JP2003323924A - 基板接続用コネクタ - Google Patents

基板接続用コネクタ

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JP2003323924A JP2002128100A JP2002128100A JP2003323924A JP 2003323924 A JP2003323924 A JP 2003323924A JP 2002128100 A JP2002128100 A JP 2002128100A JP 2002128100 A JP2002128100 A JP 2002128100A JP 2003323924 A JP2003323924 A JP 2003323924A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動や衝撃がコネクタ間で伝達されにくく、
確実な接続状態を維持できる上に、小型化も図りやすい
構造とすること。 【解決手段】 基板接続用コネクタ1はプラグコネクタ
2とリセプタクルコネクタ3とを備える。リセプタクル
コネクタは、オス端子7の挿入方向に延びる第1コンタ
クト片21と第2コンタクト片22とが互いに間隔をお
いて形成された受容部16を有するメス端子17がハウ
ジング18に装着された構成である。プラグコネクタ
は、受容部内に挿入された状態で第1コンタクト片に接
触する第1コンタクト部71と第2コンタクト片に接触
する第2コンタクト部72とが形成された突出部9を有
するオス端子7がハウジング6に装着された構成であ
る。オス端子は、ハウジングに対する固定部13と突出
部9との間に設けられ、メス端子に対するオス端子の接
触状態を保持する弾性支持部10を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板どうしを接続
するための基板接続用コネクタに関するもので、例え
ば、携帯電話機のバッテリと内部回路の接続部分などに
好適に使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、一方と他方のコネクタが正対
して適正に嵌合できるようにしたフローティングコネク
タの技術が知られている。この技術は、実公平5−31
834号公報、特開平9−147985号公報などに開
示されている。
【0003】このフローティングコネクタは、例えば、
一方のコネクタを他方のコネクタに対して、その嵌合方
向(Z方向)、その嵌合方向と直交しかつ互いの間でも
直交する縦方向(X方向)及び横方向(Y方向)で移動
可能な構造としている。そして、一方と他方のコネクタ
が嵌合した状態では、双方のコネクタは互いにリジット
となって、一方のコネクタの端子と他方のコネクタの端
子の接触を固定的に維持する。
【0004】このように、従来のフローティングコネク
タにおいては、嵌合状態で一方のコネクタに加えられた
振動や衝撃は吸収されることなく他方のコネクタへも伝
達される問題点があった。特に、携帯電話機等の使用環
境では落下などの予期しない大きな衝撃が加えられる可
能性があり、コネクタが実装された基板上の電子部品の
誤動作や故障を招く恐れが大きかった。このため、基板
に振動や衝撃を吸収する機構を設けるなどの対策が必要
となり、機器の小型化を難しくしている。
【0005】また、従来のフローティングコネクタで
は、通常、端子どうしの接触を1点接触させる構造とし
ていたが、衝撃や振動が加わると端子どうしの接点が離
れ、一時的に接触不良となる恐れがあった。この点、実
公平5−31834号公報に記載されている技術は、プ
ラグコネクタ側のピン型端子をリセプタクルコネクタ側
の端子の一対の接触片間に挿入することで2点接触させ
る構成としている。しかしながら、このようにピン型端
子を一対の接触片で左右から挟み付ける構造のもので
は、両者をリジットに接続する場合には有効であるが、
振動や衝撃が伝達されやすい問題がある。
【0006】そこで、本出願の発明者等は、こうした問
