JP2005305326A - 厨芥処理装置 - Google Patents

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義治 鈴木
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Abstract

【課題】 より乾燥処理性能が良く、しかも厨芥投入から乾燥、排出までの一連の処理を短縮化、省力化することが可能な厨芥処理装置を提供する。
【解決手段】 傾斜又は水平に回転可能に設けた厨芥収容容器11の内周面に、螺旋状のリブ部19を設けると共に、このリブ部19の巻き方向を、厨芥収容容器11に投入した厨芥に加熱空気を送風する攪拌ファン13のなす旋回流方向に一致させる。さらに、厨芥収容容器11を正回転、停止、逆回転、停止を何度も繰り返すように回転させると共に、正回転又は逆回転する稼動時間T1又はT3よりも停止時間T2が長くなるよう設定する。
【選択図】図1

Description

この発明は、厨芥処理装置に関するものであり、さらに詳しくは、一般家庭や飲食店で発生する厨芥を乾燥させて減量するための厨芥処理装置に関するものである。
従来、厨芥処理装置には、一般家庭や飲食店で発生する厨芥(生ゴミ)を加熱によって乾燥させて減量(減質量及び減容量)するものがある。このような厨芥処理装置は、例えば、特許文献1に記載のものによると、厨芥収容容器内の下部に設けた攪拌板及び傾斜型(或いは水平型)収容容器自体でもって投入された厨芥を連続的に攪拌しながら容器上方に設けた加熱部によって加熱することにより厨芥を乾燥処理するように構成されている。
しかしながら、上記した従来の厨芥処理装置にあっては、次のような問題がある。すなわち、加熱された厨芥は、組織が破壊されて水分を排出すると共に、軟化するためにくっつき易くなる。そのため、そのような厨芥を収容容器内で連続的に攪拌したり天地返しを行うと収容容器の底部でボール状の塊となってしまうという問題がある。そして、ボール状の塊となった厨芥は、均一な攪拌を妨げてしまうだけでなく、表面積の減少によって表面は乾いても内部には水分が多く残ってしまうので、充分に乾燥しなかったり、或いは乾燥するまで時間が掛かってしまうという問題がある。
そこで、このような問題を解決するために、攪拌羽根や攪拌棒によって収容容器内の厨芥を攪拌することが提案されているが、そのような方法によると、攪拌羽根や攪拌棒に厨芥が絡まってしまう虞があり、羽根折れや駆動モータ等の破損や収容容器内の掃除がしにくいという問題が発生してしまう。
また、乾燥処理終了後の厨芥は、厨芥処理装置から収容容器ごと取り出してから捨てに行くように構成されている。このため、厨芥投入から乾燥、排出までの一連の厨芥処理に手間や時間が掛かってしまうという問題もある。
特開平06−123555号公報
そこで、この発明は、上記した従来の厨芥処理装置が有している問題点を解決するためになされたものであって、より乾燥処理性能が良く、しかも厨芥投入から乾燥、排出までの一連の処理を短縮化、省力化することが可能な厨芥処理装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記目的を達成するために、傾斜又は水平に設けた第1の収容容器と、前記第1の収容容器に投入した被処理物を加熱するよう前記第1の収容容器の開口部に対向して設けた加熱手段と、前記加熱部によって加熱した空気を前記第1の収容容器内に送風する送風手段と、前記第1の収容容器を回転する回転駆動手段と、前記第1の収容容器を回転可能に支持する第2の収容容器とを備えた厨芥処理装置において、
前記第1の収容容器は、その内周面に螺旋状のリブ部を有し、前記第1の収容容器の回転に伴って前記第1の収容容器内の被処理物を前記リブ部に沿って移動させることを特徴とする。
第2の発明は、上記目的を達成するために、第1の発明の構成に加えて、前記リブ部の巻き方向は、前記送風手段が発生する旋回流方向に一致していることを特徴とする。
