JP2003312714A - キャップ - Google Patents
キャップInfo
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- JP2003312714A JP2003312714A JP2002117754A JP2002117754A JP2003312714A JP 2003312714 A JP2003312714 A JP 2003312714A JP 2002117754 A JP2002117754 A JP 2002117754A JP 2002117754 A JP2002117754 A JP 2002117754A JP 2003312714 A JP2003312714 A JP 2003312714A
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- JP
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- inner plug
- outer cylinder
- cap
- container
- ring
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安全性および盗飲防止効果に優れたキャップ
を提供する。 【解決手段】 本発明のキャップ10は、樹脂製フラン
ジ部18付き内栓14と、係合部52を有する金属製の
外筒50とを含み、フランジ部18にはフック状部20
と容器首部2に外装される内筒部30とが設けられ、フ
ック状部20と内筒部30とは弱化線部22,32に沿
って内栓14から切り取ることができ、内筒部30には
容器首部2に形成されたリング状凹部4に嵌り込むリン
グ状凹部38が形成され、このリング状凹部38内には
少なくとも1つの突起部40が形成される一方、外筒5
0はその係合部52を内栓14のフック状部20に係合
させて内栓14に組み付けられ、このように組み付けら
れた内栓14および外筒50を容器口部3に被せて容器
首部外周のリング状凹部4に沿って外筒50を押圧変形
させることで容器1に装着される。
を提供する。 【解決手段】 本発明のキャップ10は、樹脂製フラン
ジ部18付き内栓14と、係合部52を有する金属製の
外筒50とを含み、フランジ部18にはフック状部20
と容器首部2に外装される内筒部30とが設けられ、フ
ック状部20と内筒部30とは弱化線部22,32に沿
って内栓14から切り取ることができ、内筒部30には
容器首部2に形成されたリング状凹部4に嵌り込むリン
グ状凹部38が形成され、このリング状凹部38内には
少なくとも1つの突起部40が形成される一方、外筒5
0はその係合部52を内栓14のフック状部20に係合
させて内栓14に組み付けられ、このように組み付けら
れた内栓14および外筒50を容器口部3に被せて容器
首部外周のリング状凹部4に沿って外筒50を押圧変形
させることで容器1に装着される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器を密封状態に
栓をするキャップに関する。
栓をするキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】容器の一種であるガラス製1.8リット
ル瓶(いわゆる一升瓶)は、リサイクル率が良いことで
知られている。この一升瓶に一般に使用されているキャ
ップは、瓶口を密封状態に栓をするポリエチレン製の内
栓と、この内栓を覆って瓶口周囲に被せられたアルミ製
キャップとからなる。このアルミ製キャップは、内栓で
栓をされた瓶口に被せられた状態で、瓶口の外周に形成
されているリング状凹部に沿って押圧変形させることで
瓶口から外れないように装着されている。このように封
をされた一升瓶を開栓する際には、アルミ製キャップを
弱化線に沿って切り裂いて取り外してから、内栓を瓶口
から引き抜くことになる。
ル瓶(いわゆる一升瓶)は、リサイクル率が良いことで
知られている。この一升瓶に一般に使用されているキャ
ップは、瓶口を密封状態に栓をするポリエチレン製の内
栓と、この内栓を覆って瓶口周囲に被せられたアルミ製
キャップとからなる。このアルミ製キャップは、内栓で
栓をされた瓶口に被せられた状態で、瓶口の外周に形成
されているリング状凹部に沿って押圧変形させることで
瓶口から外れないように装着されている。このように封
をされた一升瓶を開栓する際には、アルミ製キャップを
弱化線に沿って切り裂いて取り外してから、内栓を瓶口
から引き抜くことになる。
【0003】また、一升瓶用のキャップとして前記アル
ミ製キャップの代わりとなる外筒と前記内栓とを樹脂一
