JP2003324324A - フィードフォワード非線形歪補償増幅器 - Google Patents

フィードフォワード非線形歪補償増幅器

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Takeshi Ishigami
武 石神
Kotaro Takenaga
浩太郎 竹永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主増幅器が故障してその利得が低下しても、
主増幅器で発生する歪成分を効果的に抑圧して状態で増
幅動作が継続できるようにする。 【解決手段】 歪検出ループL1では、入力端子1から
のマルチキャリア信号が可変減衰器16を介して分配器
2に供給され、分配信号A',B’に分配される。分配信
号A’は、可変減衰器3,可変移相器4を介し、主増幅
器5で増幅されて分配器7に供給される。分配器2から
の分配信号B’は、同軸遅延線6で遅延され、分配信号
Bとして分配器7に供給される。分配器7では、主増幅
器5の出力信号Aの一部の分配信号Cと分配信号Bとが
減算処理されて、主増幅器5で発生する歪信号Dが得ら
れる。主増幅器5が故障してその飽和出力が低下したと
きには、制御回路14は制御信号G3で可変減衰器16
の減衰量を大きくして主増幅器5が飽和しないように
し、かかる状態で分配信号B,Cの振幅を等しくする。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、入力信号を増幅す
る主増幅器と、この主増幅器で発生する歪、例えば、該
入力信号をマルチキャリア信号とした場合などでの相互
変調歪を補償するフィードフォワード(Feed Forward:
以下、FFという)ループを備えた非線形歪補償増幅器
に係り、特に、そのFFループを最適化するための制御
方法や主増幅器で発生する歪の補償方法に関する。 【0002】 【従来の技術】移動体通信用の基地局・中継局では、所
定の周波数間隔で夫々適宜変調された複数の搬送波から
なるマルチキャリア信号を、高周波増幅した後、無線送
信するが、この高周波増幅に用いる増幅器の線形性が充
分良好でないと、例えば、相互変調歪などの各種の歪が
発生する。このため、マルチキャリア信号などの異なる
周波数の複数搬送波からなる信号を増幅する増幅器に対
しては、かかる信号の周波数帯域全体に亘って良好な線
形性が要求される。 【0003】いま、マルチキャリア信号を例として、マ
ルチキャリア信号の増幅に適する超低歪増幅器を実現す
る手法の1つに、従来、FF増幅方式が知られている。
これは、入力したマルチキャリア信号を主増幅器で増幅
して出力する本線と、この主増幅器で増幅されたマルチ
キャリア信号からこの主増幅器で発生した歪成分を検出
するFFループの歪検出ループと、この歪検出ループで
検出された歪成分を用いて主増幅器で増幅されたマルチ
キャリア信号から歪を除去するFFループの歪補償ルー
プとから構成されるものである。 【0004】かかるFF増幅方式による非線形歪補償増
幅器(即ち、FF非線形歪補償増幅器)の従来例が、例
えば、特開平7ー303050号公報や特開平8ー30
7161号公報に開示されているが、まず、図3によ
り、かかるFF非線形歪補償増幅器の基本的な構成及び
その動作について説明する。なお、1は入力端子、2は
分配器、3は可変減衰器、4は可変移相器、5は主増幅
器、5a〜5dは増幅素子、6は同軸遅延線、7は分配
器、8は同軸遅延線、9は可変減衰器、10は可変移相
器、11は補助増幅器、12は分配器、13は出力端
子、14は制御回路、15は制御信号発生回路である。 【0005】同図において、入力端子1から分配器2,
主増幅器5,分配器7,同軸遅延線8,分配器12を通
って出力端子13に至る信号経路が本線を形成するもの
である。この本線では、入力端子1からの入力信号(こ
こでは、マルチキャリア信号とする)は、分配器2で一
部分配された後、可変減衰器3及び可変移相器4を経由
して主増幅器5に供給される。主増幅器5は複数の増幅
素子5a〜5dなどから構成されており、この主増幅器
5で高周波増幅されたマルチキャリア信号は、分配器7
で一部分配された後、同軸遅延線8で所定の遅延量だけ
遅延され、分配器12を通って出力端子13から出力さ
れる。 【0006】かかる本線において、主増幅器5で良好な
線形性が得られない場合、マルチキャリア信号で、例え
ば、相互変調が生じ、これによる歪(相互変調歪)など
