JP2003320143A - 遊技機における施錠機構 - Google Patents

遊技機における施錠機構

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JP2003320143A
JP2003320143A JP2002132016A JP2002132016A JP2003320143A JP 2003320143 A JP2003320143 A JP 2003320143A JP 2002132016 A JP2002132016 A JP 2002132016A JP 2002132016 A JP2002132016 A JP 2002132016A JP 2003320143 A JP2003320143 A JP 2003320143A
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plate
movement restricting
operating body
movement
piece
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Yutaka Nahata
豊 名畑
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Nitto Island Key KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品を容易に組み付けることができるととも
に、部品を容易に交換することができる遊技機における
施錠機構を提供する。 【解決手段】 遊技機における施錠機構は、上下移動可
能な上皿扉作動体20と、上部上皿扉鉤部21と、上皿
扉作動体20が移動可能に取着される側板18bとを備
えている。上皿扉作動体20には、下部取付板26が設
けられている。側板18bには、下部取付板26が挿入
可能な下部取付板挿入孔29と、下部取付板挿入孔29
に連通する下部取付板案内孔31が透設されている。そ
して、上皿扉作動体20は、下部取付板26が下部取付
板挿入孔29に挿入されて下部取付板案内孔31に移動
されることによって側板18bに連結される。さらに、
側板18bには移動規制プレート32が着脱可能に備え
られ、下部取付板26の下部取付板挿入孔29への移動
は、移動規制プレート32の装着によって規制されるよ
うになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機等
の遊技機において、上皿扉等を施錠するための遊技機に
おける施錠機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、遊技機の一種であるパチンコ
遊技機は、その外郭が縦長四角枠状をなす外枠と、外枠
に開閉可能に支持される前枠と、前枠の内側に保持され
る遊技盤等を備えている。また、前枠の前面には、四角
板状のガラス扉が開閉可能に支持され、パチンコ遊技機
前面から遊技盤が視認可能となっている。さらに、前枠
の前面下部には、遊技球が貯留可能な上皿が装着された
横長四角板状の上皿扉が開閉可能に支持されている。そ
して、前枠の一側には施錠装置が装着され、ガラス扉、
上皿扉等が前枠に施錠できるようになっている。
【0003】図9に示すように、この種の施錠装置71
を構成する上皿扉を前枠に施錠するための遊技機におけ
る施錠機構72は、前枠に固定される支持体73に上下
動可能な上皿扉作動体74と、上皿扉作動体74の上下
動に伴って作動する鉤部材75とが備えられたものが知
られている。
【0004】支持体73は断面L字状をなし、金属材料
から上下方向に延びるように形成されている。支持体7
3の側面下部には、上下一対のリベット76が皿部分を
側方に突出するようにかしめ着けされている。一方、上
皿扉作動体74にはこれらのリベット76に対応して一
対の円孔状のリベット挿入孔77が透設され、リベット
76の皿部分が挿入できるようになっている。これらの
リベット挿入孔77の下端には、それぞれ縦長孔状の取
付案内長孔78がリベット挿入孔77に連通形成され、
これらの取付案内長孔78の周縁には、リベット76の
皿部分が掛止されるようになっている。そして、取付案
内長孔78にリベット76が案内されることによって、
上皿扉作動体74は上下動可能となっている。
【0005】この上皿扉作動体74の前面には、四角板
状の鉤部材75が上下に一対延設され、これらの鉤部材
75の上面には、横コ字状の係合凹所79が凹設されて
いる。これらの係合凹所79は上皿扉作動体74の上下
動に伴って上皿扉の一側に設けられた図示しない係合部
に係脱することによって、前枠に上皿扉が施錠及び解錠
されるようになっている。
【0006】また、支持体73と上皿扉作動体74に
は、ばね掛止片80が折り曲げ形成され、これらのばね
掛止片80にコイルばね81が掛止されている。このコ
イルばね81の付勢力によって支持体73に対して上皿
扉作動体74は上方に付勢されるようになっている。施
錠状態では、リベット76の軸部分が取付案内長孔78
の下端に当接することによって、上皿扉作動体74は上
限位置に移動規制されている。
【0007】支持体73の側面下端には爪状の移動規制
片82が折り曲げ形成されている。ここで、前枠から上
皿扉を解錠するには、上皿扉作動体74をコイルばね8
1の付勢力に抗して手動で押し下げて係合部から係合凹
所79を離脱させる。このとき、図9に2点鎖線で示す
ように、上皿扉作動体74の下端が移動規制片82に当
接することによって、上皿扉作動体74の下方への移動
は規制され、リベット挿通孔にリベット76が到達しな
いようになっている。つまり、移動規制片82によって
支持体73から作動体が離脱しないようになっている。
【0008】支持体73に上皿扉作動体74を取着する
