JP2003320826A - 空気圧検知装置及びタイヤ状態監視システム - Google Patents

空気圧検知装置及びタイヤ状態監視システム

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JP2003320826A
JP2003320826A JP2002167877A JP2002167877A JP2003320826A JP 2003320826 A JP2003320826 A JP 2003320826A JP 2002167877 A JP2002167877 A JP 2002167877A JP 2002167877 A JP2002167877 A JP 2002167877A JP 2003320826 A JP2003320826 A JP 2003320826A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 路面状況や走行速度、タイヤ磨耗状況を含む
車両の走行状態を反映した路面摩擦係数に基づき、走行
時のタイヤ空気圧を直接的且つ高精度に検出する検知装
置と、走行時のタイヤ空気圧を逐次監視するタイヤ空気
圧監視システムを提供し空気圧低下に伴うタイヤバース
ト等による交通事故を防止し搭乗者の安全を確保する。 【解決手段】 車両サスペンションに設けた孔に埋設固
着された応力検知センサからの路面摩擦力及び垂直抗力
情報に基づき、路面摩擦係数μのμ演算手段25と、タ
イヤと路面間に発生する摩擦エネルギーEを算出するE
演算手段26と、走行路面状態を推定する路面状況判別
手段27と、判別された路面状況に応じて基準値E
決定する基準値E選定手段28と、E演算手段26か
らの摩擦エネルギーEと基準値E選定手段28からの
基準値Eとを比較により、走行中のタイヤの空気圧を
逐次監視する空気圧異常検知手段29とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のタイヤの空
気圧の状態を検知する空気圧検知装置と、これを用いた
タイヤ空気圧警報システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両走行時のタイヤの空気圧を検
知する装置としては、タイヤ内部にタイヤ空気圧に応動
する圧力センサ等を設け、タイヤ周方向に設置されたテ
レメータ等を利用して、応力センサからのタイヤ空気圧
信号を無線データに変換して制御装置へ出力するという
直接的検知手法が広く知られている。しかし、このよう
な装置では、回転部材であるタイヤ内部に応力センサ等
を設ける必要があることからその構造が複雑となり、ま
た無線データに変換されたタイヤ空気圧信号には多大な
外乱成分が混入してしまうため、精度の高い計測が困難
であるという問題点があった。
【0003】このため、各車輪の車輪速度を検出する車
輪速度センサの検出信号に基づき、車両のタイヤ空気圧
との代用特性を利用して、タイヤ空気圧を間接的に検知
する装置が提案されている。この装置では、たとえば、
タイヤの共振周波数(若しくはバネ定数)がタイヤ空気
圧により変化する事に着目し、車輪速度信号の周波数解
析(FFT)演算に基づき算出される車両のバネ下の上
下方向若しくは前後方向の共振周波数を求め、予め記憶
されたタイヤ空気圧と共振周波数との関係とに基づい
て、タイヤ空気圧が推定演算される(特開平5−133
831号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
車両が一般道を走行する場合、車輪速度センサより得ら
れる車輪速度信号にFFT演算を実施すると、路面に存
在する不規則な凹凸形状による影響のため、車輪速度信
号毎にその周波数特性は変動してしまうという問題があ
る。さらに、路面からタイヤに作用する非線形反力等を
含む外乱ノイズによる影響を受けて、車両のバネ下の上
下方向及び前後方向の共振周波数のゲインが、その近辺
の周波数のゲインと比較して必ずしも最大ピーク値には
ならないという問題があり、従来例では平均化処理や移
動平均処理によって解決を図ろうとしているものの、あ
くまでも推定の域を脱しておらず、その信頼性には疑問
の余地を残しているのが現状である。
【0005】また、車輪速度信号に混入するタイヤの振
動周波数成分を含む多くの高周波成分から共振周波数の
みを抽出しているため、車輪速度がある程度変動し、か
つそれが継続されなければ、共振周波数を算出するに足
るだけの十分なデータを蓄積することは出来ない。車輪
速度の変動は、走行している路面の状況や走行速度、タ
