JP2004066053A - 生ゴミ処理機 - Google Patents

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Abstract

【課題】生ゴミを過剰に加熱して発火や焦げ付きを招くようなことがなく、生ゴミの種類を問わず適度な乾燥状態で乾燥処理を終えることができるマイクロ波加熱式の生ゴミ処理機を提供する。
【解決手段】処理容器内に生ゴミを入れ、送風しつつ撹拌するとともに、回転カッタで細断しながらマグネトロンからのマイクロ波を照射して加熱乾燥させる生ゴミ処理機において、処理容器からの排気の温度を検出する温度センサと、処理容器からの排気の湿度を検出する湿度センサとを備え、温度センサによる検出温度及び湿度センサによる検出湿度を監視して、検出温度が直線的な緩やかな上昇推移から急激な上昇になったとき、又は、検出湿度が直線的な緩やかな下降推移から急激な下降になったとき、マグネトロンによる乾燥処理を自動終了させる。
【選択図】 図11

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロ波加熱式(誘電加熱方式)の生ゴミ処理機、特に、処理容器内に生ゴミを入れ、撹拌するとともに、回転カッタで細断しながらマイクロ波を照射して加熱乾燥させる生ゴミ処理機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の生ゴミ処理機として、本発明者らが先に提案した特開平11−333415号公報に記載のものがある。この生ゴミ処理機は、金属製の処理容器の側壁の下部にマイクロ波照射口を設けてマイクロ波透過材料で閉塞し、マイクロ波発振器からのマイクロ波をこのマイクロ波照射口から処理容器内に照射する。処理容器内に底部に、回転カッタと撹拌羽根とを同じ軸線上に別々に軸支し、回転カッタを撹拌羽根の少し上方でそれよりも高速に回転させ、生ゴミを撹拌と同時に細断するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、このような構造の生ゴミ処理機を試作して種々の実験研究を重ねたところ、生ゴミは多種多様で、特に含水率の違いが大きく、しかも投入する重量の幅も大きいことから、一様に乾燥させることができなかった。また、生ゴミがある程度乾燥した以降、マイクロ波照射による加熱が局所的に過多となり、発火するとか、焦げ付くとか、生ゴミによっては回転カッタで切断することにより却って粘性を与えてしまい、粘性が高い団塊状となって細断できないとか、回転カッタで細断された生ゴミと生ゴミから一気に放出された水とが処理容器の底部で粥状となり、回転カッタで細断することによって却って処理時間が長くなる等の種々の問題に直面した。これを解決するため、構造上の改良を重ねてきたが、その糸口をなかなか見い出すことができなかった。
【0004】
試行錯誤の結果、本発明者は、原点に立ち返って誘電加熱方式による乾燥の特質から考察し、その特質から多種多様な生ゴミに対して共通に適用できる解決の糸口を見い出した。すなわち、誘電加熱方式による乾燥処理は、マイクロ波を物質に直接当てることにより、内部より加熱が始まって物質が加温され、内部の水分が表面に移動して蒸発するため、その乾燥特性は一般の乾燥方式に比べ定率乾燥期間が長く、物質内部の水分がほとんどなくなると、物質の温度が急激に上昇して平衡含水率に瞬時に達する。
【0005】
図1の(A)は含水率と物質の温度(材料温度)の経時変化の関係、(B)は(A)の含水率の微分形である乾燥特性曲線を示し、実線が誘電加熱方式の場合、破線が一般の乾燥方式の場合である。材料温度がほぼその熱風の湿球温度まで上昇する材料予熱期間の推移は、誘電加熱方式と一般乾燥方式の両方式とも同じである。次の定率乾燥期間では、周囲からの伝熱量が全て蒸発に使われ、材料温度が湿球温度に保たれながら内部の水分が表面に移動して蒸発し、含水率は誘電加熱方式の場合も一般乾燥方式の場合も直線的に減少し、乾燥速度は一定であるが、その継続時間は誘電加熱方式の方が長い。最後の減率乾燥期間では、内部からの水分の移動が表面からの蒸発速度に追いつかないため、表面温度が湿球温度より高くなり、乾燥速度は時間の経過とともに減少する。ここで、一般乾燥方式の場合には、比較的緩やかに平衡含水率に達するが、誘電加熱方式の場合には、内部より加熱されるため、内部の水分がほとんどなくなると、材料温度は急激に上昇して平衡含水率に瞬時に達するので、減率乾燥期間は一般乾燥方式に比べてはるかに短くなる。これは、終始同じ条件でマイクロ波による熱エネルギーを与えるとともに、同じ条件で周囲の排熱(一定の風量にて排気)をすれば、生ゴミの種類を問わず成り立つ。
