JP2003322636A - NOx分解電極及びNOx濃度測定装置 - Google Patents

NOx分解電極及びNOx濃度測定装置

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JP2003322636A JP2002127435A JP2002127435A JP2003322636A JP 2003322636 A JP2003322636 A JP 2003322636A JP 2002127435 A JP2002127435 A JP 2002127435A JP 2002127435 A JP2002127435 A JP 2002127435A JP 2003322636 A JP2003322636 A JP 2003322636A
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electrode
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修 中曽根
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高信頼性かつ長寿命のNOx分解電極及びNO
x濃度測定装置を提供する。 【解決手段】検出電極42は、固体電解質層12d上に
直接形成された第1のサーメット電極層62と、第1の
サーメット電極層62上に形成された第2のサーメット
電極層64とから構成される。第1のサーメット電極層
62において、PtとRhとの比率を、重量比で、P
t:Rh=100:0〜25:75とする。一方、第2
のサーメット電極層64において、PtとRhとの比率
を、重量比で、Pt:Rh=25:75〜0:100と
する。第1のサーメット電極層62に占めるPtの割合
を多くすることによって、固体電解質層12dと第1の
サーメット電極層62との付着力が強化されるので、固
体電解質層12dから検出電極42が剥離する問題が解
決できる。また、第2のサーメット電極層64に占める
Rhの割合を多くすることによって、該検出電極42の
NOx分解能力は向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、NOxに対する分
解/還元能力があるか、あるいは高い電極であって、N
Oxを分解し、その際に酸素を発生させるNOx分解電
極と、例えば、車両の排出ガスや大気中に含まれるNO
xを測定するNOx濃度測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、燃焼ガス等の被測定ガス中の
NOxを測定する方法として、ジルコニア等の酸素イオ
ン導伝性の固体電解質上にPt−Rhの合金とセラミッ
ク成分からなるサーメット電極のNOx分解電極を形成
したセンサを用い、前記NOx分解電極に発生する起電
力を測定するようにした手法が知られている(特開平1
1−183434号公報参照)。
【0003】前記手法では、前記NOx分解電極のPt
とRhの比率を、重量比で、Pt:Rh=10:90〜
99:1又はPt:Rh=25:75〜75:25とし
ているため、Rhの酸化反応と還元反応とが有効に抑制
される。そのため、前記NOx分解電極の使用時間が増
加しても、前記NOx分解電極と前記固体電解質の基板
との接触面積の低下によるインピーダンスの増加を抑制
することができる。従って、該NOx分解電極を用いた
NOx濃度測定装置では、前記センサの使用中における
ポンプセルのインピーダンスの安定化とNOx測定感度
の安定化を図ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記NOx分解電極に
求められる性能としては、高いNOxの分解能力と、酸
化反応及び還元反応の抑制とがある。前記分解能力を向
上させるためには、前記Pt−Rhの合金におけるRh
の比率をPtよりも大きくすることが必要である。一
方、前記酸化反応と前記還元反応を抑制するためには、
前記Pt−Rhの合金におけるPtの比率をRhよりも
大きくすることが必要である。従って、前記NOx分解
電極においては、NOxの分解能力の向上と酸化反応と
還元反応の抑制とを両立させることは困難である。
【0005】また、前記NOx分解電極は、700℃〜
800℃の高温でNOxを測定するため、前記NOx分
解電極には絶えず、膨張と収縮とが繰り返し発生する。
膨張と収縮とが繰り返されると、固体電解質からNOx
分解電極が剥離するおそれがある。また、前記固体電解
質からの前記NOx分解電極の剥離によって、該NOx
濃度測定装置のNOx測定能力が悪化するおそれもあ
る。
【0006】本発明はこのような課題を考慮してなされ
たものであり、サーメット電極を、PtとRhとの比率
が異なる合金とセラミック成分との多層構造のサーメッ
ト電極層とすることによって、NOxの分解能力を高
め、かつ、膨張と収縮とを抑制することにより、高い信
頼性と耐久性を有するNOx分解電極及びNOx濃度測
定装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るNOx分解
電極は、NOxに対する分解/還元能力があるか、ある
いは高い電極であって、NOxを分解し、その際に酸素
を発生させるNOx分解電極であって、Pt−Rhの合
金とセラミック成分とからなる複数のサーメット電極層
の多層構造で構成され、PtとRhとの比率は、前記各
サーメット電極層で異なることを特徴としている。前記
セラミック成分としては、部分安定化ZrO2又は完全
安定化ZrO2が好ましく、安定化剤としては、Y
23、MgO、CaO、CeO2等があるが、低温焼成
の観点からY23が好ましい。
【0008】上記したNOx分解電極の多層構造は、セ
ラミック基板上に形成され、前記各サーメット電極層に
おけるPtの割合が、前記セラミック基板に直接形成さ
れた最下層のサーメット電極層から、最上層のサーメッ
ト電極層に至るにつれて、減少していることが好まし
い。この場合、前記セラミック基板の材料としては、前
記NOx分解電極と同じ材料であることが好ましく、部
分安定化ZrO2又は完全安定化ZrO2が好ましく、安
定化剤としては、Y23、MgO、CaO、CeO2
があるが、低温焼成の観点からY23が好ましい。
【0009】即ち、上層のサーメット電極層と比較し
て、下層のサーメット電極層ではPtの比率が高い。そ
のため、前記最下層のサーメット電極層の酸化還元反応
が抑制され、前記セラミック基板からNOx分解電極が
剥離される問題は解決される。
