JP2003319764A - 魚肉錬り製品およびその製造方法 - Google Patents

魚肉錬り製品およびその製造方法

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JP2003319764A
JP2003319764A JP2002131486A JP2002131486A JP2003319764A JP 2003319764 A JP2003319764 A JP 2003319764A JP 2002131486 A JP2002131486 A JP 2002131486A JP 2002131486 A JP2002131486 A JP 2002131486A JP 2003319764 A JP2003319764 A JP 2003319764A
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Japan
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fish meat
fish
paste product
producing
bamboo fiber
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Hiroshi Nakamura
弘 中村
Akihiro Sakai
昭浩 坂井
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Organo Corp
Original Assignee
Organo Corp
Japan Organo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 魚肉練り製品の足、すなわち粘弾性を著しく
増大させ、かつしなやかさに富んだ魚肉練り製品を提供
すること。 【解決手段】 竹ファイバーを含有することを特徴とす
る魚肉錬り製品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食味および食感の
改良された魚肉練り製品およびその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、蒲鉾や魚肉ソーセージ等の魚
肉練り製品には、主原料の魚肉としてスケソウダラ、イ
トヨリダイ、ホッケ、ワラズカ、グチ等の白身魚や、サ
バ、イワシ等の多穫性赤身魚を用いており、副原料とし
て、澱粉、卵白、大豆たん白、糖類、食塩、調味料など
が用いられてきた。
【0003】なお、魚肉錬り製品は、いわゆる「足」と
呼ばれる独特な粘弾性の良し悪しによって、その品質が
評価される傾向にある。魚肉練り製品の足を向上させる
方法としては、これまで種々の副原料が提案され、代表
的なものだけでもCMC、セルロース、澱粉、カルシウ
ム塩などや、大豆たん白、グルテン等の植物性たん白
や、プラズマ、乳たん白、卵白等の副原料が知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの副原
料を利用した魚肉錬り製品は、製品の歯ごたえや弾力性
は向上するが、単に硬さが勝っているだけで、しなやか
さがないという欠点があった。
【0005】現状では、この問題点を解決するために、
重合リン酸塩や大豆たん白や卵白などの副原料を複合添
加しているが、いまだ満足する結果が得られていない。
【0006】本発明が解決しようとする課題は、魚肉練
り製品の足、すなわち粘弾性を著しく増大させ、かつし
なやかさに富んだ魚肉練り製品を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者らが鋭意研究を重ねた結果、特定の食物繊
維が有効であること見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0008】すなわち、第1の本発明は、竹ファイバー
を含有することを特徴とする魚肉錬り製品に関するもの
である。
【0009】また、第2の本発明は、竹ファイバーを添
加することを特徴とする魚肉練り製品の製造方法に関す
るものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明における竹ファイバーと
は、竹を原料とし、その繊維を粉末化したものであり、
食物繊維を含むものである。すなわち、一般的には、例
えば原料となる竹の幹や葉を洗浄、乾燥し、粉末状とし
たものである。ただし、竹に含まれる繊維を分離、精製
したものであれば、その製造方法は特に限定されない。
【0011】本発明の竹ファイバーは、原料となる竹の
種類は食用に適するものであれば特に限定されないが、
風味や工業的に入手しやすい点で孟宗竹が好ましい。
【0012】本発明における竹ファイバーの添加割合