第3の発明は、上記目的を達成するために、第1の発明の構成に加えて、前記回転駆動手段は、前記第1の収容容器が正回転、停止、逆回転、停止を順次繰り返すように回転することを特徴とする。
第4の発明は、上記目的を達成するために、第1の発明の構成に加えて、前記回動駆動手段は、正回転、或いは逆回転する稼動時間よりも停止時間が長くなるように予め設定されていることを特徴とする。
第5の発明は、上記目的を達成するために、第1の発明の構成に加えて、前記第1の収容容器は、前記第2の収容容器内に落とし込まれた状態で配置され、前記第1の収容容器と前記第2の収容容器との開口部間に、前記第1の収容容器内の被処理物を前記第2の収容容器外に排出可能とする排出機構部を設けたことを特徴とする。
第6の発明は、上記目的を達成するために、第5の発明の構成に加えて、前記排出機構部は、前記第2の収容容器の開口部近傍に形成された排出口と、前記排出口を開閉可能とする開閉蓋部と、前記排出口から排出される前記被処理物を誘導する誘導部とを備えていることを特徴とする。
第1の発明によれば、第1の収容容器が回転すると、第1の収容容器に投入された被処理物は、第1の収容容器の内周面に設けられた螺旋状のリブ部に沿って移動する。これにより、被処理物は、リブ部に沿って移動しながら加熱手段及び送風手段によって加熱されるので、加熱により組織が破壊された状態でもくっつき難くなる。従って、被処理物がボール状の塊となって収容容器の底部に溜まるのを防止することができる。また、加熱手段を従来のものよりも高出力化することなく、被処理物に含まれた水分を短時間、しかも均一に蒸発させることができるので、乾燥処理性能の向上を図ることができて厨芥の乾燥処理時間が短縮化する。さらに、第1の収容容器にリブ部を設けたので、厨芥処理装置を大幅に構造変更する必要はなくて低コストに実現することができるうえに、既販装置にも容易に適用することができる。
第2の発明によれば、リブ部の巻き方向は、送風手段が発生する旋回流方向に一致している。これにより、第1の発明の作用効果に加えて、リブ部は、送風手段が生じた気流を乱すことなく第1の収容容器の底部側に向かって送風させると共に、第1の収容容器内を淀みなく対流させるので、従来と同様の加熱手段及び送風手段を用いても被処理物を満遍なく加熱することが可能となり、厨芥処理装置における乾燥処理性能をさらに向上させることができる。
第3の発明によれば、第1の収容容器は、回転駆動手段によって正回転、停止、逆回転、停止を順次繰り返すように回転する。これにより、第1の発明の作用効果に加えて、被処理物は、第1の収容容器の回転中心軸方向と同一方向に向かって往復移動するので、加熱により被処理物の組織を破壊してもくっつき難くなる。従って、被処理物がボール状の塊となることをより強力に防止することができる。
第4の発明によれば、第1の収容容器は、正回転、或いは逆回転する稼動時間よりも停止時間が長くなるように回転する。これにより、第1の発明の作用効果に加えて、第1の収容容器に投入された被処理物は、天地返しを間隔をあけて繰り返すので、加熱により被処理物の組織を破壊してもくっつき難くなる。従って、被処理物がボール状の塊となることをより強力に防止することができる。
第5の発明によれば、乾燥処理が行われた厨芥は、第1の収容容器を外すことなく第1の収容容器外に排出される。これにより、第1の発明の作用効果に加えて、乾燥処理を行ったあとは、毎回のように第1の収容容器を外して被処理物を捨てに行く必要はなくなるので、乾燥処理した被処理物を排出処理する際の手間や時間を省くことができる。
第6の発明によれば、開閉蓋部を開動作することによって排出口から排出される被処理物は、誘導部によって誘導されながら落下する。これにより、第5の発明の作用効果に加えて、第1の収容容器内の被処理物を第1の収容容器を取り外すことなく簡単に排出することができるうえに、所望する落下位置に被処理物を落下させることができるので、被処理物を漏れなく簡単に集積することができる。
これらの結果、より乾燥処理性能が良く、しかも厨芥投入から乾燥、排出までの一連の処理を短縮化、省力化することが可能な厨芥処理装置を提供することができる。
