JP2003320640A - ペーストバンプ形成方法、及びペーストバンプ形成装置 - Google Patents

ペーストバンプ形成方法、及びペーストバンプ形成装置

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JP2003320640A JP2002237131A JP2002237131A JP2003320640A JP 2003320640 A JP2003320640 A JP 2003320640A JP 2002237131 A JP2002237131 A JP 2002237131A JP 2002237131 A JP2002237131 A JP 2002237131A JP 2003320640 A JP2003320640 A JP 2003320640A
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隆広 佐原
Hitoshi Tanaka
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Masayuki Nagashima
正幸 長島
Mineaki Eto
峰明 衛藤
Hiroyuki Shirogane
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高さのバラツキが小さい多数個のペーストバ
ンプを形成する方法及び装置を提供する。 【解決手段】 導電性ペースト80を擦り込んで充填す
るための可撓性のスクリーンマスク20の上面側の、ス
キージ部材60の後ろ側に曲率ガイド70を介在させ
る。スキージ部材60の通過により銅箔3表面に押圧さ
れたスクリーンマスク20は曲率ガイド70の下端縁7
2に沿って離間するため、スキージ操作の間終始一貫し
てスクリーンマスク20は一定の曲線に沿って離間す
る。その結果多数個のペーストバンプ81の形成条件が
均一化されて高さのバラツキが抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層プリント配線
基板の層間接続に供するバンプの形成方法、及びペース
トバンプ形成装置に係り、更に詳細には、導体ペースト
をスクリーン印刷技術を用いて印刷することによりペー
ストバンプを形成するペーストバンプ形成方法、及びペ
ーストバンプ形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、多層プリント配線板の製造方
法として、銅箔上に導電性ペーストをスクリーン印刷し
て略円錐状の微小なペーストバンプを形成し、この銅箔
をプリプレグと他の銅箔と重ねてプレスすることにより
絶縁基板両面の銅箔間の電気的導通を形成する方法がB
it法(登録商標)として知られている。
【0003】図11は代表的なBit法によるバンプ
形成方法を模式的に描いた図である。
【0004】図11に示したように、このBit法で
は配線板又は金属箔108に対向かつ離間してスクリー
ンマスク105を配置する。スクリーンマスク105
は、スクリーンマスク張設部103、104に張設され
ている。また、スクリーンマスク105は、導電性ペー
スト106を配線板または金属箔108に移動転写し付
着させるための吐出孔105a,105b,105c,
105d,105e,…を備えている。
【0005】スキージ101は、線状にスクリーンマス
ク105を押し下げ、スクリーンマスク105と配線板
又は金属箔108とが当接するようにする。この状態で
スキージ101は図中右から左に移動(当接線状と垂直
方向に移動)するが、その際にスキージ101の前方に
接してスクリーンマスク105上に導電性ペースト10
6が存在するようにしておく。
【0006】このような状態でのスキージ101の移動
により、導電性ペースト106はスキージ101の直下
付近ではその一部が吐出孔105bに充填される。吐出
孔105bに充填された導電性ペースト106はスキー
ジ101が移動しスクリーンマスク105が配線板又は
金属箔108から離間し始めると、粘着力や表面張力に
より一部は配線板や金属箔108に引っ張られ、一部は
吐出孔105b(105c)に残留するように引っ張ら
れる。
【0007】スクリーンマスク105と配線板又は金属
箔108との距離が更に大きくなると、一部が吐出孔1
05c(105d,105e)に残り、配線板又は金属
箔108に引っ張られた部分は分断されて先端が尖った
形状で配線板又は金属箔108に付着する。
【0008】この先端の尖った形状の導電性ペースト
(以下、先端の尖った形状の導電性ペーストを「ペース
トバンプ」という。)を乾燥させて硬化し、半硬化状態
の絶縁基板(プリプレグ)を貫通させて層間接続部材と
して供する。このようなスクリーン印刷による層間接続
部材は細かいピッチで形成することができ、配線板に要
求されるファインピッチ化の要請に応え得るものとして
用いられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなペースト
バンプ107には、絶縁基板を貫通するためにある程度
の高さが必要とされる。更に一枚の配線板に形成するペ
ーストバンプ107の数は数百から数千個にも及ぶが、
これら非常に多数個のペーストバンプ107について高
さのバラツキを最小限に抑える必要がある。ペーストバ
ンプ107のバラツキが大きいと層間接続信頼性が著し
く損なわれ、多層配線板としては致命的な品質不良とな
るからである。
【0010】ところで、図11に示したような従来のペ
ーストバンプ形成方法では、ペーストバンプ107の最
終的な高さはスクリーンマスク105と金属箔108と
