JP2003323072A - 定着器及び画像形成装置 - Google Patents

定着器及び画像形成装置

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JP2003323072A
JP2003323072A JP2002128570A JP2002128570A JP2003323072A JP 2003323072 A JP2003323072 A JP 2003323072A JP 2002128570 A JP2002128570 A JP 2002128570A JP 2002128570 A JP2002128570 A JP 2002128570A JP 2003323072 A JP2003323072 A JP 2003323072A
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Masashi Suzuki
正史 鈴木
Katsuyuki Yokoi
勝行 横井
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Brother Industries Ltd
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    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2053Structural details of heat elements, e.g. structure of roller or belt, eddy current, induction heating
    • G03G15/2057Structural details of heat elements, e.g. structure of roller or belt, eddy current, induction heating relating to the chemical composition of the heat element and layers thereof

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーモパイルに代表される温度検出手段を利
用して、従来品よりも正確にヒートローラの如き定着部
材の温度を検出可能な定着器と、その定着器を備えた画
像形成装置を提供すること。 【解決手段】 ヒートローラ40は、アルミニウムから
なる円筒状に形成された基材層40cと、黒色の放射層
40dと、表層40eと、ヒータ40bとからなる。こ
のヒートローラ40では、ヒータ40bから発せられる
熱が基材層40cを介して放射層40dに伝えられる
と、この放射層40dを備えていないヒートローラに比
べて大量の赤外線が、この放射層40dから放射され
る。そのため、赤外線センサを保護カバーの外側のヒー
トローラから遠い位置に設置することによって多少ノイ
ズ成分を吸収してしまっても、ヒートローラ40の温度
を正確に検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー画像等の定
着媒体を印刷用紙等の被定着媒体上に定着させる定着器
と、その定着器を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、給紙方向上流側で印刷用紙上
に転写されたトナー画像を印刷用紙に定着させるヒート
ローラと、ヒートローラとの間で印刷用紙を挟むプレッ
シャローラとを備える定着器がある。このうち、ヒート
ローラは、具体的には、円筒状に形成されたアルミニウ
ム製のローラ本体の筒内に、ハロゲンランプ等からなる
ヒータが内設され、ローラ本体の外周面上には、トナー
が貼り付くのを防止する離型材からなる表層が積層され
ている。このため、そのヒータから熱が発せられると、
その熱がローラ本体及び表層を介してヒートローラの外
周面に接する印刷用紙に伝えられ、その印刷用紙に転写
されたトナー画像を形成するトナーが溶融されて、トナ
ー画像が印刷用紙上に定着される。一方、プレッシャロ
ーラは、シリコーンゴム等の柔軟な樹脂で形成されてお
り、ヒートローラに対して押圧力を加えるように配置さ
れ、ヒートローラから発せられる熱を印刷用紙に確実に
伝えるためのニップを形成している。このため、印刷用
紙がニップを通過する間に、プレッシャローラからの押
圧力でヒートローラに圧接させられ、これにより、トナ
ー画像を印刷用紙に定着させるために必要な熱が、ヒー
トローラから印刷用紙へ確実に伝えられる。
【0003】また、定着器は、ヒートローラの外周面の
温度を監視する温度センサと、ヒートローラの外周面の
温度が、トナー画像を印刷用紙に定着する適正な温度に
なるように、その温度センサの監視結果に基づいて、ヒ
ータの動作を制御する制御装置とを備えている。このた
め、ヒートローラの温度が高すぎて、トナーが必要以上
に溶融されてヒートローラの外周面に貼り付き、その貼
り付いたトナーがヒートローラの周りを周回して、本来
トナーが転写されない部分にトナーが定着してしまうい
わゆるオフセットや、あるいは、ヒートローラの温度が
低すぎて、トナー画像が印刷用紙に定着せず、印刷後に
トナー画像が印刷用紙からはがれ落ちてしまう、いわゆ
る定着不良が防止される。
【0004】そして定着器に用いられる温度センサとし
ては、サーミスタ等のようにヒートローラの外周面に直
接接触させて、外周面の温度を検知する接触型のセンサ
と、サーモパイルのように、ヒートローラの外周面から
放射される赤外線をヒートローラから離れた位置で受光
して、その受光された放射束から外周面の温度を検知す
る非接触型の赤外線センサとがある。
【0005】このいずれかを用いるかは、設計上の都合
によるが、一般に、ヒートローラの表面には、印刷用紙
に定着してもオフセットとして視認できない程度の細か
なトナーが付着しており、接触型の赤外線センサを用い
た場合、そのトナーがセンサに削り取られて、その削り
取られた量が所定量に達すると一気に流れ出し、その流
れ出したトナーが印刷用紙上に付着してしまう。
【0006】そのため、近年は、温度センサとして、非
接触型の赤外線センサが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、非接触型の
赤外線センサとして代表的なサーモパイルは、耐熱温度
が低く、ヒートローラの温度の正確な検知を行うために
は、サーモパイルをある程度ヒートローラから離れた位
置に設置する必要がある。
【0008】しかし、サーモパイルをヒートローラから
離すと、サーモパイルの視野角にヒートローラ以外の物
体が入ってしまう。そのため、サーモパイルが、ヒート
ローラから放射された赤外線に加えて、ヒートローラ以
外の物体から放射された非検出対象の赤外線(以下、こ
