JP2003316111A - 帯電部材及び帯電装置 - Google Patents
帯電部材及び帯電装置Info
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Abstract
面性状を制御することで、直流電圧のみを印加する場合
での帯電均一性が確保でき、画像不良の発生が殆どない
帯電部材及びそれを用いた帯電装置を提供することにあ
る。 【解決手段】 最外層に導電性樹脂層を有する帯電部材
において、該導電性樹脂層中に大粒径及び小粒径の2種
類の粒子を添加し、大粒径の平均粒子径をA、小粒径の
平均粒子径をBとした時、3<A/B<12であり、か
つ大粒径粒子と小粒径粒子の総量が、導電性樹脂層全固
形分に対して10〜30質量%であることを特徴とする
帯電部材及び該帯電部材を用いた帯電装置。
Description
ー等において、静電潜像プロセスに用いられる感光体等
の潜像保持体を帯電させる帯電部材及びこれを用いた帯
電装置に関する。
プロセスでは、まず、感光体の表面を一様に帯電させ、
この感光体に光学系から映像を投射して、光の当たった
部分の帯電を消去することによって潜像を形成し、次い
で、トナーの付着によるトナー像の形成、紙等の記録媒
体へのトナー像の転写により、プリントする方法がとら
れている。
は、コロナ放電方式が一般的に採用されてきた。しかし
ながら、このコロナ放電方式は6〜10kVもの高電圧
印加が必要とされるため、機械の安全保守の観点から好
ましくない。また、コロナ放電中にオゾン等の有害物質
が発生するため環境上の問題もあった。
圧で帯電を行うことができ、かつ、オゾン等の有害物質
の発生を抑制することができる帯電方式への取り組みが
なされてきている。かかる帯電方式の試みとして、電圧
を印加した帯電用部材を感光体等の被帯電体に所定の圧
力で当接させて被帯電体を帯電させる接触方式による方
法が提案されている。
ロナ帯電方式と比較してやや不利である。
被帯電体表面電位Vdに相当する直流電圧に帯電開始電
圧(Vth)の2倍以上のピーク間電圧を持つ交流電圧
成分(AC電圧成分)を重畳した電圧(脈流電圧:時間
とともに電圧値が周期的に変化する電圧)を接触帯電部
材に印加する「AC帯電方式」が用いられている。これ
はAC電圧による電位の均し効果を目的としたものであ
り、被帯電体の電位はAC電圧のピークの中央である電
位Vdに収束し、環境等の外乱に影響されることなく、
接触帯電方法として優れた方法である。
電開始電圧(Vth)の2倍以上のピーク間電圧である
高圧の交流電圧を重畳させるために、直流電源とは別に
交流電源が必要となり、装置自体のコストアップの要因
となる。更には交流電流を多量に消費することにより、
帯電部材及び感光体の耐久性が低下し易いという問題が
あった。
電圧のみを印加した帯電を行うことにより解消されるも
のの、帯電部材に直流電圧のみを印加すると、以下の問
題点があった。
すると、感光体等の被帯電体表面に所望の帯電電位以上
に帯電された場合や電位が不足した場合に起因する帯電
ムラが発生する。特に、一次帯電前に感光体上の電位を
消去するための工程である前露光のない電子写真プロセ
スにおいて、ハーフトーン画像領域の電位部に発生し易
い。
ラを用いて、例えば、反転現像方式を用いた電子写真装
置によりハーフトーン画像を出力すると、上記の帯電ム
ラは画像上、部分的に白スジ、白ポチ、あるいは黒ス
ジ、黒ポチやガサついたハーフトーン画像面となって現
われ、画像品質が低下する問題があった。この帯電電位
ムラの発生は、低温低湿環境において、特に顕著に表れ
る傾向にある。
分布の均一化、表面性向上が検討されてきた。例えば前
者については、表面層中の導電性物質の分散性を向上さ
せる、体積抵抗値が比較的低い樹脂を表面層に用いる、
接触帯電部材を構成する各層の膜厚を均一に調整する、
後者については、表面層にレベリング剤を添加する、弾
性層の表面性を向上させる等の方策である。
41620号公報には、最外層が表面粗さ5μm以下と
することで直流電圧のみを印加して被帯電体を均一に帯
電させることが開示されている。しかしながら、追試を
行った結果、表面粗さが低いため、画像端部で黒スジが
多く発生し、また画像中央部でも部分的に黒スジが発生
した。
3024248号公報において、帯電部材の最外層であ
るマトリックス樹脂中に粒径7〜30μmの弾性体粒子
を分散させ、表面粗さRzが7〜30μmに形成するこ
