JP2003313146A - ハイドロフルオロカーボンの製造方法 - Google Patents
ハイドロフルオロカーボンの製造方法Info
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Abstract
FC−125およびHFC−134aを工業的に有利に
製造する方法を提供する。 【解決手段】 (A)テトラクロロエチレン、HCFC
−123およびHCFC−124からなる群より選ばれ
る少なくとも1種とフッ化水素とを反応させてHFC−
125を生成させる工程;(B)トリクロロエチレンお
よび/またはHCFC−133aとフッ化水素とを反応
させてHFC−134aを生成させる工程;および
(C)工程(A)および工程(B)で得られる生成物を
合流させて蒸留塔に導入し、塔頂より塩化水素を主成分
とするガスを分離し、塔底よりHFC−125およびH
FC−134aを含むガスを分離し、塔底より得られる
ガスを蒸留することによってHFC−125およびHF
C−134aを得る工程;を含む製造方法。
Description
ーボンの製造方法に関する。
FC」ということがある。)類はオゾン破壊係数がゼロ
という特徴があり、ハイドロフルオロカーボン類の中で
もペンタフルオロエタン(以下、「HFC−125」と
いうことがある。)や1,1,1,2−テトラフルオロ
エタン(以下、「HFC−134a」ということがあ
る。)は例えば冷媒として有用な化合物である。
は、例えば、テトラクロロエチレン、2,2−ジクロロ
−1,1,1−トリフルオロエタン(以下、「HCFC
−123」ということがある。)または2−クロロ−
1,1,1,2−テトラフルオロエタン(以下、「HC
FC−124」ということがある。)とフッ化水素とを
フッ素化触媒の存在下で反応させる方法が知られてい
る。また、テトラクロロエチレンとフッ化水素とをフッ
素化触媒の存在下で反応させて、ペンタフルオロエタン
の中間体であるHCFC−123および/またはHCF
C−124を主成分とするガスを中間生成物として製造
し、これらの中間体を含むガスとフッ化水素とをフッ素
化触媒の存在下で反応させてペンタフルオロエタンを得
る2段階の方法を用いることもできる。
チレンとフッ化水素とを反応させる下記の式1および/
または式2に示す反応を行い、中間体であるHCFC−
123および/またはHCFC−124に富む中間生成
物を生成させ、次いで第2の反応器で式3および/また
は式4に示すように、それぞれ中間体とフッ化水素とを
反応させて、目的物であるペンタフルオロエタンを含む
生成物を得る。
タンの製造方法としては、例えば、トリクロロエチレン
または2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタン
(以下、「HCFC−133a」ということがある。)
とフッ化水素とをフッ素化触媒の存在下で反応させる方
法が知られている。また、前記のペンタフルオロエタン
と同様に2段階の方法を用いることができる。すなわ
ち、第1の反応器でトリクロロエチレンとフッ化水素と
を反応させる下記の式5に示す反応を行い、中間体であ
るHCFC−133aに富む中間生成物を生成させ、次
いで第2の反応器で式6に示すように、HCFC−13
3aとフッ化水素とを反応させて、目的物である1,
1,1,2−テトラフルオロエタンを含む生成物を得
る。 CCl2=CHCl + 3HF → CF3CH2Cl + 2HCl(式5) CF3CH2Cl + HF → CF3CH2F + HCl(式6)
ンを同時に製造する方法が提案されている。例えば、W
O95/15937号公報には、HCFC−133aと
フッ化水素とを反応させて1,1,1,2−テトラフル
オロエタンを生成させ、この1,1,1,2−テトラフ
ルオロエタンの存在下で塩化メチレンおよびトリクロロ
エチレンをフッ化水素と反応させる方法が記載されてい
る。
ばトリクロロエチレンとフッ化水素とを反応させてHC
FC−133aを生成させ、次いでこのHCFC−13
3aとフッ化水素とを反応させて1,1,1,2−テト
ラフルオロエタンを生成させる工程中に、例えば、HC
FC−123および/またはHCFC−124を添加す
ることによって1,1,1,2−テトラフルオロエタン
と共にペンタフルオロエタンを生成させる方法が記載さ
れている。
例えば、第1反応器においてHCFC−133aとHC
FC−123とをフッ化水素と反応させ、この反応生成
物にテトラクロロエチレンを混合して第2反応器に供給
し、第1反応器とは異なる反応条件で反応させることに
よって、1,1,1,2−テトラフルオロエタンとペン
タフルオロエタンとを含む生成物を得る方法が記載され
ている。
用的な素材であるテトラクロロエチレンとトリクロロエ
チレンとを用いて、高純度なペンタフルオロエタンと
1,1,1,2−テトラフルオロエタンとを同時に経済
的に有利に製造するためには課題を残している。
した各反応の反応条件が、それぞれ大きく異なるという
ことが挙げられる。ペンタフルオロエタンの製造に関し
て、好ましい反応条件を具体的に示せば、式1および式
2で示される工程は、例えば反応圧力0.35MPa、
反応温度310℃、フッ化水素/テトラクロロエチレン