の非検出対象の赤外線のことを「ノイズ成分」という)
をも検出してしまい、このノイズ成分が原因で、ヒート
ローラの温度を正確に検出できないという問題を招いて
いた。
【0009】また、物体が放出する赤外線の量は、その
物体の温度とその物体固有の放射率で決まるが、特に、
ヒートローラは、ローラ本体を構成するアルミニウム自
体の放射率が後述するように平均0.02と低く、また
このローラ本体の外周面上に、積層された表層も一般に
無色透明で放射率が低いので、このヒートローラから放
射される赤外線の放射量は温度の割に少ない。そのた
め、上記のようなノイズ成分による悪影響を受けやす
い。
【0010】また、定着器の筐体の色は、一般に黒いも
のが多くて赤外線の放射量が比較的多いため、黒い筐体
を備えた定着器では、サーモパイルがヒートローラ以外
から放射される赤外線によって悪影響を受ける傾向が大
きい。尚、アルミニウムや表層の放射率が低いのは以下
のような理由による。
【0011】ある物質の層に入射した放射エネルギーの
一部は、物質の表面で反射(Eρ)され、一部は、その
物質を通過するさいに物質により吸収(Ea)され、残
りが層を透過(Eτ)する。エネルギー保存則により、
入射エネルギー(Ei)は、下記数式1で表され、
【0012】
【数1】
【0013】両辺をEiで割ると
【0014】
【数2】
【0015】となる。そして一般に、キルヒホッフの法
則により吸収率aλは、放射率と等しいことが知られて
いる。そのためアルミニウムをはじめとする金属は反射
率ρλが高く、無色透明物質は透過率τλが高いため、
いずれも放射率が低いのである。
【0016】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、サーモパイルに代表され
る非接触型の温度検出手段を利用して、従来品よりも正
確にヒートローラの如き定着部材の温度を検出可能な定
着器と、その定着器を備えた画像形成装置を提供するこ
とにある。
【0017】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達するため、請求項1に記載の発明は、被定着媒体を
定着媒体に加熱定着する定着部材と、該定着部材に対し
非接触に設置され、該定着部材から放射される赤外線に
基づいて該定着部材の温度を検出する温度検出手段と、
を備える定着器において、前記定着部材は、基材層と、
該基材層より赤外線の放射率が高い放射層とを少なくと
も備えた層状に形成され、該放射層は、前記温度検出手
段が該放射層から放射される赤外線を受光可能な位置に
積層されていることを特徴とする。
【0018】この定着器において、定着部材は、被定着
媒体を定着媒体に加熱定着する機能を備えているもので
あれば、その具体的な形態や各部の材質は任意である
が、例えば、請求項2に記載の定着器のようなローラか
らなるもの、請求項3に記載の定着器のようなベルトか
らなるものを考え得る。また、基材層は、通常、熱伝導
率の高い材料で形成されていると望ましく、例えば、請
求項4に記載の定着器のように金属で形成されていると
よい。
【0019】このように構成された定着器によれば、定
着部材が、基材層より赤外線の放射率の高い放射層を備
えているので、基材層に相当する部分しか備えていない
従来品に比べ、定着部材の温度上昇時に定着部材から放
射される赤外線の量が多くなる。このため、非接触型の
温度検出手段(例えばサーモパイル)が、定着部材から
離れた位置に設置されるのに伴い、定着部材から放射さ
れる赤外線に加え、定着部材以外の物体から放射される
赤外線(ノイズ成分)をも検出する状態になったとして
も、そのノイズ成分の占める割合は従来品より小さくな
るので、そのようなノイズ成分の影響を受けにくくな
る。従って、この定着器を用いると、非接触型の温度検
出手段を定着部材から遠い位置に設置しても、定着部材
の温度を正確に検知することができる。
【0020】ところで、定着部材の具体的構造について
も様々なものを考え得るが、請求項5に記載の定着器の
ように、前記定着媒体は現像剤であり、前記定着部材
は、前記放射層が、前記現像剤と接する表層と前記基材
層との間に積層されるとともに、該表層は、前記放射層
から放射された赤外線を透過し、かつ、前記現像剤が貼
り付くことを防止する離型材で形成されていると、定着
部材の赤外線放射性および離型性の双方を改善しやすく
なる。すなわち、このような構造を採用した場合、表層
自体は離型性の高い材料であれば放射性の低い材料で形
成されていてもよく、また、放射層も放射性の高い材料
であれば離型性の低い材料で形成されていてもよいの
で、それぞれの機能を重視して最適な材料を選ぶことに
より、定着部材の赤外線放射性および離型性の双方を改
善できるのである。このような構造を採用する場合、請
求項6に記載の定着器のように、前記放射層は、弾性材
からなると、定着部材がニップを形成しやすいものとな
るので望ましい。また、請求項7に記載の定着器のよう
に、前記弾性材は、前記基材層より赤外線の放射率が高
くなるように着色された材料からなると、より多くの赤
外線が放射されるので望ましい。さらに、請求項8に記
載の定着器のように、前記放射層は、該放射層を挟んで
積層される各層を接着するための接着剤を含有するもの
でもよく、この場合、放射層を設けると同時に、放射層
を挟んで積層される各層を接着して、簡単に積層構造を
形成することができる。
【0021】また、表層と放射層とを積層する構造以外
には、例えば、請求項9に記載の定着器のように、前記
定着媒体は現像剤であり、前記放射層は、前記現像剤と
接する表層を形成し、前記現像剤が貼りことを防止する
離型材で形成されていてもよい。このような放射層は、
放射性および離型性を兼ね備えた材料で形成しなければ
ならないが、表層と放射層とを積層して形成しなくても
よいので、その分だけ構造が簡素化され、製造時の工数
を減らすことができる。このような構造を採用する場合
も、請求項10に記載の定着器のように、前記離型材
は、前記基材層より赤外線の放射率が高くなるように着
色された材料からなると、より多くの赤外線が放射され
るので望ましい。
【0022】また、基材層と放射層は、必ずしも上記順
序で積層されていなくてもよく、例えば、請求項11に
記載の定着器のように、前記定着部材は、前記基材層
が、前記定着媒体と接する表層と前記放射層との間に積
層されるとともに、該表層は、前記放射層から放射され
た赤外線を透光し、かつ、前記現像剤が貼り付くことを
防止する離型材で形成され、前記基材層は、前記放射層
から放射された赤外線を透光する透光材で形成されてい
てもよい。このような構造にすれば、基材層を挟んで表
層と放射層とを接触しない構造にできるので、表層と放
射層が互いに接触しない方がよい材料で形成されている
ような場合にも問題がない。また、表層と放射層が互い
に接合しにくい材料で形成されているような場合に、両
