JP2006012625A - 基板対基板コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 コストアップや組立困難を避けるとともに、小型化、低背化を図ることのできる基板対基板コネクタを提供すること。
【解決手段】 プラグ3とソケット5の嵌合で第1、第2プリント配線基板1、2の配線パターン間を電気的に接続する基板対基板コネクタにおいて、プラグコンタクト30がプラグハウジング10に保持された第1受け接触片31と、第1受け接触片31に連設されて弾性変形可能な第1ばね接触片34とを具備し、ソケットコンタクト70が、ソケットハウジング50に保持されて嵌合時に第1ばね接触片34と接触可能な第2受け接触片75と、第2受け接触片75に連設されて弾性変形可能で、かつ嵌合時に第1受け接触片31と接触可能な第2ばね接触片79とを具備し、プラグコンタクト30、ソケットコンタクト70のそれぞれにばね接触片34、79を設けて位置ずれ吸収機能をもたせる。
【選択図】 図1
【解決手段】 プラグ3とソケット5の嵌合で第1、第2プリント配線基板1、2の配線パターン間を電気的に接続する基板対基板コネクタにおいて、プラグコンタクト30がプラグハウジング10に保持された第1受け接触片31と、第1受け接触片31に連設されて弾性変形可能な第1ばね接触片34とを具備し、ソケットコンタクト70が、ソケットハウジング50に保持されて嵌合時に第1ばね接触片34と接触可能な第2受け接触片75と、第2受け接触片75に連設されて弾性変形可能で、かつ嵌合時に第1受け接触片31と接触可能な第2ばね接触片79とを具備し、プラグコンタクト30、ソケットコンタクト70のそれぞれにばね接触片34、79を設けて位置ずれ吸収機能をもたせる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、2枚のプリント配線基板の配線パターン間を電気的に接続する基板対基板コネクタに関するものである。
2枚のプリント配線基板1、2の対向する位置に第1、第2コネクタ(例えばプラグとソケット)を搭載し、この第1、第2コネクタを嵌合することによってプリント配線基板1、2の配線パターンを電気的に接続する基板対基板コネクタには、ハウジングの成形誤差、コンタクトの圧入誤差、プリント配線基板への取付位置誤差等によって嵌合時に接触部の位置ずれが生じることがあり、この位置ずれを吸収して確実な接続を可能とする機能が求められている。このような接触部の位置ずれ吸収機能を有する基板対基板コネクタには、従来、図6及び図7に示すようなものや、図8に示すようなものが知られていた。
図6及び図7に示す従来例は、プリント配線基板1、2に搭載される第1、第2コネクタ100、200で構成されている。
第1コネクタ100は、ホールドダウン101でプリント配線基板1に固定される長方形枠状の固定ハウジング103と、この固定ハウジング103の枠内に移動可能に収容される長方形箱状の可動ハウジング105と、固定ハウジング103と可動ハウジング105に跨がって保持されるとともに、長手方向に沿って2列に配列された複数の第1コンタクト107とで構成されている。
第1コンタクト107は、固定ハウジング103への圧入で保持される圧入部111と、この圧入部111の一端側に連設されてプリント配線基板1の配線パターンに接続される接続部113と、圧入部111の他端側に連設されて弾性変形可能な略逆U字状の弾性変形部115と、この弾性変形部115に連設され可動ハウジング105への圧入で保持される圧入部117と、この圧入部117に連設されて接触面119をコネクタ嵌合凹部121内に露出させた固定接触部123とを具備している。
第2コネクタ200は、ホールドダウン(図示省略)でプリント配線基板2に固定されたハウジング203と、このハウジング203に保持されるとともに長手方向に沿って2列に配置された複数の第2コンタクト205とを具備している。
第2コンタクト205は、略L字状(又はL字の左右を反転した形状)に形成されてハウジング203への圧入で支持され圧入部207と、この圧入部207の一端側に連設されてプリント配線基板2の配線パターンに接続される接続部209と、圧入部207の他端側から弾性変形可能に連設された略U字状の弾性変形部211と、この弾性変形部211の1部であってハウジング203の外側へ突出した可動接触部213とを具備している。
第1コネクタ100は、ホールドダウン101でプリント配線基板1に固定される長方形枠状の固定ハウジング103と、この固定ハウジング103の枠内に移動可能に収容される長方形箱状の可動ハウジング105と、固定ハウジング103と可動ハウジング105に跨がって保持されるとともに、長手方向に沿って2列に配列された複数の第1コンタクト107とで構成されている。
第1コンタクト107は、固定ハウジング103への圧入で保持される圧入部111と、この圧入部111の一端側に連設されてプリント配線基板1の配線パターンに接続される接続部113と、圧入部111の他端側に連設されて弾性変形可能な略逆U字状の弾性変形部115と、この弾性変形部115に連設され可動ハウジング105への圧入で保持される圧入部117と、この圧入部117に連設されて接触面119をコネクタ嵌合凹部121内に露出させた固定接触部123とを具備している。
第2コネクタ200は、ホールドダウン(図示省略)でプリント配線基板2に固定されたハウジング203と、このハウジング203に保持されるとともに長手方向に沿って2列に配置された複数の第2コンタクト205とを具備している。
第2コンタクト205は、略L字状(又はL字の左右を反転した形状)に形成されてハウジング203への圧入で支持され圧入部207と、この圧入部207の一端側に連設されてプリント配線基板2の配線パターンに接続される接続部209と、圧入部207の他端側から弾性変形可能に連設された略U字状の弾性変形部211と、この弾性変形部211の1部であってハウジング203の外側へ突出した可動接触部213とを具備している。