題を解決する基板接続用コネクタ(特開2001−85
086号公報)を既に提案した。
【0007】この基板接続用コネクタは、逆U形状のメ
ス端子を装着した受容部(リセプタクル部)に対して、
略2の字形状のオス端子を装着した突出部(プラグ部)
を挿入することで、メス端子の相対する内面にオス端子
を2点接触させる構成としたものである。
【0008】この基板接続用コネクタでは、互いに嵌合
した状態で、一方のコネクタに加えられた振動や衝撃が
他方のコネクタに伝達され難い構造となり、しかも、確
実な接続状態を維持できるものの、次のような課題も残
されていた。
【0009】オス端子をメス端子に2点接触させるため
の第1コンタクト部と第2コンタクト部とが、それらを
支持するスプリングビームとコンタクトビームの間に位
置しているため、オス端子の高さ寸法(全長)が長くな
る。その結果、コネクタ全体の高さ寸法も大きくなり、
それ以上の小型化を図り難いという問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、一方
のコネクタに加えられた振動や衝撃が他方のコネクタに
伝達されにくく、コネクタどうしの確実な接続状態を維
持できる上に、小型化も図りやすい構造とした基板接続
用コネクタを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の基板接続用コネ
クタは、オス端子の挿入方向に延びる第1コンタクト片
と第2コンタクト片とが互いに間隔をおいて形成された
受容部を有するメス端子がハウジングに装着されたリセ
プタクルコネクタと、前記受容部内に挿入された状態
で、前記第1コンタクト片に接触する第1コンタクト部
と前記第2コンタクト片に接触する第2コンタクト部と
が形成された突出部を有するオス端子がハウジングに装
着されたプラグコネクタと、前記オス端子の前記ハウジ
ングに対する固定部と前記突出部との間に設けられ、前
記メス端子に対するオス端子の接触状態を保持する弾性
支持部とを備えている。
【0012】本発明のコネクタによれば、オス端子の突
出部がメス端子の受容部内へ挿入された状態(嵌合状
態)では、オス端子の第1コンタクト部がメス端子の第
1コンタクト片に接触し、第2コンタクト部が第2コン
タクト片に接触する。この状態では、突出部に自由度を
与える弾性支持部の作用が加わるため、プラグコネクタ
とリセプタクルコネクタとが所定の範囲で相対変位でき
る状態になる。即ち、突出部が受容部に対して電気的接
続状態を維持しつつ、所定の範囲で相対変位できる状態
になる。
【0013】具体的には、第1コンタクト部と第1コン
タクト片、および第2コンタクト部と第2コンタクト片
とがそれぞれ接触状態を維持しつつ、メス端子に対する
オス端子の挿入方向への相対変位を許容する。さらに、
弾性支持部の作用および湾曲部の作用により突出部全体
が変形しつつ傾斜し、メス端子に対するオス端子の挿入
方向と直交する方向の相対変位を許容する。
【0014】従って、プラグコネクタとリセプタクルコ
ネクタの任意の方向の相対的な動きを許容しながら、第
1コンタクト部および第2コンタクト部の双方が対応す
るコンタクト片に電気的に接続された状態を維持する。
その結果、一方のコネクタに加えられた振動や衝撃が他
方のコネクタに伝達されにくく、コネクタどうしの確実
な電気的接続状態を維持することができる。
【0015】本発明の基板接続用コネクタは、互いに平
行または直交する形態で電気的に接続される一方の基板
と他方の基板を備え、一方の基板にリセプタクルコネク
タが搭載され、他方の基板にプラグコネクタが搭載され
る。一方の基板と他方の基板が直交する形態では、例え
ば、携帯電話機のバッテリーと内部回路との接続部分で
あるバッテリーコネクタなどに好適に使用することがで
きる。基板同士が互いに平行に配置される形態では、同
じくバッテリーコネクタの他に、種々の電子機器に使用
することができる。
【0016】前記メス端子の受容部は断面コ字形の凹面
として形成され、その凹面の相対する内面の一方が第1