には、まずリベット挿入孔77にリベット76の先端を
挿入し、上皿扉作動体74の右側面を支持体73の左側
面に当接させる。次に、上皿扉作動体74を上方にスラ
イドさせ、ばね掛止片80にコイルばね81を掛止する
ことによって支持体73に上皿扉作動体74を取着す
る。続いて、移動規制片82をペンチ等の工具によって
折り曲げ加工する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
技術では、支持体に上皿扉作動体を取着した後に移動規
制片を折り曲げ加工しているため、部品の組み付けに手
間がかかるという問題があった。さらに、上皿扉作動体
を交換する場合、移動規制片を元に戻さないと上皿扉作
動体を取り外すことができないため、部品の交換に手間
がかかるという問題があった。
【0010】本発明は上記従来技術に存在する問題点に
着目してなされたものである。本発明の目的は、部品を
容易に組み付けることができるとともに、部品を容易に
交換することができる遊技機における施錠機構を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項1に記載の発明の遊技機における施錠機構で
は、上下移動可能な作動体と、作動体の移動に伴って移
動する鉤部材と、該作動体が移動可能に取着される支持
体とを備え、施錠する相手部材に設けられる係合部に前
記鉤部材が係合することによって施錠される遊技機にお
ける施錠機構であって、前記支持体と作動体のいずれか
一方には、連結部材が設けられ、支持体と作動体の他方
には、連結部材が挿入可能な挿入孔と、該挿入孔に連通
するとともに連結部材の移動を案内する案内孔と、着脱
可能な移動規制部材とが備えられ、支持体と作動体は連
結部材が挿入孔に挿入されるとともに案内孔に移動され
て連結部材の先端部が案内孔の周縁に掛止されることに
よって連結され、作動体は連結部材が案内孔に案内され
て上下移動し、移動規制部材の装着によって連結部材の
挿入孔への移動が規制されて連結部材が抜け止めされて
いるものである。
【0012】請求項2に記載の発明の遊技機における施
錠機構では、請求項1に記載の発明において、前記移動
規制部材の基端部は掛止手段によって掛止されることに
よって支持され、移動規制部材が離脱する方向には支持
体に対して作動体を付勢する付勢部材が設けられ、該付
勢部材によって移動規制部材の先端部が離脱する方向に
回動することが抑制されているものである。
【0013】請求項3に記載の発明の遊技機における施
錠機構では、請求項2に記載の発明において、前記移動
規制部材は、付勢部材と、支持体と作動体の他方と、に
よって挟持されるように設けられているものである。
【0014】請求項4に記載の発明の遊技機における施
錠機構では、請求項2又は請求項3に記載の発明におい
て、前記移動規制部材は板状に形成され、該移動規制部
材には前記付勢部材の一端を掛止するための付勢部材掛
止片が設けられるとともに、付勢部材掛止片は支持体と
作動体の他方とは反対方向に突設され、付勢部材の他端
は移動規制部材の先端方向に延設されるとともに支持体
と作動体のいずれか一方に掛止されることにより、移動
規制部材の先端は支持体と作動体の他方側に付勢されて
いるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図1〜図8に基づいて詳細に説明する。図8に示す
ように遊技機の一種であるパチンコ遊技機11は、その
外郭が縦長四角枠状をなす外枠12により形成され、こ
の外枠12の前面には、四角枠状をなす前枠13が開閉
可能に支持されている。この前枠13には、図示しない
打球発射装置、球皿等のパチンコゲームを展開可能とす
る遊技構成部材が搭載できるとともに、前枠13の内側
には遊技盤14が保持されるようになっている。この遊
技盤14の前面には、図示しない釘、入賞器具等の遊技
構成部材が設けられ、背面にはプリント基板等の遊技構
成部材が搭載されている。図7に示すように、前枠13
の前面には四角板状のガラス扉15が開閉可能に支持さ
れ、パチンコ遊技機11の前面から遊技盤14が視認可
能となっている。さらに、ガラス扉15の下方には、相
手部材としての長四角板状の上皿扉16が前枠13の前
面に開閉可能に支持されている。この上皿扉16には、
図示しない遊技球を貯留するための上皿が備えられてい
る。
【0016】図8に示すように、前枠13の一側には縦
長四角筒状の施錠装置17が装着され、ガラス扉15及
び上皿扉16を前枠13に施錠できるとともに、前枠1
3を外枠12に施錠できるようになっている。なお、以
下において上下左右は、パチンコ遊技機11を前方から
見た場合の上下左右を示すものとする。
【0017】図1及び図2(a)に示すように、施錠装
置17は、亜鉛メッキ鋼板等の金属板から形成され、断
面略L字状をなすとともに、上下方向に延びるように形
成された支持体18によって外郭が形成されている。こ
の支持体18は、縦長四角板状の固定板18aと固定板
18aの左側から背面方向に折り曲げ形成されている側
板18bを備えている。また、固定板18aの右側に
は、細長四角板状の補強リブ18cが上下に一対折り曲
げ形成され、固定板18aが補強されるようになってい
る。図8に示すように、この施錠装置17は固定板18
aの前面が前枠13の背面の一側に当接されるととも
に、ビス等の固定部材によって前枠13に固定されてい
る。
【0018】まず、遊技機の施錠機構としての上皿扉1
6の前枠13に対する施錠機構19について詳述する。
図3及び図4(a)に示すように、側板18bの下端外
側には作動体としての長四角形状の上皿扉作動体20が
上下動可能に設けられている。この上皿扉作動体20の
前面には、鉤部材としての四角板状の上部上皿扉鉤部2
1及び下部上皿扉鉤部22が上下に一対、前方に延びる
