JP2003311117A - 集塵装置 - Google Patents

集塵装置

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JP2003311117A JP2002122658A JP2002122658A JP2003311117A JP 2003311117 A JP2003311117 A JP 2003311117A JP 2002122658 A JP2002122658 A JP 2002122658A JP 2002122658 A JP2002122658 A JP 2002122658A JP 2003311117 A JP2003311117 A JP 2003311117A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉塵を含む含塵ガスの集塵処理および粉塵の
回収処理を円滑に行うのに有効な集塵装置の構成技術を
提供する。 【解決手段】 集塵装置100は、互いに接続ホース3
12,313で接続されたエアシャワー装置200およ
び粉塵回収装置300を有する。エアシャワー装置20
0は、作業者の衣服等に付着した粉塵を除去するエアシ
ャワー用ノズル220、除去された粉塵を分離する粗塵
分離装置260等を備える。粉塵回収装置300は、粗
塵分離装置260で分離された粉塵を接続ホース312
を通じて吸引する第2吸引ファン310、この粉塵を回
収する紙パックフィルター320等を備える。紙パック
フィルター320を通過したエアは、接続ホース313
を通じて全量エアシャワー装置200へ戻る構成になっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉塵を含む含塵ガ
スの集塵処理を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術として、例えばエア
シャワー室を備えた集塵装置を用いた集塵技術が知られ
ている。この集塵装置では、エアシャワー室内へノズル
を用いて所定流速のエアシャワーを吐出し、当該エアを
エアシャワー利用者の衣服等に当てることによって衣服
等に付着した粉塵を除去するようになっている。また、
この集塵装置では、衣服等から除去された粉塵は、エア
シャワー室外の循環径路へ送られ、この循環径路に設置
された集塵フィルター等の集塵手段によって補集される
ようになっている。この集塵装置は、例えば集塵フィル
ターに補集された粉塵の量が増えるにつれてその集塵能
力が低下するため、この集塵フィルターを定期的に清掃
する必要がある。例えば、集塵フィルターの前後の差圧
が所定値に達すると集塵フィルターを装置から取外し、
フィルター表面に付着した粉塵をエアガン等を用いて吹
き飛ばすことで集塵フィルターの清掃を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
清掃作業は、集塵フィルターを取外すのに手間がかかり
作業が面倒である。とりわけ粉塵濃度の高い含塵ガスの
集塵処理では集塵フィルターの洗浄頻度が増えるため円
滑な作業の妨げとなる。そこで、集塵フィルターによっ
て補集された粉塵を、循環径路から径路外へ抜き出して
回収する技術が提案されている。この技術では、例えば
吸引ファンおよび回収フィルターを搭載した粉塵回収装
置を循環径路に接続した構成を用いる。循環径路の集塵
フィルターによって補集された粉塵は、吸引ファンによ
って径路外の粉塵回収装置へ吸引され、回収フィルター
によって回収される。回収フィルターで処理された後の
ガスは粉塵回収装置の外部へ排気される。このような構
成の集塵装置は、集塵フィルターの清掃頻度を低減させ
るのに有効である。しかしながら、このような構成で
は、回収フィルターで処理された後のガスが粉塵回収装
置の外部へ排気されるため、粉塵回収装置の周辺環境が
懸念されるという問題を抱えている。
【0004】そこで本発明は、上記のような点に鑑みて
なされたものであり、粉塵を含む含塵ガスの集塵処理お
よび粉塵の回収処理を円滑に行うのに有効な集塵装置の
構成技術を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の集塵装置は、各請求項に記載の通りに構成
されている。すなわち、各請求項に係る発明は、粉塵を
含む含塵ガスの集塵処理を行う集塵装置において、含塵
ガスを受け入れて流通させる流通径路とは別に、この流
通径路の一部を迂回する迂回径路を設け、流通径路で分
離された粉塵を迂回径路を通過させこの通過過程におい
て回収し、回収後のガスを流通径路へ戻すようにするこ
とで、粉塵を含む含塵ガスの集塵処理を円滑に行うこと
ができるようにした技術である。
【0006】請求項1に記載の集塵装置は、第1の集塵
部および第2の集塵部を有する。第1の集塵部には、流
通径路、粉塵分離手段等が設けられている。流通径路は
粉塵を含む含塵ガスを受け入れて流通させる径路であ
り、この流通径路に設置された吸引ファン等の吸引力に
よって流通径路内を含塵ガスが移動する。粉塵分離手段
は、含塵ガスに含まれる粉塵、好ましくは粒子径の粗い
粉塵を選択的に分離、除去する構成を有する。第2の集
塵部には、迂回径路、導入手段、粉塵回収手段等が設け
られている。迂回径路は、流通径路の粉塵分離手段より