【0006】
従って、誘電加熱方式のこのような特徴、つまり長い定率乾燥期間の後に、材料温度が急激に上昇して平衡含水率に瞬時に達して減率乾燥期間が短く終わるという現象を捉え、それをセンサを用いて検出できれば、生ゴミの種類を問わず乾燥の終点を知ることができることになり、それ以上に加熱することは、過剰となって発火や焦げ付きを招くことになる。
【0007】
また、本発明者は、乾燥がまだ不十分で水分をまだ多く含んでいる段階の生ゴミに対して、回転カッタをいきなり回転させて細断すると、生ゴミが粥状になるとか、生ゴミに却って粘性を与えてしまう結果に陥っていることや、生ゴミにまだ水分が残存している間は、マイクロ波はその水分に選択的に吸収されるが、生ゴミの水分が無くなっていくと(処理容器内の湿度が低下)、水分によるマイクロ波の吸収も次第に低下するため、同じ条件で生ゴミを切断・撹拌していては、マイクロ波照射による加熱の局所的な過多などを招く、という知見を見い出した。
【0008】
そして、上述のような考察と知見から、構造上の改良では解決できなかった上記のような問題点を、簡単に一掃できる本発明を案出するに至ったものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、処理容器内に生ゴミを入れ、排熱及び蒸気排出のために送風しつつ撹拌するとともに、マイクロ波照射表面積を大きくするため回転カッタで細断しながらマグネトロンからのマイクロ波を照射して加熱乾燥させる生ゴミ処理機であって、次の3つの態様がある。
【0010】
第1の態様は、温度により乾燥終点の制御を行うもので、処理容器からの排気の温度を検出する温度センサと、該温度センサによる検出温度を監視して、検出温度が直線的な緩やかな上昇推移から急激な上昇になったとき、マグネトロンによる乾燥処理を自動終了させる制御回路とを備えたことを特徴とする。
【0011】
第2の態様は、温度の上昇変化とほぼ反比例して下降する湿度により乾燥終点の制御を行うもので、処理容器からの排気の湿度を検出する湿度センサと、該湿度センサによる検出湿度を監視して、検出湿度が直線的な緩やかな下降推移から急激な下降になったとき、マグネトロンによる乾燥処理を自動終了させる制御回路とを備えたことを特徴とする。
【0012】
第3の態様は、温度と湿度の両方又はいずれか一方により乾燥終点の制御を行うもので、処理容器からの排気の温度を検出する温度センサと、処理容器からの排気の湿度を検出する湿度センサと、温度センサによる検出温度及び湿度センサによる検出湿度を監視して、検出温度が直線的な緩やかな上昇推移から急激な上昇になったとき、又は、検出湿度が直線的な緩やかな下降推移から急激な下降になったとき、マグネトロンによる乾燥処理を自動終了させる制御回路とを備えたことを特徴とする。
【0013】
回転カッタの回転による不都合を解消するため、制御回路は、湿度センサによる検出湿度が設定湿度になったとき、回転カッタを回転させるカッタモータを設定時間だけ作動させるべく制御する。好ましくは、カッタモータを制御するための設定湿度を複数の段階に設定できるとともに(湿度による制御点を複数とする)、各段階毎にカッタモータの作動時間を設定できるようにする。
【0014】
タッチ操作パネルを備え、制御回路は、このタッチ操作パネルからのタッチ入力により各段階毎のカッタモータの作動時間を設定できるようにすると良い。
【0015】
処理容器をマイクロ波透過材質としてこれに回転カッタを内蔵し、この処理容器自体を回転させることで撹拌を行う場合には、処理容器を外部に取り出せるように、マイクロ波が照射されるマイクロ波遮蔽室内で処理容器を着脱自在に搭載する回転受け台と、この回転受け台を回転させる撹拌モータと、回転カッタを回転受け台上でカッタモータのモータ軸と接続するクラッチとを備える。この場合、制御回路は、撹拌モータを連続回転又は設定時間間隔で間欠回転させる。
