JP5012958B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置に関し、特に、記録部材上に形成されたトナー像を定着させる定着装置および当該定着装置を備えた画像形成装置に関する。
従来より、定着装置で発生する消費電力を低減させるために、たとえば特許文献1に記載されるように、加熱ローラ等の加熱部材の表面に設けられる離型層を、熱放射率が比較的低く、かつ熱伝導率が比較的高い材料で構成することが提案されている。これにより、加熱部材の表面から放射される熱量を抑えることが意図されていた。
このような定着装置では、加熱部材の表面温度は、トナー像の記録部材への定着態様に影響し、ひいては記録部材上の画像形成品質に影響するため、当該表面温度の制御は重要である。なお、近年、上記のような定着装置において、加熱部材の表面温度は、当該加熱部材の表面の磨耗を回避するために、サーモパイル等の非接触センサにより検出される場合が多くなってきている。
特開平09−080952号公報
加熱部材の表面温度は、当該表面の磨耗等を回避すべく、非接触の温度センサによって検出される場合が考えられる。一方、加熱部材の表面に熱放射率が比較的低い離型層が構成されていると、当該加熱部材の表面温度の変化が、加熱部材の表面から放出される赤外線の量に反映されにくくなる。このことから、従来の定着装置において、加熱部材の表面温度を非接触の温度センサによって検出しようとすると、当該表面温度の変化がセンサの検出出力の変化に反映されにくくなり、センサによる温度検出の精度の低下する事態が懸念される。
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、定着装置または画像形成装置において、消費電力を抑えつつ加熱部材の表面温度の検出精度を向上させることである。
本発明に係る定着装置は、加熱源を内包する円筒形状を有し、記録部材を加熱することにより当該記録部材上のトナー像を定着させる加熱部材と、加熱部材の表面温度を非接触で検出する温度検出手段とを備え、加熱部材の表面は、温度検出手段の温度検出範囲に対向する領域を、円筒形状の全周において、他の領域より放射率が高くなるように構成されている。
また、本発明の定着装置では、温度検出手段は、受光する赤外線の量に基づいて温度検出を行なうセンサであることが好ましい。
また、本発明の定着装置では、加熱部材の表面は、記録部材と当接する離型層と、離型層に覆われ、離型層よりも放射率の低い低放射層とを含み、低放射層は、温度検出手段の温度検出範囲に対向する領域を、当該低放射層を構成する材料より放射率の高い材料で置換されていることが好ましい。
また、本発明のの定着装置では、加熱部材の表面は、記録部材と当接する離型層と、離型層に覆われ、離型層よりも放射率の低い低放射層とを含み、低放射層は、温度検出手段の温度検出範囲に対向する領域を除いて、形成されていることが好ましい。
また、本発明の定着装置では、加熱部材は、記録部材に当接する離型層を含み、離型層は、温度検出手段の温度検出範囲に対向する領域に、当該離型層を構成する材料よりも放射率の高い材料を付与されていることが好ましい。
また、本発明の定着装置では、離型層は、記録部材に当接する面とは異なる面に、離型層を構成する材料より放射率の高い材料を付与されていることが好ましい。
本発明に従った画像形成装置は、記録部材上に画像を形成する画像形成装置であって、上記した定着装置のいずれかを備える。
上記構成によれば、加熱部材の表面において、温度検出手段の温度検出範囲以外の領域を比較的熱放射率の低い材料によって構成することにより、加熱部材の表面から放射される熱量を抑えることができる。一方、加熱部材の表面において、温度検出手段の温度検出範囲に対向する領域を熱放射率の高い材料によって構成することにより、当該表面における温度変化を、熱線の放出の変化量に比較的大きく反映させることができる。
したがって、定着装置等において、消費電力を抑えつつ加熱部材の表面温度の検出精度を向上させることができる。
