルルから選ばれ
る元素を表す。nはMの原子価と同数の整数を表す。)
【0009】2、該ルイス酸触媒組成物と反応基質を該
ルイス酸触媒組成物中の二酸化炭素媒体(A)を超臨界
状態で反応させる反応工程と、引き続き該ルイス酸触媒
組成物中の二酸化炭素媒体(A)を超臨界状態から液化
二酸化炭素とした後、ルイス酸触媒(B)と、反応生成
物を含む液化二酸化炭素とに分離精製する工程を有する
ことを特徴とするルイス酸触媒の回収方法。
【0010】3、1記載のルイス酸触媒(B)のRfが
炭素数6以上の全フッ素置換炭化水素基および/または
その部分置換体であって、該ルイス酸触媒組成物と反応
基質を該ルイス酸触媒組成物中の二酸化炭素媒体(A)
が超臨界状態で反応させる反応工程と、引き続き該ルイ
ス酸触媒組成物中の二酸化炭素媒体(A)を超臨界状態
から開放した後、非フッ素化化合物媒体(C)を添加
し、ルイス酸触媒(B)と、反応生成物を含む非フッ素
化化合物媒体(C)とに分離精製する工程を有すること
を特徴とするルイス酸触媒の回収方法に関する。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。先ず、本
発明の二酸化炭素媒体(A)について説明する。本発明
の二酸化炭素は純度99%以上であればかまわないが、
さらに高純度が好ましい。次に本発明に用いるルイス酸
触媒について説明する。本発明に用いるルイス酸触媒は
下記一般式(1)、(2)で示され、各々スルホニルイ
ミドの金属塩、スルホニルメチドの金属塩である。 [(RfSO22N]n M (1) [(RfSO23C]n M (2) (式中、Rfは炭素数2以上の全フッ素置換炭化水素基
および/またはその部分置換体を示し、Mは水素、希土
類を含む遷移金属、カドミウム、ガリウム、インジウ
ム、タリウム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ
素、アンチモン、ビスマス、セレン、テルルから選ばれ
る元素を表す。nはMの原子価と同数の整数を表す。)
【0012】上記式中Rfで表される全フッ素置換炭化
水素の部分置換体の例としては、全フッ素置換炭化水素
のフッ素原子の一部が水素原子や塩素原子で置換された
もの、全フッ素置換炭化水素の骨格に酸素原子や窒素原
子さらには炭素−炭素二重結合を含んだ構造、あるいは
それらの構造を組み合わせた構造等が例示される。全フ
ッ素置換炭化水素の部分置換体中における、上記の置換
基(あるいは置換構造)の数は、もとの全フッ素置換炭
化水素中のフッ素原子の数に対して、好ましくは30%
以内、より好ましくは20%以内、特に好ましくは10
%以内である。なお、Rf中の炭素原子の数は、使用条
件によって選択されるので、特に限界的な数は無いが、
好ましくは2〜20の範囲、より好ましくは4〜15の
範囲、特に好ましくは6〜12の範囲である。
【0013】全フッ素置換炭化水素の具体例としては、
例えばパーフルオロエチル基、パーフルオロプルピル
基、パーフルオロブチル基、パーフルオロペンチル基、
パーフルオロヘキシル基、パーフルオロヘプチル基、パ
ーフルオロオクチル基、パーフルオロノニル基、パーフ
ルオロデシル基、パーフルオロドデシル基、パーフルオ
ロウンデシル基、パーフルオロトリデシル基、パーフル
オロテトラデシル基、パーフルオロペンタデシル基、パ
ーフルオロヘキサデシル基、パーフルオロオクタデシル
基、パーフルオロノナデシル基、パーフルオロエイコシ
ル基等が挙げられる。
【0014】全フッ素置換炭化水素基の部分置換体の具
体例としては、例えば-C24OC25、 -C24OC
49、-CF2CHFCF2OC49、-CF2CHFC4
9、-C48N(C492、-CF2CF2OCF=C
2、-CF2CF2OCF(CF3)CF2OCF=C
2、-CF2CF2OCF(CF3)CF2OCF(C
)CF2OCF=CF2、-CF2CF2OCF(C
3)CF2OCHFCF3、-CF2CF2OCF(C
3)CF2OCF(CF3)CF2OCHFCF3、-CF
2CF2O−CF(CF3)−CF2−OCF(CF3)−
CF2OCF2CF3、-CF2CF2OCF(CF3)CF2
OCFClCF3、-CF2CF2OCF(CF3)CF2
CFClCF2Cl等が挙げられる。
【0015】なお、一般式(1)、(2)の各化合物中
の複数のRf基は、すべて同じであっても良いし、複数
の種類のRf基から構成されていても良い。また、Mは
水素、希土類を含む遷移金属、カドミウム、ガリウム、
インジウム、タリウム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、
鉛、ヒ素、アンチモン、ビスマス、セレン、テルルから
選ばれる元素を表すが、中でも希土類、ハフニウム、ビ
スマス、スズ、ガリウムが好ましい。
【0016】本発明のルイス酸触媒組成物に包含される
ルイス酸触媒は、塩化アルミニウム、四塩化チタン及び
三フッ化ホウ素などの従来のルイス酸に比べて高活性で
ある。本発明で用いることのできるルイス酸触媒の製造
条件については以下に説明する。本発明のルイス酸触媒
は従来のルイス酸触媒と比較して金属種および/または
配位子の効果により水に安定である場合が多く、過酸化
