JP2003313545A - 蛍光発光微粒子とその製造方法 - Google Patents

蛍光発光微粒子とその製造方法

Info

Publication number
JP2003313545A
JP2003313545A JP2002126053A JP2002126053A JP2003313545A JP 2003313545 A JP2003313545 A JP 2003313545A JP 2002126053 A JP2002126053 A JP 2002126053A JP 2002126053 A JP2002126053 A JP 2002126053A JP 2003313545 A JP2003313545 A JP 2003313545A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorescent
fine particles
fluorescent light
polymerization initiator
light emitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002126053A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Hishida
公一 菱田
Haruma Kawaguchi
春馬 川口
Naoki Yamamori
直樹 山盛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paint Co Ltd
Keio University
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
Keio University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paint Co Ltd, Keio University filed Critical Nippon Paint Co Ltd
Priority to JP2002126053A priority Critical patent/JP2003313545A/ja
Publication of JP2003313545A publication Critical patent/JP2003313545A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Indicating Or Recording The Presence, Absence, Or Direction Of Movement (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Polymerization Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 水流及びその他の流体や気泡流の詳細な流れ
構造を蛍光発光により検知できるトレーサ粒子に用いる
経済性のある蛍光発光微粒子とその製造方法の提供。 【解決手段】 生成した高分子が溶解しない炭化水素溶
媒などに比重が1.00より小さいモノマーを溶解した
溶液にアゾ系高分子重合開始剤と蛍光発光剤を溶解した
溶液を添加して懸濁重合してなる、生成した高分子が絡
み合った微粒子に蛍光発光剤が包含された蛍光発光微粒
子。モノマーとしてはメタクリル酸メチル、アゾ系高分
子重合開始剤としてはポリジメチルシロキサン、蛍光発
光剤としてはローダミンBが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体や気泡流の流
れを解析するためのトレーサ粒子及び及びその製造方法
に関する。本発明のトレーサ粒子によれば、流体や気泡
流の詳細な流れ構造を蛍光発光により正確に検知するこ
とができる。また、本発明のトレーサ粒子は、蛍光発光
により表示をする反射塗料の蛍光発光剤としても有用で
ある。
【0002】
【従来の技術】流体や気泡流は化学プラントや水質浄化
装置、また、原子炉炉心内流れなど工業的に幅広く用い
られており、これらのシステムの高効率化や安全性の向
上には流動構造の詳細な理解が必要不可欠である。流体
や気泡流の詳細な流れ構造の解明のためには、流体の移
動や壁面との相互作用、気泡流における気液界面の移動
や機能形状の変形に伴う、気液二相間の瞬時的、局所的
な相互作用のメカニズム解明が必要であり、そのために
は、流体そのものや気泡周囲の流れ構造の詳細な解明が
必要であったが、従来、流体や気泡周囲の流れの構造に
関して数値計算を基にした理論的研究が先行して、実験
的研究については測定上の困難さから少ない。この測定
上の困難さを解決するために、多点同時計測が可能であ
る粒子画像流速計が有効であるが、トレーサ粒子と比べ
て著しく大きい径を有する気泡の流れでは、トレーサ粒
子の反射光に比べて気泡の反射光強度が非常に大きくな
ってしまうため、CCDの飽和を引き起こし、気泡近傍
のトレーサ粒子の像の認識が困難になる。また、トレー
サ粒子径を小さくしても流体とトレーサ粒子の比重差が
大きければ流体そのものや気泡流の流れとトレーサ粒子
の流れが異なってくる。そこで可視化用トレーサとして
蛍光発光微粒子を用いることにより、CCDカメラで蛍