コンタクト片で形成され、他方が第2コンタクト片で形
成され、第1コンタクト部および第2コンタクト部が突
出部の先端部に形成されていることが望ましい。このよ
うに、両コンタクト部を突出部の先端部に形成した場
合、受容部及び突出部の挿入方向(嵌合方向)の奥行き
を小さくして、全体の小型化(薄型化)を図ることがで
きる。
【0017】前記オス端子は、ハウジングに対する固定
部から突出部に向かって直線状に延びる弾性支持部と、
その弾性支持部の先端から分岐した一対の分岐片と、両
分岐片の先端部にそれぞれ設けられた第1コンタクト部
および第2コンタクト部とを備え、各分岐片には、その
長さ方向の途中にU形状の湾曲部がそれぞれ形成され、
各湾曲部が弾性支持部の先端よりも固定部側へ変位して
いることが望ましい。
【0018】このように、突出部の両分岐片に設けた湾
曲部を、弾性支持片の先端よりも固定部側へ変位させる
ことで、両分岐片に弾力性を与えるために必要な長さを
確保しつつ、オス端子の高さ寸法を短くすることができ
る。これにより、コネクタ全体の高さを低くして、さら
なる小型化を図ることができる。
【0019】前記第1コンタクト部と第2コンタクト部
とは、弾性支持部の中心軸線に対して相対する位置に設
けられ、かつ、各分岐片の弾性によって互いに接近及び
離間する方向へ変位可能であることが望ましい。このよ
うに構成した場合、第1コンタクト部および第2コンタ
クト部に大きな弾力性が付与されるので、対応するコン
タクト片に対して、十分な接触力が得られる。これによ
り、衝撃等が加わったときに、端子同士が瞬間的に非接
触状態になることを防止できる。
【0020】前記突出部と受容部との間には、それら突
出部と受容部の嵌合状態において嵌合方向のZ方向、Z
方向と直交するY方向(横方向)、Z方向及びY方向と
直交するX方向(縦方向)、のそれぞれに所定範囲の遊
びを形成するためのクリアランスが設けられ、その遊び
の範囲内でオス端子とメス端子との接触状態が維持され
ていることが望ましい。このように、プラグコネクタと
リセプタクルコネクタとが互いに嵌合した状態で、X、
Y、Zの三方向に遊びを形成した場合、一方のコネクタ
に加えられる振動や衝撃をこの遊びで吸収し、他方のコ
ネクタへ伝達されないようにすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明に係る基板接続用コネクタ
の実施の形態について、添付の図1〜図7を参照して説
明する。図1はコネクタ同士の嵌合状態を示す断面図で
ある。図2はオス端子の側面図である。図3はコネクタ
同士の嵌合前の状態を示す断面図である。
【0022】この基板接続用コネクタ1は、プラグコネ
クタ2とリセプタクルコネクタ3とで構成されている。
プラグコネクタ2が図3に示すように一方の基板4に搭
載され、リセプタクルコネクタ3が一方の基板4と平行
な面内にある他方の基板5に搭載されている。従って、
この基板接続用コネクタ1を介して双方の基板4、5が
電気的に接続される。
【0023】以下、これらの詳細について説明する。基
板接続用コネクタ1のプラグコネクタ2は、図2及び図
3に示すように、側面から見てW形状の突出部9を有す
るオス端子7が、絶縁ハウジング6に装着された構成で
ある。リセプタクルコネクタ3は、図3に示すように、
オス端子7の受容部16を有するメス端子17が絶縁ハ
ウジング18に装着された構成である。
【0024】メス端子17の受容部16は、オス端子7
の挿入方向に延び、互いに間隔を有する第1コンタクト
片21及び第2コンタクト片22を有する。受容部16
は断面コ字形の凹面として形成され、その凹面の相対す
る内面の一方が第1コンタクト片21で形成され、他方
が第2コンタクト片22で形成されている。
【0025】但し、図示例では、凹面として形成されて
いる受容部16の相対する内面の双方と底面とが帯板状
の金属板で一体に形成されている。その結果、メス端子
17とオス端子7との嵌合時の位置合わせについて、メ
ス端子17の左右の向き(リセプタクルコネクタがその
