JP2003320048A - 防火区画体用孔閉塞治具 - Google Patents
防火区画体用孔閉塞治具Info
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Abstract
減化を図りながら延焼阻止機能が良好な防火区画体用孔
閉塞治具を提供する点にある。 【解決手段】 防火区画体Bの貫通孔1に長尺体Cを挿
通する状態で閉塞可能な閉塞具A1と、貫通孔1から突
出する長尺体C部分に耐熱性充填材D3の外嵌装着が可
能であるとともに、前記閉塞具A1に載置可能な延焼阻
止具A2とを備えてある。
Description
ルなどの長尺体を挿通させるために床等に形成された貫
通孔に対して、防火構造を形成する防火区画体用孔閉塞
治具に関する。
AAとしては、例えば、特開平8- 28760号に開示
されるものが存在し、このものは、図8に示すように、
冷媒配管等の長尺体101を挿通する貫通孔102内周
面の周方向に沿って、組付け枠形態の充填材保持筒枠1
04を介して熱膨張性の耐熱性充填材103Aが充填さ
れているとともに、貫通孔102から突出する長尺体1
01部分に対応して、左右方向から半割合わせ枠105
a,105aを組み合せた環状保持枠105の内周面
と、長尺体101の外周面との間に耐火材103Bが充
填されることによって、床Bの貫通孔102を挿通する
長尺体101部分に対する耐火構造が形成されるもので
ある。
が生じて火災加熱が貫通孔1 02にまで至った場合に
は、充填材保持筒枠104の耐熱性充填材103Aが熱
膨張して、窓枠口104aを通して充填材保持筒枠10
4と貫通孔102の内周面との間に、膨張した耐熱性充
填材103Aが充填されることで、充填材保持筒枠10
4と貫通孔102の隙間を閉塞して、床B上への煙の侵
入を阻止するとともに、貫通孔102から突出する部分
の長尺体101にまで燃焼が至った場合であっても、環
状保持枠105と長尺体101との間に充填されている
耐火材103Bによって、延焼を阻止することができる
と言うものである。
構造の防火区画体用孔閉塞治具AAにおいては、貫通孔
102内部分と貫通孔102から突出する部分とに、熱
膨張性の耐熱性充填材103Aと耐火材103Bを支持
する構造であるので、構造が複雑で部品点数も多く、組
立にも手間がかかるなど、製品コストの低減化、及び、
施工に係わる作業時間の短縮化等の課題が存在するもの
である。また、この種の防火区画体用孔閉塞治具AAに
おいては、貫通孔102から突出する長尺体101部分
を耐火保護しているところの耐火材103Bに、火災加
熱が必要以上に加わったりした場合、充填部分にクラッ
ク(ひび割れ)により肉厚が薄い部分が生じる等して延
焼阻止機能が弱くなる懸念がある。
のであって、その主たる課題は、簡単な構造で、製品コ
ストや施工コストの低減化を図りながら延焼阻止機能が
良好な防火区画体用孔閉塞治具を提供する点にある。
防火区画体用孔閉塞治具の特徴構成は、防火区画体の貫
通孔に長尺体を挿通する状態で閉塞可能な閉塞具と、貫
通孔から突出する長尺体部分に耐熱性充填材の外嵌装着
が可能であるとともに、前記閉塞具に載置可能な延焼阻
止具とを備えた点にある。
よって閉塞することができることと、貫通孔から突出す
る部分の長尺体部分に、閉塞具から連続して載置された
延焼阻止具を介して耐熱性充填材を外嵌装着することに
よって、長尺体を挿通させるために形成された貫通孔に
対して、防火構造を形成することができる。
突出する長尺体部分に延焼が至ることがあっても、延焼
阻止具部分の耐熱性充填材が熱膨張することと、熱膨張
する耐熱性充填材が阻止具で支持されていることによっ
て、延焼する長尺体部分に熱膨張する耐熱性充填材を確