光粒子の蛍光のみを撮影することにより気泡とトレーサ
粒子を画像上で分離することが容易になり、気泡のごく
近傍の流れを認識できるようになった。このような蛍光
発光剤を有する微粒子として、ポリスチレンを用いた微
粒子が「Fluorescent Microspheres (商品名、Duke Sc
ientific Corporation 製)」として0.025〜16
5μmの粒径で商品化されている。
【0003】しかし 、これらのポリスチレンの微粒子
は、その比重が1.05(g/cm3)のものが知られ
ているが、気泡流や流体との比重差が大きいために、水
の流れを測定する場合のように比重が1.00、あるい
はそれ以下の比重を有する流体の流れを測定するには実
際の流体の流れと蛍光発光微粒子の流れが合致せず、正
確な流れを測定できない欠点があった。また、気泡周辺
のトレーサ粒子が的確な挙動を示さないため気泡とトレ
ーサ粒子との分離が不十分になって気泡近傍の流れを詳
細に認識できなかった。また、これらのトレーサ粒子の
経済性の上から入手が容易でなく、その適用範囲が著し
く限定され、十分な活用が難しかった。従来、夜間に自
動車のライトを照射すると蛍光発光して表示を明確にす
る反射塗料や夜間照明などにより画像や文字を浮かび上
がらせる看板用塗料には、各種蛍光発光剤が用いられて
いるが、これらの蛍光発光剤は塗料の状態で均一に分散
されているばかりでなく、塗膜を形成した後においても
塗膜の表面ばかりか内部にまで均一に分散しているた
め、蛍光発光剤の使用量も多く、かつ蛍光発光した光が
塗膜内部から塗膜表面に至る過程で塗膜に吸収されて蛍
光発光の効率が低くなるという欠点があった。
【0004】
【発明が解決すべき課題】上述するように、従来、用い
られていた気泡流や流体のトレーサ粒子は、粒径の小さ
い粒子はあるもののその粒子の比重が1.05、あるい
はそれより大きいために気泡流や流体の詳細な流れと異
なったり、あるいは、気泡周辺のトレーサ粒子が的確な
挙動を示さないため気泡とトレーサ粒子をCCDカメラ
の画像上での分離が不十分になって気泡近傍の流れを詳
細に認識できなかった。また、これらのトレーサ粒子の
価格が高いため、その適用範囲が著しく狭められて十分
活用されてきたとは言い難い。そこで、安価で、しかも
適用する流体の比重に極めて近いトレーサ粒子、とりわ
け、比重が1.00あるいはそれ以下の比重の流体に適
したトレーサ粒子が求められていたが、このような蛍光
発光する蛍光剤を組み込んだトレーサ粒子は得られてい
なかった。さらに、蛍光発光する反射塗料や看板用塗料
においては、塗膜を形成する過程で塗料の主成分である
顔料やビヒクルより比重が小さいため塗膜表面に集中し
て存在する蛍光発光微粒子の開発が求められていた。そ
こで、本発明らは、これらの従来の問題点を克服した蛍
光発光するトレーサ粒子及び反射塗料や看板用塗料に用
い得る蛍光発光微粒子とその製造方法について鋭意研究
した結果、本発明に至った。本発明では、比重の小さい
モノマーを原材料として用いることにより、気泡流や流
体のような比重の小さな流体に追従する蛍光発光微粒子
の作製が可能となり、蛍光発光中心波長の異なる2種以
上のの蛍光剤を用いることにより、任意の幅広い波長帯
で蛍光発光する粒子の作製が可能となった。さらに看板
用塗料に蛍光発光微粒子を均一に混入することにより均
一な蛍光を発し、かつ高価な粒子の混入が少量で同等の
機能を発揮することができる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、生成した線
状高分子が溶解しない炭化水素系溶媒等に比重が1.0
0より小さい疎水性モノマーを溶解した溶液にアゾ系高
分子重合開始剤と蛍光発光剤を溶解した溶液を添加して
懸濁重合し、生成した線状又は架橋高分子が絡み合った
微粒子に蛍光発光剤が包含された蛍光発光微粒子を製造
することができる。さらに具体的には、本発明は、n−
ヘキサンやn−ヘプタンのような重合反応で生成した線
状高分子に対する非溶剤にアクリル酸系又はメタクリル
酸系モノマーなどを混合し、この溶液にアゾ系高分子重
合開始剤と脂肪族アルコール等の溶剤に溶解した蛍光発
光剤を加えて懸濁重合し、重合して生成した微粒子に蛍
光発光剤を包含した蛍光発光微粒子を製造することを特
徴とするものである。また、本発明には、上記得られた
蛍光発光微粒子をノニオン性液体中に浸漬若しくは分散
した蛍光発光微粒子組成物も本発明の範囲に含まれる。
【0006】すなわち、本発明は、以下の構成を基本と
する。 (1) 流体の詳細な流れ構造を蛍光発光により正確に
検知できるトレーサ粒子であり、且つ該トレーサ粒子が
該流体に比して比重差が0.03〜0.001より大き
いものであることを特徴とする蛍光発光微粒子。 (2)上記トレーサ粒子の比重が、1.03以下である
ことを特徴とする上記(1)に記載の蛍光発光微粒子。 (3)上記トレーサ粒子が、蛍光発光剤を包含し得る高
分子を形成するモノマーをアゾ系高分子重合開始剤の存
在下で懸濁重合して得られることを特徴とする上記
(1)又は(2)記載の蛍光発光微粒子 (4)蛍光発光剤を包含し得る高分子を形成するモノマ
ーが、メタクリル酸メチルであることを特徴とする上記
(1)〜(3)のいずれかに記載の蛍光発光微粒子。