軸線を中心に180度回転した位置)に関する制限は受
けないように配慮されている。つまり、リセプタクルコ
ネクタ3は、左右反転した両方の位置で、プラグコネク
タ2と嵌合可能に配慮されている。
【0026】なお、図示はしないがリセプタクルコネク
タ3の絶縁ハウジング18は平面矩形に形成されてい
る。メス端子17は、絶縁ハウジング18に所定のピッ
チで横並びに設けられている。メス端子17は、バッテ
リーコネクタの場合には、通常、3つ設けられる。絶縁
ハウジング18は、上下面に開口を有する箱状に形成さ
れ、その内壁面に沿って端子装着溝19、19がそれぞ
れ形成されている。そして、各端子装着溝19に各メス
端子17が装着されている。
【0027】各メス端子17は、絶縁ハウジング18の
上面18aに沿うように両側に延長した、半田テイル2
3、23を有している。
【0028】プラグコネクタ2は、絶縁ハウジング6に
所定のピッチで横並び(図3中紙面に直交する方向)に
配置された複数のオス端子7(1つのオス端子のみ図
示)を備えている。絶縁ハウジング6は、平面略方形の
ハウジング本体8の上側に突出する形態の凸部8aを有
し、図3に表れているように、凸形状とされている。
【0029】オス端子7は、ハウジング本体8への固定
部13と、ハウジング本体8から突出する突出部9(図
2参照)と、その突出部9と固定部13との間に形成さ
れた弾性支持部10とを有している。弾性支持部10は
オス端子7の突出部9に任意の方向への弾性変形を与え
るために設けた部分である。
【0030】この弾性支持部10は、ハウジング6に対
する固定部13から突出部9の中央部に向かって直線状
に延びている。そして、弾性支持部10の先端10aが
突出部9の中央部に連続することで、突出部9が弾性支
持部10に支持されている。
【0031】即ち、オス端子7は、ハウジング6に対す
る固定部13から突出部9に向かって直線状に延びる弾
性支持部10と、その弾性支持部10の先端10aから
分岐した一対の分岐片7a、7bと、両分岐片7a、7
bの先端部にそれぞれ設けられた第1コンタクト部71
及び第2コンタクト部72とを備えている。さらに、各
分岐片7a、7bには、その長さ方向の途中にU形状の
湾曲部7c、7dがそれぞれ形成され、各湾曲部7c、
7dが弾性支持部10の先端10aよりも固定部13側
へ変位している。
【0032】第1コンタクト部71と第2コンタクト部
72とは、弾性支持部10の中心軸線aに対して相対す
る位置に設けられ、かつ、各分岐片7a、7bの弾性に
よって互いに接近及び離間する方向へ変位可能に構成さ
れている。
【0033】ハウジング本体8の下面開口8b側からオ
ス端子7を挿入して装着できるように、ハウジング本体
8から凸部8aに亘って複数の端子受入孔(1つのみ図
示)11が所定のピッチ(図3中、紙面に直交する方
向)で形成されている。また、ハウジング本体8の相対
する内壁面には下面8bで開口している端子固定溝1
2、12が形成されている。端子固定溝12、12は、
各端子受入孔11と対応して、ハウジング本体8の両側
に配置されている。
【0034】端子固定溝12、12には、固定部13の
両側に形成された固定用アーム部13a、13aがそれ
ぞれ装着される。このオス端子7にも半田テイル14、
14が形成されている。この半田テイル14、14は、
固定部13の両側から突出する形態であり、固定アーム
部13aの下方に位置している。
【0035】第1コンタクト部71と第2コンタクト部
72との間隔は、受容部16の相対する内面間の間隔d
よりも大きく形成されている。また、第1コンタクト部
71及び第2コンタクト部72の先端面は、外側に向か
って下り勾配の傾斜面に形成されている。この下り勾配
の傾斜面は、第1コンタクト片21及び第2コンタクト
片22に対して、第1コンタクト部71及び第2コンタ
クト部72が多少位置ずれした状態でも円滑に接触でき
るように配慮したものである。
【0036】即ち、プラグコネクタ2とリセプタクルコ
ネクタ3とが、図3に示すように、例えば距離αだけオ