ように設けられている。これらの上皿扉鉤部21、22
の上面には、横コ字状の係合凹所23が凹設され、これ
らの係合凹所23は図4(a)及び図4(c)に示すよ
うに、上皿扉作動体20の上下動に伴って上下動するよ
うになっている。図7に示すように、これらの係合凹所
23は前枠13から前方に突出して設けられ、上皿扉1
6の閉止状態において上皿扉16の一側に設けられた係
合部としての上皿扉係合金具24に係合及び離脱するこ
とができ、前枠13に上皿扉16が施錠及び解錠される
ようになっている。
【0019】図3に示すように、この上皿扉作動体20
の上端側には、上面T字状の上部取付板25が右方向に
延びるように折り曲げ形成されている。上皿扉作動体2
0の下端側には、連結部材としての上面横T字状の下部
取付板26が右方向に延びるように折り曲げ形成されて
いる。加えて、下部取付板26の上方には四角板状の取
付板抜止片27が右方向に折り曲げ形成されている。
【0020】一方、側板18bの下端側には、上部取付
板25に対応して側面横長四角形状の上部取付板挿入孔
28が透設され、上部取付板25が挿入できるようにな
っている。また、上部取付板挿入孔28の下方には、取
付板抜止片27及び下部取付板26に対応して挿入孔と
しての側面縦長四角形状の下部取付板挿入孔29が透設
され、取付板抜止片27及び下部取付板26が挿入でき
るようになっている。
【0021】上部取付板挿入孔28の下端には、側面縦
長四角形状の上部取付板案内孔30が上部取付板挿入孔
28に連通形成されている。また、下部取付板挿入孔2
9の下端には、案内孔としての側面縦長四角形状の下部
取付板案内孔31が下部取付板挿入孔29に連通形成さ
れている。
【0022】これらの取付板案内孔30、31の幅は、
各取付板25、26の先端より幅狭に形成されるととも
に各取付板25、26の基端より幅広に形成されてい
る。そして、各取付板25、26を各取付板挿入孔2
8、29に挿入して上皿扉作動体20を下方にスライド
させると、各取付板25、26の先端が各取付板案内孔
30、31の周縁に掛止されるとともに、各取付板2
5、26の基端は各取付板案内孔30、31の内側に沿
って上下動できるようになっている。このとき、下部取
付板挿入孔29の内側に沿って取付板抜止片27が上下
動するようになっている。
【0023】下部取付板案内孔31の上方には、移動規
制部材としての縦長四角板状の移動規制プレート32が
設けられている。この移動規制プレート32の基端部に
は、掛止手段としての横長四角形状のプレート掛止孔3
2aが透設されている。一方、上部取付板案内孔30及
び下部取付板案内孔31の中間には掛止手段としての背
面L字状のプレート掛止片33が側板18bの内側に延
びるように折り曲げ形成されている。このプレート掛止
片33には、プレート掛止孔32aが掛着されることに
よって移動規制プレート32の基端部が支持されてい
る。この移動規制プレート32はその裏面を側板18b
に密接するように設けられている。また、移動規制プレ
ート32は下部取付板挿入孔29の上端部に重なるよう
に位置し、移動規制プレート32の先端部は下部取付板
挿入孔29の上端部を閉塞するようになっている。そし
て、取付板抜止片27が下部取付板挿入孔29の上端部
へ移動することを規制するようになっている。
【0024】図3及び図4(a)に示すように、プレー
ト掛止孔32aより先端側には付勢部材掛止片としての
四角板状の第1ばね掛止片32bが右方向、つまり側板
18bとは反対方向に折り曲げ形成され、この第1ばね
係止片の先端には付勢部材としての第1コイルばね34
の一端が掛止されている。一方、第1コイルばね34の
他端は、図4(b)に示すように移動規制プレート32
の先端方向に延設され、取付板抜止片27の先端に掛止
されている。このように、移動規制プレート32は第1
コイルばね34と側板18bとに挟持されるように設け
られ、移動規制プレート32の先端側が跳ね上がること
が抑制されている。また、この第1コイルばね34の他
端は、第1コイルばね34の一端より側板18bに近接
して設けられている。そして、この第1コイルばね34
の付勢力によって移動規制プレート32の先端は側板1
8b側に付勢されるようになっている。
【0025】図4(a)に示すように、この第1コイル
ばね34の付勢力によって上皿扉作動体20は支持体1
8に対して上方に付勢されている。そして、係合凹所2
3と上皿扉係合金具24との係合が維持されることによ
って、前枠13に対して上皿扉16が施錠状態で維持さ
れるようになっている。このとき、移動規制プレート3
2の下面に取付板抜止片27の上面が当接することによ
って、上皿扉作動体20の上方への移動が規制されてい
る。この移動規制によって、下部取付板26の下部取付
板挿入孔29への移動が規制されるとともに、上部取付
板25の上部取付板挿入孔28への移動が規制されるよ
うになっている。
【0026】上皿扉作動体20の上端には、側面逆L字
状の手動上皿扉解除片35が右方向に延びるように折り
曲げ形成され、この手動上皿扉解除片35は図7に示す
ように前枠13の内側に突出されている。そして、ガラ
ス扉15の開放状態において、手動上皿扉解除片35は
手動で押し下げることによって、上皿扉作動体20は第
1コイルばね34の付勢力に抗して下方に移動されるよ
うになっている。このとき、各係合凹所23と上皿扉係
合金具24の係合が解除され、前枠13に対して上皿扉
16を開放することができる。
【0027】次に、前枠13の外枠12に対する施錠機
構について詳述する。図1に示すように、固定板18a
の中央には上下一対の四角板状のシリンダ錠固定部36
が折り曲げ形成されている。シリンダ錠固定部36に
は、錠部材としてのシリンダ錠37が内側から装着さ
れ、その先端は固定板18aの表面に突出した状態とな