【0010】一方、上層に位置するサーメット電極層の
比率は、下層のサーメット電極層における比率と比較す
ると、Rhが多い比率となっているので、該サーメット
電極層におけるNOxの分解能力を高めることが可能と
なる。
【0011】従って、本発明に係るNOx分解電極で
は、下層に位置するサーメット電極層によってNOx測
定における酸化反応と還元反応の抑制を達成し、上層に
位置するサーメット電極層によってNOx測定における
NOx分解能力の向上を達成するので、高信頼性と長寿
命とを有するNOx分解電極を実現することが可能とな
る。
【0012】特に、前記NOx分解電極の多層構造を、
少なくとも第1のサーメット電極層と、前記第1のサー
メット電極層上に形成された第2のサーメット電極層と
し、前記第1のサーメット電極層におけるPtとRhの
比率を、重量比で、Pt:Rh=100:0〜25:7
5とし、前記第2のサーメット電極層におけるPtとR
hの比率を、重量比で、Pt:Rh=25:75〜0:
100とすれば、前記NOx分解電極の剥離が発生しに
くくなる。具体的には、従来技術に係るNOx分解電極
と比較して、本発明に係るNOx分解電極の寿命は2倍
以上となる。
【0013】このとき、前記各サーメット電極層におけ
るRhの平均粒径を、10〜20μmとする。10μm
未満の平均粒径を有するRhを用いた場合、NOx分解
電極の積層体を1300℃以上の高温で焼結すると、R
hが多いペーストの内部から、Rhが少ないペーストの
内部にRhが移動し、各サーメット電極層のPtとRh
の比率が同じになるからである。
【0014】また、従来の技術に係るNOx分解電極に
おいて、セラミック基板からのサーメット電極層の剥離
は、サーメット電極層の縁端部で発生する。また、前記
NOx分解電極を構成するサーメット電極層の幅は約数
百μmであり、前記NOx分解電極が有する約数十μm
の膜厚に対して十分に長い。そのため、前記NOx分解
電極におけるPtとRhの比率の変化を、前記NOx分
解電極の膜厚の方向である厚み方向に加え、前記各サー
メット電極層の幅の方向である前記セラミック基板の平
面方向で変化させた方が、前記セラミック基板と前記サ
ーメット電極層との付着力の強化の点から望ましいとい
える。
【0015】そこで、前記NOx分解電極の多層構造
を、前記セラミック基板に直接形成し、前記各サーメッ
ト電極層におけるPtの割合が、中央のサーメット電極
層から外側のサーメット電極層に至るにつれて増加する
ように構成する。
【0016】具体的には、前記各サーメット電極層の中
心の方でRhが多くなるようにする。このようにする
と、前記各サーメット電極層の縁端部では、NOx測定
における酸化反応と還元反応とが抑制されて、該サーメ
ット電極層の膨張と収縮とが抑制されるので、前記セラ
ミック基板からNOx分解電極が剥離される問題が回避
される。
【0017】このように、前記NOx分解電極の中心部
では、前記縁端部よりもRhが多いので、NOx測定に
おけるNOx分解能力は向上する。
【0018】特に、前記NOx分解電極の多層構造を、
少なくとも第1のサーメット電極層と、前記第1のサー
メット電極層の外側に形成された第2のサーメット電極
層とし、前記第1のサーメット電極層におけるPtとR
hの比率を、重量比で、Pt:Rh=25:75〜0:
100とし、前記第2のサーメット電極層におけるPt
とRhの比率を、重量比で、Pt:Rh=100:0〜
25:75とすれば、前記NOx分解電極の剥離が発生
しにくくなる。具体的には、従来技術に係るNOx分解
電極と比較して、本発明に係るNOx分解電極の寿命は
2倍以上となる。
【0019】そして、上記した本発明に係るNOx分解
電極において、各サーメット電極層における前記Pt−
Rhの合金と前記セラミック成分の比率は、体積比で、
Pt−Rhの合金:セラミック成分=50:50〜7
0:30とすることが好ましい。
【0020】また、本発明に係るNOx濃度測定装置
は、被測定ガス存在空間より第1の内部空所内に導かれ
た被測定ガス中の酸素分圧を所定の値に制御せしめる第
1の酸素ポンプ手段と、該第1の酸素ポンプ手段にて制
御された酸素分圧の被測定ガスより、該被測定ガス中の
酸素を汲み出し、かかる雰囲気中の酸素分圧を、NOx
成分が還元乃至は分解され得る所定の値に制御して、該
第2の内部空所内の雰囲気中に存在するNOx成分を還
元乃至は分解せしめ、その際に発生する酸素をも同時に
汲み出すようにした第2の酸素ポンプ手段とを有し、該
第2の酸素ポンプ手段のポンプ作動によって流れるポン
プ電流を検出することにより、被測定ガス中に存在する
NOx濃度を求めるようにしたNOx濃度測定装置であ
って、前記第2の酸素ポンプ手段のNOx成分を還元乃
至は分解せしめるNOx分解電極は、Pt−Rhの合金
とセラミック成分とからなる複数のサーメット電極層の
多層構造であり、前記多層構造は、セラミック基板上に
形成され、かつ、PtとRhとの比率は、前記各サーメ
ット電極層で異なることを特徴としている。
【0021】また、本発明に係るNOx濃度測定装置
は、被測定ガス存在空間より第1の内部空所内に導かれ
た被測定ガス中の酸素分圧を所定の値に制御せしめる第
1の酸素ポンプ手段と、該第1の酸素ポンプ手段にて制
御された酸素分圧の被測定ガスより、該被測定ガス中の
酸素を汲み出し、かかる雰囲気中の酸素分圧を、NOx
成分が還元乃至は分解され得る所定の値に制御して、該
第2の内部空所内の雰囲気中に存在するNOx成分を還
元乃至は分解せしめ、その際に発生する酸素をも同時に
汲み出すようにした第2の酸素ポンプ手段とを有し、該
第2の酸素ポンプ手段のポンプ作動によって流れるポン
プ電流を検出することにより、被測定ガス中に存在する
NOx濃度を求めるようにしたNOx濃度測定装置であ
り、前記第2の酸素ポンプ手段のNOx成分を還元乃至
は分解せしめるNOx分解電極は、Pt−Rhの合金と
セラミック成分とからなる複数のサーメット電極層の多
層構造であって、前記多層構造は、セラミック基板上に
形成され、かつ、PtとRhとの比率は、前記各サーメ
ット電極層で異なり、前記各サーメット電極層における
Ptの割合が、前記セラミック基板に直接形成された最
下層のサーメット電極層から、最上層のサーメット電極
層に至るにつれて減少していることを特徴としている。
【0022】また、本発明に係るNOx濃度測定装置
は、被測定ガス存在空間より第1の内部空所内に導かれ
た被測定ガス中の酸素分圧を所定の値に制御せしめる第
1の酸素ポンプ手段と、該第1の酸素ポンプ手段にて制
御された酸素分圧の被測定ガスより、該被測定ガス中の
