JP2003315306A - 安全センサ - Google Patents

安全センサ

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JP2003315306A
JP2003315306A JP2002124003A JP2002124003A JP2003315306A JP 2003315306 A JP2003315306 A JP 2003315306A JP 2002124003 A JP2002124003 A JP 2002124003A JP 2002124003 A JP2002124003 A JP 2002124003A JP 2003315306 A JP2003315306 A JP 2003315306A
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孝 丹羽
Kunihiro Tsuruta
邦弘 鶴田
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孝裕 梅田
Kazunari Nishii
一成 西井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 火災時の初期段階で早くかつ確実に検知する
ことのできる安全センサを提供することを目的とする。 【解決手段】 パルス的に駆動するCOセンサ16と、
前記COセンサ16と同一筐体内に収納された火災セン
サ15と、前記火災センサ15からの信号によって前記
COセンサ16のパルス間隔を変化させるパルス間隔制
御手段20を有する構成とし、火災センサ15からの信
号によってCOセンサ16のパルス間隔を変化させるこ
とにより、電池電源で駆動させた場合の電池寿命を長く
するともに、異常時に、COセンサ16の検知のタイミ
ングを変化させることにより、早期に確実に火災異常を
検知することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内燃焼機器の不
完全燃焼により発生する一酸化炭素や火災を検知する安
全センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のガスセンサは半導体式、熱線半導
体式、個体電解質式など種々の方式、形状のものが提案
されている。一例として固体電解質式は図7に示すよう
に板状の固体電解質1の両面に一対の白金電極2、3を
形成し、両面を板状のガス選択透過体4、5で覆い、片
方のガス選択透過体4の表面にヒータ6を形成するとと
もに、その上に酸化触媒層7を設置したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般にガスセンサは一
酸化炭素、メタン、プロパン、水素などに選択的に感応
し、ガス洩れ警報機や、CO警報機などの用途に用途に
用いられている。したがって最終安全装置として高感度
であること、応答が速いこと、信頼性が高いこと選択性
が高いこと、さらに消費電力が低いことが要求される。
【0004】しかしながら図7に示す従来のガスセンサ
は個体電解質1、ガス選択透過体4、酸化触媒層7は板
状のチップの熱容量が大きいためセンサを動作温度に保
持するためには大きな電力が必要であり、そのために商
用電源が必要であった。したがって電源コンセントを常
時占有することになり、一般家庭では台所等のごく限ら
れた場所に設置されるのが普通である。しかし、暖房
機、給湯器等の室内燃焼機の燃焼不良による不幸な事故
が相変わらずなくならない現状や、住宅の高気密高断熱
化に伴うセントラル暖房の普及を考えると、CO警報機
を普及させる必要がある。ただし、電気製品が溢れてい
る家庭内において電源コンセントを占有することは非常
に不便であり、設置性を改良することが望まれる。
【0005】このような課題を解決するために図8の構
成の薄膜ガスセンサが提案されている(特開2001−
194329公報)。この薄膜ガスセンサは、基板8上
に形成されたヒータ9の上面に電気絶縁層10を介して
形成された酸素イオン導電性を有する固体電解質薄膜1
1と、個体電解質薄膜11上に形成された一対の電極1
2薄膜と、前記一対の電極12の一方の電極12’上に
