JP2022038047A - 食品残渣物資源化乾燥装置および食品残渣物資源化乾燥方法 - Google Patents

食品残渣物資源化乾燥装置および食品残渣物資源化乾燥方法 Download PDF

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JP2022038047A JP2020142332A JP2020142332A JP2022038047A JP 2022038047 A JP2022038047 A JP 2022038047A JP 2020142332 A JP2020142332 A JP 2020142332A JP 2020142332 A JP2020142332 A JP 2020142332A JP 2022038047 A JP2022038047 A JP 2022038047A
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Abstract

【課題】小型でありながら、悪臭を抑えつつ、食品残渣物全体を満遍なく乾燥させることが可能な食品残渣物資源化乾燥装置および食品残渣物資源化乾燥方法を提供する。【解決手段】食品残渣物資源化乾燥装置10は、食品残渣物が投入される乾燥槽30と、乾燥槽30内で食品残渣物を攪拌羽根41により攪拌する攪拌部40と、乾燥槽30にて攪拌される食品残渣物に、外気を乾燥風として、乾燥槽30に送風する送風部50とを備えている。送風部50が外気をそのまま乾燥風として、乾燥槽30に溜めた食品残渣物に送風するため、乾燥風を熱風とする際の加熱機が不要であり、食品残渣物を加熱することにより発生する猛烈な臭気を抑えることができる。また、攪拌部40により食品残渣物を攪拌して満遍なく乾燥させるため、乾燥槽30全体を回転させるような駆動部が不要である。【選択図】図1

Description

本発明は、家庭や飲食店、コンビニエンスストア、ホテル、食品加工施設などで発生した食品残渣物を乾燥して減容する食品残渣物資源化乾燥装置および食品残渣物資源化乾燥方法に関するものである。
家庭では、調理したときや、食べ残したときに、食品残渣物が発生する。また、飲食店やコンビニエンスストア、ホテルなどでは、調理したときや、食べ残しだけでなく、売れ残ったときにも食品残渣物が発生する。家庭では、他のごみと一緒に捨てられるが、事業者である飲食店やコンビニエンスストア、ホテルなどでは、事業系一般廃棄物として有償で回収される。そのため、事業者には大きな負担となっている。
このような食品残渣物を減容する資源化乾燥装置が知られている。食品残渣物資源化乾燥装置は、食品残渣物に熱風を吹き付けて乾燥させる加熱式や、食品残渣物を収納したドラムを高速回転させて脱水する脱水式、食品残渣物を微生物により分解させる微生物分解式、また、これらを組み合わせたものなど、様々な方法により乾燥させている。
例えば、特許文献1には、装置本体の上部に温風機を設置し、60℃~200℃の温風をカッターバー付近に送風する生ゴミの破砕乾燥装置が記載されている。
特許文献2には、内部に生ごみを収容する回転槽を初期には高速で回転させ、一定時間経過後低速回転させ、回転槽の回転で回転槽の内部に遠心方向に吹き出す風を発生させて、収容した生ごみを遠心脱水と通風乾燥とで乾燥させる、生ごみ処理方向および処理装置が記載されている。
特許文献3には、微生物の棲息担体と生ごみを入れる発酵分解槽への通気路に設けられた給気と排気の熱交換器が積層のプレートフィン式であり、蓋板を取り外して熱交換器を着脱自在として交換可能とした、生ごみ分解処理装置が記載されている。
特許文献4には、ケーシング内に、ごみ受けカゴと水受け容器とが配置されたごみ受けカゴ収容室と、吸引式遠心ファンが収容されたファン収容室と、ファン駆動用のモーターが配置されたモーター収容室とが、上から順に配置され、ごみ受けカゴの底壁中央部に通風口が、水受け容器の周側壁の上部に通気窓が、それぞれ開口され、ごみ受けカゴ収容室とファン収容室とを連通口で連通させることにより、吸引式遠心ファンの作動に伴う吸引風をごみ受けカゴ内で下向きに流通させる、生ごみの乾燥処理装置が記載されている。
