JP2003297458A - 基板接続用コネクタ - Google Patents

基板接続用コネクタ

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JP2003297458A
JP2003297458A JP2002094978A JP2002094978A JP2003297458A JP 2003297458 A JP2003297458 A JP 2003297458A JP 2002094978 A JP2002094978 A JP 2002094978A JP 2002094978 A JP2002094978 A JP 2002094978A JP 2003297458 A JP2003297458 A JP 2003297458A
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male terminal
contact piece
terminal
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JP2002094978A
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Tomisaburo Yamaguchi
富三郎 山口
Kazue Asakawa
和重 浅川
Shigetoshi Yamaguchi
茂利 山口
Koji Murakami
幸司 村上
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Molex LLC
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動や衝撃がコネクタ間で伝達されにくく、
確実な接続状態を維持できる上に、低挿入力で接続で
き、小型化も図りやすい構造とすること。 【解決手段】 突出部9を有するオス端子7がハウジン
グ8に装着されたプラグコネクタ2と、オス端子7の受
容部16を有するメス端子17がハウジング18に装着
されたリセプタクルコネクタ3とを備える。オス端子7
は、その突出部とハウジングに対する固定部との間に設
けられ、メス端子に対するオス端子の接触状態を保持す
るためのスプリングビーム10を有する。受容部は、オ
ス端子の挿入方向と直交する方向に延びる第1コンタク
ト片21と、オス端子の挿入方向に延びる第2コンタク
ト片22とを有する。突出部は、受容部内に挿入された
状態で、第1コンタクト片に接触する第1コンタクト部
7aと、第2コンタクト片に接触する第2コンタクト部
7cとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板どうしを接続
するための基板接続用コネクタに関するもので、例え
ば、携帯電話機のバッテリと内部回路の接続部分などに
好適に使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、一方と他方のコネクタが正対
して適正に嵌合できるようにしたフローティングコネク
タの技術が知られている。この技術は、実公平5−31
834号公報、特開平9−147985号公報などに開
示されている。
【0003】このフローティングコネクタは、例えば、
一方のコネクタを他方のコネクタに対して、その嵌合方
向(Z方向)、その嵌合方向と直交しかつ互いの間でも
直交する縦方向(X方向)及び横方向(Y方向)で移動
可能な構造としている。そして、一方と他方のコネクタ
が嵌合した状態では、双方のコネクタは互いにリジット
となって、一方のコネクタの端子と他方のコネクタの端
子の接触を固定的に維持する。
【0004】このように、従来のフローティングコネク
タにおいては、嵌合状態で一方のコネクタに加えられた
振動や衝撃は吸収されることなく他方のコネクタへも伝
達される問題点があった。特に、携帯電話機等の使用環
境では落下などの予期しない大きな衝撃が加えられる可
能性があり、コネクタが実装された基板上の電子部品の
誤動作や故障を招く恐れが大きかった。このため、基板
に振動や衝撃を吸収する機構を設けるなどの対策が必要
となり、機器の小型化を難しくしている。
【0005】また、従来のフローティングコネクタで
は、通常、端子どうしの接触を1点接触させる構造とし
ていたが、衝撃や振動が加わると端子どうしの接点が離
れ、一時的に接触不良となる恐れがあった。この点、実
公平5−31834号公報に記載されている技術は、プ
ラグコネクタ側のピン型端子をリセプタクルコネクタ側