の離間条件によって決定される。ところが、図11に示
したように従来の方法ではスキージの開始から完了の間
に離間条件は順次変化する。すなわち、開始直後はスク
リーンマスク105と金属箔108との成す角(離間角
度)αが大きく、離間速度も大きいが、スキージ101
の移動と共に離間角度も離間速度も変化する。そのた
め、スキージの方向により開始部分周辺、中間部分、末
端部分周辺とでペーストバンプ107の高さがバラツキ
やすく、層間接続信頼性が不十分であるという品質上の
問題がある。
【0011】また配線板で必要とされるファインピッチ
化が更に進むと、高さを維持したままで底面積に対して
相対的に高さが高い形状、いわゆる高アスペクト比を備
えた形状であることが求められる。
【0012】このような観点でBit法によるペース
トバンプ形成法を見てみると、高アスペクト比化するに
は一定の限界が存在する。これは上記のようにペースト
バンプの高さはスクリーンマスク105と配線板又は金
属箔108とが離間したときに、導電性ペースト106
が配線板又は金属箔108に付着して引っ張られる量に
よって決まるからである。従って単純には吐出孔105
a(105b,105c,105d,105e)の容積
を大きくして吐出孔105a等に充填される導電性ペー
スト106の量を増加させればよいので、例えばスクリ
ーンマスク105の厚さを大きくすることが考えられ
る。
【0013】しかしながら、このようにスクリーンマス
ク105を厚くしても吐出孔105a等に引っ張られて
残留する量も多くなり、配線板や金属箔108側に付着
される量は単純には増加しない。このため、上記のよう
なペーストバンプ形成方法で十分な高さのペーストバン
プを形成するためには、上記のようなスキージ操作を繰
り返し行うことにより何回かに分けて少しずつ積み上げ
ることによりペーストバンプの高さを高める方法が一般
的である。例えば高さ200μm程度のペーストバンプ
を形成するために3〜4回に分けて導電性ペーストを積
み上げているのが一般的である。
【0014】しかし導電性ペーストを一回印刷するたび
に乾燥工程と位置合わせ工程、更にスキージ工程を繰り
返し行わなければならず、工数が増大して低コスト化の
障害となるという生産コスト上の問題がある。
【0015】本発明は上記従来の問題に鑑みてなされた
発明である。すなわち本発明は少ない印刷回数で所望の
高さのペーストバンプを形成することのできるペースト
バンプ形成方法、及びペーストバンプ形成装置を提供す
ることを他の目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のペーストバンプ形成方法は、被印刷体表面
上に、導電性ペースト保持用の孔を所定位置に備えた可
撓性のスクリーンマスクを張持し、前記スクリーンマス
クを前記被印刷体表面に押圧するスキージ部材を前記被
印刷体表面に沿って移動することにより前記スクリーン
マスク上に載置した導電性ペーストを前記保持用の孔と
前記被印刷体表面とで画定される空間に充填し、前記ス
クリーンマスクが前記被印刷体表面から離間するときの
引張力で前記空間内に充填した導電性ペーストを略円錐
形に成形するペーストバンプの形成方法であって、前記
スクリーンマスクを一定の曲線に沿って離間させること
を特徴とする。
【0017】上記方法において、前記スクリーンマスク
を一定の曲線に沿って離間させる方法として、例えば、
前記スクリーンマスクを一定の曲線を描く下端縁を備え
た曲率ガイドに沿って離間させる方法を挙げることがで
きる。
【0018】上記方法において、前記孔下面と前記被印
刷体とを僅かに離間させた状態で、前記孔上部に前記ス
キージ部材を移動させるようにしても良い。
【0019】上記方法において、前記孔下面と前記被印
刷体とを僅かに離間させた状態で前記孔上部に前記スキ
ージ部材を移動させる方法として、例えば、前記スクリ
ーンマスクと前記被印刷体との間にスペーサを介在させ
る方法が挙げられる。
【0020】上記のようなスペーサを用いる場合、前記
孔の下側に前記孔より大径の開口部を備えたススペーサ
を用いるのが好ましい。
【0021】上記方法において、前記スキージ部材の移
動時に前記孔下面と前記被印刷体とを離間させる距離と
して、次式d=0.05t〜1.5t(tは孔の高さ)
で表される距離dを挙げることができる。
【0022】上記方法において、前記スキージ部材の移
動時に前記孔下面と前記被印刷体とは50〜300μm
離間させるのが好ましい。
【0023】上記方法において、前記導電性ペーストと
して100〜10000cps/25℃の粘度を有する組成物
を用いるのが好ましい。
【0024】上記方法において、前記スキージ部材の一
回の移動で前記孔内に充填される導電性ペースト量とし
て、5×10−7〜1×10−4cc用いるのが好まし
い。
【0025】本発明のペーストバンプ形成装置は、被印
刷体を固定する載置台と、前記載置台の上部に前記載置
台と平行に張持され、バンプ形成位置に穿孔された孔を
有する可撓性のスクリーンマスクと、前記スクリーンマ
スクを前記被印刷体表面に押圧しながら前記被印刷体表
面に沿って移動するスキージ部材と、前記スキージ部材
の移動方向後ろ側で前記スクリーンマスクの上面と接す
る曲線状の下端縁を備え、前記被印刷体表面から離間す
る前記スクリーンマスクを誘導する曲率ガイドとを具備
することを特徴とする。
【0026】上記ペーストバンプ形成装置において、前
記曲率ガイドとして、曲率半径RG=500〜5000
mmの下端縁を有するものを用いるのが好ましい。
【0027】上記ペーストバンプ形成装置において、前
記曲率ガイドが、下端縁にベアリングローラを有してい
ても良い。