といった各種の歪が発生してマルチキャリア信号に混入
する。かかる歪を除去するために、かかる非線形歪補償
増幅器では、いずれもFFループの歪検出ループL1と
歪補償ループL2とが設けられ、歪検出ループL1によ
り、主増幅器5で発生してマルチキャリア信号に混入し
た歪成分を検出し、歪補償ループL2により、検出した
かかる歪成分を用いて、マルチキャリア信号に混入して
いる歪成分を除去するようにしている。 【0007】歪検出ループL1は、本線での可変減衰器
3,可変移相器4及び主増幅器5と、同軸遅延線6と、
分配器2,7とから構成される。かかる構成の歪検出ル
ープL1では、入力端子1から入力されたマルチキャリ
ア信号が分配器2に供給され、その一部が分配されて残
りが本線に供給される。この分配された信号は、同軸遅
延線6で所定の遅延量だけ遅延された後、分配信号Bと
して分配器7に供給される。 【0008】この分配器7は、主増幅器5の出力信号A
を、その一部を分配して残りを本線の同軸遅延線8に供
給する分配機能とともに、この主増幅器5の出力信号A
の分配信号から同軸遅延線6からの分配信号Bを減算す
る減算機能をも有している。そこで、分配器7では、主
増幅器5の出力信号Aから分配されて信号(図示しない
が、これを、以下、分配信号Cという)から同軸遅延線
6からの分配信号Bが減算される。この減算処理によっ
て得られる差信号Dは歪補償ループL2の可変減衰器9
に供給される。 【0009】ここで、同軸遅延線6の遅延量は、本線で
の可変減衰器3,可変移相器4及び主増幅器5の遅延量
の合計に等しく設定される。可変減衰器3の減衰量は、
主増幅器5の出力信号Aからの分配器7による分配信号
Cと同軸遅延線6からの分配信号とが等しい振幅となる
ように設定され、また、可変移相器4の位相量は、同じ
く分配信号B,Cの位相が180゜ずれるように設定さ
れている。従って、分配器7で分配信号B,Cが加算さ
れると、これらが減算処理されて分配器7からその差信
号Dが出力される。この差信号Dは、主増幅器5で発生
する相互変調歪などの歪成分である。可変減衰器3の減
衰量や可変移相器4の位相量は、かかる差信号Dが歪成
分として精度良く得られるようにするために、制御回路
14の制御信号発生回路15で発生される制御信号G
1,θ1によって制御される。 【0010】歪補償ループL2は、本線での同軸遅延線
8と、可変減衰器9,可変移相器10及び補助増幅器1
1と、分配器7,12とから構成されである。かかる構
成の歪補償ループL2では、分配器7で主増幅器5の出
力信号Aのうちの分配信号C以外の信号、即ち、マルチ
キャリア信号Eが、同軸遅延線8で所定の遅延量だけ遅
延された後、分配器12に供給される。また、分配器7
で得られた歪成分Dは、可変減衰器9及び可変移相器1
0を経由して補助増幅器11に供給される。補助増幅器
11で増幅された歪成分Fは分配器12に供給される。
この分配器12は減算機能を有しており、同軸遅延線8
からのマルチキャリア信号Eから補助増幅器11からの
歪成分Fを減算する。これにより、主増幅器5で生じた
歪を除去されたマルチキャリア信号Gが得られ、出力端
子13から出力される。 【0011】ここで、同軸遅延線8の遅延量は、可変減
衰器9,可変移相器10及び補助増幅器11の遅延量の
合計に等しく設定される。可変減衰器9の減衰量は、分
配器7から出力されるマルチキャリア信号Eに混入して
いる歪成分と補助増幅器11からの歪成分Fとが等しい
振幅となるように設定され、また、可変移相器10の位
相量は、これら歪成分の位相が180゜ずれるように設
定されている。従って、このように精度良く設定される
と、分配器12からは歪成分が精度良く除かれたマルチ
キャリア信号Gが得られる。可変減衰器3の減衰量や可
変移相器4の位相量は、かかる歪成分の除去が精度良く
なされるようにするために、制御回路14の制御信号発
生回路15で発生される制御信号G2,θ2によって制
御される。 【0012】上記の特開平8ー307161号公報に
は、かかるFF非線形歪補償増幅器において、可変減衰
器3,9の減衰量や可変移相器4,10の位相量を電源
投入時に設定する一手段が開示されている。これによる
と、分配器12の出力Gを検波する検波器と、温度検出
器と、この検波器の検波出力とこの温度検出器の検出温
度とに応じた可変減衰器3,9の減衰量や可変移相器
4,10の位相量の制御信号を有するメモリテーブルと
を用い、検波出力と検出温度とに応じた制御信号をメモ
リテーブルから読み取って可変減衰器3,9の減衰量や