そして、図6(a)に示すように、プリント配線基板2を反転し第2コネクタ200の嵌合凸部215を第1コネクタ100の嵌合凹部121内に嵌合し、第2コンタクト205〜205の可動接触部213〜213を対応する第1コンタクト107〜107の固定接触部123〜123に弾性接触させることによって、プリント配線基板1、2の配線パターン間を電気的に接続する。
このとき、第1コネクタ100と第2コネクタ200が短手方向にずれて、図6(a)に示すように第1コネクタ100の長手方向に沿った中心面C1と第2コネクタ200の長手方向に沿った中心面C2の間に相対的な位置ずれ△wj(例えば△wj=0.1mm))があっても、同図(b)に示すように第1コンタクト107〜107の弾性変形部115〜115が変形して可動ハウジング105が対応する方向(図では左方向)へ移動して、電気的接続を保つことができる。
また、第1コネクタ100と第2コネクタ200が長手方向に相対的に△l(例えば△l=0.1mm)位置ずれした場合でも、第1コンタクト107〜107の弾性変形部115〜115が変形し、第1コネクタ100の可動ハウジング105が嵌合前の図7(a)に示す位置から同図(b)に示す方向(図では左方向)へ移動し、電気的接続を保つことができる。
このとき、第1コネクタ100と第2コネクタ200が短手方向にずれて、図6(a)に示すように第1コネクタ100の長手方向に沿った中心面C1と第2コネクタ200の長手方向に沿った中心面C2の間に相対的な位置ずれ△wj(例えば△wj=0.1mm))があっても、同図(b)に示すように第1コンタクト107〜107の弾性変形部115〜115が変形して可動ハウジング105が対応する方向(図では左方向)へ移動して、電気的接続を保つことができる。
また、第1コネクタ100と第2コネクタ200が長手方向に相対的に△l(例えば△l=0.1mm)位置ずれした場合でも、第1コンタクト107〜107の弾性変形部115〜115が変形し、第1コネクタ100の可動ハウジング105が嵌合前の図7(a)に示す位置から同図(b)に示す方向(図では左方向)へ移動し、電気的接続を保つことができる。
図8に示す従来例は、プリント配線基板1、2に搭載される第1、第2コネクタ300、400(例えばソケット、プラグ)で構成されている。
第1コネクタ300は、シールド金具301でシールドされてプリント配線基板1に固定されるハウジング303と、このハウジング303の長手方向両側板に所定ピッチで2列に配置された複数の第1コンタクト305とで構成され、ハウジング303は、長方形厚板状の基台305と、この基台305の上部に一体に形成された長方形枠状の嵌合枠部306とからなり、この嵌合枠部306の内側が上面に開口する嵌合凹部308となっている。
第1コンタクト305は、ハウジング303への圧入で保持される圧入部307と、この圧入部307の一端側に連設されてプリント配線基板1の配線パターンに接続される接続部309と、圧入部307の他端側に連設されて弾性変形可能な略L字状(又はL字の左右を反転した形状)の第1弾性変形部311と、この弾性変形部311に逆U字状に連設されて両側片の一部を外側と嵌合凹部306内へ突出させて可動接触部313、313とする第2弾性変形部315とを具備している。
第2コネクタ400は、シールド金具401でシールドされてプリント配線基板2に固定される長方形箱状のハウジング403と、このハウジング403に保持されるとともに長手方向に沿って2列配置された複数第2コンタクト405とからなっている。
第2コンタクト405は、ハウジング403への圧入で保持される略U字状の圧入部407と、この圧入部407の基端部の一側から外側に連設されてプリント配線基板2の配線パターンに接続される接続部409と、圧入部407の両側片であって、ハウジング403の嵌合突出部411の周囲に形成された嵌合凹部413の内壁面に露出する固定接触部415、415とを具備している。
第1コネクタ300は、シールド金具301でシールドされてプリント配線基板1に固定されるハウジング303と、このハウジング303の長手方向両側板に所定ピッチで2列に配置された複数の第1コンタクト305とで構成され、ハウジング303は、長方形厚板状の基台305と、この基台305の上部に一体に形成された長方形枠状の嵌合枠部306とからなり、この嵌合枠部306の内側が上面に開口する嵌合凹部308となっている。
第1コンタクト305は、ハウジング303への圧入で保持される圧入部307と、この圧入部307の一端側に連設されてプリント配線基板1の配線パターンに接続される接続部309と、圧入部307の他端側に連設されて弾性変形可能な略L字状(又はL字の左右を反転した形状)の第1弾性変形部311と、この弾性変形部311に逆U字状に連設されて両側片の一部を外側と嵌合凹部306内へ突出させて可動接触部313、313とする第2弾性変形部315とを具備している。
第2コネクタ400は、シールド金具401でシールドされてプリント配線基板2に固定される長方形箱状のハウジング403と、このハウジング403に保持されるとともに長手方向に沿って2列配置された複数第2コンタクト405とからなっている。
第2コンタクト405は、ハウジング403への圧入で保持される略U字状の圧入部407と、この圧入部407の基端部の一側から外側に連設されてプリント配線基板2の配線パターンに接続される接続部409と、圧入部407の両側片であって、ハウジング403の嵌合突出部411の周囲に形成された嵌合凹部413の内壁面に露出する固定接触部415、415とを具備している。
そして、図8に示すように、プリント配線基板2を反転して第2コネクタ400の嵌合突出部411を第1コネクタ300の嵌合凹部308に嵌合するとともに、第2コネクタ400の嵌合凹部413に、第1コネクタ300の嵌合枠部306を嵌合し、第1コンタクト305〜305の可動接触部313、313〜313、313を対応する第2コンタクト405〜405の固定接触部415、415〜415、415に弾性接触させることによって、プリント配線基板1、2の配線パターン間を電気的に接続する。
このとき、第1コネクタ300と第2コネクタ400がずれる等して、その中心面C1とC2の間に位置ずれがあっても、第1コンタクト305の第2弾性変形部315が変形し、可動接触部313、313の少なくとも一方が対応する第2コンタクト405の固定接触部415に接触して電気的接続を保つことができる。