【0028】上記ペーストバンプ形成装置において、前
記スクリーンマスクを介して前記曲率ガイドの下端縁と
対向配置され、前記スクリーンマスク下面を持ち上げる
剥離部材を更に具備していても良い。
【0029】上記ペーストバンプ形成装置において、前
記孔下端と前記被印刷体表面との間に微小な間隙を形成
するスペーサを更に具備していても良い。
【0030】本発明の他のペーストバンプ形成装置は、
被印刷体を固定する載置台と、前記被印刷体表面と接触
下に転動する、微細な空孔を備えた多孔質ドラムと、前
記多孔質ドラムの外周面上に配設され、所定位置に孔を
備えたスクリーンマスクと、前記多孔質ドラム内周面上
の所定位置に導電性ペーストを供給するノズルと、前記
ノズルの前記多孔質ドラム回転方向後ろ側で前記多孔質
内周面に接するスキージ部材とを具備することを特徴と
する。
【0031】本発明によれば、曲率ガイドに沿ってスク
リーンマスクを離間させるので、スキージ開始から完了
までの間終始一貫してスクリーンマスクの離間条件を一
定に保つことができる。そのため、多数個のペーストバ
ンプを形成する際に高さのバラツキを最小限に抑えるこ
とができる。
【0032】更に本発明によれば、スクリーンマスクと
被印刷体とを僅かに離間させた状態でスキージ作業を行
うので、孔から充填される導電性ペースト量が増大す
る。その一方で充填された導電性ペーストの側面の相当
部分はスクリーンマスクと接触していない。そのため、
スクリーンマスクを被印刷体表面から離間させる際にス
クリーンマスク側に奪われる導電性ペースト量が減り、
一回の印刷で所望の高さのペーストバンプを形成するこ
とができる。
【0033】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下本発明の
第1の実施形態について説明する。図1は本発明に係る
ペーストバンプ形成装置の概略構成を示した全体図であ
る。図1に示すように、本発明に係るペーストバンプ形
成装置は、銅箔やプリント配線板等の「被印刷体」を載
置して固定するための載置台10と、この載置台10の
両端に配設された「保持部材」としてのスクリーンホル
ダ(以下単に「ホルダ」という。)40,50と、これ
らホルダ40とホルダ50との間に張持されたスクリー
ンマスク20と、このスクリーンマスク20の上面に接
してこのスクリーンマスク20を載置台10上に固定さ
れた被印刷体表面に押圧するように付勢されたスキージ
部材60とから構成されている。
【0034】ホルダ40及び50は昇降可能に配設され
ており、図示しない駆動機構により載置台10上に固定
された被印刷体から接離可能に配設されている。前記駆
動機構は図示しない制御部によりその動作を制御されて
いる。ホルダ40,50は通常は載置台10上に固定さ
れた被印刷体表面から所定距離例えば数ミリ程度離間し
た位置にあり、後述するスクリーンマスク20と被印刷
体表面との間に所定距離の間隙を形成する位置に停止し
ている。
【0035】スキージ部材60は前記ホルダ40とホル
ダ50との間に張持されたスクリーンマスク20の上面
上に配設された細長い板状の部材であり、前記スクリー
ンマスク20の幅方向すなわち図1の紙面垂直方向にわ
たって配設されている。スキージ部材60の材質として
は、ウレタンゴム、シリコンゴム、クロロプレンゴム、
ステンレス鋼、アルミニウム、銅、真鍮または、上記金
属系スキージ先端に上記ゴム系材料を貼り合わせた複合
材料等が挙げられる。スキージ部材60の厚さとしては
例えば0.1〜30mmのものを用いるのが一般的であ
る。
【0036】このスキージ部材60は前記スクリーンマ
スク20を載置台10表面、実際には載置台10上に固
定された被印刷体の表面に向けて付勢されており、前記
スクリーンマスク20を被印刷体表面に押圧する。更に
前記スキージ部材60は図示しない駆動機構により前記
スクリーンマスク20のスキージ方向、すなわち図中左
右方向に移動可能に配設されている。
【0037】また、スキージ部材60の移動方向上流側
には印刷組成物供給用のノズル65が配設されており、
スキージ部材60とスクリーンマスク20との接触点の
直前の位置に所定量の印刷組成物例えば導電性ペースト
80を供給するようになっている。なお、この印刷組成
物供給用のノズル65には余分な印刷組成物(導電性ペ
ースト80)を回収し還流させる吸引ノズル(図示省
略)を更に備えていても良い。
【0038】スキージ部材60の移動方向後ろ側、すな
わち図中右側には曲率ガイド70が配設されている。こ
の曲率ガイド70は後述するスクリーンマスク20が銅
箔3表面から一定の距離だけ離間するまでの間、一定の
曲面に沿って離間させるための、当該曲面を画定する部
材である。具体的には前記「一定の距離」とは孔21内
に充填された導電性ペースト80が上下に引っ張られて
分断される距離hであり、この切断点Pでの接線が銅箔
3(載置台)と交わる角度θが0.1〜0.5度である
ような曲面を画定させるための部材である。ここで前記
距離hは0.5〜5mmであるのが好ましい。
【0039】曲率ガイド70は図1及び図4に示したよ
うに円孤状の断面形状を備えており、曲線状の下端縁7
2がスクリーンマスク20の上面と接触することにより
スクリーンマスク20の離間条件を規定する。この下端
部72は円周状、或いは放物線状の形状を備えており、
その曲率半径RGは50〜5000mmであるのが好ま
しい。曲率ガイド70は金属、樹脂等の材料から構成さ
れている。
【0040】図5は本実施形態に係る曲率ガイド70の
斜視図及び変形例の斜視図である。本実施形態に係る曲
率ガイド70は図5(a)に示すように直方体を曲面で
切断したような形状を備えており、前記曲面が下端縁7