イヤの磨耗状況に応じて決定されるものであるが、従来
例ではこれら走行状態の影響を反映したものではなく、
走行状態によっては共振周波数を算出することが出来
ず、タイヤ空気圧の検出が不可能な場合も生じてしまう
という問題がある。実際、特に高速走行時においてのタ
イヤ空気圧低下に伴うタイヤバーストに起因した死亡事
故は年々増加している傾向にあり、車両搭乗者の生命を
守るという観点から、タイヤ空気圧を逐次監視すること
は非常に重要な技術であり、その面で従来例は不適であ
る。
【0006】本願発明は、上記した事情のもとで考えだ
されたものであって、車両の走行状態(路面状況や走行
速度、タイヤの磨耗状況)を反映した路面摩擦係数に基
づいて、車両走行時のタイヤ空気圧を高精度に検出する
空気圧検知装置と、それを利用することで空気圧低下に
伴うタイヤバースト等による事故防止を目的としたタイ
ヤ空気圧監視システムを提供することを、その課題とす
る。
【0007】
【発明の開示】上記課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0008】本願発明の第1の側面によれば、車両の自
然定常走行時において、路面とタイヤ間に作用する路面
摩擦係数を含む信号を出力する出力手段と、路面とタイ
ヤ間に作用する路面摩擦係数を含む信号から、車両が走
行する路面に応じて損失される摩擦エネルギーを抽出す
る抽出手段と、この摩擦エネルギーに基づいて、タイヤ
の空気圧の状態を検知する検知手段とから構成されるこ
とを特徴とする、空気圧検知装置を提供する。
【0009】ここで、タイヤの空気圧が変化すると、そ
れに応じてタイヤのバネ定数も変化する。このタイヤの
バネ定数の変化により、走行路面とタイヤ間で消失され
る摩擦エネルギーが変動するので、抽出した摩擦エネル
ギーに基づいてタイヤの空気圧の状態を検知することが
出来る。
【0010】本願発明の好適な実施の形態によれば、出
力手段は、路面とタイヤ間に作用する路面摩擦係数を、
車両の車輪進行方向の力である路面摩擦力若しくは車両
の車幅方向の力である横力と、車両の上下方向の力であ
る垂直抗力との比として求めるものであって、路面摩擦
力や横力及び垂直抗力のそれぞれを、車両サスペンショ
ン構造体に作用する剪断応力の変化から直接検出する応
力検知センサからなる。
【0011】本願発明の他の好適な実施の形態によれ
ば、応力検知センサは、車両サスペンション構造体に設
けられた孔内部に埋設固着されており、孔は、車両サス
ペンション構造体に存在する応力中心帯に内包される位
置にある。
【0012】応力中心帯とは、構造体、例えば本願発明
ではサスペンション構造体(ステアリングナックル)を
指すものであるが、これに複数方向からの外力が作用し
たときの内部応力の分布を考えた場合、測定を目的とす
る方向成分の外力による応力のみが存在し、かつそれ以
外の方向成分の外力により作用する内部応力の影響が無
いか、若しくは極めて小さいような分布帯を示すもので
ある。
【0013】本願発明の他の好適な実施の形態によれ
ば、応力検知センサは、車両サスペンション構造体と同
等の金属材質若しくはシリコン系材料からなる立方体あ
るいは平板状の基板の表面に歪検知部が形成されことよ
り構成され、その歪検知部の貼着面が、孔の中心軸に対
して垂直な互いに向かい合う二面であって、その中心面
に対して面対称となる位置に歪検知部は形成される。
【0014】本願発明の他の好適な実施の形態によれ
ば、応力検知センサは、少なくとも二軸の歪検知部によ
り構成され、かつ両者が車両サスペンション構造体に作
用する剪断方向に対して互いに45°の傾きを為して直
交する関係にある。
【0015】本願発明の他の好適な実施の形態によれ
ば、抽出手段は、車両の前後方向の摩擦エネルギーと左
右方向の摩擦エネルギーの少なくとも一方を抽出する。
【0016】本願発明の他の好適な実施の形態によれ
ば、検知手段は、予め各路面に応じたタイヤの空気圧と
摩擦エネルギーとの関係を記憶しておき、ある一定時間
において抽出された摩擦エネルギーの変化量から、現
在、車両が走行中の路面状態を推定し、推定された路面
状態に応じた記憶された関係に基づいて、抽出された摩
擦エネルギーよりタイヤの空気圧を検出する。
【0017】本願発明の第2の側面によれば、上述した
空気圧検知装置を搭載した少なくとも1つのタイヤと、
タイヤが走行している路面状態を推定する路面推定手段
と、各タイヤ及び走行路面に対応して出力される摩擦エ
ネルギーに基づいた各タイヤ毎の空気圧検出値と、予め
記憶された各路面毎の空気圧正常時の基準空気圧との差