このとき、第1コネクタ300と第2コネクタ400がずれる等して、その中心面C1とC2の間に位置ずれがあっても、第1コンタクト305の第2弾性変形部315が変形し、可動接触部313、313の少なくとも一方が対応する第2コンタクト405の固定接触部415に接触して電気的接続を保つことができる。
しかしながら、図6及び図7に示した従来例では、プリント配線基板1、2間の間隔Ljを小さく(例えばLj=5mm)して小型化、低背化を図ることはできるが、第1コネクタ100のハウジングが固定ハウジング103と可動ハウジング105の2ピースで構成されるとともに一方(固定ハウジング103)が固定で他方(可動ハウジング105)が可動であるため、コストアップになるとともに組立が困難になるという問題点があった。
また、図8に示した従来例では、第1コネクタ300の第1コンタクト305が2つの接触部313、313を具備し、位置ずれが生じたときに接触部313、313の少なくとも一方が第2コネクタ400の対応する接触部415に接触するように構成されているので、第1コネクタ300の高さH1が大きくなり(例えばH1=10.8mm)、これに対応して第2コネクタ400の高さH2も大きくなり(例えばH2=15mm)、小型化、低背化を図ることができないという問題点があった。
また、図8に示した従来例では、第1コネクタ300の第1コンタクト305が2つの接触部313、313を具備し、位置ずれが生じたときに接触部313、313の少なくとも一方が第2コネクタ400の対応する接触部415に接触するように構成されているので、第1コネクタ300の高さH1が大きくなり(例えばH1=10.8mm)、これに対応して第2コネクタ400の高さH2も大きくなり(例えばH2=15mm)、小型化、低背化を図ることができないという問題点があった。
本発明は上述の問題点に鑑みてなされたもので、コストアップや組立困難を避けるとともに、小型化、低背化を図ることのできる基板対基板コネクタを提供するを目的とするものである。
請求項1記載の発明は、第1、第2プリント配線基板の対向する位置に搭載される第1、第2コネクタからなり、この第1、第2コネクタを嵌合することによって第1、第2プリント配線基板の配線パターン間を電気的に接続する基板対基板コネクタであって、前記第1、第2コネクタは各々第1、第2ハウジングによって保持された複数の第1、第2コンタクトを具備し、前記第1コンタクトは、前記第1ハウジングに保持された第1受け接触片と、この第1受け接触片に連設されるとともに弾性変形可能に形成された第1ばね接触片とを具備し、前記第2コンタクトは、前記第2ハウジングに保持されて前記第1、第2コネクタの嵌合時に前記第1ばね接触片と接触可能な第2受け接触片と、この第2受け接触片に連設されるとともに弾性変形可能に形成され、前記第1、第2コネクタの嵌合時に前記第1受け接触片と接触可能な第2ばね接触片とを具備し、前記第1、第2ばね接触片は、前記第1、第2コネクタが位置ずれして嵌合したときも前記第1、第2ばね接触片の少なくとも一方のばね接触片が前記第2、第1受け接触片の対応する受け接触片と弾性接触可能な位置に形成されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、第1、第2受け接触片は、その両側部が第1、第2ハウジングに係止された受け接触片であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において 第1ハウジングは、内側を第1嵌合凹部とする長方形枠状の嵌合枠部を具備し、第2ハウジングは、略長方形箱状に形成されたハウジング本体と、このハウジング本体の底板中央部から内側へ突設して前記ハウジング本体との間に前記嵌合枠部と嵌合可能な第2嵌合凹部を形成するとともに、前記第1嵌合凹部と嵌合可能な嵌合突出部とを具備し、複数の第1、第2コンタクトは、前記第1、第2ハウジングの長手方向に沿って2列に配置されるとともに、前記第1、第2ハウジングの長手方向に沿った中心面に対して対称形状に配置され、第1受け接触片は、前記嵌合枠部に保持されて前記嵌合枠部の外側壁面へ露出させた部分を接触部とし、第1ばね接触片は、先端側を前記第1嵌合凹部内へ突出して一部を接触部とし、第2受け接触片は、前記ハウジング本体、嵌合突出部の少なくとも一方に保持されて前記嵌合突出部の外側壁面に露出させた部分を接触部とし、第2ばね接触片は、先端側を前記第2嵌合凹部内へ突出して一部を接触部としたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、第1受け接触片及び第1ばね接触片と第2受け接触片及び第2ばね接触片は、それぞれ略帯状の導電性金属板を折り曲げて形成され、前記第1受け接触片は、略縦長逆U字状に形成されて第1ハウジングに係止された係止片の外側片とし、前記係止片の一側端部を延伸して第1プリント配線基板の配線パターンに接続される第1接続部が形成され、第1ばね接触片は、前記係止片の他側端部に第1湾曲片を介して連設された折曲片とし、第2受け接触片は、ハウジング本体の側板部分に係止された外側垂直固定片の一側端部に水平連結片を介して連設されるとともに、前記嵌合突出部に保持された内側垂直固定片とし、前記外側垂直固定片の一側端部を延伸して第2プリント配線基板の配線パターンに接続される第2接続部が形成され、第2ばね接触片は、前記外側垂直固定片の他側端部に第2湾曲片を介して連設された折曲片としたことを特徴とする。
請求項1記載の発明は、第1、第2コネクタからなる基板対基板コネクタにおいて、第1、第2コネクタが各々第1、第2ハウジングによって保持された複数の第1、第2コンタクトを具備し、第1コンタクトが第1受け接触片と第1ばね接触片を具備し、第2コンタクトが第2受け接触片と第2ばね接触片を具備し、第1、第2コネクタの嵌合時に、第1コンタクトの第1ばね接触片を第2コンタクトの第2受け接触片と接触可能とし、第2コンタクトの第2ばね接触片を第1コンタクトの第1受け接触片と接触可能とし、第1、第2コネクタが位置ずれして嵌合したときも第1、第2ばね接触片の少なくとも一方のばね接触片が第2、第1受け接触片の対応する受け接触片と弾性接触可能とし、第1、第2コネクタのそれぞれに位置ずれ吸収機能を持たせるように構成したので、第1、第2コネクタの一方にだけ位置ずれ吸収機能をもたせた図8の従来例と比べて小型化、低背化を図ることができる。
