JP2003312063A - 熱転写プリンタ - Google Patents

熱転写プリンタ

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JP2003312063A
JP2003312063A JP2002117852A JP2002117852A JP2003312063A JP 2003312063 A JP2003312063 A JP 2003312063A JP 2002117852 A JP2002117852 A JP 2002117852A JP 2002117852 A JP2002117852 A JP 2002117852A JP 2003312063 A JP2003312063 A JP 2003312063A
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glass plate
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transfer printer
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Masahito Hodai
将人 宝代
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Phoenix Co Ltd
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PHOENIX KK
Phoenix Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、プレパラート用ガラス板などのプレ
ートに印字するプリンタにおいて、印字音が静かで、被
印字プレートの表裏両面を傷つけることなく、小さな面
積に印字できる操作性に優れたプリンタを提供するこ
と。 【解決手段】被印字プレートの供給路と印字搬送路を共
通とした熱転写記録方式として、被印字プレートを戻し
ながら印字するようにした。また、ホッパカセット内の
被印字プレートを最下段から1枚ずつ取り出す際、最下
段とそれ以外の被印字プレートの間に隙間を設ける手段
と被印字プレート後端を押しながら繰り出す送り爪を設
けた繰り出し手段を設けると共に、プラテンローラと同
期しながら被印字プレートの両脇を挟んで送る複数の搬
送ローラにより、印字部に搬送することにより、被印字
プレートの表裏面とも傷を付けることのないような構成
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレパラート用ガ
ラス板等の被印字プレートを自動的に繰り出し、印字す
る熱転写プリンタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からプレパラート用ガラス板に印字
するプリンタの印字方式として、メンテナンス性に優
れ、キシレンなどで洗浄しても消えにくいインクなど、
使えるインクの自由度が高いワイヤドット方式が知られ
ている。また、特開平7―323932号公報記載の発
明では、カセット内に積層されたプレパラート用ガラス
板を容易に最下段から1枚ずつ引出し、自動的に繰り出
す装置が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ワイヤ
ドット方式のプリンタは、印字音が大きく、病院や実験
室のような静かな環境に適さないという欠点や印字にお
ける解像度が低いため、スライドガラスのような小さい
面積の中に印字できる情報量が少なくバーコードなどの
印字には適していないという欠点があった。
【0004】また、特開平7−323932号公報記載
の発明では、引き出されるプレパラート用ガラス板を搬
送ローラで加振しながら繰り出すため、搬送ローラおよ
び、断続的に上部のガラス板と接触し、プレパラート用
ガラス板の表裏両面とも傷つく恐れがあった。
【0005】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、プレパラート用ガラス板等の被印
字プレートを傷つけることなく、小さな文字やバーコー
