JP2003315877A - カメラの照明装置 - Google Patents

カメラの照明装置

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JP2003315877A
JP2003315877A JP2002119468A JP2002119468A JP2003315877A JP 2003315877 A JP2003315877 A JP 2003315877A JP 2002119468 A JP2002119468 A JP 2002119468A JP 2002119468 A JP2002119468 A JP 2002119468A JP 2003315877 A JP2003315877 A JP 2003315877A
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lens
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strobe
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Isamu Hirai
勇 平井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影距離の変化に追従してストロボの光軸の
偏向角を調整する照明装置において、ストロボの不要な
偏向角動作を防止することで、当該偏向角動作に伴う動
作音を抑制するとともに、バッテリの消費電力を削減す
ることを可能にする。 【解決手段】 撮影レンズ2の光軸上と異なる位置に配
置されたストロボ3を備えるカメラの照明装置におい
て、被写体までの距離を撮影距離として求める手段と、
撮影レンズ2の光軸上において撮影レンズの光軸にスト
ロボ3の光軸が交差するようにストロボ3の偏向角を調
整する手段とを備える。偏向角を調整する手段は被写体
に対して合焦されたときに偏向角を調整する構成とす
る。合焦が完了するまでの間に撮影距離が変化するよう
な状況にあっても、合焦が行われるまではストロボ3で
の偏向角動作が行われることはなく、ストロボの偏向角
動作に伴う動作音が発生することがなく、またバッテリ
の消費電力を抑制することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカメラのストロボに
適用して好適な照明装置に関し、特に被写体の撮影距離
に応じて照明方向を適切に制御することを可能にした照
明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラの撮影用照明装置として用いられ
るストロボはカメラの撮影レンズの光軸とは異なる位置
においてカメラボディと一体に設けられ、或いはカメラ
ボディに対して着脱可能に設けられる。通常、ストロボ
の光軸は撮影レンズの光軸と平行に向けられ、あるいは
撮影レンズの光軸上の所定位置において交差する方向に
向けられている。そのため、被写体が前記光軸上の所定
位置の近傍ないしそれよりも遠方に存在するときには、
ストロボで発光されたストロボ光によって被写体を適切
に照明することが可能である。しかしながら、被写体が
前記光軸上の所定位置に存在しない場合、あるいは当該
所定位置よりも近い位置に存在するときには、被写体が
ストロボ光によって有効に照明されなくなり、露出不足
の撮影が行われるおそれがある。一般にはストロボはカ
メラボディの上部に配置されて撮影レンズの光軸よりも
上側に存在しているため、近接距離の被写体の下部領域
において露出不足が生じ易いものとなっている。
【0003】また、ズームレンズ等の焦点距離が可変な
撮影レンズを有するカメラでは、ストロボ光の照射角度
範囲を撮影レンズの焦点距離に対応して追従変化させ
る、いわゆるズームストロボが用いられるが、この場合
に撮影レンズの焦点距離を短くして撮影画角を拡大した
ときには、ストロボの照射角度範囲が拡大して同一被写
体距離の比較において単位面積当たりの明るさが低下す
るため、ストロボ光が撮影画角の全範囲にわたって好適
に照明を行うことができなくなることも生じる。
【0004】このような問題を解決するために、例えば
