JP2003321568A - 無架橋の生分解性ポリエステル系樹脂予備発泡粒子、及びその成形体と該予備発泡粒子の製造方法 - Google Patents

無架橋の生分解性ポリエステル系樹脂予備発泡粒子、及びその成形体と該予備発泡粒子の製造方法

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    • C08J2367/00Characterised by the use of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Derivatives of such polymers
    • C08J2367/02Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds

Abstract

(57)【要約】 【課題】無架橋で生分解性を有し、かつ成形性、物性が
良好なポリエステル系樹脂予備発泡粒子、及びその成形
体と該予備発泡粒子の製造方法を提供する。 【解決手段】(A)2種以上の脂肪族(環状脂肪族を含
む)ジカルボン酸と脂肪族グリコール成分とを重縮合し
て得られるか、または(B)1種以上の脂肪族(環状脂
肪族を含む)および芳香族ジカルボン酸と脂肪族(環状
脂肪族を含む)グリコール成分とを重縮合して得られ
る、生分解性ポリエステル系共重合体であって、融点が
80℃〜230℃、重量平均分子量が60,000〜6
00,000であり、かつ、メルトフローインデックス
(MFI)が0.1〜50g/10分である生分解性ポ
リエステル系共重合体を基材樹脂とし、示差走査熱量測
定法によるDSC曲線において2つ以上の融点を示す結
晶構造を有する、無架橋の生分解性ポリエステル系樹脂
予備発泡粒子に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無架橋の生分解性
ポリエステル系樹脂予備発泡粒子、及びその成形体と該
予備発泡粒子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年廃棄プラスチックが引き起こす環境
問題がクローズアップされ、地球規模での循環型社会の
実現が切望される中で、使用後微生物の働きによって水
と二酸化炭素に分解される生分解性プラスチックが注目
を集めている。すでに、シート、フィルム、繊維、成型
品等が国内外で製品化されているが、プラスチック廃棄
物の中でも包装容器、緩衝材等に多量に用いられている
発泡プラスチックは嵩高いために大きな社会問題となっ
ており、その解決が望まれている。
【0003】このため、生分解性を有するプラスチック
発泡体の研究が行われており、これまで脂肪族ポリエス
テル系樹脂やデンプンとプラスチックの混合樹脂等の押
出発泡体が開発され一部実用化され始めている。また、
いったん予備発泡粒子を製造し、次いで金型に充填して
加熱し発泡成形体を得る、いわゆるビーズ発泡成形分野
においても、脂肪族ポリエステル系樹脂発泡粒子に関し
て次のような技術が開発されている。
【0004】特開平6−248106号公報には、ポリ
エステルプレポリマーにカップリング剤としてジイソシ
アナートを反応させて分子量を増大させた脂肪族ポリエ
ステル粒子に揮発性発泡剤を含浸せしめて発泡性粒子と
した後、加熱水蒸気により加熱して予備発泡粒子を得、
次いでこれを金型に入れ加熱発泡し成形体を得る方法が
記載されている。この方法では、ジイソシアナートの反
応工程があり工程が煩雑になりコストが高くなる上、良
好な発泡粒子を得るための溶融粘度には不十分で独立気
泡率が十分でなく成形時の収縮率の大きなものしか得ら
れないという問題があった。また、特開平10−324
766号公報には架橋構造を有する脂肪族ポリエステル
系樹脂発泡粒子とその成形体についての記載があり、特
開平6−248106号公報記載の技術よりは成形収縮
率が少なく成形性に優れた技術が開示されているが、良
品が得られる範囲は狭く、更に架橋の度合いを上げた検
討が特開2001−49021、特開2001−288
294号公報に記載されている。これらの方法により低
密度で成形時収縮率の小さい発泡粒子成形体が得られる
ようになってきたが、架橋工程を加えることにより更に
工程が複雑化し生産性が悪くなり経済的に不利になる。
また一方で、結晶性のポリオレフィン系樹脂予備発泡粒
子を金型に充填して、加熱・融着させる、型内発泡成形
