JP2003317385A - 音声記録再生装置、音声記録再生用プログラム及び記録媒体 - Google Patents

音声記録再生装置、音声記録再生用プログラム及び記録媒体

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JP2003317385A
JP2003317385A JP2002120052A JP2002120052A JP2003317385A JP 2003317385 A JP2003317385 A JP 2003317385A JP 2002120052 A JP2002120052 A JP 2002120052A JP 2002120052 A JP2002120052 A JP 2002120052A JP 2003317385 A JP2003317385 A JP 2003317385A
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music
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JP2002120052A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kodera
洋之 小寺
Toshimitsu Nagoshi
俊満 名越
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保存処理に支障を来すことなくユーザによる
操作を許容し、それを基に再生処理と保存処理とを並行
して制御することができる音声記録再生装置を提供する
こと。 【解決手段】 記録媒体10に格納されている音楽デー
タを読み込み、出力する読込部110と、それを保存す
る一時記憶部140と、一時記憶部140からの音楽デ
ータを保存する記憶部150と、一時記憶部140又は
記憶部150からの音楽データを再生する再生部130
と、操作入力を可能にする操作部120と、これらの各
部を制御し、操作入力を基に、記録媒体10から音楽デ
ータを読み込み、音楽データを一時記憶部140に保存
する読込処理、一時記憶部140から音楽データを読み
出し、音楽データを記憶部150に保存する保存処理、
及び記憶部150から音楽データを読み出し、音楽デー
タを再生部130で再生させる再生処理を並行して行わ
せる制御部100とを装備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスクや
DVDなど大容量の記憶手段に記憶されたデータを再生
可能な音声記録再生装置において、記録媒体に格納され
ている音楽データを再生しながら、保存することができ
る音声記録再生装置、該音声記録再生装置の機能を実現
させるプログラム、及び該プログラムが記録されたコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、動画データや音声データなどの音
楽データは、ディジタルデータとして扱われることが一
般的となっている。そして、ディジタルデータの高速伝
送技術や、MPEG方式に代表されるディジタルデータ
の圧縮技術の発達により、音楽データのサイズはより縮
小化され、その伝送速度はより高速化される傾向にあ
る。
【0003】一方、音楽データを記録する記録媒体にお
いても、DVDやハードディスクなどに代表されるよう
に大容量化が進められ、単一の記録媒体により多くの音
楽データが収録されるようになった。このような背景の
もとで、音楽データの利用形態も変化してきている。
【0004】例えば、特開平10−199149号公報
には、ハードディスク等の記録装置に格納された音楽デ
ータの読み出しと並行して、再生すべき時刻より所定時
間だけ前に先読みされた音楽データを補助記憶装置に保
存する音声記録再生装置が開示されている。この音声記
録再生装置によれば、記録媒体からの情報の読み出しが
できなくなっても、補助記憶装置に保存された音楽デー
タを利用することができるので、所定時間内にこれを回
復させることで、連続した再生を実現することができ
る。ただし、補助記憶装置に保存された音楽データは逐
次上書きされてしまい、再生しながらダビング保存する
ことはできなかった。
【0005】最近では一般のパーソナルコンピュータに
よって、インターネット上のサーバから音楽データをダ
ウンロードすることができる。この場合、ダウンロード
を実行するアプリケーションは、通常子プロセスを生成
して与えられた各タスクに対応させるので、保存処理中
に他の音楽データを再生させることや、ダウンロード中
に不要と判断した曲を削除することが可能である。
【0006】しかし、パーソナルコンピュータに接続さ
れたCDドライブやDVDドライブから録音するときに
は、一般にユーザによる操作が制限されるか又は禁止さ
れる。さらに、このような操作にはマウス等の入力装置
や広いモニタ画面を駆使した複雑な入力操作が不可欠と
なる。したがって、このような音声記録再生装置を車載
用として用いると、この煩雑な操作が安全運転を妨げる
原因となる。そのため、このような音声記録再生装置は
車載用には不向きである。
【0007】一方、特開2001−155411号公報
には、記録媒体に格納された音楽データを、再生速度以
上の記録速度で別の記録媒体に保存しつつ、再生する音
声記録再生装置が開示されている。この音声記録再生装
置では、車両内で音楽情報を再生しつつ短時間で複写記
録することができるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開2001−155411号公報では、再生しながら保
存する間のユーザによる操作については触れられていな
い。曲スキップや早送りなど、一般的な音声記録再生装
置における操作は、上述した音声記録再生装置において
は、その保存処理や再生処理に支障を来す虞があり、こ
れらの操作を許容するには様々な課題があるためと考え
られる。したがって、保存が終了するまでの間、ユーザ
による操作が禁止されるものと考えられ、ユーザの満足
度を高めるものとはなっていない。
【0009】また、上述したような従来の音声記録再生
装置では、ユーザが再生中に不要な曲と判断し、その場
で録音を中止しても、既にその再生中の曲は少なくとも
部分的に保存されてしまっており、記録容量の無駄使い
を生じていた。さらに、上述したような従来の音声記録
再生装置では、再生より速い速度で保存が行われること
が多いために、ユーザが再生中に不要な曲と判断して録
音を中止すると、他の曲の保存を中断してしまう虞があ
った。したがって、不要な曲と判断しても、その場で該
当する曲を的確に消去することができず、誤操作を防ぐ
ため一通り保存が終了するまで待ち続け、その後、消去
すべき曲を探し出す必要があった。この消去作業は、不
要な曲の放置による未整理の記録容量を拡大させないた
めに必要であるが、曲数が増えるにつれ煩雑となる。
【0010】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あって、再生処理と保存処理とを並行して行わせること
が可能で、かつ保存処理に支障を来すことなくユーザに
よる操作を許容し、それを基に再生処理及び保存処理の
内容を制御することができる音声記録再生装置を提供す
ることを目的としている。
【0011】また、本発明は、ユーザが再生中に不要な
曲と判断しても、一通り保存が終了するまで待ち続け、
その後、消去すべき曲を探し出すといった煩雑な操作を
する必要がなく、その場で不要な曲を消去することがで
きる音声記録再生装置を提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するために、本発明に係る音声記録再生装置(1)
は、音楽データで構成される曲データが格納されている
記録媒体から、前記音楽データを読み込み、該音楽デー
タを保存し、該音楽データを再生することが可能な音声
記録再生装置において、前記記録媒体に格納されている
前記音楽データを読み込み、読み込んだ該音楽データを
出力する読込手段と、該読込手段から出力された前記音
楽データを保存する一時記憶手段と、該一時記憶手段か
ら読み出された前記音楽データを保存する記憶手段と、
前記一時記憶手段又は前記記憶手段から読み出された前
記音楽データを再生する再生手段と、ユーザによる操作
入力を可能にする操作手段と、これらの各手段を制御
し、前記操作手段から出力される操作入力情報を基に、
前記記録媒体から前記音楽データを読み込み、該音楽デ
ータを前記一時記憶手段に保存する読込処理、前記一時
記憶手段から前記音楽データを読み出し、該音楽データ
を前記記憶手段に保存する保存処理、及び前記記憶手段
から前記音楽データを読み出し、該音楽データを前記再
生手段で再生させる再生処理を並行して行わせる制御手
段とを備えていることを特徴としている。
【0013】なお、ここで音楽データとは、音情報を形
成するディジタルデータをいう。曲データとは、1つの
曲を構成する音楽データの集合をいう。上記音声記録再