っている。図5(a)に示すように、シリンダ錠37の
基端には、背面略V字状のカム板38がカム軸39に軸
着され、シリンダ錠37の先端側から図5(b)に示す
ように、鍵40を挿入して回動すると、カム板38はカ
ム軸39を中心に鍵40の回動方向と同一方向に回動す
るようになっている。
【0028】カム板38には、舌片状の第1脚片38a
が段差部分を介してカム板38の中央から斜め上方に向
かって突設されている。また、カム板38には舌片状の
第2脚片38bがカム板38の中央から斜め下方に向か
って突設されている。この第1脚片38aは第2脚片3
8bより背面方向に位置し、各脚片38a、38bは基
端において鋭角をなしている。
【0029】図1に示すように、固定板18aの上下側
にはそれぞれ四角板状の上部鉤部固定板41及び下部鉤
部固定板42が背面方向に折り曲げ形成されている。こ
れらの鉤部固定板41、42は、側板18bと平行にな
るように支持体18の内側に位置している。各鉤部固定
板41、42には、それぞれ略三角板状の上部外枠鉤部
43及び下部外枠鉤部44が回動可能に軸支されてい
る。そして、各外枠鉤部43、44の基端側はリベット
でかしめ着けされることによって、図2(b)に2点鎖
線で示すように水平状態から先端が下がる方向に回動で
きるようになっている。各外枠鉤部43、44の中央に
は、上方に向かって開口する係合凹所23がそれぞれ凹
設され、各外枠鉤部43、44の先端は端部に向かうに
従って下方に傾斜するように形成されている。そして、
これらの係合凹所23が、図8に示す外枠12の右端に
設けられた一対の外枠係合金具45にそれぞれ係合され
ることによって、外枠12に前枠13が施錠されるよう
になっている。
【0030】各外枠鉤部43、44の基端には、縦長四
角板状の外枠作動体46の上下端がそれぞれ軸支され、
外枠作動体46の上下動に伴って、各外枠鉤部43、4
4は回動するようになっている。
【0031】図1に示すように外枠作動体46の中間に
は、長孔状の第2脚片挿通孔47が透設されている。こ
の第2脚片挿通孔47の内側には、四角板状の第1押圧
板48が背面方向に延設され、この第1押圧板48の下
面には第2脚片38bの内側が係合できるようになって
いる。そして、前方から見て時計方向に鍵40を回転さ
せると、第2脚片38bの先端は第2脚片挿通孔47に
挿入され、第2脚片38bによって第1押圧板48の下
面が摺動される。このように、第2脚片38bによって
外枠作動体46を押し上げることができるようになって
いる。このとき、各外枠鉤部43、44の基端側は上方
に向かって回転され、各外枠鉤部43、44の先端側は
下方に向かって回転されるようになっている。
【0032】外枠作動体46の下端側及び固定板18a
の下端側には、一対の第2ばね掛止片49が突設されて
いる。図2(a)に示すように、これらの第2ばね掛止
片49には第2コイルばね50の両端が掛止されてい
る。この第2コイルばね50の付勢力によって、外枠作
動体46は下方に付勢されるとともに、各外枠鉤部4
3、44の先端側は上方に回動する方向に付勢されてい
る。また、上部外枠鉤部43の基端上部隅には、四角板
状の回動規制片51が右方向に折り曲げ形成されてい
る。施錠状態においては第2コイルばね50の付勢力に
よって、この回動規制片51の下面は上部鉤部固定板4
1の上面に当接するようになっている。そして、上部外
枠鉤部43が水平状態に維持されるとともに、外枠作動
体46を介して下部外枠鉤部44も水平状態に維持され
ている。これに伴って、各係合凹所23と外枠係合金具
45の係合が維持されるようになっている。
【0033】続いて、ガラス扉15の前枠13に対する
施錠機構について詳述する。図1に示すように側板18
bの内側には長四角板状の第1ガラス扉作動体52が上
下動可能に設けられている。第1ガラス扉作動体52の
上下端側には、側面横長四角形状の上部取付板挿入孔2
8及び下部取付板挿入孔29が透設されている。これら
の取付板挿入孔28、29の上端には、それぞれ側面縦
長四角形状の上部取付板案内孔30及び下部取付板案内
孔31が各取付板挿入孔28、29に連通形成されてい
る。一方、側板18bの内側には各取付板挿入孔28、
29に対応して上面横T字状の上部取付板25及び下部
取付板26が右方向に延びるように折り曲げ形成されて
いる。第1ガラス扉作動体52は、各取付板25、26
を各取付板挿入孔28、29に挿入するとともに左側面
を側板18bの内側面に当接させ、上方にスライドさせ
ることによって側板18bに上下動可能に取着されてい
る。
【0034】第1ガラス扉作動体52の上下端には、側
面横コ字状の上部ガラス扉鉤部53及び下部ガラス扉鉤
部54が設けられている。各ガラス扉鉤部53、54の
中央には、上方に向かって開口する係合凹所23がそれ
ぞれ凹設されている。これらの係合凹所23は図7に示
すガラス扉15に設けられた図示しないガラス扉係合金
具に係脱することによって、前枠13に対してガラス扉
15を施錠及び解錠することができる。
【0035】図1及び図5(b)に示すように、第1ガ
ラス扉作動体52の下部外側には側面横L字状の第1ロ
ック体55が第1リベット56でかしめ着けされること
によって回動可能に軸支されている。第1ロック体55
の上端には、正面逆L字状の第1ロック板55aが折り
曲げ形成されている。一方、第1ガラス扉作動体52の
背面中央には、第1ロック板挿通凹所57が凹設され、
第1ロック板55aが挿通されるようになっている。固
定板18aの中央左側には、四角板状の係合板58が背
面方向に延びるように折り曲げ形成され、側板18bと
平行をなすとともに、第1ガラス扉作動体52より内側
に位置している。この係合板58の上端側には、第1ロ
ック板係合凹所59が凹設されている。そして、第1ガ