【0007】(5)蛍光発光剤を包含し得る高分子が、
メタクリル酸メチルと比重1.00より小さいモノマー
との共重合体であることを特徴とする上記(1)〜
(4)のいずれかに記載の蛍光発光微粒子。 (6)以下の懸濁重合の工程によって比重が、1.03
以下の蛍光発光剤を包含し得る高分子からなる蛍光発光
微粒子を製造する方法。 4口フラスコに溶媒及びモノマーを計りとる。 窒素ガス、アルゴン、ヘリウムのような不活性ガスを
4つ口フラスコに通気してフラスコ内を不活性ガスで1
時間置換する。 高分子重合開始剤を計りとり、溶媒に溶解させて後、
蛍光発光剤を加えてよく撹拌し、均一な溶液として重合
開始剤注入装置に入れる。 50〜120゜Cの範囲で一定に温度調節された浴に
ガラス製4つ口フラスコを浸漬するか、マントルヒータ
ーにより一定温度に保つ。 再度、ガラス製4つ口フラスコ内を15分間上記不活
性ガスで置換する。 不活性ガスで置換され、一定温度に保たれたガラス製
4つ口フラスコを撹拌し、重合開始剤注入装置より蛍光
発光剤を含む重合開始剤を注入する。 重合開始剤を注入してから120〜180rpmで2
4時間撹拌を続け、その後ガラス製4つ口フラスコから
重合の終了した溶液を回収し、溶媒を追加して遠心分離
により蛍光発光微粒子を沈降分離して乾燥させる。 (7)懸濁重合に用いる重合開始剤の主成分が、ポリジ
メチルシロキサンであるアゾ系高分子重合開始剤を用い
ることを特徴とする上記(6)に記載の蛍光発光微粒子
の製造方法。
【0008】(8)懸濁重合に用いる蛍光発光剤が、蛍
光発光の中心波長の異なる2種以上の蛍光剤を用いるこ
とを特徴とする上記(6)又は(7)に記載の蛍光発光
微粒子の製造方法。 (9)上記蛍光剤として少なくとも一方にローダミンB
を使用することを特徴とする上記(6)〜(8)いずれ
かに記載の蛍光発光微粒子の製造方法。 (10)他の蛍光剤として、アクリフラビン、フルオレ
セイン、ローダミン6G、エオシン又はウンベリフェロ
ンから選ばれたものであることを特徴とする上記(6)
〜(9)いずれかに記載の蛍光発光微粒子の製造方法。 (11)懸濁重合に用いる蛍光発光剤の蛍光発光に必要
なアルコールが共存することを特徴とする上記(6)〜
(8)のいずれかに記載の蛍光発光微粒子の製造方法。 (12)上記(1)〜(4)のいずれかに記載の蛍光発
光微粒子をノニオン性液体中に浸漬若しくは分散したこ
とを特徴とする蛍光発光微粒子組成
【0009】本発明において、重合して蛍光発光微粒子
の主成分である高分子となるモノマーとしては、その比
重が1.00以下のものであり、重合反応に用いる溶媒
に可溶性であるが、重合して高分子を形成すると該溶媒
に不溶となり、かつ、蛍光発光剤との親和性が良好で、
工業的な製造の上から、経済性のあるものが好ましい。
これらのモノマーを具体的に示すと、以下のものが挙
げられる(なお、カッコ内の数字はモノマーの比重を示
す)。例えば、アクリル酸メチル(0.9564)、ア
クリル酸エチル(0.9405)、アクリル酸n−ブチ
ル(0.899)、アクリル酸アリル(0.941
0)、メタクリル酸メチル(0.936)、メタクリル
酸エチル(0.9135)、メタクリル酸n−ブチル
(0.897)、メタクリル酸i−ブチル(0.87
7)、メタクリル酸ビニル(0.9329)、メタクリ
ロニトリル(0.7998)、メタクリル酸アリル
(0.9335)などがあり、モノマーの比重が1.0
0g/cm3以下の重合可能なモノマーであれば上記列
挙したものに限定されない。また、これらのモノマーは
単独あるいは各種割合で混合して用いても良い。これら
のモノマーを共重合することにより生成した蛍光発光微
粒子を分散系中で安定に分散させる微調整を行うことが
できる。さらに、これらのモノマーは、重合してポリマ
ー微粒子を形成してもポリスチレン粒子と異なって、そ
の構造にエステル基などの極性基を含むことにより水流
に代表されるような一般に用いられる流体との親和性が
良いために流体中での分散性が良く、流体中で均一に分
散して存在し、その流れを正確に表示することができ
る。さらに、反射塗料の主成分であるビヒクルに用いら
れる高分子には極性基を含むため、これらのモノマーが
重合してなる高分子である微粒子との相溶性が良好であ
り、結果として蛍光発光微粒子の分散性が向上する。
【0010】本発明における蛍光発光微粒子製造に用い
る溶媒としては、第一は脂肪族炭化水素であり、ヘキサ
ン、ヘプタンなどの炭素数が6個以上の低級脂肪族炭化
水素や石油ベンジン、石油エーテルなど石油を原料とし
た混合組成からなる脂肪族炭化水素が挙げられる。炭素
数が6個以下では、溶媒の揮発性が著しく、重合反応に
おける反応温度での使用に適しない。これらの有機溶媒
は、極性基を含まないので、上記したモノマーが重合し
てなる高分子に対する溶解性が乏しいため、本蛍光発光
微粒子製造に用いる溶媒として極めて適している。さら
に用いられる溶媒としては上記の他、モノマーを溶解又
は分散可能であり、重合反応において生成したラジカル
が溶媒へ転移し難く、重合してなる高分子を溶解しない
溶媒、すなわち、高分子に対する貧溶媒であれば特に限
定されない。
【0011】また、本発明の蛍光発光微粒子製造におい
て、上記モノマーと溶媒を用いて懸濁重合する際に用い
る重合開始剤としては、蛍光発光微粒子の粒径を調節