酸素を汲み出し、かかる雰囲気中の酸素分圧を、NOx
成分が還元乃至は分解され得る所定の値に制御して、該
第2の内部空所内の雰囲気中に存在するNOx成分を還
元乃至は分解せしめ、その際に発生する酸素をも同時に
汲み出すようにした第2の酸素ポンプ手段とを有し、該
第2の酸素ポンプ手段のポンプ作動によって流れるポン
プ電流を検出することにより、被測定ガス中に存在する
NOx濃度を求めるようにしたNOx濃度測定装置であ
って、前記第2の酸素ポンプ手段のNOx成分を還元乃
至は分解せしめるNOx分解電極は、セラミック基板に
直接形成されたPt−Rhの合金とセラミック成分とか
らなる複数のサーメット電極層の多層構造であって、前
記多層構造は前記セラミック基板の平面方向に形成さ
れ、PtとRhとの比率は前記各サーメット電極層で異
なり、かつ、中央のサーメット電極層から外側のサーメ
ット電極層に至るにつれて、前記各サーメット電極層に
おけるPtの割合が増加していることを特徴としてい
る。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明に係るNOx濃度測定装置
10の好適な実施の形態を図1〜図9を参照しながら説
明する。
【0024】NOx濃度測定装置10は、図1に示すよ
うに、ZrO2等の酸素イオン導伝性固体電解質を用い
たセラミックスよりなる、例えば6枚の固体電解質層1
2a〜12fが積層されて構成された基体14を有す
る。
【0025】基体14には、固体電解質層12b、12
c、12dによって、酸化物測定の基準となる基準ガ
ス、例えば大気が導入される空間(基準ガス導入空間1
6)が形成されている。
【0026】また、基体14には、被測定ガス中の酸素
分圧を調整するための第1室18と、被測定ガス中の酸
素分圧を微調整し、更に被測定ガス中の酸化物、例えば
窒素酸化物(NOx)を測定するための第2室20とが
形成されている。
【0027】そして、このNOx濃度測定装置10にお
いて、固体電解質層12eの第1室18の前端開口は、
第1の拡散律速部22を構成する。また、前記第1室1
8と前記第2室20は、第2の拡散律速部24を介して
連通されている。
【0028】ここで、第1及び第2の拡散律速部22及
び24は、第1室18及び第2室20にそれぞれ導入さ
れる被測定ガスに対して、所定の拡散抵抗を付与するも
のであり、図1では、被測定ガスを導入することができ
る所定の断面積を有した縦長のスリットとして形成され
ている。これら縦長のスリットは、共に固体電解質層1
2eの幅方向ほぼ中央部分に形成されている。
【0029】なお、第2の拡散律速部24を構成するス
リット内に、ZrO2等からなる多孔質体を充填、配置
して、前記第2の拡散律速部24の拡散抵抗を第1の拡
散律速部22の拡散抵抗よりも大きくするようにしても
よい。第2の拡散律速部24の拡散抵抗は第1の拡散律
速部22のそれよりも大きい方が好ましいが、小さくて
も問題はない。
【0030】そして、前記第2の拡散律速部24を通じ
て、第1室18内の雰囲気が所定の拡散抵抗の下に第2
室20内に導入されることとなる。
【0031】前記第2の拡散律速部24は、前記第1の
拡散律速部22と同様に、後述する補助ポンプセル54
に一定電圧Vp3を印加した際に、被測定ガス中の酸素
が測定空間(第2室20)に拡散流入する量を絞り込ん
で、前記補助ポンプセル54に流れるポンプ電流Ip3
を抑制する働きをしている。
【0032】また、本実施の形態に係るNOx濃度測定
装置10においては、第1室18の内壁面に形成された
多孔質サーメット電極(例えばAu1wt%を含むPt
−ZrO2のサーメット電極)からなる内側ポンプ電極
26が形成され、前記固体電解質層12fの上面のう
ち、前記内側ポンプ電極26に対応する部分に、外側ポ
ンプ電極28が形成されており、これら内側ポンプ電極
26、外側ポンプ電極28及び固体電解質層12d、1
2e、12fにて電気化学的なポンプセル、即ち、主ポ
ンプセル30が構成されている。
【0033】そして、前記主ポンプセル30における内
側ポンプ電極26と外側ポンプ電極28間に、外部の可
変電源32を通じて所望の制御電圧(ポンプ電圧)Vp
1を印加して、外側ポンプ電極28と内側ポンプ電極2
6間に、正方向あるいは負方向にポンプ電流Ip1を流
すことにより、前記第1室18内における雰囲気中の酸
素を外部空間に汲み出し、あるいは外部空間の酸素を第
1室18内に汲み入れることができるようになってい
る。
【0034】また、前記固体電解質層12dの下面のう
ち、基準ガス導入空間16に露呈する部分に基準電極3
4が形成されており、内側ポンプ電極26と基準電極3
4と固体電解質層12dによって、電気化学的なセンサ
セル、即ち、制御用酸素分圧検出セル36が構成されて
いる。
【0035】この制御用酸素分圧検出セル36は、第1
室18内の雰囲気と基準ガス導入空間16内の基準ガス
(大気)との間の酸素濃度差に基づいて、内側ポンプ電
極26と基準電極34との間に発生する起電力を、電圧
計38にて測定することにより、前記第1室18内の雰
囲気の酸素分圧が検出できるようになっている。
【0036】即ち、内側ポンプ電極26及び基準電極3
4間に生じる電圧V1は、基準ガス導入空間16に導入
される基準ガスの酸素分圧と、第1室18内の被測定ガ
スの酸素分圧との差に基づいて生じる酸素濃淡電池起電
力である。電圧V1を電圧計38によって測定すること
で、第1室18内の酸素分圧を検出することができる。
【0037】前記検出された酸素分圧値は可変電源32
のポンプ電圧をフィードバック制御系40を通じて制御
するために使用され、具体的には、第1室18内の雰囲
気の酸素分圧が、次の第2室20において酸素分圧の制
御を行い得るのに十分な低い所定の値となるように、主
ポンプセル30のポンプ動作が制御される。
【0038】なお、前記内側ポンプ電極26及び外側ポ
ンプ電極28は、第1室18内に導入された被測定ガス
中のNOx、例えば、NOに対する触媒活性が低い不活
性材料により構成される。
【0039】また、本実施の形態に係るNOx濃度測定
装置10においては、前記固体電解質層12dの上面の
うち、前記第2室20を形づくる上面であって、かつ第
2の拡散律速部24から離間した部分に、平面ほぼ矩形
状の多孔質サーメット電極からなる検出電極42が形成
され、この検出電極42を被覆するように、第3の拡散
律速部44を構成するアルミナ膜が形成されている。そ
して、該検出電極42、前記基準電極34及び固体電解
質層12dによって、電気化学的なポンプセル、即ち、
