JP2003325322A - 自動炊飯器 - Google Patents

自動炊飯器

Info

Publication number
JP2003325322A
JP2003325322A JP2002135117A JP2002135117A JP2003325322A JP 2003325322 A JP2003325322 A JP 2003325322A JP 2002135117 A JP2002135117 A JP 2002135117A JP 2002135117 A JP2002135117 A JP 2002135117A JP 2003325322 A JP2003325322 A JP 2003325322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rice
unit
automatic
feeding
cooking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002135117A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3815373B2 (ja
Inventor
Takeshi Inada
剛士 稲田
Masaki Yura
政樹 由良
Kuniyuki Nakanishi
邦行 中西
Norio Ikeda
典生 池田
Hatsuhiko Matsushita
初彦 松下
Akihiro Shinabe
晃宏 品部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2002135117A priority Critical patent/JP3815373B2/ja
Publication of JP2003325322A publication Critical patent/JP2003325322A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3815373B2 publication Critical patent/JP3815373B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動炊飯器の蓋体と鍋とのシール性や信頼性
を向上させる。 【解決手段】 炊飯に必要な量の米を給米手段36によ
り給米部から炊飯部35の鍋48へ供給して炊飯を行
う。給米工程中に給米手段36が生み出す空気流が給米
経路37および鍋48を介して蒸気筒47から自動炊飯
器30外へ排出されるだけでなく、排気口42および排
気経路41を介して自動炊飯器30外へ排出されるよう
に、排気口42および排気経路41を給米経路37に連
通接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として米を準備
すれば炊飯まで自動で行う自動炊飯器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動で米をとぎ、炊飯する炊飯器とし
て、特許第1576510号公報や特開平5−3370
46号公報のように、図16に示すような自動炊飯器1
がある。ここでは図16に示す自動炊飯器1の構成につ
いて説明する。
【0003】図16に示すように、自動炊飯器1は、使
用者が米を投入する貯米部2、米を計量する米計量部
3、米をとぐ米とぎ部4、米とぎ部4でとがれた米を排
出する米排出手段5およびといだ米を炊飯する炊飯部6
を備えている。7は炊飯部6へ所定量の水を供給する給
水部で、給水弁8と給水経路9を有している。
【0004】10は米排出手段5により米とぎ部4から
排出された米を炊飯部6へ搬送するための空気流を生み
出す給米手段、11は米とぎ部4と炊飯部6を接続し且
つ米が通過する給米経路、12は給米経路11を炊飯部
6に接続する給米口、13は弁駆動ユニット14により
給米口12を開閉する米投入弁である。そして、弁駆動
ユニット14を動作させると米投入弁13が給米口12
を開くので、給米手段10を動作させることにより、米
とぎ部4でとがれ米排出手段5により給米経路11へ排
出された米を給米手段10が生み出す空気流により炊飯
部6へ供給することができる。
【0005】なお、貯米部2、米計量部3、米とぎ部
4、米排出手段5、給米手段10、給米経路11および
給米口12を給米部と呼ぶ。
【0006】15は炊飯部6に着脱自在に収納される
鍋、16は蒸気筒で、炊飯部6が米を炊飯したり保温し
たりする際に発生する蒸気を自動炊飯器1外へ排出した
り、給米手段10により給米経路11を介して炊飯部6
へ米を搬送した空気を自動炊飯器1外へ排出したりす
る。
【0007】17は給水部7、炊飯部6および給米部等
を制御する制御部である。
【0008】18は鍋15の上方を覆う蓋体で、ヒンジ
19を中心として回動し、炊飯部6を開いたり閉じたり
する。また、蓋体18は鍋15を密閉する内蓋20を有
している。
【0009】内蓋20は、蒸気筒16と接続されてお
り、鍋15内の蒸気や空気が蒸気筒16から排出される
ように内蓋孔21が設けられている。
【0010】上記構成において動作を説明すると、使用
者が貯米部2に米を投入し、炊飯したい米の量を入力し
た後、運転開始ボタン(図示しない)を押すと、自動炊
飯器1の運転が開始する。
【0011】自動炊飯器1の運転が開始すると、制御部
17が米計量部3を動作させて、貯米部2に貯蔵された
米から、使用者が入力した所定量だけ米を計量する米計
量工程を行う。そして、所定量の米を米とぎ部4へ供給
する。
【0012】所定量の米が米とぎ部4に供給されると、
制御部17は米とぎ部4を動作させて米から糊粉層(糠
の一部)を除去する米とぎ工程を行う。
【0013】米とぎ工程が終了すると、米とぎ部4でと
がれた米が米排出手段5により給米経路11へ排出され
る。そして、制御部17が弁駆動ユニット14を駆動し
て米投入弁13を動作させて給米経路11と炊飯部6と
を接続する給米口12を開き、給米手段10を駆動する
ことにより、糊粉層が除去された米は、給米手段10が
生み出す空気流により給米経路11を介して炊飯部6の
鍋15へ供給される給米工程を行う。
【0014】所定量の米が炊飯部6の鍋15へ供給され
ると、制御部17は給水部7を動作させて鍋15へ供給
された米を炊飯するのに最適な量の水を鍋15へ供給す
る給水工程を行う。
【0015】鍋15へ所定量の米と水が供給されると、
米を水に漬からせて米に水を吸収させる浸漬工程が行わ
れる。そして、所定時間の浸漬工程が行われ、米が所定
量の水を吸収した後、米を炊飯する炊飯工程が行われ
る。
【0016】所定時間の炊飯が行われた後、炊飯された
ご飯を保温する保温工程が行われ、使用者はいつでもご
飯を鍋15から取り出すことができる。
【0017】こうして、炊飯したい米の量を入力して運
転開始ボタンを押すだけで、貯米部2に貯蔵された米か
ら、米の計量、米とぎ、給米、給水、炊飯、保温が自動
で行われる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
の自動炊飯器1では以下の問題を有している。
【0019】米とぎ部4でとがれ給米経路11へ排出さ
れた米を鍋15へ供給する給米工程では、図16に示す
ように、米投入弁13が動作して給米口12を開き、給
米手段10が動作することにより、給米手段10が生み
出す空気流が給米経路11を介して米を鍋15へ供給す
るが、このとき、給米手段10が生み出す空気流は全て
