JP2003317775A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム

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JP2003317775A
JP2003317775A JP2002122547A JP2002122547A JP2003317775A JP 2003317775 A JP2003317775 A JP 2003317775A JP 2002122547 A JP2002122547 A JP 2002122547A JP 2002122547 A JP2002122547 A JP 2002122547A JP 2003317775 A JP2003317775 A JP 2003317775A
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    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水詰まり状態解消時の燃費の低下を抑制する
ことがてきる燃料電池システムを提供する。 【解決手段】 コントローラ17は、燃料電池スタック
1の水詰まり発生を検出すると、エゼクタ8の循環率を
向上させるための発電量の変化方向を判断するととも
に、発電変化方向に応じて、余剰の電力をバッテリ12
へ充電できるか或いは不足電力分をバッテリ12から放
電できるかを判断する。バッテリ12の充電又は放電が
可能なときに、循環率が向上するように発電量(水素供
給量)を変化させ、バッテリを充放電する。バッテリ1
2が充放電できないときには、パージ弁7を開いて水詰
まりを解消する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料ガス再循環用
のエゼクタを備えた燃料電池システムに関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は、水素を含んだ燃料ガスを燃
料極に供給し、酸素を含んだ空気を空気極に供給するこ
とにより、水素と酸素を電気化学的に反応させて直接発
電するものであり、小規模でも高い発電効率が得られる
と共に、環境性に優れている。
【0003】また、近年、電解質として固体高分子イオ
ン交換膜を使用することで、小型高出力化が可能であ
り、酸水溶液が不要な固体高分子型燃料電池が水素ガス
を用いた燃料電池の方式として注目されている。
【0004】燃料電池において、固体高分子膜を挟んで
対向する燃料極と空気極には、水素を含む燃料ガスと酸
素を含む空気がそれぞれ供給される。この燃料電池にお
ける原燃料ガスの消費量を低減し、並びに水素ガスの利
用率を低めて出力特性を改善することを狙いとして、燃
料電池の燃料極からの排出ガスを再循環して、外部から
新たに供給される水素の濃い燃料ガスと混合させ、燃料
電池の燃料極へと供給する再循環方式のものが多く考案
されている。
【0005】燃料電池の発電効率は、再循環させる排出
燃料ガス量と、新たに外部から供給される燃料ガス量
を、ある一定の比率以上に保つことで向上することが知
られている。二つの流れを混合させる循環装置として、
供給燃料ガスの流速による負圧と引きずり込みを利用す
るエゼクタが用いられる。
【0006】燃料電池システムにおける燃料ガスの循環
装置としては、特開平9−22714号公報記載の燃料
電池システムが知られている。この従来技術によれば、
水素供給路に設けられたエゼクタと、水素極の排出口と
エゼクタとを通過させる循環路を有し、供給水素による
エゼクタ効果により排出ガスを再度燃料電池に循環させ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に燃料電池では、
水素極に水が過多状態となると発電効率が低下する水詰
まり状態が生じることがある。この水詰まりを解消する
ために、循環路を大気開放するパージラインが設けられ
ているが、水除去時に、水素も同時に大気に放出するこ
とになり燃費の低下を招くという問題点があった。