体成形したものがあり、このタイプの樹脂製キャップ
は、外筒の内面に形成されたリング状凸部が瓶口外周の
リング状凹部に係合した状態で瓶口に装着されている。
このような樹脂製キャップを開栓する際には、外筒を弱
化線に沿って切り裂いて取り去ると樹脂製の内栓が残
り、この内栓を瓶口から引き抜くことで開栓できる。
ミ製キャップの代わりとなる外筒と前記内栓とを樹脂一
体成形したものがあり、このタイプの樹脂製キャップ
は、外筒の内面に形成されたリング状凸部が瓶口外周の
リング状凹部に係合した状態で瓶口に装着されている。
このような樹脂製キャップを開栓する際には、外筒を弱
化線に沿って切り裂いて取り去ると樹脂製の内栓が残
り、この内栓を瓶口から引き抜くことで開栓できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したポリエチレン
製内栓とアルミキャップの組み合わせからなるキャップ
は、アルミキャップが瓶口から取り外し可能なまでに切
り裂かれているかどうかで開封または開栓されたかどう
かを一目で判断できるため、盗飲防止効果が高い。しか
しながら、アルミキャップを弱化線に沿って切り裂いた
ときの破断エッジが鋭利になっているために指や手を傷
つける危険性があった。
製内栓とアルミキャップの組み合わせからなるキャップ
は、アルミキャップが瓶口から取り外し可能なまでに切
り裂かれているかどうかで開封または開栓されたかどう
かを一目で判断できるため、盗飲防止効果が高い。しか
しながら、アルミキャップを弱化線に沿って切り裂いた
ときの破断エッジが鋭利になっているために指や手を傷
つける危険性があった。
【0005】一方、上述した樹脂一体成形キャップで
は、樹脂製外筒を弱化線で切り裂いても鋭利な破断エッ
ジにはならないため安全面では優れている。しかしなが
ら、樹脂一体成形キャップは、加熱して素材である樹脂
が柔軟化した状態でキャップを瓶から引っ張ると、瓶口
外周のリング状凹部と樹脂製外筒内面のリング状凸部と
の係合が外れてすっぽ抜ける可能性がある。この場合に
は、樹脂製外筒を引き裂かなくても開栓が可能になり、
盗飲防止効果が低いという問題があった。
は、樹脂製外筒を弱化線で切り裂いても鋭利な破断エッ
ジにはならないため安全面では優れている。しかしなが
ら、樹脂一体成形キャップは、加熱して素材である樹脂
が柔軟化した状態でキャップを瓶から引っ張ると、瓶口
外周のリング状凹部と樹脂製外筒内面のリング状凸部と
の係合が外れてすっぽ抜ける可能性がある。この場合に
は、樹脂製外筒を引き裂かなくても開栓が可能になり、
盗飲防止効果が低いという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、前記問題を解決
するために本発明のキャップは、容器の円筒状首部の上
端の容器口部を栓をする樹脂製フランジ部付き内栓と、
容器首部に外装される、上端縁部に係合部を有する金属
製の外筒とを含み、前記内栓のフランジ部には外周縁部
に形成された被係合部と、前記被係合部の内側で前記フ
ランジ部から垂下して容器首部に外装される内筒部とが
設けられ、前記被係合部と前記内筒部とは弱化線部に沿
って切り取ることにより前記内栓から別々に分離可能に
なっており、前記内筒部には容器首部の外周に形成され
たリング状凹部に嵌り込むリング状凹部が形成され、前
記内筒部のリング状凹部内には少なくとも1つの突起部
が形成される一方、前記外筒はその係合部を前記内栓の
被係合部に係合させて前記内栓の内筒部に外装されるこ
とにより前記内栓に組み付けられ、このように組み付け
られた前記内栓および前記外筒を容器口部に被せて前記
容器首部外周のリング状凹部に沿って前記外筒を押圧変
形させることで前記容器に装着されることを特徴とする
ものである。
するために本発明のキャップは、容器の円筒状首部の上
端の容器口部を栓をする樹脂製フランジ部付き内栓と、
容器首部に外装される、上端縁部に係合部を有する金属
製の外筒とを含み、前記内栓のフランジ部には外周縁部
に形成された被係合部と、前記被係合部の内側で前記フ
ランジ部から垂下して容器首部に外装される内筒部とが
設けられ、前記被係合部と前記内筒部とは弱化線部に沿
って切り取ることにより前記内栓から別々に分離可能に
なっており、前記内筒部には容器首部の外周に形成され
たリング状凹部に嵌り込むリング状凹部が形成され、前
記内筒部のリング状凹部内には少なくとも1つの突起部
が形成される一方、前記外筒はその係合部を前記内栓の
被係合部に係合させて前記内栓の内筒部に外装されるこ
とにより前記内栓に組み付けられ、このように組み付け
られた前記内栓および前記外筒を容器口部に被せて前記
容器首部外周のリング状凹部に沿って前記外筒を押圧変