【0016】
処理容器の底部に、クラッチを覆って回転受け台に対する着脱を行う金属製の継手部材を設ければ、処理容器を着脱自在としたことによる電磁漏洩を防止できる。
【0017】
処理容器の底部に小孔であるドレン孔を設け、該ドレン孔を、処理容器の底部内面との間に間隙を形成する当て板にて覆えば、ドレン孔の目詰まりを防止できる。
【0018】
更に、マイクロ波遮蔽室の底部に、処理容器のドレン孔からのドレンを受けるドレントレイを着脱自在に設置すると良い。
【0019】
マイクロ波遮蔽室の上面開口を開閉する電磁遮蔽上蓋に、処理容器の上面開口への開閉も同時に行う内蓋部を設け、この内蓋部に処理容器内への給気と排気を行う給気口と排気口とを形成すれば、処理容器のための専用の蓋が不要になるとともに、処理容器内への給気と排気も簡単な構造で行える。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0021】
図2、図3及び図4に示すように、この生ゴミ処理機は、マイクロ波透過材料(プラスチック)で作られた有底円筒形の処理容器1を用い、これを、ハウジング2内に設けられた箱形のマイクロ波遮蔽室3内において金属製の回転受け台4上に着脱自在に搭載し、回転受け台4と共に回転させるようになっている。処理容器1には、持ち運びも容易にする把手(図示せず)が胴部外面に設けられている。
【0022】
マイクロ波遮蔽室3は、マイクロ波を反射するステンレス等の金属板5にて上面以外の面を囲繞され、その上面開口は、ハウジング2に蝶着された電磁遮蔽上蓋6にて開閉でき、この電磁遮蔽上蓋6を開いてマイクロ波遮蔽室3の上面開口から処理容器1を外部に取り出すことができるようになっている。電磁遮蔽上蓋6には把手6aが設けられている。
【0023】
マイクロ波遮蔽室3内には、ハウジング2内に設置したマグネトロン7からのマイクロ波が、導波管8を通じてマイクロ波遮蔽室3の側壁下部から照射される。また、図示しない冷却ファンにてマグネトロン7の冷却に供された風が、送風ダクト9を通じてマイクロ波遮蔽室3の側壁上部から、電磁遮蔽上蓋6の内面(下面)の内蓋部10にて処理容器1内へ送風できるようになっている。更に、マイクロ波遮蔽室3の側壁上部には、送風ダクト9の先端の送風口9aとほぼ同じ高さに、図示しない排気ダクトを介して排気ホース11へ通ずるメッシュ構造の排気口12がマイクロ波遮蔽室3の側壁上部に設けられ、図示しない排気ファンにて処理容器1内を吸気することにより、内蓋部10を通じて排気ホース11によりハウジング2外の適所(屋外等)へ強制排気できるようになっている。
【0024】
内蓋部10は、電磁遮蔽上蓋6の内面(下面)に固定された金属製環状側板13と、その環状の内側に固定した金属製仕切板14と、環状の外側に固定した金属製給気案内板15とで構成され、環状側板13には給気口16とメッシュ構造の排気口17とが形成されており、電磁遮蔽上蓋6を閉じると、内蓋部10は、処理容器1の上面開口を給排気可能に閉じる蓋として機能するようになっている。
【0025】
すなわち、環状側板13が処理容器1の上側でその周壁に連続する状態となり、送風ダクト9の送風口9aからの給気は、給気案内板15に案内されて給気口16から環状側板13の内側に入り、仕切板14に当たって下向きに流れることにより処理容器1内へ送風される。一方、排気ファンの吸引作用による排気は、環状側板13の排気口17からマイクロ波遮蔽室3の排気口12を通って排気ダクトに入り、更に排気ホース11を通じて排気される。なお、排気経路中に脱臭器を設置することができる。
【0026】
図3、図4及び図5に示すように、処理容器1の底部の内面中央には、ドーム形の軸受台部18が一体に形成され、この軸受台部18上に回転カッタ19がカッタ軸20にて回転自在に軸受けされている。回転カッタ19は、長カッタ羽根21と短カッタ羽根22とを互いに交差させて組み合わせて構成されている。長カッタ羽根21は、その両翼が中央より水平に延びてから下向きに傾斜しているのに対し、短カッタ羽根22は、その両翼が中央より水平に延びてから上向きに傾斜している。