とが開示されている。しかしながら、追試を行った結
果、上記範囲で粒径の小さいもの単一で使用した時は、
目標とする表面粗さを達成するためには、多量に添加す
る必要が生じた。このため、塗料の粘度上昇を起こし、
適正膜厚制御が困難となる。また、表面層硬化時に膜自
体の剛性が上がることで、冷却時に弾性層との収縮性の
差が大きく異なることによる表面シワの発生要因となっ
た。また、上記範囲でも大粒径のものを単一で使用し分
散させた場合、その粒度分布中の大きい粒子径のものが
比較的凝集物となり易く、その部分が帯電電位不足とな
り、画像上黒ポチとなった。
層の硬化後の表面シワ発生を抑制し、表面性状を制御す
ることで、直流電圧のみを印加する場合での帯電均一性
が確保でき、画像不良の発生が殆どない帯電部材及びそ
れを用いた帯電装置を提供することにある。
に導電性樹脂層を有する帯電部材において、該導電性樹
脂層中に大粒径及び小粒径の2種類の粒子を添加し、大
粒径の平均粒子径をA、小粒径の平均粒子径をBとした
時、3<A/B<12であり、かつ大粒径粒子と小粒径
粒子の総量が、導電性樹脂層全固形分に対して10〜3
0質量%であることを特徴とする帯電部材及び該帯電部
材を用いた帯電装置が提供される。
細に説明する。
性を向上させるために、最外層に導電性樹脂層を有する
帯電部材において、図1に示すように、前記導電性樹脂
層中に大粒径及び小粒径の2種類の粒子を添加したこと
で、大粒径間の隙間に小粒径が入り込むために空間率が
減少し、密に充填することができた。また、粒子径の比
が大きいほど空間率の減少は大きくなり、最も空間率が
小さくなる、すなわち最も密に充填される混合分率も変
化することを見出し、少量の配合量で適正な表面粗さの
制御が可能となり、表面層の硬化後の表面シワ発生を完
全に抑制することができ、このことから直流電圧のみを
印加する場合での帯電均一性の向上が可能となった。
れば、例えば図2に示したように、弾性層12を導電性
支持体11の外周に形成し該弾性層12の外側に、外層
13を形成した帯電部材1を例示することができる。こ
の場合、上記導電性支持体11は金属あるいはプラスチ
ック製のシャフトを用いることができ、また帯電部材の
形態や帯電部材が用いられる帯電装置の機構等によって
は、図3に示すようにこの弾性層12を省略することも
できる。また、図4に示すようにベルト形状とすること
もできる。
材の弾性層として用いられているゴムや熱可塑性エラス
トマー等のソリッド体で形成することができる。具体的
には、ポリウレタン、シリコーンゴム、ブタジエンゴ
ム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、スチレン−ブ
タジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、ポリノルボ
ルネンゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンゴム又は
エピクロルヒドリンゴム等を基材ゴムとするゴム組成
物、あるいは熱可塑性エラストマーで、その種類として
は特に制限はなく、汎用のスチレン系エラストマー及び
オレフィン系エラストマー等から選ばれる1種あるいは
複数種の熱可塑性エラストマーを好適に用いることがで
きる。
は、例えば、三菱化学(株)製「ラバロン」、クラレ
(株)製「セプトンコンパウンド」等が挙げられる。オ
レフィン系エラストマーの市販品としては、例えば、三
菱化学(株)製の「サーモラン」、三井石油化学工業
(株)社製の「ミラストマー」、住友化学工業(株)社
製の「住友TPE」、アドバンストエラストマーシステ
ムズ社製の「サントプレーン」等として市場より求める
ことができる。
とにより、所定の導電性を付与することができる。その
導電剤としては、特に制限されず、ラウリルトリメチル
アンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウム、オ
クタドデシルトリメチルアンモニウム、ドデシルトリメ
チルアンモニウム、ヘキサデシルトリメチルアンモニウ
ム、変性脂肪酸・ジメチルエチルアンモニウムの過塩素
酸塩、塩素酸塩、ホウフッ化水素酸塩、エトサルフェー
ト塩、臭化ベンジル塩、塩化ベンジル塩等のハロゲン化
ベンジル塩等の第四級アンモニウム塩等の陽イオン性界
面活性剤、脂肪族スルホン酸塩、高級アルコール硫酸エ