ドの印字に適した、静かで、操作性のよいプリンタを提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の解決手段として、本発明の被印字プレートに印
字するプリンタの印字方式は、ラインサーマルヘッドを
用いた熱転写記録方式とし、供給路と印字搬送路を共通
とし、印字位置先端まで搬送された被印字プレートを戻
しながら印字するようにした。
【0007】また、前記課題を解決するための第2の解
決手段として、印字部に被印字プレートを供給する供給
部には、積層された被印字プレートを収納するホッパカ
セットとホッパカセット内の被印字プレートを最下段か
ら1枚ずつ取り出す繰り出し手段を設け、前記繰り出し
手段は、積層された被印字プレートの重みによる抵抗の
影響を受けることのないように最下段とそれ以外の被印
字プレートの間に隙間を設ける手段と被印字プレート後
端を押しながら繰り出す送り爪を設けた構成とした。
【0008】また、前記課題を解決するための第3の解
決手段として、供給部から繰り出された被印字プレート
を印字部へ搬送する中間搬送部に、印字部のプラテンロ
ーラと同期しながら被印字プレートの両脇を挟んで送る
複数の搬送ローラを設けることにより、被印字プレート
の表裏面とも傷を付けることのないような構成とした。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の第
一の実施形態について説明する。
【0010】図1は、本実施形態のプリンタの記録媒体
として用いられるプレパラート用ガラス板の説明図であ
る。
【0011】本実施形態のプリンタの記録媒体として用
いられるプレパラート用ガラス板1のプレパラートと
は、観察試料2が張り付けられ、カバーガラス3で押さ
えつけて作成されたガラス板のことを言い、顕微鏡など
で観察を行うために作成される。プレパラート用ガラス
板1には、フロスト部4と呼ばれる観察試料2に付随す
る情報(日付、番号、メモなどの文字やバーコード)を
筆記具などで記録しやすいような材料が塗布された領域
が設けられたものがある。
【0012】本実施例のプリンタは、上記プレパラート
用スライドガラス板1(以下、単にガラス板という)の
フロスト部4等に熱転写記録方式を用いて印字するもの
である。
【0013】図2は、本発明の第一の実施形態によるに
よるプリンタの全体構成図である。図3は、本発明の第
一の実施形態によるプリンタのガラス板供給部5の構成
図である。図4は、本発明の第一の実施形態によるプリ
ンタのガラス板繰り出し機構の構成図であり、図4
(a)は、ガラス板繰り出し機構の上面図で爪A14と
爪B15の関係を表した図、図4(b)は、ガラス板繰
り出し機構の上面図でガラス板13が1枚繰り出された
状態を表した図、図4(c)は、側面図である。図5
は、本発明の第一の実施形態によるプリンタの中間搬送
部6の構成図であり、図5(a)は中間搬送部6を構成す
るギア群とリンクA37の関係を示した図、図5(b)
は、中間搬送部6の搬送ローラ33とリンクA37、リ
ンクB39の関係を示した図、図5(c)は、中間搬送
部6を搬送方向に向かって正面から見た図である。図6
は、本発明の第一の実施形態によるプリンタの印字済み
ガラス板収納部8の構成図である。
【0014】本発明第一の実施形態によるによるプリン
タは、印字前のガラス板を収納する第1のガラス板収納
部であるガラス板供給部5、印字後のガラス板を収納す
る第2のガラス板収納部である印字済みガラス板収納部
8、印字部7、前記ガラス板供給部5からガラス板を取
り出して前記印字部7へ搬送し、印字後のガラス板を前
記印字済みガラス板収納部8へ搬送する中間搬送部6で
構成される。
【0015】ガラス板供給部5は、供給部本体9と供給
部本体9から着脱可能とした印字前のガラス板を積層し
て収納するホッパカセット10と、装着されたホッパカ
セット10内に積層されたガラス板11の最下段の1枚
を中間搬送部6に供給する繰り出し機構12で構成され
る。
【0016】前記繰り出し機構12は、ガラス板13を
中間搬送部6に送り出す送り爪A14、積層されたガラ
ス板11の最下段の1枚を分離させる送り爪B15、送
り爪B15を送り爪A14の動きに連動させる2つの連動
ピン16、送り爪A14と連動ピン16が取り付けられ
たスライダ17、スライダ17の移動をガイドする2本