も下流においてこの流通径路の一部を迂回する構成を有
する。この迂回径路の入口は、粉塵分離手段によって分
離された粉塵が滞留する位置において流通経路に接続さ
れ、この迂回径路の出口は、前記入口よりも若干下流位
置において流通経路に接続されるのが好ましい。導入手
段は、粉塵分離手段によって分離された粉塵を流通径路
から迂回径路へ導入しこの迂回径路を流通させるもので
あり、例えば吸引ファンを用いて構成される。粉塵回収
手段は、迂回径路を流通する粉塵を回収するものであ
り、例えば補集フィルター部材を用いて構成される。こ
のような構成により、流通径路の粉塵分離手段によって
分離された粉塵は、主に迂回径路へ導入されフィルター
部材を通過する過程においてこのフィルター部材によっ
て回収されることとなる。また、フィルター部材を通過
した後のガスは、全量迂回径路の出口から再び流通径路
へ戻る構成ゆえ、このガスが外部に排気されることがな
い。このように、流通径路に滞留する粉塵の大部分を粉
塵回収手段によって回収することができ、流通径路に設
置される集塵フィルター等の目詰まりの発生頻度を低減
させることができる。また、流通径路を迂回する迂回径
路に粉塵回収手段を設けることで、粉塵回収手段から外
部への排気の心配がなく周辺環境を清潔に維持すること
ができる。以上のように請求項1に記載した集塵装置に
よれば、粉塵を含む含塵ガスの集塵処理および粉塵の回
収処理を円滑に行うことができる。なお、ここでいう
「粉塵」とは、各種の粉塵や煤塵、花粉、ウイルス等の
病原体、たばこの粒子等を広く含む主旨である。また、
本発明でいう「集塵」には、例えば、製品の分離・回
収、あるいは大気汚染防止として用いられる工業用集塵
だけでなく、特定の空間、例えばクリーンルームや住居
空間の空気の浄化を目的としたいわゆる空気清浄の分野
における集塵をも広く含むものとする。
【0007】また、請求項2に記載の集塵装置では、第
1の集塵部に、エアシャワー室、循環径路等を有する。
エアシャワー室は、エアシャワー利用者が入室可能な領
域であり、エアシャワー用ノズルを介してエアシャワー
が供給される構成になっている。エアシャワー用ノズル
は、エアシャワーの供給源に接続される。この供給源と
しては例えば装置内部を循環するエアや装置外部から受
け入れたエアなどがある。このエアシャワーによって、
エアシャワー利用者の衣服等に付着した粉塵が衣服等か
ら除去される。従って、本発明でいう「エアシャワー」
とは、実質的にはエアシャワー利用者の衣服等に付着し
た粉塵を除去可能な流量、圧力を有するエア流れを示す
ものである。循環径路は、エアシャワー室のエアがその
室外において循環して再びエアシャワー室へ戻る径路で
ある。この循環径路によって請求項1に記載の流通径路
が構成されるようになっている。すなわち、エアシャワ
ー室において衣服等から除去された粉塵は、エアシャワ
ー室のエアとともに循環径路を流通する。粉塵とエアが
混合された含塵ガスは、この循環径路を流通するときに
粉塵分離手段によって処理される。この粉塵分離手段に
よって分離された大部分の粉塵は迂回径路へ導入されて
回収され、その他の粉塵は例えば粉塵分離手段の下流に
設置された集塵フィルター等において集塵処理される。
そして、処理後の清浄化されたエアはエアシャワー室へ
戻される。この清浄化されたエアは、例えばエアシャワ
ー用ノズルを通じてエアシャワー室内へ再度供給され
る。このような構成によれば、エアシャワー室内のエア
を循環使用することができるため合理的である。以上の
ように請求項2に記載した発明によれば、エアシャワー
室を有する集塵装置において、粉塵を含む含塵ガスの集
塵処理および粉塵の回収処理を円滑に行うのに有効であ
る。
【0008】また、請求項3に記載の集塵装置では、第
1の集塵部に、更に集塵フィルターおよび洗浄装置が設
けられている。この集塵フィルターは、粉塵分離手段の
下流に配置されるものであり、フィルター自体がプリー
ツ状(襞状)に形成された形状を有する、いわゆるプリ
ーツ型のフィルターを用いて構成される。このような集
塵フィルターを用いることで集塵面積を増加させること
ができる。この集塵装置では、流通径路の粉塵分離手段
によって処理されたガスと、迂回径路の粉塵回収手段に
よって処理されたガスが合流したガスが、この集塵フィ
ルターを通過する過程において集塵処理される。これに
より、集塵フィルターの上流面に粉塵が補集されること
となる。洗浄装置は、集塵フィルターの洗浄を行うもの
であり、集塵フィルターへ向けて圧縮エアを供給する圧
縮エア供給手段を有する。好適には、集塵フィルターの
下流面から上流面の方向へ向けて圧縮エア供給手段が圧
縮エアを吐出する構成を用いる。これにより、集塵フィ
ルターの上流面に捕集された粉塵は、圧縮エアの逆洗作
用によって吹き飛ばされて、集塵フィルターが洗浄され
ることとなる。とりわけ、本発明の如くプリーツ型の集
塵フィルターを用いたうえで、この集塵フィルターに圧
縮エアを供給する構成とすることによって集塵フィルタ
ーの効果的な洗浄が可能となる。すなわち、プリーツ型
に形成された集塵フィルターの襞の部分に圧縮エアが作
用すると、襞に振動が生じそのふるい落し効果によって
補集された粉塵が集塵フィルターからふるい落とされ
て、集塵フィルターが洗浄されることとなる。このよう
に、本発明は、圧縮エアによる粉塵の吹き飛ばし効果の