水素やホルムアルデヒドのように水溶液の反応基質にも
使用でき、緩和な反応条件下、例えばより少量の触媒で
効率よく反応が進行し、反応の選択率および収率が向上
するという利点がある。
【0017】式(1)に含まれるビス(パーフルオロア
ルキルスルホニル)イミドの金属塩は、例えば、ビス
(パーフルオロアルキルスルホニル)イミドと該当する
金属の炭酸塩、酸化物、水酸化物、酢酸塩から選ばれる
化合物とを、水溶液中、有機溶媒中または水と有機溶媒
との混合系中で室温〜100℃の温度範囲で反応させ
る。その後、水および/または有機溶媒を加熱あるいは
減圧下留去し、合成することができる。
【0018】式(2)に含まれるトリス(パーフルオロ
アルキルスルホニル)メチドの金属塩は、例えば希土類
塩の場合は、先に出願した特開平2000−21969
2号に記載の方法で製造することができる。一般的に
は、トリス(パーフルオロアキルスルホニル)メチド
と、該当する金属の炭酸塩、酸化物、水酸化物、酢酸塩
から選ばれる化合物とを、水溶液中、有機溶媒中または
水と有機溶媒との混合系中で室温〜100℃の温度範囲
で反応させ、その後、水および/または有機溶媒を加熱
あるいは減圧下留去し、合成することができる。
【0019】トリス(パーフルオロアキルスルホニル)
メチドの合成は米国特許第5554664号明細書に記
載の方法に従って行うことができ、例えば、メチルマグ
ネシウムクロライドのテトラヒドロフラン溶液にパーフ
ルオロアルキルスルホニルフルオライドを添加し、反応
させる。その後、硫酸で処理し、次に炭酸セシウムでセ
シウム塩として単離する。このセシウム塩を硫酸で処理
し、プロトン酸とすることにより得られる。
【0020】Rfが全フッ素置換炭化水素の部分置換体
であるスルホニルイミドおよび金属塩、スルホニルメチ
ドおよび金属塩も上記とほぼ同様の方法で合成される。
本発明では以上に説明した二酸化炭素媒体(A)とルイ
ス酸触媒(B)とを含有する組成物であることを特徴と
する。使用するルイス酸触媒(B)と二酸化炭素媒体
(A)の重量比は反応基質の加える量により異なるが、
B:A=1:0.5〜1:20000、好ましくはB:
A=1:20〜1:5000、さらに好ましくは1:4
0〜1:1000である。ルイス酸の触媒の量は反応基
質に対して0.0001倍モルから10倍モルを使用す
ることが好ましく、より好ましくは0.001倍モルか
ら1倍モルとなるように使用することである。
【0021】次に本発明のルイス酸触媒の回収方法につ
いて説明する。本発明で使用するルイス酸触媒(B)
は、超臨界状態の二酸化炭素媒体(A)に溶解するが、
超臨界状態を脱した二酸化炭素には溶解しない。この特
徴を活かして、二酸化炭素を超臨界状態にした状態で反
応させると、触媒が溶解した均一相の反応系となるた
め、固相反応に比較して液相均一反応の特徴である反応
効率の向上が達成でき、ルイス酸触媒の高活性も十分利
用することが可能となり、さらなる反応効率の向上が達
成され得る。
【0022】本発明では上記のルイス酸触媒組成物の特
徴を活かし、反応効率の向上と、反応生成物と触媒の分
離精製・触媒の回収の効率化を達成したものである。以
下、工程ごとに詳細に説明する。先ず、ルイス酸触媒組
成物を用いた反応基質との反応工程では反応時に二酸化
炭素が超臨界二酸化炭素であることが先ず重要である。
尚、本発明において超臨界二酸化炭素とは、31℃の臨
界温度および7.38MPaの臨界圧力を超えている温
度および圧力において存在する二酸化炭素を示してい
る。
【0023】具体的には、反応時における反応温度/圧
力は、反応種により異なるが、通常は約40℃〜約20
0℃/約8MPa〜約27MPaであり、好ましくは約
40℃〜約130℃/約8MPa〜約20MPaであ
る。さらに好ましくは約40℃〜約100℃/約10M
Pa〜約15MPaである。反応時間は、使用するルイ
ス酸の反応基質に対する添加量および反応温度により異
なるが、数分間から72時間が好ましい。
【0024】次に、本発明では、反応工程終了後に二酸
化炭素を超臨界状態から開放して液化二酸化炭素とする
ことで、ルイス酸触媒(B)が不溶となり固体として析
出するため、反応生成物を含む液化二酸化炭素媒体と分
離精製し易くなりルイス酸触媒の回収を簡便化したこと
を特徴とする分離精製工程を行う。尚、本発明で二酸化
炭素を超臨界状態から開放するとは、二酸化炭素が超臨
界状態から脱していればよく、開放後の二酸化炭素は液
状、ガス状の双方の状態を含むものである。尚、本発明
では、ルイス酸触媒の回収をし易くするために、反応工
程終了後に反応系内に液状の二酸化炭素を送液してもか
まわず、送液に用いる二酸化炭素は、超臨界以外の亜臨
界二酸化炭素を使用してもよいが、液化二酸化炭素が好
ましい。
【0025】一方、本発明の分離精製工程では、反応工
程終了後に二酸化炭素の超臨界状態を開放後、非フッ素
化化合物媒体(C)を加えると、非フッ素化化合物に対
して、よりルイス酸触媒(B)は不溶なために固体とし
て析出し易くなり、ルイス酸触媒と、反応生成物を含む
非フッ素化化合物媒体とが分離しやすくなるため、ルイ
ス酸触媒の回収がより容易となる。尚、非フッ素化化合
