JP2003313184A - エナンチオマーが富化されたアリールアミノプロパノールの製造方法 - Google Patents

エナンチオマーが富化されたアリールアミノプロパノールの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エナンチオマーが富化された式Iのアリール
アミノプロパノールの製造方法を提供する。 【解決手段】 a)遷移金属触媒の存在下で、水素また
は水素を移動する化合物またはこれらの混合物を用い
て、式IIの化合物をエナンチオマーが富化された式I
IIの化合物へ、または式IVの化合物をエナンチオマ
ーが富化された式Vの化合物へと転化し、 b)工程a)で式IIの化合物を使用した場合、エナン
チオマーが富化された式IIIの化合物を式VIのアミ
ンと反応させて上記のエナンチオマーが富化された式V
の化合物が得られ、かつ c)エナンチオマーが富化された式Vの化合物を還元す
ることにより、上記のエナンチオマーが富化された式I
の化合物へと転化する。 【効果】 高い全収率、高いエナンチオマー余剰および
高い純度で工業的な規模での合成が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、エナンチオマーが
富化されたアリールアミノプロパノールの製造方法およ
びその使用および中間体に関する。 【0002】 【従来の技術】1−アリール−3−アミノプロパン−1
−オールは、特に医薬を製造するための中間体として工
業的に重要である。たとえばいくつかの1−アリール−
3−アミノプロパン−1−オールは、セラトニンまたは
ノルアドレナリン吸収阻害剤を製造するための前駆物質
として使用される。これらの阻害剤のいくつかにおいて
特定のエナンチオマーが不活性であるか、もしくは活性
が低いのみではなく、不所望の副作用を示すことも証明
された(US−A5,104,899)。 【0003】CoreyおよびReichard(Tetrahedron Lett
ers、39、5207、1989)は、重要な工程で3
−クロロプロピオフェノンがキラルなボランを使用して
非対称的にS−3−クロロ−1−フェニル−1−プロパ
ノールを生じるS−フルオキセチンの製造方法を記載し
ている。 【0004】ヨウ化ナトリウムおよびメチルアミンとの
反応後に、(S)−3−(メチルアミノ)−1−フェニ
ルプロパン−1−オールが得られ、次いでこれをさらに
反応させて最終生成物が得られる。この方法の欠点は、
高価な反応試薬を使用しなくてはならないことと、全収
率がわずか77〜82%であることである。 【0005】1−(2−チオフェン−イル)−3−クロ
ロプロパン−1−オンから出発してエナンチオマーが富
化された(1S)−3−(メチルアミノ)−1−(2−
チオフェン−イル)−1−プロパノールを製造する方法
がChirality 2000、12、第26〜29頁に記載
されている。ラセミ体の3−クロロ−1−(2−チエニ
ル)−1−プロパノールへと還元した後で、ラセミ体を
酵素により分離し、かつ(S)−エナンチオマーをさら
にNaIおよびメチルアミンと反応させて(S)−3−
(メチルアミノ)−1−(2−チオフェン−イル)−プ
ロパン−1−オールが得られる。この方法は酵素による
ラセミ体分離が原則としてわずか50%の所望のエナン
チオマーを生じることができるのみであり、従って全収
率は経済的に受け入れがたいものであるという欠点を有
する。 【0006】類似の合成経路がJ. Lab. Radiopharm.
1995、36、213〜223頁に記載されてお
り、ここでは1−(2−チオフェン−イル)−3−クロ
ロプロパン−1−オンがボランおよびオキサアザボロリ
ジン(oxazaborolidine)により非対称的に還元されてい
る。この工程における収率はわずか61%であり、従っ
て全プロセスは不経済である。 【0007】 【特許文献1】US−A5,104,899 【非特許文献1】CoreyおよびReichard、Tetrahedron
Letters、39、5207、1989年 【非特許文献2】Chirality 2000、12、第26
〜29頁 【非特許文献3】J. Lab. Radiopharm. 1995
年、36、213〜223頁 【0008】 【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、容易な方法で得られる反応体から出発してエナンチ
オマーが富化されたアリールアミノプロパノールを製造
するために、効率がよく、かつ広く適用可能な方法を提
供することである。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題は本発明によ
り、エナンチオマーが富化された式(I) Ar−CH(OH)−CH−CH−NR (I) [式中、Arは、置換された、または非置換のアリール
基であり、かつRおよびRは、相互に無関係に水
素、C〜C20−アルキル、C〜C 14−アリール
またはC〜C15−アリールアルキルであるか、また
は2つのRおよびRは、一緒になってC〜C12
−アルキレンである]の化合物の製造方法において、 a)式(II)の化合物をエナンチオマーが富化された
式(III)の化合物へと転化するか、または式(I
V)の化合物をエナンチオマーが富化された式(V)の
化合物へと転化し、 Ar−CO−CH−COOR (II) Ar−CH(OH)−CH−COOR (III) Ar−CO−CH−CONR (IV) Ar−CH(OH)−CH−CONR (V) [式中、いずれの場合でもArは、式(I)で定義した
ものを表し、かつRおよびRはそれぞれ式(I)で
定義したものを表し、かつRは、水素、C〜C20
−アルキル、C〜C14−アリールまたはC〜C
15−アリールアルキルである]かつ反応を− 遷移金
属触媒の存在下で、 − 水素または水素を移動する化合物またはこれらの混
合物を用いて 行い、 b)工程a)のために式(II)の化合物を使用した場
合には、エナンチオマーが富化された式(III)の化
合物を式(VI) HNR (VI) [式中、RおよびRは、それぞれ式(I)で定義し
たものを表す]のアミンと反応させて上記のエナンチオ
マーが富化された式(V)の化合物が得られ、かつ c)エナンチオマーが富化された式(V)の化合物を還
元することにより、上記のエナンチオマーが富化された
式(I)の化合物へと転化することを特徴とする、エナ
ンチオマーが富化された式(I)の化合物の製造方法に
より解決される。 【0010】本発明の範囲はそれぞれの特徴に関して有
利である範囲および領域の所望の任意の組み合わせもま
た包含する。 【0011】本発明の方法にとって、エナンチオマーが
富化された、とは、エナンチオマー純粋な化合物または
1つのエナンチオマーがエナンチオマー余剰で存在する
化合物のエナンチオマーの混合物も指し、つまり以下で
はその他のエナンチオマーと比較したee(エナンチオ
マー余剰)を指す。このエナンチオマー余剰は有利には
10〜100%eeであり、特に60〜100%eeお
よびとりわけ有利には85〜100%eeである。 【0012】本発明の目的のために、エナンチオマーが
富化された、とは、特にAr基に隣接する炭素の立体配
置に関する。 【0013】式(I)〜(V)において、Arは有利に
は6〜24個の骨格炭素原子を有する炭素環式芳香族基
であるか、または4〜24個の骨格炭素原子を有するヘ
テロ芳香族基であり、その際、環あたり、0、1、2ま
たは3の骨格炭素原子が窒素、硫黄または酸素の群から
選択されるヘテロ原子により置換されていてもよく、た
だしヘテロ芳香族基全体では少なくとも1つの骨格炭素
原子が置換されている。 【0014】炭素環式芳香族基またはヘテロ芳香族基
は、環あたり、ヒドロキシル、フルオロ、ニトロ、シア
ノ、遊離もしくは保護されたホルミル、C〜C12
アルキル、C〜C12−ハロアルキル、C〜C14
−アリール、C〜C15−アリールアルキル、−PO
−[(C〜C)−アルキル]、−PO−[(C
〜C14]−アリール]、−PO−[(C〜C
−アルキル)(C〜C 14)−アリール)]、トリ
(C〜C−アルキル)シロキシまたは一般式(VI
I) A−B−D−E (VII) [式中、相互に無関係にAは存在しないか、またはC
〜C−アルキレン基であり、かつBは存在しないか、
または酸素、硫黄もしくはNRであり、その際、R
は水素、C〜C−アルキル、C〜C15−アリー
ルアルキルまたはC〜C14−アリールであり、かつ
Dはカルボニル基であり、かつEはR、OR、NH
またはN(Rであり、その際、Rは、C
〜C−アルキル、C〜C15−アリールアルキル、
〜C−ハロアルキルまたはC〜C14−アリー
ルであり、かつRはそれぞれ無関係にC〜C−ア
ルキル、C〜C15−アリールアルキルまたはC
14−アリールであるか、またはN(Rは一緒
になって環式アミノ基を表す]の基または一般式(VI
IIa〜e) A−E (VIIIa) A−SO−E (VIIIb) A−B−SO (VIIIc) A−SOW (VIIId) A−COW (VIIIe) [式中、A、B、EおよびRはそれぞれ上記のものを
表し、かつWはOH、NHまたはOMであり、その
際、Mはアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン
の二分の一当量、アンモニウムイオンまたは有機アンモ
ニウムイオンである]の基の群から選択される5つまで
の同一もしくは異なった置換基により置換されていても
よい。 【0015】特に有利には式(I)〜(V)中で、Ar
は合計して6〜14個の骨格炭素原子を有する単環式も
しくは二環式の炭素環式芳香族基であるか、または4〜
12個の骨格炭素原子を有する単環式もしくは二環式の
ヘテロ芳香族基であり、該基中で、環は骨格炭素原子を
有していないか、または環あたり1つ、2つもしくは3
つの骨格炭素原子を有していてもよく、ただしすべての
ヘテロ芳香族基中で少なくとも1つの骨格炭素原子は窒
素、硫黄もしくは酸素の群から選択されるヘテロ原子に
より置換されており、かつその際、単環式もしくは二環
式の芳香族基は非置換であるか、または環あたり1つ、
2つもしくは3つの基により置換されていてもよく、該
基はそれぞれ無関係にヒドロキシル、C〜C12−ア
ルキル、シアノ、COOH、COOM、COO−(C
〜C12−アルキル)、COO−(C〜C10−アリ
ール)、CO−(C〜C12−アルキル)、CO−
(C 〜C10−アリール)、O−(C〜C12−ア
ルキル)、(C〜C12−アルキル)−O−(C
12−アルキル)、(C〜C10−アリール)−O
−(C〜C12−アルキル)、O−(C〜C10
アリール)、O−CO−(C〜C10−アリール)、
O−CO−(C〜C12−アルキル)、OCOO−
(C〜C12−アルキル)、N−(C〜C12−ア
ルキル)、NH−(C〜C12−アルキル)、N
(C〜C10−アリール)、NH−(C 〜C10
−アリール)、フッ素、塩素、臭素、NO、SO
H、SOM、SO(C〜C12−アルキル)、
SO(C〜C12−アルキル)、C〜C12−フル
オロアルキル、その際、フルオロアルキルは上記のよう
な1回、数回もしくは完全にフッ素置換されたアルキル
基であり、NHCO−(C〜C −アルキル)、C
ONH、CONH−(C〜C12−アルキル)、N
HCOO−(C〜C12−アルキル)、PO(C
10−アリール)、PO(C〜C12−アルキ
ル)、PO、PO、POHM、PO
(O(C〜C12−アルキル)の群から選択されて
おり、その際、Mはいずれの場合でもアルカリ金属イオ
ンまたはアルカリ土類金属イオンの半当量である。 【0016】特に有利にはアリールはフェニル、2−も
しくは3−チオフェニル、2−もしくは3−フラニル、
2−もしくは3−ピロリル、3−もしくは4−ピラゾリ
ル、1−、2−もしくは4−チアゾリル、1−、2−も
しくは4−オキサゾリル、2−、4−もしくは5−イミ
ダゾリル、2−、3−もしくは4−ピリジル、2−もし
くは3−ピラジニル、2−、4−もしくは5−ピリミジ
ル、3−、4−、5−もしくは6−ピリダジニル、2−
もしくは3−インドリル、3−インダゾリル、インダゾ
リル、2−もしくは3−ベンゾフラニル、2−もしくは
3−ベンゾチオフェン−イル、2−、3−もしくは4−
キノリニル、イソキノリニル、2−、4−、6−もしく
は7−プテリジニルまたは2−、3−、4−、5−、6
−、8−、9−もしくは10−フェナントレニル、その
際、記載したそれぞれの基は、無関係にC〜C−ア
ルキル、シアノ、COO−(C〜C−アルキル)、
O−(C〜C−アルキル)、N(C〜C−アル
キル)、NH−(C〜C−アルキル)、フッ素、
塩素、臭素またはC〜C−フルオロアルキル、たと
えばトリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエ
チルもしくはペンタフルオロエチルの群から選択される
基を環あたり1つもしくは2つ有しているか、またはこ
れらの基を有していない。 【0017】Arはさらに有利には2−チオフェン−イ
ルである。 【0018】式(I)、(IV)、(V)および(V
I)中のRおよびRは有利には無関係に水素、メチ
ル、エチル、イソプロピル、フェニルまたはベンジルで
ある。 【0019】NRは全体として式(I)、(I
V)および(V)中で特に有利にはメチルアミノ、エチ
ルアミノおよびイソプロピルアミノ、および式(VI)