生装置(1)によれば、ユーザによる操作入力を基に、
読込処理、保存処理及び再生処理が並行して行われるの
で、再生しながら保存する間においても、ユーザによる
操作入力が禁止されることはなく、自由に操作をするこ
とができ、ユーザの要望を満足させ得るものとなる。
【0014】また、本発明に係る音声記録再生装置
(2)は、上記音声記録再生装置(1)において、前記
操作入力が、前記再生処理の開始位置を指定する再生位
置指定を含み、該再生位置指定により指定された指定再
生位置が既保存領域内にある場合に限り、前記制御手段
が、前記指定再生位置からの前記再生処理を行わせるも
のであることを特徴としている。
【0015】なお、ここで操作入力とは、音声記録再生
装置の操作のために、ユーザによりなされる入力をい
い、再生位置指定の他にも後述する再生速度指定や消去
指示などが含まれる。また、曲マップとは、記録媒体に
格納され、記憶手段に保存可能なすべての曲データを繋
ぎ合わせたデータ配列をいい、再生位置とは、この曲マ
ップにおいて再生処理が行われている位置をいう。さら
に、既保存領域とは、既に記憶手段に保存されている音
楽データで構成される曲マップ上の領域をいう。上記音
声記録再生装置(2)によれば、前記指定再生位置が既
保存領域内にある場合に限り、前記指定再生位置からの
再生処理が行われるので、保存処理中においても可能な
範囲内で音声記録再生装置の操作をすることができる。
【0016】また、本発明に係る音声記録再生装置
(3)は、上記音声記録再生装置(1)において、前記
操作入力が、再生位置を指定する再生位置指定を含み、
該再生位置指定により指定された指定再生位置が既保存
領域内にある場合、前記制御手段が、前記指定再生位置
からの前記再生処理を行わせる一方、前記指定再生位置
に続く未保存領域の冒頭部からの前記保存処理を行わせ
るものであることを特徴としている。
【0017】なお、ここで未保存領域とは、保存される
べき音楽データのうち、未だ記憶手段に保存されていな
い音楽データで構成される曲マップ上の領域をいう。上
記の指定再生位置に続く未保存領域とは、指定再生位置
からの再生処理により到達する最初の未保存領域をい
う。上記音声記録再生装置(3)によれば、ユーザの操
作入力により指定された指定再生位置から始まる音楽デ
ータが既に保存されている場合、再生中の音楽データに
関わらず、必要な音楽データを選択的に保存することが
できる。これにより、既に保存された音楽データを改め
て保存し直すといった時間的ロスをなくすことができ、
また、保存処理を未保存領域のうち前記指定再生位置に
近い位置から行うことにより、保存処理を行ってから再
生処理を行う場合の整合性を確保することができる。
【0018】また、本発明に係る音声記録再生装置
(4)は、上記音声記録再生装置(3)において、前記
操作入力が、再生位置を指定する前記再生位置指定を含
み、該再生位置指定により指定された指定再生位置が未
保存領域内にある場合、前記制御手段が、前記指定再生
位置からの前記読込処理、前記保存処理及び前記再生処
理を行わせるものであることを特徴としている。上記音
声記録再生装置(4)によれば、ユーザの操作入力によ
り指定された指定再生位置が未保存領域内にある場合、
前記指定再生位置からの読込処理、保存処理及び再生処
理が行われ、保存処理が常に再生処理に先行することを
確保することができ、再生処理が中断されるなどの不具
合の発生を避けることができる。
【0019】また、本発明に係る音声記録再生装置
(5)は、上記音声記録再生装置(3)又は(4)にお
いて、前記操作入力が、前記再生処理の開始位置を指定
する再生位置指定を含み、前記保存処理の開始位置が変
更される場合、前記制御手段が、該保存処理が中断され
た位置を示す中断保存位置を基に未保存領域を更新する
ものであることを特徴としている。
【0020】なお、ここで中断保存位置とは、保存処理
が中断されたときの保存位置をいう。保存位置とは、上
記再生位置と同様に、曲マップにおいて保存処理が行わ
れている位置をいい、後述する読込位置とは、曲マップ
において読込処理が行われている位置をいう。上記音声
記録再生装置(5)によれば、ユーザの操作入力が再生
位置指定を含み、保存処理の開始位置が変更される場
合、前記中断保存位置を基に未保存領域を更新すること
ができ、これにより、保存処理が完了していない領域を
正確に確認して保存処理を無駄なく進めることができ
る。
【0021】また、本発明に係る音声記録再生装置
(6)は、上記音声記録再生装置(2)〜(5)のいず
れかにおいて、前記指定再生位置が、前記曲データの冒
頭部に対応していることを特徴としている。上記音声記
録再生装置(6)によれば、前記指定再生位置が、前記
曲データの冒頭部に対応するので、曲選択又は曲飛ばし
の機能を実現させることができ、ユーザの満足度を高め
ることができる。
【0022】また、本発明に係る音声記録再生装置
(7)は、上記音声記録再生装置(1)において、前記
操作入力が、消去指示を含む場合、前記制御手段が、前
記消去指示の入力時において、再生中であった前記曲デ
ータを構成する前記音楽データのうち、前記記憶手段に
保存されている音楽データを消去するものであることを
特徴としている。
【0023】なお、ここで消去指示とは、再生処理中の
曲データを消去する指示をいう。上記音声記録再生装置
(7)によれば、ユーザが、再生中の曲を不要な曲であ
ると判断して、その再生中の曲を保存することが不要で
ある旨の操作入力をするだけで、該当する曲を消去する
ことができる。そのため、一通り保存が終了するまで待
ち続け、その後、消去すべき曲を探し出すといった面倒
な操作をする必要がなくなる。
【0024】また、本発明に係る音声記録再生装置
(8)は、上記音声記録再生装置(7)において、前記
操作入力が、消去指示を含む場合、前記制御手段が、前
記消去指示の入力時において、再生中であった前記曲デ
ータに対応する曲マップ上の領域を保存不要領域とする
ものであることを特徴としている。
【0025】なお、ここで保存不要領域とは、ユーザに
より、保存処理が不要と判断された音楽データで構成さ
れる曲マップ上の領域をいう。上記音声記録再生装置
(8)によれば、ユーザが再生中に不要な曲であると判
断して、保存が不要である旨の操作入力をするだけで、
その曲データに対応する曲マップ上の領域を保存不要領
域とすることができる。これにより、未保存領域への前
記保存処理を自動的に進行させる場合、不要な曲を除い
ておくことができる。
【0026】また、本発明に係る音声記録再生装置
(9)は、上記音声記録再生装置(1)において、前記
操作入力が、前記再生処理の速度を指定する再生速度指
定を含む場合、前記制御手段が、前記再生速度指定によ
り指定された指定再生速度に対応した前記再生処理を行
わせるものであることを特徴としている。
【0027】なお、ここで再生速度とは、再生処理が行
われる速度をいい、指定再生速度とは、ユーザにより指
定された再生速度をいう。上記音声記録再生装置(9)
によれば、スロー再生機能や早送り再生機能など、再生
速度を変えた再生機能、さらに負の再生速度による巻き
戻し再生機能を搭載することができ、ユーザの満足度を
より一層高めることができる。
【0028】他方、本発明に係る音声記録再生装置(1
0)は、音楽データで構成される曲データが格納されて
いる記録媒体から、前記音楽データを読み込み、該音楽
データを保存し、該音楽データを再生することが可能な
音声記録再生装置において、前記記録媒体に格納されて
いる前記音楽データを読み込み、読み込んだ該音楽デー
タを出力する読込手段と、該読込手段から出力された前
記音楽データを保存する一時記憶手段と、該一時記憶手
段から読み出された前記音楽データを保存する記憶手段
と、前記一時記憶手段又は前記記憶手段から読み出され
た前記音楽データを再生する再生手段と、ユーザによる
操作入力を可能にする操作手段と、前記曲データごとに
前記音楽データの再生が行われた再生時間を計測する計
時手段と、これらの各手段を制御し、前記曲データのそ
れぞれについて、読込処理及び再生処理を並行して行わ
せる一方、前記再生時間と所定の基準再生時間とを比較
し、前記再生時間が前記基準再生時間より長くなった場
合にのみ、前記曲データを構成する前記音楽データにつ
いて、保存処理を行わせる制御手段とを備えていること
を特徴としている。
【0029】なお、ここで基準再生時間とは、制御手段
が、再生した曲に対応する前記音楽データについて、前
記保存処理を行わせるか否かを判断するために、前記再
生手段による再生処理が継続した時間と比較するための
基準となる時間をいう。上記音声記録再生装置(10)
によれば、ユーザは、不要な曲を飛ばしながら、記録媒
体に格納された音楽データを聴くという通常の操作をす
るだけで、その再生時間が前記基準再生時間より長い曲
については、ユーザが保存すべき曲であると判断したと
みなされ、自動的かつ選択的に保存することができる。
【0030】また、本発明に係る音声記録再生装置(1
1)は、上記音声記録再生装置(1)〜(10)のいず