では、示差走査熱量測定法によるDSC曲線において2
つ以上の融点を示す結晶構造を有する予備発泡粒子が成
形条件幅が広く、物性の良好な成形体が得られる点か
ら、好適に用いられている。しかし、ポリカプロラクト
ン系樹脂(ダイセル化学工業(株)のセルグリーンP−
H)、微生物生産法によるポリヒドロキシブチレート・
コ・バリレート系樹脂(日本モンサント(株)のバイオ
ポール)、化学合成法によるポリブチレンサクシネート
系樹脂(昭和高分子(株)のビオノーレなど)、ポリ乳
酸系樹脂(三井化学工業(株)のレイシア)等、従来の
生分解性を有するポリエステル系樹脂からなる予備発泡
粒子では、放出発泡条件に関わらず、いずれの樹脂も本
発明の樹脂のように示差走査熱量測定法によるDSC曲
線において2つ以上の融点を明確に示す結晶構造を有す
るような予備発泡粒子は得られず、このような予備発泡
粒子を型内発泡成形に用いると、良好な成形体が得られ
る加熱成形温度範囲が極めて狭く、加熱成形温度が低い
場合は粟おこし状の、予備発泡粒子同士の融着が不十分
な成形体となり、加熱成形温度が高い場合は大きく収縮
した連続気泡化した成形体しか得られない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、生分解性を有し、ジイソシアナート等のカップリン
グ剤や過酸化物等の架橋剤を必要とせず、かつ成形性、
物性が良好なポリエステル系樹脂予備発泡粒子、及びそ
の成形体と該予備発泡粒子の経済的な製造方法を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成す
るに至った。すなわち本発明の第一は、(A)2種以上
の脂肪族(環状脂肪族を含む)ジカルボン酸と脂肪族グ
リコール成分とを重縮合して得られるか、または(B)
1種以上の脂肪族(環状脂肪族を含む)および芳香族ジ
カルボン酸と脂肪族(環状脂肪族を含む)グリコール成
分とを重縮合して得られる、生分解性ポリエステル系共
重合体であって、融点が80℃〜230℃、重量平均分
子量が60,000〜600,000であり、かつ、1
90℃、2.16kgの条件下で測定されるメルトフロ
ーインデックス(MFI)が0.1〜50g/10分で
ある生分解性ポリエステル系共重合体を基材樹脂とし、
示差走査熱量測定法によるDSC曲線において2つ以上
の融点を示す結晶構造を有する、無架橋の生分解性ポリ
エステル系樹脂予備発泡粒子に関する。
【0007】好ましい実施態様としては、前記生分解性
ポリエステル系共重合体が、(B)1種以上の脂肪族
(環状脂肪族を含む)および芳香族ジカルボン酸と脂肪
族(環状脂肪族を含む)グリコール成分とを重縮合して
得られることを特徴とする、前記に記載の生分解性ポリ
エステル系樹脂予備発泡粒子に関する。
【0008】より好ましい実施態様としては、前記脂肪
族ジカルボン酸がコハク酸およびアジピン酸であり、前
記芳香族ジカルボン酸がテレフタル酸であり、これらジ
カルボン酸と重縮合するグリコール成分が1,4−ブタ
ンジオールである前記いずれか1項に記載の生分解性ポ
リエステル系樹脂予備発泡粒子に関する。また、本発明
の第二は、前記いずれか1項に記載のポリエステル系樹
脂予備発泡粒子をを金型に充填し、加熱成形してなる成
形体に関する。
【0009】さらに、本発明の第三は、(A)2種以上
の脂肪族(環状脂肪族を含む)ジカルボン酸と脂肪族グ
リコール成分とを重縮合して得られるか、または(B)
1種以上の脂肪族(環状脂肪族を含む)および芳香族ジ
カルボン酸と脂肪族(環状脂肪族を含む)グリコール成
分とを重縮合して得られる、生分解性ポリエステル系共
重合体であって、融点が80℃〜230℃、重量平均分
子量が60,000〜600,000であり、かつ、1
90℃、2.16kgの条件下で測定されるメルトフロ
ーインデックス(MFI)が0.1〜50g/10分で
ある生分解性ポリエステル系共重合体からなる樹脂粒子
を分散剤とともに密閉容器内で水系分散媒に分散後、発
泡剤を密閉容器内に導入し、該樹脂粒子が軟化する温度
以上に加熱した後、密閉容器の一端を解放し、該樹脂粒
子と水系分散媒とを密閉容器の圧力よりも低圧の雰囲気
下に放出して、該樹脂粒子を発泡させ、予備発泡粒子を
得ることを特徴とする、無架橋の生分解性ポリエステル
系樹脂予備発泡粒子の製造方法に関する。好ましい実施
態様としては、前記生分解性ポリエステル系共重合体
が、(B)1種以上の脂肪族(環状脂肪族を含む)およ
