JP2003319680A - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置

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JP2003319680A
JP2003319680A JP2002122159A JP2002122159A JP2003319680A JP 2003319680 A JP2003319680 A JP 2003319680A JP 2002122159 A JP2002122159 A JP 2002122159A JP 2002122159 A JP2002122159 A JP 2002122159A JP 2003319680 A JP2003319680 A JP 2003319680A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】実際の電気角と理想電気角との偏差に起因する
モータトルクの低下を防止することができるモータ制御
装置を提供する。 【解決手段】電動モータ3にロック電流Iu,Iv, I
wを供給すると、実際の電気角θmは理想の電気角θ*
になることを利用して、そのときのモータ回転角センサ
5により検出された実際の電気角θmとそのときの理想
の電気角θ*との偏差を演算し、これをオフセット値
(補正値)とするようにした。そして、実際の電気角θ
mをオフセット値に基づいて補正することにより、電気
角のずれによるモータトルクの低下を防止することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の操
舵系にモータによるアシスト力を付与する電動パワース
テアリング装置のモータ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、モータの回転力を利用してス
テアリングホイールの操作を補助する電動パワーステア
リング装置が知られている。このような電動パワーステ
アリング装置のモータとしてはブラシレスモータが多く
使用されている。ブラシレスモータにおいては、ロータ
の磁極の位置を検出する回転角センサが必要である。こ
の回転角センサとしては、例えばホール素子,レゾルバ
等の絶対角センサ及びインクリメント型エンコーダ等の
相対角センサがある。正確な正弦波を得るためにホール
素子とインクリメント型エンコーダとが組み合わせられ
て使用されることもある。この回転角センサにより検出
されたロータの磁極位置に基づいて電流を流すステータ
コイルが正確に順次切り替えられる。この結果、ロータ
が円滑に回転する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
モータ制御装置には次のような問題があった。即ち、回
転角センサをモータに組付けた状態において、当該回転
角センサはモータに対して所定の電気角を有する。そし
て、回転角センサの組み付け精度、特に絶対角を検出す
る絶対角センサの組み付け精度に誤差がある場合、実際
の電気角と理想の電気角との間にずれが発生する。この
状態でモータ制御を行うと、モータへ供給されるアシス
ト電流は本来必要なアシスト電流よりも電気角のずれの
分だけ少なくなる。そして、モータトルクはモータへの
電流供給量に比例するので、電気角のずれの分だけモー
タトルクが低下する。
【0004】例えば理想のモータトルクをTm*、実際
のモータトルクをTm、理想の電気角をθ*、実際の電
気角をθ、理想の電気角θ*と実際の電気角θとの偏差
をδθ(δθ=θ*−θ)としたとき、次式が成り立
つ。
【0005】Tm=COSδθ×Tm* 理想の電気角θ*と実際の電気角θとの間にずれがなけ
れば、電気角偏差δθ=0となる。即ち、COSδθ=
1となり、実際のモータトルクTmと理想のモータトル
クTm*とは等しくなる(Tm=Tm*)。一方、理想
の電気角θ*と実際の電気角θとの間にずれがあると、
δθ≠0となり、実際のモータトルクTmは理想のモー
タトルクTm*よりもずれ(COSδθ)の分だけ低下
する。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、実際の電気角と理想電
気角との偏差に起因するモータトルクの低下を防止する
ことができるモータ制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、回転角検出手段により検出されたロータの磁極位置
に基づいてモータ駆動装置を制御することにより各相巻
線への通電を切り替えてモータを駆動させるようにした