本発明の実施の形態に従う定着装置を備えた画像形成装置の構成を説明する図である。 図1の画像形成装置のブロック図である。 図1の定着装置の内部構成を説明する図である。 図1の定着装置の斜視図である。 図3の加熱ローラの部分破断斜視図である。 図5の加熱ローラの断面図である。 図5の加熱ローラの断面構造を模式的に示す図である。 図3の加熱ローラの第1の変形例の一部破断断面図である。 図8の加熱ローラの断面図である。 図8の加熱ローラの断面構造を模式的に示す図である。 図3の加熱ローラの第2の変形例の一部破断斜視図である。 図11の加熱ローラの断面構造を模式的に示す図である。 図8の加熱ローラにおける、高放射層として用いられる材料ごとの、高放射層の効果を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、各図において、同じ機能を奏する要素については、同一の参照符号を付し、その説明は繰返さない。
本実施の形態では、画像形成装置の一例として、カラー画像を形成するタンデム型のカラープリンタが示されている。なお、本発明に従った画像形成装置は、定着装置を備えていればよく、モノクロプリンタであっても良い。
[1.画像形成装置の全体構成]
図1は、本実施の形態に従う定着装置を備えた画像形成装置の構成を説明する図である。図1を参照して、画像形成装置100は、装置本体部全体を覆うように外装カバー101を備え、装置本体部内でプリントされた記録部材が排出口108から搬出される。
画像形成装置100では、画像形成のために例えばそれぞれが回転する4つの感光体104と、感光体104のそれぞれの転写位置にて形成されるトナー像を順次積層して転写する中間転写ベルト105と、中間転写ベルト105の移動面まわりに設定される転写位置に設けられた転写ローラ106とが示されている。
そして、当該転写位置に、給紙ローラ103を用いて、給紙カセット102に格納されている記録部材を搬送する。なお、給紙カセット102には図示しないが記録部材の有無を検出するセンサが設けられており、給紙カセット102がセットされていない場合や、記録部材が無くなった場合には、図示しない表示パネル等でユーザに通知される。
画像形成装置100では、記録部材に印字する画像データに基づいて、感光体104に静電潜像が形成される。そして、感光体104に形成された静電潜像が現像によりトナーで顕像化され、中間転写ベルト105に順次に積層される。中間転写ベルト105上に静電転写され合成し終わったトナー像は、転写位置にて転写ローラ106からの静電的な吸引によって記録部材の上に静電的に一括して転写される。そして、転写後の転写紙(記録部材)を定着装置110に通し、これにより、熱と圧力を加えて転写紙上の画像を定着させる。当該工程により画像形成が完了する。その後、記録部材は、排出口108から排出される。
図2は、画像形成装置100のブロック図である。
図2を参照して、画像形成装置100は、当該画像形成装置100の動作を全体的に制御する中央制御部1を含む。中央制御部1は、CPU(Central Processing Unit)を含む。
また、画像形成装置100は、中央制御部1が実行するプログラム等のデータを含むROM(Read Only Memory)3と、中央制御部1がプログラムを実行する際のワーキングエリアとなるRAM(Random Access Memory)2と、中央制御部1がプログラムを実行する際の設定値等の各種のデータを記憶するメモリ4と、画像形成装置100の状態を表示する表示部および外部から情報を入力するためのボタン等の入力部とを含む操作部5と、ネットワーク9Aを介して外部の機器との間で通信をする際のインターフェイスとなるネットワークI/F(インターフェイス)9とを含む。
また、画像形成装置100では、感光体104への静電潜像の形成、中間転写ベルト105の回転、転写ローラ106の回転、給紙ローラ103の回転、給紙カセット102における記録部材の有無等のセンサの検出信号の処理など、画像形成動作において静電潜像を形成して現像し、給紙カセット102の記録部材に対してトナー像を転写し、定着装置110に記録部材を導入するまで処理、および、定着装置110を経た記録部材を排出口108から排出するまでの処理が、画像形成部6によって実行される。画像形成部6の動作は、中央制御部1によって制御される。
定着装置110は、当該定着装置110の動作を全体的に制御する定着装置制御部310を含む。定着装置110では、定着装置制御部310は、各種センサ315の検出出力に基づいて、ハロゲンヒータ313および各種モータ314の動作を制御する。
[2.定着装置の構成]
図3は、本発明の実施の形態に従う定着装置110の内部構成を説明する図である。また、図4は、定着装置110の斜視図である。
図3よび図4を参照して、定着装置110は、その外郭を覆う筐体28を含む。定着装置110では、筐体28の上部側(記録部材(用紙)の搬送方向下流側)に搬出口24が設けられ、反対側の下部側(記録部材の搬送方向上流側)に搬入口26が設けられる。
