JP2003315110A - 文字板及びこれを用いたメータ装置 - Google Patents

文字板及びこれを用いたメータ装置

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JP2003315110A
JP2003315110A JP2002123917A JP2002123917A JP2003315110A JP 2003315110 A JP2003315110 A JP 2003315110A JP 2002123917 A JP2002123917 A JP 2002123917A JP 2002123917 A JP2002123917 A JP 2002123917A JP 2003315110 A JP2003315110 A JP 2003315110A
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ring
dial
light
light guide
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JP2002123917A
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Kiyoshi Hayakawa
清 早川
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造の簡素化及び組立工数削減を達成しなが
らも、見栄えのよい新規なリング照明を提供する。 【解決手段】 所定の表示意匠12bが形成されてお
り、背面側からの光によって照明される文字板1におい
て、表示意匠12bを周回するように形成されたリング
意匠11bを有する。また、表示意匠12bを周回しか
つ土手状に隆起したリング状隆起部14bを有し、リン
グ意匠11bはリング状隆起部14bの頂上面に形成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リング意匠を有す
る文字板及びこれを用いたメータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両等に搭載されるメータ装置において
は、指針、及び文字、数字、目盛り等の表示意匠が形成
された文字板を背面側から、専用光源からの光によって
照明するようにしている。また、近年、高級感、高品位
感を増長させる等の目的で、この表示意匠を周回するよ
うに導光体のリング部材を設置して、同様に背面側から
専用光源でこれを照明するようにしたメータ装置が知ら
れている。ところが、このようなメータ装置では、上記
リング部材に専用光源を必要とするため、構造の複雑化
及びこれに伴うコスト高を招いていた。この問題を以下
に図面を用いて説明する。
【0003】図6は、この種の従来のメータ装置の概要
を理解するための要部断面図である。このメータ装置
は、スピードメータ部やタコメータ部の他、方向指示
部、各種ウォーニング表示部等が一体化されたコンビネ
ーションメータの一部を示すものである。
【0004】図6の要部断面図に示すように、指針91
は導光性を有する細長い先細り形状の樹脂で形成されて
おり、指針軸部91aを中心にして指示部が文字板92
の前面側を回動するように配置されている。指針91の
下面には、通常、指針91を所定色に光輝させるための
ホットスタンプ層が形成されるがここでは省略してい
る。また、指針軸部91aの上面側には黒色の指針キャ
ップ91bが被せられている。
【0005】文字板92は、透明生地の薄い円板状のシ
ート板に、所定の数字、文字等の表示意匠を中抜きにし
て、黒色塗装した円板状のシート板である。また、上記
指針軸部91aが挿通されると共に指針用の光源96a
からの光が指針軸部91aの周囲に入射するように、指
針軸部91aの外径よりもやや大きい内径を有する開口
部92aが形成されている。また、リング部材93に光
源96bからの光が入射するように窓部92bも形成さ
れている。また、文字板92の背面には、文字板用光源
からの光を効率的に導光させたり拡散させるための導光
板や拡散板が重着されることが多いが、ここでは省略さ
れている。
【0006】また、リング部材93は、表示意匠の取り
巻くように周設された導光性枠体であり、光源96bか
らの光を下面から受光して、光源色又はリング部材の色
調に依存してリング状に光輝する。このリング部材93
は、見返し板97に熱溶着等により固定されている。ベ
ースプレート94は、文字板92やモータ95をメータ
内の所定位置に固定する。モータ95は、ベースプレー
ト94に固定されて指針91を回動させる。このモータ
95の回転軸95aは、指針91の指針軸部91aに挿
着されている。また、モータ95は、ここでは図示しな