れかにおいて、駆動電源をバッテリ電源とし、該バッテ
リ電源の電圧を検出する電圧検出手段を備え、前記制御
手段が前記電圧検出手段からの検出信号を受信し、バッ
テリ電源電圧が、所定の保存中止電圧以下であると判断
すると、前記保存処理を中止するものであることを特徴
としている。上記音声記録再生装置(11)によれば、
バッテリ電源電圧が所定の前記保存中止電圧以下である
場合には前記保存処理を中止させることができる。これ
により、バッテリの状態によらず、音声記録再生装置へ
電力供給がなされることを回避し、該音声記録再生装置
が車載用であり、バッテリを駆動電源とするような場合
であっても、より重要な操作となる運転操作に必要な電
力を確保しておくことができる。
【0031】また、本発明に係る音声記録再生装置(1
2)は、上記音声記録再生装置(1)〜(10)のいず
れかにおいて、前記制御手段が、前記音楽データの読み
込み時における音飛びを含む不具合を前記保存処理時に
修復するものであることを特徴としている。上記音声記
録再生装置(12)によれば、前記音楽データの読み込
み時における音飛びを含む不具合を前記保存処理時に修
復し、前記音楽データを前記記憶手段に保存することが
でき、完全な音楽データが保存されるのを防ぐことがで
きる。
【0032】また、本発明に係る音声記録再生装置(1
3)は、上記音声記録再生装置(1)〜(10)のいず
れかにおいて、電気通信回線に接続して、再生中の前記
曲データに関連する公開音楽情報を受信する通信手段
と、前記公開音楽情報をユーザに告知する告知手段とを
備えていることを特徴としている。上記音声記録再生装
置(13)によれば、ユーザは、前記記録媒体に格納さ
れた音楽データの再生中に、再生中の曲に関連する公開
音楽情報を電気通信回線を介して取得することができ
る。
【0033】また、本発明に係る音声記録再生装置(1
4)は、上記音声記録再生装置(13)において、前記
公開音楽情報がチケット販売情報を含む場合、前記通信
手段が、購入指示情報を送信可能であることを特徴とし
ている。
【0034】なお、ここで購入指示情報とは、再生中の
曲に関し、そのコンサートのチケットを購入する旨を示
す指示をいう。上記音声記録再生装置(14)によれ
ば、前記記録媒体に格納された音楽データの再生中に、
再生中の曲に関連するチケット販売情報を含む情報を電
気通信回線を介して取得することができ、手軽に所望の
チケットを購入することができる。
【0035】また、本発明に係る音声記録再生用プログ
ラム(1)は、音楽データで構成される曲データが格納
されている記録媒体から、前記音楽データを読み込み、
該音楽データを保存し、該音楽データを再生することが
可能であって、前記記録媒体に格納されている前記音楽
データを読み込み、読み込んだ該音楽データを出力する
読込手段と、該読込手段から出力された前記音楽データ
を保存する一時記憶手段と、該一時記憶手段から読み出
された前記音楽データを保存する記憶手段と、前記一時
記憶手段又は前記記憶手段から読み出された前記音楽デ
ータを再生する再生手段と、ユーザによる操作入力を可
能にする操作手段と、これらの各手段を制御するコンピ
ュータとを備えた音声記録再生装置に、前記操作手段か
ら出力される操作信号を基に、前記記録媒体から前記音
楽データを読み込み、該音楽データを前記一時記憶手段
に保存する読込処理、前記一時記憶手段から前記音楽デ
ータを読み出し、該音楽データを前記記憶手段に保存さ
せる保存処理、及び前記記憶手段から前記音楽データを
読み出し、該音楽データを前記再生手段で再生させる再
生処理を並行して行わせる機能を実現させることを特徴
としている。
【0036】上記音声記録再生用プログラム(1)によ
れば、前記音声記録再生装置に、前記読み込み処理、前
記保存処理及び前記再生処理を並行的に行わせる機能を
付与することができ、再生処理の間にもユーザによる操
作を可能とし、ユーザの満足度を高めることができる。
また、この機能を容易に他のコンピュータシステムに実
現させることができる。
【0037】また、本発明に係る音声記録再生用プログ
ラム(2)は、音楽データで構成される曲データが格納
されている記録媒体から、前記音楽データを読み込み、
該音楽データを保存し、該音楽データを再生することが
可能であって、前記記録媒体に格納されている前記音楽
データを読み込み、読み込んだ該音楽データを出力する
読込手段と、該読込手段から出力された前記音楽データ
を保存する一時記憶手段と、該一時記憶手段から読み出
された前記音楽データを保存する記憶手段と、前記一時
記憶手段又は前記記憶手段から読み出された前記音楽デ
ータを再生する再生手段と、ユーザによる操作入力を可
能にする操作手段と、前記曲データごとに前記音楽デー
タの再生が行われた再生時間を計測する計時手段と、こ
れらの各手段を制御するコンピュータとを備えた音声記
録再生装置に、前記曲データのそれぞれについて、読込
処理及び再生処理を並行して行わせる一方、前記再生時
間と所定の基準再生時間とを比較し、前記再生時間が前
記基準再生時間より長くなった場合にのみ、前記曲デー
タを構成する前記音楽データについて、保存処理を行わ
せる機能を実現させることを特徴としている。
【0038】上記音声記録再生用プログラム(2)によ
れば、前記音声記録再生装置に、再生時間が前記基準再
生時間より長い曲について、ユーザが保存すべき曲であ
ると判断したとみなし、自動的かつ選択的に保存する機
能を付与することができ、ユーザの満足度をより一層高
めることができる。また、この機能を容易に他のコンピ
ュータシステムに実現させることができる。
【0039】また、本発明に係るコンピュータ読み取り
可能な記録媒体(1)は、上記音声記録再生用プログラ
ム(1)又は音声記録再生用プログラム(2)が記録さ
れていることを特徴としている。
【0040】音声記録再生用プログラムの記録媒体
(1)によれば、このプログラムが記録されたコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体により、より多くのコンピ
ュータシステムに上記音声記録再生装置(1)又は音声
記録再生装置(10)が有する機能を実現させることが
できる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る音声記録再生
装置、音声記録再生用プログラム及び記録媒体の実施の
形態を図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態
(1)に係る音声記録再生装置の構成を概略的に示した
ブロック図である。図示したように、実施の形態(1)
に係る音声記録再生装置は、制御部100、読込部11
0、再生部130、一時記憶部140、記憶部150、
操作部120を含んで構成されている。これら各部はバ
ス20を介して接続されており、各部間でのデータ通信
が可能となっている。
【0042】読込部110は、制御部100からの制御
信号により制御され、CDやMD、DVDなどの記録媒
体10に格納されている音楽データを読み込み、それを
バス20に逐次出力するものであり、CDドライブやM
Dドライブ、DVDドライブなどを含んで構成されてい
る。
【0043】一時記憶部140は、制御部100からの
制御信号により制御され、バス20から受信した音楽デ
ータを逐次保存し、また、保存した音楽データをバス2
0に出力するものであり、半導体メモリ等を含んで構成
されている。なお、ここでの保存は一時的なものであ
り、一時記憶部140の容量がいっぱいになると逐次上
書きされていくようになっている。
【0044】記憶部150は、制御部100からの制御
信号により制御され、バス20から受信した音楽データ
を保存し、また、保存した音楽データをバス20に出力
するものであり、ハードディスクやDVD等を含んで構
成されている。
【0045】再生部130は、制御部100からの制御
信号により制御され、バス20から受信した音楽データ
をアナログ信号に変換して、スピーカ130Aに出力す
るものであり、D/A変換回路や音声出力回路等を含ん
で構成されている。
【0046】操作部120は、ユーザによる操作入力を
可能にし、操作入力情報を制御部100に出力するもの
であり、操作パネルやリモコンなどの入力装置を含んで
構成されている。
【0047】制御部100は、上記各部を制御するもの
であり、図示していないがCPUやRAM、ROMなど
を含み、各部から受信した信号を基に演算処理を行い、
各部に制御信号を出力するように構成されている。そし
て操作部120を介して入力された操作入力情報を基
に、記録媒体10から音楽データを読み込み、その音楽
データを一時記憶部140に保存する読込処理(図1の
1−)、一時記憶部140から音楽データを読み出
し、その音楽データを記憶部150に保存する保存処理
(図1の1−)、及び記憶部150から音楽データを
読み出し、その音楽データを再生部130で再生させる
再生処理(図1の1−)を並行的に行わせ得る構成と
なっている。読込処理、保存処理、及び再生処理を並行
して迅速に進めるため、CPUは各処理ごとに別々に設