のスライド軸18、モータA19とモータA19に取り付
けられた回転レバー20、回転レバー20に取り付けら
れスライダ17に設けられた溝21に沿ってスライダ1
7の動作を制御するスライダ制御軸22、そして、回転
レバー20に取り付けられ回転レバー最前位置検出セン
サ23と回転レバー最後位置検出センサ24によって検
出される位置検出板25で構成される。
【0017】ホッパカセット10は、カセット本体10
aと、積層されて収納されたガラス板11の最下段とそ
れ以外のガラス板間に隙間を設ける突起10bで構成さ
れる。
【0018】印字部7は、搬送路の記録位置に設けられ
たプラテンローラ26とプラテンローラ26を駆動する
モータB27、ガラス板13が印字先頭位置に搬送され
たことを検出するリミットスイッチ28、ラインサーマ
ルヘッド29とプラテンローラ26に対してサーマルヘ
ッド29を図示していないモータCを駆動源とて圧接と
解除を行なう圧接・解除手段30、熱転写インクを塗布
したインクリボン31とインクリボン31を収納するリ
ボンカセット32とから構成される。
【0019】リボンカセット32に収納されたインクリ
ボン31は、リボン供給ローラ31bからプラテンロー
ラ26とサーマルヘッド29との間を通過して図示して
いないモータDによってリボン巻取ローラ31aに巻取
られるようになっている。
【0020】搬送路に沿って移動するガラス板13に熱
転写記録する際は、ガラス板13の表面にインクリボン
31を介在させてサーマルヘッド29を圧接しながらサ
ーマルヘッド29の発熱素子を選択的に動作させること
でインクリボン31に塗布されたインクをガラス板13
の表面に転写して情報を描画することができる。
【0021】斯かる熱転写記録方法、熱転写プリンタの
構造は特に新規な技術でなく、従来の熱溶融型サーマル
プリンタのプリンタユニットを目的に応じて利用でき
る。また、前記リボンカセット32、サーマルヘッド圧
接・解除手段30の構造も特に限定するものではなく、
インクリボン31を収納する手段は、カセット方式に限
定するものでもない。
【0022】中間搬送部6は、ガラス板13の両脇を挟
んで搬送する4個の搬送ローラ33とそれぞれの搬送ロ
ーラ33を直接駆動させるための4個の搬送用ギア34
とガラス板13を搬送する方向と平行に並んだ搬送ギア
2個を1組として、各組は、センターギア35の中心を支
点に回転するリンクA37で連結され、それぞれのセン
ターギア35で駆動されるとともにセンターギア35の
円周に沿って回転する。
【0023】そして、2個のセンターギア35は、連結
され片方のセンターギア35がギア36によって駆動さ
れる。ギア36は、プラテンローラ26と同期を取るた
めに、モータB27からかさ歯車A、B38を介して回転
する軸に設けられている。
【0024】また、2つのリンクB39は、搬送路41の
中心線を中心に対角線上にあるそれぞれ2個の搬送ロー
ラ33を連結するとともにリンクB39間に係合された
圧縮ばね40により、各搬送ローラ33を搬送路41の
中心方向に寄せている。
【0025】さらに搬送路41は、ガラス裏面との接触
面積を最小にする目的で、両脇から中心線に向かって僅
かに下っている。
【0026】なお、上記搬送ローラ33の数は、ガラス
板の両脇を挟んで搬送するように構成されるなら4個に
限定されるものではない。
【0027】次に、印字済みガラス板収納部8は、中間
搬送部6から送られた印字済みのガラス板49を積層さ
せて収納するスタッカカセット42と、スタッカカセッ
ト42を着脱可能とし、装着されたスタッカカセット4
2内に1枚づつ最上部に積層せしめるスタッカカセット
支持手段43から構成される。
【0028】前記スタッカカセット42は、カセット本
体42aと、下ガイド42bで構成される。下ガイド4
2bは、カセット入り口から奥に向かって下っており、
印字済みのガラス板49は、下ガイド42bに沿ってす
べり、カセット背面に付き当たり整列する。
【0029】前記スタッカカセット支持手段43は、ス
タッカスライドベース44とスタッカスライドベース4
4内のスライド軸45に添って上下に移動するように配
置されたスライドブロック46に取り付けられたスタッ
カカセット42を収納するカセットホルダブラケット4
