JP2003311579A - 工作機械用ワイパー - Google Patents

工作機械用ワイパー

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JP2003311579A
JP2003311579A JP2002124703A JP2002124703A JP2003311579A JP 2003311579 A JP2003311579 A JP 2003311579A JP 2002124703 A JP2002124703 A JP 2002124703A JP 2002124703 A JP2002124703 A JP 2002124703A JP 2003311579 A JP2003311579 A JP 2003311579A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リップ部の掻き取り面への押し付け量を大き
くとっても優れた掻き取り能力が維持できる工作機械用
ワイパ−を提供することを課題とする。 【解決手段】 工作機械に取り付けられる取付部1と、
この取付部1に対して傾斜して延設された弾性材料から
成るリップ部2とを具備し、前記リップ部2の先端尖り
部20が掻き取り面に対して押し付けられた状態で使用
される工作機械用ワイパーにおいて、リップ部2におけ
る掻き取り面との対向面側に、先端尖り部20から取付
部1側に向かう所定の範囲に凹み部21が形成されてお
り、前記凹み部21におけるリップ部2の押し付け方向
の長さLを、リップ部2の押し付け量よりも大きく設定
してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、工作機械や産業
機械に使用されるワイパー(この明細書では工作機械用
ワイパーという)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】工作機械における切り粉、切削油の除去
に使用されるワイパーは、一般的にリップ部にはゴム材
料が使用されているが、これはゴムの弾性を利用してあ
らゆる方向に対して追従性、掻き取り能力を優れたもの
とするためである。
【0003】ここで、板金で形成された掻き取り面に対
して使用するワイパーでは、板金面に少々の曲面(うね
り)がある場合にはワイパ−の十分な押し付け幅を持た
せるべくリップ部を長く設定し、掻き取り面に対するリ
ップ部の押し付け量を大きくしている。近年、板金加工
に要する費用を低く抑えることに伴って板金面のうねり
が大きくなっていることから、大きな押し付け量をとれ
るワイパ−が求められるようになってきている。
【0004】しかしながら、現在のワイパーWでは図8
に示すように、ゴム材料で構成されたリップ部2を単に
長くしただけのストレ−ト構造を採っているため、リッ
プ部2の掻き取り面9への押し付け量が増大すると、リ
ップ部2の先端尖り部20が掻き取り面9に対して線接
触から面接触に移行していき、掻き取り面9へのリップ
部2の接触圧が低下して切り粉、切削油の掻き取り能力
が低下するという問題があった。これよりさらに前記押
し付け量が増大すると、図8の二点鎖線に示すように、
リップ部2の先端尖り部20が浮いてしまい、工作機械
で生じた切削屑が掻き取り面9との間に挟まって板金面
を傷つけてしまうという事態が発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明で
は、リップ部の掻き取り面への押し付け量を大きくとっ
ても優れた掻き取り能力が維持できる工作機械用ワイパ
−を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】(請求項1記載の発明)
この発明は、工作機械に取り付けられる取付部1と、こ
の取付部1に対して傾斜して延設された弾性材料から成
るリップ部2とを具備し、前記リップ部2の先端尖り部
20が掻き取り面に対して押し付けられた状態で使用さ
れる工作機械用ワイパーにおいて、リップ部2における
掻き取り面との対向面側に、先端尖り部20から取付部
1側に向かう所定の範囲に凹み部21が形成されてお
り、前記凹み部21におけるリップ部2の押し付け方向
の長さLを、リップ部2の押し付け量よりも大きく設定
してある。 (請求項2記載の発明)この発明の工作機械用ワイパ−
は、上記請求項1記載の発明に関し、凹み部21の底面
は、複数の平面、一つ以上の曲面、又は一つ以上の平面
と曲面の組合せにより構成されている。
【0007】上記発明の工作機械用ワイパーは以下のよ
うに機能する。
【0008】リップ部2における掻き取り面9との対向
面側に、先端尖り部20から取付部1側に向かう所定の
範囲に凹み部21が形成されており、前記凹み部21に
おけるリップ部2の押し付け方向の長さLを、リップ部
2の押し付け量よりも大きく設定してあるから、リップ
部2を所定量(大きさにかかわらず)押し付けても、従
来の技術の欄に記載した如く、リップ部2の先端尖り部
20が掻き取り面9に対して線接触から面接触に移行し
たり、リップ部2の先端尖り部20が掻き取り面9から
浮いてしまうという事態は発生しない。したがって、切
り粉、切削油の掻き取り能力が低下するという問題は生
じないし、工作機械で生じた切削屑が掻き取り面9との
間に挟まって板金面を傷つけてしまうという事態も発生
しない。
【0009】つまり、この発明の工作機械用ワイパ−を
使用すると、リップ部2の掻き取り面9への押し付け量
を大きくとっても優れた掻き取り能力が維持できること
になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明を実施例として示
した図面に従って説明する。 〔実施形態1〕図1は発明の実施形態の工作機械用ワイ
パ−Wの斜視図を示しており、図2は前記工作機械用ワ