い各種センサによって検出されたセンサ出力に基づいて
指針91を所定角度だけ回動させて、文字板92に形成
された所定の表示意匠を指示する。
【0007】光源96a及び96bは、文字板92の背
面から所定距離だけ離間してベースプレート94に固定
されている。光源96aからの光は上方に向かい、文字
板92の開口部92aを通過して、指針91を光輝させ
るために指針軸部91aの周辺部に供給される。また、
光源96bはリング部材93を光輝させるために、光源
96aとは独立して設けられている。更に、ここでは図
示しないが、文字板92を背面から照明する光源も設け
られている。なお、ここではベースプレート94上に配
置される他の回路類や構造は省略している。そして、上
記文字板92、リング部材93及び見返し板97の前方
を覆うように暗色系の半透過性の表ガラス98が取り付
けられている。
【0008】このような構成において、所定のトリガー
によって光源96aが点灯すると、この光源96aから
の上方に向かう光は、文字板92の開口部92aを通過
して、指針軸部91aの周辺部から指針91の内部に入
射する。この入射光は、指針91の内部に形成された反
射面等を経由して指針91の先端方向に導光され、指針
91はホットスタンプ層の色調で光輝する。また、文字
板92も背面から照明されて、文字板92上の各表示意
匠も光輝する。更に、光源96bからの上方に向かう光
はリング部材93の下面にて受光されて、リング部材9
3も光源色及びリング部材の色調に依存してリング状に
光輝する。そして、これらは表ガラス98を介してドラ
イバ等に視認される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のメータ装置では、リング部材93を別途に製造す
る必要があり、メータ構造の複雑化や組立工数増加等を
招くという問題があった。特に、速度メータやタコメー
タ等が一体化されたコンビネーションメータでは、それ
ぞれのメータ部に対するリング部材をそれぞれ製造した
り、組み立てたりする必要があり、メータ構造の複雑化
や組立工数増加等を招くという問題があった。
【0010】よって本発明は、上述した現状に鑑み、構
造の簡素化及び組立工数削減を達成しながらも、見栄え
のよい新規なリング照明を与える文字板及びこれを用い
たメータ装置を提供することを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1記載の文字板は、所定の表示意匠が
形成されており、背面側からの光によって照明される文
字板において、前記表示意匠12bを周回するように形
成されたリング意匠を有する、ことを特徴とする。
【0012】請求項1記載の発明によれば、所定の表示
意匠が形成されており、背面側からの光によって照明さ
れる文字板において、表示意匠を周回するように形成さ
れたリング意匠も有するので、従来のようにリング部材
を要することなく、リング照明が可能になる。
【0013】上記課題を解決するためになされた請求項
2記載の文字板は、請求項1記載の文字板において、所
定の表示意匠を周回しかつ土手状に隆起したリング状隆
起部を有し、前記リング意匠はリング状隆起部の頂上面
に形成されている、ことを特徴とする。
【0014】請求項2記載の発明によれば、所定の表示
意匠を周回しかつ土手状に隆起したリング状隆起部を有
し、リング意匠はリング状隆起部の頂上面に形成されて
いるので、立体感が増長される。
【0015】上記課題を解決するためになされた請求項
3記載の文字板は、請求項2記載の文字板において、前
記リング状隆起部は、コンビネーションメータを構成す
る複数種のメータ部に対する所定の表示意匠を周回する
ように形成されている、ことを特徴とする。
【0016】請求項3記載の発明によれば、リング状隆
起部は、コンビネーションメータを構成する複数種のメ
ータ部に対する所定の表示意匠を周回するように形成さ
れているので、従来、コンビネーションメータの各メー
タ部にそれぞれ個別に必要であったリング部材が全く不
要になる。
【0017】上記課題を解決するためになされた請求項
4記載のメータ装置は、請求項1〜3のいずれか一項に
記載の文字板と、前記文字板の背面に重積され、文字板
用光源からの光を周縁方向に導光して前記文字板を背面
から照明する板状の導光部材とを備えたメータ装置であ
って、前記導光部材は、前記リング状隆起部に相対する
方向に傾斜したリング状傾斜面を有する、ことを特徴と
する。
【0018】請求項4記載の発明によれば、上記文字板
の背面に重積され、文字板用光源からの光を周縁方向に
導光して文字板を背面から照明する板状の導光部材とを
備えたメータ装置であるので、この導光部材を利用して
リング意匠も照明することが可能になる。したがって、
リング照明のための専用光源が不要になる。導光部材