みならず、この吹き飛ばし効果に更に、プリーツ型の集
塵フィルターに圧縮エアを作用させることにより得られ
るふるい落し効果を有機的に組み合わせることによっ
て、従来技術にはない効果的な集塵フィルターの洗浄技
術を実現するものである。なお、導入手段が圧縮エア供
給手段の作動に連動して作動し、集塵フィルターからふ
るい落とされた粉塵が導入手段によって迂回径路へ導入
される構成であるのが好ましい。このような構成によ
り、集塵フィルターの洗浄により発生する粉塵は、最適
なタイミングで迂回径路へ導入され、粉塵回収手段によ
って回収される。以上のように請求項3に記載した集塵
装置によれば、プリーツ型の集塵フィルターに圧縮エア
を作用させる構成を用いることにより、流通径路に設置
された集塵フィルターの洗浄を効果的に行うことができ
る。
【0009】ここで、請求項3に記載の第1の集塵部
は、請求項4に記載のように、更に、差圧情報検出手段
および制御手段を備える構成であるのが好ましい。差圧
情報検出手段は、集塵フィルター前後の差圧に関する情
報、すなわち集塵フィルターの上流側と下流側との間の
圧力差に関する情報を検出する。この情報は、差圧自体
であってもよいし、その差圧を示唆することができる代
替情報であってもよい。制御手段は、差圧情報検出手段
による検出情報に基づいて圧縮エア供給手段を作動させ
る。具体的には、例えば差圧情報検出手段で検出された
差圧が予め定められた所定値になると圧縮エア供給手段
を作動させる構成を用いる。集塵フィルターによる粉塵
の集塵量が増えると、集塵フィルター前後の差圧が上昇
し集塵能力が低下する。本発明では、集塵フィルター前
後の差圧が上昇したと判断されたときに制御手段が圧縮
エア供給手段を作動させ、集塵フィルターへ向けて圧縮
エアを供給するようになっている。このような構成によ
れば、集塵フィルターの洗浄を最適なタイミングで行う
ことができ合理的である。
【0010】また、請求項5に記載の集塵装置では、粉
塵回収手段がパック型フィルターを用いて構成されてい
る。ここでいう「パック型フィルター」とは、袋形状で
ありその袋内面に粉塵のフィルター補集面を有する構成
のものをいう。このようなパック型フィルターを用いる
ことにより、フィルター補集面に補集された粉塵は、フ
ィルター交換時等にフィルターの外部に飛散しにくい。
このパック型フィルターに掃除機用として市販されてい
る紙パックフィルターを用いることで汎用性が高まる。
以上のように、請求項5に記載の集塵装置によれば、粉
塵回収手段におけるフィルター交換時の作業を円滑に行
うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施の形態の
集塵装置100の構成を、図面を参照しながら説明す
る。ここで、図1は本実施の形態の集塵装置100の側
面図である。図2は集塵装置100におけるエアフロー
図である。図3はエアシャワー装置200の斜視図であ
る。図4は粗塵分離装置260を外部からみた斜視図で
ある。図5は粗塵分離装置260の内部構成を示す斜視
図である。図6は図5中のA−A線断面矢視図である。
図7は中性能フィルター272の斜視図である。図8は
エアシャワー用ノズル220の断面図である。図9は洗
浄装置280の平面図である。図10は図9中のB−B
線断面矢視図である。図11は粉塵回収装置300の平
面図であり、図12は粉塵回収装置300の正面図であ
る。なお、本実施の形態は、焼却炉等で作業を行った作
業者の衣服等に付着した粉塵、例えば、焼却灰、レンガ
塵、ほこり、浮遊ダストのようにダイオキシン類を含む
ような粉塵をエアシャワー装置200によって効果的に
除去、分離し、粉塵回収装置300によって回収するこ
とが可能な集塵装置100について記載するものであ
る。
【0012】図1〜図3に示すように、本実施の形態の
集塵装置100は、大別にして、エアシャワー装置20
0と粉塵回収装置300等を備えている。このエアシャ
ワー装置200が本発明における第1の集塵部を構成
し、粉塵回収装置300が本発明における第2の集塵部
を構成している。エアシャワー装置200は、エアシャ
ワー室210の周囲に天井構成部230、床構成部25
0、側壁構成部270等を備えている。なお、粉塵回収
装置300は、接続ホース312,313を介してエア
シャワー装置200と接続されるようになっている。
【0013】エアシャワー装置200には、エアシャワ
ー室210を開閉可能とする扉212が設けられてい
る。作業者は、この扉212を開閉させてエアシャワー
室210へ出入りする。扉212が閉鎖された際に、こ
のエアシャワー室210はほぼ密閉に近い状態になる。
【0014】天井構成部230には、天井部空間231
とエアシャワー装置200の外部とを連通する排気口2
32が設けられている。従って、この天井部空間231
のエアの一部を、この排気口232を通じてエアシャワ
ー装置200の外部へ排気することができる。
【0015】床構成部250には、エアシャワー室21
0に面するグレーティング214が設けられている。グ
レーティング214は、例えばSUS材を用いた格子状
の平面に形成されている。このグレーティング214の
表面には複数の突起(凹凸部)が形成されており、この
突起形状が作業者の靴底の汚れを落とすように作用す
る。