さらに、図6及び図7の従来例で示した移動可能なハウジング105を必要としないので、コストアップや組立困難を避けることができる。
換言すれば第1、第2コネクタのそれぞれでフローティング量を稼ぐことが可能なため、位置ずれ許容量(例えば±0.4mm)を従来例(例えば±0.2mm)より大きくすることができ、小型化、低背化を図ることができ、コストアップや組立困難を避けることができる。
さらに、図6及び図7の従来例で示した移動可能なハウジング105を必要としないので、コストアップや組立困難を避けることができる。
換言すれば第1、第2コネクタのそれぞれでフローティング量を稼ぐことが可能なため、位置ずれ許容量(例えば±0.4mm)を従来例(例えば±0.2mm)より大きくすることができ、小型化、低背化を図ることができ、コストアップや組立困難を避けることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、第1、第2受け接触片の両側部を第1、第2ハウジングに係止して第1、第2受け接触片を固定としたので、第1、第2コネクタの嵌合時における第1、第2受け接触片と第2、第1ばね接触片の接触を、より安定且つ確実なものとすることができる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、第1ハウジングが嵌合枠部を具備し、第2ハウジングがハウジング本体と嵌合突出部を具備し、複数の第1、第2コンタクトが第1、第2ハウジングの長手方向に沿って2列に配置されるとともに、中心面に対して対称形状に配置され、第1受け接触片が嵌合枠部に保持されて露出部分を接触部とし、第1ばね接触片が先端側を第1嵌合凹部内へ突出して一部を接触部とし、第2受け接触片がハウジング本体、嵌合突出部の少なくとも一方に保持されて露出部分を接触部とし、第2ばね接触片が先端側を第2嵌合凹部内へ突出して一部を接触部として、第1第2コネクタのそれぞれに位置ずれ吸収機能をもたせるように構成したので、容易にコンタクトの高密度実装化を図ることができる。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、第1受け接触片及び第1ばね接触片と第2受け接触片及び第2ばね接触片を、略帯状の導電性金属板を折り曲げた形状に形成し、第1受け接触片を第1ハウジングに係止された係止片の外側片とし、係止片の一側端部を延伸して第1接続部を形成し、第1ばね接触片を係止片の他側端部に第1湾曲片を介して連設された折曲片とし、第2受け接触片をハウジング本体の側板部分に係止された外側垂直固定片の一側端部に水平連結片を介して連設されるとともに、嵌合突出部に保持された内側垂直固定片とし、外側垂直固定片の一側端部を延伸して第2接続部を形成し、第2ばね接触片を外側垂直固定片の他側端部に第2湾曲片を介して連設された折曲片としたので、第1、第2コンタクトの形状を複雑にせずに所定の弾性接触力を得ることができ、小型化、低背化を図ることができ、コストアップと組立困難を避けることができる。
図1は本発明による基板対基板コネクタの一実施例を示すもので、この図において、1は第1プリント配線基板、2は第2プリント配線基板、3は第1コネクタの一例としてのプラグ、5は第2コネクタの一例としてのソケットである。
プラグ3とソケット5は、それぞれ対向して配置された第1プリント配線基板1と第2プリント配線基板2の嵌合可能な位置に搭載されている。
プラグ3とソケット5は、それぞれ対向して配置された第1プリント配線基板1と第2プリント配線基板2の嵌合可能な位置に搭載されている。
プラグ3は、図2及び図3にも示すように、第1ハウジングの一例としてのプラグハウジング10と、このプラグハウジング10に保持された複数の第1コンタクトの一例としてのプラグコンタクト30と、プラグハウジング10に保持されたホールドダウン40とを具備している。
ソケット5は、図4及び図5にも示すように、第2ハウジングの一例としてのソケットハウジング50と、このソケットハウジング50に保持された複数の第2コンタクトの一例としてのソケットコンタクト70と、ソケットハウジング50に保持されたホールドダウン85とを具備している。
ソケット5は、図4及び図5にも示すように、第2ハウジングの一例としてのソケットハウジング50と、このソケットハウジング50に保持された複数の第2コンタクトの一例としてのソケットコンタクト70と、ソケットハウジング50に保持されたホールドダウン85とを具備している。
プラグハウジング10は、絶縁性合成樹脂で成形されたもので、略長方形厚板状に形成された基台11と、この基台11の上部に一体に形成されて内側を第1嵌合凹部12とする長方形枠状の嵌合枠部13とを具備している。
基台11及び嵌合枠部13には50個のプラグコンタクト30を収容するコンタクト収容部14〜14が形成され、このコンタクト収容部14〜14は、プラグハウジング10の長手方向に沿って1mmピッチで2列に配置されるとともに、プラグハウジング10の長手方向に沿った中心面M1に対して左右対称形状に配置されている。
コンタクト収容部14は、コンタクト収容部分15と、このコンタクト収容部分15に連通したコンタクト保持部分16とを具備し、コンタクト収容部分15は底面側、上面側及び第1嵌合凹部12側に開口し、コンタクト保持部分16は外側及び底面側に開口している。
基台11及び嵌合枠部13には50個のプラグコンタクト30を収容するコンタクト収容部14〜14が形成され、このコンタクト収容部14〜14は、プラグハウジング10の長手方向に沿って1mmピッチで2列に配置されるとともに、プラグハウジング10の長手方向に沿った中心面M1に対して左右対称形状に配置されている。
コンタクト収容部14は、コンタクト収容部分15と、このコンタクト収容部分15に連通したコンタクト保持部分16とを具備し、コンタクト収容部分15は底面側、上面側及び第1嵌合凹部12側に開口し、コンタクト保持部分16は外側及び底面側に開口している。