ラス扉作動体52の上下動に伴い、第1ロック体55が
回動することによって、第1ロック板55aは第1ロッ
ク板係合凹所59に係脱可能となっている。
【0036】側板18bの中央には、側面L字状の第2
ロック体60が第2リベット61でかしめ着けされるこ
とによって回動可能に軸支されている。この第2ロック
体60には細長板状の第2解除片60aが前方に延設さ
れている。そして、この第2解除片60aは固定板18
aから前方に突出するように設けられ、第2ロック体6
0が回転する際には、第2解除片60aの先端はさらに
前方に突出するようになっている。また、第2解除片6
0aの基端側には、四角板状の第2ロック板60bが右
方向に延びるように折り曲げ形成されている。一方、第
1ガラス扉作動体52の第1ロック板挿通凹所57の上
方には、第2ロック板係合凹所62が凹設されている。
そして、第1ガラス扉作動体52の上下動に伴い、第2
ロック体60が回動することによって、第2ロック板6
0bは第2ロック板係合凹所62に係脱可能となってい
る。
【0037】第1ロック体55の上端中央には、第3ば
ね掛止片55bが突設されている。また、図5(b)に
示すようにこの第3ばね掛止片55bと第2ロック体6
0の上端背面側には第3コイルばね63の両端が掛止さ
れている。そして、この第3コイルばね63の付勢力に
よって、第1ロック体55は第1ロック板55aが第1
ロック板係合凹所59に係合する方向に付勢されてい
る。また、第3コイルばね63の付勢力によって、第2
ロック体60は、第2ロック板60bが第2ロック板係
合凹所62に係合する方向に付勢されている。
【0038】また、第3コイルばね63の付勢力によっ
て第1ガラス扉作動体52は第1ロック体55を介して
上方に付勢されている。そして、図5(a)及び図5
(b)に示すガラス扉15の施錠状態では第3コイルば
ね63の付勢力によって第1ロック板係合凹所59に第
1ロック板55aが係合され、第1ガラス扉作動体52
の移動が規制され、ガラス扉15の施錠状態が維持され
るようになっている。
【0039】第1ロック体55の中央下端には、背面L
字状の第1解除片55cが右方向に延びるように折り曲
げ形成されている。また、第1ロック体55の背面側に
は長四角板状の手動ガラス扉解除片55dが延設されて
いる。そして、これらの第1解除片55c及び手動ガラ
ス扉解除片55dを下方に押圧することによって第3コ
イルばね63の付勢力に抗して第1ロック体55を回動
させ、第1ロック板55aと第1ロック板係合凹所59
の係合を解除することができる。そして、第1ガラス扉
作動体52を下方に移動することができ、ガラス扉15
を解錠することができるようになっている。
【0040】図1に示すように、第1ガラス扉作動体5
2と外枠作動体46の間には、側面L字状の第2ガラス
扉作動体64が上下動可能に介装されている。この第2
ガラス扉作動体64の上端には、四角板状の作動体案内
片65が左方向に折り曲げ形成されている。一方、第1
ガラス扉作動体52の中央には、縦長四角形状の作動体
案内孔66が透設されている。この作動体案内孔66に
は作動体案内片65が挿入され、第2ガラス扉作動体6
4は作動体案内片65が作動体案内孔66に案内されて
上下動できるようになっている。
【0041】この第2ガラス扉作動体64の下面は第1
解除片55cの上面に当接するようになっている。ま
た、第2ガラス扉作動体64の中央には四角板状の第2
押圧板67が背面方向に延設され、図5(a)及び図5
(b)に示すように第2押圧板67の上面には第1脚片
38aの内側が係合できるようになっている。そして、
図6(a)及び図6(b)に示すように、鍵40を前方
から見て反時計方向に回転させると第1脚片38aによ
って第2押圧板67の上面が摺動され、第2ガラス扉作
動体64を押し下げることができるようになっている。
このとき、第2ガラス扉作動体64の下面は第1解除片
55cの上面を摺動し、第1ロック板55aと第1ロッ
ク板係合凹所59の係合を解除できるとともに、第1ガ
ラス扉作動体52が押し下げられてガラス扉15が解錠
できるようになっている。そして、第3コイルばね63
の付勢力によって、第2ロック板60bが第2ロック板
係合凹所62に係合し、第1ガラス扉作動体52がガラ
ス扉15の解錠状態で維持できるようになっている。
【0042】さて、側板18bに上皿扉作動体20を組
み付けるには、まず上部取付板25を上部取付板挿入孔
28に挿入するとともに、下部取付板26及び取付板抜
止片27を下部取付板挿入孔29に挿入し、上皿扉作動
体20の右側面を側板18bの外面に当接させる。そし
て、上皿扉作動体20を下方にスライドさせると、各取
付板25、26の先端が各取付板案内孔30、31の周
縁に掛着され、上皿扉作動体20は側板18bに上下動
可能に取着される。
【0043】次に、プレート掛止孔32aをプレート掛
止片33に掛着して側板18bに移動規制プレート32
の基端部を支持させる。このとき、プレート掛止孔32
a及びプレート掛止片33によって、移動規制プレート
32の基端部を側板18bに容易に支持させることがで
きる。続いて、第1ばね掛止片32bに第1コイルばね
34の一端を掛止するとともに、第1コイルばね34の
他端を取付板抜止片27に掛止する。このとき、移動規
制プレート32が離脱する方向には第1コイルばね34
が設けられている。従って、移動規制プレート32の先
端部の回動を抑制する部品を別途設けなくても、上皿扉
作動体20を付勢する第1コイルばね34によって、移
動規制プレート32の先端部の回動を容易に抑制するこ
とができる。
【0044】ここで、上皿扉作動体20の交換が必要の
際には、第1ばね掛止片32b及び取付板抜止片27か
ら第1コイルばね34を外すとともにプレート掛止片3
3から移動規制プレート32を離脱させる。次に、上皿