は、リング状隆起部に相対する方向に傾斜したリング状
傾斜面を有するので、控えめに光輝するリング照明が必
要な場合等に有効となる。
【0019】上記課題を解決するためになされた請求項
5記載のメータ装置は、請求項1〜3のいずれか一項に
記載の文字板と、前記文字板の背面に重着され、文字板
用光源からの光を周縁方向に導光して前記文字板を背面
から照明する板状の導光部材とを備えたメータ装置であ
って、前記導光部材は、前記リング状隆起部に沿って傾
斜したリング状傾斜面を有する、ことを特徴とする。
【0020】請求項5記載の発明によれば、上記文字板
の背面に重着され、文字板用光源からの光を周縁方向に
導光して文字板を背面から照明する板状の導光部材とを
備えたメータ装置であるので、この導光部材を利用して
リング意匠も照明することが可能になる。したがって、
リング照明のための専用光源が不要になる。すなわち、
更にメータ構造の簡素化及び複組立工数削減が助長され
る。また、導光部材は、リング状隆起部に沿って傾斜し
たリング状傾斜面を有するので、リング意匠への導光効
率がよく、少ない光量でもリング照明が可能になる。
【0021】上記課題を解決するためになされた請求項
6記載のメータ装置は、請求項5記載のメータ装置にお
いて、前記リング意匠に前記文字板の背面側から直接的
に光を供給する補助光源を収容する補助光源収容部を更
に有する、ことを特徴とする。
【0022】請求項6記載の発明によれば、リング意匠
に文字板の背面側から直接的に光を供給する補助光源を
収容する補助光源収容部を更に有するので、更に明るく
光輝するリング照明が必要な場合等に有効となる。ま
た、リング照明の色調を補助光源により調整することも
可能となる。
【0023】上記課題を解決するためになされた請求項
7記載のメータ装置は、請求項4〜6のいずれか一項に
記載のメータ装置において、前記導光部材は、導光板又
は拡散板である、ことを特徴とする。
【0024】請求項7記載の発明によれば、導光部材は
導光板又は拡散板であるので、部品点数を増加させるこ
となく新規なリング照明を有するメータ装置が提供され
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明が適用されるメー
タ装置の一例を示す正面図である。ここに例示するメー
タ装置は、スピードメータ部、燃料メータ部、水温メー
タ部、タコメータ部、オドメータ部等が一体化されたコ
ンビネーションメータであり、図1に示すように、文字
板1、指針2a〜2d、本体ケース3や文字板1の前方
に覆設されるスモークガラス等を含んで構成される。更
に、このメータには、本体ケース3に収容された、ここ
では、図示しないモータ、電子基板、導光部材、光源等
も有する。
【0026】文字板1は、例えば、ポリカーボネイト製
であり、上からみると各メータ部に対応して横長形状を
している。この文字板1上には、タコメータ、スピード
メータ、水温メータ、燃料メータ等の目盛りに対応した
表示意匠12a〜12d、各種ウオーニング意匠12
e、方向指示意匠12f、チェンジレバーポジション指
示意匠12g等が形成されている。これらの表示意匠
は、所定の数字やキャラクタを中抜きにして、透明生地
の文字板1に、例えば、黒系統色のインクを塗布するこ
とによって形成される。
【0027】また、文字板1は、上記表示意匠12a〜
12d、12e、12g等を周回するように形成された
リング意匠11a〜11cを有する。リング意匠11a
〜11cは、同じく、上記表示意匠12a〜12c、1
2e、12g等を周回し、かつ土手状に隆起したリング
状隆起部14a〜14cの頂上面に形成されている。こ
の構造については図2を参照するとより明確になる。リ
ング意匠11a〜11cは、透明生地の文字板1に、白
系統色のインクを塗布することによって形成される。こ
の色は、緑系統或いはオレンジ系統色等であってもよ
い。このように、文字板1に所望色のインクを塗布する
だけで、容易にリング照明色を調整することができる。
なお、文字板1には、従来と同様、累積走行距離等をデ
ィジタル値で表示するオドメータ用の表示窓や図示しな
い指針軸孔等も形成されている。
【0028】文字板1の背面には、文字板用光源からの
光を導光して各文字板を背面から照明する板状の導光部
材が重積又は重着されている。導光部材は、拡散板やプ
リズム状の導光板である。この背面側には、各メータ部
の指針2a〜2dをここでは図示しない制御機構に指令
されて所定角度回動させるモータが配備されている。更
に、文字板1の背面には、上記文字板1及び指針2a〜
2dを照明するための光源も配備されている。
【0029】指針2a〜2dは、各メータ部にそれぞれ
対応したモータによって、それぞれの計測値に基づいた
所定角度だけ回転駆動されて文字板1上の所定の表示意