【0027】
処理容器1の底部1aには、小孔である多数のドレン孔23が、軸受台部18の周囲において図6に示すように同心円状の複数の列をなして環状に設けられ、その全体は、環状の金属製当て板24にて上側から覆われている。この当て板24は、処理容器1の底部内面との間に僅かな間隙25を形成するように、処理容器1の底部上に固定されている。
【0028】
一方、マイクロ波遮蔽室3の底部中央には、前出の回転受け台4が、マイクロ波遮蔽室3の底部外側の軸受26にて回転自在に支承されている。この回転受け台4は皿状で、その周壁は処理容器1側との嵌合を行う環状の雌継手部4aとなっている。回転受け台4は、ハウジング2内の下部に設置された撹拌モータ27(図4参照)の回転を回転伝達機構を介して伝達される。
【0029】
この回転受け台4上に着脱自在に載置するため、処理容器1の底部外面(下面)には、カッタ軸20の軸受を兼ねる金属製の継手部材28が固定されている。継手部材28は環状の雄継手部28aを有し、この雄継手部28aと、回転受け台4の雌継手部4aとは、前者を内側にして後者に嵌合させてから、処理容器1を所定の方向に少し回して雄継手部28aと雌継手部4aの噛み合い部分を互いに噛み合わせることにより、嵌合状態をロックされるようになっている。
【0030】
処理容器1は、このようなロック状態にして回転受け台4上に載置するもので、回転受け台4と一体に回転する。
【0031】
カッタ軸20は、処理容器1の軸受台部18の中央を貫通しており、その下端には、処理容器1の底部外側において金属製のカッタ側クラッチ29が固定されている。このクラッチ29は、図5及び図7に示すように、継手部材28の環状の雄継手部28aにて周囲を覆われている。
【0032】
一方、ハウジング2内の下部に設置されたカッタモータ30のモータ軸31は、回転受け台4の軸受26の中心を上方へと貫通しており、このモータ軸31の上端には、モータ側クラッチ32が固定されている。このクラッチ32は、回転受け台4の雌継手部4aにて周囲を囲まれている。
【0033】
処理容器1を上記のように回転受け台4上に載置すると、カッタ側クラッチ29がモータ側クラッチ32と上下に向かい合って接離自在に噛み合い、カッタモータ30の回転が回転カッタ19に伝達される。噛み合った両クラッチ29・32は、図5に示すように、処理容器1側の継手部材28と回転受け台4とで全周を覆われ、これら継手部材28と回転受け台4が金属製であることにより、マイクロ波漏洩を防止される。
【0034】
処理容器1は、回転受け台4上に上記のように載置されてこれと一体に回転するが、その際に処理容器1が揺動しないように、マイクロ波遮蔽室3の内壁の四面に、処理容器1の外周面が摺接する断面半円形の揺動防止突起33が付設されている。
【0035】
また、マイクロ波遮蔽室3内には、その底部上に方形の金属製ドレントレイ34が着脱自在に設置されている。このドレントレイ34は、処理容器1のドレン孔23から落下してくるドレンを一時的に回収するもので、これを着脱するときは処理容器1をマイクロ波遮蔽室3から取り出しておく。
【0036】
ドレントレイ34は、図8、図9に示すように、その底面中央に回転受け台4を臨ませるための円形の開口部35を形成するとともに、その開口縁に回転受け台4の環状の雌継手部4aと嵌合する環状の鍔部36を設け、また周壁の各面の中央に、マイクロ波遮蔽室3の揺動防止突起33に対する逃げ凹部37を形成している。また、ドレントレイ34の底面には、L形金属片である一対の把手38、及び多数の小孔を円形領域内に集合させたドレン孔39が設けられている。このドレン孔39は、図7に示すように、マイクロ波遮蔽室3の底部に設けられているドレン落下口40と一致する。このドレン落下口40の下方には、ドレン回収容器(図示せず)がハウジング2内の下部に設置されている。
【0037】
従って、処理容器1からのドレンは、処理容器1において、その底部内面と当て板24との間隙25から、環状の群をなす多数のドレン孔23を通って、ドレントレイ34に落下し、これに一時的に回収されてから、ドレントレイ34のドレン孔39とマイクロ波遮蔽室3の底部のドレン落下口40を通ってドレン回収容器に回収される。このドレン回収容器は、図2に示すハウジング2の前下扉41を開いてハウジング2外に取り出せるようになっている。