7で構成される。また、スライドブロック46は、圧縮
バネ48を介してスタッカスライドベース44の上面と
係合され、前記バネ48のばね定数は、スタッカカセッ
ト42内に印字済みのガラス板49が収納されるとその
重みにより中間搬送部6の搬送面から一定の距離をおい
て下がった位置に積層されたガラス板11の最上部面を
保つように設定される。
【0030】なお、印字済みガラス板収納部8は、特に
上記の構成に限定されるものではなく、スタッカカセッ
ト42に最下部から順次収納されるようにしてもよい
し、積層して収納せずに、トレイなどに水平方向に順次
並べて収納するように構成されてもよい。また、前記ト
レイを積層し、最初のトレイがフルになった場合、次の
空のトレイに収納させるような構成としてもよい。
【0031】なお、ガラス板供給部5と印字済みガラス
板収納部8は、お互いに接合されており、印字部7に備
えられたスライド軸50に沿って図示されていないモー
タEを駆動源として、ガラス板供給方向に対して左右に
移動する。移動量は、ガラス板供給部位置センサ51、
印字済みガラス板収納部位置センサ52によって検出さ
れ制御される。
【0032】以下、本発明におけるプリンタの動作概要
を説明する。
【0033】図7は、本発明の第一の実施形態によるプ
リンタのガラス板繰り出し動作説明図である。図8本発
明の第一の実施形態によるプリンタのガラス板繰り出し
機構の回転板、スライダと爪Aの動作説明図である。
【0034】ガラス板11はガラス板供給部本体に装着
されたホッパカセット10内に積層され格納されてい
る。最下段のガラス板11aの搬送方向前方の先端はホ
ッパカセット10内の突起10aにより搬送ラインとの
間に隙間を保ちながら待機している。また、スライダ1
7に取り付けられた送り爪A14は搬送方向前側に待機
している。送り爪A14と連動ピン16により搬送方向
の前後に移動する送り爪B15がある。
【0035】まず、最下段のガラス板を分離するガラス
板分離動作から説明する。まず、モータA19が回転を
開始するとモータA19に取り付けられた回転レバー2
0と回転レバー20に取り付けられスライダ17の動作
を制御するスライダ制御軸22がモータ軸19aを中心
に回転を始める。すると、スライダ制御軸22は、スラ
イダ17に設けられた溝21に沿って図8の矢印A方向
に移動し、同時にスライダ17に取り付けられた送り爪
A14は、2本のスライド軸18に添って搬送方向と逆
方向、図7(a)の矢印方向に移動開始する。
【0036】送り爪A14の段差部が積層されたガラス
板11の最下段11aの後端に到達すると同時に送り爪
A14と連動ピン16により連動して、送り爪B15がホ
ッパカセット突起10b上にある最下段のガラス板を押
し出す様に搬送方向と逆方向図7(b)矢印A方向に移
動する。さらに送り爪A14が後方に移動するとガラス
板の後端は、送り爪A段差部に落ちる。それと同時に送
り爪B15に押されたガラス板の先端がホッパカセット
突起から搬送面に落下して、最下段のガラス板だけが他
の積層されたガラスから分離される。この時点で、回転
レバー20に取り付けられた位置検出板25が最後位置
検出センサ24によって検出され、モータA19の回転
が止まる。
【0037】次に、モータA19は、逆回転を開始し、
送り爪A14の段差部が分離された最下段のガラス板の
後部を押しながら搬送方向前方、すなわち図7(c)矢
印方向に移動を開始する。搬送面を移動するガラス板は
上部ガラス板との間に隙間を保ちながら搬送される。回
転レバー20と回転レバー20に取り付けられた位置検
出板25とスライダ17は、上記分離動作と逆の軌道を
とる。
【0038】図7(d)のように送り爪A14が最下段の
ガラス板の後端を中間搬送部6に繰り出した位置まで達
すると回転レバー20に取り付けられた位置検出板25
が回転レバー最前位置検出センサ23により検出されモ
ータA19の回転が止まる。同時に連動ピン16と連動
している送り爪B15が初期位置に復帰する。
【0039】ガラス板供給部5のホッパカセット下部よ
り積層されたガラス板の最下段の1枚が送り爪A14に
より中間搬送部6の搬送ラインに繰り出されると、中間
搬送ローラ33でガラス板の両脇が挟まれ印字部7内に
搬送される。