2を形成している。図5(a)のような一体型の曲率ガ
イド70の他、図5(b)〜図5(d)に示したような
構造の曲率ガイドを使用することもできる。図5(b)
は二枚の板状のガイド部材71a,71bを三本の梁7
3a、73b、73cで繋ぎ、下端縁に底板72aを貼
り付けた構造の曲率ガイド70である。図5(c)は薄
い板状のガイド板71c〜71hを復数枚例えば6枚所
定間隔を空けて平行に並べ、三本の梁73d、73e、
73fを貫通させて固定した曲率ガイド70である。図
5(d)は厚手の底板72bを直接固定する曲率ガイド
70である。
【0041】前記ホルダ40及びホルダ50間にわたり
張持されたスクリーンマスク20は、可撓性材料からな
る薄板状の部材である。スクリーンマスク20を構成す
る材料としては、可撓性を備えた材料であれば良く、例
えばアルミニウム、ニッケル、ステンレス鋼、銅、真ち
ゅう等の金属や、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
スチレン、塩化ビニール、ポリエチレンテレフタレー
ト、ブタジエンゴム等の合成樹脂又は天然樹脂を挙げる
ことができる。
【0042】スクリーンマスク20の厚さとしては例え
ば30μm乃至1000μm程度のものを用いるのが一
般的である。被印刷体上に形成されるペーストバンプの
形状や高さを考慮すると、スクリーンマスク20として
は厚さ100μm乃至150μmのものを用いるのが好
ましい。スクリーンマスク20が厚すぎると導電性ペー
ストの充填が困難になったりスキージ操作が円滑に行え
なくなるおそれがあるからである。反対にスクリーンマ
スク20が薄すぎると十分な量の導電性ペーストを充填
できなくなくなったり、機械的強度が低下するおそれが
あるからである。
【0043】図1の小円A(拡大図)に示したように、
スクリーンマスク20の所定位置、正確にはペーストバ
ンプ形成位置には微細な孔21が穿孔されている。この
孔21は後述する導電性ペースト等の印刷組成物を充填
し保持するためのものであり、孔21の直径は最終的に
得られるペーストバンプの直径に対応する。従って、例
えば直径200μmのペーストバンプを形成する場合に
は直径約200μmの孔21を形成しておく。代表的に
は直径が50μm乃至1000μm程度の孔21を形成
するのが一般的である。被印刷体上に形成されるペース
トバンプの形状や高さを考慮すると、孔21としては直
径約100μm乃至400μmのものを用いるのが好ま
しい。直径が大きすぎるとペーストバンプの底面半径が
大きくなりすぎるためであり、直径が小さすぎると導電
性ペーストが銅箔3上にうまく転写されないおそれがあ
るからである。
【0044】同じく図1の拡大図A内に示したように、
上記スクリーンマスク20の図中下面側にはスペーサ3
0が配設されている。このスペーサ30はスキージ部材
60がスクリーンマスク20を被印刷体表面に押圧しな
がら一つの孔21上面を通過する際に前記孔21の下面
と被印刷体上面とを所定距離dだけ離間させるための部
材である。なおこのスペーサ30は本発明では省略して
も良い。
【0045】このスペーサ30の材質としては、スキー
ジ部材60通過時に孔21下面と被印刷体表面とを所定
距離だけ確実に離間させられるものであれば良い。例え
ばアルミニウム、ニッケル、ステンレス鋼、銅、真ちゅ
う等の金属や、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリス
チレン、塩化ビニール、ポリエチレンテレフタレート、
ブタジエンゴム等の合成樹脂又は天然樹脂を挙げること
ができる。スペーサ30は代表的には厚さ50μm乃至
500μmのものを用いる。被印刷体表面に形成するペ
ーストバンプの高さを考慮すると、厚さは100μm乃
至350μmのスペーサ30を用いるのが好ましい。ス
ペーサ30の厚さが大きすぎると、孔21と銅箔3との
離間距離dが大きくなりすぎて導電性ペーストの転写が
困難になるおそれがあるからである。反対にスペーサ3
0が薄すぎると、一回のスキージで充填される導電性ペ
ースト量が不足して一回のスキージで所望の高さのペー
ストバンプを形成できないおそれがあるからである。
【0046】また離間距離dと孔21の高さ(厚さ)t
との比率はd=0.05t〜1.5tの範囲にあるのが
好ましい。離間距離dと孔21の高さtとの比率が上記
範囲を外れるとペースト充填量の過不足が生じて所望の
形状のペーストバンプが形成できないおそれが生じるか
らである。
【0047】図1の小円A内に示したように、スペーサ
30のうち前記スクリーンマスク20の孔21の下側に
は開口部31が形成されている。この開口部31はその
上側に形成された孔21内に充填された導電性ペースト
80と被印刷体表面との間に空間を形成するためのもの
である。従って前記孔21の下端面から約50μm乃至
300μm離れていることが求められ、開口部31の直
径としては約100μm乃至400μmのものが好まし
い。
【0048】図2は本実施形態に係るスクリーンマスク
20をその下面側から見たときの平面図である。図2に
示したように、本実施形態に係るスクリーンマスク20
の下面側表面にはスペーサ30が配設されており、孔2
1に対して開口部31がそれぞれ同心円状に形成されて
いる。
【0049】図1及び図2に示したように孔21の半径
rに比べて開口部31の半径Rは大きくなっている。孔
21から充填された導電性ペースト80がスペーサ30
の開口部31の内壁に付着しないようにするため開口部
31の半径Rは貫通孔21の半径rに比べて十分大きい
ことが必要である。半径rと半径Rの比はr:R=1:
1.1〜2であるのが好ましい。半径比が上記範囲より