【0008】以上の問題点に鑑み、本発明の目的は、水
詰まり状態解消時の燃費の低下を抑制することがてきる
燃料電池システムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記目的を達成するため、新規に供給する水素ガスを駆
動流として水素極の排ガスを再循環させるエゼクタを備
えた燃料電池システムにおいて、燃料電池の水詰まりを
検出する水詰まり検出手段と、該水詰まり検出手段の水
詰まり検出に応じて、水詰まり検出前に比べて前記エゼ
クタの循環率(循環量/供給量)を向上させるように燃
料電池の発電電力を変更する発電電力変更手段と、を備
えたことを要旨とする。
【0010】請求項2記載の発明は、上記目的を達成す
るため、請求項1記載の燃料電池システムにおいて、エ
ゼクタへの水素供給量を検出する水素供給量検出手段を
備え、前記発電電力変更手段は、前記水素量検出手段が
検出した水素供給量がエゼクタ循環率が最大となる水素
供給量を超えていれば水素供給量が減少するように発電
電力を変更し、前記水素量検出手段が検出した水素供給
量がエゼクタ循環率が最大となる水素供給量未満であれ
ば水素供給量が増加するように発電電力を変更すること
を要旨とする。
【0011】請求項3記載の発明は、上記目的を達成す
るため、請求項1記載の燃料電池システムにおいて、燃
料電池の発電量を検出する発電量検出手段を備え、前記
発電電力変更手段は、前記発電量検出手段が検出した発
電量がエゼクタ循環率が最大となる発電電力を超えてい
れば発電電力を減少させ、前記発電量検出手段が検出し
た発電量がエゼクタ循環率が最大となる発電電力未満で
あれば発電電力を増加させることを要旨とする。
【0012】請求項4記載の発明は、上記目的を達成す
るため、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の燃
料電池システムにおいて、燃料電池と協動して負荷に電
力を供給する一方、燃料電池の発電電力で充電される2
次電池と、該2次電池の充電状態を検出または推定する
充電状態検出手段と、を備え、該充電状態検出手段が検
出した充電状態に応じて、前記発電量検出手段は、発電
電力の変更を抑制することを要旨とする。
【0013】請求項5記載の発明は、上記目的を達成す
るため、請求項4記載の燃料電池システムにおいて、前
記充電状態検出手段が検出した前記2次電池の充電容量
が小さいほど、発電電力の減少を抑制し、前記充電状態
検出手段が検出した前記2次電池の充電容量が大きいほ
ど、発電電力の増加を抑制することを要旨とする。
【0014】請求項6記載の発明は、上記目的を達成す
るため、請求項4または請求項5記載の燃料電池システ
ムにおいて、前記水素極の排ガスを大気へ放出するパー
ジ弁を備え、前記発電量変更手段による前記発電電力の
変更抑制時には前記パージ弁を開けることを要旨とす
る。
【0015】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、水詰まり
時に発電電力を変更してエゼクタ循環率を向上させるこ
とにより、燃料電池のスタックを通過する水素余剰率が
増えるので、これにより水をスタックから除去すること
ができる。
【0016】水素余剰率を増やしても、増加した水素は
循環していずれは消費されるので、大気開放のように無
駄になることはなく、燃費低下を抑制することができ
る。
【0017】請求項2記載の発明によれば、エゼクタ循
環率が供給量の増加に伴いある供給量までは増加し、エ
ゼクタ循環率が最大となる供給量を越えて増加させると
エゼクタ循環率は低下することを利用して、現在のエゼ
クタへの水素供給量がエゼクタ循環率が最大となる水素
供給量以上か以下かを判定することで、発電量を増加さ
せるべきか減少させるべきかを容易に判別できる。
【0018】請求項3記載の発明によれば、水素供給量
と発電電力が略比例関係に有ることから請求項2と同様
に発電量を増加させるべきか減少させるべきかを容易に
判別できる。
【0019】請求項4記載の発明によれば、2次電池の
充電状態に応じて、発電電力の変更を抑制することで、
負荷に対する電力供給への影響を抑制できる。