匠を指示する。指針の構成及び動作は、従来と同様なの
で、ここでは説明を省略する。
【0030】本体ケース3はプラスティック製であり、
モータ、光源、各種電子部品を搭載する電子基板を両面
から挟み込むようにして収容する、表カバー及び裏カバ
ーにより構成される。本体ケース3の側壁には、ねじ孔
を有する取付片31a〜31dが形成されている。
【0031】このような構成において、文字板1上の表
示意匠12a〜12gや指針2a〜2dは、所定のトリ
ガー信号に応答して、それらの専用光源から供給される
光により背面から照明される。これと同時に、文字板1
上に形成されたリング意匠11a〜11cも光輝する。
これらは、スモークガラス(不図示)を通して、メータ
前面から鮮やかに各表示意匠や指針が浮かびあがるよう
にして視認される。
【0032】次に、図2を用いて、本発明の実施形態に
係る文字板及びメータ構造について説明を加える。図2
は、本発明の実施形態に係り、図1のタコメータ部及び
スピードメータ部周りの構造を示す分解斜視図である。
【0033】図2に示すように、文字板1には、エンジ
ン回転数やスピードを示す数字や目盛りに対応した表示
意匠12a及び12bが形成されている。また、この文
字板1には、指針2の指針袴部が貫通される指針軸孔1
5a及び15bが、タコメータ及びスピードメータにそ
れぞれ対応して、穿設されている。更に、文字板1に
は、オドメータ用の矩形状の表示窓13も形成されてい
る。なお、指針2は、ここでは代表して、スピードメー
タに対応するものだけを示している。
【0034】また、文字板1には、上記表示意匠12
a、12b等を周回するように形成されて、土手状に隆
起したリング状隆起部14a、14bも一体形成されて
いる。リング状隆起部14a、14bの頂上面には、リ
ング意匠11a、11bが形成されている。詳しくは、
リング状隆起部14a、14bは、例えば、土俵の俵に
類似しており、その頂上面はリング状の平面状になって
いる。また、リング状隆起部14a、14bの内壁には
傾斜面が形成されている。頂上面のリング幅は、リング
意匠11a、11bのリング幅よりも、やや広めになっ
ている。リング状隆起部14bは、リング状隆起部14
aよりもやや高く形成されている。これにより、より立
体感を出すことができる。エンジン回転数やスピードを
示す数字に対応する表示意匠12a、12bは文字板1
の平面部に形成され、目盛りに対応した表示意匠はその
傾斜面に形成されている。この構造については図3を参
照するとより明確になる。
【0035】文字板1の背面側に設置される導光部材4
は、文字板1上の表示意匠を背面側から効果的に照明す
るためのもので、文字板1と本体ケース3との間に介設
される拡散板やプリズム型導光板である。この導光部材
4は、文字板1の背面側に光を供給する部材であればよ
い。この導光部材4からの光の一部がリング照明にも利
用されるが、導光部材4として導光板や拡散板を利用す
ると、部品点数を増加させることなく新規なリング照明
を有するメータ装置を提供することができる。
【0036】導光部材4は、上記タコメータ部やスピー
ドメータ部等に対応した半円が連結されたような形状を
している。エンジン回転数やスピードを示す数字に対応
する表示意匠が形成されている文字板1の平面部に対応
する部位は、この導光部材4においても平面状になって
いる。この平面には、上記指針軸孔15a、15b及び
表示窓13に対応した、開口部45a、45b及び43
が形成されている。この平面から外側に向かって、上記
リング状隆起部14bの傾斜面に相対する方向に傾斜し
たリング状傾斜面44が形成されている。この構造につ
いては図3を参照するとより明確になる。なお、傾斜面
44の端部近傍には、文字板1と導光部材4との位置決
め用リブ47a、47bが立設されている。また、導光
部材4の周縁には、本体ケース3に固定される際に利用
されるロック爪46a等が形成されている。なお、開口
部45a、45bの各内壁は、後述する図3及び図4の
ような実施形態の場合には、各内壁に対向して配設され
る文字板用光源からの光を受光する受光面としても機能
する。
【0037】本体ケース3は、側壁に形成された取付片
31c、導光部材4と略同形状で浅皿状に掘り下げられ
た導光部材収容部32、オドメータ用LCD(不図示)
を収容するLCD収容部33、上記ロック爪46a等に
係合する複数のロック孔(不図示)等を有している。L
CD収容部33の底面部には、ランプハウスに収容され
たLCD用光源5a、5b、5cも配設されている。
【0038】このような構成をしているので、メータ装
置の組立作業が非常に容易になる。特に、上記位置決め
用リブ47a、47bを利用して、文字板1と導光部材
4とを正確に位置合わせして、メータ装置を組み立てる
ことができる。