けられ、独立的に動作可能となっている。
【0048】図2は、制御部100の動作を示したフロ
ーチャートである。読込部110に記録媒体10が挿入
されると、ステップS200において、CDにおけるT
OC(table of contents)情報のように記録媒体10
に格納されているコンテンツ情報を、読込部110から
読み込み、曲マップを作成する。このとき、記憶部15
0に格納されているコンテンツ情報を基に照合を行っ
て、その記録媒体10について、既保存領域及び未保存
領域を確定する。次に、ステップS201に進み、操作
部120を介して読込処理開始の旨を示す操作入力がな
されたか否かを判断する。
【0049】上記操作入力がなされたと判断すると、ス
テップS202に進んで、読込処理を開始する。これに
より、読込部110は、記録媒体10から読み込んだ音
楽データを、所定の周波数でバス20に出力する処理を
開始し、これに合わせて、制御部100に含まれる読込
処理用回路は、読込部110から出力された音楽データ
を一時記憶部140に逐次保存する処理を開始する。
【0050】次に、ステップS203に進み、所定容量
の音楽データが一時記憶部140に蓄積されたか否かを
判断する。所定容量の音楽データが蓄積されていないと
判断すると、ステップS203に戻る一方、所定容量の
音楽データが蓄積されたと判断すると、ステップS20
4に進む。ステップS204では、一時記憶部140か
ら所定容量分の音楽データを読み出し、ステップS20
5に進んで、読み出した所定容量分の音楽データを記憶
部150に保存し、既保存領域及び未保存領域を更新す
る。
【0051】次に、ステップS206に進んで、記憶部
150から所定容量分の音楽データを読み出し、その後
ステップS207に進んで、読み出した所定容量分の音
楽データを再生部130に伝送する。
【0052】次に、ステップS208に進み、操作部1
20を介して操作入力がなされたか否かを判断する。操
作入力がなされていないと判断するとステップS203
に戻る一方、操作入力がなされたと判断すると操作入力
処理ステップS209に進んで、受信した操作入力情報
に基づく制御を行った後に、ステップS210に進む。
ステップS210では、受信した操作入力情報が処理の
終了を示すものであるか否かを判断し、そうであると判
断すると一連の処理を終了し、そうでないと判断した場
合にはステップS203に戻る。
【0053】なお、ユーザの操作入力に基づいて指定再
生速度が更新されると、ステップS207において、制
御部100は、所定容量に圧縮又は伸長された音楽デー
タを再生部130に伝送する。例えば4倍の再生速度が
指定されていると、再生速度を標準の再生速度より4倍
早く進めるため、所定容量の4倍の容量の音楽データを
所定容量の音楽データに圧縮する。また、指定再生速度
が1倍以下のときは、逆に所定容量の音楽データに伸長
する。あるいは、負の再生速度が指定されていると、曲
マップ上で再生位置の設定可能範囲を限定しつつ、再生
位置を逆に進める。これらは、それぞれ早送り再生機
能、スロー再生機能及び巻き戻し再生機能に該当する。
【0054】図3は、図2に示した操作入力処理ステッ
プS209を詳細に示したフローチャートである。図示
したように、まずステップS300で受信した操作入力
は再生位置指定を含むか否かを判断する。再生位置指定
は、一般的なオーディオ機器における曲スキップボタン
や曲番号ボタンを用いて入力される。受信した操作入力
が再生位置指定を含むと判断すると、ステップS301
に進む一方、再生位置指定を含まないと判断するとステ
ップS302に進む。
【0055】ステップS301では、再生位置指定によ
り指定された指定再生位置は既保存領域内であるか否か
を判断する。既保存領域内であると判断すると、ステッ
プS303に進んで再生位置を更新した後、操作入力処
理ステップS209を終了する。一方、既保存領域内で
ないと判断すると、ステップS304に進んで、ユーザ
に無効な入力操作である旨を告知した後、操作入力処理
ステップS209を終了する。
【0056】また、ステップS302では、操作入力は
再生速度指定を含むか否かを判断する。再生速度指定
は、一般的なオーディオ機器における早送りボタンや巻
き戻しボタン、倍速再生ボタン等を用いて入力される。
再生速度指定を含むと判断すると、ステップS305に
進んで再生速度を更新した後、操作入力処理ステップS
209を終了する。一方、再生速度指定を含まないと判
断した場合には、ステップS306に進んで、他の操作
入力情報に基づく制御を行った後、操作入力処理ステッ
プS209を終了する。
【0057】図4(a)〜(c)は、本実施の形態に係
る音声記録再生装置による読込処理、保存処理及び再生
処理の曲マップ上での進捗状況を模式的に示した図であ
る。ここでは、記録媒体10に格納されている曲A〜曲
Gの7曲を、再生しながら保存する場合を示しており、
曲A〜曲Gの各曲データは矩形で示されており、読込処
理、保存処理及び再生処理の各処理の進み具合いが、各
矩形内に記入された斜線で模式的に示されている。
【0058】図4(a)は、再生処理中に、再生位置指
定がユーザにより入力される前の状態の一例を示してい
る。図示したように、再生処理は、曲Aの途中の再生位
置までしか進んでいないのに対し、読込処理及び保存処
理は、それぞれ曲Dの途中の読込位置A及び保存位置A
まで進んでいる。読込処理及び保存処理は、音声に変換
する必要がないため、迅速な処理が可能であるからであ
る。
【0059】制御部100は、再生位置指定の操作入力
信号を受信すると、読込処理、保存処理及び再生処理を
並行的に行わせるために、ユーザ指定の指定再生位置が
既保存領域内、すなわち図4(a)における保存処理の
斜線部内であるか否かを判断し、入力された再生位置指
定を有効とするか否かを決定する。以下、例として、図
示したように、ユーザ指定の指定再生位置が既保存領域
内にある曲Cの冒頭部(指定再生位置A)である場合
と、未保存領域内にある曲Fの冒頭部(指定再生位置
B)である場合とについて説明する。
【0060】図4(b)は、図4(a)の状態において
指定再生位置Aが操作入力された場合を示している。図
示したように、指定再生位置Aは既保存領域内にあるた
め、指定再生位置Aからの再生処理を行わせても問題は
ないので、制御部100は再生位置を指定再生位置Aに
更新し、ここから再生処理を行わせる。
【0061】図4(c)は、図4(a)において指定再
生位置Bが操作入力された場合を示している。図示した
ように、指定再生位置Bは未保存領域内にあるため、対
応する音楽データはまだ記憶部150に保存されていな
いので、ここから再生処理を行わせることはできない。
従って制御部100は、指定再生位置Bの操作入力を無
効として扱い、引き続き曲Aの途中から再生処理を行わ
せる。
【0062】このように、実施の形態(1)に係る音声
記録再生装置によれば、再生位置指定が既保存領域内に
対して行われた場合に限り、指定再生位置からの再生処
理を行わせるので、保存処理中においても可能な範囲内
で音声記録再生装置の操作をすることができる。
【0063】また、再生速度指定を行うことにより、ス
ロー再生機能や早送り再生機能を実現することができ、
ユーザの満足度を高めることができる。特に、早送り再
生機能は、聴きながら聴きたい音楽データを検索するこ
とができるので、便利なものである。
【0064】次に、実施の形態(2)に係る音声記録再
生装置について説明する。実施の形態(2)に係る音声
記録再生装置では、指定再生位置が既保存領域か否かの
判断した上で、読込位置、保存位置及び再生位置をより
細かく制御する。これにより、再生しながら保存する間
においても、再生処理に先立って再生位置以降の音楽デ
ータを既保存領域として確保できるので、再生処理が中
断されるなどの不具合を避けつつ、ユーザが指定入力し
た指定再生位置からの再生処理が可能となる。これによ
り、保存処理中にもユーザによる操作が禁止されること
なく、自由に操作をすることができ、ユーザの満足度を
より高めることができる。
【0065】実施の形態(2)に係る音声記録再生装置
の構成は、制御部を除いて図1に示したものと同様であ
るので、制御部には異なる符号を付し、ここではその他
の構成の説明は省略する。
【0066】図5は、図2に示されたステップS209
に代わって、実施の形態に係る制御部100a(図1)
が行う操作入力処理ステップS209Aを示したフロー
チャートである。図示したように、まずステップS50
0でユーザにより入力された操作入力は再生位置指定を
含むか否かを判断する。再生位置指定を含むと判断する
と、ステップS501に進む一方、再生位置指定を含ま
ないと判断するとステップS502に進む。
【0067】ステップS501では、再生位置をユーザ
指定の指定再生位置に更新し、次にステップS503に
進み、前記指定再生位置が既保存領域内であるか否かを
判断する。既保存領域内であると判断すると、ステップ
S504に進んで、読込位置及び保存位置を指定再生位