特開2001-162260号公報 特開平6-39314号公報 特開平9-117746号公報 特開平6-71247号公報
しかし、特許文献1に記載の生ゴミの破砕乾燥装置では、加熱式なので温風を発生する温風機の電気消費量が多く、食品廃棄物を加熱するため悪臭が発生する。
特許文献2に記載の生ごみ処理方向および処理装置では、脱水式なので回転槽を高速回転させるために大型の電動モーターが必要となり、装置本体のサイズが大型化する。
特許文献3に記載の生ごみ分解処理装置は、微生物分解式なので発酵臭が発生する。
特許文献4に記載の生ごみの乾燥処理装置は、ごみ受けカゴの底壁中央部の通風口から、水受け容器の周側壁の上部の通気窓へ吸引風が流れるが、ごみ受けカゴに収納される生ごみ全体に吸引風が行き渡り難いため、折り重なった生ごみに不完全な乾燥状態のものが残るおそれがある。
そこで本発明は、小型でありながら、悪臭を抑えつつ、食品残渣物全体を満遍なく乾燥させることが可能な食品残渣物資源化乾燥装置および食品残渣物資源化乾燥方法を提供することを目的とする。
本発明の食品残渣物資源化乾燥装置は、食品残渣物が投入される乾燥槽と、前記乾燥槽内で食品残渣物を攪拌羽根により攪拌する攪拌部と、前記乾燥槽にて攪拌される食品残渣物に、外気を乾燥風として、前記乾燥槽に送風する送風部とを備えたことを特徴としたものである。
また、本発明の食品残渣物資源化乾燥方法は、食品残渣物が投入される乾燥槽内の食品残渣物を攪拌羽根により攪拌する攪拌工程と、前記乾燥槽にて攪拌される食品残渣物に、外気を乾燥風として、送風部により前記乾燥槽に送風する乾燥工程とを含むことを特徴としたものである。
本発明によれば、送風部が外気をそのまま乾燥風として、乾燥槽に溜めた食品残渣物に送風するため、乾燥風を熱風とする際の加熱機が不要であり、食品残渣物を加熱することにより発生する猛烈な臭気を抑えることができる。また、攪拌部により食品残渣物を攪拌して満遍なく乾燥させるため、乾燥槽全体を回転させるような駆動部が不要である。
前記乾燥槽からの排気ガスを、フィルタを介して排気する排気路と、前記フィルタに、消臭剤用タンクから消臭剤を供給するノズルとを備えたものとすることができる。
排気ガスに残る臭気を消臭することができるので、無臭に近い排気ガスを外部に排気することができる。
前記攪拌部と前記送風部との始動および停止、前記消臭剤用タンクから前記ノズルに流れる消臭剤の供給を制御する制御部を備え、前記制御部は、臭気の発生が所定以下となったときに、前記フィルタへの消臭剤の供給を停止するものとすることができる。
こうすることで、消臭剤を節約することができる。
このとき、前記制御部は、乾燥開始から経過時間が所定時間となったと判断したときに、前記消臭剤の供給の停止を行うものとすることができる。こうすることで、臭気を測定するセンサなどが不要である。
また、前記制御部は、食品残渣物による臭気の発生が所定以下となったことを前記乾燥槽に配置された臭気センサが検出したことを契機に、前記消臭剤の供給の停止を行うものとすることができる。
そうすることで、消臭剤の供給停止を確実なタイミングとすることができる。
前記排気路には、排気ガスに含まれる乾燥物の微粉を回収するパレットが介在され、前記排気路は、前記乾燥槽から延びて徐々に流路が狭くなる導入管と、前記導入管が上端部の周縁部に接続され、下方に位置する前記パレットまで延びる円筒形状の第1配管と、前記パレットから上方へ延び、前記フィルタの一方の面に接続された中継管と、前記フィルタの他方の面から上方に延びて排気ガスを外部に放出する第2配管とを備えたものとすることができる。