の端子の一対の接触片間に挿入することで2点接触させ
る構成としている。しかしながら、このようにピン型端
子を一対の接触片で左右から挟み付ける構造のもので
は、両者をリジットに接続する場合には有効であるが、
振動や衝撃が伝達されやすい問題がある。
【0006】そこで、本出願の発明者等は、こうした問
題を解決する基板接続用コネクタ(特開2001−85
086号公報)を既に提案した。
【0007】この基板接続用コネクタは、逆U形状のメ
ス端子を装着した受容部(リセプタクル部)に対して、
略2の字形状のオス端子を装着した突出部(プラグ部)
を挿入することで、メス端子の相対する内面にオス端子
を2点接触させる構成としたものである。
【0008】この基板接続用コネクタでは、互いに嵌合
した状態で、一方のコネクタに加えられた振動や衝撃が
他方のコネクタに伝達され難い構造となり、しかも、確
実な接続状態を維持できるものの、次のような課題も残
されていた。
【0009】オス端子をメス端子に2点接触させるため
の第1コンタクト部と第2コンタクト部との間に、両コ
ンタクト部を離間させる方向に付勢する湾曲部を設けて
いるため、オス端子とメス端子の摩擦が大きくなる。そ
の結果、プラグ部をリセプタクル部に挿入する際に大き
な力を必要とする。この問題は、端子数が多くなるほど
顕著になる。
【0010】オス端子の両コンタクト部が、オス端子の
先端から離れた位置に形成されているため、コネクタ全
体の高さ寸法に関してそれ以上の小型化を図り難い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、一方
のコネクタに加えられた振動や衝撃が他方のコネクタに
伝達されにくく、コネクタどうしの確実な接続状態を維
持できる上に、低挿入力で接続でき、必要に応じて小型
化も図りやすい構造とした基板接続用コネクタを提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の基板接続用コネ
クタは、突出部を有するオス端子がハウジングに装着さ
れたプラグコネクタと、オス端子の受容部を有するメス
端子がハウジングに装着されたリセプタクルコネクタと
を備える。オス端子は、その突出部とハウジングに対す
る固定部との間に設けられ、メス端子に対するオス端子
の接触状態を保持するためのスプリングビームを有す
る。受容部は、オス端子の挿入方向と直交する方向に延
びる第1コンタクト片と、オス端子の挿入方向に延びる
第2コンタクト片とを有する。突出部は、受容部内に挿
入された状態で、第1コンタクト片に接触する第1コン
タクト部と、第2コンタクト片に接触する第2コンタク
ト部とを有する。
【0013】本発明のコネクタによれば、オス端子の突
出部がメス端子の受容部内へ挿入された状態(嵌合状
態)では、オス端子の第1コンタクト部がメス端子の第
1コンタクト片に接触し、第2コンタクト部が第2コン
タクト片に接触する。この状態では、突出部に自由度を
与えるスプリングビームの作用が加わるため、プラグコ
ネクタとリセプタクルコネクタとが所定の範囲で相対変
位できる状態になる。即ち、突出部が受容部に対して電
気的接触状態を維持しつつ、所定の範囲で相対変位でき
る状態になる。具体的には、第1コンタクト部と第1コ
ンタクト片とが接触状態を維持しつつ、オス端子の挿入
方向と直交する方向の相対変位を許容する。さらに、第
2コンタクト部と第2コンタクト片とが接触状態を維持
しつつ、オス端子の挿入方向の相対変位を許容する。
【0014】従って、プラグコネクタとリセプタクルコ
ネクタの任意の方向の相対的な動きに対して、第1コン
タクト部および第2コンタクト部のどちらかが対応する
コンタクト片に電気的に接触している。その結果、一方
のコネクタに加えられた振動や衝撃が他方のコネクタに
伝達されにくく、コネクタどうしの確実な電気的接続状
態を維持できる。また、スプリングビームは、オス端子
の突出部をその挿入方向へ変位可能にし、オス端子の突
出部を受容部内へ圧入する構造ではないので、両者を低
挿入力で接続できる。
【0015】本発明の基板接続用コネクタは、互いに平
行または直交する形態で電気的に接続される一方の基板
と他方の基板を備え、一方の基板にリセプタクルコネク
タが搭載され、他方の基板にプラグコネクタが搭載され
る。一方の基板と他方の基板が直交する形態では、例え
ば、携帯電話機のバッテリと内部回路との接続部分であ
るバッテリーコネクタなどに好適に使用することができ
る。基板同士が互いに平行に配置される形態では、同じ
くバッテリーコネクタの他に、種々の電子機器に使用す
ることができる。