置に続く未保存領域の冒頭部に更新した後、ステップS
506に進む。一方、ステップS503において既保存
領域内でないと判断すると、ステップS505に進み、
読込位置及び保存位置を指定再生位置に更新した後、ス
テップS506に進む。ステップS506では、保存処
理が中断された曲マップ上の位置を示す中断保存位置を
基に未保存領域を更新し、その後処理を終了する。
【0068】他方、ステップS502では、ユーザによ
り入力された操作入力が再生速度指定を含むか否かを判
断する。再生速度指定を含むと判断すると、ステップS
507に進んで再生速度を更新した後、処理を終了す
る。一方、再生速度指定を含まないと判断した場合に
は、ステップS508に進んで、他の操作入力情報に基
づく制御を行った後、処理を終了する。
【0069】図6(a)〜(c)は、実施の形態(2)
に係る音声記録再生装置による読込処理、保存処理及び
再生処理の曲マップ上での進捗状況を模式的に示した図
である。図4の場合と同様に、記録媒体10に格納され
ている曲A〜曲Gの7曲を、再生しながら保存する場合
を示している。
【0070】図6(a)は、再生処理中に、再生位置指
定がユーザにより入力される時の状態の一例を示してい
る。図示したように、再生処理は、曲Aの途中で中断
し、曲Fの冒頭部から再開されており、ここで再生位置
指定の入力があったことを示している。また、読込処理
及び保存処理についても、それぞれ曲D途中の読込位置
D及び保存位置Dで中断され、曲Fの冒頭部から再開さ
れている。
【0071】制御部100aは、再生位置指定の操作入
力信号を受信すると、再生位置をユーザ指定の指定再生
位置に更新するが、読込処理、保存処理及び再生処理を
並行的に行わせるために、ユーザ指定の指定再生位置が
既保存領域内、すなわち図6(a)における保存処理の
斜線部内であるか否かを判断し、それぞれに応じた処理
を行う。以下、例として、図示したように、前記指定再
生位置が既保存領域内にある曲Dの冒頭部(指定再生位
置C)である場合と、未保存領域内にある曲Gの冒頭部
(指定再生位置D)である場合とについて説明する。
【0072】図6(b)は、図6(a)の状態において
指定再生位置Cが操作入力された場合を示している。図
示したように、指定再生位置Cは既保存領域内にある
が、指定再生位置Cからの再生処理を行わせると、曲D
の途中から未保存領域となって音楽データを再生できな
くなる。そこで、指定再生位置C以降の再生処理を円滑
に進行させるため、制御部100aは、指定再生位置C
に続く未保存領域の冒頭部、すなわち図中の保存位置D
から保存処理を開始すべく、保存位置を保存位置Dに更
新し、そのために読込位置も保存位置Dに更新する。そ
して、曲Fの途中の中断保存位置、すなわち図中の保存
位置E以降が未保存領域となるので、この中断保存位置
及び指定再生位置Cを基に、未保存領域を更新して、今
後に備える。
【0073】図6(c)は、図6(a)の状態において
指定再生位置Dが操作入力された場合を示している。図
示したように、指定再生位置Dは未保存領域内にあるた
め、対応する音楽データはまだ記憶部150に保存され
ていない。そこで、制御部100aは、指定再生位置D
から保存処理及び再生処理を開始すべく、読込位置、保
存位置及び再生位置を指定再生位置Dに更新する。
【0074】このように、実施の形態(2)に係る音声
記録再生装置によれば、再生しながら保存する間におい
ても、再生処理に先立って再生位置以降の音楽データを
既保存領域として確保でき、再生処理が中断されるなど
の不具合を避けつつ、ユーザが入力した指定再生位置か
らの再生処理が可能となる。これにより、保存処理中に
もユーザによる操作が禁止されることなく、自由に操作
をすることができ、ユーザの満足度をさらに高めること
ができる。
【0075】また、ユーザが操作入力した指定再生位置
により保存処理が細かく制御され、ある保存位置で中断
された場合でも、その中断された保存位置を基に未保存
領域を更新することができ、保存が完了していない領域
を正確に保存してゆくことができる。
【0076】さらに、指定再生位置の曲データが既に保
存されている場合には、未保存領域からの保存処理を再
開するので、既に保存された音楽データを改めて保存し
直すといった時間的ロスをなくすことができる。
【0077】また、別の実施の形態では、制御部が、曲
マップの最終位置まで保存処理を行わせた場合、未保存
領域における保存処理を行わせるようにしてもよい。こ
れにより、図6(c)に示した指定再生位置Dからの読
込処理、保存処理及び再生処理を行わせて、保存処理が
曲マップの最終位置、すなわち曲Gの末尾まで到達した
とき、残存する未保存領域、即ち保存位置Dから曲Eの
末尾までと保存位置Eから曲Fの末尾までの領域につい
ても、保存処理を行わせることができる。なお、この場
合、不要な曲データの保存を避けるため、保存不要領域
をユーザにより設定させ、保存不要領域を既保存領域と
して扱うことが望ましい。
【0078】また、さらに別の実施の形態では、既保存
領域及び未保存領域を曲単位で設定するようにしてもよ
い。これにより、データ処理が簡潔となり、曲データが
途中で不連続になるなど、保存処理の中断によるデータ
異常の発生を避けることができる。
【0079】一方、指定再生位置は、曲の冒頭部の他、
例えば、各曲に10秒単位で設けた位置や、曲の16小
節ごとで設けた位置、曲が変調した位置など曲マップ内
のどの位置においても様々に設定可能とすることが望ま
しい。しかし、上記実施の形態(2)の場合のように、
曲の冒頭部にしておくとユーザにとって非常に操作が簡
便となるメリットはある。
【0080】上述したような音声記録再生装置では、通
常、再生処理が保存処理よりも遅れるため、再生中の曲
データと、保存中の曲データとは異なる曲である場合が
多い。そのため、ユーザが再生中にこれは不要な曲であ
ると判断しても、この曲データを消去することは困難で
あるが、次に再生中の不要な曲を容易に消去することが
できる音声記録再生装置について説明する。
【0081】実施の形態(3)に係る音声記録再生装置
の構成は、制御部を除いて図1に示したものと同様であ
るので、制御部には異なる符号を付し、ここではその他
の構成の説明は省略する。
【0082】図7は、図2に示されたステップS209
に代わって、実施の形態に係る制御部100b(図1)
が行う操作入力処理ステップS209Bを示したフロー
チャートである。図示したように、まずステップS70
0でユーザにより入力された操作入力が消去指示を含む
か否かを判断する。消去指示を含まないと判断すると、
ステップS704に進んで、図5に示したような再生位
置指定や再生速度指定など、他の操作入力情報に基づく
制御を行った後、処理を終了する一方、消去指示を含む
と判断すると、ステップS701に進む。
【0083】ステップS701では、再生位置から再生
中であった曲データを特定し、次にステップS702に
進み、該当する音楽データを記憶部150から消去す
る。この消去処理には通常、長い処理時間が必要となる
ので、制御部100bは、制御部100bに含まれる消
去処理用回路に、この消去処理を独立的に行うよう指示
して、ステップS703に進む。ステップS703で
は、消去された曲の曲データに該当する領域を保存不要
領域に加えて、保存不要領域を更新し、操作入力処理ス
テップS209Bを終了する。なお、保存不要領域設定
がなされない形態の場合には、ステップS703は不要
となる。
【0084】図8(a)〜(c)は、実施の形態(3)
に係る音声記録再生装置による読込処理、保存処理及び
再生処理の曲マップ上での進捗状況を模式的に示した図
である。図4と同様に、記録媒体10に格納されている
曲A〜曲Gの7曲を、再生しながら保存する場合を示し
ている。
【0085】図8(a)は、再生処理中に、消去指示が
ユーザにより入力される前の状態の一例を示している。
図示したように、再生処理は、曲Bの途中まで進んでお
り、ここで、消去指示の入力、又は消去指示及び再生位
置指定の入力があった場合を示している。消去指示は、
その入力時において再生部130が再生していた曲デー
タ、すなわち曲Bを構成する音楽データを消去すべきこ
とを指示することになる。
【0086】図8(b)は、図8(a)において消去指
示が入力された場合を示している。入力には操作部12
0に設けられた消去用ボタンが用いられる。このように
消去指示が入力されると、制御部100bは、曲Bを構
成する音楽データを制御部100bに含まれる消去処理
用回路に消去させる。
【0087】図8(c)は、図8(a)において消去指
示及び再生位置指定が入力された場合を示している。入
力には操作部120に設けた消去用ボタンに加えて曲ス
キップボタンが用いられる。このように消去指示が入力
されると、制御部100bは、曲Bを構成する音楽デー
タを制御部100bに含まれる消去処理用回路に消去さ
せ、上述したような方法で再生位置を指定再生位置Eに
更新する。
【0088】以上のようにして、ユーザが再生中に不要
な曲と判断すると、そのとき再生中の曲データと、保存