実に作用させることができるので、高い延焼阻止性を発
揮することができる。
とまりのあるとともに、夫々が簡単な構造であり、製品
コストや施工コストの低減化を図りながら延焼阻止機能
が良好な防火区画体用孔閉塞治具を形成することができ
る。
塞治具の特徴構成は、前記閉塞具が、防火区画体の貫通
孔周縁の外面に接当可能な板状で、貫通孔に挿通された
長尺体に対して横方向から外套可能な切欠部を形成して
ある閉塞基板と、積層状態で閉塞基板の切欠部のうち、
長尺体の挿通箇所を除く領域を閉止可能な大きさを有
し、かつ、長尺体の挿通孔を偏芯した部位に形成してあ
る目隠板とが備えられているとともに、前記目隠板に
は、それの外周縁の特定箇所と挿通孔とを連通する装着
用切り込みが形成されている点にある。
長尺体を閉塞基板の切欠部で外套するように収容し、こ
の状態で閉塞基板を貫通孔周縁の外面に載置状態に取付
け、次に、装着用切り込み部分を開いて長尺体を挿通孔
内に収容し、この状態で目隠板を閉塞基板に積層するこ
とによって貫通孔を閉塞し、貫通孔から突出する長尺体
部分に延焼阻止具を外嵌装着することで、貫通孔部分を
簡単に確実に防火区画状態にすることができる。
けた状態では、貫通孔の軸芯位置から貫通孔周縁の外面
に至る切欠部が存在するので、長尺体が貫通孔の何れの
挿通位置にあっても、閉塞基板を貫通孔周縁の外面に取
付けすることができることと、貫通孔の軸芯位置からの
偏芯具合に対応して、目隠板を閉塞基板に積層すること
ができることによって、長尺体の挿通位置が、貫通孔の
軸芯位置から偏芯位置までの、つまり、貫通孔に対して
長尺体が何れの挿通箇所であっても、その挿通状態位置
のまま貫通孔を閉塞することができるとともに、その位
置の長尺体に延焼阻止具を外嵌装着することができ、施
工現場の状況に臨機に対応した施工が可能であるので、
施工の対応性が高く使い勝手がよい。
塞治具の特徴構成は、前記閉塞具には、貫通孔の外面と
閉塞基板との間、閉塞基板と目隠板との積層間に充填さ
れる耐熱充填材が付属されている点にある。
塞基板との間、閉塞基板と目隠板との積層間に、耐熱充
填材が充填されることになるので、貫通孔の閉塞状態が
向上するとともに、万が一に長尺体部分に火災が延焼す
るに至ったとしても、貫通孔の内外の密閉性が高いので
確実に延焼を阻止することができるので、熱遮断性能、
煙遮断性能がよく火災遮断性能の高い貫通孔閉塞治具を
形成することができる。
塞治具の特徴構成は、前記閉塞具の前記閉塞基板と前記
目隠板には、各裏面の周縁に帯状で且つ熱膨張性の耐熱
充填材が付設されている点にある。
と目隠板とに耐熱充填材が付設されているので、貫通孔
の外面に閉塞基板を取付ける作業性、閉塞基板に目隠板
を積層する作業性などの取付け作業性の迅速化を図るこ
とができる。
板と目隠板との合せ代部分に熱膨張性の耐熱性充填材が
介在する構成になっているので、万が一に長尺体部分に
火災が延焼するに至ったとしても、耐熱性充填材が膨張
することによって、例えば、貫通孔の周縁部が欠け落ち
ている場合や、閉塞基板と目隠板とに僅かな隙間がある
ような場合であっても、貫通孔の外面と閉塞基板、閉塞
基板と目隠板との隙間を確実に閉止することになるの
で、熱遮断性能、煙遮断性能、火災遮断性能の向上を図
ることができる。
塞治具の特徴構成は、前記延焼阻止具が、長尺帯板状の
外殻部の片面に耐熱性充填材が付設されているととも
に、外殻部の長手方向両端部には、長尺体に対して巻着
係合する、係止部、被係止部のいずれかが形成されてい
る点にある。
填材が付設されているので、長尺体に作業性よく外嵌装
着することができるとともに、係止部と被係止部を係合
することによって、延焼阻止具の外嵌装着状態を長期に
亘って維持することが可能であるとともに、火災加熱に