【0039】次に、図3〜図5を用いて、上記リング状
隆起部近傍の構成について説明を加えると共に、本発明
のリング照明に係る作用を説明する。図3は本発明の実
施形態に係り、図1のメータ装置のAA線要部断面図で
ある。図4は本発明の他の実施形態に係る要部断面図で
ある。図5は本発明の更に他の実施形態に係る要部断面
図である。なお、図4及び図5に示す要部断面図は、図
3のAA線要部断面図と同等の箇所に対応する。
【0040】図3の要部断面図に示すように、文字板1
は、表示意匠12b1、12b2を周回するように形成
されて、土手状に隆起したリング状隆起部14bを有す
る。なお、表示意匠12b1、12b2は、図1におけ
るスピードメータ部の目盛りに対応する。リング状隆起
部14bの頂上面はリング状の平面状になっており、こ
こにはリング意匠11bが形成されている。また、リン
グ状隆起部14bの内壁には傾斜面が形成されている。
文字板1は、透明生地10bに表示意匠12b1、12
b2等を中抜きにして、10aで示すように黒色塗装が
施されている。リング意匠11bは、透明生地の文字板
1に、上記のように白系統色のインクを塗布することに
よって形成される。
【0041】一方、導光部材4は、上記文字板1の傾斜
面に相対する方向に傾斜したリング状傾斜面44が形成
されている。すなわち、外側に向かうにしたがって、そ
の表面がリング意匠11bから徐々に遠ざかるようにな
っている。そして、この導光部材4の開口部45bの内
壁に、回路基板6上に文字板用光源5dが配置されてい
る。
【0042】このような構成において、文字板用光源5
dから供給される光R1は、上記導光部材4の内壁で受
光されて、R2で示すように導光部材4中を外側に向か
って進行する。これにより、文字板1の背面に光を供給
されて、文字板1に形成された各表示意匠は照明され
る。更に、導光部材4中を進行して傾斜面44に到達し
た光の一部は、リング意匠11bの背面にも供給され
る。そして、リング意匠11bをその塗装色に依存する
色調で光輝させ、R3で示す方向に進んで、スモークガ
ラスを透過して、ドライバ等のアイポイントに到達す
る。スモークガラスは、暗色系であるので、リング意匠
11bが鮮やかに浮かび上がったように視認される。特
に、この実施形態によれば、リング部材及びリング照明
のための専用光源が不要になるという効果に加えて、リ
ング状隆起部14bに相対する方向に傾斜したリング状
傾斜面44により、控えめに光輝するリング照明が必要
な場合等に有効となる。この実施形態は、請求項4に対
応する。
【0043】なお、文字板用光源5dとしては、例え
ば、赤色又は黄色系統で発光するLED(Light Emitti
ng Diode)が利用される。文字板用光源5dからの光
は、この例では、横方向から入射させるようにしている
が、図中、下方向から入射させるようにしてもよい。ま
た、文字板用光源と指針用光源とは共通化されていても
よい。
【0044】また、図4に示す実施形態では、導光部材
4′は、文字板1′に重着されている。これにともない
導光部材4′は、文字板1′のリング状隆起部14b′
(正確にはその斜面)に沿って傾斜したリング状傾斜面
44を有している。これ以外の点は上記図3に示した実
施形態と同様であるので、図3と共通する部分には、同
一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0045】このような構成において、文字板用光源5
dから供給される光R1′は、上記導光部材4′の内壁
で受光されて、R2′で示すように導光部材4′中を外
側に向かって進行する。これにより、文字板1′の背面
に光を供給されて、文字板1′に形成された各表示意匠
は照明される。更に、導光部材4′中を進行して傾斜面
44に到達した光の一部は、リング意匠11bの背面に
も供給される。そして、リング意匠11bをその塗装色
に依存する色調で光輝させ、R3′で示す方向に進ん
で、スモークガラスを透過して、ドライバ等のアイポイ
ントに到達する。スモークガラスは、暗色系であるの
で、リング意匠11bが鮮やかに浮かび上がったように
視認される。特に、この実施形態によれば、リング部材
及びリング照明のための専用光源が不要になるという効
果に加えて、リング状隆起部14b′に沿って傾斜した
リング状傾斜面44により、リング意匠11bへの導光
効率がよくなり、少ない光量でもリング照明が可能にな
る。また、より明るく光輝するリング照明が必要な場合
等にも有効となる。この実施形態は、請求項5に対応す
る。
【0046】また、図5に示す実施形態では、文字板
1′の構成は、上記図4に示した実施形態と同様である
が、導光部材4′に対する光源の配置、及びリング意匠
11bに文字板1′の背面側から直接的に光を供給する
補助光源5d′を収容する補助光源収容部33′が新た