流路が狭くなる導入管により排気ガスの流速が早くなり、導入管が第1配管の上端部の周縁部に接続されているため、導入管からの排気ガスは、第1配管の内周壁を螺旋状に旋回しながら下降する。従って、排気ガスに含まれる食品残渣物の微粉を、第1配管の内周壁に寄せ集めた後に、パレットに落下させ、回収することができる。
前記攪拌部は、前記乾燥槽内に配置された攪拌羽根と、前記攪拌羽根を回転させる駆動部とを備え、前記攪拌羽根は、前記駆動部により軸回転するシャフトと、前記シャフトに接続された螺旋状の羽根本体とを備え、前記送風部は、外部からの空気を取り入れて送風するファンと、前記ファンの送風口が接続され、前記攪拌羽根の軸線に沿って形成され、前記攪拌羽根に向かって送風する送風管とを備えたものとすることができる。
送風管が攪拌羽根の軸線に沿って形成されており、送風管からの乾燥風が攪拌羽根に向かって送風されるので、送風管からの乾燥風を、攪拌羽根によって持ち上げられた食品残渣物に、満遍なく当てることができる。
前記羽根本体は、前記シャフトの一方の端部側に配置された第1羽根部と、他方の端部側に配置された第2羽根部とを備え、前記第1羽根部と前記第2羽根部との螺旋方向が反対の向きに形成されていることで、前記第1羽根部は、前記シャフトの一方の端部から中央部に向かう方向が搬送方向であり、前記第2羽根部は、前記シャフトの他方の端部から中央部に向かう方向が搬送方向であるものとすることができる。
第1羽根部および第2羽根部が旋回している領域では、シャフトの中央部に位置する領域に向かって食品残渣物が搬送される。寄せ集められた食品残渣物は、山が崩れるように第1羽根部および第2羽根部が旋回している領域へと移動する。そのため、食品残渣物を攪拌粉砕しながら乾燥槽の中央部に寄せることで、食品残渣物が乾燥槽の中で散らばってしまわないようにすることができる。
前記羽根本体の軸線に沿って、前記羽根本体の径方向のそれぞれの外周縁に跨るように刃部が配置され、前記刃部の周回方向の前方に位置する前記乾燥槽の内壁に突起部が形成されたものとすることができる。
羽根本体により持ち上げられた食品残渣物は、刃部に押される。突起部が、刃部の周回方向の前方に位置しているため、食品残渣物が突起部に至ると、食品残渣物が刃部と突起部との間に挟まれて破断させられる。
本発明によれば、食品残渣物を加熱することにより発生する猛烈な臭気を抑えることができ、乾燥槽全体を回転させるような駆動部が不要であるため、小型でありながら、悪臭を抑えつつ、食品残渣物全体を満遍なく乾燥させることが可能である。
本発明の実施の形態に係る食品残渣物資源化乾燥装置を正面から見た図であり、内部を透過した状態の図である。 本発明の実施の形態に係る食品残渣物資源化乾燥装置を右側面から見た図であり、内部を透過した状態の図である。 本発明の実施の形態に係る食品残渣物資源化乾燥装置を天面から見た図であり、内部を透過した状態の図である。 図1に示す資食品残渣物源化乾燥装置の動作および使用状態を説明するための図である。
本発明の実施の形態に係る食品残渣物資源化乾燥装置を図面に基づいて説明する。
図1から図3に示す食品残渣物資源化乾燥装置10は、家庭で食品残渣物を乾燥して減容するものである。食品残渣物資源化乾燥装置10は、筐体20と、乾燥槽30と、攪拌部40と、送風部50と、消臭部60と、制御部70とを備えている。
筐体20は、本体部21の内部に、乾燥槽30と、攪拌部40と、送風部50と、消臭部60と、制御部70とを収納する箱状のケーシングである。筐体20は、本体部21の天面には投入口21aが形成され、投入口21aには開閉自在な蓋部22が設けられている。また、筐体20には、外気を取り入れるためのスリット(図示せず)が各所に形成されている、
乾燥槽30は、投入口21aから食品残渣物が投入される。乾燥槽30は、投入口21aから下方に向かって延びる水平断面が矩形筒状の胴部31と、半円筒形状に形成された底部32とを備えている。