搬入口26には、ガイド部材42が設けられている。なお、ガイド部材42を駆動機構に駆動されるよう構成すれば、搬入口26を開閉するシャッタとして機能させることも可能である。
筐体28には、ハロゲンヒータ313を内蔵する加熱ローラ(加熱部材)22と、加圧ローラ(加圧部材)20とが設けられる。
筐体28の下部側の搬入口26から搬入された記録部材は、加熱ローラ22および加圧ローラ20により加熱および加圧される。これにより、記録部材上のトナー像が記録部材に定着する。その後、記録部材は、搬出口24から定着装置110外へと送り出される。
定着装置110では、記録部材は、加熱ローラ22と加圧ローラ20により、ニップ領域を形成するように圧接される。当該ニップ領域は、記録部材の通紙時に記録部材以外の領域で隙間が生じないように形成される。
図2をさらに参照して、定着装置110では、加熱ローラ22の表面温度を検出する図示せぬ温度センサ(後述する温度センサ3150であって、各種センサ315に含まれる。)が備えられている。定着装置制御部310は、当該温度センサによって検出される温度に基づいて、ハロゲンヒータ313のオン/オフを制御する。
また、定着装置制御部310は、定着装置110に記録部材が導入されるタイミングに応じて、加熱ローラ22および加圧ローラ20を回転させる図示せぬモータ(各種モータ314に含まれる)の駆動を制御する。
[3.加熱ローラの構成]
(1) 加熱ローラの全体的な構成
図5は、加熱ローラ22の部分破断斜視図である。また、図6は、加熱ローラ22の断面図である。また、図7は、加熱ローラ22の断面構造を模式的に示す図である。
図5〜図7を参照して、加熱ローラ22は、円柱状の外観形状を有している。当該円柱の内部には、ハロゲンヒータ313が設けられている。ハロゲンヒータ313の長手方向は、加熱ローラ22の長手方向(両矢印R2)に沿っている。
加熱ローラ22には、ハロゲンヒータ313を内包するように、中空円筒状の芯金224が設けられている。芯金224の外周上には、弾性層223、低放射層222、離型層221が順に設けられている。
低放射層222の一部には、開口が設けられ、当該開口部分には、高放射層225が設けられている。当該開口部分(つまり、高放射層225が設けられている部分)は、加熱ローラ22の回転方向(図5中の矢印A1)についての全域にわたって設けられている。
図5では、当該温度検出範囲が、破線ARで模式的に示されている。高放射層225が設けられている、加熱ローラ22の長手方向についての寸法(幅W1)は、加熱ローラ22の表面における、温度センサ3150の温度検出範囲に対向する領域と同じ寸法となっている。温度センサ3150は、サーモパイル等の非接触方式で温度検出を行なうセンサであって、受光する赤外線等の電磁波の量に基づいて温度検出を行なうセンサである。
(2) 各層の構成
芯金224は、アルミニウム等の、良好な熱伝導特性を有した材料からなる。弾性層223は、シリコンゴムやフッ素ゴム等の、耐熱性弾性ゴムからなる。
離型層221は、赤外線の波長2〜10μmの波長域における透過率が高い材料(たとえば、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン等)によって構成されている。なお、離型層221を構成する材料は、放射線の波長2〜10μmの波長域(赤外線領域)における分光放射率が、0.10〜0.65の範囲にあり、その熱伝導率が、0.2cal/(deg・cm・s)より小さく、7.0×10-4cal/(deg・cm・s)以上の範囲にあることが好ましい。このような材料から構成されることにより、離型層221は、低放射層222から放射される熱を透過し、当該離型層221での熱吸収(放射)が抑制されて、熱伝導によるトナーの溶解のみにエネルギが消費され、放射による無駄なエネルギ放出の軽減を図ることができる。また、離型層221の表面粗さは、40μm以下に調整されることが好ましい。また、Lambert-Beerの法則から、薄ければ薄いほど透過率が高くなるため、その膜厚は30μm以下とされることが好ましい。
低放射層222は、アルミニウムや銅などの、離型層221を構成する材料より放射率の低い材料で構成されている。
高放射層225は、定着装置110における定着のための制御温度(150〜200℃程度)下で溶融せず、熱放射率が比較的高い(たとえば、0.9以上)材料からなる。このような材料としては、たとえば、ポリイミド樹脂やフッ素樹脂、シリコン樹脂、ポリベンゾイミダゾール樹脂などが挙げられる。