測定用ポンプセル46が構成される。
【0040】そして、前記基準電極34と前記検出電極
42と前記測定用ポンプセル46との間に、直流電源4
8を通じて一定電圧Vp2が印加されることによって、
第2室20内の雰囲気中の酸素を基準ガス導入空間16
に汲み出せるようになっている。この測定用ポンプセル
46のポンプ動作によって流れるポンプ電流Ip2は、
電流計50によって検出されるようになっている。この
検出電極42についての詳細は後述する。
【0041】前記直流電源48は、第3の拡散律速部4
4により制限されたNOxの流入下において、測定用ポ
ンプセル46の分解時に生成した酸素のポンピングに対
して限界電流を与える大きさの電圧を印加できるように
なっている。
【0042】一方、前記固体電解質層12fの下面のう
ち、前記第2室20の内壁面に形成された多孔質サーメ
ット電極(例えばAu1wt%を含むPt−ZrO2
サーメット電極)からなる補助ポンプ電極52が形成さ
れており、該補助ポンプ電極52、前記固体電解質層1
2d、12e、12f及び基準電極34にて補助的な電
気化学的ポンプセル、即ち、補助ポンプセル54が構成
されている。
【0043】前記補助ポンプ電極52は、前記主ポンプ
セル30における内側ポンプ電極26と同様に、被測定
ガス中のNO成分に対する還元能力を弱めた、あるいは
還元能力のない材料を用いている。
【0044】そして、補助ポンプセル54における補助
ポンプ電極52と基準電極34間に、外部の直流電源5
6を通じて所望の一定電圧Vp3を印加することによ
り、第2室20内の雰囲気中の酸素を基準ガス導入空間
16に汲み出せるようになっている。
【0045】これによって、第2室20内の雰囲気の酸
素分圧が、実質的に被測定ガス成分(NOx)が還元又
は分解され得ない状況下で、かつ目的成分量の測定に実
質的に影響がない低い酸素分圧値とされる。この場合、
第1室18における主ポンプセル30の働きにより、こ
の第2室20内に導入される酸素の量の変化は、被測定
ガスの変化よりも大幅に縮小されるため、第2室20に
おける酸素分圧は精度よく一定に制御される。
【0046】従って、前記構成を有するNOx濃度測定
装置10では、前記第2室20内において酸素分圧が制
御された被測定ガスは、検出電極42に導かれることと
なる。
【0047】また、本実施の形態に係るNOx濃度測定
装置10においては、固体電解質層12bの下部に、外
部からの給電によって発熱するヒータ58が埋設されて
いる。このヒータ58は、酸素イオンの導伝性を高める
ために設けられるもので、該ヒータ58の上下面には、
固体電解質層12a、12bとの電気的絶縁を得るため
に、アルミナ等の絶縁層60が形成されている。
【0048】前記ヒータ58は、第1室18から第2室
20の全体にわたって配設されており、これによって、
第1室18及び第2室20がそれぞれ所定の温度に加熱
され、併せて主ポンプセル30、制御用酸素分圧検出セ
ル36及び測定用ポンプセル46も所定の温度に加熱、
保持されるようになっている。
【0049】そして、本実施の形態に係るNOx濃度測
定装置10の検出電極42は、図2に示すように、基板
である固体電解質層12dに直接形成された第1のサー
メット電極層62と、第1のサーメット電極層62上に
形成された第2のサーメット電極層64とを有してい
る。第1のサーメット電極層62と第2のサーメット電
極層64とは、Pt−Rhの合金とZrO2とからなる
多孔質サーメットのセラミック成分から構成される。
【0050】このとき、第1のサーメット電極層62及
び第2のサーメット電極層64の前記Pt−Rhの合金
と前記セラミック成分との比率は、体積比で、Pt−R
hの合金:セラミック成分=50:50〜70:30で
あることが好ましい。
【0051】また、第1のサーメット電極層62と第2
のサーメット電極層64とは、PtとRhとの比率を異
なるようにして形成されている。好ましくは、第1のサ
ーメット電極層62において、PtとRhとの比率は、
重量比で、Pt:Rh=100:0〜25:75とす
る。一方、第2のサーメット電極層64において、Pt
とRhとの比率は、重量比で、Pt:Rh=25:10
0〜0:100とする。
【0052】このように、第1及び第2のサーメット電
極層62及び64におけるPtとRhの比率を比較する
と、第2のサーメット電極層64よりも第1のサーメッ
ト電極層62においてPtが多い。そのため、固体電解
質層12dからの検出電極42の剥離が抑制される。一
方、第1のサーメット電極層62と比較して、第2のサ
ーメット電極層64ではRhが多いので、該第2のサー
メット電極層64のNOx分解能力が向上する。
【0053】なお、上記した本実施の形態に係るNOx
濃度測定装置10の基本的な動作は、特開平11−18
3434号公報のNOx濃度測定装置と同様であるの
で、ここでは詳細な説明を省略する。
【0054】ここで、2つの実験例を示す。
【0055】第1の実験例は、本実施の形態に係るNO
x濃度測定装置10の動作と停止とを高温で繰り返した
とき、繰り返し回数に対する固体電解質層12d(図2
参照)からの検出電極42の剥離、即ち、NOx濃度測
定装置10の不良率F(t)が、第1のサーメット電極
層62におけるPtとRhとの比率に対してどのように
変化するかを調べたものである。
【0056】この第1の実験例では、図3に示すよう
に、PtとRhとの比率が異なる第1のサーメット電極
層62を有する本実施の形態に係るNOx濃度測定装置
10(実施例1〜4)と、従来の技術に係る検出電極を
有するNOx濃度測定装置(比較例1)とを作製した。
【0057】次に、第1の実験例に係るNOx濃度測定
装置10(実施例1〜4)の作製方法について説明す
る。
【0058】まず、第1のサーメット電極層62のペー
ストを調製する。Pt−Rhの合金としては、RhとP
tの比率が、重量比で図3に示す比率の合金を用いる。
そして、前記Pt−Rhの合金とZrO2(セラミック
成分)の比率を、体積比で、Pt−Rhの合金:セラミ
ック成分=60:40に調合する。更に、調合された前
記Pt−Rhの合金とZrO2に、有機バインダー、可
塑剤及び有機溶剤を加え、第1のサーメット電極層62
のペーストを調製する。
【0059】次いで、第2のサーメット電極層64のペ
ーストを調製する。この場合、Pt−Rhの合金として
は、PtとRhの比率が、重量比で、Pt:Rh=1
0:90の合金を用いる。そして、前記Pt−Rhの合
金とZrO2との比率を、体積比で、Pt−Rhの合
金:セラミック成分=60:40の比率で調合する。更
