JP2003312382A - 自動車用ドア構造 - Google Patents

自動車用ドア構造

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JP2003312382A
JP2003312382A JP2002122205A JP2002122205A JP2003312382A JP 2003312382 A JP2003312382 A JP 2003312382A JP 2002122205 A JP2002122205 A JP 2002122205A JP 2002122205 A JP2002122205 A JP 2002122205A JP 2003312382 A JP2003312382 A JP 2003312382A
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JP
Japan
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door
vehicle
frame
seal
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JP2002122205A
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English (en)
Inventor
Satoyuki Kakehi
智行 筧
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車外側にフレームモールを備えてなる自動車用
ドア構造において、製造設備、製造工数の低減及び組付
作業性の向上を図る。 【解決手段】ドアフレームは周壁部を有し、周壁部の内
周側にはガラスランが外周側にはドアウエザーストリッ
プが取付けられている。ドアフレーム等を車外側から覆
うようにしてフレームモール41が取付けられている。
フレームモール41はドアフレームのみならず、ドア本
体51のベルトラインにも沿うように環状に成形されて
いる。フレームモール41は本体部42等を備え、その
内周側端縁には、シール部47が設けられている。ベル
トラインに対応する部分において、フレームモール41
は、アウタパネル52の上端部分を被覆する位置に設け
られており、当該部分におけるフレームモール41のシ
ール部47は、インナシールリップ57に対向するよう
にしてリップ状に突出した状態で設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドアフレームを有
する自動車用ドア構造に係り、より詳しくは車外側にフ
レームモールを備えてなるドア構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用ドアの上部のウインド開
口を囲むようにしてドアフレームが設けられているもの
がある。該ドアフレームのウインド開口側には、ガラス
の摺動経路に沿ってガラスランが装着されるとともに、
外周側にはドアウエザーストリップが取付けられる。
【0003】近年、ドアフレームに対応する部位におけ
る外観品質の向上、或いは、ガラスランの製造容易性、
装着作業性の向上を図ること等を目的として、ドアフレ
ームの車外側に、樹脂製のフレームモールを取付けるこ
とが提案されている(例えば、特開2000−1773
93号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記フレー
ムモールは、ドアフレームの形状に沿って成形され、配
設されるものであって、ドアのベルトラインに対応する
部分には存在しない。一方で、ベルトラインに対応する
部分には、ドアガラス及び車外側ドアパネル間をシール
するためのアウタシールリップが別体で装着される。
【0005】このように、従来では、フレームモール及
びアウターシールリップをそれぞれ別個に製造し、それ
ぞれを別々に取付ける必要があった。かかる意味で、製
造設備、製造工数の低減及び組付作業性の向上が望まれ
ているのが実状である。
【0006】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであって、その目的は、車外側にフレームモール
を備えてなる自動車用ドア構造において、製造設備、製
造工数の低減及び組付作業性の向上を図ることのできる
自動車用ドア構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】以下、上
記目的等を解決する各手段につき項分けして説明する。
なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を
付記する。
【0008】手段1.ドアフレームを有してなる自動車
用ドアの車外側に、フレームモールを取付けてなる自動