分値を算出する比較手段と、比較手段からの差分値が、
下限空気圧よりも低下したことが検知されたときに、車
両搭乗者に対して警報報知を行う警報手段とから構成さ
れることを特徴とする、タイヤ状態監視システムを提供
する。
【0018】このように本願発明によれば、タイヤの振
動周波数成分を含む多くの外乱ノイズが混入した車輪速
度信号を使用せずに、車両の走行状態を直接的に反映し
た路面摩擦係数に基づくタイヤ空気圧の検知が可能であ
るため、より車両の実走行に則した精度の高いタイヤ空
気圧の検出が可能となる。しかも、従来例のように、平
均化処理や移動平均処理等の煩雑な演算処理を行う必要
が一切無く、計測システムの簡素化と計測精度の向上が
実現される。
【0019】さらに、路面摩擦係数を車両サスペンショ
ン構造体に存在する応力中心帯の位置での剪断応力の変
化として捉えているので、その他の外乱成分による影響
を排除した正確な路面摩擦係数の計測が実現され、タイ
ヤ空気圧の計測精度をより一層向上させることができ
る。
【0020】また、このような空気圧検知装置を使用す
ることによって、従来技術のような共振周波数を算出す
るに足るだけのデータの蓄製が必要なく、車両走行時に
おいてタイヤ空気圧を逐次監視することができるため
に、空気圧低下に伴うタイヤバースト等に起因する事故
の発生を防止するという面で特に顕著な効果を得ること
ができる。
【0021】本願発明のその他の特徴および利点は、貼
付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より
明らかとなろう。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態を、図示を参照して具体的に説明する。なお、ここ
に示すのは好ましい実施形態の一例であって、特許請求
の範囲はここに示す実施例に限定されるものではない。
【0023】図1は、本願発明に係わる空気圧検知装置
全体の構成を示した説明図であって、車両の各タイヤ1
a〜1dに対応して、応力検知センサ3a〜3dが設け
られている。応力検知センサ3a〜3dは、各タイヤ1
a〜1dを支持するサスペンション構造体(ステアリン
グナックル)2a〜2dに埋設固着されており、路面と
タイヤ間に作用する路面摩擦力および垂直抗力を、ステ
アリングナックル2a〜2dに伝達される剪断応力の変
化として検知する。応力検知センサ3a〜3dから出力
される応力信号は、増幅回路、ROM、RAM等により
構成される公知の電子制御回路(EUC)4に入力さ
れ、増幅処理を含む所定の信号処理が行われる。この信
号処理の結果は表示モニタ5に入力され、表示モニタ5
は車両搭乗者に対して各タイヤ1a〜1dの空気圧の状
態を報知する。この表示モニタ5は、各タイヤ1a〜1
dの空気圧の状態を独立に表示しても良いし、1つの警
告ランプを設けて、何れか1つのタイヤの空気圧が基準
値よりも低下した時にLED表示させて、それを警告す
るようにしても良い。
【0024】次に、各タイヤ1a〜1dを支持するステ
アリングナックル2a〜2dに装着される応力検知セン
サの構成と原理について説明する。図2は、本願発明に
係わる空気圧検知装置における応力検知センサ3の構成
を示した外観図である。なお、ここでは1輪に対する応
力検知センサのみを図示しているが、その他の車輪につ
いても同様の構成を備えているものとし、これ以降の説
明において、各符号の添字は省略する。
【0025】応力検知センサ3は、たとえばステアリン
グナックル2と同等の機械的性質を備える金属材料若し
くはセラミック系材料からなる平板形状の基体15と、
その表面に形成された抵抗薄膜からなる4個の歪感知部
11,12,13,14とから構成される。ここで歪感
知部とは、基体15にある一方向からの外力が負荷され
た場合、その外力により発生する内部歪に対応して、歪
感知部の抵抗薄膜が変形する事による電気抵抗変動を出
力値として検出するものであり、一般的には市販の金属
抵抗体若しくは半導体プロセスによる薄膜技術を利用す
るものが知られているが、それに限るものではない。
【0026】なお、歪感知部11と12及び13と14
は、それぞれが基体15の貼着面の中心線に対して互い
に45°の傾きを為して直交するように配置されてい
る。また、歪感知部11と13、12と14とは、各々
面対称な位置関係を有するように配設されている。さら
に、図2には図示していないが、各歪ゲージ11〜14
の両端には、たとえばAI配線から構成される導体の一
端が接続されており、これら導体の他端は、基体15の
外部に設けられるブリッジ回路6に接続されている。