に、調合された前記Pt−Rhの合金とZrO2に、有
機バインダー、可塑剤及び有機溶剤を加え、第2のサー
メット電極層64のペーストを調製する。
【0060】次いで、固体電解質層12dのグリーンシ
ートを作製する。前記グリーンシートは、部分安定化ジ
ルコニア又は完全安定化ジルコニアの粉末と、有機バイ
ンダー、可塑剤及び有機溶剤とを混合し、ドクターブレ
ード法等によって作製する。
【0061】次いで、第1のサーメット電極層62のペ
ーストを、スクリーン印刷法によって、固体電解質層1
2dのグリーンシート上に5〜15μmの厚さで塗布す
ることにより、第1のサーメット電極層62のパターン
を形成する。
【0062】次いで、第2のサーメット電極層64のペ
ーストを、スクリーン印刷法によって、第1のサーメッ
ト電極層62上に15〜25μmの厚さで塗布すること
により、第2のサーメット電極層64のパターンを形成
する。
【0063】次いで、検出電極42の全体を覆うよう
に、スクリーン印刷法によって、厚さ20〜50μmの
アルミナペーストを塗布する。
【0064】なお、固体電解質層12dのグリーンシー
ト上には、前記検出電極42のパターンの他に、基準電
極34のパターンを形成する。そして、固体電解質層1
2fのグリーンシート上には、内側ポンプ電極26、外
側ポンプ電極28及び補助ポンプ電極52の各パターン
を形成する。更に、上記したグリーンシートを積層して
積層体を得る。
【0065】次いで、前記積層体を、1300℃以上の
高温で焼成し、基体14を得る。この焼成によって、基
体14には、検出電極42を始めとする上記した電極が
形成される。
【0066】次いで、図1では図示しなかったハウジン
グ、保護カバー、コネクタ等を基体14に取り付け、本
実施の形態に係るNOx濃度測定装置10(実施例1〜
4)を得る。
【0067】一方、従来の技術に係る検出電極を有する
NOx濃度測定装置(比較例)では、重量比で、Pt:
Rh=10:90であるPt−Rhの合金を用いてい
る。前記検出電極のペーストとしては、体積比で、Pt
−Rhの合金:セラミック成分=60:40となるよう
に調合して、有機バインダー、可塑剤及び有機溶剤を加
えて調製する。そして、前記検出電極のペーストを、ス
クリーン印刷法によって、ZrO2のグリーンシート上
に、20〜40μmの厚さで塗布し、検出電極のパター
ンを形成する。そして、前記検出電極のパターンを焼成
して検出電極を得る。従って、従来の技術に係るNOx
濃度測定装置(比較例1)は、検出電極の作製方法を除
き、本実施の形態に係るNOx濃度測定装置10(実施
例1〜4)と同様の方法によって作製する。
【0068】次に、第1の実験例に係るNOx濃度測定
装置10(実施例1〜4)の不良率F(t)の測定方法
について説明する。
【0069】本実施の形態に係るNOx濃度測定装置1
0(実施例1〜4)を電気炉の内部に配置する。次い
で、該電気炉の内部を高温の雰囲気に保持し、該NOx
濃度測定装置10(実施例1〜4)を700〜800℃
に保持した状態で、NOx濃度測定装置10の主ポンプ
セル30、測定用ポンプセル46、補助ポンプセル54
及びヒータ58の動作と停止とを繰り返す。前記動作の
期間は5分間とし、前記停止の期間は5分間とする。
【0070】上記した動作と停止の繰り返し回数が10
00サイクルまでの場合は、100サイクル毎に検出電
極42のNOx感度、即ち、ポンプ電流Ip2を電流計
50によって測定する。前記繰り返し回数が1000サ
イクル以上の場合では、500サイクル毎に検出電極4
2のNOx感度を測定する。
【0071】測定されたNOx感度が、実験を行う前に
予め測定したNOx感度の20%未満になったとき、固
体電解質層12dからの検出電極42の剥離が発生して
第3の拡散律速部44のアルミナ膜にクラックが発生
し、第1の実験例に係るNOx濃度測定装置10(実施
例1〜4)が劣化したものと判断する。そして、劣化し
たNOx濃度測定装置10は分解され、電子顕微鏡によ
る検出電極42の断面観察によって前記クラックの有無
を確認する。
【0072】そして、分解されたNOx濃度測定装置1
0の個数に対して、クラックの発生が確認されたNOx
濃度測定装置10の個数を不良率F(t)と定義して、
図4に示すようなワイブルプロットを作成した。
【0073】なお、従来の技術に係るNOx濃度測定装
置(比較例1)の不良率F(t)は、上記した第1の実
験例に係るNOx濃度測定装置10(実施例1〜4)と
同じ測定方法によって測定された。
【0074】図4では、劣化と判定された第1の実験例
に係るNOx濃度測定装置10(実施例1〜4)又は従
来の技術に係るNOx濃度測定装置(比較例1)のう
ち、最も低いサイクルで劣化と判定された前記実施例1
〜4又は前記比較例1をプロットしている。
【0075】比較例1では約70サイクルでF(t)=
0.1%となるが、実施例1では約200サイクルでF
(t)=0.1%となる。また、実施例2では約700
サイクルでF(t)=0.1%となり、実施例3では約
1200サイクルでF(t)=0.1%となり、実施例
4では約3000サイクルでF(t)=0.1%とな
る。即ち、実施例1〜4は、比較例1よりも不良率F
(t)が小さく、長寿命である。
【0076】また、図3において、第1のサーメット電
極層62に占めるPtの割合は、実施例1<実施例2<
実施例3<実施例4の順序で大きくなっている。図4に
示す実験結果と合わせて検討すると、第1のサーメット
電極層62に占めるPtの割合が多い程、固体電解質層
12dから検出電極42の剥離は発生しないことが分か
る。従って、本実施の形態に係るNOx濃度測定装置1
0は、高信頼性と長寿命を有するNOx濃度測定装置と
なる。
【0077】次に、第2の実験例は、図5に示すよう
に、固体電解質層12dの表面に直接形成された第3及
び第4のサーメット電極層66及び68を有する検出電
極42を備えたNOx濃度測定装置10の不良率F
(t)が、第4のサーメット電極層68を構成するPt
−Rhの合金におけるPtとRhの比率の変化に対して
どのように変化するかを調べたものである。
【0078】第2の実験例では、図6に示すように、P
tとRhの比率が異なる第3及び第4のサーメット電極
層66及び68を有する本実施の形態に係るNOx濃度
測定装置10(実施例5〜8)と、従来の技術に係る検
出電極を有するNOx濃度測定装置(比較例2)とを作
製した。
【0079】まず、第3のサーメット電極層66のペー
ストを調製する。Pt−Rhの合金としては、RhとP