胴部31の内壁である奥壁31a(図2参照)には、攪拌部40の後述する刃部413の周回方向の前方に位置し、幅方向F1に沿って配置された突起部33が形成されている。本実施の形態では、突起部33は三角形状に形成されている。
底部32には、食品残渣物が乾燥して資源化した乾燥物を取り出すための取出し口32aが形成されている。取出し口32aには、蓋部34が開閉自在に設けられている。蓋部34は、スライドさせて開閉させるシリンダ35に接続されている。
取出し口32aの下方には、ホッパー36が配置されている。
攪拌部40は、乾燥槽30内に配置された攪拌羽根41と、攪拌羽根41を回転させる駆動部42とを備えている。
攪拌羽根41は、乾燥槽30の幅方向F1に沿って配置され、乾燥槽30の一方の側壁30aを貫通すると共に、他方の側壁30bを貫通して支持され、駆動部42により軸回転するシャフト411と、シャフト411に両端が接続された螺旋状の羽根本体412と、羽根本体412の軸線に沿って羽根本体412の径方向のそれぞれの外周縁に跨るように配置された刃部413とを備えている。
羽根本体412は、シャフト411の一方の端部411a側に配置された第1羽根部412aと、他方の端部411b側に配置された第2羽根部412bとを備えている。
第1羽根部412aと第2羽根部412bとは、螺旋方向が反対の向きに形成されている。
シャフト411が回転することで、第1羽根部412aおよび第2羽根部412bによる攪拌粉砕領域S1と、第1羽根部412aおよび第2羽根部412bとに挟まれた非攪拌領域S2とが形成される。
駆動部42は、シャフト411の一端部に同心で接続されたプーリー421と、駆動源となるモーター422と、モーター422の回転軸とプーリー421とに掛け回されたチェーン製によるベルト423とを備えている。
送風部50は、筐体20の外部からの空気を取り入れて送風する乾燥用のファン51と、ファン51の送風口が接続され、幅方向F1(攪拌羽根41の軸線)に沿って形成された送風管52とを備えている。
送風管52の底面には、乾燥槽30の底部に配置された攪拌羽根41に向かって送風するための貫通孔が、送風口52aとして所定間隔ごとに形成されている。
消臭部60は、排気ガスに含まれる食品残渣物の資源化した乾燥物の微粉を回収する乾燥物回収用のパレット61と、排気ガスを消臭するフィルタ62と、乾燥槽30からの排気ガスを、パレット61とフィルタ62とを介して外部に放出する排気路63と、フィルタ62に消臭剤を供給する消臭剤用タンク64とを備えている。
パレット61は、排気路63から引き出されることで、筐体20から取り出すことができる。
フィルタ62は、消臭剤が滴下されるフィルタ材と、フィルタ材を支持するフレームとにより形成されている。フィルタ材は、通気性が確保でき、消臭剤を担持することができる各種の繊維により形成されたものが採用できる。フィルタ62は、パレット61と同様に、排気路63から引き出されることで、筐体20から取り出すことができる。
排気路63は、乾燥槽30の上端から水平方向に延びるに従って徐々に流路が狭くなる縮小管である導入管631と、導入管631が上端部の周縁部に接続され、下方に位置するパレット61まで延びる円筒形状の第1配管632と、パレット61から上方へ延び、フィルタ62の一方の面に接続された中継管633と、フィルタ62の他方の面から上方に延びて筐体20から突出して、排気ガスを外部に放出する第2配管634とを備えている。
消臭剤用タンク64は、液状の消臭剤が貯留されている。消臭剤用タンク64には、自動弁65が接続されている。自動弁65には、フィルタ62に消臭剤を吐出するノズル66が接続されている。ノズル66は、自動弁65から第2配管634の管壁を貫通して、第2配管634の中心位置で下方に折れ曲げられている。
制御部70は、消臭部60の下方に配置されている。制御部70には、筐体20の天面に設けられた操作盤(図示せず)からの操作により動作する。制御部70は、操作盤からの指示によりモーター422およびファン51の回転と、自動弁65、シリンダ35を制御する。
