JP2003313172A - N−置換イミダゾール化合物の製造方法 - Google Patents

N−置換イミダゾール化合物の製造方法

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JP2003313172A
JP2003313172A JP2002120563A JP2002120563A JP2003313172A JP 2003313172 A JP2003313172 A JP 2003313172A JP 2002120563 A JP2002120563 A JP 2002120563A JP 2002120563 A JP2002120563 A JP 2002120563A JP 2003313172 A JP2003313172 A JP 2003313172A
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Fumiharu Takahashi
史治 高橋
Hiroyuki Yoshimura
浩幸 吉村
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Tosoh Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 【解決手段】 下記一般式(1) R1CN (1) (式中、R1は、水素原子、又は脂肪族、芳香族若しく
は芳香脂肪族の基を表す。)で表されるニトリル化合物
と下記一般式(2) H2NCHR2CHR3NHR4 (2) (式中、R2、R3は各々独立して水素原子、又は脂肪
族、芳香族若しくは芳香脂肪族の基を表し、またR4
脂肪族、芳香族又は芳香脂肪族の基を表す。)で表され
るN−置換1,2−ジアミンを、触媒として、金属酸化
物、金属塩、有機酸又は固体酸の存在下に反応させて得
られるN−置換イミダゾリン化合物を、ニッケル、パラ
ジウム、白金及び銅からなる群より選ばれる1種又は2
種以上を触媒として加熱し脱水素する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はN−置換イミダゾー
ル化合物の製造方法、及びそれを用いた第4級イミダゾ
リウム塩の製造方法に関する。
【0002】N−置換イミダゾール化合物はエポキシ硬
化促進剤として利用することができる。またN−置換イ
ミダゾール化合物を該N−置換イミダゾール化合物のN
−置換基とは異なる置換基を有する4級化剤を用いて4
級化することにより、非対称第4級イミダゾリウム塩が
得られる。この非対称第4級イミダゾリウム塩は、特定
のアニオン種を選定することにより電解質やイオン性液
体として利用することができる。
【0003】
【従来の技術】従来、N−置換イミダゾール化合物の製
造方法としてはイミダゾール中の窒素原子に結合した活
性水素にハロゲン化アルキルを反応させる方法が知られ
ている。しかし、この方法では、反応物がN−置換イミ
ダゾールとN,N’−2置換イミダゾールとの混合物と
なり、N−置換イミダゾールの収率が低下するといった
問題がある。
【0004】これを改良した方法として、特公昭43−
12354号公報には、塩基性物質の存在下でイミダゾ
ールとハロゲン化アルキルを反応させる方法が開示され
ている。又はロゲン化アルキルよりもアルキル化能の低
い炭酸ジエステルを利用する試みもある。具体的には、
イミダゾールと炭酸ジメチルを反応させてN−メチルイ
ミダゾールを得る方法も提案されている(特開平9−1
69737号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、塩基性
物質の存在下でイミダゾールとハロゲン化アルキルを反
応させた場合、大量の副生成物が発生するため、これを
除去する余分な工程が必要となる。一方、炭酸ジメチル
を使ってメチル化する方法は、比較的高い選択率でN−
メチルイミダゾールを得ることができるが、メチル化以
外のアルキル化を実施する場合、例えば、炭酸ジエチル
は高価であり、工業的に入手することが困難である。
