JP2003312544A - 車両用アッパバック構造 - Google Patents
車両用アッパバック構造Info
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Abstract
において、補強部材を用いることなくボディーの捩り剛
性を確保することができ、ひいては操縦安定性を向上さ
せることができる車両用アッパバック構造を得る。 【解決手段】 チャンネル状のパッケージトレイブラケ
ット26をパッケージトレイブラケットサブアッシー2
0に設けると共に、アッパバックサブアッシー22のア
ッパバックインナパネル40を同じチャンネル状に形成
し、左右のブラケット26に重合させる構成とした。そ
の結果、従来よりもラップ代を確保することができ、ス
ポット溶接の二列打点が可能になる。また、アッパバッ
クインナパネル40の底壁部40A側は三枚重ねとなる
ため、板厚増加効果を期待できる。よって、開口部14
周りの剪断強度を高めることができ、補強部材を用いず
とも、ボディーの捩り剛性ひいては操縦安定性を向上さ
せることができる。
Description
クルームとを連通する開口部を有するトランクスルー構
造を採用したボディー構造に適用される車両用アッパバ
ック構造に関する。
クスルー構造を採用した従来のアッパバック構造の一例
が分解した状態で示されている。この図に示されるよう
に、アンダボディーの一部を構成するリヤフロアクロス
メンバ100の両端部には、ガセット102を介して一
対のストレーナ104が結合されている。さらに、一対
のストレーナ104の上端部には、一対のアッパバック
サイドパネル106が結合されている。
ー工程で、ここまでの工程が終了している。その後、ア
ッパバックサブアッシー108が組付けられ、図示しな
いルーフサブアッシーが組付けられる。
側が屈曲垂下されたアッパバックアウタパネル110
と、このアッパバックアウタパネル110の前端側の裏
面に予め溶接された断面L字状のアッパバックインナパ
ネル112と、によって構成されている。
を搭載するに際しては、上方から搭載される。この場
合、部材同士の干渉を避けなければ搭載できないので、
図9に拡大して示されるように、断面L字状のストレー
ナフロントパネル114よりも断面L字状のストレーナ
リヤパネル116の方が内側に延びる構成となってい
る。これにより、アッパバックサブアッシー108のア
ッパバックインナパネル112の長手方向の両端部をス
トレーナリヤパネル116の内端部に載せることが可能
となり、又アッパバックアウタパネル110の長手方向
の両端部をストレーナフロントパネル114の内端部に
載せることが可能となる。そして、このように互い違い
に部材同士を載せることにより、ラップ代をそれぞれに
確保することができ、作業穴118、119を使ってガ
ンを挿入し、スポット溶接することが可能となる。な
お、図9の「×」印はスポット溶接の打点を表してお
り、この例では一列打点で合計4点スポット溶接してい
る。
縦安定性を確保するためには、ボディーの捩り剛性を確
保することが肝要である。ここで、上述した従来例のよ
うに、セダン系車種でトランクスルー構造を採用した場
合、アッパバックサブアッシー108がボディーの最終
組立工程で後付けされるため、サブアッシー間の骨格の
結合を充分に行うことができない。つまり、上述したよ
うにアッパバックサブアッシー108を上方から搭載し
て結合しようとすると、互い違いの板合わせにしなけれ
ばならず、ラップ代P1、P2が狭くなる。また、スポ
ット溶接する際に、断面内打点がすべて作業穴118、
119からの打点となるため、打点数も限られる。従っ
て、結合幅が狭くなると共に結合剛性も不足しがちにな
る。このため、開口部120周りの環状構造部122の
結合剛性が、他の部位に比べて劣る傾向がある。その結
果、高速走行時にレーンチェンジする際の操舵時等にお
いて、環状構造部122に剪断変形が生じ易く、ボディ
ーの捩り剛性確保を難しくしている。
確保のための一般的手法として、バーテーションパネル
やV字形、X字形のブレースといった補強部材を設定す
る手法がある。しかし、トランクスルー構造を採用した
ボディー構造において、環状構造部122の開口部12
0にこれらの補強部材を設定したら、トランクスルー構
造にならなくなるので、この種の手法は採用できない。
従って、ボディー構造の抜本的見直しという観点からの
改良が求められている。