中でHNRはメチルアミン、エチルアミンおよび
イソプロピルアミンである。 【0020】NRは全体として式(I)、(I
V)および(V)中で特に有利にはメチルアミノであ
り、かつ式(VI)中で、HNRはメチルアミン
である。 【0021】Rは式(II)および(III)中でそ
れぞれ有利には水素、メチル、エチル、イソプロピル、
n−プロピル、t−ブチル、n−ブチル、イソブチル、
フェニルまたはベンジルであり、ただし特に有利である
のはメチルおよびエチルであり、かつとりわけメチルが
有利である。 【0022】本発明による方法にとって有利な式(I
I)の化合物は次のものである:メチル3−オキソ−3
−(2−チエニル)プロパノエート、エチル3−オキソ
−3−(2−チエニル)プロパノエート、イソプロピル
3−オキソ−3−(2−チエニル)プロパノエート、t
−ブチル3−オキソ−3−(2−チエニル)プロパノエ
ート、2−エチルヘキシル3−オキソ−3−(2−チエ
ニル)プロパノエート、メチル3−オキソ−3−(フェ
ニル)プロパノエート、エチル3−オキソ−3−(フェ
ニル)プロパノエート、イソプロピル3−オキソ−3−
(フェニル)プロパノエート、t−ブチル3−オキソ−
3−(フェニル)プロパノエート、2−エチルヘキシル
3−オキソ−3−(フェニル)プロパノエート、メチル
3−オキソ−3−(4−トリル)プロパノエート、エチ
ル3−オキソ−3−(4−トリル)プロパノエート、イ
ソプロピル3−オキソ−3−(4−トリル)プロパノエ
ート、t−ブチル3−オキソ−3−(4−トリル)プロ
パノエートおよび2−エチルヘキシル3−オキソ−3−
(4−トリル)プロパノエート。 【0023】本発明による方法にとって有利な式(I
V)の化合物は次のものである:3−オキソ−3−(フ
ェニル)プロパンアミド、N−メチル−3−オキソ−3
−(フェニル)プロパンアミド、N−ベンジル−3−オ
キソ−3−(フェニル)プロパンアミド、N,N−ジメ
チル−3−オキソ−3−(フェニル)プロパンアミド、
3−オキソ−3−(4−トリル)プロパンアミド、N−
メチル−3−オキソ−3−(4−トリル)プロパンアミ
ド、N−ベンジル−3−オキソ−3−(4−トリル)プ
ロパンアミド、N,N−ジメチル−3−オキソ−3−
(4−トリル)プロパンアミド、3−オキソ−3−(2
−チエニル)プロパンアミド、N−メチル−3−オキソ
−3−(2−チエニル)プロパンアミドおよびN−ベン
ジル−3−オキソ−3−(2−チエニル)プロパンアミ
ド。 【0024】本発明による方法にとって上記で詳細に説
明した定義および有利な範囲を有する式(II)の化合
物を工程a)で使用することが有利である。 【0025】本発明による方法にとってArおよびR
に関して上記で詳細に説明した定義および有利な範囲を
有する式(II)の化合物を工程a)で使用し、かつ工
程b)でメチルアミンと反応させることが有利である。 【0026】本発明による方法のために使用することが
できる式(II)の化合物は、たとえば式(IX) Ar−CO−CH (IX) [式中、Arは式(I)で詳細に説明したものと同じ定
義および有利な範囲を有する]の化合物を式(X) R−O−CO−OR (X) [式中、Rの基はそれぞれ無関係に式(II)で記載
したものと同じ定義および有利な範囲を有する]の化合
物と反応させることにより得られる。 【0027】1例は2−アセチルチオフェンとジメチル
カーボネート、ジエチルカーボネート、ジフェニルカー
ボネートまたはジベンジルカーボネートとの反応であ
る。 【0028】本発明による方法のために使用することが
できる式(IV)の化合物は、式(II)の化合物と類
似の方法で、たとえば式(IX)の化合物と式(XI)
の化合物 R−O−CO−NR (XI) [式中、R、RおよびRの基は相互に無関係に、
しかし有利には同様に式(II)および(IV)で記載
したものと同じ定義および有利な範囲を有する]との塩
基性触媒反応により得られる。 【0029】式(XI)の化合物の例は次のものを含
む:メチルN−メチルカルバメート、エチルN−メチル
カルバメート、メチルN−メチルカルバメート、エチル
N−メチルカルバメート、メチルN,N−ジメチルカル
バメートおよびエチルN,N−ジメチルカルバメート。 【0030】このような反応はたとえばTetrahedron L
ett. 1998年、39、第4995頁に記載されてお
り、かつたとえば2−アセチル−チオフェンとメチルN
−メチルカルバメートまたはエチルN−メチルカルバメ
ートとの反応に類似の方法で適用することができる。 【0031】本発明による方法で使用することができる
式(IV)の化合物は、同様にたとえばSynth. Commu
n. 1987年、17、第13〜18頁に記載されてい
るように、一般式(IX)の化合物とイソシアネートと
の塩基性触媒による反応により得られる。1例は2−ア
セチルチオフェンとメチルイソシアネート、エチルイソ
シアネートまたはベンジルイソシアネートとの反応であ
る。 【0032】本発明の目的のために、アリールは、たと
えばおよび有利には炭素環式の芳香族基またはヘテロ芳
香族基であり、これはヘテロ原子を有していないか、ま
たは環あたり1つ、2つもしくは3つのヘテロ原子を有
しており、しかしヘテロ芳香族基全体の中に少なくとも
1つのヘテロ原子が存在し、該ヘテロ原子は窒素、硫黄
もしくは酸素の群から選択されている。炭素環式の芳香
族基またはヘテロ芳香族基は環あたり、それぞれ無関係
にたとえば、および有利にはヒドロキシル、C 〜C
12−アルキル、シアノ、COOH、COOM、その
際、Mはアルカリ金属イオンまたは当量の半分のアルカ
リ土類金属イオンであり、COO−(C〜C12−ア
ルキル)、COO−(C〜C10−アリール)、CO
−(C〜C 12−アルキル)、CO−(C〜C10
−アリール)、O−(C〜C12−アルキル)、O−
(C〜C10−アリール)、N(C〜C12−アル
キル) 、NH−(C〜C12−アルキル)、フッ
素、塩素、臭素、C〜C12−フルオロアルキル、そ
の際、フルオロアルキルは上記のとおり1回、数回もし
くは完全にフッ素置換されたアルキル基であり、CON
、CONH−(C〜C12−アルキル)、NHC
OO−(C〜C12−アルキル)の群から選択される
5つまでの置換基により置換されていてもよい。同じこ
とがアリールアルキル基のアリール成分に関しても該当
する。 【0033】本発明の目的のために、アルキルまたはア
ルキレンまたはアルコキシはいずれの場合も無関係に直
鎖状、環式、分枝鎖状もしくは非分枝鎖状のアルキルも
しくはアルキレンもしくはアルコキシ基であり、これは
場合によりさらにC〜C−アルコキシ基により置換
されていてもよい。同じことがアリールアルキル基のア
ルキレン成分にも該当する。 【0034】全ての文脈でC〜C−アルキルはたと
えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、シクロヘキシル
およびn−ヘキシルであり、C〜C−アルキルはさ
らにたとえばn−ヘプチル、n−オクチルまたはイソオ
クチルであり、C〜C12−アルキルはさらに付加的
にたとえばn−デシルおよびn−ドデシルであり、かつ
〜C20−アルキルはさらに付加的にn−ヘキサデ
シルおよびn−オクタデシルである。 【0035】たとえばC〜C−アルキレンは全ての
文脈において有利にはメチレン、1,1−エチレン、
1,2−エチレン、1,1−プロピレン、1,2−プロ
ピレン、1,3−プロピレン、1,1−ブチレン、1,
2−ブチレン、2,3−ブチレンおよび1,4−ブチレ
ンであり、かつC〜C−アルキレンは付加的に1,
5−ペンチレン、1,6−ヘキシレン、1,1−シクロ
ヘキシレン、1,4−シクロヘキシレン、1,2−シク
ロヘキシレンおよび1,8−オクチレンである。 【0036】たとえばC〜C−アルコキシは全ての
文脈において有利にはメトキシ、エトキシ、イソプロポ
キシ、n−プロポキシ、n−ブトキシおよびt−ブトキ
シであり、かつC〜C−アルコキシは付加的にシク
ロヘキシルオキシである。 【0037】置換基として一般的なアリールという用語
は炭素環式基およびヘテロ芳香族基を含み、これらは骨
格原子を有していないか、または環あたり1つ、2つも
しくは3つ有しており、しかし全体の基中に少なくとも
1つの骨格原子を有しており、かつヘテロ原子は窒素、
硫黄または酸素の群から選択される。C〜C10−ア
リールはたとえば、および有利にはフェニル、ピリジ
ル、o−トリル、m−トリルまたはp−トリルであり、
かつC〜C14−アリールは付加的にアントラセニル
である。 【0038】同じことがアリールアルキル基のアリール
成分にも該当する。C〜C15−アリールアルキルは
たとえばおよび有利にはベンジルである。 【0039】本発明の目的のために、ハロアルキルおよ
びフルオロアルキルはそれぞれ無関係に直鎖状、環式、
分枝鎖状もしくは非分枝鎖状のアルキル基であり、これ
らは1回もしくは数回もしくは完全に、フッ素、塩素も
しくは臭素から選択されるハロゲン原子、および特にフ
ッ素により無関係に置換されていてもよい。 【0040】たとえば、および有利にはC〜C−ハ
ロアルキルは全ての文脈で有利にはトリフルオロメチ
ル、トリクロロメチル、2,2,2−トリフルオロエチ
ル、ペンタフルオロエチルおよびノナフルオロブチルで
あり、かつC〜C−フルオロアルキルはトリフルオ
ロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフ
ルオロエチルおよびノナフルオロブチルである。 【0041】保護されたホルミル基はアミナール、アセ
タールまたは混合されたアミノアセタールとすることに
より保護されたホルミル基を意味し、その際、アミナー
ル、アセタールおよび混合されたアミノアセタールは非
環式であっても、環式であってもよい。 【0042】たとえば、および有利には保護されたホル
ミルは1,1−(2,5−ジオキシ)シクロペンチレン
基である。 【0043】本発明による方法の工程a)では、式(I
I)の化合物を遷移金属触媒の存在下にエナンチオマー
が富化された式(III)の化合物へと転化するかまた
は式(IV)の化合物をエナンチオマーが富化された式
(V)の化合物へと転化し、かつ反応を水素または水素
を移動する化合物またはこれらの混合物を用いて行う。 【0044】エナンチオマーが富化された第二アルコー
ルへのケトンの、触媒による還元は原則的に公知であ
る。使用される還元剤は通例の分子水素、または移動水
素化(transfer hydrogenations)の場合、水素移動化合
物、たとえばギ酸またはイソプロパノールである。 【0045】工程a)はたとえば、および有利には式
(II)の化合物または式(IV)の化合物が、立体異
性体が富化されたキラルなルテニウム、ロジウム、イリ
ジウムまたはパラジウム錯体を含む遷移金属触媒および
場合により溶剤の存在下に水素により還元されるよう
に、またはルテニウム、ロジウム、イリジウムまたはパ
ラジウムの塩と立体異性体が富化されたリガンドとの反
応により上記化合物が得られるように実施することがで
きる。 【0046】たとえばRu−ホスフィン触媒を使用した
アリールβ−ケトエステルの非対称の水素化は、Tetrah
edron 1995、27、4801またはOrg. and Or
ganomet. Synth. 1999、2、175に記載されて
いる。総括的な論文はTetrahedron Asymmetry 199
7、8、3327に見ることができる。ビナフチルもし
くはビフェニルホスフィンリガンドを有するルテニウム
触媒は特に、EP529444、EP643065、E
P749973およびEP764652に記載されてい
るような非対称水素化のために適切である。 【0047】しかし、本発明による方法のために工程
a)を移動水素化として実施することが有利である。 【0048】有利な実施態様では、式(II)の化合物
または式(IV)の化合物を i)ルテニウム、ロジウムもしくはイリジウムを含有す
る触媒の存在下および ii)少なくともその若干は保護された形で存在する少
なくとも1種のアミンの存在下に、 iii)ギ酸、ホルメートまたはこれらの混合物と iv)場合により有機溶剤の存在下に反応させるように
工程a)を実施する。 【0049】たとえば、および有利には使用される触媒
はルテニウム錯体を含有する触媒である。有利なルテニ
ウム錯体は式(XII)の化合物を式(XIII)の化
合物と反応させることにより得られる錯体または式(X
IV)の錯体である。式(XII)の化合物と式(XI
II)の化合物とを反応させることにより得られるルテ
ニウム錯体を使用することが特に有利である。有利な実
施態様では、式(XIII)の化合物対式(II)の化
合物のモル比は2:1〜3:1、特に有利には2.0
1:1〜2.4:1である。 【0050】有利には、式(XIII)の化合物および
式(XII)の化合物を混合し、かつ該混合物を有機溶
剤にとる。得られる混合物を、反応混合物へ添加する前
に、有利には塩基、有利には第三アミンと共に、たとえ
ば、および有利には10〜30分間攪拌し、かつ第三ア
ミンのモル比は式(XIII)の化合物に対してたとえ
ば有利には1:1〜3:1、より有利には1:1〜2:
1である。 【0051】有機溶剤およびアミンに関して、以下に詳