第1の収容容器の内周面に螺旋状のリブ部を設けることによって、第1の収容容器内に投入した厨芥の均一な攪拌及び乾燥処理が実現した。
以下、本発明の一実施例について図面を用いて説明する。図1は、本発明が適用された厨芥処理装置を説明するための側断面図、図2は、厨芥収容容器の拡大断面図、図3(a)は、厨芥収容容器の側面図、(b)は、(a)中のA矢視図、図4は、攪拌モータの回転頻度を示した稼動チャート、図5(a)は、閉状態の排出機構部を示した側面図、(b)は、開状態の排出機構部を示した側面図である。
本発明が適用された厨芥処理装置について説明する。図1に示されたように、本厨芥処理装置10は、非処理物としての厨芥が投入される第1の収容容器としての厨芥収容容器(以下、収容容器という)11と、この収容容器11に投入された厨芥を加熱するように収容容器11の開口部に対向して設けられた加熱手段としてのヒータ12と、ヒータ12によって加熱された空気を収容容器11内に送風する送風手段としての攪拌ファン13と、収容容器11を回転する回転駆動手段としての攪拌モータ14と、収容容器11を回転可能に支持する第2の収容容器としての筒状断熱容器(以下、断熱容器という)15とを備えて構成されている。
収容容器11は、図1,2に示されるように、装置本体に取り付けられた傾斜型の断熱容器15の内部に、断熱容器15と共に傾斜し、且つ断熱容器15内に落とし込まれることによって液垂れが防止された状態で、着脱可能、且つ回転可能に支持されている。この収容容器11の開口部は、断熱容器15の開口部よりも低い位置、すなわち断熱容器15の開口部よりも奥深い位置に位置していると共に、これら収容容器11及び断熱容器15の開口部は、装置本体にヒンジ結合された投入口蓋16によって開閉可能とされている。
投入口蓋16の裏面側には、ヒータ12(例えば、シーズヒータ)と攪拌ファン13とが収容容器11の開口部に対向するように設けられている。攪拌ファン13は、投入口蓋16に内蔵された冷却ファン付のファンモータ17によって駆動されるものであって、厨芥の乾燥処理の開始から終了まで連続して回転するように図示しない制御部によって駆動制御される。この攪拌ファン13の回転中心軸は、収容容器11の回転中心軸Z上に位置していると共に、攪拌ファン13によって生じた気流は、攪拌ファン13の前方、つまり収容容器11の開口部から底部側に向かって流れるようになっている。
ヒータ12は、攪拌ファン13の前方側、且つ収容容器11の回転中心軸Zに対して同心円状に配置されているものであって、厨芥の乾燥処理の開始から終了まで連続的、或いは断続的に収容容器11内の空気(厨芥)を加熱するように制御部によって制御される。そして、これらヒータ12及び攪拌ファン13の周囲には、筒状のシュラウド18が収容容器11の上端開口部内に達するように延設されており、ヒータ12及び攪拌ファン13の作用を高めるようになっている。
収容容器11の内周面には、収容容器11の長手方向、つまり開口部から底部にかけて螺旋状(或いは渦巻状)のリブ部19が一体的に設けられている。このリブ部19は、攪拌ファン13のなす旋回流方向、つまり攪拌ファン13の回転方向と同一方向となるように、少なくとも右巻き状、或いは左巻き状のうち何れか1つに形成されているものであって、攪拌ファン13によって生じた気流を乱すことなく収容容器11の底部側に向かって送風可能、且つ収容容器11内を淀みなく対流可能とすると共に、収容容器11内に投入された厨芥を収容容器11の回転中心軸Zと同一方向に向かって往復移動可能としている。従って、ヒータ12によって加熱された空気は、攪拌ファン13が生じた気流によって収納容器の底部に向かって乱れることなく送風されたのち収容容器11内を淀みなく対流する間に、収容容器11の回転に伴ってリブ部19に沿って往復移動する厨芥をほぼ均一にむらなく加熱する。
なお、このリブ部19のリブ幅は、収容容器11の長手方向に亘ってほぼ等しくなるように形成されているが、これに限定されるものではない。また、図1〜3中にあっては2巻きとされたリブ部19の巻き数も、これに限定されるものではなく、収容容器11の大きさや攪拌ファン13の形状、旋回流等に応じて任意に設定することができる。