加熱ローラ22において、低放射層222と高放射層225は、たとえば、弾性層223または離型層221にめっき、蒸着、容射などを所定のパターンで施されることにより被覆されて構成される。
図7中の矢印は、ハロゲンヒータ313から放出される熱の移動経路を模式的に示している。
ハロゲンヒータ313から放射される熱(赤外線)は、芯金224から弾性層223、低放射層222へと順に伝送される。加熱ローラ22では、弾性層223の外側に、比較的放射率の低い低放射層222が設けられていることから、定着装置110に導入された記録用紙上のトナー溶融中以外は、空気中に放射される熱放射が抑制される。低放射層222が設けられることにより、熱が加熱ローラ22内部に反射され、無用な熱損失が軽減されるからである。
ただし、高放射層225では、加熱ローラ22の長手方向の他の部分よりも、高い割合で、加熱ローラ22表面において熱が放射される。これにより、加熱ローラ22では、温度センサ3150の温度検出範囲に対向する部分においてのみ、高効率で熱が放射され、これにより、高放射層225が設けられない場合と比較して、温度センサ3150における加熱ローラ22の温度検出の精度の向上が図られている。
(3) 高放射層の配置
上記したように、加熱ローラ22では、高放射層225は、その長手方向について、温度センサ3150の温度計測範囲に対向する寸法で、加熱ローラ22の回転方向(周方向)の全域にわたって設けられている。つまり、加熱ローラ22の表面において、かかる範囲に対向する領域の電磁波(特に、定着制御温度の範囲での温度検出に利用される波長域の電磁波(赤外線))の放射率が、他の領域のそれよりも高くなるように構成されている。これにより、加熱ローラ22において高放射層225が設けられない場合(加熱ローラ22の長手方向の全域にわたって低放射層222が設けられた場合)よりも、温度検出範囲における赤外線(定着制御温度の範囲での温度検出を行なうのに利用される波長域の電磁波)の放射量を、加熱ローラ22の表面温度の変化をより顕著に表わすように、変化させることができる。したがって、温度センサ3150による加熱ローラ22の表面温度の検出精度を向上させることができる。このような観点から、高放射層225は、加熱ローラ22の長手方向において、温度検出範囲以上設けられることが好ましい。
しかしながら、加熱ローラ22において低放射層222が高放射層225に置き換えられる範囲が広くなると、加熱ローラ22の表面において熱が放射されやすくなる。したがって、定着装置110において連続して通紙がなされた場合、記録用紙上でのトナーの定着品質に影響を生じる可能性があり、よって、記録用紙上に形成される画像の品質に影響が及ぼされる可能性がある。また、このように放射される熱を補うために、定着装置110における消費電力が上昇する。したがって、加熱ローラ22では、高放射層225は、消費電力の低減、省エネルギ、ランニングコストの低減の観点から、上記したような表面温度の検出精度の向上のための必要最小限の部分にだけ設けられることが好ましい。
以上説明した加熱ローラ22では、離型層221の裏面(温度センサ3150と対向する面とは異なる面)において、温度センサ3150の温度検出範囲以外の部分には低放射層222が当接するところ、温度検出範囲では高放射層225が当接するように構成されていることにより、加熱部材の表面が、温度検出手段の温度検出範囲に対向する領域を、他の領域より放射率が高くなるように構成されている。
また、離型層221の裏面側において、低放射層222が、温度検出範囲に対向する部分を高放射層225に置換されることにより、当該温度検出範囲に対向する部分を除いて設けられていることになる。なお、離型層221が除かれている部分は、高放射層225が設けられることなく、なんらの層も設けられない空間とされても、または離型層221と弾性層223とが直接当接するように構成されても、(加熱ローラ22の長手方向についての)他の部分よりも放射率が高くなるようにすることは可能であると考えられる。
[4.加熱ローラの第1の変形例]
(1) 加熱ローラの構成
図8は、加熱ローラ22の変形例である加熱ローラ22Aの一部破断斜視図である。図9は、加熱ローラ22Aの断面図である。図10は、加熱ローラ22Aの断面構造を模式的に示す図である。矢印A11は、加熱ローラ22Aの回転方向を示している。