設けられた酸化触媒層13よりなる構成としている。こ
の構成により熱容量を小さくしてパルス駆動を可能とし
ており、その結果大幅な省電力化が可能となり電池駆動
が可能となることが示されている。しかし、半導体式、
熱線半導体式、固体電解質式等は、いずれもヒータで所
定の温度に加熱するため、電池容量を長期間保持するた
めパルス間隔を大きくとる必要があった。
【0006】しかし、パルス間隔が大きい場合は、火災
などの緊急時にCOが急激に発生する場合は、COの検
出が遅れる場合もあった。これを解決するために、図9
に示されるようなヒータの駆動方法が示されている(特
開2001−194329公報)。これは、加熱手段は
間欠的に動作するとともに、COセンサの出力が第一の
設定値より高い時(h2)のパルス間隔(th2)を第
一の設定値より低い時(h1)のパルス間隔(th1)
よりも短くすることによって、緊急時にCOを早く検知
するものである。しかし、この方法でも、通常COセン
サの出力が第一の設定値より低いときははパルス間隔を
長くして動作しているため、CO発生の初期段階ではC
O検出が遅れる場合がある。また、火災センサは温度で
検知する方式と、煙で検知する方式があるが、火災セン
サだけで使用する場合、特に煙で検知する方式は、タバ
コの煙や水蒸気で警報が発生する場合があった。
【0007】本発明は前記従来の課題を解決するもの
で、火災時の初期段階で早くかつ確実に検知することの
でき、かつ省電力で電池駆動可能な安全センサを提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の安全センサは、パルス的に駆動するCOセ
ンサと、前記COセンサと同一筐体内に収納された火災
センサと、前記火災センサからの信号によって前記CO
センサを駆動するパルス間隔を変化させるパルス間隔制
御手段を有する構成としたものである。火災センサから
の信号によってCOセンサのパルス間隔を変化させるこ
とにより、電池電源で駆動させた場合の電池寿命を長く
するともに、異常時に、COセンサの検知のタイミング
を変化させることにより、早期に確実に火災異常を検知
することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、パルス
的に駆動するCOセンサと、前記COセンサと同一筐体
内に収納された火災センサと、前記火災センサからの信
号によって前記COセンサを駆動するパルス間隔を変化
させるパルス間隔制御手段を有する構成としているの
で、必要に応じてパルス間隔を変更して検知のタイミン
グを変更することができる。
【0010】請求項2に記載の発明は、火災センサで火
災要因となる異常を検知したときに、COセンサのパル
ス間隔を短くさせる制御信号を発する構成としているの
で、室温が上昇、もしくは煙が発生したときに、COセ
ンサのパルス間隔を短くして、検知タイミングを早く
し、危険を早期に察知することができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、火災センサで火
災要因となる異常を検知したときに、COセンサのパル
ス間隔を短くさせる制御信号は、前記火災センサの出力
レベルが火災の危険を報知するための警報を発する出力
レベルよりも低い出力レベルの時に発せられる構成とし
ているので、室温が上昇もしくは煙が発生した初期段階
で、COセンサのパルス間隔を短くして検知タイミング
を早くし、温度もしくは煙とCOの検知で火災を早期に
確実に検知することができる。
【0012】請求項4に記載の発明は、火災センサの出
力が所定値以上であり、かつCOセンサの出力の増加率
が所定値以上の場合に警報を発する構成にしているの
で、万一火災の発生等でCOが急激に増加した場合に、
CO濃度があらかじめ設定された警報を発する濃度に達
していなくても警報を発して危険を早期に知らせること
ができる。
【0013】請求項5に記載の発明は、火災センサは火
災要因となる異常を検出しなくなったとき、または異常
を検出しないときで、かつCOセンサの出力が所定値以
下の場合にCOセンサのパルス間隔を長くさせる、ある
いはパルス間隔を所定値にする制御信号を発する構成と
しているので、火災センサで火災要因となる異常が検出
されなくなったときに、COセンサを通常の状態のパル