特開昭57−122423号公報には、AF(オートフ
ォーカス)装置等のカメラの測距手段の出力に応じてス
トロボの光照射方向を可変する手段を備え、カメラの撮
影レンズの光軸とストロボの光軸とが常に被写体位置で
交差するようにした装置が提案されている。この装置に
よれば、被写体の撮影距離に対応してストロボが傾動し
て光照射方向が変更されるため、被写体距離の違いにか
かわらず常に適切な照明を確保することが可能である。
したがって、この技術をズームストロボに適用した場合
には、前記したズームストロボにおける問題を解決する
上でも有効である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記公報
に記載の技術では、カメラの測距手段の出力に対応して
ストロボが傾動動作して光照射方向の偏向角動作が行わ
れるため、被写体の撮影距離が頻繁に変化するような撮
影状態のときには、測距手段の出力も頻繁に変化される
ためストロボの偏向角動作も頻繁に行われることにな
る。特に、カメラにおいて被写体のAF動作を行ってい
るとき、あるいは撮影レンズをマニュアル操作により焦
点合わせを行っている場合には、レリーズボタンを押さ
ない状況においても常に測距装置が動作して出力が出さ
れ、この出力により被写体の撮影距離の変化に追従して
ストロボの偏向角動作が行われることになり、当該スト
ロボの偏向角動作による動作音が煩わしいものとなり、
また当該偏向角動作によるバッテリの消費電力が増大す
る等の問題が生じる。
【0006】本発明の目的は、ストロボの不要な偏向角
動作を防止することで、当該偏向角動作に伴う動作音を
抑制するとともに、バッテリの消費電力を削減すること
を可能にした照明装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、撮影レンズの
光軸上と異なる位置に配置された照明手段を備えるカメ
ラの照明装置において、撮影レンズで撮影する被写体ま
での距離を撮影距離として求める手段と、撮影レンズの
光軸上の撮影距離の位置において撮影レンズの光軸に照
明手段の光軸が交差するように照明手段の偏向角を調整
する手段とを備えており、その上で、第1の発明では、
前記偏向角を調整する手段は撮影レンズによる被写体に
対する合焦が確認されたときに偏向角を調整する動作を
開始する構成であることを特徴とする。また、第2の発
明では、前記偏向角を調整する手段は撮影レンズと照明
手段との光軸間距離と、撮影距離とに基づいて算出され
る照明手段の光軸の偏向角に基づいて偏向角を調整する
構成であることを特徴とする。さらに、第3の発明で
は、前記偏向角を調整する手段は撮影レンズによる前記
被写体に対する合焦が確認されたときに偏向角を調整す
る動作を開始するとともに、撮影レンズの光軸と照明手
段との距離と、撮影距離とに基づいて算出される照明手
段の光軸の偏向角に基づいて偏向角を調整する構成であ
ることを特徴とする。
【0008】ここで、本発明において、前記撮影距離を
求める手段は、第1の手法として、撮影レンズの合焦を
司るレンズの位置情報に基づいて撮影距離を求めること
を特徴とする。また、第2の手法として、自動焦点装置
における測距情報に基づいて撮影距離を求めることを特
徴とする。さらに、第3の手法として、照明手段により
有効な照明が行われる撮影レンズの光軸方向の領域内の
所定位置に基づいて撮影距離を求めることを特徴とす
る。この場合、照明手段の有効な照明が行われる領域
は、照明手段による有効な照明の最大距離を基準位置と
し、この基準位置よりも短距離側に設定される照明手段
による照明の光軸方向に沿う許容範囲の光軸方向の中間
の位置とする。
【0009】また、本発明において、前記偏向角を調整
する手段は自動焦点装置により撮影レンズでの被写体に
対する合焦が完了したときに出力される信号に基づいて
偏向角を調整する動作を開始する構成とする。さらに、
前記照明手段を撮影レンズの焦点距離の変化に追従して
照射角度範囲が変化可能なズーム式のストロボで構成し
た場合に、前記偏向角を調整する手段は撮影レンズの焦
点距離の変化に追従してストロボの光軸方向を補正する
構成とすることが好ましい。
【0010】本発明によれば、撮影レンズによる被写体