【0016】床構成部250に形成される床部空間25
1と、側壁構成部270に形成される側壁部空間271
とは、可動板252によって区画されている。この可動
板252は、本装置の運転条件下における床部空間25
1と側壁部空間271との圧力バランスにしたがって支
軸を中心にして回動可能になっている。すなわち、可動
板252は、床部空間251と側壁部空間271を連通
する開放位置(図1中の二点鎖線で示す位置)と、連通
しない閉鎖位置(図1中の破線で示す位置)との間で回
動する。可動板252は、開放位置において床部空間2
51から側壁部空間271へのエアの移動は許容する
が、閉鎖位置において側壁部空間271から床部空間2
51へのエアの移動は阻止する構成、いわゆる逆止弁の
機構を用いた構成になっている。
【0017】側壁構成部270には、粗塵分離装置26
0、中性能フィルター272、第1吸引ファン274、
HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィル
ター276、差圧計278、中性能フィルター272の
上方に配置された洗浄装置280等が配置されている。
この粗塵分離装置260が本発明における粉塵分離手段
に対応しており、中性能フィルター272が本発明にお
ける集塵フィルターに対応している。また、この側壁構
成部270に制御盤290が設けられており、この制御
盤290に内蔵された制御機構によって第1吸引ファン
274等、各種機器の制御が行われるようになってい
る。この制御盤290によって本発明における制御手段
が構成される。例えば、室内に配置された起動スイッチ
(図示省略)を作業者が操作することによってエアシャ
ワー装置200が作動状態に設定される。例えば扉21
2が開放された状態では、起動スイッチを操作してもエ
アシャワー装置200は作動しないように構成されてい
る。また、室外に配置された切替スイッチ292を操作
することによって、粉塵回収装置300を洗浄装置28
0と連動させて作動させる連動モードと、この粉塵回収
装置300を洗浄装置280と連動させないで単独で作
動させる単動モードとに切り替えることができるように
なっている。
【0018】粗塵分離装置260は、受け入れた含塵空
気を相対的に塵濃度の異なる2種類の空気に分離するこ
とで、含塵空気から粉塵を除去する機能を有する。図4
に示すように、この粗塵分離装置260は、ハウジング
261に複数(本実施の形態では36個)の貫通孔26
2を備えている。また、図5および図6に示すように、
この貫通孔262の各々に粗塵分離機構部263が搭載
されている。粗塵分離機構部263は、筒状に形成され
た外筒部材264および内筒部材265、羽根部材26
6等によって構成されている。
【0019】羽根部材266は、四片のスクリュー羽根
266aを備え外筒部材264の上流側に固定されてい
る。スクリュー羽根266aは、各々が湾曲した旋回形
状を有する。羽根部材266は、スクリュー羽根266
a自体が旋回する構成でないため、駆動機構等を設ける
必要がなく構成を簡素化することが可能となる。図6に
示すように、内筒部材265は、直管部265aとこの
直管部265aから下流に向けて延びる拡管部265b
とを有し、直管部265aが外筒部材264の下流側に
挿入された挿設状態に(挿入長さL)なっている。ま
た、この挿設状態では、直管部265aと外筒部材26
4との間に間隔Dの隙間部267が形成されている。す
なわち、この内筒部材265が、外筒部材264の内部
を中心側領域と周側領域とに区画する構成になってい
る。
【0020】羽根部材266へ含塵空気が導入される
と、この含塵空気にスクリュー羽根266aによって高
速旋回流が付与される。この高速旋回流の遠心作用によ
って含塵空気中の粉塵は遠心方向へ移動することとな
り、外筒部材264の周側領域に粉塵を主体とした流れ
が生じる。すなわち、外筒部材264の周側領域を相対
的に塵濃度が高く、また相対的に粒子径の大きい粉塵を
多く含む空気が流れ、外筒部材264の中心側領域を相
対的に塵濃度が低い空気が流れる。このような空気の流
れに対し内筒部材265が作用すると、周側領域に対応
した隙間部267から相対的に塵濃度の高い空気が排出
され、中心側領域に対応した空間部268から相対的に
塵濃度の低い空気が排出されることとなる。これによ
り、空間部268から含塵空気中の塵濃度が低下した空
気、すなわち集塵後の空気を取出すことができる。隙間
部267を通過した粉塵は接続ホース312を通じて粉
塵回収装置300へ移動し、空間部268を通過した空
気は側壁部空間271の空気流れにしたがって中性能フ
ィルター272の方向へ移動する。
【0021】本実施の形態の粗塵分離装置260を用い
ることで、例えば、約90%の粉塵を除去することがで
きる。この場合、約90%の粉塵が粉塵回収装置300
によって回収され、残りの約90%の粉塵が中性能フィ
ルター272によって集塵されることとなる。従って、
中性能フィルター272で集塵される粉塵の量を減らす
ことができ、フィルターの目詰まりによる清掃頻度を低
減させることができる。粉塵回収装置300を使用しな
い場合に比して中性能フィルター272の清掃頻度を、
例えば1回/10日から1回/100日に延ばすことが
できる。
【0022】また、本実施の形態の粗塵分離装置260