イパ−Wの側面図を示している。 (この工作機械用ワイパ−Wの基本的構成について)こ
の実施形態1の工作機械用ワイパ−Wは、図1や図2に
示すように、機台表面やカバー表面等のような掻き取り
面9に対して相対的に往復移動する工作機械に取り付け
られる取付部1と、前記取付部1に対して傾斜して延設
されたリップ部2とを具備しており、前記リップ部2の
先端尖り部20が掻き取り面9に対して押し付けられた
状態で使用される。
【0011】取付部1は、図2に示すように、金属製の
芯金部10とこれの片面と一体に形成された背部11と
から構成されており、工作機械にボルト止めするための
ボルト挿通孔12を形成してある。
【0012】リップ部2は、図2に示すように、掻き取
り面9との対向面2a側に、先端尖り部20から取付部
1までのほぼ全範囲に凹み部21(左上がりの斜線部
分)を形成してあり、前記凹み部21におけるリップ部
2の押し付け方向の長さLを、リップ部2の押し付け量
よりも大きく設定してある。
【0013】なお、上記した背部11及びリップ部2は
弾性部材により一体的に形成されており、前記弾性部材
としては、NBR、ウレタンゴム、フッ素ゴム、H−N
BR等が採用できる。そしてこれら弾性部材は、耐油性
を有し、硬度が50度〜90度の範囲内で適度の弾性を
有するものが好ましく選定される。また、背部11及び
リップ部2は芯金部10と加硫接着等により一体化され
ている。 (この工作機械用ワイパ−Wと従来の技術の欄で示した
ものとの比較)ここで、この実施形態1の工作機械用ワ
イパ−Wの具体的寸法を図3に示し、従来の技術の欄で
示した工作機械用ワイパーの具体的寸法を図9に示す
(単位はmm)。これら両者を、図4や図8の二点鎖線
に示すようにそれぞれ掻き取り面9に対して押し付け、
その押し付け量を0〜5mmまで変化させたときの掻き
取り面9に対するリップ部2の先端の状態を調査した。
その結果を以下の表にしめす。
【0014】上の表より明らかなように、従来の技術の
欄に記載したワイパ−では、掻き取り面9に対する押し
付け量が1.5mmを越えると、リップ部2の先端面は
掻き取り面9に対して面接触に移行し、掻き取り能力が
低下し始める。これに対して、実施形態1のワイパーW
では、掻き取り面9に対する押し付け量が5.0mmと
なってもリップ2の先端は密着状態であり、掻き取り能
力は低下しない。すなわち、実施形態1のワイパーWを
使用すると、掻き取り面9への押し付け量を大きくとっ
ても優れた掻き取り能力が維持できる。
【0015】なお、図4や図8の実線に示したものは押
し付け量が0mmの時点を示したものであり、図4や図
8の二点鎖線に示したものは、押し付け量が5.0mm
の時点を示したものである。 〔他の実施形態〕図5〜図7に示したワイパ−Wでは、
リップ部2は、掻き取り面9との対向面2a側に、先端
尖り部20から取付部1までの半分程度の範囲に凹み部
21(左上がりの斜線部分)を形成したものである。こ
の場合においても、前記凹み部21におけるリップ部2
の押し付け方向の長さLを、上記実施例1と同様にリッ
プ部2の押し付け量よりも大きく設定してある。なお、
凹み部21の底面は、図5においては二つの平面によ
り、図6においては一つの円弧面(曲面)により、図7
においては一つの円弧面(曲面)と二つの平面により構
成されている。
【0016】
【発明の効果】この発明は上記のような構成であるから
次の効果を有する。
【0017】課題を解決するための手段の欄の後半部の
説明から明らかなように、リップ部の掻き取り面への押
し付け量を大きくとっても優れた掻き取り能力が維持で
きる工作機械用ワイパ−を提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の工作機械用ワイパ−の斜
視図。
【図2】前記工作機械用ワイパ−の側面図を示してい
る。
【図3】前記工作機械用ワイパ−の具体的寸法を示す
図。
【図4】前記工作機械用ワイパ−を掻き上げ面に押し付
る前、押し付けた後の側面図。
【図5】この発明の他の実施形態の工作機械用ワイパ−
の斜視図。
【図6】この発明の他の実施形態の工作機械用ワイパ−
の斜視図。
【図7】この発明の他の実施形態の工作機械用ワイパ−
の斜視図。
【図8】従来の工作機械用ワイパ−を掻き上げ面に押し
付る前、押し付けた後の側面図。
【図9】従来の工作機械用ワイパ−の具体的寸法を示す
図。
【符号の説明】
1 取付部 2 リップ部 9 掻き取り面 20 先端尖り部 21 凹み部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械に取り付けられる取付部1と、
    この取付部1に対して傾斜して延設された弾性材料から
    成るリップ部2とを具備し、前記リップ部2の先端尖り
    部20が掻き取り面9に対して押し付けられた状態で使
    用される工作機械用ワイパーにおいて、リップ部2にお
    ける掻き取り面9との対向面側に、先端尖り部20から
    取付部1側に向かう所定の範囲に凹み部21が形成され
    ており、前記凹み部21におけるリップ部2の押し付け
    方向の長さLを、リップ部2の押し付け量よりも大きく
    設定してあることを特徴とする工作機械用ワイパ−。
  2. 【請求項2】 凹み部21の底面は、複数の平面、一つ
    以上の曲面、又は一つ以上の平面と曲面の組合せにより
    構成されていることを特徴とする請求項1記載の工作機
    械用ワイパー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007083344A (ja) * 2005-09-22 2007-04-05 Nitta Ind Corp 工業用ワイパー
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