び芳香族ジカルボン酸と脂肪族(環状脂肪族を含む)グ
リコール成分とを重縮合して得られることを特徴とする
前記に記載の生分解性ポリエステル系樹脂予備発泡粒子
の製造方法に関する。
【0010】より好ましい実施態様としては、前記生分
解性ポリエステル系共重合体が、前記脂肪族ジカルボン
酸がコハク酸およびアジピン酸であり、前記芳香族ジカ
ルボン酸がテレフタル酸であり、これらジカルボン酸と
重縮合するグリコール成分が1,4−ブタンジオールか
らなる生分解性ポリエステル系共重合体である、前記い
ずれか1項に記載の生分解性ポリエステル系樹脂予備発
泡粒子の製造方法に関する。
【0011】
【発明の実施形態】本発明の生分解性ポリエステル系樹
脂予備発泡粒子を構成する生分解性ポリエステル系樹脂
は、(A)2種以上の脂肪族(環状脂肪族を含む)ジカ
ルボン酸と脂肪族グリコール成分とを重縮合して得られ
るか、または(B)1種以上の脂肪族(環状脂肪族を含
む)および芳香族ジカルボン酸と脂肪族(環状脂肪族を
含む)グリコール成分とを重縮合して得られる共重合体
からなる。
【0012】前記共重合体(A)および(B)の融点の
下限は80℃以上、好ましくは90℃以上、より好まし
くは95℃以上である。また上限は、好ましくは230
℃以下、より好ましくは200℃以下、さらに好ましく
は170℃以下である。融点が80℃未満であると、得
られる成形体の耐熱性が低下する傾向がある。また、融
点が230℃を越えると発泡温度、成形温度が高くなり
すぎて好ましくない。特に予備発泡粒子を型内成形に供
し、加熱媒体として水蒸気を用いて成形する場合には水
蒸気圧が高くなりすぎ、金型、成形機の耐圧強度を増す
必要があり、現実的ではない。前記融点とは、示差走査
熱量計(Differential Scanning Calorimeter:DS
C)を用いて、樹脂1〜10mgを10℃/分の昇温速
度で30℃から樹脂の融点+60℃まで昇温し、ついで
10℃/分の降温速度で30℃まで降温したのち、再度
10℃/分の昇温速度で樹脂の融点+60℃まで昇温し
たときの吸熱曲線のピークの温度である。また前記共重
合体(A)および(B)の重量平均分子量の下限は6
0,000以上、好ましくは80,000以上、より好
ましくは90,000以上である。また、上限は60
0,000以下である。重量平均分子量が60,000
未満であると、加工時の溶融粘度が低下するため加工性
が悪化する傾向があり、600,000を越えると加工
時の溶融粘度が高くなり、溶融樹脂の流動性が悪くなる
ため加工性が悪化する傾向がある。また、本発明の重量
平均分子量は、クロロホルム溶離液を用いたゲルパーミ
エーションクロマトグラフィー(GPC)測定でのポリ
スチレン換算分子量分布測定により得られる。
【0013】さらに前記共重合体(A)および(B)の
190℃、2.16kgの条件下で測定されるメルトフ
ローインデックス(MFI)の下限は0.1g/10分
以上、好ましくは0.5g/10分以上、より好ましく
は1.0g/10分以上である。また、上限は50g/
10分以下、好ましくは30g/10分以下、より好ま
しくは20g/10分以下である。MFIが0.1g/
10分未満であると溶融樹脂の流動性が低くなりすぎて
加工性が悪化し、50g/10分を越えると溶融樹脂の
流動性が高くなりすぎて加工性が悪化する傾向がある。
また、本発明の範囲の重量平均分子量およびMFIを有
する生分解性ポリエステル系樹脂をジイソシアナート等
のカップリング剤による分子量増加を行わないで製造し
高い分子量を得るためには、高真空を実現した製造プロ
セスによって製造することが好ましい。
【0014】本発明の(A)2種以上の脂肪族(環状脂
肪族を含む)ジカルボン酸と脂肪族グリコール成分とを
重縮合して得られる生分解性ポリエステル系共重合体と
しては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレンサ
クシネート・コ・アジペート、ポリブチレンサクシネー
ト・コ・アジペート 等が挙げられる。これらは、単独
で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。また、これら生分解性ポリエステル系共重合体のう
ちでは、ポリブチレンサクシネート・コ・アジペートが
好適に使用される。
【0015】また、本発明の(B)1種以上の脂肪族
(環状脂肪族を含む)および芳香族ジカルボン酸と脂肪