鍋15へ供給され、内蓋20に設けられた内蓋孔21お
よび蒸気筒16を介して自動炊飯器1外へ排出されるこ
とになる。
【0020】しかしながら、給米口12の面積に対し、
内蓋20に設けられ蒸気や空気を排出する内蓋孔21の
面積は小さい(例えば、給米口12の面積300mm2
に対して、内蓋孔21の面積60mm2等)ので、図1
7に示すように、内蓋20に空気圧(図17の矢印)が
加わってしまう。そのため、鍋15の上方を覆うように
蓋体18を炊飯部6に固定するフック22に、内蓋20
に加わる空気圧と略同等の力が加わることになる。
【0021】それゆえ、フック22が蓋体18を炊飯部
6に固定する力が弱くなり、鍋15と内蓋20との密閉
性が悪くなって、炊飯または保温工程中に鍋15と内蓋
20とのシール部23から蒸気が漏れて炊飯性能が低下
したり、さらには、米を鍋15へ供給する給米工程中に
内蓋20に加わる空気圧の方が、フック22が蓋体18
を炊飯部6に固定する力よりも大きくなって、図18に
示すように、蓋体18が回動して開いてしまい、米が自
動炊飯器1外へ飛び散ってしまうという問題が生じてし
まう。
【0022】また、この状態で給水弁8を開いて水を供
給すると、水は鍋15内に供給されず、自動炊飯器1が
設置された場所の周辺を水で濡らしてしまうという問題
や、所定量の米や水が炊飯部6の鍋15内に供給されな
いので、炊飯を行えないという問題もある。
【0023】本発明は上記従来の問題を解決するもの
で、自動炊飯器の信頼性を向上させることを目的として
いる。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、米を炊飯する炊飯部と、炊飯部へ米を供給
する給米手段と、炊飯部と給米手段を接続する給米経路
と、炊飯部に給米経路を接続する給米口と、給米口を開
閉する米投入弁と、給米経路の一部に連通接続され且つ
本体外と通気する排気経路とを備え、排気経路と給米経
路との接続箇所に空気が通過する孔を有した排気口を設
けた構成にしたものである。
【0025】これにより、給米手段が生み出す空気流
は、給米経路を通過し、炊飯部の鍋へ米を供給して蓋体
が備える蒸気筒から自動炊飯器外へ排出されるだけでな
く、排気口および排気経路を介して自動炊飯器外へ排出
される。
【0026】それゆえ、蓋体を炊飯部の所定位置に固定
するフックにかかる力を低減することができ、米を炊飯
部の鍋へ供給しているときに蓋体が回動して開いてしま
い、自動炊飯器外へ米が散乱してしまったり、鍋と蓋体
に設けた内蓋とのシール性が劣化して炊飯性能が低下し
たりするのを低減することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、米を炊
飯する炊飯部と、炊飯部へ米を供給する給米手段と、炊
飯部と給米手段を接続する給米経路と、炊飯部に給米経
路を接続する給米口と、給米口を開閉する米投入弁と、
給米経路の一部に連通接続され且つ本体外と通気する排
気経路とを備え、排気経路と給米経路との接続箇所に空
気が通過する孔を有した排気口を設けた構成にしたもの
であり、給米手段が生み出す空気流は、給米経路を通過
し、炊飯部の鍋へ米を供給して蓋体が備える蒸気筒から
自動炊飯器外へ排出されるだけでなく、排気口および排
気経路を介して自動炊飯器外へ排出されるので、炊飯部
に収納された鍋の上方を覆う蓋体に加わる力を低減する
ことができ、米を炊飯部の鍋へ供給しているときに蓋体
が回動して開いてしまい、米が自動炊飯器外へ散乱して
しまったり、鍋と蓋体に設けた内蓋とのシール性が劣化
して炊飯性能を低下するのを低減することができる。そ
れゆえ、自動炊飯器の信頼性を向上させることができ
る。
【0028】請求項2に記載の発明は、特に請求項1に
記載の発明において、孔は、正常米が通過しない大きさ
に構成したものであり、給米中に、割れたり砕けたりし
ていない正常米から、浸漬工程や炊飯工程ででんぷん成
分を流出させ、流出したでんぷん成分によりベチャつい
たご飯が炊きあがってしまうという食味を低減させる原
因である割れ米やくず米、糠、砂、ほこり等を分離し、
鍋に供給するのを低減することができるので、食味劣化
を防ぐことができる。
【0029】請求項3に記載の発明は、特に請求項1ま
たは2に記載の発明において、排気口を米投入弁近傍に
配した構成にしたものであり、給米工程で給米手段が生
み出す空気流により排気口に貼り付いた米は、給米手段
を停止させると自重で鍋内へ移動していくので、給米経
路内に米を残すことなく、所定量の米を全て炊飯部の鍋
へ供給することができる。
【0030】請求項4に記載の発明は、特に請求項1〜
3のいずれか1項に記載の発明において、排気口は、炊
飯部に着脱自在に収納される鍋の上方を覆う蓋体に配さ
れた給米経路の鉛直上壁に配された構成にしたものであ
り、米が排気口に激しく衝突するのを低減することがで
きるとともに、米が空気に接触して傷んだり割れたりす
るのを低減することができる、すなわち、割れ米やくず
米等を発生させることを低減することができるので、浸
漬工程や炊飯工程において、でんぷんの流出を低減する
ことができ、食味の低下を低減することができる。
【0031】さらに、給米経路に浸入してくる蒸気を排
気経路へ排出することができるので、給米経路に蒸気が
浸入するのを低減することができ、給米経路が汚れた
り、米が給米経路に詰まったりするのを低減することが
できる。
【0032】請求項5に記載の発明は、特に請求項1〜
4のいずれか1項に記載の発明において、米を供給する
時に給米手段を間欠的に動作させるように構成したもの
であり、給米手段により搬送される米は排気口に貼り付
いては自重により落下して鍋へ供給されるという動作を
繰り返すので、給米手段が生み出す空気流が給米経路お
よび排気経路を通過する面積が減少するのを低減して確
実に米を鍋へ供給できるようにすることができるととも
に、米が空気に接触して傷んだり割れたりする、すなわ
ち、割れ米やくず米が発生するのをより低減することが
でき、食味が低下するのをより一層低減することができ
る。
【0033】請求項6に記載の発明は、特に請求項1〜
5のいずれか1項に記載の発明において、排気経路に、
経路面積が大きい拡大部を設けた構成にしたものであ
り、拡大部でマフラー効果が発生するので、給米中に米
どうしが衝突したり、給米経路に米が衝突したりして発
生する騒音は、排気経路から拡大部へ移動すると拡大部
で拡散し、拡大部の壁に衝突することを繰り返すことに
より、騒音が小さくなっていく。
【0034】それゆえ、自動炊飯器外へ排出される騒音
が小さくなるので、排気経路の拡大部で騒音を低減する
ことができ、自動炊飯器の騒音を低減することができ
る。
【0035】請求項7に記載の発明は、特に請求項2〜
6に記載の発明において、排気経路に、米より小さい異
物を回収する異物回収部を配した構成にしたものであ
り、排気口を通過して排気経路内に侵入してくる割れ米
やくず米、糠、砂、ほこり等の異物を異物回収部で回収
することができるので、自動炊飯器外へ割れ米やくず
米、糠、砂、ほこり等の異物を排出することを低減する
ことができ、自動炊飯器の設置場所周辺の衛生を向上さ
せることができる。
【0036】請求項8に記載の発明は、特に請求項7に
記載の発明において、異物回収部は、蓋体に備えられる
とともに、蓋体から着脱可能とした構成にしたものであ
り、自動炊飯器の蓋体から容易に異物回収部を着脱する
ことができるので、異物回収部に堆積した割れ米やくず
米、糠、砂、ほこり等の異物を容易に捨てることがで
き、異物回収部のメンテナンスや自動炊飯器の使い勝手