【0020】請求項5記載の発明によれば、2次電池の
充電容量が小さいと負荷への電力供給ができなくなるの
で、発電電力の減少を抑制し、負荷に対する電力供給不
足を抑制できる。
【0021】2次電池の充電容量が大きいと燃料電池の
余剰電力を吸収できなくなるので、発電電力の増加を抑
制して、負荷に対する電力供給過剰を抑制できる。
【0022】請求項6記載の発明によれば、発電電力の
変更による水詰まり解消ができない場合でも、パージ弁
により水詰まり解消ができる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して、本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係る発電
制御装置を備えた燃料電池システムの一実施形態を示す
構成図であり、燃料電池車両に好適な燃料電池システム
である。
【0024】図1において、燃料電池システムは、燃料
電池本体である燃料電池スタック1と、燃料電池スタッ
ク1に供給する水素及び空気を加湿する加湿器2と、空
気を圧縮して加湿器2へ送るコンプレッサ3と、空気の
圧力及び流量を制御するスロットル4と、高圧水素を貯
蔵する高圧水素タンク5と、高圧水素の流量を制御する
可変バルブ6と、水素系の通路を大気開放して燃料電池
内部の水を外部に排出するパージ弁7と、新規水素と排
出ガスとを混合して加湿器2へ供給するエゼクタ8と、
燃料電池から排出される未使用水素を含む排出ガスをエ
ゼクタ8へ還流するための循環路9と、燃料電池から出
力を取り出す駆動ユニット10と、車両を駆動する一方
減速時に回生電力を発生するモータ11と、余剰電力を
貯蔵する一方電力不足時に放電するバッテリ(2次電
池)12と、燃料電池へ流入する空気流量を検出する空
気流量センサ13と、燃料電池入口の空気圧力を検出す
る空気圧力センサ14と、燃料電池へ流入する水素流量
を検出する水素流量センサ15と、燃料電池入口の水素
圧力を検出する水素圧力センサ16と、各センサの信号
を取り込み、内蔵された制御ソフトウェアに基づいて各
アクチュエータを駆動するコントローラ17とを備えて
いる。
【0025】また、燃料電池スタック1は、燃料電池ス
タック1の各セル毎、または直列接続された所定数の複
数セル毎にセル電圧またはセル群電圧を検出するセル電
圧センサ1aを備え、セル電圧センサ1aの検出値は、
コントローラ17へ入力されている。コントローラ17
は、セル電圧センサ1aの検出値に基づいて、燃料電池
スタック1の水詰まりを判断するプログラムを備えてお
り、水詰まり検出手段を兼ねている。
【0026】バッテリ12は、その電圧及び電流を検出
するバッテリ電圧センサ12a、バッテリ電流センサ1
2bを備え、これらの検出値は、コントローラ17へ入
力されている。コントローラ17は、バッテリ12の電
圧、電流に基づいてバッテリ12の充電状態(SOC)
を検出するプログラムを備えており、充電状態検出手段
を兼ねている。
【0027】次に、上記構成による燃料電池システムの
動作を説明する。コンプレッサ3は空気を圧縮して加湿
器2へ送り、加湿器2は図示しない純水系から供給され
る純水を用いて空気を加湿し、加湿された空気が燃料電
池スタック1の酸化剤極へ送り込まれる。
【0028】一方、高圧水素タンク5からは高圧水素が
可変バルブ6へ送られ、可変バルブ6は水素圧力を減圧
するとともに水素流量を制御してエゼクタ8へ送る。エ
ゼクタ8は、可変バルブ6からの新規水素ガスと燃料極
出口から排出され循環路9により戻される環流水素ガス
とを混合、合流させ、加湿器2へ送る。加湿器2は空気
と同様に純水で水素を加湿し、加湿された水素が燃料電
池スタック1の燃料極へ送り込まれる。
【0029】燃料電池スタック1では送り込まれた空気
と水素を反応させて発電を行い、電流(電圧)を駆動ユ
ニット10へ供給する。
【0030】燃料電池スタック1で反応に使用した残り
の空気は燃料電池外へ排出され、スロットル4で圧力制
御が行われた後、大気へ排出される。また、反応に使用
した残りの水素は燃料電池外へ排出されるが、循環路9