に対する合焦が確認されたときに照明手段の偏向角を調
整する動作を開始するので、撮影レンズにおける合焦が
完了するまでの間に撮影距離が変化するような状況にあ
っても、被写体に対する合焦が行われるまではストロボ
の偏向角動作が行われることはなく、ストロボの偏向角
動作に伴う動作音が発生することがなく、またバッテリ
の消費電力を抑制することが可能になる。また、本発明
によれば、撮影レンズの光軸と照明手段との距離と撮影
距離とに基づいて算出される偏向角に基づいて照明手段
の光軸の偏向角を調整するので、カメラボディに対して
ストロボが異なる位置に配設されているカメラや、種々
の異なる規格のストロボを着脱可能に設けたカメラにお
いてもストロボの光軸の偏向角を適切に調整することが
可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明をカメラボディに対し
て着脱可能なズーム式のストロボに適用した実施形態の
概略斜視図、図2はそのブロック回路図である。なお、
これらの図において本発明と直接の関係が少ない部分に
ついての説明は省略している。カメラボディ1の前面に
は焦点距離が可変なズーム式の交換レンズ(撮影レン
ズ)2が装着されるとともに、当該カメラボディ1の上
面部には照射光の照射角が可変なズーム式のストロボ3
が装着されている。また、前記カメラボディ1には、レ
リーズボタン4、表示器5、各種スイッチ6が配設され
ている。また、図には現れないズームスイッチも配設さ
れている。前記カメラボディ1の内部には、シャッタ機
構12、フィルム給送機構13等のカメラの撮影動作を
実現するための各種機構が設けられるとともに、測距装
置14、測光装置15、前記測距装置14と一体的に動
作するAF(自動焦点)装置16が配設されており、こ
れらはカメラボディ1内に内蔵されたメインCPU11
により動作が制御される。前記メインCPU11には前
記レリーズボタン4の押下により動作される測光スイッ
チ41、レリーズスイッチ42が接続される。
【0012】前記撮影レンズ2にはレンズ機構22及び
絞り機構23が内蔵されるとともに、レンズCPU21
が内蔵されており、前記カメラボディ1内のメインCP
U11との間で各種情報の通信を行う。特に、レンズC
PU21は前記レンズ機構22の焦点距離を設定するレ
ンズ群のレンズ位置から撮影レンズ2における焦点距離
情報を得るとともに、前記レンズ機構22の合焦動作を
司るレンズのレンズ位置から被写体の撮影距離の情報を
得て、これらの距離情報を前記メインCPU11に送信
する。また、レンズCPU21は、前記絞り機構23で
の動作状態から撮影レンズ2における絞り値情報を得て
前記メインCPU11に送信するようになっている。
【0013】一方、前記ストロボ3は発光光源32と、
ズーム機構33と、偏向機構34とを備え、ストロボC
PU31によって制御されるように構成されている。ま
た、前記ストロボCPU31は、前記カメラボディのメ
インCPU11との間で各種情報を通信するように構成
されている。図3に前記ストロボ3の内部構造の概略斜
視図、図4に側面構成図をそれぞれ示すように、ストロ
ボ筐体301は前面にストロボ光を配光するためのフレ
ネルレンズ302を備えるとともに、その内部には内底
面上に可動ベース板303を備えている。前記可動ベー
ス板303上には光軸方向に沿って2本のガイドバー3
04が平行に延設されており、このガイドバー304に
は前記発光光源32としての発光光源体305が当該ガ
イドバーに沿って移動可能に支持されている。また、前
記可動ベース板303上の前記ガイドバー304の間の
領域にはズームモータ306によって軸転可能なスクリ
ュ307がガイドバー304と平行に延設されており、
このスクリュ307に前記発光光源体305に設けた雌
ネジ部305aが螺合されて前記ズーム機構33が構成
されている。そのため、ズームモータ306によりスク
リュ307が軸転されると、これに螺合している発光光
源体305が前記ガイドバー304に沿って前進、後退
移動され、フレネルレンズ302に対する光軸方向の位
置が変化され、発光光源体305の発光光源33から出
射されるストロボ光の照射角度を変化させる構成とされ