し、安定に製造するために用いる高分子添加剤を加えな
いで純度のよい蛍光発光微粒子を製造するために、高分
子量の重合開始剤が好ましい。また、重合時に複雑なラ
ジカル生成反応により副反応を生じ難いアゾ基を有する
高分子重合開始剤が適しており、これらは重合してなる
高分子の末端に組成成分として含まれるため、微粒子の
分散性に著しく影響する。このような重合開始剤を具体
的に示すと、VPS−0501(和光純薬工業(株))
製)があり、本重合開始剤は、下記一般式(1)で示さ
れる平均分子量約5000のポリシロキサンを含む数平
均分子量約3〜4万のラジカル重合開始剤である。この
他、主鎖成分としてポリエチレングリコールや各種ポリ
エステルなどから成る高分子アゾ化合物で蛍光発光微粒
子の粒径を調節し、安定に蛍光発光微粒子の製造が可能
であれば、特に限定するものではない。
【0012】
【化1】 〔式中、各R1は、同一又は異なって、水素原子、低級
アルキル基又はニトリル基を示し、各R2は、同一又は
異なって、水素原子又は低級アルキル基を示し、各R3
は、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子置換若
しくは非置換のアルキル基又はフェニル基を示す。p及
びqは、同一又は異なって、0又は1〜6の整数を示
し、mは0又は1〜200の整数を示す。〕で表される
繰り返し単位を有し、平均分子量2000〜10万であ
るアゾ基含有ポリシロキサンアミドがある。
【0013】また、蛍光発光微粒子に包含される蛍光発
光剤は、適用される測定系により特に限定するものでは
ないが、可視化用トレーサとして蛍光を発し、流体の流
れに従って動く蛍光粒子を明確に測定できるものであれ
ば良く、その一例としてローダミンBなどが挙げられ
る。ローダミンBは、水酸基と結合してオレンジ色の蛍
光を発するが、適用する系により種々の蛍光発光剤を適
用すればよく、蛍光発光微粒子の主成分である高分子物
質との親和性が良く、吸着又は吸蔵される蛍光発光剤で
あれば上記ローダミンBに限定するものではなく、アク
リフラビン、フルオレセイン、ローダミン6G、エオシ
ン又はウンベリフェロンなどが挙げられる。また、ロー
ダミンBに上記蛍光発光剤を併用してもよく、例えば、
ローダミンB単独の発光幅が585nmであるのに対し
て、ローダミンBとローダミン6Gを等量混合して用い
ることにより発光波長帯が555〜625nmと広くな
り、任意の蛍光発光波長帯を有する粒子を作製すること
が可能となる。この作製の例を示すと、蛍光色素として
ローダミンB、0.2g及びローダミン6G、0.2g
を、重合開始剤をイソプロパノールに溶解した溶液中に
溶かした後、これを開始剤溶液として一度にフラスコに
注入することにより得られるが、この前後の作業は、ロ
ーダミンBのみを蛍光剤として用いた場合と同じにすれ
ばよい。
【0014】本発明には、得られた蛍光発光微粒子をノ
ニオン性液体で分散した蛍光発光微粒子組成物も包含さ
れるが、このときには蛍光発光微粒子を単独で使用した
場合に比して、容易に水中に添加できるなどの取り扱い
が容易であるという利点があり、また、ノニオン性液体
中で保管することによって、液状炭化水素を使用した場
合に比して長期間の保存によっても性能が維持できる利
点がある。蛍光発光微粒子をノニオン性液体に分散する
には、ディスパー、ロールミル乳鉢などの周知の分散方
法を適用すればよい。ここで用いるノニオン性液体とし
ては、炭素数6以上のノニオン性液状化合物で、一価、
二価又は三価のアルコール、ポリエチレングリコール、
ポリエチレンオキサイド、グリセリンなどが挙げられ
る。このとき、上記蛍光発光微粒子とノニオン性液体と
の重量比は、(100/30)〜(100/200)の
範囲であり、例えばノニオン性液体が30未満の場合は
蛍光発光微粒子の分散が良好でなく、水中に簡単に分散
しないなどの取り扱いが容易出ない。また、200を越
える場合は、蛍光発光微粒子が沈降するときがあり、品
質が安定しない。さらにまた、反射塗料に用いた場合に
は、自動車のランプのような可視光線により蛍光を発す
る蛍光剤であればよい。
【0015】本発明の蛍光発光剤を包含した蛍光発光微
粒子を製造する装置の一例を図1に示す。1は撹拌装
置、2は溶媒の冷却乾留装置、3は重合開始剤の注入装
置、4は不活性ガス通気口、5は四つ口ガラス製フラス
コ及び6熱媒体を入れた温度調節可能な浴槽あるいはマ
ントルヒーターを示す。撹拌装置1は100〜200r
pmの回転速度で撹拌できる撹拌羽根を備えた撹拌装置
であればよく、冷却還流装置2は、冷却水を下方から流
入し、上方から排出するジムロート冷却管が一般に用い
られるが、フラスコ内の溶媒が十分還流できれば玉付き
冷却管、リービッヒ冷却管であってもよい。重合開始剤
の注入装置3は、注射器のようなシュリンジを用いても
よいが、コックを備えた漏斗形式の注入装置が好まし
い。不活性ガス通気口4は、フラスコ内を嫌気性に保つ
ための不活性ガス注入口であり、フラスコ内の空気が十
分置換できることが必要である。また、熱媒体を入れた
温度調節可能な浴槽6は、温度領域50〜130℃に調
節可能であればよいが、温度を80℃以上に設定する場
合は、浴槽に入れる熱媒体をこの温度域で蒸発し難いグ
リセリンや油などにする必要がある。浴槽の代わりにマ