を介してエゼクタ8によって加湿器2上流へ環流されて
発電に再利用する。
【0031】燃料電池に供給される反応ガスの状態検出
センサとして、空気流量センサ13、空気圧力センサ1
4、水素流量センサ15、及び水素圧力センサ16を備
え、これらの検出値はコントローラ17へ読み込まれ
る。
【0032】コントローラ17では、各センサから読み
込んだ各検出値が、その時の目標発電量から決まる所定
の目標値になるように、コンプレッサ3,スロットル
4,可変バルブ6,を制御するとともに、目標値に対し
て実際に実現されている圧力、流量に応じて燃料電池ス
タック1から駆動ユニット10へ取出す出力(電流値)
を指令し制御を行う。
【0033】バッテリ12を負荷への電力供給に用いる
か発電電力の余剰電力吸収に用いるかは駆動ユニット1
0により制御される。
【0034】ここで、可変バルブ6からエゼクタ8への
供給水素流量をQ1、燃料電池スタック1へ供給された
水素のうち発電により消費される量をQ2、燃料電池ス
タック1へ供給された水素のうち発電に消費されずに循
環路9によりエゼクタ8に戻る分が循環流量でありこれ
をQ4、パージ弁からの排出流量をQ3とすると、次に
示す式(1)〜式(3)の関係となる。
【0035】
【数1】 スタック供給流量=消費流量+循環流量+排出流量 …(1) Q1+Q4=Q2+Q3+Q4 …(2) Q1=Q2+Q3 …(3) そして、パージ弁7を閉じている間は、Q3=0なの
で、式(4)となる。
【数2】 Q1=Q2 …(4) また、発電電力とQ2は略比例関係に有るので、発電電
力とQ1も略比例関係に有る。
【0036】また、パージ弁7を開くことによってもQ
1を増やすことができる。またエゼクタ8の循環率rは
Q4/Q1で表すことができ、この値は図2に示すよう
に、Q1の増加に伴いある供給量Q1max までは増加し
エゼクタ循環率rが最大rmaxとなり、Q1max を越え
てQ1を増加させるとエゼクタ循環率rは低下する。
【0037】なお、上述のようにパージ弁7が閉じてい
る間は、発電電力WとQ1が略比例関係に有るので、r
とQ1との関係も同様に表すことができる。エゼクタ循
環率rが最大rmaxとなる発電電力をWmax とする。
【0038】コントローラ17は、各流量センサ13,
15、圧力センサ14,16の信号を受け、スロットル
4、パージ弁7、可変バルブ6、コンプレッサ3の動作
を制御するとともに発電電力の変更を行う。またコント
ローラ17は、水詰まり検出手段、発電量変更手段の役
割を兼ねる。
【0039】また上述のように、発電電力とエゼクタへ
の水素供給量Q1が略比例関係にあることを利用して、
水素流量センサ15を設けることなく、コントローラ1
7が水素供給量Q1を検出する水素供給量検出手段の役
割を兼ねてもよい。
【0040】図3は、本実施形態におけるコントローラ
17の制御内容を説明するフローチャートである。図3
のルーチンは、一定周期毎、例えば0.1秒毎にコント
ローラ17により実行されるものとする。
【0041】まずステップS10において、要求発電量
Wrを算出する。例えば燃料電池システムを車両の動力
源として用いる場合には、アクセルペダル踏込み量、車
速などに応じて決定する。
【0042】次いで、ステップS12で、燃料電池スタ
ック1のセル電圧センサ1aの検出値などの基づいて水
詰まりの発生を検出する。水詰まりが発生していなけれ
ば、何もせずにリターンする。
【0043】ステップS12の水詰まりの発生検出は、
具体的には、セル電圧センサ1aは、燃料電池スタック
1の各セル毎、または直列接続された所定数の複数セル
毎にセル電圧またはセル群電圧を検出して、これらの検
出値をコントローラ17が入力する。コントローラ17
は、検出値の平均値と、各検出値の平均値からの変移、
または分散を算出し、変移または分散が一定以上大きけ
れば水詰まりが発生したと判断する。
【0044】尚、燃料電池スタック出口にも圧力センサ
を備えて、入口と出口との圧力差と流量から水詰まりを
判断することもできる。
【0045】ステップS12で水詰まりが発生している
と判定されると、ステップS14へ進み、水素流量セン