者に対して接合しやすい基材層を介在させることによ
り、積層構造の接合強度を確保することもできる。
【0023】さらに、請求項12に記載の定着器のよう
に、被定着媒体を定着媒体に加熱定着する定着部材と、
該定着部材に対し非接触に設置され、該定着部材から放
射される赤外線に基づいて該定着部材の温度を検出する
温度検出手段と、を備える定着器において、前記定着部
材は、基材層と、該基材層の外周面に積層されたメッキ
層と、該メッキ層より赤外線の放射率が高い放射層とを
少なくとも備えた層状に形成され、該放射層は、前記温
度検出手段が該放射層から放射される赤外線を受光可能
な位置に積層されていてもよい。このような構成におい
て、メッキ層は、基材層の材質によっては、基材層の酸
化を防止する役割や基材層表面における熱伝導率を改善
する役割を果たす。また、放射層は、メッキ層より赤外
線の放射率が高いので、温度検出手段は放射層から放射
される赤外線を受光することになり、メッキ層が温度検
出手段による温度検出精度に悪影響を与えることもな
い。
【0024】また、放射層の色については、請求項13
に記載の定着器のように、前記放射層は、黒色であると
望ましい。このような黒色の放射層は、他の色に比べ、
赤外線の放射量が多く、温度検出手段による温度検出精
度の改善に寄与する。また、請求項14に記載の定着器
のように、前記定着部材を包む保護カバーを備え、該保
護カバーは、前記温度検出手段の赤外線の受光面を前記
定着部材に向けて配置したとき、該温度検出手段が赤外
線を受光する視野内に入る部分の少なくとも一部が、前
記放射層の放射率より低く形成されているものも望まし
い。
【0025】このように構成すれば、温度検出手段が赤
外線を受光する視野内に保護カバーが入ったとしても、
保護カバーから放射される赤外線(=ノイズ成分)が少
ないので、定着部材の温度検出をより正確に行うことが
できる。すなわち、請求項15に記載の定着器のよう
に、被定着媒体を定着媒体に加熱定着する定着部材と、
該定着部材に対し非接触に設置され、該定着部材から放
射される赤外線に基づいて該定着部材の温度を検出する
温度検出手段と、前記定着部材を包む保護カバーと、を
備える定着器において、該保護カバーは、前記温度検出
手段の赤外線の受光面を前記定着部材に向けて配置した
とき、該温度検出手段が赤外線を受光する視野内に入る
部分の少なくとも一部が、前記定着部材の放射率より低
く形成されていると、上記請求項14に記載の定着器に
ついて述べた通りの作用、効果を奏し、定着部材の温度
検出をより正確に行うことができるのである。
【0026】さらに、このような保護カバーを設けた場
合は、請求項16に記載の定着器のように、前記温度検
出手段は前記保護カバーの外側に設置され、該温度検出
手段は該保護カバーに設けられた検出窓を介して前記定
着部材から赤外線を受光するよう配置されているとよ
い。このように構成すれば、熱に弱い温度検出手段であ
っても、定着部材が発する熱から温度検出手段を保護す
ることができる。
【0027】尚、請求項17に記載したように、定着器
は、前記定着部材を複数有し、該定着部材を互いに当接
させてニップ部を形成し、そのニップ部にて加熱定着が
行われるよう構成してもよい。このようにすれば輻射よ
りも簡単な構成で加熱できる。また請求項18に記載し
たとおり、上述の定着器において、前記被定着媒体は現
像剤画像であり、前記定着媒体は記録媒体であればよ
い。このようにすれば記録媒体上に画像を形成すること
ができる。さらに、請求項19に記載したとおり、前記
温度検出手段は、サーモパイルを有するものであればよ
い。センサとして温度の変化量を非接触で検出するタイ
プのものは、温度検出する最に熱源との間に設けたシャ
ッタの開閉が必要になるが、サーモパイルは変化量を検
出するのではなく、常に温度値を検出可能なので、シャ
ッタが不要であり、構成が簡単になり安価にできる。加
えて、請求項20に記載の通り、請求項18,19のい
ずれかに記載の定着器と、前記記録媒体の表面に前記現
像剤画像を形成する画像形成手段とを備え、前記定着器
は、該画像形成手段で形成された前記現像剤画像を前記
記録媒体に定着させることを特徴とする画像形成装置で
あれば、定着器が上述した通りの作用、効果を奏するの
で、従来品よりも正確に定着部材の温度を検出して温度
制御を行うことができ、オフセットや定着不良の少ない
高品質な画像を記録媒体上に形成することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]次に、本発明の
第1実施形態を、図面と共に説明する。図1は、本発明
が適用されたレーザプリンタの内部機構を表す概略構成
図である。
【0029】本実施形態のレーザプリンタは、パーソナ
ルコンピュータやワードプロセッサ等からプリンタケー
ブルを介して伝送されてきた画像データを受けて、その
データに応じた画像を記録紙に形成するものである。こ
のレーザプリンタ1は、図1に示すように、記録紙であ
る印刷用紙Pを給紙する給紙ユニット2と、この給紙ユ
ニット2から供給された印刷用紙Pに、静電潜像担持体
としての感光ドラム30上に現像されたトナー画像を転
写する現像ユニット3とを備えている。さらに、このレ
ーザプリンタ1は、現像ユニット3で印刷用紙Pに転写
されたトナー画像を印刷用紙Pに定着させる定着ユニッ
ト4と、画像データに従ってレーザを照射して感光ドラ
ム30上に静電潜像を形成するスキャナユニット5とを
備えている。
【0030】このうち、給紙ユニット2はフィーダー部
ケース20を備えており、そのケース20内に印刷用紙
Pが積層された状態でセットされる。印刷用紙Pの先端
側は、フィーダー部ケース20内のばね21で付勢され
た支持板22にて給紙ローラ23に向かって押圧されて
いる。このため、図示しない動力源から動力伝達されて
回転する給紙ローラ23と分離パッド24とによって、
印刷用紙Pを1枚ずつ分離して上下一対のレジストロー
ラ10,11に送ることが可能である。なお、給紙ユニ
ット2には斜め上方向に開口する手挿口25が設けら
れ、フィーダー部ケース20内の印刷用紙Pとは別の記
録紙を挿入して印刷できるようにされている。
【0031】現像ユニット3は、感光ドラム30と、そ
の感光ドラム30との間で印刷用紙Pを挟持するととも
に回転され、トナー画像を感光ドラム30から印刷用紙
Pに転写させるために転写バイアスが印加される転写ロ
ーラ35と、感光ドラム30と転写ローラ35との間の
転写位置よりも感光ドラム30の回転方向上流側におい
て、感光ドラム30に接触回転するように配置された現
像ローラ31と、その現像ローラ31に接触回転するよ
うに配置された供給ローラ32と、未使用のトナーを貯
留したトナータンク33とを備えている。そして、この
現像ユニット3では、感光ドラム30,現像ローラ3
1,及び供給ローラ32を、いずれも図1における時計