細に記載する内容およぼ有利な範囲が適用される。 【0052】式(XII) [RuX(アレーン)] (XII) の化合物中で、アレーンは6〜12個の環炭素原子を有
する配位された芳香族化合物であり、これはさらに6つ
までの基により置換されていてもよく、これらはそれぞ
れ無関係にC〜C−アルキル、ベンジルおよびフェ
ニルの群から選択され、かつXはたとえば、および有利
には塩素、臭素またはヨウ素であり、特に有利には塩素
である。 【0053】アレーンは有利にはベンゼンまたはナフタ
レンであり、これは6つまでの基により置換されていて
もよく、これらの基はそれぞれ無関係にメチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピルおよびt−ブチルによ
り置換されている。 【0054】アレーンは有利にはメシチレン、クメンま
たはベンゼンである。 【0055】式(XII)の特に有利な化合物は次のも
のである:(ベンゼン)ジクロロルテニウム二量体、
(メシチレン)ジクロロルテニウム二量体および(クメ
ン)ジクロロルテニウム二量体およびさらに(クメン)
ジクロロルテニウム二量体が特に有利である。 【0056】式(XIII) 【0057】 【化1】 【0058】中で、RおよびRは、それぞれ無関係
にたとえばC〜C20−アルキル、C〜C15−ア
リールまたはC〜C16−アリールアルキルである
か、またはRおよびRは、一緒になって直鎖状もし
くは分枝鎖状のC〜C12−アルキレン基であり、か
つRは、C〜C20−アルキル、C〜C20−フ
ルオロアルキルまたはC 〜C15−アリールである。 【0059】RおよびRは、有利には同一のフェニ
ルであるか、または一緒になって直鎖状のC〜C
アルキレン、たとえば1,3−プロピレンまたは1,4
−ブチレンであるか、またはRおよびRは特に有利
には同一のフェニルである。 【0060】Rは、有利にはC〜C−アルキル、
〜C−フルオロアルキル、フェニルまたはナフチ
ルであり、これらはさらに非置換であるか、またはC
〜C −アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C
−フルオロアルキル、フッ素および塩素の群から選択
される1つ、2つ、3つ、4つもしくは5つの基により
置換されていてもよい。 【0061】Rは、特に有利にはメチル、トリフルオ
ロメチル、ペンタフルオロエチル、ノナフルオロブチ
ル、フェニル、p−トリル、p−エチルフェニル、p−
アニシル、p−エトキシフェニル、p−クロロフェニ
ル、2,4,6−トリメチルフェニル、2,4,6−ト
リイソプロピルフェニル、p−フルオロフェニル、ペン
タフルオロフェニルおよびナフチルである。 【0062】Rはとりわけ有利にはp−トリル、フェ
ニル、ナフチルである。 【0063】Rはさらに有利にはp−トリルである。 【0064】式(XIII)の化合物は有利には90%
以上、特に有利には95%以上およびとりわけ有利には
98.5%以上の立体異性体の純度を有している。 【0065】式(XIII)の化合物の例は次のものを
含む:N−[(1R,2R)および(1S,2S)−2
−アミノ−1,2−ジフェニルエチル]−p−トリルス
ルホンアミド、N−[(1R,2R)および(1S,2
S)−2−アミノ−1,2−ジフェニルエチル]−o−
トリルスルホンアミド、N−[(1R,2R)および
(1S,2S)−2−アミノ−1,2−ジフェニルエチ
ル]−m−トリルスルホンアミド、N−[(1R,2
R)および(1S,2S)−2−アミノ−1,2−ジフ
ェニルエチル]−フェニルスルホンアミド、N−[(1
R,2R)および(1S,2S)−2−アミノ−1,2
−ジフェニルエチル]−4−エチルフェニルスルホンア
ミド、N−[(1R,2R)および(1S,2S)−2
−アミノ−1,2−ジフェニルエチル]−3−エチルフ
ェニルスルホンアミド、N−[(1R,2R)および
(1S,2S)−2−アミノ−1,2−ジフェニルエチ
ル]−2−エチルフェニルスルホンアミド、N−[(1
R,2R)および(1S,2S)−2−アミノ−1,2
−ジフェニルエチル]−2,4,6−トリメチルフェニ
ルスルホンアミド、N−[(1R,2R)および(1
S,2S)−2−アミノ−1,2−ジフェニルエチル]
−2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホンアミ
ド、N−[(1R,2R)および(1S,2S)−2−
アミノ−1,2−ジフェニルエチル]−4−クロロフェ
ニルスルホンアミド、N−[(1R,2R)および(1
S,2S)−2−アミノ−1,2−ジフェニルエチル]
−3−クロロフェニルスルホンアミド、N−[(1R,
2R)および(1S,2S)−2−アミノ−1,2−ジ
フェニルエチル]−2−クロロフェニルスルホンアミ
ド、N−[(1R,2R)および(1S,2S)−2−
アミノ−1,2−ジフェニルエチル]−4−フルオロフ
ェニルスルホンアミド、N−[(1R,2R)および
(1S,2S)−2−アミノ−1,2−ジフェニルエチ
ル]−3−フルオロフェニルスルホンアミド、N−
[(1R,2R)および(1S,2S)−2−アミノ−
1,2−ジフェニルエチル]−2−フルオロフェニルス
ルホンアミド、N−[(1R,2R)および(1S,2
S)−2−アミノ−1,2−ジフェニルエチル]−4−
メトキシフェニルスルホンアミド、N−[(1R,2
R)および(1S,2S)−2−アミノ−1,2−ジフ
ェニルエチル]−3−メトキシフェニルスルホンアミ
ド、N−[(1R,2R)および(1S,2S)−2−
アミノ−1,2−ジフェニルエチル]−2−メトキシフ
ェニルスルホンアミド、N−[(1R,2R)および
(1S,2S)−2−アミノ−1,2−ジフェニルエチ
ル]−1−ナフチルスルホンアミド、N−[(1R,2
R)および(1S,2S)−2−アミノ−1,2−ジフ
ェニルエチル]−2−ナフチルスルホンアミド、N−
[(1R,2R)および(1S,2S)−2−アミノ−
1,2−ジフェニルエチル]−ペンタフルオロフェニル
スルホンアミド、N−[(1R,2R)および(1S,
2S)−2−アミノ−1,2−ジフェニルエチル]−メ
タンスルホンアミド、N−[(1R,2R)および(1
S,2S)−2−アミノ−1,2−ジフェニルエチル]
−トリフルオロメタンスルホンアミド、N−[(1R,
2R)および(1S,2S)−2−アミノシクロヘキシ
ル]−p−トリルスルホンアミド、N−[(1R,2
R)および(1S,2S)−2−アミノシクロヘキシ
ル]−o−トリルスルホンアミド、N−[(1R,2
R)および(1S,2S)−2−アミノシクロヘキシ
ル]−m−トリルスルホンアミド、N−[(1R,2
R)および(1S,2S)−2−アミノシクロヘキシ
ル]−フェニルスルホンアミド、N−[(1R,2R)
および(1S,2S)−2−アミノシクロヘキシル]−
4−エチルフェニルスルホンアミド、N−[(1R,2
R)および(1S,2S)−2−アミノシクロヘキシ
ル]−3−エチルフェニルスルホンアミド、N−[(1
R,2R)および(1S,2S)−2−アミノシクロヘ
キシル]−2−エチルフェニルスルホンアミド、N−
[(1R,2R)および(1S,2S)−2−アミノシ
クロヘキシル]−2,4,6−トリメチルフェニルスル
ホンアミド、N−[(1R,2R)および(1S,2
S)−2−アミノシクロヘキシル]−2,4,6−トリ
イソプロピルフェニルスルホンアミド、N−[(1R,
2R)および(1S,2S)−2−アミノシクロヘキシ
ル]−4−クロロフェニルスルホンアミド、N−[(1
R,2R)および(1S,2S)−2−アミノシクロヘ
キシル]−3−クロロフェニルスルホンアミド、N−
[(1R,2R)および(1S,2S)−2−アミノシ
クロヘキシル]−2−クロロフェニルスルホンアミド、
N−[(1R,2R)および(1S,2S)−2−アミ
ノシクロヘキシル]−4−フルオロフェニルスルホンア
ミド、N−[(1R,2R)および(1S,2S)−2
−アミノシクロヘキシル]−3−フルオロフェニルスル
ホンアミド、N−[(1R,2R)および(1S,2
S)−2−アミノシクロヘキシル]−2−フルオロフェ
ニルスルホンアミド、N−[(1R,2R)および(1
S,2S)−2−アミノシクロヘキシル]−4−メトキ
シフェニルスルホンアミド、N−[(1R,2R)およ
び(1S,2S)−2−アミノシクロヘキシル]−3−
メトキシフェニルスルホンアミド、N−[(1R,2
R)および(1S,2S)−2−アミノシクロヘキシ
ル]−2−メトキシフェニルスルホンアミド、N−
[(1R,2R)および(1S,2S)−2−アミノシ
クロヘキシル]−1−ナフチルスルホンアミド、N−
[(1R,2R)および(1S,2S)−2−アミノシ
クロヘキシル]−2−ナフチルスルホンアミド、N−
[(1R,2R)および(1S,2S)−2−アミノシ
クロヘキシル]−ペンタフルオロフェニルスルホンアミ
ド、N−[(1R,2R)および(1S,2S)−2−
アミノシクロヘキシル]−メタンスルホンアミド、N−
[(1R,2R)および(1S,2S)−2−アミノシ
クロヘキシル]−トリフルオロメタンスルホンアミド、
N−[(1R,2R)および(1S,2S)−2−アミ
ノシクロペンチル]−p−トリルスルホンアミド、N−
[(1R,2R)および(1S,2S)−2−アミノシ
クロペンチル]−o−トリルスルホンアミド、N−
[(1R,2R)および(1S,2S)−2−アミノシ
クロペンチル]−m−トリルスルホンアミド、N−
[(1R,2R)および(1S,2S)−2−アミノシ
クロペンチル]フェニルスルホンアミド、N−[(1
R,2R)および(1S,2S)−2−アミノシクロペ
ンチル]−4−エチルフェニルスルホンアミド、N−
[(1R,2R)および(1S,2S)−2−アミノシ
クロペンチル]−3−エチルフェニルスルホンアミド、
N−[(1R,2R)および(1S,2S)−2−アミ
ノシクロペンチル]−2−エチルフェニルスルホンアミ
ド、N−[(1R,2R)および(1S,2S)−2−
アミノシクロペンチル]−2,4,6−トリメチルフェ
ニルスルホンアミド、N−[(1R,2R)および(1
S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−2,4,6
−トリイソプロピルフェニルスルホンアミド、N−
[(1R,2R)および(1S,2S)−2−アミノシ
クロペンチル]−4−クロロフェニルスルホンアミド、
N−[(1R,2R)および(1S,2S)−2−アミ
ノシクロペンチル]−3−クロロフェニルスルホンアミ
ド、N−[(1R,2R)および(1S,2S)−2−
アミノシクロペンチル]−2−クロロフェニルスルホン
アミド、N−[(1R,2R)および(1S,2S)−
2−アミノシクロペンチル]−4−フルオロフェニルス
ルホンアミド、N−[(1R,2R)および(1S,2
S)−2−アミノシクロペンチル]−3−フルオロフェ
ニルスルホンアミド、N−[(1R,2R)および(1
S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−2−フルオ
ロフェニルスルホンアミド、N−[(1R,2R)およ
び(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−4−
メトキシフェニルスルホンアミド、N−[(1R,2
R)および(1S,2S)−2−アミノシクロペンチ
ル]−3−メトキシフェニルスルホンアミド、N−
[(1R,2R)および(1S,2S)−2−アミノシ
クロペンチル]−2−メトキシフェニルスルホンアミ
ド、N−[(1R,2R)および(1S,2S)−2−
アミノシクロペンチル]−1−ナフチルスルホンアミ
ド、N−[(1R,2R)および(1S,2S)−2−
アミノシクロペンチル]−2−ナフチルスルホンアミ
ド、N−[(1R,2R)および(1S,2S)−2−
アミノシクロペンチル]−ペンタフルオロフェニルスル
ホンアミド、N−[(1R,2R)および(1S,2
S)−2−アミノシクロペンチル]−メタンスルホンア
ミド、N−[(1R,2R)および(1S,2S)−2
−アミノシクロペンチル]−トリフルオロメタンスルホ
ンアミド。 【0066】 式(XIV) [RuX(アレーン){(XIII)}] (XIV) 中でアレーンおよびXはそれぞれ式(XII)で詳細に
記載した定義および有利な範囲を有し、式(XIV)中
の(XIII)は記載した定義および有利な範囲を有す
る式(XIII)の化合物を表す。 【0067】式(XIV)の化合物は次のものを含む:
[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミ
ノ−κN)−1,2−ジフェニルエチル]−p−トリル
スルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−クメン]
ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび1
S,2S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフェニ
ルエチル]−o−トリルスルホンアミダト−κN]クロ
ロ[(η)−クメン]ルテニウム(II)、[N−
[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κ
N)−1,2−ジフェニルエチル]−m−トリルスルホ
ンアミダト−κN]クロロ[(η)−クメン]ルテニ
ウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2
S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフェニルエチ
ル]−フェニルスルホンアミダト−κN]クロロ[(η
)−クメン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,
2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κN)−1,
2−ジフェニルエチル]−4−エチルフェニルスルホン
アミダト−κN]クロロ[(η)−クメン]ルテニウ
ム(II)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)
−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフェニルエチル]
−3−エチルフェニルスルホンアミダト−κN]クロロ
[(η)−クメン]ルテニウム(II)、[N−
[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κ
N)−1,2−ジフェニルエチル]−2−エチルフェニ
ルスルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−クメ
ン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび
1S,2S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフェ
ニルエチル]−2,4,6−トリメチルフェニルスルホ
ンアミダト−κN]クロロ[(η)−クメン]ルテニ
ウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2
S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフェニルエチ
ル]−2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホン
アミダト−κN]クロロ[(η)−クメン]ルテニウ
ム(II)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)
−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフェニルエチル]
−4−クロロフェニルスルホンアミダト−κN]クロロ
[(η)−クメン]ルテニウム(II)、[N−
[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κ
N)−1,2−ジフェニルエチル]−3−クロロフェニ
ルスルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−クメ
ン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび
1S,2S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフェ
ニルエチル]−2−クロロフェニルスルホンアミダト−
κN]クロロ[(η)−クメン]ルテニウム(I
I)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−
(アミノ−κN)−1,2−ジフェニルエチル]−4−
フルオロフェニルスルホンアミダト−κN]クロロ
[(η)−クメン]ルテニウム(II)、[N−
[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κ
N)−1,2−ジフェニルエチル]−3−フルオロフェ
ニルスルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−クメ
ン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび
1S,2S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフェ
ニルエチル]−2−フルオロフェニルスルホンアミダト
−κN]クロロ[(η)−クメン]ルテニウム(I
I)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−
(アミノ−κN)−1,2−ジフェニルエチル]−4−
メトキシフェニルスルホンアミダト−κN]クロロ
[(η)−クメン]ルテニウム(II)、[N−
[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κ
N)−1,2−ジフェニルエチル]−3−メトキシフェ
ニルスルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−クメ
ン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび
1S,2S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフェ
ニルエチル]−2−メトキシフェニルスルホンアミダト
−κN]クロロ[(η)−クメン]ルテニウム(I
I)アト−κN]クロロ[(η)−クメン]ルテニウ
ム(II)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)
−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフェニルエチル]
−1−ナフチルスルホンアミダト−κN]クロロ[(η
)−クメン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,
2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κN)−1,
2−ジフェニルエチル]−2−ナフチルスルホンアミダ
ト−κN]クロロ[(η)−クメン]ルテニウム(I
I)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−
(アミノ−κN)−1,2−ジフェニルエチル]−ペン
タフルオロフェニルスルホンアミダト−κN]クロロ
[(η)−クメン]ルテニウム(II)、[N−
[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κ
N)−1,2−ジフェニルエチル]−メタンスルホンア
ミダト−κN]クロロ[(η)−クメン]ルテニウム
(II)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)−
2−(アミノ−κN)−1,2−ジフェニルエチル]−
トリフルオロメタンスルホンアミダト−κN]クロロ
[(η)−クメン]ルテニウム(II)、[N−
[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κ
N)−1,2−ジフェニルエチル]−p−トリルスルホ
ンアミダト−κN]クロロ[(η)−1,3,5−ト
リメチルベンゼン]ルテニウム(II)、[N−[(1
R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κN)−
1,2−ジフェニルエチル]−o−トリルスルホンアミ
ダト−κN]クロロ[(η)−1,3,5−トリメチ
ルベンゼン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2
Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κN)−1,2
−ジフェニルエチル]−m−トリルスルホンアミダト−
κN]クロロ[(η)−1,3,5−トリメチルベン
ゼン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよ
び1S,2S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフ
ェニルエチル]−フェニルスルホンアミダト−κN]ク
ロロ[(η)−1,3,5−トリメチルベンゼン]ル
テニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび1S,
2S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフェニルエ
チル]−4−エチルフェニルスルホンアミダト−κN]
クロロ[(η)−1,3,5−トリメチルベンゼン]
ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび1
S,2S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフェニ
ルエチル]−3−エチルフェニルスルホンアミダト−κ
N]クロロ[(η)−1,3,5−トリメチルベンゼ
ン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび
1S,2S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフェ
ニルエチル]−2−エチルフェニルスルホンアミダト−
κN]クロロ[(η)−1,3,5−トリメチルベン
ゼン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよ
び1S,2S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフ
ェニルエチル]−2,4,6−トリメチルフェニルスル
ホンアミダト−κN]クロロ[(η)−1,3,5−
トリメチルベンゼン]ルテニウム(II)、[N−
[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κ
N)−1,2−ジフェニルエチル]−2,4,6−トリ
イソプロピルフェニルスルホンアミダト−κN]クロロ
[(η)−1,3,5−トリメチルベンゼン]ルテニ
ウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2
S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフェニルエチ
ル]−4−クロロフェニルスルホンアミダト−κN]ク
ロロ[(η)−1,3,5−トリメチルベンゼン]ル
テニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび1S,
2S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフェニルエ
チル]−3−クロロフェニルスルホンアミダト−κN]
クロロ[(η)−1,3,5−トリメチルベンゼン]
ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび1
S,2S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフェニ
ルエチル]−2−クロロフェニルスルホンアミダト−κ
N]クロロ[(η)−1,3,5−トリメチルベンゼ
ン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび
1S,2S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフェ
ニルエチル]−4−フルオロフェニルスルホンアミダト
−κN]クロロ[(η)−1,3,5−トリメチルベ
ンゼン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rお
よび1S,2S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジ
フェニルエチル]−3−フルオロフェニルスルホンアミ
ダト−κN]クロロ[(η)−1,3,5−トリメチ
ルベンゼン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2
Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κN)−1,2
−ジフェニルエチル]−2−フルオロフェニルスルホン
アミダト−κN]クロロ[(η)−1,3,5−トリ
メチルベンゼン]ルテニウム(II)、[N−[(1
R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κN)−
1,2−ジフェニルエチル]−4−メトキシフェニルス
ルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−1,3,5
−トリメチルベンゼン]ルテニウム(II)、[N−
[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κ
N)−1,2−ジフェニルエチル]−3−メトキシフェ
ニルスルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−1,
3,5−トリメチルベンゼン]ルテニウム(II)、
[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミ
ノ−κN)−1,2−ジフェニルエチル]−2−メトキ
シフェニルスルホンアミダト−κN]クロロ[(η
−1,3,5−トリメチルベンゼン]ルテニウム(I
I)アト−κN]クロロ[(η)−1,3,5−トリ
メチルベンゼン]ルテニウム(II)、[N−[(1
R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κN)−
1,2−ジフェニルエチル]−1−ナフチルスルホンア
ミダト−κN]クロロ[(η)−1,3,5−トリメ
チルベンゼン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,
2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κN)−1,
2−ジフェニルエチル]−2−ナフチルスルホンアミダ
ト−κN]クロロ[(η)−1,3,5−トリメチル
ベンゼン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2R
および1S,2S)−2−(アミノ−κN)−1,2−
ジフェニルエチル]−ペンタフルオロフェニルスルホン
アミダト−κN]クロロ[(η)−1,3,5−トリ
メチルベンゼン]ルテニウム(II)、[N−[(1
R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κN)−
1,2−ジフェニルエチル]−メタンスルホンアミダト
−κN]クロロ[(η)−1,3,5−トリメチルベ
ンゼン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rお
よび1S,2S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジ
フェニルエチル]−トリフルオロメタンスルホンアミダ
ト−κN]クロロ[(η)−1,3,5−トリメチル
ベンゼン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2R
および1S,2S)−2−(アミノ−κN)−1,2−
ジフェニルエチル]−p−トリルスルホンアミダト−κ
N]クロロ[(η)−ベンゼン]ルテニウム(I
I)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−
(アミノ−κN)−1,2−ジフェニルエチル]−o−
トリルスルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−ベ
ンゼン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rお
よび1S,2S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジ
フェニルエチル]−m−トリルスルホンアミダト−κ
N]クロロ[(η)−ベンゼン]ルテニウム(I
I)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−
(アミノ−κN)−1,2−ジフェニルエチル]−フェ
ニルスルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−ベン
ゼン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよ
び1S,2S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフ
ェニルエチル]−4−エチルフェニルスルホンアミダト
−κN]クロロ[(η)−ベンゼン]ルテニウム(I
I)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−
(アミノ−κN)−1,2−ジフェニルエチル]−3−
エチルフェニルスルホンアミダト−κN]クロロ[(η
)−ベンゼン]ルテニウム(II)、[N−[(1
R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κN)−
1,2−ジフェニルエチル]−2−エチルフェニルスル
ホンアミダト−κN]クロロ[(η)−ベンゼン]ル
テニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび1S,
2S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフェニルエ
チル]−2,4,6−トリメチルフェニルスルホンアミ
ダト−κN]クロロ[(η)−ベンゼン]ルテニウム
(II)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)−
2−(アミノ−κN)−1,2−ジフェニルエチル]−
2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホンアミダ
ト−κN]クロロ[(η)−ベンゼン]ルテニウム
(II)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)−
2−(アミノ−κN)−1,2−ジフェニルエチル]−
4−クロロフェニルスルホンアミダト−κN]クロロ
[(η)−ベンゼン]ルテニウム(II)、[N−
[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κ
N)−1,2−ジフェニルエチル]−3−クロロフェニ
ルスルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−ベンゼ
ン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび
1S,2S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフェ
ニルエチル]−2−クロロフェニルスルホンアミダト−
κN]クロロ[(η)−ベンゼン]ルテニウム(I
I)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−
(アミノ−κN)−1,2−ジフェニルエチル]−4−
フルオロフェニルスルホンアミダト−κN]クロロ
[(η)−ベンゼン]ルテニウム(II)、[N−
[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κ
N)−1,2−ジフェニルエチル]−3−フルオロフェ
ニルスルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−ベン
ゼン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよ
び1S,2S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフ
ェニルエチル]−2−フルオロフェニルスルホンアミダ
ト−κN]クロロ[(η)−ベンゼン]ルテニウム
(II)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)−
2−(アミノ−κN)−1,2−ジフェニルエチル]−
4−メトキシフェニルスルホンアミダト−κN]クロロ
[(η)−ベンゼン]ルテニウム(II)、[N−
[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κ
N)−1,2−ジフェニルエチル]−3−メトキシフェ
ニルスルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−ベン
ゼン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよ
び1S,2S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフ
ェニルエチル]−2−メトキシフェニルスルホンアミダ
ト−κN]クロロ[(η)−ベンゼン]ルテニウム
(II)アト−κN]クロロ[(η)−ベンゼン]ル
テニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび1S,
2S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフェニルエ
チル]−1−ナフチルスルホンアミダト−κN]クロロ
[(η)−ベンゼン]ルテニウム(II)、[N−
[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κ
N)−1,2−ジフェニルエチル]−2−ナフチルスル
ホンアミダト−κN]クロロ[(η)−ベンゼン]ル
テニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび1S,
2S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフェニルエ
チル]−ペンタフルオロフェニルスルホンアミダト−κ
N]クロロ[(η)−ベンゼン]ルテニウム(I
I)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−
(アミノ−κN)−1,2−ジフェニルエチル]−メタ
ンスルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−ベンゼ
ン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび
1S,2S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフェ
ニルエチル]−トリフルオロメタンスルホンアミダト−
κN]クロロ[(η)−ベンゼン]ルテニウム(I
I)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−
(アミノ−κN)−シクロヘキシル]−p−トリルスル
ホンアミダト−κN]クロロ[(η)−ベンゼン]ル
テニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび1S,
2S)−2−(アミノ−κN)−シクロヘキシル]−o
−トリルスルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−
ベンゼン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2R
および1S,2S)−2−(アミノ−κN)−シクロヘ
キシル]−m−トリルスルホンアミダト−κN]クロロ
[(η)−ベンゼン]ルテニウム(II)、[N−
[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κ
N)−シクロヘキシル]−フェニルスルホンアミダト−
κN]クロロ[(η)−ベンゼン]ルテニウム(I
I)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−
(アミノ−κN)−シクロヘキシル]−4−エチルフェ
ニルスルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−ベン
ゼン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよ
び1S,2S)−2−(アミノ−κN)−シクロヘキシ
ル]−2,4,6−トリメチルフェニルスルホンアミダ
ト−κN]クロロ[(η)−ベンゼン]ルテニウム
(II)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)−
2−(アミノ−κN)−シクロヘキシル]−4−クロロ
フェニルスルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−
ベンゼン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2R
および1S,2S)−2−(アミノ−κN)−シクロヘ
キシル]−3−クロロフェニルスルホンアミダト−κ
N]クロロ[(η)−ベンゼン]ルテニウム(I
I)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−
(アミノ−κN)−シクロヘキシル]−4−フルオロフ
ェニルスルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−ベ
ンゼン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rお
よび1S,2S)−2−(アミノ−κN)−シクロヘキ
シル]−3−フルオロフェニルスルホンアミダト−κ
N]クロロ[(η)−ベンゼン]ルテニウム(I
I)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−
(アミノ−κN)−シクロヘキシル]−4−メトキシフ
ェニルスルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−ベ
ンゼン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rお
よび1S,2S)−2−(アミノ−κN)−シクロヘキ
シル]−3−メトキシフェニルスルホンアミダト−κ