【0016】前記メス端子の受容部は断面コ字形の凹面
として形成され、その凹面の底面が第1コンタクト片で
形成され、凹面の相対する内面の少なくとも一方が第2
コンタクト片で形成されていることが望ましい。このよ
うに構成した場合、受容部を形成する凹面の底面が第1
コンタクト片で形成され、この第1コンタクト片に第1
コンタクト部が突き当たる形態で接触する。これによ
り、受容部及び突出部の挿入方向(嵌合方向)の奥行き
を小さくして、全体の小型化(薄型化)を図ることがで
きる。
【0017】前記オス端子は、ハウジングへの固定部か
ら突出部に向かって片持ち状に延びるスプリングビーム
と、そのスプリングビームの先端に続く第1コンタクト
部と、その第1コンタクト部の先端から第2コンタクト
片へ向かう直線部と、その直線部の先端に続く第2コン
タクト部とを有し、第1コンタクト部と第2コンタクト
部との間隔が、受容部の相対する内面間の間隔よりも小
さいことが望ましい。このようにした場合、突出部は受
容部内でその相対する内面間の方向へ任意に変位できる
ので、受容部内への挿入抵抗が殆ど生じない。
【0018】前記突出部と受容部との間には、それら突
出部と受容部の嵌合状態において嵌合方向のZ方向、Z
方向と直交するY方向(横方向)、Z方向及びY方向と
直交するX方向(縦方向)、のそれぞれに所定範囲の遊
びを形成するためのクリアランスが設けられ、その遊び
の範囲内でオス端子とメス端子との接触状態が維持され
ていることが望ましい。このように、プラグコネクタと
リセプタクルコネクタとが互いに嵌合した状態で、X、
Y、Zの三方向に遊びを形成した場合、一方のコネクタ
に加えられる振動や衝撃をこの遊びで吸収し、他方のコ
ネクタへ伝達されないようにすることができる。
【0019】前記スプリングビームは、X方向又はY方
向に膨らむ湾曲部を有し、突出部を受容部に挿入する際
の反力でスプリングビームが弾性変形してプラグコネク
タとリセプタクルコネクタとを互いに離間させる方向に
付勢することが望ましい。このようにすれば、一方のコ
ネクタを他方のコネクタから若干浮かせた状態に保持す
ることが可能になると共に、振動や衝撃吸収性能をより
有効に高めることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る基板接続用コ
ネクタの実施の形態について、添付の図1〜図6を参照
して説明する。図1はリセプタクルコネクタの断面図
を、図2はプラグコネクタの断面図を示している。図3
は両コネクタ同士の嵌合状態を示している。
【0021】この基板接続用コネクタ1は、プラグコネ
クタ2とリセプタクルコネクタ3とで構成されている。
プラグコネクタ2が図3に示すように一方の基板4に搭
載され、リセプタクルコネクタ3が一方の基板4と平行
な面内にある他方の基板5に搭載されている。従って、
この基板接続用コネクタ1を介して双方の基板4、5が
電気的に接続される。
【0022】次いで、これらの詳細について説明する。
基板接続用コネクタ1のプラグコネクタ2は、図2に示
すように、突出部9を有するオス端子7が、絶縁ハウジ
ング6に装着された構成である。リセプタクルコネクタ
3は、図1に示すように、オス端子7の受容部16を有
するメス端子17が絶縁ハウジング18に装着された構
成である。
【0023】メス端子17の受容部16は、オス端子7
の挿入方向と直交する方向に延びる第1コンタクト片2
1と、オス端子7の挿入方向に延びる第2コンタクト片
22とを有する。受容部16は断面コ字形の凹面として
形成され、その凹面の底面(図では天面)が第1コンタ
クト片21で形成され、凹面の相対する内面の少なくと
も一方が第2コンタクト片22で形成されている。
【0024】但し、図示例では、凹面として形成されて
いる受容部16の相対する内面の双方と底面とが帯板状
の金属板で一体に形成されている。これにより、第2コ
ンタクト片22が相対して一対形成されている。その結
果、メス端子17とオス端子7との嵌合時の位置合わせ
について、メス端子17の左右の向き(リセプタクルコ
ネクタがその軸線を中心に180度回転した位置)に関
する制限は、受けないように配慮されている。つまり、
リセプタクルコネクタ3は、左右反転した両方の位置
で、プラグコネクタ2と嵌合可能に配慮されている。
【0025】なお、リセプタクルコネクタ3の絶縁ハウ
ジング18は平面矩形に形成されている。メス端子17
は、絶縁ハウジング18に所定のピッチで横並びに配置
されている。メス端子17は、バッテリーコネクタの場
合には、通常、3つ設けられる。絶縁ハウジング18