ている。すなわち、図5(a)のように、発光光源体3
05が前進されてフレネルレンズ302との距離が短く
なると、ストロボ光の照射角度は拡大される方向に変化
されることになる。
【0014】また、図3及び図4において、前記可動ベ
ース板303はその後端部303aにおいて前記ストロ
ボ筐体301に対して上下方向に傾動可能にヒンジ結合
されている。そして、前記可動ベース板303の前端部
に対応する位置の前記ストロボ筐体301上には偏向モ
ータ308が配置され、前記ストロボの光軸と直交する
方向に延長されたカム軸309に支持されたカム310
を前記可動ベース板303の前端部の下面に当接した状
態で回転可能に構成され、前記偏向機構34が構成され
ている。そのため、図5(b)に示すように、偏向モー
タ308によりカム310が回転されると可動ベース板
303は後端部303aを支点にして上下方向に傾動さ
れ、これに伴って発光光源体305、すなわち発光光源
32の光軸が上下方向に偏向され、フレネルレンズ30
2から出射されるストロボの照射光の光軸が上下方向に
偏向されることになる。
【0015】以上の構成のカメラにおける撮影動作、特
に被写体の撮影距離に伴ってストロボ3の光軸を偏向す
る本発明にかかる動作について説明する。図6は当該動
作のメインフローを示すフローチャートである。カメラ
の電源スイッチをONにすると(S101)、初期化処
理が実行される(S103)。次いで、カメラボディ
1、撮影レンズ2、及びストロボ3の各CPU11,2
1,31の間で所定の情報通信が行われる(S10
5)。そして、撮影者の設定により撮影レンズ2の焦点
距離と、当該焦点距離に追従したストロボ3の照射角度
範囲とを設定するためのズームセットが行われる(S1
07)。次いで、ストロボ3で照明を行う被写体までの
距離である撮影距離を得るための撮影距離設定が行われ
る(S109)。次いで、得られた撮影距離に基づいて
ストロボ3における偏向角セットを実行し、ストロボの
光軸が光軸上の被写体、あるいは適切な方向に向くよう
に偏向角を設定する(S111)。以下、前記各フロー
について説明するが、前記初期化処理S103について
は既存のカメラにおいて現在も行われている処理と同じ
であるため同処理の説明は省略する。
【0016】前記情報通信(S105)の処理では、撮
影レンズ2における現在の焦点距離情報f、絞り値情報
AvをレンズCPU21からカメラボディ1内のメイン
CPU11に送信する。また、ストロボCPU31から
はストロボ3の最大ガイドナンバGv・maxをメイン
CPU11に送信する。なお、以上及び以下の各種情報
は全てアペックス値で表すものである。
【0017】前記ズームセットの処理(S107)は、
図7にフローチャートを示すように、撮影者が図外のズ
ームスイッチを操作して所望の焦点距離を設定すると
(S201)、当該焦点距離の設定情報がメインCPU
11からレンズCPU21に送信される(S203)。
撮影レンズ2では前記焦点距離の設定情報に基づいてレ
ンズCPU21によりレンズ機構22を動作して撮影レ
ンズ2内の焦点距離用のレンズ群を移動して焦点距離を
変化させ、目的とする焦点距離に設定するとともに、当
該レンズ群の移動位置から焦点距離情報fを算出する
(S205)。また同時に、レンズCPU21は自動或
いは手動で設定される絞り機構23から絞り値情報Av
を検出する(S205)。そして、撮影レンズ2の現在
の焦点距離情報fと絞り値情報AvをレンズCPU21
からメインCPU11に送信する(S207)。さら
に、焦点距離情報fはストロボCPU31に送信され、
ストロボCPU31は受信した焦点距離情報fに基づい
てストロボの照射角度範囲を設定する(S209)。
【0018】以上の動作は具体的には、図5(a)に示
したように、焦点距離情報fに基づいてズームモータ3
06が駆動されてスクリュ307が軸転されるため、こ
れに螺合している発光光源体305はガイドレール30
4に沿って移動され光軸上の位置が変化される。これに
より、フレネルレンズ302に対する発光光源体305
の光軸方向の距離が変化されることになり、発光光源体
305で発光されてフレネルレンズから出射される光の
照射角度範囲が変化され、これは撮影レンズ2の焦点距