のモル比10の条件下で行うことができる。また、式3
および式4で示される工程は、例えば反応圧力0.4M
Pa、反応温度340℃、フッ化水素/HCFC−12
3+HCFC−124のモル比8の条件下で行うことが
できる。
製造に関しては、好ましい反応条件を具体的に示せば、
式5で示される工程は、例えば反応圧力0.35MP
a、反応温度270℃、フッ化水素/トリクロロエチレ
ンのモル比15の条件で行うことができる。また、式6
で示される工程は、例えば反応圧力0.4MPa、反応
温度320℃、フッ化水素/HCFC−133aのモル
比6の条件下で行うことができる。
チレンやトリクロロエチレンにフッ化水素を反応させる
工程の最適な反応温度が大きく異なるため、従来の方法
を用いた場合には、この反応温度の大きな違いによって
未反応原料による触媒への悪影響や好ましくない不純物
の増加等を生じる場合がある。
景の下、冷媒として用いることができる、高純度のペン
タフルオロエタンおよび1,1,1,2−テトラフルオ
ロエタンを工業的に有利に製造する方法を提供すること
を課題とする。
題を解決すべく鋭意検討した結果、(A)テトラクロロ
エチレン、2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオ
ロエタンおよび2−クロロ−1,1,1,2−テトラフ
ルオロエタンからなる群より選ばれる少なくとも1種と
フッ化水素とをフッ素化触媒の存在下で反応させてペン
タフルオロエタンを生成させる工程;(B)トリクロロ
エチレンおよび/または2−クロロ−1,1,1−トリ
フルオロエタンとフッ化水素とをフッ素化触媒の存在下
で反応させて1,1,1,2−テトラフルオロエタンを
生成させる工程;および(C)工程(A)および工程
(B)で得られる生成物を合流させて蒸留塔に導入し、
塔頂より塩化水素を主成分とするガスを分離し、塔底よ
りペンタフルオロエタンおよび1,1,1,2−テトラ
フルオロエタンを含むガスを分離し、塔底より得られる
ガスを蒸留することによってペンタフルオロエタンおよ
び1,1,1,2−テトラフルオロエタンを得る工程;
を含む製造方法を用いれば前記の課題を解決できること
を見出し、本発明を完成するに至った。本発明は以下の
[1]〜[16]に示されるハイドロフルオロカーボン
の製造方法に関する。
2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタンおよび
2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタンか
らなる群より選ばれる少なくとも1種とフッ化水素とを
フッ素化触媒の存在下で反応させてペンタフルオロエタ
ンを生成させる工程; (B)トリクロロエチレンおよび/または2−クロロ−
1,1,1−トリフルオロエタンとフッ化水素とをフッ
素化触媒の存在下で反応させて1,1,1,2−テトラ
フルオロエタンを生成させる工程;および (C)工程(A)および工程(B)で得られる生成物を
合流させて蒸留塔に導入し、塔頂より塩化水素を主成分
とするガスを分離し、塔底よりペンタフルオロエタンお
よび1,1,1,2−テトラフルオロエタンを含むガス
を分離し、塔底より得られるガスを蒸留することによっ
てペンタフルオロエタンおよび1,1,1,2−テトラ
フルオロエタンを得る工程;を含むことを特徴とするハ
イドロフルオロカーボンの製造方法。
ンとフッ化水素とをフッ素化触媒の存在下、第1反応帯
で反応させて2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフル
オロエタンおよび/または2−クロロ−1,1,1,2
−テトラフルオロエタンを含むガスを生成させる工程
(1)、および、2,2−ジクロロ−1,1,1−トリ
フルオロエタンおよび/または2−クロロ−1,1,
1,2−テトラフルオロエタンを含むガスとフッ化水素
とをフッ素化触媒の存在下、第2反応帯で反応させてペ
ンタフルオロエタンを含むガスを生成させる工程(2)
を含むものである上記[1]に記載の製造方法。 [3]工程(B)が、トリクロロエチレンとフッ化水素
とをフッ素化触媒の存在下、第3反応帯で反応させて2
−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタンを含むガス
を生成させる工程(3)、および2−クロロ−1,1,
1−トリフルオロエタンを含むガスとフッ化水素とをフ
ッ素化触媒の存在下、第4反応帯で反応させて1,1,
1,2−テトラフルオロエタンを含むガスを生成させる
工程(4)を含むものである上記[1]または[2]に
記載の製造方法。
ロロエチレンとフッ化水素とをフッ素化触媒の存在下、
第1反応帯で気相で反応させ、塩化水素、2,2−ジク
ロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、2−クロロ−
1,1,1,2−テトラフルオロエタン、ペンタフルオ
ロエタンおよびフッ化水素を含むガスを生成させる工
程;(2)2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオ
ロエタンおよび/または2−クロロ−1,1,1,2−
テトラフルオロエタンを含むガスとフッ化水素とをフッ