以上のように構成された本発明の実施の形態に係る食品残渣物資源化乾燥装置10の動作および使用状態を、図1から図3と、図4とに基づいて説明する。
使用者は、まず蓋部22を開けて食品残渣物を投入口21aから順次投入する。食品残渣物は、乾燥槽30の底部32に溜まる(ステップS10参照)。
そして、使用者は、操作盤を操作して、食品残渣物の種類、量に応じて、乾燥時間を設定して(ステップS20参照)、運転始動のボタンを押下することで、食品残渣物資源化乾燥装置10へ始動を指示する(ステップS30参照)。
操作盤の操作により、制御部70は、まず攪拌工程を行う(ステップS40参照)。攪拌工程は、駆動部42のモーター422の始動を行う。
モーター422の始動により、モーター422の回転軸が回転してベルト423が周回してプーリー421が回転する。プーリー421の回転によりシャフト411が回転して、第1羽根部412aおよび第2羽根部412bが旋回する。
螺旋状の第1羽根部412aおよび第2羽根部412bの回転により、第1羽根部412aおよび第2羽根部412bに載った食品残渣物が持ち上げられる。持ち上げられた食品残渣物は、刃部413に押される。突起部33が攪拌部40の刃部413の周回方向の前方に位置しているため、食品残渣物が突起部33に至る。そうすることで、食品残渣物が刃部413と突起部33との間に挟まれて破断させられる。
また、第1羽根部412aは、シャフト411の一方の端部411aから他方の端部411bに向かって時計回りの螺旋状に形成され、第2羽根部412bは、同方向に向かって反時計回りの螺旋状に形成されていることで、螺旋方向が反対である。また、シャフト411が一方の端部411aから見て反時計回り軸回転している。
従って、第1羽根部412aでは、シャフト411の一方の端部411aから中央部に向かう方向が搬送方向となる。また、第2羽根部412bでは、シャフト411の他方の端部411bから中央部に向かう方向が搬送方向となる。
そのため、第1羽根部412aおよび第2羽根部412bが旋回している攪拌粉砕領域S1では、シャフト411の中央部に位置する非攪拌領域S2に向かって搬送される。非攪拌領域S2に寄せ集められた食品残渣物は、山が崩れるように攪拌粉砕領域S1へと移動する。そのため、食品残渣物を攪拌粉砕しながら乾燥槽30の中央部に寄せることで、食品残渣物が乾燥槽30の中で散らばってしまわないようにすることができる。
次に、制御部70は、消臭剤用タンク64に接続された自動弁65を開放状態とすることで、消臭剤用タンク64から自動弁65を介してノズル66に流れ、ノズル66からフィルタ62に落下することで、フィルタ62への消臭剤の供給を行う(ステップS50参照)。
次に、制御部70は、送風部50のファン51を始動して、資源化乾燥工程(乾燥工程)を行う(ステップS60参照)。ファン51が始動することで、筐体20に形成されたスリットおよび隙間から外気が吸引され、外気は送風管52へ送風され、送風口52aから乾燥槽30へ、乾燥風として送風される。
従って、乾燥風は、外部からの空気を加熱せずに、乾燥槽30へ送風される。
送風管52が攪拌羽根41の軸線に沿って配置されており、送風管52の送風口52aが所定間隔ごとに形成されているので、送風管52からの乾燥風を、攪拌羽根41によって持ち上げられた食品残渣物に、満遍なく当てることができる。
従って、粉砕された食品残渣物を早く乾燥させることができる。また、外気をそのまま食品残渣物に送風するため、食品残渣物を加熱することにより発生する猛烈な臭気を抑えることができる。
送風管52からの乾燥風は、乾燥槽30の底部32に向かって送風されるが、攪拌羽根41によって持ち上げられた食品残渣物に当たり、臭気を含む排気ガスが上昇して導入管631に流れ込む。
導入管631は、徐々に流路が狭くなっているため、排気ガスの流速が早くなる。また、導入管631が第1配管632の上端部の周縁部に接続されているため、導入管631からの排気ガスは、第1配管632の内周壁を螺旋状に旋回しながら下降する。