族(環状脂肪族を含む)グリコール成分とを重縮合して
得られる脂肪族成分を主成分とする生分解性ポリエステ
ル系共重合体としては、特に限定されないが、例えば、
ポリエチレンサクシネート・コ・テレフタレート、ポリ
ブチレンサクシネート・コ・テレフタレート、ポリブチ
レンサクシネート・コ・アジペート・テレフタレート等
が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上
を組み合わせて用いてもよい。また、これら生分解性ポ
リエステル系共重合体のうちでは、ポリブチレンサクシ
ネート・コ・アジペート・テレフタレートが好適に使用
される。また、生分解性ポリエステル系共重合体
(A)、(B)のうちでは、芳香族ジカルボン酸を含む
生分解性ポリエステル系共重合体(B)が、結晶の融解
温度範囲がより広くなり、型内発泡成形時の成形温度幅
が広くなる点から、より好適に用いられる。
【0016】また、前記脂肪族(環状脂肪族を含む)ジ
カルボン酸としては、特に限定されないが、例えば、コ
ハク酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデカ
ン酸、無水コハク酸、無水アジピン酸、あるいはその低
級アルコールエステル等が挙げられる。これらは単独で
用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。ま
た、これら脂肪族(環状脂肪族を含む)ジカルボン酸の
うちでは、食品添加剤などで安全性が高いとされている
点から、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸が好適に使
用される。
【0017】前記芳香族ジカルボン酸としては、特に限
定されないが、例えば、テレフタル酸、イゾフタル酸、
トリメリット酸、ピロメリット酸、無水テレフタル酸、
無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸等が挙げられ
る。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わ
せて用いてもよい。これら芳香族ジカルボン酸のうちで
は、食品添加剤などで安全性が高いとされている点か
ら、テレフタル酸、イソフタル酸が好適に使用される。
【0018】また、前記脂肪族(環状脂肪族を含む)グ
リコール成分とは、脂肪族(環状脂肪族を含む)の2価
アルコールであり、特に限定されないが、例えば、脂肪
族(環状脂肪族を含む)グリコール成分としては、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−ノナ
ンジオール、デカメチレングリコール、ネオペンチルグ
リコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等が挙
げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上組み
合わせて用いてもよい。また、これら脂肪族グリコール
成分のうちでは、汎用性、安全性、比較的安価である点
から、エチレングリコール、1,4−ブタンジオールが
好適に使用される。また前記生分解性ポリエステル系共
重合体とは、微生物によって分解されて最終的には炭酸
ガスと水になる生分解性プラスチックのうちでポリエス
テル系共重合体からなるものである。
【0019】本発明のポリエステル系樹脂に対しては、
通常の配合剤、たとえば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
染料、顔料などの着色剤、可塑剤、滑剤、結晶化核剤、
タルク、炭カル等の無機充填剤等目的に応じて使用でき
るが、生分解性を有する配合剤が好ましい。また、予備
発泡粒子の気泡径を調節する必要がある場合は気泡調整
剤を添加する。気泡調整剤としては無機造核剤には、タ
ルク、シリカ、ケイ酸カルシウム、炭酸カルシウム、酸
化アルミニウム、酸化チタン、珪藻土、クレー、重曹、
アルミナ、硫酸バリウム、酸化アルミニウム、ベントナ
イト等があり、その使用量は通常0.005〜2重量部
を添加する。本発明のポリエステル系樹脂予備発泡粒子
は、まず基材樹脂であるポリエステル系樹脂を押出機、
ニーダ−、バンバリーミキサー、ロールなどを用いて加
熱溶融混錬し、次いで円柱状、楕円柱状、球状、立方体
状、直方体状などの本発明の発泡に利用しやすい粒子形