離に対応した適正な照射角度範囲となる。
【0019】次いで、メインCPU11において撮影距
離設定の処理(S109)が行われる。この撮影距離設
定ではカメラから被写体までの距離、すなわち撮影距離
Dv・setを求めているが、後述する第1ないし第3
の3つの手法のいずれかを採用することが可能である。
これら3つの手法について、図8の概念図を参照して説
明する。
【0020】前記撮影距離設定の第1の手法は、図8
(a)に示すように、AF装置16によるAF動作によ
り、あるいはマニュアル操作による被写体の合焦が行わ
れるときの撮影レンズ2でのレンズ機構22の状態、特
に合焦を司るレンズ群(フォーカスレンズ)の光軸上の
レンズ位置を検出し、このレンズ位置から被写体までの
被写体距離Dvを求め、この被写体距離Dvをそのまま
撮影距離Dv・setとするものであり、(1)式で表
される。なお、図示は省略するが、前記レンズ群のレン
ズ位置の検出には、電気ブラシ構造等の位置センサ、あ
るいはコード板が利用される。 Dv・set=Dv …(1)
【0021】前記撮影距離設定の第2の手法は、図8
(b)に示すように、撮影レンズ2を通してAF装置1
6で行われるAF動作において、これと同時に動作され
る測距装置14により被写体の測距が行われたときに、
当該測距装置14から出力される被写体距離Dv・AF
を撮影距離Dv・setとするものであり、(2)式で
表される。 Dv・set=Dv・AF …(2)
【0022】前記撮影距離設定の第3の手法は、図8
(c)に示すように、ストロボ3の照明範囲の中間点ま
での距離を撮影距離とするものである。本実施形態のよ
うなズーム方式のストロボは、撮影レンズ2の焦点距離
に応じて実質的なガイドナンバが変化される。例えば、
図9のように、撮影レンズ2の焦点距離fが28〜10
0mmの範囲で変化すると、ストロボ3の最大ガイドナ
ンバGv・maxは8〜10のように変化される。した
がって、この最大ガイドナンバGv・maxと、撮影レ
ンズ2の絞り値情報Avから、(3)式のようにストロ
ボ3で照明して撮影が可能な最大撮影距離Dv・sが算
出される。 Dv・s=Gv・max−Av …(3)
【0023】一方、本実施形態のようにストロボに調光
式ストロボ、すなわち適正露出となるようにストロボ発
光量を制御する方式のいわゆるオートストロボを用いた
場合に、ストロボ発光の停止タイミングのずれ等によっ
て実際の撮影では5EVの許容範囲が存在し、この5E
Vの許容範囲を撮影距離に対応させたときの許容領域を
前記撮影レンズ2の光軸上の最大撮影距離Dv・sより
も短距離側に設定し、この許容領域の中間位置までの距
離、すなわち5EVの1/2である2.5EVだけ撮影
距離を最大撮影距離Dv・sよりもカメラ側に移動させ
たときの距離を、(4)式により撮影距離Dv・set
とする。 Dv・set=Dv・s−2.5 …(4) なお、この第3の手法では、撮影レンズ2のレンズ駆動
機構22や、カメラボディ1内のAF装置16からの距
離情報を用いることなく、ストロボ3のガイドナンバと
絞り値情報とから撮影距離Dv・setを取得すること
が可能である。
【0024】以上、第1ないし第3の手法のいずれかに
より撮影距離Dv・setを求めた上で偏向角セットの
処理(S111)を実行する。図10はそのフローチャ
ートであり、偏向角セットでは、ストロボCPU31に
予め記録されている対照テーブルに基づいてストロボ光
軸の偏向角を設定する(S301)。前記対照テーブル
は、例えば図11(a)に示す通りであり、撮影距離D
v・setと、撮影レンズ2の光軸とストロボ3との間
の寸法(ここではストロボ高さと称する)Hvとから三
角法により予め算出したストロボの偏向角Degvを記
録している。すなわち、図11(b)に示すように、ス
トロボ3に対する撮影距離Dvを底辺とし、撮影レンズ
2の光軸に対するストロボ3の光軸の高さHvを垂直辺
とする直角三角形を想定し、水平に対する斜辺の傾きを
ストロボの偏向角Degvとして算出したものである。
なお、通常ではストロボ3の種類によって高さHvは一
義的に設定されるため、当該ストロボ高さHvに対応す
る欄の撮影距離Dvのみから偏向角Degvを求めるこ
とが可能である。