フセットされていても、コネクタ同士を良好な形態で接
続できるように配慮されている。
【0037】突出部9を保持する凸部8aと受容部16
との間には、突出部9と受容部16の嵌合状態におい
て、図7に示すように、嵌合方向のZ方向、Z方向と直
交するY方向(横方向)、Z方向及びY方向と直交する
X方向(縦方向)、のそれぞれに所定範囲の遊びを形成
するためのクリアランスCz、Cy、Cxが設けられて
いる。そして、その遊びの範囲内でオス端子7とメス端
子17との接触状態が維持されるように設計されてい
る。
【0038】このように、プラグコネクタ2とリセプタ
クルコネクタ3とが互いに嵌合した状態で、X、Y、Z
の三方向に遊びを形成することで、一方のコネクタに加
えられる振動や衝撃をこの遊びで吸収し、他方のコネク
タへ伝達されないように配慮している。
【0039】さらに、オス端子7は、Z方向に膨らむU
形状の湾曲部7c、7dがそれぞれ形成された分岐片7
a、7bを有する。そして、突出部9を受容部16に挿
入する際の反力で分岐片7a、7b及び弾性支持部10
がそれぞれ弾性変形してプラグコネクタ2とリセプタク
ルコネクタ3とが電気的に良好に接続されるように設計
されている。これは、コネクタ同士のオフセット量を許
容しつつ、振動や衝撃吸収性能をより有効に高めること
ができるように配慮したものである。
【0040】突出部9と受容部16との嵌合方向である
Z方向(図1参照)のクリアランスCzは、プラグコネ
クタ2の絶縁ハウジング6と、リセプタクルコネクタ3
の絶縁ハウジング18との間に形成されていて、この方
向においても突出部9と受容部16が相対的に移動でき
る遊びが設けられている。
【0041】このクリアランスCzは、プラグコネクタ
2を構成するオス端子7の弾性支持片10と両分岐片7
a、7bの弾性によって、嵌合時に自動的に形成される
ようになっている。即ち、受容部16に突出部9を嵌合
して、第1及び第2コンタクト部71、72が第1及び
第2コンタクト片21、22にそれぞれ接触した状態に
おいてクリアランスCzが形成されるように設計されて
いる。
【0042】前記X、Y、Z方向の遊びには、更に、規
制も形成されている。即ち、X方向及びY方向の遊び
は、凸部8aの外壁が受容部16の対向する内面に当接
することで規制されるようになっている。また、Z方向
の遊びは、メス端子17の天面17aに凸部8aの上端
面が当接することで規制されるように設計されている。
【0043】この実施形態によれば、オス端子7の突出
部9がメス端子17の受容部16内へ挿入された状態
(嵌合状態)では、オス端子7の第1コンタクト部71
がメス端子17の第1コンタクト片21に接触し、第2
コンタクト部72が第2コンタクト片22に接触する。
この状態では、突出部9に自由度を与える弾性支持部1
0の作用が加わるため、プラグコネクタ2とリセプタク
ルコネクタ3とが所定の範囲で相対変位できる状態にな
る。即ち、突出部9が受容部16に対して電気的接続状
態を維持しつつ、所定の範囲で相対変位できる状態にな
る。
【0044】具体的には、第1コンタクト部71と第1
コンタクト片21、および第2コンタクト部72と第2
コンタクト片22とがそれぞれ接触状態を維持しつつ、
メス端子17に対するオス端子7の挿入方向(Z方向)
への相対変位を許容する。さらに、弾性支持部10の作
用および湾曲部7c、7dを有する分岐片7a、7bの
作用により突出部9全体が変形しつつ傾斜し、メス端子
17に対するオス端子7の挿入方向と直交する方向(X
方向、Y方向)の相対変位を許容する。
【0045】従って、プラグコネクタ2とリセプタクル
コネクタ3の任意の方向の相対的な動きを許容しなが
ら、第1コンタクト部71および第2コンタクト部72
の双方が対応するコンタクト片21、22に電気的に接
続された状態を維持する。その結果、一方のコネクタに
加えられた振動や衝撃が他方のコネクタに伝達されにく
く、コネクタどうしの確実な電気的接続状態を維持する
ことができる。