【0038】
ハウジング2の上面にはタッチ操作パネル42が配設され、本生ゴミ処理機は、タッチ操作パネル42にて各種の制御やパラメータ等の設定を電気的に行えるようになっている。
【0039】
図10にその電気的な構成のブロック図を示し、温度センサ43と湿度センサ44の出力、及び電磁遮蔽上蓋6の開閉を検出する上蓋開閉検知センサ45の出力が、制御盤に設けられているCPUやROM等を含む制御回路46に入力される。温度センサ43と湿度センサ44は、処理容器1からの排気の温度と湿度をそれぞれ検出するため、マイクロ波遮蔽室3の排気口12の近傍に設置されている。
【0040】
タッチ操作パネル42の画面表示は、制御回路46内のROMに書き込まれたプログラムに従い遷移するとともに、その画面をタッチすることにより制御回路46への入力が行われる。制御回路46には、温度センサ19、湿度センサ44、上蓋開閉検知センサ45からの信号のほか、電源スイッチ48と非常停止スイッチ49とドレン回収容器を検知するドレン回収容器センサ51からの信号も入力され、マグネトロン7、カッタモータ30、撹拌モータ27、排気ファン47のそれぞれのドライバ回路7a、30a、27a、47aが、タッチ操作パネル42による設定に従い制御回路46にて制御される。また、警報器50も制御される。
【0041】
図11に、制御回路46にて制御される撹拌モータ27及びカッタモータ30の動作のタイミングチャートを、温度センサ43の検出温度及び湿度センサ44の検出湿度の推移と対照させて示す。
【0042】
処理容器1を回転させる撹拌モータ27は、制御回路46の制御により、本生ゴミ処理機の運転開始時(マイクロ波照射開始時)から、処理容器1を一定秒間に一定方向に1回転させる割合で連続作動、又は、処理容器1を一定秒t0おきに一定方向に所定回転数ずつ間欠回転させる割合で間欠作動される。その連続回転の割合、又は間欠回転の時間間隔t0及び回転数は、タッチ操作パネル42にて任意に設定できるようになっている。
【0043】
一方、カッタモータ30は、回転カッタ19を処理容器1の回転方向とは逆方向に回転させるもので、カッタモータ30の回転は、本生ゴミ処理機の運転開始時(マイクロ波照射開始時)から、湿度センサ44の検出湿度が例えば50%になるまでは回転を保留され、検出湿度が50%になった後、タッチ操作パネル42にて任意に設定した条件で段階的に回転される。
【0044】
例えば、湿度が50%になったとき任意に設定できるT0秒間だけ回転され、50%より低いH1%になったとき、任意に設定できるT1秒間回転され、H1より低いH2%になったとき、任意に設定できるT2秒間の回転を一定秒(t2)の間隔で繰り返し、又は一定秒(T2)間の回転を任意に設定できるt2秒の間隔で繰り返し、H2%より低いH3%になったとき、任意に設定できるT3秒間の回転を一定秒(t3)の間隔で繰り返し、又は一定秒(T3)間の回転を任意に設定できるt3秒の間隔で繰り返す。
【0045】
本発明では、カッタモータ30の回転を湿度センサ44の検出湿度によって制御することで、生ゴミを適正な切断・撹拌条件にして誘電加熱により乾燥させようとするもので、制御点とする検出湿度とその段階数、及びカッタモータ30の回転時間と繰り返しの時間間隔は任意であり、上記のような例に限らない。
【0046】
また、制御回路46は、温度センサ43の検出温度の推移及び湿度センサ44の検出湿度の推移を監視し、検出温度が直線的な緩やかな上昇推移から急激な上昇になったとき、又は、検出湿度が直線的な緩やかな下降推移から急激な下降になったとき、つまり前述したような定率乾燥期間から減率乾燥期間に変わったとき、マグネトロン7を停止させて(撹拌モータ27及びカッタモータ30も停止)乾燥処理を自動終了する。その変化時点は、検出温度から捉える場合には、一定時間内での温度上昇率が閾値を越えたことをもって検出でき、また検出湿度から捉える場合には、一定時間内での湿度下降率が閾値を越えたことをもって検出できる。更に、検出温度と検出湿度の両方からでも検出できる。判断を行う閾値は、固定値としても構わないが、タッチ操作パネル42にて任意に設定できるようにしたり、タッチ操作パネル42により生ゴミの種類を選択できるようにした場合には、種類毎に設定できるようにすれば、乾燥終了をより適切に行える。