ステル塩、高級アルコールエチレンオキサイド付加硫酸
エステル塩、高級アルコール燐酸エステル塩、高級アル
コールエチレンオキサイド付加燐酸エステル塩等の陰イ
オン界面活性剤、各種ベタイン等の両性イオン界面活性
剤、高級アルコールエチレンオキサイド、ポリエチレン
グリコール脂肪酸エステル、多価アルコール脂肪酸エス
テル等の非イオン性帯電防止剤等の帯電防止剤、LiC
F3SO3、NaClO4、LiAsF6、LiBF4、N
aSCN、KSCN、NaCl等のLi+、Na+、K+
等の周期律表第1族の金属塩、あるいはNH4 +塩等の電
解質、また、Ca(ClO4)2等のCa2+、Ba2+等の
周期律表第2族の金属塩、及びこれらの帯電防止剤が、
少なくとも1個以上の水酸基、カルボキシル基、一級な
いし二級アミン基等のイソシアネートと反応する活性水
素を有する基を持ったものが挙げられる。更には、それ
ら等と1,4−ブタンジオール、エチレングリコール、
ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリ
エチレングリコール等の多価アルコールとその誘導体等
の錯体あるいはエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノエチルエーテル等のモノオ
ールとの錯体等のイオン導電剤、又はケッチェンブラッ
クEC、アセチレンブラック等の導電性カーボン、SA
F、ISAF、HAF、FEF、GPF、SRF、F
T、MT等のゴム用カーボン、酸化処理を施したカラー
(インク)用カーボン、熱分解カーボン、天然グラファ
イト、人造グラファイト、アンチモンドープの酸化錫、
酸化チタン、酸化亜鉛、ニッケル、銅、銀、ゲルマニウ
ム等の金属及び金属酸化物、ポリアニリン、ポリピロー
ル、ポリアセチレン等の導電性ポリマー等が挙げられ
る。この場合、これら導電剤の配合量は、組成物の種類
に応じて適宜選定され、通常弾性層12の体積抵抗率が
10 2〜108Ω・cm、好ましくは103〜106Ω・c
mとなるように調整される。
材料として、具体的には、ポリエステル樹脂、アクリル
樹脂、ウレタン樹脂、アクリルウレタン樹脂、ナイロン
樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、塩化
ビニリデン樹脂、フッ素樹脂及びシリコーン樹脂等が挙
げられ、有機系、水系のいずれのものも使用することが
できる。
橋剤等の添加剤を必要に応じて適量添加することができ
る。この場合、架橋剤としては、所望の架橋効果が得ら
れるものであればいずれのものでもよい。例えば、エポ
キシ系、オキサゾリン系、メラミン系、イソシアネート
系及びフェノール系の架橋剤を例示することができる。
性を付与又は調整することができ、この場合導電剤とし
ては、特に制限されるものではないが、ケッチェンブラ
ックEC、アセチレンブラック等の導電性カーボン、S
AF、ISAF、HAF、FEF、GPF、SRF、F
T、MT等のゴム用カーボン、酸化処理を施したカラー
(インク)用カーボン、熱分解カーボン、天然グラファ
イト、人造グラファイト、アンチモンドープの酸化錫、
酸化チタン、酸化亜鉛、ニッケル、銅、銀、ゲルマニウ
ム等の金属又は金属酸化物等を用いることができる。
場合は、分散性を考慮し、導電剤の表面をシランカップ
リング処理等の表面処理を施すことが好ましい。
抗が得られるように適宜調整することができる。この場
合、外層13の抵抗は、体積抵抗率103〜1015Ω・
cmが好ましく、特には105〜1014Ω・cmとする
ことが好ましい。このような体積抵抗率を達成するよう
に導電剤の添加量を調整することができ、導電剤として
シランカップリング剤により表面処理を施されたアンチ
モンドープの酸化錫を用いた場合の添加量は、通常、外
層13の0.01〜40質量%、特に5〜20質量%程
度とされる。
中に添加する大粒径及び小粒径の粒子として、上記導電
剤以外の絶縁性粒子(1.0×1010Ω・cm以上)で
ある無機粒子、例えば炭酸カルシウム、クレー、タルク
及びシリカ等が挙げられる。また、絶縁性の有機粒子と
して、アクリル樹脂、アクリル/スチレンの共重合体樹
脂、ポリアミド樹脂、シリコーンゴム粒子、エポキシ樹
脂粒子等が挙げられ、このうち有機粒子であるアクリル
粒子あるいはアクリル/スチレンの共重合体樹脂を用い
た方が表面層材の剛性をあまり変化させないので特に好
ましい。