よって熱膨張する耐熱性充填材を外嵌する長尺体部分に
向かわせることができるので、防災信頼性の向上を図る
ことができる。
形態の防火区画体用孔閉塞治具Aを図面に基づいて説明
する。この実施形態の防火区画体用孔閉塞治具Aは、図
1〜図5に示すように、床Bなどのコンクリート躯体等
の防火区画体に形成されているとともに、長尺体Cが挿
通されている貫通孔1に対して取付施工することができ
るものであり、図面上には、長尺体として、3本の電線
と一本の制御線等のケーブルが一組となったCVT等の
ケーブル群Cを貫通孔1に挿通する例が示されている。
また、通常、建屋内において、配線状態のケーブル群C
は、配線固定バンドや配線支持具等を介して配線経路に
沿うように拘束状態の配線がなされているので、極力無
だな弛みが生じないような配線状態になっており、当然
に床Bの貫通孔1を挿通する部分においても弛みなどは
極力押さえられているため、貫通孔1内でケーブル群C
を位置変更することができる範囲は小さいことも多い。
の貫通孔1に長尺体を挿通する状態で閉塞可能な閉塞具
A1と、貫通孔1から突出する長尺体部分に耐熱性充填
材D3の外嵌装着が可能であるとともに、前記閉塞具A
1に載置可能な延焼阻止具A2とを備えて構成されてい
る。
形成された平面視円形状の貫通孔1の開口よりも大なる
輪郭に構成され、防火区画体の貫通孔1周縁の外面B1
に当接可能な板状で、貫通孔1に挿通された長尺体Cに
対して横方向から外套可能な切欠部2Aを形成してある
円盤状の閉塞基板2と、この閉塞基板2に積層して切欠
部2Aをケーブル群Cの挿通部分を除いて閉じる挿通孔
3Aが穿設されている目隠板3とを備えて構成されてい
る。
mm〜2mm程度の鋼板を用いて加工形成されている
が、鋼板以外にもスレート材板やセラミック材板等を用
いて加工形成されているものであってもよい。
軸芯から同一幅で側方に開放するように形成され、貫通
孔1から突出するケーブル群Cを開放部から円盤中央軸
芯側に横方向から案内収容することができるようになっ
ている。
内径より僅かに小径の仮想円の円周に沿って、例えば、
ほぼ90度間隔で4つの位置決め突起2B…が下面方向
に突出形成され、貫通孔1周縁の外面B1に取付ける際
に、貫通孔1内に閉塞基板2の全位置決め突起2B…を
収容する状態にすることにより、位置決め突起2Bが貫
通孔1の内周面1aに当接又は近接する状態となって、
貫通孔1に対する位置合わせを簡単に実施することがで
きるようになっている。各全位置決め突起2Bは、断面
形状がL字状の金属板の一辺を閉塞基板2の裏面に、ス
ポット溶接などによって固着されている。
板面部分には、補強リブ2C,2Cが形成されている。
端側に偏芯した位置に挿通孔3Aが形成されているとと
もに、当該目隠板3の長手方向に沿い且つ対向する孔内
側縁部位には、閉塞基板2の切欠部の周縁に当接する案
内突起3C,3Cが折り曲げ形成されている。この目隠
板3には、それの外周縁の特定箇所と挿通孔3Aとを連
通する装着用切り込み3Bが形成されている。また、装
着用切り込み3Bと対向する挿通孔3A部分には、切断
には至らないスリット3B2が形成されており、装着用
切り込み3Bを境にして、例えば、一方を掴み支持し、
他方を弾性復元力に抗して強制的に捻るなどして挿通孔
3Aを開いて、閉塞基板2から突出するケーブル群Cを
挿通孔3A内に収容するとともに、開けた挿通孔3Aを
元の閉じ状態にして閉塞基板2上に積層配置すること
で、ケーブル群Cの挿通部分を除く切欠部2Aを覆い隠
すことができるようになっている。また、装着用切り込
み3Bを平面的に左右に開くことも可能に構成され、開
き方を作業者が適宜に選択することができるようになっ
ている。
は、図1に示すように、閉塞基板2の輪郭が、貫通孔1