ス間隔に復帰させるので、省電力化を図ることができ、
特に、電源に電池を用いる場合は電池寿命を長くするこ
とができる。
【0014】請求項6に記載の発明はCOセンサを耐熱
低熱伝導性の基板と、前記基板上に形成されたヒータ
と、前記ヒータを覆うように設けられた絶縁膜と、前記
絶縁膜上に設けられた酸素イオン伝導性の固体電解質膜
と、前記固体電解質膜上に形成された異種のペロブスカ
イト型複合酸化物よりなる一対の電極または金とペロブ
スカイト型複合酸化物よりなる一対の電極または一対の
白金電極の一方の電極上に形成された触媒を有する構成
としている。耐熱低熱伝導性の基板上に薄膜で形成して
いるので、熱容量を小さくして固体電解質を瞬時に所定
の温度に昇温させるので,パルス的にCOセンサを駆動
することが可能であり、電池電源でCOセンサを駆動す
ることが可能になる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。 (実施例1)図1は本発明の実施例1における安全セン
サのブロック図を示すものである。図1において14は
安全センサで、内部に火災センサ15、COセンサ16
が収納されている。火災センサ15は、温度差を検知し
て火災を報知する方式でも、煙濃度を検知して火災を報
知する方式でも良い。17は電源で、一次電池もしくは
二次電池により制御手段18へ電力を供給する。制御手
段18は火災センサ15、COセンサ16の制御を行う
とともに、火災センサ15、COセンサ16の出力信号
処理を行い、信号の状態によって警報装置19を鳴動さ
せる等の処理を行う。20はパルス間隔制御手段で、パ
ルス的に駆動しているCOセンサ16のパルス間隔を火
災センサ15の出力に応じて変更する。
【0016】次に、COセンサ16の構成について図2
を用いて説明する。
【0017】図2において、16はCOセンサである。
COセンサ16としては、半導体式、熱線半導体式、固
体電解質式、定電位電解式など種々の方式があるが、本
実施例では固体電解質式を用いている。21は耐熱性で
低熱伝導性の基板で、ここでは約2mm×2mm×0.
3mmの石英ガラスを用いている。22は白金のヒータ
でスパッタ法、電子線蒸着法などによって所定の温度に
なるように抵抗値を設定している。23は絶縁膜でアル
ミナ、シリカ、窒化珪素などの絶縁材料の薄膜をスパッ
タ法、電子線蒸着法などによってヒータ22を覆うよう
に形成している。24は絶縁膜23上に絶縁膜23より
小さな面積に形成された固体電解質膜であり、酸素イオ
ン導電性を有する固体電解質(8%イットリア安定化ジ
ルコニア)をスパッタ法で約0.4mm×0.6mmの
大きさに形成している。固体電解質としては酸素イオン
導電性を有するすべての固体電解質を使用することがで
きるがジルコニアに少量のイットリアを混合して焼成し
たイットリア安定化ジルコニア(YSZ)が比較的安価
で入手も簡単である。25a、25bは電極で、白金を
スパッタ法で感応膜上に形成している。白金に一部パラ
ジウム、ルテニウム、ロジウムなどの貴金属を混入させ
ても良い。その他、一般に固体電解質型に用いる電極材
料すべてが使用可能である。26は片方の電極25a上
に設定された触媒で、触媒26は測定対象ガスを酸化分
解するものであれば良いが、白金、パラジウム、ルテニ
ウム、ロジウムなどの貴金属やバナジウム、マンガン等
の酸化物あるいはこれらの混合物をアルミナなどに担持
したものをスクリーン印刷法で形成する。本実施例では
電極25a、25bに白金を用い、一方の電極25a上
に触媒26を設定する構成としたが、触媒26を用い
ず、電極を異種のペロブスカイト型複合酸化物とする
か、ペロブスカイト型複合酸化物と金で構成しても良
い。27はヒータ22から延長されたヒータ端子であ
る。28a、28bは電極25a、25bの間で検出し
た出力を取り出すための電極リードで検出回路(図示せ
ず)出力信号を送出するための電極端子29a、29b
が接続されている。電極と電極リードと電極端子(25
aと28aと29aおよび25bと28bと29b)は
それぞれ同一材料で一体的に形成されている。また電極
リード28と電極端子29は固体電解質膜24の領域外
に形成されている。
【0018】以上の構成において電源(図示せず)から