状に成形することにより得られる。粒子1個当たりの粒
重量は0.1〜20mg、好ましくは0.5〜8mgが
好ましい。こうして得られたポリエステル系樹脂粒子を
分散剤とともに密閉容器内で水系分散媒に分散後、発泡
剤を密閉容器内に導入し、該ポリエステル系樹脂粒子の
軟化温度以上に加熱し、要すれば一定時間保持した後、
密閉容器の一端を解放し、該ポリエステル系樹脂粒子と
水系分散媒とを密閉容器の圧力よりも低圧の雰囲気下に
放出して、示差走査熱量測定法によるDSC曲線におい
て2つ以上の融点を示す結晶構造を有する無架橋ポリエ
ステル系樹脂予備発泡粒子が製造される。
【0020】上記分散剤としては、第3リン酸カルシウ
ム、ピロリン酸カルシウム、カオリン、塩基性炭酸マグ
ネシウム、酸化アルミニウム、塩基性炭酸亜鉛等の無機
物と、アニオン界面活性剤たとえば、ドデシルベンゼン
スルホン酸ソーダ、α−オレフィンスルホン酸ソーダ、
ノルマルパラフィンスルフォン酸ソーダ等を組み合わせ
て使用される。また、水系分散媒としては水、エチレン
グリコール、メタノール、エタノール、ブタノールなど
が使用できるが、経済性、取り扱い性の点から通常は水
が好ましい。
【0021】また、前記発泡剤としては、プロパン、ブ
タン、イソブタン、ペンタン、イソペンタン等脂肪族炭
化水素、モノクロルメタン、ジクロロメタン、ジクロロ
ジフルオロエタン等のハロゲン化炭化水素、二酸化炭
素、窒素、空気などの無機ガス、水等が挙げられるが、
これらの2種以上を併用してもよい。樹脂との相溶性等
の観点から、ブタン、イソブタン、二酸化炭素が好まし
い。発泡剤の添加量は目的の予備発泡粒子の発泡倍率、
発泡剤の種類、ポリエステル系樹脂の種類、樹脂粒子と
水系分散媒の比率、含浸または発泡温度などによって異
なるが樹脂粒子100重量部に対し、通常2〜50重量
部の範囲である。
【0022】前記ポリエステル系樹脂予備発泡粒子は、
示差走査熱量測定法によるDSC曲線において2つ以上
の融点を示す結晶構造を有する。本発明の予備発泡粒子
の示差走査熱量測定法とは、たとえば、特開昭59−1
76336号公報、特開昭60−49040号公報など
に開示された方法と同様にして行い、示差走査熱量計に
よって10℃/分の昇温速度で30℃から該樹脂の融点
+60℃以上まで昇温することにより得られるDSC曲
線を得ることである。本発明の実施例1に示した、ポリ
ブチレンサクシネート・コ・アジペート・テレフタレー
ト系樹脂予備発泡粒子のDSC曲線を図1に示す。2つ
の融点(低温と高温の2つの吸熱ピーク)が明確に現れ
ていることがわかる。
【0023】示差走査熱量測定法によるDSC曲線にお
いて2つ以上の融点を示す結晶構造を有するような予備
発泡粒子は基材樹脂が結晶性のポリオレフィン系樹脂の
場合に公知であり、このような発泡粒子はいわゆる放出
発泡法(ドカン法ともいわれている)によって得られる
ことが分かっている(特開昭59−176336号公
報、特開昭60−49040号公報など)。また、DS
C曲線において2つ以上の融点を示す結晶構造を有する
ような予備発泡粒子は金型に充填して成形すると、成形
条件幅が広く、物性の良好な成形体が得られることも分
かっている。
【0024】また、前記融点ピーク間の温度差の下限
は、好ましくは3℃以上、より好ましくは5℃以上、さ
らに好ましくは10℃以上である。前記融点ピーク間の
温度差が、3℃以下であると、予備発泡粒子を金型内で
加熱したときの溶融粘度の温度依存性が大きすぎ、良好
な成形体を得ることが難しくなる傾向がある。また、前
記融点ピーク間の温度差とは、DSCによって測定され
た融解ピークの頂点間の温度差のことであり、ピークが
複数ある場合は、最も温度が低い融解ピークの頂点の温
度と最も温度が高い融解ピークの頂点の温度差をいう。
【0025】前記方法で得られたポリエステル系樹脂予
備発泡粒子は、要すれば加圧空気で加圧熟成し予備発泡
粒子に発泡能を付与し閉鎖しうるが密閉できない金型に
充填し、次いで、金型内に水蒸気を導入することにより
予備発泡粒子同士を加熱融着させポリエステル系樹脂予
備発泡粒子の発泡成形体が製造される。
【0026】以下、本発明を実施例に基づき更に詳細に
説明するが、これに限ったものではない。
【0027】
【実施例】(実施例1)コハク酸およびアジピン酸およ
びテレフタル酸と1.4-ブタンジオールを重縮合して得ら
れる、ポリブチレンサクシネート・コ・アジペート・テ