ー構造を採用したボディー構造において、補強部材を用
いることなくボディーの捩り剛性を確保することがで
き、ひいては操縦安定性を向上させることができる車両
用アッパバック構造を得ることが目的である。
係る車両用アッパバック構造は、キャビンとトランクル
ームとを連通する開口部を有するトランクスルー構造を
採用したボディー構造に適用され、アンダボディーの一
部を構成し、前記開口部の下縁側に車両幅方向を長手方
向として配置されたリヤフロアクロスメンバと、このリ
ヤフロアクロスメンバの長手方向の両端部に配置され、
下端部が当該リヤフロアクロスメンバの長手方向の端部
に結合され上端部が前記開口部の上縁両側に位置されて
支持部材を構成するストレーナをそれぞれに備えた一対
のパッケージトレイブラケットサブアッシーと、前記開
口部の上縁中央側に前端側が配置され当該前端側から車
両後方側へ向けて延設されたアッパバックアウタパネル
を有し、前記一対のストレーナの上端部間に掛け渡され
るように上方側から投入されて当該一対のストレーナに
結合されるアッパバックサブアッシーと、を含んで構成
された車両用アッパバック構造であって、前記パッケー
ジトレイブラケットサブアッシーは、リヤフロアクロス
メンバに対して平行に配置されると共に各々チャンネル
状に形成され更に前記一対のストレーナ一に各々支持さ
れた一対のパッケージトレイブラケットを有し、前記ア
ッパバックサブアッシーは、リヤフロアクロスメンバに
対して平行に配置されると共にチャンネル状に形成され
更に前記アッパバックアウタパネルの前端側の下面に結
合された長尺状のアッパバックインナパネルを有し、前
記アッパバックインナパネルの長手方向の両端部を前記
一対のパッケージトレイブラケットの内側に重合させ、
当該アッパバックインナパネルの長手方向の両端部の底
部についてはパッケージトレイブラケットの底部とスト
レーナとの三枚重ねの状態で結合し、当該アッパバック
インナパネルの長手方向の両端部の両側部についてはパ
ッケージトレイブラケットの両側部と二枚重ねの状態で
結合した、ことを特徴としている。
バック構造は、請求項1記載の発明において、前記パッ
ケージトレイブラケットサブアッシーは、前記アッパバ
ックアウタパネルの両側部に連続的に配置されると共に
スポット溶接用の作業穴が形成され更に前記パッケージ
トレイブラケットの上端部に予め結合されたアッパバッ
クサイドパネルを備えており、前記三枚重ね部分及び前
記二枚重ね部分を複数列に亘ってスポット溶接した、こ
とを特徴としている。
ンクルームとを連通する開口部を有するトランクスルー
構造を採用したボディー構造に適用される。
を構成するリヤフロアクロスメンバが車両幅方向を長手
方向として配置されており、かかるリヤフロアクロスメ
ンバの長手方向の両端部にパッケージトレイサブアッシ
ーが予めそれぞれ結合される。結合に際しては、パッケ
ージトレイサブアッシーが備えるストレーナの下端部
が、リヤフロアクロスメンバの長手方向の端部に結合さ
れる。結合された状態では、一対のストレーナの上端部
が開口部の上縁両端に位置される。ここまでの組立工程
が先行して行われる。
から搭載される。なお、アッパバックサブアッシーは、
開口部の上縁中央側に前端側が配置され当該前端側から
略車両後方側へ向けて延設されたアッパバックアウタパ
ネルと、リヤフロアクロスメンバに対して平行に配置さ
れかつアッパバックアウタパネルの前端側の下面に結合
された長尺状のアッパバックインナパネルと、を含んで
構成されている。
ックサブアッシーがボディー上方側からパッケージトレ
イブラケットアッシー側へ搭載される訳であるが、本発
明では、パッケージトレイブラケットサブアッシーが備
える一対のパッケージトレイブラケットがリヤフロアク
ロスメンバに対して平行に配置される共に各々チャンネ
ル状に形成されており、これに対応してアッパバックサ
ブアッシーのアッパバックインナパネルもチャンネル状
に形成し、当該アッパバックインナパネルの長手方向の
両端部を一対のパッケージトレイブラケットの内側に重
合させる。両者が重合された状態では、アッパバックイ
ンナパネルの長手方向の両端部の底部については、パッ
ケージトレイブラケットの底部とストレーナとで三枚重
ねた状態となり、この状態で三者が結合される。また、
アッパバックインナパネルの長手方向の両端部の両側部
については、パッケージトレイブラケットの両側部とで
二枚重ねの状態となり、この状態で二者が結合される。