形させることで前記容器に装着されることを特徴とする
ものである。
【0007】本発明のキャップは、前記内栓と前記外筒
との互いに対する回転を防止するために前記被係合部お
よび前記係合部の各接触面にすべり止め手段を設けても
よい。
との互いに対する回転を防止するために前記被係合部お
よび前記係合部の各接触面にすべり止め手段を設けても
よい。
【0008】また、本発明のキャップは、前記内栓のフ
ランジ部の被係合部につまみ用舌片部を設けてもよい。
ランジ部の被係合部につまみ用舌片部を設けてもよい。
【0009】さらに、本発明のキャップは、前記内栓に
金属製の蓋が被せられていてもよい。
金属製の蓋が被せられていてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施
形態のキャップ10を半分断面で示す分解側面図、図2
は図1におけるA−A線断面図、図3は容器である例え
ばガラス瓶1の口部3にキャップ10を装着した状態を
半分断面で示す側面図である。
て添付図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施
形態のキャップ10を半分断面で示す分解側面図、図2
は図1におけるA−A線断面図、図3は容器である例え
ばガラス瓶1の口部3にキャップ10を装着した状態を
半分断面で示す側面図である。
【0011】本実施形態のキャップ10は、例えばブリ
キ製の蓋12が被せられる内栓14と、例えばアルミ板
(板厚0,2mm)で形成された外筒50とからなる。
蓋12は、その裾部をかしめることにより内栓14に対
して固定される。
キ製の蓋12が被せられる内栓14と、例えばアルミ板
(板厚0,2mm)で形成された外筒50とからなる。
蓋12は、その裾部をかしめることにより内栓14に対
して固定される。
【0012】内栓14は、例えばポリエチレンからな
り、中空のドーム状部16と、ドーム状部16の周囲に
形成されたフランジ部18とを有する。内栓14のドー
ム状部16はガラス瓶1の円筒状首部2の上端開口部で
ある口部2に圧入されることにより、ガラス瓶1を密封
状態に栓をする。なお、ガラス瓶1への臭いの侵入を防
止して内容物への臭い移りをなくすために、ドーム状部
16の外表面にアルミ箔を接着して覆ってもよい。ま
た、本実施形態では内栓14のドーム状部16の内部空
間を閉じるように蓋12を設けたが、前記ドーム状部1
6を中実構造にして蓋12を省略してもよい。
り、中空のドーム状部16と、ドーム状部16の周囲に
形成されたフランジ部18とを有する。内栓14のドー
ム状部16はガラス瓶1の円筒状首部2の上端開口部で
ある口部2に圧入されることにより、ガラス瓶1を密封
状態に栓をする。なお、ガラス瓶1への臭いの侵入を防
止して内容物への臭い移りをなくすために、ドーム状部
16の外表面にアルミ箔を接着して覆ってもよい。ま
た、本実施形態では内栓14のドーム状部16の内部空
間を閉じるように蓋12を設けたが、前記ドーム状部1
6を中実構造にして蓋12を省略してもよい。
【0013】内栓14においてフランジ部18には、そ
の外周縁部から略円筒状に垂下する被係合部としてのフ
ック状部20が設けられている。フック状部20の下端
は内側に折れ曲がったフック状断面を有している。フッ
ク状部20は、円周方向にわたって形成された弱化線部
(または薄肉部)22を介してフランジ部18に連結さ
れている。また、フック状部20には、指でつかみ易く
するために、つまみ用舌片部24が下方に延びた形状で
一体形成されている。これにより、指でつまみ用舌片部
24をつかんで引っ張ると、フック状部20は弱化線部
22に沿って切り裂かれることにより内栓14から分離
可能になっている。さらに、フック状部20の内面(接
触面)には、多数のすべり止め用凸部(すべり止め手
段)26が形成されている。なお、フック状部20に形
成されたつまみ用舌片部24は、必ずしもフック状部2
0から下方に突出した形状でなくてもよく、フック状部
20において切り込みにより画定された舌片部分からな
ってもよい。
の外周縁部から略円筒状に垂下する被係合部としてのフ
ック状部20が設けられている。フック状部20の下端
は内側に折れ曲がったフック状断面を有している。フッ
ク状部20は、円周方向にわたって形成された弱化線部
(または薄肉部)22を介してフランジ部18に連結さ
れている。また、フック状部20には、指でつかみ易く
するために、つまみ用舌片部24が下方に延びた形状で
一体形成されている。これにより、指でつまみ用舌片部
24をつかんで引っ張ると、フック状部20は弱化線部
22に沿って切り裂かれることにより内栓14から分離
可能になっている。さらに、フック状部20の内面(接