モータ制御装置において、モータに対して所定のロック
電流が供給されるようにモータ駆動装置を制御するロッ
ク通電手段と、ロック通電手段によりモータへ所定のロ
ック電流を供給したときに回転角検出手段により検出さ
れた実際の磁極位置とモータへ供給した所定のロック電
流に対する理想の磁極位置との偏差を演算するオフセッ
ト演算手段と、オフセット演算手段により算出された前
記偏差に基づいて回転角検出手段により検出された実際
の磁極位置を補正する補正手段とを備えたことを要旨と
する。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、オフセット演算手段により算出された
実際の磁極位置と理想の磁極位置との偏差に基づいて得
られた補正値を格納する記憶手段を備えたことを要旨と
する。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、外部の遠隔制御手段から送られてきた
補正値取得要求信号を受信可能とした受信手段を備え、
この受信手段により補正値取得要求信号を受信したとき
実際の磁極位置と理想の磁極位置との偏差に基づいて補
正値を演算する一連の処理を実行するようにしたことを
要旨とする。
【0010】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
モータに対して所定のロック電流が供給される。このと
きに回転角検出手段により検出された実際の磁極位置と
モータへ供給した所定のロック電流に対する理想の磁極
位置との偏差が演算され、この偏差に基づいて回転角検
出手段により検出された実際の磁極位置が補正される。
このため、電気角のずれによるモータトルクの低下が防
止される。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、実際の磁極位置と理想の
磁極位置との偏差に基づいて得られた補正値は記憶手段
に格納される。このため、電源オンの度に毎回補正値を
演算する必要がない。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の作用に加えて、外部の遠隔制御手段から
送られてきた補正値取得要求信号を受信すると、実際の
磁極位置と理想の磁極位置との偏差に基づいて補正値を
演算する一連の処理が実行される。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
電動パワーステアリング装置のモータ制御装置に具体化
した第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。
【0014】(全体構成)図1に示すように、電動パワ
ーステアリング装置1は、電動パワーステアリング制御
装置(以下「制御装置2」という。)及び当該制御装置
2により駆動制御される電動モータ3を備えており、こ
の電動モータ3の出力軸にはギヤ4が固定されている。
電動モータ3は三相同期式永久磁石モータで構成したブ
ラシレスモータであり、モータ回転角センサ(例えばホ
ール素子)5を備えている。モータ回転角センサ5は電
動モータ3の回転角、即ち電動モータ3を構成するロー
タの磁極位置を示す電気角θmを検出し、検出結果(モ
ータ回転角信号)を制御装置2へ送る。また、電動モー
タ3にはモータ駆動電流センサ6が設けられている。モ
ータ駆動電流センサ6は電動モータ3における実際のモ
ータ駆動電流Imを検出し、検出結果(モータ駆動電流
信号)を制御装置2へ送る。
【0015】一方、ステアリングホイール(以下、「ハ
ンドル7」という)にはステアリングシャフト8が連結
されており、同ステアリングシャフト8には減速歯車9
が固定されている。この減速歯車9には前記電動モータ
3のギヤ4が噛合している。ステアリングシャフト8に
はトーションバー(ねじりばね)10が組み込まれてお
り、当該トーションバー10にはトルクセンサ11が設
けられている。トルクセンサ11は、運転者によりハン
ドル7が操舵されてステアリングシャフト8が回転した
際のトーションバー10の捻れ量に基づいて、当該ハン
ドル7に作用する操舵トルクTを検出する。この操舵ト
ルク信号は制御装置2へ送られる。
【0016】前記減速歯車9にはピニオンシャフト12
を介してピニオンギヤ13が固定されている。このピニ
オンギヤ13はラック14と噛合しており、当該ラック
14の両端にはそれぞれタイロッド15が固定されてい
る。タイロッド15の先端部にはナックルアーム16が
回動可能に連結されており、両ナックルアーム16,1
6間にはクロスメンバ17が回動可能に連結されてい
る。両ナックルアーム16,16にはそれぞれ前輪18