回りに回転させて、トナータンク33からトナーを、供
給ローラ32、現像ローラ31を経由させて感光ドラム
30に向けて搬送している。また、この現像ユニット3
では、感光ドラム30と現像ローラ31とを、トナーの
供給点(感光ドラム30と現像ローラ31との接触位
置)βで感光ドラム30と現像ローラ31とを互いに反
対方向(アゲインスト方向)に回転させて現像するアゲ
インスト現像が行われている。
【0032】また、この現像ユニット3は、現像ローラ
31上に担持されたトナーの層厚を規制する層厚規制ブ
レード34を備えている。このため、感光ドラム30の
表面に形成された静電潜像は、この層厚規制ブレード3
4で現像ローラ31上に均一に担持されたトナーによっ
て現像されるので、感光ドラム30上には濃淡が均一な
画像が現像される。
【0033】また、現像ユニット3は、感光ドラム30
の上面に当接した転写ローラ35と、感光ドラム30の
下方に、タングステン等からなる放電用ワイヤとグリッ
ド電極とを備える正帯電用スコロトロン型の帯電器36
とを備えている。そして、この帯電器36で感光ドラム
30の外周面が一様に帯電され、その帯電領域にスキャ
ナユニット5により画像データに従って変調されたレー
ザービームLが走査されて、感光ドラム30の表面に静
電潜像が形成される。また、現像ローラ31から供給さ
れたトナーで静電潜像が現像されると、そのトナー画像
は、感光ドラム30の電位とは異なる転写バイアスが印
加された転写ローラ35によって、この転写ローラ35
と感光ドラム30との間を通る印刷用紙P上に転写され
る。
【0034】さらに、現像ユニット3は、感光ドラム3
0と転写ローラ35との間の転写位置よりもドラム30
の回転方向下流側において接触回転するように配置され
たクリーニングローラ37と、現像ユニット3と定着ユ
ニット4との間に配置された、感光ドラム30を除電す
るための除電ランプ38とを備えている。そして、印刷
用紙Pにトナー画像を転写した後の感光ドラム30の表
面は、まず除電ランプ38で除電され、さらに、その表
面に残ったトナーがクリーニングローラ37で回収され
る。
【0035】なお、トナータンク33内には、タンク下
側からタンク内側へ上向きに突出するトナーセンサ39
が設けられており、トナータンク33内のトナーの有無
を検出できるようになっている。定着ユニット4は、ト
ナー画像が形成された印刷用紙Pをヒートローラ40と
プレッシャローラ41とにて挟持することで加熱して、
印刷用紙P上にトナー画像を定着する。そして定着ユニ
ット4の保護カバー42内における下流側に配置された
一対の排紙ローラ12,13は、トナー画像が定着され
た印刷用紙Pを図示しない排紙トレイに排出する。
【0036】スキャナユニット5は、図示しないレーザ
発光部、ポリゴンミラー50、レンズ52、反射鏡5
1,51等が配置されている。レーザ発光部から出射さ
れたレーザービームLは、ポリゴンミラー50、反射鏡
51、レンズ52、反射鏡51等を介して現像ユニット
3における感光ドラム30の外周面に照射される。
【0037】次に、本実施形態のレーザプリンタ1の定
着ユニット4について詳細に説明する。ここで、図2は
定着ユニットの斜視図、図3はこの定着ユニットに備え
られるヒートローラ及びプレッシャローラをそれぞれの
回転軸に垂直な断面で切断した断面図である。
【0038】定着ユニット4は、定着部材としてのヒー
トローラ40、定着部材としてのプレッシャローラ4
1、これらヒートローラ40及びプレッシャローラ41
を包む保護カバー42及び赤外線センサ43を備えてい
る。このうち保護カバー42は、図2に示すように黒色
の耐熱材で箱状に形成され、ヒートローラ40及びプレ
ッシャローラ41全体を包んでいる。そのため、この保
護カバー42は、ヒートローラ40から発せられる熱が
プリンタ本体の他の機構に発散することを防止してい
る。またこの保護カバー42の印刷用紙Pの搬送方向上
流側には投入口45が形成されており、この投入口45
から印刷用紙Pが保護カバー42内に投入され、その投
入された印刷用紙P上に転写されたトナー画像がヒート
ローラ40及びプレッシャローラ41により印刷用紙P
に定着される。さらに、この保護カバー42の下部に
は、孔部44(本発明の検出窓に相当する)が形成さ
れ、また、その孔部44の周囲には、白色に着色された
着色部44aが形成されている。
【0039】次に、赤外線センサ43は、サーモパイル
素子を備えたセンサで、サーモパイル素子の赤外線受光
面が孔部44aを通してヒートローラ40を望むことが
できる位置に配置されるようプリンタ本体に設置されて
いる(図1参照)。この赤外線センサ42の視野は、赤
外線センサ42がプリンタ本体に設置される位置に応じ
て、孔部44からはずれる部分が生じる(図2の符号ε
で示した点線部分)。そのため前述した保護カバー42
の着色部44aは、赤外線センサ42の孔部44からは
ずれた部分よりも広い範囲(図2中の斜線部)に形成さ
れている。
【0040】次に、ヒートローラ40は、印刷用紙Pの
搬送経路に対して下方側に設置され(図1参照)、図3
に示すように、円筒状に形成されたローラ部40aと、
このローラ部40aに内設されたヒータ部40bとから
なる。ローラ部40aは層状に形成され、このローラ部
40aの土台となる基材層40cと、この基材層41c
の外周面上に積層された放射層40dと、さらにこの放
射層40dの外周面上に積層された表層40eとからな
る。
【0041】基材層40cはアルミニウムで形成されて
いる。そのためこの基材層40cはヒータ部40bで発
せられた熱を基材層40cの外周面側に向かって効率良
く伝える。放射層40dは炭素繊維からなる黒色の顔料
に接着剤を混合した材料で形成されている。黒色の顔料
の赤外線の放射率はアルミニウムの赤外線の放射率
(0.02)より高いので、この放射層40dは、基材
層40cを介してヒータ部40bから熱が伝えられる
と、基材層40cよりも多くの赤外線を放射する。
【0042】表層40eはフッ素樹脂で形成されてい
る。このフッ素樹脂はいわゆる離型材で、トナー画像を
印刷用紙Pに定着させるため溶融したトナーがヒートロ
ーラ40に貼り付くことを防止する。またこのフッ素樹
脂は無色透明であり、放射層40dから放射された赤外
線をよく透過するので、表層40eでの赤外線の放射量
の減少は無視できる。
【0043】ヒーター部40bは長尺に形成されたハロ
ゲンランプからなり、ローラ部40aの回転軸上に配置
されている。次に、プレッシャローラ41は、印刷用紙
Pの搬送経路に対して上方側に設置され(図1参照)、
図3に示すように、回転軸41aの周囲にシリコーンゴ
ムからなる弾性層41bが形成されている。このプレー
ッシャローラ41は、ヒートローラ40に圧接して配置
され、弾性層41bが弾性変形してヒートローラ40か
ら伝達された熱を印刷用紙Pに伝達するニップγを形成
する。