ヒータ端子27、を介してヒータ22に電力を供給し固
体電解質24を所定温度(400℃〜500℃)に加熱
する。固体電解質膜24が所定の温度に達すると電極2
5a、25bと固体電解質膜24と空気の界面で電子の
授受が行われ、酸素イオンが発生する。ここで、空気中
にCOが存在すると、酸化触媒26の乗った電極25a
ではCOは酸化触媒26によって酸化され、電極25a
までCOは到達しない。もう一方の電極25bではCO
は電極25b表面でCO2に酸化される。この酸化反応
には固体電解質膜24内の酸素イオンが使われ、その結
果両電極間の電極反応に差が生じ、固体電解質酸素イオ
ンの平衡が崩れ、両電極間に電位差が発生する。この電
位差を検出することによりCO濃度を検出することがで
きる。基板21に用いている石英ガラスは熱伝導率が
1.5W/mKと絶縁膜16(35〜45W/mK)や
固体電解質膜24(6W/mK)に対して小さく、した
がってヒータ22で加熱した場合に、基板21の温度は
ほとんど上昇することなくヒータ22の直上の固体電解
質膜24の領域およびその近傍のみの温度を上昇させる
ことができるので、加熱のための消費電力を大幅に低減
することができる。また、熱衝撃強度も大きいので短時
間で所定の温度まで昇温することが可能である。
【0019】上記構成では15mWsecの電力量で4
50℃までの昇温が可能であった。固体電解質膜24は
所定の温度で酸素イオン導電性が生じる。すなわち固体
電解質が所定の温度になればCOの検知が可能である。
本実施例では、基板21に熱伝導率の小さな石英ガラス
を用い、固体電解質も薄膜で形成しているので瞬時に固
体電解質膜24を所定の温度し昇温することが可能で、
ヒータ22をパルス的に駆動させて大幅に消費電力が低
減できるため、電池電源での駆動が可能である。本実施
例の構成では、10msecのヒータ22への通電で4
50℃までの昇温が可能であり、ヒータ22への通電停
止後約0.5secで室温まで復帰した。したがって、
パルス間隔は、0.5secから通常の測定には問題の
無い30sec程度までパルス間隔は任意に設定可能で
ある。また、パルス間隔0.5secもCOセンサをさ
らに小型化すれば0.5sec以下に設定することも可
能になる。
【0020】パルス的に駆動することは半導体式や、熱
線半導体式でも可能であるが、これらの方式では、半導
体表面に吸着する水分の影響を大きく受け、パルス間隔
が大きいときは吸着水の影響で出力が低下し、水分除去
のために長時間の過熱が必要になるために、パルス間隔
を任意に設定することは困難である。
【0021】本実施例は固体電解質式のパルス間隔を任
意に設定できるという特徴を活かし、火災センサ15と
の組合せで、火災などの非常時に、異常を早期に確実に
検出して逃げ送れなどの不幸な事態を極力避け得る安全
センサを提供するものであり、以下にその動作について
説明する。安全センサの動作のパターンとしては大きく
以下の3つの場合が考えられる。
【0022】1.火災センサ15の出力のみ変化する場
合。
【0023】2.COセンサ16の出力のみが変化する
場合。
【0024】3.火災センサ15とCOセンサ15の両
方の出力が変化する場合。
【0025】火災センサ15の出力のみが変化する場合
の動作を図3に示す。すなわち、COの発生がまだ少な
くCOセンサで異常検知できないが室温上昇や煙等によ
って火災センサが先に異常検知する場合である。火災セ
ンサ15はサーミスタにより室温を測定する方式でもフ
ォトダイオードで煙濃度を測定する方式でも良いが、い
ずれの場合も消費電力が小さいので、電池電源を使用し
た場合でも常時通電し連続的な監視が可能である。通常
の状態では火災センサ15の検知出力はk0、COセン
サ16のパルス間隔はtaである。taは通常COの検
出に支障のない約30秒(たとえば、1回のみの検知で
は誤報の可能性があるため、2回の検知でCO発生と判
断する場合、CO発生から1分以内で検知できる時間)
程度に設定してある。火災による室温上昇や煙発生など
何らかの原因で検知出力がk1になったときに、異常と
判断し、パルス間隔制御手段20によってCOセンサ1
6のパルス間隔をtbに変更する。火災センサ15はC
Oセンサ16の検知出力に関係なく連続的な監視を続
