JP2003316776A - 文書理解支援システム - Google Patents

文書理解支援システム

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JP2003316776A
JP2003316776A JP2002120210A JP2002120210A JP2003316776A JP 2003316776 A JP2003316776 A JP 2003316776A JP 2002120210 A JP2002120210 A JP 2002120210A JP 2002120210 A JP2002120210 A JP 2002120210A JP 2003316776 A JP2003316776 A JP 2003316776A
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Shigeki Takahashi
茂樹 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子文書を表示する装置において、読み手の習
熟度に適した用語補助情報を表示して文書理解を支援す
るシステムを提供する。 【解決手段】本システムは、読み手が操作したことを検
出するイベント検出部、読み手が読みたい文書を表示す
る文書表示部、読み手が文書理解支援を受けるかどうか
を判定する文書理解支援申告部、読み手の文書理解力な
どを決定する習熟度申告部、読み手が選択したセンテン
スを構成する用語の補助情報またはヒント情報を読み込
んで表示する文書理解支援部から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】テキストや文書などの理解支
援に関する。
【0002】
【従来の技術】文書の理解を支援するための要約システ
ムまたは言語間の翻訳システムはあるが、これらのシス
テムは読み手の文書理解力を考慮しないシステムであっ
た。また、特開2000−305746号公報記載の発
明においては、読み手の習熟度に応じて用語を平仮名や
カタカナに変換したり、漢字に読みを付けたり、用語の
大きさを変えたりするなどして画面の操作性を向上する
方法が提案されている。しかしながら、習熟度に応じた
用語の意味などの情報を提供しているわけではなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】要約システムの場合に
おいては読み手の習熟度を考慮しないで要約をしている
ため、読み手の習熟度に合わない説明が無駄に表示され
る点で、データ量が大きくなり要約や検索に時間がかか
る点で、また分かっている情報まで余分に表示するため
視認性の点で問題がないとは言えなかった。
【0004】また、一般の翻訳システムにおいては機械
的に変換するため、原文を理解する上で習熟度に合った
変換をしているとは言えなかった。
【0005】本発明の目的は、原文をそのまま生かしな
がら文書理解を早めるための支援データを表示するシス
テムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本システムでは、文書を最初に表示するとき支援システ
ムのガイドを表示すると共に、支援システムのよる支援
を受けるどうかの案内を表示する。もし受けることを読
み手が選択すると、読み手の習熟レベルを判定する習熟
度申告画面が表示される。読み手は、この画面に表示さ
れた内容に沿って習熟度申告をする。
【0007】読み手が習熟度を申告したあと読みたいセ
ンテンスを選択すると、センテンスを構成する用語の同
義語またはヒント情報を習熟レベルに応じて補助情報D
Bまたはヒント情報DBから読み込む。そして、読み込
んだ情報をセンテンスと共に用語単位に表示する。読み
手が表示された情報を読み終わると、読み手は次に読み
たい文書中のセンテンスをキーボードまたはポイント装
置で選ぶ。
【0008】文書を読み終わるかまたは読み手が終了し
たい場合は、終了の選択をすることによって支援システ
ムを終了する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を説明す
る。
【0010】図1は、本発明を説明するための全体構成
図である。コンピュータ110は本システムを動作させ
る装置であり、表示装置131、キーボード132、ポ
イント装置133、記憶装置141、補助情報DB14
1、およびヒント情報DB143が接続される。記憶装
置141には支援する文書データがファイルとして格納
されている。補助情報DBには文書データを構成する用
語の同義語が格納されている。ヒント情報DBには用語
の理解を早めるためのヒント情報が格納されている。
【0011】イベント検出部121は、読み手がキーボ
ード132またはポイント装置133を入出力操作する
ことによって発生するイベントを判定して習熟度申告部
124、文書理解支援部125に制御を受け渡す。文書
表示部122は、文書を読み込んで画面に表示する。文
書理解支援申告部123は、文書理解支援を必要とする
かどうかを判定するために必要な情報を読み手から入力
する処理である。習熟度申告部124は、読み手の習熟
レベルを判定する処理である。文書理解支援部125
は、文書理解を支援するために読み手の習熟レベルに合
った補助情報およびヒント情報を表示する。
【0012】図2は最初に表示される画面である。記憶
装置141から読み出された文書が文書表示ウィンドウ
210に表示される。そして、それとは別に支援システ
ム必要度調査ウィンドウ220も同時に表示される。読
み手は、文書理解支援を受けるかどうかをチェックボッ
クスにチェックすることで選択する。選択すると、イベ