【0040】4個の搬送ローラ33はそれぞれの搬送ロ
ーラ33を直接駆動させるための4個の搬送用ギア34
とガラス板を搬送する方向と平行に並んだ搬送ギア2個
を1組として、各組は、センターギア35の中心を支点
に回転するリンクA37で連結され、それぞれのセンタ
ーギア35で駆動されるとともにセンターギア35の円
周に沿って回転する。
【0041】そして、2個のセンターギア35は、連結
され片方のセンターギア35がギアによって駆動され
る。ギアは、プラテンローラ26と同期を取るために、
モータB27からかさ歯車A、B38を介して回転する軸
に備えられている。
【0042】また、2つのリンクBは、搬送路の中心線を
中心に対角線上にあるそれぞれ2個の搬送ローラ33を
連結するとともにリンク間に係合された圧縮ばね40に
より、各搬送ローラ33を搬送路の中心方向に寄せるこ
とにより、ガラス板13の両脇から挟みながら搬送を行
なう。
【0043】印字部7内に搬送されたガラス板13は、
印字先頭位置まで到達すると、ガラス板13の先頭がリ
ミットスイッチ28によって検出されて、搬送が一時停
止する。
【0044】すると、ガラス板供給部5は、印字部7に
備えられたスライド軸50に沿って図示されていないモ
ータEを駆動源として、供給路に向かって左に移動し、
中間搬送部6の供給口から離れる。同時に印字済みガラ
ス板収納部8も左に移動し、中間搬送部6の供給口に近
づき、印字済みガラス板収納部8の収納口と中間搬送部
6の供給口が一致した位置、すなわち、印字済みガラス
板収納部位置センサ52によって検知された位置でモー
タEがストップする。
【0045】同時にサーマルヘッド29が圧接・解除手
段30により下降し、インクリボン31を介しガラス板
13に圧接する。その後、ガラス板13は、サーマルヘ
ッド29と対向するプラテンローラ26により、中間搬
送部6方向に搬送されながらサーマルヘッド29の発熱
素子を選択的に動作させることでインクリボン31に塗
布されたインクをガラス板13の表面に転写して印字を
開始する。
【0046】ガラス板13は印字されながら中間搬送部
6に渡され、印字済みガラス板収納部8に装着されたス
タッカカセット42に落下し、積層され格納される。
【0047】すると、印字済みガラス板収納部8が印字
部7に備えられたスライド軸50に沿って図示されてい
ないモータEを駆動源として、供給路に向かって右に移
動し、中間搬送部6の供給口から離れる。同時にガラス
板供給部5も右に移動し、中間搬送部6の供給口に近づ
き、ガラス板供給部5の供給口と中間搬送部6の供給口
が一致した位置、すなわち、ガラス板供給部位置センサ
51によって検知された位置でモータEがストップし初
期状態に戻り、1枚のガラス板への印字動作が終了す
る。
【0048】2枚目以降の印字動作は、ガラス板の分離
動作から繰り返す。以上説明したように本実施形態によ
れば、プレパラート用ガラス板に印字するプリンタにお
いて、印字部7をラインサーマルヘッド29を用いた熱
転写記録方式で構成することによって、静かで解像度が
高く、小さな文字やバーコードも印字することができる
ようになり、また、ガラス板の供給路と印字搬送路を同
一とすることにより、設置面積が小さく作業者にとって
操作しやすい前面操作を実現できる。また、ホッパカセ
ット10内に積層されたガラス板を最下段から1枚ずつ
取り出す際、最下段とそれ以外のガラス板の間に隙間を
設けることにより、積層されたガラス板の重みによる抵
抗の影響を受けることなく、送り爪によりガラス板後端
を押しながら繰り出すので、1枚ずつ確実に繰り出すこ
とができ、また、供給部から繰り出されたガラスを印字
部7へを搬送する中間搬送部6に、ガラス板の両脇を挟
んで送る複数の搬送ローラ33を設けることにより、ガ
ラス面に傷を付けることなく印字できるプリンタを提供
することができる。
【0049】本発明は上記実施形態に限らず種々の変形
が可能である。例えば、上記実施形態では、繰り出し機
構を2つの送り爪すなわち、送り爪A14と送り爪B15
の動作により、積層されたガラス板の最下段のガラス板
とそれ以外の上部の板との間に隙間を設けるようにした
したが、上記実施形態を応用して、ガラス板を挟んで、
送り爪B15の反対側に、積層されたガラス板の最下段