tの比率が、重量比で図6に示す比率の合金を用いてい
る。そして、前記Pt−Rhの合金とZrO2(セラミ
ック成分)の比率を、体積比で、Pt−Rhの合金:セ
ラミック成分=60:40に調合する。更に、調合され
た前記Pt−Rhの合金とZrO2に、有機バインダ
ー、可塑剤及び有機溶剤を加え、第3のサーメット電極
層66のペーストを調製する。
【0080】次いで、第4のサーメット電極層68のペ
ーストを調製する。この場合、Pt−Rhの合金として
は、PtとRhの比率が、重量比で、Pt:Rh=1
0:90の合金を用いる。そして、前記Pt−Rhの合
金とZrO2との比率を、体積比で、Pt−Rhの合
金:セラミック成分=60:40の比率で調合する。更
に、調合された前記Pt−Rhの合金とZrO2に、有
機バインダー、可塑剤及び有機溶剤を加え、第4のサー
メット電極層68のペーストを調製する。
【0081】次いで、固体電解質層12dのグリーンシ
ートを作製する。前記グリーンシートの作製方法は、第
1の実験例と同様の方法であるので、その詳細な説明は
省略する。
【0082】次いで、第3のサーメット電極層66のペ
ーストを、スクリーン印刷法によって、固体電解質層1
2dのグリーンシート上に20〜50μmの厚さで塗布
することにより、第3のサーメット電極層66のパター
ンを形成する。
【0083】次いで、第4のサーメット電極層68のペ
ーストを、スクリーン印刷法によって、第3のサーメッ
ト電極層66の側面を囲むようにして、20〜50μm
の厚さで固体電解質層12dのグリーンシート上に塗布
することにより、第4のサーメット電極層68のパター
ンを形成する。
【0084】次いで、検出電極42の全体を覆うよう
に、スクリーン印刷法によって、厚さ20〜50μmの
アルミナペーストを塗布し、その後、固体電解質層12
dのグリーンシート上に、基準電極34のパターンを形
成し、固体電解質層12fのグリーンシート上に、内側
ポンプ電極26、外側ポンプ電極28及び補助ポンプ電
極52の各パターンを形成する。更に、上記したグリー
ンシートを積層して積層体を得る。最後に、前記積層体
を1300℃以上の高温で焼成し、基体14を得る。前
記アルミナペースト以降におけるNOx濃度測定装置1
0の作製工程は、第1の実験例と同様の作製工程である
ので、ここでは詳細な説明を省略する。
【0085】一方、従来の技術に係る検出電極を有する
NOx濃度測定装置(比較例2)では、重量比で、P
t:Rh=10:90であるPt−Rhの合金を用いて
いる。前記検出電極のペーストとしては、体積比で、P
t−Rhの合金:セラミック成分=60:40となるよ
うに調合して、有機バインダー、可塑剤及び有機溶剤を
加えて調製する。そして、前記検出電極のペーストを、
スクリーン印刷法によって、ZrO2のグリーンシート
上に、20〜50μmの厚さで塗布し、前記検出電極の
パターンを形成する。そして、前記検出電極のパターン
を焼成して前記検出電極を得る。従って、従来の技術に
係るNOx濃度測定装置(比較例2)は、前記検出電極
の作製方法を除き、第2の実験例に係るNOx濃度測定
装置10(実施例5〜8)と同様の方法によって作製す
る。
【0086】また、第2の実験例に係るNOx濃度測定
装置10(実施例5〜8)及び従来の技術に係るNOx
濃度測定装置(比較例2)の不良率F(t)の測定方法
は、第1の実験例に係るNOx濃度測定装置10(実施
例1〜4)と同様の測定方法を用いる。
【0087】図7では、劣化と判定された第2の実験例
に係るNOx濃度測定装置10(実施例5〜8)又は従
来の技術に係るNOx濃度測定装置(比較例2)のう
ち、最も低いサイクルで劣化と判定された実施例5〜8
又は比較例2をプロットしている。
【0088】比較例2では約70サイクルでF(t)=
0.1%となるが、実施例5では約600サイクルでF
(t)=0.1%となる。また、実施例6では約120
0サイクルでF(t)=0.1%となり、実施例7では
約3000サイクルでF(t)=0.1%となり、実施
例8では約6000サイクルでF(t)=0.1%とな
った。即ち、比較例2よりも実施例5〜8が不良率F
(t)が小さく、長寿命である。
【0089】また、実施例5〜8では、第4のサーメッ
ト電極層68におけるPtの割合が、比較例2における
Ptの割合よりも高い。そのため、前記実施例5〜8
は、比較例2と比較して、固体電解質層12dからの検
出電極42の剥離は発生しにくいことが分かる。
【0090】また、図7において、第4のサーメット電
極層68に占めるPtの割合は、実施例5<実施例6<
実施例7<実施例8の順序で大きくなっている。図6に
示す実験結果と合わせて検討すると、第4のサーメット
電極層68に占めるPtの割合が多い程、固体電解質層
12dから検出電極42の剥離は発生しにくいことが分
かる。
【0091】従来の技術に係るNOx分解電極において
は、セラミック基板からのサーメット電極層の剥離は、
サーメット電極層の縁端部で発生していた。また、前記
NOx分解電極を構成するサーメット電極層の幅は約数
百μmであり、前記NOx分解電極が有する約数十μm
の膜厚に対して十分に長い。
【0092】そのため、第2の実験例に示すように、検
出電極42におけるPtとRhの比率の変化を、検出電
極42の膜厚の方向である厚み方向から、検出電極42
の幅の方向である固体電解質層12dの平面方向で変化
させた方が、酸化還元反応の抑制の観点から望ましい。
【0093】第3のサーメット電極層66では、第4の
サーメット電極層68と比較して、Rhが多いので、N
Ox分解能力は向上する。一方、第4のサーメット電極
層68では、第3のサーメット電極層66と比較して、
Ptが多いので、固体電解質層12dからの検出電極4
2の剥離が抑制される。
【0094】従って、本実施の形態に係るNOx濃度測
定装置10は、高信頼性と長寿命を有するNOx濃度測
定装置となる。
【0095】上述した第1及び第2の実験例では、検出
電極42を構成するサーメット電極層が2層構造である
場合について説明したが、該検出電極42のサーメット
電極層を3層以上の多層構造に形成し、第1の実験例の
場合では上層のサーメット電極層に向かうに従い、該サ
ーメット電極層に占めるRhの割合が増加し、第2の実
験例の場合では、内側のサーメット電極層に向かうに従
い、該サーメット電極層に占めるRhの割合が増加する
ようにしてもよい。
【0096】また、固体電解質層12dからの検出電極
42の剥離は、第1のサーメット電極層62の縁端部か
ら発生しやすいので、例えば、図2における第1のサー
メット電極層62の縁端部において、PtがRhよりも