は、上下面に開口を有する箱状に形成され、その内壁面
に沿って端子装着溝19、19がそれぞれ形成されてい
る。そして、各端子装着溝19に各メス端子17が装着
されている。
【0026】各メス端子17は、絶縁ハウジング18の
上面18aに沿うように両側に延長した、半田テイル2
3、23を有している。
【0027】プラグコネクタ2は、絶縁ハウジング6に
所定のピッチで横並び(図2中紙面に直交する方向)に
配置された複数のオス端子7(1つのオス端子のみ図
示)を備えている。絶縁ハウジング6は、平面略方形の
ハウジング本体8の上側に突出する形態の凸部8aを有
し、図2に表れているように、凸形状とされている。
【0028】オス端子7は、ハウジング本体8への固定
部13と、ハウジング本体8から突出する突出部9と、
その突出部9と固定部13との間に形成された弾性変形
部10とを有している。弾性変形部10はオス端子7の
突出部9に任意の方向への弾性変形を与えるために設け
た部分である。
【0029】ハウジング本体8の側面開口8b側からオ
ス端子7を挿入して装着できるように、ハウジング本体
8から凸部8aに亘って複数の端子受入孔(1つのみ図
示)11が所定のピッチで形成されている。また、各端
子受入孔11と対応して、ハウジング本体8の一側には
側面8bで開口している端子固定溝12が形成されてい
る。
【0030】オス端子7にも半田テイル14が形成され
ている。この半田テイル14は、端子固定溝12に固定
する固定部13の一側に延長させている。固定部13の
他側からU形状に折り返された湾曲部15aと、その湾
曲部15aに続く直線部15bと、直線部15bに続く
立ち上げ用の折り返し部15cとによって、弾性変形部
となるスプリングビーム10が形成されている。このス
プリングビーム10の折り返し部15cから立ち上がっ
た部分がオス端子7の突出部9であり、コンタクトビー
ムを形成している。
【0031】即ち、オス端子7は、絶縁ハウジング6へ
の固定部13から突出部9に向かって片持ち状に延びる
スプリングビーム(弾性変形部)10と、そのスプリン
グビーム10の先端に続く第1コンタクト部7aと、そ
の第1コンタクト部7aの先端から第2コンタクト片2
2へ向かう直線部7bと、その直線部7bの先端に続く
第2コンタクト部7cとを有する。そして、第1コンタ
クト部7aと第2コンタクト部7cとの間隔は、受容部
16の相対する内面間の間隔dよりも小さく形成されて
いる。
【0032】突出部9を保持する凸部8aと受容部16
との間には、突出部9と受容部16の嵌合状態におい
て、図3に示すように、嵌合方向のZ方向、Z方向と直
交するY方向(横方向)、Z方向及びY方向と直交する
X方向(縦方向)、のそれぞれに所定範囲の遊びを形成
するためのクリアランスCz、Cy、Cxが設けられて
いる。そして、その遊びの範囲内でオス端子7とメス端
子17との接触状態が維持されるように設計されてい
る。
【0033】このように、プラグコネクタ2とリセプタ
クルコネクタ3とが互いに嵌合した状態で、X、Y、Z
の三方向に遊びを形成することで、一方のコネクタに加
えられる振動や衝撃をこの遊びで吸収し、他方のコネク
タへ伝達されないようにすることができる。
【0034】さらに、スプリングビーム10は、X方向
に膨らむ湾曲部15aを有し、突出部9を受容部16に
挿入する際の反力でスプリングビーム10が弾性変形し
てプラグコネクタ2とリセプタクルコネクタ3とを互い
に離間させる方向に付勢するように設計している。この
ようにすることで、一方のコネクタを他方のコネクタか
ら若干浮かせた状態に保持することが可能になると共
に、振動や衝撃吸収性能をより有効に高めることができ
るからである。
【0035】また、コンタクトビームを形成する突出部
9の第1コンタクト部7a及び第2コンタクト部7c
は、スプリングビーム10の弾性とコンタクトビーム
(突出部)9の弾性とによって、凸部8aの先端8d、
および凸部8aの一側の外壁8eより外側に突出するよ
うに常時付勢されている(図1参照)。
【0036】突出部9と受容部16との嵌合方向である
Z方向(図3参照)のクリアランスCzは、プラグコネ
クタ2の絶縁ハウジング6と、リセプタクルコネクタの
絶縁ハウジング18との間に形成されていて、この方向
においても突出部9と受容部16が相対的に移動できる
遊びが設けられている。
【0037】このクリアランスCzは、プラグコネクタ
2を構成するオス端子7のスプリングビーム10とコン
タクトビーム9の弾性によって、嵌合時に自動的に形成
されるようになっている。即ち、受容部16に突出部9