N]クロロ[(η)−ベンゼン]ルテニウム(I
I)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−
(アミノ−κN)−シクロヘキシル]−1−ナフチルス
ルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−ベンゼン]
ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび1
S,2S)−2−(アミノ−κN)−シクロヘキシル]
−2−ナフチルスルホンアミダト−κN]クロロ[(η
)−ベンゼン]ルテニウム(II)、[N−[(1
R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κN)−
シクロヘキシル]−メタンスルホンアミダト−κN]ク
ロロ[(η)−ベンゼン]ルテニウム(II)、vN
−[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−
κN)−シクロヘキシル]−トリフルオロメタンスルホ
ンアミダト−κN]クロロ[(η)−ベンゼン]ルテ
ニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2
S)−2−(アミノ−κN)−シクロヘキシル]−p−
トリルスルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−ク
メン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよ
び1S,2S)−2−(アミノ−κN)−シクロヘキシ
ル]−m−トリルスルホンアミダト−κN]クロロ
[(η)−クメン]ルテニウム(II)、[N−
[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κ
N)−シクロヘキシル]−フェニルスルホンアミダト−
κN]クロロ[(η)−クメン]ルテニウム(I
I)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−
(アミノ−κN)−シクロヘキシル]−4−エチルフェ
ニルスルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−クメ
ン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび
1S,2S)−2−(アミノ−κN)−シクロヘキシ
ル]−2,4,6−トリメチルフェニルスルホンアミダ
ト−κN]クロロ[(η)−クメン]ルテニウム(I
I)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−
(アミノ−κN)−シクロヘキシル]−4−クロロフェ
ニルスルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−クメ
ン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび
1S,2S)−2−(アミノ−κN)−シクロヘキシ
ル]−3−クロロフェニルスルホンアミダト−κN]ク
ロロ[(η)−クメン]ルテニウム(II)、[N−
[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κ
N)−シクロヘキシル]−4−フルオロフェニルスルホ
ンアミダト−κN]クロロ[(η)−クメン]ルテニ
ウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2
S)−2−(アミノ−κN)−シクロヘキシル]−3−
フルオロフェニルスルホンアミダト−κN]クロロ
[(η)−クメン]ルテニウム(II)、[N−
[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κ
N)−シクロヘキシル]−4−メトキシフェニルスルホ
ンアミダト−κN]クロロ[(η)−クメン]ルテニ
ウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2
S)−2−(アミノ−κN)−シクロヘキシル]−3−
メトキシフェニルスルホンアミダト−κN]クロロ
[(η)−クメン]ルテニウム(II)、[N−
[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κ
N)−シクロヘキシル]−1−ナフチルスルホンアミダ
ト−κN]クロロ[(η)−クメン]ルテニウム(I
I)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−
(アミノ−κN)−シクロヘキシル]−2−ナフチルス
ルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−クメン]ル
テニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび1S,
2S)−2−(アミノ−κN)−シクロヘキシル]−メ
タンスルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−クメ
ン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび
1S,2S)−2−(アミノ−κN)−シクロヘキシ
ル]−トリフルオロメタンスルホンアミダト−κN]ク
ロロ[(η)−クメン]ルテニウム(II)、[N−
[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κ
N)−シクロヘキシル]−p−トリルスルホンアミダト
−κN]クロロ[(η)−1,3,5−トリメチルベ
ンゼン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rお
よび1S,2S)−2−(アミノ−κN)−シクロヘキ
シル]−m−トリルスルホンアミダト−κN]クロロ
[(η)−1,3,5−トリメチルベンゼン]ルテニ
ウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2
S)−2−(アミノ−κN)−シクロヘキシル]−フェ
ニルスルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−1,
3,5−トリメチルベンゼン]ルテニウム(II)、
[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミ
ノ−κN)−シクロヘキシル]−4−エチルフェニルス
ルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−1,3,5
−トリメチルベンゼン]ルテニウム(II)、[N−
[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κ
N)−シクロヘキシル]−2,4,6−トリメチルフェ
ニルスルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−1,
3,5−トリメチルベンゼン]ルテニウム(II)、
[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミ
ノ−κN)−シクロヘキシル]−4−クロロフェニルス
ルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−1,3,5
−トリメチルベンゼン]ルテニウム(II)、[N−
[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κ
N)−シクロヘキシル]−3−クロロフェニルスルホン
アミダト−κN]クロロ[(η)−1,3,5−トリ
メチルベンゼン]ルテニウム(II)、[N−[(1
R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κN)−
シクロヘキシル]−4−フルオロフェニルスルホンアミ
ダト−κN]クロロ[(η)−1,3,5−トリメチ
ルベンゼン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2
Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κN)−シクロ
ヘキシル]−3−フルオロフェニルスルホンアミダト−
κN]クロロ[(η)−1,3,5−トリメチルベン
ゼン]ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよ
び1S,2S)−2−(アミノ−κN)−シクロヘキシ
ル]−4−メトキシフェニルスルホンアミダト−κN]
クロロ[(η)−1,3,5−トリメチルベンゼン]
ルテニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび1
S,2S)−2−(アミノ−κN)−シクロヘキシル]
−3−メトキシフェニルスルホンアミダト−κN]クロ
ロ[(η)−1,3,5−トリメチルベンゼン]ルテ
ニウム(II)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2
S)−2−(アミノ−κN)−シクロヘキシル]−1−
ナフチルスルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−
1,3,5−トリメチルベンゼン]ルテニウム(I
I)、[N−[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−
(アミノ−κN)−シクロヘキシル]−2−ナフチルス
ルホンアミダト−κN]クロロ[(η)−1,3,5
−トリメチルベンゼン]ルテニウム(II)、[N−
[(1R,2Rおよび1S,2S)−2−(アミノ−κ
N)−シクロヘキシル]−メタンスルホンアミダト−κ
N]クロロ[(η)−1,3,5−トリメチルベンゼ
ン]ルテニウム(II)および[N−[(1R,2Rお
よび1S,2S)−2−(アミノ−κN)−シクロヘキ
シル]−トリフルオロフェニルスルホンアミダト−κ
N]クロロ[(η)−1,3,5−トリメチルベンゼ
ン]ルテニウム(II)。 【0068】工程a)のために特に有利な触媒は、S,
S−もしくはR,R−N−p−トルエンスルホニル−
1,2−ジフェニルエチレンジアミンと(クメン)ジク
ロロルテニウム二量体とを反応させることにより得られ
るルテニウム錯体からなる触媒である。 【0069】ii)中で、操作は少なくともそのうちの
若干がプロトン化された形で存在する少なくとも1種の
アミン、有利には1種のアミンの存在下に行う。 【0070】ギ酸、ホルメートまたはこれらの混合物も
またii)のために使用する。 【0071】ギ酸とアミンとの混合物を使用することは
有利である。この方法で相応するギ酸アンモニウムは少
なくとも部分的に形成され、これを類似の方法で使用す
ることができる。 【0072】有利なアミンは特に式(XV) NR101112 (XV) [式中、R10、R11およびR12はそれぞれ無関係
に水素、C〜C−アルキルまたはベンジルである]
のアミンである。 【0073】特に有利なアミンはアンモニアおよび式中
でR10、R11およびR12がそれぞれ無関係にC
〜C−アルキルまたはベンジルである式(XV)のア
ミンである。 【0074】特に有利なアミンは式中でR10、R11
およびR12がそれぞれ無関係にエチル、n−ブチルま
たはn−ヘキシルであるアミンであるが、しかしトリエ
チルアミンを使用することがよりいっそう有利である。 【0075】ギ酸対第三アミンのモル比はたとえば1:
1〜3:1、および1.01:1〜1.5:1の比は有
利である。 【0076】基質に対するギ酸のモル比はたとえば1:
1〜3:1であってもよく、かつ1:1〜1.5:1が
有利であり、1.02:1〜1.1:1が特に有利であ
る。 【0077】iii)によれば、工程a)は有機溶剤の
存在下でも不在下でも実施することが出来るが、有利に
は存在下で実施する。 【0078】適切な有機溶剤は次のものを含む:アミ
ド、たとえばジメチルホルムアミド、N−メチルピロリ
ドン、16個までの炭素原子を有する場合によりハロゲ
ン化された脂肪族もしくは芳香族脂肪族溶剤、たとえば
トルエン、o−、m−およびp−キシレン、クロロホル
ム、ジクロロメタン、クロロベンゼン、異性体のジクロ
ロベンゼン、フルオロベンゼン、ニトリル、たとえばア
セトニトリル、ベンゾニトリル、ジメチルスルホキシド
またはこれらの混合物である。 【0079】有利な溶剤はアセトニトリル、N−メチル
ピロリドン、クロロホルム、ジクロロメタン、クロロベ
ンゼン、異性体のジクロロベンゼン、フルオロベンゼン
またはこれらの混合物、および特に有利であるのはジク
ロロメタン、アセトニトリル、N−メチルピロリジノン
またはこれらの混合物である。 【0080】反応温度はたとえば−10℃〜150℃、
および有利には20〜100℃、特に有利には20〜8
0℃である。 【0081】反応時間はたとえば0.5時間〜48時
間、有利には6〜24時間である。 【0082】ルテニウムのモル量はたとえば使用される
基質に対して0.01〜1.0モル%、および有利には
0.02〜0.2モル%、特に有利には0.02〜0.