【0044】次に、本実施形態のレーザプリンタ1に備
えられた制御装置ついて説明する。ここで、図4は、本
実施形態のレーザプリンタ1の制御装置のブロック図で
ある。この制御装置100は、図4に示すように、中央
制御回路110と、ヒータ制御回路120と、赤外線セ
ンサ回路130と、その他の回路140とを備え、各回
路110〜140はバス150でそれぞれ結ばれてい
る。
【0045】中央制御回路110は、CPU111、R
AM113及びROM115を備え、各種の制御を実行
する。RAM113には、赤外線センサ回路130から
入力された電気信号の電圧レベルに関する情報(赤外線
受光量に関する情報)が一時的に記憶され、ROM11
5には、ヒートローラ40の表面温度を算出する算出プ
ログラムや、メイン制御プログラムなどの各種のプログ
ラムが格納されている。
【0046】ヒータ制御回路120には、ヒーター部4
0bを形成するハロゲンランプが接続されており、ハロ
ゲンランプは、このヒータ制御回路120を介して、メ
イン駆動制御プログラムによってオン・オフが制御され
る。赤外線センサ回路130にはサーモパイル43が接
続されている。このサーモパイル43に備えられたサー
モパイル素子は赤外線を受光すると、その受光量に応じ
た電圧レベルの電気信号を出力する。そして、赤外線セ
ンサ回路130はこの電気信号をA/D変換して、バス
150を介してRAM113に出力する。するとRAM
113には、サーモパイル素子から出力された電気信号
の電圧レベルに関する情報が記憶される。
【0047】中央制御回路110は、サーモパイル素子
から出力される電気信号の電圧レベルに関する情報がR
AM113に記憶されると、算出プログラムにより、ヒ
ートローラ40の表面温度を算出する処理を実行する。
そしてこの中央制御回路110は、算出プログラムによ
りヒートローラ40の表面温度がRAM113に記憶さ
れると、メイン駆動制御プログラムを実行し、ヒータ制
御回路120を介してヒータをON・OFF制御し、ヒ
ートローラ40の表面温度を、印刷用紙Pにトナー画像
が定着するのに最適な温度に制御している。
【0048】そのほかこの中央制御回路110は、メイ
ン駆動制御プログラムを実行して、その他の回路140
を介してヒートローラ40の回転制御等を行い、印刷用
紙P上にトナー画像を形成する様々な制御を実行してい
る。以上のように構成された定着ユニット4では、赤外
線センサ43が保護カバー42の外側に設置されている
ので、赤外線センサ43はヒートローラ40から発せら
れる熱から保護される。そのため、本実施形態のように
熱に弱いサーモパイル素子を備える赤外線センサ43を
使用しても、この赤外線センサ43はヒートローラから
発せられる熱の影響を受けないので、この赤外線センサ
43での赤外線の検出精度に狂いが生じない。従って、
本実施形態の定着ユニット4を用いると、ヒートローラ
40の温度を正確に検出することができる。
【0049】また、本実施形態のヒートローラ40は放
射層40dを備えており、従来のヒートローラに比べ大
量の赤外線が放出される。さらに、本実施形態で使用さ
れる保護カバー42は黒色であるため大量の赤外線を発
するが、本実施形態では赤外線センサ43が赤外線を検
出する視野に、孔部44からはずれる部分が生じても、
孔部44の周囲だけは白色の着色部44aが形成され、
赤外線の放射量が抑えられている。そればかりか、この
着色部44aから発っせられる赤外線の放出量は、ヒー
トローラ40の放射層40dから発せられる赤外線の量
に比べ極めて少なく、この着色部44aから発っせられ
る赤外線をノイズ成分として受光してもその量は微量で
ある。そのため、本実施形態では、赤外線センサ43を
保護カバー42の外側に設置しても、赤外線センサ43
はヒートローラ40の温度検出に必要な赤外線を豊富に
受光することができ、しかも受光するノイズ成分が少な
い。従って、本実施形態の定着ユニット4を用いると、
ヒートローラ40の温度を正確に検出することができ
る。 [第2実施形態]本第2実施形態については、第1実施
形態と同じ図で説明する。第1実施形態とはヒートロー
ラの構造のみが異なるので、異なる点のみ説明する。
【0050】本実施形態のヒートローラ40のローラ部
40aは、放射層40eを炭素繊維からなる黒色の顔料
にフッ素樹脂を混合した材料で形成されている。黒色の
材料の顔料の赤外線の放射率は基材層40cを形成して
いるアルミニウムの赤外線の放射率(0.02)より高
いので、この放射層40eは、基材層40cを介してヒ
ータ部40bから熱が伝えられると、基材層40cより
も多くの赤外線を放出する。
【0051】なお、基材層40cと放射層40eを接着
するために接着層40dを設けているが、放射層40e
で放射率の高い層を形成しているため、接着層40dを
炭素繊維からなる黒色の顔料に接着剤を混合した材料で
形成してもよいが、単に接着剤のみで形成してもよい。 [第3実施形態]本第3実施形態については、第1実施
形態とはヒートローラの構造のみが異なるので、第1実
施形態と同じ構成要素については同じ符号を付して説明
を省略し、異なる点のみ説明する。
【0052】ここで、図5はヒートローラ40の回転軸
に垂直な断面で切断した断面図である。本実施形態のヒ
ートローラ40のローラ部40aは層状に形成され、こ
のローラ部40aの土台となる基材層40cと、この基
材層40cの外周面上に積層された接着層40gと、こ
の接着層40gに積層された放射層40hと、この放射
層40hに積層された接着層40iと、さらにこの接着
層40iに積層された表層40eとからなる。
【0053】基材層40c及び表層40eは、第1実施
形態と同様である。また、接着層40g,40iは赤外
線に対して無色透明である。放射層40hは、炭素繊維
からなる黒色の顔料と、無色透明なシリコーンゴムから
なる弾性材とを混合した材料で形成されている。黒色の
顔料の赤外線の放射率はアルミニウムの赤外線の放射率
(0.02)より高いので、この放射層40hは、基材
層40cを介してヒータ部40bから熱が伝えられる
と、基材層40cよりも多くの赤外線を放射する。また
この放射層40hは、シリコーンゴムを含有しているの
で、プレッシャローラ41をヒートローラ40に当接さ
せるとこの放射層40hが弾性変形し、シリコーンゴム
を含まない放射層40dを有する第1実施形態に比べ、
同じ押圧力でこれら(40,41)を当接させても、よ
り大きなニップ部を形成する。
【0054】そのため、本実施形態のヒートローラ40
を用いると、放射層40hが弾性材を含有することによ
り大きなニップが形成されるので、印刷用紙Pにトナー
の溶融熱を与えることができる距離が長くなる。従っ
て、本実施形態の定着ユニット4を用いると、第1実施
形態が奏する効果の他に、大きなニップを形成すること
ができるので、第1の実施形態の定着ユニット4に比べ
高速の印刷を行うことができる。