加熱ローラ22Aは、その中心部にハロゲンヒータ313を有し、中空円筒状の芯金224に収容されている。
芯金224の外側には、図5等を参照して説明した加熱ローラ22のように弾性層223が設けられることなく、離型層221が形成されている。そして、加熱ローラ22Aの離型層221では、加熱ローラ22Aの長手方向(両矢印R21)について、温度センサ3150の温度検出範囲に対向する部分に、高放射層225Aが付与されている。なお、離型層221は、加熱ローラ22Aの長手方向について寸法(幅W1)を有し、加熱ローラ22Aの回転方向の全域にわたって付与されている。
高放射層225Aは、たとえば、離型層221の一面(芯金224と対向する面であって、温度センサ3150と対向する面とは異なる面)に、染料(たとえば、黒色顔料)やカーボン樹脂等が添加ないしは塗布されることによって構成される。高放射層225Aを構成する材料としては、離型層221よりも、定着装置110における定着制御温度領域の赤外線の放射率の高い材料であり、好ましくは、当該波長域(2〜10μm)の放射率が0.9以上であることが好ましい。なお、高放射層225Aは、芯金224の外面(離型層221に当接する面)の適切な部位に、塗布等により付与されても良い。
また、高放射層225Aは、離型層221の温度センサ3150と対向する面とは異なる面(裏面側)に付与されることが好ましい。これにより、芯金224を介して伝送されてくる熱を、高放射層225Aが付与された部分のみから、効率よく離型層221から放射させることができる。
(2) 高放射層の効果
図13は、高放射層225Aとして用いられる材料ごとに、高放射層225Aの効果を説明するための図である。図13では、横軸(ローラ温度)は、加熱ローラ22Aの表面温度を示す。この表面温度とは、加熱ローラ22表面(離型層221)を温度センサ3150とは別の温度センサにより非接触で検出されたものである。一方、縦軸(出力)は、温度センサ3150が出力する電圧値を示す。温度センサ3150は、検出する温度が変化することに応じて、出力する電圧値を変化させる。
図13では、芯金224の材料をアルミニウムとした場合の芯金224上に高放射層225Aを設けることなく離型層221を設けた状態についての、温度センサ3150の検出出力が、「AL芯金」として示されている。
また、芯金224上に(芯金224と離型層221との間に)、図8等において示されたようなパターンで、高放射層225Aが付与された場合の、温度センサ3150の検出出力が、「添加物A」「添加物B」として示されている。「添加物A」は高放射層225Aとして第1の種類の添加物(添加物A)が塗布された場合の、「添加物B」は高放射層225Aとして第2の種類の添加物(添加物B)が塗布された場合の、検出出力である。なお、添加物Aは、添加物Bよりも油成分の含有率が高く、合成樹脂成分の含有率が低い添加物である。
図13において、「REF」は、従来の構成を示すものであって、良好な熱伝導率を有した中空円筒の芯金の上にシリコンゴム、フッ素ゴム等の耐熱性弾性ゴムからなる弾性層が形成され、さらにその上に離型層が形成されている加熱ローラ、つまり、低放射層および高放射層を設けないものであり、かつ、トナーを溶融するために使用された熱以外の熱の多くが熱放射により離型層から外部へ放出される加熱ローラについてのデータを示す。
図13から理解されるように、「AL芯金」では、加熱ローラ22の表面温度が50℃から230℃まで変化しても、温度センサ3150の検出出力はほとんど変化が見られない。
一方、図13の「添加物B」では、「AL芯金」よりも、加熱ローラ22の表面温度の上昇に応じて、温度センサ3150の検出出力(電圧値)を変化させている。
「添加物A」では、加熱ローラ22の表面温度の上昇に応じて、温度センサ3150の検出出力(電圧値)が変化し、表面温度の上昇に対するその変化の度合いは「添加物B」と比較して大きく、「REF」に近いものとなっている。
加熱ローラ22の表面温度の上昇に応じて変化する温度センサ3150の検出出力の量(電圧値)が多いほど、温度センサ3150の感度が良いと言える。画像形成装置100では、特に、定着装置110において、150〜200℃でトナー像の定着のための温度制御が行なわれる。したがって、この温度範囲において温度センサ3150の温度検出の感度の向上が必要であると考えられる。
