JP2003312403A - 作業車両のフロントグリル - Google Patents
作業車両のフロントグリルInfo
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Abstract
率のよい、また、清掃作業も行いやすいフロントグリル
の構造を提供する。 【解決手段】 エンジン5を覆うボンネット6を備える
作業車両において、前記ボンネット6前端部に開口部6
4を設け、該開口部64にリブ65を架設し、該リブ6
5の外側に複数の孔が穿設された多孔部材68を配設し
て、該多孔部材68により前記開口部64を覆い、フロ
ントグリル63を構成した。また、前記リブ65を、断
面視く字状に形成した縦リブ67と横リブ66とで構成
し、該リブ65の外面を、湾曲形状とする。
Description
ットの構造に関し、より詳しくは、ボンネット内部に冷
却風を吸入するフロントグリルの構造に関する。
て、車体前部にエンジン、ラジエータ、バッテリ等を搭
載して、これらをボンネットで覆い、このボンネット
に、ラジエータに冷却空気を取り入れるための通気口が
設けられている。図8に示すように、前記通気口107
は、ボンネット101前端に設けられ、フロントグリル
102で覆われている。該フロントグリル102の直後
方位置にバッテリ105が、該バッテリ105後方にラ
ジエータ106が配設され、その後方にファン、エンジ
ン108等が配設されている。また、図9に示すよう
に、作業車両のボンネット101前端に設けられている
フロントグリル102は、進行方向前方に向いて冷却空
気が取り入れやすいように、比較的大きな通気口107
が設けられており、その反面、大きな通気口107とな
ることによってフロントグリル102の剛性不足が問題
となるため、通気口107に複数のリブ103・103
・・・が架設されていた。そして、リブ103・103
・・・の裏側(ボンネット内部側)には空気の流通が可
能な網部材104が取り付けられ、この網部材104に
よってボンネット101内にゴミや塵、虫等が侵入する
のを防止していた。
トグリルは、リブの後方に網部材が配設されているの
で、リブと網部材との間にわらくず等のゴミが挟まれや
すく、リブが邪魔になって清掃作業が行いにくいという
不具合があった。また、フロントグリル直後方にバッテ
リが配設されているため、進行方向前方からボンネット
に入ってくる冷却風の流れがバッテリで妨げられ、ラジ
エータへの冷却風の流れが悪く、冷却効率が悪いという
問題があった。そこで、本発明では、フロントグリルの
剛性を確保しつつ、冷却効率のよい、また、清掃作業も
行いやすいフロントグリルの構造を提供する。
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
うボンネットを備える作業車両において、前記ボンネッ
ト前端部に開口部を設け、該開口部にリブを架設し、該
リブの外側に多数の孔が穿設された多孔部材を配設し
て、該多孔部材により前記開口部を覆い、フロントグリ
ルを構成したものである。
ネットを備える作業車両において、前記ボンネット前端
部に開口部を設け、該開口部にリブを架設し、該リブを
縦リブと横リブとで構成し、該リブを断面視略く字状に
形成して、該リブ外面を湾曲形状として風向部とするも
のである。
る。図1は作業車両の側面図、図2はボンネット内部を
示す側面図、図3はフロントグリルの斜視図、図4は同
じく側面断面図、図5は別構成の横リブを有するフロン
トグリルの側面断面図、図6は多孔部材取付部を示す平
面図、図7は同じく側面図、図8は従来のボンネットを
示す側面図、図9は従来のフロントグリルを示す側面図
である。
クタを実施例としており、本機の前後に前輪1及び後輪
2を支承し、エンジンフレーム8上のボンネット6内部
にエンジン5を配置し、該ボンネット6の後方にはダッ
シュボード12を配置し、該ダッシュボード12上に表
示パネル7及びステアリングハンドル10を設けてお