【0027】図3は、本願発明に係わる空気圧検知装置
における信号処理回路であって、応力検知センサ3の歪
感知部11〜14は、それぞれ3個の定抵抗素子8と組
み合わさって1つのブリッジ回路6を構成している。す
なわち、信号処理回路内部には、各歪感知部11〜14
に対応した4つのブリッジ回路が存在していることとな
る。各ブリッジ回路6は、増幅回路7と直流電源9とに
接続され、さらに演算回路10に電気的に接続されてい
る。
【0028】ここで、応力検知センサ3に応力が作用す
ることに伴って、歪感知部11〜14は、基体15の面
内に生じる歪みを検知する。この歪みにより生じる各歪
感知部の微小な抵抗変動は、それに対応するブリッジ回
路6によって電圧信号に変換され、さらに増幅回路7を
介して応力に比例した電圧信号に増幅される。演算回路
10では、各増幅回路7より出力される電圧信号を総括
してロジック演算が処理される。具体的には、演算回路
10は、増幅回路7から出力された各電圧信号を加算あ
るいは減算するロジック演算手段と、ロジック演算手段
により演算された電圧信号を歪み量に換算する歪量換算
手段と、さらにその歪量に対応した外力に変換する力演
算手段とから構成される。なお、ここでのロジック演算
手段としては、剪断応力を算出するための公知の演算手
法を採用している。
【0029】このような歪感知部の構成を備える応力検
知センサを採用することによって、路面摩擦力と垂直抗
力の計測が実現され、両者の比を算出することによっ
て、路面摩擦係数を精度良く検出することが可能とな
る。以下に、その理由について理論的に考察する。
【0030】図4は、本願発明に係わる空気圧検知装置
における応力検知センサ3のサスペンション構造体への
装着例であって、本実施形態では、乗用車に多く用いら
れるマルチリンク型ダブルウィッシュボーン式サスペン
ション構造を採用することとした。ステアリングナック
ル2は、タイヤ1を支持するサスペンション構造体であ
って、応力検知センサ3は、ステアリングナックル2に
形成された孔40、41、42に対し、それぞれ所定の
位置と所定の姿勢で埋設固着される。
【0031】いま、車両の進行方向に平行な軸をx、タ
イヤの軸芯方向、すなわち車幅方向に平行な軸をy、x
軸とy軸の双方に直交する軸をzと仮想すると、車両の
走行時には、タイヤ2と路面との間の接地面を力点とし
た路面摩擦力F(x軸方向)、垂直抗力N(z軸方
向)、および横力S(y軸方向)がベクトル的に合算さ
れた状態で、ステアリングナックル2に同時に作用す
る。これら各軸方向の力のうち、例えば路面摩擦力Fの
みを剪断応力として分離測定しようとする場合、図4に
示すように応力検知センサ3を設置すればよい。すなわ
ち、x軸方向に沿って孔40をステアリングナックル2
に設け、その内部に、基体15の歪感知部11〜14が
形成された面をx−y平面に対して並行となるような姿
勢で、応力検知センサ3を内蔵すればよい。
【0032】一方、垂直抗力Nを剪断応力として分離測
定しようとする場合には、図4に示したように、z軸方
向に沿って孔41を設け、その内部に、基体15の歪感
知部11〜14が形成された面をy−z平面に対して並
行となるような姿勢で、応力検知センサ3を内蔵すれば
よい。また、横力Sに対しても同様にして、y軸方向に
沿って孔42を設け、その内部に、基体15の歪感知部
11〜14が形成された面をy−z平面に対して並行と
なるような姿勢で、応力検知センサ3を内蔵すればよ
い。
【0033】次に、応力検知センサ3の固定位置に関し
てであるが、孔40、41及び42は、それぞれがステ
アリングナックル2に存在する応力中心帯を内包する位
置に形成されており、応力検知センサ3は、応力中心帯
と一致するか、あるいはその近傍に配設されている。こ
こで応力中心帯とは、ステアリングナックル2に同時且
つ複数の方向から外力が作用した時の内部応力の分布を
考えた場合、測定を目的とする方向の外力による応力成
分が存在し、且つそれ以外の方向の外力に作用する内部
応力の影響が無いか若しくは極めて小さいような分布帯
であると定義される。この応力中心帯を求めるに際して
は、たとえば計算力学的手法の一つとされる有限要素法
を用いたFEM(finite element me
thod)解析を利用する手法が一般的である。すなわ
ち、ステアリングナックル2に作用する各軸方向の力が
単独で作用した場合の剪断応力分布図をFEM解析によ
って求め、たとえば路面摩擦力Fのみを計測しようとす
る場合においては、x−y平面におけるその他の方向力
(垂直抗力Nや横力S)による応力分布図を重ね合わせ
て、両外力による剪断応力が共に最小である範囲を決定