【0025】そして、後述するような所定の条件、すな
わちAF装置16からの合焦確認情報が送信されている
ことを確認すると(S303)、図5(b)に示したよ
うに、得られた偏向角Degvに基づいて、ストロボC
PU31は偏向モータ308を駆動し、カム310の回
転位置を制御して可動ベース板303の上下方向の角度
を調整し、設定する(S305)。これにより、発光光
源体305で発光された光の光軸はフレネルレンズ30
2に入射する角度が変化され、フレネルレンズ302か
ら出射される光の光軸角度が変化される。これにより、
当該ストロボ3の光軸は撮影レンズ2の光軸上において
撮影距離Dvの位置で交差する方向に向けられることに
なる。このようにすることで、カメラボディ1に対して
高さ寸法の異なる種々の規格のストロボを着脱可能に設
けたカメラにおいてもストロボの光軸の偏向角を適切に
調整することが可能になる。
【0026】前記したように偏向角セットS111にお
いては、ステップS303において、ストロボCPU3
1は前記した条件を満たした時点で前述の偏向角セット
の動作を実行する。すなわち、AF装置16により撮影
レンズ2における被写体の合焦が行われたとき、或いは
マニュアルにより合焦が行われたときのいずれにおいて
もAF装置16から合焦確認情報が出力され、この合焦
確認情報がメインCPU11に入力され、さらにストロ
ボCPU31に送信されたときに前述の偏向角セットの
動作を開始する。このようにすることで、合焦が完了す
るまでの間、すなわち撮影者が撮影レンズ2を様々な被
写体や方向に向け、その都度被写体までの撮影距離が変
化するような状況にあっても、被写体に対する合焦が行
われるまではストロボ3での偏向角セットの動作が行わ
れることはなく、ストロボ3での偏向角セットの動作に
伴う動作音が発生することはなく、またバッテリの消費
電力を抑制することが可能になる。
【0027】ここで、ストロボ3における光軸の偏向角
を変化させる構成として、図12に示す構造を採用して
もよい。この構造では可動ベース板303はストロボ筐
体301上に固定的に支持している。また、フレネルレ
ンズ302をストロボ筐体301とは別体に設けるとと
もに、当該フレネルレンズ302を上下に可動可能な構
成にする。なお、前記フレネルレンズ302の前面側に
はストロボ筐体301に前面レンズ311を固定支持さ
せている。そして、前記フレネルレンズ302を偏向モ
ータ308によって回動されるカム310によって上下
方向の位置を制御するように構成する。したがって、フ
レネルレンズ302を下方に偏位させると発光光源体3
05で発光された光の光軸はフレネルレンズ302によ
って下方に偏向され、ストロボ3の光軸が偏向されるこ
とになる。
【0028】なお、前記実施形態では照明手段としての
ストロボにズーム方式のストロボを使用しているが、こ
の種のストロボでは撮影レンズ3の焦点距離が短くなる
とストロボ3の照射角度範囲が大きくなり、これは照射
角度範囲が小さい場合に比べて同一撮影距離の比較にお
いて照度が低くなる。したがって、本発明においてズー
ム方式のストロボを採用する場合には、前述の撮影距離
の変化に伴うストロボの偏向角の制御に加えて、撮影レ
ンズ2の焦点距離の撮影距離が短くなるにつれてストロ
ボ3の光軸が撮影レンズ2の光軸に向けての偏向角が幾
分大きくなるような補正を行うようにしてもよい。これ
により、本発明の前述の効果をより高めることが可能に
なる。また、本発明はズーム方式ではないストロボにつ
いても同様に適用できることは言うまでもない。
【0029】また、前記実施形態ではストロボがカメラ
ボディに着脱可能に設けられた例について説明したが、
カメラボディに一体的に設けられるストロボの場合でも
本発明を同様に適用することは可能である。いずれのス
トロボの場合においても、カメラボディに装着したとき
のストロボ光軸と撮影レンズの光軸との間の寸法、すな
わちストロボ高さHvを予め測定しておき、このストロ
ボ高さHvをレンズCPUに内蔵のテーブルに対応させ
てストロボの偏向角を求めるようにすることが必要であ
る。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかるカメ
ラの照明装置は、撮影レンズによる被写体に対する合焦
が確認されたときに照明手段の偏向角を調整する動作を
開始するので、撮影レンズにおける合焦が完了するまで
の間に撮影距離が変化するような状況にあっても、被写
体に対する合焦が行われるまではストロボの偏向角動作
が行われることはなく、ストロボの偏向角動作に伴う動
作音が発生することがなく、またバッテリの消費電力を
抑制することが可能になる。また、本発明によれば、撮
影レンズの光軸と照明手段との距離と撮影距離とに基づ
いて算出される偏向角に基づいて照明手段の光軸の偏向
角を調整するので、カメラボディに対してストロボが異
なる位置に配設されているカメラや、種々の異なる規格
のストロボを着脱可能に設けたカメラにおいてもストロ
ボの光軸の偏向角を適切に調整することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の照明装置を備えるカメラの全体構成を
示す概略斜視図である。
【図2】図1のカメラの内部構成のブロック回路図であ
る。
【図3】ストロボの内部構造の概略斜視図である。
【図4】ストロボの内部構造の側面図である。
【図5】ストロボの照射角と光軸の偏向角を調整する状
態を示す図である。
【図6】本発明の偏向角調整動作を説明するためのメイ
ンフローチャートである。
【図7】ズームセットの処理フローを示すフローチャー
トである。
【図8】撮影距離設定の処理動作を説明するための概念
図である。
【図9】ズーム方式のストロボのガイドナンバー表であ
る。
【図10】偏向角セットの処理フローを示すフローチャ
ートである。
【図11】偏向角を調整する際に用いられる対照テーブ
ルとその概念説明図である。
【図12】ストロボの変形例の側面図である。
【符号の説明】
1 カメラボディ 2 撮影レンズ 3 ストロボ 4 レリーズボタン 5 表示器 6 各種スイッチ 11 メインCPU 12 シャッター機構 13 フィルム給送機構 14 測距装置 15 測光装置 16 AF装置 21 レンズCPU 22 レンズ機構 23 絞り機構 31 ストロボCPU 32 発光光源 33 ズーム機構 34 偏向機構
【手続補正書】
【提出日】平成14年4月23日(2002.4.2
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズの光軸上と異なる位置に配置
    された照明手段を備えるカメラの照明装置であって、前
    記撮影レンズで撮影する被写体までの距離を撮影距離と
    して求める手段と、前記撮影レンズの光軸上の前記求め
    られた撮影距離の位置において当該撮影レンズの光軸に
    前記照明手段の光軸が交差するように前記照明手段の偏
    向角を調整する手段とを備え、前記偏向角を調整する手
    段は前記撮影レンズによる前記被写体に対する合焦が確
    認されたときに前記偏向角を調整する動作を開始する構
    成であることを特徴とするカメラの照明装置。
  2. 【請求項2】 撮影レンズの光軸上と異なる位置に配置
    された照明手段を備えるカメラの照明装置であって、前
    記撮影レンズで撮影する被写体までの距離を撮影距離と
    して求める手段と、前記撮影レンズの光軸上の前記求め
    られた撮影距離の位置において当該撮影レンズの光軸に
    前記照明手段の光軸が交差するように前記照明手段の偏
    向角を調整する手段とを備え、前記偏向角を調整する手
    段は前記撮影レンズの光軸と前記照明手段との距離と、
    前記撮影距離とに基づいて算出される前記照明手段の光
    軸の偏向角に基づいて前記偏向角を調整する構成である
    ことを特徴とするカメラの照明装置。
  3. 【請求項3】 撮影レンズの光軸上と異なる位置に配置
    された照明手段を備えるカメラの照明装置であって、前
    記撮影レンズで撮影する被写体までの距離を撮影距離と
    して求める手段と、前記撮影レンズの光軸上の前記求め
    られた撮影距離の位置において当該撮影レンズの光軸に
    前記照明手段の光軸が交差するように前記照明手段の偏
    向角を調整する手段とを備え、前記偏向角を調整する手