車用ドア構造において、前記フレームモールは、前記ド
アフレーム及び前記ドアのベルトラインに沿って環状に
成形されたものであり、少なくとも前記ベルトラインに
沿った部位には、車外側ドアパネルとドアガラスとの間
をシールするためのシール部が設けられていることを特
徴とする自動車用ドア構造。
【0009】手段1によれば、ドアフレームを有してな
る自動車用ドアの車外側に、フレームモールが取付けら
れる。フレームモールは、ドアフレーム及びドアのベル
トラインに沿って環状に成形されたものであって、しか
も少なくともベルトラインに沿った部位には、シール部
が設けられている。かかるシール部により、車外側ドア
パネルとドアガラスとの間がシールされる。このため、
上記フレームモールを取付けることにより、従来別体で
ベルトラインに対応して取付けられていた車外側シール
リップを別途製造したり、取付けたりせずに済む。その
結果、シールリップを別途製造するための製造設備、製
造工数を省くことができる。また、シールリップを別途
取付ける手間を省くことができ、ひいては組付作業性の
向上を図ることができる。
【0010】手段2.車外側ドアパネル及び車内側ドア
パネルを備えたドア本体と、前記ドア本体のベルトライ
ンよりも上方に位置するドアフレームとを有してなる自
動車用ドアの車外側に、フレームモールを取付けてなる
自動車用ドア構造において、前記フレームモールは、前
記ドアフレーム及び前記ドアのベルトラインに沿って環
状に成形された本体部と、前記本体部から内周側に延び
るシール部とを備え、該シール部は少なくとも車外側ド
アパネルとドアガラスとの間をシールするべく、前記ベ
ルトラインに沿った部位に対応して設けられていること
を特徴とする自動車用ドア構造。
【0011】手段2によれば、フレームモールは、ドア
フレーム及びドアのベルトラインに沿って環状に成形さ
れた本体部を備え、しかも、本体部から内周側に向かっ
て延びるシール部を備える。シール部は、少なくともベ
ルトラインに沿った部位に対応して設けられており、こ
れにより、少なくとも車外側ドアパネルとドアガラスと
の間がシールされる。このため、上記フレームモールを
取付けることにより、従来別体でベルトラインに対応し
て取付けられていた車外側シールリップを別途製造した
り、取付けたりせずに済む。その結果、シールリップを
別途製造するための製造設備、製造工数を省くことがで
きる。また、シールリップを別途取付ける手間を省くこ
とができ、ひいては組付作業性の向上を図ることができ
る。
【0012】手段3.車外側ドアパネル及び車内側ドア
パネルを備えたドア本体と、前記ドア本体のベルトライ
ンよりも上方に位置するドアフレームとを有してなる自
動車用ドアの車外側に、フレームモールを取付けてなる
自動車用ドア構造において、前記フレームモールは、前
記ドアフレーム及び前記ドアのベルトラインに沿って環
状に成形された本体部と、前記本体部から内周側に向か
って延びるよう全周にわたって設けられたシール部とを
備え、該シール部により車外側とドアガラスとの間が環
状にシールされるようにしたことを特徴とする自動車用
ドア構造。
【0013】手段3によれば、フレームモールは、ドア
フレーム及びドアのベルトラインに沿って環状に成形さ
れた本体部を備え、しかも、本体部から内周側に向かっ
て延びるシール部を全周にわたって備える。このため、
ベルトラインに沿った部位においては、前記シール部に
より、車外側ドアパネルとドアガラスとの間がシールさ
れる。従って、上記フレームモールを取付けることによ
り、従来別体でベルトラインに対応して取付けられてい
た車外側シールリップを別途製造したり、取付けたりせ
ずに済む。その結果、シールリップを別途製造するため
の製造設備、製造工数を省くことができる。また、シー
ルリップを別途取付ける手間を省くことができ、ひいて
は組付作業性の向上を図ることができる。さらに、シー
ル部は本体部の内周側全周にわたって設けられているこ
とから、ドアフレームに対応する部位においては、ドア
ガラスに対する車外側のシールリップとして機能せしめ
ることができる。従って、ドアフレームにガラスラン等
を設ける場合に、該ガラスランに車外側シールリップ等
を設けなくて済み、結果としてガラスラン等の製造や取
付を容易なものとすることができる。また、ドアフレー
ムに対応するシール部とベルトラインに対応するシール
部との間には途切れ(隙間)が形成されない。このた
め、車外側シールリップが別体で設けられ必然的に途切
れ部分が形成されていた従来技術に比べ、より確実なシ
ール性を確保できるとともに、途切れの存在による風切
り音等の発生を防止することができる。
【0014】手段4.前記フレームモールの本体部は硬
質樹脂材料よりなるとともに、前記シール部は軟質材料
よりなり、両者が一体的に成形されていることを特徴と
する手段2又は3に記載の自動車用ドア構造。
【0015】手段4によれば、本体部が硬質樹脂材料よ