1モル%である。 【0083】反応を実質的に酸素不含の雰囲気で実施す
ることは有利であるが、しかし義務的ではない。実質的
に酸素不含とはたとえば酸素の含有率が0〜1体積%、
有利には0〜0.1体積%であることを意味する。 【0084】反応は反応の間に放出される二酸化炭素を
除去することにより促進することができる。反応混合物
をたとえば100〜3000分- 、有利には500〜
1500分- の平均的な攪拌速度で強力に攪拌するこ
とが有利であり、従って本発明により包含される。ある
いは、または補足的に二酸化炭素の除去は不活性ガス流
を反応混合物に導通するか、または反応混合物上に通過
させることにより支援することができる。適切なガスの
例は窒素、希ガス、たとえばアルゴン、またはこれらの
混合物である。 【0085】工程a)の特に有利な実施態様を以下に記
載するが、しかしこれは本発明を限定するものではな
い。 【0086】攪拌容器中で、ギ酸とトリエチルアミンと
を単純に混合することによって1:1混合物(モル)を
準備し、かつ式(II)の化合物または式(IV)の化
合物をこの二相の混合物に等モル量で、またはわずかな
不足で添加する。基質の溶解度に依存して一定量の有機
溶剤を添加する。窒素を導通することにより混合物を不
活性化し、かつ該混合物を強力に攪拌しながら所望の反
応温度まで加熱する。 【0087】基質に対してたとえば1:500〜1:5
000のモル比でジクロロメタン中の溶液として触媒を
この混合物に添加し、かつ反応混合物を所望の時間、攪
拌する。転化をクロマトグラフィーにより追跡する。 【0088】反応混合物を引き続き、当業者に公知の方
法により後処理してもよい。溶剤および希塩酸水溶液ま
たは水を添加することにより反応混合物を後処理するこ
とが有利であることが判明した。相分離の後、生成物を
自体公知の方法で蒸留により、または適切な結晶化法に
より有機相から分離する。 【0089】工程a)で上記で詳細に記載した定義およ
び有利な範囲を有するエナンチオマーが富化された式
(III)または(V)の化合物が得られる。 【0090】リガンドの立体配置の選択に依存して、S
−もしくはR−立体配置の生成物が得られ、かつ立体配
置の情報はAr基に隣接する炭素原子に関する。 【0091】式(III)または(V)の化合物を単離
するか、またはさらに直接反応させてもよい。中間体の
単離のために、反応混合物を、たとえば水および水との
混和性の低い有機溶剤に分離し、かつ所望の生成物を有
機相に移動させてもよい。有機溶剤を除去した後で、粗
生成物が得られ、これをたとえば結晶化または蒸留によ
り精製してもよい。 【0092】式(II)の化合物を工程a)で使用した
場合、エナンチオマーが富化された式(III)の化合
物が得られ、これを工程b)で上記で詳細に説明した定
義および有利な範囲を有する式(VI)のアミンと反応
させる。 【0093】これはたとえばエナンチオマーが富化され
た式(III)の化合物を式(VI)のアミンと、場合
により溶剤中で反応させるように行ってもよい。カルボ
ン酸、カルボン酸エステル、カルボン酸無水物またはそ
の他のカルボキサミドからのカルボキサミドの合成の概
要はHouben-Weyl、第4版、第E5巻、第941〜10
10頁に見ることができる。 【0094】液状および気体状のアミンの場合、アミン
の溶液の使用が適切である。たとえばメチルアミンの場
合、水、メタノールまたはエタノール中のメチルアミン
の溶液を式(III)のカルボン酸エステルの反応のた
めに有利に使用することができる。式(III)の遊離
カルボン酸を式(V)のアミドへ転化するために、適切
な反応の例はカップリング試薬、たとえば2−ハロピリ
ジニウムまたは1,3−チアゾリウム塩の存在下、また
は酸性のカチオン交換体の存在下での一般式(VI)の
アミンの反応である。 【0095】式(V)の化合物を式(V)の有利な化合
物へ転化することも可能である。これはたとえばアミド
基転移、N−アルキル化またはN−脱アルキル化により
行うことができる。 【0096】次いで工程b)で、エナンチオマーが富化
された式(III)の化合物からエナンチオマーが富化
された式(V)の化合物が得られる。 【0097】本発明の範囲は次の式(V)の化合物もま
た包含する:(S)−3−ヒドロキシ−3−(2−チオ
フェン−イル)−N−メチルプロピオンアミド、(R)
−3−ヒドロキシ−3−(2−チオフェン−イル)−N
−メチルプロピオンアミドおよびこれらの化合物の任意
の所望の混合物、たとえばラセミ体である。 【0098】特に(S)−3−ヒドロキシ−3−(2−
チオフェン−イル)−N−メチルプロピオンアミドが挙
げられる。 【0099】次いで式(V)のエナンチオマーが富化さ
れた化合物を式(I)のエナンチオマーが富化された化
合物へと還元してもよい。相応するアミンへのカルボキ
サミドの還元は原則として公知であり、かつHouben-Wey
l、"Methoden der Organischen Chemie"、第4版、
第E16d巻、第987〜1003頁に概要が記載され
ている。 【0100】式(V)の化合物と錯体のホウ素または水
素化アルミニウム、たとえば水素化リチウムアルミニウ
ム、Red-Al (R)(ナトリウムビス(2−メトキシエ
トキシ)ジヒドロアルミネート)または水素化ホウ素ナ
トリウムとの反応が有利である。 【0101】式(V)の化合物と水素化リチウムアルミ
ニウムとの反応が特に有利である。 【0102】工程c)は有利には0〜150℃の範囲、
より有利には50〜110℃の範囲の温度で実施する。
通常、還元は溶剤としてのエーテル中、有利には環式エ
ーテル、たとえばテトラヒドロフランまたはジオキサン
中で行うか、またはRed-Al (R)を用いた還元を同様に
溶剤としてのトルエン中で実施することができる。 【0103】本発明による方法では、エナンチオマーが
富化された式(I)の化合物は、式中でAr、Rおよ
びRがそれぞれ上記で詳細に説明した定義および有利
な範囲を有する。 【0104】式(I)の具体的な化合物は次のものを含
む:(1S)−3−(メチルアミノ)−1−(2−チオ
フェン−イル)−1−プロパノール、(1R)−3−
(メチルアミノ)−1−(2−チオフェン−イル)−1
−プロパノール、(1S)−3−(ジメチルアミノ)−
1−(2−チオフェン−イル)−1−プロパノール、
(1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−(2−チオフ
ェン−イル)−1−プロパノール、(1S)−3−(メ
チルアミノ)−1−(フェニル)−1−プロパノール、
(1R)−3−(メチルアミノ)−1−(フェニル)−
1−プロパノール、(1S)−3−(メチルアミノ)−
1−(4−トリル)−1−プロパノールおよび(1R)
−3−(メチルアミノ)−1−(4−トリル)−1−プ
ロパノール。 【0105】本発明により製造することができるエナン
チオマーが富化された式(I)の化合物は特に式(XV
I) アリール−CH(OR10)−CH−CHNR (XVI ) [式中、アリール、RおよびRは式(I)で詳細に
説明した定義および有利な範囲を有し、かつR10は、
フェニルまたはナフチルであり、これらは非置換である
か、または無関係にシアノ、CO−(C〜C12−ア
ルキル)、O−(C〜C12−アルキル)、(C
12−アルキル)、フッ素、塩素、臭素、C〜C
12−フルオロアルキルの群から選択された置換基によ
り1回もしくは数回置換されていてもよく、その際、フ
ルオロアルキルは1回、数回もしくは完全にフッ素置換
されたアルキル基である]のエナンチオマーが富化され
た化合物を製造するために適切である。 【0106】R10は有利にはナフチルである。 【0107】式(XVI)の有利な化合物は次のもので
ある:(S)−N−メチル−3−(1−ナフタレニルオ
キシ)−3−(2−チエニル)プロピルアミンおよび
(R)−N−メチル−3−(1−ナフタレニルオキシ)
−3−(2−チエニル)プロピルアミンおよび両者の塩
およびまた(S)−N−メチル−3−(4−トリフルオ
ロメチルフェニルオキシ)−3−(2−フェニル)プロ
ピルアミンおよび(R)−N−メチル−3−(4−トリ
フルオロメチルフェニルオキシ)−3−(2−フェニ
ル)プロピルアミンおよびまた両者の混合物(たとえば
ラセミ体)およびこれらの塩、およびまた(S)−N−
メチル−3−(2−トリルオキシ)−3−(2−フェニ
ル)プロピルアミンおよび(R)−N−メチル−3−
(2−トリルオキシ)−3−(2−フェニル)プロピル
アミンおよびまた両者の混合物(たとえばラセミ体)お
よびこれらの塩、しかし(S)−N−メチル−3−(1
−ナフタレニルオキシ)−3−(2−チエニル)プロピ
ルアミンが特に有利である。 【0108】従って本発明の範囲は工程としてd)塩基
の存在下で式(I)の化合物と式(XVII)の化合物
との反応を有する方法もまた包含する。 【0109】式(XVII) R10−Hal (XVII) 中、R10は式(XVI)で詳細に説明した定義および
有利な範囲を有し、かつHalはフッ素、塩素、臭素ま
たはヨウ素、有利にはフッ素である。 【0110】使用される式(XVII)の化合物は有利