のガラス板を押す送り爪を設けるようにしてもよい。ま
た、一つの送り爪で構成するようにしてもよい。以下、
図面を参照して、送り爪を一つとした場合の繰り出し機
構の第二、第三の実施形態の動作概要を説明する。
【0050】図9は、繰り出し機構の第二の実施形態の
説明図である。
【0051】まず、爪C53は、スタッカカセット内後
端に待機しており、繰り出しが開始すると、図9(a)
の矢印方向に移動を始める。爪C53は、進行方向の後
端を頂点にして傾斜しており、図9(b)の矢印A方向
に移動すると、頂点より僅かに下がった位置で積層され
たガラス板の最下段の1枚11aを押し、頂点部は、矢
印Bの方向にそれ以外の積層されたガラス板11を押し
上げるように作用して、積層されたガラス板の最下段の
1枚11aとそれ以外のガラス板11との間に僅かにギ
ャップを作りながら最下段の1枚11aを搬送する。送
り爪C53が、さらにスタッカカセット内の前方に移動
する図9(c)と、積層されたガラス板の最下段の1枚
11a以外のガラス板11は、送り爪C53の頂点を支
点として、送り爪C53の頂点より後方は下がり、送り
爪C53の頂点より前方は上がる。この作用により、最
下段の1枚11aとそれ以外のガラス板11との抵抗
は、無くなるためスムーズに最下段の1枚11aを繰り
出すことができる。
【0052】また、図10は、繰り出し機構の第三の実
施形態の説明図である。
【0053】まず、爪D54は、スタッカカセット内後
端に待機しており、繰り出しが開始すると、図10
(a)の矢印方向に移動を始める。爪D54は、進行方
向の後端は平坦になっており、図9(b)のように積層
されたガラス板11を押し上げるような作用はすること
なく、積層されたガラス板の最下段の1枚11aを前方
に押し出す図10(c)。また、スタッカユニット内の
搬送路55の前方には、段差55aが設けられている図
10(b)。爪D54は、段差部に到達して更に前方に
移動した後、今度は、僅かに後方に移動する。すると、
積層されたガラス板11は、送り爪D54の後端より後
方は下がり、送り爪D54の後端より前方は上がる。こ
の作用により、最下段の1枚11aとそれ以外のガラス
板11との抵抗は、無くなるためスムーズに最下段の1
枚11aを繰り出すことができる。
【0054】なお、実施例では、プレパラート用ガラス
板のフロスト部に印字を行ったが、ガラス板に直接印字
を行ってもよいし、ガラス板は、特にプレパラート用に
限ったものではない。また印字媒体は、プラスチック等
ガラスに限るものでもない。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、印
字前のガラス板を収納する第1のガラス板収納部と、印
字後のガラス板を収納する第2のガラス板収納部と、ガ
ラス板に印字する印字部と、前記第1のガラス板収納部
からガラス板を取り出して前記印字部へ搬送し、印字後
のガラス板を前記第2のガラス板収納部へ搬送する搬送
部とを設けたので、被印字プレートを傷つけることな
く、小さな文字やバーコードの印字に適した、静かで、
操作性のよいプリンタを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態によるプリンタにより
印刷されるプレパラートの具体例の説明図である。
【図2】本発明の第一の実施形態によるによるプリンタ
の全体構成図である。
【図3】本発明の第一の実施形態によるプリンタのガラ
ス板供給部の構成図である。
【図4】本発明の第一の実施形態によるプリンタのガラ
ス板繰り出し機構の構成図である。
【図5】本発明の第一の実施形態によるプリンタの中間
搬送部の構成図である。
【図6】本発明の第一の実施形態によるプリンタの印字
済みガラス板収納部の構成図である。
【図7】本発明の第一の実施形態によるプリンタのガラ
ス板繰り出し動作説明図である。
【図8】本発明の第一の実施形態によるプリンタのガラ
ス板繰り出し機構の回転板、スライダと爪Aの動作説明
図である。
【図9】本発明の第二の実施形態によるプリンタの繰り
出し機構の説明図である。
【図10】本発明の第三の実施形態によるプリンタの繰
り出し機構の説明図である。
【符号の説明】