扉作動体20を上方に移動させ、上部取付板挿入孔28
から上部取付板25を離脱させるとともに、下部取付板
挿入孔29から取付板抜止片27及び下部取付板26を
離脱させる。このとき、側板18b等に加工を施すこと
なく、移動規制プレート32を離脱させることによって
上皿扉作動体20を容易に取り外すことができ、上皿扉
作動体20を容易に交換することができる。
【0045】続いて、施錠装置17を前枠13に装着す
るには、各上皿扉鉤部21、22、手動上皿扉解除片3
5、シリンダ錠37の先端、各ガラス扉鉤部53、54
及び第2解除片60aを前枠13に形成された図示しな
い挿通孔に挿通させ、固定板18aの前面を前枠13の
四角枠状の縦枠の背面に当接させる。そして、前枠13
に固定板18aをねじ等で固定する。このとき、図7に
示すように各上皿扉鉤部21、22、手動上皿扉解除片
35、シリンダ錠37の先端、各ガラス扉鉤部53、5
4及び第2解除片60aは前枠13の前面に突出するよ
うになっている。
【0046】次に、前枠13に対して上皿扉16を施錠
するには、上皿扉16を閉止方向に回動させる。する
と、各上皿扉鉤部21、22の先端が上皿扉係合金具2
4に摺動され、各上皿扉鉤部21、22は第1コイルば
ね34の付勢力に抗して下方に移動する。そして、各上
皿扉鉤部21、22が上皿扉係合金具24に係合すると
ともに、第1コイルばね34の付勢力によって各上皿扉
鉤部21、22が上方に移動復帰される。第1コイルば
ね34の付勢力によって各上皿扉鉤部21、22がこの
状態で維持されることによって、前枠13に対する上皿
扉16の施錠が維持されている。
【0047】このとき、第1コイルばね34の一端は、
第1ばね掛止片32bに掛止されている。また、第1コ
イルばね34の他端は移動規制プレート32の先端方向
に延設され、取付板抜止片27に掛止されている。そし
て、移動規制プレート32は第1コイルばね34と側板
18bとに挟持されるように設けられ、移動規制プレー
ト32の先端側が跳ね上がることが抑制されている。従
って、移動規制プレート32の離脱を抑制することがで
きる。
【0048】また、この第1コイルばね34の他端は、
第1コイルばね34の一端より側板18bに近接して設
けられている。そして、この第1コイルばね34の付勢
力によって移動規制プレート32の先端は側板18b側
に付勢されるようになっている。従って、仮に移動規制
プレート32の先端部が跳ね上がっても、移動規制プレ
ート32は自己復帰し、側板18bに密着することがで
き、移動規制プレート32の離脱をさらに抑制すること
ができる。
【0049】続いて、上皿扉16を解錠するには、ガラ
ス扉15を解錠して手動上皿扉解除片35を第1コイル
ばね34の付勢力に抗して、手動で下方に押し下げる。
すると、各上皿扉鉤部21、22と上皿扉係合金具24
の係合が解除され、上皿扉16を解錠することができ
る。
【0050】次に、開放状態の前枠13を外枠12に施
錠するには、前枠13を閉止方向に回動させる。する
と、上部外枠鉤部43及び下部外枠鉤部44は、外枠係
合金具45によって第2コイルばね50の付勢力に抗し
て先端が下がる方向に回動する。そして、係合凹所23
が外枠係合金具45に係合するとともに、第2コイルば
ね50の付勢力によって各外枠鉤部43、44が水平状
態に復帰される。第2コイルばね50の付勢力によって
各外枠鉤部43、44がこの状態で維持されることによ
って、外枠12に対する前枠13の施錠が維持されてい
る。
【0051】続いて、外枠12から前枠13を解錠する
には、シリンダ錠37に鍵40を差し込み、前方から見
て時計方向に回転する。すると、第2脚片38bによっ
て第1押圧板48は押し上げられ、外枠作動体46は上
方に移動される。これに伴って、各外枠鉤部43、44
の先端が下方に回動されるとともに、係合凹所23と外
枠係合金具45の係合が解除され、外枠12から前枠1
3が解錠される。
【0052】次に、開放状態のガラス扉15を前枠13
に施錠するには、ガラス扉15を閉止方向に回動させ
る。すると、ガラス扉15の背面が第2解除片60aに
当接するとともに、第2解除片60aの先端は、第3コ
イルばね63の付勢力に抗して背面方向に回動する。そ
して、第2ロック板60bと第2ロック板係合凹所62
の係合が解除されるとともに、第3コイルばね63の付
勢力によって第1ガラス扉作動体52は上方に移動す
る。すると、各ガラス扉鉤部53、54がガラス扉係合
金具に係合するとともに、第1ロック体55が第3コイ
ルばね63の付勢力によって回転し、第1ロック板55
aが第1ロック板係合凹所59に係合する。このよう
に、ガラス扉15が前枠13に施錠されるとともに、施
錠状態が維持される。
【0053】続いて、前枠13からガラス扉15を解錠
するには、シリンダ錠37に鍵40を差し込み、前方か
ら見て反時計方向に回転する。すると、第1脚片38a
によって第2押圧板67が押し下げられ、作動体案内孔
66に案内されて第2ガラス扉作動体64は下方に移動
する。そして、第2ガラス扉作動体64の下面は第1解
除片55cの上面を摺動し、第1ロック体55は第3コ
イルばね63の付勢力に抗して回動するとともに、第1
ロック板55aと第1ロック板係合凹所59の係合が解
除される。
【0054】さらに鍵40を回転させると、第2ガラス
扉作動体64の下面は第1解除片55cの上面を押し下
げるとともに、第1ガラス扉作動体52が下方に移動す
る。そして、各ガラス扉鉤部53、54とガラス扉係合
金具の係合が解除されるとともに、第2ロック体60が
第3コイルばね63の付勢力によって回動し、第2ロッ
ク板60bが第2ロック板係合凹所62に係合する。ま
た、このガラス扉15の解錠操作は、前枠13が開放さ
れた状態において、手動ガラス扉解除片55dの上面を
手で押し下げて第1ロック体55を回動させても行うこ