【0046】図4〜図6に、コネクタ同士がオフセット
状態において嵌合する場合の具体例を段階的に示してい
る。まず、図4に示すように、オス端子7の第2コンタ
クト部72がリセプタクルコネクタ3の受容部16の口
縁16aに接触する。
【0047】次に、図5に示すように、オス端子7が受
容部16へ向かってさらに挿入されると、分岐片7b及
び弾性支持部10が分岐片7a側に弾性変形し、これに
より突出部9が分岐片7a側へ大きく傾斜する。
【0048】次に、図6に示すように、オス端子7は、
その第1コンタクト部71が第1コンタクト片21に接
触し、第2コンタクト部72が第2コンタクト片22に
接触した状態を保ちながら、受容部16の奥へと挿入さ
れる。この際、突出部9全体が傾斜しているため、第1
コンタクト部71は第1コンタクト片21に対して十分
な圧力で接触する。
【0049】また、メス端子17の受容部16は断面コ
字形の凹面として形成され、その凹面の相対する内面の
一方が第1コンタクト片21で形成され、他方が第2コ
ンタクト片22で形成され、第1コンタクト部71およ
び第2コンタクト部72が突出部9の先端部に形成され
ている。これにより、受容部16及び突出部9の挿入方
向(嵌合方向)の奥行きを小さくして、全体の小型化
(薄型化)を図ることができる。
【0050】また、突出部9の両分岐片7a、7bに設
けた湾曲部7c、7dを、弾性支持片10の先端よりも
固定部13側へ変位させることで、両分岐片7a、7b
に弾力性を与えるために必要な長さを確保しつつ、オス
端子7の高さ寸法を短くすることができる。これによ
り、コネクタ全体の高さを低くして、さらなる小型化を
図ることができる。
【0051】さらに、第1コンタクト部71と第2コン
タクト部72とは、弾性支持部10の中心軸線aに対し
て相対する位置に設けられ、かつ、各分岐片7a、7b
の弾性によって互いに接近及び離間する方向へ変位可能
に構成されている。従って、第1コンタクト部71およ
び第2コンタクト部72に大きな弾力性が付与されるの
で、対応するコンタクト片21、22に対して、十分な
接触力が得られる。これにより、衝撃等が加わったとき
に、端子同士が瞬間的に非接触状態になることを防止で
きる。
【0052】なお、オス端子7の各コンタクト部、およ
びメス端子17の各コンタクト片には、長期の使用にお
いて、酸化皮膜が形成されて、嵌合時の電気的接続が害
されることがある。しかしながら、この基板接続用コネ
クタ1では、突出部9と受容部16の間の相対移動によ
って、プラグコネクタ2側の第1コンタクト部71及び
第2コンタクト部72が、リセプタクルコネクタ3側の
第1コンタクト片21及び第2コンタクト片22の表面
を擦るようにして移動するので、これによって酸化皮膜
を除去して、良好な電気的接続を確保することができ
る。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る基板接続用
コネクタによれば、一方のコネクタに加えられた振動や
衝撃が他方のコネクタに伝達されにくく、コネクタどう
しの確実な接続状態を維持できる上に、小型化も図りや
すい構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板接続用コネクタの断面図であ
る。
【図2】本発明に係る基板接続用コネクタのオス端子の
側面図である。
【図3】本発明に係る基板接続用コネクタの嵌合前の断
面図である。
【図4】本発明に係る基板接続用コネクタの作用を示す
断面図である。
【図5】本発明に係る基板接続用コネクタの作用を示す
断面図である。
【図6】本発明に係る基板接続用コネクタの作用を示す
断面図である。
【図7】本発明に係る基板接続用コネクタの水平概略断
面図である。
【符号の説明】