サ15、水素圧力センサ16の検出値から水素供給量Q
1を検出し、ステップS16で、バッテリ12の充電状
態を検出する。
【0046】次いで、ステップS18で、エゼクタの循
環率rを向上させるには、発電量W(水素供給量Q1)
を増加させるべきか、減少させるべきかを判定する。
【0047】図4に示すように、現在の水素供給量Cが
エゼクタ循環率rが最大rmax となる水素供給量Q1ma
x より大きければ、発電量Wを減少、すなわち水素供給
量をCからDの方向へ減少させるべきと判定する。
【0048】図5に示すように、現在の水素供給量Aが
Q1max より小さければ、発電量Wを増加、すなわち水
素供給量をAからBの方向へ増加させるべきと判定す
る。
【0049】水素供給量Q1がQ1max と等しければ、
発電量Wを変更してもエゼクタ循環率rを向上させるこ
とができないので、この場合にはステップS24へ進
む。
【0050】なお、ステップS18の判定には、適度な
ヒステリシスを設けても良い。
【0051】また、上述のようにWとWmax との比較に
より判定することもQ1とQ1maxとの比較により判定
することと等価である。
【0052】ステップS18の判定結果が発電量Wの増
加方向であれば、ステップS20へ移り、バッテリ充電
状態に基づいて、バッテリ12が充電可能か否かを判定
する。例えば、バッテリー充電量90%未満であれば、
充電可能と判断する。
【0053】ステップS20の判定結果がバッテリ充電
可能であれば、ステップS22へ移り、水素供給量Q1
を増加して、発電量Wを増加させ、エゼクタ8の循環率
rを向上させて水詰まりを解消すると共に、発電量の増
加分でバッテリ12を充電するように制御する。
【0054】ステップS20の判定結果がバッテリ充電
不可能であれば、ステップS24へ移り、パージ弁7を
開いて水素供給量Q1を増加させて、水詰まりを解消す
る。
【0055】ステップS18の判定結果が発電量Wの減
少方向であれば、ステップS26へ移り、バッテリ充電
状態に基づいて、バッテリ12が放電可能か否かを判定
する。例えば、バッテリー充電量が50%以上であれ
ば、バッテリ放電可能と判断する。
【0056】ステップS26の判定結果がバッテリ放電
可能であれば、ステップS28へ移り、水素供給量Q1
を減少して、発電量Wを減少させ、エゼクタ8の循環率
rを向上させて水詰まりを解消すると共に、発電量の減
少分をバッテリ12から放電するように制御する。
【0057】ステップS26の判定結果がバッテリ放電
不可能であれば、ステップS24へ移り、パージ弁7を
開いて水素供給量Q1を増加させて、水詰まりを解消す
る。
【0058】ここで、発電量W(水素供給量Q1)の変
化量について考察する。 例1:変化量を一定値とすると、制御は簡単になる。 例2:バッテリ充電率に応じて可能な限りWmax (Q1
max )に近づけると、制御は複雑になるが、水詰まり除
去効果が最大となる。
【0059】水詰まりが発生し、パージが必要になった
場合の各流量を図6に比較例としてパージ弁を用いた場
合、図7に本発明で水素供給量Q1を減少させて対応し
た場合の例を示す。
【0060】比較例ではパージ弁を開くことにより水素
供給量Q1を増加させて反応に使用されない余剰分の流
量ΔQを確保して水を除去する作用を得ている。しかし
このとき排出流量Q3が増加して燃費が悪化する。
【0061】本発明では水素供給量Q1は減るが循環率
rが増加することで、ある程度の余剰流量ΔQを確保し
て水を除去できる。しかも排出流量Q3の増加を伴わな
いので燃費悪化は抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料電池システムの一実施形態の
構成を示す構成図である。
【図2】エゼクタへの供給水素流量Q1に対する循環率
r=Q4/Q1の特性を示す図である。
【図3】実施形態における制御内容を説明するフローチ
ャートである。
【図4】供給流量(スタック出力)を減少して循環率を
増加させる例を示す図である。
【図5】供給流量(スタック出力)を増加して循環率を
増加させる例を示す図である。