物媒体を加える場合には超臨界状態から開放された二酸
化炭素は液状であってもかまわないが、ガス状となって
いてもかまわない。上記の非フッ素化化合物を用いるル
イス酸触媒の回収方法は、特にルイス酸触媒(B)のR
f中の炭素数が6以上である場合に効果が顕著である。
【0026】本発明に用いる非フッ素化化合物媒体とし
ては、室温で液状であれば、特に限定されるものではな
い。具体的には、脂肪族もしくは脂環式炭化水素が挙げ
られ、炭素数5〜20、一般に5〜16の脂肪族炭化水
素が用いられるが、好ましくは炭素数7以上、更に好ま
しくは炭素数8〜16の直鎖状化合物もしくは分岐状化
合物、又は炭素数5〜16の環式化合物が用いられる。
例えば、n−ヘプタン、n−オクタン、n−ノナン、n
−デカン、n−ドデカン、n−ヘキサデカン、シクロペ
ンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等を挙
げることができる。
【0027】さらに非フッ素化化合物媒体としてフッ素
以外のハロゲン化脂肪族炭化水素も用いることができ
る。室温で液状であれば、炭素数およびハロゲンの置換
数には特に限定はないが、好ましくは炭素数1〜10の
ハロゲン化脂肪族炭化水素が用いられる。例えば、ジク
ロロメタン、ジクロロエタン、ジブロムエタン等が挙げ
られる。さらに非フッ素化化合物媒体として芳香族炭化
水素も用いることができる。中でも炭素数6〜15の芳
香族炭化水素が好ましい。例えば、ベンゼン、トルエ
ン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、エチ
ルベンゼンのアルキル基置換ベンゼン等を挙げることが
できる。
【0028】非フッ素化化合物媒体としてフッ素以外の
ハロゲン化芳香族炭化水素も用いることができる。ハロ
ゲンの置換数に特に限定はないが、好ましくは炭素数6
〜10のハロゲン化芳香族炭化水素が用いられる。例え
ば、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ブロモベンゼ
ン、クロロトルエン等を挙げることができる。非フッ素
化化合物媒体としてエステル基のカルボニルの炭素を除
いた炭素数5〜20、一般には飽和炭化水素を含む炭素
数5〜16のエステル化合物も用いられるが、好ましく
は直鎖状化合物もしくは、分岐状化合物、又は環式化合
物の飽和炭化水素もしくは芳香族炭化水素を含む炭素数
6以上、更に好ましくは炭素数7〜16のエステル化合
物が用いられる。例えば酢酸n−ブチル、酢酸iso−
ブチル、酢酸tert−ブチル、酢酸n−ペンチル、酢
酸iso−ペンチル、酢酸n−ヘキシル、酢酸n−ヘプ
チル、酢酸n−オクチル、酢酸n−ノニル、酢酸n−デ
シル、酢酸n−ドデシル、酢酸シクロヘキシル、酢酸ベ
ンジル、プロピオン酸n−ブチル、プロピオン酸iso
−ブチル、プロピオン酸tert−ブチル、プロピオン
酸n−ペンチル、プロピオン酸iso−ペンチル、プロ
ピオン酸n−ヘキシル、プロピオン酸n−ヘプチル、プ
ルピオン酸n−オクチル、プロピオン酸n−ノニル、プ
ロピオン酸n−デシル、プロピオン酸n−ドデシル、プ
ロピオン酸シクロヘキシル、プロピオン酸ベンジル、酪
酸n−プロピル、酪酸n−ブチル、酪酸iso−ブチ
ル、酪酸tert−ブチル、酪酸n−ペンチル、酪酸i
so−ペンチル、酪酸n−ヘキシル、酪酸n−ヘプチ
ル、酪酸n−オクチル、酪酸n−ノニル、酪酸n−デシ
ル、酪酸n−ドデシル、酪酸シクロヘキシル、安息香酸
メチル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル等を挙げる
ことができる。
【0029】非フッ素化化合物媒体としてエーテル化合
物も用いられ、炭素数3〜15の直鎖状、または分岐状
の飽和炭化水素を有するものも用いられる。該飽和炭化
水素は、好ましくは炭素数4以上、さらに好ましくは炭
素数6〜15である。その他に炭素数4以上の環状のエ
ーテル化合物、炭素数6以上の芳香族炭化水素を含むエ
ーテル化合物が用いられる。例えば、ジプロピルエーテ
ル、tert−ブチルメチルエーテル、ジブチルエーテ
ル、ジペンチルエーテル、ジヘキシルエーテル、ジヘプ
チルエーテル、ジオクチルエーテル、ジオキサン、フラ
ン、アニソール等が挙げられる。
【0030】非フッ素化化合物媒体としては、上記のよ
うな化合物を単独、又は混合して用いることができる。
非フッ素化化合物媒体(C)は、反応基質1mmolに
対して、0.5cc〜100cc、好ましくは、1cc
〜10cc、更に好ましくは、1cc〜5ccである。
本発明のルイス酸触媒の回収方法は、上記反応工程及び
それに引き続く分離精製工程によれば多種の反応基質の
反応に用いることが可能である。
【0031】以下に本発明に用いることのできる反応基
質、反応種について説明する。本発明のルイス酸触媒組
成物を用いる反応の反応基質は一般には、求核性を有す
る事が好ましい。尚、本発明でいう求核性とはルイス酸
の陽イオン元素と親和性を有し、配位を形成する化合物
をいう。このような求核性の反応基質として、例えば、
酸素、窒素等の元素を有する化合物が挙げられる。具体
的にはケトン、アルデヒド、ニトリル、ケテン、酸無水