レフタレート(Ire CHEMICAL社製 EnPol G8060:融
点 127℃、MFI 5g/10分、重量平均分子量 12
0,000)を押出機でシリンダー温度150℃にて溶
融混練し、押出機先端に取り付けられた2mmφの小孔
ダイより押し出されたストランドを水浴で冷却し、ペレ
タイザーでカットして粒重量2.5mgの樹脂粒子を作
製した。該樹脂粒子100重量部、水300重量部、分
散剤として第3リン酸カルシウム1.5重量部およびノ
ルマルパラフィンスルフォン酸ソーダ0.05重量部を
10L耐圧容器に仕込んだ後,発泡剤としてイソブタン
15重量部を添加し、攪拌下、120℃まで昇温し、容
器内圧をイソブタン追加調整し30分保持後、耐圧容器
下部に設けた小孔ノズルを通して水分散物を大気圧下に
放出発泡し、見かけ発泡倍率が約45倍で、図1に示す
ように示差走査熱量測定法によるDSC曲線において2
つの融点を示す結晶構造を有する無架橋ポリエステル系
樹脂予備発泡粒子を得た。2つの融点ピーク間の温度差
は約30℃と大きなものであった。示差走査熱量測定
は、予備発泡粒子約5mgを精秤し、示差走査熱量計
(セイコー電子工業(株)製、SSC5200)にて1
0℃/分の昇温速度で30℃から200℃まで昇温して
DSC曲線を得た。
【0028】得られた予備発泡粒子は加圧空気で処理し
発泡能を付与後、300×300×60mmの金型に充
填し、1〜3kg/cm2(ゲージ)の水蒸気を金型に
導入し予備発泡粒子同士を加熱、融着させ型内発泡成形
体を得た。成形時の加熱幅は下記基準で評価したが成形
性は良好であった。成形体は60℃の乾燥室で24時間
乾燥,養生した後、成形体の特性(発泡倍率、表面性、
寸法性)、及び生分解性を下記方法により測定し、予備
発泡粒子特性、成形加熱幅などとともに結果を表1に示
した。 (見かけ発泡倍率)乾燥した予備発泡粒子容積5Lのバ
ケツにすくい取り、予備発泡粒子の重量を測定し、次の
式にしたがって見かけ発泡倍率を求めた。 見かけ発泡倍率=(バケツの容量(5L)/予備発泡粒
子の重量)×樹脂比重 (成形加熱幅) ○:成形加熱時の水蒸気圧力範囲(成形加熱幅)が0.
3kg/cm2(ゲージ)以上 △:成形加熱時の水蒸気圧力範囲(成形加熱幅)が0.
1〜0.3kg/cm2(ゲージ) ×:成形加熱時の水蒸気圧力範囲(成形加熱幅)が0.
1kg/cm2(ゲージ)未満 (成形体発泡倍率)成形体の重量と成形体の体積を求め
下式より求めた。
【0029】成形体発泡倍率=樹脂密度(g/cc)×
成形体の体積(cc)/成形体の重量 (成形体物性) 1)表面性 成形体表面を目視で観察し下記基準によって評価した。
【0030】 ○:表面粒子間の凸凹が少なく、表面が平滑である △:表面粒子間の凸凹がやや多く、表面平滑性にやや欠
ける ×:表面粒子間の凸凹が多く、表面平滑性に欠ける 2)寸法性 成形体寸法の対金型寸法に対する収縮率を下記基準によ
って評価した。
【0031】 ○:収縮率が1〜4% △:収縮率が4〜8% ×:収縮率が8%以上 3)生分解性評価 発泡成形体を10cm×10cm×1cmの形状に加工
し深さ10cmの土中に埋めて6ヶ月後、形状変化を観
察し分解性を以下の基準で評価した。
【0032】 ○:形状が確認できないほど分解 △:かなりの部分分解されているが形状は何とか確認で
きる ×:ほとんど形状に変化なく分解していない (実施例2)コハク酸およびアジピン酸およびテレフタ
ル酸と1.4-ブタンジオールを重縮合して得られる、ポリ
ブチレンサクシネート・コ・アジペート・テレフタレー
ト(Ire CHEMICAL社製 EnPol G8000:融点 95
℃、MFI 5g/10分、重量平均分子量 97,000)を
用い、発泡させる温度を90℃とした以外は実施例1と
同様にして実施し、見かけ発泡倍率が約40倍で、示差
走査熱量測定法によるDSC曲線において2つの融点を
示す結晶構造を有する無架橋ポリエステル系樹脂予備発
泡粒子を得た。2つの融点ピーク間の温度差は約25℃
と大きなものであった。成形時の加熱幅は実施例1同様
広く、成形性は良好であった (実施例3)コハク酸およびアジピン酸と1.4-ブタンジ
オールを重縮合して得られる、ポリブチレンサクシネー
ト・コ・アジペート(Ire CHEMICAL社製 EnPol G453
0:融点 115℃、MFI 4.5g/10分、重量平均分子量
82,000)を用い、発泡させる温度を107℃と
した以外は実施例1と同様にして実施し、見かけ発泡倍