プラグコンタクト30は、導電性金属板の打ち抜き、折り曲げ加工等によって図3(b)に示すように形成されたもので、略帯状の導電性金属板を略縦長逆U字状に形成して外側片を第1受け接触片31とした係止片39と、この係止片39の一側端部を略水平方向へ延伸して形成された第1接続部32と、係止片39の他側端部に連結された略J字状の第1湾曲片33と、この第1湾曲片33の先端部に連設された折曲片からなる第1ばね接触片34とを具備している。
係止片39の両側部には係止用突部35〜35が形成され、第1ばね接触片34には補強突起38が形成され、この補強突起38は、第1ばね接触片34の長手方向に沿った中央部の外側にひも状に突出している。
プラグコンタクト30は、プラグハウジング10のコンタクト収容部14に底面側から挿入され、係止片39の係止用突部35〜35がコンタクト収容部14のコンタクト保持部分16に圧入係止され、第1接続部32が第1プリント配線基板1の配線パターンに半田接続され、嵌合枠部13の外側の露出する部分が接触部36となり、第1ばね接触片34がコンタクト収容部分15に収容され、コンタクト収容部14内へ突出した折曲部分が接触部37となる。
係止片39の両側部には係止用突部35〜35が形成され、第1ばね接触片34には補強突起38が形成され、この補強突起38は、第1ばね接触片34の長手方向に沿った中央部の外側にひも状に突出している。
プラグコンタクト30は、プラグハウジング10のコンタクト収容部14に底面側から挿入され、係止片39の係止用突部35〜35がコンタクト収容部14のコンタクト保持部分16に圧入係止され、第1接続部32が第1プリント配線基板1の配線パターンに半田接続され、嵌合枠部13の外側の露出する部分が接触部36となり、第1ばね接触片34がコンタクト収容部分15に収容され、コンタクト収容部14内へ突出した折曲部分が接触部37となる。
ホールドダウン40は、プラグハウジング10のホールドダウン保持部21に圧入、 係止される受け接触片41と、この受け接触片41の一端側に連設された接続部42と、受け接触片41の他端側に弾性変形可能に連設されたばね接触片43とを具備し、接続部42は半田などによって第1プリント配線基板1に接続、固定され、ばね接触片43の一部分はプラグハウジング10の外壁面から外部へ突出している。
ソケットハウジング50は、絶縁性合成樹脂で成形されたもので、略長方形箱状に形成されたハウジング本体51と、このハウジング本体51の底板中央部から内側へ突設した嵌合突出部52とを具備している。
嵌合突出部52は第1嵌合凹部12と嵌合可能な形状に形成され、嵌合突出部52部とハウジング本体51の間には嵌合枠部13と嵌合可能な矩形リング状の第2嵌合凹部53が形成されている。
ハウジング本体51及び嵌合突出部52部には50個のソケットコンタクト70を収容するコンタクト収容部55〜55が形成され、このコンタクト収容部55〜55は、ソケットハウジング50の長手方向に沿って1mmピッチで2列に配置されるとともに、ソケットハウジング50の長手方向に沿った中心面M2に対して左右対称形状に配置されている。
コンタクト収容部55は、コンタクト収容部分56と、このコンタクト収容部分56に連通したコンタクト保持部分57、58とを具備し、コンタクト収容部分56は、底面側、上面側及び第2嵌合凹部53側に開口し、コンタクト保持部分57は底面側に開口し、コンタクト保持部分58は底面側、上面側及び第2嵌合凹部53側に開口している。
嵌合突出部52は第1嵌合凹部12と嵌合可能な形状に形成され、嵌合突出部52部とハウジング本体51の間には嵌合枠部13と嵌合可能な矩形リング状の第2嵌合凹部53が形成されている。
ハウジング本体51及び嵌合突出部52部には50個のソケットコンタクト70を収容するコンタクト収容部55〜55が形成され、このコンタクト収容部55〜55は、ソケットハウジング50の長手方向に沿って1mmピッチで2列に配置されるとともに、ソケットハウジング50の長手方向に沿った中心面M2に対して左右対称形状に配置されている。
コンタクト収容部55は、コンタクト収容部分56と、このコンタクト収容部分56に連通したコンタクト保持部分57、58とを具備し、コンタクト収容部分56は、底面側、上面側及び第2嵌合凹部53側に開口し、コンタクト保持部分57は底面側に開口し、コンタクト保持部分58は底面側、上面側及び第2嵌合凹部53側に開口している。
ソケットコンタクト70は、導電性金属板の打ち抜き、折り曲げ加工等によって図5(b)に示すように形成されたもので、コンタクト保持部分57に圧入、保持される外側垂直固定片73と、この外側垂直固定片73の一側端部から内側と外側へ分岐したうちの内側に連設されてハウジング本体51の底板部の外側に当接する水平連結片74と、この水平連結片74の先端部に連設されてコンタクト保持部分58に圧入、係止される内側垂直固定片の第2受け接触片75と、外側垂直固定片73の他端側端部に連設された略J字状の第2湾曲片78と、この第2湾曲片78の先端部に連設された折曲片の第2ばね接触片79とを具備している。
外側垂直固定片73は、略帯状の導電性金属板を折り曲げ、上部を折返部として重ね合わせた形状に形成され、第2受け接触片75の両側部には係止用突部71、71が形成され、第2受け接触片75の第2嵌合凹部53内に露出した部分が接触部76となる。
外側垂直固定片73の一側端部から内側と外側に分岐したうちの外側には、略水平方向へ延伸して第2接続部77が形成され、この第2接続部77は、第2プリント配線基板2の配線パターンに半田接続されている。
第2湾曲片78の第2ばね接触片79と連続する側の一部と、第2ばね接触片79には、その長手方向に沿った中央部の外側にひも状に突出した補強突起80が形成されている。第2ばね接触片79の第2嵌合凹部53内へ突出した折曲部分が接触部81となる。
外側垂直固定片73は、略帯状の導電性金属板を折り曲げ、上部を折返部として重ね合わせた形状に形成され、第2受け接触片75の両側部には係止用突部71、71が形成され、第2受け接触片75の第2嵌合凹部53内に露出した部分が接触部76となる。