を向上させることができる。
【0037】請求項9に記載の発明は、特に請求項8に
記載の発明において、異物回収部は、蓋体を開いた時に
着脱可能とした構成にしたものであり、異物回収部は蓋
体を開いた時に着脱でき、蓋体を閉じた時には着脱する
ことができないので、給米中に給米手段が生み出す空気
流により異物回収部が自動炊飯器から飛び出たりするこ
とを低減することができ、確実に割れ米やくず米、糠、
砂、ほこり等の異物を異物回収部で回収することができ
る。
【0038】また、蓋体を開けば容易に異物回収部を着
脱することができるので、異物回収部のメンテナンスを
容易に行うことができる。
【0039】請求項10に記載の発明は、特に請求項7
〜9のいずれか1項に記載の発明において、給米手段
は、米を圧力送風するように構成したものであり、異物
回収部が割れ米やくず米、糠、砂、ほこり等の異物で詰
まってしまい、排気経路に給米手段が生み出す空気が流
れなくなっても、給米手段が生み出す空気を、蓋体に設
けられ炊飯中や保温中に発生する蒸気を排出する蒸気筒
から排出することができる。それゆえ、異物回収部が割
れ米やくず米等で詰まってしまっても、米とぎ部でとが
れた米を確実に炊飯部へ供給することができる。
【0040】請求項11に記載の発明は、特に請求項1
0に記載の発明において、給米経路から鍋内に送風され
る空気の圧力を検知する圧力検知手段を備えた構成にし
たものであり、異物回収部が割れ米やくず米、糠、砂、
ほこり等で詰まってしまい、排気経路に給米手段が生み
出す空気が流れにくくなった場合は、炊飯部の鍋内の圧
力が上昇し、蓋体にかかる力が増加するので、蓋体にか
かる力を検知することにより、異物回収部が割れ米やく
ず米等で詰まってしまったことを制御部が判断すること
ができる。
【0041】それゆえ、異物回収部のメンテナンス時期
を使用者に報知することができ、自動炊飯器の使い勝手
をより向上させることができる。
【0042】請求項12に記載の発明は、特に請求項1
〜11のいずれか1項に記載の発明において、炊飯部へ
水を供給する給水部を備え、給米部から炊飯部へ米を供
給してから給水部から炊飯部へ水を供給するように構成
したものであり、予約炊飯の時には、自動炊飯器の予約
運転開始ボタンが押されると米のみを給米部から炊飯部
へ供給し、予約時間にご飯が炊きあがるように炊飯が開
始される直前に、水を炊飯部へ供給することにより、炊
飯が開始される直前まで米は水に漬からないので過浸漬
を防止することができる。
【0043】さらに、米をといだり、給米手段を動作さ
せてといだ米を米とぎ部から炊飯部へ供給したりする時
には騒音レベルが高いが、予約炊飯時は、米だけを先に
といで炊飯部へ供給することができるので、予約炊飯時
間を早朝に設定しても炊飯が開始される時には従来の炊
飯器と略同等の騒音レベルにすることができる。
【0044】請求項13に記載の発明は、特に請求項1
〜12のいずれか1項に記載の発明において、予め設定
された所定量の米が炊飯部へ供給されるまで、所定量よ
り少ない量の米を炊飯部へ供給するように構成したもの
であり、少量ずつ米を供給することにより、給米手段の
1回当たりの動作に対し、給米経路内を流れる米の量を
少なくすることができるので、米とぎ部から給米経路を
介して供給される米が排気口を塞いでしまうのを低減す
ることができるので、米とぎ部から炊飯部へ米が供給さ
れる時間が長くなったり、米が給米経路で詰まってしま
うのを低減することができる。
【0045】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0046】図1に示す自動炊飯器30は、少なくとも
炊飯したい量の米を収納することができる貯米部31、
米を計量する米計量部32、米計量部32から供給され
た米をとぐ米とぎ部33、米とぎ部33でとがれた米を
排出する米排出手段34、米を炊飯する炊飯部35を備
えている。
【0047】36は米を空気で炊飯部35へ供給するた
めに空気流を生み出す給米手段、37は米とぎ部33と
炊飯部35とを接続し、給米手段36が生み出す空気流
に従って米が通過する給米経路、38は給米経路37を
炊飯部35に接続する給米口、39は給米口38に設け
られ弁駆動ユニット40により給米口38を開閉する米
投入弁である。
【0048】そして、貯米部31、米計量部32、米と
ぎ部33、米排出手段34、給米手段36、給米経路3
7および給米口38を給米部と呼ぶ。
【0049】41は給米経路37の一部を自動炊飯器3
0外へ連通接続する排気経路、42は排気経路41と給
米経路37との接続部である排気口で、空気が通過する
ことができる複数の孔を備えている。また、排気経路4
1の断面積は、給米経路37の断面積と略同等の面積に
なっている(例えば、排気経路41の断面積および給米
経路37の断面積はともに300mm2等)43は炊飯
部35へ所定量の水を供給する給水部で、給水弁44と
給水経路45および水投入弁46を備えている。
【0050】47は蒸気筒で、炊飯部35が米を炊飯し
たり保温したりする際に発生する蒸気を自動炊飯器30
外へ排出したり、給米手段36により給米経路37を介
して炊飯部35へ米を搬送した空気を自動炊飯器30外
へ排出したりする。
【0051】48は炊飯部35に着脱自在に収納される
鍋、49は鍋48の上方を覆う蓋体で、フック50を使
用者が押すと回動して炊飯部35を開いたり閉じたりす
る。また、蓋体49は鍋48を密閉する内蓋51を有し
ている。
【0052】内蓋51は、蒸気筒47と接続されてお
り、鍋48内の蒸気や空気が蒸気筒47から排出される
ように内蓋孔52が設けられている。この内蓋孔52の
面積は、給米経路37の断面積よりも小さい(例えば、
給米経路37の断面積300mm2に対して、内蓋孔5
2の面積60mm2等)形状になっている。
【0053】53は給米部、給水部43および炊飯部3
5等を制御する制御部である。
【0054】上記構成において、動作を説明する。使用
者が貯米部31内に米を投入し、炊飯したい米の量を入
力した後、運転開始ボタン(図示しない)を押すと、自
動炊飯器30の運転が開始する。
【0055】運転が開始されると、制御部53が米計量
部32を動作させることにより、貯米部31に貯蔵され
た米から、米計量部32が所定量の米を米収納容器54
へ供給する。
【0056】所定量の米が米収納容器54に供給される
と、制御部53は米とぎ工程プログラムに従って駆動手
段55を動作させる。駆動手段55が動作することによ
り回転羽根56が回転し、米収納容器54内に収納され
た米をとぐ米とぎ工程が行われる。
【0057】米とぎ工程が終了すると、制御部53は米
排出手段34を動作させることにより、米とぎ部33で
とがれた米が給米経路37へ排出される。
【0058】次に、制御部53は、給米工程プログラム
に従い、まず弁駆動ユニット40を介して米投入弁39
を動作させ、給米口38を開く。そして、給米手段36
を動作させることにより空気流が生み出され、図1に示
すように、米とぎ部33から給米経路37へ排出された
米を空気流で鍋48へ搬送する。
【0059】給米手段36で生み出された空気流(図1
の矢印)は、米とともに給米経路37を移動し、一部は
鍋48内へ移動して内蓋51に設けられた内蓋孔52お
よび蒸気筒47を介し自動炊飯器30外へ排出されると
ともに、残りは、排気口42および排気経路41を介し
て自動炊飯器30外へ排出される。
【0060】所定量の米が炊飯部35の鍋48へ供給さ
れると、制御部53は給水弁44および水投入弁46を