物、酸ハロゲン化物、エステル、チオエステル、ラクト
ン、エーテル、アルコール、フェノール、カルボン酸、
ニトロ化合物等の化合物群である。その他、ルイス酸の
陽イオン元素と親和性があり、配位できる求核性のオレ
フィン等の不飽和炭化水素類を挙げることもできる。
【0032】上記のような反応基質と本発明のルイス酸
触媒組成物による反応は、例えば、ディールス−アルダ
ー反応、マイケル反応、フリーデル−クラフツ反応、シ
ッフ塩基の合成、フリース転位、ベンゼン核のメチロー
ル化反応、Meerwein−Ponndorf−Ve
rley還元、アルドール反応、エステル化反応、エス
テル交換反応、マンニッヒ反応、過酸化水素、有機過酸
化物又は分子状酸素による酸化反応、さらにはアルコー
ルの脱水反応、O−グリコシル化反応等が挙げら、オレ
フィン類の重合反応等への応用も可能である。
【0033】以上記載した本発明のルイス酸触媒の回収
方法は、フッ素原子で置換された有機金属化合物触媒の
反応方法にも適用できる。例えば、脂肪族炭化水素、脂
環式炭化水素、芳香族炭化水素、アルキル基側鎖を有す
る芳香族炭化水素の全フッ素置換または部分フッ素置換
炭化水素およびその炭化水素骨格に酸素原子、窒素原
子、硫黄原子を少なくとも1個含む炭化水素からなる有
機金属化合物触媒である。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げて本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれにより何ら制限を受け
るものではない。
【0035】
【合成例1】<ビス(パーフルオロオクタンスルホニ
ル)イミドの希土類塩の合成>ビストリメチルシリルア
ミドナトリウム塩とパーフルオロオクタンスルホニルフ
ルオライドより合成したビス(パーフルオロオクタンス
ルホニル)イミド5gを水10mlとアセトニトリル1
5mlの混合溶媒に溶解させた溶液に、炭酸イッテリビ
ウム0.55gを添加し、20℃で5時間反応させた。
さらに50℃で1時間反応させ、室温下、沈殿物を濾別
した。濾液を50℃、133〜1330Paで減圧濃縮
乾燥した後、さらに90℃、1.3Paで24時間乾燥
した。白色固体のビス(パーフルオロオクタンスルホニ
ル)イミドのイッテリビウム塩4.8gを得た。ビス
(パーフルオロオクタンスルホニル)イミドのスカンジ
ウム塩の場合は酢酸スカンジウムを、ランタン塩、イッ
トリウム塩の場合は各々炭酸ランタン、炭酸イットリウ
ムを使用し、イッテリビウム塩と同様に合成した。
【0036】
【合成例2】<トリス(パーフルオロオクタンスルホニ
ル)メチドの希土類塩の合成>トリス(パーフルオロオ
クタンスルホニル)メチド5.0gを水10mlとアセ
トニトリル10mlの溶液に加え、撹拌しながら酢酸ス
カンジウム0.25gを添加した。20℃で5時間反応
させた後、50℃で1時間さらに反応させた。この溶液
を50℃、133〜1330Paで減圧濃縮乾燥した
後、さらに90℃、1.3Paで24時間乾燥した。白
色固体のトリス(パーフルオロオクタンスルホニル)メ
チドのスカンジウム塩4.7gを得た。トリス(パーフ
ルオロオクタンスルホニル)メチドのイッテリビウム塩
は炭酸イッテリビウムを使用して、スカンジウム塩と同
様に合成した。
【0037】
【実施例1】SUS製オートクレーブ20mlにアニソ
ール108mg、無水酢酸204mgを加え、ルイス酸
触媒としてトリス[ビス(パーフルオロオクタンスルホ
ニル)イミド]イッテルビウム塩をアニソールに対して
5mol%を添加し、二酸化炭素で10MPaに昇圧し
た。70℃において、撹拌しながら7時間反応を行っ
た。その後、−20℃付近まで冷却し、6MPaで1m
l/minの流速で1時間液化二酸化炭素を送液した。
オートクレーブから流出する生成物を含む液化二酸化炭
素をジクロロエタン3mlでトラップした。生成物を溶
解したジクロロエタン溶液をガスクロマトグラフで分析
した結果、p−メトキシアセトフェノンの収率は88%
であった。その後、オートクレーブ内の圧力を開放し、
オートクレーブ中にジクロロエタン3mlを加え攪拌
後、その溶液をガスクロマトグラフで分析した結果、p
−メトキシアセトフェノンは含まれていなかった。さら
にトリス[ビス(パーフルオロオクタンスルホニル)イ
ミド]イッテリビウム塩のイッテリビウムの存在比は、
ジクロロエタン溶液を取り除いたオートクレーブにメタ
ノール2ml加えて攪拌した溶液をプラズマ発光分析し
た結果、99%以上が残存していることが明らかになっ
た。
【0038】
【比較例1】実施例1において20MPaにおいて反応
をおこなった場合のp−メトキシアセトフェノンの収率
は68%であった。
【0039】
【実施例2】SUS製オートクレーブ20mlにアニソ
ール108mg、無水酢酸204mgを加え、ルイス酸
触媒としてトリス[トリス(パーフルオロオクタンスル
ホニル)メチド]スカンジウム塩をアニソールに対して
5mol%を添加し、二酸化炭素で10MPaに昇圧し
た。70℃において、撹拌しながら5時間反応を行っ
た。その後、−20℃付近まで冷却し、6MPaで1m
l/minの流速で1時間液化二酸化炭素を送液した。