素化触媒の存在下、第2反応帯で気相で反応させ、塩化
水素、ペンタフルオロエタン、2,2−ジクロロ−1,
1,1−トリフルオロエタン、2−クロロ−1,1,
1,2−テトラフルオロエタンおよびフッ化水素を含む
ガスを生成させる工程;を含み、工程(B)として、
(3)トリクロロエチレンとフッ化水素とをフッ素化触
媒の存在下、第3反応帯で気相で反応させ、塩化水素、
2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタンおよびフ
ッ化水素を含むガスを生成させる工程;(4)2−クロ
ロ−1,1,1−トリフルオロエタンを含むガスとフッ
化水素とをフッ素化触媒の存在下、第4反応帯で気相で
反応させ、塩化水素、1,1,1,2−テトラフルオロ
エタン、2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタン
およびフッ化水素を含むガスを生成させる工程;を含
み、および工程(C)として、(5)前記工程(1)〜
工程(4)で得られるガスを合流させて蒸留塔に導入
し、塔頂より塩化水素を主成分とするガスを分離し、塔
底よりペンタフルオロエタンおよび1,1,1,2−テ
トラフルオロエタンを含むガスを分離し、塔底より得ら
れるガスを蒸留することによってペンタフルオロエタン
および1,1,1,2−テトラフルオロエタンを得る工
程;を含む上記[1]〜[3]のいずれかに記載の製造
方法。
主成分とする担持型または塊状型触媒である上記[1]
〜[4]のいずれかに記載の製造方法。 [6]第1反応帯〜第4反応帯の反応圧力を、いずれも
大気圧から0.9MPaの範囲内とする上記[4]また
は[5]に記載の製造方法。 [7]第2反応帯の圧力が第1反応帯の圧力より高く、
第4反応帯の圧力が第3反応帯の圧力より高い上記
[4]〜[6]のいずれかに記載の製造方法。 [8]工程(5)が、工程(1)〜工程(4)で得られ
るガスを合流させて第1の蒸留塔に導入し、該蒸留塔に
おいて、塔頂より塩化水素を分離し、塔底より主として
2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、2,2
−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、2−ク
ロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン、ペンタ
フルオロエタン、1,1,1,2−テトラフルオロエタ
ンおよび/またはフッ化水素を含むガスを分離する工程
を含む上記[4]〜[7]のいずれかに記載の製造方
法。
る、主として2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエ
タン、2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエ
タン、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエ
タン、ペンタフルオロエタン、1,1,1,2−テトラ
フルオロエタンおよび/またはフッ化水素を含むガスを
第2の蒸留塔に導入し、塔頂よりペンタフルオロエタ
ン、1,1,1,2−テトラフルオロエタンおよび/ま
たは2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタ
ンを分離し、塔底より2−クロロ−1,1,1−トリフ
ルオロエタン、2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフ
ルオロエタンおよび/またはフッ化水素を分離する上記
[8]に記載の製造方法。 [10]第2の蒸留塔の塔底より分離される、主として
2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、2,2
−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタンおよび/
またはフッ化水素を含むガスを第3の蒸留塔に導入し、
各成分を分離精製した後に反応工程に循環させる上記
[9]に記載の製造方法。 [11]第3の蒸留塔で分離されるフッ化水素が、前記
第1反応帯〜第4反応帯の少なくとも1つの反応帯に循
環される上記[10]に記載の製造方法。 [12]第3の蒸留塔で分離される、主として2,2−
ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタンを含むガス
が第2反応帯に循環される上記[10]または[11]
に記載の製造方法。
して2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタンを含
むガスが第4反応帯に循環される上記[10]〜[1
2]のいずれかに記載の製造方法。 [14]第2の蒸留塔の塔頂より分離されるガスが1,
1,1,2−テトラフルオロエタンに富むものである上
記[9]〜[13]のいずれかに記載の製造方法。 [15]第2の蒸留塔の塔頂より分離されるペンタフル
オロエタン、1,1,1,2−テトラフルオロエタンお
よび/または2−クロロ−1,1,1,2−テトラフル