立工程で一対のストレーナの上端部に一対のチャンネル
状のパッケージトレイブラケットを予め結合させておく
と共に、メインボディー組立工程後にボディー上方側か
ら後付けされるアッパバックサブアッシーのアッパバッ
クインナパネルをチャンネル状に形成したので、従来の
ようにアッパバックサブアッシーを搭載する際にパネル
同士を互い違いに重ねることでラップ代を確保する必要
がなくなる。従って、ラップ代を従来よりも確保するこ
とができるので、結合強度を高めることができる。ま
た、パネル同士を互い違いに重ねる従来構造とは異なる
ため、同一列で溶接することができる(なお、従来構造
も一列打点として説明したが、正確には全周に亘って同
一列に打点されている訳ではない)。さらに、上記のよ
うに三枚重ねの状態で結合される部分も出来てくるの
で、板厚増加効果も期待できる。これらのことから、本
発明によれば、トランクスルー構造を採用したボディー
構造において、パーテーションパネルやブレース等の補
強部材を用いることなく、開口部周りの剪断強度を高め
ることができる。
ジトレイブラケットサブアッシーは、アッパバックアウ
タパネルの両側部に連続的に配置されると共にスポット
溶接用の作業穴が形成され更にパッケージトレイブラケ
ットの上端部に予め結合されたアッパバックサイドパネ
ルを備えている。上述した三枚重ね部分及び二枚重ね部
分を結合するに際しては、アッパバックサイドパネルの
開口部からスポット溶接用のガンを挿入して順次スポッ
ト溶接していく。
ップ代を充分に確保することができるので、同一列での
全周スポット溶接を複数列に亘って実施することができ
る。このため、従来よりもスポット溶接の打点数を大幅
に増やすことができ、開口部周りの剪断強度を一層高め
ることができる。
明に係る車両用アッパバック構造の一実施形態について
説明する。
バック構造の分解斜視図が示されている。また、図2に
は、当該高剛性アッパバック構造の組付状態の斜視図が
示されている。さらに、図3には、当該高剛性アッパバ
ック構造の要部の拡大斜視図が示されている。
に係る高剛性アッパバック構造は、キャビン10とトラ
ンクルーム12とを連通する開口部14を有するトラン
クスルー構造を採用したボディー構造に対して適用され
る。
ー16の一部を構成するリヤフロアクロスメンバ18
と、このリヤフロアクロスメンバ18の長手方向の両端
部に結合される一対のパッケージトレイブラケットサブ
アッシー20と、これら一対のパッケージトレイブラケ
ットサブアッシー20の上端部間に掛け渡されるアッパ
バックサブアッシー22と、によって構成されている。
以下、この順に説明する。
アンダボディー16の一部を構成する骨格部材であり、
トランクスルー用の開口部14の下縁側に車両幅方向を
長手方向として配置されている。
向の両端部には、一対のパッケージトレイブラケットサ
ブアッシー20がそれぞれ溶接(スポット溶接)により
結合されている。各パッケージトレイブラケットサブア
ッシー20は、ストレーナ24、パッケージトレイブラ
ケット26、及びアッパバックサイドパネル28の三部
材を主要部として構成されている。
を介してリヤフロアクロスメンバ18の長手方向の端部
に結合(スポット溶接)されている。また、ストレーナ
24の上端部は開口部14の上縁両側に位置されてお
り、互いに開口部14の上縁中央側へ向けて張り出され
ている(以下、この部分を「支持部24A」と称す)。
これら一対の支持部24Aは、リヤフロアクロスメンバ
18に対して平行に配置されている。また、支持部24
Aは、開口部14の上縁中央側へ向けて延設された底壁
部24A1と、この底壁部24A1の両側縁から立ち上げ
られた一対の上縁フランジ部24A2、24A3とを備え
ている。
上方が開放されたチャンネル状に形成されたパッケージ
トレイブラケット26が溶接(スポット溶接)により結
合されている。パッケージトレイブラケット26は、底
壁部26Aと、その両側縁から立ち上げられた前後一対
の側壁部26B、26Cとを備えている。前方側に配置
された側壁部26Bの上縁(以下、この部分を「前側上
縁部26B’」と称す)は車両上方側へ向けられている
が、後方側に配置された側壁部26Cの上縁(以下、こ
の部分を「後側上縁部26C’」と称す)は車両後方側
へ向けて屈曲されている。さらに、パッケージトレイブ
ラケット26の内端近傍には、補強用のバルクヘッド3
2が配設されている。上記構成のパッケージトレイブラ