オートクレーブから流出する生成物を含む液化二酸化炭
素をジクロロエタン3mlでトラップした。生成物を溶
解したジクロロエタン溶液をガスクロマトグラフで分析
した結果、p−メトキシアセトフェノンの収率は90%
であった。その後、オートクレーブ内の圧力を開放し、
オートクレーブ中にジクロロエタン3mlを加え攪拌
後、その溶液をガスクロマトグラフで分析した結果、p
−メトキシアセトフェノンは含まれていなかった。さら
にトリス[トリス(パーフルオロオクタンスルホニル)
メチド]スカンジウム塩のスカンジウムの存在比は、ジ
クロロエタン溶液を取り除いたオートクレーブにメタノ
ール2ml加えて攪拌した溶液をプラズマ発光分析した
結果、99%以上が残存していることが明らかになっ
た。
【0040】
【比較例2】実施例2において20MPaにおいて反応
をおこなった場合のp−メトキシアセトフェノンの収率
は70%であった。
【0041】
【実施例3】SUS製オートクレーブ20mlにシクロ
ヘキサノール204mg、無水酢酸232mgを加え、
ルイス酸触媒としてトリス[ビス(パーフルオロオクタ
ンスルホニル)イミド]イッテルビウム塩をシクロヘキ
サノールに対して0.5mol%を添加し、二酸化炭素
で10MPaに昇圧した。40℃において、撹拌しなが
ら10分間反応を行った。その後、−20℃付近まで冷
却し、6MPaで1ml/minの流速で1時間液化二
酸化炭素を送液した。オートクレーブから流出する生成
物を含む液化二酸化炭素をトルエン3mlでトラップし
た。生成物を溶解したトルエン溶液をガスクロマトグラ
フで分析した結果、酢酸シクロヘキシルエステルの収率
は99%であった。さらにトリス[ビス(パーフルオロ
オクタンスルホニル)イミド]イッテリビウム塩のイッ
テリビウムの存在比は、液化二酸化炭素の送液後、オー
トクレーブ内の圧力を開放し、オートクレーブにメタノ
ール2ml加えて攪拌した溶液をプラズマ発光分析した
結果、99%以上が残存していることが明らかになっ
た。本発明のルイス酸触媒組成物を用いて反応を行う
と、生成物と触媒との分離が容易であることがわかっ
た。金属塩を表1のように変更する以外は同様の操作に
より反応を行った。その結果を表1に示す。
【0042】
【実施例4】SUS製オートクレーブ20mlにベンズ
アルデヒド212mg、メチルトリメチルシリルジメチ
ルケテンアセタール349mgを加え、ルイス酸触媒と
してトリス[ビス(パーフルオロオクタンスルホニル)
イミド]イッテルビウム塩をベンズアルデヒドに対して
0.3mol%を添加し、二酸化炭素で10MPaに昇
圧した。40℃において、撹拌しながら10分間反応を
行った。その後、−20℃付近まで冷却し、6MPaで
1ml/minの流速で1時間液化二酸化炭素を送液し
た。オートクレーブから流出する生成物を含む液化二酸
化炭素をトルエン3mlでトラップした。生成物を溶解
したトルエン溶液をガスクロマトグラフで分析した結
果、3−トリメチルシリルオキシ−2,2−ジメチル−
3−フェニルブロピオン酸メチルの収率は82%であっ
た。その後、オートクレーブ内の圧力を開放し、オート
クレーブ中にトルエン3mlを加え攪拌後、その溶液を
ガスクロマトグラフで分析した結果、3−トリメチルシ
リルオキシ−2,2−ジメチル−3−フェニルブロピオ
ン酸メチルは含まれていなかった。さらにトリス[ビス
(パーフルオロオクタンスルホニル)イミド]イッテリ
ビウム塩のイッテリビウムの存在比は、トルエン溶液を
取り除いたオートクレーブにメタノール2ml加えて攪
拌した溶液をプラズマ発光分析した結果、99%以上が
残存していることが明らかになった。
【0043】
【実施例5】SUS製オートクレーブ20mlにベンズ
アルデヒド212mg、メチルトリメチルシリルジメチ
ルケテンアセタール349mgを加え、ルイス酸触媒と
してトリス[トリス(パーフルオロオクタンスルホニ
ル)メチド]イッテルビウム塩をベンズアルデヒドに対
して0.3mol%を添加し、二酸化炭素で10MPa
に昇圧した。40℃において、撹拌しながら10分間反
応を行った。その後、−20℃付近まで冷却し、6MP
aで1ml/minの流速で1時間液化二酸化炭素を送
液した。オートクレーブから流出する生成物を含む液化
二酸化炭素をトルエン3mlでトラップした。生成物を
溶解したトルエン溶液をガスクロマトグラフで分析した
結果、3−トリメチルシリルオキシ−2,2−ジメチル
−3−フェニルプロピオン酸メチルの収率は83%であ
った。その後、オートクレーブ内の圧力を開放し、オー
トクレーブ中にトルエン3mlを加え攪拌後、その溶液
をガスクロマトグラフで分析した結果、3−トリメチル
シリルオキシ−2,2−ジメチル−3−フェニルプロピ
オン酸メチルは含まれていなかった。さらにトリス[ビ
ス(パーフルオロオクタンスルホニル)イミド]イッテ
リビウム塩のイッテリビウムの存在比は、トルエン溶液
を取り除いたオートクレーブ中にメタノール2ml加え
て攪拌した溶液をプラズマ発光分析した結果、99%以
上が残存していることが明らかになった。金属塩を表2
のように変更する以外は同様の操作により反応を行っ
た。その結果を表2に示す。
【0044】
【実施例6】SUS製オートクレーブ20mlにシクロ