動作させて、使用者が設定した炊飯量に最適な量の水
を、給水経路45を介して鍋48へ供給する給水工程を
行う。
【0061】所定量の水と米が鍋48へ供給されると、
制御部53は米に水を吸収させる浸漬工程プログラムお
よび炊飯工程プログラムに従って炊飯部35を動作させ
る。炊飯部35が動作することにより、使用者が炊飯し
たい量の米が炊飯されることになる。
【0062】所定量の米が炊飯されると、制御部53
は、ご飯を保温する保温工程に入る。
【0063】こうして、使用者は炊飯したい米の量を入
力して運転開始ボタンを押すだけで、貯米部31に貯蔵
された米から、米の計量、米とぎ、給米、給水、炊飯、
保温が自動で行われ、ご飯が炊きあがる。
【0064】なお、炊飯工程または保温工程中に発生す
る蒸気は、蒸気筒47を介して、自動炊飯器30外へ排
出される。
【0065】このように本実施例によれば、米を米とぎ
部33から給米経路37を介して炊飯部35の鍋48へ
供給する給米工程において、給米手段36が生み出す空
気流は、給米経路37を通過し、鍋48へ米を搬送して
内蓋孔52および蒸気筒47を介して自動炊飯器30外
へ排出されるだけでなく、図1に示すように、排気口4
2および排気経路41を介して自動炊飯器30外へ排出
される。
【0066】また、排気経路41の断面積を給米経路3
7の断面積と略同等にすることにより、給米手段36が
生み出す空気流が流れる経路の面積を略一定にすること
ができるので、鍋48に送り込まれた空気が通過する内
蓋孔52の面積が給米経路37の断面積よりも小さくて
も、図10に示すような、内蓋51に空気圧が加わるの
を低減することができる。
【0067】それゆえ、蓋体49が開かないように炊飯
部35に固定するフック50に加わる力を低減すること
ができるので、米を炊飯部35の鍋48へ供給している
ときに蓋体49が回動して開いてしまったり、鍋48と
内蓋51とのシール性が劣化して炊飯性能が低下するの
を低減することができる。
【0068】したがって、自動炊飯器の信頼性を向上さ
せることができる。
【0069】なお、排気口42は、空気が通過する孔を
有しているので、給米手段36が生み出す空気流により
搬送される米は全て鍋48へ供給されるものである。
【0070】また、自動炊飯器30は、図1に示すよう
に、炊飯部35を米とぎ部33または貯米部31の略上
部に設けた構成のものであってもよいし、炊飯部35を
米とぎ部33または貯米部31の略横部に設けた構成の
ものであってもよい。
【0071】また、貯米部31は、大量の米を貯蔵(例
えば10kg)できてもよいし、毎回炊飯する量だけ
(例えば3合分)貯蔵できるものであってもよい。
【0072】また、とがなくても炊飯できる無洗米を貯
米部31に供給して炊飯する場合は、米とぎ部33で無
洗米をとがずに排出するだけでもよい。
【0073】また、給米部は米とぎ部33を持たず、貯
米部31と米計量部32、給米手段36、給米経路37
および給米口38のみを備えた無洗米対応の構成のもの
であってもよい。
【0074】また、自動炊飯器30の動作の説明では、
炊飯部35に米を供給してから水を供給するようにした
が、水を供給してから米を供給してもよいし、水と米を
同時にまたは交互に供給してもよい。
【0075】また、給水部43は水道栓に直結する構成
であってもよいし、水タンクを備えて、水タンクから水
を炊飯部35へ供給する構成であってもよい。水タンク
を備える場合は、使用者が水を水タンクに供給するよう
にすれば、自動炊飯器30を任意の場所に設置できる。
【0076】また、自動炊飯器30は、給水部43を持
たず、給米部のみを備えた構成であってもよい。
【0077】また、上記実施例では、排気経路41の断
面積と給米経路37の断面積が略同等(300mm2
と記載したが、排気経路41の断面積と内蓋51の内蓋
孔52の面積との和が給米経路37の断面積と略同等で
あってもよく、給米手段36が生み出す空気流の圧力損
失を低減する面積構成であればよい。
【0078】また、図1では、給米手段36が生み出す
空気の圧力で送風する構成を示したが、図2に示すよう
に、排気経路41を給米手段36の吸気口36aに接続
し、給米手段36が生み出す吸引力で米を送風してもよ
いし、図3に示すように、給米手段36が生み出す空気
流が給米経路37および排気経路41を循環するように
構成してもよい。
【0079】また、排気口42に設けた孔は、円形や、
長方形、正方形、三角形などの多角形でもよく、メッシ
ュ構造でもよい。空気が通過する形状であればいかなる
形状でもよい。
【0080】それから、排気口42に設けられた孔は、
正常米(正常米とは、完全な形状をした米に対して、2
/3以上の形状を有している米のことをいう)が通過し
ない大きさにすることにより、正常な形状をした米は排
気口42を通過することができず、割れ米やくず米、
糠、砂、ほこり等は排気口42を通過することができる
ので、給米工程において、図4に示すように、給米手段
36により搬送される米に含まれる割れ米やくず米、
糠、砂、ほこり等は排気口42を通過していき、正常な
形状をした米は排気口42を通過せずに鍋48へ供給さ
れる。
【0081】それゆえ、割れたり砕けたりしていない正
常な形状をした米から、割れ米やくず米、糠、砂、ほこ
り等を分離して鍋48へ供給することができるので、浸
漬工程や炊飯工程ででんぷん成分を流出させて炊飯性能
を低下させる割れ米やくず米等が鍋48に供給されるの
を低減することができ、炊飯性能を向上させることがで
きる。
【0082】なお、排気口42の孔は、正常米のみを通
過しない形状であればいかなる形状であってもよい。
【0083】それから、給米工程中は、給米手段36が
生み出す空気流は鍋48へ流れるだけでなく排気口42
を介して排気経路41へも流れるので、搬送される米の
一部は、図5(a)に示すように、排気口42に貼り付
いてしまうが、図1、図5(a)および図5(b)に示
すように、排気口42を米投入弁39近傍に配置するこ
とにより、給米手段36を停止すると、図5(b)に示
すように、米は自重により給米口38を介して炊飯部3
5の鍋48へ移動していく。
【0084】それゆえ、給米経路37内に米を残すこと
なく、所定量の米を全て炊飯部35の鍋48へ供給する
ことができる。
【0085】なお、図6(a)および図6(b)に示す
ように、給米経路37の外周に排気経路41を配置し、
排気口42の孔を給米経路の全周に配置すれば、排気口
42の面積をより大きくすることができ、米が排気口4
2に貼り付いても、排気口42の孔を全て塞いでしまう
のを低減することができるので、よりよい。
【0086】それから、図1に示すように、排気口42
を米および空気が給米経路37を流れる略直線状に配置
した場合は、米が排気口42に激しく衝突し、その衝突
力により割れたり砕けたりする米が発生する恐れがある
のを、図7(a)に示すように、排気口42を給米経路
37の略上部に配置することにより、排気口42が、米
および空気が給米経路37を流れる略直線状にないの
で、米が排気口42に激しく衝突するのを低減すること
ができる。
【0087】それゆえ、とがれた米を米とぎ部33から
炊飯部35の鍋48へ供給するときに、米が割れたり砕
けたりするのをより低減することができる、すなわち、
割れ米やくず米等を発生させることを低減することがで
きるので、浸漬工程や炊飯工程におけるでんぷんの流出
を低減することができ、食味の低下を低減することがで
きる。
【0088】また、図7(a)に示すように、排気口4
2は、給米口38および米投入弁39の近傍に配置され