し、その決定範囲と、x−y平面における路面摩擦力F
による剪断応力分布図とを照合して、路面摩擦力Fによ
る剪断応力のみが最大に検知される最適位置を含むよう
に決定すればよい。垂直抗力Nを計測する場合において
も、対象となる平面をy−z方向に変更することで、同
様の手法により最適位置が決定される。すなわち、y−
z平面における他の方向力(路面摩擦力Fや横力S)に
よる応力分布図を重ね合わせて、両外力による剪断応力
が共に最小である範囲を決定し、その決定された範囲
と、y−z平面における垂直抗力Nによる剪断応力分布
図とを照合して、垂直抗力Nによる剪断応力のみが最大
に検知される最適位置を含むように決定すればよい(特
開平7−35632号公報参照)。
【0034】このようにして応力検知センサ3の装着位
置及び姿勢を決定する事によって、測定すべき方向の力
以外の外力による影響を良好に解消でき、干渉誤差の少
ない剪断応力の測定、換言すると路面摩擦力Fと垂直抗
力Nを直接検出することができ、両者の比を演算するこ
とによって、高精度な縦路面摩擦係数の計測を実現する
ことが可能となる。また同様にして、横力Sと垂直抗力
Nを直接検出して、両者の比を演算することによって、
高精度な横路面摩擦係数の計測を実現することができ
る。さらに、材料力学の応力分布の観点から、剪断応力
はそれに作用する構造体の同一断面内において一様に分
布する事が公知であることから、このような剪断応力を
計測対象として選定することで、力点とは異なるステア
リングナックル2に応力検知センサ4を配設しても、そ
の計測精度をより一層向上させることが出来る。
【0035】なお、本実施形態では、2つの応力検知セ
ンサを採用することにより、路面摩擦力Fと垂直抗力N
のそれぞれを検出するようにしたが、たとえば図5に示
すような立方体形状の基体16を備える応力検知センサ
30を用いて、歪感知部11〜14をx−y平面及びy
−z平面に並行な各面にそれぞれ構成することによっ
て、1つの応力検知センサで路面摩擦力Fと垂直抗力N
を検出するようにしてもよい(特開平4−331336
号公報参照)。
【0036】図6は、本願発明に係わるタイヤ状態監視
システムのECU4で実現される回路ブロック図であっ
て、このタイヤ状態監視システムは、システム全体を制
御するCPU(central processing
unit)21、CPU21のワークメモリとして用
いられるRAM(random access mem
ory)22、各種プログラムやデータ等が格納された
ROM(read only memory)23、お
よびCPU21とセンサやモニタなどの入出力機器との
間の信号授受を制御するインターフェイス24を備えて
いる。インターフェイス24は、入力されるアナログ信
号をディジタル信号に変換する機能や、出力するディジ
タル信号をアナログ信号に変換する機能などを有してお
り、インターフェイス24には、車両のタイヤと走行路
面との間に作用する路面摩擦力Fに比例した電圧信号を
出力する路面摩擦力センサ31と、垂直抗力Nに比例し
た電圧信号を出力する垂直抗力センサ32と、車両搭乗
者にタイヤ状態を報知する表示モニタ5とが接続されて
いる。なお、ここでの路面摩擦力センサ31及び垂直抗
力センサ32については、前述した応力検知センサ3と
同様の構成を備えるものである。
【0037】図7は、CPU21がROM23に格納さ
れたプログラムに基づいて動作する事により実現される
仮想的な回路ブロック図であって、CPU21は、μ演
算手段25、E演算手段26、路面状況判別手段27、
基準値E選定手段28、空気圧異常検知手段29を実
現している。これらの回路は、車両のイグニッションス
イッチがON状態に移行することにより、CPU21が
ROM23に格納されているプログラムを実行すること
によって実現される。
【0038】μ演算手段25は、路面摩擦力センサ31
及び垂直抗力センサ32からインターフェイス24を介
して入力された路面摩擦力Fと垂直抗力Nとに基づい
て、路面摩擦係数μ=F/Nを演算する。
【0039】E演算手段26は、ある一定区間内におけ
る路面摩擦力センサ31からの路面摩擦力F、及び垂直
抗力センサ32からの垂直抗力Nに基づいて、摩擦エネ
ルギーE=Σμを演算する。具体的には、摩擦エネルギ
ーEは、μ演算手段25から得られる路面摩擦係数μ
を、予め定められた時間範囲内で積分することにより求
められる。ここで、路面摩擦係数μの積分は、路面摩擦
力Fと垂直抗力Nとをディジタルデータとして処理する
場合、たとえば所定時間毎に路面摩擦力Fと垂直抗力N