外側垂直固定片73の一側端部から内側と外側に分岐したうちの外側には、略水平方向へ延伸して第2接続部77が形成され、この第2接続部77は、第2プリント配線基板2の配線パターンに半田接続されている。
第2湾曲片78の第2ばね接触片79と連続する側の一部と、第2ばね接触片79には、その長手方向に沿った中央部の外側にひも状に突出した補強突起80が形成されている。第2ばね接触片79の第2嵌合凹部53内へ突出した折曲部分が接触部81となる。
ホールドダウン85は、ソケットハウジング50のホールドダウン保持部61に圧入、 係止される受け接触片86と、この受け接触片86の一端側に連設された接続部87とを具備し、この接続部87は半田などによって第2プリント配線基板2に接続固定される。
つぎに、図1を用いてプラグ3とソケット5の嵌合作用を説明する。
説明の便宜上、プラグ3、ソケット5のプリント配線基板1、2への取付位置誤差により、プラグ3の中心面M1とソケット5の中心面M2の間に位置ずれ量△wh(例えば△wh=0.2mm)の位置ずれが生じ、これに伴いプラグ3のプラグコンタクト30とソケット5のソケットコンタクト70の間に対応した位置ずれが生じた場合について説明する。
説明の便宜上、プラグ3、ソケット5のプリント配線基板1、2への取付位置誤差により、プラグ3の中心面M1とソケット5の中心面M2の間に位置ずれ量△wh(例えば△wh=0.2mm)の位置ずれが生じ、これに伴いプラグ3のプラグコンタクト30とソケット5のソケットコンタクト70の間に対応した位置ずれが生じた場合について説明する。
図1(a)に示すように、第1プリント配線基板1上に搭載されたプラグ3の中心面M1に対して、第2プリント配線基板2上に搭載されたソケット5の中心面M2が一側(図では左側)に△whずれている状態から、第1プリント配線基板1と第2プリント配線基板2を平行状態を保ちつつ近づけてプラグ3とソケット5を嵌合させると、同図(b)に示すような嵌合状態となる。このプラグ3とソケット5の嵌合状態では、プラグハウジング10の嵌合枠部13がソケットハウジング50の第2嵌合凹部53に嵌合するとともに、ソケットハウジング50の嵌合突出部52部がプラグハウジング10の第1嵌合凹部12に嵌合し、ホールドダウン40、40のばね接触片43、43の外側への突出部が弾性変形して第2嵌合凹部53の対応する内壁面に所定の押圧力で当接し、嵌合状態を保持する働きをしている。
図1(b)に示す嵌合状態においては、プラグ3の一側(図では左側)のプラグコンタクト30がソケット5の対応するソケットコンタクト70に弾性接触し、ソケット5の他側(図では右側)のソケットコンタクト70がプラグ3の対応するプラグコンタクト30に弾性接触する。
すなわち、一側のプラグコンタクト30の第1ばね接触片34が弾性変形し、その接触部37がソケットコンタクト70の対応する第2受け接触片75の接触部76に弾性接触することによって、一側のプラグコンタクト30が対応するソケットコンタクト70と電気的に接続し、他側のソケットコンタクト70の第2ばね接触片79が弾性変形し、その接触部81がプラグコンタクト30の対応する第1受け接触片31の接触部36に弾性接触することによって、他側のプラグコンタクト30が対応するソケットコンタクト70と電気的に接続する。
すなわち、一側のプラグコンタクト30の第1ばね接触片34が弾性変形し、その接触部37がソケットコンタクト70の対応する第2受け接触片75の接触部76に弾性接触することによって、一側のプラグコンタクト30が対応するソケットコンタクト70と電気的に接続し、他側のソケットコンタクト70の第2ばね接触片79が弾性変形し、その接触部81がプラグコンタクト30の対応する第1受け接触片31の接触部36に弾性接触することによって、他側のプラグコンタクト30が対応するソケットコンタクト70と電気的に接続する。
ソケット5の中心面M2がプラグ3の中心面M1に対して他側(図1(a)の右側)に△whずれている場合には、前述とは逆に、他側(右側)のプラグコンタクト30の第1ばね接触片34が弾性変形し、その接触部37がソケットコンタクト70の対応する第2受け接触片75の接触部76に弾性接触することによって、他側のプラグコンタクト30が対応するソケットコンタクト70と電気的に接続し、一側(左側)のソケットコンタクト70の第2ばね接触片79が弾性変形し、その接触部81がプラグコンタクト30の対応する第1受け接触片31の接触部36に弾性接触することによって、一側のプラグコンタクト30が対応するソケットコンタクト70と電気的に接続する。
図1(b)に示すようにプラグ3とソケット5が嵌合し、プラグ3のプラグコンタクト30とソケット5のソケットコンタクト70が電気的に接続することによって、第1プリント配線基板1と第2プリント配線基板2の配線パターンが電気的に接続する。
このとき、第1プリント配線基板1と第2プリント配線基板2の基板間距離Lhを図6及び図7の従来例のLj(=5.5mm)より短く(Lh=5.0mm)することができるとともに、位置ずれの許容量(すなわち△whのとり得る最大値)を±0.4mmとして、図6及び図7の従来例の±0.2mm(△wjのとり得る最大値)より大きくすることができる。また、長手方向の位置ずれの許容量も±0.4mmとして、図6及び図7の従来例の±0.2mm(△lのとり得る最大値)より大きくすることができる。
このとき、第1プリント配線基板1と第2プリント配線基板2の基板間距離Lhを図6及び図7の従来例のLj(=5.5mm)より短く(Lh=5.0mm)することができるとともに、位置ずれの許容量(すなわち△whのとり得る最大値)を±0.4mmとして、図6及び図7の従来例の±0.2mm(△wjのとり得る最大値)より大きくすることができる。また、長手方向の位置ずれの許容量も±0.4mmとして、図6及び図7の従来例の±0.2mm(△lのとり得る最大値)より大きくすることができる。
前記実施例では、プラグ3、ソケット5のプリント配線基板1、2への取付位置誤差により位置ずれが生じた場合の作用について説明したが、ハウジング10、50の成形誤差、コンタクト30、70の圧入誤差等によって位置ずれが生じた場合についても同様に作用し、位置ずれを吸収してコンタクト30、70間を電気的に接続することができる。