触面)には、多数のすべり止め用凸部(すべり止め手
段)26が形成されている。なお、フック状部20に形
成されたつまみ用舌片部24は、必ずしもフック状部2
0から下方に突出した形状でなくてもよく、フック状部
20において切り込みにより画定された舌片部分からな
ってもよい。
【0014】内栓14のフランジ部18にはまた、フッ
ク状部20の内側においてフランジ部18から垂下して
ガラス瓶1の首部2に外装される内筒部30が設けられ
ている。内筒部30は、円周方向にわたって形成されて
いる弱化線部(または薄肉部)32を介してフランジ部
18に連結されている。また、内筒部30の下部には、
切り込み34が形成されており、この切り込み32から
延びる弱化線部(または薄肉部)36が前記弱化線部3
2までつながっている。これにより、切り込み34の右
側部分を指でつまんで引っ張ると、内筒部30は弱化線
部36,32に沿って切り裂かれることにより内栓14
から分離可能になっている。
ク状部20の内側においてフランジ部18から垂下して
ガラス瓶1の首部2に外装される内筒部30が設けられ
ている。内筒部30は、円周方向にわたって形成されて
いる弱化線部(または薄肉部)32を介してフランジ部
18に連結されている。また、内筒部30の下部には、
切り込み34が形成されており、この切り込み32から
延びる弱化線部(または薄肉部)36が前記弱化線部3
2までつながっている。これにより、切り込み34の右
側部分を指でつまんで引っ張ると、内筒部30は弱化線
部36,32に沿って切り裂かれることにより内栓14
から分離可能になっている。
【0015】ガラス瓶1の首部2の外周にはリング状凹
部4が形成されており、内栓14の内筒部30が前記首
部2に外装されたときに前記リング状凹部4に嵌り込む
ように前記内筒部30にもリング状凹部38が形成され
ている。内筒部30のリング状凹部38内には、図2に
示すように、少なくとも1つ(本実施形態では4つ)の
断面山形の突起部40が円周方向に均等間隔で形成され
ている。突起部40は、内筒部30の外径とほぼ同じ
か、または、内筒部30の外径から若干突出する位の高
さに形成されている。
部4が形成されており、内栓14の内筒部30が前記首
部2に外装されたときに前記リング状凹部4に嵌り込む
ように前記内筒部30にもリング状凹部38が形成され
ている。内筒部30のリング状凹部38内には、図2に
示すように、少なくとも1つ(本実施形態では4つ)の
断面山形の突起部40が円周方向に均等間隔で形成され
ている。突起部40は、内筒部30の外径とほぼ同じ
か、または、内筒部30の外径から若干突出する位の高
さに形成されている。
【0016】一方、外筒50は、内栓14の内筒部30
に外装可能な内径を有するとともに、その上端部が外側
に巻かれて膨出したカール部(係合部)52を有してい
る。カール部52の外面(接触面)には、多数のすべり
止め用溝(すべり止め手段)54が形成されている。な
お、外筒50の下端部は、内栓14の内筒部30に外装
されたときに内筒部30の下端部を受けるように内方に
折り曲げられている。
に外装可能な内径を有するとともに、その上端部が外側
に巻かれて膨出したカール部(係合部)52を有してい
る。カール部52の外面(接触面)には、多数のすべり
止め用溝(すべり止め手段)54が形成されている。な
お、外筒50の下端部は、内栓14の内筒部30に外装
されたときに内筒部30の下端部を受けるように内方に
折り曲げられている。
【0017】外筒50は、蓋12が固定された内栓14
に対して、その内筒30に外装されてカール部52を内
栓14のフック状部20の内側に押し込むことによっ
て、内筒部30の外周を完全に覆った状態で組み付けら
れる。このように組み付けられた内栓14および外筒5
0では、互いに係合するフック状部20およびカール部
52の各接触面にそれぞれ形成されたすべり止め用の凸
部26および溝54が引っ掛かることによって互いに対
する回転が防止される。
に対して、その内筒30に外装されてカール部52を内
栓14のフック状部20の内側に押し込むことによっ
て、内筒部30の外周を完全に覆った状態で組み付けら
れる。このように組み付けられた内栓14および外筒5
0では、互いに係合するフック状部20およびカール部
52の各接触面にそれぞれ形成されたすべり止め用の凸
部26および溝54が引っ掛かることによって互いに対
する回転が防止される。
【0018】このように組み付けられたキャップ10
は、ガラス瓶1の口部2に被せられて所定圧力で押えら
れた状態で、円盤状ローラを用いて外筒50をガラス瓶
1の首部2外周のリング状凹部4に沿って押圧変形させ