を嵌合して、第1コンタクト部7aが第1コンタクト片
21に当接した状態においてクリアランスCzが形成さ
れるように設計されている。
【0038】前記X、Y方向の遊びには、更に、規制も
形成されている。即ち、X方向及びY方向の遊びは、凸
部8aの外壁が受容部16の対向する内面に当接するこ
とで規制されるようになっている。また、Z方向の遊び
は、双方のコネクタの絶縁ハウジング6、18同士が当
接することで規制されるように設計されている。
【0039】この実施の形態によれば、オス端子7の突
出部9がメス端子17の受容部16内へ挿入された状態
(嵌合状態)では、オス端子7の第1コンタクト部7a
がメス端子17の第1コンタクト片21に接触し、第2
コンタクト部7cが第2コンタクト片22に接触する。
【0040】この状態では、突出部9に自由度を与える
スプリングビーム10の作用が加わるため、プラグコネ
クタ2とリセプタクルコネクタ3とが所定の範囲で相対
変位できる状態になる。即ち、突出部9が受容部16に
対して電気的接触状態を維持しつつ、所定の範囲で相対
変位できる状態になる。
【0041】具体的には、図4及び図5に示すように、
第1コンタクト部7aと第1コンタクト片21とが接触
状態を維持しつつ、オス端子7の挿入方向と直交する方
向(X方向、Y方向)の相対変位を許容する。さらに、
第2コンタクト部7cと第2コンタクト片22とが接触
状態を維持しつつ、オス端子7の挿入方向であるZ方向
の相対変位を許容する。
【0042】従って、プラグコネクタ2とリセプタクル
コネクタ3の任意の方向の相対的な動きに対して、第1
コンタクト部7aおよび第2コンタクト部7cのどちら
かが対応するコンタクト片に電気的に接触している。そ
の結果、一方のコネクタに加えられた振動や衝撃が他方
のコネクタに伝達されにくく、コネクタどうしの確実な
電気的接続状態を維持できる。
【0043】また、スプリングビーム10は、オス端子
7の突出部9をその挿入方向へ変位可能にし、オス端子
7の突出部9を受容部16内へ圧入する構造ではないの
で、両者を低挿入力で接続できる。即ち、オス端子7を
受容部16へ挿入及び離脱させる際には、第2コンタク
ト部7cと第2コンタクト片22との一点接触となるの
で、2点接触の場合比べて低挿入力となる。
【0044】また、受容部16を形成する凹面の底面が
第1コンタクト片21で形成され、この第1コンタクト
片21に第1コンタクト部7aが突き当たる形態で接触
している。その結果、受容部16及び突出部9の挿入方
向(嵌合方向)の奥行きを小さくして、全体の小型化
(薄型化)を図ることができる。
【0045】なお、オス端子7の各コンタクト部、およ
びメス端子17の各コンタクト片には、長期の使用にお
いて、酸化皮膜が形成されて、嵌合時の電気的接続が害
されることがある。しかしながら、この基板接続用コネ
クタ1では、突出部9と受容部16の間の相対移動によ
って、プラグコネクタ2側の第1コンタクト部7aa及
び第2コンタクト部7cが、リセプタクルコネクタ3側
の第1コンタクト片21及び第2コンタクト片22のコ
ンタクト内面を擦るようにして移動するので、これによ
って酸化皮膜を除去して、良好な電気的接続を確保する
ことができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る基板接続用
コネクタによれば、一方のコネクタに加えられた振動や
衝撃が他方のコネクタに伝達されにくく、コネクタどう
しの確実な接続状態を維持できる上に、低挿入力で接続
でき、必要に応じて小型化も図りやすい構造とすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板接続用コネクタのリセプタク
ルコネクタの拡大断面図である。
【図2】本発明に係る基板接続用コネクタのプラグコネ
クタの拡大断面図である。
【図3】本発明に係る基板接続用コネクタの拡大断面図
である。
【図4】本発明に係る基板接続用コネクタの作用を示す
拡大断面図である。
【図5】本発明に係る基板接続用コネクタの作用を示す
拡大断面図である。
【図6】本発明に係る基板接続用コネクタの水平概略断
面図である。
【符号の説明】
1 基板接続用コネクタ 2 プラグコネクタ 3 リセプタクルコネクタ 4、5 基板 6、18 絶縁ハウジング(ハウジング) 7 オス端子 8 ハウジング本体 8a 凸部 8b、8c 側面 8d 先端 8e 側面 9 突出部(コンタクトビーム) 10 弾性変形部(スプリングビーム) 11 端子受け入れ孔 12 端子固定溝 13 固定部 14、23 半田テール 15a 湾曲部 15b 直線部 15c 折り返し部 16 受容部 17 メス端子 21 第1コンタクト片 22 第2コンタクト片 Cx、Cy、Cz クリアランス