中の曲データとが異なる曲であっても、再生中の不要な
曲を容易に消去することができる。
【0089】また、保存処理を行わせる前に、読込処理
及び再生処理を行わせておき、再生中の曲データが保存
されるべきであると決定された時点で、保存処理を行わ
せるようにすることも下記のように可能である。
【0090】図9は、実施の形態(4)に係る音声記録
再生装置の構成を概略的に示したブロック図である。図
示したように、実施の形態(4)に係る音声記録再生装
置は、制御部100c、読込部110、再生部130、
一時記憶部140、記憶部150、操作部120a及び
計時部900を含んで構成されている。制御部100
c、操作部120a及び計時部900を除くこれら各部
の構成は、図1に示したものと同様である。
【0091】実施の形態(4)に係る音声記録再生装置
は、曲データごとに音楽データの再生が行われた再生時
間を計測する計時部900を備えている。そして、操作
部120aから入力され得る操作入力として保存指示が
含まれている。保存指示とは、再生中の曲データについ
て保存処理を行うべき旨を示す指示をいう。
【0092】制御部100cは、曲データのそれぞれに
ついて、読込処理及び再生処理を並行して行わせ、再生
時間と予め設定された所定の基準再生時間とを比較し、
再生時間が前記基準再生時間より長くなった場合、対応
する曲データを構成する音楽データについて、保存処理
を行わせる機能を有する点が制御部100と大きく異な
っている。
【0093】図10は、制御部100cの動作を示した
フローチャートである。まず、ステップS1000にお
いて、図2の場合と同様に、記録媒体10に格納されて
いるコンテンツ情報を読込部110から読み込み、曲マ
ップを作成する。次に、ステップS1001に進み、操
作部120aを介して読込処理開始の旨を示す操作入力
がなされたか否かを判断する。
【0094】上記操作入力がなされたと判断すると、ス
テップS1002に進み、計時部900をリセットし、
その後、ステップS1003に進み、読込処理を開始す
る。これにより、読込部110は、記録媒体10から読
み込んだ音楽データを、所定の周波数でバス20に出力
する処理を開始し、これに合わせて、制御部100cに
含まれる読込処理用回路は、読込部110から出力され
た音楽データを一時記憶部140に逐次保存する処理を
開始する。
【0095】次に、ステップS1004に進んで、所定
容量の音楽データが一時記憶部140に蓄積されたか否
かを判断する。所定容量の音楽データが蓄積されていな
いと判断すると、ステップS1004に戻る一方、所定
容量の音楽データが蓄積されたと判断すると、次にステ
ップS1005に進んで一時記憶部140から所定容量
分の音楽データを読み出し、その後ステップS1006
に進んで、読み出した所定容量分の音楽データを再生部
130に伝送する。
【0096】次に、ステップS1007に進み、計時部
900から再生時間を受信した後、ステップS1008
に進んで、再生時間と前記基準再生時間とを比較し、計
時部900から受信した再生時間が基準再生時間以上か
否かを判断する。基準再生時間以上であると判断する
と、ステップS1009に進み、再生中の曲データにつ
いて保存処理を進行させた後、ステップS1004に戻
る。保存処理を行わせるとき、曲冒頭部の音楽データを
再度読み出すことがないよう、一時記憶部140の容量
に応じて基準再生時間を設定しておく。一方、ステップ
S1008において、基準再生時間未満であると判断す
ると、ステップS1010に進む。
【0097】ステップS1010では、再生中の曲は終
了したか否かを判断する。再生中の曲は終了したと判断
するとステップS1002に戻り、他方、再生中の曲は
終了していないと判断すると、ステップS1011に進
む。
【0098】ステップS1011では、操作部120a
を介してユーザによる操作入力がなされたか否かを判断
する。操作入力がなされていないと判断するとステップ
S1004に戻るが、操作入力がなされたと判断すると
ステップS1012に進み、操作入力は保存指示を含む
か否かを判断する。保存指示を含むと判断すると、ステ
ップS1009に進み、再生中の曲データについて保存
処理を行わせた後、ステップS1004に戻る。一方、
保存指示を含まないと判断すると、ステップS1013
に進み、他の操作入力情報に基づく制御を行った後、ス
テップS1014に進む。そして、ユーザにより入力さ
れた操作入力情報が処理の終了を示すものであるか否か
を判断し、処理終了を示すものであると判断すると一連
の処理を終了し、そうでない場合にはステップS100
4に戻る。
【0099】図11(a)〜(c)は、実施の形態
(4)に係る音声記録再生装置による読込処理、保存処
理及び再生処理の曲マップ上での進捗状況を模式的に示
した図である。図4の場合と同様に、記録媒体10に格
納されている曲A〜曲Gの7曲を、再生しながら保存す
る場合を示している。
【0100】図11(a)は、再生時間が基準再生時間
より長くなる前の状態の一例を示している。図示したよ
うに、再生処理は、曲Cの途中まで進んでおり、ここか
ら基準再生時間を超過した場合を図11(b)に、保存
指示情報の入力があった場合を図11(c)にそれぞれ
示している。
【0101】図11(b)では、曲Cの再生時間が基準
再生時間より長くなったため、曲Cについての保存処理
が開始された状態を示している。これに対し、図11
(c)では、曲Cの再生時間が基準再生時間より長くな
る前に、保存指示の入力があったため、曲Cについての
保存処理が開始された状態を示している。
【0102】なお、図11の場合、曲Aの再生中に再生
位置指定の入力があり、指定再生位置Fが設定され、曲
Aが保存されていない状態を示している。これは、曲A
の再生時間が基準再生時間に至らず、また、保存指示の
入力もなかったことを意味している。
【0103】また、上述したような保存処理と並行し
て、下記の実施の形態(5)のように、再生中の曲につ
いての公開音楽情報をインターネット等の電気通信回線
から取得できるようにすると、ユーザの満足度をより高
めることが可能となる。
【0104】図12は、実施の形態(5)に係る音声記
録再生装置の構成を概略的に示したブロック図である。
図示したように、実施の形態(5)に係る音声記録再生
装置は、制御部100d、読込部110、再生部13
0、一時記憶部140、記憶部150、操作部120
b、通信部1200及び告知部1210を含んで構成さ
れている。制御部100d、操作部120b、通信部1
200及び告知部1210を除くこれら各部の構成は図
1に示したものと同様である。
【0105】本実施の形態(5)に係る音声記録再生装
置は、電気通信回線に接続して、再生中の曲データに関
連する公開音楽情報を受信する通信部1200と、公開
音楽情報をユーザに告知する告知部1210とを備えて
いる。操作部120bを介して入力される操作入力とし
て検索指示及び購入指示を含んでおり、また制御部10
0dの機能も図1に示したものと異なっている。
【0106】通信部1200は、無線通信により、音声
記録再生装置を電気通信回線に接続する手段であり、デ
ータの送受信を行うものである。これは、携帯電話やカ
ーナビゲーションシステムなどに搭載された無線通信装
置で実現される。
【0107】告知部1210は、公開音楽情報の他、音
楽データに含まれる曲名やアーティスト名などの情報
や、再生時間などを告知する手段である。これは、モニ
タ画面等で実現されるが、操作部120bと一体化した
ディスプレイあるいは音声出力手段であってもよい。
【0108】図13は、制御部100dの動作を示した
フローチャートである。まず、ステップS1300にお
いて図2の場合と同様に、記録媒体10に格納されてい
るコンテンツ情報を読込部110から読み込み、曲マッ
プを作成する。次に、ステップS1301に進み、操作
部120bを介して読込処理開始の旨を示す操作入力が
なされたか否かを判断する。
【0109】上記操作入力がなされたと判断すると、ス
テップS1302に進み、上述したように読込処理、保
存処理及び再生処理又は読込処理及び再生処理を行わせ
る。次に、ステップS1303に進み、操作部120b
を介して操作入力がなされたか否かを判断する。操作入
力がなされていないと判断するとステップS1302に
戻る一方、操作入力がなされたと判断するとステップS
1304に進み、操作入力は検索指示を含むか否かを判
断する。なお、検索指示とは、再生中の曲に関する情報
を基に、電気通信回線から再生中の前記曲データに関連
する前記公開音楽情報を受信するよう検索を行う旨を示
す指示をいう。検索指示を含むと判断すると、ステップ
S1305に進む一方、検索指示を含まないと判断する
と、ステップS1306に進む。
【0110】ステップS1305では、再生中の曲に関
する情報、例えば曲名に関する情報などを、例えばTO
C情報など曲マップに含まれる情報の中から読み出す。
次に、ステップS1307に進み、再生中の曲に関する
情報を基に、電気通信回線から再生中の曲データに関連