ケット26の底壁部26Aの外側幅方向寸法は、ストレ
ーナ24の底壁部24A1の内側幅方向寸法に略一致し
ている。
端部には、平面視で略矩形平板状のアッパバックサイド
パネル28が溶接(スポット溶接)により結合されてい
る。アッパバックサイドパネル28の前端部は車両下方
側へ屈曲垂下されており(以下、この部分を「前端フラ
ンジ部28A」と称す)、上述したパッケージトレイブ
ラケット26の前側上縁部26B’の前面に結合されて
いる。また、パッケージトレイブラケット26の後側上
縁部26C’は車両後方側へ屈曲されており、アッパバ
ックサイドパネル28の裏面に結合されている。さら
に、アッパバックサイドパネル28の前部には、パッケ
ージトレイブラケット26の内部空間と連通する比較的
大きな作業穴34が形成されている。
ブアッシー20には、アッパバックサブアッシー22が
両者に掛け渡されるように結合されている。アッパバッ
クサブアッシー22は、アッパバックアウタパネル3
6、アッパバックリインフォースメント38、及びアッ
パバックインナパネル40の三部材を主要部として構成
されている。アッパバックアウタパネル36は略水平に
配置されており、その前端部は車両下方側へ屈曲垂下さ
れている(以下、この部分を「前端フランジ部36A」
と称す)。また、アッパバックアウタパネル36の後端
部には、アッパバックリインフォースメント38が溶接
(スポット溶接)により結合されている。
部の下面には、車両幅方向を長手方向とする長尺状のア
ッパバックインナパネル40が溶接(スポット溶接)に
より結合されている。このアッパバックインナパネル4
0は、左右の図示しないホイールハウス間を結合する骨
格部材として機能する。アッパバックインナパネル40
も一対のパッケージトレイブラケット26と同様にチャ
ンネル状に形成されており、底壁部40Aと、底壁部4
0Aの両側縁から立ち上げられた前後一対の側壁部40
B、40Cとを備えている。アッパバックインナパネル
40の長手方向寸法は、一対のパッケージトレイブラケ
ット26のバルクヘッド32間に納まる程度の長さに設
定されている。また、アッパバックインナパネル40の
長手方向の両端部は、一対のパッケージトレイブラケッ
ト26の内側に重合されている。
ナパネル40の長手方向の両端部の底壁部40Aはパッ
ケージトレイブラケット26の底壁部26Aとストレー
ナ24の底壁部24A1との三枚重ねの状態とされ、ス
ポット溶接を二列打点することにより結合されている。
また、アッパバックインナパネル40の長手方向の両端
部の一対の側壁部40B、40Cについてはパッケージ
トレイブラケット26の一対の側壁部26B、26Cと
二枚重ねの状態で、スポット溶接を二列打点することに
より結合されている。なお、正確に説明すれば、アッパ
バックインナパネル40の両側壁部40B、40Cの下
端部は、パッケージトレイブラケット26の両側壁部2
6B、26Cとストレーナ24の支持部24Aの上縁フ
ランジ部24A2、24A3との三枚重ねの状態とされ、
スポット溶接を二列打点することにより結合されてい
る。補足すると、図3において、「×」印は二枚重ねの
状態でスポット溶接された部位(打点)を意味し、「○
と×とを組合せた」印は三枚重ねの状態でスポット溶接
された部位(打点)を意味している。なお、前記打点位
置及び打点数は、一例である。
イブラケットサブアッシー20のアッパバックサイドパ
ネル28は、アッパバックサブアッシー22のアッパバ
ックアウタパネル36の両側部に連続的に配置されてい
る。
て説明する。
ンダボディー16が先行して組立てられる。アンダボデ
ィー16が組立てられる過程で、開口部14の下縁骨格
部材を構成するリヤフロアクロスメンバ18も組付けら
れる。その後、リヤフロアクロスメンバ18の長手方向
の両端部に、予めサブアッセンブリ化された一対のパッ
ケージトレイブラケットサブアッシー20が組付けられ
る。また、ホイールハウス等によって構成され、パッケ
ージトレイブラケットサブアッシー20と同様に予めサ
ブアッセンブリ化された図示しないサイドメンバサブア
ッシーがアンダボディー16の両側部に組付けられる。
ここまでの工程が、メインボディー工程で先行して行わ
れる。
パバックサブアッシー22がボディー上方側から搭載さ
れる。具体的には、アッパバックサブアッシー22のア
ッパバックインナパネル40の長手方向の両端部が左右
一対のパッケージトレイブラケット26の内側に重合さ