可変移相器4,10の位相量を制御し、これにより、特
に、電源投入時での歪成分を最小に抑圧できるようにす
るとともに、定常動作時において、主増幅器5や補助増
幅器11の故障による利得低下が生じた場合、そのとき
に用いられている制御信号と、そのときの検波出力と検
出温度とに応じたメモリテーブルでの制御信号との不一
致を検出し、この検出によって警報信号を出力してかか
る故障を発見できるようにしている。 【0013】また、上記の特開平7ー303050号に
記載の従来技術は、パイロット信号を用いて可変減衰器
3,9の減衰量や可変移相器4,10の位相量(ここで
は、可変減衰器と可変移相器とをまとめてベクトル変調
器としている)を設定するものである。即ち、図3にお
いて、入力端子1から第1のパイロット信号を入力し、
また、主増幅器5の出力側から分配器7に第2のパイロ
ット信号を入力する。そして、分配器7からの差信号D
から第1のパイロット信号を検出して歪検出ループL1
をチェックし、かかる第1のパイロット信号が検出され
ないように、歪検出ループL1のベクトル変調器、即
ち、可変減衰器3と可変移相器4とを設定制御する。ま
た、分配器12の出力Gから第2のパイロット信号を検
出し、これが検出されないように、歪補償ループL2の
ベクトル変調器、即ち、可変減衰器9と可変移相器10
との設定値を補償する。 【0014】かかる特開平7ー303050号に記載の
従来技術において、上記の補償がなされれば、検出器の
第1または第2のパイロット信号の検出レベルはほぼ0
となるが、主増幅器5が故障するなどしてほぼ0となり
得ず、所定レベル以上の検出レベルが得られた場合に
は、このことを表示して操作者や保守者に知らせるとと
もに、電源を遮断するようにしている。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】以上のように、図3に
示すような従来のFF非線形歪補償増幅器では、主増幅
器5が正常に動作しているときに、分配器7から出力さ
れる差信号Dが歪成分のみからなるように、可変減衰器
3の減衰量や可変移相器4の位相量を設定できるもので
ある。しかし、主増幅器5での増幅素子5a〜5dなど
のいずれかが破損などして主増幅器5の利得が減少する
場合があり、このような場合には、可変減衰器3の減衰
量でもってかかる主増幅器5の利得低下を補償すること
ができない場合もある。また、主増幅器5での利得の低
下を可変減衰器3で補償できたとしても、主増幅器5の
飽和出力が低下すると、増幅素子5a〜5dの飽和によ
る歪の増加が発生する。 【0016】このような場合、図4に示すように、上記
特開平8ー307161号公報に記載の従来技術では、
これを検出すると、アラームを発するものであり、ま
た、上記の特開平7ー303050号に記載の従来技術
では、これを表示するとともに、電源を遮断(シャット
ダウン)するようにしていた。 【0017】しかし、主増幅器が故障すると同時に電源
を遮断してしまうと、かかるFF非線形歪増幅器は、従
って、このFF非線形歪増幅器を使用した移動通信用の
基地局・中継局は動作が停止してしまい、移動通信がで
きなくなってしまう。 【0018】本発明の目的は、かかる問題を解消し、主
増幅器でその増幅素子などが破損するなどして故障が発
生しても、該主増幅器で発生する歪成分を効果的に抑圧
した状態で動作を続けることができるようにしたフィー
ドフォワード非線形歪補償増幅器を提供することにあ
る。 【0019】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、入力端子からの入力信号を第1,第2の
2系統の信号に分配する第1の分配手段と、第1の分配
手段で分配された第1の系統の信号が供給される第1の
可変減衰手段と、第1の可変減衰手段から出力される第
1の系統の信号を増幅する主増幅器と、主増幅器の出力
信号を第3,第4の2系統の信号に分配し、第3の系統
の信号と第2の系統の信号とを減算処理して主増幅器で
混入された歪成分を抽出する第2の分配手段と、第2の
分配手段で抽出された歪成分を用いて第2の分配手段で
分配された第4の系統の信号から主増幅器で混入された
歪成分を除去する歪補償手段とを備えたフィードフォワ
ード非線形歪補償増幅器であって、入力端子と第1の分
配手段との間に第2の可変減衰手段を設け、主増幅器の
利得低下に対して、第2の可変減衰手段の減衰量の調整