する公開音楽情報を受信するよう、通信部1200に検
索要求信号を送信する。次に、ステップS1308に進
み、通信部1200が受信した、チケット販売情報など
の公開音楽情報を取り込む。その後、ステップS130
9に進んで、関連する公開音楽情報を告知部1210に
告知させ、その後ステップS1302に戻る。
【0111】他方、ステップS1306では、操作入力
は購入指示を含むか否かを判断する。購入指示を含むと
判断すると、次にステップS1310に進んで、通信部
1200に電気通信回線を介して購入指示情報を送信さ
せ、その後ステップS1309に進む。一方、購入指示
を含まないと判断すると、ステップS1311に進ん
で、他の操作入力情報に基づく制御を行った後、S13
12に進んで、ユーザにより入力された操作入力情報が
処理の終了を示すものであるか否かを判断し、処理の終
了入力であると判断すると処理を終了し、そうではない
と判断するとステップS1302に戻る。
【0112】このようにして、記録媒体10に格納され
た音楽データの再生中に、再生中の曲に関連するチケッ
ト販売情報等を、電気通信回線を介して取得することが
でき、手軽にチケットの購入をすることができる。
【0113】なお、別の実施の形態ではユーザからの入
力によらず、制御部が、再生時間を基に、検索指示を自
動的に出力するようにしてもよい。これにより、記録媒
体10に格納された音楽データの再生処理を行わせる
と、自動的に電気通信回線から公開音楽情報を取得で
き、その内容を知ることができる。
【0114】また、告知された公開音楽情報がチケット
販売情報を含む場合には、速やかにチケットを購入する
ことができ、ユーザの満足度をさらに高めることができ
るものとなる。
【0115】上述したような音声記録再生装置では、そ
の保存処理等に多くの電力を必要とする。このような音
声記録再生装置を車載用とする場合、その電源はバッテ
リであり、バッテリ電力は車両の運転操作に最も優先し
て使用されるべきである。したがって、バッテリ電圧が
低下している場合には上述したような保存処理の実行は
避けた方が望ましい。下記の実施の形態は、かかる技術
的思想が組み込まれたものである。
【0116】図14は、実施の形態(6)に係る音声記
録再生装置の構成を概略的に示したブロック図である。
図示したように、実施の形態(6)に係る音声記録再生
装置は、制御部100e、読込部110、再生部13
0、一時記憶部140、記憶部150、操作部120、
バッテリ1400及びバッテリモニタ部1410を含ん
で構成されている。制御部100e、バッテリ1400
及びバッテリモニタ部1410を除くこれら各部の構成
は図1に示したものと同様であり、バッテリ1400
と、バッテリモニタ部1410とを備えている点、制御
部100eがバッテリ電源電圧によって動作を変更する
点が大きく異なっている。
【0117】図15は、制御部100eの動作を示した
フローチャートである。ステップS1500で曲マップ
を作成し、ステップS1501で読込処理操作の有無を
判断し、その後ステップS1502に進むまでのフロー
は上述した図13に示したフローチャートと同様であ
る。
【0118】本実施の形態では、ステップS1502に
おいて、バッテリモニタ部1410から、バッテリ電源
電圧を取り込み、その後、ステップS1503に進んで
上述した読込処理及び再生処理を行う。
【0119】次に、ステップS1504に進んで、バッ
テリ電源電圧が保存中止電圧以上か否かを判断する。保
存中止電圧以上であると判断すると、ステップS150
5に進んで、上述した保存処理を行わせた後、ステップ
S1506に進むが、保存中止電圧未満であると判断す
ると、保存処理を飛ばして直接ステップS1506に進
む。ステップS1506以降のフローについては上述し
た図2に示したフローチャートと同様であるのでここで
はその説明を省略する。
【0120】このようにして、バッテリ電源電圧が保存
中止電圧未満であるとき、保存処理を中止して、バッテ
リの電力を節約することができる。
【0121】また、上述したような音声記録再生装置が
車載用である場合、読込部110が音飛びを含む不具合
を有する音楽データで読み込みを行ってしまうことが考
えられる。
【0122】そこで、別の実施の形態では、制御部10
0、100a〜100eが、一時記憶部140から音楽
データを読み出し、その音楽データを記憶部150に保
存する保存処理を行うときに、音飛びを含む不具合を修
復する機能を備えるようにしてもよい。これにより、不
完全な音楽データとして読み込まれていても、記憶部1
50には修復された不具合を含まない音楽データを保存
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態(1)に係る音声記録再
生装置の構成を概略的に示したブロック図である。
【図2】 制御部の動作を示したフローチャートであ
る。
【図3】 図2に示した操作入力処理ステップを詳細に
示したフローチャートである。
【図4】 実施の形態(1)に係る音声記録再生装置に
よる読込処理、保存処理及び再生処理の曲マップ上での
進捗状況を模式的に示した図であり、(a)は再生処理
中に、再生位置指定がユーザにより入力される前の状態
の一例、(b)は指定再生位置Aが操作入力された場
合、(c)は指定再生位置Bが操作入力された場合をそ
れぞれ示している。
【図5】 制御部が行う操作入力処理ステップを示した
フローチャートである。
【図6】 実施の形態(2)に係る音声記録再生装置に
よる読込処理、保存処理及び再生処理の曲マップ上での
進捗状況を模式的に示した図であり、(a)は再生処理
中に、再生位置指定がユーザにより入力される前の状態
の一例、(b)は指定再生位置Cが操作入力された場
合、(c)は指定再生位置Dが操作入力された場合をそ
れぞれ示している。
【図7】 制御部が行う操作入力処理ステップを示した
フローチャートである。
【図8】 実施の形態(3)に係る音声記録再生装置に
よる読込処理、保存処理及び再生処理の曲マップ上での
進捗状況を模式的に示した図であり、(a)は再生処理
中に、再生位置指定がユーザにより入力される前の状態
の一例、(b)は消去指示が入力された場合、(c)は
消去指示及び再生位置指定が入力された場合をそれぞれ
示している。
【図9】 実施の形態(4)に係る音声記録再生装置の
構成を概略的に示したブロック図である。
【図10】 制御部の動作を示したフローチャートであ
る。
【図11】 実施の形態(4)に係る音声記録再生装置
による読込処理、保存処理及び再生処理の曲マップ上で
の進捗状況を模式的に示した図であり、(a)は再生時
間が基準再生時間より長くなる前の状態の一例、(b)
は再生時間が基準再生時間を超過した場合、(c)は保
存指示情報の入力があった場合をそれぞれ示している。
【図12】 実施の形態(5)に係る音声記録再生装置
の構成を概略的に示したブロック図である。
【図13】 制御部の動作を示したフローチャートであ
る。
【図14】 実施の形態(6)に係る音声記録再生装置
の構成を概略的に示したブロック図である。
【図15】 制御部の動作を示したフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 記録媒体 20 バス 100、100a〜e 制御部 110 読込部 120、120a〜b 操作部 130 再生部 130A スピーカ 140 一時記憶部 150 記憶部 900 計時部 1200 通信部 1210 告知部 1400 バッテリ 1410 バッテリモニタ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D044 AB05 BC01 BC02 CC04 CC09 DE24 DE92 EF02 FG09 FG21 FG23 GK05 GK12 HL07 HL11 5D045 DB01

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音楽データで構成される曲データが格納
    されている記録媒体から、前記音楽データを読み込み、
    該音楽データを保存し、該音楽データを再生することが
    可能な音声記録再生装置において、 前記記録媒体に格納されている前記音楽データを読み込
    み、読み込んだ該音楽データを出力する読込手段と、 該読込手段から出力された前記音楽データを保存する一
    時記憶手段と、 該一時記憶手段から読み出された前記音楽データを保存
    する記憶手段と、 前記一時記憶手段又は前記記憶手段から読み出された前
    記音楽データを再生する再生手段と、 ユーザによる操作入力を可能にする操作手段と、 これらの各手段を制御し、前記操作手段から出力される
    操作入力情報を基に、前記記録媒体から前記音楽データ
    を読み込み、該音楽データを前記一時記憶手段に保存す
    る読込処理、前記一時記憶手段から前記音楽データを読
    み出し、該音楽データを前記記憶手段に保存する保存処
    理、及び前記記憶手段から前記音楽データを読み出し、