の比を演算し、それらを累積加算することにより実現で
きる。なお、予め定められた時間範囲としては、たとえ
ば300m秒が選択される。
【0040】路面状況判断手段27は、路面摩擦力セン
サ31及び垂直抗力センサ32から得られる路面摩擦力
Fと垂直抗力Nとに基づいて、路面の滑り易さ状況を検
知し、路面識別信号を生成する。具体的には、μ演算手
段25から得られる路面摩擦係数μに対し、予め定めら
れた閾値aと比較することによって、その大小関係から
路面状況が識別される。閾値aとしては、たとえば走行
路面の状況に応じて高μ用a1、中μ用a2、および低
μ用a3の3種類の所定値が予め実験的に求められてお
り、ROM23に格納されている。ここで、高μ用の閾
値a1は中μ用の閾値a2よりも大きく、中μ用の閾値
a2は低μ用の閾値a3よりも大きいという関係を有し
ている。なお、ここでの高μ路面とは、乾燥したアスフ
ァルト路面に相当し、中μ路面とは降雨等によって濡れ
たアスファルト路面若しくは濡れたコンクリート路面
を、低μ路面とは氷雪路や凍結路面を意味するものであ
る。
【0041】ところで、路面摩擦係数μは路面の滑り易
さの状態を定量的に示した唯一のパラメータであること
は周知の通りである。したがって、路面状況判断手段2
7において、路面摩擦係数μと上述の閾値aとの大小関
係を比較することによって、現在走行中の路面状況が高
μ路面、中μ路面あるいは低μ路面の何れの状態にある
かを判断することができる。以下に、図8を用いてその
動作について詳細に説明する。いま、車両が走行してい
る路面が、乾燥アスファルト路、湿潤アスファルト路、
凍結路と時系列的に変化し、最後に再び乾燥アスファル
ト路に戻るというように設定する。このような路面にお
ける路面摩擦係数μは、図8に示すように路面状況に応
じて変化する。ここで、区間Aにおける路面摩擦係数μ
が高μ用の閾値よりも十分大きいことから、現在走行中
の路面状態が高μであるとして、高μ路面識別信号を出
力する。また、区間Bにおいては、路面摩擦係数μが中
μ用閾値とほぼ一致することから、走行路面が中μ状態
であるとして、中μ路面識別信号を出力する。次に区間
Cにおいては、路面摩擦係数μは低μ用閾値よりも小さ
いことから、走行路面が低μ状態にあると判断して、低
μ路面識別信号を出力する。最後に、区間Dにおいて
は、路面摩擦係数μは高μ用閾値よりも十分に大きな値
を示しているので、区間Aと同様に高μ路面識別信号を
出力する。なお、路面摩擦係数μが、高μ用閾値と中μ
用閾値との間、若しくは中μ用閾値と低μ用閾値との間
に存在した場合は、両者の閾値に対してより値が近い方
の路面の閾値を選択して、それに対応した路面識別信号
を出力すればよい。また、本実施例では、3種類の路面
に対して閾値aをそれぞれ設定することとしたが、圧雪
路面やアイスバーン等さらに複数種類の路面状況を細か
く設定して、その設定された路面状況に応じた閾値aを
決定するという構成にしても良い。
【0042】基準値E選定手段28は、路面状況判断
手段27から出力された路面識別信号に基づいて、基準
値Eを選定する。ここで基準値Eは、各路面μにお
けるタイヤ空気圧正常状態での摩擦エネルギーに相当す
る。基準値(摩擦エネルギー)Eとタイヤ空気圧との
間には、図9に示すような比例関係が存在しており、路
面の状況に応じてその関係式が変化することが実験的に
確認されている。通常の車両走行時における正常タイヤ
空気圧は約1.9〜2.0kgf/cmであるから、
路面状況判断手段27からの路面識別信号に応じて基準
値Eとタイヤ空気圧との関係式を選択して、該当する
路面μに応じた関係式より基準値Eを算出する。
【0043】また、基準値E選定手段28は、路面状
況判断手段27から出力された路面識別信号に基づい
て、限界偏差ΔEを出力する。限界偏差ΔEは、正常な
空気圧状態での摩擦エネルギー(基準値E)と、これ
以上空気圧の低下が進行するとタイヤバーストを招くな
どして正常な車両運動を維持できない危険な状況での摩
擦エネルギーとの較差であって、限界偏差ΔEも路面の
状況に応じて変化するが、一般的には基準値Eの40
%程度までであると言われている。
【0044】空気圧異常検知手段29は、路面摩擦力セ
ンサ31及び垂直抗力センサ32とに基づいて検出され
た摩擦エネルギーEと、路面状況判断手段27からの路
面識別信号に基づいて演算される基準値Eと、路面状
況判断手段27からの路面識別信号に基づいて決定され
る限界偏差ΔEとに基づいて、表示モニタ5を動作させ
る。具体的には、E演算手段26からの摩擦エネルギー
Eと、基準値E選定手段28において選定された路面