ているので、給米手段36を停止させたときに、図7
(b)に示すように、給米工程で排気口42に貼り付い
ている米は自重により給米口38および米投入弁39を
介して鍋48へ供給されることになる。
【0089】さらに、米投入弁39を動作させて給米口
38を閉じた場合において、割れ米やくず米または異物
等が挟まったりして米投入弁39と給米口38とにシー
ル不良が生じたときには、炊飯工程や保温工程で、鍋4
8内に発生する蒸気等が給米経路37内に浸入してくる
が、図8に示すように、給米経路37に浸入してきた蒸
気は排気口42および排気経路41を介して自動炊飯器
30外へ排出されることになる。
【0090】それゆえ、給米経路37が蒸気で濡れてし
まったり汚れてしまうのを低減することができ、給米経
路37に米が詰まってしまったりするのを低減すること
ができる。
【0091】以上より、給米工程において、米が排気口
42に衝突する衝撃力を低減することができるので、米
が割れたり砕けたりするのを低減することができ、食味
の低下を低減することができるとともに、炊飯工程また
は保温工程において、給米経路37内に蒸気が浸入して
きても排気口42および排気経路41を介して自動炊飯
器30外へ排出することができ、給米経路37が濡れた
りまたは汚れたりまたは米が給米経路37に詰まったり
するのを低減することができる。
【0092】なお、図9に示すように、排気口42に米
が衝突する衝撃力を低減するために、排気口42は、米
および空気が給米経路37を流れる略直線状に配置しな
い構成であってもよい。
【0093】また、図9に示すように、排気口42を給
米経路37に近づけると、給米工程で給米手段36が生
み出す空気流が流れているときに、給米経路37を流れ
てくる米が、排気口42に貼り付いている米をたたき落
として鍋48へ供給することができるので、排気口42
に同じ米が貼り付いている時間が短くなるのでよりよ
い。
【0094】それから、給米工程において、給米手段3
6を動作させて米を搬送すると、図5(a)および図7
(a)に示すように、搬送される米の一部が排気口42
に貼り付いてしまい、排気口42の多くの部分を塞いで
しまうが、給米手段36を停止させると、図5(b)お
よび図7(b)に示すように、排気口42に貼り付いた
米は自重により落下して排気口42から離れ、鍋48へ
供給されていく。
【0095】それゆえ、給米工程で給米手段36を間欠
的に動作させることにより、搬送される米は排気口42
に貼り付いては自重により落下して鍋48内へ供給され
るという動作を繰り返すので、排気口42に米が貼り付
いてしまうのを低減することができ、給米手段36が生
み出す空気流が給米経路37および排気経路41を通過
する面積が減少するのを低減することができる。そし
て、給米手段36が生み出す空気流が流れにくくなっ
て、米とぎ部33から排出された米を炊飯部35の鍋4
8へ供給するのにかかる時間が長くなってしまったり、
所定時間内で米を鍋48へ供給することができなかった
りするのを低減することができる。
【0096】さらに、給米手段36を動作させ続ける
と、図5(a)および図7(a)に示すように、搬送さ
れる米の一部が排気口42に貼り付いたままになってし
まうが、給米手段36を停止させると、図5(b)およ
び図7(b)に示すように、排気口42に貼りついた米
は排気口42から離れるので、給米手段36を間欠的に
動作させることにより、排気口42に貼り付いた米が、
排気口42に貼り付いている時間を短縮することができ
るので、米が空気に接触して傷んだり割れたりする、す
なわち、割れ米やくず米等が発生するのをより低減する
ことができ、食味が低下するのをより一層低減すること
ができる。
【0097】したがって、給米手段36が生み出す空気
流が給米経路37および排気経路41を通過する面積が
減少するのを低減して確実に米を鍋48へ供給できるよ
うにすることができるとともに、とがれた米が空気に接
触して傷んだり割れたりするのを低減することができ、
食味が低下するのをより一層低減することができる。
【0098】それから、給米工程において、給米手段3
6が生み出す空気流により、米を炊飯部35の鍋48へ
供給するために、米が給米経路37を通過するときに
は、米どうしが衝突したり、米が給米経路37に衝突し
たりする衝突音が発生し、その衝突音が排気経路41を
介して自動炊飯器30外へ出ていき、使用者に不快感を
与えてしまうのを、図10に示すように、排気経路41
に経路が大きい拡大部57を設けることにより、拡大部
57でマフラー効果が発生するので、排気経路41から
拡大部57に入った衝突音(図10の矢印)は、拡大部
57で拡散して拡大部57の壁に衝突することを繰り返
すことにより、衝突音が小さくなっていき、自動炊飯器
30外へ排出される衝突音が小さくなっていく。それゆ
え、拡大部57で衝突音を低減することができる。
【0099】したがって、給米工程中に発生する米どう
しの衝突音や米が給米経路37に衝突する衝突音等を低
減することができるので、使用者に与える不快感を低減
することができる。
【0100】それから、図11に示すように、排気経路
41に、排気口42を通過した米より小さい異物(例え
ば、割れ米、くず米、糠、砂、ほこり等)を回収する異
物回収部58を配置することにより、貯米部31に投入
された米に含まれていたり、米とぎ工程で米をといだ
り、給米工程中に米どうしが衝突したり、米が給米経路
37に衝突したりしたときに発生する割れ米、くず米、
糠、砂、ほこり等の異物を異物回収部58で回収するこ
とができるので、自動炊飯器30外へ割れ米、くず米、
糠、砂、ほこり等の異物を排出することを低減すること
ができ、自動炊飯器30の設置場所周辺の衛生を向上さ
せることができる。
【0101】なお、図11では、異物回収部58は蓋体
49内に配置したが、異物を回収できるのであれば、排
気経路41の任意の場所に配置してもよい。
【0102】それから、図12に示すように、異物回収
部58を蓋体49内に備えるとともに、蓋体49から着
脱可能な構成にすることにより、異物回収部58を自動
炊飯器30から容易に着脱することができるので、異物
回収部58に割れ米やくず米、糠、砂、ほこり等の異物
が堆積しても、使用者は容易に自動炊飯器30から異物
回収部58を取り出して異物を捨てることができる。
【0103】それゆえ、異物回収部58のメンテナンス
や自動炊飯器30の使い勝手を向上させることができ
る。
【0104】それから、図13および図14に示すよう
に、蓋体49が閉じられ炊飯部35に収納されている時
は異物回収部58を着脱することができず、蓋体49を
開いた時に異物回収部58を着脱可能とすることによ
り、給米工程においては、蓋体49は、図13に示すよ
うに、炊飯部35に収納されているので、給米手段36
が生み出す空気流により異物回収部58が自動炊飯器3
0の蓋体49から飛び出したりすることを低減すること
ができる。
【0105】それゆえ、異物回収部58が給米経路37
や排気経路41から外れてしまうことを低減することが
でき、割れ米やくず米、糠、砂、ほこり等の異物を確実
に回収することができるとともに、蓋体49を開けば容
易に異物回収部58を着脱することができるので、異物
回収部58のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0106】なお、異物回収部58は、図14では、蓋
体49の前方から着脱できるようにしたが、蓋体49の
側面や後面、下面から着脱することができてもよく、蓋
体49を閉じて炊飯部35に収納されているときは異物