ることによりガラス瓶1に装着される。このとき、外筒
50は、図4に示すように、略山形の突起部40が形成
されている内筒部30のリング状凹部38の表面に密着
した状態に変形させられる。このようにして装着された
キャップ10は、アルミ製外筒50の押圧変形部がガラ
ス瓶1のリング状凹部4に強固に係合しているために、
強く引っ張ったとしてもガラス瓶1から引き抜くことは
できない。このことは、上述したように加熱することで
軟化してすっぽ抜ける可能性がある樹脂一体成形キャッ
プとは異なり、金属製外筒50の押圧変形部をガラス瓶
1のリング状凹部4に係合させていることで保証される
ものである。また、同じ理由により外筒50をガラス瓶
1の首部2の下方に引き降ろすこともできない。
は、ガラス瓶1の口部2に被せられて所定圧力で押えら
れた状態で、円盤状ローラを用いて外筒50をガラス瓶
1の首部2外周のリング状凹部4に沿って押圧変形させ
ることによりガラス瓶1に装着される。このとき、外筒
50は、図4に示すように、略山形の突起部40が形成
されている内筒部30のリング状凹部38の表面に密着
した状態に変形させられる。このようにして装着された
キャップ10は、アルミ製外筒50の押圧変形部がガラ
ス瓶1のリング状凹部4に強固に係合しているために、
強く引っ張ったとしてもガラス瓶1から引き抜くことは
できない。このことは、上述したように加熱することで
軟化してすっぽ抜ける可能性がある樹脂一体成形キャッ
プとは異なり、金属製外筒50の押圧変形部をガラス瓶
1のリング状凹部4に係合させていることで保証される
ものである。また、同じ理由により外筒50をガラス瓶
1の首部2の下方に引き降ろすこともできない。
【0019】上記のようにして装着されたキャップ10
を開封する手順は、次の通りである。まず、内栓14に
設けたつまみ用舌片部24を指でつかんで引っ張ること
により、フック状部20を弱化線部22に沿って円周方
向に切り裂いて取り去る。これにより、フック状部20
がなくなってカール部52の係合が解除されることで外
筒50は内栓14に対して回転可能な状態になる。
を開封する手順は、次の通りである。まず、内栓14に
設けたつまみ用舌片部24を指でつかんで引っ張ること
により、フック状部20を弱化線部22に沿って円周方
向に切り裂いて取り去る。これにより、フック状部20
がなくなってカール部52の係合が解除されることで外
筒50は内栓14に対して回転可能な状態になる。
【0020】続いて、外筒50を手で握っていずれかの
方向に回転させる。これにより、図5に示すように、外
筒50の押圧変形部は、内筒部30のリング状凹部38
に形成された突起部40に沿って摺動することによっ
て、少なくとも押圧変形前の内径にまで広げられる。本
実施形態では、4つの突起部40が均等配置されている
ので、外筒50を少なくとも90°回転させれば、外筒
50の押圧変形部は全周にわたって広がって復元し、そ
の結果、ガラス瓶1のリング状凹部4に対する外筒50
の係合が解除される。
方向に回転させる。これにより、図5に示すように、外
筒50の押圧変形部は、内筒部30のリング状凹部38
に形成された突起部40に沿って摺動することによっ
て、少なくとも押圧変形前の内径にまで広げられる。本
実施形態では、4つの突起部40が均等配置されている
ので、外筒50を少なくとも90°回転させれば、外筒
50の押圧変形部は全周にわたって広がって復元し、そ
の結果、ガラス瓶1のリング状凹部4に対する外筒50
の係合が解除される。
【0021】続いて、外筒50をガラス瓶1の首部2に
沿って下げる。これにより、内栓14の内筒部30が露
出する。次に、内筒部30を切り込み34の位置から弱
化線部36,32に沿って円周方向に切り裂いて内栓1
4から切り離す。
沿って下げる。これにより、内栓14の内筒部30が露
出する。次に、内筒部30を切り込み34の位置から弱
化線部36,32に沿って円周方向に切り裂いて内栓1
4から切り離す。
【0022】そして、最終的に残った蓋12付き内栓1
4をガラス瓶1の口部3から引き抜くことで開栓するこ
とができる。ガラス瓶1の首部2の下に降ろした外筒5
0は、内栓14の開栓および再栓に何ら支障はないため
そのままにしておいてもよいが、内栓14を抜き取って
開栓したときに上に持ち上げることによってガラス瓶1
から取り外すこともできる。外筒50を取り外した状態
にしておけば、ガラス瓶1のリサイクルが容易になる。
4をガラス瓶1の口部3から引き抜くことで開栓するこ
とができる。ガラス瓶1の首部2の下に降ろした外筒5
0は、内栓14の開栓および再栓に何ら支障はないため
そのままにしておいてもよいが、内栓14を抜き取って
開栓したときに上に持ち上げることによってガラス瓶1