ントルヒーターを用いる場合には、130℃までの温度
領域で、温度調節しやすいヒーターが好ましい。本発明
では、上記装置を使用して慣用の懸濁重合によって蛍光
発光剤を包含した蛍光発光微粒子を容易に製造すること
ができる。
【0016】
【発明の実施態様】本発明による蛍光発光し得るトレー
サ蛍光発光微粒子の製造例及び使用例を以下に示す。
【0017】
【実施例1】容積300mlの4つ口フラスコにnーヘ
プタン36.0g及びメタクリル酸メチル12.0gを
入れ、150rpmで撹拌しながら酸素を除去装置を通
した窒素ガスを1時間通気した。一方、50mlビーカ
ーにアゾ基を有する高分子重合開始剤VPS−0501
を0.316gを計りとり、イソプロピルアルコール1
2.0gを加えて溶解させ、さらにローダミンBを0.
03g溶解させた。この混合液を重合開始剤注入装置に
入れ、ガラス製4つ口フラスコを80゜Cに保った恒温
水槽に浸漬した。フラスコを浸漬した状態で、さらに1
5分間上記の窒素ガスを通気した。重合開始剤注入装置
から重合開始剤混合液をフラスコ内に注入して80゜C
で24時間150rpmで撹拌を続けた。フラスコ内の
生成した微粒子を含む溶液とnーヘプタンを15.0g
を遠心分離器の沈降管に移し、15,000rpmで遠
心分離した。沈降した微粒子を取り出し、乾燥して粒径
1.0μm、比重1.02の蛍光発光微粒子を約8g得
た。
【0018】
【実施例2】実施例1と同様に容量300mlのガラス
製4つ口フラスコにメタクリル酸メチル9.0g、アク
リル酸エチル3.0gを入れ、n−ヘキサン中100r
pmで撹拌しながら、乾燥窒素ガスを90分通気した。
50mlビーカーに重合開始剤VPS−0501を0.
254g計りとり、エチルアルコール15.0gを加え
て溶解させ、さらにローダミンBを0.04g溶解させ
た。この混合溶液を重合開始剤注入装置に入れ、ガラス
製4つ口フラスコを90℃に保ったグリセリン浴槽に浸
漬した。この状態でさらに30分間撹拌下、乾燥窒素を
通気して不活性ガス雰囲気に保った後、重合開始剤混合
液をフラスコ内に一気に注入した。100rpmで撹拌
を続けながら90゜Cで20時間懸濁重合を行った。そ
の後、n−ヘキサンを20.0g追加して重合した微粒
子の分離を促進させるようにして、実施例1と同様の遠
心分離により微粒子を沈降分離した。上澄み液と微粒子
を分離して微粒子層を風乾し、粒径1.1μm、比重
1.01の蛍光発光微粒子を得た。
【0019】
【実施例3】実施例1で得られた粒子50gとポリエチ
レングリコール(分子量400)60gに、ガラスビー
ズ80ccを加え、ディスパーで5分間20℃で分散
後、ろ過し、蛍光発光微粒子のポリエチレングリコール
分散組成物を得た。
【0020】
【比較例1】実施例3のポリエチレングリコールの替わ
りにn−ペンタン60gを用いた外は、実施例3と同様
に行い、蛍光粒子のn−ペンタン分散物組成物を得た。
【0021】
【使用例1】気泡流の詳細な流れ構造の解明のために
は、気液界面の移動や気泡形状の変形に伴う、気液二相
間の瞬時的、局所的な相互作用のメカニズムの解明が必
要となる。そのためには、気泡周囲の流れ構造の解明が
重要であり、これを目的として気泡形状とその近傍の流
れの同時計測法を確立するため、トレーサに実施例1で
製造した蛍光発光微粒子を用いた粒子画像流速計に、赤
外線投影形状測定法を組み合わせることにより、気泡近
傍の流れ場と気泡形状の同時計測が可能となった。
【0022】本発明の蛍光発光粒子のトレーサとしての
実験のための計測装置を図2に示す。図中、11は格
子、12は赤外線源、13は気泡又は固体モデル、14
はVTRに連結した流速測定用CCDカメラ、15は気
泡発生装置、16はVTRに連結した形状認識用CCD
カメラ、17はArイオンレーザ用シリンダー状レンズ
(連続相の計測光源)を示し、、矢印は蛍光発光微粒子
を含む流体の流れ方向を表す。気泡発生装置15は、シ
リンダー状で空気をシリンダーで押してテストセクショ
ンに気泡を送ることができる。この対象となる気泡又は
固体モデル13に速度測定用CCDカメラ14の直前に
置かれた赤外線源12から赤外光を照射し、物体に対し
て12と対面に置かれたCCDカメラ16でその影を撮
影する。この形状測定は、Arレーザの照射タイミング
と同期しており、気泡形状と速度の同時計測が可能であ
る。
【0023】実験流路は、一辺100mmの正方形チャ
ンネルで、流路上部には格子間隔10mmの格子11を
設置し、作動流体として水道水を時速0.245m/s
で流下させた。テストセクションにはピアノ線で固定さ
れた直径2mmのディスクを設け、気泡発生装置15か
ら生成させた体積等価10mmの気泡13を支持した。
蛍光発光トレーサとして気泡からの反射光をカットする
カラーフィルターを装着したCCDカメラ4で蛍光発光
微粒子の発光のみを撮影して、気泡とトレーサ粒子を画
像上で分離することができた。また、物体の形状認識
は、光源12から赤外線を照射し、物体に対して対面に
置かれた撮像センサ6によりその影を撮影して物体の形
状を認識した。これらのデータをコンピュータ処理する
ことにより気泡の後流における乱れは、剥離剪断層に起
因するものと、気泡の変形により誘起されるものが存在
することが明らかになった。
【0024】上記実験装置を用いてトレーサ試験の例を