小さいと貫通孔21から充填された導電性ペースト80
がスペーサ30の開口部31の内壁に付着して略円錐形
のペーストバンプが形成されなくなるおそれがあるから
である。反対に半径比が上記範囲より大きいとスキージ
時の押圧力で孔21の下部と銅箔3表面とが接近しすぎ
て所望の高さや形のペーストバンプが得られなくなる可
能性があるからである。更にこれらの孔21や開口部3
1の平面形状は上記円形の他、三角形や四角形等の多角
形であってもよい。
【0050】スペーサ30の形成方法としては前記スク
リーンマスク20と異なる材料のスペーサ30を前記ス
クリーンマスク20に張り合わせる方法や、前記スクリ
ーンマスク20と同じ材料からなるスペーサ30を張り
合わせる方法、或いは厚手の板状体を用意してその上側
をスクリーンマスク20として利用し、その下側をスペ
ーサ30として利用する方法などが考えられる。
【0051】また開口部31の形成方法としてはレーザ
ー加工、プラズマ加工、エッチング加工、ドリリング加
工、放電加工などの方法を用いることができる。図3は
貫通孔21と開口部31の変形例の断面図である。開口
部31の断面形状としては、図1に示したような二枚型
のスクリーンに設けた凸型孔のほか、図3(a)に示し
たようなダルマ凸型、図3(b)に示したような円柱と
円錐台との結合型、図3(c)に示したような円錐型、
図3(d)に示したようなお椀型のものを挙げることが
できる。
【0052】次に本実施形態に係るペーストバンプ形成
装置1を用いてペーストバンプ形成方法について説明す
る。本実施形態に係るペーストバンプ形成装置1を用い
てペーストバンプを形成するには、まず載置台10上に
被印刷体を固定する。
【0053】本実施形態のペーストバンプ形成装置1で
使用する被印刷体とは、例えば剛直或いは可撓性のプリ
ント配線基板、銅箔等の金属箔、ガラス板、セラミック
板等を挙げることができる。本実施形態では例えば銅箔
3を用いた場合を想定して説明すると、最初にペースト
バンプを形成しようとする銅箔3を載置台10に固定す
る。
【0054】次いでこの状態でペーストバンプ形成装置
1を作動させると、スキージ部材60がスクリーンマス
ク20を銅箔3の表面に押圧しながら銅箔3表面に沿っ
て図中右から左に向かって移動を開始する。それと同時
にスキージ部材60の移動方向上流側すなわち図中スキ
ージ部材60のすぐ左側に配設されたノズル65から導
電性ペースト80が供給される。
【0055】なお、ここで用いる導電性ペースト80と
しては、せん断速度5mm/sec −1において、粘度
300〜20000cps/25℃、0.2〜0.8の
チクソトロピー特性を持つフェノール樹脂やエポキシ樹
脂のような液状熱硬化性樹脂からなるマトリックス中に
銀粒子等の導電性微粒子を分散させた銀ペーストが挙げ
られる。
【0056】スキージ部材60がスクリーンマスク20
を銅箔3表面に押圧しながら移動し、スキージ部材60
が孔21上部を通過するときに導電性ペースト80が孔
21を経由して充填される。図4はスキージ部材60が
孔21上部を通過する際の状態を模式的に示した断面図
である。
【0057】図4のようにスキージ部材60の移動方向
前側すなわち図中スキージ部材60の左側に所定量の導
電性ペースト80が維持されながらスキージ部材60が
図中右から左へ移動し、孔21の上部付近にさしかかる
と、孔21周辺のスクリーンマスク20は銅箔3表面方
向に押圧される。このとき孔21の下側にはスペーサ3
0が配設されているので、孔21の下端部と銅箔3表面
とはスペーサ30の厚さ分だけ離間している。
【0058】スキージ部材60が孔21上部を通過する
ときに、スキージ部材60の先端で押圧された導電性ペ
ースト80が孔21内に充填される。このときの導電性
ペースト80aの孔21内及び孔21下端部と銅箔3と
の隙間に充填される導電性ペースト80aの量はスキー
ジ部材60の移動速度Sにより影響される。この移動速
度Sは適正値かつ一定値であることが求められる。
【0059】移動速度Sは孔21の中、及び、孔21下
端と銅箔3との隙間が導電性ペースト80aが略円柱体
を成すように充填されるような速度であることが求めら
れる。例えば本実施形態のペーストバンプ形成装置1を
用いて上記導電性ペーストを用いる場合には、移動速度
Sは5×10−3〜0.1m/secであるのが望まし
い。移動速度Sが速すぎると十分な量の導電性ペースト
80が孔21及び孔21下部と銅箔3との隙間に十分充
填されないからであり、移動速度が遅すぎるとスクリー
ンマスク20と銅箔3との離間速度Vが小さくなりすぎ
て形成されるペーストバンプ81の形状が所望の形状に
ならないからである。
【0060】一回のスキージ操作で孔21及びその下部
の銅箔3との隙間に充填されるべき導電性ペーストの適
正量は、孔21の内部とその下側の銅箔との隙間を埋め
る円柱形の空間を満たす量である。いま孔21の半径を
rとし、マスクパターン20の孔21の厚さをtとし、
孔21下端と銅箔3との距離をdとすると、導電性ペー
スト80充填量の適正値PvはPv=πr2(t+d)
で与えられる。この導電性ペースト80充填量の適正値
Pvの値は5×10−8〜1×10−4ccであるのが
好ましい。導電性ペースト80総充填量が上記範囲を超
えると所望の形状のペーストバンプが形成されないおそ
れがあるためであり、導電性ペースト80充填量が上記
範囲を下回ると形成されるペーストバンプの高さが不十
分になり、2回以上のスキージ操作が必要になるからで
ある。
【0061】スキージ部材60が孔21上部を通過して
適正量Pvの導電性ペースト80が充填された後、孔2
1の上部にスキージ部材60が居なくなると、貫通孔2