回収部58を着脱することができず、蓋体49を開いた
ときに着脱することができればよい。
【0107】また、異物回収部58は、蓋体49を開い
て且つ内蓋51を取り外してから着脱できるようにして
もよい。
【0108】それから、図2および図3に示すように、
米とぎ部33でとがれた米を給米手段36の吸引力を活
用して炊飯部35の鍋48へ供給したり、給米手段36
が生み出す空気流を給米経路37および排気経路41で
循環するようにして炊飯部35の鍋48へ供給するよう
に構成すると、異物回収部58が、割れ米やくず米、
糠、砂、ほこり等の異物で詰まってしまった場合は、空
気が排気経路41および給米経路37を流れなくなる
が、図1に示すように、給米手段36を送風ファンで構
成し、送風ファンが生み出す空気の吐出圧力で米を炊飯
部35へ送風搬送することにより、異物回収部58が割
れ米やくず米、糠、砂、ほこり等の異物で詰まってしま
い、排気経路41に給米手段36が生み出す空気が流れ
なくなっても、給米手段36が生み出す空気を内蓋51
の内蓋孔52や蒸気筒47から排出することができるの
で、異物回収部58が詰まってしまっても、米とぎ部3
3でとがれた米を確実に炊飯部35の鍋48へ供給する
ことができる。
【0109】それから、図15に示すように、フック5
0に圧力検知手段59を設けることにより、異物回収部
58が割れ米やくず米、糠、砂、ほこり等で詰まってし
まい、排気経路41に給米手段36が生み出す空気が流
れにくくなった場合は、炊飯部35の鍋48内の圧力が
上昇し、蓋体49にかかる力が増加するので、圧力検知
手段59が蓋体49にかかる力を検知することにより、
異物回収部58が割れ米やくず米、糠、ほこり等で詰ま
ってしまったことを制御部53が判断することができ
る。
【0110】それゆえ、異物回収部58のメンテナンス
時期を使用者に報知することができ、自動炊飯器30の
使い勝手をより向上させることができる。
【0111】なお、図15では、圧力検知手段59をフ
ック50に設けたが、給米工程で鍋48および蓋体49
に加わる圧力を検知できるように、圧力検知手段59を
任意の位置に設けてもよい。
【0112】それから、制御部53は、炊飯部35へ米
を供給してから水を供給するように、給米部および給水
部43を制御することにより、炊飯部35へ供給された
米は、水が炊飯部35へ供給されるまでは水に漬からな
いので、予約炊飯の時には、自動炊飯器30の予約運転
開始ボタン(図示しない)が押されると米のみを給米経
路37を介して米とぎ部33から炊飯部35へ供給し、
予約時間にご飯が炊きあがるように炊飯が開始される直
前に、水を炊飯部35へ供給することにより、炊飯が開
始される直前まで米は水に漬からないので、米の過浸漬
を防止することができる。
【0113】さらに、米をといだり、給米手段36を動
作させてといだ米を米とぎ部33から炊飯部35へ供給
したりする時には騒音レベルが高いが、予約炊飯時は、
米だけを先にといで炊飯部35へ供給することができる
ので、予約炊飯時間を早朝に設定しても炊飯が開始され
る時には水を供給して炊飯するだけなので、従来の炊飯
器と略同等の騒音レベルにすることができる。
【0114】なお、通常の炊飯では、制御部53は、水
を供給してから米を供給するように、または水と米を交
互に供給するように、給水部43および給米部を制御し
てもよい。
【0115】それから、予め設定された所定量の米が炊
飯部35へ供給されるまで、所定量より少ない量の米を
炊飯部35へ供給する(例えば、予め設定された炊飯量
3合に対して、0.5合ずつ米をといで炊飯部35へ供
給する等)ことにより、1回当たりに給米経路37を通
過する米の量を少なくすることができるので、米とぎ部
から給米経路37を介して供給される米が排気口42を
塞いでしまうのを低減することができ、米とぎ部33か
ら炊飯部35へ米が供給される時間が長くなったり、米
が給米経路37で詰まってしまうのを低減することがで
きる。
【0116】それゆえ、より確実に米を鍋48へ供給す
ることができる。
【0117】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、米を炊
飯部の鍋へ供給しているときに蓋体が回動して開いてし
まったり、鍋と蓋体に設けた内蓋とのシール性が劣化し
て炊飯性能を低下するのを低減することができる。それ
ゆえ、自動炊飯器の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の自動炊飯器の断面図
【図2】同自動炊飯器の給米手段の吸引力で米を供給す
る場合の断面図
【図3】同自動炊飯器の給米手段が生み出す空気流を循
環させて米を供給する場合の断面図
【図4】同自動炊飯器の給米経路、排気口、排気経路お
よび米投入弁近傍の部分拡大図
【図5】(a)同自動炊飯器の給米工程で給米手段を動
作させた場合の排気口近傍の部分拡大図 (b)同自動炊飯器の給米工程で給米手段を停止させた
場合の排気口近傍の部分拡大図
【図6】(a)同自動炊飯器の別の例の給米経路、排気
経路および排気口近傍の部分拡大図 (b)同自動炊飯器の別の例の給米経路、排気経路およ
び排気口近傍を炊飯部上方から見た部分拡大図
【図7】(a)同自動炊飯器の排気口を給米経路の略上
部に配置し、給米工程で給米手段を動作させた場合の排
気口近傍の部分拡大図 (b)同自動炊飯器の排気口を給米経路の略上部に配置
し、給米工程で給米手段を停止させた場合の排気口近傍
の部分拡大図
【図8】同自動炊飯器の排気口を給米経路の略上部に配
置した場合の炊飯または保温工程中の排気口近傍の部分
拡大図
【図9】同自動炊飯器の排気口および排気経路を給米経
路の略直線状に配置しない場合の炊飯部上方から見た図
【図10】同自動炊飯器の排気経路に経路面積が大きい
拡大部を設けた場合の炊飯部上方から見た図
【図11】同自動炊飯器の異物回収部を設けた場合の部
分拡大図
【図12】同自動炊飯器の異物回収部が着脱可能である
場合の部分拡大図
【図13】同自動炊飯器の異物回収部が蓋体前方から着
脱可能とした場合の蓋体を炊飯部に収納した部分構成図
【図14】同自動炊飯器の蓋体を開いたときに異物回収
部が着脱される例を示した図
【図15】同自動炊飯器のフックに圧力検知手段を設け
た部分拡大図
【図16】従来の自動炊飯器の断面図
【図17】同自動炊飯器の蓋体に空気圧が加わる場合の
一例を示す部分拡大図
【図18】同自動炊飯器の給米工程中に蓋体が開いてし
まった場合の一例を示す部分拡大図
【符号の説明】 30 自動炊飯器 35 炊飯部 36 給米手段 37 給米経路 38 給米口 39 米投入弁 41 排気経路 42 排気口 43 給水部 48 鍋 49 蓋体 53 制御部 57 拡大部 58 異物回収部 59 圧力検知手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中西 邦行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 池田 典生 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松下 初彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 品部 晃宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4B055 AA07 BA09 BA10 BA36 CA22 CB09 DA02 DB14 GC33