ント検出部121は文書理解支援申告部122を呼び出
す。図2は、読み手が文書理解支援を受けるため「文書
理解支援をして欲しい」221のチェックボックスをチ
ェックした例である。
【0013】図3は、図2で文書理解支援を受けること
を選択した場合に表示される画面である。文書表示ウィ
ンドウ310と同時に、習熟度申告ウィンドウ320が
表示される。読み手は習熟度申告ウィンドウ320で、
コンピュータが習熟度を判定するために必要な情報を入
力する。入力する内容は、国籍が日本国の方は年齢を3
30で、国籍が日本国以外の方は、母国語を340で、
出身国を350で、そして在日年数を360で入力す
る。
【0014】図4は、読み手の習熟レベルが2の場合の
表示例である。読み手がキーボード132またはポイン
ト装置133で文書表示ウィンドウ410に表示されて
いる文書の中からセンテンス411を選ぶと、文章表示
ウィンドウ410とは別の文書理解支援ウィンドウ42
0に文書理解支援のためのデータを表示する。文書理解
支援ウィンドウ420には、用語490の理解を支援す
るための補助情報430および440、ヒント情報45
0および460が表示されている。ヒント情報の「写
真」や「地図」などを選択すると、画像や音声などの情
報を表示する。ヒント情報480を選択すると地図が、
ヒント情報481を選択すると駐車場や交通渋滞などの
情報が、ヒント情報482を選択すると映像や音声など
が表示される。読み手が文書理解支援を終了したい場
合、終了ボタン470をクリックする。
【0015】図5は、習熟レベルを判定するためのテー
ブル510である。読み手が習熟度申告ウィンドウ32
0で入力したデータとテーブル510を元に、読み手の
習熟レベルを判定する。母国語が日本語の場合520、
母国語が日本語以外の場合530にレベルとその基準デ
ータが格納されている。母国語が日本語の場合、521
にレベルが、522にそのレベルに一致する年齢が格納
されている。母国語が日本語以外の場合、531にレベ
ルが、532にそのレベルに一致する滞在年数が格納さ
れている。図5のレベル、年齢、および滞在年数は例で
ある。
【0016】図6は、補助情報DB142のデータ構造
を示す。用語の数だけ用語データ(用語データ620、
用語データ630など)が存在する。それぞれの用語デ
ータは、母国語別に補助データ670、補助データ67
1などから構成されている。日本語補助データ670に
は、レベル640とそのレベルに一致する補助情報64
1が格納されている。補助情報641には同義語が格納
されている。さらに、ヒント650にはレベル640に
対応したヒント情報DBへのリンク先情報651が格納
されている。なお、ヒント情報DBへのリンク先情報が
ない場合がある。同様に補助データ671にはレベル6
60と一致する補助情報661などが格納されている。
補助データ671は、母国語が英語で出身国が米国の例
である。
【0017】図7は、ヒント情報DB143のデータ構
造を示す。ヒント情報DBは、ヒントデータ(720、
730など)から構成される。ヒントデータ中のヒント
情報は、補助情報DBの補助データ中のヒント情報DB
へのリンク先からリンクされている。母国語が日本語の
場合、補助データ670中のヒント情報DBへのリンク
先651から、ヒント情報DBのヒントデータ721の
ヒント740にリンクしている。ヒント情報741は、
補助データ670のレベル1に対応するヒント情報であ
る。ヒント情報751は、補助データ671のレベル1
に対応するヒント情報である。
【0018】図8は、プログラムの全体構造である。そ
れぞれのステップを説明する。
【0019】読み手が操作を開始すると、文書表示部1
22が810で記憶装置141から文書を読み込み、8
11で文書を文書表示ウィンドウ210に表示する。
【0020】続いて文書理解支援申告部123が812
で支援システム必要度調査ウィンドウ220を表示す
る。そして、813で読み手が文書理解支援を希望する
かどうかの入力を受け付ける。読み手が、支援システム
必要度調査ウィンドウ220に入力すると、イベント検
出部121がそれを受け取り820で読み手が支援を希
望したかどうかを判定する。読み手が希望しない場合、
文書支援システムは終了する。
【0021】読み手が支援を希望する場合、習熟度申告
部124が830で習熟度申告ウィンドウ320を表示
する。そして、831で読み手の年齢、母国語、出身
国、在日年数の入力を受け付ける。習熟度申告ウィンド
ウ320に入力すると、イベント検出部121がそれを
受け取り832で習熟レベルの決定、母国語と出身国の
決定、用語データ中のどの母国語のどの国の補助データ
を読み込むかを決定する。
【0022】続いて、文書理解支援部125が840で
文書表示ウィンドウ410に表示された文書のうち支援
して欲しいセンテンスの指定の入力を受け付ける。支援
して欲しいセンテンスの指定が入力されると、イベント
検出部121がそれを受け取り841でセンテンスの構
文解析をしてセンテンスを構成する用語を抽出する。そ
して、842で補助情報またはヒント情報を補助情報D
Bまたはヒント情報DBから読み込む。次に、843で
文書理解支援ウィンドウ420に用語とともに補助情報
およびヒント情報を表示する。なお、ヒント情報が画
像、音声、映像などの場合は、これらの情報へのリンク
先を示す情報を表示する。同時に、終了ボタン470も
表示する。次に844で、文書表示ウィンドウ410に
表示された文書のうち次に支援を受けたいセンテンスの
指定の入力かまたは終了ボタン470の指定の入力を受
け付ける。
【0023】続いて支援を受けたいセンテンスの指定の
入力または終了ボタンの指定が入力されると、イベント