【0006】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、容易にかつ高収率でN−置換イミ
ダゾール化合物を製造できる方法を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らはN−置換イ
ミダゾール化合物の製造方法について鋭意検討した結
果、ニトリル化合物とN−置換1,2−ジアミンを反応
させて得られるN−置換イミダゾリン化合物を脱水素す
ることによりN−置換イミダゾール化合物が容易にかつ
高収率で得られることを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0008】すなわち、本発明は、下記一般式(1) R1CN (1) (式中、R1は、水素原子、又は脂肪族、芳香族若しく
は芳香脂肪族の基を表す。)で示されるニトリル化合物
と下記一般式(2) H2NCHR2CHR3NHR4 (2) (式中、R2、R3は各々独立して水素原子、又は脂肪
族、芳香族若しくは芳香脂肪族の基を表し、R4は脂肪
族、芳香族又は芳香脂肪族の基を表す。)で示されるN
−置換1,2−ジアミンを、触媒として金属酸化物、金
属塩、有機酸又は固体酸の存在下に反応させて得られる
N−置換イミダゾリン化合物を、ニッケル、パラジウ
ム、白金及び銅からなる群より選ばれる1種又は2種以
上を触媒として加熱し脱水素することを特徴とするN−
置換イミダゾール化合物の製造方法である。
【0009】以下本発明をさらに詳細に説明する。
【0010】本発明の方法において使用される原料化合
物は、ニトリル化合物とN−置換1,2−ジアミンであ
る。
【0011】本発明の方法において、ニトリル化合物は
上記一般式(1)で示される化合物であり、置換基R1
としては、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フェ
ニル基、又は炭素数1〜4のアルキル基若しくはアルコ
キシ基で置換されたフェニル基が好ましい。上記一般式
(1)で示されるニトリル化合物としては特に限定され
るものではないが、、具体的には、青酸、アセトニトリ
ル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニ
トリル、フェニルアセトニトリル、トルニトリル、ベン
ゾニトリル、メチルベンゾニトリル、ジメチルベンゾニ
トリル、メトキシベンゾニトリル、ジメチルベンゾニト
リル、ナフトニトリル、シアノピリジン等が例示される
が、取り扱いやすさ、反応性の観点からアセトニトリ
ル、プロピオニトリル、ブチロニトリルが好ましく、特
にアセトニトリルが好ましい。
【0012】また、本発明の方法において、N−置換
1,2−ジアミンは下記一般式(2) H2NCHR2CHR3NHR4 (2) (式中、R2、R3は各々独立して水素原子、又は脂肪
族、芳香族若しくは芳香脂肪族の基を表し、R4は脂肪
族、芳香族又は芳香脂肪族の基を表す。)で示される化
合物である。
【0013】本発明の方法において、上記一般式(2)
で示されるN−置換1,2−ジアミンとしては特に限定
されるものではないが、置換基R2及びR3としては、各
々独立して水素、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル
基、又は炭素数1〜4のアルキル基若しくはアルコキシ
基で置換されたフェニル基が、置換基R4としては、炭
素数1〜4のアルキル基、フェニル基、又は炭素数1〜
4のアルキル基若しくはアルコキシ基で置換されたフェ
ニル基が好ましく、具体的には、N−メチルエチレンジ
アミン、N−エチルエチレンジアミン、N−プロピルエ
チレンジアミン、N−イソプロピルエチレンジアミン、
N−ブチルエチレンジアミン、N−イソブチルエチレン
ジアミン、N−ベンジルエチレンジアミン、N−フェニ
ルエチレンジアミン、N−メトキシフェニルエチレンジ
アミン、N−ジメチルフェニルエチレンジアミン、N−
トリルエチレンジアミン、さらには上記化合物中のエチ
レンジアミンを1,2−プロパンジアミンに置換えたも
の等が例示される。これらのうち、反応性の観点からN
−メチルエチレンジアミン、N−エチルエチレンジアミ