は、隙間部267や空間部268に粉塵が滞留しにくい
構成であるゆえ、フィルター部材のように圧力損失が増
大するのを極力抑えることができ、処理風量を上げるこ
とが可能となる。このような構成の粗塵分離装置260
において、例えば1,700m3/hの処理風量で含塵
空気を処理した場合、粒子径8μm以上の粉塵の補集効
率(重量法)が93%で、粒子径15μm以上の粉塵の
補集効率(重量法)が98%という集塵性能を得ること
が可能である。また、そのときの圧力損失を270〜2
80Pa程度に抑えることができる。
【0023】なお、粗塵分離装置260の処理風量、補
集効率、圧力損失等の性能は、処理条件を適宜変化させ
ることで変更可能である。例えば、含塵ガスの種類、粉
塵の種類、大きさ、重さ等に応じて、粗塵分離機構部2
63の数や形状、より具体的には内筒部材265の挿入
長さLや隙間部267の間隔Dを調整するこができる。
また、粗塵分離装置260は、焼却炉内が低温や常温の
ときに使用する場合には樹脂や鋼板で製作され、焼却炉
内が高温のときに使用する場合には耐熱鋼で製作される
のが好ましい。
【0024】第1吸引ファン274はエアを吸引して吐
出する構成を有し、この第1吸引ファン274によって
側壁部空間271の中性能フィルター272からHEP
Aフィルター276へ至る径路にエアの上向流が付与さ
れることとなる。これにより、エアに含まれる粉塵の集
塵処理が、中性能フィルター272およびHEPAフィ
ルター276を介して行われるようになっている。この
第1吸引ファン274の能力は、エアの処理風量やその
上流および下流の機器の圧力損失等に基づいて適宜設定
される。
【0025】図7に示すように、中性能フィルター27
2は、フィルター枠272aにフィルター部材(ろ布)
273を組み込んだ構成を有する。フィルター部材27
3は、複数の襞が形成された構成、いわゆるプリーツ型
のフィルターになっている。粉塵を含む粉塵エアがこの
フィルター部材273を通過する際に、フィルター部材
273のフィルター上流面273aに粉塵が捕集され
る。このフィルター部材273としては、例えば補集効
率(GJS比色法)が90%程度のものを用いることが
できる。
【0026】また、フィルター部材273は、フィルタ
ー枠272aに対して着脱可能になっている。従って、
フィルター部材273のみを廃棄することが可能とな
り、フィルターとフィルター枠が一体に構成されたもの
に比してコストの低減を図ることが可能となる。
【0027】差圧計278は、フィルター部材273に
対応した位置に設置されている。この差圧計278は、
フィルター部材273の上流側の圧力と下流側の圧力と
の差圧(圧力差)を表示する一方、差圧ないしその差圧
を示唆する検出値を制御盤290へ伝送する。そして、
制御盤290に内蔵された制御機構は、例えば差圧計2
78で検出された差圧が予め定められた所定値に達した
ときに、後述する構成の洗浄装置280へ作動信号を出
力するように設定されている。この差圧計278が本発
明における差圧情報検出手段に対応している。
【0028】HEPAフィルター276は、例えば極微
細繊維層からなり、いわゆるDOPテストにおいて、所
定の風量での0.3μmの粒子の補集効率が99.97
%以上で、圧力損失が250Pa以下の性能を保障する
超高性能のフィルターである。粉塵を含む含塵空気がこ
のHEPAフィルター276を通過する際に、HEPA
フィルター276の上流側の面に粉塵が捕集される。
【0029】側壁構成部270にはエアシャワー室21
0に面する複数個(本実施の形態では計12個)のエア
シャワー用ノズル220が設けられ、天井構成部230
にはエアシャワー室210に面する複数個(本実施の形
態では計6個)のエアシャワー用ノズル220が設けら
れている。これらエアシャワー用ノズル220は、いず
れもエアシャワー室210へ向けて後述する循環エアお
よび高圧エアを供給する構成を有する。この循環エアと
高圧エアとによってエアシャワー室210へ向けてエア
シャワーが供給され、作業者の衣服等に付着した粉塵
は、このエアシャワーによる吹き飛ばし効果によって衣
服等から除去されることとなる。この循環エアと高圧エ
アおよび第1吸引ファンによって付与されるエア流れに
よって、エアシャワー室210のエアが循環径路を循環
する。この循環径路は、エアシャワー室210、天井部
空間231、側壁部空間271、床部空間251等によ
って構成される。
【0030】ここで、エアシャワー用ノズル220の詳
細な構成を図8を参照しながら説明する。図8示すよう
に、各エアシャワー用ノズル220は、エアシャワー室
210に面する壁部213に形成されたエアシャワー用
ノズル設置孔213aに取り付けられており、概略的に
見て第1ノズル221と第2ノズル222とから構成さ
れる。第2ノズル222は、第1ノズル221内に設け
られるとともに、双方のノズル221,222は、結合
片225を介して一体状とされている。
【0031】第1ノズル221は、シーリング223を
介してエアシャワー用ノズル設置孔213aに対し相対
的に回動可能に取り付けられるとともに、シーリング2
24を介して循環エア供給管226に接続されている。
第1ノズル221は球面状に形成され、第2ノズル22
2と一体状となって、シーリング223,224に対し
て相対的に回動することにより、エアシャワー用ノズル