【0055】また、本実施形態の定着ユニット4を用い
ると、基材層40cと放射層40hとの間に接着層40
gを有し、放射層40hと表層40eとの間にも接着層
40iを有するので、これら各接着層40g,40iを
挟んで積層される各層を接着して、簡単にローラ部40
aの積層構造を形成することができる。
【0056】尚、接着層40g,40iあるいは、表層
40eに顔料を混合してもよい。このようにすると、放
射層40hばかりでなく、他の層からも赤外線が放射さ
れるので、より確実に赤外線の放射量を増加させること
ができる。また、本実施形態では、弾性材と顔料とを混
合したものを放射層40hを形成する材料として用いた
が、炭素繊維に接着剤を混合した材料で放射層40gま
たは放射層40iを形成したり、炭素繊維にフッ素樹脂
を混合した材料で放射層40eを形成してもよい。
【0057】さらに本実施形態では、弾性材として耐熱
性のあるシリコーンゴムを用いたが、弾性材の材料は例
えばフッ素ゴムでもよく、またこれらに限られない。 [第4実施形態]本第4実施形態については、第1実施
形態とはヒートローラの構造のみが異なるので、第1実
施形態と同じ構成要素については同じ符号を付して説明
を省略し、異なる点のみ説明する。
【0058】ここで、図6はヒートローラ40の回転軸
に垂直な断面で切断した断面図である。本実施形態のヒ
ートローラ40のローラ部40aは層状に形成され、こ
のローラ部40aの土台となる基材層40jと、この基
材層40jの外周面上に積層され、この基材層40jを
メッキするメッキ層40kと、このメッキ層40kに積
層される放射層40lと、さらにこの放射層40lの外
周面上に積層された表層40eとからなる。
【0059】基材層40jは鉄で形成されている。その
ためこの基材層40jはヒータ部40bで発せられた熱
を基材層40jの外周面側に向かって効率良く伝える。
またこの基材層40jの外周面はニッケルからなるメッ
キ層40lが積層メッキされている。
【0060】放射層40lは黒色の顔料及び〜なる接着
剤を混合した材料で形成されている。黒色の顔料の赤外
線の放射率はニッケルの赤外線の放射率(0.02)よ
り高いので、この放射層40lは、メッキ層40kを介
してヒータ部40bから熱が伝えられると、メッキ層4
0kよりも多くの赤外線を放射する。
【0061】表層40eは、フッ素樹脂で形成されてい
る。このフッ素樹脂はいわゆる離型材で、トナー画像を
印刷用紙Pに定着させるため溶融したトナーがヒートロ
ーラ40に貼り付くことを防止する。またこのフッ素樹
脂は無色透明であり、放射層40lから放射された赤外
線をよく透過するので、表層40eでの赤外線の放射量
の減少は無視できる。
【0062】従って、本実施形態の定着ユニット4を用
いると、ローラ部40aがメッキ層40kを有していて
も、本実施形態の放射層40lはメッキ層40kより赤
外線の放射量が多いので、第1実施形態と同様の効果を
奏する。またこの放射層40lは、接着剤を含有してい
るので、放射層40lを挟んで積層される各層(メッキ
層40k及び表層40e)を接着して、簡単にローラ部
40aの積層構造を形成することができる。さらに本実
施形態の定着ユニットは、本実施形態の定着ユニット4
では、基材層40jに錆やすい鉄を用いてもメッキ層4
0lを備えているので、鉄からなる基材層40jの酸化
を防止することができる。なお、炭素繊維にフッ素樹脂
を混合した材料で放射層40eを形成してもよい。 [第5実施形態]本第5実施形態については、第1実施
形態と同じ構成要素については同じ符号を付して説明を
省略し、異なる点のみ説明する。
【0063】ここで、図7はヒートローラ及びプレッシ
ャベルトの側面図及びプレッシャベルトの拡大断面図で
ある。ヒートローラ40は、上述した第1実施形態〜第
4実施形態に記載されたいずれかのヒートローラ40で
あり、本実施形態では、印刷用紙Pの搬送方向に対して
上方側に設置される点が第1実施形態〜第4実施形態と
は異なる。
【0064】プレッシャベルト46は、印刷用紙Pの搬
送経路に対して下方側に設置され、図7に示すように、
2つのプレッシャベルトローラ46a,46bと、これ
らプレッシャベルトローラ46a,46bに架設された
ベルト46cとを備えている。そしてヒートローラ40
は、プレッシャベルトローラ46a,46bに架設され
たベルト46cに当接して配置されている。
【0065】このうちベルト46は、図7に示すように
層状に形成され、このベルト46cの土台となる基材層
46eと、この基材層46eの外周面側に積層された表
層46dと、さらにこの基材層46eの内周面側に積層
された放射層46fとからなる。
【0066】基材層46eはポリイミドで形成されてい
る。ポリイミドは有色透明のものは赤外線に対して透過
率0.5、無色透明のものは透過率0.9程度であり、
放射層46eから放射される赤外線をこの基材層46e
を介して表層46c側に効率良く透過させる。
【0067】放射層46fは炭素繊維からなる黒色の顔
料で形成されている。黒色の顔料の赤外線の放射率はポ
リイミドの放射率(有色透明の場合0.5、無色透明の
場合0.1)より高いので、この放射層46fは、基材
層46eを介してヒートローラ40から熱が伝えられる
と、基材層46eよりも多くの赤外線を放射する。
【0068】表層46eはフッ素樹脂で形成されてい
る。このフッ素樹脂はいわゆる離型材で、トナー画像を
印刷用紙Pに定着させるため溶融したトナーがプレッシ
ャベルト46に貼り付くことを防止する。またこのフッ
素樹脂は無色透明であり、放射層46dから放射された
赤外線をよく透過するので、表層46eでの赤外線の放
射量の減少は無視できる。
【0069】そして、本実施形態では、赤外線センサ4
3はプレッシャベルト46の表面から発せられる赤外線
を受光している点が、第1実施形態〜第4実施形態とは
異なる。従って、本実施形態の定着ユニット4を用いる
と、ヒートローラ40をベルト46cに当接させている
ので、ベルト46cは容易に弾性変形し、簡単にニップ
を形成することができ、しかもベルト46cはヒートロ
ーラ40に容易にならうので、大きなニップを形成する
ことができる。そのため本実施形態の定着ユニット4を
用いると、大きなニップを形成することができるので、
第1の実施形態の定着ユニット4に比べ高速の印刷を行
うことができる。
【0070】また、本実施形態の定着ユニット4を用い
ると、放射層46fが炭素繊維からなる黒色の顔料で形
成され、赤外線の放射率が基材層46eの赤外線の放射
率より高いので、この放射層46fは、基材層46eを
介してヒートローラ40から熱が伝えられると、基材層
46eよりも多くの赤外線を放射する。そのため、本実
施形態では、赤外線センサ43を保護カバー42の外側
に設置しても、赤外線センサ43はプレッシャローラ4
6の温度検出に必要な赤外線を豊富に受光することがで