の内径よりも大なる外径の円盤状に形成され、更に、前
記目隠板3の輪郭が、閉塞基板2の切欠部2Aの長手方
向に沿った長円形に形成され、閉塞基板2の裏面の周縁
には、例えば、約5mm程度で肉厚さが約2mm程度の
円形帯状で且つ熱膨張性の粘着性耐熱性充填材である耐
熱性充填テープD1が貼着されているとともに、目隠板
3の裏面の周縁には、例えば、幅約5mm程度で肉厚さ
が約2mm程度の長円形帯状で且つ熱膨張性の粘着性耐
熱性充填材である耐熱性充填テープD2が貼着されてい
る。耐熱性充填テープD1としては、例えば、体積膨張
率が4〜10倍程度の不燃性で粘着性を有し、閉塞基板
2や目隠板3に着脱自在に付設することが可能なものが
用いられている。未使用状態では、各耐熱性充填テープ
D1,D2の表面には剥離紙Tは貼着されており、使用
時に剥離紙Tを剥がして粘着性を活用できるようになっ
ている。
テープD1の内径L1は、貫通孔1の孔径L2とほぼ同
じかそれよりも僅かに大きい程度、つまり、貫通孔1の
外面B1と閉塞基板2との合わせ代が、耐熱性充填材の
幅寸法に対応することになるので、このように設定した
場合、閉塞基板2を最小径の大きさのものにすることが
できる。
板3部分と破断誘導用脆弱部3Dとの境界線上に沿っ
て、表面又は裏面のいずれか片方の面(図面では裏面)
を削りとって断面厚さを薄くした誘導破断線3aが形成
され、挿通孔3A側の目隠板3部分に対して破断誘導用
脆弱部3Dをペンチ等の工具を用いて、折り曲げ又は破
断除去することが可能になっている。
と破断誘導用脆弱部3Dとの境界線上に沿う裏面部分
を、V溝状に削りとって断面厚さを薄くした誘導破断線
3aが形成され、挿通孔3A側の目隠板3部分に対して
破断誘導用脆弱部3Dを折り曲げたりして破断除去又は
折り曲げることが可能になっている。ここで、破断誘導
用脆弱部3Dを破断除去する場合、目隠板3の裏面の周
縁でもある破断誘導用脆弱部3Dの該当周縁に貼着され
ている耐熱性充填テープ部分D2aは、破断除去時に取
外して、破断除去によって新たにできた目隠板3の裏面
の周縁に貼り替えることが行われる。
孔1が壁際に設けられている場合、閉塞基板2に対して
目隠板3の一端側のはみ出し部分が、壁側であると壁に
よって制限されてしまったり、隣り合うように貫通孔
1,1が設けられている場合、閉塞基板2に対して目隠
板3の一端側のはみ出し部分が、隣りの貫通孔1にまで
延出することが想定されるので、それらの制限を回避す
るために形成されている。
部10の片面に耐熱性充填材D3が付設されているとと
もに、外殻部10の長手方向両端部には、長尺体に対し
て巻着係合する、係止部11、被係止部12のいずれか
が形成されている。この延焼阻止具A2自体は、0.6
mm〜1mm程度の板厚さの鋼板によって形成されてお
り、外殻部10の一端側には、板面を陥没状に打抜いた
断面コの字枠体状の被係止部12が形成され、外殻部1
0の他端側には、上下一対の舌片状の係止部11,11
が形成されており、外殻部10を筒状に巻装して、被係
止部12に係止部11,11を挿入するとともに先端側
を挿入方向とは逆方向に折り返して、被係止部12に対
して係止部11,11を係合することによって、延焼阻
止具A2をケーブル群Cに外嵌装着することができるよ
うになっている。
1、図2、図4に示すように、貫通孔1を挿通するケー
ブル群Cを切欠部2Aで外套するように収容し、この状
態で閉塞基板2を貫通孔1周縁の外面B1に載置状態に
取付ける。この取付けに際して、閉塞基板2の切欠部2
A内に目隠板3の全ての位置決め突起2B…を収容す
る。この状態で、閉塞基板2は、貫通孔1の外面B1に
対して熱膨張性の耐熱充填材D1が介在した載置状態と
なる。
ブル群Cを収容し、この収容と同時にケーブル群Cの挿