オロエタンを含むガスを第4の蒸留塔に導入し、塔頂よ
りペンタフルオロエタンおよび1,1,1,2−テトラ
フルオロエタンを分離し、塔底よリ2−クロロ−1,
1,1,2−テトラフルオロエタンを分離し、2−クロ
ロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタンが第2反応
帯に循環される上記[9]〜[14]のいずれかに記載
の製造方法。 [16]蒸留塔の塔内圧力を大気圧から3MPaの範囲
内とする上記[1]〜[15]のいずれかに記載の製造
方法。
する。本発明は、(A)テトラクロロエチレン、2,2
−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタンおよび2
−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタンから
なる群より選ばれる少なくとも1種とフッ化水素とをフ
ッ素化触媒の存在下で反応させてペンタフルオロエタン
を生成させる工程;(B)トリクロロエチレンおよび/
または2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタンと
フッ化水素とをフッ素化触媒の存在下で反応させて1,
1,1,2−テトラフルオロエタンを生成させる工程;
および(C)工程(A)および工程(B)で得られる生
成物を合流させて蒸留塔に導入し、塔頂より塩化水素を
主成分とするガスを分離し、塔底よりペンタフルオロエ
タンおよび1,1,1,2−テトラフルオロエタンを含
むガスを分離し、塔底より得られるガスを蒸留すること
によってペンタフルオロエタンおよび1,1,1,2−
テトラフルオロエタンを得る工程;を含むことを特徴と
するハイドロフルオロカーボンの製造方法である。
ッ化水素とをフッ素化触媒の存在下、第1反応帯で反応
させて2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエ
タンおよび/または2−クロロ−1,1,1,2−テト
ラフルオロエタンを含むガスを生成させる工程(1)、
および、2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロ
エタンおよび/または2−クロロ−1,1,1,2−テ
トラフルオロエタンを含むガスとフッ化水素とをフッ素
化触媒の存在下、第2反応帯で反応させてペンタフルオ
ロエタンを含むガスを生成させる工程(2)を含むもの
であることが好ましい。
化水素とをフッ素化触媒の存在下、第3反応帯で反応さ
せて2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタンを含
むガスを生成させる工程(3)、および2−クロロ−
1,1,1−トリフルオロエタンを含むガスとフッ化水
素とをフッ素化触媒の存在下、第4反応帯で反応させて
1,1,1,2−テトラフルオロエタンを含むガスを生
成させる工程(4)を含むものであることが好ましい。
の製造方法は、工程(A)として、(1)テトラクロロ
エチレンとフッ化水素とをフッ素化触媒の存在下、第1
反応帯で気相で反応させ、塩化水素、2,2−ジクロロ
−1,1,1−トリフルオロエタン、2−クロロ−1,
1,1,2−テトラフルオロエタン、ペンタフルオロエ
タンおよびフッ化水素を含むガスを生成させる工程;
(2)2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエ
タンおよび/または2−クロロ−1,1,1,2−テト
ラフルオロエタンを含むガスとフッ化水素とをフッ素化
触媒の存在下、第2反応帯で気相で反応させ、塩化水
素、ペンタフルオロエタン、2,2−ジクロロ−1,
1,1−トリフルオロエタン、2−クロロ−1,1,
1,2−テトラフルオロエタンおよびフッ化水素を含む
ガスを生成させる工程;を含み、工程(B)として、
(3)トリクロロエチレンとフッ化水素とをフッ素化触
媒の存在下、第3反応帯で気相で反応させ、塩化水素、
2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタンおよびフ
ッ化水素を含むガスを生成させる工程;(4)2−クロ
ロ−1,1,1−トリフルオロエタンを含むガスとフッ
化水素とをフッ素化触媒の存在下、第4反応帯で気相で
反応させ、塩化水素、1,1,1,2−テトラフルオロ
エタン、2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタン
およびフッ化水素を含むガスを生成させる工程;を含
み、および工程(C)として、(5)前記工程(1)〜
工程(4)で得られるガスを合流させて蒸留塔に導入
し、塔頂より塩化水素を主成分とするガスを分離し、塔
底よりペンタフルオロエタンおよび1,1,1,2−テ
トラフルオロエタンを含むガスを分離し、塔底より得ら
れるガスを蒸留することによってペンタフルオロエタン
および1,1,1,2−テトラフルオロエタンを得る工
程;を含むことが好ましい。
方法は、テトラクロロエチレンとフッ化水素とからペン
タフルオロエタンを製造する2つの反応工程とトリクロ
ロエチレンとフッ化水素とから1,1,1,2−テトラ
フルオロエタンを製造する2つの反応工程を個別に実施