従って、排気ガスに含まれる食品残渣物の微粉を、第1配管632の内周壁に寄せ集めた後に、パレット61に落下させ、回収することができる。
第1配管632からパレット61を通過した排気ガスは、上昇して中継管633を介してフィルタ62を通過する。フィルタ62には、開放状態の自動弁65により消臭剤用タンク64から流れる消臭剤がノズル66から滴下され、染み込まされている。
従って、排気ガスがフィルタ62を通過することで、排気ガスに残る臭気を消臭することができるので、無臭に近い排気ガスを第2配管634から外部に排気することができる。
制御部70は、乾燥開始からの経過時間が所定時間となったと判断すると、食品残渣物の乾燥がある程度進み、臭気の発生が低下しているが、最終的な乾燥を継続して行う。そのために、まず、自動弁65を閉鎖状態にすることで、ノズル66から滴下していた消臭剤を停止させる(ステップS70参照)。このように、制御部70が、臭気の発生が所定以下となったときに、消臭剤の供給を停止することで、消臭剤を節約することができる。
次に、制御部70は、更に所定時間が経過して、食品残渣物の粉砕と、資源化のための乾燥が完了すると、ファン51を停止して送風を止めると共に、モーター422を停止して、攪拌羽根41の旋回を止めることで、攪拌工程と資源化乾燥工程とを終了する(ステップS80参照)。
そして、制御部70は、シリンダ35を動作させて蓋部34をスライドさせ、取出し口32aを開けることで、乾燥槽30の底部32に溜まった食品残渣物を資源化した乾燥物をホッパー36に落下させることができる。
使用者は、ホッパー36に溜まった乾燥物を回収して(ステップS90参照)、廃棄したり、肥料として農地に撒いたりすることができる。
以上のように、本実施の形態に係る食品残渣物資源化乾燥装置10によれば、送風部50が外気をそのまま乾燥風として、乾燥槽30に溜めた食品残渣物に送風するため、乾燥風を熱風とする際の加熱機が不要であり、食品残渣物を加熱することにより発生する猛烈な臭気を抑えることができる。また、攪拌部40により食品残渣物を攪拌して満遍なく乾燥させるため、乾燥槽30全体を回転させるような駆動部が不要である。
よって、食品残渣物資源化乾燥装置10は、小型でありながら、悪臭を抑えつつ、食品残渣物全体を満遍なく乾燥させることが可能である。
なお、本実施の形態では、始動からの経過時間によって、消臭剤の供給を停止したり、送風部50による送風を停止したり、攪拌部40により攪拌を停止したりしていたが、例えば、乾燥槽30内に臭気センサを配置して、臭気センサが食品残渣物による臭気の発生を検出したことを契機に、制御部70が、自動弁65を開放状態とし、消臭剤をフィルタ62に供給するようにしたり、食品残渣物による臭気の発生が所定以下となったことを臭気センサが検出したことを契機に、制御部70が、自動弁65を閉鎖状態とし、フィルタ62への消臭剤の供給を停止したりするようにしてもよい。そうすることで、消臭剤の供給開始および停止を確実なタイミングとすることができる。
また、ノズル66が第2配管634の中心に位置してフィルタ62に消臭剤を滴下しているが、ノズルを蛸足のように、複数本に分岐したノズルを配置して、フィルタ62の広い範囲に消臭剤を滴下するようにしてもよい。
本発明は、食品残渣物を乾燥して減容することができるので、家庭や飲食店、コンビニエンスストア、ホテル、食品加工施設などで使用することができる。
10 食品残渣物資源化乾燥装置
20 筐体
21 本体部
21a 投入口
22 蓋部
30 乾燥槽
30a,30b 側壁
31 胴部
31a 奥壁
32 底部
32a 取出し口
33 突起部
34 蓋部
35 シリンダ
36 ホッパー
40 攪拌部
41 攪拌羽根
411 シャフト
411a,411b 端部
412 羽根本体
412a 第1羽根部