が取り付けられている。
【0017】前後左右の各車輪にはそれぞれ車速センサ
19が設けられている(図1では、一方の前輪18の車
速センサ19のみ図示する)。車速センサ19は車輪速
(車輪の単位時間当たりの回転数、即ち回転速度)を検
出し、この検出結果(車輪速信号)を制御装置2へ送
る。制御装置2は車速センサ19から送られてきた車輪
速信号に基づいて車速Vを演算する。
【0018】さて、運転者によりハンドル7が回動操作
されると、ステアリングシャフト8が回転する。この回
転はトーションバー10、ピニオンシャフト12及びピ
ニオンギヤ13を介してラック14へ伝達され、同ラッ
ク14の軸動に変換される。これにより、両前輪18,
18が転舵される。
【0019】このとき、制御装置2は、トルクセンサ1
1により検出された操舵トルクT及び車速センサ19に
より検出された車速Vに基づいて、所定の操舵補助トル
ク(アシストトルク)を発生させるように電動モータ3
を正逆駆動制御する。電動モータ3の回転はギヤ4を介
して減速歯車9に伝達され、当該減速歯車9により回転
数が減少されてピニオンシャフト12及びピニオンギヤ
13に伝達される。ピニオンギヤ13の回転はラック1
4に伝達され、同ラック14の軸動に変換される。この
ようにして、ハンドル7の回動操作による前輪18の操
舵に対してアシストトルクが付与される。
【0020】(制御装置)次に、制御装置2の電気的構
成について説明する。図1に示すように、制御装置2
は、CPU(中央演算装置)21、ROM(読み出し専
用メモリ)22、RAM(読み出し書き込み専用メモ
リ)23及びモータ駆動装置24を備えている。
【0021】ROM22には、CPU21が実行する基
本アシスト制御プログラム及びハンドル戻し制御プログ
ラム等の各種の制御プログラム、各種のデータ、及び各
種の特性マップ等が格納されている。各種の特性マップ
はそれぞれ車両モデルによる実験データ及び周知の理論
計算等によって予め求められたものであり、例えば車速
Vと操舵トルクTとに基づいて基本アシスト電流を求め
るための基本アシストトルクマップや車速,操舵角速
度,操舵絶対角に基づいてハンドル戻し指令電流を求め
るためのマップがある。
【0022】RAM23は、ROM22に書き込まれた
各種の制御プログラムを展開してCPU21が各種の演
算処理を実行するためのデータ作業領域である。また、
RAM23はCPU21が各種の演算処理を行う際の各
種の演算処理結果等を一時的に記憶する。
【0023】CPU21にはトルクセンサ11、車速セ
ンサ19、モータ駆動装置24、モータ回転角センサ
5、及びモータ駆動電流センサ6がそれぞれ入出力イン
ターフェイス(図示略)を介して接続されている。CP
U21は、トルクセンサ11、車速センサ19、モータ
回転角センサ5、及びモータ駆動電流センサ6から得ら
れる各種の情報に基づいて基本アシスト制御プログラム
及びハンドル戻し制御プログラム等の各種の制御プログ
ラムを実行する。
【0024】図2に示すように、モータ駆動装置24
は、FET(電界効果トランジスタ)31U,32Uの
直列回路と、FET31V,32Vの直列回路と、FE
T31W,32Wの直列回路がを並列に接続されること
により構成されている。FET31U,32U間の接続
点33Uは電動モータ3のU相巻線に接続され、FET
31V,32V間の接続点33Vは電動モータ3のV相
巻線に接続され、FET31W,32W間の接続点33
Wは電動モータ3のW相巻線に接続されている。
【0025】モータ駆動装置24と車両に搭載されたバ
ッテリ34との間の電源ラインL上には昇圧回路(図示
略)が設けられており、当該昇圧回路はCPU21から
の指令信号(昇圧回路制御信号)に基づいてバッテリ3
4の電圧を昇圧し、これをモータ駆動装置24の各直列
回路にそれぞれ印加する。
【0026】CPU21は、前記基本アシストマップに
基づいて、車速V及び操舵トルクTに対応した基本アシ
スト電流値を演算し、この基本アシスト電流とモータ駆
動電流センサ(図示略)によって得られるモータ駆動電
流(電動モータ3における実際のモータ駆動電流)との
差に基づいてPI制御値を演算する。CPU21はPI
制御値に応じたPWM演算を行い、このPWM演算の結
果(モータ制御信号)をモータ駆動装置24に対して、
具体的にはFET31U,32U、FET31V,32
V、FET31W,32Wに対してそれぞれ出力する。
モータ駆動装置24は、送られてきたPWM演算の結果
に基づいて電動モータ3に対する基本アシスト電流(3
相の励磁電流)の供給を3相の励磁電流路を介して行
う。電動モータ3は基本アシスト電流の供給に基づいて