することにより反応条件の制御が効率的に実施できる。
それによって触媒活性への影響、不純物の増加等を回避
することができ、上記の4つの反応工程の生成物を合流
させて1つの蒸留塔へ導入することにより、簡単な装置
で効率よく高純度なペンタフルオロエタンおよび1,
1,1,2−テトラフルオロエタンを製造することがで
きる。
ずれも大気圧から0.9Mpaの範囲内とすることが好
ましく、さらに第2反応帯の圧力が第1反応帯の圧力よ
り高く、第4反応帯の圧力が第3反応帯の圧力より高い
ことが好ましい。
しては、これまで知られたフッ素化触媒を用いることが
できる。本発明の製造方法は、ペンタフルオロエタンお
よび1,1,1,2−テトラフルオロエタンを製造する
それぞれの工程で最適な触媒を選択することができる
が、フッ素化触媒が3価の酸化クロムを主成分とする担
持型または塊状型触媒であることが好ましい。
ルオロエタンおよび1,1,1,2−テトラフルオロエ
タンを含むガスを得た後、それぞれの生成ガスを合流
し、合流したガスは蒸留塔に導入される。例えば前記の
工程(1)〜工程(4)で得られるガスは合流されて第
1の蒸留塔に導入され、塔頂より塩化水素が分離され、
塔底より主として2−クロロ−1,1,1−トリフルオ
ロエタン、2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオ
ロエタン、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオ
ロエタン、ペンタフルオロエタン、1,1,1,2−テ
トラフルオロエタンおよび/またはフッ化水素を含むガ
スが分離される。
して2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、
2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、
2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン、
ペンタフルオロエタン、1,1,1,2−テトラフルオ
ロエタンおよび/またはフッ化水素を含むガスは第2の
蒸留塔に導入され、第2の蒸留塔の塔頂よりペンタフル
オロエタン、1,1,1,2−テトラフルオロエタンお
よび/または2−クロロ−1,1,1,2−テトラフル
オロエタンを分離し、塔底より2−クロロ−1,1,1
−トリフルオロエタン、2,2−ジクロロ−1,1,1
−トリフルオロエタンおよび/またはフッ化水素が分離
される。第2の蒸留塔の塔頂より分離されるガスは、
1,1,1,2−テトラフルオロエタンに富むものであ
ることが好ましい。
て2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、2,
2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタンおよび
/またはフッ化水素を含むガスを第3の蒸留塔に導入
し、各成分を分離精製した後に反応工程に循環させるこ
とが好ましい。また、第3の蒸留塔で分離されるフッ化
水素が、第1反応帯〜第4反応帯の少なくとも1つの反
応帯に循環されることが好ましい。
2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタンを含む
ガスが第2反応帯に循環されることが好ましい。第3の
蒸留塔で分離される、主として2−クロロ−1,1,1
−トリフルオロエタンを含むガスが第4反応帯に循環さ
れることが好ましい。
ペンタフルオロエタン、1,1,1,2−テトラフルオ
ロエタンおよび/または2−クロロ−1,1,1,2−
テトラフルオロエタンを含むガスを第4の蒸留塔に導入
し、塔頂よりペンタフルオロエタンおよび1,1,1,
2−テトラフルオロエタンを分離し、塔底よリ2−クロ
ロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタンを分離し、
2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタンが
前記第2反応帯に循環されることが好ましい。
未反応であった出発原料および中間体を蒸留によって分
離し、各反応工程に循環させることができるので、目的
化合物の収率を向上させることができる。また、各蒸留
塔の塔内圧力を大気圧から3MPaの範囲内とすること
が好ましい。
合物とフッ化水素から、ペンタフルオロエタンと1,
1,1,2−テトラフルオロエタンを製造することがで
きるが、製造するハイドロフルオロカーボンに対する最
適触媒組成および最適反応条件との差異を克服するため
に、互いに異なる固体触媒を使用するかまたはお互いに
異なる温度で反応させる、2個以上の反応器を並列に連
結し、それぞれの反応器に、それぞれ適切な反応原料を
供給して反応を遂行するものである。
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。 (実施例)図1は本発明の好ましい態様について表して
おり、以下図1を参照して説明する。尚図1中、各化合
物は次のように表される。 テトラクロロエチレン(PCE) トリクロロエチレン(TCE) 2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタン
(F123) 2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン
(F124) 2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタン(F13
3a) ペンタフルオロエタン(F125) 1,1,1,2−テトラフルオロエタン(F134a) フッ化水素(HF) 塩化水素(HCl)
とができる4つの気相反応器A、B、CおよびD、第1
蒸留塔、第2蒸留塔の塔頂から分離されるペンタフルオ
ロエタンおよび1,1,1,2−テトラフルオロエタン
を含むガスを精製するための精製系、第2蒸留塔の塔底
から分離されるHCFC−133a等の中間体化合物お
よび未反応のフッ化水素を分離する第3蒸留塔から概略
構成される。
ペンタフルオロエタンを生成する反応が行われる。まず
原料であるテトラクロロエチレン(PCE)(1)が反
応器Aに導入される。反応器Aには反応に最適な触媒が
充填されている。同時に第3蒸留塔において分離された
フッ化水素(30)がフッ化水素循環ラインを経由して
(2)として反応器Aに導入される。フッ化水素は必要
に応じて新たに追加導入することができる。反応器Aで
は、前記の式1および式2に示した反応が起こり、また
式3および式4に示した反応が一部起こることにより、
HCl、中間体であるHCFC−123、HCFC−1
24、HFC−125および未反応フッ化水素とを含む
第1生成物(3)が生成する。第1生成物(3)は後述
する第2生成物(7)、第3生成物(13)および第4
生成物(16)と合流し、(21)となって第1蒸留塔
5に導入される。
C−124(26)が(4)として導入される。(図1
中ではは(26)と(4)が接続されていることを表
している。)また、第3蒸留塔7で分離されたHCFC
−123/HF(29)が(5)として導入され、さら
に第3蒸留塔7の塔底から分離されたフッ化水素(H
F)(30)の一部が循環されて(6)として導入され
る。反応器Bにも反応に最適な触媒が充填される。反応
器Bでは、前記の式3および式4の反応により、HC
l、目的物のHFC−125、未反応のHCFC−12
3、HCFC−124およびフッ化水素とを含む第2生
成物(7)が生成する。第2生成物(7)は他の反応器
からのガスと合流し、(21)として第1蒸留塔5に導
入される。
1,1,2−テトラフルオロエタンを生成する反応が行
われる。反応器Cでは、原料であるトリクロロエチレン
(TCE)(11)が導入され、新たに加えるフッ化水
素(10)と循環されたフッ化水素(12)がそれぞれ
導入される。反応器Cでは、主として前記の式5の反応
により、HCl、中間体のHCFC−133aおよび未
反応フッ化水素とを含む第3生成物(13)が生成し、
第3生成物(13)は他の反応器からのガスと合流し、
(21)として第1蒸留塔5に導入される。
HCFC−133a/HF(28)が(14)として導
入され、循環されたフッ化水素(30)が(15)とし
て導入され、主として式6の反応により、HCl、目的
物であるHFC−134a、未反応のHCFC−133
aおよびフッ化水素とを含む第4生成物(16)が生成
し、第4生成物(16)は他の反応器からのガスと合流
し、(21)として第1蒸留塔5に導入される。
3生成物(13)および第4生成物(16)は合流さ
れ、合流物(21)が第1蒸留塔5に導入される。第1
蒸留塔5では、塔頂から塩化水素を主成分とする第1塔
頂留分(22)が留出する。また、第1蒸留塔5の塔底
からは主として、2、2−ジクロロ−1,1,1−トリ
フルオロエタン、2−クロロ−1,1,1,2−テトラ
フルオロエタン、ペンタフルオロエタン、2−クロロー
1,1,1−トリフルオロエタン、1,1,1,2−テ
トラフルオロエタンおよびフッ化水素が第1塔底留分
(23)として分離される。
入され、第2蒸留塔6の塔頂より主としてペンタフルオ
ロエタン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、2
−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタンおよ
びフッ化水素が第2塔頂留分(24)として留出する。
次いで、この第2塔頂留分(24)は精製系に供給さ
れ、HFC−134a/HFC−125(25)、HC
FC−124(26)、フッ化水素に分離される。精製
系は図示されない第4蒸留塔を含むものとする。HCF
C−124、フッ化水素はそれぞれ循環使用される。第
2蒸留塔6の塔底より主として2,2−ジクロロ−1,
1,1−トリフルオロエタン、2−クロロ−1,1,1
−トリフルオロエタンおよびフッ化水素が第2塔底留分
(27)として分離され、第2塔底留分(27)は第3
蒸留塔7に導入される。
33a/HFが第3塔頂留分(28)として分離され、
これはD反応器に循環して使用される。第3蒸留塔7の
供給段より上方に設けられたサイドカット段よりHCF
C−123/HF(29)が抜き出され、これはB反応
器に循環して使用される。第3蒸留塔7の塔底よりフッ
化水素(30)が回収され、これはA、B、CおよびD