に設けられている点が異なる。導光部材4′には、上記
図4の実施形態とは異なり、その下方に配置された図示
しない文字板用光源から光が供給されている。このよう
な場合、リング意匠11bに十分な光量が供給されない
場合もあり得るので、図に示すように補助光源5d′を
設ける。補助光源収容部33′は、リング意匠11bに
対応するように、リング状かつ略V字型溝状に形成され
ている。また、収容部33′の底面には、リング意匠1
1bに対応するように、複数個の補助光源5d′が配設
されている。これ以外の点は上記図3及び図4に示した
実施形態と同様であるので、それらと共通する部分に
は、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0047】このような構成において、補助光源5d′
からの光R1″は、直接的に、リング意匠11bの背面
に供給される。そして、リング意匠11bをその塗装色
に依存する色調で光輝させ、R3″で示す方向に進ん
で、スモークガラスを透過して、ドライバ等のアイポイ
ントに到達する。スモークガラスは、暗色系であるの
で、リング意匠11bが鮮やかに浮かび上がったように
視認される。特に、この実施形態によれば、リング部材
が不要になるという効果に加えて、更に明るく光輝する
リング照明が必要な場合等に有効となる。また、リング
照明の色調を補助光源により適宜調整することも可能と
なる。この実施形態は、請求項6に対応する。
【0048】以上のように、本発明の実施形態によれ
ば、リング意匠を他の表示意匠と共に文字板上に一体形
成するようにしているので、従来のようにリング部材を
要することなく、リング照明が可能になる。したがっ
て、メータ構造の簡素化及び組立工数を削減しつつ、従
来のようにリング部材自体が発光するタイプとは異なる
新規なリング照明を有するメータ装置を提供することが
可能になる。また、リング意匠はリング状隆起部の頂上
面に形成されているので、立体感が増長されて、見栄え
のよい新規なリング照明を有するメータ装置を提供する
ことが可能になる。また、上記図3及び図5の実施形態
にて例示したように、導光部材の材質、厚み、形状を調
整することにより、均一かつ所望の輝度のリング照明を
有するメータ装置を提供することも可能になる。更に、
実施形態は、従来、複数のリング部材を別途に必要とし
たコンビネーションメータに適用すると、部材削減及び
工数削減の効果がより顕著となる。
【0049】なお、本発明は、上記コンビネーションメ
ータ以外の一般的なメータ装置にも適用可能である。ま
た、本発明は、車載メータ装置以外にも適用可能であ
る。また、本発明は、正円状リング照明のみならず、楕
円状リング或いは半円状リング状のリング照明であって
もよい。更に、本発明は、図1の12fで示すような、
リング意匠に周回されていない表示意匠が一部存在する
ものも含む。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、所定の表示意匠が形成されており、背面側
からの光によって照明される文字板において、表示意匠
を周回するように形成されたリング意匠も有するので、
従来のようにリング部材を要することなく、リング照明
が可能になる。したがって、メータ構造の簡素化及び組
立工数を削減しつつ、従来のようにリング部材自体が発
光するタイプとは異なる新規なリング照明を有するメー
タ装置を提供することが可能となる。
【0051】請求項2記載の発明によれば、所定の表示
意匠を周回しかつ土手状に隆起したリング状隆起部を有
し、リング意匠はリング状隆起部の頂上面に形成されて
いるので、立体感が増長されて、見栄えのよい新規なリ
ング照明を有するメータ装置を提供することが可能とな
る。
【0052】請求項3記載の発明によれば、リング状隆
起部は、コンビネーションメータを構成する複数種のメ
ータ部に対する所定の表示意匠を周回するように形成さ
れているので、従来、コンビネーションメータの各メー
タ部にそれぞれ個別に必要であったリング部材が全く不
要になり、更にメータ構造の簡素化及び複組立工数削減
が助長される。また、従来にない新規なリング照明を有
するコンビネーションメータを提供することが可能とな
り商業上も有利となる。
【0053】請求項4記載の発明によれば、上記文字板
の背面に重積され、文字板用光源からの光を周縁方向に
導光して文字板を背面から照明する板状の導光部材とを
備えたメータ装置であるので、この導光部材を利用して
リング意匠も照明することが可能になる。したがって、
上記リング部材が別途不要になるという効果に加えて、
リング照明のための専用光源が不要になるという効果も
得られる。すなわち、更にメータ構造の簡素化及び複組
立工数削減が助長される。また、導光部材は、リング状