から取り外すこともできる。外筒50を取り外した状態
にしておけば、ガラス瓶1のリサイクルが容易になる。
【0023】なお、上述した手順では外筒50を引き下
げた次に内筒部30を切り裂くようにしたが、外筒50
を回転させることによって外筒50のガラス瓶1のリン
グ状凹部4に対する係合が解除された時点で内栓14は
内筒部30が付いたままでもガラス瓶1から引き抜かれ
得る状態になるため、外筒50を回転させた次に、ある
いは、回転させてからガラス瓶1の首部2に沿って下げ
た次に、内筒部30が付いたままで内栓14をガラス瓶
1の口部3から引き抜いたのちに内筒部30を切り込み
34の位置から弱化線部36,32に沿って円周方向に
切り裂いて内栓14から切り離してもよい。
げた次に内筒部30を切り裂くようにしたが、外筒50
を回転させることによって外筒50のガラス瓶1のリン
グ状凹部4に対する係合が解除された時点で内栓14は
内筒部30が付いたままでもガラス瓶1から引き抜かれ
得る状態になるため、外筒50を回転させた次に、ある
いは、回転させてからガラス瓶1の首部2に沿って下げ
た次に、内筒部30が付いたままで内栓14をガラス瓶
1の口部3から引き抜いたのちに内筒部30を切り込み
34の位置から弱化線部36,32に沿って円周方向に
切り裂いて内栓14から切り離してもよい。
【0024】上述したように本実施形態のキャップ10
によれば、開封に際してアルミ製外筒50を引き裂く必
要がなく、ポリエチレン製の内筒部30を引き裂くだけ
なので、従来のように引き裂いたアルミキャップの破断
エッジで指や手を傷つける危険性が全くなく、安全面に
おいて非常に優れている。
によれば、開封に際してアルミ製外筒50を引き裂く必
要がなく、ポリエチレン製の内筒部30を引き裂くだけ
なので、従来のように引き裂いたアルミキャップの破断
エッジで指や手を傷つける危険性が全くなく、安全面に
おいて非常に優れている。
【0025】また、キャップ10では、開栓するには少
なくともフック状部20を内栓14から切り離す必要が
あることから開栓されたかどうかの判断が容易であると
ともに、上述した樹脂一体成形キャップように加熱によ
るすっぽ抜けも起こらないので、盗飲防止効果が高い。
なくともフック状部20を内栓14から切り離す必要が
あることから開栓されたかどうかの判断が容易であると
ともに、上述した樹脂一体成形キャップように加熱によ
るすっぽ抜けも起こらないので、盗飲防止効果が高い。
【0026】さらに、キャップ10は、ガラス瓶1に特
別の構造を必要としないため、現在流通している一升瓶
などにそのまま適用することができる。
別の構造を必要としないため、現在流通している一升瓶
などにそのまま適用することができる。
【0027】なお、本実施形態のキャップ10では、内
栓14の蓋12の表面および外筒50の外周に例えば容
器の内容物の商品名や銘柄などを付すことによって広告
表示部として使用してもよい。
栓14の蓋12の表面および外筒50の外周に例えば容
器の内容物の商品名や銘柄などを付すことによって広告
表示部として使用してもよい。
【0028】また、キャップ10で栓をする容器はガラ
ス瓶に限らず、例えば金属製、樹脂製、陶器製などの容
器であってもよい。
ス瓶に限らず、例えば金属製、樹脂製、陶器製などの容
器であってもよい。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
キャップによれば、開栓に際して金属製キャップを切り
裂く必要がないので、手を傷つける危険性がなく安全で
ある。また、樹脂一体形成キャップのように加熱による
すっぽ抜けも起こらないので、盗飲防止効果が高い。さ
らに、容器に特別の構造を必要としないので、現在流通
している容器に使用することができる。
キャップによれば、開栓に際して金属製キャップを切り
裂く必要がないので、手を傷つける危険性がなく安全で
ある。また、樹脂一体形成キャップのように加熱による
すっぽ抜けも起こらないので、盗飲防止効果が高い。さ
らに、容器に特別の構造を必要としないので、現在流通
している容器に使用することができる。
【図1】 一実施形態のキャップを半分断面で示す分解
側面図。
側面図。
【図2】 図1におけるA−A線断面図。
【図3】 ガラス瓶の口部にキャップを装着した状態を
半分断面で示す側面図。
半分断面で示す側面図。
【図4】 図3のB−B線断面図。
【図5】 外筒を回転させたときの状態を示す図4と同
様の断面図。
様の断面図。
1…ガラス瓶(容器)、2…首部、3…口部、4…リン
グ状凹部、10…キャップ、12…蓋、14…内栓、1
6…ドーム状部、18…フランジ部、20…フック状部
(被係合部)、22…弱化線部、24…つまみ用舌片