とができる。
【0055】本実施形態によって発揮される効果につい
て、以下に記載する。 ・ この実施形態の遊技機における施錠機構19におい
ては、上皿扉作動体20には下部取付板26が設けら
れ、側板18bには下部取付板挿入孔29及び下部取付
板案内孔31が透設されることによって、側板18bに
上皿扉作動体20が取着されている。さらに、側板18
bには下部取付板26の下部取付板挿入孔29への移動
を規制する移動規制プレート32が着脱可能に設けられ
ている。このように構成した場合、側板18b等に加工
を施すことなく、移動規制プレート32の装着によっ
て、下部取付板26が下部取付板挿入孔29から抜ける
のを容易に防止することができる。従って、移動規制プ
レート32を側板18bに容易に装着することができ
る。また、移動規制プレート32を離脱させることによ
って、下部取付板26の移動規制を容易に解除すること
ができ、上皿扉作動体20を容易に外すことができる。
従って、上皿扉作動体20を容易に交換することができ
る。
【0056】・ この実施形態の遊技機における施錠機
構19においては、移動規制プレート32の基端部はプ
レート掛止片33にプレート掛止孔32aを掛着するこ
とによって支持されている。また、移動規制プレート3
2が離脱する方向には、支持体18に対して上皿扉作動
体20を付勢するための第1コイルばね34が設けら
れ、この第1コイルばね34によって移動規制プレート
32の先端部の離脱方向への回動が抑制されている。こ
のように構成した場合、移動規制プレート32の基端部
はプレート掛止片33及びプレート掛止孔32aによっ
て容易に支持することができるとともに、移動規制プレ
ート32の先端部の回動は、上皿扉作動体20を規制す
るための第1コイルばね34を利用して容易に抑制する
ことができる。従って、移動規制プレート32を容易に
装着することができる。
【0057】・ この実施形態の遊技機における施錠機
構19においては、移動規制プレート32は第1コイル
ばね34と側板18bによって挟持するように設けられ
ている。このように構成した場合、移動規制プレート3
2の先端側が跳ね上がることが抑制されるため、移動規
制プレート32の離脱を抑制することができる。
【0058】・ この実施形態の遊技機における施錠機
構19においては、移動規制プレート32には第1ばね
掛止片32bが設けられ、この第1ばね掛止片32bは
側板18bとは反対方向に突設されている。そして、こ
の第1ばね掛止片32bには第1コイルばね34の一端
が掛止されている。また、この第1コイルばね34の他
端は、第1コイルばね34の一端より側板18bに近接
して設けられている。そして、この第1コイルばね34
の付勢力によって移動規制プレート32の先端は側板1
8b側に付勢されるようになっている。このように構成
した場合、仮に移動規制プレート32の先端部が跳ね上
がっても、移動規制プレート32は自己復帰し、側板1
8bに密着することができ、移動規制プレート32の離
脱をさらに抑制することができる。また、第1コイルば
ね34の一端を容易に掛止できるとともに、第1コイル
ばね34と移動規制プレート32の表面との干渉を抑制
することもできる。
【0059】なお、前記実施形態を次のように変更して
具体化することも可能である。 ・ 前記実施形態では、下部取付板26の上方に取付板
抜止片27が設けられ、この取付板抜止片27の上面が
移動規制プレート32の下面に当接することによって下
部取付板26の移動が規制されている。しかし、取付板
抜止片27を設けずに、プレート掛止片33を下方に設
ける等して移動規制プレート32が下部取付板挿入孔2
9全体を閉塞するように構成してもよい。そして、第1
ばね掛止片32bの他端を下部取付板26に掛止しても
よい。この構成によっても、下部取付板26の上面が移
動規制プレート32の下面に当接することによって下部
取付板26の移動を規制することができ、下部取付板2
6が下部取付板挿入孔29から外れるのを防ぐことがで
きる。
【0060】・ 前記実施形態では、上皿扉作動体20
には上部取付板25が設けられている。しかし、上部取
付板25を設けずに、取付板抜止片27及び下部取付板
26を上皿扉作動体20の中央に設けてもよい。これら
に対応して、下部取付板挿入孔29及び下部取付板案内
孔31を透設するとともに、下部取付板26のみによっ
て上皿扉作動体20を側板18bに連結してもよい。ま
た、上皿扉作動体20に上部取付板25を複数設けて側
板18bと連結するように構成してもよい。
【0061】・ 前記実施形態では、上皿扉作動体20
には各取付板25、26が設けられているが、これらに
代えてリベット等の連結部材を設けて側板18bと連結
するように構成してもよい。
【0062】・ 前記施錠機構19は上皿扉作動体20
に適用しているが、この施錠機構19を外枠作動体4
6、第1ガラス扉作動体52等、他の作動体に適用して
もよい。
【0063】・ 前記実施形態では、各取付板25、2
6は上皿扉作動体20に設けられている。また、各取付
板挿入孔28、29、各取付板案内孔30、31及びプ
レート掛止片33は側板18bに設けられている。しか
し、各取付板25、26を側板18bに設けるととも
に、各取付板挿入孔28、29、各取付板案内孔30、
31及びプレート掛止片33を上皿扉作動体20に設け
てもよい。また、前記各取付板挿入孔28、29、各取
付板案内孔30、31及びプレート掛止片33を前枠1
3に設け、前枠13に上皿扉作動体20を取着するよう
に構成してもよい。
【0064】・ 前記プレート掛止片33を移動規制プ
レート32に設けるとともに、側板18bにプレート掛
止孔32aを透設して、移動規制プレート32の基端部
を支持するように構成してもよい。
【0065】・ 前記第1コイルばね34等の付勢部材