ハンドル7に対して基本アシスト力を付与する。
【0027】(電気角補正処理)次に、前述のように構
成した制御装置による電動モータ3を構成するロータの
磁極位置を示す電気角の補正処理を図3に示すCPU2
1の機能ブロック図に基づいて説明する。電気角の補正
処理は、ROM22に予め格納された各種の制御プログ
ラムに従って実行される。尚、電気角θ等の各種のパラ
メータはそれぞれに対応する信号の意味として使用す
る。
【0028】モータ回転角センサ5により検出された実
際の電気角θmの補正処理は、電動モータ3にロック電
流を供給したときの電気角は理想電気角になることを利
用して行われる。即ち、図3に示すように、電源がオン
(イグニッションオン)されると、CPU21のロック
通電制御部41は予め設定された電気角θ*に基づいて
電動モータ3の各相巻線へそれぞれ供給するロック電流
Iu,Iv, Iwを演算する。本実施形態では予め設定
された電気角θ*=90度とされている。
【0029】電動モータ3の各相に流れる電流の位相は
120度ずつずれるので、U相,V相,W相にそれぞれ
流れる電流は例えば次式で示される。 Iu=Iin・sinωt Iv=Iin・sin(ωt−2π/3) Iw=Iin・sin(ωt−4π/3) ここで、Iu,Iv,IwはそれぞれU相巻線,V相巻
線,W相巻線へそれぞれ供給する電流値である。Iin
はバッテリ34からの入力電流検出値又は検査装置等か
らの検査用電流値である。また、ωtは電気角に相当す
る。
【0030】そして、各式のωtに予め設定された電気
角θ*を代入することにより、ロック電流Iu,Iv,
Iwがそれぞれ得られる。本実施形態において、例えば
入力電流検出値Iinを20A(アンペア)とすると、
ロック電流Iu,Iv, Iwはそれぞれ20A,−10
A,−10Aとなる。
【0031】図4に示すように、電気角(deg)に対
して各相巻線に流れる相電流の割合(%)は一意的に決
まっているので、電気角が決まれば各相電流の値も決ま
る。ちなみに、電気角θ*=90度とした場合、各相巻
線に流れるロック電流Iu,Iv, Iwの割合は1:−
0.5:−0.5となる。これは、前述の演算結果と合
致している。
【0032】ロック通電制御部41は算出したロック電
流Iu,Iv, IwをそれぞれPWM演算部42へ送
る。PWM演算部42はロック通電制御部41から送ら
れてきたロック電流Iu,Iv, Iwに応じたPWM演
算を行い、このPWM演算の結果(モータ制御信号)を
モータ駆動装置24のFET31U,32U、FET3
1V,32V、FET31W,32Wに対してそれぞれ
出力する。
【0033】モータ駆動装置24は、送られてきたPW
M演算の結果に基づいて、電動モータ3の各相巻線に対
してそれぞれロック電流Iu,Iv, Iwを各相の励磁
電流路を介して行う。
【0034】前述のロック通電中において、モータ回転
角センサ5により検出された実際の電気角θmはオフセ
ット演算部43へ送られる。オフセット演算部43はモ
ータ回転角センサ5から送られてきた実際の電気角θm
と、ロック電流Iu,Iv,Iwに対する理想の電気角
θ*との偏差δθ(δθ=θ*−θm)を演算し、オフ
セット値(補正値)とする。
【0035】図4に示すように、電動モータ3の各相巻
線へのロック電流Iu,Iv, Iwの配分量により、理
想の電気角*は一義的に決まる。例えば電動モータ3の
各相巻線へのロック電流Iu,Iv, Iwの配分割合を
1:−0.5:−0.5とすると、理想の電気角θ*は
90度となる。本実施形態では、各相巻線へのロック電
流Iu,Iv, Iwがそれぞれ20A,−10A,−1
0Aとされているので、理想の電気角θ*は90度とな
る。従って、実際の電気角θmが理想の電気角θ*とず
れていれば、その差分がオフセット値(補正値)とな
る。
【0036】例えば実際の電気角θmが89度であった
とすると、本実施形態における理想の電気角θ*=90
度との偏差δθは1度となる。オフセット演算部43は
算出した偏差δθ(この場合、1度)を電気角補正部4
4へ送る。
【0037】電気角補正部44は、オフセット演算部4
3から送られてきた偏差δθに基づいて、モータ回転角
センサ5により検出された実際の電気角θmを補正す
る。即ち、実際の電気角θmと理想の電気角との偏差δ
θが0になるように、偏差δθに応じた補正値を実際の
電気角θmに対して加算又は減算して補正電気角θ**
を演算する。本実施形態では、実際の電気角θm=89
度であるので、この値に偏差δθ=1度が加算されて補
正電気角θ**=90とされる。電気角補正部44は算
出した補正電気角θ**をPWM演算部42へ送る。