部、30…内筒部、32,36…弱化線部、38…リン
グ状凹部、40…突起部、50…外筒、52…カール部
(係合部)。
グ状凹部、10…キャップ、12…蓋、14…内栓、1
6…ドーム状部、18…フランジ部、20…フック状部
(被係合部)、22…弱化線部、24…つまみ用舌片
部、30…内筒部、32,36…弱化線部、38…リン
グ状凹部、40…突起部、50…外筒、52…カール部
(係合部)。
Claims (4)
- 【請求項1】 容器の円筒状首部の上端の容器口部を栓
をする樹脂製フランジ部付き内栓と、容器首部に外装さ
れる、上端縁部に係合部を有する金属製の外筒とを含
み、前記内栓のフランジ部には外周縁部に形成された被
係合部と、前記被係合部の内側で前記フランジ部から垂
下して容器首部に外装される内筒部とが設けられ、前記
被係合部と前記内筒部とは弱化線部に沿って切り取るこ
とにより前記内栓から別々に分離可能になっており、前
記内筒部には容器首部の外周に形成されたリング状凹部
に嵌り込むリング状凹部が形成され、前記内筒部のリン
グ状凹部内には少なくとも1つの突起部が形成される一
方、前記外筒はその係合部を前記内栓の被係合部に係合
させて前記内栓の内筒部に外装されることにより前記内
栓に組み付けられ、このように組み付けられた前記内栓
および前記外筒を容器口部に被せて前記容器首部外周の
リング状凹部に沿って前記外筒を押圧変形させることで
前記容器に装着されることを特徴とするキャップ。 - 【請求項2】 前記内栓と前記外筒との互いに対する回
転を防止するために前記被係合部および前記係合部の各
接触面にすべり止め手段を設けたことを特徴とする請求
項1に記載のキャップ。 - 【請求項3】 前記内栓のフランジ部の被係合部にはつ
まみ用舌片部が設けてあることを特徴とする請求項1ま
たは2に記載のキャップ。 - 【請求項4】 前記内栓には金属製の蓋が被せられてい
ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
のキャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002117754A JP3586261B2 (ja) | 2002-04-19 | 2002-04-19 | キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002117754A JP3586261B2 (ja) | 2002-04-19 | 2002-04-19 | キャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003312714A true JP2003312714A (ja) | 2003-11-06 |
JP3586261B2 JP3586261B2 (ja) | 2004-11-10 |
Family
ID=29534856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002117754A Expired - Fee Related JP3586261B2 (ja) | 2002-04-19 | 2002-04-19 | キャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3586261B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016049999A (ja) * | 2014-08-29 | 2016-04-11 | 天龍化学工業株式会社 | 瓶栓 |
-
2002
- 2002-04-19 JP JP2002117754A patent/JP3586261B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016049999A (ja) * | 2014-08-29 | 2016-04-11 | 天龍化学工業株式会社 | 瓶栓 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3586261B2 (ja) | 2004-11-10 |
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040629 |
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TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
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