前記実施例では、コンタクト30、70の数が50個、端子間ピッチが1mm、基板間距離が5.0mmの場合について説明したが、本発明がこれに限るものではない。
例えば、コンタクト30、70の数が50個以外(例えば20個や100個)の場合、端子間ピッチが1mm以外(例えば0.5mm)の場合、基板間距離が5.0mm以外(例えば2.5mmや6.0mm)の場合などについても利用できること勿論である。
例えば、コンタクト30、70の数が50個以外(例えば20個や100個)の場合、端子間ピッチが1mm以外(例えば0.5mm)の場合、基板間距離が5.0mm以外(例えば2.5mmや6.0mm)の場合などについても利用できること勿論である。
前記実施例では、プラグコンタクト30、ソケットコンタクト70の形状を複雑にせずに所定の弾性接触力を得ることができ、小型化、低背化を図ることができ、コストアップと組立困難を避けることができるようにするために、第1受け接触片31及び第1ばね接触片34、第2受け接触片71及び第2ばね接触片72を、略帯状の導電性金属板を折り曲げた形状に形成し、第1受け接触片31を外側片とする略縦長逆U字状の係止片39を具備し、第1ばね接触片34が第1湾曲片33を介して係止片39に連結して形成され、第2受け接触片75が水平連結片74を介してを外側垂直固定片73に連結された内側垂直固定片とし、第2ばね接触片79が第2湾曲片78を介して外側垂直固定片73に連結して形成され、第1湾曲片33と第2湾曲片78が略J字状に形成され、第1ばね接触片34、第2ばね接触片79の折曲部分を接触部37、81とし、外側垂直固定片73が上部を折返部として重ね合わせた形状に形成され、第2受け接触片75の第2嵌合凹部53内への露出部分を接触部76とした場合について説明したが、本発明はこれに限るものでなく、プラグコンタクト30が第1受け接触片31と第1ばね接触片34を具備し、ソケットコンタクト70が第2受け接触片75と第2ばね接触片79を具備し、プラグ3とソケット5の嵌合時に、第1ばね接触片34の接触部を第2受け接触片75の接触部と接触可能とし、第2ばね接触片79の接触部を第1受け接触片31の接触部と接触可能としたものについても利用することができる。
例えば、図1〜図3に示すプラグコンタクト30において、係止片39の代わりに基端部をプラグハウジング10に保持した垂直片を形成して第1受け接触片とし、この第1受け接触片の先端部に湾曲片を介して下方へ連結した折曲片を第1ばね接触片とした場合、及び/又は、図1、図4及び図5に示すソケットコンタクト70において、外側垂直固定片73の代わりに水平連結片74の端部から垂直に上方へ連結された折曲片を形成して第2ばね接触片とした場合についても利用することができる。
例えば、図1〜図3に示すプラグコンタクト30において、係止片39の代わりに基端部をプラグハウジング10に保持した垂直片を形成して第1受け接触片とし、この第1受け接触片の先端部に湾曲片を介して下方へ連結した折曲片を第1ばね接触片とした場合、及び/又は、図1、図4及び図5に示すソケットコンタクト70において、外側垂直固定片73の代わりに水平連結片74の端部から垂直に上方へ連結された折曲片を形成して第2ばね接触片とした場合についても利用することができる。
前記実施例では、容易にコンタクトの高密度高実装化を図ることができるようにするために、プラグハウジング10が嵌合枠部13を具備し、ソケットハウジング50がハウジング本体51と嵌合突出部52部を具備し、複数のプラグコンタクト30と、ソケットコンタクト70がハウジング10、50の長手方向に沿って2列に配置されるとともに、中心面M1、M2に対して対称形状に配置され、第1受け接触片31が嵌合枠部13に保持されて露出部分を接触部36とし、第1ばね接触片34が先端側を第1嵌合凹部12内へ突出して一部を接触部37とし、第2受け接触片75がハウジング本体51、嵌合突出部52部の少なくとも一方に保持されて露出部分を接触部76とし、第2ばね接触片79が先端側を第2嵌合凹部53内へ突出して一部を接触部81とした場合について説明したが、本発明はこれに限るものでなく、第1、第2コネクタ(例えばプラグ、ソケット)の一方のコンタクト(例えばプラグコンタクト)が第1受け接触片と第1ばね接触片を具備し、他方のコンタクト(例えばソケットコンタクト)が第2受け接触片と第2ばね接触片を具備し、第1、第2コネクタの嵌合時に第1ばね接触片が第2受け接触片に接触可能となり、第2ばね接触片が第1受け接触片に接触可能となるように形成されたものについて利用することができる。
例えば、プラグ3、ソケット5のそれぞれに配置された複数のコンタクトが2列以外(例えば1列)に配置されたものや、第1ばね接触片34、第2ばね接触片79に形成された補強突起38、80を省略したものや、係止片39が縦長逆U字状以外の形状(例えば上部を折返部として重ね合わせた形状)に形成されたものなどについても利用することができる。
例えば、プラグ3、ソケット5のそれぞれに配置された複数のコンタクトが2列以外(例えば1列)に配置されたものや、第1ばね接触片34、第2ばね接触片79に形成された補強突起38、80を省略したものや、係止片39が縦長逆U字状以外の形状(例えば上部を折返部として重ね合わせた形状)に形成されたものなどについても利用することができる。
前記実施例では、プラグ3とソケット5(第1コネクタと第2コネクタの一例)の嵌合時における、プラグコンタクト30の第1受け接触片31、第1ばね接触片35とソケットコンタクト70の第2ばね接触片79、第2受け接触片75の接触を、より安定且つ確実なものにするために、第1、第2受け接触片31、75の両側部に係止用突部35,35、71,71を形成してプラグハウジング10、ソケットハウジング50(第1、第2ハウジングの一例)に係止して固定した場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、係止用突部35,35、71,71を省略し、第1、第2受け接触片31、75の基端部側のみを第1、第2ハウジング(例えばプラグハウジング10、ソケットハウジング50)に保持した場合についても利用することができる。