状態に応じた基準値Eとの偏差値E−Eが、基準値
選定手段28からの限界偏差ΔEより小さい値とな
った場合、タイヤ空気圧の低下が進行してタイヤバース
トを生じる危険性の高い状況であると判断して、車両搭
乗者にその異常を警報報知する。さらに、空気圧異常検
知手段29は、タイヤ空気圧の低下を検知して作動した
表示モニタ5を、空気圧補充やタイヤ交換等の対応によ
って、異常原因が取り除かれるまで(偏差値E−Eが
限界偏差ΔEよりも十分大きくなるまで)、その作動を
保持する。
【0045】すなわち、μ演算手段25は、路面摩擦力
センサ31及び垂直抗力センサ32から得られる路面摩
擦力Fと垂直抗力Nとの比である路面摩擦係数μを演算
する路面摩擦係数演算手段を構成している。E演算手段
26は、予め定められた範囲内の路面摩擦係数μの時間
積分値を演算する摩擦エネルギー演算手段を構成してい
る。路面状況判断手段27は、路面摩擦係数演算手段か
らの路面摩擦係数μと、路面の種類毎に選定された閾値
aとの大小関係により、路面の滑り易さを判別する路面
比較手段を構成している。基準値E選定手段28は、
路面比較手段により選定された路面の滑り易さに応じた
基準値Eを演算する基準摩擦エネルギー演算手段を構
成している。さらに基準値E選定手段28は、路面の
滑り易さの状態に応じた限界偏差ΔEを演算する限界偏
差演算手段を構成している。空気圧異常検知手段29
は、摩擦エネルギー演算手段より得られた摩擦エネルギ
ーEに基づき表示モニタ5の動作を制御する表示モニタ
制御手段を構成している。さらに空気圧異常検知手段2
9は、一度作動した警告報知を補修処理などによって異
常原因が取り除かれるまで支持する警告報知保持手段を
構成している。
【0046】次に、上記タイヤ状態監視システムの動作
を説明する。車両のイグニッションスイッチがONされ
ると、空気圧異常検知手段29が、E演算手段26から
の摩擦エネルギーEを逐次監視し、摩擦エネルギーEと
基準値Eとの偏差E−Eが限界偏差ΔEまで減少し
た時点で、表示モニタ5を制御して車両搭乗者にタイヤ
空気圧低下の異常発生を、たとえば警告灯を点灯させる
などして警報報知する。なお、基準値E及び限界偏差
ΔEは、路面状況判断手段27からの路面識別信号に応
じて基準値E選定手段28により決定され、その値
は、走行路面の状況が変化するなどして異なる路面識別
信号が出力されるまで、ROM23に保存される。
【0047】さらに、空気圧異常検知手段29が、E演
算手段26からの摩擦エネルギーEを逐次監視し、摩擦
エネルギーEと基準値Eとの偏差E−Eが限界偏差
ΔEよりも大きくなった時点で、表示モニタ5を制御し
て車両搭乗者に異常の解消を、たとえば警告灯を消灯さ
せるなどして報知する。
【0048】以降、上記のようなタイヤ状態の監視を、
イグニッションスイッチがOFFされるまで繰り返され
る。
【0049】尚、本実施形態では、路面摩擦力センサ3
1及び垂直抗力センサ32からインターフェイス24を
介して入力される路面摩擦力Fと垂直抗力Nとに基づい
て、車両の進行方向に対する縦路面摩擦係数μを用いる
構成としたが、路面摩擦力センサ31の代わりに応力検
知センサ3から構成される横力センサ33を用いても良
い。すなわち、横力センサ33からインターフェイス2
4を介して入力される横力Sと垂直抗力Nとに基づい
て、横路面摩擦係数μs=S/Nを演算する。横路面摩
擦係数μsとタイヤ空気圧との間にも、前述した路面摩
擦係数μと同様な関係が成立することが試験的に判明し
ているので、路面摩擦係数μの代わりに横路面摩擦係数
μsを置き換えて同様の処理を実現する事によって、タ
イヤ空気圧を随時監視し、必要に応じて車両搭乗者に警
報報知することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係わる空気圧検知装置の構成を示し
た概略図である。
【図2】本願発明に係わる空気圧検知装置における応力
検知センサの外観図である。
【図3】本願発明に係わる空気圧検知装置における信号
処理回路図である。
【図4】本願発明に係わる空気圧検知装置における応力
検知センサの配置説明図である。
【図5】本願発明に係わる空気圧検知装置における別の
実施形態での応力検知センサの外観図である。
【図6】本願発明に係わるタイヤ状態監視システムにお
ける回路ブロック図である。
【図7】本願発明に係わるタイヤ状態監視システムに備
えられたCPUにより実現される仮想的な回路ブロック
図である。
【図8】路面状況に対する路面摩擦係数の時系列変化を
示すグラフである。
【図9】正常状態における摩擦エネルギーとタイヤ空気