反応器にそれぞれ必要に応じて循環されて再使用され
る。
記の方法に従った運転例を以下に示す。合流生成物(2
1)の流量を100(kg/hr)としたときの、工程
ライン(1)〜(7)、(10)〜(17)および(2
1)〜(30)におけるそれぞれの成分の質量割合(質
量%)を表1および表2に示す。
用いれば、各反応器ごとに生成物の分離工程を設ける必
要がなく、これらの反応器の生成物が一括して蒸留され
る。目的物であるHFC−134a、HFC−125お
よびHClはそれぞれ製品として回収され、他の中間体
および未反応原料が各反応工程に循環されて再使用され
るので、連続運転における工程条件が安定し、工程管理
が容易になり、設備が単純化され、またエネルギー原単
位も従来の製法と比較して低くなる。また、本発明の製
造方法を用いれば、ペンタフルオロエタンまたは1,
1,1,2−テトラフルオロエタンとジフルオロメタ
ン、トリフルオロメタン、1,2−ジフルオロエタン、
1,1,1−トリフルオロエタン等のハイドロフルオロ
カーボンを同時に製造することもできる。
る。
Claims (16)
- 【請求項1】 (A)テトラクロロエチレン、2,2−
ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタンおよび2−
クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタンからな
る群より選ばれる少なくとも1種とフッ化水素とをフッ
素化触媒の存在下で反応させてペンタフルオロエタンを
生成させる工程; (B)トリクロロエチレンおよび/または2−クロロ−
1,1,1−トリフルオロエタンとフッ化水素とをフッ
素化触媒の存在下で反応させて1,1,1,2−テトラ
フルオロエタンを生成させる工程;および (C)工程(A)および工程(B)で得られる生成物を
合流させて蒸留塔に導入し、塔頂より塩化水素を主成分
とするガスを分離し、塔底よりペンタフルオロエタンお
よび1,1,1,2−テトラフルオロエタンを含むガス
を分離し、塔底より得られるガスを蒸留することによっ
てペンタフルオロエタンおよび1,1,1,2−テトラ
フルオロエタンを得る工程;を含むことを特徴とするハ
イドロフルオロカーボンの製造方法。 - 【請求項2】 工程(A)が、テトラクロロエチレンと
フッ化水素とをフッ素化触媒の存在下、第1反応帯で反
応させて2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロ
エタンおよび/または2−クロロ−1,1,1,2−テ
トラフルオロエタンを含むガスを生成させる工程
(1)、および、2,2−ジクロロ−1,1,1−トリ
フルオロエタンおよび/または2−クロロ−1,1,
1,2−テトラフルオロエタンを含むガスとフッ化水素
とをフッ素化触媒の存在下、第2反応帯で反応させてペ
ンタフルオロエタンを含むガスを生成させる工程(2)
を含むものである請求項1に記載の製造方法。 - 【請求項3】 工程(B)が、トリクロロエチレンとフ
ッ化水素とをフッ素化触媒の存在下、第3反応帯で反応
させて2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタンを
含むガスを生成させる工程(3)、および2−クロロ−
1,1,1−トリフルオロエタンを含むガスとフッ化水
素とをフッ素化触媒の存在下、第4反応帯で反応させて
1,1,1,2−テトラフルオロエタンを含むガスを生
成させる工程(4)を含むものである請求項1または2
に記載の製造方法。 - 【請求項4】 工程(A)として、(1)テトラクロロ
エチレンとフッ化水素とをフッ素化触媒の存在下、第1
反応帯で気相で反応させ、塩化水素、2,2−ジクロロ
−1,1,1−トリフルオロエタン、2−クロロ−1,
1,1,2−テトラフルオロエタン、ペンタフルオロエ
タンおよびフッ化水素を含むガスを生成させる工程;
(2)2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエ
タンおよび/または2−クロロ−1,1,1,2−テト
ラフルオロエタンを含むガスとフッ化水素とをフッ素化
触媒の存在下、第2反応帯で気相で反応させ、塩化水
素、ペンタフルオロエタン、2,2−ジクロロ−1,
1,1−トリフルオロエタン、2−クロロ−1,1,
1,2−テトラフルオロエタンおよびフッ化水素を含む
ガスを生成させる工程;を含み、工程(B)として、
(3)トリクロロエチレンとフッ化水素とをフッ素化触
媒の存在下、第3反応帯で気相で反応させ、塩化水素、
2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタンおよびフ
ッ化水素を含むガスを生成させる工程;(4)2−クロ
ロ−1,1,1−トリフルオロエタンを含むガスとフッ
化水素とをフッ素化触媒の存在下、第4反応帯で気相で
反応させ、塩化水素、1,1,1,2−テトラフルオロ
エタン、2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタン
およびフッ化水素を含むガスを生成させる工程;を含
み、および工程(C)として、(5)前記工程(1)〜
工程(4)で得られるガスを合流させて蒸留塔に導入