ン、N−プロピルエチレンジアミン及びN−メチルプロ
パンジアミン、N−エチルプロパンジアミン、N−プロ
ピルプロパンジアミンが好ましく、さらにに好ましくは
N−メチルエチレンジアミン、N−エチルエチレンジア
ミンである。
【0014】本発明の方法においては、まず、上記一般
式(1)で示されるニトリル化合物と、上記一般式
(2)で示されるN−置換1,2−ジアミンを触媒の存
在下に反応させる。この際使用される触媒としては、金
属酸化物、金属塩、有機酸又は固体酸を使用することが
できる。金属酸化物としては、例えば、酸化アルミニウ
ム、二酸化ケイ素、酸化チタン、酸化バナジウム、酸化
クロム、酸化マンガン、酸化鉄、酸化コバルト、酸化ニ
ッケル、酸化銅、酸化亜鉛、酸化イットリウム、酸化ジ
ルコニウム、酸化ニオブ、酸化モリブデン、酸化銀、酸
化カドミウム、酸化インジウム、酸化すず、酸化タンタ
ル、酸化タングステン、酸化レニウム、酸化鉛、酸化ラ
ンタン、酸化セリウム等が挙げられる。また、金属塩と
しては、銅塩、亜鉛塩、鉄塩、コバルト塩、マンガン
塩、アルミニウム塩、スズ塩、水銀塩、クロム塩、カド
ミウム塩を使用することができる。これらの塩は塩化物
塩等の無機酸塩、酢酸塩等の有機酸塩のいずれを使用し
てもよい。また、有機酸としては、メタンスルホン酸、
トリフルオロメタンスルホン酸、塩化アンモニウム、酢
酸、フタル酸等が挙げられる。さらに固体酸としてはナ
フィオンやゼオライトベータ等が挙げられる。これらの
触媒は単独で使用してもよいし、混合して使用してもよ
い。これらの触媒のうち、触媒活性の観点から、メタン
スルホン酸、塩化アンモニウム、酢酸亜鉛、又は酸化亜
鉛と酢酸の混合触媒が好ましい。
【0015】本発明の前記方法において、ニトリル化合
物とN−置換1,2−ジアミンの使用量は化学当量又は
一方の過剰で反応を行うことができる。
【0016】本発明の前記方法において、触媒の使用量
はN−置換1,2−ジアミン1モルに対して通常0.0
01〜0.1モルの割合で用いる。
【0017】本発明の前記方法において、ニトリル化合
物とN−置換1,2−ジアミンの反応は、金属酸化物、
金属塩、有機酸又は固体酸を触媒として、常圧又は加圧
下に、バッチ反応で又は連続反応で行うことができる。
この反応では、反応中にアンモニアが生成するため反応
圧力が上昇するが、このアンモニアは反応途中で除去す
ることもできるし、反応が終了してから除去することも
できる。また、反応は100℃〜250℃の温度範囲で
行うことができる。100℃未満では反応は実用的でな
いほど遅く、250℃以上ではアミン類の分解が生じ、
N−置換イミダゾリン化合物の収率が低下する。
【0018】本発明の前記方法において、溶媒は使用し
なくてもよいが、温度を下げた場合、反応液の粘度が上
昇することがあるので、溶媒を用いることが好ましい。
溶媒は反応条件に不活性なものであれば特に制限なく使
用することができる。例えば、アルコール類、石油エー
テル、ベンゼン、トルエン等であるが、水等、イミダゾ
リン化合物を分解するものの使用は好ましくない。これ
ら溶媒のうち、次の脱水素反応工程で本発明の金属触媒
を活性化する効果のあるアルコール類が好ましい。すな
わち、アルコール溶媒を用いることで、N−置換イミダ
ゾリン化合物を製造した後、そのままの反応液で本発明
の金属触媒を導入することにより脱水素反応を連続的に
効率良く行うことができる。アルコール類としては、溶
媒除去の観点から、炭素数1〜4の脂肪族アルコール、
具体的にはメチルアルコール、エチルアルコール、n−
プロピルアルコール、t−プロピルアルコール、n−ブ
チルアルコール、t−ブチルアルコール、sec−ブチ
ルアルコール等が好ましく、沸点の低いメタノールが特
に好ましい。
【0019】溶媒量としては、得られるN−置換イミダ
ゾリン化合物に対して重量比で0.1〜10の範囲にな
るように反応を行うことが好ましい。0.1未満ではイ
ミダゾリン類の粘度が上昇する恐れがあり、10を越え
ても溶媒を増加させた効果は小さい。
【0020】反応生成物であるN−置換イミダゾリン化
合物は、精製しても、又は精製せずに次の反応工程に使
用してもよい。N−置換イミダゾリン化合物の精製方法