    該音楽データを前記再生手段で再生させる再生処理を並
    行して行わせる制御手段とを備えていることを特徴とす
    る音声記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記操作入力が、前記再生処理の開始位
    置を指定する再生位置指定を含み、該再生位置指定によ
    り指定された指定再生位置が既保存領域内にある場合に
    限り、前記制御手段が、前記指定再生位置からの前記再
    生処理を行わせるものであることを特徴とする請求項1
    記載の音声記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記操作入力が、再生位置を指定する再
    生位置指定を含み、該再生位置指定により指定された指
    定再生位置が既保存領域内にある場合、前記制御手段
    が、前記指定再生位置からの前記再生処理を行わせる一
    方、前記指定再生位置に続く未保存領域の冒頭部からの
    前記保存処理を行わせるものであることを特徴とする請
    求項1記載の音声記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記操作入力が、再生位置を指定する前
    記再生位置指定を含み、該再生位置指定により指定され
    た指定再生位置が未保存領域内にある場合、前記制御手
    段が、前記指定再生位置からの前記読込処理、前記保存
    処理及び前記再生処理を行わせるものであることを特徴
    とする請求項3記載の音声記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記操作入力が、前記再生処理の開始位
    置を指定する再生位置指定を含み、前記保存処理の開始
    位置が変更される場合、前記制御手段が、該保存処理が
    中断された位置を示す中断保存位置を基に未保存領域を
    更新するものであることを特徴とする請求項3又は請求
    項4記載の音声記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記指定再生位置が、前記曲データの冒
    頭部に対応していることを特徴とする請求項2〜5のい
    ずれかの項に記載の音声記録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記操作入力が、消去指示を含む場合、
    前記制御手段が、前記消去指示の入力時において、再生
    中であった前記曲データを構成する前記音楽データのう
    ち、前記記憶手段に保存されている音楽データを消去す
    るものであることを特徴とする請求項1記載の音声記録
    再生装置。
  8. 【請求項8】 前記操作入力が、消去指示を含む場合、
    前記制御手段が、前記消去指示の入力時において、再生
    中であった前記曲データに対応する曲マップ上の領域を
    保存不要領域とするものであることを特徴とする請求項
    7記載の音声記録再生装置。
  9. 【請求項9】 前記操作入力が、前記再生処理の速度を
    指定する再生速度指定を含む場合、前記制御手段が、前
    記再生速度指定により指定された指定再生速度に対応し
    た前記再生処理を行わせるものであることを特徴とする
    請求項1記載の音声記録再生装置。
  10. 【請求項10】 音楽データで構成される曲データが格
    納されている記録媒体から、前記音楽データを読み込
    み、該音楽データを保存し、該音楽データを再生するこ
    とが可能な音声記録再生装置において、 前記記録媒体に格納されている前記音楽データを読み込
    み、読み込んだ該音楽データを出力する読込手段と、 該読込手段から出力された前記音楽データを保存する一
    時記憶手段と、 該一時記憶手段から読み出された前記音楽データを保存
    する記憶手段と、 前記一時記憶手段又は前記記憶手段から読み出された前
    記音楽データを再生する再生手段と、 ユーザによる操作入力を可能にする操作手段と、 前記曲データごとに前記音楽データの再生が行われた再
    生時間を計測する計時手段と、 これらの各手段を制御し、前記曲データのそれぞれにつ
    いて、読込処理及び再生処理を並行して行わせる一方、
    前記再生時間と所定の基準再生時間とを比較し、前記再
    生時間が前記基準再生時間より長くなった場合にのみ、
    前記曲データを構成する前記音楽データについて、保存
    処理を行わせる制御手段とを備えていることを特徴とす
    る音声記録再生装置。
  11. 【請求項11】 駆動電源をバッテリ電源とし、該バッ
    テリ電源の電圧を検出する電圧検出手段を備え、前記制
    御手段が前記電圧検出手段からの検出信号を受信し、バ
    ッテリ電源電圧が、所定の保存中止電圧以下であると判
    断すると、前記保存処理を中止するものであることを特
    徴とする請求項1〜10のいずれかの項に記載の音声記
    録再生装置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段が、前記音楽データの読
    み込み時における音飛びを含む不具合を前記保存処理時
    に修復するものであることを特徴とする請求項1〜10
    のいずれかの項に記載の音声記録再生装置。
  13. 【請求項13】 電気通信回線に接続して、再生中の前
    記曲データに関連する公開音楽情報を受信する通信手段
    と、 前記公開音楽情報をユーザに告知する告知手段とを備え
    ていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかの項
    に記載の音声記録再生装置。
  14. 【請求項14】 前記公開音楽情報がチケット販売情報
    を含む場合、前記通信手段が、購入指示情報を送信可能
    であることを特徴とする請求項13記載の音声記録再生
    装置。
  15. 【請求項15】 音楽データで構成される曲データが格
    納されている記録媒体から、前記音楽データを読み込
    み、該音楽データを保存し、該音楽データを再生するこ
    とが可能であって、 前記記録媒体に格納されている前記音楽データを読み込
    み、読み込んだ該音楽データを出力する読込手段と、 該読込手段から出力された前記音楽データを保存する一
    時記憶手段と、 該一時記憶手段から読み出された前記音楽データを保存
    する記憶手段と、 前記一時記憶手段又は前記記憶手段から読み出された前
    記音楽データを再生する再生手段と、 ユーザによる操作入力を可能にする操作手段と、 これらの各手段を制御するコンピュータとを備えた音声
    記録再生装置に、 前記操作手段から出力される操作信号を基に、前記記録
    媒体から前記音楽データを読み込み、該音楽データを前
    記一時記憶手段に保存する読込処理、前記一時記憶手段
    から前記音楽データを読み出し、該音楽データを前記記
    憶手段に保存させる保存処理、及び前記記憶手段から前
    記音楽データを読み出し、該音楽データを前記再生手段
    で再生させる再生処理を並行して行わせる機能を実現さ
    せることを特徴とする音声記録再生用プログラム。
  16. 【請求項16】 音楽データで構成される曲データが格
    納されている記録媒体から、前記音楽データを読み込
    み、該音楽データを保存し、該音楽データを再生するこ
    とが可能であって、 前記記録媒体に格納されている前記音楽データを読み込
    み、読み込んだ該音楽データを出力する読込手段と、 該読込手段から出力された前記音楽データを保存する一
    時記憶手段と、 該一時記憶手段から読み出された前記音楽データを保存
    する記憶手段と、 前記一時記憶手段又は前記記憶手段から読み出された前
    記音楽データを再生する再生手段と、 ユーザによる操作入力を可能にする操作手段と、 前記曲データごとに前記音楽データの再生が行われた再
    生時間を計測する計時手段と、 これらの各手段を制御するコンピュータとを備えた音声
    記録再生装置に、 前記曲データのそれぞれについて、読込処理及び再生処
    理を並行して行わせる一方、前記再生時間と所定の基準
    再生時間とを比較し、前記再生時間が前記基準再生時間
    より長くなった場合にのみ、前記曲データを構成する前
    記音楽データについて、保存処理を行わせる機能を実現
    させることを特徴とする音声記録再生用プログラム。
  17. 【請求項17】 請求項15又は請求項16記載の音声
    記録再生用プログラムが記録されたコンピュータ読み取
    り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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