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 米を炊飯する炊飯部と、前記炊飯部へ米
    を供給する給米手段と、前記炊飯部と前記給米手段を接
    続する給米経路と、前記炊飯部に前記給米経路を接続す
    る給米口と、前記給米口を開閉する米投入弁と、前記給
    米経路の一部に連通接続され且つ本体外と通気する排気
    経路とを備え、前記排気経路と前記給米経路との接続箇
    所に空気が通過する孔を有した排気口を設けた自動炊飯
    器。
  2. 【請求項2】 孔は、正常米が通過しない大きさである
    請求項1記載の自動炊飯器。
  3. 【請求項3】 排気口を米投入弁近傍に配した請求項1
    または2に記載の自動炊飯器。
  4. 【請求項4】 排気口は、炊飯部に着脱自在に収納され
    る鍋の上方を覆う蓋体に配された給米経路の鉛直上壁に
    配された請求項3に記載の自動炊飯器。
  5. 【請求項5】 米を供給する時に給米手段を間欠的に動
    作させる請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動炊飯
    器。
  6. 【請求項6】 排気経路に、経路面積が大きい拡大部を
    設けた請求項1〜5のいずれか1項に記載の自動炊飯
    器。
  7. 【請求項7】 排気経路に、米より小さい異物を回収す
    る異物回収部を配した請求項2〜6のいずれか1項に記
    載の自動炊飯器。
  8. 【請求項8】 異物回収部は、蓋体に備えられるととも
    に、前記蓋体から着脱可能とした請求項7に記載の自動
    炊飯器。
  9. 【請求項9】 異物回収部は、蓋体を開いた時に着脱可
    能とした請求項8に記載の自動炊飯器。
  10. 【請求項10】 給米手段は、米を圧力送風する請求項
    7〜9のいずれか1項に記載の自動炊飯器。
  11. 【請求項11】 給米経路から鍋内に送風される空気の
    圧力を検知する圧力検知手段を備えた請求項10に記載
    の自動炊飯器。
  12. 【請求項12】 炊飯部へ水を供給する給水部を備え、
    給米部から前記炊飯部へ米を供給してから前記給水部か
    ら前記炊飯部へ水を供給する請求項1〜11のいずれか
    1項に記載の自動炊飯器。
  13. 【請求項13】 予め設定された所定量の米が炊飯部へ
    供給されるまで、前記所定量より少ない量の米を前記炊
    飯部へ供給する請求項1〜12のいずれか1項に記載の
    自動炊飯器。
JP2002135117A 2002-05-10 2002-05-10 自動炊飯器 Expired - Fee Related JP3815373B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002135117A JP3815373B2 (ja) 2002-05-10 2002-05-10 自動炊飯器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002135117A JP3815373B2 (ja) 2002-05-10 2002-05-10 自動炊飯器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003325322A true JP2003325322A (ja) 2003-11-18
JP3815373B2 JP3815373B2 (ja) 2006-08-30