1付近のスクリーンマスク20には図中下向きの押圧力
がなくなるため、スクリーンマスク20に作用する張力
によりスクリーンマスク20は銅箔3から離間しようと
して上向きの引張力が作用する。スキージ部材60が通
過した後には曲率ガイド70が孔21の上部に移動して
くるので、スクリーンマスク20は曲率ガイド70の下
端縁72の曲線に沿って一定の軌跡を描きながら離間す
る。すなわち、図4に示したように、銅箔3上に転写さ
れた導電性ペースト80aはスクリーンマスク20の離
間に伴い上下方向に引っ張られて80bのように変形す
る。更にスクリーンマスク20が離間すると更に上下方
向に引っ張られて図4中の80cのように変形する。更
にスクリーンマスク20が離間すると導電性ペースト8
0は完全に上下に分断され、図4中81に示したような
断面山型のペーストバンプ81が形成される。
【0062】以下、孔21上部をスキージ部材60が通
過する前後に孔21を介して充填された導電性ペースト
80に作用する力を検証する。図4に示したように孔2
1上部をスキージ部材60が通過する際のスキージ部材
60の移動速度をS、スクリーンマスク20(スペーサ
30)と銅箔3表面とのなす角度(離間角度)をθとす
ると、にスキージ部材60が孔21上部を通過した直後
に孔21付近のスクリーンマスク20(及びスペーサ3
0)とを離間させる図中上向きの速度(離間速度)Vは
およそV∝kStanθの関係を満たす(kはスクリーン
マスク20及びスペーサ30に作用する張力と充填され
た導電性ペースト80の粘着力に基づく補正変数であ
る)。
【0063】この式から、充填された導電性ペースト8
0の離間速度Vを一定にするためにはスキージの移動速
度S及び離間角度θを一定値に維持することが好ましい
ことが分かる。更に補正変数kのうち、充填された導電
性ペースト80の粘着力に基づく因子は充填された導電
性ペースト80の量に関係するため、導電性ペースト8
0の充填量を一定に維持することが好ましいことが理解
される。
【0064】なお離間速度Vの値は9×10−7〜0.
1m/secであるのが好ましい。離間速度Vが上記範
囲を下回ると所望の高さのペーストバンプが形成されな
いからであり、離間速度Vが上記範囲を上回ると所望の
形状のペーストバンプが得られないからである。
【0065】図4に示したように、孔21の内部とその
下側の銅箔3との空間に充填された導電性ペースト80
が、図4のように、上下方向に引き伸ばされ、最終的に
略円錐形状のペーストバンプ81に成形されると仮定す
る。図4中80aで貫通孔21内は導電性ペースト80
で満たされていると仮定すると、ペーストバンプ81の
形成に寄与する導電性ペースト80は孔21の下端部と
銅箔3との間に充填された円柱形状の導電性ペースト8
0aである。この導電性ペースト80aは図4中80b
〜80cに示したように次の離間工程で上下方向に引っ
張られ、前記導電性ペースト80aの半分が最終的に銅
箔3上に形成されるペーストバンプ81となる。充填直
後の導電性ペースト80aの体積はπrdで表され、
その半分がペーストバンプ81になると考えると、ペー
ストバンプ81の体積はおよそπrd×1/2で表さ
れる。一方、ペーストバンプ81の底面半径をr、最終
的な高さをhとすると、ペーストバンプの体積はペース
トバンプが完全な円錐と仮定した場合πrh×1/3
で表される。この体積を前記求めた体積と等しいと置く
と、h=d×3/2の関係が得られる。この関係式よ
り、最終的なペーストバンプ81の高さからスペーサ3
0のおよその厚さdが求められる。
【0066】以上説明したように、スキージ速度Sや離
間速度V、離間角度θを一定に維持することにより、多
数のペーストバンプ81,81,…を高さのバラツキを
可及的小さく抑えて形成することができる。
【0067】また本実施形態に係るペーストバンプ形成
装置では、次式h=d×3/2の関係を満たす厚さdの
スペーサ30を下面側に配設したスクリーンマスク20
を用いているので、所望の高さhのペーストバンプ81
を一回のスキージ操作で形成することができる。
【0068】(第2の実施形態)以下本発明の第2の実
施形態について説明する。本実施形態に係る曲率ガイド
70aでは、下端縁にベアリングローラを配設した。図
6は本実施形態に係る曲率ガイド70aの断面図であ
る。図6に示したように、本実施形態に係る曲率ガイド
70aでは、下端縁72に沿って複数個のベアリングロ
ーラ75,75,…を配設した。これらのベアリングロ
ーラ75,75,…によりスクリーンマスク20と曲率
ガイド70a下端部72との摩擦が軽減されるので、ス
キージ操作を滑らかに行うことができる。また、スクリ
ーンマスク20に作用する摩擦力やストレスも軽減する
ので、スクリーンマスク20の寿命を伸長させることが
できる。
【0069】(第3の実施形態)本発明の第3の実施形
態に係るペーストバンプ形成装置では、スクリーンマス
ク20下面側のスペーサ30を孔21の周囲にのみ配設
した構造とした。図7は本実施形態に係るペーストバン
プ形成装置の断面図である。図7に示したように本実施
形態に係るスクリーンマスク20では孔21の周囲の下
面側にのみスペーサ30aを配設した。このように孔2
1の周囲にのみスペーサ30aを配設することにより、
スクリーンマスク20の可撓性を確保できる。
【0070】(第4の実施形態)本発明の第4の実施形
態に係るペーストバンプ形成装置では、スキージ部材6
0部材の通過直後のスクリーンマスク20を剥離するた
めの剥離部材を配設した。図8は本実施形態に係るペー
ストバンプ形成装置の断面図である。図8に示したよう
に、本実施形態に係るペーストバンプ形成装置では、ス
クリーンマスク20の幅方向すなわち紙面に垂直な方向