率が約30倍で、示差走査熱量測定法によるDSC曲線
において2つの融点を示す結晶構造を有する無架橋ポリ
エステル系樹脂予備発泡粒子を得た。2つの融点ピーク
間の温度は約5℃と実施例1の場合に比べて温度差が小
さいものであった。また、成形温度幅は実施例1に比べ
て狭いものであったが充分成形可能であった。成形体の
特性を表1に示す。 (比較例1)コハク酸と1,4-ブタンジオールを主成分と
する脂肪族ポリエステル樹脂(昭和高分子製、ビオノー
レ#1001、融点 114℃、MFI 1.5g/10分)を用
い、発泡温度を107℃とした以外は実施例1と同様に
実施し、見かけ発泡倍率が約15倍でかなり収縮した予
備発泡粒子が得られたが、示差走査熱量測定法によるD
SC曲線において1つの融点を示す融点ピークしか持た
ないものであった。次いで、該予備発泡粒子を乾燥熟成
し、加圧空気で処理し発泡能を付与後、300×300
×60mmの金型に充填し、2〜3kg/cm2(ゲー
ジ)の水蒸気を金型に導入し予備発泡粒子同士を加熱、
融着させ型内発泡成形体を得た。成形体は75℃の乾燥
室で24時間乾燥,養生した後、成形体の物性(発泡倍
率、表面性、寸法性)を下記方法により測定し、結果を
表1に示した。本比較例の予備発泡粒子の成形加熱幅は
極めて狭く、表面性、寸法性が劣るもので商品的価値の
乏しいものであった。 (比較例2)コハク酸と1,4-ブタンジオールを主成分と
する脂肪族ポリエステル樹脂(昭和高分子製、ビオノー
レ#1901、融点 114℃、MFI 1.5g/10分)を用
い、発泡温度を107℃とした以外は実施例1と同様に
実施し、見かけ発泡倍率20倍のやや収縮した予備発泡
粒子を得た。該予備発泡粒子は示差走査熱量測定法によ
るDSC曲線を図2に示すが、90℃付近にショルダー
様の疑似ピークがあるものの明確に2つの融点を示す結
晶構造を有していない。次いで、該予備発泡粒子を乾燥
熟成し、加圧空気で処理し発泡能を付与後、300×3
00×60mmの金型に充填し、0.1〜0.3kg/
cm2(ゲージ)の水蒸気を金型に導入し予備発泡粒子
同士を加熱、融着させ型内発泡成形体を得た。成形体は
60℃の乾燥室で24時間乾燥,養生した後、成形体の
物性(発泡倍率、表面性、寸法性)を下記方法により測
定し、結果を表1に示した。本比較例で得られた予備発
泡粒子の成形加熱幅は狭く、成形体の表面性、寸法性が
劣るもので商品的価値の乏しいものであった。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の2種以上の
脂肪族(環状脂肪族を含む)ジカルボン酸と脂肪族グリ
コールを重縮合して得られるか、または1種以上の脂肪
族(環状脂肪族を含む)および芳香族ジカルボン酸と脂
肪族(環状脂肪族を含む)グリコールを重縮合して得ら
れる、融点が80℃〜230℃、重量平均分子量が6
0,000〜600,000であり、190℃、2.1
6kgでのメルトフローインデックス(MFI)が0.1か
ら50g/10分である脂肪族成分を主成分とするポリ
エステル共重合体を基材樹脂とする予備発泡粒子は、示
差走査熱量測定法によるDSC曲線において2つ以上の
融点を示す結晶構造を有し、無架橋であるので、従来の
発泡剤含浸工程や架橋工程が不要で生産工程が少なく生
産コストが低く経済的利益な方法で、成形性、物性に優
れた生分解性の発泡成形体が得られ、本発明の予備発泡
粒子とその成形体はワンウエイの緩衝包装材等に好適に
使用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1で得られたポリエステル系樹
脂予備発泡粒子の示差走査熱量測定におけるDSC曲線
【図2】比較例2で得られたポリブチレンサクシネート
系脂肪族ポリエステル樹脂の予備発泡粒子の示差走査熱
量測定におけるDSC曲線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F074 AA65A BA31 BA32 BA33 BA34 BA35 BA36 BA37 BA38 BA39 BA44 BA45 BA55 BC12 CA38 CA39 CA48 CA49 CB43 CC32X CC32Y CC34X CC34Y CC47Y 4J029 AA03 AD01 AD06 AE18 BA02 BA03 BA05 BA08 BA10 BD07A CA02 CA04 CA06 CB05A CB06A FC35 FC36 HA01 HB01 HB06 4J200 AA06 AA24 BA03 BA05 BA10 BA19 BA20 CA01 CA06 CA09 EA04 EA10 EA11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)2種以上の脂肪族(環状脂肪族を