収容容器11の底面側には、収容容器11を正逆回転駆動する駆動軸20が着脱可能に嵌合する軸受け部21が一体的に設けられている。駆動軸20は、収容容器11の回転中心軸Z上に配置されているものであって、断熱容器15の底面側に取り付けられた攪拌モータ14及び減速装置22によって駆動される。この攪拌モータ14は、上述した制御部によって駆動制御されるものであって、厨芥の乾燥処理を行う場合にあっては、図4に示されるように、正回転、停止、逆回転、停止を何度も繰り返すように設定されたモータ回転頻度に従って駆動制御される。これにより、収容容器11内の厨芥は、リブ部19に沿いながら収容容器11の底部と開口部との間を往復移動するため、収容容器11の底部に溜まるようなことはない。
さらに、この攪拌モータ14は、正回転又は逆回転する稼動時間T1又はT3よりも停止時間T2が長くなるように駆動制御されると共に、これらの稼動時間T1,T3は、収容容器11内の厨芥が反転するのに充分な時間、つまり収容容器11が少なくとも1回転するのに要する時間よりも大となるように予め設定されている。これにより、収容容器11内の厨芥は、1回転する間に天地返しを繰り返すので、乾燥した部分と水分を含んだ部分とが混じり合うように充分に攪拌される。
なお、本厨芥処理装置10における厨芥の乾燥処理は、図示しないセンサによる自動停止制御であるが、タイマーによる停止制御も可能である。
さらにまた、攪拌モータ14は、厨芥の乾燥処理が終了するとほぼ直ちに厨芥の排出動作を開始するように駆動制御される。すなわち、収容容器11内から厨芥を排出する場合にあっては、この攪拌モータ14は、収容容器11内の厨芥が低位側のリブ部19に沿いながら開口部に向かって移動するように回転する。
ところで、厨芥を加熱することによって発生した臭気成分を含んだ水蒸気は、断熱容器15の最低部位に接続された排気管23を介して装置外部に強制排気される。この排気管23の下流側には、断熱容器15内の水蒸気を吸引するための図示しない排気ファンと、この排気ファンによって吸引された水蒸気の臭気成分を脱臭加熱ヒータ及び酸化触媒によって酸化分解する脱臭部24と、脱臭部24から排出された高温の排気を外気と混合して温度、湿度とも外気並みとする希釈部25とが配設されている。そして、脱臭、希釈処理された排気は、装置本体の下面側から外部に排出される。
なお、これら排気ファン、脱臭部24、希釈部25は、乾燥処理の開始に伴って作動を開始する。
収容容器11と断熱容器15との開口部間低位側には、収容容器11内で乾燥処理が終了した厨芥を断熱容器15外に排出するための排出機構部26が設けられている。この排出機構部26は、図5(a),(b)に示されるように、少なくとも収容容器11と断熱容器15との開口部間低位側に亘って開口形成された排出口27を開閉蓋部としての排出口蓋28によって開閉するものである。そのため、排出口蓋28には、断熱容器15の外周面に設けられた軸受け部29に揺動可能に係合するための揺動軸部30が一体的に形成されている。また、この排出口蓋28は、厨芥を下方側に向けてスムーズに排出させる誘導シュートとしての機能的形状を有していると共に、排出口蓋28を開閉動作させる駆動モータ31の駆動軸32に結合固定された第1の偏芯カム33が摺接する板状の摺接部34が一体的に設けられている。なお、排出口蓋28と誘導シュートとを別体形成してもよい。
駆動モータ31は、制御部によって駆動制御されるものであって、収容容器11内の厨芥の乾燥処理が終了すると、第1の偏芯カム33が摺接部34を下降移動させて排出口蓋28を開動作させるように回動する。また、この駆動モータ31は、収容容器11内の厨芥の排出が完了すると、第1の偏芯カム33が摺接部34を上昇移動させて排出口蓋28を閉動作させるように回動する。また、この駆動モータ31の駆動軸32には、排出口蓋28が開動作、或いは閉動作したことを検知する検知手段としてのマイクロスイッチ35をスイッチ操作する第2の偏心カム36が結合固定されている。なお、マイクロスイッチ35の取付位置は、図1、図5に図示された箇所のみに限定されるものではない。