Family

ID=29697523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002135117A Expired - Fee Related JP3815373B2 (ja) 2002-05-10 2002-05-10 自動炊飯器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3815373B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109247832A (zh) * 2017-07-13 2019-01-22 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 烹饪器具
KR20190056911A (ko) * 2017-11-17 2019-05-27 엘지전자 주식회사 음료 제조기 및 음료 제조기의 제어 방법
WO2023280249A1 (zh) * 2021-07-07 2023-01-12 添可智能科技有限公司 烹饪设备及其锅盖

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109247832A (zh) * 2017-07-13 2019-01-22 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 烹饪器具
CN109247832B (zh) * 2017-07-13 2023-12-19 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 烹饪器具
KR20190056911A (ko) * 2017-11-17 2019-05-27 엘지전자 주식회사 음료 제조기 및 음료 제조기의 제어 방법
KR102522004B1 (ko) * 2017-11-17 2023-04-17 엘지전자 주식회사 음료 제조기 및 음료 제조기의 제어 방법
WO2023280249A1 (zh) * 2021-07-07 2023-01-12 添可智能科技有限公司 烹饪设备及其锅盖

Also Published As

Publication number Publication date
JP3815373B2 (ja) 2006-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110840220B (zh) 炒食机
JP4305545B2 (ja) 自動炊飯器
JP2003325322A (ja) 自動炊飯器
JPH09206050A (ja) コーヒー豆焙煎器
JP2006034241A (ja) コンバイン
JP3918677B2 (ja) 自動炊飯器
JP2007075641A (ja) 自動炊飯器
JP3979173B2 (ja) 自動炊飯器
JP2011079116A (ja) 食肉スライサーの洗浄方法及び食肉スライサー
JP4378873B2 (ja) 厨芥処理機
JP2004065535A (ja) 炊飯器および自動炊飯器
JP2005305326A (ja) 厨芥処理装置
JP5141511B2 (ja) 生ごみ収納容器とそれを用いた生ごみ処理機
JP3785079B2 (ja) 洗米装置
KR101696745B1 (ko) 응축기를 포함하는 음식물 처리기
JPH08136132A (ja) 厨芥処理機
JPH0988155A (ja) 水洗便器の臭気排出装置
JP2004237184A (ja) 米とぎ器および自動炊飯器
JP2636078B2 (ja) 塵芥貯留装置
JP4025816B2 (ja) 撹拌式精米機
JPH08338687A (ja) 生ごみ処理機
JP3914730B2 (ja) 厨芥処理機
JP2008200622A (ja) 生ゴミ処理機および生ゴミ処理機に用いる攪拌部材
JP4552251B2 (ja) 厨芥処理機
JP2003024807A (ja) 米とぎ器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040921

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050706

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060301

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060516

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060529

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3815373

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100616

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100616

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110616

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120616

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130616

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130616

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140616

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees