JP2003318062A - コンデンサ - Google Patents

コンデンサ

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JP2003318062A
JP2003318062A JP2002125313A JP2002125313A JP2003318062A JP 2003318062 A JP2003318062 A JP 2003318062A JP 2002125313 A JP2002125313 A JP 2002125313A JP 2002125313 A JP2002125313 A JP 2002125313A JP 2003318062 A JP2003318062 A JP 2003318062A
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capacitor element
capacitor
terminals
terminal
metal foil
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JP2002125313A
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English (en)
Inventor
Masahiro Sasaki
政広 佐々木
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Shizuki Electric Co Inc
Original Assignee
Shizuki Electric Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半田付けや溶接等を行うことなく、リング状
のコンデンサ素子と端子とを簡単に接続することができ
て、容易に製造することができるコンデンサを提供す
る。 【解決手段】 金属箔5と誘電体フィルム6とを重ね合
せて巻回したリング状のコンデンサ素子1と、コンデン
サ素子1の挟持が可能なホルダー3とを備える。誘電体
フィルム6の両側に配置された金属箔5、5の一方の端
部7が誘電体フィルム6からはみ出て端子部9、9を形
成する。コンデンサ素子1がホルダー3の一対の壁部1
0、11にて挟持された状態にて、ホルダー3の壁部1
0、11とコンデンサ素子1との間に端子14、15が
介在されて、端子部9、9と端子14、15とが電気的
に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンデンサに関
し、特に金属箔と誘導体フィルムを重ね合せたコンデン
サ素子を有するコンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金属箔と誘導体フィルムを重ね合
せたコンデンサ素子を有するコンデンサでは、金属箔の
端部をコンデンサ素子からはみ出させ、このはみ出させ
た金属箔の端部に端子を半田付けしたり、または金属箔
の表面に予め引き出し端子を溶接して、この端子をもっ
て外部との接続用端子としたりしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の構造(構成)では、外部接続用端子と金属
箔との電気的接続のために半田付けや溶接を行うもので
あり、そのため接続用の部材や接続設備等が必要であ
り、製造工程は多くなると共に、コスト高となってい
た。
【0004】この発明は、上記従来の欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、半田付けや溶
接等を行うことなく、リング状のコンデンサ素子と端子
とを簡単に接続することができて、容易に製造すること
ができるコンデンサを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1のコンデ
ンサは、誘電体フィルム6の両側に配置された金属箔
5、5の一方の端部7がこの誘電体フィルム6からはみ
出るように、金属箔5と誘電体フィルム6とを重ね合せ
て巻回したリング状のコンデンサ素子1と、一対の壁部
10、11による上記コンデンサ素子1の挟持が可能な
ホルダー3と、上記コンデンサ素子1が上記ホルダー3
の一対の壁部10、11にて挟持された状態にて、上記
ホルダー3の壁部10、11とコンデンサ素子1との間
に介在される一対の端子14、15とを備え、上記挟持
状態にて、上記コンデンサ素子1のはみ出た金属箔5の
端部7・・にて形成される少なくとも一方の端子部9、
9に上記端子14、15を押圧して、このコンデンサ素
子1を、その端子部9、9と上記端子14、15との電
気的接続状態にて固定保持することを特徴としている。
【0006】上記請求項1のコンデンサでは、コンデン
サ素子1をホルダー3の一対の壁部10、11にて挟持
させれば、コンデンサ素子1の端子部9、9と端子1
4、15とを電気的に接続状態とすることができ、しか
も、この接続状態ではコンデンサ素子1が固定保持され
る。すなわち、半田付けや溶接等を行うことなく、リン
グ状のコンデンサ素子1と端子14、15とを簡単に接
続することができる。
【0007】請求項2のコンデンサは、誘電体フィルム
6の両側に配置された金属箔5、5の一方の端部7がこ
の誘電体フィルム6からはみ出るように、金属箔5と誘
電体フィルム6とを重ね合せて巻回したリング状のコン
デンサ素子1と、上記コンデンサ素子1の少なくとも一
部を収納する収納部17と、上記収納部17の素子対向
面10a、11aに付設される端子14、15とを備
え、上記コンデンサ素子1の収納部17への収納状態に
て、上記コンデンサ素子1のはみ出た金属箔5の端部7
・・にて形成される少なくとも一方の端子部9、9に上
記端子14、15を押圧して、このコンデンサ素子1の
端子部9、9と端子14、15とを電気的に接続するこ
とを特徴としている。
【0008】上記請求項2のコンデンサでは、コンデン
サ素子1を収納部17へ収納させれば、コンデンサ素子
1の端子部9、9と端子14、15とを電気的に接続す
ることができる。これにより、半田付けや溶接等を行う
ことなく、リング状のコンデンサ素子1と端子と14、
15を簡単に接続させることができる。また、コンデン
サ素子1は少なくとも一部が収納部17に収納されるの
で、コンデンサ素子1を安定して保持(支持)すること
ができる。
【0009】請求項3のコンデンサは、誘電体フィルム
6の両側に配置された金属箔5、5の一方の端部7がこ
の誘電体フィルム6からはみ出るように、金属箔5と誘
電体フィルム6とを重ね合せて巻回したリング状のコン
デンサ素子1と、上記コンデンサ素子1の少なくとも一
部を収納する収納部26と、上記コンデンサ素子1の収
納部26への収納状態にて、上記コンデンサ素子1のは
み出た金属箔5の端部7・・にて形成される端子部9、
9に対向する一対の端子20、21とを備え、上記コン
デンサ素子収納状態にて、上記一対の端子20、21
と、この端子20、21間に介在されるコンデンサ素子
1とを押圧するカバー22を上記収納部26に装着し、
上記コンデンサ素子1の端子部9、9と端子20、21
とを電気的に接続することを特徴としている。
【0010】上記請求項3のコンデンサでは、コンデン
サ素子1を収納部26へ収納して、カバー22を収納部
26に装着すれば、コンデンサ素子1の端子部9、9と
端子20、21とを電気的に接続することができる。こ
れにより、半田付けや溶接等を行うことなく、リング状
のコンデンサ素子1と端子20、21とを簡単に接続さ
せることができる。また、カバー22は一対の端子2
0、21とこの端子20、21間に介在されるコンデン
サ素子1とを押圧するので、コンデンサ素子1をより一
段と安定して保持(支持)することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、この発明のコンデンサの具
体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説
明する。図1はコンデンサの分解斜視図である。このコ
ンデンサは、コンデンサ素子1と、このコンデンサ素子
1を保持するホルダー3とを備える。コンデンサ素子1
は、図1と図2に示すように、金属箔5と誘電体フィル
ム6とを交互に重ね合わせて巻回することによってリン
グ状としている。金属箔5は例えば厚さ1μm以上のア
ルミ箔からなり、誘電体フィルム6は例えばPP(ポリ
プロピレン)やPET(ポリエチレンテレフタレート)
等のプラスチックフィルムからなる。この場合、誘電体
フィルム6は0.1μm以上の厚みを有する。
【0012】そして、誘電体フィルム6の内外に配置さ
れた金属箔5、5の一方の側(内側)に位置する金属箔
5の端部7がこの誘電体フィルム6の端縁8よりも一方
側(上方側)に突出し、他方の側(外側)に位置する金
属箔5の端部7がこの誘電体フィルム6の端縁8よりも
他方側(下方側)に突出している。すなわち、金属箔5
の端部7を、誘電体フィルム6を挟んで内外交互にこの
誘電体フィルム6からはみ出させているものであり、上
側の端部7がはみ出ている金属箔5、5間の間の金属箔
5の上側の端部は、誘電体フィルム6の端縁8よりも引
っ込んだ状態となっており、その金属箔5の下側の端部
(図示せず)は誘電体フィルム6から下方にはみ出して
いる。このように、このコンデンサ素子1では、金属箔
5の端部7・・をもって、外部との電気的接続用の端子
部9を上下に形成している。なお、金属箔5のはみ出し
ている端部7を、圧潰又は折り曲げて扁平形状にして、
内外のこの扁平部が相互に接触するようにすることも可
能である。また、このはみ出し寸法(誘電体フィルム6
の端縁8からはみ出している端部7の端縁までの寸法)
Hとしては例えば0.1mm以上としている。そして、
このはみ出し寸法Hとしては、端部7が圧潰されたと
き、あるいは折り曲げられたときに、内外の金属箔5の
はみ出し端部7、7が相互に接触する長さとするのが好
ましい。
【0013】また、ホルダー3は樹脂成形され、図1に
示すように、所定間隔をもって相対向する半円状の壁部
10、11と、この壁部10、11を連結する周壁12
と、この周壁12の外面から外径方向へ突出される鍔部
13とを備える。このため、壁部10、11と周壁12
とでもって、後述するように、コンデンサ素子1の一部
が収納される収納部17を構成する。そして、壁部1
0、11の素子対向面10a、11aにはそれぞれ半円
形扁平状の導体からなる端子14、15が付設されてい
る。これによって、コンデンサ素子1が収納部17に収
納された状態にて、壁部10、11とコンデンサ素子1
との間に端子14、15が介在されることになる。この
場合、各端子14、15は半田付けやスポット溶接等に
て固定されている。
【0014】そして、この対面(対向)する平面状の各
端子14、15の間の寸法Bが、コンデンサ素子1の厚
さ寸法(端子部外面間寸法)Aよりも僅に小さく設定さ
れている。また、ホルダー3の壁部10、11は、基部
(周壁12側の端部)を中心にそれぞれ矢印C、D方向
に弾性的に揺動する。
【0015】次に、図1に示したコンデンサの組み立て
方法を説明する。ホルダー3の壁部10、11の素子対
向面10a、11aに端子14、15をそれぞれ固定
し、この状態で、リング状に形成されたコンデンサ素子
1を、収納部17の壁部10、11を押し広げるように
して開口部(側方開口部)18から図1の矢印X方向に
挿入する。これにより、このコンデンサ素子1の一部
を、収納部17に収納させることができて組み立てるこ
とができる。そして、このように収納状態となれば、壁
部10、11には、矢印Yのように、コンデンサ素子1
の端子部9、9を押圧する復元力が作用し(働き)、こ
の壁部10、11にてこのコンデンサ素子1の一部を挟
持することができる。これによって、素子対向面10
a、11aに付設されている各端子14、15はコンデ
ンサ素子1の端子部9、9に圧接して電気的に接続され
る。
【0016】このように、上記コンデンサによれば、コ
ンデンサ素子1の一部を、壁部10、11と周壁12と
でもって構成される収納部17に収納させれば、コンデ
ンサ素子1の端子部9、9と端子14、15とを電気的
に接続することができる。しかも、その収納状態では、
コンデンサ素子1は壁部10、11間に固定保持され、
安定して接続状態を維持することができる。従って、半
田付けや溶接等を行うことなく、コンデンサ素子1をホ
ルダ−3に組み込むことができ、組み立て作業の簡略化
を図ることができる。
【0017】すなわち、上記コンデンサでは、製造工程
の簡略化を図って、生産性の向上を図ることができ、し
かも、溶接工程等の設備を必要としないので、コストの
低減を図ることができる。さらに、電極として蒸着金属
フィルムを用いることなく金属箔5を用いたため、蒸着
金属フィルムを用いた場合に生じる吸湿による電極後退
などがなく、特性劣化の極めて少ないコンデンサとな
る。また、ホルダー3の鍔部13は、端子14、15と
外部部品(図示省略)との接続やこのコンデンサ自体の
装着部(実装部)への取付け、固定等に用いることがで
きる。なお、ホルダー3として一対設け、この一対のホ
ルダー3、3にてコンデンサ素子1を挟むようにするこ
ともできる。さらに、図2では、誘電体フィルム6は一
層であるが、多層(2層以上)にして金属箔5と重ね合
せて巻回すれば、各フィルム6の同一位置にフィルム欠
陥部(ピンホール)が存在する確率が極めて小さくな
り、フィルム欠陥で電極が短絡するおそれがほとんどな
く、絶縁性能の優れたものとなる。
【0018】次に、図3は他の実施の形態を示し、この
場合のコンデンサは、上記図1に示すコンデンサと同一
構造のリング状のコンデンサ素子1と、このコンデンサ