り構成され、シール部が軟質材料より構成され、両者が
一体的に成形される。この場合、所謂二色成形法等を採
用することで、上記フレームモールを比較的容易に製造
することができる。また、本体部を構成する硬質樹脂材
料及びシール部を構成する軟質材料として相溶性のある
ものを採用することで、両者間を強固に接合することが
できる。この場合、例えば、本体部として、硬質ポリプ
ロピレン等のオレフィン系の樹脂材料を採用しシール部
として軟質TPO等のオレフィン系熱可塑性エラストマ
ー材料を採用することが上げられる。
【0016】手段5.前記車外側ドアパネルの上縁部が
前記本体部で被覆されるよう構成したことを特徴とする
手段2乃至4のいずれかに記載の自動車用ドア構造。
【0017】手段5によれば、車外側ドアパネルの上縁
部が本体部で被覆される。このため、車外側ドアパネル
の上縁部が隠れる格好となるため、車外側ドアパネル自
身の上縁部に関しては、外観等を気にすることなく構成
することが可能となる。また、ドア本体のベルトライン
部分において、フレームモールの本体部が外部から視認
されることとなるため、今までにはない外観を呈するこ
ととなり、ひいては外観品質の向上を図ることができ
る。
【0018】手段6.前記ドアフレームには、前記車外
側ドアパネル及び車内側ドアパネル間において昇降可能
に設けられたドアガラスの周縁をシールするためのガラ
スランが取付けられており、該ガラスランに設けられた
車内側シールリップと前記フレームモールのシール部と
により前記ドアガラスの周縁が車内側及び車外側からシ
ールされるよう構成したことを特徴とする請求項2乃至
5のいずれかに記載の自動車用ドア構造。
【0019】手段6によれば、ドアフレームにガラスラ
ンが取付けられ、ガラスランに設けられた車内側シール
リップと、前記フレームモールのシール部とによりドア
ガラスの周縁が車内側及び車外側からシールされる。従
って、ガラスランに関し、車外側シールリップ等を省略
した構成を採用することができ、結果としてガラスラン
等の製造や取付を容易なものとすることができる。
【0020】手段7.前記ドアフレームには、ドアと車
両本体との間をシールするための中空状のシール部を有
するドアウエザーストリップが取付けられており、前記
フレームモールの上辺部に対応する部位における前記本
体部には、該本体部から外周側に向かって延びるシール
リップ部が設けられており、該シールリップ部及び前記
中空状のシール部によりドアと車両本体との間がシール
されるよう構成したことを特徴とする手段2乃至6のい
ずれかに記載の自動車用ドア構造。
【0021】手段7によれば、ドアフレームにドアウエ
ザーストリップが取付けられ、フレームモールの上辺部
に対応する部位における本体部には、該本体部から外周
側に向かって延びるシールリップ部が設けられる。そし
て、シールリップ部及び中空状のシール部により、ドア
と車両本体との間がシールされる。このため、中空状の
シール部とリップ状のシールリップ部とを一体に設けて
いた従来の構成と比較して、ドアウエザーストリップに
関しシールリップ部を省略した構成を採用することがで
きる。従って、ドアウエザーストリップを製造するのに
際し、シールリップ部を考慮せずに済む(例えば押出成
形に際しシールリップ部のない同一基本形状のものだけ
を形成するだけでよい)ことから、結果としてドアウエ
ザーストリップの製造を非常に簡単なものとすることが
できる。
【0022】手段8.前記フレームモールの本体部に
は、車内側に向かって延びる脚部が設けられており、該
脚部が前記ドアフレームに設けられた開口部に嵌め込ま
れることで前記フレームモールが取付けられていること
を特徴とする手段2乃至7のいずれかに記載の自動車用
ドア構造。
【0023】手段8によれば、フレームモールは、その
本体部(例えばその略中央部)から車内側に向かって延
びる脚部がドアフレームに設けられた開口部に嵌め込ま
れることで取付けられる。そのため、取付作業が複雑な
ものとはならず、結果として組付作業性のさらなる向上
を図ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、一実施の形態について図
面を参照しつつ説明する。
【0025】図1に示すように、自動車用ドア10は、
ドア本体51と、ウインド開口11を囲むようにして設
けられたドアフレーム12とを備えている。
【0026】図2は図1のA−A線断面図であり、図3
はB−B線断面図であり、図4はC−C線断面図であ
る。図2,3に示すように、ドアフレーム12は、前記
ドアウインド開口11を囲むようにして車外側(図2の
右側)に位置する周壁部13と、前記周壁部13に一体
形成され、車内側(図2の左側)かつウインド開口11
側(図2の下側)へ膨出する内端部14とを有してい
る。また、周壁部13の車内側には、ウインド開口11