用する場合は、塗料中に易分散するように疎水性の表面
処理が施されているのが好ましい。また、有機粒子も同
様に表面層樹脂材料との相溶性が良好のものを選択した
方が、凝集を起こしにくいので好ましい。
A、小粒径の平均粒子径をBとした時、3<A/B<1
2で、かつ大粒径粒子と小粒径粒子の総量が、全固形分
に対して10〜30質量%の範囲とする。A/B≦3だ
と、大粒径と小粒径の充填効果が低いため、目的とする
表面粗さを達成するために多量に配合することになり表
面シワ発生を生じる。また、12≦A/Bだと大粒径と
小粒径の充填効果が高くなり過ぎるため、表面層自身の
剛性が急激に高くなるため、材料として脆くなる。ま
た、大粒径粒子と小粒径粒子の総量が表層全樹脂分に対
して、10質量%未満だと目的とする表面粗さに達せず
帯電均一性が劣る、30質量%を超えると表面シワが生
じる。
の質量をbとした時、大粒径粒子と小粒径粒子の質量比
は0.5<a/(a+b)であることが好ましい。0.
5未満だと小粒径の比率が大きくなり、塗料のチクソ性
が上昇し、適正膜厚に制御し難くなる。
面粗さを10μm<Rz<25μm、20μm<Sm<
150μmであることが好ましい。これを達成するため
に、大粒径粒子の平均粒子径を15〜25μm、小粒径
粒子の平均粒子径を7μmより小さいものを用いた方
が、更には1μm以上のものを用いた方が好ましい。
子のものが好ましく、粒度分布係数εがε<1.0のも
のを用いた方がよい。粒度分布が大きい場合は表面粗さ
の均一性を満たすことができず、また特に大きい粒径の
ものは凝集体となり易く、画像上の黒ポチの要因となり
易い。
との組み合わせで膨潤し、粒子形状が変化することがあ
るので、架橋タイプを用いた方がよい。
ましく、特には10〜30μmが好ましい。外層13の
厚さが50μmを超えると、外層13が硬くなって柔軟
性が損なわれる場合があり、耐久性が低下して使用によ
りクラックが発生する虞れがある。10μm未満では、
弾性層からブリードしてくる物質を防止することが困難
となる。
るものではないが、各成分を含む塗料を調製し、この塗
料をディッピング法やスプレー法により塗布して塗膜を
形成する方法が好ましく用いられる。この場合、外層を
複数層とする場合には、それぞれの層を形成する塗料を
用いてディピングやスプレーを繰り返せばよい。なお、
外層の形成方法は、上記ディッピング法やスプレー法が
好ましい。
に適用した例を示す。像担持体としての回転ドラム型の
電子写真感光体(感光体)21は、図中の矢印が示す方
向に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動す
る。感光体21には、例えばロール状の導電性支持体と
該支持体上に無機感光材料又は有機感光材料を含有する
感光層とを少なくとも有する公知の感光体等を採用すれ
ばよい。また、感光体21は、感光体表面を所定の極性
や電位に帯電させるための電荷注入層を更に有していて
もよい。
ラ)22は、帯電ローラと該帯電ローラに帯電バイアス
を印加する帯電バイアス印加電源S1とによって帯電手
段が構成されている。帯電ローラ22は、感光体21に
所定の押圧力で接触させてあり、本例では感光体21の
回転に対して順方向に回転駆動する。この帯電ローラ2
2に対して帯電バイアス印加電源S1から、所定の直流
電圧(本例では−1200Vとする)が印加されること
で、感光体21の表面が所定の極性電位(本例では暗部
電位−600Vとする)に一様に接触帯電方式のうちの
DC帯電方式で帯電処理される。
とができ、例えばレーザービームスキャナー等を好適に
例示することができる。
より目的の画像情報に対応した露光光Lがなされること
により、感光体帯電面の露光明部の電位(本例では明部
電位−350Vとする)が選択的に低下(減衰)して感
光体21に静電潜像が形成される。
ることができ、例えば本例における現像手段24は、ト
ナーを収容する現像容器の開口部に配設されてトナーを
担持搬送するトナー担持体24aと、収容されているト
ナーを攪拌する攪拌部材24bと、トナー担持体24a
のトナーの担持量(トナー層厚)を規制するトナー規制
部材24cとを有する構成とされている。現像手段24
は、感光体21表面の静電潜像の露光明部に、感光体2
1の帯電極性と同極性に帯電(本例では現像バイアス−
350Vとする)しているトナー(ネガトナー)を選択
的に付着させて静電潜像をトナー像として可視化する。