り、上記ステアリングハンドル10の後方にはシート1
1を配設している。
グが配置され、該クラッチハウジングの後部にミッショ
ンケース9を配設し、エンジン5からの動力を後輪2に
伝達して駆動し、更に該ミッションケース9より2輪・
4輪駆動切替機構を介して前輪1にも同時に駆動力を伝
達することを可能としている。
ース9後端から突出したPTO軸15に伝達されて、該
PTO軸15から図示しないユニバーサルジョイント等
を介して機体後端に作業機装着装置を介して装着した作
業機(図示せず)を駆動するように構成している。そし
て、前記シート11前下方のステップ上には主クラッチ
を断接操作するためのクラッチペダル16とブレーキペ
ダルが配設されている。
6内部の配置構造の概略を図2より説明する。前記エン
ジン5がエンジンフレーム8上に載置され、エンジン5
より前方にファン軸を突出して、該ファン軸上に冷却フ
ァン18を固定し、エンジン5の駆動により冷却ファン
18を回転駆動して、該冷却ファン18前方に配置して
いるラジエータ20及び空調装置用コンデンサ23を冷
却している。該ラジエータ20と冷却ファン18との境
界部分には遮蔽板24が配設されており、該遮蔽板24
の上部及び左右側部に、ウレタンやゴム等のシール部材
が貼設されている。そして、前記ラジエータ20及びコ
ンデンサ23の前方に、バッテリ19を配設している。
また、ボンネット6前端にフロントグリル63が配設さ
れている。
図3乃至図8より説明する。フロントグリル63は、ボ
ンネット6内部に冷却風を吸入するために設けられてお
り、該冷却風は、ボンネット6内部に配置しているラジ
エータ20やエンジン5を冷却している。図3に示すよ
うに、ボンネット6左右中央前端に、通気口である開口
部64が設けられ、該開口部64は、進行方向前方に向
いて冷却空気が取り入れやすいように、比較的大きく形
成されている。該開口部64は、フロントグリル63で
覆われている。該フロントグリル63は、開口部64の
剛性を補うために取り付けられたリブ65と、ボンネッ
ト6内への塵や埃等の吸い込みを防止する多孔部材68
とで構成されている。
に示すように、リブ65は、前記開口部64に、上下複
数の横リブ66・・・と、左右複数の縦リブ67・・・
が、所定間隔をあけて格子状に設けられている。各縦リ
ブ67は、前部が狭く後部が広い、平面断面視「く」字
状の柱で、ボンネット6の開口部64の前面及び側面に
設けられている。縦リブ67の上端と下端は、ボンネッ
ト6内面に樹脂で一体的に成形されるが、溶接やボルト
等により固定することもでき、着脱可能とすることもで
きる。各横リブ66は、平面視コ字状に形成され、ボン
ネット6内周面に略沿った状態に取り付けられている。
該横リブ66は、前記縦リブ67の外側または同一面に
配置し、横リブ66の側面66b後端は、平面形状に形
成され、ボンネット6内側にボルト等の取付部材等を介
して固定されている。また、横リブ66の側面66b後
端を、ボンネット6内側に溶接等で固着することもで
き、縦リブと横リブは格子状に一体的に構成している
が、別々に構成して組み付けてもよい。なお、本実施例
では、リブを縦リブ及び横リブで構成し、各々3個とし
ているが、個数及び取付位置は限定されるものではな
く、作業車両の大きさや、開口部の大きさに合わせて、
リブを構成することができる。
る。横リブは、断面視略「く」字状として、外面(上面
または下面または上下両面)を断面視湾曲形状として風
向部とし、冷却風の流れを規制したり、所定の方向へ導
いたりすることもできる。即ち、図5に示すように、開
口部64の下部位置に配設される横リブ66の上面66
dは、側面断面視で、上方に反った円弧形状の風向部と
している。また、開口部64の上部位置に配設される横
リブ66の上面及び下面は、側面視で、後部が下方に反
った円弧状の風向部とすることもできる。このように構
成することで、横リブ66の上面または下面を湾曲させ
ることで、冷却ファン18により開口部64の下部から