は蒸留、再結晶等種々の方法が知られているが、どの方
法を用いても一向に差支えない。
【0021】本発明の方法においては、前記工程で得ら
れたN−置換イミダゾリン化合物を脱水素反応してN−
置換イミダゾール化合物を得る。この際、ニッケル、パ
ラジウム、白金及び銅からなる群より選ばれる1種又は
2種以上を触媒として、加熱し、脱水素する必要があ
る。
【0022】触媒としては高活性であることからニッケ
ルが好ましく、さらに、ニッケルとしては安定化ニッケ
ル、ラネーニッケル、フレークニッケル等を使用するこ
とができる。触媒の形態は反応形式によって最適なもの
を選べばよく、粉末で使用してもよいし、成形して使用
してもよい。
【0023】本発明の方法において、N−置換イミダゾ
リン化合物を脱水素する際、使用される触媒量はN−置
換イミダゾリン化合物に対して0.1〜20重量%の範
囲で反応を行うことが好ましい。0.1重量%未満であ
ると反応速度が遅くなるため未反応のN−置換イミダゾ
リン化合物の分解が生じ、N−置換イミダゾール化合物
の収率が低下する場合がある。20重量%を越えても触
媒を増加させた効果は小さい。
【0024】本発明の脱水素反応は、副生成物及び着色
防止を考慮して、水素や、窒素、ヘリウム、アルゴン等
の不活性ガスの雰囲気下で行うことが好ましく、通常、
反応を行う前にこれらのガスで反応器を置換し、あるい
は反応中にこれらのガスを通気して行われる。
【0025】本発明の脱水素反応において、反応温度は
100℃〜250℃の範囲で行うことが好ましい。10
0℃未満では反応は非常に遅いため実用的ではなく、2
50℃を越える温度では、原料、生成物の分解が生じる
ことがある。この反応は反応中に水素が生成するため、
反応圧力が上昇する。この水素は反応途中で除去しても
しなくてもよいが除去することが好ましい。
【0026】本発明の脱水素反応において、反応は溶媒
の存在下で行うことが好ましい。溶媒としては反応条件
に不活性なものであれば特に制限がないが、工業的には
N−置換イミダゾリンの良溶媒であるアルコール類が好
ましく、溶媒除去の観点から炭素数10以下のアルコー
ル、具体的にはメチルアルコール、エチルアルコール、
n−プロピルアルコール、t−プロピルアルコール、n
−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、sec−
ブチルアルコール、t−アミルアルコール、シクロヘキ
サノール、1−メチルシクロヘキサノール、ベンジルア
ルコール等が例示される。
【0027】本発明の脱水素反応における溶媒量として
は、N−置換イミダゾリン化合物に対して重量比で0.
1〜10の範囲で反応を行うことが好ましい。0.1未
満ではイミダゾリン類が固結する恐れがあり、10を越
えても溶媒を増加させた効果は小さい。
【0028】本発明の方法において、得られたN−置換
イミダゾール化合物は4級化剤を用いて4級化し、第4
級イミダゾリウム塩を製造することができる。
【0029】本発明の方法における4級化剤としては、
本発明の方法で得られるN−置換イミダゾール化合物中
のN−置換基[一般式(2)において、置換基R4]と
異なる置換基を有する4級化剤を用いる必要があり、炭
素数が1〜20好ましくは1〜12のものを使用するこ
とができる。具体例としては以下のものが挙げられる。
【0030】炭酸ジメチル、炭酸メチルエチル、炭酸ジ
エチル、炭酸メチル−i−プロピル、炭酸ジ−i−プロ
ピル、炭酸メチル−n−プロピル、炭酸ジ−n−プロピ
ル、炭酸ジ−n−ブチル、炭酸ジ−i−ブチル、炭酸ジ
−t−ブチル、炭酸ジ−sec−ブチル、炭酸ジペンチ
ル、炭酸ジヘキシル、炭酸ジヘプチル、炭酸ジオクチ
ル、炭酸ジベンジル等の炭酸ジアルキル類、硫酸ジメチ
ル、硫酸メチルエチル、硫酸ジエチル、硫酸メチル−i
−プロピル、硫酸ジ−i−プロピル、硫酸メチル−n−
プロピル、硫酸ジ−n−プロピル、硫酸ジ−n−ブチ
ル、硫酸ジ−i−ブチル、硫酸ジ−t−ブチル、硫酸ジ
−sec−ブチル、硫酸ジペンチル、硫酸ジヘキシル、
硫酸ジヘプチル、硫酸ジオクチル、硫酸ジベンジル等の
硫酸ジアルキル類、亜硫酸ジメチル、亜硫酸メチルエチ