現像方式としては特に制限はなく、既存の方法すべてを
用いることができる。既存の方法としては、例えば、ジ
ャンピング現像方式、接触現像方式及び磁気ブラシ方式
等が存在するが、特にカラー画像を出力する画像形成装
置には、トナーの飛散性改善等の目的より、接触現像方
式が好ましいといえる。
の手段を利用することができ、例えば金属等の導電性支
持体上に中抵抗に調製された弾性樹脂層を被覆してなる
転写ローラ等を例示することができる。転写ローラ25
は、感光体21に所定の押圧力で接触させて転写ニップ
部を形成させてあり、感光体21の回転と順方向に感光
体21の回転周速度とほぼ同じ周速度で回転する。ま
た、転写バイアス印加電源S2からトナーの帯電特性と
は逆極性の転写電圧が印加される。転写ニップ部に対し
て不図示の給紙機構部から転写材Pが所定のタイミング
で給紙され、その転写材Pの裏面が転写電圧を印加した
転写ローラ5により、トナーの帯電極性とは逆極性に帯
電されることにより、転写ニップ部において感光体21
面側のトナー画像が転写材Pの表面側に静電転写され
る。
転写材Pは感光体面から分離して、不図示のトナー画像
定着手段へ導入されて、トナー画像の定着を受けて画像
形成物として出力される。両面画像形成モードや多重画
像形成モードの場合は、この画像形成物が不図示の再循
環搬送機機構に導入されて転写ニップ部へ再導入され
る。
は、ブレード型等のクリーニング手段26により、感光
体上より回収される。
場合には、帯電部材22による一次帯電を行う前に、前
露光手段27によって感光体21の残留電荷を除去した
ほうが好ましい。
具体的に説明するが、本発明は下記に限定されるもので
はない。なお、実施例中の「部」は質量部を示す。
品名:エピクロマーCG102、ダイソー(株)製)1
00部、充填剤としての炭酸カルシウム30部、研磨性
改善のための補強材としての着色グレードカーボン(商
品名:シーストSO、東海カーボン製)2部、酸化亜鉛
5部、可塑剤DOP10部、下記式で示される過塩素酸
四級アンモニウム塩3部、
をオープンロールで20分間混練し、更に加硫促進剤D
M1部、加硫促進剤TS0.5部、加硫剤として硫黄1
部を加えて更に15分間オープンロールで混練した。
5.5mmの円筒形に押出、250mmの長さに裁断
し、加硫缶で、160℃の水蒸気で40分間一次加硫
し、導電性弾性体層一次加硫チューブを得た。
形の導電性支持体(鋼製、表面工業ニッケルメッキ)の
円柱面の軸方向中央部231mmに金属とゴムとの熱硬
化性接着剤(商品名:メタロックU−20)を塗布し、
80℃で30分間乾燥後、更に120℃で1時間乾燥し
た。この支持体を前記導電性弾性体基層ゴム一次加硫チ
ューブに挿入し、その後、電気オーブン中で160℃で
2時間、2次加硫と接着剤硬化を行い、未研磨品を得
た。この未研磨品のゴム部分の両端を突っ切り、ゴム部
分の長さを231mmとした後、ゴム部分を回転砥石で
研磨し、端部直径12.00mm、中央部12.10m
mのクラウン形状で表面の十点平均粗さRz7μm、振
れ25μmの導電性弾性体層基層を有する帯電部材を得
た。
湿(N/N:23℃/55%RH)の環境下に24時間
放置し、図6に示すように、円筒電極(金属ローラ)3
1、固定抵抗器32、記録計(レコーダ)33等から構
成された電流値測定装置によって導電性弾性体層を有す
る帯電部材の抵抗測定を行った。この帯電部材の電気抵
抗は1.9×105Ω、硬度は74度(Asker
C)であった。
名:SN−100P、石原産業(株)製)50部に、ト
リフルオロプロピルトリメトキシシランの1%イソプロ
ピルアルコール溶液を500部と平均粒子径0.8mm
のガラスビーズ300部を加え、ペイントシェーカーで
70時間分散後、分散液を500メッシュの網でろ過
し、次にこの溶液をナウターミキサーで攪拌しながら1
00℃の湯浴で温め、アルコールを飛ばして乾燥させ、
表面にシランカップリング剤を付与し、表面処理導電性
酸化錫を得た。
(商品名:プラクセルDC2009(水酸基価90KO
Hmg/g)、ダイセル化学工業(株)製)137部
を、463部のメチルイソブチルケトン(MIBK)に
溶解し、固形分15.94質量%の溶液とした。このア
クリルポリオール溶液200部に対して、前記表面処理
導電性酸化錫粉体54.3部、シリコーンオイル(商品
名:SH−28PA、東レ・ダウコーニングシリコーン
(株)製)0.01部、微粒子シリカ(一次粒子径0.