吸引される冷却風は、バッテリ19を回避するように上
方に曲げられてラジエータ20に至り、乱流を起こして
冷却風の流れを阻害することなく、また、開口部64の
上部から吸引される冷却風はボンネット6上部の空間へ
抜けることなくラジエータ20側の下方へ曲げられて、
冷却効率を向上するようにしている。また、縦リブ67
の側面も同様に風向部を構成することができ、バッテリ
19の側部を迂回してラジエータ20に冷却風が至るよ
うにすることができる。但し、本実施例ではラジエータ
20の前部にバッテリ19を配置しているが、その他エ
アクリーナー等を配設する場合には、その部品を迂回す
るようにリブに風向部を形成する。
方向の間隔を等分にせず、冷却風を大きく吸入できる部
分では、間隔を広く、吸入対して障害となるような部材
が存在する近傍では、間隔を狭くなるように、横リブ6
6・66・・・を配設している。つまり、開口部64の
上下方向における上部や中央部においては、吸引された
冷却風は直線的にラジエータ20に至るので、リブの間
隔は広く配置し、バッテリ19が位置する下部において
は、リブの間隔を狭く配置して、リブによる吸引量が低
下しても冷却に対する影響が小さい配置としている。ま
た、縦リブ67の左右間隔も同様に構成することがで
き、前面や側面に配置するリブの間隔は広くし、角部や
ラジエータ20から遠く離れた位置に配置されるリブの
間隔は狭くして、冷却風の吸引量が少ない部分ではリブ
の間隔を狭くするようにしている。また、縦リブ67の
両端をネジで挟持固定手段等を用いて取付位置を変更可
能に構成したり、取付角度を変更可能に構成することも
できる。この場合、フロントグリルを大きさの異なる仕
様のトラクタに使用したり、大きさが異なるバッテリに
付け替えたり、エアクリーナー等の配管経路を変更した
場合など、冷却風の流れが変化するので、最も効率のよ
い位置にリブを取り付けることができるのである。この
ように、冷却風を大きく吸入できる部分と、小さく吸入
する部分を調節可能とすることで、フロントグリル63
の剛性を確保し、かつ、冷却効率を高めることができ
る。
に取り付けることもできる。横リブ66の固定部である
後述する縁部60内周面に長孔を形成し、該長孔と、横
リブ66側面66b後端の平面形状に設けられたボルト
孔とに、ボンネット6内側からボルトを挿通し、横リブ
66の上下位置を決めて、ナットで固定する。このよう
にすることで、横リブ66は、長孔の距離だけ上下方向
に取付位置を移動させることができるので、冷却風を大
きく吸入できる部分では、横リブ66・66の間隔を広
く、冷却風の吸入に対して障害となるような部材が存在
する近傍では、横リブ66・66の間隔を狭くなるよう
に配設することができ、ボンネット6内部に効率よく風
を流すことができ、冷却性能を向上させることができ
る。また、取付角度を変更可能に構成することもでき
る。
面に配設される多孔部材について説明する。図3、図4
に示すように、開口部64からボンネット6内へ塵や埃
等の吸い込みを防止するために多孔部材68を、フロン
トグリル63の前面に貼設している。該多孔部材68
は、薄い板材で、略全面に多数の通気孔を穿設したパン
チングメタルとしている。但し、合成樹脂板等により構
成することもできる。多孔部材68は、ボンネット6の
前表面側に略沿った、平面視コ字状に形成されており、
その左右両側部が左右外側から後方へ屈曲された形状と
なっている。また、多孔部材68には、上下方向に所定
間隔をあけて平行に凹状に曲げて溝状に構成した凹部6
8c・68c・・・を数箇所設けて成形して、剛性をア
ップする構造としている。但し、凹状とする代わりに凸
状としてもよく、また、縦方向に凹部を形成する構成と
してもよい。そして、多孔部材68の左右側面後部に
は、多孔部材68と一体的に形成された取付部68a・
・・が、後方に向けて突出している。該取付部68aに
は、ボンネット6に固定するための固定孔68bが左右
方向に形成されている。そして、該取付部68aは、ボ