ル、亜硫酸ジエチル、亜硫酸メチル−i−プロピル、亜
硫酸ジ−i−プロピル、亜硫酸メチル−n−プロピル、
硫亜酸ジ−n−プロピル、亜硫酸ジ−n−ブチル、亜硫
酸ジ−i−ブチル、亜硫酸ジ−t−ブチル、亜硫酸ジ−
sec−ブチル、亜硫酸ジペンチル、亜硫酸ジヘキシ
ル、亜硫酸ジヘプチル、亜硫酸ジオクチル、亜硫酸ジベ
ンジル等の亜硫酸ジアルキル類、塩化メチル、塩化エチ
ル、塩化n−プロピル、塩化i−プロピル、塩化n−ブ
チル、塩化i−ブチル、塩化t−ブチル、塩化sec−
ブチル、塩化ペンチル、塩化ヘキシル、塩化ヘプチル、
塩化オクチル、塩化ベンジル、及びこれらの塩素を臭
素、ヨウ素に置換えたもの等のアルキルハライド類、フ
タル酸メチル、安息香酸メチル、サリチル酸メチル、メ
タンスルホン酸メチル、トリフルオロメタンスルホン酸
メチル、トリフルオロ酢酸メチル、p−トルエンスルホ
ン酸メチル、フタル酸エチル、安息香酸エチル、サリチ
ル酸エチル、メタンスルホン酸エチル、トリフルオロメ
タンスルホン酸エチル、トリフルオロ酢酸エチル、p−
トルエンスルホン酸エチル等のアルキル有機酸等を例示
することができる。
【0031】これらのうち4級化後、所望の対アニオン
に容易に交換でき、かつ不純物混入のおそれがないのは
炭酸ジアルキル類であり、これらのうち、炭酸ジメチル
が特に好ましい。また、反応速度の観点から好ましいの
は硫酸ジアルキル類やアルキルハライド類であり、これ
らのうち、硫酸ジメチル、塩化メチル、臭化メチルが好
ましい。これらは用途、製造プロセスの観点から必要に
応じて使い分けることができる。
【0032】本発明の方法において、N−置換イミダゾ
ール化合物と4級化剤のモル比は特に制限がないが、反
応を完結させるために4級化剤が過剰量のほうがよい。
通常、N−置換イミダゾール化合物:4級化剤=1:3
〜1:1であり、好ましくは1:2〜1:1である。
【0033】本発明の方法において、N−置換イミダゾ
ール化合物と4級化剤との反応は、溶媒を用いてもよ
く、その溶媒としては4級化剤に対して反応しないか又
は反応しにくいものなら何でもよい。反応速度の観点か
ら一般的に極性を有する有機溶媒が好ましく、具体的に
は、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピ
ルアルコール、i−プロピルアルコール、n−ブチルア
ルコール、i−ブチルアルコール、sec−ブチルアル
コール、t−ブチルアルコール、シクロヘキサノール、
ベンジルアルコール、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、グリセリン等のアルコール類、アセトニトリ
ル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、バレロニトリ
ル、ベンゾニトリル、アクリロニトリル等のニトリル
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジメ
チルスルホキシド、スルホラン、3−メチルスルホラン
等のスルホキシド類、ホルムアミド、N−メチルホルム
アミド、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトアミ
ド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセト
アミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、その他、
γ−ブチロラクトン等のラクトン類や1,3−ジメチル
−2−イミダゾリジノン等の複素環式溶媒等を例示する
ことができる。4級化剤によって最適な溶媒は変わって
くるが、一般的にメタノール、アセトニトリルが好まし
い。
【0034】N−置換イミダゾール化合物と4級化剤と
の反応における溶媒の使用量は、特に限定するものでは
ないが、溶媒を使用する場合、反応速度、反応熱の除去
性を考慮するとN−置換イミダゾール化合物に対する重
量比で10倍以下にすることが好ましい。10を越えて
も溶媒を増やした効果は小さい。
【0035】N−置換イミダゾール化合物と4級化剤と