をするものである。 【0020】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は本発明によるフィードフォワー
ド非線形歪補償増幅器の一実施形態を示すブロック図で
あって、16は可変減衰器であり、図3に対応する部分
には同一符号を付けて重複する説明を省略する。 【0021】同図において、入力端子1と歪検出ループ
L1における分配器2(第1の分配手段)との間に可変
減衰器16(第2の可変減衰手段)を設けており、これ
以外の構成は、図3に示した従来例と同様である。この
可変減衰器16は、主増幅器5でその増幅素子5a〜5
dなどのいずれかが破損するなどしても、歪補償増幅の
運用を続ける場合に主増幅器5の増幅素子5a〜5dが
飽和することのないように、利得を調整するものであ
る。 【0022】入力端子1からの入力マルチキャリア信号
は、可変減衰器16で減衰された後、分配器2に供給さ
れて分配信号A’,B’(第1,第2の系統の信号)に
分配され、図3に示した従来例と同様、分配信号A’は
可変減衰器3(第1の可変減衰手段)及び可変移相器4
を経由し、主増幅器5で増幅されて、分配信号A(第1
の系統の信号)として、分配器7(第2の分配手段)に
供給され、分配信号C,E(第3,第4の系統の信号)
に分配される。また、分配信号B’は同軸遅延線6で遅
延され、分配信号B(第2の系統の信号)として分配器
7に供給される。これ以降の処理は、図3に示した従来
例と同様である。 【0023】この可変減衰器16では、制御回路14か
らの制御信号G3によってその減衰量が増減可能に設定
されており、その減衰量が最小に設定された状態で、分
配器7による主増幅器5の出力信号Aからの分配信号C
と同軸遅延線6からの分配信号Bとの振幅が一致し、位
相が180゜ずれるように、制御回路14が、制御信号
G1,θ1により、可変減衰器3の減衰量と可変移相器
4の位相量とを制御する。 【0024】このため、制御回路14は、例えば、分配
器7から分配信号B,Cを取り込み、これらの振幅や位
相を比較することにより、これらの振幅や位相を監視し
ており、これらの振幅が不一致となると、制御信号G1
により、可変減衰器3の減衰量を制御して、これら分配
信号B,Cの振幅が一致するようにし、これらの位相差
が180゜からずれると、制御信号θ1により、可変位
相器4の位相量を制御して、これら分配信号B,Cの位
相ずれが180゜になるようにしている。 【0025】次に、図2に示すフローチャートを用いて
この実施形態の動作を説明する。 【0026】いま、正常な状態で動作しているときに
(ステップ100)、上記のように、主増幅器5の増幅
素子5a〜5dのいずれかが破損するなどして(ステッ
プ101)、その利得が減少すると、主増幅器5から出
力される分配信号Aの振幅が低下するのに対し、同軸遅
延線6から分配器7に供給される分配信号Bの振幅は変
わらないので、分配信号B,Cの振幅差が大きくなり、
歪検出ループL1では、正しい歪が検出できない(ステ
ップ102)。 【0027】そこで、制御回路14が、これを検出する
と、可変減衰器3と可変移相器4との最適化を行なう。
即ち、図3で示した従来技術と同様、制御信号G1によ
り、可変減衰器3の減衰量を制御して減少させ、この可
変減衰器3と可変移相器4,主増幅器5からなる回路系
の利得を増加させることにより、歪検出ルーブL1で分
配信号B,Cの振幅を一致させるようにする(ステップ
103)。 【0028】ところで、この可変減衰器3の減衰量を減
少させると、主増幅器5の入力信号の振幅が大きくな
り、これに伴って主増幅器5の出力信号Aの振幅も増加
して分配信号B,C間の振幅差が小さくなる。しかし、
増幅素子の破損などによって主増幅器5の飽和出力(出
力パワー)が減少するため、その入力信号の振幅がある
程度以上になると、増幅素子5a〜5dが飽和し、この
飽和による歪が増加することになる。 【0029】このような事態になると、制御回路14
は、制御信号G3により、可変減衰器16の減衰量を増
加させてその出力信号、従って、分配器2から出力され
る分配信号A'、従って、主増幅器5の入力信号の振幅
を低下させるようにする(ステップ104)。このよう
にすることにより、主増幅器5の入力信号の振幅をこの
ときの主増幅器5での特性の飽和しない振幅領域内に収
まるようにすることができ、主増幅器5の出力信号Aに
は、振幅飽和による歪が生じないことになる。また、こ
のように可変減衰器16の減衰量を増加させることによ
り、分配信号Bも分配信号Aと同じ割合で振幅が小さく