ンネット6に形成されている後述する嵌入部60aに嵌
入され、ボルト等固定手段で固定されている。
について説明する。図3に示すように、ボンネット6
の、前記開口部64周辺の縁部60は、二重構造となっ
ている。該縁部60は、図6、図7に示すように、前方
が閉じた断面視コ字状に形成されている。該縁部60の
前面には、前記多孔部材68の取付部68a・・・が嵌
入できる嵌入部60a・・・が形成されている。また、
縁部60の内部側面に取付孔60bが形成され、該取付
孔60bは、多孔部材68を取り付けた際、多孔部材6
8の固定孔68bと同軸心上に配置するようにしてい
る。
設けられている。該切欠き部60cは、嵌入部60aに
前記多孔部材68を嵌入した際、外側から固定部材であ
るボルト71を、前記固定孔68b及び取付孔60bに
挿嵌できるようにしている。そして、前記固定孔68b
及び取付孔60bに、ボルト71を挿通し、ボンネット
6内部からナット72で固定することで、多孔部材68
をボンネット6に固定している。また、ボンネット6外
周面に、多孔部材68の取付部68aを形成し、ボンネ
ット6及び取付部68aに、外側からボルトを挿通し、
ボンネット6内側からナットで固定することで、ボンネ
ット6に多孔部材68を装着することもできる。
4を設け、該開口部64にリブ65を設け、該リブ65
の前面に、開口部64を覆うように多孔部材68を配設
することで、リブ65と多孔部材68との間に、わらく
ず等のゴミが挟まることがないので、多孔部材68の前
面にゴミ等が付着し難くなり、冷却効率を低下させるこ
とがなく、例え付着しても、表面にリブがないため引っ
掛かることがなく清掃がしやすくなる。また、横リブ6
6を断面視略く字状にし、上面または下面を反った湾曲
形状とすることで、フロントグリル63直後方の下部に
配設されているバッテリ19を避けるように、冷却風を
ボンネット6内部に取り入れることができ、冷却風の流
れがよくなり、冷却効率を向上させることができる。
以下に示すような効果を奏する。
うボンネットを備える作業車両において、前記ボンネッ
ト前端部に開口部を設け、該開口部にリブを架設し、該
リブの外側に多数の孔が穿設された多孔部材を配設し
て、該多孔部材により前記開口部を覆い、フロントグリ
ルを構成したので、リブと多孔部材との間に、わらくず
等のゴミが挟まることがなくなり、突起がないためゴミ
等は自然落下して、冷却風を吸引するための開口面積が
小さくならず、冷却効率の低下を防止することができ
る。また、多孔部材の表面にゴミ等が付着しても、突起
がないため、引っ掛かることなく容易にブラシ等により
清掃作業が行え、除去もし易くなる。
ネットを備える作業車両において、前記ボンネット前端
部に開口部を設け、該開口部にリブを架設し、該リブを
縦リブと横リブとで構成し、該リブを断面視略く字状に
形成して、該リブ外面を湾曲形状として風向部とするの
で、フロントグリル直後方の下部に配設されているバッ
テリ等を避けるように、冷却風をボンネット内部に取り
入れてラジエータ側へ導くことができ、冷却風の流れが
よくなり、冷却効率を向上させることができる。
断面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 エンジンを覆うボンネットを備える作業
車両において、前記ボンネット前端部に開口部を設け、
該開口部にリブを架設し、該リブの外側に多数の孔が穿
設された多孔部材を配設して、該多孔部材により前記開
口部を覆い、フロントグリルを構成したことを特徴とす
る作業車両のフロントグリル。 - 【請求項2】 エンジンを覆うボンネットを備える作業
車両において、前記ボンネット前端部に開口部を設け、
該開口部にリブを架設し、該リブを縦リブと横リブとで
構成し、該リブを断面視略く字状に形成して、該リブ外
面を湾曲形状として風向部とすることを特徴とする作業
車両のフロントグリル。
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