なお、収容容器11内の厨芥の排出が完了したことは、例えば、重量センサ、赤外線センサ等の検出センサ(図示せず)によって検出される。さらに、この検出センサの検出結果に基づいて、排出口蓋28を閉動作するように駆動モータ31が駆動制御されるだけでなく、収容容器11内の厨芥を排出するように回転している攪拌モータ14の停止制御がなされるようになっているが、タイマーによる停止制御も可能である。
排出機構部26の下方側には、この排出機構部26によって排出された厨芥を回収し集積するための回収集積部としての受け箱37が配設されている。この受け箱37は、装置本体内部に配設された左右一対のスライドレール(但し図中にあっては、一側方のスライドレールのみ図示)38によって装置本体の前面側に容易、且つスムーズに引き出し可能とされ、その内部には、対向した側面に、例えば手提げ袋のような袋体39を拡げた状態で係止させるための一対の係止部40,40がそれぞれ設けられている。袋体39は、収容容器11から排出される厨芥をこぼすことなく確実に回収可能とする開口部を有すると共に、少なくとも1週間から1ヶ月分程度の乾燥処理した厨芥を集積するのに必要な容量が確保されている。
次に、本厨芥処理装置10による厨芥の乾燥処理を説明する。
まず、投入口蓋16を開けて収容容器11内の低位側にほぼ均等に行き渡るように厨芥を投入する(但し、投入した際に厨芥が塊となってしまっても攪拌作用により充分にほぐされる)。それから、投入口蓋16を閉じて図示しないスタートスイッチを操作すると脱臭部ヒータが作動し、所定の温度(例えば、350℃)になった後、ヒータ12、攪拌モータ14及びファンモータ17に通電され、ヒータ12によって加熱された空気は、リブ部19の作用により、攪拌ファン13が生じた気流によって収容容器11の底部に向かって乱れることなく送風されたのち収容容器11内を淀みなく対流する。また、これと同時に、収容容器11は、図4に示された稼動チャートに従って、正回転、停止、逆回転、停止を順次繰り返すことによって、厨芥をリブ部19に沿わせた状態で底部と開口部との間を往復移動させながら天地返しを何度も繰り返す。このため、収容容器11内の厨芥は、加熱されて組織が壊れてもボール状の塊になって収容容器11の底部に溜まるようなことはなく、収容容器11内の低位側にほぼ均等に行き渡った性状のまま、その表面が加熱空気によってほぼ均一にむらなく加熱されるため水分が蒸発すると共に、常に加熱空気にさらされている表面に気圧差が生じて、表面の水分の気化が促進される。さらに、表面の水分が蒸発した厨芥は、天地返しが繰り返されるごとに水分を多く含む面に入れ代わると共に、乾いた面と水分を多く含む面との攪拌が絶えず行われることにより、厨芥に含まれる水分はほぼ均一に、しかも短時間で蒸発していくため厨芥の乾燥が効率的に行われる。
また、厨芥の乾燥処理の開始に伴って排気ファンが作動を開始し、厨芥から発生した水蒸気を排気管23を介して吸引したのち、脱臭部24及び希釈部25によって脱臭及び希釈処理を施してから、装置本体の下面側から外部に排出するため、厨芥の乾燥処理を行っても悪臭が立ちこめるようなことはない。
厨芥の乾燥処理が終了すると、直ちに厨芥の排出動作が開始される。すなわち、収容容器11内の厨芥を低位側のリブ部19に沿って開口部に向かって移動させるように攪拌モータ14が回転すると同時に、第1の偏芯カム33が摺接部34を下降移動させて排出口蓋28を開動作させるように駆動モータ31が回動する。排出口蓋28が開動作して所定角度になると第2の偏心カム36がマイクロスイッチ35をスイッチ操作をすることにより駆動モータ31が停止し、排出口蓋28は開いたままの状態を保持する。
そして、攪拌モータ14の回転に伴ってリブ部19に沿って収容容器11の開口部に移動してきた厨芥は、やがて開口部から落下し排出口27から断熱容器15の下方側に排出される際に、排出口蓋28によって誘導されることによって、受け箱37内に拡げられた袋体39にこぼれることなく正確に回収、集積される。そして、収容容器11内の厨芥の排出が完了したことを検出センサが検出すると、排出口蓋28を閉動作するように駆動モータ31が駆動制御されると共に、収容容器11内の厨芥を排出するように回転している攪拌モータ14が停止する。