1 基板接続用コネクタ 2 プラグコネクタ 3 リセプタクルコネクタ 4、5 基板 6、18 絶縁ハウジング(ハウジング) 7 オス端子 7a、7b 分岐片 7c、7d 湾曲部 8 ハウジング本体 8a 凸部 8b 下面 9 突出部 10 弾性支持部 10a 先端部 11 端子受け入れ孔 12 端子固定溝 13 固定部 13a アーム部 14、23 半田テール 16 受容部 17 メス端子 21 第1コンタクト片 22 第2コンタクト片 Cx、Cy、Cz クリアランス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅川 和重 神奈川県大和市深見東一丁目5番4号 日 本モレックス株式会社内 (72)発明者 山口 茂利 神奈川県大和市深見東一丁目5番4号 日 本モレックス株式会社内 (72)発明者 村上 幸司 神奈川県大和市深見東一丁目5番4号 日 本モレックス株式会社内 Fターム(参考) 5E023 AA04 AA16 AA24 BB02 BB29 CC22 CC26 DD28 EE08 EE12 EE27 GG08 HH01 HH08 HH21

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オス端子の挿入方向に延びる第1コンタ
    クト片と第2コンタクト片とが互いに間隔をおいて形成
    された受容部を有するメス端子がハウジングに装着され
    たリセプタクルコネクタと、 前記受容部内に挿入された状態で、前記第1コンタクト
    片に接触する第1コンタクト部と前記第2コンタクト片
    に接触する第2コンタクト部とが形成された突出部を有
    するオス端子がハウジングに装着されたプラグコネクタ
    と、 前記オス端子の前記ハウジングに対する固定部と前記突
    出部との間に設けられ、前記メス端子に対するオス端子
    の接触状態を保持する弾性支持部と、を備えた基板接続
    用コネクタ。
  2. 【請求項2】 互いに平行または直交する形態で電気的
    に接続される一方の基板と他方の基板を備え、一方の基
    板に前記リセプタクルコネクタが搭載され、他方の基板
    に前記プラグコネクタが搭載される、請求項1記載の基
    板接続用コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記メス端子の受容部は断面コ字形の凹
    面として形成され、その凹面の相対する内面の一方が前
    記第1コンタクト片で形成され、他方が前記第2コンタ
    クト片で形成され、前記第1コンタクト部および第2コ
    ンタクト部が前記突出部の先端部に形成されている、請
    求項1記載の基板接続用コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記オス端子は、前記ハウジングに対す
    る固定部から突出部に向かって直線状に延びる弾性支持
    部と、その弾性支持部の先端から分岐した一対の分岐片
    と、両分岐片の先端部にそれぞれ設けられた第1コンタ
    クト部および第2コンタクト部とを備え、前記各分岐片
    には、その長さ方向の途中にU形状の湾曲部がそれぞれ
    形成され、各湾曲部が前記弾性支持部の先端よりも前記
    固定部側へ変位している、請求項1記載の基板接続用コ
    ネクタ。
  5. 【請求項5】 前記第1コンタクト部と第2コンタクト
    部とは、前記弾性支持部の中心軸線に対して相対する位
    置に設けられ、かつ、前記各分岐片の弾性によって互い
    に接近及び離間する方向へ変位可能である、請求項1記
    載の基板接続用コネクタ。
  6. 【請求項6】 前記突出部と受容部との間には、それら
    突出部と受容部の嵌合状態において嵌合方向のZ方向、
    Z方向と直交するY方向(横方向)、Z方向及びY方向
    と直交するX方向(縦方向)、のそれぞれに所定範囲の
    遊びを形成するためのクリアランスが設けられ、その遊
    びの範囲内でオス端子とメス端子との接触状態が維持さ
    れている、請求項1記載の基板接続用コネクタ。
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