を、板ばねやゴム等の他の付勢部材にそれぞれ変更して
もよい。次に、実施形態から把握できる技術的思想につ
いて以下に記載する。
【0066】(1) 前記連結部材は、支持体と作動体
のいずれか一方から折り曲げ形成されるとともに、先端
が幅広に形成された取付板である請求項1から請求項4
のいずれか一項に記載の遊技機における施錠機構。この
ように構成した場合、リベット等の別部品を取着する必
要がなく、部品点数を減らすことができるとともに、部
品を容易に組み付けることができる。
【0067】(2) 外枠と、遊技盤が保持されて外枠
の前面に開閉可能に支持される前枠と、前枠の前面に開
閉可能に支持されるガラス扉と、前枠の全面に開閉可能
に支持される上皿扉とから構成される遊技機における施
錠装置であって、請求項1から請求項4及び上記(1)
のいずれか一項に記載の遊技機における施錠機構を備
え、前記施錠機構における支持体は前枠に固定される固
定板と、固定板から立設される側板とから構成される遊
技機における施錠装置。このように構成した場合、部品
を容易に組み付けることができるとともに、部品を容易
に交換することができる施錠装置を提供することができ
る。
【0068】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1及び請求項
2に記載の遊技機における施錠機構によれば、部品を容
易に組み付けることができるとともに、部品を容易に交
換することができる。
【0069】請求項3に記載の遊技機における施錠機構
によれば、請求項2に記載の発明の効果に加えて、移動
規制部材の離脱を抑制することができる。請求項4に記
載の遊技機における施錠機構によれば、請求項2又は請
求項3に記載の発明の効果に加えて、移動規制部材の離
脱をさらに抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態における遊技機における施錠装置を
示す分解斜視図。
【図2】 (a)は施錠装置を示す背面図、(b)は左
側面図。
【図3】 実施形態における遊技機における施錠機構を
示す分解斜視図
【図4】 (a)は上皿扉の施錠状態における施錠機構
を示す斜視図、(b)は施錠状態における施錠機構を示
す背面図、(c)は解錠状態における施錠機構を示す斜
視図。
【図5】 (a)はガラス扉の施錠状態における施錠装
置の部分拡大背面図、(b)はその要部破断左側面図。
【図6】 (a)はガラス扉の解錠状態における施錠装
置の部分拡大背面図、(b)はその要部破断左側面図。
【図7】 ガラス扉及び上皿扉が解錠された前枠示す斜
視図。
【図8】 前枠が解錠されたパチンコ遊技機を示す斜視
図。
【図9】 従来の遊技機における施錠機構を示す斜視
図。
【符号の説明】
11…遊技機としてのパチンコ遊技機、16…相手部材
としての上皿扉、18…支持体、19…遊技機における
施錠機構、20…作動体としての上皿扉作動体、21…
鉤部材としての上部上皿扉鉤部、22…鉤部材としての
下部上皿扉鉤部、24…係合部としての上皿扉係合金
具、26…連結部材としての下部取付板、29…挿入孔
としての下部取付板挿入孔、31…案内孔としての下部
取付板案内孔、32…移動規制部材としての移動規制プ
レート、32a…掛止手段としてのプレート掛止孔、3
2b…付勢部材掛止片としての第1ばね掛止片、33…
掛止手段としてのプレート掛止片、34…付勢部材とし
ての第1コイルばね。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下移動可能な作動体と、作動体の移動
    に伴って移動する鉤部材と、該作動体が移動可能に取着
    される支持体とを備え、施錠する相手部材に設けられる
    係合部に前記鉤部材が係合することによって施錠される
    遊技機における施錠機構であって、 前記支持体と作動体のいずれか一方には、連結部材が設
    けられ、 支持体と作動体の他方には、連結部材が挿入可能な挿入
    孔と、該挿入孔に連通するとともに連結部材の移動を案
    内する案内孔と、着脱可能な移動規制部材とが備えら
    れ、 支持体と作動体は連結部材が挿入孔に挿入されるととも
    に案内孔に移動されて連結部材の先端部が案内孔の周縁
    に掛止されることによって連結され、作動体は連結部材
    が案内孔に案内されて上下移動し、移動規制部材の装着
    によって連結部材の挿入孔への移動が規制されて連結部
    材が抜け止めされている遊技機における施錠機構。
  2. 【請求項2】 前記移動規制部材の基端部は掛止手段に
    よって掛止されることによって支持され、移動規制部材
    が離脱する方向には支持体に対して作動体を付勢する付
    勢部材が設けられ、該付勢部材によって移動規制部材の
    先端部が離脱する方向に回動することが抑制されている
    請求項1に記載の遊技機における施錠機構。
  3. 【請求項3】 前記移動規制部材は、付勢部材と、支持
    体と作動体の他方と、によって挟持されるように設けら
    れている請求項2に記載の遊技機における施錠機構。
  4. 【請求項4】 前記移動規制部材は板状に形成され、該
    移動規制部材には前記付勢部材の一端を掛止するための
    付勢部材掛止片が設けられるとともに、付勢部材掛止片
    は支持体と作動体の他方とは反対方向に突設され、付勢
    部材の他端は移動規制部材の先端方向に延設されるとと
    もに支持体と作動体のいずれか一方に掛止されることに
    より、移動規制部材の先端は支持体と作動体の他方側に
    付勢されている請求項2又は請求項3に記載の遊技機に
    おける施錠機構。
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