ヘキサノール200mg、無水酢酸235mgを加え、
ルイス酸触媒としてトリス[ビス(パーフルオロオクタ
ンスルホニル)イミド]イッテルビウム塩をシクロヘキ
サノールに対して0.3mol%を添加し、二酸化炭素
で10MPaに昇圧した。40℃において、撹拌しなが
ら10分間反応を行った。その後、−20℃付近まで冷
却し、6MPaで1ml/minの流速で1時間液化二
酸化炭素を送液した。オートクレーブから流出する生成
物を含む液化二酸化炭素をジクロロエタン3mlでトラ
ップした。生成物を溶解したジクロロエタン溶液をガス
クロマトグラフで分析した結果、酢酸シクロヘキシルエ
ステルの収率は99%であった。
【0045】液化二酸化炭素の送液後、オートクレーブ
内の圧力を開放し、触媒を含むオートクレーブにシクロ
ヘキサノール200mg、無水酢酸235mgを加え
て、二酸化炭素で10MPaに昇圧した。40℃で撹拌
しながら10分間反応を行った。その後、−20℃付近
まで冷却し、6MPaで1ml/minの流速で1時間
液化二酸化炭素を送液した。オートクレーブから流出す
る生成物を含む液化二酸化炭素をジクロロエタン3ml
でトラップした。生成物を溶解したジクロロエタン溶液
をガスクロマトグラフで分析した結果、酢酸シクロヘキ
シルエステルの収率は99%であった。同様の操作を2
回繰り返しおこなった。各々の酢酸シクロヘキシルエス
テルの収率は98%と99%であった。触媒の活性低下
も無く、リサイクル使用が可能であった。
【0046】
【実施例7】SUS製オートクレーブ20mlにアニソ
ール108mg、無水酢酸204mgを加え、ルイス酸
触媒としてトリス[トリス(パーフルオロオクタンスル
ホニル)メチド]スカンジウム塩をアニソールに対して
5mol%を添加し、二酸化炭素で10MPaに昇圧し
た。70℃において、撹拌しながら5時間反応を行っ
た。その後、−20℃付近まで冷却し、6MPaで1m
l/minの流速で1時間液化二酸化炭素を送液した。
オートクレーブから流出する生成物を含む液化二酸化炭
素をジクロロエタン3mlでトラップした。生成物を溶
解したジクロロエタン溶液をガスクロマトグラフで分析
した結果、p−メトキシアセトフェノンの収率は90%
であった。
【0047】液化二酸化炭素の送液後、オートクレーブ
内の圧力を開放し、触媒を含むオートクレーブにアニソ
ール108mg、無水酢酸204mgを加えて、二酸化
炭素で10MPaに昇圧した。70℃で撹拌しながら5
時間反応を行った。その後、−20℃付近まで冷却し、
6MPaで1ml/minの流速で1時間液化二酸化炭
素を送液した。オートクレーブから流出する生成物を含
む液化二酸化炭素をジクロロエタン3mlでトラップし
た。生成物を溶解したジクロロエタン溶液をガスクロマ
トグラフで分析した結果、p−メトキシアセトフェノン
の収率は89%であった。同様の操作を2回繰り返しお
こなった。各々のp−メトキシアセトフェノンの収率は
91%と90%であった。触媒の活性低下も無く、リサ
イクル使用が可能であった。
【0048】
【実施例8】SUS製オートクレーブ20mlにアニソ
ール108mg、無水酢酸204mgを加え、ルイス酸
触媒としてトリス[ビス(パーフルオロオクタンスルホ
ニル)イミド]イッテルビウム塩をアニソールに対して
5mol%を添加し、二酸化炭素で10MPaに昇圧し
た。70℃において、撹拌しながら7時間反応を行っ
た。その後、0℃付近まで冷却した。オートクレーブ内
の圧力を開放後、反応液にジクロロエタン3mlを加
え、撹拌、静置後、生成物を溶解したジクロロエタン相
をガスクロマトグラフで分析した結果、p−メトキシア
セトフェノンの収率は90%であった。さらにトリス
[ビス(パーフルオロオクタンスルホニル)イミド]イ
ッテリビウム塩のイッテリビウムの存在比は、ジクロロ
エタン相を取り除いた残渣にメタノール2ml加えて攪
拌した溶液をプラズマ発光分析した結果、99%以上が
残存していることが明らかになった。
【0049】
【比較例3】実施例8において20MPaにおいて反応
をおこなった場合のp−メトキシアセトフェノンの収率
は73%であった。
【0050】
【実施例9】SUS製オートクレーブ20mlにアニソ
ール108mg、無水酢酸204mgを加え、ルイス酸
触媒としてトリス[トリス(パーフルオロオクタンスル
ホニル)メチド]スカンジウム塩をアニソールに対して
5mol%を添加し、二酸化炭素で10MPaに昇圧し
た。70℃において、撹拌しながら5時間反応を行っ
た。その後、0℃付近まで冷却した。オートクレーブ内
の圧力を開放後、反応液にジクロロエタン3mlを加
え、撹拌、静置後、生成物を溶解したジクロロエタン相
をガスクロマトグラフで分析した結果、p−メトキシア
セトフェノンの収率は94%であった。さらにトリス
[トリス(パーフルオロオクタンスルホニル)メチド]
スカンジウム塩のスカンジウムの存在比は、ジクロロエ
タン相を取り除いた残渣にメタノール2ml加えて攪拌
した溶液プラズマ発光分析した結果、99%以上が残存
していることが明らかになった。
【0051】
【比較例4】実施例9において20MPaにおいて反応
をおこなった場合のp−メトキシアセトフェノンの収率