【0047】
このような乾燥処理の自動終了の他に、本実施例では、温度センサ43の検出温度が、タッチ操作パネル42にて設定した制限温度を越えたときに、マグネトロン7、撹拌モータ27及びカッタモータ30を停止させて乾燥処理を中断又は強制終了する。このとき警報器50を作動させる。電磁遮蔽上蓋6が開けられたことが上蓋開閉検知センサ45にて検知されたときも、乾燥処理を強制終了させる。
【0048】
なお、乾燥処理は、タッチ操作パネル42上のスタートボタンを一定時間以上押すことで開始するが、ドレン回収容器センサ51がドレン回収容器を検知していないときは、開始しないようになっている。
【0049】
乾燥処理を終えたゴミは、電磁遮蔽上蓋6を開け、処理容器1を回転受け台4から外してマイクロ波遮蔽室3外へ取り出すことにより、ごく簡単に排出できるとともに、処理容器1を容易に清掃できる。また、処理容器1を取り出せば、ドレントレイ34もマイクロ波遮蔽室3から簡単に引き出すことができるので、その清掃も容易である。
【0050】
なお、上述したような制御は、処理容器1をマイクロ波透過材質として、マイクロ波遮蔽室3に対し着脱自在とした本例のような生ゴミ処理機に限らず、特開平11−333415号公報に記載されているように、金属製の処理容器を固定式としてそのマイクロ波照射口からマイクロ波を照射するタイプの生ゴミ処理機にも同様に適用できる。
【0051】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、処理容器からの排気の温度を検出する温度センサの検出温度、又は、処理容器からの排気の湿度を検出する湿度センサの検出湿度を監視して、検出温度が直線的な緩やかな上昇推移から急激な上昇になったとき、又は、検出湿度が直線的な緩やかな下降推移から急激な下降になったときに、マグネトロンによる乾燥処理を自動終了させるので、生ゴミを過剰に加熱して発火や焦げ付きを招くようなことがなく、生ゴミの種類を問わず適度な乾燥状態で乾燥処理を終えることができる。
【0052】
また、回転カッタを回転させるカッタモータの作動を、湿度センサの検出湿度に応じて制御するので、水分を多く含んだ状態で細断することによる不都合、つまり生ゴミが粥状になるとか、粘性が高い団塊状となるなどの問題を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
(A)は含水率と物質の温度(材料温度)の経時変化の関係、(B)は(A)の含水率の微分形である乾燥特性曲線を示し、実線が誘電加熱方式の場合、破線が一般の乾燥方式の場合である。
【図2】
本発明の一実施例の生ゴミ処理機の外観斜視図である。
【図3】
その平面図である。
【図4】
内部構造を示す簡略断面図である。
【図5】
同上の一部拡大断面図である。
【図6】
処理容器を底部側から見た斜視図である。
【図7】
処理容器及びドレントレイを外した状態の平面図である。
【図8】
ドレントレイをセットした状態の平面図である。
【図9】
ドレントレイの斜視図である。
【図10】
電気的構成を示すブロック図である。
【図11】
撹拌モータの動作とカッタモータの動作を温度センサの検出温度及び湿度センサの検出湿度の推移と対照させて示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 処理容器
2 ハウジング
3 マイクロ波遮蔽室
4 回転受け台
4a 雌継手部
5 金属板
6 電磁遮蔽上蓋
6a 把手
7 マグネトロン
7a マグネトロンドライバ回路
8 導波管
9 送風ダクト
9a 送風口
10 内蓋部
11 排気ホース
12 排気口
13 環状側板
14 仕切板
15 給気案内板
16 給気口
17 排気口
18 軸受台部
19 回転カッタ
20 カッタ軸
21 長カッタ羽根
22 短カッタ羽根
23 ドレン孔
24 当て板
25 間隙
26 軸受
27 撹拌モータ
27a 撹拌モータドライバ回路
28 継手部材
28a 雄継手部
29 カッタ側クラッチ