設置孔213a内にて適宜エア吐出方向を変化すること
ができる。循環エア供給管226は側壁部空間271お
よび天井部空間231と連通しており、側壁部空間27
1および天井部空間231を流通するエアが循環エアと
して循環エア供給管226から継続的に吐出される。す
なわち、第1吸引ファン274の上向流によって形成さ
れる循環エアの一部が、側壁部空間271および天井部
空間231からエアシャワー室210へ向けて供給され
るようになっている。
【0032】一方、第2ノズル222は、高圧エア供給
管227に接続されるとともに、既に述べたように結合
片225によって第1ノズル221に一体的に接続され
ており、第1ノズル221の回動とともに一体的に可動
とされている。すなわち、第1ノズル221からのエア
吐出方向と、第2ノズル222からのエア吐出方向とは
一致する構成とされている。高圧エア供給管227は、
ソレノイドバルブ(図示省略)を介して例えばエアシャ
ワー室210の室外に準備されたエア供給源(図示省
略)に接続されている。このエア供給源としては、圧縮
エアコンプレッサーやブロワ、高圧ボンベ等を用いるの
が好ましい。このエア供給源から例えば25〜30m/
secのエアを断続的に供給する構成を用いる。これに
より、第2ノズル222から吐出される高圧エアを、第
1ノズル221から吐出される循環エアよりも高圧とす
ることができ、第2ノズル222から吐出される断続流
による粉塵の除去効果が高まる。
【0033】このエアシャワー室210では、図3に示
すように、ハンドガン形式の高圧エアダスター216が
設けられ、さらに特に図示しないもののオゾン発生装置
が設置されている。エアダスター216は、上記した一
連のノズルとは異なり、作業者が適宜手動操作して特に
汚れのひどい箇所に高圧エアを吹き付けるための手段で
ある。
【0034】次に、洗浄装置280の構成および作用を
図9、図10を参照しながら説明する。なお、図10で
は、フィルター部材273の襞の形状を強調するように
襞の構成を簡素化した状態で示している。図9および図
10に示すように、洗浄装置280は中性能フィルター
272の上方に隣接して配置されている。この洗浄装置
280は、フレーム281の支柱部材282に取付けら
れた複数個(本実施の形態では8個)の逆洗用ノズル2
83が設けられている。この逆洗用ノズル283は、い
ずれもその吐出口を水平線Lから斜め下方へ傾斜させた
方向(傾斜角度θ)へ向けて固定されている。逆洗用ノ
ズル283は、ソレノイドバルブ284およびエア供給
配管285を介して、圧縮エア供給用のエア供給源に接
続されている。これら逆洗用ノズル283等によって本
発明の圧縮エア供給手段が構成されている。
【0035】既に述べたように、このような洗浄装置2
80において、差圧計278で検出されたフィルター部
材273の差圧が予め定められた所定値に達したとき
に、エア供給源の圧縮エアの供給が開始され、逆洗用ノ
ズル283の吐出口からフィルター部材273のフィル
ター下流面273bへ向けて圧縮エアが吐出される。例
えば、図9および図10中の二点鎖線で示す範囲に、圧
縮エアが吐出されることとなる。この圧縮エアは、中性
能フィルター272の差圧が所定値に低下するまで継続
して吐出されてもよいし、あるいは所定時間吐出されて
もよい。これにより、フィルター上流面273aに補集
されている粉塵は、圧縮エアによる吹き飛ばし効果によ
って逆洗されることとなる。また、既に述べたように本
実施の形態のフィルター部材273は、複数の襞が形成
されたプリーツ型のフィルターであるため、この襞に圧
縮エアが作用すると襞自体が図10中の矢印10および
20で示す左右方向へ容易に振動する。その結果、フィ
ルター部材273のフィルター上流面273aに捕集さ
れている粉塵は、襞部に圧縮エアが作用することで得ら
れるふるい落し効果によってフィルター部材273のフ
ィルター上流面273aからふるい落とされる。
【0036】なお、本実施の形態では、逆洗用ノズル2
83を傾斜させているため、極力少ない数のノズルによ
って広範囲に圧縮エアを供給することができる。逆洗用
ノズル283の吐出口を傾斜させずに下向きに固定する
場合は、ノズルの設置数を増やすか、あるいはノズルが
中性能フィルター272に対して移動する構成を用いる
ことによって、本実施の形態と同様の効果を得ることが
可能となる。
【0037】次に、粉塵回収装置300の構成および作
用を図1、図11および図12を参照しながら説明す
る。この粉塵回収装置300は、主に粗塵分離装置26
0によって分離された粉塵を回収するものである。図1
1および図12に示すように、粉塵回収装置300は、
箱型状に形成された装置本体301の底面の四箇所に自
走を可能とするキャスター304を備えている。装置本
体301には、吸入口302および排気口303、装置
内部の点検を行う点検蓋305等が設けられている。吸
入口202は、接続ホース312を介してエアシャワー
装置200の側壁部空間271、具体的には粗塵分離装
置260によって分離された粉塵に対応した位置に接続
される。また、排気口303は、接続ホース313を介
してエアシャワー装置200の側壁部空間271、接続
ホース312の接続箇所よりも若干下流側に接続され
る。
【0038】また、装置本体301の内部には、真空吸