【図6】パージ弁を開いて水詰まりを除去する比較例の
動作を説明する図である。
【図7】実施形態による水詰まり除去の動作を説明する
図である。
【符号の説明】
1…燃料電池スタック 2…加湿器 3…コンプレッサ 4…スロットル 5…高圧水素タンク 6…可変バルブ 7…パージ弁 8…エゼクタ 9…循環路 10…駆動ユニット 11…モータ 12…バッテリ(2次電池) 13…空気流量センサ 14…空気圧力センサ 15…水素流量センサ 16…水素圧力センサ 17…コントローラ(水詰まり検出手段、発電電力変更
手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 葛西 靖 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 5H026 AA06 5H027 AA06 BA19 DD03 KK51 KK54 KK56 MM08 MM09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 新規に供給する水素ガスを駆動流として
    水素極の排ガスを再循環させるエゼクタを備えた燃料電
    池システムにおいて、 燃料電池の水詰まりを検出する水詰まり検出手段と、 該水詰まり検出手段の水詰まり検出に応じて、水詰まり
    検出前に比べて前記エゼクタの循環率(循環量/供給
    量)を向上させるように燃料電池の発電電力を変更する
    発電電力変更手段と、 を備えたことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 【請求項2】 エゼクタへの水素供給量を検出する水素
    供給量検出手段を備え、 前記発電電力変更手段は、 前記水素量検出手段が検出した水素供給量がエゼクタ循
    環率が最大となる水素供給量を超えていれば水素供給量
    が減少するように発電電力を変更し、 前記水素量検出手段が検出した水素供給量がエゼクタ循
    環率が最大となる水素供給量未満であれば水素供給量が
    増加するように発電電力を変更することを特徴とする請
    求項1記載の燃料電池システム。
  3. 【請求項3】 燃料電池の発電量を検出する発電量検出
    手段を備え、 前記発電電力変更手段は、 前記発電量検出手段が検出した発電量がエゼクタ循環率
    が最大となる発電電力を超えていれば発電電力を減少さ
    せ、 前記発電量検出手段が検出した発電量がエゼクタ循環率
    が最大となる発電電力未満であれば発電電力を増加させ
    ることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  4. 【請求項4】 燃料電池と協動して負荷に電力を供給す
    る一方、燃料電池の発電電力で充電される2次電池と、 該2次電池の充電状態を検出または推定する充電状態検
    出手段と、を備え、 該充電状態検出手段が検出した充電状態に応じて、前記
    発電量検出手段は、発電電力の変更を抑制することを特
    徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の燃
    料電池システム。
  5. 【請求項5】 前記充電状態検出手段が検出した前記2
    次電池の充電容量が小さいほど、発電電力の減少を抑制
    し、 前記充電状態検出手段が検出した前記2次電池の充電容
    量が大きいほど、発電電力の増加を抑制することを特徴
    とする請求項4記載の燃料電池システム。
  6. 【請求項6】 前記水素極の排ガスを大気へ放出するパ
    ージ弁を備え、 前記発電量変更手段による前記発電電力の変更抑制時に
    は前記パージ弁を開けることを特徴とする請求項4また
    は請求項5記載の燃料電池システム。
JP2002122547A 2002-04-24 2002-04-24 燃料電池システム Expired - Fee Related JP3815368B2 (ja)

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