通部の残して切欠部2Aが閉じられ、この状態で閉塞基
板2上に目隠板3を積層する。この積層状態で、目隠板
3は、閉塞基板2に対して熱膨張性の耐熱充填材D2が
介在した載置状態となる。
C部分に、閉塞具A1に対する載置状態を維持しながら
耐熱性充填材D3を押付けるように外殻部10を巻きつ
けるとともに、外殻部10の被係止部12に係止部1
1,11を係合して延焼阻止具A2をケーブル群Cに外
嵌装着して当該防火区画体用孔閉塞治具Aの施工は完了
する。
発生して、貫通孔1まで燃焼による加熱が至った場合、
閉塞基板2及び目隠板3に設けた熱膨張性の耐熱性充填
材D1,D1が膨張することによって、部材相互間の隙
間が閉止されるとともに、貫通孔1を確実に閉止するこ
とができる。また、貫通孔1から突出するケーブル群C
部分に延焼が至ることがあっても、延焼阻止具A2の耐
熱性充填材D3が熱膨張することによって、延焼するケ
ーブル群C部分に熱膨張する耐熱性充填材D3を確実に
作用させることができる。
位置から同図(ロ)に示す軸芯位置と貫通孔1周面との
中間位置に至るまでの偏芯領域を閉塞することができる
とともに、目隠板3を平面的に180度回転して、同図
(ハ)に示す軸芯位置と貫通孔1周面との中間位置から
同図 (ニ)に示す貫通孔1内面壁の近傍位置に至るま
での偏芯領域を閉塞することができるような構成になっ
ていることによって、貫通孔1の何れの位置にケーブル
群Cが挿通されていても、簡単に貫通孔1を閉塞するこ
とができるとともに、その位置のケーブル群Cに延焼阻
止具A2を外嵌装着することができる。
に、ケーブル群Cの挿通部分を除く貫通孔1部分の閉塞
がなされているが、閉塞基板2に対して目隠板3の一端
側がはみ出すような場合、そのはみ出し部分に対応する
破断誘導用脆弱部3Dを除去することによって、閉塞基
板2に対して目隠板3が大きくはみ出すのを回避するこ
とができる。
はみ出す場合、目隠板3の破断誘導用脆弱部3Dを除去
する以外に、図6に示すように、破断誘導用脆弱部3D
を誘導破断線3a部分で貫通孔1の外面B1側に折り曲
げて、閉塞基板2との段差による空隙hを閉じる使い方
であってもよい。この場合、同図に示すように、目隠板
3の裏面に貼着されている耐熱性充填材D1が、閉じら
れた前記隙間hに対応して介在することになり、閉塞基
板2の切欠部2Aが閉じられた状態となる。
熱性充填テープD1,D2を貼着した閉塞基板2と目隠
板3から構成するものについて説明したが、本発明はこ
れに限らず、裏面周縁に耐熱性充填テープを貼着すると
ともに、中央に装着用切り込み3Bと連通する挿通孔3
Aが形成された一枚の閉塞基板2から構成してあるもの
であってもよい。この場合、閉塞基板中央の挿通孔3A
から突出する長尺体C部分を、延焼阻止具A2が外嵌装
着する構成となる。
状の外殻部10の下端に長手方向に沿って、耐熱性充填
材D3の付設方向とは反対方向(同方向でもよい)に直
角な折返し13を形成し、この折返し13の裏面にテー
プ状等の耐熱性充填材又は熱膨張性の耐熱性充填材を付
設したものであってもよい。
を直接に閉塞具A1に載置するものを説明したが、これ
に限らず、図7に示すように、延焼阻止具A2を載置す
る閉塞具A1部分に耐熱性充填材D4を敷設して、この
上に延焼阻止具A2を載置する構成であってもよい。こ
の場合、閉塞具A1と延焼阻止具A2との相互間の耐火
性能をより向上することができる。
誘導用脆弱部3D,3Dを形成するものを説明したが、
目隠板3に破断誘導用脆弱部3D,3Dがないものであ
ってもよい。
熱性充填材D3として、熱膨張性のものを用いてもよ
い。
のケーブル群Cを対象にする防火区画体用孔閉塞治具A
について説明したが、本発明はこれに限らず、空調機に
用いられる空調用冷媒配管等を対象にする防火区画体用