素子1を保持収納するホルダー3と、一対のリング状の
導体からなる端子20、21と、カバー22とを備える
ものである。
【0019】そして、この場合のホルダー3は、底壁2
3と、内周壁24と、外周壁25とを備え、これらによ
ってリング状の上方開口部を有する収納部26が形成さ
れる。また、外周壁25の上端縁には、外径方向に延び
る半リング状の鍔部27が形成されている。この鍔部2
7には一対の凹溝28、29が設けられている。この場
合、外周壁25の内径寸法(内周面の直径寸法)がコン
デンサ素子1の外径寸法よりも僅に大きく設定され、内
周壁24の外径寸法がコンデンサ素子1の内径寸法より
も僅に小さく設定される。また、収納部26の深さ寸法
は、コンデンサ素子1の(厚さ寸法)軸方向長さよりも
小さく設定されている。これらにより、コンデンサ素子
1の収納部26への収納が可能となっている。なお、底
壁23としては、収納部26の上方開口部に対応したリ
ング体であっても、内周壁24の内径側も塞ぐ円盤体で
あってもよい。
【0020】ところで、一方のリング状の端子20はそ
の一部に導体からなる外部接続用端子30を有してい
る。この場合、外部接続用端子30は、端子20の外周
縁から立ち上がる第1片30aと、この第1片30aの
上端から外径方向に延びる第2片30bとからなる。ま
た、この一方の端子20は、その外径寸法がコンデンサ
素子1の外径寸法と略同一またはコンデンサ素子1の外
径寸法よりも小さく設定され、その内径寸法がコンデン
サ素子1の内径寸法と略同一またはコンデンサ素子1の
内径寸法よりも大きく設定されている。これらより、上
記収納部26内への収納が可能とされる。そして、この
収納状態では、底壁23上に配置されると共に、その外
部接続用端子30の第2片30bがホルダー3の鍔部2
7の凹溝28に嵌合して外部接続を可能としている。こ
の場合、外部接続用端子30は端子20と一体的に形成
されているが、もちろん、端子20と外部接続用端子3
0とを別体として形成した後、半田付けや溶接等にて一
体化するものであってもよい。別体として形成する場合
の外部接続用端子30としてはもちろん導体から構成す
る。
【0021】また、他方のリング状の端子21はその一
部に導体からなる外部接続用端子31を有している。こ
の場合、外部接続用端子31は、端子21の外周縁から
垂下される第1片31aと、この第1片31aの下端か
ら外径方向に延びる第2片31bとからなる。また、こ
の他方の端子21は、その外径寸法がコンデンサ素子1
の外径寸法と略同一またはコンデンサ素子1の外径寸法
よりも小さく設定され、その内径寸法がコンデンサ素子
1の内径寸法と略同一またはコンデンサ素子1の内径寸
法よりも大きく設定されている。これらにより、コンデ
ンサ素子1が上記収納部26内への収納された状態にお
いて、このコンデンサ素子1上への配置が可能となって
いる。そして、この配置された状態で、その外部接続用
端子31の第2片31bがホルダー3の鍔部27の凹溝
29に嵌合して外部接続を可能としている。この場合の
外部接続用端子31も端子21と一体的に形成されてい
るが、もちろん、端子21と外部接続用端子31とを別
体として形成した後、半田付けや溶接等にて一体化する
ものであってもよい。別体として形成する場合の外部接
続用端子31としてはもちろん導体から構成する。
【0022】そして、カバー22は、リング状の上壁3
3と、この上壁33から垂下される内外周壁34、35
とを備える。この場合、外周壁35は、その外径寸法が
上記ホルダー3の外周壁25の内径寸法(内周面の直径
寸法)よりも僅に小さく設定されると共に、コンデンサ
素子1の外径寸法よりも僅に大きく設定され、内周壁3
4は、その内径寸法が上記ホルダー3の内周壁24の外
径寸法よりも僅に大きく設定されると共に、その外径寸
法がコンデンサ素子1の内径寸法よりも僅に小さく設定
される。これにより、収納部26内にコンデンサ素子1
が収納された状態において、外周壁35を、コンデンサ
素子1とホルダー3の外周壁25との間へ嵌入させるこ
とができると共に、内周壁34を、コンデンサ素子1と
ホルダー3の内周壁24との間へ嵌入させることができ
る。また、このカバー22の高さ寸法(軸方向長さ)は
コンデンサ素子1の厚さ寸法よりも小さく設定される。
なお、カバー22の外周壁35には、この外周壁35の
下端縁に開口する切欠き部36、37が設けられてい
る。
【0023】次に、図3に示したコンデンサの組み立て
方法について説明する。まず、一方の端子20をホルダ
ー3の収納部26に収納する。この際、底壁23上にこ