例えば、係止用突部35,35、71,71を省略し、第1、第2受け接触片31、75の基端部側のみを第1、第2ハウジング(例えばプラグハウジング10、ソケットハウジング50)に保持した場合についても利用することができる。
1…第1プリント配線基板
2…第2プリント配線基板
3…プラグ(第1コネクタの一例)
5…ソケット(第2コネクタの一例)
10…プラグハウジング(第1ハウジングの一例)
11…基台
12…第1嵌合凹部
13…嵌合枠部
30…プラグコンタクト(第1コンタクトの一例)
31…第1受け接触片
32…第1接続部
33…第1湾曲片
34…第1ばね接触片
36…第1受け接触片31の接触部
37…第1ばね接触片34の接触部
50…ソケットハウジング(第2ハウジングの一例)
51…ハウジング本体
52…嵌合突出部
53…第2嵌合凹部
70…ソケットコンタクト(第2コンタクトの一例)
73…外側垂直固定片
74…水平連結片
75…第2受け接触片
76…第2受け接触片75の接触部
77…第2接続部
78…第2湾曲片
79…第2ばね接触片
81…第2ばね接触片79の接触部
Lh…基板間距離
M1、M2…中心面
△wh…位置ずれ量
2…第2プリント配線基板
3…プラグ(第1コネクタの一例)
5…ソケット(第2コネクタの一例)
10…プラグハウジング(第1ハウジングの一例)
11…基台
12…第1嵌合凹部
13…嵌合枠部
30…プラグコンタクト(第1コンタクトの一例)
31…第1受け接触片
32…第1接続部
33…第1湾曲片
34…第1ばね接触片
36…第1受け接触片31の接触部
37…第1ばね接触片34の接触部
50…ソケットハウジング(第2ハウジングの一例)
51…ハウジング本体
52…嵌合突出部
53…第2嵌合凹部
70…ソケットコンタクト(第2コンタクトの一例)
73…外側垂直固定片
74…水平連結片
75…第2受け接触片
76…第2受け接触片75の接触部
77…第2接続部
78…第2湾曲片
79…第2ばね接触片
81…第2ばね接触片79の接触部
Lh…基板間距離
M1、M2…中心面
△wh…位置ずれ量
Claims (4)
- 第1、第2プリント配線基板(1)、(2)の対向する位置に搭載される第1、第2コネクタ(3)、(5)からなり、この第1、第2コネクタ(3)、(5)を嵌合することによって第1、第2プリント配線基板(1)、(2)の配線パターン間を電気的に接続する基板対基板コネクタであって、第1、第2コネクタ(3)、(5)は各々第1、第2ハウジング(10)、(50)によって保持された複数の第1、第2コンタクト(30)、(70)を具備し、第1コンタクト(30)は、第1ハウジング(10)に保持された第1受け接触片(31)と、この第1受け接触片(31)に連設されるとともに弾性変形可能に形成された第1ばね接触片(34)とを具備し、第2コンタクト(70)は、第2ハウジング(50)に保持されて第1、第2コネクタ(3)、(5)の嵌合時に第1ばね接触片(34)と接触可能な第2受け接触片(75)と、この第2受け接触片(75)に連設されるとともに弾性変形可能に形成され、第1、第2コネクタ(3)、(5)の嵌合時に第1受け接触片(31)と接触可能な第2ばね接触片(79)とを具備し、第1、第2ばね接触片(34)、(79)は、第1、第2コネクタ(3)、(5)が位置ずれして嵌合したときも第1、第2ばね接触片(34)、(79)の少なくとも一方のばね接触片が第2、第1受け接触片(75)、(31)の対応する受け接触片と弾性接触する位置に形成されていることを特徴とする基板対基板コネクタ。
- 第1、第2受け接触片(31)、(75)は、その両側部が第1、第2ハウジング(30)、(50)に係止された受け接触片であることを特徴とする請求項1記載の基板対基板コネクタ。
- 第1ハウジング(10)は、内側を第1嵌合凹部(12)とする長方形枠状の嵌合枠部(13)を具備し、第2ハウジング(50)は、略長方形箱状に形成されたハウジング本体(51)と、このハウジング本体(51)の底板中央部から内側へ突設してハウジング本体(51)との間に嵌合枠部(13)と嵌合可能な第2嵌合凹部(53)を形成するとともに、第1嵌合凹部(12)と嵌合可能な嵌合突出部(52)とを具備し、複数の第1、第2コンタクト(30)、(70)は、第1、第2ハウジング(10)、(50)の長手方向に沿って2列に配置されるとともに、第1、第2ハウジング(10)、(50)の長手方向に沿った中心面に対して対称形状に配置され、第1受け接触片(31)は、嵌合枠部(13)に保持されて嵌合枠部(13)の外側壁面へ露出させた部分を接触部(36)とし、第1ばね接触片(34)は、先端側を第1嵌合凹部(12)内へ突出して一部を接触部(37)とし、第2受け接触片(75)は、ハウジング本体(51)、嵌合突出部(52)の少なくとも一方に保持されて嵌合突出部(52)の外側壁面に露出させた部分を接触部(76)とし、第2ばね接触片(79)は、先端側を第2嵌合凹部(53)内へ突出して一部を接触部(81)としたことを特徴とする請求項1又は2記載の基板対基板コネクタ。
- 第1受け接触片(31)及び第1ばね接触片(34)と第2受け接触片(75)及び第2ばね接触片(79)は、それぞれ略帯状の導電性金属板を折り曲げて形成され、第1受け接触片(31)は、略縦長逆U字状に形成されて第1ハウジング(10)に係止された係止片(39)の外側片とし、係止片(39)の一側端部を延伸して第1プリント配線基板(1)の配線パターンに接続される第1接続部(32)が形成され、第1ばね接触片(34)は、係止片(39)の他側端部に第1湾曲片(33)を介して連設された折曲片とし、第2受け接触片(75)は、ハウジング本体(51)の側板部分に係止された外側垂直固定片(73)の一側端部に水平連結片(74)を介して連設されるとともに、嵌合突出部(52)に保持された内側垂直固定片とし、外側垂直固定片(73)の一側端部を延伸して第2プリント配線基板(2)の配線パターンに接続される第2接続部(77)が形成され、第2ばね接触片(79)は、外側垂直固定片(73)の他側端部に第2湾曲片(78)を介して連設された折曲片としたことを特徴とする請求項3記載の基板対基板コネクタ。
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