袋体39は、少なくとも1週間から1ヶ月分程度の乾燥処理した厨芥を集積するのに必要な容量が確保されているため、乾燥処理を行ったあと毎回のように収容容器11を外して厨芥を捨てに行く必要はない。さらに、受け箱37は、1ヶ月分程度の乾燥処理した厨芥を集積してもスライドレール38によって装置本体から容易に引き出すことができるので、厨芥投入から乾燥、排出までの一連の厨芥処理に手間や時間が掛かることはない。
本厨芥処理装置10を用いた評価試験結果によると、従来のリブ無し、連続回転の厨芥処理装置を用いて刻みキャベツ約1kgを4.5時間乾燥処理した後の含有水分量は23%であり、そのうえボール状の塊となってしまうため均一な乾燥は望めなかった。これに対し、同条件の下で本厨芥処理装置10を用いて乾燥処理した後の含有水分量は6.8%であり、大幅な乾燥性能の向上及びむらのない均一な仕上がりが得られる結果となった。
以上説明したように、本厨芥処理装置10によれば、収容容器11が回転すると、この収容容器11に投入された厨芥は、収容容器11の内周面に設けられた螺旋状のリブ部19に沿って移動する。これにより、厨芥は、リブ部19に沿って移動しながらヒータ12及び攪拌ファン13によって加熱されるので、加熱により組織が破壊された状態でもくっつき難くなる。従って、厨芥がボール状の塊となって収容容器11の底部に溜まるのを防止することができる。また、ヒータ12を従来のものよりも高出力化することなく、被処理物に含まれた水分を短時間、しかも均一に蒸発させることができるので、乾燥処理性能の向上を図ることができて厨芥の乾燥処理時間が短縮化する。さらに、収容容器11にリブ部19を設けたので、厨芥処理装置を大幅に構造変更する必要はなくて低コストに実現することができるうえに、既販装置にも容易に適用することができる。
また、本発明によれば、リブ部19の巻き方向は、攪拌ファン13が発生する旋回流方向に一致している。これにより、リブ部19は、攪拌ファン13が生じた気流を乱すことなく収容容器11の底部側に向かって送風させると共に、収容容器11内を淀みなく対流させるので、従来と同様のヒータ及び攪拌ファンを用いても厨芥を満遍なく加熱することが可能となり、厨芥処理装置10における乾燥処理性能をさらに向上させることができる。
また、本発明によれば、収容容器11は、攪拌モータ14によって正回転、停止、逆回転、停止を順次繰り返すように回転する。これにより、厨芥は、収容容器11の回転中心軸Zと同一方向、すなわち底部と開口部との間を往復移動するので、加熱により厨芥の組織を破壊してもくっつき難くなる。従って、厨芥がボール状の塊となることを強力に防止することができる。
また、本発明によれば、収容容器11は、正回転、或いは逆回転する稼動時間よりも停止時間が長くなるように回転する。これにより、収容容器11に投入された厨芥は、天地返しを間隔をあけて繰り返すので、加熱により厨芥の組織を破壊してもくっつき難くなる。従って、厨芥がボール状の塊となることを強力に防止することができる。
また、収容容器11は、正方向、或いは逆方向に少なくとも1回転する。これにより、収容容器11が1回転する間に数度天地返しを行った厨芥は、乾燥した部分と水分を含んだ部分とが充分に混じり合うように攪拌される。従って、厨芥をボール状の塊とならないようにすることができるうえに、厨芥への均一な加熱及び乾燥を可能とすることによって、厨芥処理装置10における乾燥処理性能の大幅な向上を得ることができる。
また、本発明によれば、乾燥処理が行われた厨芥は、収容容器11を外すことなく断熱容器15外に排出される。これにより、乾燥処理を行ったあとは、毎回のように収容容器11を外して厨芥を捨てに行く必要はなくなるので、乾燥処理した厨芥を排出処理する際の手間や時間を省くことができる。