多くなるような構成にすると、第1のサーメット電極層
62の酸化還元反応は抑制され、固体電解質層12dか
ら検出電極42が剥離するという問題を解決できる。
【0097】そこで、検出電極42を、図8に示すよう
に、第1のサーメット電極層62上に、前記第1のサー
メット層62よりも幅の狭い第2のサーメット電極層6
4を形成し、更に、第1のサーメット電極層62を覆う
ように、第5のサーメット電極層70を形成するように
した構成であっても構わない。このとき、第5のサーメ
ット電極層70の合金は、Ptから構成されるようにす
る。
【0098】更に、第1及び第2のサーメット電極層6
2及び64の中央部から、第1及び第2のサーメット電
極層62及び64の縁端部の方向に、該第1及び第2の
サーメット電極層62及び64のPt−Rhの合金にお
けるRhの割合が減少している拡散層72を形成する。
【0099】第1のサーメット電極層62の幅は約数百
μmであり、検出電極42の数十μmの膜厚と比較して
十分に長い。そのため、Rhの拡散層72を容易に形成
することができる。
【0100】このように、第1及び第2のサーメット電
極層62及び64の縁端部では、PtがRhよりも多く
なるように構成され、第5のサーメット電極層70では
合金がPtから構成されているので、検出電極42の縁
端部における酸化反応と還元反応とが抑制される。前記
酸化反応と前記還元反応とが抑制されることで、検出電
極42の膨張と収縮とが抑制される。そのため、セラミ
ック材料(ZrO2)から構成される固体電解質層12
dと検出電極42が剥離するという問題が解決される。
【0101】また、第1及び第2のサーメット電極層6
2及び64の中央部では、RhがPtよりも多くなるよ
うに構成されているので、検出電極42におけるNOx
の分解能力を向上することができる。
【0102】また、本実施の形態に係るNOx濃度測定
装置10の更なる変形例として、図9に示すように、第
2室20及び第2の拡散律速部24が、多孔質体で充填
せしめられる空間にて構成されていてもよい。
【0103】より具体的には、図1に示される本実施の
形態に係るNOx濃度測定装置10における第2室20
及び第2の拡散律速部24の構成に代えて、図9に示さ
れる如き構成が採用され得るのである。即ち、第1室1
8に接するように、該第1室18に続く空所内に、多孔
質アルミナ等の多孔質体からなる第2の拡散律速部24
が充填せしめられ、これによって、同時に第2室20が
構成されており、以って内部空所形状が簡略化されてい
るのである。
【0104】なお、ここでは、第2の拡散律速部24の
拡散抵抗は、第1の拡散律速部22の拡散抵抗よりも大
きくなるように構成されており、第1室18の雰囲気
が、第2室20の雰囲気の影響を受けないようにされて
いる。
【0105】なお、本発明のNOx分解電極及びNOx
濃度測定装置は、上述の実施の形態に限らず、この発明
の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ること
は勿論である。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るNO
x分解電極及びNOx濃度測定装置によれば、セラミッ
ク基板に直接形成された前記NOx分解電極のサーメッ
ト電極層を、PtとRhの比率が異なる合金とセラミッ
ク成分との多層構造のサーメット電極層としたので、該
NOx分解電極におけるNOx分解能力が向上し、該N
Ox分解電極の膨張と収縮とが抑制されるので、高い信
頼性と耐久性を有するNOx分解電極及びNOx濃度測
定装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るNOx濃度測定装置を示す
縦断面図である。
【図2】本実施の形態に係るNOx分解電極を示す縦断
面図である。
【図3】第1の実験例におけるNOx分解電極の第1の
サーメット電極層におけるPtとRhの比率を示す表で
ある。
【図4】第1の実験例に係るNOx濃度測定装置の不良
率を示すワイブルプロットである。
【図5】第2の実験例に係るNOx分解電極を示す縦断
面図である。
【図6】第2の実験例におけるNOx分解電極の第4の
サーメット電極層におけるPtとRhの比率を示す表で
ある。
【図7】第2の実験例に係るNOx濃度測定装置の不良
率を示すワイブルプロットである。
【図8】本実施の形態に係るNOx分解電極の変形例を
示す縦断面図である。
【図9】本実施の形態に係るNOx濃度測定装置の変形
例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10…NOx濃度測定装置 12a〜12f…固
体電解質層 14…基体 16…基準ガス導入
空間 18…第1室 20…第2室 22…第1の拡散律速部 24…第2の拡散律
速部 26…内側ポンプ電極 28…外側ポンプ電
極 30…主ポンプセル 32…可変電源 34…基準電極 36…制御用酸素分
圧検出セル 38…電圧計 40…フィードバッ
ク制御系 42…検出電極 44…第3の拡散律
速部 46…測定用ポンプセル 48…直流電源 50…電流計 52…補助ポンプ電
極 54…補助ポンプセル 56…直流電源 58…ヒータ 60…絶縁層 62…第1のサーメット電極層 64…第2のサーメ
ット電極層 66…第3のサーメット電極層 68…第4のサーメ
ット電極層 70…第5のサーメット電極層 72…拡散層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中曽根 修 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 鈴木 秀之 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】NOxに対する分解/還元能力があるか、
    あるいは高い電極であって、NOxを分解し、その際に
    酸素を発生させるNOx分解電極において、 Pt−Rhの合金とセラミック成分とからなる複数のサ
    ーメット電極層の多層構造であって、かつ、PtとRh
    との比率は、前記各サーメット電極層で異なることを特
    徴とするNOx分解電極。
  2. 【請求項2】請求項1記載のNOx分解電極において、 前記多層構造は前記セラミック基板の平面方向に形成さ
    れ、 前記各サーメット電極層におけるPtの割合が、中央の
    サーメット電極層から外側のサーメット電極層に至るに