隆起部に相対する方向に傾斜したリング状傾斜面を有す
るので、控えめに光輝するリング照明が必要な場合等に
有効となる。
【0054】請求項5記載の発明によれば、上記文字板
の背面に重着され、文字板用光源からの光を周縁方向に
導光して文字板を背面から照明する板状の導光部材とを
備えたメータ装置であるので、この導光部材を利用して
リング意匠も照明することが可能になる。したがって、
上記リング部材が別途不要になるという効果に加えて、
リング照明のための専用光源が不要になるという効果も
得られる。すなわち、更にメータ構造の簡素化及び複組
立工数削減が助長される。また、導光部材は、リング状
隆起部に沿って傾斜したリング状傾斜面を有するので、
リング意匠への導光効率がよく、少ない光量でもリング
照明が可能になる。また、より明るく光輝するリング照
明が必要な場合等にも有効となる。
【0055】請求項6記載の発明によれば、リング意匠
に文字板の背面側から直接的に光を供給する補助光源を
収容する補助光源収容部を更に有するので、更に明るく
光輝するリング照明が必要な場合等に有効となる。ま
た、リング照明の色調を補助光源により調整することも
可能となる。
【0056】請求項7記載の発明によれば、導光部材は
導光板又は拡散板であるので、部品点数を増加させるこ
となく新規なリング照明を有するメータ装置が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるメータ装置の一例を示す正
面図である。
【図2】本発明の実施形態に係り、図1のタコメータ部
及びスピードメータ部周りの構造を示す分解斜視図であ
る。
【図3】本発明の実施形態に係り、図1のメータ装置の
AA線要部断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係る要部断面図であ
る。
【図5】本発明の更に他の実施形態に係る要部断面図で
ある。
【図6】従来のメータ装置の概要を示す要部断面図であ
る。
【符号の説明】
1 文字板 2、2a〜2d 指針 3 本体ケース 4 導光部材 5d 光源 11a〜11c リング意匠 12a〜12g 表示意匠 14a〜14c リング状隆起部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の表示意匠が形成されており、背面
    側からの光によって照明される文字板において、 前記表示意匠を周回するように形成されたリング意匠を
    有する、 ことを特徴とする文字板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の文字板において、 所定の表示意匠を周回しかつ土手状に隆起したリング状
    隆起部を有し、 前記リング意匠はリング状隆起部の頂上面に形成されて
    いる、 ことを特徴とする文字板。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の文字板において、 前記リング状隆起部は、コンビネーションメータを構成
    する複数種のメータ部に対する所定の表示意匠を周回す
    るように形成されている、 ことを特徴とする文字板。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の文
    字板と、 前記文字板の背面に重積され、文字板用光源からの光を
    周縁方向に導光して前記文字板を背面から照明する板状
    の導光部材とを備えたメータ装置であって、 前記導光部材は、前記リング状隆起部に相対する方向に
    傾斜したリング状傾斜面を有する、 ことを特徴とするメータ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の文
    字板と、 前記文字板の背面に重着され、文字板用光源からの光を
    周縁方向に導光して前記文字板を背面から照明する板状
    の導光部材とを備えたメータ装置であって、 前記導光部材は、前記リング状隆起部に沿って傾斜した
    リング状傾斜面を有する、 ことを特徴とするメータ装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のメータ装置において、 前記リング意匠に前記文字板の背面側から直接的に光を
    供給する補助光源を収容する補助光源収容部を更に有す
    る、 ことを特徴とするメータ装置。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のいずれか一項に記載のメ
    ータ装置において、 前記導光部材は、導光板又は拡散板である、ことを特徴
    とするメータ装置。
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