02μm)1.14部配合し、大粒径粒子13.16部
(商品名:ケミスノーMX−2000(平均粒径19.
23μm、粒径分散係数εA=0.17)、綜研化学
(株)製)、小粒径粒子1.46部(商品名:ケミスノ
ーMX−180(平均粒径1.78μm、粒径分散係数
εB=0.29)、綜研化学(株)製)、これに直径
0.8mmのガラスビーズ200部を加えて、450m
lのマヨネーズビンに入れて、ペイントシェーカーを使
用し、6時間分散した。
イソシアネートのブロックタイプのイソシアヌレート型
3量体(IPDI)(商品名:ベスタナートB137
0、デグサ・ヒュルス製)25.4部と、ヘキサメチレ
ンジイソシアネートのイソシアヌレート型3量体(HD
I)(商品名:デュラネートTPA−B80E、旭化成
工業(株)製)16.2部を混合し、ボールミルで1時
間攪拌し、最後に200メッシュの網で溶液をろ過し
て、表面層塗料の固形分を39質量%とし、表面層用塗
料を得た。
前記導電性弾性体層を有する帯電部材の表面に塗工し
た。引き上げ速度400mm/minで塗工し、30分
間風乾後、軸方向を反転し、再度引き上げ速度400m
m/minで塗工し、30分間風乾後、オーブンで16
0℃×1時間乾燥した。この時の膜厚は25μmであっ
た。この帯電部材の電気抵抗は5.0×106Ωであっ
た。こうして得られた帯電部材を実施例1とした。
置としては、コールターカウンターのマルチサイザーI
I型(コールター社製)を用い、個数分布と体積分布を
出力するインターフェイス(日科機製)及びCX−1パ
ーソナルコンピューター(キヤノン製)を接続し、電解
液は特級又は一級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl
水溶液を調製する。測定法としては前記電解水溶液10
0〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましく
はアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1〜5ml加
え、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁し
た電解液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行
い、前記コールターカウンターのマルチサイザーII型
により、アパーチャーとして、100μmアパーチャー
を用いて測定する。大・小粒径粒子の体積、個数を測定
して、体積分布と、個数分布とを算出した。それから本
発明に係わる体積基準の粒子分布の10%、50%、9
0%の粒子径をそれぞれD10、D50、D90とし、粒径分
散係数ε(D90−D10)/D50のεAとεBを算出した。
うにして得られた帯電部材の表面状態について、目視に
より確認した。表面にシワがないものを○、端部に少し
発生したものを△、帯電部材全体にシワの発生したもの
を×と評価した。
にして得られた帯電部材を用いて、表面粗さの測定を行
った。測定は、小坂研究所製:表面粗度計SE−330
0Hを用い、測定条件としてはカットオフ0.8mm、
測定距離8mm、送り速度0.1mm/sにて、帯電部
材長手方向3箇所、周方向3箇所(任意の場所を起点に
120°刻み)のRz、Sm平均値を求めた。
れた帯電部材を用いて、以下に示すようにして画像評価
を行った。
ンターは、A4縦出力用のマシンで、記録メディアの出
力スピードは、94mm/secで画像解像度は600
dpiである。
8μmのOPC層をコートした反転現像方式の感光ドラ
ムであり、最外層は変性ポリカーボネートをバインダー
樹脂とする電荷輸送層である。トナーは、ワックスを中
心に電荷制御剤と色素等を含有するスチレンとブチルア
クリレートのランダムコポリマーを重合させ、更に表面
にポリエステル薄層を重合させシリカ微粒子を外添し