示すと、実験流路は一辺100mmの正方形チャンネル
で、流路上部には格子間隔10mmの格子11を設置
し、作動流体として水道水を流速0.245m/sで流
下させた。テストセクションにはピアノ線で固定された
直径2mmのディスクを設け、気泡発生装置15から生
成させた体積等価直径10mmの気泡13を支持した。
蛍光発光微粒子をトレーサとして気泡からの反射光をカ
ットするカラーフィルターを装着したCCDカメラ14
で蛍光発光微粒子の蛍光のみを撮影して、気泡とトレー
サ粒子を画像上で分離することができた。また、物体の
形状認識は、光源12から赤外線を照射し、物体に対し
て対面に置かれた撮像センサ16によりその影を撮影し
て物体の形状を認識した。実験の結果、気泡の後流にお
ける乱れは、剥離剪断層に起因するものと、気泡の変形
により誘起されるものが存在することが明らかになっ
た。上記使用例とは異なる蛍光発光微粒子の使用例を次
に示す。本使用例は、道路標示などの表示版に関するも
のであり、光を照射することによりその標示を明確にす
る使用例である。
【0025】
【比較試験結果】実施例3と使用例2の粒子を100c
cのサンプル瓶に入れ、蓋をしないまま3日間室内に放
置し、その後、使用例1と同様にトレーサとしての効果
を調べた。実施例3の組成物は、使用例1と同様の効果
が得られたのに対し、比較例1の組成物は蛍光発光せ
ず、トレーサとして使用できなかった。
【0026】
【使用例2】ルチルタイプのチタン系白色顔料を含む道
路表示用塗料100gに実施例1で製造した蛍光発光微
粒子3gを混合して得た道路標示用塗料を塗布して塗膜
厚さ250μmの蛍光発光表示板を作成した。道路標示
用塗料が硬化乾燥する過程で、蛍光発光微粒子は塗料よ
り比重が小さいため、表示板表面に濃度が高い状態で分
布していることを塗膜の厚さ方向に20μmずつスパッ
ターリングして除いた塗膜表面のSi濃度を指標として
ESCAにより測定して確認した。そのため、塗料より
価格の高い蛍光発光微粒子の添加量を少なくしても塗膜
に吸収される蛍光が少なく初期設定した発光強度を達成
することができた。また、実施例1で製造した蛍光発光
微粒子は、エステル基のような極性基を構造に含むた
め、塗料用ビヒクルとの相溶性が良好で、完全な疎水構
造を有するポリスチレン粒子よりも分散性が優れてい
た。本発明の蛍光発光微粒子が塗膜表面層に多く存在
し、さらに、塗料ビヒクルへの分散性がポリスチレン粒
子よりも優れていることを塗膜断面の蛍光濃度測定と分
布状態を観察することにより明らかになった。
【0027】
【発明の効果】流体や気泡流は、化学プラントや水質浄
化装置、原子炉炉心内流れなど工業的に幅広く用いられ
ているが、これらのシステムの高効率化や安全性の向上
には流動構造の詳細な理解が不可欠で、気液界面の移動
や形状変化にともなう局所的な流動構造の詳細な解明が
求められており、近年では二次元時系列計測が可能な粒
子画像流速計(PIV)が流動場計測に用いられてお
り、従来、計測が困難であった気泡の極く近傍の粒状場
を可視化するために、蛍光発光する微粒子の開発が行わ
れていたが、これまでの蛍光発光する微粒子は、比重が
重く流体への追従性が悪いことや蛍光発光波長帯が狭い
ために限定した条件でしか用いることができなかった
が、本発明の比重1.03g/cm2という軽い比重であ
って、気泡流や流体への追従性の良好な本発明の蛍光発
光する微粒子の実現によって、この目的を完全に達成す
ることができた。例えば本発明で得られた蛍光発光微粒
子をポリエチレングリコールのようなノニオン性液体に
分散・保管せしめた組成物とすることによって、貯蔵安
定性に優れたトレーサを得ることができる。また、道路
表示用塗料や看板用塗料に蛍光発光微粒子を均一に混入
することにより道路標識のような画像や文字が均一な蛍
光を発し、かつ、価格の高い蛍光発光微粒子の混入量が
少なくて機能を発揮することができるという効果も有し
ている。さらに、本発明の蛍光発光微粒子は、広範な蛍
光発光波長帯を有するものであって、多様な条件への適
用可能なことから今後の利用性もおおいに期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蛍光発光剤を包含した蛍光発光微粒子
製造装置
【図2】本発明の蛍光発光微粒子のトレーサ実験装置
【符号の説明】
1 撹拌装置 2 溶媒の冷却還流装置 3 重合開始剤の注入装置 4 不活性ガス通気口 5 4つ口ガラス製フラスコ 6 熱媒体を入れた温度調節可能な浴槽、あるいはマン
トルヒーター 11 格子 12 赤外線源 13 気泡又は固体モデル 14 VTRに連結した流速測定用CCDカメラ 15 気泡発生装置 16 形状認識用のCCDカメラ 17 Arイオンレーザ用シリンダー状レンズ(なお、
矢印↓は蛍光発光微粒子を含む流体の流れ方向を示す)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G01P 13/00 G01P 13/00 D (72)発明者 川口 春馬 横浜市港北区日吉3−14−1慶応大学理工 学部内 (72)発明者 山盛 直樹 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内 Fターム(参考) 2F034 AA03 AB01 AC17 4J011 JB01 JB06 JB09 JB14 JB22 JB25 PA22 PB40 PC02 PC07 4J015 AA01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の詳細な流れ構造を蛍光発光により