引を可能とする第2吸引ファン310、紙パックフィル
ター320が搭載されている。この第2吸引ファン31
0が本発明における導入手段に対応しており、紙パック
フィルター320が本発明におけるパック型フィルター
(粉塵回収手段)に対応している。に対応している。本
実施の形態では、計6個の紙パックフィルター320が
設置されており、第2吸引ファン310によって装置本
体301の内部へ導入された含塵空気は、各紙パックフ
ィルター320に並列的に供給される。この紙パックフ
ィルター320は、袋形状でありその袋内面に粉塵のフ
ィルター補集面を有する。この紙パックフィルター32
0としては、掃除機用に市販されているものを好適に用
いることができる。このような紙パックフィルター32
0を用いることにより、フィルター交換作業が容易であ
り、紙パックフィルター320内に回収された粉塵がフ
ィルター交換時に外部へ飛散しにくい。
【0039】前記した切替スイッチ292を例えば連動
モードにセットした場合、洗浄装置280が作動する
と、この作動にあわせて第2吸引ファン310が真空吸
引を開始する。これにより、粗塵分離装置260の下流
部から装置本体301の内部を通って再び粗塵分離装置
260の下流部へ戻る径路にエア流れが形成される。こ
の径路が本発明における迂回径路に対応している。すな
わち、接続ホース312,313等によって本発明の迂
回径路が構成されている。これにより、粗塵分離装置2
60によって分離された粉塵は、接続ホース312を通
じて粉塵回収装置300の紙パックフィルター320へ
導入され、この紙パックフィルター320を通過する際
にフィルター補集面に補集される。また、各紙パックフ
ィルター320を通過したエアは合流したのち第2吸引
ファン310、接続ホース313を介して全量が粗塵分
離装置260の下流部へ戻る。このような構成によれ
ば、粉塵回収装置300で処理されたエアが外部へ排気
される心配がなく清潔である。
【0040】以上のように、本実施の形態によれば、エ
アシャワー装置200側の粗塵分離装置260で分離さ
れた粉塵の大部分を接続ホース312を通じて粉塵回収
装置300へ導入することができるため、中性能フィル
ター272へ流入する粉塵の量を減らすことができる。
これにより、中性能フィルター272の目詰まりの発生
頻度を低減させることができ、その清掃頻度を延ばすこ
とができる。粉塵回収装置300の清掃は紙パックフィ
ルター320の交換によって可能となるため、従来の中
性能フィルター272を取外して清掃する作業に比して
作業が簡単である。また、粗塵分離装置260で処理さ
れた後のエアは接続ホース313を通じて全量エアシャ
ワー装置200側へ戻す構成ゆえ、外部への排気の心配
がなく周辺環境を清潔に維持することができる。従っ
て、粉塵を含む含塵空気の集塵処理および粉塵の回収処
理を円滑に行うことができる。また、本実施の形態によ
れば、清浄化されたエアはエアシャワー用ノズル220
を通じてエアシャワー室210内へ再度供給されるた
め、エアシャワー室210内のエアを循環使用すること
ができ合理的である。また、本実施の形態によれば、プ
リーツ型のフィルター部材273に圧縮エアを供給する
ことでフィルターの逆洗を行う構成としたため、圧縮エ
アによる粉塵の吹き飛ばし効果と、フィルター部材27
3の襞を振動させることによるふるい落し効果を得るこ
とができ、フィルターの効果的な洗浄が可能となる。ま
た、本実施の形態によれば、フィルター部材273前後
の差圧が所定値まで上昇したときにフィルター部材27
3に圧縮エアを供給する構成としたため、フィルター部
材273の逆洗を最適なタイミングで行うことができ合
理的である。また、本実施の形態によれば、中性能フィ
ルター272の逆洗にあわせて粉塵回収装置300を作
動させる構成としたため、逆洗時に発生する粉塵を最適
なタイミングで粉塵回収装置300側へ吸引し回収する
ことができる。従って、エアシャワー装置200側に粉
塵の回収領域を確保する必要がない。また、本実施の形
態によれば、HEPAフィルター276を用いたため、
粉塵の補集効率がほぼ100%に近くなり、清浄度合い
の高い清浄空気を得ることができる。また、本実施の形
態によれば、粉塵回収装置300に紙パックフィルター
320を用いたため、フィルター補集面に補集された粉
塵がフィルター交換時等にフィルターの外部に飛散しに
くく、フィルター交換時の作業を円滑に行うことができ
る。
【0041】〔他の実施の形態〕なお、本発明は上記の
実施の形態のみに限定されるものではなく、種々の応用
や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用し
た次の各形態を実施することもできる。
【0042】(A)上記実施の形態では、逆洗用ノズル
283を傾斜させて固定する場合について記載したが、
逆洗用ノズル283の吐出口の向き、ノズル数、ノズル
の設置形態等はこれに限定されるものではなく必要に応
じて種々変更可能である。例えば、逆洗用ノズルの設置
数を増やしたうえでノズルの吐出口を傾斜させずに下向
きに固定した構成を用いることができる。また、逆洗用
ノズルの吐出口を傾斜させずに下向きとしたうえでノズ
ルが中性能フィルター272に対して移動する構成を用
いることができる。
【0043】(B)また、上記実施の形態は、エアシャ