た。このトナーのガラス転移温度は63℃、体積平均粒
子径6μmの重合トナーである。
5℃/10%RH)の環境下で行い、ハーフトーン(感
光体の回転方向と垂直方向に幅1ドット、間隔2ドット
の横線を描く画像)画像を出力し、初期と15000枚
の連続耐久を実施し、耐久前後の帯電ムラが発生しない
かどうかを見た。帯電ムラが発生しないものを◎、少し
発生したものを○、中程度に発生するものを△、非常に
ムラが大きかったものを×と評価した。結果を表1に示
す。
面のシワ発生も全く無く、耐久前後の画像ムラの発生も
無く、全く問題なかった。
体層を使用した。その後、表面層に使用した大粒径と小
粒径の配合比を変更した以外は、実施例1と同様にして
帯電部材を作製した。この帯電部材の電気抵抗は6.6
×106Ωであった。結果を表1に示す。
面のシワ発生も全く無く、耐久前後の画像ムラの発生も
無く、全く問題なかった。
同一のものを使用した。更に、ラクトン変性アクリルポ
リオール(商品名:プラクセルDC2009(水酸基価
90KOHmg/g)、ダイセル化学工業(株)製)1
37部を、463部のメチルイソブチルケトン(MIB
K)に溶解し、固形分15.94質量%の溶液とした。
このアクリルポリオール溶液200部に対して、前記表
面処理導電性酸化錫粉体54.3部、シリコーンオイル
(商品名:SH−28PA、東レ・ダウコーニングシリ
コーン(株)製)0.01部、微粒子シリカ(一次粒子
径0.02μm)1.14部を配合し、大粒径粒子1
3.16部(商品名:ケミスノーMX−2000(平均
粒径19.23μm、粒径分散係数εA=0.17)、
綜研化学(株)製)、小粒径粒子1.46部(商品名:
ケミスノーMX−500(平均粒径4.89μm、粒径
分散係数εB=0.17)、綜研化学(株)製)、これ
に直径0.8mmのガラスビーズ200部を加えて、4
50mlのマヨネーズビンに入れて、ペイントシェーカ
ーを使用し、6時間分散した。
イソシアネートのブロックタイプのイソシアヌレート型
3量体(IPDI)(商品名:ベスタナートB137
0、デグサ・ヒュルス製)25.4部と、ヘキサメチレ
ンジイソシアネートのイソシアヌレート型3量体(HD
I)(商品名:デュラネートTPA−B80E、旭化成
工業(株)製)16.2部を混合し、ボールミルで1時
間攪拌し、最後に200メッシュの網で溶液をろ過して
表装用塗料を得た。その後は実施例1と同様な条件で帯
電部材を作製した。この帯電部材の電気抵抗は7.3×
106Ωであった。結果を表1に示す。
面のシワ発生も全く無く、初期の画像で端部に若干の短
い黒スジの発生が認められたが、耐久後は画像ムラの発
生も無くなった。
体層を使用した。その後、表面層は実施例1の配合で、
表面層用塗料の固形分を39質量%から35質量%に変
更した以外は、実施例1と同様にして帯電部材を作製し
た。この帯電部材の電気抵抗は1.2×106Ωであっ
た。結果を表1に示す。
面のシワ発生も全く無く、初期の画像で端部に若干の短
い黒スジの発生が認められたが、耐久後は画像ムラの発
生は無くなった。
体層を使用した。その後、表面層は実施例1の配合で、
表面層用塗料の固形分を39質量%から45質量%に変
更した以外は、実施例1と同様にして帯電部材を作製し
た。この帯電部材の電気抵抗は5.9×107Ωであっ
た。結果を表1に示す。
面のシワが端部に若干発生した。また初期の画像で表面
シワによる黒スジ、あるいはシワ以外の部分でも端部に
若干の短い黒スジの発生が認められたが、耐久後は画像
ムラの発生は無くなった。
体層を使用した。その後、表面層に使用した大粒径粒子
13.16部(商品名:ケミスノーMX−3000(平
均粒径30.12μm、粒径分散係数εA=0.1
6)、綜研化学(株)製)、小粒径粒子1.46部(商
品名:ケミスノーMX−180(平均粒径1.78μ
m、粒径分散係数εB=0.29)、に変えた以外は、