30 カッタモータ
30a カッタモータドライバ回路
31 モータ軸
32 モータ側クラッチ
33 揺動防止突起
34 ドレントレイ
35 開口部
36 鍔部
37 逃げ凹部
38 把手
39 ドレン孔
40 ドレン落下口
41 前下扉
42 タッチ操作パネル
43 温度センサ
44 湿度センサ
45 上蓋開閉検知センサ
46 制御回路
47 排気ファン
47a 排気ファンドライバ回路
48 電源スイッチ
49 非常停止スイッチ
50 警報器

Claims (11)

  1. 処理容器内に生ゴミを入れ、送風しつつ撹拌するとともに、回転カッタで細断しながらマグネトロンからのマイクロ波を照射して加熱乾燥させる生ゴミ処理機であって、前記処理容器からの排気の温度を検出する温度センサと、該温度センサによる検出温度を監視して、検出温度が直線的な緩やかな上昇推移から急激な上昇になったとき、前記マグネトロンによる乾燥処理を自動終了させる制御回路とを備えたことを特徴とする生ゴミ処理機。
  2. 処理容器内に生ゴミを入れ、送風しつつ撹拌するとともに、回転カッタで細断しながらマグネトロンからのマイクロ波を照射して加熱乾燥させる生ゴミ処理機であって、前記処理容器からの排気の湿度を検出する湿度センサと、該湿度センサによる検出湿度を監視して、検出湿度が直線的な緩やかな下降推移から急激な下降になったとき、前記マグネトロンによる乾燥処理を自動終了させる制御回路とを備えたことを特徴とする生ゴミ処理機。
  3. 処理容器内に生ゴミを入れ、送風しつつ撹拌するとともに、回転カッタで細断しながらマグネトロンからのマイクロ波を照射して加熱乾燥させる生ゴミ処理機であって、前記処理容器からの排気の温度を検出する温度センサと、処理容器からの排気の湿度を検出する湿度センサと、温度センサによる検出温度及び湿度センサによる検出湿度を監視して、検出温度が直線的な緩やかな上昇推移から急激な上昇になったとき、又は、検出湿度が直線的な緩やかな下降推移から急激な下降になったとき、前記マグネトロンによる乾燥処理を自動終了させる制御回路とを備えたことを特徴とする生ゴミ処理機。
  4. 制御回路は、湿度センサによる検出湿度が設定湿度になったとき、回転カッタを回転させるカッタモータを設定時間だけ作動させるべく制御することを特徴とする請求項2又は3記載の生ゴミ処理機。
  5. 制御回路は、カッタモータを制御するための設定湿度を複数の段階に設定できるとともに、各段階毎にカッタモータの作動時間を設定できることを特徴とする請求項4記載の生ゴミ処理機。
  6. タッチ操作パネルを備え、制御回路は、このタッチ操作パネルからのタッチ入力により各段階毎のカッタモータの作動時間を設定できることを特徴とする請求項5記載の生ゴミ処理機。
  7. 回転カッタを内蔵したマイクロ波透過材質の処理容器と、この処理容器をマイクロ波が照射されるマイクロ波遮蔽室内で着脱自在に搭載する回転受け台と、この回転受け台を回転させる撹拌モータと、回転カッタを回転受け台上でカッタモータのモータ軸と接続するクラッチとを備え、制御回路は、撹拌モータを連続回転又は設定時間間隔で間欠回転させることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の生ゴミ処理機。
  8. 処理容器の底部に、クラッチを覆って回転受け台に対する着脱を行う金属製の継手部材を設けたことを特徴とする請求項7記載の生ゴミ処理機。
  9. 処理容器の底部に小孔であるドレン孔を設け、該ドレン孔を、処理容器の底部内面との間に間隙を形成する当て板にて覆ったことを特徴とする請求項7又は8記載の生ゴミ処理機。
  10. マイクロ波遮蔽室の底部に、処理容器のドレン孔からのドレンを受けるドレントレイを着脱自在に設置したことを特徴とする請求項9記載の生ゴミ処理機。
  11. マイクロ波遮蔽室の上面開口を開閉する電磁遮蔽上蓋に、処理容器の上面開口への開閉も同時に行う内蓋部を設け、この内蓋部に処理容器内への給気と排気を行う給気口と排気口とを形成したことを特徴とする請求項7、8、9又は10記載の生ゴミ処理機。
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