ワー装置200で除去、分離された粉塵を粉塵回収装置
300によって回収する場合について記載したが、エア
シャワー装置200以外の機器、例えば工事現場等に設
置される局所集塵機で除去、分離された粉塵を粉塵回収
装置300によって回収する構成を用いることもでき
る。このような構成により作業者の負担を軽減すること
ができる。また、本発明を、製品の分離・回収、あるい
は大気汚染防止として用いられる工業用集塵だけでな
く、特定の空間、例えばクリーンルームや住居空間の空
気の浄化を目的としたいわゆる空気清浄の分野における
集塵技術に適用することもできる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
粉塵を含む含塵ガスの集塵処理および粉塵の回収処理を
円滑に行うのに有効な集塵装置の構成技術を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の集塵装置100の側面図であ
る。
【図2】集塵装置100におけるエアフロー図である。
【図3】エアシャワー装置200の斜視図である。
【図4】粗塵分離装置260を外部からみた斜視図であ
る。
【図5】粗塵分離装置260の内部構成を示す斜視図で
ある。
【図6】図5中のA−A線断面矢視図である。
【図7】中性能フィルター272の斜視図である。
【図8】エアシャワー用ノズル220の断面図である。
【図9】洗浄装置280の平面図である。
【図10】図9中のB−B線断面矢視図である。
【図11】粉塵回収装置300の平面図である。
【図12】粉塵回収装置300の正面図である。
【符号の説明】
100…集塵装置 200…エアシャワー装置 210…エアシャワー室 220…エアシャワー用ノズル 221…第1ノズル 222…第2ノズル 260…粗塵分離装置 272…中性能フィルター 273…フィルター部材 273a…フィルター上流面 273b…フィルター下流面 274…第1吸引ファン 276…HEPAフィルター 278…差圧計 280…洗浄装置 283…逆洗用ノズル 290…制御盤 300…粉塵回収装置 310…第2吸引ファン 312,313…接続ホース 320…紙パックフィルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24F 7/007 F24F 7/007 D Fターム(参考) 4D031 AC01 AC04 BA03 BA06 BA10 BB10 DA01 DA04 4D058 JA04 JA14 JB12 JB25 JB26 MA25 NA04 PA04 QA01 QA08 QA21 QA23 SA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉塵を含む含塵ガスの集塵処理を行う集
    塵装置であって、 第1の集塵部および第2の集塵部を有し、 前記第1の集塵部は、前記含塵ガスを受け入れて流通さ
    せる流通径路と、この流通径路において前記含塵ガスか
    ら粉塵を分離する粉塵分離手段とを備え、 前記第2の集塵部は、前記粉塵分離手段よりも下流にお
    いて前記流通径路の一部を迂回する迂回径路と、前記粉
    塵分離手段によって分離された粉塵をこの迂回径路へ導
    入し流通させる導入手段と、この迂回径路を流通する粉
    塵を回収する粉塵回収手段とを備えていることを特徴と
    する集塵装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した集塵装置であって、 前記第1の集塵部は、エアシャワー用ノズルを介してエ
    アシャワーが供給されるエアシャワー室と、このエアシ
    ャワー室内のエアがその室外において循環する循環径路
    とを備え、この循環径路によって前記流通径路が構成さ
    れていることを特徴とする集塵装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載した集塵装置で
    あって、 前記第1の集塵部は、更に、前記粉塵分離手段の下流に
    配置される集塵フィルターと、この集塵フィルターの洗
    浄を行う洗浄装置とを備え、 前記集塵フィルターは、襞付きのフィルター形状を有す
    るプリーツ型に構成され、前記洗浄装置は、前記集塵フ
    ィルターへ向けて圧縮エアを供給する圧縮エア供給手段
    を備えていることを特徴とする集塵装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載した集塵装置であって、 前記第1の集塵部は、更に、前記集塵フィルター前後の
    差圧に関する情報を検出する差圧情報検出手段と、制御
    手段とを備え、 前記制御手段は、前記差圧情報検出手段による検出情報
    に基づいて前記圧縮エア供給手段を作動させるように構
    成されていることを特徴とする集塵装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載した集塵
    装置であって、 前記粉塵回収手段は、パック型フィルターを用いた構成
    であることを特徴とする集塵装置。
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