フロントページの続き (72)発明者 浅川 和重 神奈川県大和市深見東一丁目5番4号 日 本モレックス株式会社内 (72)発明者 山口 茂利 神奈川県大和市深見東一丁目5番4号 日 本モレックス株式会社内 (72)発明者 村上 幸司 神奈川県大和市深見東一丁目5番4号 日 本モレックス株式会社内 Fターム(参考) 5E023 AA04 AA16 BB22 CC13 CC22 CC26 DD26 EE08 HH08 HH19 HH21 HH25

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オス端子の挿入方向と直交する第1コン
    タクト片と、オス端子の挿入方向に延びる第2コンタク
    ト片とが形成された受容部を有するメス端子がハウジン
    グに装着されたリセプタクルコネクタと、 前記受容部内に挿入された状態で、前記第1コンタクト
    片に接触する第1コンタクト部と、前記第2コンタクト
    片に接触する第2コンタクト部とが形成された突出部を
    有するオス端子がハウジングに装着されたプラグコネク
    タと、 前記オス端子の前記ハウジングに対する固定部と前記突
    出部との間に設けられ、前記メス端子に対するオス端子
    の接触状態を保持するスプリングビームと、 を備えた基板接続用コネクタ。
  2. 【請求項2】 互いに平行または直交する形態で電気的
    に接続される一方の基板と他方の基板を備え、一方の基
    板に前記リセプタクルコネクタが搭載され、他方の基板
    に前記プラグコネクタが搭載される、請求項1記載の基
    板接続用コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記メス端子の受容部は断面コ字形の凹
    面として形成され、その凹面の底面が前記第1コンタク
    ト片で形成され、凹面の相対する内面の少なくとも一方
    が前記第2コンタクト片で形成されている、請求項1記
    載の基板接続用コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記オス端子は、そのハウジングに対す
    る固定部から突出部に向かって片持ち状に延びるスプリ
    ングビームと、そのスプリングビームの先端に続く第1
    コンタクト部と、その第1コンタクト部の先端から第2
    コンタクト片へ向かう直線部と、その直線部の先端に続
    く第2コンタクト部とを有し、前記第1コンタクト部と
    第2コンタクト部との間隔が、前記受容部の相対する内
    面間の間隔よりも小さい、請求項1記載の基板接続用コ
    ネクタ。
  5. 【請求項5】 前記突出部と受容部との間には、それら
    突出部と受容部の嵌合状態において嵌合方向のZ方向、
    Z方向と直交するY方向(横方向)、Z方向及びY方向
    と直交するX方向(縦方向)、のそれぞれに所定範囲の
    遊びを形成するためのクリアランスが設けられ、その遊
    びの範囲内でオス端子とメス端子との接触状態が維持さ
    れている、請求項1記載の基板接続用コネクタ。
  6. 【請求項6】 前記スプリングビームは、前記X方向又
    はY方向に膨らむ湾曲部を有し、前記突出部を受容部に
    挿入する際の反力で前記スプリングビームが弾性変形し
    てプラグコネクタとリセプタクルコネクタとを互いに離
    間させる方向に付勢する、請求項5記載の基板接続用コ
    ネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022196269A1 (ja) * 2021-03-17 2022-09-22 株式会社オートネットワーク技術研究所 カードエッジコネクタ
WO2022201847A1 (ja) * 2021-03-26 2022-09-29 株式会社村田製作所 コネクタセット

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JP7484780B2 (ja) 2021-03-17 2024-05-16 株式会社オートネットワーク技術研究所 カードエッジコネクタ
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