    正確に検知できるトレーサ粒子であり、且つ該トレーサ
    粒子が、該流体の比重に比して比重差が0.03〜0.
    001より大きいものであることを特徴とする蛍光発光
    微粒子。
  2. 【請求項2】 上記トレーサ粒子の比重が、1.03以
    下であることを特徴とする請求項1に記載の蛍光発光微
    粒子。
  3. 【請求項3】 上記トレーサ粒子が、蛍光発光剤を包含
    し得る高分子を形成するモノマーをアゾ系高分子重合開
    始剤の存在下で懸濁重合して得られることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の蛍光発光微粒子。
  4. 【請求項4】 蛍光発光剤を包含し得る高分子を形成す
    るモノマーが、メタクリル酸メチルであることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の蛍光発光微粒子。
  5. 【請求項5】 蛍光発光剤を包含し得る高分子が、メタ
    クリル酸メチルと比重1.00より小さいモノマーとの
    共重合体であることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    かに記載の蛍光発光微粒子。
  6. 【請求項6】 以下の懸濁重合の工程によって比重が、
    1.03以下の蛍光発光剤を包含し得る高分子からなる
    蛍光発光微粒子を製造する方法。 4口フラスコに溶媒及びモノマーを計りとる。 窒素ガス、アルゴン、ヘリウムのような不活性ガスを
    4つ口フラスコに通気してフラスコ内を不活性ガスで1
    時間置換する。 高分子重合開始剤を計りとり、溶媒に溶解させて後、
    蛍光発光剤を加えてよく撹拌し、均一な溶液として重合
    開始剤注入装置に入れる。 50〜120゜Cの範囲で一定に温度調節された浴に
    ガラス製4つ口フラスコを浸漬するか、マントルヒータ
    ーにより一定温度に保つ。 再度、ガラス製4つ口フラスコ内を15分間上記不活
    性ガスで置換する。 不活性ガスで置換され、一定温度に保たれたガラス製
    4つ口フラスコを撹拌し、重合開始剤注入装置より蛍光
    発光剤を含む重合開始剤を注入する。 重合開始剤を注入してから120〜180rpmで2
    4時間撹拌を続け、その後ガラス製4つ口フラスコから
    重合の終了した溶液を回収し、溶媒を追加して遠心分離
    により蛍光発光微粒子を沈降分離して乾燥させる。
  7. 【請求項7】 懸濁重合に用いる重合開始剤の主成分
    が、ポリジメチルシロキサンであるアゾ系高分子重合開
    始剤を用いることを特徴とする請求項6に記載の蛍光発
    光微粒子の製造方法。
  8. 【請求項8】 懸濁重合に用いる蛍光発光剤が、蛍光発
    光の中心波長の異なる2種以上の蛍光剤を用いることを
    特徴とする請求項6又は7に記載の蛍光発光微粒子の製
    造方法。
  9. 【請求項9】 上記蛍光剤として少なくとも一方にロー
    ダミンBを使用することを特徴とする請求項6〜8いず
    れかに記載の蛍光発光微粒子の製造方法。
  10. 【請求項10】 他の蛍光剤として、アクリフラビン、
    フルオレセイン、ローダミン6G、エオシン又はウンベ
    リフェロンから選ばれたものであることを特徴とする請
    求項6〜9いずれかに記載の蛍光発光微粒子の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 懸濁重合に用いる蛍光発光剤の蛍光発
    光に必要なアルコールが共存することを特徴とする請求
    項6〜8のいずれかに記載の蛍光発光微粒子の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項1〜4のいずれかに記載の蛍光
    発光微粒子をノニオン性液体中に浸漬若しくは分散した
    ことを特徴とする蛍光発光微粒子組成物。
JP2002126053A 2002-04-26 2002-04-26 蛍光発光微粒子とその製造方法 Pending JP2003313545A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002126053A JP2003313545A (ja) 2002-04-26 2002-04-26 蛍光発光微粒子とその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002126053A JP2003313545A (ja) 2002-04-26 2002-04-26 蛍光発光微粒子とその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003313545A true JP2003313545A (ja) 2003-11-06