け、検知出力がk2になったときに火災と判断し警報を
発する。以上によって、室温が上昇もしくは煙が発生し
た初期段階で、COセンサのパルス間隔を短くして検知
タイミングを早くし、温度もしくは煙とCOの検知で火
災を早期に確実に検知することができる。
【0026】COセンサ16の出力のみが変化する場合
の動作を図4に示す。すなわち、室温上昇や煙の発生が
まだ少なく火災センサで異常検知できないが不完全燃焼
等によるCOが発生しCOセンサが先に異常検知する場
合である。COセンサ16は通常パルス間隔taで動作
しているが、火災センサ15の検知出力が変化しない場
合でもCOの検知出力がc1になったときにパルス間隔
制御手段20によってCOセンサ16のパルス間隔をt
bに変更する。tbは上述したように0.5sec程度
に設定することができ、実質的には連続検知と同等の検
知が可能である。COの検知出力が増加し続け、検知出
力がc2に達したときにCO異常と判断し、警報を発す
る。
【0027】次に、火災センサ15とCOセンサ15の
両方の出力が変化する場合の動作を図5に示す。通常の
状態では火災センサ15の検知出力はk0、COセンサ
16のパルス間隔はtaである。何らかの原因で火災セ
ンサ15の検知出力がk1になったときに、火災の要因
になる異常が発生したと判断し、パルス間隔制御手段2
0によってCOセンサ16のパルス間隔をtbに変更す
る。火災センサ15はCOセンサ16の検知出力に関係
なく連続的な監視を続け、検知出力がk2になったとき
に火災と判断し警報を発する。一方、COセンサ16で
はパルス間隔tbで検知を続け、火災センサ15の検知
出力に関係なくCO濃度がc3(COセンサ16のみの
出力が変化した場合の警報を発する濃度c2よりも低い
濃度)に達したとき、火災の危険性が高いと判断し、警
報を発する。以上によって、COの異常を検知する前
に、火災センサとの連動により、室温が上昇もしくは煙
が発生した初期段階で、COセンサのパルス間隔を短く
して検知タイミングを早くし、温度もしくは煙とCOの
検知で火災を早期に確実に検知することができる。
【0028】また、さらに緊急のとき、例えば火災セン
サ15の検知出力がk1になり、パルス間隔制御手段2
0によってCOセンサ16のパルス間隔がtbに変更さ
れた後、COの発生量が急激に増加し、COセンサの出
力の増加率Δcが所定値以上の場合は(図5の白抜き
丸)、CO濃度がc3以下であっても警報を発して異常
を報知することもできる。
【0029】このように、火災センサ15とCOセンサ
16を組み合わせることによって、それぞれ単独で検知
する場合よりも早期に確実に危険を報知することが可能
となる。
【0030】また、図6に示すように火災センサ15は
一旦火災要因となる異常を検知し、火災センサ15の出
力がk1以上になってCOセンサ16のパルス間隔がt
2になった後、火災要因となる異常を検出しなくなり、
火災センサ15の出力がk1以下となったときは、CO
センサ16の出力が所定値c2以下になったときにパル
ス間隔制御手段20によってCOセンサ16のパルス間
隔をtaに戻し、通常の検知状態に復帰させる。したが
って、不要の電力を消費することなく、電源として電池
を用いた場合でも長期間使用することができる。
【0031】なお、火災センサ15はCOセンサ16の
検知出力に関係なく連続的な監視を続けるものとして説
明したがこれに限らず、火災センサの電池容量や火災セ
ンサ出力に応じて火災センサの動作を間欠的に行ってそ
の検知精度を変更するものでもよい。
【0032】なお、COセンサのパルス間隔はtaとt
bの2段階で説明したが3段階以上であってもよい。そ
の場合、時間と共にパルス間隔を徐々に短くしたり長く
なるようにしてもよいし、火災センサ出力やCOセンサ
出力に応じてパルス間隔を徐々に短くしたり長くなるよ
うにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、パルス的
に駆動するCOセンサと火災センサを組み合わせて、火
災センサで火災要因となる異常を検知したときに、CO
センサのパルス間隔を短くし、COの検知間隔を短くす
ることにより、火災の要因となる温度や煙の検知と、C
Oの検知を同時に行い、早期に確実に検知して報知する