には1−フルオロナフタレンおよび4−クロロベンゾト
リフルオリドである。 【0111】有用な塩基は式(I)の化合物をアルコー
ル官能基において少なくとも部分的に脱プロトン化する
ことができる塩基である。 【0112】有利な塩基はアルカリ金属の水酸化物およ
び水素化物、たとえば水素化ナトリウム、これはたとえ
ばUS5,362,886に記載されているように場合
により安息香酸カリウムまたは酢酸カリウムを添加し、
および水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムである。 【0113】式(I)、(V)および(XVI)の化合
物は、特に医薬、たとえば有利にはセロトニンまたはノ
ルアドレナリン吸収阻害剤を製造するために適切であ
る。 【0114】本発明による方法は、容易に入手可能な反
応体から出発してエナンチオマーが富化した式(I)の
1−アリール−3−アミノプロパノールを、およびその
後の生成物を高い全収率、高いエナンチオマー余剰およ
び高い純度で工業的な規模で合成することが可能である
という利点を有する。 【0115】 【実施例】例1:2lのフラスコ中でナトリウムメトキ
シド180.8gおよびトルエン1500mlを100
℃に加熱し、かつ次いでジメチルカーボネート510m
l中の2−アセチルチオフェン257gの溶液を4時間
以内に滴加した。反応中に形成されたメタノールを共沸
混合物として留去した。4lのフラスコ中に氷900g
中の濃硫酸120mlを装入し、かつ40℃を越えない
ように、冷却した反応混合物を添加した。攪拌を継続
し、かつpHをpH1に調節した。この相を分離し、か
つ硫酸ナトリウム水溶液を用いて有機相を3回抽出し、
かつ次いで減圧下で濃縮した。粗生成物の真空蒸留によ
りメチルβ−オキソ−(2−チオフェン)プロピオネー
トが透明な帯黄色の液体として得られた(GCによる純
度98%、理論値の74%)。 【0116】例2:メチル(3S)−3−ヒドロキシ−
3−(2−チエニル)プロパノエートシュレンク(Schle
nk)容器中に、S,S−TsDPEN314mg(2.
03当量)およびCHCl 10ml中の[(クメ
ン)RuCl 263mgを秤量し、かつEt
N 0.3ml(2当量)を混合し、かつこの混合物を
室温で15分間攪拌することにより触媒溶液を準備し
た。 【0117】スパージャー(sparging)撹拌機、還流冷却
器および内部温度計を備えた1lの多口フラスコ中で、
HCOOH 41mlを20分以内にEtN 152
mlに撹拌および氷冷下でゆっくり添加することにより
HCOOH/EtN混合物(モル比1:1)を準備し
た。メチル2−オキソ−3−(2−チエニル)プロピオ
ネート190gをこの二相の混合物に添加し、均一な黄
色の溶液をジクロロメタン0.1lと混合し、かつ全混
合物をアルゴンの導通により20分間脱気した。36℃
に加熱し、かつ暗赤色の触媒溶液を激しく攪拌しながら
一度に反応混合物に添加した。アルゴンを反応混合物に
導通しながら攪拌を800rpmで14時間行った。 【0118】1NのHCl 0.3lおよびCHCl
0.3lを用いて希釈し、相分離した後、HO相
をさらにCHClを用いて2回抽出し、合した有機
相をNaCl溶液150mlで洗浄し、MgSOによ
り乾燥させ、濾過し、かつ溶剤を除去した。粗生成物を
精製しないで次の工程で転化率100%で使用した。 【0119】IVADEXキャピラリーカラム(12.
5m、膜厚0.3μm、個別的な温度プログラムを使
用)を使用してHPガスクロマトグラフィーでガスクロ
マトグラフィーにより転化およびエナンチオマー分析を
行った。 【0120】 【化2】 【0121】H NMR(dl−クロロホルム、40
0MHz):δ=7.23(m、1H、Ar−H)、
6.95(m、2H、Ar−H)、5.36(dd、1
H、CHOH)、3.71(s、3H、OCH)、
2.86(m、2H、CHH)ppm。 【0122】13C NMR(dl−クロロホルム、1
00MHz):δ=185.3(C=O)、146.8
(C、Ar)、127.1(CH、Ar)、125.3
(CH、Ar)、124.1(CH、Ar)、66.9
(CHOH)、52.4(CH )、43.5(C
)ppm。 【0123】キラルなGC:14.05、14.41
分、ee=98.2%。 【0124】例3:メチル(3S)−3−ヒドロキシ−
3−(2−チエニル)プロパノエート115gを装入
し、かつ2モルのメチルアミンのメタノール溶液618
mlと混合した。この混合物を60℃で4時間攪拌し、
冷却し、かつ次いで減圧下で濃縮した。この方法で、N
−メチル−(3S)−3−ヒドロキシ−3−(2−チエ
ニル)プロパンアミド(純度86%、理論値の88%)
118gが得られた。粗生成物を次の工程で、または塩
化メチレンとヘキサンとから再結晶させて使用すること
ができる。これによりN−メチル−(3S)−3−ヒド
ロキシ−3−(2−チエニル)プロパンアミド(理論値
の76%)93gが白色の結晶として得られた。あるい
は精製を蒸留により行ってもよい。 【0125】IVADEXキャピラリーカラム(12.
5m、膜厚0.3μm、個別的な温度プログラムを使
用)を使用してHPガスクロマトグラフィーでガスクロ
マトグラフィーにより転化率およびエナンチオマー分析
を行った。 【0126】例4:無水テトラヒドロフラン1728m
lを水素化リチウムアルミニウム52gと共に装入し、
かつ加熱して還流させた。同時にテトラヒドロフラン6
92g中に溶解したN−メチル−(3S)−3−ヒドロ
キシ−3−(2−チエニル)プロパンアミド86.4g
の滴加を開始した。滴加が終了した後、還流下で一夜、
攪拌を継続した。次いで反応混合物を室温に冷却し、か
つ水1037mlを慎重に滴加した。10%の水酸化ナ
トリウム溶液173mlを次いで滴加し、かつ該溶液を
濾過した。溶剤を減圧下で除去した。粗生成物を1Nの
水酸化ナトリウム溶液346mlと混合し、かつそのつ
どトルエン345mlで3回抽出した。有機相を合し、
かつ揮発性成分を減圧下で除去して(1S)−3−(メ
チルアミノ)−1−(2−チエニル)−1−プロパノー
ル(純度84%、理論値の80%)76gが得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07M 7:00 C07M 7:00 (72)発明者 クラウス ドライスバッハ ドイツ連邦共和国 ライヒリンゲン ベル ガーホフ 54 (72)発明者 ボリス ボッシュ ドイツ連邦共和国 ケルン ウンター カ ーレンハウゼン 42 (72)発明者 アンドレーアス シュトレ ドイツ連邦共和国 ヴッペルタール アム キルヒェンフェルト 13 Fターム(参考) 4C023 CA01 EA11 4G069 AA06 BA27B BC70B BE13B CB41 CB70 4H006 AA02 AB84 AC41 AC81 BA22 BA46 4H039 CA60 CB20

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 エナンチオマーが富化された式(I) Ar−CH(OH)−CH−CH−NR (I) [式中、 Arは、置換された、または非置換のアリール基であ
    り、かつRおよびRは、相互に無関係に水素、C
    〜C20−アルキル、C〜C 14−アリールまたはC
    〜C15−アリールアルキルであるか、または2つの
    およびRは、一緒になってC〜C12−アルキ
    レンである]の化合物の製造方法において、 a)式(II)の化合物をエナンチオマーが富化された
    式(III)の化合物へと転化するか、または式(I
    V)の化合物をエナンチオマーが富化された式(V)の
    化合物へと転化し、 Ar−CO−CH−COOR (II) Ar−CH(OH)−CH−COOR (III) Ar−CO−CH−CONR (IV) Ar−CH(OH)−CH−CONR (V) [式中、いずれの場合でもArは、式(I)で定義した
    ものを表し、かつRおよびRはそれぞれ式(I)で
    定義したものを表し、かつRは、水素、C〜C20
    −アルキル、C〜C14−アリールまたはC〜C
    15−アリールアルキルである]かつ反応を − 遷移金属触媒の存在下で、 − 水素または水素を移動する化合物またはこれらの混
    合物を用いて行い、 b)工程a)のために式(II)の化合物を使用した場
    合には、エナンチオマーが富化された式(III)の化
    合物を式(VI) HNR (VI) [式中、RおよびRは、それぞれ式(I)で定義し
    たものを表す]のアミンと反応させて上記のエナンチオ
    マーが富化された式(V)の化合物が得られ、かつ c)エナンチオマーが富化された式(V)の化合物を還
    元することにより、上記のエナンチオマーが富化された
    式(I)の化合物へと転化することを特徴とする、エナ
    ンチオマーが富化された化合物の製造方法。
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