【0038】以上で、電気角の補正処理が完了となる。
以後、電源がオン(即ち、イグニッションスイッチがオ
ン)される毎に、前述の電気角補正処理を繰り返す。P
WM演算部42では、理想の電気角θ*と実際の電気角
θmとの間にずれがない正確な電気角、即ち補正電気角
θ**に基づいてPWM演算が行われることにより、電
流を供給するステータコイルの切り替えがいっそう正確
に行われる。このため、モータトルクの低下が防止され
る。
【0039】(実施形態の効果)従って、本実施形態に
よれば、以下の効果を得ることができる。 (1)電動モータ3にロック電流Iu,Iv, Iwを供
給すると、実際の電気角θmは理想の電気角θ*になる
ことを利用して、そのときのモータ回転角センサ5によ
り検出された実際の電気角θmとそのときの理想の電気
角θ*との偏差を演算し、これをオフセット値(補正
値)とするようにした。そして、実際の電気角θmをオ
フセット値に基づいて補正することにより、電気角のず
れによるモータトルクの低下を防止することができる。
【0040】(2)また、モータ回転角センサ5を電動
モータ3に対して組付けた後、モータ回転角センサ5の
電気角にオフセット調整をソフトウェア的に行うように
したことにより、モータ回転角センサ5の組付け精度を
厳密に管理する必要がない。このため、モータ回転角セ
ンサ5の組付け作業効率を向上させることができ、ひい
ては組付けコストを低減させることができる。
【0041】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態を説明する。本実施形態は実際の電気角と理想の電
気角との偏差を記憶手段に記憶させるようにした点で前
記第1実施形態と異なる。従って、前記第1実施形態と
同一の部材構成については同一の符号を付し、その重複
した説明を省略する。
【0042】図1及び図3に二点鎖線で示すように、制
御装置2はEEPROM51(電気的に書換え可能なR
OM)を備えている。そして、CPU21のオフセット
演算部43は算出した偏差δθ、即ちオフセット値(補
正値)をEEPROM51に格納する。そして、電源が
オン(イグニッションオン)される度に電気角補正部4
4はオフセット値をEEPROM51から読み出し、こ
の読み出したオフセット値に基づいてモータ回転角セン
サ5により検出された実際の電気角θmをリアルタイム
に補正する。
【0043】従って、本実施形態によれば、第1実施形
態の(1),(2)の効果に加えて、以下の効果を得る
ことができる。 ・オフセット演算部43により求められたオフセット値
はEEPROM51に格納するようにした。そして、電
源がオン(イグニッションオン)される度に電気角補正
部44はオフセット値をEEPROM51から読み出
し、この読み出したオフセット値に基づいて実際の電気
角θmを補正するようにした。このため、電源オンの度
に毎回オフセット値を演算する必要がない。即ち、モー
タ回転角センサ5の起動時にオフセット値を毎回演算し
て電気角補正(オフセット補正)を行う前処理が不要と
なる。従って、制御装置2による初動制御を簡単かつ迅
速に行うことができる。
【0044】(第3実施形態)次に、本発明の第3実施
形態を説明する。本実施形態は電気角補正処理を遠隔操
作により実行させるようにした点で前記第2実施形態と
異なる。従って、前記第2実施形態と同一の部材構成に
ついては同一の符号を付し、その重複した説明を省略す
る。
【0045】図1に二点鎖線で示すように、制御装置2
は通信制御装置61を備えている。この通信制御装置6
1は同じく二点鎖線で示す例えば検査装置等の外部機器
62から無線又は有線により送られてきた各種指令信号
を受信可能とされている。外部機器62からの指令信号
としては例えばオフセット値取得要求信号Sがある。外
部機器62からのオフセット値取得要求信号Sが通信制
御装置61により受信されると、CPU21は実際の電
気角と理想の電気角との偏差、即ちオフセット値(補正
値)を求めるための処理を実行する。そして、算出した
オフセット値をEEPROM51へ格納する。
【0046】従って、本実施形態によれば、第2実施形
態の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。 ・外部機器62から送られてきたオフセット値取得要求
信号Sを受信可能とした通信制御装置61を備えた。そ
して、通信制御装置61によりオフセット値取得要求信
号Sを受信したとき実際の磁極位置(電気角θm)と理
想の磁極位置(電気角θ*)との偏差に基づいてオフセ
ット値を演算する一連の処理を実行し、算出されたオフ