の両端の下側でスキージ部材60のすぐ後ろ側の位置に
剥離部材83を配設した。この剥離部材83はスキージ
部材60の通過により銅箔3上に押圧されたスクリーン
マスク20を銅箔3表面から離間するのを補助する部材
である。スキージ部材60通過直後の、銅箔3表面とス
クリーンマスク20の押圧部分との間に剥離部材83の
楔型の先端が入り込んで銅箔3表面に張り付いたスクリ
ーンマスク20を剥離する。そのためスクリーンマスク
20の離間が容易かつ確実になり、形状の均一なペース
トバンプ81,81,…を形成することができる。
【0071】(第5の実施形態)本発明の第5の実施形
態に係るペーストバンプ形成装置では、曲率ガイド70
と対向する位置に板上の剥離板85を配設したる。図9
は本実施形態に係るペーストバンプ形成装置の断面図で
ある。図9に示したように、本実施形態に係るペースト
バンプ形成装置では、曲率ガイド70のすぐ後ろ側(図
中右側)に剥離板85を配設した。この剥離板85は曲
率ガイド70の下端縁に沿って離間するスクリーンマス
ク20をその下面側から支えることによってスクリーン
マスク20の離間を補助するための部材である。
【0072】曲率ガイド7の曲面72に沿って離間さ
れ、銅箔3から十分離間したスクリーンマスク20の下
面側を剥離板85で支えることにより、スキージ部材6
0で銅箔3表面に押圧され、曲率ガイド70の曲面に沿
って或る程度の高さまで離間したスクリーンマスク20
の下面側を支えながら移動する。かくしてスキージ部材
60の通過から十分な高さに離間するまでのスクリーン
マスク20の動作を確実にする。そのためスクリーンマ
スク20の離間が容易かつ確実になり、形状の均一なペ
ーストバンプ81,81,…を形成することができる。
【0073】(第6の実施形態)本発明の第7の実施形
態に係るペーストバンプ形成装置では、スキージ部材の
後ろ側に曲率ガイドを結合させた。図10は本実施形態
に係るペーストバンプ形成装置の断面図である。図10
に示したように、本実施形態に係るペーストバンプ形成
装置では、スキージ部材の背面側を延設してここに曲率
ガイド75を形成した。本実施形態によれば、スキージ
部材と曲率ガイドとが一体的に移動するので、移動機構
を簡素化することができる。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、一定の曲線に沿ってス
クリーンマスク20を離間させるので、スクリーンマス
クと被印刷体とが離間するときの離間速度や離間角度等
が一定に維持される。そのためペーストバンプ形成時の
条件が均一化し、高さの均一な多数のペーストバンプを
形成することができる。
【0075】また、スクリーンマスクと被印刷体とを僅
かに離間させた状態でスキージ作業を行うので、孔から
充填される導電性ペースト量が増大する。その一方で充
填された導電性ペーストの側面の相当部分はスクリーン
マスクと接触していない。そのため、スクリーンマスク
を被印刷体表面から離間させる際にスクリーンマスク側
に奪われる導電性ペースト量が可及的に減り、一回の印
刷で所望の高さのペーストバンプを形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るペーストバンプ形成装置
の概略の全体図である。
【図2】第1の実施形態に係るスクリーンマスクを下面
側から見た平面図である。
【図3】第1の実施形態に係る孔と開口部の変形例の断
面図である。
【図4】第1の実施形態に係るスキージ部材の孔上部通
過時の断面図である。
【図5】第1の実施形態に係る曲率ガイドの斜視図と変
形例の斜視図である。
【図6】第2の実施形態に係る曲率ガイドの断面図であ
る。
【図7】第3の実施形態に係るペーストバンプ形成装置
の作動状態の断面図である。
【図8】第4の実施形態に係るペーストバンプ形成装置
の断面図である。
【図9】第5の実施形態に係るペーストバンプ形成装置
の断面図である。
【図10】第6の実施形態に係るペーストバンプ形成装
置の断面図である。
【図11】従来のペーストバンプ形成装置の断面図であ
る。
【符号の説明】
3…銅箔(被印刷体)、20…スクリーンマスク、21
…孔、30…スペーサ、31…開口部、40…ホルダ、
50…ホルダ、60…スキージ部材、65…ノズル、7
0…曲率ガイド、72…下端縁、80…導電性ペース
ト、81…ペーストバンプ、75…ベアリングローラ、
23…多孔質ドラム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅田 和夫 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 角田 剛 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 坂本 章 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 佐原 隆広 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 田中 仁志 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 長島 正幸 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 衛藤 峰明 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 白金 弘之 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 亀川 直人 東京都府中市東芝町2番地1 ディー・テ ィー・サーキットテクノロジー株式会社内 (72)発明者 寺内 崇之 東京都府中市東芝町2番地1 ディー・テ ィー・サーキットテクノロジー株式会社内 Fターム(参考) 2C035 AA06 FC00 FD02 FD34