また、本発明によれば、排出口蓋28を開動作することによって排出口から排出される厨芥は、排出口蓋28の誘導シュートによって誘導されながら落下する。これにより、収容容器11内の厨芥を収容容器11を取り外すことなく簡単に排出することができるうえに、所望する落下位置に厨芥を落下させることができるので、排出された厨芥を漏れなく簡単に集積することができる。
また、排出機構部26の下方側には、排出口27から排出された厨芥を回収し集積する受け箱37が設けられている。これにより、乾燥処理した厨芥が容易に回収、集積されることによって厨芥の排出処理を短縮化、省力化することができる。
これらの結果、より乾燥処理性能が良く、しかも厨芥投入から乾燥、排出までの一連の処理を短縮化、省力化することが可能な厨芥処理装置10を提供することができる。
なお、本発明は、厨芥乾燥処理にのみ適用されるものではなく、例えば、食品乾燥処理装置などの乾燥処理装置全般に適用することができる。
本発明が適用された厨芥処理装置を説明するための側断面図である。 厨芥収容容器の拡大断面図である。 (a)は、図2における側面図、(b)は、(a)中のA矢視図である。 攪拌モータの回転頻度を示した稼動チャートである。 (a)は、閉状態にある排出機構部を示した側面図、(b)は、開状態にある排出機構部を示した側面図である。
符号の説明
10 厨芥処理装置
11 厨芥収容容器(第1の収容容器)
12 ヒータ(加熱手段)
13 攪拌ファン(送風手段)
14 攪拌モータ(回転駆動手段)
15 筒状断熱容器(第2の収容容器)
19 リブ部
26 排出機構部
27 排出口
28 排出口蓋(開閉蓋部)
37 受け箱(回収集積部)
Z 回転中心軸

Claims (6)

  1. 傾斜又は水平に設けた第1の収容容器と、前記第1の収容容器に投入した被処理物を加熱するよう前記第1の収容容器の開口部に対向して設けた加熱手段と、前記加熱部によって加熱した空気を前記第1の収容容器内に送風する送風手段と、前記第1の収容容器を回転する回転駆動手段と、前記第1の収容容器を回転可能に支持する第2の収容容器とを備えた厨芥処理装置において、
    前記第1の収容容器は、その内周面に螺旋状のリブ部を有し、前記第1の収容容器の回転に伴って前記第1の収容容器内の被処理物を前記リブ部に沿って移動させることを特徴とする厨芥処理装置。
  2. 前記リブ部の巻き方向は、前記送風手段が発生する旋回流方向に一致していることを特徴とする請求項1に記載の厨芥処理装置。
  3. 前記回転駆動手段は、前記第1の収容容器が正回転、停止、逆回転、停止を順次繰り返すように回転することを特徴とする請求項1に記載の厨芥処理装置。
  4. 前記回動駆動手段は、正回転、或いは逆回転する稼動時間よりも停止時間が長くなるように予め設定されていることを特徴とする請求項1に記載の厨芥処理装置。
  5. 前記第1の収容容器は、前記第2の収容容器内に落とし込まれた状態で配置され、前記第1の収容容器と前記第2の収容容器との開口部間に、前記第1の収容容器内の被処理物を前記第2の収容容器外に排出可能とする排出機構部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の厨芥処理装置。
  6. 前記排出機構部は、前記第2の収容容器の開口部近傍に形成された排出口と、前記排出口を開閉可能とする開閉蓋部と、前記排出口から排出される前記被処理物を誘導する誘導部とを備えていることを特徴とする請求項5に記載の厨芥処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011517616A (ja) * 2008-03-18 2011-06-16 ウンジン コーウェイ カンパニー リミテッド バルブ排出装置及びこれを備えた飲食物処理システムの乾燥機
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KR101240760B1 (ko) * 2006-02-28 2013-03-07 주식회사 동양 음식물 쓰레기 처리장치
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