なり、従って、主増幅器5で飽和しない状態で分配信号
B,Cの振幅がほぼ等しくなるようにすることができ
る。 【0030】このように、主増幅器5が増幅素子の破損
などによって飽和出力が低下しても、可変減衰器16の
減衰量を適宜調整することにより、主増幅器5で飽和歪
が生じない状態で、分配信号B,Cの振幅が等しくなる
ように、可変減衰器3の減衰量の調整ができる。これに
より、歪検出ループL1で最適な歪の検出が可能となる
(ステップ105)。 【0031】このようにして、主増幅器5の飽和出力が
低下しても、これによる歪の発生を回避できて、分配信
号B,Cの振幅を等しくなるようにすることができ、こ
れにより、分配器7からはマルチキャリア信号の搬送波
をほとんど含まない歪成分からなる差信号Dが得られる
ことになり、従って、出力端子13には、歪成分が効果
的に抑圧されたマルチキャリア信号Gが得られることに
なる。 【0032】この場合、出力端子13に得られるマルチ
キャリア信号Gは振幅が減少したものとなるが、このマ
ルチキャリア信号Gでは、主増幅器5で発生する歪が効
果的に抑圧されており、増幅動作を停止させることな
く、歪が効果的に抑圧されたマルチキャリア信号Gが出
力されることになる(ステップ106)。 【0033】なお、可変減衰器16の減衰量がその上限
に達しても、主増幅器5の増幅素子5a〜5dが飽和し
てしまう場合には、歪が効果的に抑圧されたマルチキャ
リア信号Gを得ることができないから、制御回路14
は、これを検出することにより、図示しない手段によっ
て電源を切って増幅動作を停止させる。 【0034】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
主増幅器の増幅素子が故障してその利得が低下しても、
主増幅器で発生する歪を効果的に低減した状態で増幅動
作を継続させることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明によるフィードフォワード非線形歪補償
増幅器の一実施形態を示すブロック図である。 【図2】図1に示す実施形態の動作の一具体例を示すフ
ローチャート図である。 【図3】フィードフォワード非線形歪補償増幅器の一従
来例を示すブロック図である。 【図4】図3に示す従来例の動作を示すフローチャート
である。 【符号の説明】 1 入力端子 2 分配器 3 可変減衰器 4 可変移相器 5 主増幅器 6 同軸遅延線 7 分配器 8 同軸遅延線 9 可変減衰器 10 可変移相器 11 補助増幅器 12 分配器 13 出力端子 14 制御回路 15 制御信号発生回路 16 可変減衰器
フロントページの続き Fターム(参考) 5J090 AA01 AA41 CA21 CA89 FA20 GN01 GN07 KA15 KA16 KA23 KA68 MA14 MA20 SA13 TA01 TA07 5J500 AA01 AA41 AC21 AC89 AF20 AK15 AK16 AK23 AK68 AM14 AM20 AS13 AT01 AT07 5K060 BB07 CC11 CC13 DD04 HH04 HH06 HH35 HH37 JJ17 KK04 KK06 LL22 LL30

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 入力端子からの入力信号を第1,第2の
    2系統の信号に分配する第1の分配手段と、該第1の分
    配手段で分配された該第1の系統の信号が供給される第
    1の可変減衰手段と、該第1の可変減衰手段から出力さ
    れる該第1の系統の信号を増幅する主増幅器と、該主増
    幅器の出力信号を第3,第4の2系統の信号に分配し、
    該第3の系統の信号と該第2の系統の信号とを減算処理
    して該主増幅器で混入された歪成分を抽出する第2の分
    配手段と、該第2の分配手段で抽出された該歪成分を用
    いて該第2の分配手段で分配された該第4の系統の信号
    から該主増幅器で混入された歪成分を除去する歪補償手
    段とを備えたフィードフォワード非線形歪補償増幅器に
    おいて、 該入力端子と該第1の分配手段との間に第2の可変減衰
    手段を設け、 該主増幅器の利得低下に対して、第2の可変減衰手段の
    減衰量の調整をすることを特徴とするフィードフォワー
    ド非線形歪補償増幅器。
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