れる。両者が重合された状態では、アッパバックインナ
パネル40の長手方向の両端部の底壁部40Aについて
は、パッケージトレイブラケット26の底壁部26Aと
ストレーナ24の底壁部24A1とで上下に三枚重ねた
状態となる。そして、この状態でスポット溶接のガンが
作業穴34から挿入されて、三者が二列打点でスポット
溶接される。また、アッパバックインナパネル40の長
手方向の両端部の両側壁部40B、40Cについては、
パッケージトレイブラケット26の両側壁部26B、2
6Cとで前後に二枚重ねた状態となる。そして、この状
態で二者が二列打点でスポット溶接される。
バック構造では、メインボディー組立工程で一対のスト
レーナ24の支持部24Aの底壁部24A1に一対のチ
ャンネル状のパッケージトレイブラケット26を予め結
合させておくと共に、メインボディー組立工程後にボデ
ィー上方側から後付けされるアッパバックサブアッシー
22のアッパバックインナパネル40をチャンネル状に
形成したので、従来のようにアッパバックサブアッシー
を搭載する際にパネル同士を互い違いに重ねることでラ
ップ代を確保する必要がなくなる。従って、ラップ代を
従来よりも確保することができるので(ちなみに、本実
施形態のラップ代はQ;図3参照)、結合強度を高める
ことができる。また、パネル同士を互い違いに重ねる従
来構造とは異なるため、同一列での全周スポット溶接を
二列に亘って実施することができる。このため、従来よ
りもスポット溶接の打点数を大幅に(従来比で4倍程
度)増やすことができ、開口部14周りの剪断強度を一
層高めることができる。さらに、上記のように三枚重ね
の状態で結合される部分も出来てくるので、板厚増加効
果も期待できる。
性アッパバック構造によれば、トランクスルー構造を採
用したボディー構造において、パーテーションパネルや
ブレース等の補強部材を用いることなく、開口部14周
りの剪断強度を高めることができる。その結果、本実施
形態によれば、補強部材を用いることなくボディーの捩
り剛性を確保することができ、ひいては操縦安定性を向
上させることができる。ちなみに、図4は本実施形態に
係る高剛性アッパバック構造を用いた場合においてレー
ンチェンジ走行した際の開口部14周りの捩れ変形の様
子を描いたものであり、図5は従来構造に係るアッパバ
ック構造を用いた場合においてレーンチェンジ走行した
際の開口部120周りの捩れ変形の様子を描いたもので
ある。同様に、図6は本実施形態に係る高剛性アッパバ
ック構造を用いた場合の変形前後の状態を示す概略断面
図であり、図7は従来構造に係るアッパバック構造を用
いた場合の変形前後の状態を示す概略断面図である。こ
れらの図を対比すると判るように、本実施形態に係る高
剛性アッパバック構造の方が、開口部14周りの捩り変
形量が少ない。なお、実験の結果では、本実施形態に係
る高剛性アッパバック構造の場合、従来構造に比べて、
同等の重量で約5〜6%の捩り剛性向上を確認すること
ができた。
足すると、従来構造の場合のラップ代は図9に示される
ようにP1、P2となり、本実施形態の場合のラップ代
は図3に示されるようにQとなる。一見、両者は同等に
見えるかもしれないが、従来構造の場合は、ラップ代P
1とラップ代P2を必ず互い違いにしなければならない
から、実際には一つのラップ代をP1側とP2側とで二
分することになり、狭小になる。一方、本実施形態の場
合は、ラップ代が二分されることはないので、ラップ代
P1とラップ代P2とを合わせた幅のラップ代Qを確保
することができる。
ク構造によれば、パネル同士を互い違いに重ねる必要が
なくなるので、アッパバックサイドパネル28に形成す
る作業穴34を大きくすることができる。従って、スポ
ット溶接する際の溶接作業性を向上させることができ
る。
ッパバック構造では、パッケージトレイブラケットサブ
アッシー20の中にアッパバックサイドパネル28を含
めたが、これに限らず、アッパバックアウタパネル36
とアッパバックサイドパネル28とを予め一体化してお
くことも可能である。
発明に係る車両用アッパバック構造は、パッケージトレ
イブラケットサブアッシーは、リヤフロアクロスメンバ
に対して平行に配置されると共に各々チャンネル状に形
成され更に一対のストレーナ一に各々支持された一対の
パッケージトレイブラケットを有し、アッパバックサブ
アッシーは、リヤフロアクロスメンバに対して平行に配