図13において添加物Aまたは添加物Bが付与されることにより、温度センサ3150の温度検出の感度が向上している。なお、図13において、添加物Aは、添加物Bよりも、表面温度の変化に対してより大きく温度センサ3150の検出出力を変化させている。つまり、温度センサ3150の感度の向上の度合いは、添加物の種類によって変化するといえる。
[5.加熱ローラの第2の変形例]
図11は、加熱ローラ22の第2の変形例である加熱ローラ22Bの一部破断斜視図である。図12は、加熱ローラ22Bの断面構造を模式的に示す図である。
加熱ローラ22Bでは、その長手方向(両矢印R31)の一方側の端部に高放射層225が設けられている。
加熱ローラ22Bが採用される定着装置では、記録用紙の端部を加熱ローラ22Bの他方側の端部に合わせるように通過させる場合がある。この場合、記録用紙の、搬送方向に交わる方向の幅が加熱ローラ22Bの長手方向の寸法よりも短いときには、加熱ローラ22Bの一方側の端部は、記録用紙と当接しない。
加熱ローラ22Bでは、記録用紙と当接する可能性が比較的低いと考えられる部分、つまり、一方側の端部に、高放射層225が設けられている。このような部分は、記録用紙と当接する回数が他の部分と比べて少なくなる可能性が高く、記録用紙によって熱が奪われる回数が少なくなる可能性が高く、よって、当該他の部分よりも高熱となる可能性がある。したがって、加熱ローラ22B表面上の長手方向において、加熱むらが生じる可能性がある。加熱むらが生じると、加熱ローラ22Bの長手方向のサイズと同サイズの記録用紙が通紙されたとき、表面温度の違いからトナーの定着むらが生じる可能性がある。
加熱ローラ22Bでは、その長手方向の一方側の端部に放射率が比較的高い高放射層225が設けられ、これにより、当該部分の冷却効率が向上されている。
これにより、上記の加熱ローラ22Bの表面上の温度むらの抑制を図ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 中央制御部、20 加圧ローラ、22,22A,22B 加熱ローラ、24 搬出口、26 搬入口、28 筐体、100 画像形成装置、101 外装カバー、102 給紙カセット、103 給紙ローラ、104 感光体、105 中間転写ベルト、106 転写ローラ、108 排出口、110 定着装置、 221 離型層、222 低放射層、223 弾性層、224 芯金、225,225A 高放射層、313 ハロゲンヒータ、3150 温度センサ。

Claims (7)

  1. 加熱源を内包する円筒形状を有し、記録部材を加熱することにより当該記録部材上のトナー像を定着させる加熱部材と、
    前記加熱部材の表面温度を非接触で検出する温度検出手段とを備え、
    前記加熱部材の表面は、前記温度検出手段の温度検出範囲に対向する領域を、前記円筒形状の全周において、他の領域より放射率が高くなるように構成されている、定着装置。
  2. 前記温度検出手段は、受光する赤外線の量に基づいて温度検出を行なうセンサである、請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記加熱部材の表面は、
    記録部材と当接する離型層と、
    前記離型層に覆われ、前記離型層よりも放射率の低い低放射層とを含み、
    前記低放射層は、前記温度検出手段の温度検出範囲に対向する領域を、当該低放射層を構成する材料より放射率の高い材料で置換されている、請求項1または請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記加熱部材の表面は、
    記録部材と当接する離型層と、
    前記離型層に覆われ、前記離型層よりも放射率の低い低放射層とを含み、
    前記低放射層は、前記温度検出手段の温度検出範囲に対向する領域を除いて、形成されている、請求項1または請求項2に記載の定着装置。
  5. 前記加熱部材は、記録部材に当接する離型層を含み、
    前記離型層は、前記温度検出手段の温度検出範囲に対向する領域に、当該離型層を構成する材料よりも放射率の高い材料を付与されている、請求項1または請求項2に記載の定着装置。
  6. 前記離型層は、記録部材に当接する面とは異なる面に、前記離型層を構成する材料より放射率の高い材料を付与されている、請求項5に記載の定着装置。
  7. 記録部材上に画像を形成する画像形成装置であって、
    請求項1〜請求項6のいずれかに記載の定着装置を備える、画像形成装置。
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