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被印刷体表面上に、導電性ペースト保持
    用の孔を所定位置に備えた可撓性のスクリーンマスクを
    張持し、前記スクリーンマスクを前記被印刷体表面に押
    圧するスキージ部材を前記被印刷体表面に沿って移動す
    ることにより前記スクリーンマスク上に載置した導電性
    ペーストを前記保持用の孔と前記被印刷体表面とで画定
    される空間に充填し、前記スクリーンマスクが前記被印
    刷体表面から離間するときの引張力で前記空間内に充填
    した導電性ペーストを略円錐形に成形するペーストバン
    プの形成方法であって、 前記スクリーンマスクを一定の曲線に沿って離間させる
    ことを特徴とするペーストバンプ形成方法。
  2. 【請求項2】 前記スクリーンマスクは、一定の曲線を
    描く下端縁を備えた曲率ガイドに沿って離間させること
    を特徴とする請求項1に記載のペーストバンプ形成方
    法。
  3. 【請求項3】 前記孔下面と前記被印刷体とを僅かに離
    間させた状態で、前記孔上部に前記スキージ部材を移動
    させることを特徴とする請求項1又は2に記載のペース
    トバンプ形成方法。
  4. 【請求項4】 前記スクリーンマスクと前記被印刷体と
    の間にスペーサを介在させることにより前記孔下面と前
    記被印刷体とを離間させることを特徴とする請求項3に
    記載のペーストバンプ形成方法。
  5. 【請求項5】 前記孔の下側に前記孔より大径の開口部
    を備えたススペーサを用いることにより前記孔下面と前
    記被印刷体とを離間させることを特徴とする請求項4に
    記載のペーストバンプ形成方法。
  6. 【請求項6】 前記スキージ部材の移動時に前記孔下面
    と前記被印刷体とを離間させる距離が、次式d=0.0
    5t〜1.5t(tは孔の高さ)で表される距離dであ
    ることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記
    載のペーストバンプ形成方法。
  7. 【請求項7】 前記スクリーンマスクの厚みが30〜1
    000μmであることを特徴とする請求項1乃至6のい
    ずれか1項に記載のペーストバンプ形成方法。
  8. 【請求項8】 前記スキージ部材の移動時に前記孔下面
    と前記被印刷体とを離間させる距離が、50〜300μ
    mであることを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1
    項に記載のペーストバンプ形成方法。
  9. 【請求項9】 前記導電性ペーストが、100〜100
    00cps/25℃の粘度を有する組成物であることを特徴と
    する請求項3乃至8のいずれか1項に記載のペーストバ
    ンプ形成方法。
  10. 【請求項10】 前記スキージ部材の一回の移動で前記
    孔内に充填される導電性ペースト量が、5×10−8
    1×10−4ccであることを特徴とする請求項3乃至
    9のいずれか1項に記載のペーストバンプ形成方法。
  11. 【請求項11】 被印刷体を固定する載置台と、 前記載置台の上部に前記載置台と平行に張持され、バン
    プ形成位置に穿孔された孔を有する可撓性のスクリーン
    マスクと、 前記スクリーンマスクを前記被印刷体表面に押圧しなが
    ら前記被印刷体表面に沿って移動するスキージ部材と、 前記スキージ部材の移動方向後ろ側で前記スクリーンマ
    スクの上面と接する曲線状の下端縁を備え、前記被印刷
    体表面から離間する前記スクリーンマスクを誘導する曲
    率ガイドとを具備することを特徴とするペーストバンプ
    形成装置。
  12. 【請求項12】 前記曲率ガイドが、曲率半径RG=5
    0〜5000mmの下端縁を有することを特徴とする請
    求項11に記載のペーストバンプ形成装置。
  13. 【請求項13】 前記曲率ガイドが、下端縁にベアリン
    グローラを有することを特徴とする請求項11に記載の
    ペーストバンプ形成装置。
  14. 【請求項14】 前記スクリーンマスクを介して前記曲
    率ガイドの下端縁と対向配置され、前記スクリーンマス
    ク下面を持ち上げる剥離部材を更に具備することを特徴
    とする請求項11乃至12のいずれか1項に記載のペー
    ストバンプ形成装置。
  15. 【請求項15】 前記孔下端と前記被印刷体表面との間
    に微小な間隙を形成するスペーサを更に具備することを
    特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載の
    ペーストバンプ形成装置。
  16. 【請求項16】 被印刷体を固定する載置台と、 前記被印刷体表面と接触下に転動する、所定位置に孔を
    備えたスクリーンマスクと、 前記多孔質ドラム内周面上の所定位置に導電性ペースト
    を供給するノズルと、 前記ノズルの前記多孔質ドラム回転方向後ろ側で前記多
    孔質内周面に接するスキージ部材とを具備することを特
    徴とするペーストバンプ形成装置。
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