は72%であった。
【0052】
【実施例10】SUS製オートクレーブ20mlにシク
ロヘキサノール204mg、無水酢酸232mgを加
え、ルイス酸触媒としてトリス[ビス(パーフルオロオ
クタンスルホニル)イミド]イッテルビウム塩をシクロ
ヘキサノールに対して0.5mol%を添加し、二酸化
炭素で10MPaに昇圧した。40℃において、撹拌し
ながら10分間反応を行った。その後、0℃付近まで冷
却した。オートクレーブ内の圧力を開放後、反応液にト
ルエン2mlを加え、撹拌、静置後、生成物を溶解した
トルエン相をガスクロマトグラフで分析した結果、酢酸
シクロヘキシルエステルの収率は99%であった。さら
にトリス[ビス(パーフルオロオクタンスルホニル)イ
ミド]イッテリビウム塩のイッテリビウムの存在比は、
トルエン相を取り除いた残渣にメタノール2ml加えて
攪拌した溶液をプラズマ発光分析した結果、99%以上
が残存していることが明らかになった。本発明のルイス
酸触媒組成物を用いて反応を行うと、生成物と触媒との
分離が容易であることがわかった。
【0053】
【実施例11】SUS製オートクレーブ20mlにベン
ズアルデヒド212mg、メチルトリメチルシリルジメ
チルケテンアセタール349mgを加え、ルイス酸触媒
としてトリス[ビス(パーフルオロオクタンスルホニ
ル)イミド]イッテルビウム塩をベンズアルデヒドに対
して0.3mol%を添加し、二酸化炭素で10MPa
に昇圧した。40℃において、撹拌しながら10分間反
応を行った。その後、0℃付近まで冷却した。オートク
レーブ内の圧力を開放後、反応液にシクロヘキサン6m
lを加え、撹拌、静置後、生成物を溶解したシクロヘキ
サン相をガスクロマトグラフで分析した結果、3−トリ
メチルシリルオキシ−2,2−ジメチル−3−フェニル
ブロピオン酸メチルの収率は84%であった。さらにト
リス[ビス(パーフルオロオクタンスルホニル)イミ
ド]イッテリビウム塩のイッテリビウムの存在比は、シ
クロヘキサン相を取り除いた残渣にメタノール2ml加
えて攪拌した溶液をプラズマ発光分析した結果、99%
以上が残存していることが明らかになった。
【0054】
【実施例12】SUS製オートクレーブ20mlにベン
ズアルデヒド212mg、メチルトリメチルシリルジメ
チルケテンアセタール349mgを加え、ルイス酸触媒
としてトリス[トリス(パーフルオロオクタンスルホニ
ル)メチド]イッテルビウム塩をベンズアルデヒドに対
して0.3mol%を添加し、二酸化炭素で10MPa
に昇圧した。40℃において、撹拌しながら10分間反
応を行った。その後、0℃付近まで冷却した。オートク
レーブ内の圧力を開放後、反応液にトルエン4mlを加
え、撹拌、静置後、生成物を溶解したトルエン相をガス
クロマトグラフで分析した結果、3−トリメチルシリル
オキシ−2,2−ジメチル−3−フェニルプロピオン酸
メチルの収率は86%であった。さらにトリス[ビス
(パーフルオロオクタンスルホニル)イミド]イッテリ
ビウム塩のイッテリビウムの存在比は、トルエン相を取
り除いた残渣にメタノール2ml加えて攪拌した溶液を
プラズマ発光分析した結果、99%以上が残存している
ことが明らかになった。
【0055】
【実施例13】SUS製オートクレーブ20mlにシク
ロヘキサノール200mg、無水酢酸235mgを加
え、ルイス酸触媒としてトリス[ビス(パーフルオロオ
クタンスルホニル)イミド]イッテルビウム塩をシクロ
ヘキサノールに対して0.3mol%を添加し、二酸化
炭素で10MPaに昇圧した。40℃において、撹拌し
ながら10分間反応を行った。その後、0℃付近まで冷
却した。オートクレーブ内の圧力を開放後、反応液にn
−オクタン5mlを加え、撹拌、静置後、生成物を溶解
したn−オクタン相をガスクロマトグラフで分析した結
果、酢酸シクロヘキシルエステルの収率は99%であっ
た。
【0056】n−オクタン相を抜き取り、触媒を含むオ
ートクレーブにシクロヘキサノール200mg、無水酢
酸235mgを加えて、二酸化炭素で10MPaに昇圧
した。40℃で撹拌しながら10分間反応を行った。そ
の後、0℃付近まで冷却した。オートクレーブ内の圧力
を開放後、反応液にn−オクタン5mlを加え、撹拌、
静置後、生成物を溶解したn−オクタン相をガスクロマ
トグラフで分析した結果、酢酸シクロヘキシルエステル
の収率は99%であった。同様の操作を2回繰り返しお
こなった。各々の酢酸シクロヘキシルエステルの収率は
98%と99%であった。触媒の活性低下も無く、リサ
イクル使用が可能であった。
【0057】
【実施例14】SUS製オートクレーブ20mlにアニ
ソール108mg、無水酢酸204mgを加え、ルイス
酸触媒としてトリス[トリス(パーフルオロオクタンス
ルホニル)メチド]スカンジウム塩をアニソールに対し
て5mol%を添加し、二酸化炭素で10MPaに昇圧
した。70℃において、撹拌しながら5時間反応を行っ
た。その後、0℃付近まで冷却した。オートクレーブ内
の圧力を開放後、反応液にジクロロエタン4mlを加
え、撹拌、静置後、生成物を溶解したジクロロエタン相
をガスクマトグラフで分析した結果、p−メトキシアセ
トフェノンの収率は93%であった。