    つれて増加していることを特徴とするNOx分解電極。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のNOx分解電極にお
    いて、 前記多層構造は、少なくとも第1のサーメット電極層
    と、前記第1のサーメット電極層の外側に形成された第
    2のサーメット電極層とからなり、 前記第1のサーメット電極層におけるPtとRhの比率
    は、重量比で、 Pt:Rh=25:75〜0:100 であり、 前記第2のサーメット電極層におけるPtとRhの比率
    は、重量比で、 Pt:Rh=100:0〜25:75 であることを特徴とするNOx分解電極。
  4. 【請求項4】請求項1記載のNOx分解電極において、 前記多層構造は、セラミック基板上に形成され、 前記各サーメット電極層におけるPtの割合が、前記セ
    ラミック基板に直接形成された最下層のサーメット電極
    層から、最上層のサーメット電極層に至るにつれて、減
    少していることを特徴とするNOx分解電極。
  5. 【請求項5】請求項4記載のNOx分解電極において、 前記多層構造は、前記セラミック基板上に形成された少
    なくとも第1のサーメット電極層と、前記第1のサーメ
    ット電極層上に形成された第2のサーメット電極層とか
    らなり、 前記第1のサーメット電極層におけるPtとRhの比率
    は、重量比で、 Pt:Rh=100:0〜25:75 であり、 前記第2のサーメット電極層におけるPtとRhの比率
    は、重量比で、 Pt:Rh=25:75〜0:100 であることを特徴とするNOx分解電極。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項に記載のNO
    x分解電極において、 前記各サーメット電極層における前記Pt−Rhの合金
    と前記セラミック成分の比率は、体積比で、 Pt−Rhの合金:セラミック成分=50:50〜7
    0:30 であることを特徴とするNOx分解電極。
  7. 【請求項7】請求項4〜6のいずれか1項に記載のNO
    x分解電極において、 前記各サーメット電極層におけるRhの平均粒径は、1
    0〜20μmであることを特徴とするNOx分解電極。
  8. 【請求項8】被測定ガス存在空間より第1の内部空所内
    に導かれた被測定ガス中の酸素分圧を所定の値に制御せ
    しめる第1の酸素ポンプ手段と、該第1の酸素ポンプ手
    段にて制御された酸素分圧の被測定ガスより、該被測定
    ガス中の酸素を汲み出し、かかる雰囲気中の酸素分圧
    を、NOx成分が還元乃至は分解され得る所定の値に制
    御して、該第2の内部空所内の雰囲気中に存在するNO
    x成分を還元乃至は分解せしめ、その際に発生する酸素
    をも同時に汲み出すようにした第2の酸素ポンプ手段と
    を有し、該第2の酸素ポンプ手段のポンプ作動によって
    流れるポンプ電流を検出することにより、被測定ガス中
    に存在するNOx濃度を求めるようにしたNOx濃度測
    定装置において、 前記第2の酸素ポンプ手段のNOx成分を還元乃至は分
    解せしめるNOx分解電極は、Pt−Rhの合金とセラ
    ミック成分とからなる複数のサーメット電極層の多層構
    造であって、 前記多層構造は、セラミック基板上に形成され、かつ、
    PtとRhとの比率は、前記各サーメット電極層で異な
    ることを特徴とするNOx濃度測定装置。
  9. 【請求項9】被測定ガス存在空間より第1の内部空所内
    に導かれた被測定ガス中の酸素分圧を所定の値に制御せ
    しめる第1の酸素ポンプ手段と、該第1の酸素ポンプ手
    段にて制御された酸素分圧の被測定ガスより、該被測定
    ガス中の酸素を汲み出し、かかる雰囲気中の酸素分圧
    を、NOx成分が還元乃至は分解され得る所定の値に制
    御して、該第2の内部空所内の雰囲気中に存在するNO
    x成分を還元乃至は分解せしめ、その際に発生する酸素
    をも同時に汲み出すようにした第2の酸素ポンプ手段と
    を有し、該第2の酸素ポンプ手段のポンプ作動によって
    流れるポンプ電流を検出することにより、被測定ガス中
    に存在するNOx濃度を求めるようにしたNOx濃度測
    定装置において、 前記第2の酸素ポンプ手段のNOx成分を還元乃至は分
    解せしめるNOx分解電極は、Pt−Rhの合金とセラ
    ミック成分とからなる複数のサーメット電極層の多層構
    造であって、 前記多層構造は、セラミック基板上に形成され、かつ、
    PtとRhとの比率は、前記各サーメット電極層で異な
    り、 前記各サーメット電極層におけるPtの割合が、前記セ
    ラミック基板に直接形成された最下層のサーメット電極
    層から、最上層のサーメット電極層に至るにつれて、減
    少していることを特徴とするNOx濃度測定装置。
  10. 【請求項10】被測定ガス存在空間より第1の内部空所
    内に導かれた被測定ガス中の酸素分圧を所定の値に制御
    せしめる第1の酸素ポンプ手段と、該第1の酸素ポンプ
    手段にて制御された酸素分圧の被測定ガスより、該被測
    定ガス中の酸素を汲み出し、かかる雰囲気中の酸素分圧
    を、NOx成分が還元乃至は分解され得る所定の値に制
    御して、該第2の内部空所内の雰囲気中に存在するNO
    x成分を還元乃至は分解せしめ、その際に発生する酸素
    をも同時に汲み出すようにした第2の酸素ポンプ手段と
    を有し、該第2の酸素ポンプ手段のポンプ作動によって
    流れるポンプ電流を検出することにより、被測定ガス中
    に存在するNOx濃度を求めるようにしたNOx濃度測
    定装置において、 前記第2の酸素ポンプ手段のNOx成分を還元乃至は分
    解せしめるNOx分解電極は、セラミック基板に直接形
    成されたPt−Rhの合金とセラミック成分とからなる
    複数のサーメット電極層の多層構造であって、 前記多層構造は前記セラミック基板の平面方向に形成さ
    れ、 PtとRhとの比率は前記各サーメット電極層で異な
    り、かつ、中央のサーメット電極層から外側のサーメッ
    ト電極層に至るにつれて、前記各サーメット電極層にお
    けるPtの割合が増加していることを特徴とするNOx
    濃度測定装置。
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