し、塔頂より塩化水素を主成分とするガスを分離し、塔
底よりペンタフルオロエタンおよび1,1,1,2−テ
トラフルオロエタンを含むガスを分離し、塔底より得ら
れるガスを蒸留することによってペンタフルオロエタン
および1,1,1,2−テトラフルオロエタンを得る工
程;を含む請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。 - 【請求項5】 フッ素化触媒が3価の酸化クロムを主成
分とする担持型または塊状型触媒である請求項1〜4の
いずれかに記載の製造方法。 - 【請求項6】 第1反応帯〜第4反応帯の反応圧力を、
いずれも大気圧から0.9MPaの範囲内とする請求項
4または5に記載の製造方法。 - 【請求項7】 第2反応帯の圧力が第1反応帯の圧力よ
り高く、第4反応帯の圧力が第3反応帯の圧力より高い
請求項4〜6のいずれかに記載の製造方法。 - 【請求項8】 工程(5)が、工程(1)〜工程(4)
で得られるガスを合流させて第1の蒸留塔に導入し、該
蒸留塔において、塔頂より塩化水素を分離し、塔底より
主として2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタ
ン、2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタ
ン、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタ
ン、ペンタフルオロエタン、1,1,1,2−テトラフ
ルオロエタンおよび/またはフッ化水素を含むガスを分
離する工程を含む請求項4〜7のいずれかに記載の製造
方法。 - 【請求項9】 第1の蒸留塔の塔底より分離される、主
として2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、
2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、
2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン、
ペンタフルオロエタン、1,1,1,2−テトラフルオ
ロエタンおよび/またはフッ化水素を含むガスを第2の
蒸留塔に導入し、塔頂よりペンタフルオロエタン、1,
1,1,2−テトラフルオロエタンおよび/または2−
クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタンを分離
し、塔底より2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエ
タン、2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエ
タンおよび/またはフッ化水素を分離する請求項8に記
載の製造方法。 - 【請求項10】 第2の蒸留塔の塔底より分離される、
主として2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタ
ン、2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタ
ンおよび/またはフッ化水素を含むガスを第3の蒸留塔
に導入し、各成分を分離精製した後に反応工程に循環さ
せる請求項9に記載の製造方法。 - 【請求項11】 第3の蒸留塔で分離されるフッ化水素
が、前記第1反応帯〜第4反応帯の少なくとも1つの反
応帯に循環される請求項10に記載の製造方法。 - 【請求項12】 第3の蒸留塔で分離される、主として
2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタンを
含むガスが第2反応帯に循環される請求項10または1
1に記載の製造方法。 - 【請求項13】 第3の蒸留塔で分離される、主として
2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタンを含むガ
スが第4反応帯に循環される請求項10〜12のいずれ
かに記載の製造方法。 - 【請求項14】 第2の蒸留塔の塔頂より分離されるガ
スが1,1,1,2−テトラフルオロエタンに富むもの
である請求項9〜13のいずれかに記載の製造方法。 - 【請求項15】 第2の蒸留塔の塔頂より分離されるペ
ンタフルオロエタン、1,1,1,2−テトラフルオロ
エタンおよび/または2−クロロ−1,1,1,2−テ
トラフルオロエタンを含むガスを第4の蒸留塔に導入
し、塔頂よりペンタフルオロエタンおよび1,1,1,
2−テトラフルオロエタンを分離し、塔底よリ2−クロ
ロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタンを分離し、
2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタンが
第2反応帯に循環される請求項9〜14のいずれかに記
載の製造方法。 - 【請求項16】 蒸留塔の塔内圧力を大気圧から3MP
aの範囲内とする請求項1〜15のいずれかに記載の製
造方法。
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081028 |