とは反対側に延びる鉤状の係合部15が一体形成されて
いる。さらに、周壁部13の車外側部分には溝部13a
が形成されているとともに前記内端部14の車外側側面
には、係合凹部16が形成されている。本実施の形態に
おけるドアフレーム12は、アルミニウム又はその合金
によって押出成形(引抜成形)により形成されている
が、1枚のスチール製金属板をロール曲げ加工すること
により形成されていてもよい。
【0027】前記周壁部13の内周側(ウインド開口1
1側)には、ガラスラン21が取付けられている。ガラ
スラン21は、底壁部22と、該底壁部22の車内側端
部から延びる車内側側壁部23と、該側壁部23の先端
から延びる車内側シールリップ24とを備えている。す
なわち、本実施の形態におけるガラスラン21において
は、通常設けられる車外側側壁部及び車外側シールリッ
プが省略されている。また、底壁部22には突起25が
一体形成されており、該突起25が前記溝部13aに係
合されている。さらに、底壁部22と車内側側壁部23
とのコーナー部分に設けられている係止リップが前記係
合凹部16に係合されている。
【0028】一方、前記周壁部22の外周側(ウインド
開口11とは反対側)には、ドアウエザーストリップ3
1が取付けられている。ドアウエザーストリップ31
は、基部32と、該基部32に一体形成された中空状の
シール部33とを備えている。基部32の車内側部分
は、前記係合部15に係合されている。
【0029】図4に示すように、自動車用ドア10のド
ア本体51は、金属板製のアウタパネル52及びインナ
パネル53を備えている。本実施の形態ではアウタパネ
ル52により車外側ドアパネルが構成され、インナパネ
ル53により車内側ドアパネルが構成されている。ま
た、これら両パネル52,53の間に補強用のアウタリ
ーンフォース54及びインナリーンフォース55が設け
られている。アウタパネル52とアウタリーンフォース
54とは図示しない端縁部において相互に溶接固定され
ており、インナパネル53とインナリーンフォース55
とは図示しない端縁部において相互に溶接固定されてい
る。さらに、アウタパネル52及びインナパネル53も
図示しない端縁部において相互に溶接固定されている。
【0030】併せて、インナパネル53の車内側には、
樹脂製のドアトリムボード56が取付けられている。ド
アトリムボード56の上辺部、すなわち、ベルトライン
部分に対応してインナシールリップ57が取着されてい
る。インナシールリップ57は、両リーンフォース5
4,55間において昇降可能に設けられたドアガラス5
8と、車内側とをシールするためのものであって、例え
ば軟質TPOによって構成されている。
【0031】さて、本実施の形態では、前記ドアフレー
ム12等を車外側から覆うようにしてフレームモール4
1が取付けられている。次には、かかるフレームモール
41及びその取付構造の詳細について説明する。
【0032】図5に示すように、本実施の形態のフレー
ムモール41はドアフレーム12のみならず、ドア本体
51のベルトラインにも沿うように環状(略ロ字状)に
成形されている。
【0033】かかるフレームモール41のうち、ドアフ
レーム12に対応する部分について説明すると、図2,
3に示すように、前記ドアフレーム12の周壁部13に
は、空間17が形成されており、該空間17と車外側壁
面とを連通する連通孔18が形成されている。
【0034】また、フレームモール41は、本体部42
と、本体部42の幅方向中央の車内側面から延びる取付
脚部43とを備えている。取付脚部43の先端は所謂ク
リップ部44となっている。さらに、本体部42の外周
側部分から車内側に向かって係合部45が設けられてい
る。これらはポリプロピレン等の硬質樹脂材料により一
体的に形成されている。
【0035】ドアフレーム12の上辺部分に対応する部
位において、本体部42の外周側端縁には、シールリッ
プ部46が、さらに外周側に延びるようにして設けられ
ている(図2参照)。また、上辺部分以外の部分につい
てはシールリップ部46は設けられておらず、その分本
体部42が幅広に形成されている(図3参照)。
【0036】一方、本体部42の内周側端縁には、シー
ル部47が設けられている。かかるシール部47のう
ち、ドアフレーム12の上辺部分に対応する部位におい
ては、比較的短く形成されている(図2参照)。これに
対し、上辺部分以外に対応する部位においては、シール
部47は、ドアガラス58の中心方向に延びるようにし
てリップ状をなしている(図3参照)。
【0037】本実施の形態におけるシールリップ部46
及びシール部47は、共に、軟質TPOにより構成され
ており、フレームモール41は、所謂2色成形法(射出
成形法の一種)によって成形される。
【0038】このように構成されたフレームモール41
は、前記取付脚部43が、クリップ部44側から前記連
通孔18に嵌め込まれることで取付けられている。より