の端子20を配置すると共に、その外部接続用端子30
の第2片30bをホルダー3の鍔部27の凹溝28に嵌
合させる。その後、コンデンサ素子1を収納部26に収
納して、端子20上に配置する。次に、このコンデンサ
素子1上に他方の端子21を配置する。この際、端子2
1の外部接続用端子31の第2片31bをホルダー3の
鍔部27の凹溝29に嵌合させる。
【0024】その後、端子20とコンデンサ素子1と端
子21とにカバー22を被せる。すなわち、カバー22
の外周壁35を、コンデンサ素子1とホルダー3の外周
壁25との間へ嵌入させると共に、カバー22の内周壁
34を、コンデンサ素子1とホルダー3の内周壁との間
へ嵌入させる。この場合、カバー22とホルダー3との
間には、ロック手段(図示省略)が設けられており、こ
れによって、カバー22はホルダー3に固定される。ま
た、この被せた状態(カバー装着状態)では、外部接続
用端子30、31は、それぞれ切欠き部36、37を介
して外部へ引き出される。なお、ロック手段としては、
例えば、突部と、この突部に嵌合する凹部又は貫孔等に
て構成することができ、突部をカバー22側に設けると
共に、凹部又は貫孔をホルダー3側に設けたり、逆に、
突部をホルダー3側に設けると共に、凹部又は貫孔をカ
バー22側に設けたりすることができる。
【0025】そして、カバー22を被せた状態(カバー
装着状態)、つまり、ロック手段にてロックした状態で
は、端子21とコンデンサ素子1と端子20をホルダー
3の底壁23側へ押圧することになる。これによって、
一方の端子20にコンデンサ素子1の一方の端子部9を
圧接させて、この一方の端子20と一方の端子部9とを
電気的に接続する共に、他方の端子21にコンデンサ素
子1の他方の端子部9を圧接させて、この他方の端子2
1とコンデンサ素子1の他方の端子部9とを電気的に接
続することができる。
【0026】このように、このコンデンサでは、コンデ
ンサ素子1と外部接続用端子30、31とを、半田付け
や溶接等を行って接続する必要がなく、組み立て作業の
簡略化を図ることができる。従って、このコンデンサで
も、製造工程の簡略化を図って、生産性の向上を図るこ
とができ、しかも、溶接工程等の設備を必要としないの
で、コストの低減を図ることができる。さらに、金属箔
5を用いたため電極後退などがなく、特性劣化の極めて
少ないコンデンサとなる。
【0027】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施するこ
とができる。例えば、ホルダー3やカバー22は樹脂成
形品にて構成することができるが、樹脂の種類として
は、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂等の種々のものを使用
することができる。また、カバー22を有する場合、カ
バー22として、内周壁34を有さないものや、上壁3
3が円盤状であってもよい。さらに、図1に示したコン
デンサにおいてはホルダー3の一方の壁部10が上方に
位置するものと説明したが、各壁部10、11を鉛直面
と略平行となるように配置させたり、図3に示すコンデ
ンサにおいてカバー22を下方に位置させたり、カバー
22を鉛直面と略平行となるように配置させたりするこ
ともある。なお、このコンデンサは、基板搭載用、モー
タ用、自動車用等の各種の用途に適用(使用)できる。
【0028】
【発明の効果】請求項1のコンデンサでは、半田付けや
溶接等を行って接続する必要がなく、組み立て作業の簡
略化を図ることができる。このように、このコンデンサ
では、製造工程の簡略化を図って、生産性の向上を図る
ことができ、しかも、溶接工程等の設備を必要としない
ので、コストの低減を図ることができる。さらに、この
コンデンサは、蒸着金属フィルムを用いることなく金属
箔を用いたため、蒸着金属フィルムを用いた場合に生じ
る吸湿による電極後退などがなく、特性劣化の極めて少
ないコンデンサとなる。
【0029】請求項2のコンデンサでは、半田付けや溶
接等を行うことなく、リング状のコンデンサ素子と端子
とを簡単に電気的に接続することができる。このため、
上記請求項1と同様に、製造工程の簡略化を図って、生
産性の向上を図ることができ、しかも、溶接工程等の設
備を必要としないので、コストの低減を図ることができ
る。さらに、電極後退などがなく、特性劣化の極めて少
ないコンデンサとなる。また、コンデンサ素子を安定し
て保持(支持)することができるので、コンデンサ素子
と端子との電気的接続状態が安定し、コンデンサとして
信頼性に優れる。
【0030】請求項3のコンデンサでは、半田付けや溶