の反応は、常圧下で行っても、加圧下で行ってもよい
が、低沸点の4級化剤を用いる場合は加圧化で行ったほ
うが好ましい。
【0036】N−置換イミダゾール化合物と4級化剤と
の反応において、反応温度は、常圧で行う場合は4級化
剤及び有機溶媒の沸点に依存するが、通常40〜250
℃、好ましくは50〜200℃である。
【0037】本発明の方法において使用される原料化合
物及び溶媒は、一般的に市販されており、本発明の方法
はそれらを用いて実施することができる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の方法を実施例により説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、
実施例における純度分析はガスクロマトグラフィー(島
津製作所製)及び高速液体クロマトグラフィー(東ソー
社製)により分析した。
【0039】実施例1 200mlステンレス製オートクレーブにN−エチルエ
チレンジアミン61.7g、アセトニトリル31.6
g、メタノール40.0g及び酢酸亜鉛7.0gを入
れ、窒素置換した後、200℃に加熱し、3時間反応し
た。反応終了後、これを冷却し、ガスクロマトグラフィ
ーで分析したところN−エチルエチレンジアミン転化率
は93%であり、1−エチル−2−メチルイミダゾリン
の選択率は99%であった。
【0040】得られた1−エチル−2−メチルイミダゾ
リン反応溶液に、安定化ニッケル(日揮化学社製、N1
03B)3.2gを200mlのステンレス製オートク
レーブに入れ、窒素置換した後、180℃に加熱して5
時間反応を行った。反応中、発生する水素を内径1mm
の配管を通して抜き出した。反応終了後、室温まで冷却
し、ガスクロマトグラフィーで分析したところ1−エチ
ル−2−メチルイミダゾリンの転化率90%、1−エチ
ル−2−メチルイミダゾールの選択率は92%であっ
た。
【0041】参考例1 200mlステンレス製オートクレーブにN−エチルエ
チレンジアミン61.7g、アセトニトリル31.6
g、メタノール40.0g及び酸化銅(II)3.2g
を入れ、窒素置換した後、200℃に加熱し、3時間反
応した。反応終了後、これを冷却し、ガスクロマトグラ
フィーで分析したところN−エチルエチレンジアミン転
化率は70%であり、1−エチル−2−メチルイミダゾ
リンの選択率は98%であった。
【0042】参考例2 200mlステンレス製オートクレーブにN−エチルエ
チレンジアミン61.7g、アセトニトリル31.6
g、メタノール40.0g及びメタンスルホン酸3.7
gを入れ、窒素置換した後、180℃に加熱し、5時間
反応した。反応終了後、これを冷却し、ガスクロマトグ
ラフィーで分析したところN−エチルエチレンジアミン
転化率は91%であり、1−エチル−2−メチルイミダ
ゾリンの選択率は98%であった。
【0043】実施例2 実施例1で得た1−エチル−2−メチルイミダゾール3
3.0g、炭酸ジメチル54.0g及びメタノール50
gを200mlのステンレス製オートクレーブに入れ、
窒素置換した後、135℃に加熱して7時間反応を行っ
た。1−エチル−1,2−ジメチルイミダゾリウムモノ
メチル炭酸塩への転化率は94.0%であった。
【0044】実施例3 実施例1と同様な方法により合成した1−エチル−2−
メチルイミダゾール33.0g及びアセトニトリル10
0gを200mlのステンレス製オートクレーブに仕込
み、それに塩化メチル16.0gを供給しながら、50
℃に加熱して5時間反応を行った。1−エチル−1,2
−ジメチルイミダゾリウムクロライド塩への転化率は9
7.0%であった。
【0045】比較例1 200mlステンレス製オートクレーブに2−メチルイ
ミダゾール24.6g、アセトニトリル75.0gを仕
込み、それに塩化エチル20.3gを供給しながら70
℃で4時間反応を行った。これを冷却し、高速液体クロ
マトグラフィーで反応物の分析をしたところ1−エチル
−2−メチルイミダゾール50モル%、1,2,3−ト
リメチルイミダゾリウムクロライド塩40モル%、2−
メチルイミダゾール10モル%であった。