孔閉塞治具Aに適用するものであってもよい。
塞治具を示す分解斜視図
取付けた状態を示す簡略斜視図
平断面図
正断面図
治具で閉塞した状態を示す簡略平面図(イ)は貫通孔の
軸芯位置を挿通する長尺体を防火区画体用孔閉塞治具で
閉塞した状態を示す簡略平面図 (ロ)は軸芯位置と貫通孔周面との中間位置を挿通する
長尺体を防火区画体用孔閉塞治具で閉塞した状態を示す
簡略平面図 (ハ)は目隠板の積層方向を異にして、軸芯位置と貫通
孔周面との中間位置を挿通する長尺体を防火区画体用孔
閉塞治具で閉塞した状態を示す簡略平面図 (ニ)は通孔内面壁の近傍位置を挿通する長尺体を防火
区画体用孔閉塞治具で閉塞した状態を示す簡略平面図
折り曲げた状態の防火区画体用孔閉塞治具を示す正断面
図
孔閉塞治具を示す正断面図
図
Claims (5)
- 【請求項1】 防火区画体の貫通孔に長尺体を挿通する
状態で閉塞可能な閉塞具と、貫通孔から突出する長尺体
部分に耐熱性充填材の外嵌装着が可能であるとともに、
前記閉塞具に載置可能な延焼阻止具とを備えた防火区画
体用孔閉塞治具。 - 【請求項2】 前記閉塞具が、防火区画体の貫通孔周縁
の外面に接当可能な板状で、貫通孔に挿通された長尺体
に対して横方向から外套可能な切欠部を形成してある閉
塞基板と、積層状態で閉塞基板の切欠部のうち、長尺体
の挿通箇所を除く領域を閉止可能な大きさを有し、か
つ、長尺体の挿通孔を偏芯した部位に形成してある目隠
板とが備えられているとともに、前記目隠板には、それ
の外周縁の特定箇所と挿通孔とを連通する装着用切り込
みが形成されている請求項1記載の防火区画体用孔閉塞
治具。 - 【請求項3】 前記閉塞具には、貫通孔の外面と閉塞基
板との間、閉塞基板と目隠板との積層間に充填される耐
熱充填材が付属されている請求項1又は請求項2記載の
防火区画体用孔閉塞治具。 - 【請求項4】 前記閉塞具の前記閉塞基板と前記目隠板
には、各裏面の周縁に帯状で且つ熱膨張性の耐熱充填材
が付設されている請求項1、2又は3記載の防火区画体
用孔閉塞治具。 - 【請求項5】 前記延焼阻止具が、長尺帯板状の外殻部
の片面に耐熱性充填材が付設されているとともに、外殻
部の長手方向両端部には、長尺体に対して巻着係合す
る、係止部、被係止部のいずれかが形成されている請求
項1〜4のいずれか1項に記載の防火区画体用孔閉塞治
具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002131984A JP2003320048A (ja) | 2002-05-07 | 2002-05-07 | 防火区画体用孔閉塞治具 |
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JP2002131984A JP2003320048A (ja) | 2002-05-07 | 2002-05-07 | 防火区画体用孔閉塞治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003320048A true JP2003320048A (ja) | 2003-11-11 |
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---|---|
JP (1) | JP2003320048A (ja) |
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- 2002-05-07 JP JP2002131984A patent/JP2003320048A/ja active Pending
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