詳しくは、クリップ部44が空間17内に臨んだ状態で
係合されることで、フレームモール41が安定的に取付
けられている。
【0039】次に、フレームモール41のうち、ベルト
ラインに対応する部分について説明すると、図4に示す
ように、ドア本体51の前記アウタパネル52の上端部
分は、一般的なアウタパネルよりも低い位置に設定され
ているとともに、段差状に形成されている。ベルトライ
ンに対応する位置において、フレームモール41は、前
記段差状部分に対応する位置、つまり、アウタパネル5
2の上端部分を被覆する位置に設けられている。
【0040】当該部分におけるフレームモール41は、
本体部42及びシール部47を有しており、特に、シー
ル部47は、前記インナシールリップ57に対向するよ
うにしてリップ状に突出した状態で設けられている。
【0041】従って、本実施の形態のフレームモール4
1の取付状態にあっては、ドアフレーム12に対応する
部位においては、シール部47の存在によってガラスラ
ン21の車内側シールリップ、或いは車内側側壁部とし
ての作用が奏されることとなる。また、シールリップ部
46の存在によってドアウエザーストリップ31のシー
ルリップとしての作用が奏されることとなる。また、ベ
ルトラインに対応する部位においては、シール部47の
存在によって、アウタシールリップとしての作用が奏さ
れることとなる。
【0042】このように、上記フレームモール41を取
付けることにより、従来別体でベルトラインに対応して
取付けられていた車外側シールリップを別途製造した
り、取付けたりせずに済む。その結果、シールリップを
別途製造するための製造設備、製造工数を省くことがで
きる。また、シールリップを別途取付ける手間を省くこ
とができ、ひいては組付作業性の向上を図ることができ
る。
【0043】さらに、シール部47は本体部の内周側全
周にわたって設けられていることから、ドアフレーム1
2に対応する部位においては、ドアガラス58に対する
車外側シールリップとして機能せしめることができる。
従って、ドアフレーム12にガラスラン21を設ける場
合に、該ガラスラン21に車外側シールリップ等を設け
なくて済み、結果としてガラスラン21の製造や取付を
容易なものとすることができる。
【0044】しかも、シール部47が全周にわたって設
けられていることから、ドアフレーム12に対応するシ
ール部47とベルトラインに対応するシール部47との
間には途切れ(隙間)が形成されない。このため、車外
側シールリップが別体で設けられ、必然的に途切れ部分
が形成されていた従来技術に比べ、より確実なシール性
を確保できるとともに、途切れの存在による風切り音等
の発生を防止することができる。
【0045】併せて、フレームモール41(ドアフレー
ム12)の上辺部に対応する部位における本体部42に
は、外周側に向かって延びるシールリップ部46を設け
ることとしている。そして、シールリップ部46及びド
アウエザーストリップ31のシール部33により、自動
車用ドア10と車両本体との間がシールされるようにし
た。このため、中空状のシール部にシールリップ部を設
けていた従来の構成と比較して、ドアウエザーストリッ
プ31に関しシールリップ部を省略した構成を採用する
ことができる。従って、ドアウエザーストリップ31を
製造するのに際し、シールリップ部を考慮せずに済む。
すなわち、部位によってはシールリップを必要としない
部位もあり、しかもシールリップ部の長さを部位によっ
て変更せざるを得ない場合があるが、本実施の形態によ
れば、ドアウエザーストリップ31を押出成形で製造す
るに際し、シールリップ部の長さを可変とする制御を行
わなくて済む。そのため、ドアウエザーストリップ31
の製造を非常に簡単なものとすることができる。
【0046】尚、上記実施の形態の記載内容に限定され
ず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下にお
いて例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
【0047】(a)上記実施の形態では、フレームモー
ル41の本体部42にシールリップ部46を設けること
としているが、該シールリップ部46を省略する構成と
してもよい。
【0048】(b)シール部47に関しては、部位に応
じて省略することとしてもよい。すなわち、少なくとも
ベルトラインに対応する部位に対応してシール部47が
設けられている構成であればよい。但し、途切れをなく
すという意味では、上記実施の形態の如くシール部47
が環状に設けられているのが望ましい。
【0049】(c)フレームモール41の取付構造とし
ては、必ずしも上記実施の形態のものに限定されるもの
ではなく、例えば、ボルトやネジにより取付けることと
してもよいし、両面テープ等で取付ける構成としてもよ
い。
【0050】(d)フレームモール41の本体部42、