圧との関係を示したグラフである。
【符号の説明】
1 タイヤ 2 サスペンション構造体(ステアリングナックル) 3 応力検知センサ 4 電子制御回路(ECU) 5 表示モニタ 21 CPU 22 RAM 23 ROM 24 インターフェイス 25 μ演算手段 26 E演算手段 27 路面状況判断手段 28 基準値E選定手段 29 空気圧異常検知手段 31 路面摩擦力センサ 32 垂直抗力センサ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の自然定常走行時において、路面と
    タイヤ間に作用する路面摩擦係数を含んだ信号を出力す
    る出力手段と、前記路面とタイヤ間に作用する路面摩擦
    係数を含む信号から、車両が走行する路面に応じて損失
    される摩擦エネルギーを抽出する抽出手段と、前記摩擦
    エネルギーに基づいて、前記タイヤの空気圧の状態を検
    知する検知手段とを備えることを特徴とする空気圧検知
    装置。
  2. 【請求項2】 前記出力手段は、前記路面とタイヤ間に
    作用する路面摩擦係数を、前記車両の車輪進行方向の力
    である路面摩擦力若しくは前記車両の車幅方向の力であ
    る横力と、前記車両の上下方向の力である垂直抗力との
    比として求めるものであって、前記路面摩擦力や横力及
    び垂直抗力を、車両サスペンション構造体に作用する剪
    断応力の変化から直接検出する応力検知センサであるこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の空気圧検知装置。
  3. 【請求項3】 前記応力検知センサは、前記車両サスペ
    ンション構造体に設けられた孔内部に埋設固着されてお
    り、前記孔は、前記車両サスペンション構造体に存在す
    る応力中心帯に内包される位置にあることを特徴とす
    る、請求項2に記載の空気圧検知装置。
  4. 【請求項4】 前記応力検知センサは、前記車両サスペ
    ンション構造体と同等の金属材質若しくはセラミック系
    材料からなる立方体あるいは平板状の基板の表面に歪検
    知部が形成されることより構成され、その歪検知部の貼
    着面が、前記孔の中心軸に対して垂直な互いに向かい合
    う二面であって、その中心面に対して面対称となる位置
    に前記歪検知部が形成されることを特徴とする、請求項
    3に記載の空気圧検知装置。
  5. 【請求項5】 前記応力検知センサは、少なくとも二軸
    の歪検知部により構成され、かつ両者が前記車両サスペ
    ンション構造体に作用する剪断方向に対して互いに45
    °の傾きを為して直交する関係にあることを特徴とす
    る、請求項3または4に記載の空気圧検知装置。
  6. 【請求項6】 前記抽出手段は、車輌の前後方向の摩擦
    エネルギーと左右方向の摩擦エネルギーとの少なくとも
    一方を抽出することを特徴とする、請求項1に記載の空
    気圧検知装置。
  7. 【請求項7】 前記検知手段は、予め各路面に応じた前
    記タイヤの空気圧と摩擦エネルギーとの関係を記憶して
    おき、ある一定時間において抽出された摩擦エネルギー
    の変化量から、現在、車両が走行中の路面状態を推定
    し、前記推定された路面状態に応じた前記記憶された関
    係に基づいて、抽出された摩擦エネルギーより前記タイ
    ヤの空気圧を検出することを特徴とする、請求項1に記
    載の空気圧検知装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項7の何れかに記載の空
    気圧検知装置を搭載した少なくとも1つのタイヤと、前
    記タイヤが現在走行している路面状態を推定する路面推
    定手段と、前記各タイヤ及び走行路面に対応して出力さ
    れる摩擦エネルギーに基づいた各タイヤ毎の空気圧検出
    値と、予め記憶された各路面毎の空気圧正常時の基準空
    気圧との差分値を算出する比較手段と、前記比較手段か
    らの差分値が、下限空気圧よりも低下したことが検知さ
    れたときに、前記車両搭乗者に対して警報報知を行う警
    報手段とを備えることを特徴とするタイヤ状態監視シス
    テム。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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