置されると共にチャンネル状に形成され更にアッパバッ
クアウタパネルの前端側の下面に結合された長尺状のア
ッパバックインナパネルを有し、アッパバックインナパ
ネルの長手方向の両端部を前記一対のストレーナの内側
に重合させ、当該アッパバックインナパネルの長手方向
の両端部の底部についてはパッケージトレイブラケット
の底部とストレーナとの三枚重ねの状態で結合し、当該
アッパバックインナパネルの長手方向の両端部の両側部
についてはパッケージトレイブラケットの両側部と二枚
重ねの状態で結合したので、トランクスルー構造を採用
したボディー構造において開口部周りの剪断強度を高め
ることができ、その結果、補強部材を用いることなくボ
ディーの捩り剛性を確保することができ、ひいては操縦
安定性を向上させることができるという優れた効果を有
する。
バック構造は、請求項1記載の発明において、パッケー
ジトレイブラケットサブアッシーは、アッパバックアウ
タパネルの両側部に連続的に配置されると共にスポット
溶接用の作業穴が形成され更にパッケージトレイブラケ
ットの上端部に予め結合されたアッパバックサイドパネ
ルを備えており、上述した三枚重ね部分及び二枚重ね部
分を複数列に亘ってスポット溶接したので、従来よりも
スポット溶接の打点数を大幅に増やすことができ、その
結果、より一層ボディーの捩り剛性、更には操縦安定性
の向上を図ることができるという優れた効果を有する。
解斜視図が示されている。
状態の斜視図である。
の拡大斜視図である。
いた場合においてレーンチェンジ走行した際の捩れ変形
の様子を示す開口部周りの正面図である。
においてレーンチェンジ走行した際の捩れ変形の様子を
示す図4に対応する正面図である。
いた場合の変形前後の状態を示す概略断面図である。
の変形前後の状態を示す概略断面図である。
対応する分解斜視図である。
拡大斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 キャビンとトランクルームとを連通する
開口部を有するトランクスルー構造を採用したボディー
構造に適用され、 アンダボディーの一部を構成し、前記開口部の下縁側に
車両幅方向を長手方向として配置されたリヤフロアクロ
スメンバと、 このリヤフロアクロスメンバの長手方向の両端部に配置
され、下端部が当該リヤフロアクロスメンバの長手方向
の端部に結合され上端部が前記開口部の上縁両側に位置
されて支持部材を構成するストレーナをそれぞれに備え
た一対のパッケージトレイブラケットサブアッシーと、 前記開口部の上縁中央側に前端側が配置され当該前端側
から車両後方側へ向けて延設されたアッパバックアウタ
パネルを有し、前記一対のストレーナの上端部間に掛け
渡されるように上方側から投入されて当該一対のストレ
ーナに結合されるアッパバックサブアッシーと、 を含んで構成された車両用アッパバック構造であって、 前記パッケージトレイブラケットサブアッシーは、リヤ
フロアクロスメンバに対して平行に配置されると共に各
々チャンネル状に形成され更に前記一対のストレーナ一
に各々支持された一対のパッケージトレイブラケットを
有し、 前記アッパバックサブアッシーは、リヤフロアクロスメ
ンバに対して平行に配置されると共にチャンネル状に形
成され更に前記アッパバックアウタパネルの前端側の下
面に結合された長尺状のアッパバックインナパネルを有
し、 前記アッパバックインナパネルの長手方向の両端部を前
記一対のパッケージトレイブラケットの内側に重合さ
せ、当該アッパバックインナパネルの長手方向の両端部
の底部についてはパッケージトレイブラケットの底部と
ストレーナとの三枚重ねの状態で結合し、当該アッパバ
ックインナパネルの長手方向の両端部の両側部について
はパッケージトレイブラケットの両側部と二枚重ねの状
態で結合した、 ことを特徴とする車両用アッパバック構造。 - 【請求項2】 前記パッケージトレイブラケットサブア
ッシーは、前記アッパバックアウタパネルの両側部に連
続的に配置されると共にスポット溶接用の作業穴が形成
され更に前記パッケージトレイブラケットの上端部に予
め結合されたアッパバックサイドパネルを備えており、 前記三枚重ね部分及び前記二枚重ね部分を複数列に亘っ
てスポット溶接した、ことを特徴とする請求項1記載の
車両用アッパバック構造。
Priority Applications (1)
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