412b 第2羽根部
413 刃部
42 駆動部
421 プーリー
422 モーター
423 ベルト
50 送風部
51 ファン
52 送風管
52a 送風口
60 消臭部
61 パレット
62 フィルタ
63 排気路
631 導入管
632 第1配管
633 中継管
634 第2配管
64 消臭剤用タンク
65 自動弁
66 ノズル
70 制御部
S1 攪拌粉砕領域
S2 非攪拌領域
F1 幅方向

Claims (10)

  1. 食品残渣物が投入される乾燥槽と、
    前記乾燥槽内で食品残渣物を攪拌羽根により攪拌する攪拌部と、
    前記乾燥槽にて攪拌される食品残渣物に、外気を乾燥風として、前記乾燥槽に送風する送風部とを備えた食品残渣物資源化乾燥装置。
  2. 前記乾燥槽からの排気ガスを、フィルタを介して排気する排気路と、前記フィルタに、消臭剤用タンクから消臭剤を供給するノズルとを備えた請求項1記載の食品残渣物資源化乾燥装置。
  3. 前記攪拌部と前記送風部との始動および停止、前記消臭剤用タンクから前記ノズルに流れる消臭剤の供給を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、臭気の発生が所定以下となったときに、前記フィルタへの消臭剤の供給を停止する請求項2記載の食品残渣物資源化乾燥装置。
  4. 前記制御部は、乾燥開始から経過時間が所定時間となったと判断したときに、前記消臭剤の供給の停止を行う請求項3記載の食品残渣物資源化乾燥装置。
  5. 前記制御部は、食品残渣物による臭気の発生が所定以下となったことを前記乾燥槽に配置された臭気センサが検出したことを契機に、前記消臭剤の供給の停止を行う請求項3記載の食品残渣物資源化乾燥装置。
  6. 前記排気路には、排気ガスに含まれる乾燥物の微粉を回収するパレットが介在され、
    前記排気路は、前記乾燥槽から延びて徐々に流路が狭くなる導入管と、前記導入管が上端部の周縁部に接続され、下方に位置する前記パレットまで延びる円筒形状の第1配管と、前記パレットから上方へ延び、前記フィルタの一方の面に接続された中継管と、前記フィルタの他方の面から上方に延びて排気ガスを外部に放出する第2配管とを備えた請求項2から5のいずれかの項に記載の食品残渣物資源化乾燥装置。
  7. 前記攪拌部は、前記乾燥槽内に配置された攪拌羽根と、前記攪拌羽根を回転させる駆動部とを備え、
    前記攪拌羽根は、前記駆動部により軸回転するシャフトと、前記シャフトに接続された螺旋状の羽根本体とを備え、
    前記送風部は、外部からの空気を取り入れて送風するファンと、前記ファンの送風口が接続され、前記攪拌羽根の軸線に沿って形成され、前記攪拌羽根に向かって送風する送風管とを備えた請求項1から6のいずれかの項に記載の食品残渣物資源化乾燥装置。
  8. 前記羽根本体は、前記シャフトの一方の端部側に配置された第1羽根部と、他方の端部側に配置された第2羽根部とを備え、
    前記第1羽根部と前記第2羽根部との螺旋方向が反対の向きに形成されていることで、前記第1羽根部は、前記シャフトの一方の端部から中央部に向かう方向が搬送方向であり、前記第2羽根部は、前記シャフトの他方の端部から中央部に向かう方向が搬送方向である請求項7記載の食品残渣物資源化乾燥装置。
  9. 前記羽根本体の軸線に沿って、前記羽根本体の径方向のそれぞれの外周縁に跨るように刃部が配置され、
    前記刃部の周回方向の前方に位置する前記乾燥槽の内壁に突起部が形成された請求項7または8記載の食品残渣物資源化乾燥装置。
  10. 食品残渣物が投入される乾燥槽内の食品残渣物を攪拌羽根により攪拌する攪拌工程と、
    前記乾燥槽にて攪拌される食品残渣物に、外気を乾燥風として、送風部により前記乾燥槽に送風する乾燥工程とを含む食品残渣物資源化乾燥方法。
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