1 プレパラート用ガラス板 2 観察試料 3 カバーガラス 4 フロスト部 5 ガラス板供給部 6 中間搬送部 7 印字部 8 印字済みガラス板収納部 9 供給部本体 10 ホッパカセット 10aカセット本体 10b突起 11 積層されたガラス板 11a積層されたガラス板の最下段の1枚 12 繰り出し機構 13 ガラス板 14 送り爪A 15 送り爪B 16 連動ピン 17 スライダ 18 スライド軸 19 モータA 20 回転レバー 21 溝 22 スライダ制御軸 23 回転レバー最前位置検出センサ 24 回転レバー最後位置検出センサ 25 位置検出板 26 プラテンローラ 27 モータB 28 リミットスイッチ 29 ラインサーマルヘッド 30 圧接・解除手段 31 インクリボン 32 リボンカセット 33 搬送ローラ 34 搬送用ギア 35 センターギア 36 ギア 37 リンクA 38 かさ歯車A、B 39 リンクB 40 圧縮ばね 41 搬送路 42 スタッカカセット 42aカセット本体 42b下ガイド 43 スタッカカセット支持手段 44 スタッカスライドベース 45 スライド軸 46 スライドブロック 47 カセットホルダブラケット 48 圧縮バネ 49 印字済みのガラス板 50 スライド軸 51 ガラス板供給部位置センサ 52 印字済みガラス板収納部位置センサ 53 送り爪C 54 送り爪D 55 スタッカユニット内の搬送路 55a段差

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字前のプレートを収納する第1のプレ
    ート収納部と、印字後のプレートを収納する第2のプレ
    ート収納部と、プレートに印字する印字部と、前記第1
    のプレート収納部からプレートを取り出して前記印字部
    へ搬送し、印字後のプレートを前記第2のプレート収納
    部へ搬送する搬送部とを有することを特徴とする熱転写
    プリンタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱転写プリンタにおい
    て、 前記搬送部が印字前のプレートを取り出すときには、前
    記第1のプレート収納部を前記搬送部の取り出し位置に
    位置させ、前記搬送部が印字後のプレートを搬送すると
    きには、前記第2のプレート収納部を前記搬送部の供給
    位置に位置させることを特徴とする熱転写プリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の熱転写プリンタに
    おいて、前記第1のプレート収納部内に積層された複数
    枚の被印字プレートから最下段の被印字プレートを取り
    出すプレート取出手段を有することを特徴とする熱転写
    プリンタ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の熱転写プリンタにおい
    て、前記プレート取出手段は、前記複数枚の被印字プレ
    ートから最下段の被印字プレートを分離する分離手段
    と、前記分離手段により分離した前記最下段の被印字プ
    レートを押し出す押出手段とを有することを特徴とする
    熱転写プリンタ。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の熱転写プリンタにおい
    て、前記プレート取出手段は、前記最下段の被印字プレ
    ートの直上の被印字プレートを押し上げながら、前記最
    下段の被印字プレートを押し出す押出手段を有すること
    を特徴とする熱転写プリンタ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    熱転写プリンタにおいて、前記搬送部は、前記印字部の
    駆動ローラと同期した搬送ローラにより前記被印字プレ
    ートを搬送することを特徴とする熱転写プリンタ。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の
    熱転写プリンタにおいて、前記搬送部は、前記被印字プ
    レートの側部を挟んで搬送することを特徴とする熱転写
    プリンタ。
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