ことにより、火災時の熱や煙の危険のみならずCOの危
険も同時に知らせることにより、逃げ遅れによる中毒死
の危険性を低減することができる。パルス間隔を任意に
設定することにより、電池を電源とする場合でも長期間
の使用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例における安全センサのブロッ
ク図
【図2】同本発明の1実施例におけるCOセンサの組み
立て斜視図
【図3】同本発明の1実施例における安全センサ動作図
【図4】同本発明の1実施例における安全センサの別の
動作図
【図5】同本発明の1実施例における安全センサの別の
動作図
【図6】同本発明の1実施例における安全センサの別の
動作図
【図7】従来例のガスセンサの要部斜視図
【図8】従来例の別のガスセンサの要部斜視図
【図9】従来例のガスセンサの動作図
【符号の説明】
14 安全センサ 15 火災センサ 16 COセンサ 17 電源 18 制御手段 19 警報 20 パルス間隔制御手段 21 基板 22 ヒータ 23 絶縁膜 24 固体電解質膜 25a、25b 電極 26 触媒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丹羽 孝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 鶴田 邦弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 梅田 孝裕 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 西井 一成 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 吉村 康男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2G004 BB04 BC02 BF07 BF08 BJ02 BJ03 BL08 BL14 BL20 BM04 BM09 BM10 5G405 AA01 AB01 AB02 AB03 AC07 CA08 EA27

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス的に駆動するCOセンサと、前記
    COセンサと同一筐体内に収納された火災センサと、前
    記火災センサからの信号によって前記COセンサを駆動
    するパルス間隔を変化させるパルス間隔制御手段を有す
    る安全センサ。
  2. 【請求項2】 火災センサで火災要因となる異常を検知
    したときに、COセンサのパルス間隔を短くさせる制御
    信号を発する請求項1記載の安全センサ。
  3. 【請求項3】 火災センサで火災要因となる異常を検知
    したときに、COセンサのパルス間隔を短くさせる制御
    信号は、前記火災センサの出力レベルが火災の危険を報
    知するための警報を発する出力レベルよりも低い出力レ
    ベルの時に発せられる請求項1、2記載の安全センサ。
  4. 【請求項4】 火災センサの出力が所定値以上であり、
    かつCOセンサの出力の増加率が所定値以上の場合に警
    報を発する請求項1から3記載の安全センサ。
  5. 【請求項5】 火災センサは火災要因となる異常を検出
    しなくなったとき、または異常を検出しないときで、か
    つCOセンサの出力が所定値以下の場合にCOセンサの
    パルス間隔を長くさせる、あるいはパルス間隔を所定値
    にする制御信号を発する請求項1から4記載の安全セン
    サ。
  6. 【請求項6】 COセンサは耐熱低熱伝導性の基板と、
    前記基板上に形成されたヒータと、前記ヒータを覆うよ
    うに設けられた絶縁膜と、前記絶縁膜上に設けられた酸
    素イオン伝導性の固体電解質膜と、前記固体電解質膜上
    に形成された異種のペロブスカイト型複合酸化物よりな
    る一対の電極または前記固体電解質膜上に形成された一
    対の白金電極の一方の電極上に形成された触媒を有する
    請求項1から5記載の安全センサ。
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