シール部47等を構成する素材としては、必ずしも上記
実施の形態のものに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるドア等を示す斜視図であ
る。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図1のC−C線断面図である。
【図5】フレームモールを模式的に示す正面図である。
【符号の説明】
10…自動車用ドア、11…ウインド開口、12…ドア
フレーム、13…周壁部、21…ガラスラン、31…ド
アウエザーストリップ、41…フレームモール、42…
本体部、46…シールリップ部、47…シール部、51
…ドア本体、52…車外側ドアパネルとしてのアウタパ
ネル、53…車内側ドアパネルとしてのインナパネル、
58…ドアガラス。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアフレームを有してなる自動車用ドア
    の車外側に、フレームモールを取付けてなる自動車用ド
    ア構造において、 前記フレームモールは、前記ドアフレーム及び前記ドア
    のベルトラインに沿って環状に成形されたものであり、
    少なくとも前記ベルトラインに沿った部位には、車外側
    ドアパネルとドアガラスとの間をシールするためのシー
    ル部が設けられていることを特徴とする自動車用ドア構
    造。
  2. 【請求項2】 車外側ドアパネル及び車内側ドアパネル
    を備えたドア本体と、 前記ドア本体のベルトラインよりも上方に位置するドア
    フレームとを有してなる自動車用ドアの車外側に、フレ
    ームモールを取付けてなる自動車用ドア構造において、 前記フレームモールは、前記ドアフレーム及び前記ドア
    のベルトラインに沿って環状に成形された本体部と、前
    記本体部から内周側に延びるシール部とを備え、該シー
    ル部は少なくとも車外側ドアパネルとドアガラスとの間
    をシールするべく、前記ベルトラインに沿った部位に対
    応して設けられていることを特徴とする自動車用ドア構
    造。
  3. 【請求項3】 車外側ドアパネル及び車内側ドアパネル
    を備えたドア本体と、 前記ドア本体のベルトラインよりも上方に位置するドア
    フレームとを有してなる自動車用ドアの車外側に、フレ
    ームモールを取付けてなる自動車用ドア構造において、 前記フレームモールは、前記ドアフレーム及び前記ドア
    のベルトラインに沿って環状に成形された本体部と、前
    記本体部から内周側に向かって延びるよう全周にわたっ
    て設けられたシール部とを備え、該シール部により車外
    側とドアガラスとの間が環状にシールされるようにした
    ことを特徴とする自動車用ドア構造。
  4. 【請求項4】 前記フレームモールの本体部は硬質樹脂
    材料よりなるとともに、前記シール部は軟質材料よりな
    り、両者が一体的に成形されていることを特徴とする請
    求項2又は3に記載の自動車用ドア構造。
  5. 【請求項5】 前記車外側ドアパネルの上縁部が前記本
    体部で被覆されるよう構成したことを特徴とする請求項
    2乃至4のいずれかに記載の自動車用ドア構造。
  6. 【請求項6】 前記ドアフレームには、前記車外側ドア
    パネル及び車内側ドアパネル間において昇降可能に設け
    られたドアガラスの周縁をシールするためのガラスラン
    が取付けられており、該ガラスランに設けられた車内側
    シールリップと前記フレームモールのシール部とにより
    前記ドアガラスの周縁が車内側及び車外側からシールさ
    れるよう構成したことを特徴とする請求項2乃至5のい
    ずれかに記載の自動車用ドア構造。
  7. 【請求項7】 前記ドアフレームには、ドアと車両本体
    との間をシールするための中空状のシール部を有するド
    アウエザーストリップが取付けられており、前記フレー
    ムモールの上辺部に対応する部位における前記本体部に
    は、該本体部から外周側に向かって延びるシールリップ
    部が設けられており、該シールリップ部及び前記中空状
    のシール部によりドアと車両本体との間がシールされる
    よう構成したことを特徴とする請求項2乃至6のいずれ
    かに記載の自動車用ドア構造。
  8. 【請求項8】 前記フレームモールの本体部には、車内
    側に向かって延びる脚部が設けられており、該脚部が前
    記ドアフレームに設けられた開口部に嵌め込まれること
    で前記フレームモールが取付けられていることを特徴と
    する請求項2乃至7のいずれかに記載の自動車用ドア構
    造。
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