セット値をEEPROM51に格納するようにした。オ
フセット値の記憶は例えば車両の工場出荷時に1度行っ
ておけばよく、量産に対応することができる。
【0047】(別例)尚、前記実施形態は以下のように
変更して実施してもよい。 ・本実施形態では、予め設定された電気角θ*=90度
としたが、例えば135度等の任意角度を設定するよう
にしてもよい。
【0048】・EEPROM51をフラッシュメモリ等
の他の書換え可能な記憶媒体としてもよい。 (付記)次に前記実施形態及び別例から把握できる技術
的思想を以下に追記する。
【0049】・回転角検出手段により検出されたロータ
の磁極位置に基づいてモータ駆動装置を制御することに
より各相巻線への通電を切り替えてモータを駆動させる
ようにしたモータの制御方法において、モータに対して
所定のロック電流を供給し、このときに回転角検出手段
により検出された実際の磁極位置とモータへ供給した所
定のロック電流に対する理想の磁極位置との偏差を演算
し、この算出された偏差に基づいて回転角検出手段によ
り検出された実際の磁極位置を補正するようにしたモー
タの制御方法。
【0050】・車両の操舵系にトルク伝達可能に設けら
れて操舵補助トルクを発生するモータと、前記モータを
駆動するモータ駆動手段と、前記モータ駆動手段を通電
制御することにより前記モータを駆動制御するモータ制
御装置とを備えた電動パワーステアリング装置におい
て、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のモ
ータ制御装置を備えた電動パワーステアリング装置。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、実際の電気角と理想電
気角との偏差に起因するモータトルクの低下を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態における電動パワーステアリング
装置の概略構成図。
【図2】 本実施形態における電動パワーステアリング
制御装置の回路図。
【図3】 本実施形態におけるCPUの機能ブロック
図。
【図4】 本実施形態における3相電流波形図。
【符号の説明】
1…電動パワーステアリング装置、 2…モータ制御装置を構成する制御装置、 3…モータを構成する電動モータ、 5…回転角検出手段を構成するモータ回転角センサ、 21…補正手段を構成する電気角補正部、 24…モータ駆動装置、 41…ロック通電手段を構成するロック通電制御部、 43…オフセット演算手段を構成するオフセット演算
部、 51…記憶手段を構成するEEPROM、 61…受信手段を構成する通信制御装置。 62…外部の遠隔制御手段を構成する外部機器、 Iu,Iv, Iw…ロック電流、 S…補正値取得要求信号を構成するオフセット値取得要
求信号、 θm…実際の電気角(実際の磁極位置)、 θ*…実際の電気角(理想の磁極位置)、 δθ…偏差(補正値)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転角検出手段により検出されたロータ
    の磁極位置に基づいてモータ駆動装置を制御することに
    より各相巻線への通電を切り替えてモータを駆動させる
    ようにしたモータ制御装置において、 モータに対して所定のロック電流が供給されるようにモ
    ータ駆動装置を制御するロック通電手段と、 ロック通電手段によりモータへ所定のロック電流を供給
    したときに回転角検出手段により検出された実際の磁極
    位置とモータへ供給した所定のロック電流に対する理想
    の磁極位置との偏差を演算するオフセット演算手段と、 オフセット演算手段により算出された前記偏差に基づい
    て回転角検出手段により検出された実際の磁極位置を補
    正する補正手段とを備えたモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 オフセット演算手段により算出された実
    際の磁極位置と理想の磁極位置との偏差に基づいて得ら
    れた補正値を格納する記憶手段を備えた請求項1に記載
    のモータ制御装置。
  3. 【請求項3】 外部の遠隔制御手段から送られてきた補
    正値取得要求信号を受信可能とした受信手段を備え、こ
    の受信手段により補正値取得要求信号を受信したとき実
    際の磁極位置と理想の磁極位置との偏差に基づいて補正
    値を演算する一連の処理を実行するようにした請求項2
    に記載のモータ制御装置。
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