は、対象とする魚肉錬り製品の種類に応じて適宜選択さ
れる。通常、魚肉100重量部に対して、0.1〜10
重量重量部、好ましくは、1〜5重量部である。
【0013】なお、本発明における魚肉練り製品として
は、例えば板付け蒲鉾、揚げ蒲鉾、魚肉ソーセージなど
である。
【0014】本発明における魚肉練り製品の主原料とな
る魚肉の種類は特に限定されないが、例えばスケソウダ
ラ、イトヨリダイ、ホッケ、ワラズカ、グチ等の白身魚
やサバ、イワシ等の多穫性赤身魚の魚肉を挙げることが
できる。また魚肉の形態も特に限定されず、冷凍すり身
でも構わない。
【0015】本発明の魚肉錬り製品を製造するには、例
えば、まず、魚肉すり身に食塩を加え、魚肉をペースト
状にし、その後、副原料である水、澱粉、大豆たん白等
を添加する際に、竹ファイバーを一緒に添加すればよ
く、その後の工程は従来の魚肉錬り製品の製造方法に準
じて行えばよい。すなわち、副原料と竹ファイバーを添
加した魚肉に調味料を加え、成形し、対象となる魚肉錬
り製品によっては座り工程をとり、その後加熱すればよ
い。
【0016】竹ファイバーを含む魚肉錬り製品は、粘弾
性が著しく増加し、かつ、しなやかさに富んだ魚肉練り
製品となる。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。なお、表中「部」とあるのは重量に基づくもの
である。
【0018】実施例1、比較例1,2 表1に示す大豆たん白に代えて竹ファイバーを添加した
配合を実施例1とし、大豆たん白を添加した一般的な配
合を比較例1とし、大豆たん白に代えて一般的な食物繊
維であるカルボキシメチルセルロース(CMC)を添加
した配合を比較例2として、それぞれ板付け蒲鉾を製造
した。
【0019】製造方法は、主材部であるスケソウダラす
り身に、食塩を加え塩摺りし、副材を加え、本摺りし、
板付けし、プラスチックフィルムで包装後90℃で蒸気
加熱した。
【0020】
【表1】
【0021】注1):CFF社(独)製、「QUALICEL 1
50B」
【0022】実施例1、比較例1,2の配合割合で製造
した板付け蒲鉾を25mmにカットし、レオメーター
(サン化学社製)でゼリー強度を測定した。測定結果を
表2に示す
【0023】
【表2】
【0024】表2に示した結果から明らかなように、実
施例1の板付け蒲鉾は、比較例1,2の板付け蒲鉾に比
べて、破断強度、凹み、ゼリー強度の全てで高い数値が
得られた。また、実施例1の板付け蒲鉾は食感も弾力に
富んで、非常に好ましい結果が得られた。
【0025】実施例2、比較例3,4 表3に示すCMCを添加した一般的な配合を比較例3、
無添加の配合を比較例4とし、竹ファイバーを添加した
配合を実施例2として、それぞれ揚げ蒲鉾を製造した。
【0026】製造方法は、主剤部であるスケソウダラす
り身に、食塩を加え、塩摺りし、副材部を加え、本摺り
し、成形後、175℃の油で揚げて揚げ蒲鉾を製造し
た。
【0027】
【表3】
【0028】実施例2、比較例3,4の配合割合で製造
した揚げ蒲鉾を15mmにカットし、レオメーター(サ
ン化学社製)でゼリー強度を測定した。測定結果を表4
に示す。
【0029】
【表4】
【0030】表4に示した結果から明らかなように、実
施例2の揚げ蒲鉾は、比較例3,4の揚げ蒲鉾に比べ
て、破断強度、凹み、ゼリー強度の全てで高い数値が得
られ、弾力に富んだ食感となった。特に、実施例2の揚
げ蒲鉾は凹みの数値が大きくなった。これは、しなやか
で柔らかく非常に好ましい食感であることを示してい
る。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、粘弾性を著しく増大さ
せ、かつ、しなやかさに富んだ魚肉錬り製品を得ること
ができ、水産加工業界に資するところが大きい。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 竹ファイバーを含有することを特徴とす
    る魚肉錬り製品。
  2. 【請求項2】 前記竹ファイバーが魚肉100重量部に
    対して0.1〜10重量部含有されていることを特徴と
    する請求項1に記載の魚肉練り製品。
  3. 【請求項3】 竹ファイバーを添加することを特徴とす
    る魚肉練り製品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記竹ファイバーの添加割合が魚肉10
    0重量部に対して0.1〜10重量ぶであることを特徴
    とする請求項3に記載の魚肉練り製品の製造方法。
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Cited By (3)

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