    含む)ジカルボン酸と脂肪族グリコール成分とを重縮合
    して得られるか、または(B)1種以上の脂肪族(環状
    脂肪族を含む)および芳香族ジカルボン酸と脂肪族(環
    状脂肪族を含む)グリコール成分とを重縮合して得られ
    る、生分解性ポリエステル系共重合体であって、融点が
    80℃〜230℃、重量平均分子量が60,000〜6
    00,000であり、かつ、190℃、2.16kgの
    条件下で測定されるメルトフローインデックス(MF
    I)が0.1〜50g/10分である生分解性ポリエス
    テル系共重合体を基材樹脂とし、示差走査熱量測定法に
    よるDSC曲線において2つ以上の融点を示す結晶構造
    を有する、無架橋の生分解性ポリエステル系樹脂予備発
    泡粒子。
  2. 【請求項2】 前記生分解性ポリエステル系共重合体
    が、(B)1種以上の脂肪族(環状脂肪族を含む)およ
    び芳香族ジカルボン酸と脂肪族(環状脂肪族を含む)グ
    リコール成分とを重縮合して得られることを特徴とす
    る、請求項1記載の生分解性ポリエステル系樹脂予備発
    泡粒子。
  3. 【請求項3】 前記脂肪族ジカルボン酸がコハク酸およ
    びアジピン酸であり、前記芳香族ジカルボン酸がテレフ
    タル酸であり、これらジカルボン酸と重縮合するグリコ
    ール成分が1,4−ブタンジオールである請求項1また
    は2記載の生分解性ポリエステル系樹脂予備発泡粒子。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載のポリエステ
    ル系樹脂予備発泡粒子をを金型に充填し、加熱成形して
    なる成形体。
  5. 【請求項5】 (A)2種以上の脂肪族(環状脂肪族を
    含む)ジカルボン酸と脂肪族グリコール成分とを重縮合
    して得られるか、または(B)1種以上の脂肪族(環状
    脂肪族を含む)および芳香族ジカルボン酸と脂肪族(環
    状脂肪族を含む)グリコール成分とを重縮合して得られ
    る、生分解性ポリエステル系共重合体であって、融点が
    80℃〜230℃、重量平均分子量が60,000〜6
    00,000であり、かつ、190℃、2.16kgの
    条件下で測定されるメルトフローインデックス(MF
    I)が0.1〜50g/10分である生分解性ポリエス
    テル系共重合体からなる樹脂粒子を分散剤とともに密閉
    容器内で水系分散媒に分散後、発泡剤を密閉容器内に導
    入し、該樹脂粒子の軟化温度以上に加熱した後、密閉容
    器の一端を解放し、該樹脂粒子と水系分散媒とを密閉容
    器の圧力よりも低圧の雰囲気下に放出して、該樹脂粒子
    を発泡させ、予備発泡粒子を得ることを特徴とする、無
    架橋の生分解性ポリエステル系樹脂予備発泡粒子の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 前記生分解性ポリエステル系共重合体
    が、(B)1種以上の脂肪族(環状脂肪族を含む)およ
    び芳香族ジカルボン酸と脂肪族(環状脂肪族を含む)グ
    リコール成分とを重縮合して得られることを特徴とす
    る、請求項5記載の生分解性ポリエステル系樹脂予備発
    泡粒子の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記生分解性ポリエステル系共重合体
    が、前記脂肪族ジカルボン酸がコハク酸およびアジピン
    酸であり、前記芳香族ジカルボン酸がテレフタル酸であ
    り、これらジカルボン酸と重縮合するグリコール成分が
    1,4−ブタンジオールからなる生分解性ポリエステル
    系共重合体である、請求項5または6記載の生分解性ポ
    リエステル系樹脂予備発泡粒子の製造方法。
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