【0058】ジクロロエタン相を抜き取り、触媒を含む
オートクレーブにアニソール108mg、無水酢酸20
4mgを加えて、二酸化炭素で10MPaに昇圧した。
70℃で撹拌しながら5時間反応を行った。その後、0
℃付近まで冷却した。オートクレーブ内の圧力を開放
後、反応液にジクロロエタン4mlを加え、撹拌、静
後、生成物を溶解したジクロロエタン相をガスクマトグ
ラフで分析した結果、p−メトキシアセトフェノンの収
率は93%であった。同様の操作を2回繰り返しおこな
った。各々のp−メトキシアセトフェノンの収率は92
%と92%であった。触媒の活性低下も無く、リサイク
ル使用が可能であった。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】
【発明の効果】本発明のルイス酸触媒組成物によれば反
応効率の向上と反応生成物と触媒の簡便な分離が同時に
達成できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 49/84 C07C 49/84 C 67/08 67/08 69/14 69/14 311/09 311/09 317/04 317/04 C07F 5/00 C07F 5/00 D F 7/18 7/18 J Fターム(参考) 4G069 AA02 AA10 BA21A BA27A BA27B BA44A BC17A BC18A BC19A BC21A BC22A BC23A BC25A BC26A BC27A BC29A BC36A BC38A BC39A BC39B BC40A BC40B BC42A BC42B BD05A BD09A BD10A BE20A BE20B BE22A BE22B BE34A BE34B CB59 GA10 4H006 AC44 AC48 BA08 BA32 BA67 BA83 BJ20 BT14 KA06 TA02 4H039 CA66 CD10 CD40 CD90 CF10 CJ90 4H048 AB40 AB80 VA11 VA30 VA40 VA70 VA71 VB10 4H049 VN01 VP01 VQ20 VQ29 VR23 VR41 VS03 VS19 VT07 VT26 VT27 VW01 VW31

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二酸化炭素媒体(A)と下記一般式
    (1)、(2)から選ばれる少なくとも1種のルイス酸
    触媒(B)とを含有することを特徴とするルイス酸触媒
    組成物。 [(RfSO22N]n M (1) [(RfSO23C]n M (2) (式中、Rfは炭素数2以上の全フッ素置換炭化水素基
    および/またはその部分置換体を示し、Mは水素、希土
    類を含む遷移金属、カドミウム、ガリウム、インジウ
    ム、タリウム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ
    素、アンチモン、ビスマス、セレン、テルルから選ばれ
    る元素を表す。nはMの原子価と同数の整数を表す。)
  2. 【請求項2】 該ルイス酸触媒組成物と反応基質を該ル
    イス酸触媒組成物中の二酸化炭素媒体(A)を超臨界状
    態で反応させる反応工程と、引き続き該ルイス酸触媒組
    成物中の二酸化炭素媒体(A)を超臨界状態から液化二
    酸化炭素とした後、ルイス酸触媒(B)と、反応生成物
    を含む液化二酸化炭素とに分離精製する工程を有するこ
    とを特徴とするルイス酸触媒の回収方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のルイス酸触媒(B)のR
    fが炭素数6以上の全フッ素置換炭化水素基および/ま
    たはその部分置換体であって、該ルイス酸触媒組成物と
    反応基質を該ルイス酸触媒組成物中の二酸化炭素媒体
    (A)が超臨界状態で反応させる反応工程と、引き続き
    該ルイス酸触媒組成物中の二酸化炭素媒体(A)を超臨
    界状態から開放した後、非フッ素化化合物媒体(C)を
    添加し、ルイス酸触媒(B)と、反応生成物を含む非フ
    ッ素化化合物媒体(C)とに分離精製する工程を有する
    ことを特徴とするルイス酸触媒の回収方法。
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US8125895B2 (en) 2004-07-14 2012-02-28 Fujitsu Limited Network looping detecting apparatus
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KR20220028949A (ko) * 2020-08-31 2022-03-08 울산과학기술원 그래피틱 불완전 루이스 산-염기 쌍(gflp)을 이용한 이산화탄소 환원용 촉매제 및 이를 이용한 해수 내 이산화탄소 환원 배터리 시스템

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