き、しかも受光するノイズ成分が少ない。従って、本実
施形態の定着ユニット4を用いると、プレッシャローラ
46の温度を正確に検出することができる。
【0071】尚、本発明の実施の形態は、上記実施形態
に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に
属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもな
い。例えば、放射層40d,40h,40l,46fを
構成する材料としては、黒色が好ましいので炭素繊維を
用いたが、放射層40d,40h,40l,46fの色
は、放射率が0.02以上であれば、茶、緑、灰、青、
群青、黄土等、どのような色でもよいので、例えば、安
価で赤い酸化第二鉄など、これらの色を構成する顔料で
あればどのような材料を用いてもよい。また、放射層4
0d,40h,40l,46fの放射率は、少なくと
も、基材層40cやメッキ層40kを構成する金属の最
大放射率例えばアルミニウムなら0.02以上であれば
よく、より好ましくは0.5以上、さらにより好ましく
は0.8以上がよい。
【0072】表層40e、46dを構成する材料として
は、具体的には、フッ素樹脂のテトラフルオロエチレン
・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PF
A)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピ
レン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン・エ
チレン共重合体(PTFE)等が好ましいが、離型性を
確保できる材料であれば、これらの材料に限られないこ
とはもちろんである。
【0073】着色部44aは、赤外線センサ43の視野
に入る一部が白色に着色されていても、その部分からの
赤外線の放射量が抑えられるので、上述したように視野
に入る部分全体が白色に着色されていなくてもよい。赤
外線センサ43は、保護カバー42内に設置してもよい
ことはもちろんである。また、この場合、保護カバー4
2の内側全体を、放射率の低い白色等に着色してもよ
い。
【0074】本第1実施形態〜第4実施形態では、ヒー
トローラ40側の温度を測定してトナー画像を印刷用紙
Pに定着させる定着温度を制御していたが、プレッシャ
−ローラ41やプレッシャ−ベルト46は、ヒートロー
ラ40によってヒートローラ40に近い温度に暖められ
るため、第5実施形態のように、プレッシャローラ41
やプレッシャ−ベルト46から発せられる赤外線を受光
してプレッシャローラ41やプレッシャ−ベルト46の
温度を測定し、ヒートローラ40のヒーター部40bを
ON−OFF制御し、トナー画像を印刷用紙Pに定着さ
せる定着温度を制御してもよい。
【0075】本実施形態では、孔部44を赤外線にとっ
て透明な材料で埋めてもよい。このようにすれば、赤外
線センサ43で受光される赤外線の受光量が変わらない
ので、ヒートローラ40の温度を正確に測定できるばか
りでなく、孔部44から放出される熱から赤外線43を
保護することができるので、ヒートローラ40の温度を
より正確に検出することができる。
【0076】第1実施形態形態〜第4実施形態では、ヒ
ートローラ40+プレッシャローラ41というように、
ローラとローラとの組み合わせで一方に熱源(ヒーター
部40bに相当)がある例について説明したが、両方に
熱源があってもよいことはもちろんである。そしてこの
場合、温度検出手段であるサーモパイル43で表面温度
が検出される側が、放射層40d…を備えていればよ
い。
【0077】また、第5実施形態でベルトの基材はポリ
イミドで形成する旨を記載したが、ニッケル電鋳など、
金属で形成してもよく、その場合は第1実施形態〜第4
実施形態のように、放射層は基材層より外側に形成すれ
ばよい。第5実施形態では、ヒートローラ40+プレッ
シャベルト46というように、ローラとベルトとの組み
合わせて一方に熱源がある例について説明したが、両方
に熱源があってもよいことはもちろんである。そしてこ
の場合も、温度検出手段で表面温度を検出される側が、
放射層40d…を備えていればよい。
【0078】本実施形態では、上述したようにローラ+
ローラ及びローラ+ベルトの例について説明したが、こ
れらはベルト+ベルトでもよいことはもちろんである。
そしてこの場合も、温度検出手段で表面温度が検出され
る側が、放射層40d…を備えていればよい。
【0079】本実施形態では、ローラとローラ、あるい
は、ローラとベルトとが接触する例について説明した
が、熱源を備える側がローラあるいはベルト形状の機構
をそなえていない、電磁加熱方式(いわゆるIH方式)
の熱源を備えていてもよい。この場合どちらか一方のロ
ーラあるいはベルトの温度を検出するよう赤外線センサ
を配置すればよい。
【0080】本発明は、レーザプリンタに限らず、ファ
クシミリ,複写機等の電子写真方式により画像を形成す
る装置や、印刷用紙や写真等をラミネート紙で保護する
ラミネータにも同様に適用できる。この場合、印刷用紙
等が本発明の被定着媒体に相当し、ラミネート紙が定着
媒体に相当する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 レーザプリンタの概略構成図である。
【図2】 定着ユニットの斜視図である。
【図3】 第1実施形態のヒートローラ及びプレッシャ
ローラの回転軸に垂直な断面図である。
【図4】 制御装置のブロック図である
【図5】 第3実施形態のヒートローラの回転軸に垂直
な断面図である。
【図6】 第4実施形態のヒートローラの回転軸に垂直
な断面図である。
【図7】 第5実施形態のヒートローラ及びプレッシャ
ベルトの側面図及びプレッシャベルトの断面図である。
【符号の説明】
1…レーザプリンタ、2…給紙ユニット、3…現像ユニ
ット、4…定着ユニット、5…スキャナユニット、20
…フィーダー部ケース、21…ばね、22…支持板、2
3…給紙ローラ、24…分離パッド、30…感光ロー
ラ、31…現像ローラ、32…供給ローラ、33…トナ
ータンク、34…層厚規制ブレード、35…転写ロー
ラ、36…帯電器、37…除電ランプ、38…クリーニ
ングローラ、40…ヒートローラ、41…プレッシャロ
ーラ、42…保護カバー、43…赤外線センサ、44…
孔部、50…ポリゴン、51…ミラー、52…レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01J 5/12 G01J 5/12 Fターム(参考) 2G066 AC16 BA08 BA30 BB01 BB05 BB11 2H033 AA18 BA11 BA31 BA32 BB05 BB06 BB08 BB14 BB15 BB29 BB30 3J103 AA02 AA14 BA03 FA01 FA18 GA66