    段は前記撮影レンズによる前記被写体に対する合焦が確
    認されたときに前記偏向角を調整する動作を開始すると
    ともに、前記撮影レンズの光軸と前記照明手段との距離
    と、前記撮影距離とに基づいて算出される前記照明手段
    の光軸の偏向角に基づいて前記偏向角を調整する構成で
    あることを特徴とするカメラの照明装置。
  4. 【請求項4】 前記撮影距離を求める手段は、前記撮影
    レンズの合焦を司るレンズの位置情報に基づいて前記撮
    影距離を求めることを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれかに記載のカメラの照明装置。
  5. 【請求項5】 前記撮影距離を求める手段は、自動焦点
    装置における測距情報に基づいて前記撮影距離を求める
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の
    カメラの照明装置。
  6. 【請求項6】 前記撮影距離を求める手段は、前記照明
    手段により有効な照明が行われる撮影レンズの光軸方向
    の領域内の所定位置に基づいて前記撮影距離を求めるこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のカ
    メラの照明装置。
  7. 【請求項7】 前記照明手段の有効な照明が行われる領
    域は、前記照明手段による有効な照明の最大距離を基準
    位置とし、この基準位置よりも短距離側に設定される前
    記照明手段による照明の光軸方向に沿う許容範囲の光軸
    方向の中間の位置であることを特徴とする請求項6に記
    載のカメラの照明装置。
  8. 【請求項8】 前記偏向角を調整する手段は自動焦点装
    置により前記撮影レンズでの被写体に対する合焦が完了
    したときに出力される信号に基づいて前記偏向角を調整
    する動作を開始する構成であることを特徴とする請求項
    1ないし7のいずれかに記載のカメラの照明装置。
  9. 【請求項9】 前記照明装置はカメラボディに着脱可能
    に、あるいは一体に設けられたストロボである請求項1
    ないし8のいずれかに記載のカメラの照明装置。
  10. 【請求項10】 前記ストロボは、発光光源と、前記発
    光光源で発光した光を配光するレンズとを備え、前記発
    光光源とレンズの一方の光軸方向を他方の光軸に対して
    前記偏向角を調整する手段によって角度偏位させるよう
    に構成したことを特徴とする請求項9に記載のカメラの
    照明装置。
  11. 【請求項11】 前記ストロボは前記撮影レンズの焦点
    距離の変化に追従して照射角度範囲が変化可能なズーム
    式のストロボであることを特徴とする請求項9または1
    0に記載のカメラの照明装置。
  12. 【請求項12】 前記ストロボは前記レンズに対する前
    記発光光源の光軸方向の位置を変化調整可能に構成され
    ていることを特徴とする請求項9ないし11のいずれか
    に記載のカメラの照明装置。
  13. 【請求項13】 前記偏向角を調整する手段は、前記撮
    影レンズの焦点距離の変化に追従して前記ストロボの光
    軸方向を補正可能であることを特徴とする請求項1ない
    し12のいずれかに記載のカメラの照明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007134784A (ja) * 2005-11-08 2007-05-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd カメラ用照明装置

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JP2007134784A (ja) * 2005-11-08 2007-05-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd カメラ用照明装置

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