実施例1と同様にして帯電部材を作製した。この帯電部
材の電気抵抗は1.8×106Ωであった。結果を表2
に示す。
面のシワ発生も全く無かったが、初期の画像で画像中央
部に、粒子の存在が粗と思われる部分に黒シミが多数認
められ、耐久後もこの黒シミによる画像ムラの発生は無
くならなかった。
体層を使用した。その後、表面層に使用した大粒径小粒
径の配合比及び全固形分に対する配合量を変えた以外
は、実施例1と同様にして帯電部材を作製した。この帯
電部材の電気抵抗は5.3×108Ωであった。結果を
表2に示す。
し、膜厚が厚くなったため、表面層硬化後に表面のシワ
が帯電部材全体に発生したため、耐久は行わなかった。
体層を使用した。その後、表面層に使用した粒子を単一
の粒子径で非常に粒度分布の広い粒子(商品名:ケミス
ノーMR−20(平均粒径20.95μm、粒径分散係
数εA=1.35):綜研化学(株)製)に変えた以外
は、実施例1と同様にして帯電部材を作製した。この帯
電部材の電気抵抗は6.6×106Ωであった。結果を
表2に示す。
面のシワ発生も全く無かったが、初期の画像で画像中央
部に、大粒径の凝集部分と思われる黒シミが多数認めら
れ、耐久後もこの黒シミによる画像ムラの発生は無くな
らなかった。
機やプリンター等の静電潜像プロセスに用いた場合で
も、表面層の硬化後の表面シワ発生を完全に抑制し、表
面性状を制御することで、直流電圧のみを印加する場合
での帯電均一性が確保でき、画像不良の発生のない帯電
部材及びそれを用いた帯電装置を提供することが可能と
なった。
る。
略構成を示す図である。
の概略構成を示す図である。
略構成を示す図である。
ある。
装置を示す概略図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 最外層に導電性樹脂層を有する帯電部材
において、該導電性樹脂層中に大粒径及び小粒径の2種
類の粒子を添加し、大粒径の平均粒子径をA、小粒径の
平均粒子径をBとした時、3<A/B<12であり、か
つ大粒径粒子と小粒径粒子の総量が、導電性樹脂層全固
形分に対して10〜30質量%であることを特徴とする
帯電部材。 - 【請求項2】 大粒径粒子の質量をa、小粒径粒子の質
量をbとした時、質量比a/(a+b)>0.5である
請求項1に記載の帯電部材。 - 【請求項3】 大粒径粒子の平均粒子径Aが15〜25
μmで、小粒径粒子の平均粒子径Bが7μm未満である
請求項1又は2に記載の帯電部材。 - 【請求項4】 帯電部材の表面粗さが10μm<Rz<
25μm、20μm<Sm<150μmである請求項1
〜3のいずれかに記載の帯電部材。 - 【請求項5】 平均粒子径Aの大粒径粒子、平均粒子径
Bの小粒径粒子それぞれ粒度分布測定をした際の体積基
準の粒子分布の10%、50%、90%の粒子径を
D10、D50、D90とした時、粒径分散係数εそれぞれが
εA(D90−D10)/D50<1.0、εB(D90−D10)
/D50<1.0である請求項1〜4のいずれかに記載の
帯電部材。 - 【請求項6】 前記粒子が球状の弾性体粒子であり、該
球状の弾性体粒子が架橋タイプのアクリル樹脂又はアク
リル樹脂/スチレン樹脂の共重合体である請求項1〜5
のいずれかに記載の帯電部材。 - 【請求項7】 前記導電性樹脂層用塗料の全固形分が3
0〜50質量%である請求項1〜6のいずれかに記載の
帯電部材。 - 【請求項8】 前記導電性樹脂層の膜厚が10〜50μ
mである請求項1〜7のいずれかに記載の帯電部材。 - 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の帯電部
材を用いて、該帯電部材を像担持体に接触させた状態
で、該像担持体を印加させる電圧として直流電圧を用い
ることを特徴とする帯電装置。
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