接等を行うことなく、リング状のコンデンサ素子と端子
とを簡単に電気的に接続することができる。このため、
上記請求項1と同様に、製造工程の簡略化を図って、生
産性の向上を図ることができ、しかも、溶接工程等の設
備を必要としないので、コストの低減を図ることができ
る。さらに、電極後退などがなく、特性劣化の極めて少
ないコンデンサとなる。また、カバーにてコンデンサ素
子を保持(支持)することができると共に、保護するこ
とができる。これにより、コンデンサ素子と端子との電
気的接続状態をより一段と安定して維持することがで
き、製品としての品質をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のコンデンサの実施形態を示す分解斜
視図である。
【図2】上記コンデンサのコンデンサ素子の要部拡大断
面図である。
【図3】この発明のコンデンサの他の実施形態を示す分
解斜視図である。
【符号の説明】
1 コンデンサ素子 3 ホルダー 5 金属箔 6 誘電体フィルム 7 端部 9 端子部 10 壁部 10a 素子対向面 11 壁部 11a 素子対向面 14 端子 15 端子 17 収納部 20 端子 21 端子 22 カバー 26 収納部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体フィルム(6)の両側に配置され
    た金属箔(5)(5)の一方の端部(7)がこの誘電体
    フィルム(6)からはみ出るように、金属箔(5)と誘
    電体フィルム(6)とを重ね合せて巻回したリング状の
    コンデンサ素子(1)と、 一対の壁部(10)(11)による上記コンデンサ素子
    (1)の挟持が可能なホルダー(3)と、 上記コンデンサ素子(1)が上記ホルダー(3)の一対
    の壁部(10)(11)にて挟持された状態にて、上記
    ホルダー(3)の壁部(10)(11)とコンデンサ素
    子(1)との間に介在される一対の端子(14)(1
    5)とを備え、 上記挟持状態にて、上記コンデンサ素子(1)のはみ出
    た金属箔(5)の端部(7・・)にて形成される少なく
    とも一方の端子部(9)(9)に上記端子(14)(1
    5)を押圧して、このコンデンサ素子(1)を、その端
    子部(9)(9)と上記端子(14)(15)との電気
    的接続状態にて固定保持することを特徴とするコンデン
    サ。
  2. 【請求項2】 誘電体フィルム(6)の両側に配置され
    た金属箔(5)(5)の一方の端部(7)がこの誘電体
    フィルム(6)からはみ出るように、金属箔(5)と誘
    電体フィルム(6)とを重ね合せて巻回したリング状の
    コンデンサ素子(1)と、 上記コンデンサ素子(1)の少なくとも一部を収納する
    収納部(17)と、 上記収納部(17)の素子対向面(10a)(11a)
    に付設される端子(14)(15)とを備え、 上記コンデンサ素子(1)の収納部(17)への収納状
    態にて、上記コンデンサ素子(1)のはみ出た金属箔
    (5)の端部(7・・)にて形成される少なくとも一方
    の端子部(9)(9)に上記端子(14)(15)を押
    圧して、このコンデンサ素子(1)の端子部(9)
    (9)と端子(14)(15)とを電気的に接続するこ
    とを特徴とするコンデンサ。
  3. 【請求項3】 誘電体フィルム(6)の両側に配置され
    た金属箔(5)(5)の一方の端部(7)がこの誘電体
    フィルム(6)からはみ出るように、金属箔(5)と誘
    電体フィルム(6)とを重ね合せて巻回したリング状の
    コンデンサ素子(1)と、 上記コンデンサ素子(1)の少なくとも一部を収納する
    収納部(26)と、 上記コンデンサ素子(1)の収納部(26)への収納状
    態にて、上記コンデンサ素子(1)のはみ出た金属箔
    (5)の端部(7・・)にて形成される端子部(9)
    (9)に対向する一対の端子(20)(21)とを備
    え、 上記コンデンサ素子収納状態にて、上記一対の端子(2
    0)(21)と、この端子(20)(21)間に介在さ
    れるコンデンサ素子(1)とを押圧するカバー(22)
    を上記収納部(26)に装着し、上記コンデンサ素子
    (1)の端子部(9)(9)と端子(20)(21)と
    を電気的に接続することを特徴とするコンデンサ。
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