検出部121がそれを受け取り850で終了ボタンの指
定をしたかどうか判定する。終了ボタンの指定がされて
いると文書支援システムは終了する。終了ボタンの指定
が入力されていないと841に戻る。
【0024】図9は、レベル/母国語/出身国決定832
のフローチャートである。読み手が図3の習熟度申告ウ
ィンドウ320の330に年齢データを入力すると(9
10のY)、930で年齢を読み込み、931で母国語
が日本語で出身国を日本国と決定する。そして、932
で年齢と図5の520の年齢情報を突き合わせて一致す
る年齢情報522のレベル521を習熟レベルと決定す
る。
【0025】読み手が図3の習熟度申告ウィンドウ32
0に年齢を入力していないと(910のN)、940で
母国語を読み込み、941で出身国を読み込み、942
で在日年数を読み込む。そして、943で在日年数と図
5の530の滞在年数情報を突き合わせて一致する滞在
年数情報532のレベル531を習熟レベルと決定す
る。
【0026】図10は、補助情報DBおよびヒント情報
DB読み込み842のフローチャートである。981
で、841の解析で得られた用語(図4で表示される4
90)を一つ取り出す。982で、補助情報DBから用
語に対応する用語データ(図6の620)を検索する。
983で、検索された補助情報から832で決定した母
国語と出身国に対応する補助データ670を選択する。
そして、832で決定した読み手の習熟レベル以下の補
助情報を、選択した補助データの641からすべて取り
出す。
【0027】ヒント情報650があれば(985の
Y)、986でヒント情報DBへのリンク先651を利
用して、同様に読み手の習熟レベル以下のヒント情報
を、ヒント情報DBからすべて取り出す(741等)。
【0028】次の用語(図4で表示される491)があ
れば、987のNで981の先頭に戻り、同じように補
助情報とヒント情報を取り出す。すべての用語の補助情
報とヒント情報を取り出すと、987のYで処理は終了
する。
【0029】なお本実施例では、日本語文書で説明して
いるが日本語に限定するものではない。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、習熟度に応じた用語支
援をすることによって原文の文書の理解を早めることが
できる。そのことにより、文書による伝達の効率が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実現するための全体構成図である。
【図2】文書理解支援を受けるかどうかの選択画面であ
る。
【図3】習熟度を申告する画面である。
【図4】センテンスの理解を支援している画面である。
【図5】習得レベルを判定するテーブルの構造を示す。
【図6】補助情報DBに記録されている補助情報の構造
を示す。
【図7】ヒント情報DBに記録されているヒント情報の
構造を示す。
【図8】全体のフローチャートである。
【図9】読み手の習熟レベルなどを決定するフローチャ
ートである。
【図10】補助情報DBから補助情報を、ヒント情報D
Bからヒント情報を抽出するフローチャートである。
【符号の説明】
110:コンピュータ 121:イベント検出部 122:文書表示部 123:文書理解支援申告部 124:習熟度申告部 125:文書理解支援部 131:表示装置 132:キーボード 133:ポイント装置 141:記憶装置 142:補助情報DB 143:ヒント情報DB 210:文書表示ウィンドウ 220:支援システム必要度調査ウィンドウ 320:習熟度申告ウィンドウ 420:文書理解支援ウィンドウ 510:習熟レベルテーブル 670:補助データ 720:ヒント情報 810:文書全体読み込み

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文書を表示するシステムにおいて、 文書を構成する用語の同義語等を読み手の理解力に応じ
    て元の文書と共に表示することにより、文書理解の支援
    を行うことを特長とした文書理解支援システム。
  2. 【請求項2】前記の読み手の支援レベルを、文書の言語
    を共通語とした地域で生まれ育った人に対しては年齢
    で、その他の地域から移動してきた人に対しては移動し
    てからの居住年数で判定することを特徴とする請求項1
    の文書理解支援システム。
  3. 【請求項3】読み手の文書理解速度に合わせるために、
    文書全体を一度に支援するのではなく読み手の指定する
    センテンス単位に支援することを特徴とする請求項1の
    文書理解支援システム。
  4. 【請求項4】請求項1、請求項2、または、請求項3の
    手段を有する文書理解支援装置。
  5. 【請求項5】請求項1、請求項2、または、請求項3の
    機能を実施するための手順を記録したコンピュータで読
    み取り可能な記憶媒体。
JP2002120210A 2002-04-23 2002-04-23 文書理解支援システム Pending JP2003316776A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020154628A (ja) * 2019-03-19 2020-09-24 富士ゼロックス株式会社 文書検索結果提示装置及びプログラム並びに文書検索結果提示システム
JP2020154629A (ja) * 2019-03-19 2020-09-24 富士ゼロックス株式会社 文書検索支援装置及びプログラム並びに文書検索支援システム

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