Family

ID=29540594

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002126053A Pending JP2003313545A (ja) 2002-04-26 2002-04-26 蛍光発光微粒子とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003313545A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007040723A (ja) * 2005-07-29 2007-02-15 National Institute Of Advanced Industrial & Technology キャビテーション発生量の測定方法及びキャビテーション発生量の測定装置
JP2013068499A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Univ Of Yamanashi 非接触気体温度計測方法及び装置
KR20190042641A (ko) 2016-08-31 2019-04-24 세키스이가가쿠 고교가부시키가이샤 진단약용 형광 입자 및 그것을 사용한 면역 측정 시약
CN110961071A (zh) * 2019-12-20 2020-04-07 湖北海汇化工科技有限公司 一种废水处理剂、制备方法、应用及废水处理方法
JP2020180182A (ja) * 2019-04-23 2020-11-05 セントラルテクノ株式会社 蛍光粒子、蛍光粒子を用いて流体が存在する場において、流体の動き/運動を可視化し検査するための検査装置および、蛍光粒子を用いて流体が存在する場において、流体の動き/運動を可視化し検査する検査方法
US11396566B2 (en) 2016-09-30 2022-07-26 Sekisui Kasei Co., Ltd. Fluorescent resin particles and use thereof
CN115160492A (zh) * 2022-08-04 2022-10-11 西安交通大学 一种基于P(AM-AMPS-Rh)荧光微球示踪剂的制备方法及应用

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007040723A (ja) * 2005-07-29 2007-02-15 National Institute Of Advanced Industrial & Technology キャビテーション発生量の測定方法及びキャビテーション発生量の測定装置
JP4595091B2 (ja) * 2005-07-29 2010-12-08 独立行政法人産業技術総合研究所 キャビテーション発生量の測定方法及びキャビテーション発生量の測定装置
JP2013068499A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Univ Of Yamanashi 非接触気体温度計測方法及び装置
KR20190042641A (ko) 2016-08-31 2019-04-24 세키스이가가쿠 고교가부시키가이샤 진단약용 형광 입자 및 그것을 사용한 면역 측정 시약
US11396566B2 (en) 2016-09-30 2022-07-26 Sekisui Kasei Co., Ltd. Fluorescent resin particles and use thereof
JP2020180182A (ja) * 2019-04-23 2020-11-05 セントラルテクノ株式会社 蛍光粒子、蛍光粒子を用いて流体が存在する場において、流体の動き/運動を可視化し検査するための検査装置および、蛍光粒子を用いて流体が存在する場において、流体の動き/運動を可視化し検査する検査方法
CN110961071A (zh) * 2019-12-20 2020-04-07 湖北海汇化工科技有限公司 一种废水处理剂、制备方法、应用及废水处理方法
CN110961071B (zh) * 2019-12-20 2022-05-27 湖北海汇化工科技有限公司 一种废水处理剂、制备方法、应用及废水处理方法
CN115160492A (zh) * 2022-08-04 2022-10-11 西安交通大学 一种基于P(AM-AMPS-Rh)荧光微球示踪剂的制备方法及应用
CN115160492B (zh) * 2022-08-04 2024-01-23 西安交通大学 一种基于P(AM-AMPS-Rh)荧光微球示踪剂的制备方法及应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111116813A (zh) 一种基于交联聚合物荧光微球的制备方法
CN1963669B (zh) 全息照相记录材料及全息照相记录介质
CN102504815A (zh) 一种荧光碳量子点、制备方法及其应用
Dullens et al. Monodisperse Core− Shell Poly (methyl methacrylate) Latex Colloids
WO2006088571A1 (en) Polymer particles and encapsulated compositions using organoborane amine complexes
CN102718894B (zh) 一种单分散聚合物微球的低温合成方法
JP2016505086A (ja) 含フッ素ポリマー微粒子
JP2003313545A (ja) 蛍光発光微粒子とその製造方法
Shao et al. Fast fabrication of superabsorbent polyampholytic nanocomposite hydrogels via plasma‐ignited frontal polymerization
CN112538140A (zh) 一种改性苯丙乳液及其制备方法
Ruckenstein et al. Sedimentation polymerization
CN111040098B (zh) 一种内部载有量子点的荧光聚合物微球及其制备方法
CN106496428A (zh) 包埋有氧敏荧光指示剂的纳米聚合物胶囊及其制备与应用
Watanabe et al. Acrylic polymer/silica organic–inorganic hybrid emulsions for coating materials: role of the silane coupling agent
CN109651818A (zh) 一种制备具有自修复性能的仿生超滑表面的方法
JP2008274248A (ja) 樹脂粒子、その製造方法およびそのシリコーンオイル分散体
Xie et al. Preparation of poly (methyl methacrylate) microspheres via photopolymerization initiated by LED light source
CN103145886B (zh) 以液态二氧化碳为介质的聚合物微球的制备方法
CN103788267A (zh) 以双面乳液为模板批量合成高分子双面粒子的方法
CN113457566B (zh) 一种制备Janus粒子的方法及形貌调控方法
CN110551246A (zh) 一种丙烯酸酯乳液及其制备方法
CN101177607B (zh) 共聚型交联聚合物荧光微球及其制备方法
JP2008046421A (ja) 光学スクリーンおよびプロジェクション式画像表示システム
JPH036236A (ja) 反応性樹脂粒子
Ding et al. New Hyperbranched Polysiloxanes Made by Thiol‐yne Click Reaction: Lanthanide Complexation and Applications in Bioimaging

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Effective date: 20041112

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A621 Written request for application examination

Effective date: 20041112

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A521 Written amendment

Effective date: 20041116

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

A521 Written amendment

Effective date: 20050214

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A072 Dismissal of procedure

Effective date: 20050329

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20080729

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081125