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被定着媒体を定着媒体に加熱定着する定
    着部材と、 該定着部材に対し非接触に設置され、該定着部材から放
    射される赤外線に基づいて該定着部材の温度を検出する
    温度検出手段と、 を備える定着器において、 前記定着部材は、基材層と、該基材層より赤外線の放射
    率が高い放射層とを少なくとも備えた層状に形成され、
    該放射層は、前記温度検出手段が該放射層から放射され
    る赤外線を受光可能な位置に積層されていることを特徴
    とする定着器。
  2. 【請求項2】 前記定着部材はローラからなることを特
    徴とする請求項1記載の定着器。
  3. 【請求項3】 前記定着部材は、ベルトからなることを
    特徴とする請求項1記載の定着器。
  4. 【請求項4】 前記基材層は金属で形成されていること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の定着器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の定着器
    において、 前記定着媒体は現像剤であり、 前記定着部材は、前記放射層が、前記現像剤と接する表
    層と前記基材層との間に積層されるとともに、該表層
    は、前記放射層から放射された赤外線を透過し、かつ、
    前記現像剤が貼り付くことを防止する離型材で形成され
    ていることを特徴とする定着器。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の定着器において、 前記放射層は、弾性材からなることを特徴とする定着
    器。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の定着器において、 前記弾性材は、前記基材層より赤外線の放射率が高くな
    るように着色された材料からなることを特徴とする定着
    器。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7のいずれかに記載の定着器
    において、 前記放射層は、該放射層を挟んで積層される各層を接着
    するための接着剤を含有することを特徴とする定着器。
  9. 【請求項9】 請求項1〜4のいずれかに記載の定着器
    において、 前記定着媒体は現像剤であり、 前記放射層は、前記現像剤と接する表層を形成し、前記
    現像剤が貼り付くことを防止する離型材で形成されてい
    ることを特徴とする定着器。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の定着器において、 前記離型材は、前記基材層より赤外線の放射率が高くな
    るように着色された材料からなることを特徴とする定着
    器。
  11. 【請求項11】 請求項1,2,4のいずれかに記載の
    定着器において、 前記定着部材は、前記基材層が、前記定着媒体と接する
    表層と前記放射層との間に積層されるとともに、該表層
    は、前記放射層から放射された赤外線を透光し、かつ、
    前記現像剤が貼り付くことを防止する離型材で形成さ
    れ、前記基材層は、前記放射層から放射された赤外線を
    透光する透光材で形成されたことを特徴とする定着器。
  12. 【請求項12】 被定着媒体を定着媒体に加熱定着する
    定着部材と、 該定着部材に対し非接触に設置され、該定着部材から放
    射される赤外線に基づいて該定着部材の温度を検出する
    温度検出手段と、 を備える定着器において、 前記定着部材は、基材層と、該基材層の外周面に積層さ
    れたメッキ層と、該メッキ層より赤外線の放射率が高い
    放射層とを少なくとも備えた層状に形成され、該放射層
    は、前記温度検出手段が該放射層から放射される赤外線
    を受光可能な位置に積層されていることを特徴とする定
    着器。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれかに記載の定
    着器において、 前記放射層は、黒色であることを特徴とする定着器。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれかに記載の定
    着器において、 前記定着部材を包む保護カバーを備え、該保護カバー
    は、 前記温度検出手段の赤外線の受光面を前記定着部材に向
    けて配置したとき、該温度検出手段が赤外線を受光する
    視野内に入る部分の少なくとも一部が、前記放射層の放
    射率より低く形成されていることを特徴とする定着器。
  15. 【請求項15】 被定着媒体を定着媒体に加熱定着する
    定着部材と、 該定着部材に対し非接触に設置され、該定着部材から放
    射される赤外線に基づいて該定着部材の温度を検出する
    温度検出手段と、 前記定着部材を包む保護カバーと、 を備える定着器において、該保護カバーは、 前記温度検出手段の赤外線の受光面を前記定着部材に向
    けて配置したとき、該温度検出手段が赤外線を受光する
    視野内に入る部分の少なくとも一部が、前記定着部材の
    放射率より低く形成されていることを特徴とする定着
    器。
  16. 【請求項16】 請求項14,15のいずれかに記載の
    定着器において、 前記温度検出手段は前記保護カバーの外側に設置され、
    該温度検出手段は該保護カバーに設けられた検出窓を介
    して前記定着部材から赤外線を受光するよう配置されて
    いることを特徴とする定着器。
  17. 【請求項17】 前記定着部材を複数有し、該定着部材
    を互いに当接させてニップ部を形成し、そのニップ部に
    て加熱定着が行われることを特徴とする請求項1〜16
    のいずれかに記載の定着器。
  18. 【請求項18】 請求項1〜17のいずれかに記載の定
    着器において、 前記被定着媒体は現像剤画像であり、前記定着媒体は記
    録媒体であることを特徴とする定着器。
  19. 【請求項19】 請求項1〜18のいずれかに記載の定
    着器において、 前記温度検出手段は、サーモパイルを有することを特徴
    とする定着器。
  20. 【請求項20】 請求項18,19のいずれかに記載の
    定着器と、 前記記録媒体の表面に前記現像剤画像を形成する画像形
    成手段とを備え、 前記定着器は、該画像形成手段で形成された前記現像剤
    画像を前記記録媒体に定着させることを特徴とする画像
    形成装置。
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