【0046】比較例2 水酸化ナトリウム12.0gを添加した以外は、比較例
1と全く同じ方法で反応を行った。高速液体クロマトグ
ラフィーで反応物の分析をしたところ1−エチル−2−
メチルイミダゾール90モル%、1,2,3−トリメチ
ルイミダゾリウムクロライド塩5モル%、2−メチルイ
ミダゾール5モル%であった。また、塩化ナトリウムが
約16g副生した。
【0047】
【発明の効果】本発明の方法によれば、エポキシ硬化促
進剤として利用されるN−置換イミダゾール化合物を、
容易にかつ高収率で製造でき、本発明の方法は工業的に
極めて有用である。
【0048】また、本発明の方法で得られたN−置換イ
ミダゾール化合物は、そのN−置換基とは異なる置換基
を有する4級化剤を用いて4級化することにより、非対
称第4級イミダゾリウム塩を得ることができる。非対称
第4級イミダゾリウム塩は特定のアニオン種を選定する
ことにより電解質やイオン性液体として利用することが
でき、工業的に極めて有用である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) R1CN (1) (式中、R1は、水素原子、又は脂肪族、芳香族若しく
    は芳香脂肪族の基を表す。)で示されるニトリル化合物
    と、下記一般式(2) H2NCHR2CHR3NHR4 (2) (式中、R2、R3は各々独立して水素原子、又は脂肪
    族、芳香族若しくは芳香脂肪族の基を表し、R4は脂肪
    族、芳香族又は芳香脂肪族の基を表す。)で示されるN
    −置換1,2−ジアミンを、触媒として金属酸化物、金
    属塩、有機酸又は固体酸の存在下に反応させて得られる
    N−置換イミダゾリン化合物を、ニッケル、パラジウ
    ム、白金及び銅からなる群より選ばれる1種又は2種以
    上を触媒として加熱し脱水素することを特徴とするN−
    置換イミダゾール化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】 一般式(1)において、置換基R1が、
    水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、又
    は炭素数1〜4のアルキル基若しくはアルコキシ基で置
    換されたフェニル基を表すことを特徴とする請求項1に
    記載のN−置換イミダゾール化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 一般式(2)において、置換基R2及び
    3が各々独立して水素、炭素数1〜4のアルキル基、
    フェニル基、又は炭素数1〜4のアルキル基若しくはア
    ルコキシ基で置換されたフェニル基を表し、置換基R4
    が炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、又は炭素数
    1〜4のアルキル基若しくはアルコキシ基で置換された
    フェニル基を表すことを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載のN−置換イミダゾール化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】 N−置換イミダゾリン化合物の製造と、
    N−置換イミダゾール化合物の製造を、同一のアルコー
    ル存在下で連続的に実施することを特徴とする請求項1
    乃至請求項3のいずれかに記載のN−置換イミダゾール
    化合物の製造方法。
  5. 【請求項5】 アルコールが、炭素数1〜4の脂肪族ア
    ルコールであることを特徴とする請求項4記載の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    の方法で得られるN−置換イミダゾール化合物を、該N
    −置換イミダゾール化合物のN−置換基とは異なる置換
    基を有する4級化剤を用いて4級化することを特徴とす
    る第4級イミダゾリウム塩の製造方法。
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